JPH1177355A - レーザ孔加工方法および装置 - Google Patents

レーザ孔加工方法および装置

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JPH1177355A
JPH1177355A JP9236790A JP23679097A JPH1177355A JP H1177355 A JPH1177355 A JP H1177355A JP 9236790 A JP9236790 A JP 9236790A JP 23679097 A JP23679097 A JP 23679097A JP H1177355 A JPH1177355 A JP H1177355A
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研二 河西
Toshiharu Okada
俊治 岡田
Satoshi Tanaka
智 田中
Yukio Nishikawa
幸男 西川
Izuru Nakai
出 中井
Takeshi Muneyuki
健 宗行
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/0011Working of insulating substrates or insulating layers
    • H05K3/0017Etching of the substrate by chemical or physical means

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザ孔加工における加工良否の判定を簡単
かつ確実に行う。 【解決手段】 被加工材30にレーザrを照射して孔を
加工する方法であって、(a) 前記レーザrのエネルギー
強度を光検出器52等で測定する工程、(b) 前記エネル
ギー強度の測定値を、予め設定された孔の加工に必要な
エネルギー強度である基準値と比較する工程、(c) 前記
測定値が前記基準値を下回れば、加工不良であると判定
する工程、を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ孔加工方法
および装置に関し、詳しくは、樹脂基板などにレーザを
照射して孔を加工する方法と、それに用いる装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】高密度配線回路基板にスルーホール等の
孔を加工するのにレーザ孔加工技術が採用されている。
レーザ孔加工技術は、被加工材にレーザを照射し、レー
ザのエネルギーで被加工材を溶融あるいは蒸発させて孔
をあける方法であり、ミクロン単位の微細な孔を正確な
位置に加工するのに適しているとして、近年益々高密度
化が図られている回路基板の製造に広く利用されてい
る。
【0003】レーザ孔加工技術の具体例は、本願出願人
が先に特許出願した特願平6−320238号等に開示
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記したレ
ーザ孔加工における加工の良否を各孔毎に判定するのは
非常に困難である。高密度配線回路基板に加工される孔
は極めて微細であるとともに、孔の数が大変に多いた
め、加工後に一つ一つの孔についてその良否を視覚で判
定するのは現実的ではなく、画像測定などの自動化装置
を用いたとしても、その測定作業に多くの時間がかか
る。
【0005】さらに、レーザ孔加工装置では、レーザが
照射される被加工材を、高度に清浄化された空気や真空
雰囲気、不活性ガス雰囲気などの制御された雰囲気の中
に配置しておいたりする必要がある。そのため、被加工
材の配置個所は、外界と遮断された隔離室になっている
場合が多い。このような隔離状態におかれた被加工材
は、外部から観察し難く、目視による加工状態の判定は
困難である。
【0006】また、孔加工の良否を判定するセンサ等の
測定器を被加工材の近くに配置しておくと、レーザ照射
や被加工材の移動の邪魔になるとともに、前記した特別
な環境に、被加工材やレーザ孔加工のための機能に加え
て加工良否の測定器までを収容しなければならず、装置
の大型化、複雑化を招くことになる。そこで、本発明の
課題は、レーザ孔加工における加工良否の判定を簡単か
つ確実に行うことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のうち、請求項1
に記載のレーザ孔加工方法は、被加工材にレーザを照射
して孔を加工する方法であって、以下の工程を含む。 (a) 前記レーザのエネルギー強度を測定する工程。 (b) 前記エネルギー強度の測定値を、予め設定された孔
の加工に必要なエネルギー強度である基準値と比較する
工程。
【0008】(c) 前記測定値が前記基準値を下回れば、
加工不良であると判定する工程。 各構成について具体的に説明する。 〔被加工材〕被加工材としては、合成樹脂、繊維強化樹
脂、ガラス、セラミック、金属その他の通常のレーザ加
工で孔が形成できる材料であれば適宜に使用できる。複
数の材料層が積層された積層材であってもよい。本発明
は、高密度配線回路基板などの電子機器分野や精密機器
分野で使用される材料に対する微細な孔の加工に適して
いる。
【0009】被加工材は、平坦な板状のものであっても
よいし、曲面や立体的な凹凸面を有するものであっても
よい。孔を加工する面は、被加工材の一部または全体に
1個所または複数あってもよい。一つの加工面には、1
個または複数個の孔が形成される。この発明は、数百個
あるいは数千個を超える多数の孔を形成するのに適して
いる。
【0010】被加工材には、複数の分割領域を設定する
ことができる。分割領域の大きさは、連続した一工程の
レーザ孔加工で加工できる面積に設定しておくことが好
ましい。複数の分割領域にはそれぞれ、同じ配置パター
ンで孔を加工してもよいし、分割領域毎に異なる配置パ
ターンで孔を加工することもできる。例えば、被加工材
が配線回路基板の場合、最終製品になる回路基板の1単
位を一つの分割領域に設定しておけば、大きな1枚の原
板から、同じパターンでスルーホール孔等が加工された
複数個の製品回路基板を同時に効率的に得ることができ
る。
【0011】被加工材に形成する孔は、前記したスルー
ホールやビアホールなどの配線回路用の孔のほか、機械
的あるいは電気的に任意の目的を有する孔に適用でき
る。なお、本発明において、「孔」は、被加工材を貫通
するもののほか、被加工材の厚みの途中までの孔すなわ
ち穴をも含む概念で用いている。 〔レーザ〕孔加工用のレーザとしては、通常のレーザ孔
加工装置と同様のレーザ源や波長成分、エネルギー強度
などを有するものが、被加工材の材質や形成する孔の要
求性能などに合わせて用いられる。通常、レーザはパル
ス状に照射される。
【0012】レーザ孔加工装置には、レーザを発生させ
るレーザ発振器や、レーザの照射方向、照射径、焦点位
置などを光学的に制御するレンズやミラー等の光学系、
被加工材を所定位置に保持するための保持機構などを備
えている。孔加工のためのレーザの照射位置を精密かつ
高速に設定する手段として、光学系にガルバノメータと
fθレンズを組み合わせて用いることができる。
【0013】レーザの照射位置を変えるには、被加工材
を移動させることもできる。被加工材をXYテーブルに
保持しておけば、被加工材をXY方向に自由に移動させ
ることができる。XYテーブルは、被加工材を比較的大
きな距離で移動させるのに有効であり、前記したガルバ
ノメータは、レーザを照射しながらその照射位置を高速
かつ正確に変更するのに有効である。
【0014】レーザ孔加工装置および方法の具体例とし
て、前記した特願平6−320238号等に開示された
技術が適用できる。 〔エネルギー強度の測定〕被加工材に照射されるレーザ
のエネルギー強度を測定できれば、通常のレーザに対す
るエネルギー強度の測定装置および方法を用いることが
できる。
【0015】レーザを光検出器で受光すれば、エネルギ
ー強度を電圧に変換して測定することができる。被加工
材に照射されるレーザの一部のみを取り出してエネルギ
ー強度を測定し、その値から全体のレーザの強度を推定
することができる。レーザ発振器から照射されるレーザ
の一部を分割して取り出すには、ビームスプリッタなど
の光学機構が用いられる。
【0016】パルス状レーザの場合、1ショットのパル
ス波における最大エネルギー値を測定するのが容易であ
るが、平均エネルギー値やエネルギー積分値を測定する
こともできる。 〔基準値〕基準値は、予め理論、実験あるいは経験によ
り求めておくことができる。
【0017】通常は、実際の加工に用いるのと同じ被加
工材に対して、レーザのエネルギー強度を変えながら孔
の加工を繰り返し、良品と不良品との境界になるエネル
ギー強度のしきい値を求めておけばよい。基準値は、上
記しきい値にある程度の余裕を見込んで、しきい値より
も少し高い値に設定するのが好ましい。実際の加工と全
く同じ条件で上記測定を行っておけば、エネルギー強度
を測定するだけで、孔加工の良または不良を判定するこ
とが可能である。この基準値を求めるための測定では、
孔加工を終えた被加工材をレーザ孔加工装置から取り出
して、目視その他の測定方法で加工の良否を判定すれば
よい。
【0018】また、様々に異なる条件で孔加工とその良
否の判定を行えば、被加工材の種類や孔の加工条件とエ
ネルギー強度の基準値との相関関係を、数式化したりプ
ログラム化しておくこともできる。前記した実際の加工
時におけるエネルギー強度の測定値と上記基準値とは、
コンピュータや電気回路を用いた電気的演算で比較する
ことができる。比較の結果は、電気信号として出力する
ことができる。
【0019】〔良否判定〕前記測定値と基準値との比較
により、測定値が基準値を下回れば、このときにレーザ
加工された孔は不良である、と判定する。不良判定され
た孔が一つでも存在する被加工材あるいは分割領域は、
全体を不良であると判定してもよい。不良と判定された
分割領域あるいは被加工材は、その後の処理加工工程か
ら外されたり、そのまま廃棄されたり再加工や修復加工
に回されたりする。一つの分割領域に不良判定された孔
があっても、残りの分割領域が良であれば、不良と判定
された分割領域だけを廃棄して、良と判定された分割領
域は使用することもできる。
【0020】〔数の測定による判定〕一つの分割領域あ
るいは被加工材に多数の孔を加工する場合、良否判定を
以下の工程で行うことができる。 (d) エネルギー強度の測定工程(a) および基準値との比
較工程(b) を、各孔の加工毎に行う工程。
【0021】(e) 前記複数の孔の加工が終了した後、前
記測定値が基準値以上であった測定の数hと、加工しよ
うとした孔の数Hとを比較し、hとHとが一致しなけれ
ば、加工不良であると判定する工程。 測定値が基準値以上であった測定の数hは、判定が良と
なる孔の数であるから、加工しようとした孔の数Hと前
記測定数hが一致すれば、全ての加工孔が良であったこ
とを意味する。
【0022】この方法では、複数の孔加工が終了した後
で、1回だけ良否の判定を行えばよいので、個々の孔加
工毎に良不良の判定を行う方法に比べて、能率的に判定
が行える。通常の孔加工では、一つの分割領域あるいは
被加工材に一つでも不良が発生すれば、その分割領域あ
るいは被加工材の全体を不良と判定しなければならない
ことが多いので、前記した数Hとhの比較で、一つの分
割領域あるいは被加工材の全体について良否を判定すれ
ば十分である。
【0023】また、良否の判定結果を表示手段に表示さ
せる場合、多数の孔の個々に良否を表示するには、大量
のデータを表示しなければならない煩雑さがあるのに対
し、一つの分割領域あるいは被加工材についての良否を
表示するのであれば、簡単かつ直観的に判り易い良否の
表示が可能になる。 〔判定結果の表示〕加工良否の判定結果は、表示ランプ
やモニタ画面などの視覚的な表示手段に表示させること
ができる。
【0024】被加工材に複数の分割領域が存在する場
合、複数の分割領域毎に加工良否を表示することができ
る。表示手段が、各分割領域毎に表示部を備えていれ
ば、複数の分割領域毎の加工良否を視覚的に確認し易
い。表示手段における表示部の配置と、実際の被加工面
における分割領域の配置とが対応していれば、どの分割
領域に不良が発生したのかを直観的に知ることができ
る。
【0025】加工の良否は、表示ランプの点灯あるいは
非点灯で区別することもできるし、表示ランプの発光色
を変えて区別することもできる。モニタ画面の特定の領
域だけで色を変えたり、良または不良を意味する文字や
記号を表示させたりすることもできる。色の違いによる
良否の区別は、直観的で判り易い。
【0026】
【発明の実施の形態】図1に示すレーザ孔加工装置は、
高密度配線回路基板に対するスルーホールあるいはビア
ホールに利用される貫通孔の加工を行う。XYテーブル
40に、被加工材となる基板30が2枚並べて装着され
る。基板30は、エポキシ樹脂をアラミド繊維で補強し
た繊維強化樹脂からなり、最終段階までの硬化が完了し
ていない半硬化状態のものを用いる。このような半硬化
状態の基板30は、レーザ孔加工が容易である。基板3
0の寸法としては、約510×340mmの矩形状をなす
ものが用いられる。
【0027】矩形状をなす基板30は、複数個の小さな
分割領域32に分割されている。分割領域32は一辺約
50mmの正方形をなし、各分割領域32が、最終的に1
個分の回路基板製品となる。それぞれの分割領域32
に、同じパターンあるいは異なるパターンで配置された
多数の貫通孔を加工する。1分割領域32に加工する孔
の数は、数千から数万程度になる。貫通孔が加工された
あとの基板30は、通常の回路基板の製造方法と同様
に、貫通孔に導体材料を充填したり、基板30を複数枚
積層したりして、多層回路基板製品に加工される。
【0028】XYテーブル40は、基板30を載せた上
部材42が下部材44に対して一方向にスライド移動自
在に配置され、下部材44は前記上部材42のスライド
方向と直交する方向にスライド移動自在に配置されてい
る。その結果、基板30はXY両方向に自在に水平移動
させることができる。レーザ発振器10は、CO2 レー
ザ発振器である。レーザ発振器10から照射されたパル
ス状のレーザrは、ビームスプリッタ21で2方向に等
分に分割される。分割されたそれぞれのレーザrは、X
Y一対のガルバノメータ22、22およびfθレンズ2
4を経て、左右の基板30の表面にそれぞれ照射され
る。
【0029】ガルバノメータ22は、旋回自在なミラー
でレーザrを反射させてレーザrの照射方向を変える。
ガルバノメータ22で変向されたレーザrはfθレンズ
を通過して基板30の表面に照射される。XY両方向の
ガルバノメータ22を組み合わせることで、基板30の
分割領域32内で任意の位置にレーザrが照射され、ス
ルーホール用の貫通孔があけられる。通常は、1パルス
のレーザrで1個の貫通孔が加工されるが、複数のパル
スを重ねて1個の貫通孔を加工することもできる。
【0030】左右のガルバノメータ22、22は、一対
の基板30、30に対して同じ関係位置にある分割領域
32、32に同じ配置パターンでレーザrを照射して孔
を加工する。一つの分割領域32において孔加工が完了
すれば、XYテーブル40を移動させて、次の分割領域
32がガルバノメータ22およびfθレンズ24の下方
に配置されるようにした後、前記同様に分割領域32内
における所定数の孔加工が繰り返される。
【0031】図2は、孔加工の良否を判定する機構を説
明している。レーザ発振器10から照射されたレーザr
の光路に、判定用レーザを取り出すためのビームスプリ
ッタ28が配置されていて、レーザrの一部を分割し、
判定用レーザra として光検出器52に導く。このビー
ムスプリッタ28は、前記した2分割用のビームスプリ
ッタ28よりもレーザ発振器10に近い側に配置されて
いてもよいし、2分割された後のそれぞれのレーザの光
路に配置されていてもよい。
【0032】光検出器52は、判定用レーザra の光エ
ネルギーを電気エネルギーに変換してエネルギー強度を
測定する。具体的には、図3に示すように、光検出器5
2で測定されたレーザパルスP1、P2 の最大電圧値V
1 、V2 を利用する。光検出器52で検出される最大電
圧値Vは、基板30に照射されるレーザrのエネルギー
強度に対応して変化する。
【0033】光検出器52で検出された前記電圧値V
が、孔加工に必要な基準値Vx以上であれば(レーザパ
ルスP1 すなわち電圧値V1 )、基板30へのレーザ孔
加工が良好に行われたと判断できる。基準値Vxを下回
るレーザパルスP2 (電圧値V 2 )では十分なレーザ孔
加工が達成できておらず、不良であると判定できる。光
検出器52にはカウンタ54が連結されている。カウン
タ54では、基準値Vx以上の電圧値Vを示した判定用
レーザra の数hを計測する。
【0034】前記した分割領域32内で照射されたレー
ザパルスrの数すなわちレーザ孔加工の実行数Hと、カ
ウンタ54の計測数hとが一致していれば、全てのレー
ザ孔加工は良好に行われたと判断できる。カウンタ54
にはメインコントローラ56が連結されている。メイン
コントローラ56は、カウンタ54から計測数hのデー
タを受け取る。また、レーザrの照射とカウンタ54の
計測とのタイミングを一致させるように、カウンタ54
の計測開始あるいは終了を指令したり、計測数の初期化
を行わせたりして、カウンタ54の制御を行う。メイン
コントローラ56は、レーザ発振器10に対するパルス
発射の指令も出す。メインコントローラ56では、カウ
ンタ54の計測数hとレーザrの発射数Hとの比較演算
を行い、孔加工の良否判定を行う。
【0035】メインコントローラ56における孔加工の
良否判定結果は、外部に出力されて、基板30の処理工
程全体を制御する制御機構で基板30に対する次工程で
の処理を変更するデータに利用したり、測定結果を記録
したりすることができる。また、メインコントローラ5
6には表示器60が連結され、孔加工の良否判定結果を
視覚的に表示する。
【0036】図4に示すように、表示器60は、CRT
あるいは液晶等による通常のモニタ画面を備えている。
また、表示器60には、キーなどによる入力装置も備え
ていて、メインコントローラに対する指示を入力するこ
とができる。表示器60の表示画面には、2枚の基板3
0に対応する矩形状の基板表示部62、62が表示さ
れ、各基板表示部62には、基板30の分割領域32に
対応する複数の表示領域64が配置されている。表示器
60には、メインコントローラ56から、孔加工の良否
判定結果とともに、現在加工中の分割領域32の位置に
関する情報も送られてくる。
【0037】各表示領域64のうち、孔加工がまだ行わ
れていない領域64は、透明あるいは背景色と同じ色B
が表示されている。孔加工を終えた領域64では、判定
結果が色分けされて表示される。孔加工の実行数H=測
定数hである判定良の領域Gは緑色、H>hである判定
不良の領域Rは赤色が表示される。さらに、図示した表
示器60では、黄色の領域Yも存在する。この領域Y
は、判定不良であるが、前記したカウンタ54の計測数
hが孔加工の実行数Hよりも多く測定されたH<hの場
合を表している。このような不良は、機器の誤作動など
によって生じる可能性がある。
【0038】したがって、表示器60の画面をみれば、
レーザ孔加工が完了した分割領域32のうち、どの領域
32に不良が発生したのかを直観的に知ることができ
る。また、レーザ孔加工がどの分割領域32まで進行し
ているのかを知ることもできる。
【0039】
【発明の効果】本発明に係るレーザ孔加工方法および装
置によれば、レーザのエネルギー強度を基準値と比較す
るという簡単な方法および機構だけで、加工不良の判定
を正確かつ迅速に行うことができる。その結果、レーザ
孔加工の品質性能維持あるいは生産性の向上に大きく貢
献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態となるレーザ孔加工装置の基
本構造を示す斜視図
【図2】加工良否の判定部分を表すブロック図
【図3】検出器の検出値を表す線図
【図4】表示器の画面を表す正面図
【符号の説明】
10 レーザ発振器 22 ガルバノメータ 24 fθレンズ 30 基板 32 分割領域 40 XYテーブル 52 光検出器 54 カウンタ 60 表示器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西川 幸男 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 中井 出 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 宗行 健 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工材にレーザを照射して孔を加工す
    る方法であって、以下の工程を含むレーザ孔加工方法。 (a) 前記レーザのエネルギー強度を測定する工程。 (b) 前記エネルギー強度の測定値を、予め設定された孔
    の加工に必要なエネルギー強度である基準値と比較する
    工程。 (c) 前記測定値が前記基準値を下回れば、加工不良であ
    ると判定する工程。
  2. 【請求項2】 請求項1の方法により、被加工材に複数
    個の孔を加工する方法であって、以下の工程を含むレー
    ザ孔加工方法。 (d) 前記エネルギー強度の測定工程(a) および基準値と
    の比較工程(b) を、各孔の加工毎に行う工程。 (e) 前記複数の孔の加工が終了した後、前記測定値が基
    準値以上であった測定の数hと、加工しようとした孔の
    数Hとを比較し、hとHとが一致しなければ、加工不良
    であると判定する工程。
  3. 【請求項3】 請求項2の方法において、前記被加工材
    に複数個の分割領域を設定し各分割領域毎に複数個の孔
    を加工する方法であって、以下の工程を含むレーザ孔加
    工方法。 (f) 各分割領域毎に前記(d) 工程および(e) 工程を行う
    工程。 (g) 前記各分割領域毎に表示部を有する表示手段に、各
    分割領域毎の加工の良否を表示させる工程。
  4. 【請求項4】 請求項3の方法において、 前記(g) 工程が、前記加工の良否を色の違いで表示させ
    るレーザ孔加工方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかの方法を実施す
    る装置であって、 前記被加工材を保持する手段と、 前記被加工材にレーザを照射する手段と、 前記レーザのエネルギー強度を測定する手段と、 前記エネルギー強度の測定値を、予め設定された孔の加
    工に必要なエネルギー強度である基準値と比較する手段
    と、 前記測定値が前記基準値を下回れば、加工不良であると
    判定する手段と、 前記加工不良を視覚的に表示する表示手段とを備えるレ
    ーザ孔加工装置。
  6. 【請求項6】 前記レーザ照射手段が、レーザ発振器
    と、レーザ発振器から照射されたレーザを光学的に制御
    して前記被加工材まで導く光学系とを備え、 前記光学系を通過するレーザの一部を取り出し、前記エ
    ネルギー強度の測定手段に送るレーザ分割手段をさらに
    備える請求項5に記載のレーザ孔加工装置。
  7. 【請求項7】 前記被加工材を保持する手段が、前記各
    分割領域を順次、前記レーザの照射範囲に配置する被加
    工材の移動手段を備える請求項5または6に記載のレー
    ザ孔加工装置。
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