JPH1177180A - パンチプレス機 - Google Patents

パンチプレス機

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JPH1177180A
JPH1177180A JP24231797A JP24231797A JPH1177180A JP H1177180 A JPH1177180 A JP H1177180A JP 24231797 A JP24231797 A JP 24231797A JP 24231797 A JP24231797 A JP 24231797A JP H1177180 A JPH1177180 A JP H1177180A
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JP
Japan
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work holder
punch
work
interference
punch mechanism
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JP24231797A
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Atsushi Nakagawa
篤 中川
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Murata Machinery Ltd
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Murata Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パンチ工具のワークホルダへの干渉を確実に
防止しながら、ワークホルダに極力近い箇所まで加工範
囲を広げることを可能とする。 【解決手段】 パンチプレス機は、ワークWを把持して
加工位置Pまでテーブル14上で送り可能なワークホル
ダ15と、加工位置PでワークWに対して加工を行うパ
ンチ機構12を備える。このパンチプレス機に、パンチ
機構12とワークホルダ15とが干渉したことを検出す
るワークホルダ干渉検知手段50と、この手段の検知結
果に基づいてパンチ機構12を制御する検知結果対応制
御手段51とを設ける。前記干渉検知手段50は、ワー
クホルダ15が加工位置Pの周辺のセーフティゾーン5
3に侵入した場合だけ有効とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ワークホルダで
ワークの送りを行う形式のパンチプレス機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来のパンチプレス機として、
パンチ工具の寸法に応じてパンチ機構のパンチ加工位置
の周辺をセーフティゾーンとして設定し、パンチプレス
機のプログラム運転中において、ワークホルダ位置が上
記セーフティゾーン内に入っていないかどうかを絶えず
チェックし、ワークホルダ位置がセーフティゾーン内に
入っていれば、ワークホルダがパンチ工具と干渉する可
能性があるものと判定してアラームを出力し加工を停止
するようにしたものが知られている。この場合、パンチ
プレス機がアラームを出力して停止したとき、オペレー
タがパンチ加工位置とワークホルダとの位置関係を観察
して、相互に干渉するかどうかを判断し、干渉しないと
判断すれば運転再開の指令を入力してパンチ加工を実行
させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記セーフティゾーン
は、その設定を容易にするために、パンチ位置を中心と
した方形状とされる。この場合に、セーフティゾーンを
あまり大きく設定し過ぎると、ワークホルダとパンチ工
具とが干渉しないにも係わらず、機械を停止させる範囲
が広くなってしまう。逆に狭すぎると、何らかの誤差や
ミスの発生により、ワークホルダをパンチで打ち抜いて
しまうことになる。また、セーフティゾーンは方形状と
されているため、そのコーナ部は他の部分と比較して、
ワークホルダから遠くに離れた位置までゾーン内とさ
れ、無駄に機械を停止させることになる。いずれにして
も、セーフティゾーンを設けて停止させること自体が、
加工範囲を狭くするといった問題がある。停止した場合
に、前記のようにオペレータの判断で加工を行う場合も
あるが、人手が必要な上に、機械の稼働率を低下させる
ことになる。
【0004】この発明は、このような課題を解消し、ワ
ークホルダに極力近い箇所まで加工範囲を広げることが
でき、かつオペレータの判断に頼ることなくパンチ機構
とワークホルダの干渉を確実に判断でき、誤判断による
機械の損傷の恐れのないパンチプレス機を提供すること
を目的とする。この発明の他の目的は、制御の簡易を図
ることである。この発明のさらに他の目的は、サイクル
タイムの低下を防止してワークホルダの干渉判断が確実
に行えるようにし、かつパンチの駆動系に無理な負荷が
作用することがなく、機械寿命の向上が図れるようにす
ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の構成を実施形
態に対応する図1と共に説明する。このパンチプレス機
は、ワーク(W)を把持し、前記ワーク(W)の所望の
加工部位を加工位置(P)までテーブル上で搬送可能な
ワークホルダ(15)と、前記加工位置(P)でワーク
(W)に対して加工を行うパンチ機構(12)と、前記
パンチ機構(12)とワークホルダ(15)とが干渉し
たことを検出するワークホルダ干渉検知手段(50)
と、この手段(50)の検知結果に基づいて前記パンチ
機構(12)を制御する検知結果対応制御手段(51)
とを備えたものである。この構成によれば、パンチ機構
(12)とワークホルダ(15)とが実際に干渉したか
否かをワークホルダ干渉検知手段(50)が判断し、そ
の判断結果に応じて以後のパンチ機構(12)の動作を
検知結果対応制御手段(51)が制御する。そのため、
無駄に干渉回避のための動作停止領域を大きくすること
なく、ワークホルダ(15)に極力近い箇所まで加工範
囲を広げることができる。また、実際にパンチ機構(1
2)とワークホルダ(15)とが干渉することを検出す
るため、検出が確実に行え、干渉の誤判断による機械の
損傷の恐れを無くすことができる。
【0006】上記構成において、前記加工位置(P)の
周囲または前記ワークホルダ(15)の周囲にセーフテ
ィゾーン(53,…)を設け、このセーフティゾーン
(53,…)にワークホルダ(15)または加工位置
(P)が相対的に侵入したか否かを検出するワークホル
ダ侵入検出手段(48)を設け、前記パンチ機構(1
2)の次パンチ動作待機状態時において、前記ワークホ
ルダ(12)の移動によりセーフティゾーン(53,
…)へ侵入状態となったときに、前記ワークホルダ干渉
検知手段(50)の検出機能を有効とする侵入時検知実
行手段(49)を設けても良い。この構成の場合、セー
フティゾーン(53,…)にワークホルダ(15)また
は加工位置(P)が相対的に侵入したことをワークホル
ダ侵入検出手段(48)が検出したときだけ、ワークホ
ルダ干渉検知手段(50)が作動し、通常時は加工をそ
のまま続行する。そのため、干渉によるワークホルダの
損傷を確実に防止しながら、干渉検出に必要な時間を極
力抑えて、パンチプレス機のサイクルタイムを短縮する
ことができる。しかも簡単な制御で済む。また、上記構
成において、前記ワークホルダ干渉検知手段(50)
は、前記パンチ機構(12)のパンチ工具(6)を低速
でワーク(W)に近接させ、パンチ機構(12)とワー
クホルダ(15)との干渉を検知するものとしても良
い。この構成の場合、低速でパンチ工具(6)をワーク
(W)に接近させるので、干渉した場合でもパンチ工具
(6)やワークホルダ(15)に無理な力が付加される
ことがなく、パンチ工具(6)やワークホルダ(15)
が損傷するのを防止できる。また、セーフティゾーン
(53,…)に侵入したときだけ低速にするので、サイ
クルタイムが長くなることを防止できる。
【0007】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態を図1ない
し図7と共に説明する。図2および図3はこの実施形態
のパンチプレス機を示す破断側面図および平面図であ
る。このパンチプレス機は、側面形状がC字状のパンチ
フレーム1の上フレーム1aおよび下フレーム1bに、
工具保持体である上タレット2および下タレット3が互
いに同軸状に設置されたタレットパンチプレスである。
すなわち、パンチフレーム1の上フレーム1aには回転
軸4を介して上タレット2が回転自在に設けられ、下フ
レーム1bには回転軸5を介して下タレット3が回転自
在に設けられている。上タレット2はパンチ工具6を嵌
入させる複数のパンチホルダ孔を円周上に配列したもの
であり、下タレット3は各パンチ工具6に対応する複数
のダイ工具7を同様に円周上に配列したものである。
【0008】上下タレット2,3の割出駆動機構8は、
共通の割出モータ9の駆動を上下タレット2,3に対し
て振り分けたチェーン機構10,11で伝達するように
構成されている。パンチ機構12は、加工位置であるパ
ンチ位置Pでラム13によりパンチ工具6を昇降させる
ものであり、上フレーム1aに設置されている。下フレ
ーム1bの前部にはワークテーブル14が設置されてお
り、ワークテーブル14に設けられたワークホルダ15
によりワークである板材Wが把持されてテーブル14上
で加工位置(パンチ位置)Pに送り込まれる。
【0009】図1に示すように、パンチ機構12は、ト
グル機構16と進退駆動機構17とからなり、トグル機
構16は、上端が支点部材18に、下端がラム13に各
々揺動自在に連結されて中間部で屈曲自在な屈曲レバー
19と、この屈曲レバー19の屈曲部に連結されて水平
方向に進退動作可能な進退レバー20とからなる。進退
駆動機構17は、駆動源であるサーボモータ21と、ク
ランク22とを有し、サーボモータ21の回転出力が出
力ギヤ23、入力ギヤ24を介してクランク22に伝え
られ、クランクアーム25の回転が連接棒26を介して
上記進退レバー20の進退動作に変換される。
【0010】図3に示すように、ワークテーブル14
は、ベッド27に固定された中央の固定テーブル28
と、レール29上を前後(Y軸方向)に移動する左右の
スライドテーブル30a,30bとで構成される。固定
テーブル28は、前部固定テーブル28aと後部固定テ
ーブル28bとからなり、後部固定テーブル28bには
その中間部に下タレット3が回転可能に設けられてい
る。
【0011】ワークホルダ15はワーク送り装置31に
よって送られる。ワーク送り装置31は、両側のスライ
ドテーブル30a,30bと一体に形成されて前後移動
するキャリッジ32を有し、キャリッジ32にはクロス
スライド33が搭載されている。キャリッジ32は、ベ
ッド27に設置したY軸サーボモータ34と、これに直
結したY軸方向の送りねじ35と、キャリッジ32に設
けられ送りねじ35に噛み合うボールナット36とで前
後に進退駆動される。クロススライド33は、キャリッ
ジ32の端部に設置したX軸サーボモータ37と、これ
に直結したX軸方向の送りねじ38と、クロススライド
33に設けられ送りねじ38に噛み合うボールナット3
9とで左右に進退駆動されるものであり、複数のワーク
ホルダ15が左右に並べて取り付けられている。
【0012】ベッド27に設置したY軸サーボモータ3
4はエンコーダ40を有し、これによってキャリッジ3
2のY軸座標値データ、つまりワークホルダ15のY軸
座標値データが出力される。また、キャリッジ32の端
部に設置したX軸サーボモータ37にもエンコーダ41
が設けられ、これによってクロススライド33のX軸座
標値データ、つまりワークホルダ15のX軸座標値デー
タが出力される。すなわち、2つのエンコーダ40,4
1の出力によってワークホルダ15の現在位置が特定さ
れる。スライドテーブル30a,30bの前後移動とク
ロススライド33の左右移動とにより、板材Wの所望の
加工部位を加工位置Pに送ることができる。
【0013】次に、図1と共に制御系の構成を説明す
る。制御装置42は、パンチプレス機の全体を制御する
手段であり、コンピュータ式の数値制御装置と、プログ
ラマブルコントローラと、各軸のサーボコントローラと
を備える。制御装置42の一部で、主制御手段43、パ
ンチ機構制御手段44、ワーク送り制御手段45、工具
指令手段46、工具情報記憶手段47、ワークホルダ侵
入検出手段48、および侵入時検知実行手段49が構成
される。主制御手段43は、加工プログラムを解読して
各軸の駆動指令やシーケンス制御指令を出力する手段で
あり、パンチ機構制御手段44に1パンチ毎のパンチ動
作を行わせる指令を与える機能と、ワーク送り制御手段
45にワーク送り動作を行わせる指令を与える機能とを
備える。
【0014】パンチ機構制御手段44は、パンチ駆動用
のサーボモータ21を制御する手段であり、制御プログ
ラムおよびその実行手段であるコンピュータからなるソ
フトウェアサーボ等のサーボコントローラで構成され
る。このパンチ機構制御手段44はワークホルダ干渉検
知手段50と検知結果対応制御手段51とを有する。ワ
ークホルダ干渉検知手段50は、パンチ機構12とワー
クホルダ15とが干渉したことを検出する手段であり、
具体的にはパンチ工具6を低速で板材Wに接近させ、パ
ンチ機構12とワークホルダ15との干渉を検知する。
その検知は、図6に示すようにパンチ工具6のストリッ
パ52がワークホルダ15に干渉して、パンチ工具6の
降下が制限されるときのサーボモータ21の負荷電流
(または負荷トルク)等を検出することなどにより行わ
れる。その負荷電流は、サーボコントローラまたはサー
ボモータ21に設けられた負荷電流検出器55で検出さ
れる。検知結果対応制御手段51は、上記ワークホルダ
干渉検知手段50がパンチ機構12とワークホルダ15
との干渉を検知したときに、アラームを出力しかつパン
チ機構12を停止させ、干渉を検知しないときは、通常
のパンチ駆動モードを維持する手段である。
【0015】工具情報記憶手段47は、加工プログラム
に設定されたパンチ工具情報を記憶するメモリ領域、あ
るいはこれらの情報を所定の換算テーブルまたは工具マ
スタファイル等と照合して得られる二次情報の記憶領域
からなり、工具情報パンチ工具情報と共に、各パンチ工
具6の寸法に対応させてパンチ位置Pの周囲に設定され
る方形状の加工位置セーフティゾーン53(図4)の座
標値データも記憶される。
【0016】工具指令手段46は、加工プログラムに設
定された工具情報に基づき、主制御手段43の制御によ
り、割出駆動機構8に対して、パンチ工具6およびダイ
工具7をパンチ位置Pに割出指令する手段である。
【0017】ワーク送り制御手段45は、主制御手段4
3の制御により、Y軸サーボモータ34およびX軸サー
ボモータ37を駆動して、板材Wを把持するワークホル
ダ15の送りを行い、板材Wの所望の加工部位をパンチ
機構12のパンチ位置Pに位置合わせする手段である。
【0018】ワークホルダ侵入検出手段48は、上記加
工位置セーフティゾーン53にワークホルダ15が侵入
したか否かを検出する手段である。なお、ワークホルダ
15の周囲に所定範囲のワークホルダセーフティゾーン
54(図4)を設定する場合は、このワークホルダセー
フティゾーン54の座標値をワークホルダ侵入検出手段
48等に設けられる記憶部48aに記憶しておく。この
場合、ワークホルダ侵入検出手段48は、ワークホルダ
15の移動によりワークホルダセーフティゾーン54に
加工位置Pが侵入したか否かを検出する。
【0019】侵入時検知実行手段49は、パンチ機構1
2が次のパンチ動作に入る前の待機状態にある時に、ワ
ークホルダ15の移動によりワークホルダ15が加工位
置セーフティゾーン53へ侵入状態となったことを知ら
せるワークホルダ侵入検出手段48からの検出信号に応
答して、パンチ機構制御手段44のワークホルダ干渉検
知手段50に対して、その検出機能を有効にする手段で
ある。
【0020】次に、上記パンチプレス機のワークホルダ
干渉検出動作を、図7に示すフロー図を参照して説明す
る。パンチ機構12が次のパンチ動作に入る前の待機状
態にある時に(ステップS1)、ワーク送り制御手段4
5で制御されるワークホルダ15の移動によりワークホ
ルダ15が加工位置Pのセーフティゾーン53へ侵入状
態となると、これをワークホルダ侵入検出手段48が検
出し(ステップS2)、その検出信号に応答して侵入時
検知実行手段49がパンチ機構制御手段44におけるワ
ークホルダ干渉検知手段50の検出機能を有効にする。
これにより、パンチ機構12を無負荷で下降するのに十
分な必要推力にサーボモータ21の推力を制限して下降
する。この下降過程の間、ワークホルダ干渉検知手段5
0は、電流またはトルク値等で検出される負荷を監視し
て、パンチ機構12とワークホルダ15との干渉の有無
を判定する(ステップS3,S4)。この場合に、板材
Wに接触するまでに干渉を示す負荷変動を検出した場合
には、即座に干渉有りと判定する。また、推力制限に引
っ掛かって最終端に到達しなかった場合にも干渉有りと
判定する。この干渉有りの判定に応じて、パンチ機構制
御手段44における検知結果対応制御手段51は、アラ
ームを出力しパンチ機構12を停止させる(ステップS
5)。図5の曲線Aは、この低速降下時のパンチ工具位
置の変化を示す。
【0021】ステップS2において、セーフティゾーン
53へのワークホルダ15の侵入をワークホルダ侵入検
出手段48が検出しない場合は、これに応答して侵入時
検知実行手段49がパンチ機構制御手段44を通常のパ
ンチ駆動モードに戻し(ステップS6)、その後、通常
のパンチ動作が行われる(ステップS7)。
【0022】また、ステップS4において、ワークホル
ダ15がパンチ機構12と干渉していないと判定される
と、この判定に応じて検知結果対応制御手段51がパン
チ機構制御手段44を通常のパンチ駆動モードに戻し
(ステップS6)、その後、図5に曲線Bで示すように
通常のパンチ動作が行われる(ステップS7)。
【0023】このように、このパンチプレス機では、オ
ペレータの判断に頼ることなく、パンチ機構12とワー
クホルダ15との干渉の有無判断および以後の動作が自
動的に行われるので、パンチプレス機の稼働率が向上す
る。また、ワークホルダ侵入検出手段48によって、加
工位置セーフティゾーン53にワークホルダ15が侵入
したと判定されたときだけ、ワークホルダ干渉検知手段
50による干渉有無の検知が行われるので、低速下降に
よる干渉有無検知の動作を極力少なく抑えることがで
き、パンチプレス機のサイクルタイムが長くなることが
防止できる。また、ワークホルダ干渉検知手段50によ
る干渉検知は、パンチ工具6を低速で板材Wに近接させ
るものであるため、干渉した場合でも、パンチ工具6や
ワークホルダ15に無理な力が加わることがなく、パン
チ工具6やワークホルダ15を傷つけることがない。
【0024】なお、上記実施形態では、ワークホルダ侵
入検出手段48により、パンチ位置Pの周囲に設定した
加工位置セーフティゾーン53に、ワークホルダ15が
侵入しているか否かを判定するようにしたが、ワークホ
ルダ侵入検出手段48は、加工位置セーフティゾーン5
3にワークホルダセーフティゾーン54が侵入したか否
かを判定するようにしても良い。また、上記実施形態で
は、セーフティゾーン53への侵入の検出により、自動
的にパンチ機構12に干渉検出動作(図7のステップS
3)に移行させるように構成したが、操作スイッチ(図
示せず)を設けておいて、干渉検出動作(ステップS
3)を人手によるスイッチ操作で開始させるようにして
も良い。その場合、ワークホルダ侵入検出手段48によ
る侵入検出信号に応答してアラームを発生させて機械を
停止させるようにし、前記開始用の操作スイッチを人手
でスイッチオンとすることにより、そのオン信号に応答
して干渉検出動作を開始させるようにする。
【0025】
【発明の効果】この発明のパンチプレス機は、ワークを
把持し、前記ワークの所望の加工部位を加工位置までテ
ーブル上で搬送可能なワークホルダと、前記加工位置で
ワークに対して加工を行うパンチ機構と、前記パンチ機
構とワークホルダとが干渉したことを検出するワークホ
ルダ干渉検知手段と、この手段の検知結果に基づいて前
記パンチ機構を制御する検知結果対応制御手段とを備え
たため、誤判断による機械の損傷の恐れを生じることな
く、ワークホルダに極力近い箇所まで加工範囲を広げる
ことができる。前記構成において、前記加工位置の周囲
または前記ワークホルダの周囲にセーフティゾーンを設
け、このセーフティゾーンにワークホルダまたは加工位
置が相対的に侵入したか否かを検出するワークホルダ侵
入検出手段を設け、前記パンチ機構の次パンチ動作待機
状態時に、前記ワークホルダの移動によりセーフティゾ
ーンへ侵入状態となったときに、前記ワークホルダ干渉
検知手段の検出機能を有効とする侵入時検知実行手段を
設けた場合は、必要時のみパンチ工具とワークホルダと
の干渉を検知する制御が、簡易な制御で実現でき、サイ
クルタイムが長くなることを防止できる。前記構成にお
いて、前記ワークホルダ干渉検知手段を、前記パンチ機
構のパンチ工具を低速でワークに近接させ、パンチ機構
とワークホルダとの干渉を検知するものとした場合に
は、パンチ機構とワークホルダとが干渉した場合でもパ
ンチ工具やワークホルダに無理な力が負荷されることが
なく、パンチ工具やワークホルダが損傷するのを防止で
きる。また、セーフティゾーンに侵入したときだけ低速
にするので、サイクルタイムが長くなることを防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係るパンチプレス機の
概略の構成を示す模式図である。
【図2】同パンチプレス機の破断側面図である。
【図3】同パンチプレス機の平面図である。
【図4】同パンチプレス機における加工位置セーフティ
ゾーンとワークホルダセーフティゾーンとを示す説明図
である。
【図5】同パンチプレス機における干渉検知時およびパ
ンチ動作時のパンチ工具の速度曲線の一例を示す説明図
である。
【図6】同パンチプレス機におけるパンチ工具とワーク
ホルダとの干渉を示す説明図である。
【図7】同パンチプレス機の干渉検出動作を示すフロー
図である。
【符号の説明】
6…パンチ工具 12…パンチ機構 14…ワークテーブル 15…ワークホルダ 48…ワークホルダ侵入検出手段 49…侵入時検知実行手段 50…ワークホルダ干渉検知手段 51…検知結果対応制御手段 53…加工位置セーフティゾーン 54…ワークホルダセーフティゾーン P…加工位置 W…板材(ワーク)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークを把持し、前記ワークの所望の加
    工部位を加工位置までテーブル上で搬送可能なワークホ
    ルダと、前記加工位置でワークに対して加工を行うパン
    チ機構と、前記パンチ機構とワークホルダとが干渉した
    ことを検出するワークホルダ干渉検知手段と、この手段
    の検知結果に基づいて前記パンチ機構を制御する検知結
    果対応制御手段とを備えたパンチプレス機。
  2. 【請求項2】 前記加工位置の周囲または前記ワークホ
    ルダの周囲にセーフティゾーンを設け、このセーフティ
    ゾーンにワークホルダまたは加工位置が相対的に侵入し
    たか否かを検出するワークホルダ侵入検出手段を設け、
    前記パンチ機構の次パンチ動作待機状態時において、前
    記ワークホルダの移動によりセーフティゾーンへ侵入状
    態となったときに、前記ワークホルダ干渉検知手段の検
    出機能を有効とする侵入時検知実行手段を設けた請求項
    1記載のパンチプレス機。
  3. 【請求項3】 前記ワークホルダ干渉検知手段は、前記
    パンチ機構のパンチ工具を低速でワークに近接させ、パ
    ンチ機構とワークホルダとの干渉を検知するものとした
    請求項2記載のパンチプレス機。
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