JP3777017B2 - スタッド溶接品質管理方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スタッド溶接の溶込量を維持及び管理するスタッド溶接の品質管理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、スタッド溶接の仕上がり外観、溶込量等の品質を判定する方法として、作業員が溶接したスタッドを目視によって外観検査をし、ハンマーで打撃する曲げ試験等によって、溶接継手の品質を判定してきたが、外観検査だけでは溶接継手の品質を正確に判定することができないし、またハンマーで溶接したスタッドを打撃する曲げ試験は、過大な労力を要しまた破壊試験であるために、次のような品質判定方法が提案されている。
【0004】
特開昭61−242766の技術は、電磁オシログラフを使用して溶接電流及び溶接電圧、特に溶接終了時の押込み中の短絡電流を測定記録して、品質判定を行っている。
【0006】
特開平1−154877の技術は、スタッドの移動量とガンコイルの電圧及び溶接電流の各波形とを検出して、押込み開始点、ガンコイルの電圧の出力停止点及び溶接電流短絡時のサージ電流のピーク点の3点の内のいずれか2つの時間的位置関係から溶接結果の合否を判定してきた。
【0008】
特開平7−144275の技術は、アーク電圧とスタッドの移動状態とを検出しモニタリングして、押込み開始前0. 3秒以内のアーク電圧を測定して、短絡が生じて溶接電圧が0になったとき、融合不良欠陥を判定している。
【0010】
また溶接品質を確保するためには、所要の入熱を得ることが重要であり、もし溶接条件が適正でなく所要の入熱を得ることができない場合、例えば、溶接電流が適正値よりも大きい場合、引き上げ距離が短い場合又は溶接姿勢が不良の場合は、ア−ク中にスタッドの溶融面が被溶接物の溶融プールに接触して短絡が発生する。
この短絡が頻繁に発生すると、ア−ク電圧が十分に継続しないために入熱不足となって、押し込み中に所要の押し込み量だけ押し込むことができなくなり溶接不良となる。
【0012】
そこで、所要の入熱が得られているかどうかを確認するために、スタッド保持期間中の溶接電流と溶接電圧とを常時監視しなければならない。ここで、サイリスタ等で構成される略定電流電源の場合、溶接電流は略一定値に制御された電流を通電しているので、溶接電圧だけを監視しても入熱を監視したことになる。
【0014】
溶接電圧を監視する方法として、検出された溶接電圧波形をモニタ−装置等によって常時監視する方法があるが、作業者が常時監視しなければならない。このモニタ−装置自体は大型であるので、建設現場等の溶接位置が頻繁に移動するときは、溶接位置に応じて移動しなければならないために作業性を低下させる。またモニタ−装置は高価であり、頻繁な移動すると故障の原因ともなる。
【0016】
図1は溶接電圧を監視する別の従来方法を示すスタッド溶接装置のブロック図である。同図は、三相電源30を入力としてサイリスタ等で構成される略定電流の溶接電源装置31と、溶接ガン32と、溶接電源装置31の出力端子の「−」端子と溶接ガン32との間に接続された2次ケーブル33と、スタッドを溶接する鉄骨構造物等の被溶接物34と、溶接電源装置31の出力端子の「+」端子と被溶接物34とを接続する接続線42、43等で形成されるスタッド溶接装置のブロック図である。
【0018】
同図において、溶接電源装置31の出力端子に接続された溶接電圧検出器35によって検出された検出電圧は、フィルタ回路36を通って平均値化される。この平均値化された溶接電圧平均値Vdは、増幅回路37で増幅して表示器38にその値が表示されると同時に、基準溶接電圧設定回路39によって予め設定された適正な溶接電圧が得られたときの溶接電圧平均値Veとを比較器40で比較してその差の絶対値が許容範囲の値△Veから外れる場合は、警報器41を作動させて警報を発する。
【0020】
図2は、図1のブロック図において、正常な溶接が行われた場合の出力端子電圧Vdの波形を示す図である。
同図において、Tpは、溶接ガンを引き上げてア−クを発生させ、ア−クを持続し安定させるために、所要の溶接電流に移行する前に、パイロット電流Ipを通電するパイロット電流期間である。
Taは主アーク電流期間であり、またTsは溶接ガンの押し込んでスタッドが被溶接物に短絡してから溶接電流が停止して溶接が終了するまでの期間である。このときの溶接電圧平均値Vd1は、図1の基準溶接電圧設定回路39にVe=Vd1として予め設定しておき、次の溶接において得られた溶接電圧平均値Vdが|Ve−Vd|≦Veであれば、正常な入熱が得られたと判定される。
【0025】
図3(A)はスタッド保持期間中に短絡が発生した場合のスタッド保持具と被溶接物の溶接箇所付近との負荷電圧Voの波形を示す負荷電圧波形図であり、同図(B)はスタッド保持期間中に短絡が発生した場合の溶接電源装置の出力端子電圧Vdの波形を示す図である。
同図(B)において、溶接電圧平均値Vdは、|Ve−Vd2|>△Veとなるために、正常な入熱が得られていないと判定される。ここで、2次ケーブル、被溶接物の接触抵抗等による電圧降下分を無視しているが、正確にアーク電圧を検出するためには、溶接するスタッド又はスタッド保持具と被溶接物の溶接する箇所付近とに電圧検出用の検出線を接続しなければならない。しかし、ほとんどの場合、溶接電源装置の出力端子間に検出線を設けて出力端子電圧Vdを検出している。
この場合、検出した出力端子電圧Vdは、溶接電源装置の出力端子に接続された2次ケーブル、被溶接物等の抵抗による電圧降下Vrがアーク電圧Vaに加算された電圧となる。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】
現場作業では、通常、溶接電源装置が重量物であるために移動が困難であるので、溶接電源装置を頻繁に移動させないで、ある位置に設置してその出力端子の「+」端子を溶接電源装置付近の被溶接物に接続し、「−」端子を溶接可能な範囲まで2次ケーブルを溶接箇所まで延長する。したがって、2次ケーブル、被溶接物等の抵抗値が溶接場所によって変化するために、2次ケーブル、被溶接物等の抵抗による電圧降下Vrも変化する。
【0032】
溶接電源装置の出力端子間で出力電圧を検出する場合、2次ケーブル長が短いときは、検出電圧とアーク電圧との誤差は少ないが、溶接電流は、16φ、19φ等の太径のスタッド溶接のときは1000〜2000A程度の大電流を通電するので、検出電圧とアーク電圧との誤差が大になる。
また、溶接電源装置の出力電流容量では、2次ケーブル長を溶接箇所まで最長往復200[m]延長して溶接することが可能であるが、往復200[m]延長して溶接すると、2次ケーブル、被溶接物等の電圧降下Vrは数十Vになり、この電圧降下Vrは、溶接電源装置から溶接箇所までの距離に関係する2次ケーブルの長さ、2次ケーブルの直径等の違いによって大きく変化する。
【0034】
図4(A)は、2次ケーブル及び被溶接物の抵抗値による電圧降下Vrが大きい場合のスタッド保持具と被溶接物の溶接箇所付近との負荷電圧Voの波形を示す負荷電圧波形図であり、同図(B)は図1のスタッド溶接装置を使用して検出される溶接電源装置の出力端子電圧Vdの波形を示す図である。
同図において、出力端子電圧の溶接電圧平均値Vd3は、負荷電圧Voに2次ケ−ブルの電圧降下Vr1と被溶接物の抵抗によって生じる電圧降下Vr2とが含まれるので、溶接電圧平均値Vd3=(Vr1+Vr2)+Vd1となる。
したがって、正常なア−ク電圧が発生しても、出力端子電圧の溶接電圧平均値Vd3は、図2に示す溶接電圧平均値Vd1よりも電圧降下(Vr=Vr1+Vr2)だけ大きくなるために、図1の基準溶接電圧設定回路39で設定された溶接電圧平均値Veに、出力端子電圧の溶接電圧平均値Vd3を設定しなければならない。
しかし、前述した現場作業のように、2次ケーブル及び被溶接物の抵抗値が常に変化する場合は、電圧降下が大きく変化するために、監視しても制御することができなくなる。
【0051】
【課題を解決するための手段】
請求項1の方法は、スタッド溶接の品質を管理するスタッド溶接品質管理方法において、溶接ガンに保持したスタッドを被溶接材から引き上げてアーク発生中に検出した溶接電圧平均値V1aから溶接ガンに保持したスタッドを被溶接材に押し込んで短絡電流通電中に検出した溶接電圧平均値V2aを引いた算出平均アーク電圧Vavをスタッド溶接の品質判定又はスタッド溶接の入熱制御をするスタッド溶接品質管理方法である。
【0052】
請求項2の方法は、スタッド溶接の品質を管理するスタッド溶接品質管理方法において、スタッド溶接の品質判定が、溶接ガンに保持したスタッドを被溶接材から引き上げてアーク発生中に検出した溶接電圧平均値V1aから溶接ガンに保持したスタッドを被溶接材に押し込んで短絡電流通電中に検出した溶接電圧平均値V2aを引いた算出平均アーク電圧Vavを表示又は警報させるスタッド溶接品質管理方法である。
【0053】
請求項3の方法は、後述する図6及び図7に示すように、算出平均アーク電圧Vav1が、短絡が発生するときの引き上げ中の検出期間T1の溶接電圧平均値V1bから短絡が発生しないときの検出期間T2の溶接電圧平均値V2aを引いた値であって、短絡が発生したときの算出平均ア−ク電圧Vav1が、短絡が発生しないときの算出平均ア−ク電圧Vavよりも減少したときに品質低下と判定するスタッド溶接品質管理方法である。
【0054】
請求項4の方法は、後述する図6及び図8に示すように、算出平均アーク電圧Vav2が、短絡が発生しないときの引き上げ中の溶接電圧平均値V1aから短絡電圧検出開始時点t21から遅れて短絡したときの検出期間T2の溶接電圧平均値V2cを引いた値であって、短絡電圧検出開始時点t21から遅れて短絡したときの算出平均ア−ク電圧Vav2が、短絡が発生しないときの算出平均ア−ク電圧Vavよりも減少したときに品質低下と判定するスタッド溶接品質管理方法である。
【0055】
請求項5の方法は、後述する図6乃至図8に示すように、算出平均アーク電圧Vav1が、短絡が発生するときの引き上げ中の検出期間T1の溶接電圧平均値V1bから短絡が発生しないときの検出期間T2の溶接電圧平均値V2aを引いた値であって、短絡が発生したときの算出平均ア−ク電圧Vav1が、短絡が発生しないときの算出平均ア−ク電圧Vavよりも減少したとき及び算出平均アーク電圧Vav2が、短絡が発生しないときの引き上げ中の溶接電圧平均値V1aから短絡電圧検出開始時点t21から遅れて短絡したときの検出期間T2の溶接電圧平均値V2cを引いた値であって、短絡電圧検出開始時点t21から遅れて短絡したときの算出平均ア−ク電圧Vav2が、短絡が発生しないときの算出平均ア−ク電圧Vavよりも減少したときに品質低下と判定するスタッド溶接品質管理方法である。
【0056】
請求項6の方法は、後述する図6及び図7に示すように、算出平均アーク電圧Vav1が、短絡が発生するときの引き上げ中の検出期間T1の溶接電圧平均値V1bから短絡が発生しないときの検出期間T2の溶接電圧平均値V2aを引いた値であって、短絡が発生したときの算出平均ア−ク電圧Vav1が、短絡が発生しないときの算出平均ア−ク電圧Vavよりも減少したときに入熱を増加させるスタッド溶接品質管理方法である。
【0057】
請求項7の方法は、後述する図6及び図8に示すように、算出平均アーク電圧Vav2が、短絡が発生しないときの引き上げ中の溶接電圧平均値V1aから短絡電圧検出開始時点t21から遅れて短絡したときの検出期間T2の溶接電圧平均値V2cを引いた値であって、短絡電圧検出開始時点t21から遅れて短絡したときの算出平均ア−ク電圧Vav2が、短絡が発生しないときの算出平均ア−ク電圧Vavよりも減少したときに入熱を減少させるスタッド溶接品質管理方法である。
【0058】
請求項8の方法は、後述する図6及び図7に示すように、算出平均アーク電圧Vav1が、短絡が発生するときの引き上げ中の検出期間T1の溶接電圧平均値V1bから短絡が発生しないときの検出期間T2の溶接電圧平均値V2aを引いた値であって、短絡が発生したときの算出平均ア−ク電圧Vav1が、短絡が発生しないときの算出平均ア−ク電圧Vavよりも減少したときに入熱を増加させると共に、算出平均アーク電圧Vav2が、短絡が発生しないときの引き上げ中の溶接電圧平均値V1aから短絡電圧検出開始時点t21から遅れて短絡したときの検出期間T2の溶接電圧平均値V2cを引いた値であって、短絡電圧検出開始時点t21から遅れて短絡したときの算出平均ア−ク電圧Vav2が、短絡が発生しないときの算出平均ア−ク電圧Vavよりも減少したときに入熱を減少させるスタッド溶接品質管理方法である。
【0059】
【発明の実施の形態】
本発明の方法は、スタッド溶接の品質を管理するスタッド溶接品質管理方法において、スタッド溶接用の溶接電源装置の出力端子から検出した出力電圧によって、2次ケーブルによる電圧降下が変動したときであっても、スタッド近傍の負荷電圧を算出するする方法であって、溶接ガンに保持したスタッドを被溶接材から引き上げてアーク発生中に検出した溶接電圧平均値V1aから溶接ガンに保持したスタッドを被溶接材に押し込んで短絡電流通電中に検出した溶接電圧平均値V2aを引いた算出平均アーク電圧Vavをスタッド溶接の品質判定又はスタッド溶接の入熱制御をするスタッド溶接品質管理方法である。
【0060】
【実施例】
以下、図面を参照して動作を説明する。図5は、本発明の方法を実施するスタッド溶接装置の構成を示す図である。
図5のスタッド溶接装置は、溶接電源装置1とスタッド溶接ガン2と溶接制御装置3とから形成される。
この溶接電源装置1は、溶接ガン2にパイロット電流と主電流とから成る溶接電流を出力し、後述する溶接制御装置3から出力されるアナログ信号に応じて、出力電流Ioを制御する電流指令出力回路5と、その電流指令に基づいて溶接電流を制御するサイリスタ等の半導体スイッチング素子からなる溶接電流出力調整回路15と、2次ケーブル17を通って溶接ガン2に装着されたスタッド18に出力される溶接電流Ioを検出して溶接電流検出信号Icを出力する溶接電流検出回路ICと、出力端子電圧Vdを検出して溶接電圧検出信号Vcを出力する溶接電圧検出回路VCとから形成される。
【0062】
溶接制御装置3は、溶接電流検出信号Icをディジタル溶接電流検出信号Iddに変換して演算処理回路CPUに出力するA/D変換器7と、溶接電圧検出信号Vcをディジタル溶接電圧検出信号Vddに変換して演算処理回路CPUに出力するA/D変換器8と、ディジタル溶接電流検出信号Iddとディジタル溶接電圧検出信号Vddとを入力してディジタル出力信号Iodを出力する演算処理回路CPUと、演算処理回路CPUのディジタル出力信号Iodをアナログ出力信号Ioaに変換して電流指令出力回路5に出力するD/A変換器6と、溶接結果のデータを記憶する記憶装置11と、溶接結果を表示するディジタルパネル等の表示回路12とからなる。このD/A変換器6、A/D変換器7及びA/D変換器8は演算処理回路CPUに内蔵してもよい。
【0064】
以下、図5の実施例のスタッド溶接装置の動作について説明する。溶接ガンに保持されたスタッド先端を被溶接物14に当接した位置まで押し当て、溶接ガン2に配設されている起動スイッチ13を押すと、当接位置にあったスタッド18は予め設定された位置まで引き上げられ、続いて予め設定されたパイロット電流を通電する。
スタッドが引き上げられてアークが発生すると、予め設定した時間後にパイロット電流を主電流に切り換える。パイロット電流又は主電流の通電開始から所要の溶接電流値に達した後に、予め設定された時間が経過すると、スタッド18を被溶接物14に向かって押し込む。その途中で、スタッド18が被溶接物14に対して短絡し、短絡時間だけ短絡電流Isが流れる。この一連の溶接動作の間、演算処理回路CPUによって、後述するサンプリング時間T1及びT2の間、溶接電流及び溶接電圧を検出する。
【0066】
上記の溶接電源装置1として、サイリスタ等の半導体スイッチング素子を使用した略定電流制御方式の溶接電源装置を使用すると、主アーク電流Iaから短絡電流Isまでの間、略一定に制御された電流を通電する。
押し込み動作で正常に短絡した瞬間は、急峻な電流が流れる。この急峻な電流による増加分が、アーク発生中の溶接電流の平均値に及ぼす影響は、無視することができる範囲である。
また、略定電流方式の溶接電源装置は、2次ケーブル17及び被溶接物14の抵抗値に関係なく略一定の溶接電流を出力することができるので、溶接電流経路のどの位置に溶接電流検出回路ICを接続しても同様の電流値を得ることができる。
【0068】
しかし、溶接電源装置1の出力端子に接続された溶接電圧検出回路VCによって検出した出力電圧は、アーク時と短絡時との溶接状態及び2次ケーブル17と被溶接物14との間の抵抗値によって大きく変化するために、その平均値として算出された電圧は一定値でない。
そこで、溶接ガン2を引き上げてアーク発生中の一定期間T1(以下、引き上げ中の検出期間という)に検出した溶接電圧の平均値V1a(以下、引き上げ中の溶接電圧平均値という)と押し込み中の短絡期間T2(以下、押し込み中の検出期間という)の間の溶接電圧の平均値V2a(以下、押し込み中の溶接電圧平均値という)とを算出する。
【0070】
この押し込み中の溶接電圧平均値V2aは、2次ケ−ブルの電圧降下Vr1と被溶接物の抵抗によって生じる電圧降下Vr2との和Vrである。アーク発生中に検出された引き上げ中の溶接電圧平均値V1aから短絡時の押し込み中の溶接電圧平均値V2a(=Vr)を引いた値を算出平均アーク電圧Vavとする。この算出平均アーク電圧Vavを使用することによって、データ量を少なくして、大量の溶接結果のデータを管理することができる。
【0080】
図6(A)は溶接電流Ioの波形を示す溶接電流波形図であり、同図(B)は溶接電源装置の出力端子で検出した出力端子電圧Vdの波形を示す図である。
次の順序で溶接を開始する。溶接電流Ioを通電してスタッド18を引き上げると、被溶接物14に接触したスタッド先端の電極子からアークを発生し、時刻t0においてパイロット電流Ipが流れる。次に、この時刻t0から予め設定した時刻t1になると、パイロット電流Ipを主アーク電流Iaに切り換える。
続いて、主アーク電流Ioが安定するまでに十分な時間が経過した時刻t11から予め設定した引き上げ中の検出期間T1の間、出力端子電圧Vdを検出する。スタッド18の引き上げ後のアークが安定した時刻t11から押し込み期間に入る時刻t12までの間、この引き上げ中の検出電圧V1を演算処理装置4によって累積する。
【0082】
この引き上げ中の検出期間T1の溶接電圧平均値V1aを、次式によって算出する。
【式1】
【0084】
次に、時刻t12を経過し、スタッド18を被溶接物14の溶融プールに押し込んで短絡させる。短絡後、十分な時刻T21になってから検出を開始し、時刻t21から時刻t22までの押し込み中の検出期間T2の間、演算処理回路CPUによって、この押し込み中の検出電圧V2を累積する。
【0086】
この押し込み中の検出期間T2の溶接電圧平均値V2aを、次式によって算出する。
【式2】
【0088】
この押し込み中の溶接電圧平均値V2aは、2次ケーブル17及び被溶接物14の抵抗値による電圧降下Vrである。ここで算出したV1aと押し込み中の溶接電圧平均値V2aとの差を算出平均アーク電圧Vavとして演算処理装置4から記憶装置に記憶し、また表示回路12に出力して表示させてもよい。
【0090】
図7は、図5において、引き上げ中の検出期間T1の間に、引き上げ不良、アーク現象による片溶け等によって、時刻t1Sにおいてスタッド18が溶融プールに短絡した場合の出力端子電圧Vdの波形を示す図である。
この場合、短絡が発生するときの引き上げ中の検出期間T1の溶接電圧平均値V1bは、図6に示す短絡が発生しないときの引き上げ中の検出期間T1の溶接電圧平均値V1aよりも減少する。
【0092】
その結果、図7に示す算出平均アーク電圧Vav1はV1b−V2aとなり、図6の場合と比較すると、Vav1<Vavとなり、図7の算出平均アーク電圧Vav1は減少する。なお、各符号は次のとおりである。
V2a 押し込み中の溶接電圧平均値(正常動作時の検出期間T2の溶接電圧平均値)
V1b 短絡が発生するときの引き上げ中の検出期間T1の溶接電圧平均値
Vav 短絡が発生しないときの算出平均ア−ク電圧(V1a−V2a)
Vav1 短絡が発生したときの算出平均ア−ク電圧(V1b−V2a)
【0094】
この方法は、算出平均アーク電圧Vav1が、短絡が発生するときの引き上げ中の検出期間T1の溶接電圧平均値V1bから短絡が発生しないときの検出期間T2の溶接電圧平均値V2aを引いた値であって、短絡が発生したときの算出平均ア−ク電圧Vav1が短絡が発生しないときの算出平均ア−ク電圧Vavよりも減少したときに品質低下と判定する方法である。
【0100】
図8は、図7の場合と逆にア−ク中の短絡がなくても、図6において押し込み不良、溶けすぎ等のためにアーク長が広がり過ぎて、短絡時点t2cが予め定めた時刻t21よりも遅れた場合の出力端子電圧Vdの波形を示す図である。
同図に示す出力電圧波形は、押し込み中の検出期間T2になっても短絡しないでアークが継続発生している。したがって図8に示す押し込み中の検出期間T2の溶接電圧平均値V2cは、図6に示す押し込み中の検出期間T2の溶接電圧平均値V2aよりも増加する。
【0102】
その結果、図8に示す算出平均アーク電圧Vav2は、V1a−V2cとなり、図6の場合と比較すると、Vav2<Vavとなるので、図8の算出アーク電圧Vav2は減少する。なお、各符号は次のとおりである。
V1a 引き上げ中の溶接電圧平均値
Vav 短絡が発生しないときの算出平均ア−ク電圧(V1a−V2a)
Vav2 短絡電圧検出開始時点t21から遅れて短絡したときの算出平均ア−ク電圧( V1a−V2a)
V2c 短絡電圧検出開始時点t21から遅れて短絡したときの検出期間T2の溶接電圧平均値
【0104】
この方法は、算出平均アーク電圧Vav2が、短絡が発生しないときの引き上げ中の溶接電圧平均値V1aから短絡電圧検出開始時点t21から遅れて短絡したときの検出期間T2の溶接電圧平均値V2cを引いた値であって、短絡電圧検出開始時点t21から遅れて短絡したときの算出平均ア−ク電圧Vav2が、短絡が発生しないときの算出平均ア−ク電圧Vavよりも減少したときに品質低下と判定する方法である。
【0106】
短絡が発生しないときの算出平均アーク電圧Vavは略一定であるので、短絡が発生しないときの算出平均ア−ク電圧Vavの値(以下、平均電圧標準値Vstという)は、溶接スタッドの直径、被溶接物14等の条件に応じて評価され、平均電圧標準値として決めることができる。
したがって、短絡が発生しないときの算出平均ア−ク電圧(平均電圧標準値)Vstを演算処理回路CPUに予め入力しておけば、各スタッドの溶接毎に得られた算出平均アーク電圧Vavと平均電圧標準値Vstとを比較することができる。
【1001】
【発明の効果】
本発明の効果は次のとおりである。
本発明においては、溶接電源の出力端子間の電圧を検出する溶接電圧検出回路VCを設け、溶接電源装置の出力端子から検出した出力電圧よって、2次ケーブルを延長したときでもアーク電圧を容易に正確に測定することができる。
【1002】
本発明においては、短絡が発生しないときの算出平均ア−ク電圧(平均電圧標準値)Vstを演算処理回路CPUに予め入力しておくと、各スタッドの溶接毎に得られる算出平均アーク電圧Vavと平均電圧標準値Vstとを比較することができる。この比較によって、溶接品質に影響する合格範囲をはずれた場合、警報器等で作業者に知らせて、作業者が不良個所を再度、溶接し直して部材の強度を確保することができるので、アークスタッド溶接の施工管理を適切にかつ容易に行うことができる。
【1003】
本発明においては、各スタッドの溶接毎に得られるデータは、各スタッドの溶接毎に記憶させ、演算処理回路CPU又はこのデータを外部記憶装置、例えばメモリカード又はパソコンに入力して、パソコンで処理してヒストグラム等を作成して評価することができるので各スタッド溶接作業の溶接品質を容易に確認することができる。
【1004】
本発明においては、現場でのスタッド溶接においては、運搬、引き回し等の作業性を良くするため、規定のケーブル径よりも小径のケーブルを使用する場合が多いために、大電流を頻繁に通電すると、接触部、劣化部等の発熱が大きく加速度的に劣化して焼損する。
本発明においては、短絡時の電圧降下Vrが予め定められた許容値を越えると異常信号を出力するので、健全な規定のケーブル又はコネクタであるかどうかを確認することができ、早期の交換等の対策が可能になる。また使用可能なケーブル長を越えたときでも確認することができる。
【1005】
本発明においては、2次ケーブルを延長したときであっても、溶接電源装置の出力端子から検出した溶接電圧によって、ア−ク発生位置における実際のアーク電圧を算出することができるので、各スタッドの溶接毎に算出した算出平均ア−ク電圧Vavを平均電圧標準値Vstと比較して溶接部の品質管理を容易にすることができる。
【1006】
本発明においては、2次経路の電圧降下を測定する目的で短絡電流Isを流す必要がなく、溶接工程の中で測定できるので、溶接すべきスタッド又はスタッド保持具と被溶接物の溶接すべき箇所付近とに短絡回路を設ける必要がない。
【1007】
本発明においては、波形モニタを特に必要としないために、現場作業において、大きな機材設備の設置、移動等がないので作業性が損なわれない。
【1008】
本発明においては、算出平均アーク電圧Vavを使用することによって、データ量を少なくして、大量の溶接結果のデータを管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は溶接電圧を監視する別の従来方法を示すスタッド溶接装置のブロック図である。
【図2】図2は、図1のブロック図において、正常な溶接が行われた場合の出力端子電圧Vdの波形を示す図である。
【図3】図3(A)はスタッド保持期間中に短絡が発生した場合のスタッド保持具と被溶接物の溶接箇所付近との負荷電圧Voの波形を示す負荷電圧波形図であり、同図(B)はスタッド保持期間中に短絡が発生した場合の溶接電源装置の出力端子電圧Vdの波形を示す図である。
【図4】図4(A)は、2次ケーブル及び被溶接物の抵抗値による電圧降下Vrが大きい場合のスタッド保持具と被溶接物の溶接箇所付近との負荷電圧Voの波形を示す負荷電圧波形図であり、同図(B)は、図1のスタッド溶接装置を使用して検出される溶接電源装置の出力端子電圧Vdの波形を示す図である。
【図5】図5は、本発明の実施例を示すスタッド溶接装置の構成を示す図である。
【図6】図6(A)は、溶接電流Ioの波形を示す溶接電流波形図であり、同図(B)は、溶接電源装置の出力端子電圧Vdの波形を示す図である。
【図7】図7は、図5において、引き上げ中の検出期間T1の間に、引き上げ不良、アーク現象による片溶け等によって、時刻t1Sにおいてスタッド18が溶融プールに短絡した場合の出力端子電圧Vdの波形を示す図である。
【図8】図8は、図7の場合と逆にア−ク中の短絡がなくても、図6において押し込み不良、溶けすぎ等のためにアーク長が広がり過ぎて、短絡時点t2cが予め定めた時刻t21よりも遅れた場合の出力端子電圧Vdの波形を示す図である。
【符号の説明】
1…溶接電源装置
2…溶接ガン
3…制御装置
5…電流指令出力回路
6…D/A変換器
7、8…A/D変換器
11…記憶装置
12…表示回路
13…操作スイッチ
14…被溶接物
15…溶接電流調整回路
16…制御ケーブル
17…2次ケーブル
18…スタッド
30…三相電源
31…溶接電源装置
32…溶接ガン
33…2次ケ−ブル
34…被溶接物
35…溶接電圧検出器
36…フィルタ回路
37…増幅回路
38…表示器
39…基準溶接電圧設定回路
40…比較器
41…警報器
42、43…溶接電源装置31の出力端子の「+」端子と被溶接物34を接続するための接続線
CPU 演算処理回路
Ia 主ア−ク電流
IC 溶接電流検出回路
Ic 溶接電流検出信号
Ip パイロット電流
T1 引き上げ中の検出期間
T2 押し込み中の検出期間
Ta 主ア−ク電流期間
Tp パイロット電流期間
Ts 短絡電流期間
t0 パイロット電流通電開始時点
t1 主ア−ク電流通電開始時点
t2 スタッド押し込み時点
t3 溶接電流停止時点
t1s ア−ク中の短絡時点
t2c 短絡電圧検出開始時点t21から遅れて短絡した時点
t11 ア−ク中の溶接電圧検出開始時点
t12 ア−ク中の溶接電圧検出終了時点
t21 短絡中の溶接電圧検出開始時点
t22 短絡中の溶接電圧検出終了時点
V1 引き上げ中の検出平均電圧
V2 押し込み中の検出平均電圧
V1a 短絡が発生しないときの引き上げ中の検出期間T1の溶接電圧平均値
V1b 短絡が発生するときの引き上げ中の検出期間T1の溶接電圧平均値
Vav 短絡が発生しないときの算出平均ア−ク電圧(V1a−V2a)
Vav1 短絡が発生したときの算出平均ア−ク電圧(V1b−V2a)
Vav2 短絡電圧検出開始時点t21から遅れて短絡したときの算出平均ア−ク電圧( V1a−V2a)
Vst 平均電圧標準値(正常動作の算術平均ア−ク電圧Vav)
V1a 短絡が発生しないときの引き上げ中の溶接電圧平均値(正常動作時の検出期間T1の溶接電圧平均値)
V2a 押し込み中の溶接電圧平均値(正常動作時の検出期間T2の溶接電圧平均値)
V1b 短絡が発生するときの引き上げ中の検出期間T1の溶接電圧平均値
V2c 短絡電圧検出開始時点t21から遅れて短絡したときの検出期間T2の溶接電圧平均値
Va アーク電圧
VC 溶接電圧検出回路
Vc 溶接電圧検出信号
Vd、Vd1、Vd2、Vd3…出力端子電圧/溶接電圧平均値
Ve 基準溶接電圧設定回路39に設定された溶接電圧平均値
△Ve (Veからの)許容範囲の値
Vo 負荷電圧
Vr 電圧降下(Vr1+Vr2)
Vr1 2次ケーブルの電圧降下
Vr2 被溶接物の電圧降下
Claims (8)
- スタッド溶接の品質を管理するスタッド溶接品質管理方法において、溶接ガンに保持したスタッドを被溶接材から引き上げてアーク発生中に検出した溶接電圧平均値から溶接ガンに保持したスタッドを被溶接材に押し込んで短絡電流通電中に検出した溶接電圧平均値を引いた算出平均アーク電圧をスタッド溶接の品質判定又はスタッド溶接の入熱制御に使用するスタッド溶接品質管理方法。
- スタッド溶接の品質を管理するスタッド溶接品質管理方法において、スタッド溶接の品質判定が、溶接ガンに保持したスタッドを被溶接材から引き上げてアーク発生中に検出した溶接電圧平均値から溶接ガンに保持したスタッドを被溶接材に押し込んで短絡電流通電中に検出した溶接電圧平均値を引いた算出平均アーク電圧を表示又は警報させる請求項1に記載のスタッド溶接品質管理方法。
- スタッド溶接の品質を管理するスタッド溶接品質管理方法において、算出平均アーク電圧が、短絡が発生するときの引き上げ中の検出期間の溶接電圧平均値から短絡が発生しないときの検出期間の溶接電圧平均値を引いた値であって、短絡が発生したときの算出平均ア−ク電圧が、短絡が発生しないときの算出平均ア−ク電圧よりも減少したときに品質低下と判定する請求項1に記載のスタッド溶接品質管理方法。
- スタッド溶接の品質を管理するスタッド溶接品質管理方法において、算出平均アーク電圧が、短絡が発生しないときの引き上げ中の溶接電圧平均値から短絡電圧検出開始時点から遅れて短絡したときの検出期間の溶接電圧平均値を引いた値であって、短絡電圧検出開始時点から遅れて短絡したときの算出平均ア−ク電圧が、短絡が発生しないときの算出平均ア−ク電圧よりも減少したときに品質低下と判定する請求項1に記載のスタッド溶接品質管理方法。
- スタッド溶接の品質を管理するスタッド溶接品質管理方法において、算出平均アーク電圧が、短絡が発生するときの引き上げ中の検出期間の溶接電圧平均値から短絡が発生しないときの検出期間の溶接電圧平均値を引いた値であって、短絡が発生したときの算出平均ア−ク電圧が、短絡が発生しないときの算出平均ア−ク電圧よりも減少したとき及び算出平均アーク電圧が、短絡が発生しないときの引き上げ中の溶接電圧平均値から短絡電圧検出開始時点から遅れて短絡したときの検出期間の溶接電圧平均値を引いた値であって、短絡電圧検出開始時点から遅れて短絡したときの算出平均ア−ク電圧が、短絡が発生しないときの算出平均ア−ク電圧よりも減少したときに品質低下と判定する請求項1に記載のスタッド溶接品質管理方法。
- スタッド溶接の品質を管理するスタッド溶接品質管理方法において、算出平均アーク電圧が、短絡が発生するときの引き上げ中の検出期間の溶接電圧平均値から短絡が発生しないときの検出期間の溶接電圧平均値を引いた値であって、短絡が発生したときの算出平均ア−ク電圧が、短絡が発生しないときの算出平均ア−ク電圧よりも減少したときに入熱を増加させる請求項1に記載のスタッド溶接品質管理方法。
- スタッド溶接の品質を管理するスタッド溶接品質管理方法において、算出平均アーク電圧が、短絡が発生しないときの引き上げ中の溶接電圧平均値から短絡電圧検出開始時点から遅れて短絡したときの検出期間の溶接電圧平均値を引いた値であって、短絡電圧検出開始時点から遅れて短絡したときの算出平均ア−ク電圧が、短絡が発生しないときの算出平均ア−ク電圧よりも減少したときに入熱を減少させる請求項1に記載のスタッド溶接品質管理方法。
- 算出平均アーク電圧が、短絡が発生するときの引き上げ中の検出期間の溶接電圧平均値から短絡が発生しないときの検出期間の溶接電圧平均値を引いた値であって、短絡が発生したときの算出平均ア−ク電圧が、短絡が発生しないときの算出平均ア−ク電圧よりも減少したときに入熱を増加させると共に、算出平均アーク電圧が、短絡が発生しないときの引き上げ中の溶接電圧平均値から短絡電圧検出開始時点から遅れて短絡したときの検出期間の溶接電圧平均値を引いた値であって、短絡電圧検出開始時点から遅れて短絡したときの算出平均ア−ク電圧が、短絡が発生しないときの算出平均ア−ク電圧よりも減少したときに入熱を減少させる請求項1に記載のスタッド溶接品質管理方法。
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