JPH1176927A - 電磁シールド用フィルムおよびそれを用いた電磁シールド方法 - Google Patents

電磁シールド用フィルムおよびそれを用いた電磁シールド方法

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JPH1176927A
JPH1176927A JP23717997A JP23717997A JPH1176927A JP H1176927 A JPH1176927 A JP H1176927A JP 23717997 A JP23717997 A JP 23717997A JP 23717997 A JP23717997 A JP 23717997A JP H1176927 A JPH1176927 A JP H1176927A
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JP
Japan
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conductive layer
film
molded body
electromagnetic shielding
conductive
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JP23717997A
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Inventor
Masaichi Shibata
政一 柴田
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KOOTEMU KK
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KOOTEMU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可溶性のシート基材に予め導電層を形成した
電磁シールド用フィルム用い、液面上に浮かしながらそ
の導電層をプラスチック成形体の内面に付着させること
により、成形体内面に電磁シールド層を均一な厚さを有
して能率良く容易にかつ低コストで形成できる。 【解決手段】 プラスチック成形体Wの凹状の内面Us
を電磁シールドするための電磁シールド用フィルム1で
あって、可溶性のシート基材2の一面に、導電性材を有
する導電層3を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチック成形
体の内面に、高いシールド効果を有する導電層を均一に
かつ能率良く形成しうる電磁シールド用フィルムおよび
それを用いた電磁シールド方法に関する。
【0002】
【従来の技術、および発明が解決しようとする課題】家
庭用電気製品、OA機器、精密電子機器等の各種電子電
気機器においては、その内部から発生する電磁波ノイズ
によって、他の電子電気機器に誤動作等の電磁波障害を
生じさせることが知られている。そのため、この電磁波
ノイズが機器の外部に漏れるのを防止するべく、電子電
気機器の筺体であるプラスチック成形体には、電磁シー
ルド処理が要求される。
【0003】従来、電磁シールド処理としては、成形体
自体を導電性プラスチックで形成するほか、成形体内面
に導電性塗料を塗布したり、又金属メッキすることが行
われている。
【0004】しかしながら、導電性プラスチックで形成
するものは、導電材が全体に分散されるため、充分なシ
ールド効果を得るためには多くの導電材の配合が必要と
なり、これによってプラスチック強度、加工性、成形
性、表面の意匠性等を損ねるという問題がある。
【0005】他方、成形体の内面には、基板その他の内
部部品を収納、固定するための凹凸部が多く形成され
る。従って、導電性塗料を吹き付けなどによって塗布す
るものでは、この凹凸部に導電性塗料が入り込み難く
く、しかも塗布厚さが不均一となるなどシールドの弱所
が部分的に発生し、優れたシールド効果が発揮されなく
なる等、信頼性、均質性に劣る。又真空蒸着等の金属メ
ッキでは、優れたシールド効果が得られる反面、生産効
率が悪くかつコストの増大を招来する。
【0006】そこで本発明は、予め導電層を可溶性のシ
ート基材に形成した電磁シールド用フィルムを用い、こ
のシート基材を溶解させうる液体上に浮かせて前記導電
層をプラスチック成形体の内面に転写することを基本と
して、成形体内面に導電層を均一な厚さで能率良く容易
にかつ低コストで形成しうる電磁シールド用フィルムお
よびそれを用いた電磁シールド方法の提供を目的として
いる。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本願の第1発明は、プラスチック成形体の凹状の内
面を電磁シールドするための電磁シールド用フィルムで
あって、可溶性のシート基材の一面に、導電性材を有す
る導電層を形成したことを特徴としたものであります。
【0008】又本願の第2発明は、プラスチック成形体
の凹状の内面を電磁シールドする電磁シールド方法であ
って、可溶性のシート基材の一面に、導電性材を有する
導電層を形成した電磁シールド用フィルムを、その導電
層を上に向けて前記シート基材を軟化し溶解しうる液体
表面に浮かせるとともに、前記プラスチック成形体を垂
直又は傾斜させかつ前記内面を電磁シート用フィルムが
延在する側に向けて前記液体内に浸漬することにより、
前記導電層を内面に巻き込みながら付着させることによ
ってこの内面を電磁シールドすることを特徴としたもの
であります。
【0009】なお前記導電層は、前記導電性材とこの導
電性材を結合する結合材とで形成することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
示例とともに説明する。図1において、第1発明の電磁
シールド用フィルム1は、可溶性のシート基材2の一面
に、導電性材を有する導電層3を形成してなり、以下
に、例えば携帯電話の筺体であるプラスチック成形体W
の凹状の内面Usに、この導電層3からなる電磁シール
ド層を形成する場合を説明する。
【0011】なおプラスチック成形体Wは、本例では、
図2に略示するように、例えば縦長矩形な基体5の周囲
に外壁6を小高さで立上げた箱状をなし、例えばAB
S、ポリスチレン、ポリカーボネイト等の種々のプラス
チック材から形成される。又前記基体5には、例えば液
晶表示用の開口7Aおよび押しボタン挿通用の開口7B
・・・ 等がそれぞれ透設されるとともに、前記内面Usに
は、内部部品固定用のリブ9が突出している。
【0012】又前記電磁シールド用フィルム1のシート
基材2は、例えば水、酸溶液、アルカリ溶液、油等の液
体10に浸漬されることによって軟化しかつ溶解しうる
可溶性のシート体であって、特に水溶性のものが取扱容
易で好ましい。なお水溶性のシート基材2として、例え
ば、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルアルコール、ポ
リエチレンオキサイド、ポリビニルピロリドン、ゼラチ
ン、カゼイン、でんぷん、タンパク、寒天等が使用でき
る。
【0013】又シート基材2の厚さは、特に限定されな
いが、加工、保管等に耐えうる強度を有しかつ導電層3
の形成が容易であり、又複雑な凹凸状の内面Usに沿っ
て容易に貼付きうるように、20〜100μmの範囲、
例えば50μm程度の薄厚のものが好適である。
【0014】前記導電層3は、導電性材とこの導電性材
を結合する結合材(バインダー)とを混合してなる液状
のインキ、塗料等を、例えば、従来の印刷手段、塗装手
段等を用いて、前記シート基材2の一面に、実質的に均
一な厚さを有して塗布しかつ乾燥することによって形成
される。
【0015】前記導電性材としては、例えば銀、ニッケ
ル、銅、アルミ、カーボン等からなる導電性微粉体およ
び導電性短繊維から選択される一種若しくは複数種のも
のが採用できる。粉体を用いるとき、平均粒子径が0.
1〜30μm程度のものが好適であり、短繊維を用いる
とき、繊維径が3〜50μm程度かつアスペクト比が2
〜15程度のものが好適である。
【0016】又前記結合材としては、種々の合成樹脂材
が使用できるが、前記プラスチック成形体Wとの接着
性、柔軟性、導電性、耐環境性を考慮したとき、アクリ
ル系樹脂が好適に使用される。
【0017】なお導電層3は、プラスチック成形体Wへ
の転写性の観点からその厚さを5〜60μm程度とする
のが良く、又この範囲おいて、1.0Ω/sq以下さら
には0.5Ω/sq以下の優れた表面抵抗値を得ること
ができる。なお
【0018】次にこの電磁シールド用フィルム1を用い
たシールド方法を説明する。このシールド方法は、前記
電磁シールド用フィルム1を、その導電層3を上に向け
て前記液体10表面に浮かせる第1ステップP1と、プ
ラスチック成形体Wを垂直又は傾斜させかつその内面U
sを電磁シート用フィルム1が延在する側に向けて液体
10内に浸漬することにより、導電層3を内面Usに巻
き込みながら付着させる第2ステップP2とを具える。
【0019】前記第1ステップP1では、本例では水溶
性であるシート基材2が、水である液体10と接触する
ことより軟化しはじめ、電磁シールド用フィルム1に柔
軟性および伸び性等を付与する。なお導電層3も、薄厚
でありかつ結合材によってある程度の柔軟性を保持して
いるが、この導電層3に、前記内面Usへの高い追従
性、伸び性、接着性を付与するために、電磁シールド用
フィルム1の浮漂状態において、上向きの導電層3に、
例えばエーテル、トルエン等の結合材用溶剤11をスプ
レー等によって散布することが好ましい。
【0020】又電磁シールド用フィルム1は、プラスチ
ック成形体W内面Usの展開長さに応じて予め裁断しう
るが、長尺な電磁シールド用フィルム1をロール状に巻
き上げたロール体11を形成し、このロール体11か
ら、必要長さを順次巻き戻しながら連続的に徐々に供給
することが、生産性を高める上で好ましい。
【0021】前記第2ステップ2では、前記図3に示す
ように、プラスチック成形体Wの内面Usを、電磁シー
ト用フィルム1が延在する側である本例では左側に向
け、しかも基体5の内面Us5が垂直又は上に向かって
傾斜(上傾斜)する状態で、プラスチック成形体Wを液
体10内に徐々に浸漬する。
【0022】浸漬初期においては、プラスチック成形体
Wの外面Os、本例では前記外壁6の外面Os6が先に
電磁シート用フィルム1と接触し、図4(A) に示すよう
に、電磁シート用フィルム1が、その先端1eから順次
外面Os6に沿って付着して行く。
【0023】又図4(B)〜(C) に示すように、外壁6上端
6eが液体10表面を下方に越えたとき、液体10が成
形体Wの内部に流れ込むが、この流れ込みに伴い電磁シ
ート用フィルム1がU字に巻き込まれ、導電層3を内面
Usに巻き込みながら付着させる。この時、付着する電
磁シート用フィルム1は、液体10の流れ込みFととも
に液面に浮かびながら抵抗なく順次供給されるため、付
着の際、電磁シート用フィルム1に過度の張力が作用せ
ず、しかもU字部12が張力の変化を緩和する。
【0024】従って、電磁シート用フィルム1の破れ等
の発生を抑制するだけでなく、厚ささ変化の極めて少な
い貼付けを達成しうる。又内面Usとの間の空気を押し
出しながら順次付着するため、入墨部コーナに至るまで
確実に電磁シート用フィルム1が入り込むことができ、
空気溜まりのない高品質の貼付けが行える。これによっ
て、信頼性、均質性に優れる高いシールド効果が達成さ
れる。又その形成を能率良く行うことができ、生産効率
の向上およびコストダウンに寄与できる。
【0025】なお垂直状態Q2にて浸漬する時、前記U
字部12の形成が小となるため張力の緩和効果に劣り、
大きな凹み部で電磁シート用フィルム1を破損させる危
険性が生じる。従って、上傾斜状態Q1で浸漬すること
が好ましく、この時、垂直線に対する傾斜角度θを45
度±15度程度とすることが、各内面Usに均一な付
着、貼付けを効率よく行う上で好ましい。なお、図5に
示すように、外壁6およびリブ9の上向きの内面Us
6、Us9に付着させる際、いったんプラスチック成形
体Wを上傾斜状態Q1から垂直状態Q1に変化させ、急
激な液体10の流れ込みを防止することもできる。
【0026】又前記第2ステップP2により、電磁シー
ルド用フィルム1を内面Usに付着させた後、プラスチ
ック成形体Wは、液体10内から引き上げられる。この
時、成形体W表面ではシート基材2が外層側となって露
出するため、液面上で浮漂する電磁シールド用フィルム
1の残部と再付着するのを防止でき、引き上げ作業効率
を向上できる。
【0027】なおプラスチック成形体Wにおいては、電
磁波ノイズの漏れをより確実に防ぐために、前記図2に
示すように、成形体外面Osに加え、外壁6の端面S1
および各開口17A、17Bの端面S2は、予め例えば
紙テープ等によりマスキングし、前記第2ステップP2
終了後、各端面S1、S2から導電層3を除去できるよ
うにすることが好ましい。
【0028】又プラスチック成形体Wに付着するシート
基材2は、例えば他の液槽に貯溜した液体10内に漬け
置きしたり、又シャワー状に吐出される液体10を散布
したりするなどの適宜の除去ステップによって除去す
る。
【0029】
【発明の効果】叙上の如く本発明は、可溶性のシート基
材に予め導電層を形成した電磁シールド用フィルム用
い、液面上でその導電層をプラスチック成形体の内面に
付着させるものであるため、前記内面に電磁シールド層
を均一な厚さを有して能率良く容易にかつ低コストで形
成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願第1発明の電磁シールド用フィルムの一実
施例を示す斜視図である。
【図2】電磁シールドされるプラスチック成形体の一例
を示す斜視図である。
【図3】本願第2発明の電磁シールド方法の第1ステッ
プを説明する線図でる。
【図4】(A) 〜(C) は、電磁シールド方法の第2ステッ
プを説明する線図でる。
【図5】第2ステップの他の例を示す線図である。
【符号の説明】
1 電磁シールド用フィルム 2 シート基材 3 導電層 10 液体 Us 内面 W プラスチック成形体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチック成形体の凹状の内面を電磁シ
    ールドするための電磁シールド用フィルムであって、可
    溶性のシート基材の一面に、導電性材を有する導電層を
    形成した電磁シールド用フィルム。
  2. 【請求項2】前記導電層は、前記導電性材とこの導電性
    材を結合する結合材とからなることを特徴とする請求項
    1記載の電磁シールド用フィルム。
  3. 【請求項3】プラスチック成形体の凹状の内面を電磁シ
    ールドする電磁シールド方法であって、 可溶性のシート基材の一面に、導電性材を有する導電層
    を形成した電磁シールド用フィルムを、その導電層を上
    に向けて前記シート基材を軟化し溶解しうる液体表面に
    浮かせるとともに、前記プラスチック成形体を垂直又は
    傾斜させかつ前記内面を電磁シート用フィルムが延在す
    る側に向けて前記液体内に浸漬することにより、前記導
    電層を内面に巻き込みながら付着させることによってこ
    の内面を電磁シールドする電磁シールド方法。
  4. 【請求項4】前記導電層は、前記導電性材とこの導電性
    材を結合する結合材とからなることを特徴とする請求項
    3記載の電磁シールド方法。
JP23717997A 1997-09-02 1997-09-02 電磁シールド用フィルムおよびそれを用いた電磁シールド方法 Pending JPH1176927A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002001880A (ja) * 2000-06-20 2002-01-08 Inoac Corp 導電性プラスチック成形品およびその製造方法

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