JPH1177539A - バリ除去装置及びその除去方法 - Google Patents

バリ除去装置及びその除去方法

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JPH1177539A
JPH1177539A JP25795097A JP25795097A JPH1177539A JP H1177539 A JPH1177539 A JP H1177539A JP 25795097 A JP25795097 A JP 25795097A JP 25795097 A JP25795097 A JP 25795097A JP H1177539 A JPH1177539 A JP H1177539A
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JP
Japan
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burr
medium
deburring
piston ring
nozzle
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Application number
JP25795097A
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English (en)
Inventor
Muneyoshi Mori
宗義 森
Yoichi Ishida
陽一 石田
Yasuhiro Umano
泰裕 馬野
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Komatsu Engineering Corp
Original Assignee
Komatsu Engineering Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークの表面を傷つけたり型崩れさせること
なく、かつワークのバリを短時間で確実に除去するバリ
除去装置及びその除去方法を提供する。 【解決手段】 ワークのバリは、炭酸塩からなるバリ除
去媒体Bmをノズル11により所定の圧力で吹きつけら
れて除去される。例えば、ピストンリングPrは、ワー
ク保持具15に把持されてワーク回転手段14により所
定の回転数で回転される。そして、このピストンリング
Prの外周面側又は/及び内周面側に設けられたノズル
11は、炭酸塩からなるバリ除去媒体Bmをピストンリ
ングPrに所定の圧力で吹き付け、外周側から内周側に
向かって貫通した窓部Prwの窓バリPwbや、外周方
向の一箇所に切断して形成された合口部Prcの合口バ
リPcb等を除去する。このとき、バリ除去媒体Bmの
噴射角度は、ノズル11の向きが自由に調整されて望ま
しい方向に設定されている。また、バリを除去したバリ
除去媒体Bmは、バリと分離され、回収されて再利用さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機械加工時に発生
するワークのバリを短時間に、かつ確実に取り除くバリ
除去装置及びその除去方法に関する。
【0002】
【従来の技術】機械加工を終了したワークの端部には、
程度の差はあれ必ずといっていいほどバリが発生する。
このバリの付着したままワークが装置に組込まれると、
装置は破損したり寿命の低下を来したりするので、従来
から様々な方法によりバリの除去が行なわれている。こ
のバリ除去の一例として、ワークのバリを短時間で除去
するために、サンドブラストやショットブラストなどに
より砂粒や鋼球を高速でワークに噴射し、この噴射によ
る衝撃力によりバリを除去する方法がある。しかし、こ
の方法では、噴射によりワークが傷ついたり、またワー
クのエッジの部分が削られて型崩れしたりする場合があ
る。そして、このようなワークの傷や型崩れが厳しく規
制されているようなワークに対しては、バリは、ヤスリ
やワイヤブラシあるいは回転ブラシや回転砥石などによ
り手作業を主体として除去されている。
【0003】例えば、図11及び12は、手作業により
バリを除去しているピストンリングPrの例を示してい
る。このピストンリングPrには、外周面及び内周面に
周方向に沿って所定幅の環状の外溝R1及び内溝R2が
設けられており、また外周方向の所定の複数箇所(ここ
では8箇所)に外溝R1の外周面から内溝R2の内周面
に貫通した窓部Prwが設けられている。そして、この
窓部Prwは外溝側から内溝側に向けて加工されるの
で、窓部Prwの内溝側には窓バリPwbが発生する。
また、ピストンリングPrの外周部には、所定幅で径方
向に切断された合口部Prcが設けられている。例えば
図12において、この合口部Prcが上側から下側に向
けて切断されたとき、合口部Prcの下側に合口バリP
cbが発生する。一方、ピストンリングPrの外周面P
rfには、メッキ仕上げが施されるので高精度の面粗さ
が要求されると共に、この外周面Prfの角部Prkに
は、型崩れすることなくシャープになっていることが要
求されている。
【0004】また、例えば、バルブ等に用いられるスプ
ールSにおいては、図13に示すように、ラビリンス溝
部Srやキリ孔部Shのバリが確実に除去されることが
要求されており、また、ラビリンス溝部Srと外周面S
fとから形成される角の部分が型崩れしないことが要求
されている。したがって、前記ピストンリングPrの窓
バリPwbや合口バリPcbやスプールSのバリなど
は、手作業により除去されている。そして、このバリ除
去後には、更に、全ピストンリングPrに対してバリ除
去の良否判定が目視検査などにより行なわれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな手作業によるバリ除去やバリ検査においては、たと
え拡大鏡などを用いても目視により細かいバリまで全て
見つけ出すことには限界があり、バリの確実な除去は困
難を極めている。このために、バリ除去及びバリ検査に
は多くの工数を費やしており、またバリ除去の品質すな
わち仕上げ品質には、ばらつきが生じている。したがっ
て、ワークの表面を傷つけたり型崩れさせることなく、
ワークのバリを短時間で、かつ確実に除去することが強
く望まれている。
【0006】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされ、
ワークの表面を傷つけたり型崩れさせることなく、かつ
ワークのバリを短時間で確実に除去するバリ除去装置及
びその除去方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】上記の目
的を達成するために、請求項1に記載の発明は、ワーク
にバリ除去媒体Bmを吹き付けてバリを除去するバリ除
去装置において、炭酸塩からなるバリ除去媒体Bmと、
このバリ除去媒体Bmを所定の圧力でワークに噴射する
ノズル11と、このノズル11にバリ除去媒体Bmを所
定の圧力で圧送する媒体圧送手段42とを備えた構成と
している。
【0008】請求項1に記載の発明によると、ワークに
炭酸塩からなるバリ除去媒体Bmをノズル11により所
定の圧力で吹きつけてワークのバリを除去する。このと
き、バリ除去媒体Bmはワークより十分に低い硬度とな
っているので、ワークは傷ついたり型崩れすることな
く、また、バリ除去媒体Bmは所定の圧力で吹き付けら
れるので、この吹き付けの衝撃力によりバリは短時間で
確実に除去される。この結果、バリ除去やバリ検査の時
間が大きく短縮されるので作業能率が大幅な向上すると
共に、好ましい加工条件によってバリは確実に除去され
るので非常に良好な仕上げ品質が得られる。
【0009】また、請求項2に記載の発明は、ワークに
生じたバリを除去するバリ除去装置において、炭酸塩か
らなり、ピストンリングPrに吹き付けられて、このピ
ストンリングPrのバリを除去するバリ除去媒体Bm
と、このピストンリングPrを把持し、ピストンリング
Prの軸心を中心として回転自在に設けられたワーク保
持具15と、ピストンリングPrの軸心を回転中心とし
て、前記ワーク保持具15を所定の回転数で回転させる
ワーク回転手段14と、ピストンリングPrの外周面側
又は/及び内周面側に設けられ、かつ、バリ除去媒体B
mを所定の圧力でピストンリングPrに噴射するノズル
11と、このノズル11にバリ除去媒体Bmを所定の圧
力で圧送する媒体圧送手段42とを備えたバリ除去装置
の構成としている。
【0010】請求項2に記載の発明によると、ピストン
リングPrは、ワーク保持具15によって把持され、ワ
ーク回転手段14により所定の回転数で回転される。こ
のピストンリングPrの外周面側又は/及び内周面側に
設けられたノズル11は、炭酸塩からなるバリ除去媒体
Bmを所定の圧力でピストンリングPrに吹き付ける。
この吹き付けられたバリ除去媒体Bmの衝撃力により、
ピストンリングPrの外周面から内周面に向かって貫通
された孔からなる窓部Prwに発生している窓バリPw
bや、外周部の半径方向に切断されて形成された合口部
Prcに発生している合口バリPcbなどが除去され
る。このとき、バリ除去媒体BmはピストンリングPr
より十分に低い硬度となっているので、このピストンリ
ングPrは傷ついたり型崩れすることなく、また、バリ
除去媒体Bmは所定の圧力で吹き付けられるので、この
吹き付けの衝撃力によりバリは短時間で確実に除去され
る。この結果、バリ除去やバリ検査の時間が大きく短縮
されるので作業能率が大幅に向上すると共に、好ましい
加工条件によってバリは確実に除去されるので非常に良
好な仕上げ品質が得られる。
【0011】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
又は2記載のバリ除去装置において、前記ノズル11と
ワークとの間で所定方向へ相対移動させるノズル移動手
段12を付設した構成としている。
【0012】請求項3に記載の発明によると、請求項1
又は2に記載の発明の効果に加え、前記ノズル11をワ
ーク例えばピストンリングPrの回転軸心方向に移動し
ながらバリ除去媒体Bmを噴射させることにより、一度
の連続した噴射で、相対移動可能な最大距離に相当する
厚さに積層された所定個数のワークのバリが除去可能と
なるので、作業能率を向上することができる。
【0013】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
〜3の内いずれか一つに記載のバリ除去装置において、
前記ノズル11のバリ除去媒体Bmの噴射角度を全方向
に調整自在とする噴射角調整手段13を付設した構成と
している。
【0014】請求項4に記載の発明によると、請求項1
〜3の内いずれか一つに記載の発明の効果に加え、前記
ノズル11はバリ除去媒体Bmの噴射角度を全方向に自
在に調整できるので、バリの発生箇所に応じて噴射角度
を調整することによって、複雑な加工形状からなるワー
クや、様々な方向から加工されたワークなどに対して、
バリが除去され易い方向にバリ除去媒体Bmを噴射する
ことができる。また、ノズル11が所定の方向に移動
し、かつワーク(例えばピストンリングPr)がこのノ
ズル11の移動方向に対して静止している場合には、バ
リ除去媒体Bmの噴射速度とノズル移動速度とのベクト
ル和によって、静止した状態で調整されたバリ除去媒体
Bmの望ましい噴射方向は、ワークに対してノズル11
の移動方向を含む噴射面内で望ましい方向から所定角度
のずれを生じる。また、これとは逆にワークが所定の方
向に移動し、かつノズル11がこのワークの移動方向に
対して静止している場合にも、同様にバリ除去媒体Bm
の噴射方向はワークに対して望ましい方向から所定角度
のずれを生じる。よって、この角度をノズル11の側で
補正することにより、バリ除去媒体Bmをワークに対し
て望ましい噴射方向から噴射することができる。この結
果、バリを短時間に、かつ確実に除去することができ
る。
【0015】また、請求項5に記載の発明は、請求項1
又は2記載のバリ除去装置において、前記バリ除去媒体
Bmと除去されたバリとを分離するバリ分離手段21
と、このバリから分離されたバリ除去媒体Bmを回収し
て蓄積する媒体回収手段30とを備えた構成としてい
る。
【0016】請求項5に記載の発明によると、請求項1
又は2に記載の発明の効果に加え、バリ除去媒体Bmを
回収して再利用することができ、省資源化が可能となる
ので運転コストを節減することができる。
【0017】また、請求項6に記載の発明は、前記ノズ
ル11が複数箇所に設けられたことを特徴とする請求項
1又は2記載のバリ除去装置の構成としている。
【0018】請求項6に記載の発明によると、請求項1
又は2に記載の発明の効果に加え、ワークの複数箇所に
あるバリをそれぞれのノズル11によって同時に除去す
ることができ、時間当たりのバリ除去媒体Bmの噴射量
を増大することができるのでバリは確実に除去されると
共に、作業能率を向上することができる。
【0019】また、請求項7に記載の発明は、前記複数
箇所のノズル11を独立に移動可能とし、それぞれを移
動させるノズル移動手段12を設けた請求項6記載のバ
リ除去装置の構成としている。
【0020】請求項7に記載の発明によると、請求項6
に記載の発明の効果に加え、複数のノズル11は独立し
て移動可能となっており、複数のそれぞれのバリ発生箇
所におけるバリ除去の困難さに応じて、各ノズル11の
移動速度やバリからの距離などをそれぞれ調整できるの
で、バリを短時間に、かつ確実に除去することができ
る。
【0021】また、請求項8に記載の発明は、前記複数
箇所のノズル11を同時に移動可能とした請求項6記載
のバリ除去装置の構成としている。
【0022】請求項8に記載の発明によると、請求項6
に記載の発明の効果に加え、複数のノズル11を同時に
移動可能としており、一度に多量のバリ除去媒体Bmを
噴射すると共に、ノズル11の移動可能な最大距離に対
応した厚さに積層された、例えばピストンリングPr等
の複数個のワークのバリを、一度の連続した噴射により
除去できるので、バリは短時間に、かつ確実に除去する
ことができる。また、多量生産され、かつ、概ね単純形
状からなるワークなどに対して専用のノズル11を準備
しておくことにより、他のワークからこのワークへ切り
換える時の段取り作業を能率良く行なうことができる。
【0023】また、請求項9に記載の発明は、ワークに
バリ除去媒体Bmを吹き付けてバリを除去するバリ除去
装置において、外周壁で囲まれた空間を有し、この空間
内で前記ワークを把持し、ワークを回転させながらバリ
除去媒体Bmを吹き付けてワークのバリを除去すると共
に、このバリ及びバリ除去媒体Bmの外部への飛散を防
止するバリ取り室10と、このバリ取り室10の下部に
設置され、前記除去されたバリとバリ除去媒体Bmとの
混合物を受けると共に、このバリとバリ除去媒体Bmと
を磁性体の性質により分離するバリ分離室20と、この
バリ分離室20でバリから分離されたバリ除去媒体Bm
を回収して蓄積する媒体回収手段30と、この媒体回収
手段30からバリ除去媒体Bmが供給されて所定量のバ
リ除去媒体Bmが蓄積されると共に、この蓄積されたバ
リ除去媒体Bmを所定圧力で前記バリ取り室10に圧送
する媒体供給手段40とを備えた構成としている。
【0024】請求項9に記載の発明によると、ワークの
バリは、バリ取り室10において吹き付けられた除去媒
体Bmにより除去される。この除去されたバリは、吹き
付けられたバリ除去媒体Bmと混ざってバリ分離室20
に落下する。この混ざったバリとバリ除去媒体Bmと
は、磁性体であるバリと非磁性体であるバリ除去媒体B
mとの性質を利用して、バリとバリ除去媒体Bmとに分
離される。この分離されたバリ除去媒体Bmは、媒体回
収手段30に回収され、媒体供給手段40に供給され
る。そして、この回収されたバリ除去媒体Bmは、媒体
供給手段40によりバリ取り室10に圧送され、再びバ
リ除去に利用される。したがって、バリは自動的に除去
されるので、作業能率の向上を図ることができると共
に、バリ除去媒体Bmを再利用することができ、省資源
化が可能となるので運転コストを節減することができ
る。
【0025】また、請求項10に記載の発明は、請求項
1〜8の内いずれか一つに記載のバリ除去装置におい
て、前記バリ除去媒体Bmは、好ましくは、モース硬度
が2.8近傍である炭酸塩からなる構成としている。
【0026】請求項10に記載の発明によると、請求項
1〜8の内いずれか一つに記載の発明の効果に加え、バ
リ除去媒体Bmである炭酸塩はワークより十分に低い硬
度を有しているので、ワークを傷つけたり型崩れさせる
ことなくバリ除去を行なうことができる。
【0027】また、請求項11に記載の発明は、請求項
2〜8の内いずれか一つに記載のバリ除去装置におい
て、前記ピストンリングPrの外周面から内周面に貫通
して設けられた複数の窓部Prwの窓バリPwbを除去
する場合に、外周面の幅方向の窓部Prwの幅寸法h1
が略0.6mmのとき、前記バリ除去媒体Bmの粒度
は、好ましくは0.10〜0.20mmである構成とし
ている。
【0028】請求項11に記載の発明によると、請求項
2〜8の内いずれか一つに記載の発明の効果に加え、バ
リ除去媒体Bmは、窓バリPwbを除去するのに好まし
い粒度を有しているので、前記窓部Prwに詰まること
なく細かいバリまで確実に除去することができる。
【0029】また、請求項12に記載の発明は、請求項
1〜11の内いずれか一つに記載のバリ除去装置におい
て、前記バリ除去媒体(Bm)の炭酸塩が重炭酸ソーダ又は
ソーダ灰である構成としている。
【0030】請求項12に記載の発明によると、請求項
1〜11の内いずれか一つに記載の発明の効果に加え、
バリ除去媒体Bmである重炭酸ソーダやソーダ灰は、使
用後に環境を汚染することがなく、また水に溶け易いの
で、バリ除去媒体Bmがワークの細部に付着しても作業
者が水洗により容易に取り除くことができる。よって、
バリ取り後の後処理が非常に容易となる。
【0031】また、請求項13に記載の発明は、ワーク
にバリ除去媒体Bmを吹き付けてバリを除去するバリ除
去方法において、前記バリ除去媒体Bmは炭酸塩からな
り、この炭酸塩をノズル11により所定の圧力でワーク
に吹き付けてバリを除去する方法としている。
【0032】請求項13に記載の発明によると、前記バ
リ除去媒体Bmをノズル11により所定の圧力でワーク
に吹き付けてワークのバリを除去する。このとき、バリ
除去媒体Bmはワークより十分に低い硬度となっている
ので、ワークは傷ついたり型崩れしたりすることなくバ
リが除去される。また、吹き付けられた除去媒体Bmの
衝撃力により、バリは短時間に、かつ確実に除去され
る。この結果、バリの除去や検査の時間が大きく短縮さ
れるので作業能率が大幅に向上すると共に、好ましい加
工条件によってバリは確実に除去されるので非常に良好
な仕上げ品質が得られる。
【0033】また、請求項14に記載の発明は、請求項
13記載のバリ除去方法において、複数個積層された前
記ピストンリングPrを所定の回転数で回転させ、この
ピストンリングPr又は前記ノズル11のいずれか一方
を回転軸方向に移動させると共に、バリ除去媒体Bmを
ピストンリングPrの内周面側又は外周面側の少なくと
もいずれか一方から噴射して、ピストンリングPrの外
周方向の所定箇所に外周面から内周面に貫通して設けら
れた窓部Prwに発生した窓バリPwb等を除去する方
法としている。
【0034】請求項14に記載の発明によると、請求項
13に記載の発明の効果に加え、ピストンリングPrの
窓バリ等を、除去し易い外周面側又は内周面側の少なく
ともいずれか一方からバリ除去媒体Bmを吹き付けるこ
とによって、バリを短時間に、かつ確実に除去すること
ができる。
【0035】また、請求項15に記載の発明は、請求項
13記載のバリ除去方法において、前記ピストンリング
Prの外周部の所定箇所に切断して形成された合口部P
rcを位置合わせして複数個積層し、このピストンリン
グPr又は前記ノズル11のいずれか一方を合口部Pr
cが連なる方向に沿って移動させると共に、バリ除去媒
体BmをピストンリングPrの内周面側又は外周面側の
少なくともいずれか一方から合口部Prcに噴射して、
この合口部Prcに発生した合口バリPcb等を除去す
る方法としている。
【0036】請求項15に記載の発明によると、請求項
13に記載の発明の効果に加え、ピストンリングPrの
合口バリ等を、除去し易い外周面側又は内周面側の少な
くともいずれか一方からバリ除去媒体Bmを吹き付ける
ことによって、バリを短時間に、かつ確実に除去するこ
とができる。
【0037】また、請求項16に記載の発明は、請求項
14記載のバリ除去方法において、外径寸法D1が略1
60mmで、かつ窓部Prwの幅寸法h1が略0.6m
mの前記ピストンリングPrを略500mmの厚さH1
に複数個積層し、好ましくは、このピストンリングPr
を3〜10rpmで回転させると共に、前記ノズル11
を100〜300mm/minで移動させ、粒度が0.
10〜0.20mmのバリ除去媒体Bmを吹き付けてバ
リを除去する方法としている。
【0038】請求項16に記載の発明によると、請求項
14に記載の発明の効果に加え、ピストンリングPrの
外径寸法D1、積層された厚さH1、及び窓部Prwの
幅寸法h1の大きさに合わせて、適したピストンリング
Prの回転数、ノズル11の移動速度、及びバリ除去媒
体Bmの粒度の条件によりバリ除去を行なうので、ピス
トンリングPrのバリを短時間に、かつ確実に除去する
ことができる。
【0039】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して詳述する。本実施形態では、ピストンリングPrの
バリ除去装置を例にあげて説明する。図1は本発明に係
わるバリ除去装置の正面図を、図2は同じくバリ除去装
置の左側面図を示している。バリ除去装置1は、このバ
リ除去装置1を構成する装置等を収納する収納設備5を
有しており、この収納設備5は二室に分割されている。
収納設備5の一室には、上部側にバリ取り室10が設け
られており、このバリ取り室10は、外周壁で囲まれた
所定の空間を有し、かつ下部が漏斗状に絞られて形成さ
れている。また、バリ取り室10には扉16が設けられ
ており、この扉16は、ピストンリングPrのバリ除去
作業の開始又は完了時に開閉され、運転中には閉じられ
ている。
【0040】このバリ取り室10の室内には、モータ等
により構成されるワーク回転手段14が設けられてお
り、このワーク回転手段14の出力軸にはワーク保持具
15が回転自在に取付けられている。このワーク保持具
15は、例えば鋳鉄などからなる複数個のピストンリン
グPrを積層し、この積層した両端部をクランプ15
a,15bにより把持して、前記ワーク回転手段14に
より所定の回転数で回転するようになっている。なお、
回転軸の方向は、図では略鉛直であるが、これに限定さ
れず、例えば略水平であってもよい。ワーク保持具15
の近傍には、ノズル11が、このワーク保持具15の回
転軸方向に移動自在に設けられており、このノズル11
は、略円筒形状からなる円筒部11aと、この円筒部1
1aと連通した噴射部11bから形成されている。ま
た、ノズル11は、後述の媒体供給手段40から所定の
圧力で圧送されるバリ除去媒体Bmを前記ピストンリン
グPrに噴射して、このピストンリングPrのバリを除
去する。この圧力は、例えばエアコンプレッサにより発
生されるエア圧でもよい。一方、前記バリ除去媒体Bm
は、重炭酸ソーダやソーダ灰などの炭酸塩、あるいは、
これらと類似の硬度や粒度などを有する非磁性体の化学
物質からなっている。なお、ノズル11の設置数は同図
では1本であるが、これに限定されるものではない。ま
た、ノズル11の設置位置はここではピストンリングP
rの外周面側であるが、本発明はこれに限定されず、ピ
ストンリングPrの内周面側又は外周面側の少なくとも
いずれか一方にあればよい。
【0041】ノズル11は噴射角調整手段13に取付け
られており、この噴射角調整手段13はノズル移動手段
12に取着され、またノズル移動手段12は前記バリ取
り室10の室外に取着されている。本実施形態では、ノ
ズル移動手段12は例えば油圧シリンダや電動モータな
どにより構成され、ノズル11をピストンリングPrの
回転軸方向に、かつピストンリングPrから所定距離だ
け離れた位置に維持しながら移動させるようになってい
る。なお、前記ノズル11を移動させる替わりにピスト
ンリングPrの方を移動させ、このピストンリングPr
とノズル11とが相対移動するような構成としてもよ
い。前記噴射角調整手段13は、例えばノズル11を両
側から挟み込んで締め具13aにより固定するようにな
っている。この締め具13aを緩めることによって、ノ
ズル11は、長手方向に略垂直な面内で回転可能とな
り、またピストンリングPrの回転面に略垂直な面内で
固定位置を中心として回動可能となり、バリ除去媒体B
mが所定の角度に噴射するように調整されるようになっ
ている。なお、この噴射角調整手段13は、ここでは手
作業により調整が行なわれる構成としているが、サーボ
モータなどにより自動調整を可能とする構成としてもよ
い。
【0042】このバリ取り室10の下部には、バリ分離
室20が設けられており、このバリ分離室20の内部に
は、バリ分離手段21が設けられている。このバリ分離
手段21は、例えばステンレスの円筒からなり、かつこ
の円筒の略水平な軸心を中心に回転自在の回転体21b
と、この回転体21bの内側に挿入され、かつバリ分離
室20に固定された固定磁石21aとから構成されてい
る。この固定磁石21aは、軸心に直角方向の円柱の断
面に円弧状の切欠き部21cを有する柱状の磁石からな
っており、この固定磁石21aの周囲を、回転体21b
が所定の隙間を維持しながら回転している。バリ取り室
10でピストンリングPrのバリが除去されると、この
バリとピストンリングPrに吹き付けられたバリ除去媒
体Bmとの混合物は、低速で回転している回転体21b
の上部に落下する。この混合物のうち、磁性体であるバ
リは固定磁石21aの磁力により回転体21bの表面に
付着したまま回転する。そして、この付着したバリは、
回転体21bが上部位置から略3/4回転した位置近傍
にある固定磁石21aの軸心方向に形成された切欠き部
21cに達すると磁力から開放され、この回転体21b
から離れて落下する。この落下したバリは、バリ容器2
2に蓄えられるようになっている。一方、前記混合物に
含まれる非磁性体のバリ除去媒体Bmは、磁力の影響を
受けることなく前記回転体21bの上部からそのまま落
下して、このバリ分離室20に備えられた媒体容器23
に蓄えられる。
【0043】収納設備5の他の一室には、上部に媒体回
収手段30が設けられている。この媒体回収手段30
は、バリ分離室20から回収したバリ除去媒体Bmを一
時的に蓄えておく媒体回収タンク31を有している。こ
の媒体回収タンク31は、空気圧を低圧に維持できるよ
うに密封構造となっている。また、媒体回収手段30に
は、この媒体回収タンク31の内部の圧力を低下させる
吸引手段32が設けられている。また、媒体回収タンク
31には所定の強度を有する媒体回収ホース33の一端
部が接続されており、この媒体回収ホース33の他端部
は、バリ分離室20の媒体容器23に挿入されている。
そして、媒体回収タンク31の下端部には孔(図示せ
ず)が設けられており、この孔は後述のフロート弁44
によって開閉されるようになっている。媒体回収手段3
0の下部には、媒体供給手段40が据え付けられてい
る。この媒体供給手段40は、ノズル11に供給するバ
リ除去媒体Bmを蓄えた媒体供給タンク41を有してお
り、この媒体供給タンク41は、所定の圧力が維持され
るように密封構造となっている。媒体供給タンク41の
下部は漏斗状になっており、この媒体供給タンク41の
下端部には、バリ除去媒体Bmを所定の圧力で圧送する
媒体圧送手段42が設けられている。この媒体圧送手段
42には、媒体供給ホース43の一端部が接続されてお
り、この媒体供給ホース43の他端部はノズル11に接
続されている。
【0044】この媒体供給タンク41の上部には、略錐
体形状からなるフロート弁44が設けられており、この
フロート弁44の頂部は前記媒体回収タンク31の下端
部の前記孔に入るようになっている。そして、媒体供給
タンク41の内部が所定圧以上になると、フロート弁4
4は頂部の方向に移動して媒体回収タンク31の前記孔
を塞ぐ。一方、媒体供給タンク41の内部が減圧されて
所定圧未満になると、フロート弁44が頂部とは逆方向
に移動し媒体回収タンク31と媒体供給タンク41とが
連通されるようになっている。前記収納設備5の側面に
は制御装置50が装着されており、この制御装置50
は、コンピュータ、表示器あるいは操作盤などから構成
されている。そして、制御装置50は、バリ除去作業時
の運転開始や停止を指示したり、ピストンリングPrの
回転数あるいはノズル11の移動量や移動速度などの加
工条件を制御したりする。また、この制御装置50は、
前記加工条件などを記憶あるいは表示したり、異常を監
視して作業者に知らせたりする。
【0045】このような構成からなるバリ除去装置1に
おいて、ピストンリングPrのバリ除去及びバリ除去媒
体Bmの回収に関する一連の作業は、以下のような手順
により行なわれる。まず、作業者は、バリ取り室10の
扉16を開き、複数個のピストンリングPrを積層して
ワーク保持具21に取付け、この取付けを終えると扉1
6を閉じる。次に、作業者は、制御装置50の操作モー
ドを自動運転モードとし、加工を開始する。自動運転が
開始されると、まず媒体回収手段30が起動し、次にピ
ストンリングPrが所定の回転数で回転すると共に、ノ
ズル11からバリ除去媒体Bmが噴射される。噴射が行
なわれるときには、前記媒体供給タンク41の圧力は所
定圧に維持され、媒体圧送手段42の圧力は、この媒体
供給タンク41の圧力より所定圧だけ低圧に維持されて
いる。噴射直前においては、ノズル11に接続されてい
る媒体供給ホース43の内部の圧力は、略大気圧となっ
ており、前記媒体供給タンク41及び媒体圧送手段42
の圧力よりも低圧となっている。
【0046】そして、噴射開始時に、前記制御装置50
からの指示により媒体供給タンク41及び媒体圧送手段
42の開閉弁(図示せず)が開かれてそれぞれの圧力が
開放されると、この媒体供給タンク41と媒体圧送手段
42との圧力差によって、バリ除去媒体Bmは、媒体供
給タンク41から媒体圧送手段42に圧送される。さら
に、バリ除去媒体Bmは、媒体圧送手段42と媒体供給
ホース43との圧力差によって、このホースの先端に設
けられたノズル11に圧送され噴射される。ノズル11
は、バリ除去媒体Bmの噴射を開始すると直ちに、ピス
トンリングPrより所定距離だけ離れた位置を、噴射開
始位置から回転軸方向にバリを除去しながら、ノズル移
動手段12により移動され所定の速度で上昇する。この
とき、バリ除去媒体Bmの噴射方向は、噴射角調整手段
13によってノズル11の向きが調整されて設定されて
いる。すなわち、この噴射角調整手段13の締め具13
aを緩め、ノズル11を、このノズル11の円筒部11
aの軸心を中心として所定の角度まで回転させ、またピ
ストンリングPrの回転面に略垂直面内で所定角度だけ
回動させた後に、締め具13aを締め込むことにより、
噴射方向を望ましい向きに設定することができる。ノズ
ル11は、所定の噴射停止位置に到達するとバリ除去媒
体Bmの噴射を停止し、次に、所定の速度で下降し、当
初の噴射開始位置に到達すると停止する。また同時に、
ピストンリングPrの回転も停止する。続いて、媒体回
収手段30も停止し、自動運転は終了する。
【0047】このバリ除去が行なわれるバリ取り室10
は、バリ除去媒体Bmや除去されたバリが室外へ漏れ出
さないように、運転中は密封されている。自動運転が終
了すると、バリ取り室10の扉16を開き、ピストンリ
ングPrをワーク保持具15から取外して扉16を閉
じ、加工サイクルが終了となる。なお、ピストンリング
Prは、バリ取り室10の室内でワーク保持具15に取
付けされるようにしているが、これに限定されずに、ワ
ーク保持具15をワーク回転手段14から着脱自在と
し、バリ取り室10の室外でピストンリングPrをワー
ク保持具15に取付け、この後バリ取り室10の室内で
ワーク保持具15を回転手段14に取付けるようにして
もよい。これにより、加工中にピストンリングPrをワ
ーク保持具15に着脱することができるので、いわゆる
外段取化が可能となり加工サイクルタイムを短縮するこ
とができる。
【0048】加工中にノズル11より噴射されたバリ除
去媒体Bmと、ピストンリングPrより除去されたバリ
との混合物は、バリ分離室20に落下する。このバリ分
離室内のバリ分離手段21は、磁力を利用して磁性体の
バリと非磁性体のバリ除去媒体Bmとをそれぞれ分離
し、バリ容器22及び媒体容器23に落下させる。媒体
回収手段30は、自動運転が開始されると同時に起動
し、吸引装置32により媒体回収タンク31の圧力を低
下させる。一方、バリ分離室20の内部は、所定の圧力
によりバリ除去媒体Bmが噴射されているバリ取り室1
0と内部が繋がっているので、所定の圧力で加圧されて
いる。よって、低圧側の媒体回収タンク31と高圧側の
バリ分離室20との間に差圧が生じ、バリ除去媒体Bm
は、この差圧により媒体容器23から媒体回収タンク3
1に回収されて蓄えられる。
【0049】運転中には、媒体供給タンク41は所定の
圧力に維持されており、この媒体供給タンク41と低圧
となっている媒体回収タンク31とはフロート弁44に
より遮断されている。運転が終了すると、この媒体供給
タンク41と媒体回収タンク31との差圧が解消してフ
ロート弁44が開放され、媒体回収タンク31に蓄えら
れているバリ除去媒体Bmは媒体供給タンク41に落下
する。このようにして、バリ除去媒体Bmを回収し再利
用することができる。このバリ除去媒体Bmは再利用す
るうちに次第に量が減少すると共に、粒が小さくなって
バリ除去能力が低下するので、必要都度、バリ除去媒体
Bmは補充されたり交換されたりする。なお、媒体供給
タンク41と媒体回収タンク31の差圧が解消すると、
媒体回収タンク内のバリ除去媒体Bmが自動落下するよ
うにしているが、仕切り板等を設けて手作業により運転
停止中の任意の時間に落下させるようにしてもよい。こ
のようにして、バリ除去媒体Bmは再利用されるので省
資源化が可能となる。
【0050】つぎに、図3〜図10によりバリ除去の実
施形態について詳細に説明する。図3〜図6は、第1の
実施形態を示している。本実施形態は、ピストンリング
のバリを1個のノズルにより除去する場合としている。
図3は、ピストンリングの窓バリを除去する場合の1例
を示している。ピストンリングPrの窓部Prwは例え
ば外周方向の8〜10箇所に設けられており、この窓部
Prwの内周面側に窓バリPwbが生じている。加工時
には、まず、複数個のピストンリングPrが積層され、
クランプ15a,15bによりワーク保持具15に把持
される。このワーク保持具15はワーク回転手段14に
取付けられており、このワーク回転手段14の回転によ
り、ピストンリングPrは所定の回転数で、かつ略鉛直
方向を回転軸として回転する。次に、ピストンリングP
rが回転を開始すると直ちに、ノズル11は、積層され
たピストンリングPrの最下段近傍で、かつ外周面から
所定距離だけ離れた加工開始位置で、バリ除去媒体Bm
として重炭酸ソーダあるいはソーダ灰などからなる炭酸
塩を、ピストンリングPrの外周面に略垂直となるよう
に噴射する。この噴射開始と共に、ノズル11は、加工
開始位置から所定の速度で回転軸方向に窓バリPwbを
除去しながら上昇し、ピストンリングPrの最上段近傍
の所定の加工終了位置に到達すると噴射を停止する。こ
の噴射停止後、ノズル11が下降して当初の加工開始位
置に到達するとワーク回転手段14の回転は停止し、ピ
ストンリングPrがワーク保持具15から取外されて加
工は終了する。
【0051】この加工時の条件として、ピストンリング
Prの外径寸法D1が160mm、積層された厚さH1
が500mm、及び窓部Prwの幅寸法h1が略0.6
mmのとき、バリ除去媒体Bmの粒度が0.10〜0.
20mmで、かつモース硬度が2.8、ピストンリング
Prの回転数が3〜10rpm、及びノズル11の移動
速度が100〜300mm/minを好ましい条件とし
ている。このようにして、複数個のピストンリングPr
の複数箇所に発生している窓バリPwbが除去されてお
り、バリ除去媒体BmはピストンリングPrよりも十分
に低い硬度となっているので、ピストンリングPrは傷
ついたり型崩れすることなく、また、バリ除去媒体Bm
は所定の圧力で噴射されているので、窓バリPwbは噴
射の衝撃力により確実に除去される。したがって、作業
者が手作業により行なっているバリ除去やバリ検査の時
間が大きく短縮されるので作業能率が大幅な向上すると
共に、好ましい加工条件によってバリは確実に除去され
るので良好でばらつきの少ない仕上げ品質が得られる。
また、重炭酸ソーダは弱アルカリ性であるので、ピスト
ンリングPrの錆発生を防止することができる。
【0052】なお、ノズル11は、ピストンリングPr
の外周面側からバリ除去媒体Bmを噴射しているが、バ
リが発生している内周面側からでもよく、あるいは場合
によっては両側からでもよい。また、ノズル11を回転
軸方向に移動させているが、逆にノズル11を固定し、
ピストンリングPrの方を移動させるようにしてもよ
い。さらに、ピストンリングPrは略水平面内で回転さ
せているが、略鉛直面内で回転させてもよく、ピストン
リングPrの姿勢は本発明において限定するものではな
い。また、バリ除去媒体Bmは、モース硬度が2.8近
傍で、粒度が0.10〜0.20mm近傍で、かつ中性
か弱アルカリ性の他の化学物質であってもよい。
【0053】また、図4は、ピストンリングPrの合口
バリを除去する場合の例を示している。加工時には、ま
ず、複数個のピストンリングPrは、合口部Prcが同
一直線上になるように積層してワーク保持具15に把持
される。加工を開始すると、ノズル11は、略鉛直方向
に積層されたピストンリングPrの最下段近傍で、かつ
外周面から所定距離だけ離れた加工開始位置で、バリ除
去媒体Bmとして重炭酸ソーダあるいはソーダ灰などの
炭酸塩を、ピストンリングPrの外周面に略垂直となる
ように、合口部Prcに向けて噴射する。この噴射開始
と共に、ノズル11は、この加工開始位置から所定の速
度で、かつ積層された合口部Prcに沿って合口バリP
cbを除去しながら上昇し、ピストンリングPrの最上
段近傍の加工終了位置に到達すると噴射を停止する。こ
の噴射停止後、ノズル11が下降して当初の加工開始位
置に到達すると、ピストンリングPrはワーク保持具1
5から取外されて加工は終了する。
【0054】このようにして合口バリPcbは除去され
ており、バリ除去媒体BmはピストンリングPrよりも
十分に低い硬度となっているので、ピストンリングPr
は傷ついたり型崩れすることなく、また、バリ除去媒体
Bmは所定の圧力で噴射されているので、合口バリPc
bはこの噴射の衝撃力により確実に除去することができ
る。したがって、作業者が手作業により行なっているバ
リ除去やバリ検査の時間が大きく短縮されるので作業能
率が大幅に向上できると共に、好ましい加工条件によっ
てバリは確実に除去されるので良好でばらつきの少ない
仕上げ品質が得られる。また、重炭酸ソーダは弱アルカ
リ性であるので、ピストンリングPrの錆発生を防止す
ることができる。なお、ノズル11は、ピストンリング
Prの外周面側からバリ除去媒体Bmを合口部Prcに
向けて噴射しているが、バリが発生している内周面側か
らでも、あるいは場合によっては両側からでもよい。ま
た、ピストンリングPrは略鉛直方向に積層するとして
いるが、水平方向に積層してもよく、ピストンリングP
rの姿勢は本発明において限定するものではない。
【0055】図5及び図6は、角度調整手段によりノズ
ルの噴射角度を調整可能とした場合を示している。ま
ず、図5は、バリ除去媒体Bmの噴射角度を、ノズル1
1の移動方向と噴射方向から形成される略鉛直面内で調
整する場合を示している。ノズル11は、前記噴射角調
整手段13の締め具13aが緩められて動きが自由とな
り、略鉛直な面内で回動され望ましい向きに調整され
る。この調整終了後、締め具13aが締め付けられて調
整は完了となる。このようにして、ノズル11からのバ
リ除去媒体Bmの噴射角度が自在に調整されるので、複
雑な加工形状を有するピストンリングPrや、色々な方
向から加工されたピストンリングPrなどに対して、バ
リ除去媒体Bmは発生箇所に応じて除去し易い方向から
噴射されバリを除去することができる。また、ノズル1
1がピストンリングPrの回転軸方向に相対的に移動速
度V2で上昇している場合には、バリ除去媒体Bmの噴
射速度V1とノズル11の移動速度V2とのベクトル和
V3によって、ノズル11に設定された望ましい噴射方
向はワーク側からみると、略鉛直な面内で上方に所定の
角度ずれθ1が生じる。このような場合には、ノズル1
1の角度を角度θ1だけ時計回りに補正することによ
り、バリ除去媒体BmをピストンリングPrに対して望
ましい噴射角度で吹き付けることができる。このよう
に、ノズル11の角度を補正することにより、ノズル1
1はバリ除去媒体Bmを望ましい角度に噴射することが
できるので、バリを短時間に、かつ確実に除去すること
ができる。
【0056】つぎに、図6は、バリ除去媒体Bmの噴射
角度を、略水平な回転面内で調整する場合を示してい
る。上記の場合と同様に噴射角調整手段13により、ノ
ズル11はピストンリングPrの回転面内で望ましい向
きに調整される。よって、前記ノズル11からのバリ除
去媒体Bmの噴射角度が自在に調整されるので、複雑な
加工形状を有するピストンリングPrや、色々な方向か
ら加工されたピストンリングPrなどに対して、バリ除
去媒体Bmは発生箇所に応じて除去し易い方向からバリ
を除去することができる。また、ノズル11がバリ除去
媒体Bmを噴射速度V4で噴射し、かつピストンリング
Prが周速V5で回転している場合には、このそれぞれ
の速度V4,V5のベクトル和V6によって、噴射方向
は回転面内で逆回転方向に所定の角度ずれθ2が生じ
る。よって、この角度ずれθ2をノズル11の側で回転
方向に補正することにより、ノズル11はバリ除去媒体
BmをピストンリングPrに対してバリを除去し易い方
向から噴射することができるので、バリを短時間に、か
つ確実に除去することができる。以上のようにノズル1
1の噴射角度を略鉛直な面内と略水平な面内で任意に調
整することにより、噴射の向きはあらゆる角度に調整可
能となる。よって、ワークのバリは、バリ除去媒体Bm
が望ましい方向から噴射されることによって短時間に、
かつ確実に除去される。
【0057】また、図7〜図10に基づいて、第2の実
施形態を説明する。この実施形態は、複数個のノズルを
用いる場合を示している。図7は、複数個のノズル11
が設けられ、それぞれのノズル11はバリ除去媒体Bm
の噴射角度をピストンリングPrの回転面に略垂直面内
で調整可能であることを示している。また、図8は、複
数個のノズル11が設けられ、それぞれのノズル11
は、バリ除去媒体Bmの噴射角度を略水平面内で調整可
能であることを示している。これにより、複数個のノズ
ル11はそれぞれ独立して噴射角度が調整可能となるの
で、複数箇所のバリを同時に除去できると共に、複数の
それぞれのバリ発生箇所におけるバリ除去の困難さに応
じて、各ノズル11の移動速度やバリからの距離などを
それぞれ調整できるので、バリを短時間に、かつ確実に
除去することができる。
【0058】図9及び図10は、複数個のノズルからな
る複合ノズルを設けた第5の実施形態を示している。図
9においては、複数個のノズル11がピストンリングP
rの回転軸面内の外周方向に設けられている。このそれ
ぞれのノズル11は、環状のパイプからなる環状連結管
11cにより連通されており、一斉にバリ除去媒体Bm
を噴射することができる。また、図10においては、複
数個のノズル11がピストンリングPrの回転軸方向に
沿って設けられている。このそれぞれのノズル11は、
直線形状のパイプからなる直線連結管11dにより連通
されており、一斉にバリ除去媒体Bmを噴射することが
できる。したがって、ワークの複数箇所にあるバリをそ
れぞれのノズル11によって同時に除去することがで
き、時間当たりのバリ除去媒体Bmの噴射量を増大する
ことができるのでバリは確実に除去されると共に、作業
能率を向上することができる。前記複数のノズル11は
同時に移動可能となっており、一度に多量のバリ除去媒
体Bmを噴射すると共に、ノズル11の移動可能な最大
距離に対応した厚さに積層されたピストンリングPrの
バリを、加工開始位置から加工終了位置まで連続的に移
動して一度の加工で除去できるので、バリは短時間に、
かつ確実に除去することができる。また、多量生産さ
れ、かつ、概ね単純形状からなるワークなどに対して専
用のノズル11を準備しておくことにより、他のワーク
からこのワークへ切り換える時の段取り作業を能率良く
行なうことができる。
【0059】以上に示すようなバリ除去装置及びその除
去方法により、従来からヤスリ等を用いて手作業で行な
っているピストンリングPrのバリの除去を、自動化す
ることを可能としている。このバリ除去装置及びバリ除
去方法において、ピストンリングPrのバリは、このピ
ストンリングPrの硬度よりも十分に低い硬度のバリ除
去媒体Bmが吹き付けられて除去されるので、ピストン
リングPrが傷ついたり型崩れすることはない。また、
バリ除去媒体Bmは所定の圧力で噴射されるので、この
噴射による衝撃力によりバリを短時間で確実に除去する
ことができる。この結果、作業者が手作業により行なっ
ているバリ除去やバリ検査の時間が大きく短縮されるの
で作業能率が大幅に向上できると共に、好ましい加工条
件によってバリは確実に除去されるので非常に良好な仕
上げ品質が得られる。なお、ここではピストンリングP
rのバリ除去の例を示しているが、本発明は前述のスプ
ール、複雑な孔を有するバルブボディあるいは油圧ポン
プやモータの部品等のバリ除去にも適用可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるバリ除去装置の正面図を示す。
【図2】同バリ除去装置の左側面図を示す。
【図3】本発明に係わるピストンリングの窓バリを除去
する図を示す。
【図4】同ピストンリングの合口バリを除去する図を示
す。
【図5】本発明に係わるノズルの噴射角を略鉛直面内で
調整する図を示す。
【図6】同噴射角を略水平面内で調整する図を示す。
【図7】本発明に係わる複数のノズルの噴射角を略鉛直
面内で調整する図を示す。
【図8】同噴射角を略水平面内で調整する図を示す。
【図9】本発明に係わる複数のノズルを環状に設置して
図を示す。
【図10】同ノズルを直線状に設置した図を示す。
【図11】ピストンリングの上面図を示す。
【図12】ピストンリングの側面図を示す。
【図13】バルブのスプールの上面図を示す。
【符号の説明】
1…バリ除去装置、5…収納設備、10…バリ取り室、
11…ノズル、11a…円筒部、11b…噴射部、11
c…環状連結管、11d…直線連結管、12…ノズル移
動手段、13…噴射角調整手段、13a…締め具、14
…ワーク回転手段、15…ワーク保持具、15a,15
b…クランプ、16…扉、20…バリ分離室、21…バ
リ分離手段、21a…固定磁石、21b…回転体、21
c…切欠き部、22…バリ容器、23…媒体容器、30
…媒体回収手段、31…媒体回収タンク、32…吸引手
段、33…媒体回収ホース、40…媒体供給手段、41
…媒体供給タンク、42…媒体圧送手段、43…媒体供
給ホース、44…フロート弁、50…制御装置、Bm…
バリ除去媒体、Pcb…合口バリ、Pr…ピストンリン
グ、Prc…合口部、Prw…窓部、Pwb…窓バリ。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークにバリ除去媒体(Bm)を吹き付けて
    バリを除去するバリ除去装置において、 炭酸塩からなるバリ除去媒体(Bm)と、 このバリ除去媒体(Bm)を所定の圧力でワークに噴射する
    ノズル(11)と、 このノズル(11)にバリ除去媒体(Bm)を所定の圧力で圧送
    する媒体圧送手段(42)とを備えたことを特徴とするバリ
    除去装置。
  2. 【請求項2】 ワークに生じたバリを除去するバリ除去
    装置において、 炭酸塩からなり、ピストンリング(Pr)に吹き付けられ
    て、このピストンリング(Pr)のバリを除去するバリ除去
    媒体(Bm)と、 このピストンリング(Pr)を把持し、ピストンリング(Pr)
    の軸心を中心として回転自在に設けられたワーク保持具
    (15)と、 ピストンリング(Pr)の軸心を回転中心として、前記ワー
    ク保持具(15)を所定の回転数で回転させるワーク回転手
    段(14)と、 ピストンリング(Pr)の外周面側又は/及び内周面側に設
    けられ、かつ、バリ除去媒体(Bm)を所定の圧力でピスト
    ンリング(Pr)に噴射するノズル(11)と、 このノズル(11)にバリ除去媒体(Bm)を所定の圧力で圧送
    する媒体圧送手段(42)とを備えたことを特徴とするバリ
    除去装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のバリ除去装置にお
    いて、 前記ノズル(11)とワークとの間で所定方向へ相対移動さ
    せるノズル移動手段(12)を付設したことを特徴とするバ
    リ除去装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の内いずれか一つに記載の
    バリ除去装置において、 前記ノズル(11)のバリ除去媒体(Bm)の噴射角度を全方向
    に調整自在とする噴射角調整手段(13)を付設したことを
    特徴とするバリ除去装置。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2記載のバリ除去装置にお
    いて、 前記バリ除去媒体(Bm)と除去されたバリとを分離するバ
    リ分離手段(21)と、 このバリから分離されたバリ除去媒体(Bm)を回収して蓄
    積する媒体回収手段(30)とを備えたことを特徴とするバ
    リ除去装置。
  6. 【請求項6】 前記ノズル(11)が複数箇所に設けられた
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のバリ除去装置。
  7. 【請求項7】 前記複数箇所のノズル(11)を独立に移動
    可能とし、それぞれを移動させるノズル移動手段(12)を
    設けたことを特徴とする請求項6記載のバリ除去装置。
  8. 【請求項8】 前記複数箇所のノズル(11)を同時に移動
    可能としたことを特徴とする請求項6記載のバリ除去装
    置。
  9. 【請求項9】 ワークにバリ除去媒体(Bm)を吹き付けて
    バリを除去するバリ除去装置において、 外周壁で囲まれた空間を有し、この空間内で前記ワーク
    を把持し、ワークを回転させながらバリ除去媒体(Bm)を
    吹き付けてワークのバリを除去すると共に、このバリ及
    びバリ除去媒体(Bm)の外部への飛散を防止するバリ取り
    室(10)と、 このバリ取り室(10)の下部に設置され、前記除去された
    バリとバリ除去媒体(Bm)との混合物を受けると共に、こ
    のバリとバリ除去媒体(Bm)とを磁性体の性質により分離
    するバリ分離室(20)と、 このバリ分離室(20)でバリから分離されたバリ除去媒体
    (Bm)を回収して蓄積する媒体回収手段(30)と、 この媒体回収手段(30)からバリ除去媒体(Bm)が供給され
    て所定量のバリ除去媒体(Bm)が蓄積されると共に、この
    蓄積されたバリ除去媒体(Bm)を所定圧力で前記バリ取り
    室(10)に圧送する媒体供給手段(40)とを備えたことを特
    徴とするバリ除去装置。
  10. 【請求項10】 請求項1〜8の内いずれか一つに記載
    のバリ除去装置において、 前記バリ除去媒体(Bm)は、好ましくは、モース硬度が
    2.8近傍である炭酸塩からなることを特徴とするバリ
    除去装置。
  11. 【請求項11】 請求項2〜8の内いずれか一つに記載
    のバリ除去装置において、 前記ピストンリング(Pr)の外周面から内周面に貫通して
    設けられた窓部(Prw)の窓バリ(Pwb) を除去する場合
    に、外周面の幅方向の窓部(Prw) の幅寸法h1が略0.
    6mmのとき、前記バリ除去媒体(Bm)の粒度は、好まし
    くは0.10〜0.20mmであることを特徴とするバ
    リ除去装置。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11の内いずれか一つに記
    載のバリ除去装置において、 前記バリ除去媒体(Bm)の炭酸塩が重炭酸ソーダ又はソー
    ダ灰であることを特徴とするバリ除去装置。
  13. 【請求項13】 ワークにバリ除去媒体(Bm)を吹き付け
    てバリを除去するバリ除去方法において、 前記バリ除去媒体(Bm)は炭酸塩からなり、この炭酸塩を
    ノズル(11)により所定の圧力でワークに吹き付けてバリ
    を除去することを特徴とするバリ除去方法。
  14. 【請求項14】 請求項13記載のバリ除去方法におい
    て、 複数個積層された前記ピストンリング(Pr)を所定の回転
    数で回転させ、このピストンリング(Pr)又は前記ノズル
    (11)のいずれか一方を回転軸方向に移動させると共に、
    バリ除去媒体(Bm)をピストンリング(Pr)の内周面側又は
    外周面側の少なくともいずれか一方から噴射して、前記
    ピストンリング(Pr)の外周方向の所定箇所に外周面から
    内周面に貫通して設けられた窓部(Prw) に発生した窓バ
    リ(Pwb)等を除去することを特徴とするバリ除去方法。
  15. 【請求項15】 請求項13記載のバリ除去方法におい
    て、 前記ピストンリング(Pr)の外周部の所定箇所に切断して
    形成された合口部(Prc) を位置合わせして複数個積層
    し、このピストンリング(Pr)又は前記ノズル(11)のいず
    れか一方を合口部(Prc) が連なる方向に沿って移動させ
    ると共に、バリ除去媒体(Bm)をピストンリング(Pr)の内
    周面側又は外周面側の少なくともいずれか一方から合口
    部(Prc) に噴射して、この合口部(Prc) に発生した合口
    バリ(Pcb)等を除去することを特徴とするバリ除去方
    法。
  16. 【請求項16】 請求項14記載のバリ除去方法におい
    て、 外径寸法(D1)が略160mmで、かつ窓部(Prw) の幅寸
    法(h1)が略0.6mmの前記ピストンリング(Pr)を略5
    00mmの厚さ(H1)に複数個積層し、好ましくは、この
    ピストンリング(Pr)を3〜10rpmで回転させると共
    に、前記ノズル(11)を100〜300mm/minで移
    動させ、粒度が0.10〜0.20mmのバリ除去媒体(Bm)
    を吹き付けてバリを除去することを特徴とするバリ除去
    方法。
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