JP2000126880A - レーザ加工装置及びレーザ加工方法 - Google Patents
レーザ加工装置及びレーザ加工方法Info
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- JP2000126880A JP2000126880A JP10300551A JP30055198A JP2000126880A JP 2000126880 A JP2000126880 A JP 2000126880A JP 10300551 A JP10300551 A JP 10300551A JP 30055198 A JP30055198 A JP 30055198A JP 2000126880 A JP2000126880 A JP 2000126880A
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Abstract
ることで、近接する導電層間の導通が確実に得られるよ
うなレーザ加工を行うことを目的とする。 【解決手段】 本発明は、レーザ発振器1から出射され
加工対象物である多層基板7で反射された反射光を検出
する反射光検出器13が検出した反射光強度から演算し
て得られる数値、特に反射光強度の増加量や反射光強度
の増加率と所定の基準値との比較に基づきレーザ光を制
御するレーザ加工装置に代表される。
Description
びレーザ加工方法に関し、特に、絶縁層と導電層とを積
層して形成した回路基板に穴加工を行うに好適なレーザ
穴あけ加工装置及びレーザ加工方法に関するものであ
る。
層とを交互に積層して形成されたいわゆる多層回路基板
と呼ばれるものがあり、このような多層回路基板は、そ
の実装密度を増すために効果的であり、広く用いられる
ようになってきている。
電層間の導通を、絶縁層に穴を穿ち、その穴に半田や導
電性ペースト等を埋めることにより得ている。
術として、レーザ光を利用したものが広く用いられるよ
うにもなってきた。
絶縁層に対しては、吸収されやすく、導電層に対して
は、反射されやすい波長を用いるが、例えば、絶縁層が
ガラスエポキシ樹脂、導電層が銅箔である場合には、炭
酸ガスレーザ光を用いることで、絶縁層のみを選択的に
除去加工することができる。
する導電層間の導通が確実に得られるような穴加工を行
うことである。
−92482号公報に記載のものが挙げられる。
射し穴を穿つ際に、レーザ発振器からの直接の透過光と
加工対象物からの反射光とをそれぞれ別のセンサにて検
出し、両者の光量から反射光量比を演算し、基準値との
比較でレーザ光の制御を行っている。
基準値よりも大きくなった場合に、発振器を停止させる
ものである。
よる導電層の損傷をなくすことができ、同時に加工時間
が短縮されるとしている。
従来の技術においては、以下に示すような課題が存在し
ている。反射光量比を演算することで、加工を行うレー
ザ光のばらつきは補正されるものの、例えば基板表面の
導電層のみに予め穴を穿ってあるコンタクトマスク形状
の穴を加工する場合、レーザ光の照射位置と穴位置との
関係次第ではコンタクトマスクにて反射される光量が異
なることもある。
ク穴があいていない場合、レーザ光はすべて表面の導電
層で反射され、検出された反射光量比は予め設定された
基準値よりも大きいことになり、所望の穴があいていな
いにも拘わらずレーザ発振器は停止するよう制御されて
しまう。
合、この導電層からの反射光は傾斜がない場合と比べて
光量が小さくなり、検出された反射光量比は予め設定さ
れた基準値よりも小さいことになり、所望の穴があいて
いるにも拘わらずレーザ発振器は停止されることなくレ
ーザ光の照射を続けてしまう。
の比較に基づいてレーザ光の制御を行っても、不完全な
穴加工や導電層の損傷を導き、加工歩留まりの低下原因
となってしまう。
強度や入射光強度から演算して得られる数値、すなわち
例えば、反射光強度の増加量、反射光強度の増加率、正
規化反射光強度の増加量、正規化反射光強度の増加率
と、予め設定された基準値との比較に基づきレーザ発振
器を制御することで、歩留まりが高く高品質な穴加工を
実現するレーザ加工装置及びレーザ加工方法を提供する
ことを目的とする。
に、本発明は、レーザ発振器から出射され加工対象物で
反射された反射光の強度を検出するための反射光検出器
と、反射光検出器が検出した反射光の強度から演算して
得られる数値と所定の基準値との比較に基づきレーザ発
振器を制御する制御手段とを有するレーザ加工装置、又
は、更に、レーザ発振器から出射されたレーザ光が入射
される入射光検出器を有し、制御手段が、入射光検出器
が検出した入射光強度と反射光検出器が検出した反射光
強度とから演算して得られる数値と所定の基準値との比
較に基づき前記レーザ発振器を制御するレーザ加工装置
に代表される。
穴加工の状態を的確に検出し、その後のレーザ発振器を
制御することで、理想とする穴加工を行い、結果として
近接する導電層間の導通が確実に得られるような穴加工
を行い得るレーザ加工装置を提供する。
ように、レーザ光を出射するレーザ発振器と、前記レー
ザ光を加工対象物に伝搬する光学系と、前記加工対象物
からの反射光の強度を検出する反射光検出器と、前記反
射光を前記反射光検出器へ伝搬する光学系とを有し、前
記反射光検出器が検出した反射光強度から演算して得ら
れる数値と所定の基準値との比較に基づき前記レーザ発
振器から出射されたレーザ光を制御するレーザ加工装置
である。
と所定の基準値との比較だけでは実現できない、加工対
象物の穴の状態の的確な検出を可能とし、レーザ発振器
を制御することで、理想とする穴加工を行い、結果とし
て近接する導電層間の導通が確実に得られるような穴加
工を行い得る。
度を用いて演算した数値は、反射光強度の増加量である
ことが好適である。つまり、表面の導電層にコンタクト
マスクがあいていない場合には、反射光の強度が一定で
あるため、反射光強度の増加量は常に0となり、穴の状
態が正常ではないことを検出できる。
に、反射光強度の増加量は(数1)で示される演算式に
より求められることが、加工対象物の穴加工の加工部か
らの反射光に実質的に基づいた加工状態を的確に検出す
る点で好ましい。
を用いて演算した数値は、反射光強度の増加率であるこ
とが好適である。つまり、内層の導電層が傾斜を持って
いる場合には、この導電層からの反射光は傾斜がない場
合と比べて光量が小さいため、反射光強度の増加率を求
めることで、穴の状態を的確に検出することができる。
に、反射光強度の増加率は(数2)で示される演算式に
より求められることが、加工対象物の穴加工の加工部か
らの反射光に実質的に基づいた加工状態を的確に検出す
る点で好ましい。
ーザ光強度のばらつきを補正するために入射光検出器で
検出した入射光強度をもって反射光強度を正規化する場
合にも適用可能で、請求項6記載のように、更に、レー
ザ光の光強度を検出する入射光検出器を有し、入射光強
度検出器が検出した入射光強度と、前記反射光検出器が
検出した反射光強度とから演算して得られる数値と所定
の基準値との比較に基づき前記レーザ発振器から出射さ
れたレーザ光を制御するレーザ加工装置であってもよ
く、具体的には、請求項7記載のように、入射光強度と
反射光強度とを用いて演算した数値が、反射光強度を入
射光強度によって正規化した正規化反射光強度の増加量
であることが好適であり、表面の導電層にコンタクトマ
スクがあいていない場合には、正規化反射光の強度が一
定であるため、正規化反射光強度の増加量は常に0とな
り、穴の状態が正常ではないことを検出できる。
ように、正規化反射光強度の増加量は前述の(数3)で
示される演算式により求められることが、加工対象物の
穴加工の加工部からの反射光に実質的に基づいた加工状
態を的確に検出する点で好ましい。
強度を用いて演算した数値は、正規化反射光強度の増加
率であることが好適である。つまり、内層の導電層が傾
斜を持っている場合には、この導電層からの正規化反射
光は傾斜がない場合と比べて光量が小さいため、正規化
反射光強度の増加率を求めることで、穴の状態を的確に
検出することができる。
に、正規化反射光強度の増加率は前述の(数4)で示さ
れる演算式により求められることが、加工対象物の穴加
工の加工部からの反射光に実質的に基づいた加工状態を
的確に検出する点で好ましい。
に、レーザ発振器から出射したレーザ光を加工対象物に
照射する照射行程と、前記加工対象物からの反射光の強
度を検出する反射光検出行程と、前記反射光検出行程で
検出された反射光の強度から演算して得られる数値と所
定の基準値との比較に基づき前記レーザ発振器から出射
されたレーザ光を制御する制御行程とを有するレーザ加
工方法である。
と所定の基準値との比較だけでは実現できない、加工対
象物の穴の状態の的確な検出を可能とし、レーザ発振器
を制御することで、理想とする穴加工を行い、結果とし
て近接する導電層間の導通が確実に得られるような穴加
工を行い得る。
振器から出射したレーザ光を加工対象物に照射する照射
行程と、前記レーザ光の強度を検出する入射光検出行程
と、前記加工対象物からの反射光の強度を検出する反射
光検出行程と、前記入射光検出行程で検出された入射光
の強度及び前記反射光検出行程で検出された反射光の強
度とから演算して得られる数値と所定の基準値との比較
に基づき前記レーザ発振器から出射されたレーザ光を制
御する制御行程とを有するレーザ加工方法である。
射するレーザ光強度のばらつきを補正することが可能と
なり、加工対象物の穴の状態のより一層的確な検出を可
能とし、レーザ発振器を制御することで、理想とする穴
加工を行い、結果として近接する導電層間の導通が確実
に得られるような穴加工を行い得る。
象物は、絶縁層及び導電層が積層された多層基板が好適
に用いられ得る。
態1について、図面を参照しながら詳細に説明する。
概略図である。図1において、1は加工用光源の一例と
して用いるパルスレーザ発振器、2はベンドミラー、3
はビームスプリッタ、4は第1の走査ミラー、5は第2
の走査ミラー、6は加工用集光レンズであり、光路にお
ける光学系を構成する。
ザ発振器1は、例えばマイクロ波により励起される炭酸
ガスレーザ発振器が好適に用いられ得る。
り、多層基板は第1の導電層8、絶縁層9、第2の導電
層10から構成され、加工穴11が形成され得る。12
はかかる多層基板7の移動機構で、多層基板7を載置し
ている。
検出する反射光検出器、14は反射光検出器13からの
信号を増幅するアンプ、15は反射光検出器13からの
出力信号を用いて演算する演算処理装置、及び16はパ
ルスレーザ発振器1、第1の走査ミラー4及び第2の走
査ミラー5を制御するための制御装置である。
器1から発振されたパルス化出力レーザ光が、光学系2
〜6を介して多層基板7に至り、加工対象物たる多層基
板7で反射され光学系6〜4を介してビームスプリッタ
3を透過して反射光検出器13に入射するレーザ光をそ
の光路とともに示している。ここで、多層基板7方向へ
向かう光路におけるレーザ光と、多層基板7で反射され
てレーザ発振器1方向に戻る光路におけるレーザ光と
は、ビームスプリッタ3と多層基板7との間で、方向は
逆向きであるが光路は一致する光束となっている。
穴11が形成されることになるが、この動作についてよ
り詳細に説明する。
た出力レーザ光100aは、100b及び100cで示
すように、ベンドミラー2、ビームスプリッタ3にてそ
れぞれ反射され、ついでガルバノミラーにより構成され
る第1の走査ミラー4及び同じくガルバノミラーにより
構成される第2の走査ミラー5により、100d及び1
00eで示すレーザ光が、要求される加工形態に対応し
て走査可能な態様で順次反射される。
ミラー4と第2の走査ミラー5とは、互いに直交する方
向にレーザ光を走査するように構成されており、結果、
レーザ光で多層基板7上を二次元的に走査可能な構成と
している。
集光レンズ6に入射され、100fで示すように集光さ
れながら、移動機構12上に載置され、加工位置にある
多層基板7へ入射される。
ザ光を用いて多層基板7に加工穴11を形成すべく加工
を行うことになる。
されたレーザ光の一部は、多層基板7にて反射され、反
射レーザ光となる。
が通ってきたレーザ光路を反対方向へと伝搬され、10
0f〜100cで示すように、集光レンズ6、走査ミラ
ー5、4の順でビームスプリッタ3に至り、ビームスプ
リッタ3では透過されて、100gで示すように反射光
検出器12へと入射されることになる。
ーザ光の光強度に関する検出信号は、アンプ14にてあ
る任意の定数倍に増幅された後、演算処理装置15に送
出されて演算処理、並びに記憶されることとなる。
16へ送出され、制御装置16はレーザ発振器1と走査
ミラー4、5を制御する。
ザ光の光強度に関する検出信号をもとにレーザ発振器
1、走査ミラー4、5を制御する構成について説明す
る。
く様子を示し、図2(a)は加工穴がまだ第2の導電層
10まで達していない様子、図2(b)は加工穴の一部
が第2の導電層10まで達した様子、図2(c)は加工
穴の大部分が第2の導電層10まで達した様子をそれぞ
れ示す模式図である。
の導電層10にて発生するため、反射レーザ光の光量
は、図2(a)、(b)、(c)の順で大きくなる。
出器13にて検出されたレーザ光の光強度に関する信号
は、アンプ14を経て演算処理装置15へ送出され、演
算処理装置15にて記憶される。
は存在しないが、第1の導電層8からの反射光があり、
多層基板7へ照射されるレーザ光量を100%とする
と、例えば20%の反射光が反射光検出器13にて検出
される。
層10に達しているため、第1の導電層8からの反射光
20%と、第2の導電層10からの反射光60%との合
計80%の反射光が検出される。
て完了しており、第1の導電層8からの反射光20%
と、第2の導電層10からの反射光80%との合計10
0%の反射光が検出される。
5にそれぞれ記憶されており、前述の(数5)で示され
る演算式により反射光強度の増加量が求められる。
%=60%、Δb3=100%−80%=20%という
値が得られる。
内部に予め設定しておいた基準値と比較され、加工が終
了したか否かを判断し、その情報を制御装置16へ送出
する。
設定しておけば、Δb3が基準値よりも小さいため、演
算処理装置15は加工が完了したと判断し、制御装置1
6へは当該穴位置に対してはこれ以上のレーザ照射を行
わないような命令信号を送り、レーザ発振器1へレーザ
光の出射を停止するような命令信号を送る。
レーザ光は出射し続けたままで、その後の光学系で多層
基板7にレーザ光が到達しないようにしてもよい。
制御を行うこともできる。反射光強度の検出結果の数値
は、演算処理装置にそれぞれ記憶され、前述の(数6)
で示される演算式により反射光強度の増加率を求める。
%)/80%=0.75、S3=(100%−80%)
/100%=0.2という値が得られる。
内部に予め設定しておいた基準値と比較され、加工が終
了したか否かを判断し、その情報を制御装置16へ送出
する。
設定しておけば、S3が基準値よりも小さいため、演算
処理装置15は加工が完了したと判断し、制御装置16
へは当該穴位置に対してはこれ以上のレーザ照射を行わ
ないような命令信号を送り、レーザ発振器1へレーザ光
の出射を停止するような命令信号を送る。
射光強度から演算して得られる数値と所定の基準値との
比較に基づき、レーザ発振器から出射されたレーザ光を
制御することで、加工対象穴の状態の的確な検出を可能
とし、理想とする穴加工を行い、結果として近接する導
電層間の導通が確実に得られるような穴加工を行い得
る。
得られる数値は、反射光強度の増加量や増加率であるこ
とが好適である。
号の増幅を行ったが、レーザ光検出器から送り出される
信号の大きさが、演算処理装置が信号検出を行う際に充
分な大きさを持っているならば、アンプは必ずしも必要
とされるものではない。
スレーザ発振器としたが、加工対象物との関係では、連
続的にレーザ光を出射するレーザ発振器を用いることが
できる場合もある。
ガルバノミラーを用いたが、ポリゴンミラー、音響光学
素子、電気光学素子、ホログラムスキャナ等を用いても
同様な効果が得られるものである。
ズとしてfθレンズを用いたが、単レンズやフレネルレ
ンズを複数枚組み合わせた光学系を用いても、同様な効
果が得られるものである。
態2について、図面を参照にしながら詳細に説明する。
概略図である。図3において、図1の実施の形態1の構
成におけるベンドミラー2をビームスプリッタ17に置
き換え、ビームスプリッタ17を透過した出力レーザ光
の一部100hを検出するよう入射光検出器18を設
け、入射光検出器18で検出されたレーザ光の光強度に
関する検出信号は、アンプ19にてある任意の定数倍に
増幅された後、演算処理装置15へ送出されて演算処理
されること以外は、実施の形態1と同様な構成である。
ーザ光の検出を行い、加工を制御する基本機能は、実施
の形態1と同様であるが、実施の形態1に対して反射レ
ーザ光強度の検出の際の機能をより強化した構成を有す
る。
の光強度に関する信号を検出し、反射光強度を演算処理
し、得られた数値と基準値とを比較した結果に基づき加
工を制御している。
からの出力レーザ光100aの強度が時間的に不変の強
度を有している場合、又はパルスレーザにおいては時間
的に不変のプロファイルを有している場合を基本的には
想定しているが、出力レーザ光の強度が時間的にばらつ
く場合や、多層基板7からの反射レーザ光100fの絶
対強度が弱いとき、例えば、パルスレーザ光強度の時間
プロファイルが三角関数や二次関数であって、かつその
パルスの立ち上がりや立ち下がりのときの光強度を検出
する場合等、検出精度を確保するのは困難であることが
考えられる。
表面に有する多層基板を加工する場合には、加工穴11
の状態に関わらず、反射レーザ光100fには第1の導
電層8からの反射光も含まれていることになり、レーザ
光の照射位置と穴位置との関係次第では、仮に2つの穴
からの反射光量が同じ値であっても、2つの穴の加工状
態は互いに異なることになり、正しい反射光検出を行っ
ていない状態も起こり得る。
度と反射レーザ光強度とから正規化反射光強度を求める
ことが好適である。
光強度に関する検出信号と入射光検出器18で検出され
た入射光強度に関する検出信号とをもとにレーザ発振器
1、走査ミラー4、5を制御する構成について説明す
る。
3にて検出されたレーザ光の光強度に関する信号は、ア
ンプ14を経て演算処理装置15へ送出され、演算処理
装置15にて記憶される。
たレーザ光の光強度に関する信号は、アンプ19を経て
演算処理装置15へ送出され、演算処理装置15にて反
射光強度を入射光強度による正規化処理を行い、さらに
記憶される。
は存在しないが、第1の導電層8からの反射光があり、
完全反射された場合の反射光強度を入射光強度により正
規化した正規化反射光強度を1とすると、例えば0.2
という数値が正規化反射光強度として演算処理装置15
に記憶される。
層10に達しているため、第1の導電層8からの正規化
反射光強度0.2と、第2の導電層10からの正規化反
射光強度0.6との合計0.8という数値が正規化反射
光強度として演算処理装置15に記憶される。
て完了しており、第1の導電層8からの正規化反射光強
度0.2と、第2の導電層10からの正規化反射光強度
0.8との合計1.0という数値が正規化反射光強度と
して演算処理装置15に記憶される。
15にて、(数7)で示される演算式により正規化反射
光強度の増加量が求められる。
2=0.6、Δc3=1.0−0.8=0.2という値
が得られる。
15の内部に予め設定しておいた基準値と比較され、加
工が終了したか否かを判断し、その情報を制御装置16
へ送出する。
設定しておけば、Δc3が基準値よりも小さいため、演
算処理装置15は加工が完了したと判断し、制御装置1
6へは当該穴位置に対してはこれ以上のレーザ照射を行
わないような命令信号を送り、レーザ発振器1へレーザ
光の出射を停止するような命令信号を送る。
レーザ光は出射し続けたままで、その後の光学系で多層
基板7にレーザ光が到達しないようにしてもよい。
同様な制御を行うこともできる。正規化反射光強度の検
出結果の数値から、演算処理装置15にて、(数8)で
示される演算式により正規化反射光強度の増加率を求め
る。
2)/0.8=0.75、T3=(1.0−0.8)/
1.0=0.2という値が得られる。
15の内部に予め設定しておいた基準値と比較され、加
工が終了したか否かを判断し、その情報を制御装置16
へ送出する。
設定しておけば、T3が基準値よりも小さいため、演算
処理装置15は加工が完了したと判断し、制御装置16
へは当該穴位置に対してはこれ以上のレーザ照射を行わ
ないような命令信号を送り、レーザ発振器1へレーザ光
の出射を停止するような命令信号を送る。
射光強度と反射光強度とから演算して得られる数値と所
定の基準値との比較に基づき、レーザ発振器から出射さ
れたレーザ光を制御することで、加工対象穴の状態の的
確な検出を可能とし、理想とする穴加工を行い、結果と
して近接する導電層間の導通が確実に得られるような穴
加工を行い得る。
とから演算して得られる数値は、反射光強度を入射光強
度によって正規化した正規化反射光強度の増加量や増加
率であることが好適である。
号の増幅を行ったが、レーザ光検出器から送り出される
信号の大きさが、演算処理装置が信号検出を行う際に充
分な大きさを持っているならば、アンプは必ずしも必要
とされるものではない。
スレーザ発振器としたが、加工対象物との関係では、連
続的にレーザ光を出射するレーザ発振器を用いることが
できる場合もある。
ガルバノミラーを用いたが、ポリゴンミラー、音響光学
素子、電気光学素子、ホログラムスキャナ等を用いても
同様な効果が得られるものである。
ズとしてfθレンズを用いたが、単レンズやフレネルレ
ンズを複数枚組み合わせた光学系を用いても、同様な効
果が得られるものである。
強度から演算して得られる数値と所定の基準値との比較
に基づき、レーザ発振器から出射されたレーザ光を制御
することで、加工対象穴の状態の的確な検出を可能と
し、理想とする穴加工を行い、結果として近接する導電
層間の導通が確実に得られるような穴加工を行い得る。
得られる数値は、反射光強度の増加量や増加率であるこ
とが好適である。
して得られる数値と所定の基準値との比較に基づき、レ
ーザ発振器から出射されたレーザ光を制御することで
も、加工対象穴の状態の的確な検出を可能とし、理想と
する穴加工を行い、結果として近接する導電層間の導通
が確実に得られるような穴加工を行い得る。
とから演算して得られる数値は、反射光強度を入射光強
度によって正規化した正規化反射光強度の増加量や増加
率であることが好適である。
図
図
Claims (13)
- 【請求項1】 レーザ光を出射するレーザ発振器と、前
記レーザ光を加工対象物に伝搬する光学系と、前記加工
対象物からの反射光の強度を検出する反射光検出器と、
前記反射光を前記反射光検出器へ伝搬する光学系とを有
し、前記反射光検出器が検出した反射光強度から演算し
て得られる数値と所定の基準値との比較に基づき前記レ
ーザ発振器から出射されたレーザ光を制御するレーザ加
工装置。 - 【請求項2】 反射光強度を用いて演算した数値が、反
射光強度の増加量である請求項1記載のレーザ加工装
置。 - 【請求項3】 反射光強度の増加量は以下の(数1)で
示される演算式により求められる請求項2記載のレーザ
加工装置。 【数1】 - 【請求項4】 反射光強度を用いて演算した数値が、反
射光強度の増加率である請求項1記載のレーザ加工装
置。 - 【請求項5】 反射光強度の増加率は以下の(数2)で
示される演算式により求められる請求項4記載のレーザ
加工装置。 【数2】 - 【請求項6】 レーザ光を出射するレーザ発振器と、前
記レーザ光の光強度を検出する入射光検出器と、前記レ
ーザ光を加工対象物に伝搬する光学系と、前記加工対象
物からの反射光の強度を検出する反射光検出器と、前記
反射光を前記反射光検出器へ伝搬する光学系とを有し、
前記入射光強度検出器が検出した入射光強度と、前記反
射光検出器が検出した反射光強度とから演算して得られ
る数値と所定の基準値との比較に基づき前記レーザ発振
器から出射されたレーザ光を制御するレーザ加工装置。 - 【請求項7】 入射光強度と反射光強度とを用いて演算
した数値が、反射光強度を入射光強度によって正規化し
た正規化反射光強度の増加量である請求項6記載のレー
ザ加工装置。 - 【請求項8】 正規化反射光強度の増加量は以下の(数
3)で示される演算式により求められる請求項7記載の
レーザ加工装置。 【数3】 - 【請求項9】 入射光強度と反射光強度とを用いて演算
した数値が、反射光強度を入射光強度によって正規化し
た正規化反射光強度の増加率である請求項6記載のレー
ザ加工装置。 - 【請求項10】 正規化反射光強度の増加率は以下の
(数4)で示される演算式により求められる請求項9記
載のレーザ加工装置。 【数4】 - 【請求項11】 レーザ発振器から出射したレーザ光を
加工対象物に照射する照射行程と、前記加工対象物から
の反射光の強度を検出する反射光検出行程と、前記反射
光検出行程で検出された反射光の強度から演算して得ら
れる数値と所定の基準値との比較に基づき前記レーザ発
振器から出射されたレーザ光を制御する制御行程とを有
するレーザ加工方法。 - 【請求項12】 レーザ発振器から出射したレーザ光を
加工対象物に照射する照射行程と、前記レーザ光の強度
を検出する入射光検出行程と、前記加工対象物からの反
射光の強度を検出する反射光検出行程と、前記入射光検
出行程で検出された入射光の強度及び前記反射光検出行
程で検出された反射光の強度とから演算して得られる数
値と所定の基準値との比較に基づき前記レーザ発振器か
ら出射されたレーザ光を制御する制御行程とを有するレ
ーザ加工方法。 - 【請求項13】 加工対象物は、絶縁層及び導電層が積
層された多層基板である請求項11または12記載のレ
ーザ加工方法。
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