JPH11769A - 流し台シーム溶接機の下部電極 - Google Patents

流し台シーム溶接機の下部電極

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JPH11769A
JPH11769A JP32395897A JP32395897A JPH11769A JP H11769 A JPH11769 A JP H11769A JP 32395897 A JP32395897 A JP 32395897A JP 32395897 A JP32395897 A JP 32395897A JP H11769 A JPH11769 A JP H11769A
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JP
Japan
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electrode
lower electrode
consumable
sink
shape
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Application number
JP32395897A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Kushihara
原 俊 明 櫛
Kazuya Ogawara
河 原 和 也 大
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Nisshinbo Holdings Inc
Original Assignee
Nisshinbo Industries Inc
Nisshin Spinning Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】 下部電極を、溶接時に通電作用をするだ
けで消耗することのない下部電極本体と、溶接により消
耗する消耗電極とに分割し、消耗電極の下部電極本体へ
の組み込みを容易且つ正確に行うことができるばかりで
なく、製作コスト,消耗コストを低減でき、しかも、消
耗電極の部分的な損傷や消耗に容易に対応できる流し台
シーム溶接機の下部電極を提供すること。 【解決手段】 流し台シーム溶接機の下部電極を、下部
電極本体1と溶接により消耗する消耗電極6とに分割
し、かつ、該消耗電極6をその長さ方向において複数個
の電極体6a〜6cに分割する一方、前記下部電極本体1の
消耗電極6との分割面を臨む部位に夫々にボルト9を含
むキー部材2,3を配設することにより、前記消耗電極
6を前記キー部材2,3によって下部電極本体1に合
体,分離自在に一体化した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流し台の天板に明
けたシンク用の穴にシンクを溶接して取付けるための流
し台シーム溶接機における下部電極に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】流し台の天板にシンクを取付ける場合、
専用の流し台シーム溶接機を用いて、シンクの形状に即
した曲線状のシーム溶接により接合しているのが一般的
である。このシーム溶接においては、図15に示すよう
に、流し台の天板51に設けたシンク取付用の穴52の周縁
下面にシンク53の周縁上面53aを重合し、シンク53の周
縁下面53bを一体型の下部電極54により支持させた状態
で、天板51の穴52の周縁の上面から転動タイプの円盤状
の上部電極55を下部電極54に向け加圧しながら走行さ
せ、前記重合部分を抵抗溶接するのが通常であるため、
下部電極54は、堅牢且つ精緻に製作されなければならな
い。
【0003】従来は、1枚の下部電極材料からシンク挿
入部を抜き加工し、仕上げ加工を施して下部電極を形成
していたため、抜き出される材料の多くの部分が無駄と
なり、加工時間も多くを費やしており、コスト高になっ
ていた。また、下部電極のシンクの挿入部の形状の合わ
せ加工に失敗すると、再度1枚の下部電極材料からシン
ク挿入部を抜き加工しなければならないため、電極材料
の無駄が更に助長されていた。
【0004】一方、流し台にシンク溶接によりシンクを
取付けた場合、溶接のナゲットに途切れが出ると、そこ
から水漏れを生じるおそれがあるので、下部電極54がシ
ンク53の下周縁53bに確実に接触した状態で溶接し、ナ
ゲットの途切れが出ないようにする必要がある。
【0005】そのため、下部電極を大きい銅板からの削
り出しか、又は鍛造,鋳造などの方法により製作した
り、一部では、下部電極本体のベースのみを分割化して
いるケースもあるが、溶接作用部(上部電極が走行する
接触部)は一体物で製作されているため、価格的にも一
体型のものと大差はなかった。
【0006】また、シンク溶接時に、下部電極54とシン
ク53との間に接触していない部分があると、前述のよう
に、ナゲットに途切れが生じるので、下部電極54の上面
を削って摺り合わせているが、この摺り合わせ作業は熟
練を要し、万一失敗して下部電極54を削りすぎた場合に
は、該下部電極54を再製作しなければならなかった。
【0007】更に、従来の下部電極は、下部電極の溶接
作用をする電極部分(例えば、幅10mm×高さ20mm×溶接
長)が消耗する度に、下部電極全体(重さ40kg〜60kg)
を廃棄していたため、ランニングコストが高くならざる
を得なかったなどの問題もあったのである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のよう
な従来技術に鑑み、下部電極を、溶接時に通電作用をす
るだけで消耗することのない下部電極本体と、溶接によ
り消耗する消耗電極とに分割し、消耗電極の下部電極本
体への組み込みを容易且つ正確に行うことができるばか
りでなく、製作コスト,消耗コストを低減でき、しか
も、消耗電極の部分的な損傷や消耗に容易に対応できる
流し台シーム溶接機の下部電極を提供することを、その
課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すること
を目的としてなされた本発明下部電極の第一発明の構成
は、流し台シーム溶接機の下部電極を、下部電極本体と
溶接により消耗する消耗電極とに分割し、かつ、該消耗
電極をその長さ方向において複数個の電極体に分割する
一方、前記下部電極本体の消耗電極との分割面を臨む部
位に夫々にボルトを含むキー部材を配設することによ
り、前記消耗電極を前記キー部材によって下部電極本体
に合体,分離自在に一体化したことを特徴とするもので
ある。
【0010】上記下部電極は、消耗電極,即ち、分割し
た電極体を製作しやすい長さ,形状に分割し、各電極体
を適宜固定手段により下部電極本体に固定することによ
って、下部電極をシンクの周縁下面にきっちりと接触さ
せるための摺り合わせを容易に行うことができると共
に、万一、下部電極の接触面を削りすぎた場合でも、そ
の部分の電極体のみを取外して交換すれば、消耗電極と
して従来の一体型のものと同様に使用でき、下部電極の
製作コスト,消耗コストの低減を図ることが実証された
が、溶接時の加圧力や発熱により消耗電極が下部電極本
体から浮き上がる懸念が生じた。
【0011】そこで、本発明では、上記の第一発明と目
的を同じくすると共に、溶接時に加圧力や発熱によって
消耗電極が下部電極本体から浮き上がるおそれのない分
割タイプの下部電極を提供することを第二発明の課題と
するもので、その第二発明の構成は、流し台シーム溶接
機の下部電極を、下部電極本体と溶接により消耗する消
耗電極とに分割すると共に、前記下部電極本体における
前記消耗電極の取付部を、断面が側方から視て段部状を
なすと共に、平面から見て外周形状が多角形状,内周形
状が流し台シンクの外形に即した形状をなすように形成
する一方、前記消耗電極を、複数の電極体に分割すると
共に、各電極体の下部外面が前記取付部の外周形状に合
致し、かつ、上部内面が前記シンクの外形に即した形状
に形成し、これらの電極体を前記消耗電極取付部の段部
の上に配置し、配置した各電極体を、その側面と下面か
らボルトを含むキー部材によって前記下部電極本体に取
付け、各電極体の下面と外面を前記消耗電極取付部にお
ける段部の上面と内面に密に接触させて合体,分離自在
に一体化したことを特徴とするものである。
【0012】上記構成において、下部電極における消耗
電極は、シンク形状の短辺側,長辺側それぞれ2個に分
割して、それらを組み込めば内周面の輪郭が流し台シン
クの形状に即した形状になるようにするものとし、分割
した消耗電極の電極体は、その加工を切削又はワイヤー
カットにより行い、各電極体同士の端部接触部,下部電
極本体との直角度を0.05以内に収めるようにする。ま
た、短辺側の消耗電極の電極体は、下部電極本体の短辺
側の形状に即した形状とし、前記下部電極本体との隙間
調整を押しボルトにより行い、消耗電極の電極体の下部
電極本体への固定は、該電極本体の下方及び外側方から
のボルト締めにより行う構成にする。
【0013】本発明の下部電極は、下部電極本体を銅製
とし、消耗電極はベリリウム銅合金の帯材を用いること
が望ましく、また、溶接されるワークの溶接面が隅部を
弧状に形成した四角形状の場合、隅部に用いる電極体と
直状部に用いる電極体に分割して下部電極体に接合する
形態にすることが望ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態例を図
により説明する。図1は第一発明の下部電極の一部を省
略した平面図、図2は図1の下部電極における要部の拡
大平面図、図3は図2のA−A線断面図、図4は第二発
明の下部電極の斜視図、図5は第二発明における下部電
極本体の平面図、図6は図5のB−B線断面図、図7は
下部電極本体に分割した電極体を取付けた第二発明の下
部電極の平面図、図8は図7のC−C線断面図、図9は
分割電極体の下部電極本体における消耗電極取付部への
固定態様の一例を示す平面図、図10は図9の正断面図、
図11は分割電極体の消耗電極部への固定態様の別例を示
す平面図、図12は図11の正断面図、図13は分割電極体の
消耗電極取付部への押し付け調整形態の一例を示す平面
図、図14は図13の正断面図、図15は流し台の天板にシン
クを溶接している状態の斜視図である。
【0015】図1〜図3において、1は銅製の下部電極
本体、Hは前記本体1に明けたシンクの平面形状と同形
状の穴、2は該本体1における穴Hの周囲に適宜数設け
た平面略T状をなすキー溝、3は該キー溝に係合可能に
収嵌したナット機能を具備するキー部材で、このキー部
材3には水平なネジ穴4が設けられている。5は、前記
下部電極本体1の穴Hを臨む側に形成し、後述する電極
体を係合する段部、6は前記段部5に嵌合させて前記下
部電極本体1に接合することにより消耗電極を構成する
ベリリウム銅合金製の電極体、7は該電極体6に設けた
下部電極本体1へ向う水平な取付穴、8は該取付穴7に
連通させて形成したボルト挿通穴、9はボルト挿通穴に
挿入されて前記ネジ穴4に螺合されるボルト、10は前記
本体1に形成したボルト挿通溝で、以上により電極体6
の下部電極本体1への取付構造の一例を形成する。
【0016】電極体6の下部電極本体1への取付けは、
ボルト9のネジ部を電極体6のボルト挿通穴8に通し、
ボルト挿通溝10を経て該ボルト9のネジ部の先端を前記
キー部材3のネジ穴4に螺合させ、ボルト9の頭部が前
記取付穴7に没入するようにこのボルト9を緊締して行
う。この取付けにおけるボルト9の緊締により、電極体
6の下部がその下面と背面において下部電極本体1の段
部5に係合すると共にキー部材3はキー溝2に密着係合
して、電極体6が下部電極本体1に固定され、溶接電流
経路が確保されることとなるのである。従って、複数の
電極体6をそれぞれに上記の要領で、図1に例示したよ
うに、下部電極本体1に後付け的に固定することによ
り、この下部電極本体1に一体的に消耗電極が形成され
るのである。
【0017】而して、実際に電極体6を下部電極本体1
に緊締,接合して消耗電極を形成するには、次のように
すれば、効果的である。即ち、下部電極が図1に例示す
るような穴Hに則した平面形状、即ち、隅部が円弧状を
なす四角形状に形成されなければならない場合、消耗電
極を形成する電極体6を、平面弧状で隅部を形成する電
極体6aと短い直状部を形成する電極体6b及び長い直状部
を形成する電極体6cとに分割して構成し、まず、四隅部
に弧状の電極体6aを上記の取付け操作により固定,組付
け、直状の電極体6b,6cとの接合面を平滑に仕上げた
後、それら電極体6b,6cを、それらの長さを調整,加工
しながら、先に組付けた弧状の電極体6aの間に隙間が出
ないように打ち込むなどして取付け固定すれば、本発明
の消耗電極が形成されるのである。
【0018】上記のようにして下部電極本体1と一体に
消耗電極が形成された図1〜図3に示した下部電極を、
図15における下部電極54に代えて使用し、流し台の天板
51にシンク53を溶接する場合は、シンク53の上周縁の下
面と、図1〜図3に示した各電極体6の接触面61を機械
加工により仕上げて摺り合わせ作業を行った後、上部電
極55と電極体6に電流を流し、上部電極55を加圧しなが
ら前記天板51の周縁の上面を転動させると、シンク53は
途切れなく溶接されることとなる。
【0019】ここで、各電極体6の接触面61とシンク53
との摺り合わせ作業が失敗した場合、該当する電極体6
のみを修正したり、取替えればよく、また、溶接により
消耗した部分が生じたりした場合には、該当する電極体
6のみを再製作すればよいので、修正や再製作する部分
が少なくてすみ、溶接機使用時のランニングコストを低
減できる。
【0020】以上は第一発明の実施例について述べたも
のであるが、次に、第二発明の実施例について説明す
る。図4〜図14において、20は第一発明と同様の下部電
極本体、21は前記下部電極本体20にそれと一体に穴Hを
臨む側に突出形成した段部状をなす消耗電極取付部で、
この取付部21は、図5に例示するように、外周形状が、
その隅辺22を短辺に形成した八角形状をなし、かつ、内
周形状が流し台のシンクの形状に即して形成される穴H
と同様の楕円形状に形成してある。なお、図中、23は消
耗電極取付部21における前記隅辺22以外の短辺、24は同
じく長辺で、八角形状の消耗電極取付部21は、その外周
辺が、前記隅辺22が4個、短辺23及び長辺24がそれぞれ
2個から形成されている。
【0021】図4、及び、図7〜図14において、41は、
前記消耗電極取付部21の段部に取付けられた消耗電極
で、内周面が前述した流し台シンク53の形状に即した楕
円形状をなすものであるが、この消耗電極41は、その下
部が、前記消耗電極取付部21の段部がなす平面形状と同
様の平面形状を具備すると共に、ここでは、前記取付部
21における二つの短辺23側の電極体42と、二つの長辺24
側の電極体43とに四分割されている。ここで、電極体42
はその下部の形状が、消耗電極取付部21の短辺23とその
両側の隅辺22に、また、電極体43はその下部の形状が、
消耗電極取付部21の長辺24に、それぞれ合致して取付け
られるように形成されている。
【0022】上記の消耗電極41を形成する各電極体42,
43は、下部電極本体20におけるそれらの取付部21に隙間
なく、しかもこの取付部21と密に接触するように取付け
られなければならないが、そのために、前記取付部21及
び各電極体42,43には、図9〜図14に示すような構成が
施されている。まず、図11,図12に示すように消耗電極
取付部21の穴Hを臨む内周側下面には、下面から締付け
ボルト25を挿入するための凹部26とそれに連なるボルト
穴26aが適宜数設けられている、また、図9,図10に示
すように、前記取付部21の隅辺22,短辺23,長辺24に
は、締付けボルト25を挿通させるボルト挿通溝27と、そ
れに連通したキー溝28が形成されている。一方、各電極
体42,43の下部には、前記ボルト穴26aに挿入されるボ
ルト25が螺合されるボルト穴44が設けられていると共
に、各電極体42,43の下部側面であって前記ボルト穴44
と干渉しない位置には、取付部21の側面に形成したキー
溝28に向けてボルト挿通穴45が設けられている。ここ
で、ボルト挿通穴45は、前記取付部21のボルト挿通溝27
を通してキー溝28に収嵌したキー部材29に設けたボルト
穴29aに連通している。以上の構成により電極体42,43
は、締付けボルト25によって、その下面及び側面から締
付けられて消耗電極取付部21の段部に強固、かつ、正確
に固定されるようになっている。
【0023】本発明では、上記電極体42をその取付部21
における短辺23側から穴H側へ押出し調整するために、
消耗電極取付部21における各短辺23の両端に押しボルト
取付溝30を設け、この取付溝30の中にクランプ受板31,
押付ブロック32,固定ナット33を収容すると共に、押付
ボルト34を固定ナット33と押付ブロック32に螺合させて
その先端部をクランプ受板31に押し付けるようにした。
この構成によって電極体42を穴H側へ押付けて電極体43
と電極体42の接合面の接合度合の調整を行い、その調整
が終わったら固定ナット33により押付ボルト34を固定す
るようになっている。
【0024】以上のようにして、下部電極本体20に形成
した消耗電極取付部21に消耗電極41を分割した電極体4
2,43を取付けて本発明の下部電極の他の一例が構成さ
れるのである。なお、本発明下部電極の製作に際して、
銅製のシムを分割電極体42,43と下部電極本体20の取付
部21との間に挾み込み、消耗電極が形成するシンクと同
形状をなす穴の形状を一部修正すれば、1mm程度の形状
修正には対応可能となる。
【0025】
【発明の効果】本発明は上述のとおりであって、第一発
明においては、流し台シーム溶接機の下部電極を、下部
電極本体と溶接により消耗する消耗電極とに分割し、前
記下部電極本体に適宜数のキー溝を形成して、それらキ
ー溝にネジ穴を設けたキー材を係合可能に収嵌し、前記
消耗電極はこれを適宜数の電極体に分割して個々の電極
体を前記キー材にボルト締め等により緊締接合して一体
化するようにしたから、仮にワーク(シンク)との摺り
合わせ作業に失敗しても、該当する電極体のみを修正す
ればよいので、修正が容易であるのみならず、修正が効
かない場合でも、該当電極体の取替えで済むから、この
面でも従来品より大幅に有利である。
【0026】また、溶接により消耗した部分が生じた場
合には、消耗した電極体のみを再製作すればよいので、
再製作する部分が少なくてすみ、溶接機使用時のランニ
ングコストを低減できる。
【0027】一方、第二発明においては、流し台シーム
溶接機の下部電極を、第一発におけると同様に、流し台
シーム溶接機の下部電極を、下部電極本体と溶接により
消耗する消耗電極とに分割すると共に、前記下部電極本
体における前記消耗電極の取付部を、断面が側方から視
て段部状をなすと共に、平面から見て外周形状が多角形
状,内周形状が流し台シンクの外形に即した形状をなす
ように形成する一方、前記消耗電極を、複数の電極体に
分割すると共に、各電極体の下部外面が前記取付部の外
周形状に合致し、かつ、上部内面が前記シンクの外形に
即した形状に形成し、これらの電極体を前記消耗電極取
付部の段部の上に配置し、配置した各電極体を、その側
面と下面からボルトを含むキー部材によって前記下部電
極本体に取付け、各電極体の下面と外面を前記消耗電極
取付部における段部の上面と内面に密に接触させて合
体,分離自在に一体化させるようにしたから、電極体の
下部電極本体への取付けが容易且つ確実なものとなり、
下部電極の製作期間が短縮され製作コストは安価となる
し、また、製品出しの調整の際に、生じる下部電極のシ
ンク挿入部の形状を修正する場合の対処が極めて容易に
なる。
【0028】更に、第一発明の下部電極は、電極体の下
部電極本体への取付けに際しては、実施の形態例に示す
ように、電極体をその側面において下部電極本体の取付
部にボルト締め等により緊締接合するようにしていたた
め、溶接時の加圧力や発熱により浮き上がりの懸念があ
ったが、第二発明の下部電極は、電極体をその下部及び
側面から下部電極本体に緊締固着するようにしたから、
電極体は強固に固定されるので、加圧や発熱により浮き
上がりを起こすおそれはおよそ皆無であるし、その他は
第一発明の下部電極と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一発明の下部電極の一部を省略した平面図。
【図2】図1の下部電極における要部の拡大平面図。
【図3】図2のA−A線断面図。
【図4】第二発明の下部電極の斜視図。
【図5】第二発明における下部電極本体の平面図。
【図6】図5のB−B線断面図。
【図7】下部電極本体に分割した電極体を取付けた第二
発明の下部電極の平面図。
【図8】図7のC−C線断面図。
【図9】分割電極体の下部電極本体における消耗電極取
付部への固定態様の一例を示す平面図。
【図10】図9の正断面図。
【図11】分割電極体の消耗電極部への固定態様の別例を
示す平面図。
【図12】図11の正断面図。
【図13】分割電極体の消耗電極取付部への押し付け調整
形態の一例を示す平面図。
【図14】図13の正断面図。
【図15】流し台の天板にシンクを溶接している状態の斜
視図。
【符号の説明】
1 下部電極本体 2 キー溝 3 キー材 4 ネジ穴 5 段部 6 電極体 7 電極体の下部電極本体への取付穴 8 ボルト挿通穴 9 ボルト 10 ボルト収嵌溝 20 下部電極本体 21 消耗電極取付体 22 消耗電極取付体の隅辺 23 消耗電極取付体の短辺 24 消耗電極取付体の長辺 25 締付けボルト 26 締付けボルトを挿入する凹部 27 締付けボルトを挿入する穴 28 電極体固定用キー溝 29 固定用ナットキー 30 押しボルト取付溝 31 クランプ受板 32 押付ブロック 33 固定ナット 34 押付ボルト 41 消耗電極 42 短辺側の電極体 43 長辺側の電極体 44 ボルト穴 45 欠所 46 締付けボルト 51 流し台の天板 52 天板の穴 53 シンク 54 下部電極 55 上部電極

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流し台シーム溶接機の下部電極を、下部
    電極本体と溶接により消耗する消耗電極とに分割し、か
    つ、該消耗電極をその長さ方向において複数個の電極体
    に分割する一方、前記下部電極本体の消耗電極との分割
    面を臨む部位に夫々にボルトを含むキー部材を配設する
    ことにより、前記消耗電極を前記キー部材によって下部
    電極本体に合体,分離自在に一体化したことを特徴とす
    る流し台シーム溶接機の下部電極。
  2. 【請求項2】 流し台シーム溶接機の下部電極を、下部
    電極本体と溶接により消耗する消耗電極とに分割すると
    共に、前記下部電極本体における前記消耗電極の取付部
    を、断面が側方から視て段部状をなすと共に、平面から
    見て外周形状が多角形状,内周形状が流し台シンクの外
    形に即した形状をなすように形成する一方、前記消耗電
    極を、複数の電極体に分割すると共に、各電極体の下部
    外面が前記取付部の外周形状に合致し、かつ、上部内面
    が前記シンクの外形に即した形状に形成し、これらの電
    極体を前記消耗電極取付部の段部の上に配置し、配置し
    た各電極体を、その側面と下面からボルトを含むキー部
    材によって前記下部電極本体に取付け、各電極体の下面
    と外面を前記消耗電極取付部における段部の上面と内面
    に密に接触させて合体,分離自在に一体化したことを特
    徴とする流し台シーム溶接機の下部電極。
  3. 【請求項3】 隅部に弧状部分を有する平面多角形状の
    消耗電極は、隅部に用いる電極体と直状部に用いる電極
    体に分割した請求項1又は2に記載の下部電極。
  4. 【請求項4】 下部電極本体は銅製とし、消耗電極はベ
    リリウム銅合金製とした請求項1〜4のいずれかに記載
    の流し台シーム溶接機の下部電極。
JP32395897A 1997-04-16 1997-11-11 流し台シーム溶接機の下部電極 Pending JPH11769A (ja)

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JP2007054842A (ja) * 2005-08-22 2007-03-08 Dengensha Mfg Co Ltd 流し台のシーム溶接方法
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