JPH1177207A - 無頭釘およびその帯状集成体 - Google Patents

無頭釘およびその帯状集成体

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JPH1177207A
JPH1177207A JP10180941A JP18094198A JPH1177207A JP H1177207 A JPH1177207 A JP H1177207A JP 10180941 A JP10180941 A JP 10180941A JP 18094198 A JP18094198 A JP 18094198A JP H1177207 A JPH1177207 A JP H1177207A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 締結具を斜めに平行に配列してつなぎ合わせ
て帯状に形成した締結具集成体、それに用いる締結具、
および、その製造方法を提供する。 【解決手段】 締結具駆動工具10で用いる釘30が、
長手の中心軸線と、第1の端部に設けた頭部70とを有
するシャンク60と、シャンク60において第1の端部
の反対側に設けた先端部80とを具備する。先端部80
には、収斂する第1と第2と第3の面により先端点90
が形成されており、第1と第2の面92、93のうち少
なくとも1つの面は、シャンク60の第1と第2の側面
62、63から収斂して、シャンクの長手の中心軸線に
関して所定の鋭角のエッジ96を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的に締結具駆
動工具で用いられる釘およびその製造方法に関し、特
に、斜め後方へ延びるマガジンを有する締結具駆動工具
で用いられる釘集成体に関する。
【0002】
【従来の技術】締結具駆動工具で用いるために、複数の
釘を平行に整列させて互いにつなぎ合わせ帯状に形成し
た釘集成体が周知となっている。釘集成体は通常ニトロ
セルロースなどの接着剤によりつなぎ合わせられ、締結
具駆動工具のマガジンに装填される。そして、個々の釘
が順次に該工具のノーズ部20のチャンネルに給送され
る。駆動部材がチャンネルを通して軸方向に加速され、
釘と係合して、該釘が釘集成体から分離され、ノーズ部
20の開口部から目標材料つまりワーク、通常は木理の
ある木材またはパーチクルボード内に打込、駆動され
る。マガジンがノーズ部20のチャンネルに関して直角
に向けられている締結具駆動工具がある。また、マガジ
ンがノーズ部20のチャンネルに対して所定の角度で後
方に傾斜させて設け、ノーズ部20の逃げを改善すると
共に、締結具駆動工具の取扱および操作、特に、壁と天
井の間の隅部などの狭い空間での釘打ち作業を容易にし
たものがある。
【0003】後方へ傾斜したマガジンを有する締結具駆
動工具を使用できるようにするために、締結具集成体
は、斜めに構成して帯状の締結具集成体の前縁は、締結
具駆動工具のノーズ部の長手の中心軸と締結具の長手の
中心軸が同じ角度関係、通常2°前後以内、となるよう
にしなければならない。米国特許第4664733号に
は、予め形成し可塑性接着剤コートにより接着した複数
の締結具を、接着剤が硬化する前にオフセットして、締
結具が斜めになった状態で配列された帯状の集成体を製
造する機械が開示されている。これにより、製造された
締結具集成体は、締結具が斜めにした状態で並べられ、
各々の締結具の先端部により形成される第1の段状のエ
ッジと、締結具の頭部により形成される第2の段状のエ
ッジとを有している。各締結具の先端部は、締結具の対
向する側面から収斂するように延びる2つの面により対
称に形成されるエッジを有している。このエッジは締結
具の長手の中心軸に対して直角になっており、かつ、頭
部の頂面と平行になっている。米国特許第466473
3号のプロセスは、然しながら、複雑な機械と付加的な
工程を必要とし製造コストを増加させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】斜め後方に延びるマガ
ジンを有する締結具駆動工具で用いるための他の締結具
集成体の製造方法は、平行に配列した線材を、該線材の
長手の中心軸に関して適当な角度を以て傾けた段状の切
断ダイにより先端部を形成する工程を含んでいる。この
方法によれば、締結具の頭部は線材の反対側の端部に段
状の頭部形成ダイにより形成さる。頭部が形成される線
材の端部は、先端部を形成したダイと同じ切断ダイによ
り切断される。各締結具の先端部は米国特許第4664
733号と同様に、締結具の両側面から延びる面を収斂
させて形成された直線状のエッジを有しているか、或い
は、締結具の長手の中心軸に垂直な平面を有しているか
である。どちらの構成でも、締結具集成体は複数の締結
具の先端部により形成される段状のエッジと、締結具の
頭部により形成される段状のエッジとを有しており、個
々の締結具は米国特許第4664733号に関連させて
上述した締結具と実質的に同じ構成を有している。これ
らの斜めに配列させた締結具を有する締結具集成体の製
造方法は、製造コストが低減されるなど、米国特許第4
664733号に対して利点を有しているが、いくつか
の欠点がある。より詳細には、段状の切断ダイは製造コ
ストが高い。更に、線材は、切断および頭部形成工程に
おいて、段状の切断ダイおよび頭部形成ダイと、線材の
端部との間で位置ズレが生じる。切断ダイの位置ズレに
より、過剰に切断される線材および過少に切断される線
材が生じ、これにより、切断ダイが過剰に損耗したり、
締結具集成体が、その製造過程で線材から分離されなく
なることが生じる。頭部形成ダイの位置ズレにより、切
断された線材に不十分な頭部や、ゆがんだ頭部が形成さ
れたりする。そして、頭部形成ダイが過剰に損耗する。
【0005】既述した問題に加えて、不適切に形成され
た締結具は締結工程において、不適切に形成された頭部
から駆動部材が滑り締結具がノーズ部のチャンネルに引
っ掛かったり、不十分に形成された先端部のために締結
具の貫通性能が低下したりする。特に、締結具の先端部
は対称に形成してワーク内に充分かつ正確に貫通させな
けばならないと信じられてきた。そして、締結具の先端
部が非対称に形成されると、ワークの表面からそれる或
いは偏向する傾向、いわゆるスケーティングの傾向が強
まると考えられてきた。非対称に形成された先端部は、
また、木理の影響を受け、ワークの側部から突き出す、
いわゆるシャイニングと称される欠陥が生じると信じら
れてきた。
【0006】本発明は、従来技術の問題を克服した、締
結具を斜めに平行に配列してつなぎ合わせて帯状に形成
した締結具集成体、それに用いる締結具、その組合せ、
および、その製造方法を提供することを目的としてい
る。
【0007】本発明の目的は、締結具駆動工具で用いる
新規の傾斜した鏨状の先端部を有する締結具であって、
一端に設けた頭部と反対側の端部に設けた先端部とを有
し、前記先端部には、収斂する第1と第2と第3の面に
より先端点が形成されており、前記第1と第2の面のう
ち少なくとも1つの面は、前記シャンクの第1と第2の
側面から収斂して、前記シャンクの長手の中心軸線に関
して所定の鋭角のエッジを形成しており、前記シャンク
の第3の側面により前記第3の面が形成される締結具、
または、前記先端点が、前記シャンクの長手の中心軸に
関して所定の鋭角を以て設けられた実質的に平坦な面、
前記シャンクの実質的に対向する2つの側面およびエン
ド面により形成される締結具を提供することである。
【0008】本発明の他の目的は、締結具駆動工具で用
いる新規の傾斜した鏨状の先端部を有する締結具であっ
て、一端に設けた頭部と反対側の端部に設けた先端部と
を有し、前記締結具の頭部が、前記シャンクの長手の中
心軸に関して所定の角度の頂面を有している締結具を提
供することを目的としている。傾斜した頭部は、締結具
をワーク内に打込、駆動する間、締結具駆動工具の駆動
部材がヘッドから滑ることを防止する。
【0009】本発明の更に他の目的は、締結具駆動工具
で用いる新規の傾斜した鏨状の先端部を有する締結具で
あって、一端に設けた頭部と反対側の端部に設けた先端
部とを有し、前記先端部には、収斂する第1と第2と第
3の面により先端点が形成されており、前記第1と第2
の面のうち少なくとも1つの面は、前記シャンクの第1
と第2の側面から収斂して、前記シャンクの長手の中心
軸線に関して所定の鋭角のエッジを形成して、前記シャ
ンクの第3の側面により前記第3の面が形成される締結
具であって、前記締結具の頭部が、前記シャンクの長手
の中心軸に関して所定の角度の頂面を有しており、前記
頭部の角度が前記エッジの角度に関して反対側に傾斜し
ている締結具を提供することである。これにより、傾斜
した鏨状の先端部を有する締結具は、傾斜した鏨状の先
端部により貫通性能が改善され、締結具駆動工具の駆動
部材と傾斜した頭部との間の接触が良好となる。
【0010】更に本発明の他の目的は、締結具駆動工具
の傾斜したマガジンで使用可能な複数の締結具から成る
締結具集成体において、前記各締結具が長手の中心軸を
有するシャンクを有し、前記シャンクが第1の端部に設
けた頭部と、第2の端部に設けた先端部とを有して成
り、前記締結具集成体が平行に配列して帯状につなげた
複数の締結具を具備して成り、前記締結具集成体の各締
結具の先端部が、収斂する第1と第2と第3の面より形
成される先端点を有しており、少なくとも前記第1と第
2の面の一方は、各締結具の対応する前記シャンクの実
質的に対設された第1と第2の側面から収斂して、前記
シャンクの長手の中心軸に関して所定の鋭角のエッジが
形成される締結具集成体を提供することである。
【0011】更に本発明の他の目的は、締結具駆動工具
の傾斜したマガジンで使用可能な複数の締結具から成る
締結具集成体において、前記各締結具が長手の中心軸を
有するシャンクを有し、前記シャンクが第1の端部に設
けた頭部と、第2の端部に設けた先端部とを有して成
り、前記締結具集成体が平行に配列して帯状につなげた
複数の締結具を具備して成り、前記締結具集成体の各締
結具の先端部が、収斂する第1と第2と第3の面より形
成される先端点を有しており、少なくとも前記第1と第
2の面の一方は、各締結具の対応する前記シャンクの実
質的に対設された第1と第2の側面から収斂して、前記
シャンクの長手の中心軸に関して所定の鋭角のエッジが
形成され、前記締結具集成体の各締結具の頭部が、前記
締結具集成体の隣接する締結具の頭部に対して段状に形
成されており、前記段状の頭部が、前記締結具集成体の
前記実質的に連続なエッジに対して実質的に平行な段状
のエッジを形成するる締結具集成体を提供することであ
る。また、各締結具の頭部は、締結具の長手の中心軸に
関して所定の角度を有しており、かつ、前記締結具集成
体の実質的に連続名エッジに対して反対方向に傾斜して
いる。
【0012】更に本発明は、締結具駆動工具のマガジン
内で使用可能な締結具集成体の製造方法において、複数
の線材を集めて平行に配列し線材集成体とする工程と、
第1の切断工程において前記線材集成体に、前記複数の
線材の長手の中心軸に関して所定の鋭角にて第2の実質
的に連続するエッジを形成する工程と、前記第2の実質
的に連続するエッジに対して実質的に平行な第1の実質
的に連続するエッジに実施される頭部形成工程におい
て、前記線材集成体の各線材に頭部を形成する工程とを
含み、前記第2の実質的に連続するエッジが前記線材集
成体の各線材に形成された対応する頭部の反対側に先端
部を形成し、前記線材集成体が斜めに構成されている締
結具集成体の製造方法を提供することを目的としてい
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、締結具駆動工
具で用いる釘において、長手の中心軸線と、第1の端部
に設けた頭部とを有するシャンクと、前記シャンクにお
いて第1の端部の反対側に設けた先端部とを具備し、前
記先端部には、収斂する第1と第2と第3の面により先
端点が形成されており、前記第1と第2の面のうち少な
くとも1つの面は、前記シャンクの第1と第2の側面か
ら収斂して、前記シャンクの長手の中心軸線に関して所
定の鋭角のエッジを形成しており、前記シャンクの第3
の側面により前記第3の面が形成される釘を要旨とす
る。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は動力型締結具駆動工具10
の部分断面図である。締結具駆動工具10は複数の釘を
斜めに平行に配列して互いにつなぎ合わせ帯状に形成し
た締結具集成体の釘を打込、駆動するために用いること
ができる。この目的のために使用可能な工具は一般的に
駆動部材22を具備している。駆動部材22はノーズ部
20のチャンネル24の長手方向の中心軸線に沿って移
動して、チャンネル24内に配置された一番端の締結具
つまり釘30に係合し、これを締結具集成体100から
分離し、この釘30をノーズ部20の開口部26から目
標となる材料つまり木などのワーク(図示せず)内に打
込、駆動する。
【0015】工具10は、駆動部材22の長手の中心軸
線から実質的に半径方向に延びるハンドル40を含んで
いる。ハンドル40は、駆動部材22の中心軸線に関し
て実質的に垂直に設けられている。然しながら、ハンド
ル40は、駆動部材22の中心軸線に関して実質的な角
度を設けてもよい。工具10は、締結具集成体100の
個々の釘30をノーズ部20のチャンネル24に給送す
るマガジン50を含んでいる。マガジン50は、駆動部
材22の長手の中心軸線に関して角度を以て設けられ、
ノーズ部20からハンドル40の方へ、かつ、ハンドル
よりも下方に延び、かつ、後述するように、ハンドル4
0およびマガジン50は、駆動部材22の実質的に同じ
側部に配設されている。
【0016】図2を参照すると、締結具集成体100
は、角度を持ったマガジンを有する工具で用いることが
できる。図3から図5に図2の締結具集成体100の1
本の釘30を示す。各釘30はシャンク60を含んでい
る。シャンク60の第1の端部には頭部シャンク60が
形成されており、反対側の第2の端部には先端部80が
形成されている。図9を参照すると、釘30のシャンク
60は競技場のトラック状の断面を有しているが、シャ
ンク60は、正方形、矩形、多角形、円形、楕円形、タ
ークスヘッド形等の他の断面形状を有していてもよい。
図9の実施形態では、シャンク60は、対向する第1と
第2の側面62、63を有している。第1と第2の側面
は平行な表面であり、シャンク60は、第1と第2の側
面62、63の間に第1と第2の湾曲面64、65を有
している。
【0017】釘30の先端部80は先端点90を有して
いる。先端点90は、第1と第2と第3のの面92、9
3、94により形成される。第1と第2の面92、93
の少なくとも一方または両方の面は、対応するシャンク
60の第1と第2の側面62、63から実質的に収斂し
て、シャンク60の長手の中心軸線に関して角度Φにて
エッジ96を形成している。第3の面94は第3の側面
としてシャンク60の第1と第2の曲面64、65の何
れか一方の面により構成されている。先端点90を形成
する3つの面92、93、94は、平面または曲面であ
り、先端部80は、側面62、63の何れかから見たと
きに、シャンク60の中心軸線に関して概ね非対称とな
っている。
【0018】図示する実施形態では、シャンク60の第
1の曲面64がシャンク60の第3の側面となってお
り、第3の面94は第1の曲面64により形成される。
図3から図5を参照すると、先端点90の第1と第2の
面92、93は、実質的に平面であり、第3の面は曲面
となっている。然しながら、例えば、シャンク60が正
方形または矩形の断面を有する場合には、第3の面もま
た平面となる。図3から図5を参照すると、シャンク6
0の第1と第2の側面から第1と第2の面92、93が
収斂して、第1と第2の側面62、63の間では実質的
に対称なエッジ96が形成されている。後述するよう
に、第1と第2の面92、93の何れか一方は、シャン
ク60の第1と第2の側面62、63の一方に一致させ
てもよい。図6から図8に他の実施形態を示す。この実
施形態では先端部80は、シャンク60の長手の中心軸
線に関して鋭角を以て形成された実質的に平坦な面91
を含んでいる。平面91は、第1と第2の側面62、6
3および曲面64、65と境界を接している。先端部8
0の先端点90は、シャンク60の長手の中心軸線に関
して鋭角をなす実質的に平坦な面91と、シャンク60
の第1と第2の側面62、63、および、シャンク60
の第1と第2の曲面、図6では曲面64により形成され
ている。図6から図8に示す実施形態では、釘の頭部は
図示されていないが、図3から図5の実施形態の頭部7
0に一致している。
【0019】側面62または63から見ると、図3から
図5のエッジ96とシャンク60の長手の中心軸線の
間、および、図6から図8の平面91とシャンク60の
長手の中心軸線の間の角度Φは、約60°から約80°
の間の鋭角であり、より好ましくは70°である。角度
Φは、概ねマガジン50とノーズ部20のチャンネル2
4の間の角度に一致している。
【0020】釘30の頭部70は、シャンク60の第1
の側面62または第2の側面63から見たとき、シャン
ク60の長手の中心軸線に関して所定の角度を有してい
る。頂面71の角度は、図2、3、6に示すように、エ
ッジ96または平面91の角度に関して反対方向に傾斜
している。頂面71の角度は、然しながら、エッジ96
または面91の角度の大きさと一致する必要はないが、
等しくともよい。図4、5を参照すると、シャンク60
の頭部70は、シャンク60の第1と第2の側面よりも
外側にある第1と第2の側面72、73を有している。
【0021】図2を参照すると、実質的に同一に形成さ
れた複数の釘30を平行に配列して帯状につなげた締結
具集成体100が示されている。締結具集成体100は
50本の釘30から成る。各釘30の第1と第2の側面
62、63は、締結具集成体100の第1と第2の実質
的に平行な平面に一致している。図4から図5に示す実
施形態では、各釘30のエッジ96は図2に示す締結具
集成体100の実質的に連続するエッジ110を形成す
る。図6から図8に示す実施形態では、各釘30の平面
91は、同様に、締結具集成体100の実質的に連続す
るエッジを形成する。このエッジは図示されていないが
図1と概ね同様である。エッジ110と釘30の長手の
中心軸線の間の角度は、約60°から約80°であり、
好ましくは約70°である。
【0022】締結具集成体100の各釘30の第1と第
2の面92、93はシャンク60の第1と第2の側面6
2、63から収斂して、連続するエッジ110を形成す
る。エッジ110は、締結具集成体100を構成する複
数の釘30の第1と第2の側面62、63の間で実質的
に対称となっている。エッジ110は、然しながら、各
釘30のエッジ96が他の異なる形状をしている場合ま
たは図6から図8に示す代替形状の場合には、それに従
って形成される。
【0023】図2を参照すると、締結具集成体100の
各釘30の頭部70は、各隣接する釘30の頭部70に
関して段状を呈する段付エッジ120を形成している。
段付エッジ120は、締結具集成体100の実質的に連
続なエッジ110に実質的に平行となっている。締結具
集成体100の各釘30の頭部70は頂面71を有して
いる。頭部70の頂面71は、締結具集成体100の連
続エッジ110の角度に関して反対方向に傾斜してい
る。
【0024】図10を参照すると、締結具集成体100
の製造方法が略示されている。第1のステップ210に
おいて、複数の線材250が、図11に示すように平行
に配置される。好ましくは50本の線材が集成され、次
いで、後述するように切断されて、締結具を斜めに配置
して帯状につないで形成された締結具集成体が形成され
る。線材250は、通常、ニトロセルロース等の接着剤
により接着される。製造方法の1つの方法では、線材
は、通常、回転ローラ部材によりワイヤ平坦化処理を受
け、図9に示す断面図のように競技場のトラックのよう
な形状となる。ワイヤ平坦化処理は、一般的に接着剤に
より線材を接着する前、或いは、適用した接着剤が塑性
を有している間、或いは、接着剤が硬化する前に行われ
る。
【0025】図10を参照すると、切断工程220が示
されている。図11を参照すると、切断工程220を実
施するための製造装置が示されている。複数の線材25
0が切断されて、第1の連続的エッジ252が、線材2
50の長手の中心軸線に対して鋭角に形成される。図1
1において、切断工程220は、共働する切断ダイ26
0、270により実施される。切断ダイ260、270
は、集積された複数の線材250の移動方向Tに関して
実質的に横断方向に移動可能となっている。切断ダイ2
60、270は、線材250の移動方向Tに関して所定
の角度を以て配置されており、既述したように、鋭角Φ
にて連続エッジ252が形成される。
【0026】250において第1の連続エッジ252の
反対側に第2の連続エッジ(図示せず)が形成される。
切断された250の部分が最終的に締結具集成体とな
る。250の第2の連続エッジは、図11の切断ダイ2
60、270により切断工程で形成される。この切断工
程は、第1のエッジ252を形成した先行する切断工程
に続いて、250がTの方向に頭部形成ダイ280の方
へ移動した後に行われる。第2のエッジは、第1のエッ
ジ252に平行に一致させて形成され、締結具集成体1
00のエッジ110に対応している。
【0027】図11を参照すると、切断ダイ260の収
斂する切断面262、264および、切断ダイ270の
収斂する切断面272、274は、切断エッジ265、
275を形成している。切断ダイ260、270の切断
エッジ265、275は、締結具集成体100のエッジ
110の第1と第2の面92、93を形成する。切断ダ
イ260、270の切断エッジ265、275は、従来
の段状の切断ダイと比較して著しく安価に製造すること
ができる。また、切断ダイ260、270の切断エッジ
265、275は、従来の段状の切断ダイと比較して、
切断工程の間に線材により劣化を受けにくい。
【0028】図6から図8に示す先端形状は、線材25
0を剪断する相補形の段状の面267、277を対応す
る切断ダイ260、270に設けることにより形成でき
る。切断ダイ260、270の相補形の段状の面26
7、277は図11において破線で示されている。この
代替的切断ダイの構成は、やはり、連続ルウ切断エッジ
を有しており、従来の段状の切断ダイと比較して安価に
製造でき、かつ、劣化を受けにくい。
【0029】図10を再び参照すると、頭部形成工程2
40において250の連続エッジの一方に頭部が形成さ
れる。図11を参照すると、頭部形成工程240は、2
50に対してHの方向に移動可能な頭部形成ダイ280
により実施される。250は、頭部形成工程240の
間、周知の手段により全体的に支持される。本発明を実
施する好ましい態様では、切断工程240は頭部形成工
程240と同時に行われるが、頭部形成工程240の
間、250を支持する手段が設けられる限り、切断工程
220は、頭部形成工程240に先立って、或いは工程
240の後に行ってもよい。
【0030】図12を参照すると、図11の頭部形成ダ
イ280の断面図が示されている。頭部形成ダイ280
は複数の平坦面から成る平面ダイ282を含み、平面ダ
イ282は、第1の連続エッジ252の角度に一致する
角度Φで段状に配列されている。平面ダイ282の各々
は、250の長手の中心軸線に対して横断方向に配設さ
れており、かつ、平面ダイ282の各々は250の各々
に対応している。図12は、また、切断工程220の後
で、かつ、頭部形成工程240の前における250の第
1の連続エッジ252が示されている。頭部形成ダイ2
80の角度は、250の第1の連続エッジ252の角度
に平行となっている。
【0031】頭部形成ダイ280、より詳細には、複数
の平面ダイ282は250の対応する線材に軸方向の圧
縮力を与える。頭部形成工程240の間、頭部形成ダイ
の各平面ダイ282は、対応の線材に頭部形成工程の前
に第1の連続エッジ252の角度に対して反対側に傾斜
した頂面71を有する頭部70を形成する。250の第
1の連続エッジ252は締結具集成体100の段付エッ
ジ120となり、250の第2の連続エッジ252は、
締結具集成体100の連続エッジ110となる。各釘3
0の頭部70は、図2に示すように、対応するエッジ9
6に関して反対側に傾斜することとなる。
【0032】締結具集成体100を製造する他の方法で
は、ヘッド70の頂面71がシャンク60の長手の中心
軸線に関して概ね90°の角度で形成される。この目的
のために、ヘッド形成ダイ280の複数の平面ダイ28
2は、図11に示す第1の連続エッジ252により平行
な所定角度で設けられる。この方法によれば、平面ダイ
282と250の長手の中心軸線の間の角度は、例え
ば、平面ダイ282からシャンク軸へ反時計回りに測っ
て約85°となる。過度の実験を行わなくとも正確な角
度を得ることができる。
【0033】図1を参照すると、締結具集成体100
は、工具10の斜めのマガジン50に装填されている。
そして、該マガジンから締結具集成体100の個々の釘
30がノーズ部20のチャンネル24内に給送され、そ
こから、駆動部材22により順次に打ち出される。ハン
ドル40およびマガジン50は、図1に示すように、実
質的に駆動部材22の同じ側部に配設されている。
【0034】図2および図3から図8に示すように、締
結具集成体100の各釘30は、長手の中心軸線を有す
るシャンクを有している。シャンクは一端に頭部70
と、反対側の端部に先端点90を有する先端部80とを
含んでいる。締結具集成体100はマガジン50に装填
され、ノーズ部20のチャンネル24内に個々の釘30
が給送され、かつ、各釘30の頭部70が駆動部材22
に最も近接した位置に配置され、各釘30の先端部80
がノーズ部20の開口部26に最も近い位置に置かれ
る。図1は、マガジン50に装填された締結具集成体1
00の連続エッジ110の駆動部材22の中心軸に対す
る角度を示している。駆動部材22の中心軸は、概ね釘
30の長手の中心軸線に平行となっている。
【0035】各釘30の先端点90を形成するシャンク
60の曲面64が、ハンドル40から離反する方向に面
してマガジン50によりノーズ部20のチャンネル24
内に給送される。チャンネル22内に配置された釘30
の先端点90は、釘30の曲面64に沿って配置されて
おり、釘30においてマガジン50から最も離れてい
る。
【0036】釘30の先端点90は、釘30のワーク内
への貫通性能を改善し、スケーティングをして知られる
現象である釘30の角度が変化することなく、かつ、表
面を磨いたときに発生し得る木理による釘30への悪影
響が生じることもない。表1は空気圧動力型の締結具駆
動工具を用いて、本発明の傾斜先端の3/2インチ釘
と、従来技術の先端の傾斜していない3/2インチ釘を
オーク材に打込、駆動した結果をまとめたものである。
【0037】 表1 テスト テストの実施回数 従来技術 本発明 ─────────────────────────────────── 70psi 20 0.871inch 0.893inch 85psi 25 1.183inch 1.210inch 90psi 18 1.318inch 1.339inch ───────────────────────────────────
【0038】表1から、本発明の釘30は、従来の釘と
比較してワーク内により深く貫通することが分かる。下
の表2は、ワークの側部から釘が外れ出る、いわゆる、
シャイニグ特性の比較である。
【0039】 表2 全テスト数 全シャイニング数 ────────────────────────────── 従来技術 134 48 本発明 134 28 ──────────────────────────────
【0040】表2は、本発明の傾斜した鏨状の先端部を
有する釘が、従来の角度のついていない鏨状の先端部を
有する釘と比較してシャイニングしにくいことを示して
おり、つまり、表2は本発明の傾斜した鏨状の先端部を
有する釘が木理の影響を受けにくいことを示している。
【0041】図1に示す本発明の他の特徴によれば、各
釘30は頭部70の角度がマガジン50の角度に関して
反対方向に傾斜するように、ノーズ部20のチャンネル
24内に配置される。ヘッド70が傾斜していることに
より、釘30がワーク内に打込、駆動される間、締結具
駆動工具が跳ね返るとき、駆動部材22の先端23と頭
部70との間の接触が改善される。より詳細には、図1
において、締結具駆動工具10がRの方向に跳ね返り、
通常、ハンドル40を把持するオペレータの手から延び
るオペレータの手首、肘を中心として回転する。釘30
の頭部70は、締結具駆動工具10が跳ね返るとき、駆
動部材22の先端23を保持する方向に傾斜しており、
頭部70により直角に接触し、工具の跳ね返りを吸収で
きると考えられる。その結果、駆動部材22が頭部70
から滑ることが低減され、ひいては、ワークが駆動部材
の先端23により損傷される危険性が低減される(先端
23が釘の頭部70に正確に衝接する)。傾斜した新規
の先端部80により貫通性能が改善されることに加え、
駆動部材22と釘30の間の接触が改善されることによ
っても、釘30のワーク内への貫通性能が著しく改善さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】締結具駆動工具の側面図。
【図2】釘集成体の平面図。
【図3】図1の釘集成体を構成する釘の側面図。
【図4】図3の矢視線a−aの方向に見た側面図。
【図5】図3の矢視線b−bの方向に見た側面図。
【図6】他の構成の釘の図3と同様の図。
【図7】図6の矢視線e−eの方向に見た側面図。
【図8】図6の矢視線f−fの方向に見た側面図。
【図9】釘集成体の部分断面図。
【図10】釘集成体の製造方法を示すフローチャート。
【図11】釘集成体の製造装置の略示斜視図。
【図12】頭部形成ダイの部分断面図。
【符号の説明】
10…締結具駆動工具 20…ノーズ部 24…ノーズ部のチャンネル 30…釘 50…マガジン 60…シャンク 70…頭部 71…頭部の頂面 80…先端部 90…先端点 100…締結具集成体

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 締結具駆動工具で用いる釘において、 長手の中心軸線と、第1の端部に設けた頭部とを有する
    シャンクと、 前記シャンクにおいて第1の端部の反対側に設けた先端
    部とを具備し、 前記先端部には、収斂する第1と第2と第3の面により
    先端点が形成されており、 前記第1と第2の面のうち少なくとも1つの面は、前記
    シャンクの第1と第2の側面から収斂して、前記シャン
    クの長手の中心軸線に関して所定の鋭角のエッジを形成
    しており、前記シャンクの第3の側面により前記第3の
    面が形成される釘。
  2. 【請求項2】 前記シャンクの実質的に対設された第1
    と第2の側壁は平行であり、前記シャンクは実質的に対
    設された第1と第2の湾曲面を有し、前記第3の面が、
    前記シャンクの前記第1と第2の湾曲面の一方により形
    成され、以て前記シャンクが実質的に長円形の断面を有
    する請求項1に記載の釘。
  3. 【請求項3】 前記第1と第2の面は、対応する前記シ
    ャンクの実質的に対設された第1と第2の側面から収斂
    して、前記シャンクの前記第1と第2の側面の間で実質
    的に対称のエッジが形成される請求項1に記載の釘。
  4. 【請求項4】 前記エッジの角度が前記シャンクの長手
    の中心軸に関して約70°である請求項1に記載の釘。
  5. 【請求項5】 前記釘の頭部が、前記シャンクの長手の
    中心軸に関して所定の角度の頂面を有しており、前記頭
    部の角度が前記エッジの角度に関して反対側に傾斜して
    いる請求項1に記載の釘。
  6. 【請求項6】 複数の釘を平行に整列させて帯状につな
    げた釘集成体を形成し、前記釘の各々のシャンクの実質
    的に対設された第1と第2の側面が、対応する実質的に
    平行な第1と第2の平面内にあり、前記各釘のエッジが
    前記帯状の釘集成体の実質的に連続するエッジを形成
    し、以て、前記釘集成体の釘が斜めに配列されている請
    求項1に記載の釘。
  7. 【請求項7】 締結具駆動工具の傾斜したマガジンで使
    用可能な複数の釘から成る釘集成体において、前記各釘
    が長手の中心軸を有するシャンクを有し、前記シャンク
    が第1の端部に設けた頭部と、第2の端部に設けた先端
    部とを有して成り、前記釘集成体が平行に配列して帯状
    につなげた複数の釘を具備して成り、 前記釘集成体の各釘の先端部が、収斂する第1と第2と
    第3の面より形成される先端点を有しており、少なくと
    も前記第1と第2の面の一方は、各釘の対応する前記シ
    ャンクの実質的に対設された第1と第2の側面から収斂
    して、前記シャンクの長手の中心軸に関して所定の鋭角
    のエッジが形成され、 前記釘集成体の各釘のエッジが前記釘集成体の実質的に
    連続するエッジを形成し、以て、前記釘集成体の釘が斜
    めに配列されるようにした釘集成体。
  8. 【請求項8】 前記釘集成体の各釘のシャンクの実質的
    に対設された第1と第2の側面が、対応する実質的に平
    行な平面内に配設される請求項7に記載の釘集成体。
  9. 【請求項9】 前記釘集成体の各釘の前記第1と第2の
    面は、対応する前記シャンクの実質的に対設された第1
    と第2の側面から収斂して、前記シャンクの前記第1と
    第2の側面の間で実質的に対称のエッジが形成される請
    求項7に記載の釘。
  10. 【請求項10】 前記釘集成体の各釘の頭部が、前記釘
    集成体の隣接する釘の頭部に対して段状に形成されてお
    り、前記段状の頭部が、前記釘集成体の前記実質的に連
    続なエッジに対して実質的に平行な段状のエッジを形成
    する請求項7に記載の釘集成体。
  11. 【請求項11】 前記釘集成体の各釘の前記エッジの角
    度が前記シャンクの長手の中心軸に関して約70°であ
    る請求項10に記載の釘。
  12. 【請求項12】 前記釘集成体の各釘の頭部が、前記シ
    ャンクの長手の中心軸に関して所定の角度の頂面を有し
    ており、前記頭部の角度が前記エッジの角度に関して反
    対側に傾斜している請求項10に記載の釘。
  13. 【請求項13】 前記釘集成体の各釘の先端点を形成す
    る前記第3の面が、前記シャンクの側面を形成する請求
    項7に記載の釘集成体。
  14. 【請求項14】 前記釘集成体の各釘の前記シャンクは
    実質的に対設された第1と第2の湾曲面を有しており、
    前記シャンクが実質的に競技場のトラック状の断面を有
    する請求項13に記載の釘。
  15. 【請求項15】 動力型締結具駆動工具と組み合わせて
    用いる、複数の釘を斜めに配列して帯状につなげた釘集
    成体において、 前記締結具駆動工具が、ノーズ部20のチャンネルを通
    過して長手の中心軸に沿って突出可能な駆動部材と、前
    記駆動部材の長手の中心軸から実質的に半径方向に延び
    るハンドルと、前記駆動部材の長手の中心軸に関して角
    度を以て配設され、前記釘集成体を受容すると共に、前
    記ノーズ部20のチャンネル内に個々の釘を給送するマ
    ガジンとを有しており、前記ハンドルとマガジンが前記
    駆動部材に関して同じ側部に配設されており、 前記釘集成体の各釘が、長手の中心軸を有するシャンク
    を備えて成り、前記シャンクは、第1と第2と第3の面
    を収斂させて形成された先端点を有する先端部が一端に
    設けられており、 前記第1と第2の面は前記各釘のシャンクの対応する第
    1と第2の対設された側面から収斂して、前記シャンク
    の長手の中心軸に関して所定の鋭角のエッジを形成し、
    前記各釘のシャンクの実質的に対設された第1と第2の
    側面が、前記釘集成体の対向する側面を形成し、前記釘
    集成体の各釘の先端点を形成する前記第3の面が前記シ
    ャンクの残る側面の一方により形成され、 前記釘集成体は、前記各釘の先端点の第3の面を形成す
    る側面から前記ノーズ部20のチャンネルに給送される
    ように方向づけられており、 以て、前記マガジン内に前記釘が装填されたとき、前記
    各釘の先端点を形成する第3の面を形成するシャンクの
    側面が前記ハンドルから離反する方向に向けられる釘集
    成体。
  16. 【請求項16】 前記釘集成体の各釘のエッジが実質的
    に連続するエッジを形成し、かつ、前記実質的に連続す
    るエッジの角度が、前記駆動部材の中心軸線に関して前
    記マガジンの角度と実質的に同じ角度となる請求項15
    に記載の釘集成体。
  17. 【請求項17】 前記各釘のシャンクが反対側の端部に
    頭部が形成されており、前記釘集成体の各釘の頭部が前
    記シャンクの長手の中心軸に関して所定角度の頂面を有
    し、前記各頭部の角度が前記マガジンの角度に対して反
    対側に傾斜するように、前記釘集成体が前記マガジン内
    で方向づけられる請求項15に記載の釘集成体。
  18. 【請求項18】 締結具駆動工具のマガジン内で使用可
    能な釘集成体の製造方法において、 複数の線材を集めて平行に配列し線材集成体とする工程
    と、 第1の切断工程において前記線材集成体に、前記複数の
    線材の長手の中心軸に関して所定の鋭角にて第2の実質
    的に連続するエッジを形成する工程と、 前記第2の実質的に連続するエッジに対して実質的に平
    行な第1の実質的に連続するエッジに実施される頭部形
    成工程において、前記線材集成体の各線材に頭部を形成
    する工程とを含み、 前記第2の実質的に連続するエッジが前記線材集成体の
    各線材に形成された対応する頭部の反対側に先端部を形
    成し、 前記線材集成体が斜めに構成されている釘集成体の製造
    方法。
  19. 【請求項19】 前記線材集成体の各線材の先端部が、
    第1と第2と第3の面を収斂させることにより形成され
    る先端点を有しており、 前記方法が、更に、 前記第1と第2の面を前記線材の実質的に対向する対応
    の第1と第2の側面から収斂させることにより、前記線
    材集成体の実質的に連続する第2のエッジを形成する段
    階を含む請求項18に記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記方法が、更に、前記線材集成体の
    各線材に頭部を形成する工程を含み、 前記各線材の頭部は、隣接する線材の頭部に対して段状
    に形成されており、以て、前記線材集成体の各線材の頭
    部が、前記線材集成体の実質的に連続する第2のエッジ
    に実質的に平行な段状のエッジを形成する請求項18に
    記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記方法が、更に、前記線材集成体の
    各線材に頭部を形成する工程を含み、 前記頭部が前記線材の長手の中心軸に対して所定の角度
    の頂面を有し、前記各頭部の角度は、前記線材集成体の
    実質的に連続する第2のエッジの角度に関して反対方向
    に傾斜している請求項18に記載の方法。
  22. 【請求項22】 締結具駆動工具で使用する釘におい
    て、 長手の中心軸と、第1の端部に設けられた頭部と、実質
    的に対向する第1と第2の側面と、実質的に対向する第
    1と第2の湾曲面とを有するシャンクと、 前記シャンクにおいて前記第1の端部の反対側の第2の
    端部に設けられた先端部とを具備し、 前記先端部が、前記シャンクの長手の中心軸に関して所
    定の鋭角を以て設けられた実質的に平坦な面、前記シャ
    ンクの実質的に対向する第1と第2の側面および前記シ
    ャンクの第1と第2のエンド面の一方により形成される
    先端点を有する釘。
  23. 【請求項23】 前記シャンクの実質的に対向する第1
    と第2の側面は平行であり、前記シャンクが実質的に対
    向する湾曲した第1と第2のエンド面を有し、以て、前
    記シャンクが実質的に長円形の断面を有する請求項22
    に記載の釘。
  24. 【請求項24】 前記実質的に平坦な面の角度が前記シ
    ャンクの長手の中心軸に関して約70°である請求項2
    2に記載の釘。
  25. 【請求項25】 前記釘のヘッドが、前記シャンクの長
    手の中心軸に関して所定の角度の頂面を有しており、前
    記ヘッドが前記実質的に平坦な面の角度に対して反対方
    向に傾斜している請求項22に記載の釘。
  26. 【請求項26】 複数の釘を平行に配列して帯状につな
    ぎ合わせて釘集成体とし、前記各釘のシャンクの実質的
    に対向する第1と第2の側面が、対応する実質的に平行
    な第1と第2の平面内に配置され、前記各釘の実質的に
    平坦な面が前記釘集成体の実質的に連続するエッジを形
    成し、以て、前記釘集成体が斜めに構成される請求項2
    2に記載の釘。
  27. 【請求項27】 締結具駆動工具で使用する釘集成体に
    おいて、 各釘は、長手の中心軸と、第1の端部に設けられた頭部
    と、前記シャンクにおいて前記第1の端部の反対側の第
    2の端部に設けられた先端部と、実質的に対向する第1
    と第2の側面と、実質的に対向する第1と第2の湾曲面
    とを有するシャンクとを具備して成り、 前記釘集成体が、平行に配列して帯状につなぎ合わせた
    複数の釘を具備し、 前記釘集成体の各釘の先端部が、前記シャンクの長手の
    中心軸に関して所定の鋭角で配設された実質的に平坦な
    面、前記シャンクの実質的に対向する第1と第2の側面
    および前記シャンクの第1と第2のエンド面により形成
    される先端点を有し、 前記釘集成体の各釘の実質的に平坦な面が、前記釘集成
    体の実質的に連続するエッジを形成し、以て前記釘集成
    体が斜めの構造を有する釘集成体。
  28. 【請求項28】 前記釘集成体の各釘のシャンクの実質
    的に対向する第1と第2の側面が第1と第2の実質的に
    平行な平面内に配置されている請求項27に記載の釘集
    成体。
  29. 【請求項29】 前記釘集成体の各釘のシャンクが、実
    質的に対向する第1と第2の湾曲面を有し、以て、ワー
    クが長円状の断面形状を有する請求項27に記載の釘集
    成体。
  30. 【請求項30】 前記釘集成体の連続するエッジの角度
    が、各釘のシャンクの長手の中心軸に関して約70°と
    なっている請求項27に記載の釘集成体。
  31. 【請求項31】 前記釘集成体の各釘の頭部が、前記釘
    集成体の隣接する釘の頭部に対して段状に形成されてお
    り、前記段状の頭部が、前記釘集成体の前記実質的に連
    続なエッジに対して実質的に平行な段状のエッジを形成
    する請求項27に記載の釘集成体。
  32. 【請求項32】 前記釘集成体の各釘の頭部が、前記シ
    ャンクの長手の中心軸に関して所定の角度の頂面を有し
    ており、前記頭部の角度が前記エッジの角度に関して反
    対側に傾斜している請求項31に記載の釘。
  33. 【請求項33】 動力型締結具駆動工具と組み合わせて
    用いる、複数の釘を斜めに配列して帯状につなげた釘集
    成体において、 前記締結具駆動工具が、ノーズ部20のチャンネルを通
    過して長手の中心軸に沿って突出可能な駆動部材と、前
    記駆動部材の長手の中心軸から実質的に半径方向に延び
    るハンドルと、前記駆動部材の長手の中心軸に関して角
    度を以て配設され、前記釘集成体を受容すると共に、前
    記ノーズ部20のチャンネル内に個々の釘を給送するマ
    ガジンとを有しており、前記ハンドルとマガジンが前記
    駆動部材に関して同じ側部に配設されており、 前記釘集成体の各釘が、長手の中心軸を有するシャンク
    を備えて成り、前記シャンクは、前記シャンクの長手の
    中心軸に関して所定の鋭角にて設けられた実質的に平坦
    な面、前記シャンクの実質的に対向する第1と第2の側
    面および前記シャンクの第1と第2のエンド面の一方に
    より形成される先端点を有する先端部が一端に設けられ
    ており、 前記第1と第2の面は前記各釘のシャンクの対応する第
    1と第2の対設された側面から収斂して、前記シャンク
    の長手の中心軸に関して所定の鋭角のエッジを形成し、
    前記各釘のシャンクの実質的に対設された第1と第2の
    側面が、前記釘集成体の対向する側面を形成し、前記釘
    集成体の各釘の先端点を形成する前記第3の面が前記シ
    ャンクの残る側面の一方により形成され、 前記釘集成体は、前記各釘の先端点を形成するシャンク
    のエンド面から前記ノーズ部20のチャンネルに給送さ
    れるように方向づけられており、 以て、前記マガジン内に前記釘が装填されたとき、前記
    各釘の先端点を形成する第3の面を形成するシャンクの
    側面が前記ハンドルから離反する方向に向けられる釘集
    成体。
  34. 【請求項34】 前記釘集成体の各釘のエッジが実質的
    に連続するエッジを形成し、かつ、前記実質的に連続す
    るエッジの角度が、前記駆動部材の中心軸線に関して前
    記マガジンの角度と実質的に同じ角度となる請求項33
    に記載の釘集成体。
  35. 【請求項35】 前記各釘のシャンクが反対側の端部に
    頭部が形成されており、前記釘集成体の各釘の頭部が前
    記シャンクの長手の中心軸に関して所定角度の頂面を有
    し、前記各頭部の角度が前記マガジンの角度に対して反
    対側に傾斜するように、前記釘集成体が前記マガジン内
    で方向づけられる請求項33に記載の釘集成体。
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