JPH10277745A - スタッド溶接品質管理方法 - Google Patents

スタッド溶接品質管理方法

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JPH10277745A
JPH10277745A JP9833097A JP9833097A JPH10277745A JP H10277745 A JPH10277745 A JP H10277745A JP 9833097 A JP9833097 A JP 9833097A JP 9833097 A JP9833097 A JP 9833097A JP H10277745 A JPH10277745 A JP H10277745A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 溶接電源装置が重量物であるために現場作業
で移動が困難であるので、頻繁に移動しないで、ある位
置に設置し、溶接可能な範囲まで2次ケーブルを溶接箇
所まで延長しているので、2次ケーブル、被溶接物等の
抵抗値が溶接場所によって変わるために、2次ケーブ
ル、被溶接物等の抵抗による電圧降下Vrが大きく変化
する。 【解決手段】 スタッド溶接の品質を管理するスタッド
溶接品質管理方法において、スタッド溶接の溶接電源装
置の出力端子から検出した出力電圧によって、2次ケー
ブルによる電圧降下が変動したときでも、スタッド近傍
のアーク負荷電圧を算出することができる方法であっ
て、溶接ガンに保持したスタッドを被溶接材から引き上
げてアーク発生中に検出した溶接電圧平均値V1aから溶
接ガンに保持したスタッドを被溶接材に押し込んで短絡
電流通電中に検出した溶接電圧平均値V2aを引いた算出
平均アーク電圧Vavをスタッド溶接の品質判定又はスタ
ッド溶接の入熱制御をするスタッド溶接品質管理方法で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スタッド溶接の溶
込量を維持及び管理するスタッド溶接の品質管理方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、スタッド溶接の仕上がり外観、溶
込量等の品質を判定する方法として、作業員が溶接した
スタッドを目視によって外観検査をし、ハンマーで打撃
する曲げ試験等によって、溶接継手の品質を判定してき
たが、外観検査だけでは溶接継手の品質を正確に判定す
ることができないし、またハンマーで溶接したスタッド
を打撃する曲げ試験は、過大な労力を要しまた破壊試験
であるために、次のような品質判定方法が提案されてい
る。
【0004】特開昭61−242766の技術は、電磁
オシログラフを使用して溶接電流及び溶接電圧、特に溶
接終了時の押込み中の短絡電流を測定記録して、品質判
定を行っている。
【0006】特開平1−154877の技術は、スタッ
ドの移動量とガンコイルの電圧及び溶接電流の各波形と
を検出して、押込み開始点、ガンコイルの電圧の出力停
止点及び溶接電流短絡時のサージ電流のピーク点の3点
の内のいずれか2つの時間的位置関係から溶接結果の合
否を判定してきた。
【0008】特開平7−144275の技術は、アーク
電圧とスタッドの移動状態とを検出しモニタリングし
て、押込み開始前0. 3秒以内のアーク電圧を測定し
て、短絡が生じて溶接電圧が0になったとき、融合不良
欠陥を判定している。
【0010】また溶接品質を確保するためには、所要の
入熱を得ることが重要であり、もし溶接条件が適正でな
く所要の入熱を得ることができない場合、例えば、溶接
電流が適正値よりも大きい場合、引き上げ距離が短い場
合又は溶接姿勢が不良の場合は、ア−ク中にスタッドの
溶融面が被溶接物の溶融プールに接触して短絡が発生す
る。この短絡が頻繁に発生すると、ア−ク電圧が十分に
継続しないために入熱不足となって、押し込み中に所要
の押し込み量だけ押し込むことができなくなり溶接不良
となる。
【0012】そこで、所要の入熱が得られているかどう
かを確認するために、スタッド保持期間中の溶接電流と
溶接電圧とを常時監視しなければならない。ここで、サ
イリスタ等で構成される略定電流電源の場合、溶接電流
は略一定値に制御された電流を通電しているので、溶接
電圧だけを監視しても入熱を監視したことになる。
【0014】溶接電圧を監視する方法として、検出され
た溶接電圧波形をモニタ−装置等によって常時監視する
方法があるが、作業者が常時監視しなければならない。
このモニタ−装置自体は大型であるので、建設現場等の
溶接位置が頻繁に移動するときは、溶接位置に応じて移
動しなければならないために作業性を低下させる。また
モニタ−装置は高価であり、頻繁な移動すると故障の原
因ともなる。
【0016】図1は溶接電圧を監視する別の従来方法を
示すスタッド溶接装置のブロック図である。同図は、三
相電源30を入力としてサイリスタ等で構成される略定
電流の溶接電源装置31と、溶接ガン32と、溶接電源
装置31の出力端子の「−」端子と溶接ガン32との間
に接続された2次ケーブル33と、スタッドを溶接する
鉄骨構造物等の被溶接物34と、溶接電源装置31の出
力端子の「+」端子と被溶接物34とを接続する接続線
42、43等で形成されるスタッド溶接装置のブロック
図である。
【0018】同図において、溶接電源装置31の出力端
子に接続された溶接電圧検出器35によって検出された
検出電圧は、フィルタ回路36を通って平均値化され
る。この平均値化された溶接電圧平均値Vdは、増幅回
路37で増幅して表示器38にその値が表示されると同
時に、基準溶接電圧設定回路39によって予め設定され
た適正な溶接電圧が得られたときの溶接電圧平均値Ve
とを比較器40で比較してその差の絶対値が許容範囲の
値△Veから外れる場合は、警報器41を作動させて警
報を発する。
【0020】図2は、図1のブロック図において、正常
な溶接が行われた場合の出力端子電圧Vdの波形を示す
図である。同図において、Tpは、溶接ガンを引き上げ
てア−クを発生させ、ア−クを持続し安定させるため
に、所要の溶接電流に移行する前に、パイロット電流I
pを通電するパイロット電流期間である。Taは主アー
ク電流期間であり、またTsは溶接ガンの押し込んでス
タッドが被溶接物に短絡してから溶接電流が停止して溶
接が終了するまでの期間である。このときの溶接電圧平
均値Vd1は、図1の基準溶接電圧設定回路39にVe
=Vd1として予め設定しておき、次の溶接において得ら
れた溶接電圧平均値Vdが|Ve−Vd|≦Veであれ
ば、正常な入熱が得られたと判定される。
【0025】図3(A)はスタッド保持期間中に短絡が
発生した場合のスタッド保持具と被溶接物の溶接箇所付
近との負荷電圧Voの波形を示す負荷電圧波形図であ
り、同図(B)はスタッド保持期間中に短絡が発生した
場合の溶接電源装置の出力端子電圧Vdの波形を示す図
である。同図(B)において、溶接電圧平均値Vdは、
|Ve−Vd2|>△Veとなるために、正常な入熱が得
られていないと判定される。ここで、2次ケーブル、被
溶接物の接触抵抗等による電圧降下分を無視している
が、正確にアーク電圧を検出するためには、溶接するス
タッド又はスタッド保持具と被溶接物の溶接する箇所付
近とに電圧検出用の検出線を接続しなければならない。
しかし、ほとんどの場合、溶接電源装置の出力端子間に
検出線を設けて出力端子電圧Vdを検出している。この
場合、検出した出力端子電圧Vdは、溶接電源装置の出
力端子に接続された2次ケーブル、被溶接物等の抵抗に
よる電圧降下Vrがアーク電圧Vaに加算された電圧と
なる。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】現場作業では、通常、
溶接電源装置が重量物であるために移動が困難であるの
で、溶接電源装置を頻繁に移動させないで、ある位置に
設置してその出力端子の「+」端子を溶接電源装置付近
の被溶接物に接続し、「−」端子を溶接可能な範囲まで
2次ケーブルを溶接箇所まで延長する。したがって、2
次ケーブル、被溶接物等の抵抗値が溶接場所によって変
化するために、2次ケーブル、被溶接物等の抵抗による
電圧降下Vrも変化する。
【0032】溶接電源装置の出力端子間で出力電圧を検
出する場合、2次ケーブル長が短いときは、検出電圧と
アーク電圧との誤差は少ないが、溶接電流は、16φ、
19φ等の太径のスタッド溶接のときは1000〜20
00A程度の大電流を通電するので、検出電圧とアーク
電圧との誤差が大になる。また、溶接電源装置の出力電
流容量では、2次ケーブル長を溶接箇所まで最長往復2
00[m]延長して溶接することが可能であるが、往復
200[m]延長して溶接すると、2次ケーブル、被溶
接物等の電圧降下Vrは数十Vになり、この電圧降下V
rは、溶接電源装置から溶接箇所までの距離に関係する
2次ケーブルの長さ、2次ケーブルの直径等の違いによ
って大きく変化する。
【0034】図4(A)は、2次ケーブル及び被溶接物
の抵抗値による電圧降下Vrが大きい場合のスタッド保
持具と被溶接物の溶接箇所付近との負荷電圧Voの波形
を示す負荷電圧波形図であり、同図(B)は図1のスタ
ッド溶接装置を使用して検出される溶接電源装置の出力
端子電圧Vdの波形を示す図である。同図において、出
力端子電圧の溶接電圧平均値Vd3は、負荷電圧Voに2
次ケ−ブルの電圧降下Vr1と被溶接物の抵抗によって生
じる電圧降下Vr2とが含まれるので、溶接電圧平均値V
d3=(Vr1+Vr2)+Vd1となる。したがって、正常な
ア−ク電圧が発生しても、出力端子電圧の溶接電圧平均
値Vd3は、図2に示す溶接電圧平均値Vd1よりも電圧降
下(Vr=Vr1+Vr2)だけ大きくなるために、図1の
基準溶接電圧設定回路39で設定された溶接電圧平均値
Veに、出力端子電圧の溶接電圧平均値Vd3を設定しな
ければならない。しかし、前述した現場作業のように、
2次ケーブル及び被溶接物の抵抗値が常に変化する場合
は、電圧降下が大きく変化するために、監視しても制御
することができなくなる。
【0051】
【課題を解決するための手段】請求項1の方法は、スタ
ッド溶接の品質を管理するスタッド溶接品質管理方法に
おいて、溶接ガンに保持したスタッドを被溶接材から引
き上げてアーク発生中に検出した溶接電圧平均値V1aか
ら溶接ガンに保持したスタッドを被溶接材に押し込んで
短絡電流通電中に検出した溶接電圧平均値V2aを引いた
算出平均アーク電圧Vavをスタッド溶接の品質判定又は
スタッド溶接の入熱制御をするスタッド溶接品質管理方
法である。
【0052】請求項2の方法は、スタッド溶接の品質を
管理するスタッド溶接品質管理方法において、スタッド
溶接の品質判定が、溶接ガンに保持したスタッドを被溶
接材から引き上げてアーク発生中に検出した溶接電圧平
均値V1aから溶接ガンに保持したスタッドを被溶接材に
押し込んで短絡電流通電中に検出した溶接電圧平均値V
2aを引いた算出平均アーク電圧Vavを表示又は警報させ
るスタッド溶接品質管理方法である。
【0053】請求項3の方法は、後述する図6及び図7
に示すように、算出平均アーク電圧Vav1が、短絡が発
生するときの引き上げ中の検出期間T1の溶接電圧平均
値V1bから短絡が発生しないときの検出期間T2の溶接
電圧平均値V2aを引いた値であって、短絡が発生したと
きの算出平均ア−ク電圧Vav1が、短絡が発生しないと
きの算出平均ア−ク電圧Vavよりも減少したときに品質
低下と判定するスタッド溶接品質管理方法である。
【0054】請求項4の方法は、後述する図6及び図8
に示すように、算出平均アーク電圧Vav2が、短絡が発
生しないときの引き上げ中の溶接電圧平均値V1aから短
絡電圧検出開始時点t21から遅れて短絡したときの検出
期間T2の溶接電圧平均値V2cを引いた値であって、短
絡電圧検出開始時点t21から遅れて短絡したときの算出
平均ア−ク電圧Vav2が、短絡が発生しないときの算出
平均ア−ク電圧Vavよりも減少したときに品質低下と判
定するスタッド溶接品質管理方法である。
【0055】請求項5の方法は、後述する図6乃至図8
に示すように、算出平均アーク電圧Vav1が、短絡が発
生するときの引き上げ中の検出期間T1の溶接電圧平均
値V1bから短絡が発生しないときの検出期間T2の溶接
電圧平均値V2aを引いた値であって、短絡が発生したと
きの算出平均ア−ク電圧Vav1が、短絡が発生しないと
きの算出平均ア−ク電圧Vavよりも減少したとき及び算
出平均アーク電圧Vav2が、短絡が発生しないときの引
き上げ中の溶接電圧平均値V1aから短絡電圧検出開始時
点t21から遅れて短絡したときの検出期間T2の溶接電
圧平均値V2cを引いた値であって、短絡電圧検出開始時
点t21から遅れて短絡したときの算出平均ア−ク電圧V
av2が、短絡が発生しないときの算出平均ア−ク電圧V
avよりも減少したときに品質低下と判定するスタッド溶
接品質管理方法である。
【0056】請求項6の方法は、後述する図6及び図7
に示すように、算出平均アーク電圧Vav1が、短絡が発
生するときの引き上げ中の検出期間T1の溶接電圧平均
値V1bから短絡が発生しないときの検出期間T2の溶接
電圧平均値V2aを引いた値であって、短絡が発生したと
きの算出平均ア−ク電圧Vav1が、短絡が発生しないと
きの算出平均ア−ク電圧Vavよりも減少したときに入熱
を増加させるスタッド溶接品質管理方法である。
【0057】請求項7の方法は、後述する図6及び図8
に示すように、算出平均アーク電圧Vav2が、短絡が発
生しないときの引き上げ中の溶接電圧平均値V1aから短
絡電圧検出開始時点t21から遅れて短絡したときの検出
期間T2の溶接電圧平均値V2cを引いた値であって、短
絡電圧検出開始時点t21から遅れて短絡したときの算出
平均ア−ク電圧Vav2が、短絡が発生しないときの算出
平均ア−ク電圧Vavよりも減少したときに入熱を減少さ
せるスタッド溶接品質管理方法である。
【0058】請求項8の方法は、後述する図6及び図7
に示すように、算出平均アーク電圧Vav1が、短絡が発
生するときの引き上げ中の検出期間T1の溶接電圧平均
値V1bから短絡が発生しないときの検出期間T2の溶接
電圧平均値V2aを引いた値であって、短絡が発生したと
きの算出平均ア−ク電圧Vav1が、短絡が発生しないと
きの算出平均ア−ク電圧Vavよりも減少したときに入熱
を増加させると共に、算出平均アーク電圧Vav2が、短
絡が発生しないときの引き上げ中の溶接電圧平均値V1a
から短絡電圧検出開始時点t21から遅れて短絡したとき
の検出期間T2の溶接電圧平均値V2cを引いた値であっ
て、短絡電圧検出開始時点t21から遅れて短絡したとき
の算出平均ア−ク電圧Vav2が、短絡が発生しないとき
の算出平均ア−ク電圧Vavよりも減少したときに入熱を
減少させるスタッド溶接品質管理方法である。
【0059】
【発明の実施の形態】本発明の方法は、スタッド溶接の
品質を管理するスタッド溶接品質管理方法において、ス
タッド溶接用の溶接電源装置の出力端子から検出した出
力電圧によって、2次ケーブルによる電圧降下が変動し
たときであっても、スタッド近傍の負荷電圧を算出する
する方法であって、溶接ガンに保持したスタッドを被溶
接材から引き上げてアーク発生中に検出した溶接電圧平
均値V1aから溶接ガンに保持したスタッドを被溶接材に
押し込んで短絡電流通電中に検出した溶接電圧平均値V
2aを引いた算出平均アーク電圧Vavをスタッド溶接の品
質判定又はスタッド溶接の入熱制御をするスタッド溶接
品質管理方法である。
【0060】
【実施例】以下、図面を参照して動作を説明する。図5
は、本発明の方法を実施するスタッド溶接装置の構成を
示す図である。図5のスタッド溶接装置は、溶接電源装
置1とスタッド溶接ガン2と溶接制御装置3とから形成
される。この溶接電源装置1は、溶接ガン2にパイロッ
ト電流と主電流とから成る溶接電流を出力し、後述する
溶接制御装置3から出力されるアナログ信号に応じて、
出力電流Ioを制御する電流指令出力回路5と、その電
流指令に基づいて溶接電流を制御するサイリスタ等の半
導体スイッチング素子からなる溶接電流出力調整回路1
5と、2次ケーブル17を通って溶接ガン2に装着され
たスタッド18に出力される溶接電流Ioを検出して溶
接電流検出信号Icを出力する溶接電流検出回路IC
と、出力端子電圧Vdを検出して溶接電圧検出信号Vc
を出力する溶接電圧検出回路VCとから形成される。
【0062】溶接制御装置3は、溶接電流検出信号Ic
をディジタル溶接電流検出信号Iddに変換して演算処理
回路CPUに出力するA/D変換器7と、溶接電圧検出
信号Vcをディジタル溶接電圧検出信号Vddに変換して
演算処理回路CPUに出力するA/D変換器8と、ディ
ジタル溶接電流検出信号Iddとディジタル溶接電圧検出
信号Vddとを入力してディジタル出力信号Iodを出力す
る演算処理回路CPUと、演算処理回路CPUのディジ
タル出力信号Iodをアナログ出力信号Ioaに変換して電
流指令出力回路5に出力するD/A変換器6と、溶接結
果のデータを記憶する記憶装置11と、溶接結果を表示
するディジタルパネル等の表示回路12とからなる。こ
のD/A変換器6、A/D変換器7及びA/D変換器8
は演算処理回路CPUに内蔵してもよい。
【0064】以下、図5の実施例のスタッド溶接装置の
動作について説明する。溶接ガンに保持されたスタッド
先端を被溶接物14に当接した位置まで押し当て、溶接
ガン2に配設されている起動スイッチ13を押すと、当
接位置にあったスタッド18は予め設定された位置まで
引き上げられ、続いて予め設定されたパイロット電流を
通電する。スタッドが引き上げられてアークが発生する
と、予め設定した時間後にパイロット電流を主電流に切
り換える。パイロット電流又は主電流の通電開始から所
要の溶接電流値に達した後に、予め設定された時間が経
過すると、スタッド18を被溶接物14に向かって押し
込む。その途中で、スタッド18が被溶接物14に対し
て短絡し、短絡時間だけ短絡電流Isが流れる。この一
連の溶接動作の間、演算処理回路CPUによって、後述
するサンプリング時間T1及びT2の間、溶接電流及び
溶接電圧を検出する。
【0066】上記の溶接電源装置1として、サイリスタ
等の半導体スイッチング素子を使用した略定電流制御方
式の溶接電源装置を使用すると、主アーク電流Iaから
短絡電流Isまでの間、略一定に制御された電流を通電
する。押し込み動作で正常に短絡した瞬間は、急峻な電
流が流れる。この急峻な電流による増加分が、アーク発
生中の溶接電流の平均値に及ぼす影響は、無視すること
ができる範囲である。また、略定電流方式の溶接電源装
置は、2次ケーブル17及び被溶接物14の抵抗値に関
係なく略一定の溶接電流を出力することができるので、
溶接電流経路のどの位置に溶接電流検出回路ICを接続
しても同様の電流値を得ることができる。
【0068】しかし、溶接電源装置1の出力端子に接続
された溶接電圧検出回路VCによって検出した出力電圧
は、アーク時と短絡時との溶接状態及び2次ケーブル1
7と被溶接物14との間の抵抗値によって大きく変化す
るために、その平均値として算出された電圧は一定値で
ない。そこで、溶接ガン2を引き上げてアーク発生中の
一定期間T1(以下、引き上げ中の検出期間という)に
検出した溶接電圧の平均値V1a(以下、引き上げ中の溶
接電圧平均値という)と押し込み中の短絡期間T2(以
下、押し込み中の検出期間という)の間の溶接電圧の平
均値V2a(以下、押し込み中の溶接電圧平均値という)
とを算出する。
【0070】この押し込み中の溶接電圧平均値V2aは、
2次ケ−ブルの電圧降下Vr1と被溶接物の抵抗によって
生じる電圧降下Vr2との和Vrである。アーク発生中に
検出された引き上げ中の溶接電圧平均値V1aから短絡時
の押し込み中の溶接電圧平均値V2a(=Vr)を引いた
値を算出平均アーク電圧Vavとする。この算出平均アー
ク電圧Vavを使用することによって、データ量を少なく
して、大量の溶接結果のデータを管理することができ
る。
【0080】図6(A)は溶接電流Ioの波形を示す溶
接電流波形図であり、同図(B)は溶接電源装置の出力
端子で検出した出力端子電圧Vdの波形を示す図であ
る。次の順序で溶接を開始する。溶接電流Ioを通電し
てスタッド18を引き上げると、被溶接物14に接触し
たスタッド先端の電極子からアークを発生し、時刻t0
においてパイロット電流Ipが流れる。次に、この時刻
t0から予め設定した時刻t1になると、パイロット電
流Ipを主アーク電流Iaに切り換える。続いて、主ア
ーク電流Ioが安定するまでに十分な時間が経過した時
刻t11から予め設定した引き上げ中の検出期間T1の
間、出力端子電圧Vdを検出する。スタッド18の引き
上げ後のアークが安定した時刻t11から押し込み期間に
入る時刻t12までの間、この引き上げ中の検出電圧V1
を演算処理装置4によって累積する。
【0082】この引き上げ中の検出期間T1の溶接電圧
平均値V1aを、次式によって算出する。
【式1】
【0084】次に、時刻t12を経過し、スタッド18を
被溶接物14の溶融プールに押し込んで短絡させる。短
絡後、十分な時刻T21になってから検出を開始し、時刻
t21から時刻t22までの押し込み中の検出期間T2の
間、演算処理回路CPUによって、この押し込み中の検
出電圧V2を累積する。
【0086】この押し込み中の検出期間T2の溶接電圧
平均値V2aを、次式によって算出する。
【式2】
【0088】この押し込み中の溶接電圧平均値V2aは、
2次ケーブル17及び被溶接物14の抵抗値による電圧
降下Vrである。ここで算出したV1aと押し込み中の溶
接電圧平均値V2aとの差を算出平均アーク電圧Vavとし
て演算処理装置4から記憶装置に記憶し、また表示回路
12に出力して表示させてもよい。
【0090】図7は、図5において、引き上げ中の検出
期間T1の間に、引き上げ不良、アーク現象による片溶
け等によって、時刻t1Sにおいてスタッド18が溶融プ
ールに短絡した場合の出力端子電圧Vdの波形を示す図
である。この場合、短絡が発生するときの引き上げ中の
検出期間T1の溶接電圧平均値V1bは、図6に示す短絡
が発生しないときの引き上げ中の検出期間T1の溶接電
圧平均値V1aよりも減少する。
【0092】その結果、図7に示す算出平均アーク電圧
Vav1はV1b−V2aとなり、図6の場合と比較すると、
Vav1<Vavとなり、図7の算出平均アーク電圧Vav1
は減少する。なお、各符号は次のとおりである。 V2a 押し込み中の溶接電圧平均値(正常動作時の検
出期間T2の溶接電圧平均値) V1b 短絡が発生するときの引き上げ中の検出期間T
1の溶接電圧平均値 Vav 短絡が発生しないときの算出平均ア−ク電圧
(V1a−V2a) Vav1 短絡が発生したときの算出平均ア−ク電圧(V
1b−V2a)
【0094】この方法は、算出平均アーク電圧Vav1
が、短絡が発生するときの引き上げ中の検出期間T1の
溶接電圧平均値V1bから短絡が発生しないときの検出期
間T2の溶接電圧平均値V2aを引いた値であって、短絡
が発生したときの算出平均ア−ク電圧Vav1が短絡が発
生しないときの算出平均ア−ク電圧Vavよりも減少した
ときに品質低下と判定する方法である。
【0100】図8は、図7の場合と逆にア−ク中の短絡
がなくても、図6において押し込み不良、溶けすぎ等の
ためにアーク長が広がり過ぎて、短絡時点t2cが予め定
めた時刻t21よりも遅れた場合の出力端子電圧Vdの波
形を示す図である。同図に示す出力電圧波形は、押し込
み中の検出期間T2になっても短絡しないでアークが継
続発生している。したがって図8に示す押し込み中の検
出期間T2の溶接電圧平均値V2cは、図6に示す押し込
み中の検出期間T2の溶接電圧平均値V2aよりも増加す
る。
【0102】その結果、図8に示す算出平均アーク電圧
Vav2は、V1a−V2cとなり、図6の場合と比較する
と、Vav2<Vavとなるので、図8の算出アーク電圧V
av2は減少する。なお、各符号は次のとおりである。 V1a 引き上げ中の溶接電圧平均値 Vav 短絡が発生しないときの算出平均ア−ク電圧
(V1a−V2a) Vav2 短絡電圧検出開始時点t21から遅れて短絡した
ときの算出平均ア−ク電圧( V1a−V2a) V2c 短絡電圧検出開始時点t21から遅れて短絡した
ときの検出期間T2の溶接電圧平均値
【0104】この方法は、算出平均アーク電圧Vav2
が、短絡が発生しないときの引き上げ中の溶接電圧平均
値V1aから短絡電圧検出開始時点t21から遅れて短絡し
たときの検出期間T2の溶接電圧平均値V2cを引いた値
であって、短絡電圧検出開始時点t21から遅れて短絡し
たときの算出平均ア−ク電圧Vav2が、短絡が発生しな
いときの算出平均ア−ク電圧Vavよりも減少したときに
品質低下と判定する方法である。
【0106】短絡が発生しないときの算出平均アーク電
圧Vavは略一定であるので、短絡が発生しないときの算
出平均ア−ク電圧Vavの値(以下、平均電圧標準値Vst
という)は、溶接スタッドの直径、被溶接物14等の条
件に応じて評価され、平均電圧標準値として決めること
ができる。したがって、短絡が発生しないときの算出平
均ア−ク電圧(平均電圧標準値)Vstを演算処理回路C
PUに予め入力しておけば、各スタッドの溶接毎に得ら
れた算出平均アーク電圧Vavと平均電圧標準値Vstとを
比較することができる。
【1001】
【発明の効果】本発明の効果は次のとおりである。本発
明においては、溶接電源の出力端子間の電圧を検出する
溶接電圧検出回路VCを設け、溶接電源装置の出力端子
から検出した出力電圧よって、2次ケーブルを延長した
ときでもアーク電圧を容易に正確に測定することができ
る。
【1002】本発明においては、短絡が発生しないとき
の算出平均ア−ク電圧(平均電圧標準値)Vstを演算処
理回路CPUに予め入力しておくと、各スタッドの溶接
毎に得られる算出平均アーク電圧Vavと平均電圧標準値
Vstとを比較することができる。この比較によって、溶
接品質に影響する合格範囲をはずれた場合、警報器等で
作業者に知らせて、作業者が不良個所を再度、溶接し直
して部材の強度を確保することができるので、アークス
タッド溶接の施工管理を適切にかつ容易に行うことがで
きる。
【1003】本発明においては、各スタッドの溶接毎に
得られるデータは、各スタッドの溶接毎に記憶させ、演
算処理回路CPU又はこのデータを外部記憶装置、例え
ばメモリカード又はパソコンに入力して、パソコンで処
理してヒストグラム等を作成して評価することができる
ので各スタッド溶接作業の溶接品質を容易に確認するこ
とができる。
【1004】本発明においては、現場でのスタッド溶接
においては、運搬、引き回し等の作業性を良くするた
め、規定のケーブル径よりも小径のケーブルを使用する
場合が多いために、大電流を頻繁に通電すると、接触
部、劣化部等の発熱が大きく加速度的に劣化して焼損す
る。本発明においては、短絡時の電圧降下Vrが予め定
められた許容値を越えると異常信号を出力するので、健
全な規定のケーブル又はコネクタであるかどうかを確認
することができ、早期の交換等の対策が可能になる。ま
た使用可能なケーブル長を越えたときでも確認すること
ができる。
【1005】本発明においては、2次ケーブルを延長し
たときであっても、溶接電源装置の出力端子から検出し
た溶接電圧によって、ア−ク発生位置における実際のア
ーク電圧を算出することができるので、各スタッドの溶
接毎に算出した算出平均ア−ク電圧Vavを平均電圧標準
値Vstと比較して溶接部の品質管理を容易にすることが
できる。
【1006】本発明においては、2次経路の電圧降下を
測定する目的で短絡電流Isを流す必要がなく、溶接工
程の中で測定できるので、溶接すべきスタッド又はスタ
ッド保持具と被溶接物の溶接すべき箇所付近とに短絡回
路を設ける必要がない。
【1007】本発明においては、波形モニタを特に必要
としないために、現場作業において、大きな機材設備の
設置、移動等がないので作業性が損なわれない。
【1008】本発明においては、算出平均アーク電圧V
avを使用することによって、データ量を少なくして、大
量の溶接結果のデータを管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は溶接電圧を監視する別の従来方法を示す
スタッド溶接装置のブロック図である。
【図2】図2は、図1のブロック図において、正常な溶
接が行われた場合の出力端子電圧Vdの波形を示す図で
ある。
【図3】図3(A)はスタッド保持期間中に短絡が発生
した場合のスタッド保持具と被溶接物の溶接箇所付近と
の負荷電圧Voの波形を示す負荷電圧波形図であり、同
図(B)はスタッド保持期間中に短絡が発生した場合の
溶接電源装置の出力端子電圧Vdの波形を示す図であ
る。
【図4】図4(A)は、2次ケーブル及び被溶接物の抵
抗値による電圧降下Vrが大きい場合のスタッド保持具
と被溶接物の溶接箇所付近との負荷電圧Voの波形を示
す負荷電圧波形図であり、同図(B)は、図1のスタッ
ド溶接装置を使用して検出される溶接電源装置の出力端
子電圧Vdの波形を示す図である。
【図5】図5は、本発明の実施例を示すスタッド溶接装
置の構成を示す図である。
【図6】図6(A)は、溶接電流Ioの波形を示す溶接
電流波形図であり、同図(B)は、溶接電源装置の出力
端子電圧Vdの波形を示す図である。
【図7】図7は、図5において、引き上げ中の検出期間
T1の間に、引き上げ不良、アーク現象による片溶け等
によって、時刻t1Sにおいてスタッド18が溶融プール
に短絡した場合の出力端子電圧Vdの波形を示す図であ
る。
【図8】図8は、図7の場合と逆にア−ク中の短絡がな
くても、図6において押し込み不良、溶けすぎ等のため
にアーク長が広がり過ぎて、短絡時点t2cが予め定めた
時刻t21よりも遅れた場合の出力端子電圧Vdの波形を
示す図である。
【符号の説明】
1…溶接電源装置 2…溶接ガン 3…制御装置 5…電流指令出力回路 6…D/A変換器 7、8…A/D変換器 11…記憶装置 12…表示回路 13…操作スイッチ 14…被溶接物 15…溶接電流調整回路 16…制御ケーブル 17…2次ケーブル 18…スタッド 30…三相電源 31…溶接電源装置 32…溶接ガン 33…2次ケ−ブル 34…被溶接物 35…溶接電圧検出器 36…フィルタ回路 37…増幅回路 38…表示器 39…基準溶接電圧設定回路 40…比較器 41…警報器 42、43…溶接電源装置31の出力端子の「+」端子
と被溶接物34を接続するための接続線 CPU 演算処理回路 Ia 主ア−ク電流 IC 溶接電流検出回路 Ic 溶接電流検出信号 Ip パイロット電流 T1 引き上げ中の検出期間 T2 押し込み中の検出期間 Ta 主ア−ク電流期間 Tp パイロット電流期間 Ts 短絡電流期間 t0 パイロット電流通電開始時点 t1 主ア−ク電流通電開始時点 t2 スタッド押し込み時点 t3 溶接電流停止時点 t1s ア−ク中の短絡時点 t2c 短絡電圧検出開始時点t21から遅れて短絡した
時点 t11 ア−ク中の溶接電圧検出開始時点 t12 ア−ク中の溶接電圧検出終了時点 t21 短絡中の溶接電圧検出開始時点 t22 短絡中の溶接電圧検出終了時点 V1 引き上げ中の検出平均電圧 V2 押し込み中の検出平均電圧 V1a 短絡が発生しないときの引き上げ中の検出期間
T1の溶接電圧平均値 V1b 短絡が発生するときの引き上げ中の検出期間T
1の溶接電圧平均値 Vav 短絡が発生しないときの算出平均ア−ク電圧
(V1a−V2a) Vav1 短絡が発生したときの算出平均ア−ク電圧(V
1b−V2a) Vav2 短絡電圧検出開始時点t21から遅れて短絡した
ときの算出平均ア−ク電圧( V1a−V2a) Vst 平均電圧標準値(正常動作の算術平均ア−ク電
圧Vav) V1a 短絡が発生しないときの引き上げ中の溶接電圧
平均値(正常動作時の検出期間T1の溶接電圧平均値) V2a 押し込み中の溶接電圧平均値(正常動作時の検
出期間T2の溶接電圧平均値) V1b 短絡が発生するときの引き上げ中の検出期間T
1の溶接電圧平均値 V2c 短絡電圧検出開始時点t21から遅れて短絡した
ときの検出期間T2の溶接電圧平均値 Va アーク電圧 VC 溶接電圧検出回路 Vc 溶接電圧検出信号 Vd、Vd1、Vd2、Vd3…出力端子電圧/溶接電圧平均
値 Ve 基準溶接電圧設定回路39に設定された溶接電
圧平均値 △Ve (Veからの)許容範囲の値 Vo 負荷電圧 Vr 電圧降下(Vr1+Vr2) Vr1 2次ケーブルの電圧降下 Vr2 被溶接物の電圧降下

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スタッド溶接の品質を管理するスタッド
    溶接品質管理方法において、溶接ガンに保持したスタッ
    ドを被溶接材から引き上げてアーク発生中に検出した溶
    接電圧平均値から溶接ガンに保持したスタッドを被溶接
    材に押し込んで短絡電流通電中に検出した溶接電圧平均
    値を引いた算出平均アーク電圧をスタッド溶接の品質判
    定又はスタッド溶接の入熱制御に使用するスタッド溶接
    品質管理方法。
  2. 【請求項2】 スタッド溶接の品質を管理するスタッド
    溶接品質管理方法において、スタッド溶接の品質判定
    が、溶接ガンに保持したスタッドを被溶接材から引き上
    げてアーク発生中に検出した溶接電圧平均値から溶接ガ
    ンに保持したスタッドを被溶接材に押し込んで短絡電流
    通電中に検出した溶接電圧平均値を引いた算出平均アー
    ク電圧を表示又は警報させる請求項1に記載のスタッド
    溶接品質管理方法。
  3. 【請求項3】 スタッド溶接の品質を管理するスタッド
    溶接品質管理方法において、算出平均アーク電圧が、短
    絡が発生するときの引き上げ中の検出期間の溶接電圧平
    均値から短絡が発生しないときの検出期間の溶接電圧平
    均値を引いた値であって、短絡が発生したときの算出平
    均ア−ク電圧が、短絡が発生しないときの算出平均ア−
    ク電圧よりも減少したときに品質低下と判定する請求項
    1に記載のスタッド溶接品質管理方法。
  4. 【請求項4】 スタッド溶接の品質を管理するスタッド
    溶接品質管理方法において、算出平均アーク電圧が、短
    絡が発生しないときの引き上げ中の溶接電圧平均値から
    短絡電圧検出開始時点から遅れて短絡したときの検出期
    間の溶接電圧平均値を引いた値であって、短絡電圧検出
    開始時点から遅れて短絡したときの算出平均ア−ク電圧
    が、短絡が発生しないときの算出平均ア−ク電圧よりも
    減少したときに品質低下と判定する請求項1に記載のス
    タッド溶接品質管理方法。
  5. 【請求項5】 スタッド溶接の品質を管理するスタッド
    溶接品質管理方法において、算出平均アーク電圧が、短
    絡が発生するときの引き上げ中の検出期間の溶接電圧平
    均値から短絡が発生しないときの検出期間の溶接電圧平
    均値を引いた値であって、短絡が発生したときの算出平
    均ア−ク電圧が、短絡が発生しないときの算出平均ア−
    ク電圧よりも減少したとき及び算出平均アーク電圧が、
    短絡が発生しないときの引き上げ中の溶接電圧平均値か
    ら短絡電圧検出開始時点から遅れて短絡したときの検出
    期間の溶接電圧平均値を引いた値であって、短絡電圧検
    出開始時点から遅れて短絡したときの算出平均ア−ク電
    圧が、短絡が発生しないときの算出平均ア−ク電圧より
    も減少したときに品質低下と判定する請求項1に記載の
    スタッド溶接品質管理方法。
  6. 【請求項6】 スタッド溶接の品質を管理するスタッド
    溶接品質管理方法において、算出平均アーク電圧が、短
    絡が発生するときの引き上げ中の検出期間の溶接電圧平
    均値から短絡が発生しないときの検出期間の溶接電圧平
    均値を引いた値であって、短絡が発生したときの算出平
    均ア−ク電圧が、短絡が発生しないときの算出平均ア−
    ク電圧よりも減少したときに入熱を増加させる請求項1
    に記載のスタッド溶接品質管理方法。
  7. 【請求項7】 スタッド溶接の品質を管理するスタッド
    溶接品質管理方法において、算出平均アーク電圧が、短
    絡が発生しないときの引き上げ中の溶接電圧平均値から
    短絡電圧検出開始時点から遅れて短絡したときの検出期
    間の溶接電圧平均値を引いた値であって、短絡電圧検出
    開始時点から遅れて短絡したときの算出平均ア−ク電圧
    が、短絡が発生しないときの算出平均ア−ク電圧よりも
    減少したときに入熱を減少させる請求項1に記載のスタ
    ッド溶接品質管理方法。
  8. 【請求項8】 算出平均アーク電圧が、短絡が発生する
    ときの引き上げ中の検出期間の溶接電圧平均値から短絡
    が発生しないときの検出期間の溶接電圧平均値を引いた
    値であって、短絡が発生したときの算出平均ア−ク電圧
    が、短絡が発生しないときの算出平均ア−ク電圧よりも
    減少したときに入熱を増加させると共に、算出平均アー
    ク電圧が、短絡が発生しないときの引き上げ中の溶接電
    圧平均値から短絡電圧検出開始時点から遅れて短絡した
    ときの検出期間の溶接電圧平均値を引いた値であって、
    短絡電圧検出開始時点から遅れて短絡したときの算出平
    均ア−ク電圧が、短絡が発生しないときの算出平均ア−
    ク電圧よりも減少したときに入熱を減少させる請求項1
    に記載のスタッド溶接品質管理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004535936A (ja) * 2001-07-23 2004-12-02 ニューフレイ リミテッド ライアビリティ カンパニー 短時間アーク溶接及び短時間アーク溶接システムの方法
CN101811212A (zh) * 2010-04-15 2010-08-25 江苏科技大学 基于fpga的气电立焊弧长控制器
CN111496356A (zh) * 2020-04-30 2020-08-07 浙江创利焊接科技股份有限公司 智能螺柱焊机及智能焊接方法

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