JPH1177310A - スタッド溶接ガン移動方法及び装置 - Google Patents

スタッド溶接ガン移動方法及び装置

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JPH1177310A
JPH1177310A JP24938397A JP24938397A JPH1177310A JP H1177310 A JPH1177310 A JP H1177310A JP 24938397 A JP24938397 A JP 24938397A JP 24938397 A JP24938397 A JP 24938397A JP H1177310 A JPH1177310 A JP H1177310A
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博幸 石井
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 スタッド溶接のアーク発生前に、溶接ガンが
設定値のとおりに動作することを自動的にチェックする
スタッド溶接ガン移動装置。 【解決手段】 スタッドSを保持する移動軸の移動量を
検出する移動量検出回路13を溶接ガン20に設け、移
動指令回路43によってスタッドの引き上げ距離及び押
し込み距離をプリセットして移動量を定め、次に移動量
検出回路によって検出した移動量検出値efと移動量設
定値eflとの差の移動量比較値の絶対値|erf−e
f|が、予め設定した移動量差の下限値よりも小又は上
限値よりも大となって移動量差許容値の範囲を越える
と、移動上下限異常判定回路45によって、溶接ガン及
び判定装置が正常動作をしていないことを検出して、表
示回路又は警報回路15が異常表示又は警報し、また溶
接動作禁止回路18が溶接開始動作を停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スタッド溶接のア
ーク発生前に、溶接ガンが設定値のとおりに、円滑かつ
正確に動作することを、作業性を損なわずに自動的にチ
ェックするスタッド溶接ガン移動装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】スタッド溶接は、0.5秒から1.5秒程
度の短時間の間に、機械的にスタッドを被溶接材から引
き上げて、大電流を通電して、先端がアーク熱によって
溶融したスタッドを被溶接材の溶融池に押し込む動作を
完了してしまう。したがって、スタッド溶接は、機構的
に、かなり高度の溶接であり、わずかの設定条件、周囲
条件等の違いが、溶接結果に大きく影響する。スタッド
溶接において、通常、被溶接材からスタッドを引き上げ
る量は、スタッドの直径、材質、溶接条件等に応じて適
当な値に調整する必要があり、実際に行われた溶接条
件、特に引き上げ距離が、設定値のとおりにならなかっ
た場合、良好な溶接結果を得ることができない。また、
スタッドの被溶接材への押し込み距離も、溶接結果に重
要な影響を与える。
【0004】溶接したスタッド(以下、溶接スタッドと
いう)が溶接不良となる原因は、スタッド溶接中のスタ
ッドの押し込み距離及び押し込み時の引っかかりに問題
があり、押し込み距離が過小なときは溶接強度が不足
し、また押し込み距離が過大なときも、溶融金属が飛散
して溶接強度が不足する。また、スタッド溶接の過程
で、スタッドの押し込み時の押し込みパタ−ン、特に押
し込み速度パタ−ンも溶接結果に大きく影響する。した
がって、溶接スタッドの良好な溶接結果を維持するため
には、引き上げ動作及び押し込み動作が、設定条件、特
に引き上げ距離及び押し込み距離及び押し込み速度等の
移動パタ−ンが設定値のとおりに移動しなければならな
い。
【0006】近年、スタッドの引き上げ動作及び押し込
み動作を、電磁コイル及び可動鉄心によって引き上げる
動作と圧縮バネによって押し込む動作とに代わって、サ
−ボモ−タを使用して正確に位置制御をすることによっ
て、設定値のとおりの引き上げ距離及び押し込み距離を
確保することができるようになった。
【0008】また、スタッド溶接における施工管理方法
も見直され、従来の外観検査、ハンマー打撃によって破
壊検査をする他に、位置検出回路を用いて溶接中の引き
上げ距離及び押し込み距離を確認することによって、各
溶接スタッドごとの品質管理を行うようになってきてい
る。
【0010】さらに、マイクロプロセッサの普及によっ
て、各溶接スタッドごとの引き上げ距離及び押し込み距
離について、測定結果のデ−タの記録及び収集を自動で
管理することも可能になった。
【0012】しかし、これらの測定結果デ−タは、正確
に実際の移動量が測定されていることが前提条件である
が、実際には、溶接ガンは、1日に1000本近くの溶
接に使用されるために、位置検出回路、例えば、ポテン
ショメ−タの摺動劣化又は溶接ガンの可動機構部の摩耗
等によって、実際値とは異なった測定値を記録してしま
う可能性がある。
【0016】実公平2−35409においては、可動部
に検出回路を取付けて、引き上げ距離を測定してデジタ
ル表示をし、正確にスタッドが引き上げられているかど
うかをチェックしている。しかし、この従来技術では、
引き上げ距離しか測定していないために、押し込み距離
と押し込み動作とが正常であるかどうかをチェックして
ない。
【0018】この従来技術は、溶接作業を妨げないよう
にするために、検出回路を着脱自在に取り付けている。
しかし、この従来技術では、デジタル表示をみて正確に
引き上げられていることをマニュアルで確認しなければ
ならないために、やはり人手作業を必要とするので、作
業性が損なわれる。
【0020】図1は、引き上げ距離及び押し込み距離を
測定して測定結果を記録するための位置検出回路を備え
た従来方式の溶接ガンを示す図である。同図の溶接ガン
は、従来方式の位置検出回路を備えて、前述した引き上
げ距離及び押し込み距離を移動させ、溶接中の動作を監
視し又は溶接結果を記録することができるようになって
いる。
【0022】この図1の溶接ガンは、溶接ガン本体1
に、電磁コイル2、外装鉄心3、4及び他動鉄心5から
なる電磁石機構6を配設し、圧縮バネ7によって被溶接
材W側に付勢される可動鉄心5に、移動軸8の端部に取
り付けた保持具9にスタッドSを保持している。また、
Z方向に位置調整自在なストッパ金具11を設けて、可
動鉄心5のZ1方向の変位量を制限している。さらに、
Z方向の設定長さが調整自在な当接部材12を溶接ガン
本体1に支持している。位置検出手段13は、例えば、
ポテンショメ−タ131であって溶接ガン本体1に取り
付けられている。このポテンショメ−タ131の軸13
1Aは連結板14を介して移動軸8に連結されている。
制御回路32は、位置検出手段13によって検出した移
動量を、波形モニタ−、デジタル表示器等の表示器31
によって作業者に確認させるために信号を処理する。
【0024】上記の溶接ガン本体1乃至設定長さが調整
自在な当接部材12によって、溶接ガン20が構成さ
れ、この溶接ガン20と、位置検出手段13と、表示器
31と、制御回路32と、図示されていない溶接用制御
装置とによってスタッド溶接機が構成される。
【0026】スタッドの直径、材質及び溶接条件によっ
て調整する引き上げ距離は、通常、2〜5[mm]の範囲
であり、押し込み距離は2〜10[mm]の範囲であるの
で、溶接ガン移動量動作範囲(以下、全移動範囲とい
う)は15[mm]程度となる。したがって、位置検出手
段13として、15[mm]程度の全移動範囲を有するポ
テンショメ−タ131が使用される。なお、機械的に移
動可能な範囲(以下、全ストロ−クという)は、上記の
全移動範囲15[mm]に、移動のバラツキの2[mm]を
加えた17[mm]となる。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】このポテンショメ−タ
の軸131Aは、引き上げ動作及び押し込み動作に応じ
て、スライドする。しかし、1日に1000本のスタッ
ドを溶接するために、ポテンショメ−タの軸131Aが
摩耗しやすく、また連結板14のゆるみ等で正確に位置
検出ができない場合もある。
【0032】このような従来方式では、各スタッドを溶
接するごとに、溶接中の移動量を測定した検出値と適正
な溶接を行うめの標準値とを比較して、その差が許容値
内であるか否かによって、その各溶接スタッドの品質の
合否判定を行っている。しかし、従来方式の溶接中の移
動量を検出して合否判定する方法は、溶接した後のスタ
ッド(溶接スタッド)であるために、溶接不良と判定さ
れた溶接スタッドは切り取って溶接し直すか追加のスタ
ッドを溶接しなければならない。したがって、溶接ガン
の移動量が不足したり、円滑な移動がされなかったこと
が原因で、溶接不良を発生してしまうことがあった。そ
こで、溶接作業前に正常に溶接ガンが動作するかどうか
をチェックする必要がある。
【0034】また、図1に示す電磁石機構6ではなく、
溶接ガン可動部を駆動させるサ−ボモ−タ等を用いた場
合、サ−ボモ−タ及びそのモ−タを駆動させる駆動回路
が異常動作した場合も、溶接結果が不良になってしまっ
て適正な溶接品質を確保することができない。
【0051】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、スタ
ッドを引き上げ及び押し込む移動軸8の端部に取り付け
た保持具にスタッドを保持して溶接するスタッド溶接ガ
ン移動方法において、スタッドの引き上げ距離L1及び
押し込み距離L2をプリセットし、溶接開始前に、溶接
ガン20に取り付けた移動軸8を移動させて移動量を検
出し、この移動量検出値efと移動量設定値erとを比
較して、予め設定した移動許容値の範囲を越えると、異
常表示又は警報し、また溶接開始動作を停止し、上記の
移動許容値の範囲を越えなかったときは、溶接開始動作
をするスタッド溶接ガン移動方法である。
【0052】請求項2の発明は、スタッドを引き上げ及
び押し込む移動軸8の端部に取り付けた保持具にスタッ
ドを保持して溶接するスタッド溶接ガン移動装置におい
て、溶接ガン20に取り付けて移動軸8の移動量を検出
する移動量検出回路13と、スタッドの引き上げ距離L
1及び押し込み距離L2をプリセットする引き上げ距離
及び押し込み距離設定回路(以下、移動量設定回路とい
う)10と、溶接開始前に上記の移動軸8を確認移動さ
せる移動量設定値erを設定する確認移動設定回路17
と、溶接開始前に上記の移動軸8を移動させて移動量検
出回路13によって検出した移動量検出値efと移動量
設定値erとを比較して、予め設定した移動許容値の範
囲を越えると、異常表示又は警報し、または溶接開始動
作を停止する確認移動判定回路とを備え、上記の移動許
容値の範囲を越えなかったときは、溶接開始動作をする
スタッド溶接ガン移動装置である。
【0053】請求項3の発明は、請求項1の移動量検出
値efと移動量設定値erとの比較値が、移動量設定値
erの上限値ermと移動量設定値erの下限値er0との
設定移動量Δer=(erm−er0)と移動量検出値ef
の上限値と移動量検出値efの下限値ef0との検出移動
量Δef=(efm−ef0)との差の移動量・検出値差
(Δer−Δef)であり、予め設定した移動許容値
が、上記の移動量・検出値差(Δer−Δef)と比較
する移動量許容値αであるスタッド溶接ガン移動方法で
ある。
【0054】請求項4の発明は、請求項2の確認移動設
定回路が、予め設定した移動許容値として移動量許容値
αを設定する確認移動設定回路17であって、確認移動
判定回路が、移動量検出値efと移動量設定値erとを
比較して比較信号を出力する比較回路44と、移動量設
定値erの上限値ermと移動量設定値erの下限値er0
との設定移動量Δer=(erm−er0)と移動量検出値
efの上限値efmと移動量検出値efの下限値ef0との
検出移動量Δef=(efm−ef0)との差の移動量・検
出値差(Δer−Δef)を算出して、この移動量・検
出値差(Δer−Δef)が移動量許容値αを越える
と、異常信号を出力する移動上下限異常判定回路45と
であって、この異常信号の出力によって異常表示又は警
報し、または溶接開始動作を停止し、異常信号の出力が
なかったときは、溶接開始動作をするスタッド溶接ガン
移動装置である。
【0055】請求項5の発明は、請求項1の移動量検出
値efと移動量設定値erとの比較値が、移動量設定値
erの上限値ermと移動量検出値efの上限値efmとの
差の上限移動量・検出値差(erm−efm)及び移動量設
定値erの下限値er0と移動量検出値の下限値ef0との
差の下限移動量・検出値差(er0−ef0)であり、予め
設定した移動許容値が、上記の上限移動量・検出値差
(erm−efm)と比較する移動量上限許容値β1及び下
限移動量・検出値差(er0−ef0)と比較する移動量下
限許容値β2であるスタッド溶接ガン移動方法である。
【0056】請求項6の発明は、請求項2の確認移動設
定回路が、移動量設定値erの上限値ermと移動量設定
値erの下限値er0と予め設定した移動許容値として移
動量上限許容値β1と移動量下限許容値β2とを設定す
る確認移動設定回路17であって、確認移動判定回路
が、移動量検出値efと移動量設定値erとを比較して
比較信号を出力する比較回路44と、移動量設定値er
の上限値ermと移動量検出値efの上限値efmとの差の
上限移動量・検出値差(erm−efm)を算出して、この
上限移動量・検出値差(erm−efm)が上記の移動量上
限許容値β1を越えると異常信号を出力し、移動量設定
値erの下限値er0と移動量検出値efの下限値ef0と
の差の下限移動量・検出値差(er0−ef0)を算出し
て、この下限移動量・検出値差(er0−ef0)が上記の
移動量下限許容値β2を越えると異常信号を出力する移
動上下限異常判定回路45とであって、この異常信号の
出力によって異常表示又は警報し、または溶接開始動作
を停止し、この異常信号の出力がなかったときは、溶接
開始動作をするスタッド溶接ガン移動装置である。
【0057】請求項7の発明は、請求項1の移動量検出
値efと移動量設定値erとの比較値が、移動中の任意
の時点t1の移動量設定信号er1と移動中の任意の時点
t1の移動量検出信号ef1との差の移動量比較値の絶対
値|er1−ef1|であり、予め設定した移動許容値が、
上記の移動量比較値の絶対値|er1−ef1|と比較する
移動量差許容値δであるスタッド溶接ガン移動方法であ
る。
【0058】請求項8の発明は、請求項2の確認移動設
定回路が、移動量差許容値δを設定する確認移動設定回
路17であって、確認移動判定回路が、移動量検出値e
fと移動量設定値erとを比較して比較信号を出力する
比較回路44と、移動中の任意の時点t1の移動量設定
信号er1と移動中の任意の時点t1の移動量検出信号e
f1との差の移動量比較値の絶対値|er1−ef1|を算出
して、この移動量比較値の絶対値|er1−ef1|が上記
の移動量差許容値δを越えると異常信号を出力する移動
量比較異常判定回路46とを備え、この異常信号の出力
によって異常表示又は警報し、または溶接開始動作を停
止し、この異常信号の出力がなかったときは、溶接開始
動作をするスタッド溶接ガン移動装置である。
【0059】請求項9の発明は、請求項1の移動量検出
値efと移動量設定値erとの比較値が、移動量設定値
erの上限値ermと移動量設定値erの下限値er0との
設定移動量Δer=(erm−er0)と移動量検出値ef
の上限値と移動量検出値efの下限値ef0との検出移動
量Δef=(efm−ef0)との差の移動量・検出値差
(Δer−Δef)であるとともに、移動中の任意の時
点t1の移動量設定信号er1と移動中の任意の時点t1
の移動量検出信号ef1との差の移動量比較値の絶対値|
er1−ef1|であり、予め設定した移動許容値が、上記
の移動量・検出値差(Δer−Δef)と比較する移動
量許容値αであるとともに、上記の移動量比較値の絶対
値|er1−ef1|と比較する移動量差許容値δであるス
タッド溶接ガン移動方法である。
【0060】請求項10の発明は、請求項2の確認移動
設定回路が、予め設定した移動許容値として移動量許容
値α及び移動量差許容値δを設定する確認移動設定回路
17であって、確認移動判定回路が、移動量検出値ef
と移動量設定値erとを比較して比較信号を出力する比
較回路44と、移動量設定値erの上限値ermと移動量
設定値erの下限値er0との設定移動量Δer=(erm
−er0)と移動量検出値efの上限値efmと移動量検出
値efの下限値ef0との検出移動量Δef=(efm−e
f0)との差の移動量・検出値差(Δer−Δef)を算
出して、この移動量・検出値差(Δer−Δef)が移
動量許容値αを越えると、異常信号を出力する移動上下
限異常判定回路45と、移動中の任意の時点t1の移動
量設定信号er1と移動中の任意の時点t1の移動量検出
信号ef1との差の移動量比較値の絶対値|er1−ef1|
を算出して、この移動量比較値の絶対値|er1−ef1|
が上記の移動量差許容値δを越えると異常信号を出力す
る移動量比較異常判定回路46とであって、この異常信
号の出力によって異常表示又は警報し、または溶接開始
動作を停止し、異常信号の出力がなかったときは、溶接
開始動作をするスタッド溶接ガン移動装置である。
【0061】請求項11の発明は、請求項1の移動量検
出値efと移動量設定値erとの比較値が、移動量設定
値erの上限値ermと移動量検出値efの上限値efmと
の差の上限移動量・検出値差(erm−efm)及び移動量
設定値erの下限値er0と移動量検出値の下限値ef0と
の差の下限移動量・検出値差(er0−ef0)であるとと
もに、移動中の任意の時点t1の移動量設定信号er1と
移動中の任意の時点t1の移動量検出信号ef1との差の
移動量比較値の絶対値|er1−ef1|であり、予め設定
した移動許容値が、上記の上限移動量・検出値差(erm
−efm)と比較する移動量上限許容値β1及び下限移動
量・検出値差(er0−ef0)と比較する移動量下限許容
値β2であるとともに、上記の移動量比較値の絶対値|
er1−ef1|と比較する移動量差許容値δであるスタッ
ド溶接ガン移動方法である。
【0062】請求項12の発明は、請求項2の確認移動
設定回路が、移動量設定値erの上限値ermと移動量設
定値erの下限値er0及び予め設定した移動許容値とし
て移動量上限許容値β1と移動量下限許容値β2及び移
動量差許容値δを設定する確認移動設定回路17であっ
て、確認移動判定回路が、移動量検出値efと移動量設
定値erとを比較して比較信号を出力する比較回路44
と、移動量設定値erの上限値ermと移動量検出値ef
の上限値efmとの差の上限移動量・検出値差(erm−e
fm)を算出して、この上限移動量・検出値差(erm−e
fm)が上記の移動量上限許容値β1を越えると異常信号
を出力し、移動量設定値erの下限値er0と移動量検出
値efの下限値ef0との差の下限移動量・検出値差(e
r0−ef0)を算出して、この下限移動量・検出値差(e
r0−ef0)が上記の移動量下限許容値β2を越えると異
常信号を出力する移動上下限異常判定回路45と、移動
中の任意の時点t1の移動量設定信号er1と移動中の任
意の時点t1の移動量検出信号ef1との差の移動量比較
値の絶対値|er1−ef1|を算出して、この移動量比較
値の絶対値|er1−ef1|が上記の移動量差許容値δを
越えると異常信号を出力する移動量比較異常判定回路4
6とであって、この異常信号の出力によって異常表示又
は警報し、または溶接開始動作を停止し、この異常信号
の出力がなかったときは、溶接開始動作をするスタッド
溶接ガン移動装置である。
【0064】
【発明の実施の形態】本発明は、図2に示すように、溶
接電源回路40と溶接制御装置41と本発明を実施する
スタッド溶接ガン移動装置とによって実施する。本発明
を実施する制御回路は、通常の溶接制御装置41及び通
常の溶接中の溶接ガンの移動量を設定する移動量設定回
路10の他に、本発明の溶接作業開始前に溶接ガンの正
常移動を確認する値を設定する「確認移動設定回路」1
7等及び本発明の溶接作業開始前に溶接ガンの正常・異
常移動を判定する「確認移動判定回路」44乃至48等
を追加した回路である。
【0065】通常の溶接中の溶接ガンの移動量を設定す
る移動量設定回路10は、スタッドの引き上げ距離L1
及び押し込み距離L2をプリセットして、溶接中の溶接
ガンの移動量を移動指令回路43に記憶する。
【0066】本発明の確認移動設定回路17は、全移動
範囲又は全移動範囲から正常移動を確認したい範囲(以
下、確認移動範囲という)及び移動量許容値α及び移動
量上下限許容値β及び移動量差許容値δの少なくとも1
つの移動許容値を設定して、移動指令回路43に記憶す
る。
【0067】本発明の確認移動判定回路44乃至48等
は、スタッドSを保持する移動軸8の移動量を検出する
移動量検出回路13を溶接ガン20に設けるとともに、
この移動量検出回路13によって検出した確認移動範囲
の移動量検出値efと確認移動範囲の移動量設定値er
とから、上記の設定した移動量許容値α及び移動量上下
限許容値β及び移動量差許容値δの範囲内にあるかどう
かを判定する。
【0068】上記のいずれか1以上の移動許容値の範囲
を越えると、移動上下限異常判定回路45又は移動量比
較異常判定回路46によって、溶接ガン及び制御装置が
正常動作をしていないこと検出して、表示回路又は警報
回路15が異常表示又は警報し、また溶接動作禁止回路
18が溶接開始動作を停止する。
【0069】溶接ガン及び制御装置が正常動作をしてい
ない異常表示又は警報がなかったときは、溶接開始動作
が停止にならないので、通常の溶接作業の制御回路によ
ってスタッド溶接をする。通常の溶接作業は、溶接作業
を開始するために、溶接ガンに保持したスタッドSの端
部及びフェル−ルFを被溶接材Wに当接させ、溶接開始
スイッチ16を押して、通電開始信号を出力してサ−ボ
モ−タ60を動作させるためのモ−タ駆動回路42を起
動するとともに、溶接電源回路40を起動させて、スタ
ッドSと被溶接材Wとに所定の時間、溶接出力を供給す
る。
【0070】
【実施例】本発明に使用する溶接ガン20は、電磁石機
構6をサ−ボモ−タ60に置き換えているが、それ以外
は、図1の溶接ガン20の構造と同様である。
【0072】図2は、アナログ信号によって、移動量設
定値erと移動量検出値efとを比較するスタッド溶接
ガン移動装置を示す図である。以下、本発明の実施例を
図2を参照して説明する。この図2に、溶接電源回路4
0と溶接制御装置41と本発明の確認移動設定回路及び
確認移動判定回路を含むスタッド溶接ガン移動装置とが
記載されている。
【0074】最初に、図2を参照して、通常の移動量設
定回路、本発明の確認移動設定回路、本発明の確認移動
判定回路及び通常の溶接作業の制御回路について、順次
に説明する。
【0076】[通常の移動量設定回路]通常の溶接中の
溶接ガンの移動量を設定する移動量設定回路10は、ス
タッドの引き上げ距離L1及び押し込み距離L2をプリ
セットして、溶接中の溶接ガンの移動量を移動指令回路
43に記憶する。したがって、移動量は、プリセットし
た引き上げ距離L1及び押し込み距離L2から定まる。
【0080】[本発明の確認移動設定回路]本発明の確
認移動設定回路17は、全移動範囲又は全移動範囲から
正常移動を確認したい範囲(設定確認移動範囲)と、移
動量許容値α及び移動量上下限許容値β及び移動量差許
容値δの少なくとも1つの移動許容値と、確認する頻度
とをプリセットして、移動指令回路43に記憶する。
【0082】(1)確認移動範囲の設定 本来、設定した移動量だけ正常に移動すれば、設定した
移動量の範囲内で、溶接ガンの移動量が不足したり、円
滑な移動がされなかったことが原因で、溶接不良を発生
してしまうことはない。しかし、設定した移動量の範囲
内で、正常に移動することを確認した場合、潜在してい
る異常状態を前もって、発見して未然に不良の溶接スタ
ッドの発生を阻止する可能性が低くなる。そこで、設定
した移動量よりも大の正常移動を確認したい範囲(以
下、設定確認移動範囲という)について、正常に移動す
ることを確認すると、それだけ潜在している異常状態を
前もって、発見して未然に不良の溶接スタッドの発生を
阻止する可能性が高くなる。
【0084】最も、望ましい確認移動範囲は全移動範囲
であるが、全移動範囲において正常移動することの確認
をするまでもないとき、又は移動させることができない
ときは、設定確認移動範囲を、確認移動設定回路17に
設定する。全移動範囲を移動させることができないとき
として、設定確認移動範囲では、正常移動をしないこと
が分かっているが、設定確認移動範囲又は設定した移動
量の正常動作だけを、高頻度で慎重に確認してもよい。
最小限必要な確認移動範囲は、設定した移動量の範囲で
ある。
【0086】確認移動設定回路17に、移動量設定値e
rの上限値ermと移動量設定値erの下限値er0との設
定移動量をΔer=(erm−er0)として、例えば、全
移動範囲15[mm]を設定したときに、後述する移動量
検出値efの上限値と移動量検出値efの下限値ef0と
の検出移動量Δef=(efm−ef0)を検出したとき、
移動量・検出値差(Δer−Δef)と比較する移動量
許容値α、例えば2[mm]を設定する。また、例えば、
8[mm]の設定確認移動範囲の移動を確認するときに、
移動量許容値α、例えば1[mm]を確認移動設定回路1
7に設定する。
【0088】確認移動範囲の設定は、設計上、上記の全
移動範囲、設定した移動量よりも大の正常移動を確認し
たい範囲又は設定した移動量のいずれか1つを固定した
り、作業者が選択しないときは、いずれか1つをデフォ
ルトにしたりすることもできる。
【0090】(2)移動許容値の設定 移動量許容値α又は移動量上下限許容値β又は移動量差
許容値δの移動許容値の設定について説明する。
【0092】移動量許容値αの設定 上記の確認移動設定回路17に、移動量設定値erの上
限値ermと移動量設定値erの下限値er0との設定移動
量をΔer=(erm−er0)として、例えば、全移動範
囲15[mm]を設定したときに、後述する移動量検出値
efの上限値efmと移動量検出値efの下限値ef0との
検出移動量Δef=(efm−ef0)を検出したとき、移
動量・検出(Δer−Δef)と比較する移動量許容値
α、例えば2[mm]を設定する。このとき、検出移動量
Δefが13[mm]であれば、移動量・検出(Δer−
Δef)=2[mm]となる。
【0094】移動量上下限許容値βの設定 例えば、全移動範囲15[mm]の移動を確認するとき
に、移動量設定値erの上限値ermとして15[mm]
を、確認移動設定回路17に設定し、移動量設定値er
の下限値er0として0[mm]を設定する。次に、後述す
る移動量検出値efの上限値がefmであり、移動量検出
値efの下限値がef0であったとき、上限移動量・検出
値差(erm−efm)と比較する移動量上限許容値β1と
して、例えば2[mm]を設定し、また下限移動量・検出
値差(er0−ef0)と比較する移動量下限許容値β2と
して、例えば1[mm]を設定する。このとき、測定した
移動量検出値efのefmが14[mm]であり、移動量検
出値efの下限値ef0が1[mm]であったとき、上限移
動量・検出値差(erm−efm)は1[mm]となり、下限
移動量・検出値差(er0−ef0)は1[mm]となる。
【0096】移動量差許容値δの設定 上記の確認移動設定回路17に、移動量設定値erの上
限値ermと移動量設定値erの下限値er0との設定移動
量をΔer=(erm−er0)として、例えば、全移動範
囲15[mm]を設定したときに、後述する移動中の任意
の時点t1において、移動中の任意の時点t1の移動量
設定信号er1と移動中の任意の時点t1の移動量検出信
号ef1との差の移動量比較値の絶対値|er1−ef1|と
して、移動量差許容値δ、例えば、0.5[mm]を設定
する。このとき、検出間隔Δtごとに測定しているとき
の移動中の任意の時点t1の移動量設定信号er1と移動
中の任意の時点t1の移動量検出信号ef1との差の移動
量比較値の絶対値|er1−ef1|が、0.5[mm]を越
えないかどうかを判定する。
【0098】(3)確認する頻度の設定 確認移動の実施は、溶接ガンにスタッドを保持させるご
とに行う必要はなく、予め設定した回数ごと又は作業休
止後の最初の溶接開始直前又はこれら両者で行えばよ
い。この確認移動の実施は、移動指令回路43等から、
「確認移動の実施」をするように、表示回路又は警報回
路15等に信号を出力させてもよい。作業者は、この表
示又は警報があったときに、移動範囲確認スイッチ19
を押して正常移動をするかどうかの確認動作を実行す
る。
【0100】[本発明の確認移動判定回路]移動範囲確
認スイッチ19を押すと、サ−ボモ−タ60によって、
モ−タ可動部61がZ1方向に、確認移動範囲の設定値
だけ移動する。
【0101】図3(A)は移動量設定値erの時間経過
を示す図であり、同図(B)は移動量検出値efが移動
量設定値erに追従している移動量検出信号efの時間
経過を示す図である。同図を参照して、移動範囲確認ス
イッチ19を押して正常移動をするかどうかの確認動作
について説明する。
【0102】(1)設定移動量及び移動量許容値を設定
した場合 設定移動量Δer=(erm−er0)、例えば、全移動範
囲15[mm]を、確認移動設定回路17に設定して、検
出移動量Δef=(efm−ef0)を検出したときに、こ
の移動量・検出(Δer−Δef)と移動量許容値α、
例えば2[mm]と比較する。このとき、検出移動量Δe
fが13[mm]であれば、移動量・検出値差(Δer−
Δef)=2[mm]となり、移動量許容値α=2[mm]
となる。
【0103】上記の例では、確認移動範囲内での移動が
正常に動作すれば、移動量設定値erと移動量検出値e
fとの差の移動量・検出値差(Δer−Δef)=2
[mm]は、移動量許容値α=2[mm]を越えていないの
で、正常移動と判定する。この範囲を越えると、溶接動
作禁止回路18によって溶接開始動作を停止して、表示
回路又は警報回路15によって作業者に知らせる。
【0104】ここで、さらに、上記の移動量許容値αに
ついて詳細に説明する。移動範囲確認スイッチ19を押
して、設定移動量Δer=(erm−er0)を移動指令回
路43から呼び出して、この呼び出した移動量設定信号
erを出力する。この移動量設定信号erによって、確
認移動中の溶接ガンは移動して、移動量検出回路13が
出力する移動量検出信号efによって検出する。
【0106】移動量検出値efの上限値efmと移動量検
出値efの下限値ef0との検出移動量Δef=(efm−
ef0)を検出する。この検出した検出移動量Δefと設
定移動量をΔerとを比較回路44によって比較して、
その差の移動量・検出値差(Δer−Δef)を移動上
下限異常判定回路45に出力する。
【0108】移動量・検出値差(Δer−Δef)が予
め設定した移動量許容値αを越えたとき、移動上下限異
常判定回路45は移動上下限異常信号S45を出力する。
OR回路47は、移動上下限異常信号S45が入力された
ときに、異常信号S47を出力する。
【0110】この異常信号S47を、表示回路又は警報回
路15に出力して異常を作業者に知らせる。また、この
異常信号S47を、NOT回路48を通じて溶接動作禁止
回路18に出力して、次の溶接動作の開始を停止させ
る。
【0112】移動量・検出値差(Δer−Δef)が、
移動量許容値αを越えていないときは、後述するよう
に、作業者が溶接開始スイッチ16を押すことによっ
て、記憶した移動指令回路43から、所定の溶接作業を
行うための引き上げ距離L1及び押し込み距離L2の設
定値を呼び出し、通常のスタッド溶接を開始することが
できる。
【0114】この設定移動量及び移動量許容値を設定し
た場合には、ポテンショメ−タ自体又は取り付けの不
良、フィードバック系回路の不良、溶接ガンの機械的な
引っかかり、制御ケーブルの接続不良等を発見すること
ができる。
【0116】この設定移動量及び移動量許容値を設定し
た場合は、設定が簡単であるが、異常移動が発生したと
き、移動量検出値のefm側に原因があるのか、移動量検
出値の下限値ef0側に原因があるのか、移動量設定値の
上限値erm側に原因があるのか、移動量設定値erの下
限値er0側に原因があるのかが不明であって、別の方法
で調べなければならない。次に、異常移動が発生したと
き、移動量検出値のefm側、移動量検出値の下限値ef0
側、移動量設定値の上限値erm側又は移動量設定値er
の下限値er0側のどこに原因があるのかも同時に判定す
る方法について説明する。
【0120】(2)移動量設定値の上限値と移動量設定
値の下限値及び移動量上下限許容値を設定した場合 例えば、全移動範囲15[mm]の移動を確認するとき
に、移動量設定値erの上限値ermとして15[mm]
を、確認移動設定回路17に設定し、移動量設定値er
の下限値er0として0[mm]を設定する。次に、移動量
検出値efの上限値がefであり、移動量検出値efの
下限値がef0であったとき、上限移動量・検出値差(e
rm−efm)と比較する移動量上限許容値β1として、例
えば2[mm]を設定し、また下限移動量・検出値差(e
r0−ef0)と比較する移動量下限許容値β2として、例
えば1[mm]を設定する。このときに、測定した移動量
検出値efのefmが14[mm]であり、移動量検出値e
fの下限値ef0が1[mm]であったとき、上限移動量・
検出値差(erm−efm)は1[mm]となり、下限移動量
・検出値差(er0−ef0)は1[mm]となる。
【0122】上限移動量・検出値差(erm−efm)が移
動量上限許容値β1を越えるか、下限移動量・検出値差
(er0−efO)が移動量下限許容値β2を越えたとき、
移動上下限異常判定回路45は移動上下限異常信号S45
を出力する。OR回路47は移動上下限異常信号S45が
入力されたときに、異常信号S47を出力する。
【0124】上記のように、異常信号S47を出力する場
合として、ポテンショメ−タ131の設置位置がずれた
り、ポテンショメ−タ131から溶接制御装置41まで
の信号線の断線等が生じると、移動量検出値の下限値e
f0から移動量検出値の上限値efmまでの範囲を越える。
移動上下限異常判定回路45は、例えばウインドコンパ
レ−タ等で構成され、ポテンショメ−タ131が測定し
た移動量検出値efが、ef0≦ef≦efmのとき正常で
ある。この範囲を越えると溶接動作禁止回路18によっ
て溶接開始動作を停止して、表示回路又は警報回路15
によって作業者に知らせる。
【0126】この設定移動量及び移動量許容値を設定し
た場合には、ポテンショメ−タ自体又は取り付けの不
良、フィードバック系回路の不良、溶接ガンの機械的な
引っかかり、制御ケーブルの接続不良等を発見すること
ができる。
【0128】前述した(1)及び(2)に記載した「設
定移動量及び移動量許容値を設定した場合」及び「移動
量設定値の上限値と移動量設定値の下限値及び移動量上
下限許容値を設定した場合」は、いずれも、前述した
(1)及び(2)に記載した効果を有しているが、溶接
ガンの移動が円滑に行われなく、部分的に機械的な引っ
かかりがあっても、確認範囲の最終位置において、動量
許容値又は移動量上下限許容値を越えていなければ正常
移動と判別される。しかし、溶接ガンの移動中に部分的
に機械的な引っかかりがあって、円滑に移動しないとき
は、スタッドが短絡したり、傾斜して片溶けを生じたり
して、溶接スタッドが不良になることがある。次に、そ
のような部分的に機械的な引っかかりがあったときで
も、異常移動であると判定する方法について説明する。
【0130】(3)設定移動量及び移動量差許容値を設
定した場合 溶接ガン可動部が、移動量検出値の下限値ef0から移動
量検出値の上限値efmまでの確認移動範囲を円滑に移動
し、その全移動範囲の移動量設定値erと移動量検出値
efとが、移動量差許容値δの範囲内にあるかどうかを
マニュアル操作又は自動操作で確認しなければならな
い。
【0132】図4は、移動量設定信号erと移動量検出
信号efとの差の移動量比較値(er−ef)の絶対値
が、移動量差許容値δよりも大のときの移動量設定信号
er及び移動量検出信号efの時間経過を示す図であ
る。
【0134】移動量設定値erの上限値ermと移動量設
定値erの下限値er0との設定移動量をΔer=(erm
−er0)として、例えば、全移動範囲15[mm]を、確
認移動設定回路17に設定したときに、図4に示すよう
に、移動中の任意の時点t1において、移動中の任意の
時点t1の移動量設定信号er1と移動中の任意の時点t
1の移動量検出信号ef1との差の移動量比較値の絶対値
|er1−ef1|として、移動量差許容値δ、例えば、
0.5[mm]を設定する。このとき、検出間隔Δtごと
に測定しているときの移動中の任意の時点t1の移動量
設定信号er1と移動中の任意の時点t1の移動量検出信
号ef1との差の移動量比較値の絶対値|er1−ef1|
が、0.5[mm]を越えないかどうかを判定する。
【0136】前述した検出間隔Δtごとに測定している
ときの任意の移動中の任意の時点t1の移動量設定信号
er1と移動中の任意の時点t1の移動量検出信号ef1と
の差の移動量比較値の絶対値|er1−ef1|が、移動量
差許容値δの範囲を越えると、図2に示す移動量比較異
常判定回路46は、移動量比較異常信号S46を出力す
る。OR回路47は、移動量比較異常信号S46が入力さ
れたときに、異常信号S47を出力する。この異常状態を
検出する。この場合は、サ−ボモ−タ60、サ−ボドラ
イバ、移動量検出回路13等の異常である。異常を検出
したとき、溶接動作禁止回路18は、溶接動作禁止信号
S18を出力して、溶接開始動作を停止し、同時に作業者
に異常を知らせるための表示回路又は警報回路15に出
力する。
【0138】上記の説明では、OR回路47は、移動量
比較異常判定回路46から移動量比較異常信号S46が入
力されるか、又は移動上下限異常判定回路45から移動
量上下限異常信号S45が入力されるかのいずれか一方に
ついて説明したが、前述した(1)の設定移動量及び移
動量許容値を設定した場合及び(2)の移動量設定値の
上限値と移動量設定値の下限値及び移動量上下限許容値
を設定した場合及び(3)の設定移動量及び移動量差許
容値を設定した場合の2つ又は3つを同時に採用したと
きには、移動上下限異常信号S45又は移動量比較異常信
号S46のいずれか一方又は両方がOR回路47に入力さ
れたときに、異常信号S47を出力する。
【0140】[通常の溶接作業の制御回路]同図におい
て、溶接電源回路40は、商用交流電源Aから交流電力
を入力して整流し、スタッド溶接に適した特性の直流電
力に変換して出力する。溶接制御装置41は、溶接電源
回路40を制御して、スタッド及び被溶接材に溶接に適
した出力電流及び出力電圧を供給する。
【0142】通常の溶接作業は、溶接ガンの溶接開始ス
イッチ16を押して、通電開始信号を出力してサ−ボモ
−タ60を動作させるためのモ−タ駆動回路42を起動
するとともに、溶接電源回路40を起動させて、スタッ
ドSと被溶接材Wとに所定の時間、溶接出力を供給す
る。
【0144】この状態で溶接開始スイッチ16を押す
と、サ−ボモ−タ60によって、モ−タ可動部61がZ
1方向に予め設定した引き上げ距離L1だけ移動して、
スタッドSが、Z1軸方向に引き上げ距離L1だけ引き
上げられ、この引き上げ直前に、溶接電流を通電してア
−クを発生させる。
【0146】設定時間が経過した後、スタッドSをZ2
方向に移動させて、スタッドSを押し込み距離L2だけ
押し込んでスタッド溶接を終了する。このとき、溶接ガ
ンが設定値のとおりに正常な動作をしないときは、適正
な溶接結果を得ることはできない。
【0150】図5は、マイクロプロセッサを用いてデジ
タル信号によって移動量設定値erと移動量検出値ef
とを比較するスタッド溶接ガン移動装置を示す図であ
る。前述した図2は、アナログ信号によって移動量設定
値erと移動量検出値efとを比較するスタッド溶接ガ
ン移動装置であったが、図5は、マイクロプロセッサを
用いてデジタル信号で比較するスタッド溶接ガン移動装
置である。
【0156】図5において、図2と異なる回路は次のと
おりである。図5のスタッド溶接ガン移動装置は、図2
の移動指令回路43、比較回路44、移動上下限異常判
定回路45、移動量比較異常判定回路46、OR回路4
7及びNOT回路48の機能も備えたマイクロプロセッ
サ50を使用するとともに、A/D変換回路51及びD
/A変換回路52を使用している。このマイクロプロセ
ッサ50を使用した図5のスタッド溶接ガン移動装置の
動作は、図2の移動指令回路43乃至NOT回路48の
機能と同一であるので説明を省略する。
【0158】また、図2又は図5において、移動量検出
回路13の入力信号として、ポテンショメ−タ等のアナ
ログ出力信号の代わりに、ロ−タリエンコ−ダ等のデジ
タル出力信号を用いてもよい。図5の場合は、A/D変
換回路51は不要になり、図2の場合は、D/A変換回
路52が必要になる。
【1000】
【発明の効果】本発明の共通の効果は、以下のとおりで
ある。 (1)溶接開始前に、溶接ガン20に取り付けた移動軸
8を移動させて移動量を検出し、この移動量検出値ef
と移動量設定値erとを比較して、予め設定した移動許
容値の範囲を越えると、異常表示又は警報し、また溶接
開始動作を停止し、移動許容値の範囲を越えなかったと
きは、溶接開始動作をするので、従来方式のように、各
スタッドを溶接するごとに、溶接中の移動量を測定した
検出値と適正な溶接を行うめの標準値とを比較して、そ
の差が許容値内であるか否かによって、その各溶接スタ
ッドの品質の合否判定する方法のように、溶接不良と判
定された溶接スタッドは切り取って溶接し直すか追加の
スタッドを溶接しなければならない労力を削減して、作
業能率の向上を図ることができる。
【1002】(2)ポテンショメ−タ自体又は取り付け
の不良、フィードバック系回路の不良、溶接ガンの機械
的な引っかかり、制御ケーブルの接続不良等を発見する
ことができる。 (3)正常動作が行われたかどうかは、記憶装置によっ
て、溶接ごとに記録されているので、容易に確認するこ
ともできる。 (4)各溶接スタッドごとの作業デ−タを記録している
ので、溶接中に異常が発生したとき、原因を容易に発見
することができる。 (5)溶接電流通電前の簡単な動作チェックなので、現
場作業において作業性を損なうことはない。
【1003】(6)請求項3の方法及び請求項4の装置
は、確認移動設定回路17に、移動量設定値erの上限
値ermと移動量設定値erの下限値er0との設定移動量
をΔer=(erm−er0)の1つだけ設定又はデフォル
ト値の使用だけでよいので、設定及び正常移動の確認が
簡単である。
【1005】(7)請求項3の方法及び請求項4の装置
では、異常移動が発生したとき、移動量検出値のefm
側、移動量検出値の下限値ef0側、移動量設定値の上限
値erm側又は移動量設定値erの下限値er0側のどこに
不良原因があるのかが不明であって、別の方法で調べな
ければならないが、請求項5の方法及び請求項6の装置
は、異常移動が発生したとき、移動量検出値のefm側、
移動量検出値の下限値ef0側、移動量設定値の上限値e
rm側又は移動量設定値erの下限値er0側のどこに原因
があるのかも同時に判定することができる。
【1007】(6)請求項5の方法及び請求項6の装置
では、溶接ガンの移動が円滑に行われなく、部分的に機
械的な引っかかりがあっても、確認範囲の最終位置にお
いて、動量許容値又は移動量上下限許容値を越えていな
ければ正常移動と判別される。しかし、溶接ガンの移動
中に部分的に機械的な引っかかりがあり、円滑に移動し
ないときは、スタッドが短絡したり、傾斜して片溶けを
生じたりして、溶接スタッドが不良になることがある
が、請求項7の方法及び請求項8の装置は、そのような
部分的に機械的な引っかかりがあったときでも、異常移
動であると判定することができる。
【1009】(7)請求項9の方法及び請求項10の装
置の効果は、それぞれ、請求項3の方法及び請求項4の
装置の効果と、請求項7の方法及び請求項8の装置の効
果との両方のこうかを有している。
【1011】(8)請求項11の方法及び請求項12の
装置の効果は、それぞれ、請求項4の方法及び請求項5
の装置の効果と、請求項7の方法及び請求項8の装置の
効果との両方のこうかを有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、引き上げ距離及び押し込み距離を測定
して測定結果を記録するための位置検出回路を備えた従
来方式の溶接ガンを示す図である。
【図2】図2は、アナログ信号によって、移動量設定値
erと移動量検出値efとを比較するスタッド溶接ガン
移動装置を示す図である。
【図3】図3(A)は移動量設定値erの時間経過を示
す図であり、同図(B)は移動量検出値efが移動量設
定値erに追従している移動量検出信号efの時間経過
を示す図である。
【図4】図4は、移動量設定信号erと移動量検出信号
efとの差の移動量比較値の絶対値が、移動量差許容値
δよりも大のときの移動量設定信号er及び移動量検出
信号efの時間経過を示す図である。
【図5】図5は、マイクロプロセッサを用いてデジタル
信号によって、移動量設定値erと移動量検出値efと
を比較するスタッド溶接ガン移動装置を示す図である。
【符号の説明】
1…溶接ガン本体 2…電磁コイル 3…外装鉄心 4…外装鉄心 5…他動鉄心 6…電磁石機構 7…圧縮バネ 8…移動軸 9…保持具 10…移動量設定回路 11…ストッパ金具 12…当接部材 13…位置検出手段/移動量検出回路 131…ポテンショメ−タ 131A…ポテンショメ−タの軸 14…連結板 15…表示回路又は警報回路 16…溶接開始スイッチ 17…確認移動設定回路 18…溶接動作禁止回路 19…移動範囲確認スイッチ 20…溶接ガン 31…表示器(モニタ−) 32…制御回路 40…溶接電源回路 41…溶接制御装置 42…モ−タ駆動回路 43…移動指令回路 44…比較回路 45…移動上下限異常判定回路 46…移動量比較異常判定回路 47…OR回路 48…NOT回路 50…マイクロプロセッサ 51…A/D変換回路 52…D/A変換回路 60…サ−ボモ−タ 61…モ−タ可動部 A…商用交流電源 F…フェル−ル S…スタッド W…被溶接材 ef…移動量検出信号/移動量検出値 ef0…移動量検出値の下限値 ef1…移動中の任意の時点t1における移動量検出信号
/移動量検出値 efm…移動量検出値の上限値 er…移動量設定信号/移動量設定値 (er−ef)…移動量比較値 (erm−efm)…上限移動量・検出値差 (er0−ef0)…下限移動量・検出値差 Δer=(erm−er0)…設定移動量 Δef=(efm−ef0)…検出移動量 (Δer−Δef)…移動量・検出値差 S18…溶接動作禁止信号 S45…移動上下限異常信号 S46…移動量比較異常信号 S47…異常信号 α…移動量許容値 β1…移動量上限許容値 β2…移動量下限許容値 δ…移動量差許容値 L1…引き上げ距離 L2…押し込み距離
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 章二 大阪市北区南森町1丁目1番29号 ダイヘ ンスタッド株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スタッドを引き上げ及び押し込む移動軸
    の端部に取り付けた保持具にスタッドを保持して溶接す
    るスタッド溶接ガン移動方法において、スタッドの引き
    上げ距離及び押し込み距離をプリセットし、溶接開始前
    に、溶接ガンに取り付けた移動軸を移動させて移動量を
    検出し、前記移動量検出値と移動量設定値とを比較し
    て、予め設定した移動許容値の範囲を越えると、異常表
    示又は警報し、または溶接開始動作を停止し、前記移動
    許容値の範囲を越えなかったときは、溶接開始動作をす
    るスタッド溶接ガン移動方法。
  2. 【請求項2】 スタッドを引き上げ及び押し込む移動軸
    の端部に取り付けた保持具にスタッドを保持して溶接す
    るスタッド溶接ガン移動装置において、溶接ガンに取り
    付けて移動軸の移動量を検出する移動量検出回路と、ス
    タッドの引き上げ距離及び押し込み距離をプリセットす
    る移動量設定回路と、溶接開始前に前記移動軸を確認移
    動させる移動量設定値を設定する確認移動設定回路と、
    溶接開始前に前記移動軸を移動させて移動量検出回路に
    よって検出した移動量検出値と移動量設定値とを比較し
    て、予め設定した移動許容値の範囲を越えると、異常表
    示又は警報し、または溶接開始動作を停止する確認移動
    判定回路とを備え、前記移動許容値の範囲を越えなかっ
    たときは、溶接開始動作をするスタッド溶接ガン移動装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1の移動量検出値と移動量設定値
    との比較値が、移動量設定値の上限値と移動量設定値の
    下限値との設定移動量と移動量検出値の上限値と移動量
    検出値の下限値との検出移動量との差の移動量・検出値
    差であり、請求項1の予め設定した移動許容値が、前記
    移動量・検出値差と比較する移動量許容値であるスタッ
    ド溶接ガン移動方法。
  4. 【請求項4】 請求項2の確認移動設定回路が、移動量
    許容値を設定する確認移動設定回路であって、請求項2
    の確認移動判定回路が、移動量検出値と移動量設定値と
    を比較して比較信号を出力する比較回路と、移動量設定
    値の上限値と移動量設定値の下限値との設定移動量と移
    動量検出値の上限値と移動量検出値の下限値との検出移
    動量との差の移動量・検出値差を算出して、前記移動量
    ・検出値差が移動量許容値を越えると、異常信号を出力
    する移動上下限異常判定回路とであって、前記異常信号
    の出力によって異常表示又は警報し、または溶接開始動
    作を停止し、異常信号の出力がなかったときは、溶接開
    始動作をするスタッド溶接ガン移動装置。
  5. 【請求項5】 請求項1の移動量検出値と移動量設定値
    との比較値が、移動量設定値の上限値と移動量検出値の
    上限値との差の上限移動量・検出値差及び移動量設定値
    の下限値と移動量検出値の下限値との差の下限移動量・
    検出値差であり、請求項1の予め設定した移動許容値
    が、前記上限移動量・検出値差と比較する移動量上限許
    容値及び下限移動量・検出値差と比較する移動量下限許
    容値であるスタッド溶接ガン移動方法。
  6. 【請求項6】 請求項2の確認移動設定回路が、移動量
    設定値の上限値と移動量設定値の下限値と移動量上限許
    容値と移動量下限許容値とを設定する確認移動設定回路
    であって、請求項2の確認移動判定回路が、移動量検出
    値と移動量設定値とを比較して比較信号を出力する比較
    回路と、移動量設定値の上限値と移動量検出値の上限値
    との差の上限移動量・検出値差を算出して、前記上限移
    動量・検出値差が前記移動量上限許容値を越えると異常
    信号を出力し、移動量設定値の下限値と移動量検出値の
    下限値との差の下限移動量・検出値差を算出して、前記
    下限移動量・検出値差が前記移動量下限許容値を越える
    と異常信号を出力する移動上下限異常判定回路とであっ
    て、前記異常信号の出力によって異常表示又は警報し、
    または溶接開始動作を停止し、前記異常信号の出力がな
    かったときは、溶接開始動作をするスタッド溶接ガン移
    動装置。
  7. 【請求項7】 請求項1の移動量検出値と移動量設定値
    との比較値が、移動中の任意の時点の移動量設定信号と
    移動中の任意の時点の移動量検出信号との差の移動量比
    較値の絶対値であり、請求項1の予め設定した移動許容
    値が、前記移動量比較値の絶対値と比較する移動量差許
    容値であるスタッド溶接ガン移動方法。
  8. 【請求項8】 請求項2の確認移動設定回路が、移動量
    差許容値を設定する確認移動設定回路であって、請求項
    2の確認移動判定回路が、移動量検出値と移動量設定値
    とを比較して比較信号を出力する比較回路と、移動中の
    任意の時点の移動量設定信号と移動中の任意の時点の移
    動量検出信号との差の移動量比較値の絶対値を算出し
    て、前記移動量比較値の絶対値が前記移動量差許容値を
    越えると異常信号を出力する移動量比較異常判定回路と
    を備え、前記異常信号の出力によって異常表示又は警報
    し、または溶接開始動作を停止し、前記異常信号の出力
    がなかったときは、溶接開始動作をするスタッド溶接ガ
    ン移動装置。
  9. 【請求項9】 請求項1の移動量検出値と移動量設定値
    との比較値が、移動量設定値の上限値と移動量設定値の
    下限値との設定移動量と移動量検出値の上限値と移動量
    検出値の下限値との検出移動量との差の移動量・検出値
    差であるとともに、移動中の任意の時点の移動量設定信
    号と移動中の任意の時点の移動量検出信号との差の移動
    量比較値の絶対値であり、請求項1の予め設定した移動
    許容値が、前記移動量・検出値差と比較する移動量許容
    値であるとともに、前記移動量比較値の絶対値と比較す
    る移動量差許容値であるスタッド溶接ガン移動方法。
  10. 【請求項10】 請求項2の確認移動設定回路が、移動
    量許容値及び移動量差許容値を設定する確認移動設定回
    路であって、請求項2の確認移動判定回路が、移動量検
    出値と移動量設定値とを比較して比較信号を出力する比
    較回路と、移動量設定値の上限値と移動量設定値の下限
    値との設定移動量と移動量検出値の上限値と移動量検出
    値の下限値との検出移動量との差の移動量・検出値差を
    算出して、前記移動量・検出値差が移動量許容値を越え
    ると、異常信号を出力する移動上下限異常判定回路と、
    移動中の任意の時点の移動量設定信号と移動中の任意の
    時点の移動量検出信号との差の移動量比較値の絶対値を
    算出して、前記移動量比較値の絶対値が前記移動量差許
    容値を越えると異常信号を出力する移動量比較異常判定
    回路とであって、前記異常信号の出力によって異常表示
    又は警報し、または溶接開始動作を停止し、異常信号の
    出力がなかったときは、溶接開始動作をするスタッド溶
    接ガン移動装置。
  11. 【請求項11】 請求項1の移動量検出値と移動量設定
    値との比較値が、移動量設定値の上限値と移動量検出値
    の上限値との差の上限移動量・検出値差及び移動量設定
    値の下限値と移動量検出値の下限値との差の下限移動量
    ・検出値差であるとともに、移動中の任意の時点の移動
    量設定信号と移動中の任意の時点の移動量検出信号との
    差の移動量比較値の絶対値であり、請求項1の予め設定
    した移動許容値が、前記上限移動量・検出値差と比較す
    る移動量上限許容値及び下限移動量・検出値差と比較す
    る移動量下限許容値であるとともに、前記移動量比較値
    の絶対値と比較する移動量差許容値であるスタッド溶接
    ガン移動方法。
  12. 【請求項12】 請求項2の確認移動設定回路が、移動
    量設定値の上限値と移動量設定値の下限値及び移動量上
    限許容値と移動量下限許容値及び移動量差許容値を設定
    する確認移動設定回路であって、請求項2の確認移動判
    定回路が、移動量検出値と移動量設定値とを比較して比
    較信号を出力する比較回路と、移動量設定値の上限値と
    移動量検出値の上限値との差の上限移動量・検出値差を
    算出して、前記上限移動量・検出値差が前記移動量上限
    許容値を越えると異常信号を出力し、移動量設定値の下
    限値と移動量検出値の下限値との差の下限移動量・検出
    値差を算出して、前記下限移動量・検出値差が前記移動
    量下限許容値を越えると異常信号を出力する移動上下限
    異常判定回路と、移動中の任意の時点の移動量設定信号
    と移動中の任意の時点の移動量検出信号との差の移動量
    比較値の絶対値を算出して、前記移動量比較値の絶対値
    が前記移動量差許容値を越えると異常信号を出力する移
    動量比較異常判定回路とであって、前記異常信号の出力
    によって異常表示又は警報し、または溶接開始動作を停
    止し、前記異常信号の出力がなかったときは、溶接開始
    動作をするスタッド溶接ガン移動装置。
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