JPH11156542A - スタッド溶接のケーブル電圧降下補償方法 - Google Patents

スタッド溶接のケーブル電圧降下補償方法

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JPH11156542A
JPH11156542A JP34394097A JP34394097A JPH11156542A JP H11156542 A JPH11156542 A JP H11156542A JP 34394097 A JP34394097 A JP 34394097A JP 34394097 A JP34394097 A JP 34394097A JP H11156542 A JPH11156542 A JP H11156542A
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JP
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welding
main arc
voltage
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current
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JP34394097A
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Inventor
Hiroyuki Ishii
博幸 石井
Shinya Okamoto
真也 岡本
Hiroshi Nakai
宏 中井
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Daihen Corp
Original Assignee
Daihen Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】スタット溶接の入熱量を確保するために二次ケ
ーブル電圧降下を補償する。 【解決手段】初回の溶接の検出間隔ごとの主ア−ク電圧
平均値Vav(Δt)から溶接回路電圧降下V5を減算した
検出間隔ごとの設定算出平均アーク電圧を積算した主ア
ーク期間積算入熱量が、設定した主アーク期間全体の標
準入熱量に達した時点tnで押し込みを開始すると共
に、短絡電流通電中に検出した押し込み短絡電圧平均値
を記憶して初回のスタッド溶接を終了し、N回目の溶接
の検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値Vav(Δt)から記
憶した押し込み短絡電圧平均値を減算した検出間隔ごと
の押し込み算出平均アーク電圧を積算した主アーク期間
積算入熱量が、設定した主アーク期間全体の標準入熱量
に達した時点tnで押し込みを開始して今回のスタッド
溶接を終了し、以後この工程を繰り返すスタッド溶接の
ケーブル電圧降下補償方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スタッド溶接の引
き上げ期間中の入熱を積算して押し込みを開始する制御
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】[従来技術1]スタッド溶接において、
スタッドを被溶接材から引き上げ、次にスタッドを被溶
接材に所定の押し込み量だけ押し込んで溶接して、その
溶接の品質を確保するためには、予め定めた必要入熱
(以下、必要な入熱量という)Qrを得ることが重要で
ある。もし、入熱等の溶接条件が適正でなく、必要な入
熱量Qrを得ることができない場合、例えば、溶接電流
値が適正値よりも低い場合、引き上げ距離が短い場合又
は溶接姿勢が不良の場合は、引き上げ期間中にスタッド
の溶融面が被溶接材の溶融プールに接触して短絡が発生
する。この短絡が発生すると、適正なア−ク電圧値が十
分に継続しないために入熱不足となって、押し込み中に
所要の押し込み量だけ押し込むことができなくなり溶接
不良となる。
【0004】特許出願公表昭58−500279の技術
は、マイクロプロセッサを使用し溶接電流を制御して、
溶接電流平均値、溶接電圧平均値、溶接電流通電時間の
各々を計算し、これら3つの値を乗算して入熱量を計算
し、溶接電流平均値、溶接電圧平均値、溶接電流通電時
間、入熱量の記憶及び表示をしている。また、主アーク
期間Taの終わりで、溶接電流の設定値と実際値とを比
較して設定値に満たない場合は、主アーク期間Taを延
長して必要な入熱量Qrを確保するように制御してい
る。
【0006】従来技術1の方法では、溶接サイクル終了
時点でエネルギー量を算出しているために、終了時点で
エネルギー量が過大であることが判明しても、エネルギ
ー量を制御することができない。従って、前述した従来
技術1では、必要な入熱量Qrを正確に供給することが
できない。
【0010】[従来技術2]現場作業では、通常、溶接
電源装置が重量物であるために移動が困難であるので、
溶接電源装置を頻繁に移動させないで、ある位置に設置
して「+」出力端子を溶接電源装置付近の被溶接物に接
続し、「−」出力端子を2次ケーブルに接続し、その2
次ケーブルを電圧降下の許容範囲の溶接位置まで延長す
る。したがって、2次ケーブル、被溶接物等の溶接回路
の抵抗値が溶接場所によって変化するために、2次ケー
ブル、被溶接物等の抵抗による電圧降下も変化する。
【0012】溶接電源装置の出力端子間で出力電圧を検
出する場合、2次ケーブル長が短いときは、検出電圧と
アーク電圧との誤差は少ないが、溶接電流は、16φ、
19φ等の太径のスタッド溶接のときは1000〜20
00[A]程度の大電流を通電するので、検出電圧とア
ーク電圧との誤差が大になる。また、溶接電源装置の出
力電流容量では、2次ケーブル長を溶接箇所まで最長往
復200[m]延長して溶接することが可能であるが、
往復200[m]延長して溶接すると、2次ケーブル、
被溶接物等の電圧降下は数十Vになり、この電圧降下
は、溶接電源装置から溶接箇所までの距離に関係する2
次ケーブルの長さ、2次ケーブルの直径等の違いによっ
て大きく変化する。
【0020】[先願技術1]先願技術1の方法は、従来
技術1の方法の課題を解決するために、スタッドを被溶
接材から引き上げてアークを発生させた後に、スタッド
を被溶接材に所定の押し込み量だけ押し込んで溶接する
スタッド溶接において、検出間隔ごとの主ア−ク電圧平
均値Vav(Δt)を基に算出した主アーク期間積算入熱量
Qta3nが、予め設定した主アーク期間全体の標準入熱量
Qst38に達した時点tnで押し込みを開始するスタッド
溶接の入熱積算押し込み制御方法である。
【0021】[図1の説明]図1は、先願技術1のスタ
ッド溶接装置のブロック図である。同図のスタッド溶接
装置は、溶接電源装置1と溶接ガン2と溶接制御装置3
とから形成される。この溶接電源装置1は、溶接ガン2
に補助ア−ク電流Ipと主アーク電流Iaとから成る溶
接電流を出力し、後述する溶接制御装置3から出力され
るアナログ信号に応じて、出力電流Ioを制御する電流
指令出力回路5と、その電流指令に基づいて溶接電流を
制御するサイリスタ等の半導体スイッチング素子からな
る溶接電流出力回路15と、2次ケーブル17を通って
スタッド18に出力される出力電流Ioを検出して溶接
電流検出信号Icを出力する溶接電流検出回路ICと、
出力端子電圧値Vdを検出して溶接電圧検出信号Vcを
出力する溶接電圧検出回路VCとから形成される。
【0022】溶接制御装置3は、溶接電流検出信号Ic
をディジタル溶接電流検出信号Iddに変換して演算処理
回路CPUに出力するA/D変換回路7と、溶接電圧検
出信号Vcをディジタル溶接電圧検出信号Vddに変換し
て演算処理回路CPUに出力するA/D変換回路8と、
ディジタル溶接電流検出信号Iddとディジタル溶接電圧
検出信号Vddとを入力して後述するディジタル出力信号
を出力する演算処理回路CPUと、演算処理回路CPU
のディジタル出力信号Iodをアナログ出力信号Ioaに変
換して電流指令出力回路5に出力するD/A変換回路6
と、検出値、演算値、溶接結果のデータ等を記憶する記
憶回路11と、これらを表示するディジタルパネル等の
表示回路12とからなる。
【0023】まず、起動スイッチ13を押すと、溶接電
源装置1に予め設定した補助ア−ク電流が溶接電流出力
回路15から出力し、スタッド18が引き上げられ、補
助ア−クが発生し、溶接電源装置1に予め設定されてい
るパイロット時間経過後、主ア−ク電流に移行する。こ
の補助ア−ク電流から溶接電流に移行するときにリセッ
ト信号が出力され、新たに溶接電流検出回路IC及び溶
接電圧検出回路VCで検出される溶接電流及び溶接電圧
の時間積分を開始する。
【0024】次に溶接電源装置1に予め設定されている
溶接時間経過後に、溶接ガン2によってスタッド18が
押し込まれる。この押し込み動作の開始後に、時間積分
された溶接電流値及び溶接電圧値を、乗算回路によって
乗算して積分入熱量を算出し、この積分入熱量を除算回
路によって予め設定されている溶接時間で除算すること
によって、平均入熱量を算出して、表示回路12に表示
する。また、この算出した平均入熱量を標準入熱設定回
路で予め設定されている平均入熱の標準値と比較回路に
よって比較し、許容範囲を超えた場合は、警報器によっ
て警報する。
【0025】[先願技術2]先願技術2の方法は、従来
技術2の方法の課題を解決するために、スタッド溶接の
品質を管理するスタッド溶接品質管理方法において、ス
タッドを被溶接材から引き上げてアーク発生中に検出し
た溶接電圧平均値V1aからスタッドを被溶接材に押し込
んで短絡電流通電中に検出した押し込み短絡電圧平均値
V2aを減算した算出平均アーク電圧Vavをスタッド溶接
の品質判定又はスタッド溶接の入熱制御をするスタッド
溶接品質管理方法である。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】先願技術1の方法は、
従来技術1の方法の課題を解決して、検出間隔ごとの主
ア−ク電圧平均値Vav(Δt)を検出するごとに、積算入
熱量Qtaと検出期間全体の標準入熱量Qstとを比較し、
積算入熱量Qtaが検出期間全体の標準入熱量Qstに達し
た時点tnで押し込みを開始する。したがって、先願技
術1の方法は、短絡が発生しても、適切な入熱量を確保
することができる。
【0032】しかし、溶接電源装置が重量物であるため
に、現場作業では、溶接電源装置を頻繁に移動させない
で、ある位置に設置し、溶接位置まで2次ケーブルを延
長するために、2次ケーブル、被溶接物等の抵抗値が溶
接場所によって変化して、電圧降下が大きく変化する。
したがって、このように2次ケーブルを延長すると、溶
接電源装置の出力端子電圧Vdよって、アーク電圧を正
確に測定することができない。
【0035】また、先願技術2の方法は、従来技術2の
方法の課題を解決して、スタッド溶接の溶接電源装置の
出力端子電圧Vdによって、2次ケーブルによる電圧降
下が変動したときでも、スタッド近傍のアーク負荷電圧
を算出してスタッド溶接の品質判定に使用することがで
きるが、どのようにスタッド溶接の入熱制御をするかに
ついては検討していない。
【0040】
【課題を解決するための手段】本特許出願において、課
題を解決するための手段は、共通の技術的思想と周囲条
件とから定まる。共通の技術的思想は、第1が、積算入
熱量Qtaが検出期間全体の標準入熱量Qstに達した時点
tnで押し込みを開始させて、短絡が発生しても、必要
な入熱量Qrを確保することであり、第2が、2次ケー
ブルによる電圧降下が変動したときでも、溶接電源装置
の出力端子電圧Vdからスタッド近傍のアーク負荷電圧
値を算出して溶接回路の電圧降下の変動を補償すること
である。
【0042】次に、課題を解決するための手段を特定す
る主な周囲条件は、次のとおりである。 (1)2次ケーブルの電圧降下の算出のために、2次ケ
ーブルの断面積及び長さの比較的正確な値を入力すると
きと、入力しないときとで、溶接電源装置の出力端子か
ら溶接位置までの電圧降下の修正が必要か必要でないか
が異なる。
【0044】上記の溶接電源装置の出力端子から溶接位
置までの電圧降下は、「−」出力端子から溶接位置の溶
接ガンに保持されたスタッドまでを接続した2次ケーブ
ルの電圧降下の他に、「+」出力端子から溶接位置付近
の被溶接材までを接続した2次ケーブルの電圧降下又は
「+」出力端子を溶接電源装置付近の被溶接物に接続し
たときの溶接電源装置付近から溶接位置までの被溶接材
の電圧降下及び各接続部分の接触抵抗電圧降下(以下、
溶接回路電圧降下(符号V5で示す)という)も含まれ
る。
【0046】溶接電源装置の出力端子から溶接位置ま
での電圧降下は、「−」出力端子から溶接位置の溶接ガ
ンに保持されたスタッドまで及び「+」出力端子から溶
接位置付近の被溶接材までの往復を2次ケーブルで接続
して、比較的正確な値を入力するときは、2次ケーブル
の電圧降下を修正する必要がない。しかし、「−」出力
端子から溶接位置の溶接ガンに保持されたスタッドまで
接続し、「+」出力端子を溶接電源装置付近の被溶接物
に接続したときは、比較的正確な値を入力しても、溶接
位置が被溶接物上で移動していくために被溶接物の抵抗
値が変化していくので、2次ケーブルの電圧降下を修正
する必要がある。 さらに、比較的正確な値を入力しないときは、2次ケ
ーブルの長さを変更しないで継続して溶接する場合で
も、2次ケーブルの電圧降下を正確な値に修正する必要
がある。
【0048】(2)溶接電源装置の出力特性が定電流特
性であるときと、定電流特性でないときとで、溶接回路
電圧降下V5の算出方法が異なる。 定電流特性でない場合は、押し込み短絡電圧平均値V
2aを検出したときの押し込み短絡電流値I2aと溶接回路
電圧降下V5を補償するときの主アーク電流値Iaとが
異なるので、検出した押し込み短絡電圧平均値V2aを検
出した押し込み短絡電流値I2aで除算して、溶接回路電
圧降下V5に対応する算出抵抗値Raを算出し、この算
出抵抗値Raと主アーク電流値Iaとの積の電圧降下に
よって、溶接回路電圧降下V5を補償しなければならな
い。 しかし、定電流特性であって溶接するスタッドの直径
が同じで溶接電流値を変更しないで、溶接位置が被溶接
物上で移動しない場合は、必ずしも、上記の算出抵抗値
を算出する必要がなく、検出した押し込み短絡電圧平均
値V2aをそのまま溶接回路電圧降下V5の補償に使用す
ることができる。
【0050】(3)積算供給電力量Ptaの算出方法は次
のとおりである。 検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値Vav(Δt)を基に
算出する方法。 定電流特性であって、溶接するスタッドの直径が同じ
で溶接電流値を変更しないで、溶接位置が被溶接物上で
移動しない場合は、主アーク電流値が一定であるので、
主アーク期間積算供給電力量Ptaの代わりに、検出間隔
ごとの主ア−ク電圧平均値Vav(Δt)を基に算出した主
アーク期間積算供給電圧値Vpt3nを基に算出する方法。 検出期間全体の主アーク電圧平均値Vav3nを基に算出
する方法。
【0055】(4)溶接回路電圧降下V5の補償方法は
次のとおりである。 主アーク期間積算供給電力量Ptaから溶接回路電圧降
下V5による電圧降下消費電力量P5を減算した積算入
熱量Qtaと予め設定した検出期間全体の標準入熱量Qst
とを比較する方法。Qta−Qst=(Pta−P5)−Qst 積算電力量Ptaと予め設定した検出期間全体の標準入
熱量Qstに溶接回路電圧降下V5による電圧降下消費電
力量P5を加算した標準供給電力量Pstとを比較する方
法。Pta−Pst=Pta−(Qst+P5)
【0061】請求項1の溶接方法は、スタッドを被溶接
材から引き上げてアークを発生させた後にスタッドを被
溶接材に所定の押し込み量だけ押し込んで溶接するスタ
ッド溶接において、検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値
Vav(Δt)から溶接回路電圧降下V5を減算した検出間
隔ごとの算出平均アーク電圧V3を基に算出した主アー
ク期間積算入熱量Qta3nが、予め設定した主アーク期間
全体の標準入熱量Qst38に達した時点tnで押し込みを
開始するスタッド溶接のケーブル電圧降下補償方法であ
る。上記の構成要件の1例を式で示すと、次のとおりで
ある。 Qta3n=Σ[V3・Iav(Δt)]・Δt=Σ[(Vav(Δ
t)−V5)・Iav(Δt)]・Δt=Σ[V3・Iav]・Δ
t=Σ[(Vav(Δt)−V5)]・Iav・Δt
【0062】請求項2の溶接方法は、スタッドを被溶接
材から引き上げてアークを発生させた後にスタッドを被
溶接材に所定の押し込み量だけ押し込んで溶接するスタ
ッド溶接において、検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値
Vav(Δt)から溶接回路電圧降下V5を減算した検出間
隔ごとの算出平均アーク電圧V3を積算した主アーク期
間積算入熱電圧値Vqt3nが、予め設定した主アーク期間
全体の標準入熱量Qst38に対応する主アーク電圧標準値
Vst38に達した時点tnで押し込みを開始するスタッド
溶接のケーブル電圧降下補償方法である。上記の構成要
件の1例を式で示すと、次のとおりである。 Vqt3n=ΣV3・Δt=Σ[Vav(Δt)−V5]・Δt Vst38=Qst38/Iav ただし、Iavは検出期間中の溶
接電流平均値
【0063】請求項3の溶接方法は、スタッドを被溶接
材から引き上げてアークを発生させた後にスタッドを被
溶接材に所定の押し込み量だけ押し込んで溶接するスタ
ッド溶接において、検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値
Vav(Δt)から溶接回路電圧降下V5を減算した検出間
隔ごとの算出平均アーク電圧V3を積算し、この積算し
た主アーク期間積算入熱電圧値Vqt3nを主アーク積算値
検出期間T3nで除算した検出期間中の入熱電圧平均値V
qaと検出間隔ごとの主ア−ク電流平均値Iav(Δt)を積
算した主アーク期間積算電流値Ita3nを主アーク積算値
検出期間T3nで除算した検出期間中の溶接電流平均値I
avと主アーク積算値検出期間T3nとの積の主アーク期間
積算入熱量Qta3nが、予め設定した主アーク期間全体の
標準入熱量Qst38に達した時点tnで押し込みを開始す
るスタッド溶接のケーブル電圧降下補償方法である。上
記の構成要件の1例を式で示すと、次のとおりである。 Qta3n=Vqa・Iav・T3n Vqa=Vqt3n/T3n=Σ[Vav(Δt)−V5]・Δt
/T3n Iav=Ita3n/T3n =Σ Iav(Δt)・Δt/T3n T3nは主アーク積算値検出期間
【0064】請求項4の溶接方法は、スタッドを被溶接
材から引き上げてアークを発生させた後にスタッドを被
溶接材に所定の押し込み量だけ押し込んで溶接するスタ
ッド溶接において、初回の溶接の検出間隔ごとの主ア−
ク電圧平均値Vav(Δt)から溶接回路電圧降下V5を減
算した検出間隔ごとの設定算出平均アーク電圧V3sを積
算した主アーク期間積算入熱量Qta3nが、予め設定した
主アーク期間全体の標準入熱量Qst38に達した時点tn
で押し込みを開始すると共に、スタッドを被溶接材に押
し込んで短絡電流通電中に検出した押し込み短絡電圧平
均値V2aを記憶して初回のスタッド溶接を終了し、その
後のN回目の溶接の検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値
Vav(Δt)から初回の溶接で記憶した押し込み短絡電圧
平均値V2aを減算した検出間隔ごとの押し込み算出平均
アーク電圧V3pを積算した主アーク期間積算入熱量Qta
3nが、予め設定した主アーク期間全体の標準入熱量Qst
38に達した時点tnで押し込みを開始して今回のスタッ
ド溶接を終了し、以後、上記その後のN回目の溶接の工
程を繰り返すスタッド溶接のケーブル電圧降下補償方法
である。上記の構成要件の1例を式で示すと、次のとお
りである。 初回の溶接 Qta3n=Σ[V3s・Iav(Δt)]・Δt=Σ
[(Vav(Δt)−V5)・Iav(Δt)]・Δt=Σ[V3s
・Iav]・Δt=Σ[(Vav(Δt)−V5)・Iav]・Δ
t N回目の溶接 Qta3n=Σ[V3p・Iav(Δt)]・Δt=
Σ[(Vav(Δt)−V2a)・Iav(Δt)]・Δt=Σ[V3
p・Iav]・Δt=Σ[(Vav(Δt)−V2a)・Iav]・
Δt
【0065】請求項5の溶接方法は、スタッドを被溶接
材から引き上げてアークを発生させた後にスタッドを被
溶接材に所定の押し込み量だけ押し込んで溶接するスタ
ッド溶接において、初回の溶接の検出間隔ごとの主ア−
ク電圧平均値Vav(Δt)から溶接回路電圧降下V5を減
算した検出間隔ごとの設定算出平均アーク電圧V3sを積
算した主アーク期間積算入熱電圧値Vqt3nが、予め設定
した主アーク期間全体の標準入熱量Qst38に対応する主
アーク電圧標準値Vst38に達した時点tnで押し込みを
開始すると共に、スタッドを被溶接材に押し込んで短絡
電流通電中に検出した押し込み短絡電圧平均値V2aを記
憶して初回のスタッド溶接を終了し、その後のN回目の
溶接の検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値Vav(Δt)か
ら初回の溶接で記憶した押し込み短絡電圧平均値V2aを
減算した検出間隔ごとの押し込み算出平均アーク電圧V
3pを積算した主アーク期間積算入熱電圧値Vqt3nが、予
め設定した主アーク期間全体の標準入熱量Qst38に対応
する主アーク電圧標準値Vst38に達した時点tnで押し
込みを開始して今回のスタッド溶接を終了し、以後、上
記その後のN回目の溶接の工程を繰り返すスタッド溶接
のケーブル電圧降下補償方法である。上記の構成要件の
1例を式で示すと、次のとおりである。 初回の溶接 Vqt3n=ΣV3s・Δt=Σ[Vav(Δt)−V
5]・Δt Vst38=Qst38/Iav ただし、Iavは検出期間中の溶
接電流平均値 N回目の溶接 Vqt3n=ΣV3p・Δt=Σ[Vav(Δt)−
V2a]・Δt Vst38=Qst38/Iav ただし、Iavは検出期間中の溶
接電流平均値
【0066】請求項6の溶接方法は、スタッドを被溶接
材から引き上げてアークを発生させた後にスタッドを被
溶接材に所定の押し込み量だけ押し込んで溶接するスタ
ッド溶接において、初回の溶接の検出間隔ごとの主ア−
ク電圧平均値Vav(Δt)から溶接回路電圧降下V5を減
算した検出間隔ごとの設定算出平均アーク電圧V3sを積
算し、この積算した主アーク期間積算入熱電圧値Vqt3n
を主アーク積算値検出期間T3nで除算した検出期間中の
入熱電圧平均値Vqaと検出間隔ごとの主ア−ク電流平均
値Iav(Δt)を積算した主アーク期間積算電流値Ita3n
を主アーク積算値検出期間T3nで除算した検出期間中の
溶接電流平均値Iavと主アーク積算値検出期間T3nとの
積の主アーク期間積算入熱量Qta3nが、予め設定した主
アーク期間全体の標準入熱量Qst38に達した時点tnで
押し込みを開始すると共に、スタッドを被溶接材に押し
込んで短絡電流通電中に検出した押し込み短絡電圧平均
値V2aを記憶して初回のスタッド溶接を終了し、その後
のN回目の溶接の検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値V
av(Δt)から初回の溶接で記憶した押し込み短絡電圧平
均値V2aを減算した検出間隔ごとの押し込み算出平均ア
ーク電圧V3pを積算し、この積算した主アーク期間積算
入熱電圧値Vqt3nを主アーク積算値検出期間T3nで除算
した検出期間中の入熱電圧平均値Vqaと検出間隔ごとの
主ア−ク電流平均値Iav(Δt)を積算した主アーク期間
積算電流値Ita3nを主アーク積算値検出期間T3nで除算
した検出期間中の溶接電流平均値Iavと主アーク積算値
検出期間T3nとの積の主アーク期間積算入熱量Qta3n
が、予め設定した主アーク期間全体の標準入熱量Qst38
に達した時点tnで押し込みを開始して今回のスタッド
溶接を終了し、以後、上記その後のN回目の溶接の工程
を繰り返すスタッド溶接のケーブル電圧降下補償方法で
ある。上記の構成要件の1例を式で示すと、次のとおり
である。 Qta3n=Vqa・Iav・T3n 初回の溶接 Vqa=Vqt3n/T3n=ΣV3s・Δt/T3n=Σ[Vav
(Δt)−V5]・Δt/T3n Iav=Ita3n/T3n =Σ Iav(Δt)・Δt/T3n T3nは主アーク積算値検出期間 N回目の溶接 Vqa=Vqt3n/T3n=ΣV3p・Δt/T3n=Σ[Vav
(Δt)−V2a]・Δt/T3n Iav=Ita3n/T3n =Σ Iav(Δt)・Δt/T3n T3nは主アーク積算値検出期間
【0067】請求項7の溶接方法は、スタッドを被溶接
材から引き上げてアークを発生させた後にスタッドを被
溶接材に所定の押し込み量だけ押し込んで溶接するスタ
ッド溶接において、初回の溶接の検出間隔ごとの主ア−
ク電圧平均値Vav(Δt)から溶接回路電圧降下V5を減
算した検出間隔ごとの設定算出平均アーク電圧V3sを積
算した主アーク期間積算入熱量Qta3nが、予め設定した
主アーク期間全体の標準入熱量Qst38に達した時点tn
で押し込みを開始すると共に、スタッドを被溶接材に押
し込んで短絡電流通電中に検出した押し込み短絡電圧平
均値V2aを記憶して初回のスタッド溶接を終了し、その
後のN回目の溶接の検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値
Vav(Δt)から今回以前の溶接で記憶した押し込み短絡
電圧平均値V2aを減算した検出間隔ごとの押し込み算出
平均アーク電圧V3pを積算した主アーク期間積算入熱量
Qta3nが、予め設定した主アーク期間全体の標準入熱量
Qst38に達した時点tnで押し込みを開始すると共に、
スタッドを被溶接材に押し込んで短絡電流通電中に検出
した押し込み短絡電圧平均値V2aを記憶して今回のスタ
ッド溶接を終了し、以後、上記その後のN回目の溶接の
工程を繰り返すスタッド溶接のケーブル電圧降下補償方
法である。上記の構成要件の1例を式で示すと、請求項
4と同じになる。
【0068】請求項8の溶接方法は、スタッドを被溶接
材から引き上げてアークを発生させた後にスタッドを被
溶接材に所定の押し込み量だけ押し込んで溶接するスタ
ッド溶接において、初回の溶接の検出間隔ごとの主ア−
ク電圧平均値Vav(Δt)から溶接回路電圧降下V5を減
算した検出間隔ごとの設定算出平均アーク電圧V3sを積
算した主アーク期間積算入熱電圧値Vqt3nが、予め設定
した主アーク期間全体の標準入熱量Qst38に対応する主
アーク電圧標準値Vst38に達した時点tnで押し込みを
開始すると共に、スタッドを被溶接材に押し込んで短絡
電流通電中に検出した押し込み短絡電圧平均値V2aを記
憶して初回のスタッド溶接を終了し、その後のN回目の
溶接の検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値Vav(Δt)か
ら今回以前の溶接で記憶した押し込み短絡電圧平均値V
2aを減算した検出間隔ごとの押し込み算出平均アーク電
圧V3pを積算した主アーク期間積算入熱電圧値Vqt3n
が、予め設定した主アーク期間全体の標準入熱量Qst38
に対応する主アーク電圧標準値Vst38に達した時点tn
で押し込みを開始すると共に、スタッドを被溶接材に押
し込んで短絡電流通電中に検出した押し込み短絡電圧平
均値V2aを記憶して今回のスタッド溶接を終了し、以
後、上記その後のN回目の溶接の工程を繰り返すスタッ
ド溶接のケーブル電圧降下補償方法である。上記の構成
要件の1例を式で示すと、請求項5と同じになる。
【0069】請求項9の溶接方法は、スタッドを被溶接
材から引き上げてアークを発生させた後にスタッドを被
溶接材に所定の押し込み量だけ押し込んで溶接するスタ
ッド溶接において、初回の溶接の検出間隔ごとの主ア−
ク電圧平均値Vav(Δt)から溶接回路電圧降下V5を減
算した検出間隔ごとの設定算出平均アーク電圧V3sを積
算し、この積算した主アーク期間積算入熱電圧値Vqt3n
を主アーク積算値検出期間T3nで除算した検出期間中の
入熱電圧平均値Vqaと検出間隔ごとの主ア−ク電流平均
値Iav(Δt)を積算した主アーク期間積算電流値Ita3n
を主アーク積算値検出期間T3nで除算した検出期間中の
溶接電流平均値Iavと主アーク積算値検出期間T3nとの
積の主アーク期間積算入熱量Qta3nが、予め設定した主
アーク期間全体の標準入熱量Qst38に達した時点tnで
押し込みを開始すると共に、スタッドを被溶接材に押し
込んで短絡電流通電中に検出した押し込み短絡電圧平均
値V2aを記憶して初回のスタッド溶接を終了し、その後
のN回目の溶接の検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値V
av(Δt)から今回以前の溶接で記憶した押し込み短絡電
圧平均値V2aを減算した検出間隔ごとの押し込み算出平
均アーク電圧V3pを積算し、この積算した主アーク期間
積算入熱電圧値Vqt3nを主アーク積算値検出期間T3nで
除算した検出期間中の入熱電圧平均値Vqaと検出間隔ご
との主ア−ク電流平均値Iav(Δt)を積算した主アーク
期間積算電流値Ita3nを主アーク積算値検出期間T3nで
除算した検出期間中の溶接電流平均値Iavと主アーク積
算値検出期間T3nとの積の主アーク期間積算入熱量Qta
3nが、予め設定した主アーク期間全体の標準入熱量Qst
38に達した時点tnで押し込みを開始すると共に、スタ
ッドを被溶接材に押し込んで短絡電流通電中に検出した
押し込み短絡電圧平均値V2aを記憶して今回のスタッド
溶接を終了し、以後、上記その後のN回目の溶接の工程
を繰り返すスタッド溶接のケーブル電圧降下補償方法で
ある。上記の構成要件の1例を式で示すと、請求項6と
同じになる。
【0070】請求項10の溶接方法は、スタッドを被溶
接材から引き上げてアークを発生させた後にスタッドを
被溶接材に所定の押し込み量だけ押し込んで溶接するス
タッド溶接において、初回の溶接の検出間隔ごとの主ア
−ク電圧平均値Vav(Δt)から溶接回路電圧降下V5を
減算した検出間隔ごとの設定算出平均アーク電圧V3sを
積算した主アーク期間積算入熱量Qta3nが、予め設定し
た主アーク期間全体の標準入熱量Qst38に達した時点t
nで押し込みを開始すると共に、スタッドを被溶接材に
押し込んで短絡電流通電中に検出した押し込み短絡電圧
平均値V2a及び押し込み短絡電流平均値I2aを記憶して
初回のスタッド溶接を終了し、その後のN回目の溶接の
検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値Vav(Δt)から、初
回の溶接で記憶した押し込み短絡電圧平均値V2aに、今
回の主ア−ク電流平均値Iav(Δt)と今回以前の押し込
み短絡電流平均値I2aとの比Iav(Δt)/I2aを乗算し
た溶接回路電圧降下V5を減算した検出間隔ごとの押し
込み算出平均アーク電圧V3pを積算した主アーク期間積
算入熱量Qta3nが、予め設定した主アーク期間全体の標
準入熱量Qst38に達した時点tnで押し込みを開始して
今回のスタッド溶接を終了し、以後、上記その後のN回
目の溶接の工程を繰り返すスタッド溶接のケーブル電圧
降下補償方法である。上記の構成要件の1例を式で示す
と、次のとおりである。 初回の溶接 Qta3n=Σ[V3s・Iav(Δt)]・Δt=Σ
[(Vav(Δt)−V5)・Iav(Δt)]・Δt N回目の溶接 Qta3n=Σ[V3p・Iav(Δt)]・Δt=
Σ[(Vav(Δt)−V2a・Iav(Δt)/I2a)・Iav(Δ
t)]・Δt
【0071】請求項11の溶接方法は、スタッドを被溶
接材から引き上げてアークを発生させた後にスタッドを
被溶接材に所定の押し込み量だけ押し込んで溶接するス
タッド溶接において、初回の溶接の検出間隔ごとの主ア
−ク電圧平均値Vav(Δt)から溶接回路電圧降下V5を
減算した検出間隔ごとの設定算出平均アーク電圧V3sを
積算した主アーク期間積算入熱電圧値Vqt3nが、予め設
定した主アーク期間全体の標準入熱量Qst38に対応する
主アーク電圧標準値Vst38に達した時点tnで押し込み
を開始すると共に、スタッドを被溶接材に押し込んで短
絡電流通電中に検出した押し込み短絡電圧平均値V2a及
び押し込み短絡電流平均値I2aを記憶して初回のスタッ
ド溶接を終了し、その後のN回目の溶接の検出間隔ごと
の主ア−ク電圧平均値Vav(Δt)から初回の溶接で記憶
した押し込み短絡電圧平均値V2aに、今回以前の押し込
み短絡電流平均値I2aとの比Iav(Δt)/I2aを乗算し
た溶接回路電圧降下V5を減算した検出間隔ごとの押し
込み算出平均アーク電圧V3pを積算した主アーク期間積
算入熱電圧値Vqt3nが、予め設定した主アーク期間全体
の標準入熱量Qst38に対応する主アーク電圧標準値Vst
38に達した時点tnで押し込みを開始して今回のスタッ
ド溶接を終了し、以後、上記その後のN回目の溶接の工
程を繰り返すスタッド溶接のケーブル電圧降下補償方法
である。上記の構成要件の1例を式で示すと、次のとお
りである。 初回の溶接 Vqt3n=ΣV3s・Δt=Σ[Vav(Δt)−V5]・Δt Vst38=Qst38/Iav ただし、Iavは検出期間中の溶
接電流平均値 N回目の溶接 Vqt3n=ΣV3p・Δt=Σ[Vav(Δt)−V2a・Iav(Δ
t)/I2a]・Δt Vst38=Qst38/Iav ただし、Iavは検出期間中の溶
接電流平均値
【0072】請求項12の溶接方法は、スタッドを被溶
接材から引き上げてアークを発生させた後にスタッドを
被溶接材に所定の押し込み量だけ押し込んで溶接するス
タッド溶接において、初回の溶接の検出間隔ごとの主ア
−ク電圧平均値Vav(Δt)から溶接回路電圧降下V5を
減算した検出間隔ごとの設定算出平均アーク電圧V3sを
積算し、この積算した主アーク期間積算入熱電圧値Vqt
3nを主アーク積算値検出期間T3nで除算した検出期間中
の入熱電圧平均値Vqaと検出間隔ごとの主ア−ク電流平
均値Iav(Δt)を積算した主アーク期間積算電流値Ita3
nを主アーク積算値検出期間T3nで除算した検出期間中
の溶接電流平均値Iavと主アーク積算値検出期間T3nと
の積の主アーク期間積算入熱量Qta3nが、予め設定した
主アーク期間全体の標準入熱量Qst38に達した時点tn
で押し込みを開始すると共に、スタッドを被溶接材に押
し込んで短絡電流通電中に検出した押し込み短絡電圧平
均値V2aを記憶して初回のスタッド溶接を終了し、その
後のN回目の溶接の検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値
Vav(Δt)から初回の溶接で記憶した押し込み短絡電圧
平均値V2aに、今回以前の押し込み短絡電流平均値I2a
との比Iav(Δt)/I2aを乗算した溶接回路電圧降下V
5を減算した検出間隔ごとの押し込み算出平均アーク電
圧V3pを積算し、この積算した主アーク期間積算入熱電
圧値Vqt3nを主アーク積算値検出期間T3nで除算した検
出期間中の入熱電圧平均値Vqaと検出間隔ごとの主ア−
ク電流平均値Iav(Δt)を積算した主アーク期間積算電
流値Ita3nを主アーク積算値検出期間T3nで除算した検
出期間中の溶接電流平均値Iavと主アーク積算値検出期
間T3nとの積の主アーク期間積算入熱量Qta3nが、予め
設定した主アーク期間全体の標準入熱量Qst38に達した
時点tnで押し込みを開始して今回のスタッド溶接を終
了し、以後、上記その後のN回目の溶接の工程を繰り返
すスタッド溶接のケーブル電圧降下補償方法である。上
記の構成要件の1例を式で示すと、次のとおりである。 Qta3n=Vqa・Iav・T3n 初回の溶接 Vqa=Vqt3n/T3n=ΣV3s・Δt/T3n=Σ[Vav
(Δt)−V5]・Δt/T3n Iav=Ita3n/T3n =Σ Iav(Δt)・Δt/T3n T3nは主アーク積算値検出期間 N回目の溶接 Vqa=Vqt3n/T3n=ΣV3p・Δt/T3n=Σ[Vav
(Δt)−V2a・Iav(Δt)/I2a]・Δt/T3n Iav=Ita3n/T3n =Σ Iav(Δt)・Δt/T3n T3nは主アーク積算値検出期間
【0073】請求項13の溶接方法は、スタッドを被溶
接材から引き上げてアークを発生させた後にスタッドを
被溶接材に所定の押し込み量だけ押し込んで溶接するス
タッド溶接において、初回の溶接の検出間隔ごとの主ア
−ク電圧平均値Vav(Δt)から溶接回路電圧降下V5を
減算した検出間隔ごとの設定算出平均アーク電圧V3sを
積算した主アーク期間積算入熱量Qta3nが、予め設定し
た主アーク期間全体の標準入熱量Qst38に達した時点t
nで押し込みを開始すると共に、スタッドを被溶接材に
押し込んで短絡電流通電中に検出した押し込み短絡電圧
平均値V2a及び押し込み短絡電流平均値I2aを記憶して
初回のスタッド溶接を終了し、その後のN回目の溶接の
検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値Vav(Δt)から、今
回以前の溶接で記憶した押し込み短絡電圧平均値V2a
に、今回の主ア−ク電流平均値Iav(Δt)と今回以前の
溶接で記憶した押し込み短絡電流平均値I2aとの比Iav
(Δt)/I2aを乗算した溶接回路電圧降下V5を減算し
た検出間隔ごとの押し込み算出平均アーク電圧V3pを積
算した主アーク期間積算入熱量Qta3nが、予め設定した
主アーク期間全体の標準入熱量Qst38に達した時点tn
で押し込みを開始すると共に、スタッドを被溶接材に押
し込んで短絡電流通電中に検出した押し込み短絡電圧平
均値V2a及び押し込み短絡電流平均値I2aを記憶して今
回のスタッド溶接を終了し、以後、上記その後のN回目
の溶接の工程を繰り返すスタッド溶接のケーブル電圧降
下補償方法である。上記の構成要件の1例を式で示す
と、請求項10と同じになる。
【0074】請求項14の溶接方法は、スタッドを被溶
接材から引き上げてアークを発生させた後にスタッドを
被溶接材に所定の押し込み量だけ押し込んで溶接するス
タッド溶接において、初回の溶接の検出間隔ごとの主ア
−ク電圧平均値Vav(Δt)から溶接回路電圧降下V5を
減算した検出間隔ごとの設定算出平均アーク電圧V3sを
積算した主アーク期間積算入熱電圧値Vqt3nが、予め設
定した主アーク期間全体の標準入熱量Qst38に対応する
主アーク電圧標準値Vst38に達した時点tnで押し込み
を開始すると共に、スタッドを被溶接材に押し込んで短
絡電流通電中に検出した押し込み短絡電圧平均値V2a及
び押し込み短絡電流平均値I2aを記憶して初回のスタッ
ド溶接を終了し、その後のN回目の溶接の検出間隔ごと
の主ア−ク電圧平均値Vav(Δt)から今回の主ア−ク電
流平均値Iav(Δt)と今回以前の溶接で記憶した押し込
み短絡電圧平均値V2aに、今回の主ア−ク電流平均値I
av(Δt)と今回以前の溶接で記憶した押し込み短絡電流
平均値I2aとの比Iav(Δt)/I2aを乗算した溶接回路
電圧降下V5を減算した検出間隔ごとの押し込み算出平
均アーク電圧V3pを積算した主アーク期間積算入熱電圧
値Vqt3nが、予め設定した主アーク期間全体の標準入熱
量Qst38に対応する主アーク電圧標準値Vst38に達した
時点tnで押し込みを開始すると共に、スタッドを被溶
接材に押し込んで短絡電流通電中に検出した押し込み短
絡電圧平均値V2a及び押し込み短絡電流平均値I2aを記
憶して今回のスタッド溶接を終了し、以後、上記その後
のN回目の溶接の工程を繰り返すスタッド溶接のケーブ
ル電圧降下補償方法である。上記の構成要件の1例を式
で示すと、請求項11と同じになる。
【0075】請求項15の溶接方法は、スタッドを被溶
接材から引き上げてアークを発生させた後にスタッドを
被溶接材に所定の押し込み量だけ押し込んで溶接するス
タッド溶接において、初回の溶接の検出間隔ごとの主ア
−ク電圧平均値Vav(Δt)から溶接回路電圧降下V5を
減算した検出間隔ごとの設定算出平均アーク電圧V3sを
積算し、この積算した主アーク期間積算入熱電圧値Vqt
3nを主アーク積算値検出期間T3nで除算した検出期間中
の入熱電圧平均値Vqaと検出間隔ごとの主ア−ク電流平
均値Iav(Δt)を積算した主アーク期間積算電流値Ita3
nを主アーク積算値検出期間T3nで除算した検出期間中
の溶接電流平均値Iavと主アーク積算値検出期間T3nと
の積の主アーク期間積算入熱量Qta3nが、予め設定した
主アーク期間全体の標準入熱量Qst38に達した時点tn
で押し込みを開始すると共に、スタッドを被溶接材に押
し込んで短絡電流通電中に検出した押し込み短絡電圧平
均値V2a及び押し込み短絡電流平均値I2aを記憶して初
回のスタッド溶接を終了し、その後のN回目の溶接の検
出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値Vav(Δt)から初回の
溶接で記憶した押し込み短絡電圧平均値V2aに、今回以
前の押し込み短絡電流平均値I2aとの比Iav(Δt)/I2
aを乗算した溶接回路電圧降下V5を減算した検出間隔
ごとの押し込み算出平均アーク電圧V3pを積算し、この
積算した主アーク期間積算入熱電圧値Vqt3nを主アーク
積算値検出期間T3nで除算した検出期間中の入熱電圧平
均値Vqaと検出間隔ごとの主ア−ク電流平均値Iav(Δ
t)を積算した主アーク期間積算電流値Ita3nを主アーク
積算値検出期間T3nで除算した検出期間中の溶接電流平
均値Iavと主アーク積算値検出期間T3nとの積の主アー
ク期間積算入熱量Qta3nが、予め設定した主アーク期間
全体の標準入熱量Qst38に達した時点tnで押し込みを
開始すると共に、スタッドを被溶接材に押し込んで短絡
電流通電中に検出した押し込み短絡電圧平均値V2a及び
押し込み短絡電流平均値I2aを記憶して今回のスタッド
溶接を終了し、以後、上記その後のN回目の溶接の工程
を繰り返すスタッド溶接のケーブル電圧降下補償方法で
ある。上記の構成要件の1例を式で示すと、請求項12
と同じになる。
【0076】請求項16の溶接方法は、スタッドを被溶
接材から引き上げてアークを発生させた後にスタッドを
被溶接材に所定の押し込み量だけ押し込んで溶接するス
タッド溶接において、初回の溶接の検出間隔ごとの主ア
−ク電圧平均値Vav(Δt)から溶接回路電圧降下V5を
減算した検出間隔ごとの設定算出平均アーク電圧V3sを
積算した主アーク期間積算入熱量Qta3nが、予め設定し
た主アーク期間全体の標準入熱量Qst38に達した時点t
nで押し込みを開始すると共に、スタッドを被溶接材に
押し込んで短絡電流通電中に検出した押し込み短絡電圧
平均値V2aを押し込み短絡電流平均値I2aで除算した算
出抵抗値Ra=V2a/I2aを記憶して初回のスタッド溶
接を終了し、その後のN回目の溶接の検出間隔ごとの主
ア−ク電圧平均値Vav(Δt)から今回の主ア−ク電流平
均値Iav(Δt)と初回の溶接で算出した算出抵抗値Ra
との積の溶接回路電圧降下V5を減算した検出間隔ごと
の押し込み算出平均アーク電圧V3pを積算した主アーク
期間積算入熱量Qta3nが、予め設定した主アーク期間全
体の標準入熱量Qst38に達した時点tnで押し込みを開
始して今回のスタッド溶接を終了し、以後、上記その後
のN回目の溶接の工程を繰り返すスタッド溶接のケーブ
ル電圧降下補償方法である。上記の構成要件の1例を式
で示すと、次のとおりである。 初回の溶接 Qta3n=Σ[V3s・Iav(Δt)]・Δt=Σ
[(Vav(Δt)−V5)・Iav(Δt)]・Δt N回目の溶接 Qta3n=Σ[V3p・Iav(Δt)]・Δt=
Σ[(Vav(Δt)−Ra・Iav(Δt))・Iav(Δt)]・
Δt ただしRa=V2a/I2a
【0077】請求項17の溶接方法は、スタッドを被溶
接材から引き上げてアークを発生させた後にスタッドを
被溶接材に所定の押し込み量だけ押し込んで溶接するス
タッド溶接において、初回の溶接の検出間隔ごとの主ア
−ク電圧平均値Vav(Δt)から溶接回路電圧降下V5を
減算した検出間隔ごとの設定算出平均アーク電圧V3sを
積算した主アーク期間積算入熱電圧値Vqt3nが、予め設
定した主アーク期間全体の標準入熱量Qst38に対応する
主アーク電圧標準値Vst38に達した時点tnで押し込み
を開始すると共に、スタッドを被溶接材に押し込んで短
絡電流通電中に検出した押し込み短絡電圧平均値V2aを
押し込み短絡電流平均値I2aで除算した算出抵抗値Ra
=V2a/I2aを記憶して初回のスタッド溶接を終了し、
その後のN回目の溶接の検出間隔ごとの主ア−ク電圧平
均値Vav(Δt)から今回の主ア−ク電流平均値Iav(Δt)
と初回の溶接で算出した算出抵抗値Raとの積の溶接回
路電圧降下V5を減算した検出間隔ごとの押し込み算出
平均アーク電圧V3pを積算した主アーク期間積算入熱電
圧値Vqt3nが、予め設定した主アーク期間全体の標準入
熱量Qst38に対応する主アーク電圧標準値Vst38に達し
た時点tnで押し込みを開始して今回のスタッド溶接を
終了し、以後、上記その後のN回目の溶接の工程を繰り
返すスタッド溶接のケーブル電圧降下補償方法である。
上記の構成要件の1例を式で示すと、次のとおりであ
る。 初回の溶接 Vqt3n=ΣV3s・Δt=Σ[Vav(Δt)−V5]・Δt Vst38=Qst38/Iav ただし、Iavは検出期間中の溶
接電流平均値 N回目の溶接 Vqt3n=ΣV3p・Δt=Σ[Vav(Δt)−Ra・Iav(Δ
t)]・Δt Vst38=Qst38/Iav ただし、Iavは検出期間中の溶
接電流平均値 Ra=V2a/I2a
【0078】請求項18の溶接方法は、スタッドを被溶
接材から引き上げてアークを発生させた後にスタッドを
被溶接材に所定の押し込み量だけ押し込んで溶接するス
タッド溶接において、初回の溶接の検出間隔ごとの主ア
−ク電圧平均値Vav(Δt)から溶接回路電圧降下V5を
減算した検出間隔ごとの設定算出平均アーク電圧V3sを
積算し、この積算した主アーク期間積算入熱電圧値Vqt
3nを主アーク積算値検出期間T3nで除算した検出期間中
の入熱電圧平均値Vqaと検出間隔ごとの主ア−ク電流平
均値Iav(Δt)を積算した主アーク期間積算電流値Ita3
nを主アーク積算値検出期間T3nで除算した検出期間中
の溶接電流平均値Iavと主アーク積算値検出期間T3nと
の積の主アーク期間積算入熱量Qta3nが、予め設定した
主アーク期間全体の標準入熱量Qst38に達した時点tn
で押し込みを開始すると共に、スタッドを被溶接材に押
し込んで短絡電流通電中に検出した押し込み短絡電圧平
均値V2aを押し込み短絡電流平均値I2aで除算した算出
抵抗値Ra=V2a/I2aを記憶して初回のスタッド溶接
を終了し、その後のN回目の溶接の検出間隔ごとの主ア
−ク電圧平均値Vav(Δt)から今回の主ア−ク電流平均
値Iav(Δt)と初回の溶接で算出した算出抵抗値Raと
の積の溶接回路電圧降下V5を減算した検出間隔ごとの
押し込み算出平均アーク電圧V3pを積算し、この積算し
た主アーク期間積算入熱電圧値Vqt3nを主アーク積算値
検出期間T3nで除算した検出期間中の入熱電圧平均値V
qaと検出間隔ごとの主ア−ク電流平均値Iav(Δt)を積
算した主アーク期間積算電流値Ita3nを主アーク積算値
検出期間T3nで除算した検出期間中の溶接電流平均値I
avと主アーク積算値検出期間T3nとの積の主アーク期間
積算入熱量Qta3nが、予め設定した主アーク期間全体の
標準入熱量Qst38に達した時点tnで押し込みを開始し
て今回のスタッド溶接を終了し、以後、上記その後のN
回目の溶接の工程を繰り返すスタッド溶接のケーブル電
圧降下補償方法である。上記の構成要件の1例を式で示
すと、次のとおりである。 Qta3n=Vqa・Iav・T3n 初回の溶接 Vqa=Vqt3n/T3n=ΣV3s・Δt/T3n=Σ[Vav
(Δt)−V5]・Δt/T3n Iav=Ita3n/T3n =Σ Iav(Δt)・Δt/T3n T3nは主アーク積算値検出期間 N回目の溶接 Vqa=Vqt3n/T3n=ΣV3p・Δt/T3n=Σ[Vav
(Δt)−Ra・Iav(Δt)]・Δt/T3n Iav=Ita3n/T3n =Σ Iav(Δt)・Δt/T3n T3nは主アーク積算値検出期間
【0079】請求項19の溶接方法は、スタッドを被溶
接材から引き上げてアークを発生させた後にスタッドを
被溶接材に所定の押し込み量だけ押し込んで溶接するス
タッド溶接において、初回の溶接の検出間隔ごとの主ア
−ク電圧平均値Vav(Δt)から溶接回路電圧降下V5を
減算した検出間隔ごとの設定算出平均アーク電圧V3sを
積算した主アーク期間積算入熱量Qta3nが、予め設定し
た主アーク期間全体の標準入熱量Qst38に達した時点t
nで押し込みを開始すると共に、スタッドを被溶接材に
押し込んで短絡電流通電中に検出した押し込み短絡電圧
平均値V2aを押し込み短絡電流平均値I2aで除算した算
出抵抗値Ra=V2a/I2aを記憶して初回のスタッド溶
接を終了し、その後のN回目の溶接の検出間隔ごとの主
ア−ク電圧平均値Vav(Δt)から今回の主ア−ク電流平
均値Iav(Δt)と今回以前の溶接で算出した算出抵抗値
Raとの積の溶接回路電圧降下V5を減算した検出間隔
ごとの押し込み算出平均アーク電圧V3pを積算した主ア
ーク期間積算入熱量Qta3nが、予め設定した主アーク期
間全体の標準入熱量Qst38に達した時点tnで押し込み
を開始すると共に、スタッドを被溶接材に押し込んで短
絡電流通電中に検出した押し込み短絡電圧平均値V2aを
押し込み短絡電流平均値I2aで除算した算出抵抗値Ra
=V2a/I2aを記憶して今回のスタッド溶接を終了し、
以後、上記その後のN回目の溶接の工程を繰り返すスタ
ッド溶接のケーブル電圧降下補償方法である。上記の構
成要件の1例を式で示すと、請求項16と同じになる。
【0080】請求項20の溶接方法は、スタッドを被溶
接材から引き上げてアークを発生させた後にスタッドを
被溶接材に所定の押し込み量だけ押し込んで溶接するス
タッド溶接において、初回の溶接の検出間隔ごとの主ア
−ク電圧平均値Vav(Δt)から溶接回路電圧降下V5を
減算した検出間隔ごとの設定算出平均アーク電圧V3sを
積算した主アーク期間積算入熱電圧値Vqt3nが、予め設
定した主アーク電圧標準値Vst38に達した時点tnで押
し込みを開始すると共に、スタッドを被溶接材に押し込
んで短絡電流通電中に検出した押し込み短絡電圧平均値
V2aを押し込み短絡電流平均値I2aで除算した算出抵抗
値Ra=V2a/I2aを記憶して初回のスタッド溶接を終
了し、その後のN回目の溶接の検出間隔ごとの主ア−ク
電圧平均値Vav(Δt)から今回の主ア−ク電流平均値Ia
v(Δt)と今回以前の溶接で算出した算出抵抗値Raとの
積の溶接回路電圧降下V5を減算した検出間隔ごとの押
し込み算出平均アーク電圧V3pを積算した主アーク期間
積算入熱電圧値Vqt3nが、予め設定した主アーク期間全
体の標準入熱量Qst38に対応する主アーク電圧標準値V
st38に達した時点tnで押し込みを開始すると共に、ス
タッドを被溶接材に押し込んで短絡電流通電中に検出し
た押し込み短絡電圧平均値V2aを押し込み短絡電流平均
値I2aで除算した算出抵抗値Ra=V2a/I2aを記憶し
て今回のスタッド溶接を終了し、以後、上記その後のN
回目の溶接の工程を繰り返すスタッド溶接のケーブル電
圧降下補償方法である。上記の構成要件の1例を式で示
すと、請求項17と同じになる。
【0081】請求項21の溶接方法は、スタッドを被溶
接材から引き上げてアークを発生させた後にスタッドを
被溶接材に所定の押し込み量だけ押し込んで溶接するス
タッド溶接において、初回の溶接の検出間隔ごとの主ア
−ク電圧平均値Vav(Δt)から溶接回路電圧降下V5を
減算した検出間隔ごとの設定算出平均アーク電圧V3sを
積算し、この積算した主アーク期間積算入熱電圧値Vqt
3nを主アーク積算値検出期間T3nで除算した検出期間中
の入熱電圧平均値Vqaと検出間隔ごとの主ア−ク電流平
均値Iav(Δt)を積算した主アーク期間積算電流値Ita3
nを主アーク積算値検出期間T3nで除算した検出期間中
の溶接電流平均値Iavと主アーク積算値検出期間T3nと
の積の主アーク期間積算入熱量Qta3nが、予め設定した
主アーク期間全体の標準入熱量Qst38に達した時点tn
で押し込みを開始すると共に、スタッドを被溶接材に押
し込んで短絡電流通電中に検出した押し込み短絡電圧平
均値V2aを押し込み短絡電流平均値I2aで除算した算出
抵抗値Ra=V2a/I2aを記憶して初回のスタッド溶接
を終了し、その後のN回目の溶接の検出間隔ごとの主ア
−ク電圧平均値Vav(Δt)から今回の主ア−ク電流平均
値Iav(Δt)と今回以前の溶接で算出した算出抵抗値R
aとの積の溶接回路電圧降下V5を減算した検出間隔ご
との押し込み算出平均アーク電圧V3pを積算し、この積
算した主アーク期間積算入熱電圧値Vqt3nを主アーク積
算値検出期間T3nで除算した検出期間中の入熱電圧平均
値Vqaと検出間隔ごとの主ア−ク電流平均値Iav(Δt)
を積算した主アーク期間積算電流値Ita3nを主アーク積
算値検出期間T3nで除算した検出期間中の溶接電流平均
値Iavと主アーク積算値検出期間T3nとの積の主アーク
期間積算入熱量Qta3nが、予め設定した主アーク期間全
体の標準入熱量Qst38に達した時点tnで押し込みを開
始すると共に、スタッドを被溶接材に押し込んで短絡電
流通電中に検出した押し込み短絡電圧平均値V2aを押し
込み短絡電流平均値I2aで除算した算出抵抗値Ra=V
2a/I2aを記憶して今回のスタッド溶接を終了し、以
後、上記その後のN回目の溶接の工程を繰り返すスタッ
ド溶接のケーブル電圧降下補償方法である。上記の構成
要件の1例を式で示すと、請求項18と同じになる。
【0082】請求項22の溶接方法は、請求項1から請
求項21までのいずれか1の溶接回路電圧降下V5が、
比較的正確な値を入力した2次ケーブルの断面積及び長
さから算出した設定抵抗値Rsと検出間隔ごとの主ア−
ク電流平均値Iav(Δt)との積であるスタッド溶接のケ
ーブル電圧降下補償方法である。
【0083】請求項23の溶接方法は、請求項1から請
求項21までのいずれか1の溶接回路電圧降下V5が、
溶接回路の電圧降下に相当する予め設定した設定電圧降
下V5sであるスタッド溶接のケーブル電圧降下補償方法
である。
【0084】請求項24の溶接方法は、溶接回路電圧降
下V5又は今回以前の溶接で検出した押し込み短絡電圧
平均値V2a=V2mから、今回の溶接で検出した押し込み
短絡電圧平均値V2a=V2nを減算した絶対値が、予め設
定した電圧降下誤差許容値ΔV5を越えたときに、今回
の溶接で検出した押し込み短絡電圧平均値V2nを、N回
目の溶接の押し込み算出平均アーク電圧V3pを算出する
ときの押し込み短絡電圧平均値V2aとする請求項4又は
請求項5又は請求項6又は請求項7又は請求項8又は請
求項9のスタッド溶接のケーブル電圧降下補償方法であ
る。
【0085】請求項25の溶接方法は、溶接回路電圧降
下V5又は今回以前の溶接で検出した押し込み短絡電圧
平均値V2a=V2mに今回以前の主ア−ク電流平均値Iav
(Δt)と押し込み短絡電流平均値I2aとの比Iav(Δt)/
I2aを乗算した溶接回路電圧降下V5=V5mから、今回
の溶接で検出した押し込み短絡電圧平均値V2a=V2nに
今回の主ア−ク電流平均値Iav(Δt)と押し込み短絡電
流平均値I2aとの比Iav(Δt)/I2aを乗算した溶接回
路電圧降下V5=V5nを減算した絶対値が、予め設定し
た電圧降下誤差許容値ΔV5を越えたときに、今回の溶
接で検出した押し込み短絡電圧平均値V2nを、N回目の
溶接の押し込み算出平均アーク電圧V3pを算出するとき
の押し込み短絡電圧平均値V2aとする請求項10又は請
求項11又は請求項12又は請求項13又は請求項14
又は請求項15のスタッド溶接のケーブル電圧降下補償
方法である。
【0086】請求項26の溶接方法は、溶接回路電圧降
下V5又は今回以前の溶接で算出した算出抵抗値Ra=
Ramと検出間隔ごとの主ア−ク電流平均値Iav(Δt)と
の積の溶接回路電圧降下V5=V5mから、今回の溶接で
算出した算出抵抗値Ra=Ranと検出間隔ごとの主ア−
ク電流平均値Iav(Δt)との積の溶接回路電圧降下V5
=V5nを減算した絶対値が、予め設定した電圧降下誤差
許容値ΔV5を越えたときに、今回の溶接で算出した算
出抵抗値Ranを、N回目の溶接の押し込み算出平均アー
ク電圧V3pを算出するときの算出抵抗値Raとする請求
項16又は請求項17又は請求項18又は請求項19又
は請求項20又は請求項21のスタッド溶接のケーブル
電圧降下補償方法である。
【0087】請求項27の溶接方法は、請求項19に記
載した検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値Vav(Δt)か
ら溶接回路電圧降下V5(溶接回路の電圧降下に相当す
る予め設定した設定電圧降下V5s又はスタッドを被溶接
材に押し込んで短絡電流通電中に検出した押し込み短絡
電圧平均値V2a)を減算した検出間隔ごとの算出平均ア
ーク電圧V3を積算した主アーク期間積算入熱量Qta3n
が、主アーク期間全体の標準入熱量Qst38に達した時点
tnで押し込みを開始する方法であって、溶接開始前
に、図2のように、数1乃至数3によって算出した正常
な溶接時の主アーク期間全体の標準入熱量Qst38を予め
設定しておく標準入熱量設定ステップと、溶接回路の電
圧降下に相当する設定電圧降下V5sを予め設定しておく
溶接回路電圧降下設定ステップと、初回の溶接で主ア−
クを発生させ図3に示すように、主アーク電流・電圧検
出開始時点t3から、検出間隔Δtごとに、検出間隔ご
との主ア−ク電流平均値Iav(Δt)及び検出間隔ごとの
主ア−ク電圧平均値Vav(Δt)を測定して、この測定し
た溶接の検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値Vav(Δt)
から溶接回路の電圧降下に相当する予め設定した設定電
圧降下V5sを減算した設定算出平均アーク電圧V3sを算
出する初回平均アーク電圧検出修正ステップと、この検
出間隔ごとの設定算出平均アーク電圧V3sと検出期間中
の溶接電流平均値Iav又は検出間隔ごとの主ア−ク電流
平均値Iav(Δt)との積の検出間隔ごとの入熱量平均値
ΔQavを積算した主アーク期間積算入熱量Qta3nを算出
し、この算出した主アーク期間積算入熱量Qta3nが、予
め設定した主アーク期間全体の標準入熱量Qst38に達し
た時点tnで押し込みを開始する初回入熱量積算押し込
みステップと、スタッドを被溶接材に押し込んで短絡電
流通電中に検出した押し込み短絡電圧平均値V2aを押し
込み短絡電流平均値I2aで除算した算出抵抗値Ra=V
2a/I2aを記憶して初回のスタッド溶接を終了する初回
抵抗値算出ステップと、その後のN回目の継続溶接の主
ア−クを発生させ、主アーク電流・電圧検出開始時点t
3から、検出間隔Δtごとに、検出間隔ごとの主ア−ク
電流平均値Iav(Δt)及び検出間隔ごとの主ア−ク電圧
平均値Vav(Δt)を測定して、この測定した検出間隔ご
との主ア−ク電圧平均値Vav(Δt)から今回の主ア−ク
電流平均値Iav(Δt)と算出抵抗値修正ステップで算出
した算出抵抗値Raとの積の溶接回路電圧降下V5を減
算した検出間隔ごとの押し込み算出平均アーク電圧V3p
を算出する継続平均アーク電圧修正ステップと、この検
出間隔ごとの押し込み算出平均アーク電圧V3pと検出期
間中の溶接電流平均値Iav又は検出間隔ごとの主ア−ク
電流平均値Iav(Δt)との積の検出間隔ごとの入熱量平
均値ΔQavを積算して主アーク期間積算入熱量Qta3nを
算出し、この算出した主アーク期間積算入熱量Qta3n
が、予め設定した主アーク期間全体の標準入熱量Qst38
に達した時点tnで押し込みを開始する継続入熱量積算
押し込みステップと、スタッドを被溶接材に押し込んで
短絡電流通電中に検出した押し込み短絡電圧平均値V2a
を押し込み短絡電流平均値I2aで除算した算出抵抗値R
a=V2a/I2aを記憶して今回のスタッド溶接を終了す
る継続抵抗値算出ステップと、以後、上記その後のN回
目の溶接の工程を繰り返すスタッド溶接のケーブル電圧
降下補償方法である。
【0088】請求項28の溶接方法は、溶接開始前に、
図2のように、数1乃至数3によって算出した正常な溶
接時の主アーク期間全体の標準入熱量Qst38を予め設定
しておく標準入熱量設定ステップST1と、溶接回路の
電圧降下に相当する予め設定した設定電圧降下V5sと電
圧降下誤差許容値ΔV5とを、予め設定しておく溶接回
路電圧降下設定ステップST2と、初回の溶接でスタッ
ドを被溶接材から引き上げて主ア−ク期間中の検出間隔
Δtごとの主ア−ク電圧平均値Vav(Δt)及び主ア−ク
電流平均値Iav(Δt)を検出する初回主ア−ク電圧検出
ステップST3と、この検出間隔ごとの主ア−ク電圧平
均値Vav(Δt)から溶接回路の電圧降下に相当する予め
設定した設定電圧降下V5sを減算した検出間隔ごとの設
定算出平均アーク電圧V3sを算出する初回平均アーク電
圧修正ステップST4と、この検出間隔ごとの設定算出
平均アーク電圧V3sと検出期間中の溶接電流平均値Iav
又は検出間隔ごとの主ア−ク電流平均値Iav(Δt)との
積の検出間隔ごとの入熱量平均値ΔQavを積算して主ア
ーク期間積算入熱量Qta3nを算出する初回主アーク期間
積算入熱量算出ステップST5と、この主アーク期間積
算入熱量Qta3nが、期間全体の標準入熱量Qst38に達し
た時点tnで押し込みを開始する初回押し込みステップ
ST6と、押し込み短絡電流通電中の押し込み短絡電圧
平均値V2aと押し込み短絡電流平均値I2aとを検出する
初回押し込み溶接電圧検出ステップST7と、この押し
込み短絡電圧平均値V2aを押し込み短絡電流平均値I2a
で除算して2次ケ−ブルの算出抵抗値Ra=V2a/I2a
を算出して記憶する初回抵抗値算出ステップST8と、
初回の溶接で算出した算出抵抗値Ra=Ramと検出間隔
ごとの主ア−ク電流平均値Iav(Δt)との積の溶接回路
電圧降下V5=V5mから、今回の溶接で算出した算出抵
抗値Ra=Ranと検出間隔ごとの主ア−ク電流平均値I
av(Δt)との積の溶接回路電圧降下V5=V5nを減算し
た絶対値が、予め設定した電圧降下誤差許容値ΔV5を
越えたときに、今回の溶接で算出した算出抵抗値Ran
を、N回目の溶接の押し込み算出平均アーク電圧V3pを
算出するときの算出抵抗値Raとする初回算出抵抗値修
正ステップST9と、その後のN回目の継続溶接の主ア
−クを発生させ、主アーク電流・電圧検出開始時点t3
から、検出間隔Δtごとに、検出間隔ごとの主ア−ク電
流平均値Iav(Δt)及び検出間隔ごとの主ア−ク電圧平
均値Vav(Δt)を測定する継続主ア−ク電圧検出ステッ
プST13と、継続溶接の検出間隔ごとの主ア−ク電圧
平均値Vav(Δt)から今回の主ア−ク電流平均値Iav(Δ
t)と算出抵抗値修正ステップで算出した算出抵抗値Ra
との積の溶接回路電圧降下V5を減算した検出間隔ごと
の押し込み算出平均アーク電圧V3pを算出する継続平均
アーク電圧算出ステップST14と、この検出間隔ごと
の押し込み算出平均アーク電圧V3pと検出期間中の溶接
電流平均値Iav又は検出間隔ごとの主ア−ク電流平均値
Iav(Δt)との積の検出間隔ごとの入熱量平均値ΔQav
を積算して主アーク期間積算入熱量Qta3nを算出する継
続主アーク期間積算入熱量算出ステップST15と、こ
の継続主アーク期間積算入熱量Qta3nが、予め設定した
主アーク期間全体の標準入熱量Qst38に達した時点tn
で押し込みを開始する継続押し込みステップST16
と、押し込み短絡電流通電中の押し込み短絡電圧平均値
V2aと押し込み短絡電流平均値I2aとを検出する継続押
し込み溶接電圧検出ステップST17と、この押し込み
短絡電圧平均値V2aを押し込み短絡電流平均値I2aで除
算して2次ケ−ブルの算出抵抗値Ra=V2a/I2aを算
出して記憶する継続抵抗値算出ステップST18と、今
回以前の溶接で算出した算出抵抗値Ra=Ramと検出間
隔ごとの主ア−ク電流平均値Iav(Δt)との積の溶接回
路電圧降下V5=V5mから、今回の溶接で算出した算出
抵抗値Ra=Ranと検出間隔ごとの主ア−ク電流平均値
Iav(Δt)との積の溶接回路電圧降下V5=V5nを減算
した絶対値が、予め設定した電圧降下誤差許容値ΔV5
を越えたときに、今回の溶接で算出した算出抵抗値Ran
を、N回目の溶接の押し込み算出平均アーク電圧V3pを
算出するときの算出抵抗値Raとする継続算出抵抗値修
正ステップST19と、以後、溶接終了まで算出・標準
ア−ク電圧比較ステップST13から電圧降下算出ステ
ップST19までを繰り返すスタッド溶接のケーブル電
圧降下補償方法である。
【0089】請求項29の溶接方法は、初回の溶接が溶
接電源装置に電力を供給した後の最初の溶接である請求
項4から請求項21までのいずれか1又は請求項27又
は請求項28のスタッド溶接のケーブル電圧降下補償方
法である。
【0090】請求項30の溶接方法は、初回の溶接が前
回のスタッド溶接と今回のスタッド溶接との間の時間が
予め設定した時間を経過した後の最初の溶接である請求
項4から請求項21までのいずれか1又は請求項27又
は請求項28のスタッド溶接のケーブル電圧降下補償方
法である。
【0091】請求項31の溶接方法は、予め定めた溶接
条件設定値を変更した最初の溶接である請求項4から請
求項21までのいずれか1又は請求項27又は請求項2
8のスタッド溶接のケーブル電圧降下補償方法である。
【0100】
【発明の実施の形態】本発明のスタッド溶接のケーブル
電圧降下補償方法は、請求項19に記載した検出間隔ご
との主ア−ク電圧平均値Vav(Δt)から溶接回路電圧降
下V5を減算した検出間隔ごとの算出平均アーク電圧V
3を積算した主アーク期間積算入熱量Qta3nが、主アー
ク期間全体の標準入熱量Qst38に達した時点tnで押し
込みを開始する方法であって、下記の手順のとおりであ
る。
【0102】(A)標準入熱量設定ステップST1 図2のように、数1乃至数3によって算出した正常な溶
接時の主アーク期間全体の標準入熱量Qst38を予め設定
しておく。 (B)溶接回路電圧降下設定ステップST2 溶接回路の電圧降下に相当する予め設定した設定電圧降
下V5sと電圧降下誤差許容値ΔV5とを、予め設定して
おく。 (C)初回主ア−ク電圧検出ステップST3 初回のスタッドを被溶接材から引き上げて主ア−ク期間
中の検出間隔Δtごとの主ア−ク電圧平均値Vav(Δt)
及び主ア−ク電流平均値Iav(Δt)を検出する。
【0104】(D)初回平均アーク電圧修正ステップS
T4 初回の溶接の検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値Vav
(Δt)から溶接回路の電圧降下に相当する予め設定した
設定電圧降下V5sを減算した検出間隔ごとの設定算出平
均アーク電圧V3sを算出する。 (E)初回主アーク期間積算入熱量算出ステップST5 この検出間隔ごとの設定算出平均アーク電圧V3sと検出
期間中の溶接電流平均値Iav又は検出間隔ごとの主ア−
ク電流平均値Iav(Δt)との積の検出間隔ごとの入熱量
平均値ΔQav=V3s×Iav(tΔ)×Δtを積算して主ア
ーク期間積算入熱量Qta3nを算出する。 (F)初回押し込みステップST6 積算した主アーク期間積算入熱量Qta3nが期間全体の標
準入熱量Qst38に達した時点tnで押し込みを開始す
る。
【0106】(G)初回押し込み溶接電圧検出ステップ
ST7 押し込み短絡電流通電中の検出期間中の押し込み短絡電
圧平均値V2aと押し込み短絡電流平均値I2aとを検出す
る。 (H)初回抵抗値算出ステップST8 上記の押し込み短絡電圧平均値V2aを押し込み短絡電流
平均値I2aで除算して2次ケ−ブルの算出抵抗値Ra=
V2a/I2aを算出して記憶する。 (I)初回算出抵抗値修正ステップST9 初回の溶接で算出した算出抵抗値Ra=Ramと検出間隔
ごとの主ア−ク電流平均値Iav(Δt)との積の溶接回路
電圧降下V5=V5mから、今回の溶接で算出した算出抵
抗値Ra=Ranと検出間隔ごとの主ア−ク電流平均値I
av(Δt)との積の溶接回路電圧降下V5=V5nを減算し
た絶対値が、予め設定した電圧降下誤差許容値ΔV5を
越えたときに、今回の溶接で算出した算出抵抗値Ran
を、N回目の溶接の押し込み算出平均アーク電圧V3pを
算出するときの算出抵抗値Raとする。
【0108】(J)継続主ア−ク電圧検出ステップST
13 その後のN回目の継続溶接の主ア−クを発生させ、主ア
ーク電流・電圧検出開始時点t3から、検出間隔ごと
に、検出間隔ごとの主ア−ク電流平均値Iav(Δt)及び
検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値Vav(Δt)を測定す
る。 (K)継続平均アーク電圧算出ステップST14 継続溶接の検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値Vav(Δ
t)から今回の主ア−ク電流平均値Iav(Δt)と算出抵抗
値修正ステップで算出した算出抵抗値Raとの積の溶接
回路電圧降下V5を減算した検出間隔ごとの押し込み算
出平均アーク電圧V3pを算出する。 (L)継続主アーク期間積算入熱量算出ステップステッ
プST15 この検出間隔ごとの押し込み算出平均アーク電圧V3pと
検出期間中の溶接電流平均値Iav又は検出間隔ごとの主
ア−ク電流平均値Iav(Δt)との積の検出間隔ごとの入
熱量平均値ΔQav=V3p×Iav(tΔ)×Δtを積算して
主アーク期間積算入熱量Qta3nを算出する。
【0110】(M)継続押し込みステップST16 この継続主アーク期間積算入熱量Qta3nが、予め設定し
た主アーク期間全体の標準入熱量Qst38に達した時点t
nで押し込みを開始する。 (N)継続押し込み溶接電圧検出ステップST17 押し込み短絡電流通電中の検出期間中の押し込み短絡電
圧平均値V2aと押し込み短絡電流平均値I2aとを検出す
る。 (O)継続抵抗値算出ステップST18 上記の短絡電流通電中に検出した押し込み短絡電圧平均
値V2aを押し込み短絡電流平均値I2aで除算して2次ケ
−ブルの算出抵抗値Ra=V2a/I2aを算出して記憶す
る。
【0112】(P)継続算出抵抗値修正ステップST1
9 今回以前の溶接で算出した算出抵抗値Ra=Ramと検出
間隔ごとの主ア−ク電流平均値Iav(Δt)との積の溶接
回路電圧降下V5=V5mから、今回の溶接で算出した算
出抵抗値Ra=Ranと検出間隔ごとの主ア−ク電流平均
値Iav(Δt)との積の溶接回路電圧降下V5=V5nを減
算した絶対値が、予め設定した電圧降下誤差許容値ΔV
5を越えたときに、今回の溶接で算出した算出抵抗値R
anを、N回目の溶接の押し込み算出平均アーク電圧V3p
を算出するときの算出抵抗値Raとする。 (Q)以後、溶接終了まで算出・標準ア−ク電圧比較ス
テップST13から電圧降下算出ステップST19まで
を繰り返すスタッド溶接のケーブル電圧降下補償方法で
ある。
【0120】
【実施例】前述した「発明の実施の形態」の「(A)標
準入熱量設定ステップST1」について説明する。 [図2の説明]図2(A)は、溶接回路電圧降下V5が
微小で、短絡が発生していない正常な溶接時の出力電流
Ioから検出期間中の溶接電流平均値Iavを算出する説
明図であり、同図(B)は、正常な溶接時の出力端子電
圧Vdから検出間隔Δtごとに検出間隔ごとの主ア−ク
電圧平均値Vav(Δt)を算出する説明図であり、同図
(C)は正常な溶接時のスタッド引き上げ距離を示す図
である。上記の標準入熱量設定ステップST1は、図2
に示すように、数1乃至数3によって算出した正常な溶
接時の主アーク期間全体の標準入熱量Qst38を、予め設
定するステップである。
【0122】スタッド溶接は、通常、図2に示すよう
に、溶接ガン2の起動スイッチ13を押して補助ア−ク
電流Ipの通電を開始するとともに、スタッド18を被
溶接材14から引き上げて補助ア−クを発生させる。次
に、補助ア−ク期間Tpが経過した時点で、補助ア−ク
電流Ipから主アーク電流Iaに切り換えて、予め設定
した主アーク期間Taの経過後に、アーク発生中のスタ
ッドが被溶接材に押込まれて被溶接材と短絡し、予め設
定した短絡期間Tsだけ短絡電流Isを通電した後に溶
接電流をしゃ断して、溶接を終了する。
【0124】同図(A)に示すように、補助ア−ク電流
通電開始時点t0において、起動スイッチ13を押して
補助ア−ク電流Ipの通電を開始するとともに、スタッ
ド18を被溶接材14から引き上げて補助ア−クを発生
させる。
【0126】この補助ア−ク電流通電開始時点t0又は
後述する主ア−ク電流通電開始時点t2から、前述した
図1の溶接電流検出回路IC及び溶接電圧検出回路VC
によって、各時刻tの溶接電圧値V1(t)及び各時刻tの
溶接電流値I1(t)を予め設定した検出間隔△tで検出し
て、この検出間隔Δtごとに検出間隔ごとの主ア−ク電
圧平均値Vav(△t)及び主ア−ク電流平均値Iav(△
t)を算出する。
【0128】次に、主ア−ク電流通電開始時点t2にお
いて、補助ア−ク電流Ipから主アーク電流Iaに切り
換える。前述した主ア−ク電流通電開始時点t2直後の
主ア−ク電流・電圧検出開始時点t3から主ア−ク電流
・電圧検出終了時点t8までの主アーク入熱標準値設定
期間T38に、各時刻tの溶接電圧値V1(t)を検出して、
短絡が発生しないときの検出間隔ごとの主ア−ク電圧平
均値Vav(Δt)を算出する。同様に、各時刻tの溶接
電流値I1(t)を検出して、短絡が発生しないときの検出
間隔ごとの主ア−ク電流平均値Iav(Δt)を算出する。
【0130】[数1の説明]この主ア−ク電流・電圧検
出開始時点t3から主ア−ク電流・電圧検出終了時点t
8までの間、検出間隔Δtごとに、検出間隔ごとの主ア
−ク電圧平均値Vav(Δt)とび検出中の溶接電流平均
値Iav又は検出間隔ごとの主ア−ク電流平均値Iav(Δ
t)とから、検出間隔ごとの入熱量平均値ΔQavを数1
によって算出する。
【数1】
【0132】正常な溶接動作が行われた場合の全入熱量
は略一定であるために、この正常な溶接動作が行われる
場合の全入熱量を溶接スタッドの直径及び被溶接材14
の条件及び溶接姿勢(下向き、横向き等)に応じて選定
された検出期間全体の標準入熱量Qstにする。
【0134】[数2の説明]以下、図2(A)及び
(B)に示すように、主ア−ク電流・電圧検出開始時点
t3から主ア−ク電流・電圧検出終了時点t8までの正
常な溶接時の検出期間全体の標準入熱量Qstを算出する
式について説明する。数2の右辺の1番目の式によっ
て、検出間隔ごとの入熱量平均値ΔQavを主ア−ク電流
・電圧検出開始時点t3から主ア−ク電流・電圧検出終
了時点t8まで積算して検出期間全体の標準入熱量Qst
を算出する。
【数2】
【0136】図2(A)及び(B)に示すように、上記
の主ア−ク電流・電圧検出開始時点t3の検出間隔Δt
の検出開始時点はt01であり、主ア−ク電流・電圧検出
終了時点t8の検出間隔Δtの検出開始時点はt0nであ
る。したがって、1回目の検出間隔Δtの検出開始時点
t01から検出回数n回目の検出間隔Δtの検出開始時点
t0nまでの検出期間全体の標準入熱量Qstを、数2の右
辺の2番目の式によって算出してもよい。
【0138】[数3の説明]また、検出期間全体の標準
入熱量Qstを上記の数2によって算出する代わりに、主
ア−ク電流・電圧検出開始時点t3の1回目の検出間隔
Δtから主ア−ク電流・電圧検出終了時点t8の検出回
数n回目の検出間隔Δtまでの検出期間全体の標準入熱
量Qstを、数3によって算出してもよい。
【数3】
【0150】前述した「発明の実施の形態」の「(B)
溶接回路電圧降下設定ステップST2」は、溶接回路の
電圧降下に相当する予め設定した設定電圧降下V5sと電
圧降下誤差許容値ΔV5とを、予め設定しておくステッ
プであり、「(C)初回主ア−ク電圧検出ステップST
3」は、初回のスタッドを被溶接材から引き上げて主ア
−ク期間中の検出間隔Δtごとの主ア−ク電圧平均値V
av(Δt)及び主ア−ク電流平均値Iav(Δt)を検出するス
テップであり、「(D)初回平均アーク電圧修正ステッ
プST4」は、初回の溶接の検出間隔ごとの主ア−ク電
圧平均値Vav(Δt)から溶接回路の電圧降下に相当する
予め設定した設定電圧降下V5sを減算した検出間隔ごと
の設定算出平均アーク電圧V3sを算出するステップであ
る。
【0160】前述した「発明の実施の形態」の「(E)
初回主アーク期間積算入熱量算出ステップST5」につ
いて説明する。この初回主アーク期間積算入熱量算出ス
テップST5は、検出間隔ごとの設定算出平均アーク電
圧V3sと検出期間中の溶接電流平均値Iav又は検出間隔
ごとの主ア−ク電流平均値Iav(Δt)との積の検出間隔
ごとの入熱量平均値ΔQav=V3s×Iav×Δt=V3s×
Iav(tΔ)×Δtを積算して主アーク期間積算入熱量Q
ta3nを算出するステップである。
【0162】この主アーク期間積算入熱量Qta3nを算出
するためには、積算供給電力量Ptaから溶接回路電圧降
下V5による電圧降下消費電力量P5を減算しなければ
ならない。
【0164】この積算供給電力量Ptaの算出方法は、前
述した「課題を解決するための手段を特定する主な周囲
条件」の説明において、「(3)積算供給電力量Ptaの
算出方法」として、 検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値Vav(Δt)を基に
算出する方法と、 定電流特性であって、溶接するスタッドの直径が同じ
で溶接電流値を変更しないで、溶接位置が被溶接物上で
移動しない場合は、主アーク電流値が一定であるので、
主アーク期間積算供給電力量Ptaの代わりに、検出間隔
ごとの主ア−ク電圧平均値Vav(Δt)を基に算出した主
アーク期間積算供給電圧値Vpt3nを基に算出する方法
と、 検出期間全体の主アーク電圧平均値Vav3nを基に算出
する方法とがある。
【0166】上記の「検出間隔ごとの主ア−ク電圧平
均値Vav(Δt)を基に算出する方法」は、請求項1、請
求項4、請求項7、請求項10、請求項13、請求項1
6及び請求項19の構成要件である。また、上記の「
主アーク期間積算供給電圧値Vpt3nを基に算出する方
法」は、請求項2、請求項5、請求項8、請求項11、
請求項14、請求項17及び請求項20の構成要件であ
る。さらに、上記の「検出期間全体の主アーク電圧平
均値Vav3nを基に算出する方法」は、請求項3、請求項
6、請求項9、請求項12、請求項15、請求項18及
び請求項21の構成要件である。
【0170】[図3の説明]上記の積算供給電力量Pta
の「検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値Vav(Δt)を
基に算出する方法」について説明する。図3(A)は、
各溶接中の出力電流Ioから検出期間中の溶接電流平均
値Iav又は検出間隔ごとの主ア−ク電流平均値Iav(Δ
t)を検出する説明図であり、同図(B)は、各溶接中の
出力端子電圧Vdから、検出間隔Δtごとに、検出間隔
ごとの主ア−ク電圧平均値Vav(Δt)を検出する説明図
である。
【0172】図1で説明した溶接電源装置1として、サ
イリスタ等の半導体スイッチング素子を用いた略定電流
制御方式の電源装置を使用た場合、主アーク電流通電開
始時点t2から短絡電流通電終了時点t10までの間、出
力電流Ioが略一定に制御された定電流が流れる。
【0174】主ア−ク電流通電終了時点、即ち短絡電流
通電開始時点t9で、押し込み動作を開始して短絡させ
ると、図3(A)に示すように、正常に短絡した瞬間に
急峻な電流が流れる。この急峻な電流の増加分は、主ア
ーク電流Iaの平均値と比較して無視することができる
範囲である。そこで、主アーク期間Taの出力電流Io
は、アーク時も瞬時的な短絡時も略一定であるので、検
出間隔ごとの主ア−ク電流平均値Iav(Δt)を測定しな
いで、下記の数4及び数5に示すように、検出期間中の
溶接電流平均値Iavを測定してもよい。
【0176】主ア−ク期間中の検出間隔Δtごとの主ア
−ク電圧平均値Vav(Δt)から溶接回路電圧降下V5を
減算した検出間隔ごとの算出平均アーク電圧V3を算出
しなければならない。
【0180】次に、図3(A)及び(B)を参照して、
主ア−ク電流・電圧検出開始時点t3から、検出期間全
体の標準入熱量Qstに達した主ア−ク電流・電圧検出終
了時点tnまでの短絡が発生しない積算入熱量Qtaを算
出する式について説明する。 [数4の説明]数4の右辺の1番目の式によって、主ア
−ク電流・電圧検出開始時点t3から主ア−ク電流・電
圧検出終了時点tnまで、次の順序で、検出間隔ごとの
入熱量平均値ΔQavを積算して、積算入熱量Qtaを算出
する。
【0182】検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値Vav
(Δt)及び検出期間中の溶接電流平均値Iavを測定す
る。 検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値Vav(Δt)から溶
接回路電圧降下V5を減算した検出間隔ごとの算出平均
アーク電圧V3を算出する。 V3=Vav(Δt)−V5 上記の溶接回路電圧降下V5は、初回の溶接では、V5
=V3sとなり、2回目以後の溶接では、V5=V3pとな
る。ただし、V3sは検出間隔ごとの設定算出平均アーク
電圧であり、V3pは検出間隔ごとの押し込み算出平均ア
ーク電圧である。
【0184】検出間隔ごとの算出平均アーク電圧V3
と検出期間中の溶接電流平均値Iavとの積の検出間隔ご
との入熱量平均値ΔQavを算出する。 ΔQav=V3×Iav×Δt 検出間隔ごとの入熱量平均値ΔQavを、数4によって
積算して、積算入熱量Qtaを算出する。
【数4】
【0186】上記の主ア−ク電流・電圧検出開始時点t
3の検出間隔Δtの検出開始時点はt01であり、主ア−
ク電流・電圧検出終了時点tnの検出間隔Δtの検出開
始時点はt0nである。したがって、1回目の検出間隔Δ
tの検出開始時点t01から検出回数n回目の検出間隔Δ
tの検出開始時点t0nまでの積算入熱量Qtaを、数4の
右辺の2番目の式によって算出してもよい。
【0190】[数5の説明]また、積算入熱量Qtaを上
記の数4によって算出する代わりに、主ア−ク電流・電
圧検出開始時点t3の1回目の検出間隔Δtから主ア−
ク電流・電圧検出終了時点tnの検出回数n回目の検出
間隔Δtまでの積算入熱量Qtaを、数5によって算出し
てもよい。
【数5】
【0210】[数6の説明]数6の右辺の1番目の式に
よって、主ア−ク電流・電圧検出開始時点t3から主ア
−ク電流・電圧検出終了時点tnまで、次の順序で、検
出間隔ごとの入熱量平均値ΔQavを積算して、積算入熱
量Qtaを算出する。 検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値Vav(Δt)及び検
出間隔ごとの主ア−ク電流平均値Iav(Δt)を測定す
る。 検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値Vav(Δt)から溶
接回路電圧降下V5を減算した検出間隔ごとの算出平均
アーク電圧V3を算出する。 V3=Vav(Δt)−V5 上記の溶接回路電圧降下V5は、初回の溶接では、V5
=V3sとなり、2回目以後の溶接では、V5=V3pとな
る。
【0212】検出間隔ごとの算出平均アーク電圧V3
と検出間隔ごとの主ア−ク電流平均値Iav(Δt)との積
の検出間隔ごとの入熱量平均値ΔQavを算出する。 ΔQav=V3×Iav(Δt)×Δt 検出間隔ごとの入熱量平均値ΔQavを、数6によって
積算して、積算入熱量Qtaを算出する。
【数6】
【0214】上記の主ア−ク電流・電圧検出開始時点t
3の検出間隔Δtの検出開始時点はt01であり、主ア−
ク電流・電圧検出終了時点tnの検出間隔Δtの検出開
始時点はt0nである。したがって、1回目の検出間隔Δ
tの検出開始時点t01から検出回数n回目の検出間隔Δ
tの検出開始時点t0nまでの積算入熱量Qtaを、数6の
右辺の2番目の式によって算出してもよい。
【0220】[数7の説明]また、積算入熱量Qtaを上
記の数4によって算出する代わりに、主ア−ク電流・電
圧検出開始時点t3の1回目の検出間隔Δtから主ア−
ク電流・電圧検出終了時点tnの検出回数n回目の検出
間隔Δtまでの積算入熱量Qtaを、数7によって算出し
てもよい。
【数7】
【0230】[図4の説明]前述した「積算供給電力量
Ptaの「主アーク期間積算供給電圧値Vpt3nを基に算
出する方法」について説明する。このの方法は、前述
したように、定電流特性であって、溶接するスタッドの
直径が同じで溶接電流値を変更しないで、溶接位置が被
溶接物上で移動しない場合は、主アーク電流値が一定で
あるので、主アーク期間積算供給電力量Ptaの代わり
に、検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値Vav(Δt)を基
に算出した主アーク期間積算供給電圧値Vpt3nから算出
する方法である。
【0232】図4(A)は、各溶接中の出力電流Io
が、溶接電源装置の出力特性が定電流特性であって一定
値Iavであることを示す図であり、同図(B)は、検出
間隔ごとの主ア−ク電圧平均値Vav(Δt)から溶接回路
電圧降下V5を減算した検出間隔ごとの算出平均アーク
電圧V3を積算した主アーク期間積算入熱電圧値Vqt3n
を算出する説明図である。
【0234】[数8の説明]主アーク期間積算入熱電圧
値Vqt3nは、下記の手順で、主ア−ク電流・電圧検出開
始時点t3から、予め設定した主アーク期間全体の標準
入熱量Qst38に対応する主アーク電圧標準値Vst38に達
する主ア−ク電流・電圧検出終了時点tnまで、検出間
隔ごとの主ア−ク電圧平均値Vav(Δt)に相当する電圧
を積算して算出する。
【0236】主アーク期間積算入熱電圧値Vqt3nは、
検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値Vav(Δt)から溶接
回路電圧降下V5を減算した検出間隔ごとの算出平均ア
ーク電圧V3を算出する。 V3=Vav(Δt)−V5 上記の検出間隔ごとの算出平均アーク電圧V3を、検
出回数1回からn回まで積算して、主アーク期間積算入
熱電圧値Vqt3nを、数8によって算出する。
【数8】
【0237】上記の溶接回路電圧降下V5は、初回の溶
接では、溶接回路の電圧降下に相当する予め設定した設
定電圧降下V5sであり、2回目以後の溶接では、溶接電
源装置が定電流特性であるので、溶接回路の電圧降下に
相当する押し込み短絡電圧平均値V2aを適用することが
できる。したがって、検出間隔ごとの算出平均アーク電
圧V3は、初回の溶接では、検出間隔ごとの主ア−ク電
圧平均値Vav(Δt)から、溶接回路の電圧降下に相当す
る予め設定した設定電圧降下V5sを減算した検出間隔ご
との設定算出平均アーク電圧V3sとなり、2回目以後の
溶接では、検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値Vav(Δ
t)から溶接回路の電圧降下に相当する押し込み短絡電圧
平均値V2aを減算した検出間隔ごとの押し込み算出平均
アーク電圧V3pとなる。上記の設定算出平均アーク電圧
V3s及び押し込み算出平均アーク電圧V3pを、検出回数
1回からn回まで積算して、主アーク期間積算入熱電圧
値Vqt3nを、数8によって算出する。
【0238】上記の数8によって算出する主アーク期間
積算入熱電圧値Vqt3nを算出する式は、初回の溶接で
は、Vqt3n=ΣV3s・Δt=Σ[Vav(Δt)−V5s]・Δ
tとなり、2回目以後の溶接では、Vqt3n=ΣV3p・Δt
=Σ[Vav(Δt)−V2a]・Δtとなる。
【0239】なお、この主アーク期間積算入熱電圧値V
qt3nを、次式のように、主アーク期間積算供給電圧値V
pt3nから主アーク期間積算溶接回路電圧降下V5(tn
−t3)を減算することによって算出することもでき
る。 Vqt3n=Vpt3n−V5(tn−t3)
【0240】[図5の説明]次に、前述した積算供給電
力量Ptaを「検出期間全体の主アーク電圧平均値Vav
3nを基に算出する方法」について説明する。図5(A)
は、各溶接中の出力電流Ioから検出期間中の溶接電流
平均値Iavを算出する説明図であり、同図(B)は、検
出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値Vav(Δt)から溶接回
路電圧降下V5を減算した検出間隔ごとの算出平均アー
ク電圧V3を積算した主アーク期間積算入熱電圧値Vqt
3nを算出する説明図である。同図(A)及び(B)の右
端の符号Iav及びVqaに示すように、検出期間中の溶接
電流平均値Iav及び検出期間中の供給電圧平均値Vpa
(検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値Vav(Δt))から
溶接回路電圧降下V5を減算した入熱電圧平均値Vqa
(検出間隔ごとの算出平均アーク電圧V3)を積算した
主アーク期間積算入熱電圧値Vqt3nを算出し、主アーク
積算値検出期間T3nを乗算して積算入熱量Qtaを算出し
てもよい。
【0242】[数9乃至数12の説明]検出間隔ごとの
主ア−ク電流平均値Iav(Δt)を、検出回数1回からn
回まで積算して、主アーク期間積算電流値Ita3nを、数
9によって算出する。
【数9】
【0244】数8によって算出した主アーク期間積算入
熱電圧値Vqt3nを検出回数nで除算して、検出期間中の
入熱電圧平均値Vqaを、数10によって算出する。
【数10】
【0246】数9によって算出した主アーク期間積算電
流値Ita3nを検出回数nで除算して、検出期間中の溶接
電流の平均値Iavを、数11によって算出する。
【数11】
【0248】前述した数10によって算出した検出期間
中の入熱電圧平均値Vqaと数11によって算出した検出
期間中の溶接電流の平均値Iavと主アーク積算値検出期
間T3nとを乗算してから、数12によって、積算入熱量
Qtaを算出する。
【数12】
【0250】前述した「課題を解決するための手段」の
項において、「(4)溶接回路電圧降下V5の補償方
法」として、 主アーク期間積算供給電力量Ptaから溶接回路電圧降
下V5による電圧降下消費電力量P5を減算した積算入
熱量Qtaと予め設定した検出期間全体の標準入熱量Qst
とを比較する方法[Qta−Qst=(Pta−P5)−Qs
t]と、 積算電力量Ptaと、予め設定した検出期間全体の標準
入熱量Qstに溶接回路電圧降下V5による電圧降下消費
電力量P5を加算した検出期間全体の標準供給電力量P
stとを比較する方法[Pta−Pst=Pta−(Qst+P
5)]とがあることを説明した。
【0252】後者の標準供給電力量Pstによる溶接回路
電圧降下の補償方法は、検出間隔ごとの主ア−ク電圧平
均値Vav(Δt)から算出した積算電力量Ptaが、予め設
定した主アーク期間全体の標準入熱量Qstに、溶接回路
電圧降下V5と検出間隔ごとの主ア−ク電流平均値Iav
(Δt)との積の電圧降下消費電力量P5を加算した標準
供給電力量Pstに達した時点tnで押し込みを開始する
スタッド溶接の入熱積算押し込み制御方法である。この
主アーク期間積算供給電力量Ptaは数13によって算出
し、電圧降下消費電力量P5は数14によって算出し、
標準供給電力量Pstは数15によって算出することがで
きる。
【0254】
【数13】
【数14】
【数15】
【0256】このように、後者の標準供給電力量Pstの
溶接回路電圧降下の補償方法は、Pta−Pst=Pta−
(Qst+P5)=(Pta−P5)−Qstとなり、理論上
は前者と実質的に同じであるので、前者の各請求項の均
等範囲に包含される。
【0258】しかし、後者の標準供給電力量Pstの溶接
回路電圧降下の補償方法では、主アーク期間積算供給電
力量Ptaの演算と電圧降下消費電力量P5の演算との両
方に、主ア−ク電流平均値Iav(Δt)及び検出間隔Δt
が包含されるために、検出間隔ごとの算出手順が複雑と
なるので、実際の溶接回路電圧降下の補償方法は、前者
を採用した方がよい。
【0260】[請求項1乃至請求項3の説明] (1)請求項1の溶接方法は、「検出間隔ごとの主ア−
ク電圧平均値Vav(Δt)を基に算出する方法」であっ
て、請求項4、請求項7、請求項10、請求項13、請
求項16及び請求項19の溶接方法の共通の構成を示す
請求項である。 (2)請求項2の溶接方法は、「検出間隔ごとの主ア−
ク電圧平均値Vav(Δt)を基に主アーク期間積算入熱電
圧Vqt3nを算出する方法」であって、請求項5、請求項
8、請求項11、請求項14、請求項17及び請求項2
0の溶接方法の共通の構成を示す請求項である。 (3)請求項3の溶接方法は、「検出期間全体の主アー
ク電圧平均値Vav3nを基に主アーク期間積算入熱量Qta
3nを算出する方法」であって、請求項6、請求項9、請
求項12、請求項15、請求項18及び請求項21の溶
接方法の共通の構成を示す請求項である。
【0262】(4)請求項1乃至請求項3の溶接方法
は、「課題を解決するための手段を特定する主な周囲条
件」によって下記のとおりとなる。 初回の溶接で正確な値の溶接回路電圧降下V5を設定
し、溶接電源装置が定電流特性であって、溶接するスタ
ッドの直径が同じで溶接電流値を変更しないで、溶接位
置が被溶接物上で移動しない等の2回目以後の溶接電流
値が変化しない場合は、2回目以後の溶接においても、
溶接回路電圧降下V5を修正する必要がない。
【0264】初回の溶接で正確な値の溶接回路電圧降
下V5を設定しないで、溶接電源装置が定電流特性であ
って、溶接するスタッドの直径が同じで溶接電流値を変
更しないで、溶接位置が被溶接物上で移動しない等の2
回目以後の溶接電流値が変化しない場合は、2回目の溶
接において1回だけ、溶接回路電圧降下V5を修正すれ
ばよい。このとき、請求項1を具体化すると、請求項
4、請求項10及び請求項16となり、請求項2を具体
化すると、請求項5、請求項11及び請求項17とな
り、請求項3を具体化すると、請求項6、請求項12及
び請求項18となる。
【0268】初回の溶接で正確な値の溶接回路電圧降
下V5を設定しないで、溶接電源装置が定電流特性でな
いか、溶接するスタッドの直径を変更して溶接電流値を
変更するか、溶接位置が被溶接物上で移動する等の2回
目以後の溶接電流値が変化する場合は、2回目以後の溶
接において、溶接回路電圧降下V5を修正する必要があ
る。このとき、請求項1を具体化すると、請求項7、請
求項13及び請求項19となり、請求項2を具体化する
と、請求項8、請求項14及び請求項20となり、請求
項3を具体化すると、請求項9、請求項15及び請求項
21となる。
【0270】[請求項4乃至請求項21の説明] (1)請求項4乃至請求項9は、溶接電源装置が定電流
特性である場合、溶接回路電圧降下V5を、初回の溶接
又は今回以前の溶接で記憶した押し込み短絡電圧平均値
V2aとする溶接方法である。 (2)請求項10乃至請求項15は、溶接電源装置が定
電流特性でない場合でも適用できるように、溶接回路電
圧降下V5を、初回の溶接又は今回以前の溶接で記憶し
た押し込み短絡電圧平均値V2aに、今回の主ア−ク電流
平均値Iav(Δt)と今回以前の押し込み短絡電流平均値
I2aとの比Iav(Δt)/I2aを乗算した溶接回路電圧降
下V5とする溶接方法である。 (3)請求項16乃至請求項21は、溶接電源装置が定
電流特性でない場合で、しかも溶接位置が被溶接物上で
移動する場合でも適用できるように、溶接回路電圧降下
V5を、今回の主ア−ク電流平均値Iav(Δt)と初回の
溶接で算出した算出抵抗値Raとの積の溶接回路電圧降
下V5とする溶接方法である。
【0300】[請求項22の説明]請求項22の溶接方
法は、請求項1から請求項21までの溶接回路電圧降下
V5を、次式で算出したRs×Iav(Δt)とする方法で
ある。 V5=Rs×Iav(Δt) Rsは比較的正確な値の2次ケーブルの断面積及び長さ
から算出した設定抵抗値であり、Iav(Δt)は検出間隔
ごとの主ア−ク電流平均値である。
【0302】通常、2次ケーブルの断面積は80[mm
2]又は100[mm2]であり、2次ケーブルの長さは1
5[m]又は20[m]を使用することが多いので、溶
接作業者は、例えば100[mm2]で20[m]の2次
ケーブルを片道4本接続すると合計160[m]である
ことを認識して、溶接制御装置に100[mm2]及び1
60[m]を入力すれば、溶接制御装置が設定抵抗値R
sを算出する。
【0304】この請求項22の溶接方法は、請求項1か
ら請求項21までの溶接回路電圧降下V5を、溶接作業
者が、2次ケーブルの断面積と接続長さとだけを認識し
て、溶接制御装置に入力すれば、溶接制御装置が設定抵
抗値Rsを算出するので、初回の溶接から比較的正確な
値の溶接回路電圧降下V5を設定することができる。ま
た、この方法は、溶接電源装置が定電流特性であって、
溶接するスタッドの直径が同じで溶接電流値を変更しな
いで、溶接位置が被溶接物上で移動しない等で2回目以
後の溶接において溶接電流値が変化しない場合は、2回
目以後の溶接において、2次ケーブルの電圧降下を修正
する必要がない。また、この方法は、定電流特性でない
か、溶接するスタッドの直径を変更して溶接電流値を変
更するか、溶接位置が被溶接物上で移動する等の溶接電
流値が変化する場合であっても、初回の溶接から比較的
正確な値の溶接回路電圧降下V5を設定することができ
るが、2回目以後の溶接において、溶接回路電圧降下V
5を修正する。
【0310】請求項24の方法は、|V2m−V2n|>Δ
V5のとき、今回の溶接で検出した押し込み短絡電圧平
均値V2a=V2nを、N回目の溶接の押し込み算出平均ア
ーク電圧V3pを算出するときの押し込み短絡電圧平均値
V2aとする方法で、押し込み短絡電圧平均値V2aの頻繁
な微小変動の攪乱を回避することができる。上記のV2m
は設定電圧降下V5s又は今回以前の溶接で検出した押し
込み短絡電圧平均値V2aであり、ΔV5は予め設定した
電圧降下誤差許容値である。
【0320】請求項25の方法は、|V5m−V5n|>Δ
V5のとき、今回の溶接で検出した押し込み短絡電圧平
均値V2a=V5nを、N回目の溶接の押し込み算出平均ア
ーク電圧V3pを算出するときの押し込み短絡電圧平均値
V2aとする方法で、押し込み短絡電圧平均値V2aの頻繁
な微小変動の攪乱を回避することができる。上記のV5m
及びV5nは次式で示される溶接回路電圧降下V5であ
る。 V5m=V2m×Iav(Δt)/I2a V5n=V2n×Iav(Δt)/I2a 上記のV2mは溶接回路電圧降下V5又は今回以前の溶接
で検出した押し込み短絡電圧平均値V2aであり、Iav
(Δt)は今回以前の溶接で検出した検出間隔ごとの主ア
−ク電流平均値であり、I2aは押し込み短絡電流平均値
であり、ΔV5は予め設定した電圧降下誤差許容値であ
る。
【0330】請求項26の溶接方法は、|V5m−V5n|
>ΔV5のとき、今回の溶接で検出した押し込み短絡電
圧平均値V2a=V5nをN回目の溶接の押し込み算出平均
アーク電圧V3pを算出するときの押し込み短絡電圧平均
値V2aとする方法で、算出抵抗値Raを算出するための
押し込み短絡電圧平均値V2aの頻繁な微小変動の攪乱を
回避することができる。上記のV5m及びV5nは次式で示
される溶接回路電圧降下V5である。 V5m=Ram×Iav(Δt) V5n=Ran×Iav(Δt) 上記のRamは溶接回路電圧降下V5又は今回以前の溶接
で算出した算出抵抗値Raであり、Iav(Δt)は今回以
前の主ア−ク電流平均値であり、I2aは押し込み短絡電
流平均値であり、Ranは今回の溶接で算出した算出抵抗
値Raであり、ΔV5は予め設定した電圧降下誤差許容
値である。
【0340】[補助ア−ク期間の入熱の説明]次に、補
助ア−ク期間Tpの補助ア−ク電流・電圧検出開始時点
t1から補助ア−ク電流値Ipを測定するとともに、補
助ア−ク電圧平均値Vav12を測定して補助ア−ク期間積
算入熱量Qta12を算出する場合について説明する。
【0342】通常のスタッド溶接においては、前述した
図2に示した補助ア−ク期間Tpは0.1〜0.2[秒]
であり、主アーク期間Taは0.4〜1.5[秒]であ
り、短絡期間Tsは0.2[秒]位であって、補助ア−
ク期間Tpは主アーク期間Taに比べて1/10程度の
通電時間であり、しかも補助ア−ク電流値Ipは主アー
ク電流値Iaよりも小であるので、制御回路を簡単にす
るために、補助ア−ク期間積算入熱量Qta12の算出を省
略している。
【0344】しかし、溶接条件によっては、補助ア−ク
期間積算入熱量Qta12を主アーク期間積算入熱量Qta3n
に対して無視することができなくなり、その場合は、補
助ア−ク電流平均値Ipと補助ア−ク電圧平均値と補助
ア−ク期間Tpとから補助ア−ク期間積算入熱量Qta12
を算出する。補助ア−ク期間Tpは前述したとおり、主
アーク期間Taに比べて短時間であるので、補助ア−ク
電流平均値Ipと補助ア−ク電圧平均値とは、検出間隔
ごとの主ア−ク電流平均値Iav(Δt)及び検出間隔ごと
の主ア−ク電圧平均値Vav(Δt)のように、検出間隔Δ
tごとに算出する必要はなく、補助ア−ク電流・電圧検
出開始時点t1から、補助ア−ク電圧平均値Vav12を測
定して、この補助ア−ク電圧平均値Vav12から補助ア−
ク電流値Ipの通電時の溶接回路電圧降下を減算した修
正補助ア−ク平均アーク電圧と補助ア−ク電流値Ipと
から、補助ア−ク期間積算入熱量Qta12を算出すればよ
い。
【0346】補助ア−ク期間積算入熱量Qta12は、下記
の式に示すとおり、上記の修正補助ア−ク平均アーク電
圧と補助ア−ク電流値Ipと補助ア−ク検出期間T12と
の積から算出する。補助・主アーク期間積算入熱量Qta
1nは、下記の式に示すとおり、検出間隔ごとの主ア−ク
電圧平均値Vav(Δt)から算出した主アーク期間積算入
熱量Qta3nと補助ア−ク期間積算入熱量Qta12との和と
なる。 Qta12=[Vav12−V5・Ip/Iav]・Ip・T12 Qta1n=Qta12+Qta3n
【0350】[図6の説明]図6は、主アーク期間Ta
中に、引き上げ不良、異常アーク現象による片溶け等に
よって、スタッド18が、一時的に、溶融プールに短絡
した場合の溶接電圧波形及び溶接電流波形を示す図であ
る。
【0352】主アーク期間Ta中に、引き上げ不良、異
常アーク現象、例えば磁気吹きによる片溶け等によって
スタッド18が、一時的に、溶融プールに短絡した場
合、検出間隔ごとの短絡発生時の入熱が略ゼロになるた
めに、主アーク期間Ta中に短絡が多く発生して積算入
熱量Qtaは減少する。
【0354】主ア−ク電流・電圧検出開始時点t3から
積算して、検出期間全体の標準入熱量Qstが積算入熱量
Qtaと一致した時点又は越えた直後の時点tnにおける
積算入熱量Qtaを、数4乃至数7によって算出する。
【0356】主アーク期間Ta中に短絡が発生した場合
の出力端子電圧Vdは、溶接回路電圧降下V5となるの
で、検出期間中の入熱電圧平均値Vqaは略ゼロになる。
また、このときの出力電流Ioは、検出間隔ごとの短絡
発生時の出力電流平均値Ias(Δt)となるが、溶接電源
装置の出力特性が定電流特性の場合は、検出期間中の溶
接電流平均値Iavはほとんど変化することがなく、また
溶接電源装置の出力特性が垂下特性のような定電流特性
でない場合は、検出期間中の溶接電流平均値Iavは多少
増加する。
【0360】[図7の説明]図7(A)は、主アーク期
間Ta中に微小短絡が発生した場合の出力電流Ioの波
形を示す溶接電流波形図であり、同図(B)は、主アー
ク期間Ta中に短絡が発生した場合の出力端子電圧Vd
の波形を示す図である。
【0362】上記の図7に示すように、前述した実施例
では、太径スタッド溶接のように溶接時間が長くなった
とき、貫通溶接のとき、横向き溶接のとき等で微小短絡
が頻繁に発生しても、積算入熱量Qtaはほとんど減少し
ない。しかし、これらの微少短絡が頻繁に発生すると、
溶接部の欠陥になる可能性が大きい。
【0364】この場合は、検出間隔ごとの入熱量平均値
ΔQavを算出する検出間隔Δtを、溶接部の欠陥になる
可能性のある微小短絡の一回の発生時間よりも小さい数
[mSec]程度に定める。次に、正常な溶接動作が行われ
た場合の検出間隔ごとの入熱量平均値ΔQavの適正値
を、溶接スタッドの直径及び被溶接材14の条件及び溶
接姿勢(下向き、横向き等)に応じて検出間隔ごとの入
熱量標準値ΔQstとして定める。この予め設定した検出
間隔ごとの入熱量平均値ΔQavを、検出間隔Δtごと
に、検出間隔ごとの入熱量標準値ΔQstと比較する。こ
の検出間隔ごとの入熱量平均値ΔQavが検出間隔ごとの
入熱量標準値ΔQstよりも低下した短絡回数Nsを計数
して、この短絡回数Nsが上記の予め設定した標準入熱
許容短絡回数Nst以上になると溶接不良と判定する。
【0366】上記の判定結果を使用して、数4乃至数1
2によって算出する方法の積算入熱量Qtaで溶接したス
タッド溶接終了時に、微小短絡回数が許容範囲を越えた
ことを表示したり、さらに入熱を加算したりする。
【1000】
【発明の効果】本発明の共通の効果は、2次ケーブルに
よる電圧降下が変動したときでも、溶接電源装置の出力
端子電圧値Vdからスタッド近傍のアーク負荷電圧値を
算出して溶接回路の電圧降下の変動を補償するととも
に、溶接回路の電圧降下の変動を補償した正確な積算入
熱量Qtaが検出期間全体の標準入熱量Qstに達した時点
tnで押し込みを開始させて、短絡が発生しても、必要
な入熱量Qrを確保することである。
【1001】請求項1乃至請求項3の溶接方法の効果
は、初回の溶接で正確な値の溶接回路電圧降下V5を設
定し、2回目以後の溶接電流値が変化しない場合は、2
回目以後の溶接においても、溶接回路電圧降下V5を修
正する必要がない。
【1002】請求項4乃至請求項6及び請求項10乃至
請求項12請求項16乃至請求項18の溶接方法の効果
は、初回の溶接で正確な値の溶接回路電圧降下V5を設
定しないで、2回目以後の溶接において溶接電流値が変
化しない場合は、2回目の溶接において溶接回路電圧降
下V5を修正すればよい。
【1003】請求項7乃至請求項9及び請求項13乃至
請求項15及び請求項19乃至請求項21の溶接方法の
効果は、2回目以後の溶接において溶接電流値が変化す
る場合であっても、2回目以後の溶接において、溶接回
路電圧降下V5を修正することができる。
【1004】請求項1乃至請求項21の溶接方法の効果
は、初回の溶接で正確な値の溶接回路電圧降下V5を設
定しない場合であっても、初回の溶接又は今回以前の溶
接で記憶した押し込み短絡電圧平均値V2aを検出して自
動的に正確な値の溶接回路電圧降下V5に修正すること
ができる。
【1005】請求項4乃至請求項9の溶接方法の効果
は、溶接電源装置が定電流特性である場合、初回の溶接
又は今回以前の溶接で記憶した押し込み短絡電圧平均値
V2aを、正確な値の溶接回路電圧降下V5とすることが
でき、制御回路が単純なる。
【1006】請求項10乃至請求項15の溶接方法の効
果は、溶接電源装置が定電流特性でない場合でも、初回
の溶接又は今回以前の溶接で記憶した押し込み短絡電圧
平均値V2aに、今回の主ア−ク電流平均値Iav(Δt)と
今回以前の押し込み短絡電流平均値I2aとの比Iav(Δ
t)/I2aを乗算した値を、溶接回路電圧降下V5とする
ことができる。
【1007】請求項16乃至請求項21の溶接方法の効
果は、溶接電源装置が定電流特性でない場合で、しかも
溶接位置が被溶接物上で移動する等によって2回目以後
の溶接において溶接電流値が変化する場合でも、今回の
主ア−ク電流平均値Iav(Δt)と初回の溶接で算出した
算出抵抗値Raとの積を、溶接回路電圧降下V5とする
ことができる。
【1008】この請求項22の溶接方法の効果は、、請
求項1から請求項21までの溶接回路電圧降下V5を、
溶接作業者が、2次ケーブルの断面積と接続長さとだけ
を認識して、溶接制御装置に入力すれば、溶接制御装置
が設定抵抗値Rsを算出するので、初回の溶接から比較
的正確な値の溶接回路電圧降下V5を設定することがで
きる。また、この方法の効果は、溶接電源装置が定電流
特性であって、溶接するスタッドの直径が同じで溶接電
流値を変更しないで、溶接位置が被溶接物上で移動しな
い等の2回目以後の溶接において溶接電流値が変化しな
い場合は、2回目以後の溶接においても、2次ケーブル
の電圧降下を修正する必要がない。さらに、この方法の
効果は、溶接電源装置が定電流特性でないか、溶接する
スタッドの直径を変更して溶接電流値を変更するか、溶
接位置が被溶接物上で移動する等の2回目以後の溶接に
おいて溶接電流値が変化する場合であっても、初回の溶
接から比較的正確な値の溶接回路電圧降下V5を設定す
ることができるとともに、2回目以後の溶接において
も、溶接回路電圧降下V5を修正することができる。
【1009】請求項24の方法の効果は、請求項4乃至
請求項9において、予め設定した電圧降下誤差許容値Δ
V5を越えたとき、今回の溶接で検出した押し込み短絡
電圧平均値V2a=V2nを、N回目の溶接の押し込み算出
平均アーク電圧V3pを算出するときの押し込み短絡電圧
平均値V2aとする方法で、押し込み短絡電圧平均値V2a
の頻繁な微小変動の攪乱を回避することができる。
【1010】請求項25の方法の効果は、請求項10乃
至請求項15において、予め設定した電圧降下誤差許容
値ΔV5を越えたとき、今回の溶接で検出した押し込み
短絡電圧平均値V2a=V2nを、N回目の溶接の押し込み
算出平均アーク電圧V3pを算出するときの押し込み短絡
電圧平均値V2aとする方法で、押し込み短絡電圧平均値
V2aの頻繁な微小変動の攪乱を回避することができる。
【1011】請求項26の溶接方法の効果は、請求項1
6乃至請求項21において、予め設定した電圧降下誤差
許容値ΔV5を越えたときに、今回の溶接で算出した算
出抵抗値Ranを、N回目の溶接の溶接回路電圧降下V5
を算出するときの算出抵抗値Raとする方法で、押し込
み短絡電圧平均値V2aの頻繁な微小変動の攪乱を回避す
ることができる。
【1012】請求項29の溶接方法の効果は、2次ケー
ブル長を変更するときは、溶接電源装置の電力供給用の
スイッチを遮断するので、再度、電力供給用のスイッチ
を投入して溶接電源装置に電力を供給した後の最初の溶
接を、初回の溶接であると自動的に判別するので、溶接
作業者は制御装置の「初回の溶接操作」をしなくてもよ
い。
【1013】請求項30の溶接方法の効果は、2次ケー
ブル長を変更するときの通電休止時間は、通常の前回の
スタッド溶接と今回のスタッド溶接との間の通電休止時
間よりもかなり大になるので、前回のスタッド溶接と今
回のスタッド溶接との間の通電休止時間が予め設定した
時間を経過した後の最初の溶接を、初回の溶接であると
自動的に判別するので、溶接作業者は制御装置の「初回
の溶接操作」をしなくてもよい。
【1014】請求項31の溶接方法の効果は、スタッド
の直径を変更するときは溶接電流の設定値を変更するの
で、溶接電流設定値等の予め定めた溶接条件設定値を変
更した最初の溶接を、初回の溶接であると自動的に判別
するので、溶接作業者は制御装置の「初回の溶接操作」
をしなくてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、先願技術1のスタッド溶接装置のブロ
ック図である。
【図2】図2(A)は、溶接回路電圧降下V5が微小
で、短絡が発生していない正常な溶接時の出力電流Io
から検出期間中の溶接電流平均値Iavを算出する説明図
であり、同図(B)は、正常な溶接時の出力端子電圧V
dから検出間隔Δtごとに検出間隔ごとの主ア−ク電圧
平均値Vav(Δt)を算出する説明図であり、同図(C)
は正常な溶接時のスタッド引き上げ距離を示す図であ
る。
【図3】図3(A)は、各溶接中の出力電流Ioから検
出期間中の主アーク電流平均値Iav又は検出間隔ごとの
主ア−ク電流平均値Iav(Δt)を検出する説明図であ
り、同図(B)は、各溶接中の出力端子電圧Vdから、
検出間隔Δtごとに、検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均
値Vav(Δt)を検出する説明図である。出する説明図で
ある。
【図4】図4(A)は、各溶接中の出力電流Ioが、溶
接電源装置の出力特性が定電流特性であって一定値Iav
であることを示す図であり、同図(B)は、検出間隔ご
との主ア−ク電圧平均値Vav(Δt)から溶接回路電圧降
下V5を減算した検出間隔ごとの算出平均アーク電圧V
3を積算した主アーク期間積算入熱電圧値Vqt3nを算出
する説明図である。
【図5】図5(A)は、各溶接中の出力電流Ioから検
出期間中の溶接電流平均値Iavを算出する説明図であ
り、同図(B)は、検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値
Vav(Δt)から溶接回路電圧降下V5を減算した検出間
隔ごとの算出平均アーク電圧V3を積算した主アーク期
間積算入熱電圧値Vqt3nを算出する説明図である。
【図6】図6は、主アーク期間Ta中に、引き上げ不
良、異常アーク現象による片溶け等によって、スタッド
18が、一時的に、溶融プールに短絡した場合の溶接電
圧波形及び溶接電流波形を示す図である。
【図7】図7(A)は、主アーク期間Ta中に微小短絡
が発生した場合の出力電流Ioの波形を示す溶接電流波
形図であり、同図(B)は、主アーク期間Ta中に短絡
が発生した場合の出力端子電圧Vdの波形を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 …溶接電源装置 2 …溶接ガン 3 …溶接制御装置 4 …演算処理回路(CPU) 5 …電流指令出力回路 6 …D/A変換回路 7、8…A/D変換回路 11 …記憶回路 12 …表示回路 13 …起動スイッチ 14 …被溶接材 15 …溶接電流出力回路 16 …制御ケーブル 17 …2次ケーブル 18 …スタッド I1(t)…時刻tの溶接電流値 IC …溶接電流検出回路 Ic …溶接電流検出信号 Io …出力電流/出力電流値 Ip …補助ア−ク電流/補助ア−ク電流値 I2a …押し込み短絡電流平均値 Ia …主ア−ク電流/主ア−ク電流値 Ias(Δt)…検出間隔ごとの短絡発生時の出力電流平均
値 Iav …検出期間中の溶接電流平均値 Iav(Δt)…検出間隔ごとの主ア−ク電流平均値 Is …短絡電流 Ita3n…主アーク期間積算電流値 Ns… 短絡回数 Nst… 標準入熱許容短絡回数 n …(検出間隔Δtの)検出回数 P5 …電圧降下消費電力量[V5×Iav] Pav(Δt)…検出間隔ごとの供給電力[Vav(Δt)×Iav
(Δt)] Pst… 検出期間全体の標準供給電力量[Qst+P5] Pta… 積算供給電力量 Pta3n…主アーク期間積算供給電力量 Qr… 必要な入熱量 Qst …検出期間全体の標準入熱量 Qst18…(予め設定した)補助・主アーク検出期間全体
の標準入熱量 Qst38…(予め設定した)主アーク期間全体の標準入熱
量 Qta …積算入熱量 Qta12…補助ア−ク期間積算入熱量 Qta1n…補助・主アーク期間積算入熱量 Qta3n…主アーク期間積算入熱量 ΔQav…検出間隔ごとの入熱量平均値 ΔQas…検出間隔ごとの短絡発生時の入熱量平均値 ΔQst…検出間隔ごとの入熱量標準値 Ra… 算出抵抗値[V2a/I2a] Ram… 今回以前の溶接で算出した算出抵抗値 Ran …今回の溶接で算出した算出抵抗値 Rs… 設定抵抗値 T12…補助ア−ク検出期間 t0…補助ア−ク電流通電開始時点 t1…補助ア−ク電流・電圧検出開始時点 t2…主ア−ク電流通電開始時点 t3…主ア−ク電流・電圧検出開始時点 t8…主ア−ク電流・電圧検出終了時点 t9…主ア−ク電流通電終了時点/短絡電流通電開始時
点 t10…出力電流通電終了時点/短絡電流通電終了時点 t01乃至t0n…各検出間隔Δtの検出開始時点 T38 …主アーク入熱標準値設定期間 T3n …主アーク積算値検出期間 Ta…主アーク期間 tn…主ア−ク電流・電圧検出終了時点 Tp…補助ア−ク期間 Ts…短絡期間 Δt…検出間隔 Δt=1乃至Δt=n…1回目乃至N回目の検出 Δt・n…主アーク検出期間 V2a …押し込み短絡電圧平均値V2a V2m …今回以前の溶接で検出した押し込み短絡電圧平
均値 V2n …今回の溶接で検出した押し込み短絡電圧平均値 V3 …検出間隔ごとの算出平均アーク電圧 V3p …検出間隔ごとの押し込み算出平均アーク電圧 V3s …検出間隔ごとの設定算出平均アーク電圧 V5 …溶接回路電圧降下 V5m …今回以前の溶接で算出した溶接回路電圧降下 V5n …今回の溶接で算出した溶接回路電圧降下 V5s …設定電圧降下 Vav …検出期間中の溶接電圧平均値 Vav12…補助ア−ク電圧平均値 Vas(Δt)…検出間隔ごとの短絡発生時の出力端子電圧
平均値 Vav(Δt)…検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値 VC …溶接電圧検出回路 Vc …溶接電圧検出信号 Vd …出力端子電圧/出力端子電圧値 Vpa …検出期間中の供給電圧平均値 Vpt3n…主アーク期間積算供給電圧値 Vqa …検出期間中の入熱電圧平均値[Vqt3n/T3n] Vqt3n…主アーク期間積算入熱電圧値 Vst38…検出期間全体の主アーク電圧標準値 ΔV5…電圧降下誤差許容値

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スタッドを被溶接材から引き上げてアー
    クを発生させた後にスタッドを被溶接材に所定の押し込
    み量だけ押し込んで溶接するスタッド溶接において、検
    出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値から溶接回路電圧降下
    を減算した検出間隔ごとの算出平均アーク電圧を基に算
    出した主アーク期間積算入熱量が、予め設定した主アー
    ク期間全体の標準入熱量に達した時点で押し込みを開始
    するスタッド溶接のケーブル電圧降下補償方法。
  2. 【請求項2】 スタッドを被溶接材から引き上げてアー
    クを発生させた後にスタッドを被溶接材に所定の押し込
    み量だけ押し込んで溶接するスタッド溶接において、検
    出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値から溶接回路電圧降下
    を減算した検出間隔ごとの算出平均アーク電圧を積算し
    た主アーク期間積算入熱電圧値が、予め設定した主アー
    ク期間全体の標準入熱量に対応する主アーク電圧標準値
    に達した時点で押し込みを開始するスタッド溶接のケー
    ブル電圧降下補償方法。
  3. 【請求項3】 スタッドを被溶接材から引き上げてアー
    クを発生させた後にスタッドを被溶接材に所定の押し込
    み量だけ押し込んで溶接するスタッド溶接において、検
    出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値から溶接回路電圧降下
    を減算した検出間隔ごとの算出平均アーク電圧を積算
    し、この積算した主アーク期間積算入熱電圧値を主アー
    ク積算値検出期間で除算した検出期間中の入熱電圧平均
    値と検出間隔ごとの主ア−ク電流平均値を積算した主ア
    ーク期間積算電流値を主アーク積算値検出期間で除算し
    た検出期間中の溶接電流平均値と主アーク積算値検出期
    間との積の主アーク期間積算入熱量が、予め設定した主
    アーク期間全体の標準入熱量に達した時点で押し込みを
    開始するスタッド溶接のケーブル電圧降下補償方法。
  4. 【請求項4】 スタッドを被溶接材から引き上げてアー
    クを発生させた後にスタッドを被溶接材に所定の押し込
    み量だけ押し込んで溶接するスタッド溶接において、初
    回の溶接の検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値から溶接
    回路電圧降下を減算した検出間隔ごとの設定算出平均ア
    ーク電圧を積算した主アーク期間積算入熱量が、予め設
    定した主アーク期間全体の標準入熱量に達した時点で押
    し込みを開始すると共に、スタッドを被溶接材に押し込
    んで短絡電流通電中に検出した押し込み短絡電圧平均値
    を記憶して初回のスタッド溶接を終了し、その後のN回
    目の溶接の検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値から初回
    の溶接で記憶した押し込み短絡電圧平均値を減算した検
    出間隔ごとの押し込み算出平均アーク電圧を積算した主
    アーク期間積算入熱量が、予め設定した主アーク期間全
    体の標準入熱量に達した時点で押し込みを開始して今回
    のスタッド溶接を終了し、以後、前記その後のN回目の
    溶接の工程を繰り返すスタッド溶接のケーブル電圧降下
    補償方法。
  5. 【請求項5】 スタッドを被溶接材から引き上げてアー
    クを発生させた後にスタッドを被溶接材に所定の押し込
    み量だけ押し込んで溶接するスタッド溶接において、初
    回の溶接の検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値から溶接
    回路電圧降下を減算した検出間隔ごとの設定算出平均ア
    ーク電圧を積算した主アーク期間積算入熱電圧値が、予
    め設定した主アーク期間全体の標準入熱量に対応する主
    アーク電圧標準値に達した時点で押し込みを開始すると
    共に、スタッドを被溶接材に押し込んで短絡電流通電中
    に検出した押し込み短絡電圧平均値を記憶して初回のス
    タッド溶接を終了し、その後のN回目の溶接の検出間隔
    ごとの主ア−ク電圧平均値から初回の溶接で記憶した押
    し込み短絡電圧平均値を減算した検出間隔ごとの押し込
    み算出平均アーク電圧を積算した主アーク期間積算入熱
    電圧値が、予め設定した主アーク期間全体の標準入熱量
    に対応する主アーク電圧標準値に達した時点で押し込み
    を開始して今回のスタッド溶接を終了し、以後、前記そ
    の後のN回目の溶接の工程を繰り返すスタッド溶接のケ
    ーブル電圧降下補償方法。
  6. 【請求項6】 スタッドを被溶接材から引き上げてアー
    クを発生させた後にスタッドを被溶接材に所定の押し込
    み量だけ押し込んで溶接するスタッド溶接において、初
    回の溶接の検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値から溶接
    回路電圧降下を減算した検出間隔ごとの設定算出平均ア
    ーク電圧を積算し、この積算した主アーク期間積算入熱
    電圧値を主アーク積算値検出期間で除算した検出期間中
    の入熱電圧平均値と検出間隔ごとの主ア−ク電流平均値
    を積算した主アーク期間積算電流値を主アーク積算値検
    出期間で除算した検出期間中の溶接電流平均値と主アー
    ク積算値検出期間との積の主アーク期間積算入熱量が、
    予め設定した主アーク期間全体の標準入熱量に達した時
    点で押し込みを開始すると共に、スタッドを被溶接材に
    押し込んで短絡電流通電中に検出した押し込み短絡電圧
    平均値を記憶して初回のスタッド溶接を終了し、その後
    のN回目の溶接の検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値か
    ら初回の溶接で記憶した押し込み短絡電圧平均値を減算
    した検出間隔ごとの押し込み算出平均アーク電圧を積算
    し、この積算した主アーク期間積算入熱電圧値を主アー
    ク積算値検出期間で除算した検出期間中の入熱電圧平均
    値と検出間隔ごとの主ア−ク電流平均値を積算した主ア
    ーク期間積算電流値を主アーク積算値検出期間で除算し
    た検出期間中の溶接電流平均値と主アーク積算値検出期
    間との積の主アーク期間積算入熱量が、予め設定した主
    アーク期間全体の標準入熱量に達した時点で押し込みを
    開始して今回のスタッド溶接を終了し、以後、前記その
    後のN回目の溶接の工程を繰り返すスタッド溶接のケー
    ブル電圧降下補償方法。
  7. 【請求項7】 スタッドを被溶接材から引き上げてアー
    クを発生させた後にスタッドを被溶接材に所定の押し込
    み量だけ押し込んで溶接するスタッド溶接において、初
    回の溶接の検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値から溶接
    回路電圧降下を減算した検出間隔ごとの設定算出平均ア
    ーク電圧を積算した主アーク期間積算入熱量が、予め設
    定した主アーク期間全体の標準入熱量に達した時点で押
    し込みを開始すると共に、スタッドを被溶接材に押し込
    んで短絡電流通電中に検出した押し込み短絡電圧平均値
    を記憶して初回のスタッド溶接を終了し、その後のN回
    目の溶接の検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値から今回
    以前の溶接で記憶した押し込み短絡電圧平均値を減算し
    た検出間隔ごとの押し込み算出平均アーク電圧を積算し
    た主アーク期間積算入熱量が、予め設定した主アーク期
    間全体の標準入熱量に達した時点で押し込みを開始する
    と共に、スタッドを被溶接材に押し込んで短絡電流通電
    中に検出した押し込み短絡電圧平均値を記憶して今回の
    スタッド溶接を終了し、以後、前記その後のN回目の溶
    接の工程を繰り返すスタッド溶接のケーブル電圧降下補
    償方法。
  8. 【請求項8】 スタッドを被溶接材から引き上げてアー
    クを発生させた後にスタッドを被溶接材に所定の押し込
    み量だけ押し込んで溶接するスタッド溶接において、初
    回の溶接の検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値から溶接
    回路電圧降下を減算した検出間隔ごとの設定算出平均ア
    ーク電圧を積算した主アーク期間積算入熱電圧値が、予
    め設定した主アーク期間全体の標準入熱量に対応する主
    アーク電圧標準値に達した時点で押し込みを開始すると
    共に、スタッドを被溶接材に押し込んで短絡電流通電中
    に検出した押し込み短絡電圧平均値を記憶して初回のス
    タッド溶接を終了し、その後のN回目の溶接の検出間隔
    ごとの主ア−ク電圧平均値から今回以前の溶接で記憶し
    た押し込み短絡電圧平均値を減算した検出間隔ごとの押
    し込み算出平均アーク電圧を積算した主アーク期間積算
    入熱電圧値が、予め設定した主アーク期間全体の標準入
    熱量に対応する主アーク電圧標準値に達した時点で押し
    込みを開始すると共に、スタッドを被溶接材に押し込ん
    で短絡電流通電中に検出した押し込み短絡電圧平均値を
    記憶して今回のスタッド溶接を終了し、以後、前記その
    後のN回目の溶接の工程を繰り返すスタッド溶接のケー
    ブル電圧降下補償方法。
  9. 【請求項9】 スタッドを被溶接材から引き上げてアー
    クを発生させた後にスタッドを被溶接材に所定の押し込
    み量だけ押し込んで溶接するスタッド溶接において、初
    回の溶接の検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値から溶接
    回路電圧降下を減算した検出間隔ごとの設定算出平均ア
    ーク電圧を積算し、この積算した主アーク期間積算入熱
    電圧値を主アーク積算値検出期間で除算した検出期間中
    の入熱電圧平均値と検出間隔ごとの主ア−ク電流平均値
    を積算した主アーク期間積算電流値を主アーク積算値検
    出期間で除算した検出期間中の溶接電流平均値と主アー
    ク積算値検出期間との積の主アーク期間積算入熱量が、
    予め設定した主アーク期間全体の標準入熱量に達した時
    点で押し込みを開始すると共に、スタッドを被溶接材に
    押し込んで短絡電流通電中に検出した押し込み短絡電圧
    平均値を記憶して初回のスタッド溶接を終了し、その後
    のN回目の溶接の検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値か
    ら今回以前の溶接で記憶した押し込み短絡電圧平均値を
    減算した検出間隔ごとの押し込み算出平均アーク電圧を
    積算し、この積算した主アーク期間積算入熱電圧値を主
    アーク積算値検出期間で除算した検出期間中の入熱電圧
    平均値と検出間隔ごとの主ア−ク電流平均値を積算した
    主アーク期間積算電流値を主アーク積算値検出期間で除
    算した検出期間中の溶接電流平均値と主アーク積算値検
    出期間との積の主アーク期間積算入熱量が、予め設定し
    た主アーク期間全体の標準入熱量に達した時点で押し込
    みを開始すると共に、スタッドを被溶接材に押し込んで
    短絡電流通電中に検出した押し込み短絡電圧平均値を記
    憶して今回のスタッド溶接を終了し、以後、前記その後
    のN回目の溶接の工程を繰り返すスタッド溶接のケーブ
    ル電圧降下補償方法。
  10. 【請求項10】 スタッドを被溶接材から引き上げてア
    ークを発生させた後にスタッドを被溶接材に所定の押し
    込み量だけ押し込んで溶接するスタッド溶接において、
    初回の溶接の検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値から溶
    接回路電圧降下を減算した検出間隔ごとの設定算出平均
    アーク電圧を積算した主アーク期間積算入熱量が、予め
    設定した主アーク期間全体の標準入熱量に達した時点で
    押し込みを開始すると共に、スタッドを被溶接材に押し
    込んで短絡電流通電中に検出した押し込み短絡電圧平均
    値及び押し込み短絡電流平均値を記憶して初回のスタッ
    ド溶接を終了し、その後のN回目の溶接の検出間隔ごと
    の主ア−ク電圧平均値から、初回の溶接で記憶した押し
    込み短絡電圧平均値に今回の主ア−ク電流平均値と今回
    以前の押し込み短絡電流平均値との比を乗算した溶接回
    路電圧降下を減算した検出間隔ごとの押し込み算出平均
    アーク電圧を積算した主アーク期間積算入熱量が、予め
    設定した主アーク期間全体の標準入熱量に達した時点で
    押し込みを開始して今回のスタッド溶接を終了し、以
    後、前記その後のN回目の溶接の工程を繰り返すスタッ
    ド溶接のケーブル電圧降下補償方法。
  11. 【請求項11】 スタッドを被溶接材から引き上げてア
    ークを発生させた後にスタッドを被溶接材に所定の押し
    込み量だけ押し込んで溶接するスタッド溶接において、
    初回の溶接の検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値から溶
    接回路電圧降下を減算した検出間隔ごとの設定算出平均
    アーク電圧を積算した主アーク期間積算入熱電圧値が、
    予め設定した主アーク期間全体の標準入熱量に対応する
    主アーク電圧標準値に達した時点で押し込みを開始する
    と共に、スタッドを被溶接材に押し込んで短絡電流通電
    中に検出した押し込み短絡電圧平均値及び押し込み短絡
    電流平均値を記憶して初回のスタッド溶接を終了し、そ
    の後のN回目の溶接の検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均
    値から、初回の溶接で記憶した押し込み短絡電圧平均値
    に今回以前の押し込み短絡電流平均値との比を乗算した
    溶接回路電圧降下を減算した検出間隔ごとの押し込み算
    出平均アーク電圧を積算した主アーク期間積算入熱電圧
    値が、予め設定した主アーク期間全体の標準入熱量に対
    応する主アーク電圧標準値に達した時点で押し込みを開
    始して今回のスタッド溶接を終了し、以後、前記その後
    のN回目の溶接の工程を繰り返すスタッド溶接のケーブ
    ル電圧降下補償方法。
  12. 【請求項12】 スタッドを被溶接材から引き上げてア
    ークを発生させた後にスタッドを被溶接材に所定の押し
    込み量だけ押し込んで溶接するスタッド溶接において、
    初回の溶接の検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値から溶
    接回路電圧降下を減算した検出間隔ごとの設定算出平均
    アーク電圧を積算し、この積算した主アーク期間積算入
    熱電圧値を主アーク積算値検出期間で除算した検出期間
    中の入熱電圧平均値と検出間隔ごとの主ア−ク電流平均
    値を積算した主アーク期間積算電流値を主アーク積算値
    検出期間で除算した検出期間中の溶接電流平均値と主ア
    ーク積算値検出期間との積の主アーク期間積算入熱量
    が、予め設定した主アーク期間全体の標準入熱量に達し
    た時点で押し込みを開始すると共に、スタッドを被溶接
    材に押し込んで短絡電流通電中に検出した押し込み短絡
    電圧平均値を記憶して初回のスタッド溶接を終了し、そ
    の後のN回目の溶接の検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均
    値から、初回の溶接で記憶した押し込み短絡電圧平均値
    に今回以前の押し込み短絡電流平均値との比を乗算した
    溶接回路電圧降下を減算した検出間隔ごとの押し込み算
    出平均アーク電圧を積算し、この積算した主アーク期間
    積算入熱電圧値を主アーク積算値検出期間で除算した検
    出期間中の入熱電圧平均値と検出間隔ごとの主ア−ク電
    流平均値を積算した主アーク期間積算電流値を主アーク
    積算値検出期間で除算した検出期間中の溶接電流平均値
    と主アーク積算値検出期間との積の主アーク期間積算入
    熱量が、予め設定した主アーク期間全体の標準入熱量に
    達した時点で押し込みを開始して今回のスタッド溶接を
    終了し、以後、前記その後のN回目の溶接の工程を繰り
    返すスタッド溶接のケーブル電圧降下補償方法。
  13. 【請求項13】 スタッドを被溶接材から引き上げてア
    ークを発生させた後にスタッドを被溶接材に所定の押し
    込み量だけ押し込んで溶接するスタッド溶接において、
    初回の溶接の検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値から溶
    接回路電圧降下を減算した検出間隔ごとの設定算出平均
    アーク電圧を積算した主アーク期間積算入熱量が、予め
    設定した主アーク期間全体の標準入熱量に達した時点で
    押し込みを開始すると共に、スタッドを被溶接材に押し
    込んで短絡電流通電中に検出した押し込み短絡電圧平均
    値及び押し込み短絡電流平均値を記憶して初回のスタッ
    ド溶接を終了し、その後のN回目の溶接の検出間隔ごと
    の主ア−ク電圧平均値から、今回以前の溶接で記憶した
    押し込み短絡電圧平均値に今回の主ア−ク電流平均値と
    今回以前の溶接で記憶した押し込み短絡電流平均値との
    比を乗算した溶接回路電圧降下を減算した検出間隔ごと
    の押し込み算出平均アーク電圧を積算した主アーク期間
    積算入熱量が、予め設定した主アーク期間全体の標準入
    熱量に達した時点で押し込みを開始すると共に、スタッ
    ドを被溶接材に押し込んで短絡電流通電中に検出した押
    し込み短絡電圧平均値及び押し込み短絡電流平均値を記
    憶して今回のスタッド溶接を終了し、以後、前記その後
    のN回目の溶接の工程を繰り返すスタッド溶接のケーブ
    ル電圧降下補償方法。
  14. 【請求項14】 スタッドを被溶接材から引き上げてア
    ークを発生させた後にスタッドを被溶接材に所定の押し
    込み量だけ押し込んで溶接するスタッド溶接において、
    初回の溶接の検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値から溶
    接回路電圧降下を減算した検出間隔ごとの設定算出平均
    アーク電圧を積算した主アーク期間積算入熱電圧値が、
    予め設定した主アーク期間全体の標準入熱量に対応する
    主アーク電圧標準値に達した時点で押し込みを開始する
    と共に、スタッドを被溶接材に押し込んで短絡電流通電
    中に検出した押し込み短絡電圧平均値及び押し込み短絡
    電流平均値を記憶して初回のスタッド溶接を終了し、そ
    の後のN回目の溶接の検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均
    値から今回の主ア−ク電流平均値と今回以前の溶接で記
    憶した押し込み短絡電圧平均値に今回の主ア−ク電流平
    均値と今回以前の溶接で記憶した押し込み短絡電流平均
    値との比を乗算した溶接回路電圧降下を減算した検出間
    隔ごとの押し込み算出平均アーク電圧を積算した主アー
    ク期間積算入熱電圧値が、予め設定した主アーク期間全
    体の標準入熱量に対応する主アーク電圧標準値に達した
    時点で押し込みを開始すると共に、スタッドを被溶接材
    に押し込んで短絡電流通電中に検出した押し込み短絡電
    圧平均値及び押し込み短絡電流平均値を記憶して今回の
    スタッド溶接を終了し、以後、前記その後のN回目の溶
    接の工程を繰り返すスタッド溶接のケーブル電圧降下補
    償方法。
  15. 【請求項15】 スタッドを被溶接材から引き上げてア
    ークを発生させた後にスタッドを被溶接材に所定の押し
    込み量だけ押し込んで溶接するスタッド溶接において、
    初回の溶接の検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値から溶
    接回路電圧降下を減算した検出間隔ごとの設定算出平均
    アーク電圧を積算し、この積算した主アーク期間積算入
    熱電圧値を主アーク積算値検出期間で除算した検出期間
    中の入熱電圧平均値と検出間隔ごとの主ア−ク電流平均
    値を積算した主アーク期間積算電流値を主アーク積算値
    検出期間で除算した検出期間中の溶接電流平均値と主ア
    ーク積算値検出期間との積の主アーク期間積算入熱量
    が、予め設定した主アーク期間全体の標準入熱量に達し
    た時点で押し込みを開始すると共に、スタッドを被溶接
    材に押し込んで短絡電流通電中に検出した押し込み短絡
    電圧平均値及び押し込み短絡電流平均値を記憶して初回
    のスタッド溶接を終了し、その後のN回目の溶接の検出
    間隔ごとの主ア−ク電圧平均値から、初回の溶接で記憶
    した押し込み短絡電圧平均値に今回以前の押し込み短絡
    電流平均値との比を乗算した溶接回路電圧降下を減算し
    た検出間隔ごとの押し込み算出平均アーク電圧を積算
    し、この積算した主アーク期間積算入熱電圧値を主アー
    ク積算値検出期間で除算した検出期間中の入熱電圧平均
    値と検出間隔ごとの主ア−ク電流平均値を積算した主ア
    ーク期間積算電流値を主アーク積算値検出期間で除算し
    た検出期間中の溶接電流平均値と主アーク積算値検出期
    間との積の主アーク期間積算入熱量が、予め設定した主
    アーク期間全体の標準入熱量に達した時点で押し込みを
    開始すると共に、スタッドを被溶接材に押し込んで短絡
    電流通電中に検出した押し込み短絡電圧平均値及び押し
    込み短絡電流平均値を記憶して今回のスタッド溶接を終
    了し、以後、前記その後のN回目の溶接の工程を繰り返
    すスタッド溶接のケーブル電圧降下補償方法。
  16. 【請求項16】 スタッドを被溶接材から引き上げてア
    ークを発生させた後にスタッドを被溶接材に所定の押し
    込み量だけ押し込んで溶接するスタッド溶接において、
    初回の溶接の検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値から溶
    接回路電圧降下を減算した検出間隔ごとの設定算出平均
    アーク電圧を積算した主アーク期間積算入熱量が、予め
    設定した主アーク期間全体の標準入熱量に達した時点で
    押し込みを開始すると共に、スタッドを被溶接材に押し
    込んで短絡電流通電中に検出した押し込み短絡電圧平均
    値を押し込み短絡電流平均値で除算した算出抵抗値を記
    憶して初回のスタッド溶接を終了し、その後のN回目の
    溶接の検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値から今回の主
    ア−ク電流平均値と初回の溶接で算出した算出抵抗値と
    の積の溶接回路電圧降下を減算した検出間隔ごとの押し
    込み算出平均アーク電圧を積算した主アーク期間積算入
    熱量が、予め設定した主アーク期間全体の標準入熱量に
    達した時点で押し込みを開始して今回のスタッド溶接を
    終了し、以後、前記その後のN回目の溶接の工程を繰り
    返すスタッド溶接のケーブル電圧降下補償方法。
  17. 【請求項17】 スタッドを被溶接材から引き上げてア
    ークを発生させた後にスタッドを被溶接材に所定の押し
    込み量だけ押し込んで溶接するスタッド溶接において、
    初回の溶接の検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値から溶
    接回路電圧降下を減算した検出間隔ごとの設定算出平均
    アーク電圧を積算した主アーク期間積算入熱電圧値が、
    予め設定した主アーク期間全体の標準入熱量に対応する
    主アーク電圧標準値に達した時点で押し込みを開始する
    と共に、スタッドを被溶接材に押し込んで短絡電流通電
    中に検出した押し込み短絡電圧平均値を押し込み短絡電
    流平均値で除算した算出抵抗値を記憶して初回のスタッ
    ド溶接を終了し、その後のN回目の溶接の検出間隔ごと
    の主ア−ク電圧平均値から今回の主ア−ク電流平均値と
    初回の溶接で算出した算出抵抗値との積の溶接回路電圧
    降下を減算した検出間隔ごとの押し込み算出平均アーク
    電圧を積算した主アーク期間積算入熱電圧値が、予め設
    定した主アーク期間全体の標準入熱量に対応する主アー
    ク電圧標準値に達した時点で押し込みを開始して今回の
    スタッド溶接を終了し、以後、前記その後のN回目の溶
    接の工程を繰り返すスタッド溶接のケーブル電圧降下補
    償方法。
  18. 【請求項18】 スタッドを被溶接材から引き上げてア
    ークを発生させた後にスタッドを被溶接材に所定の押し
    込み量だけ押し込んで溶接するスタッド溶接において、
    初回の溶接の検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値から溶
    接回路電圧降下を減算した検出間隔ごとの設定算出平均
    アーク電圧を積算し、この積算した主アーク期間積算入
    熱電圧値を主アーク積算値検出期間で除算した検出期間
    中の入熱電圧平均値と検出間隔ごとの主ア−ク電流平均
    値を積算した主アーク期間積算電流値を主アーク積算値
    検出期間で除算した検出期間中の溶接電流平均値と主ア
    ーク積算値検出期間との積の主アーク期間積算入熱量
    が、予め設定した主アーク期間全体の標準入熱量に達し
    た時点で押し込みを開始すると共に、スタッドを被溶接
    材に押し込んで短絡電流通電中に検出した押し込み短絡
    電圧平均値を押し込み短絡電流平均値で除算した算出抵
    抗値を記憶して初回のスタッド溶接を終了し、その後の
    N回目の溶接の検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値から
    今回の主ア−ク電流平均値と初回の溶接で算出した算出
    抵抗値との積の溶接回路電圧降下を減算した検出間隔ご
    との押し込み算出平均アーク電圧を積算し、この積算し
    た主アーク期間積算入熱電圧値を主アーク積算値検出期
    間で除算した検出期間中の入熱電圧平均値と検出間隔ご
    との主ア−ク電流平均値を積算した主アーク期間積算電
    流値を主アーク積算値検出期間で除算した検出期間中の
    溶接電流平均値と主アーク積算値検出期間との積の主ア
    ーク期間積算入熱量が、予め設定した主アーク期間全体
    の標準入熱量に達した時点で押し込みを開始して今回の
    スタッド溶接を終了し、以後、前記その後のN回目の溶
    接の工程を繰り返すスタッド溶接のケーブル電圧降下補
    償方法。
  19. 【請求項19】 スタッドを被溶接材から引き上げてア
    ークを発生させた後にスタッドを被溶接材に所定の押し
    込み量だけ押し込んで溶接するスタッド溶接において、
    初回の溶接の検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値から溶
    接回路電圧降下を減算した検出間隔ごとの設定算出平均
    アーク電圧を積算した主アーク期間積算入熱量が、予め
    設定した主アーク期間全体の標準入熱量に達した時点で
    押し込みを開始すると共に、スタッドを被溶接材に押し
    込んで短絡電流通電中に検出した押し込み短絡電圧平均
    値を押し込み短絡電流平均値で除算した算出抵抗値を記
    憶して初回のスタッド溶接を終了し、その後のN回目の
    溶接の検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値から今回の主
    ア−ク電流平均値と今回以前の溶接で算出した算出抵抗
    値との積の溶接回路電圧降下を減算した検出間隔ごとの
    押し込み算出平均アーク電圧を積算した主アーク期間積
    算入熱量が、予め設定した主アーク期間全体の標準入熱
    量に達した時点で押し込みを開始すると共に、スタッド
    を被溶接材に押し込んで短絡電流通電中に検出した押し
    込み短絡電圧平均値を押し込み短絡電流平均値で除算し
    た算出抵抗値を記憶して今回のスタッド溶接を終了し、
    以後、前記その後のN回目の溶接の工程を繰り返すスタ
    ッド溶接のケーブル電圧降下補償方法。
  20. 【請求項20】 スタッドを被溶接材から引き上げてア
    ークを発生させた後にスタッドを被溶接材に所定の押し
    込み量だけ押し込んで溶接するスタッド溶接において、
    初回の溶接の検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値から溶
    接回路電圧降下を減算した検出間隔ごとの設定算出平均
    アーク電圧を積算した主アーク期間積算入熱電圧値が、
    予め設定した主アーク電圧標準値に達した時点で押し込
    みを開始すると共に、スタッドを被溶接材に押し込んで
    短絡電流通電中に検出した押し込み短絡電圧平均値を押
    し込み短絡電流平均値で除算した算出抵抗値を記憶して
    初回のスタッド溶接を終了し、その後のN回目の溶接の
    検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値から今回の主ア−ク
    電流平均値と今回以前の溶接で算出した算出抵抗値との
    積の溶接回路電圧降下を減算した検出間隔ごとの押し込
    み算出平均アーク電圧を積算した主アーク期間積算入熱
    電圧値が、予め設定した主アーク期間全体の標準入熱量
    に対応する主アーク電圧標準値に達した時点で押し込み
    を開始すると共に、スタッドを被溶接材に押し込んで短
    絡電流通電中に検出した押し込み短絡電圧平均値を押し
    込み短絡電流平均値で除算した算出抵抗値を記憶して今
    回のスタッド溶接を終了し、以後、前記その後のN回目
    の溶接の工程を繰り返すスタッド溶接のケーブル電圧降
    下補償方法。
  21. 【請求項21】 スタッドを被溶接材から引き上げてア
    ークを発生させた後にスタッドを被溶接材に所定の押し
    込み量だけ押し込んで溶接するスタッド溶接において、
    初回の溶接の検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値から溶
    接回路電圧降下を減算した検出間隔ごとの設定算出平均
    アーク電圧を積算し、この積算した主アーク期間積算入
    熱電圧値を主アーク積算値検出期間で除算した検出期間
    中の入熱電圧平均値と検出間隔ごとの主ア−ク電流平均
    値を積算した主アーク期間積算電流値を主アーク積算値
    検出期間で除算した検出期間中の溶接電流平均値と主ア
    ーク積算値検出期間との積の主アーク期間積算入熱量
    が、予め設定した主アーク期間全体の標準入熱量に達し
    た時点で押し込みを開始すると共に、スタッドを被溶接
    材に押し込んで短絡電流通電中に検出した押し込み短絡
    電圧平均値を押し込み短絡電流平均値で除算した算出抵
    抗値を記憶して初回のスタッド溶接を終了し、その後の
    N回目の溶接の検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値から
    今回の主ア−ク電流平均値と初回の溶接で算出した算出
    抵抗値との積の溶接回路電圧降下を減算した検出間隔ご
    との押し込み算出平均アーク電圧を積算し、この積算し
    た主アーク期間積算入熱電圧値を主アーク積算値検出期
    間で除算した検出期間中の入熱電圧平均値と検出間隔ご
    との主ア−ク電流平均値を積算した主アーク期間積算電
    流値を主アーク積算値検出期間で除算した検出期間中の
    溶接電流平均値と主アーク積算値検出期間との積の主ア
    ーク期間積算入熱量が、予め設定した主アーク期間全体
    の標準入熱量に達した時点で押し込みを開始すると共
    に、スタッドを被溶接材に押し込んで短絡電流通電中に
    検出した押し込み短絡電圧平均値を押し込み短絡電流平
    均値で除算した算出抵抗値を記憶して今回のスタッド溶
    接を終了し、以後、前記その後のN回目の溶接の工程を
    繰り返すスタッド溶接のケーブル電圧降下補償方法。
  22. 【請求項22】 請求項1から請求項21までのいずれ
    か1の溶接回路電圧降下が、比較的正確な値を入力した
    2次ケーブルの断面積及び長さから算出した設定抵抗値
    Rsと検出間隔ごとの主ア−ク電流平均値との積である
    スタッド溶接のケーブル電圧降下補償方法。
  23. 【請求項23】 請求項1から請求項21までのいずれ
    か1の溶接回路電圧降下が、溶接回路の電圧降下に相当
    する予め設定した設定電圧降下であるスタッド溶接のケ
    ーブル電圧降下補償方法。
  24. 【請求項24】 溶接回路電圧降下又は今回以前の溶接
    で検出した押し込み短絡電圧平均値から、今回の溶接で
    検出した押し込み短絡電圧平均値を減算した絶対値が、
    予め設定した電圧降下誤差許容値を越えたときに、今回
    の溶接で検出した押し込み短絡電圧平均値を、N回目の
    溶接の押し込み算出平均アーク電圧を算出するときの押
    し込み短絡電圧平均値とする請求項4又は請求項5又は
    請求項6又は請求項7又は請求項8又は請求項9のスタ
    ッド溶接のケーブル電圧降下補償方法。
  25. 【請求項25】 溶接回路電圧降下又は今回以前の溶接
    で検出した押し込み短絡電圧平均値に今回以前の主ア−
    ク電流平均値と押し込み短絡電流平均値との比を乗算し
    た溶接回路電圧降下から、今回の溶接で検出した押し込
    み短絡電圧平均値に今回の主ア−ク電流平均値と押し込
    み短絡電流平均値との比を乗算した溶接回路電圧降下を
    減算した絶対値が、予め設定した電圧降下誤差許容値を
    越えたときに、今回の溶接で検出した押し込み短絡電圧
    平均値を、N回目の溶接の押し込み算出平均アーク電圧
    を算出するときの押し込み短絡電圧平均値とする請求項
    10又は請求項11又は請求項12又は請求項13又は
    請求項14又は請求項15のスタッド溶接のケーブル電
    圧降下補償方法。
  26. 【請求項26】 溶接回路電圧降下又は今回以前の溶接
    で算出した算出抵抗値と検出間隔ごとの主ア−ク電流平
    均値との積の溶接回路電圧降下から、今回の溶接で算出
    した算出抵抗値と検出間隔ごとの主ア−ク電流平均値と
    の積の溶接回路電圧降下を減算した絶対値が、予め設定
    した電圧降下誤差許容値を越えたときに、今回の溶接で
    算出した算出抵抗値を、N回目の溶接の押し込み算出平
    均アーク電圧を算出するときの算出抵抗値とする請求項
    16又は請求項17又は請求項18又は請求項19又は
    請求項20又は請求項21のスタッド溶接のケーブル電
    圧降下補償方法。
  27. 【請求項27】 スタッドを被溶接材から引き上げてア
    ークを発生させた後にスタッドを被溶接材に所定の押し
    込み量だけ押し込んで溶接するスタッド溶接において、
    溶接開始前に、正常な溶接時の主アーク期間全体の標準
    入熱量を予め設定しておく標準入熱量設定ステップと、
    溶接回路の電圧降下に相当する設定電圧降下を予め設定
    しておく溶接回路電圧降下設定ステップと、初回の溶接
    で主ア−クを発生させ、主アーク電流・電圧検出開始時
    点から、検出間隔ごとに、検出間隔ごとの主ア−ク電流
    平均値及び検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値を測定し
    て、この測定した溶接の検出間隔ごとの主ア−ク電圧平
    均値から溶接回路の電圧降下に相当する予め設定した設
    定電圧降下を減算した設定算出平均アーク電圧を算出す
    る初回平均アーク電圧検出修正ステップと、この検出間
    隔ごとの設定算出平均アーク電圧と検出期間中の溶接電
    流平均値又は検出間隔ごとの主ア−ク電流平均値との積
    の検出間隔ごとの入熱量平均値を積算した主アーク期間
    積算入熱量を算出し、この算出した主アーク期間積算入
    熱量が、予め設定した主アーク期間全体の標準入熱量に
    達した時点で押し込みを開始する初回入熱量積算押し込
    みステップと、スタッドを被溶接材に押し込んで短絡電
    流通電中に検出した押し込み短絡電圧平均値を押し込み
    短絡電流平均値で除算した算出抵抗値を記憶して初回の
    スタッド溶接を終了する初回抵抗値算出ステップと、そ
    の後のN回目の継続溶接の主ア−クを発生させ、主アー
    ク電流・電圧検出開始時点から、検出間隔ごとに、検出
    間隔ごとの主ア−ク電流平均値及び検出間隔ごとの主ア
    −ク電圧平均値を測定して、この測定した検出間隔ごと
    の主ア−ク電圧平均値から今回の主ア−ク電流平均値と
    算出抵抗値修正ステップで算出した算出抵抗値との積の
    溶接回路電圧降下を減算した検出間隔ごとの押し込み算
    出平均アーク電圧を算出する継続平均アーク電圧修正ス
    テップと、この検出間隔ごとの押し込み算出平均アーク
    電圧と検出期間中の溶接電流平均値又は検出間隔ごとの
    主ア−ク電流平均値との積の検出間隔ごとの入熱量平均
    値を積算して主アーク期間積算入熱量を算出し、この算
    出した主アーク期間積算入熱量が、予め設定した主アー
    ク期間全体の標準入熱量に達した時点で押し込みを開始
    する継続入熱量積算押し込みステップと、スタッドを被
    溶接材に押し込んで短絡電流通電中に検出した押し込み
    短絡電圧平均値を押し込み短絡電流平均値で除算した算
    出抵抗値を記憶して今回のスタッド溶接を終了する継続
    抵抗値算出ステップと、以後、前記その後のN回目の溶
    接の工程を繰り返すスタッド溶接のケーブル電圧降下補
    償方法。
  28. 【請求項28】 スタッドを被溶接材から引き上げてア
    ークを発生させた後にスタッドを被溶接材に所定の押し
    込み量だけ押し込んで溶接するスタッド溶接において、
    溶接開始前に、正常な溶接時の主アーク期間全体の標準
    入熱量を予め設定しておく標準入熱量設定ステップST
    1と、 溶接回路の電圧降下に相当する予め設定した設定電圧降
    下と電圧降下誤差許容値とを、予め設定しておく溶接回
    路電圧降下設定ステップST2と、初回の溶接でスタッ
    ドを被溶接材から引き上げて主ア−ク期間中の検出間隔
    ごとの主ア−ク電圧平均値及び主ア−ク電流平均値を検
    出する初回主ア−ク電圧検出ステップST3と、 この検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値から溶接回路の
    電圧降下に相当する予め設定した設定電圧降下を減算し
    た検出間隔ごとの設定算出平均アーク電圧を算出する初
    回平均アーク電圧修正ステップST4と、 この検出間隔ごとの設定算出平均アーク電圧と検出期間
    中の溶接電流平均値又は検出間隔ごとの主ア−ク電流平
    均値との積の検出間隔ごとの入熱量平均値を積算して主
    アーク期間積算入熱量を算出する初回主アーク期間積算
    入熱量算出ステップST5と、 この主アーク期間積算入熱量が、期間全体の標準入熱量
    に達した時点で押し込みを開始する初回押し込みステッ
    プST6と、 押し込み短絡電流通電中の押し込み短絡電圧平均値と押
    し込み短絡電流平均値とを検出する初回押し込み溶接電
    圧検出ステップST7と、 この押し込み短絡電圧平均値を押し込み短絡電流平均値
    で除算して2次ケ−ブルの算出抵抗値を算出して記憶す
    る初回抵抗値算出ステップST8と、 初回の溶接で算出した算出抵抗値と検出間隔ごとの主ア
    −ク電流平均値との積の溶接回路電圧降下から、今回の
    溶接で算出した算出抵抗値と検出間隔ごとの主ア−ク電
    流平均値との積の溶接回路電圧降下を減算した絶対値
    が、予め設定した電圧降下誤差許容値を越えたときに、
    今回の溶接で算出した算出抵抗値を、N回目の溶接の押
    し込み算出平均アーク電圧を算出するときの算出抵抗値
    とする初回算出抵抗値修正ステップST9と、 その後のN回目の継続溶接の主ア−クを発生させ、主ア
    ーク電流・電圧検出開始時点から、検出間隔ごとに、検
    出間隔ごとの主ア−ク電流平均値及び検出間隔ごとの主
    ア−ク電圧平均値を測定する継続主ア−ク電圧検出ステ
    ップST13と、 継続溶接の検出間隔ごとの主ア−ク電圧平均値から今回
    の主ア−ク電流平均値と算出抵抗値修正ステップで算出
    した算出抵抗値との積の溶接回路電圧降下を減算した検
    出間隔ごとの押し込み算出平均アーク電圧を算出する継
    続平均アーク電圧算出ステップST14と、 この検出間隔ごとの押し込み算出平均アーク電圧と検出
    期間中の溶接電流平均値又は検出間隔ごとの主ア−ク電
    流平均値との積の検出間隔ごとの入熱量平均値を積算し
    て主アーク期間積算入熱量を算出する継続主アーク期間
    積算入熱量算出ステップST15と、 この主アーク期間積算入熱量が、予め設定した主アーク
    期間全体の標準入熱量に達した時点で押し込みを開始す
    る継続押し込みステップST16と、 押し込み短絡電流通電中の押し込み短絡電圧平均値と押
    し込み短絡電流平均値とを検出する継続押し込み溶接電
    圧検出ステップST17と、 この押し込み短絡電圧平均値を押し込み短絡電流平均値
    で除算して2次ケ−ブルの算出抵抗値を算出して記憶す
    る継続抵抗値算出ステップST18と、 今回以前の溶接で算出した算出抵抗値と検出間隔ごとの
    主ア−ク電流平均値との積の溶接回路電圧降下から、今
    回の溶接で算出した算出抵抗値と検出間隔ごとの主ア−
    ク電流平均値との積の溶接回路電圧降下を減算した絶対
    値が、予め設定した電圧降下誤差許容値を越えたとき
    に、今回の溶接で算出した算出抵抗値を、N回目の溶接
    の押し込み算出平均アーク電圧を算出するときの算出抵
    抗値とする継続算出抵抗値修正ステップST19と、 以後、溶接終了まで算出・標準ア−ク電圧比較ステップ
    ST13から電圧降下算出ステップST19までを繰り
    返すスタッド溶接のケーブル電圧降下補償方法。
  29. 【請求項29】 初回の溶接が溶接電源装置に電力を供
    給した後の最初の溶接である請求項4から請求項21ま
    でのいずれか1又は請求項27又は請求項28のスタッ
    ド溶接のケーブル電圧降下補償方法。
  30. 【請求項30】 初回の溶接が前回のスタッド溶接と今
    回のスタッド溶接との間の時間が予め設定した時間を経
    過した後の最初の溶接である請求項4から請求項21ま
    でのいずれか1又は請求項27又は請求項28のスタッ
    ド溶接のケーブル電圧降下補償方法。
  31. 【請求項31】 予め定めた溶接条件設定値を変更した
    最初の溶接である請求項4から請求項21までのいずれ
    か1又は請求項27又は請求項28のスタッド溶接のケ
    ーブル電圧降下補償方法。
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