JPH1176550A - パチンコ機の前面扉枠のヒンジ構造 - Google Patents

パチンコ機の前面扉枠のヒンジ構造

Info

Publication number
JPH1176550A
JPH1176550A JP24310097A JP24310097A JPH1176550A JP H1176550 A JPH1176550 A JP H1176550A JP 24310097 A JP24310097 A JP 24310097A JP 24310097 A JP24310097 A JP 24310097A JP H1176550 A JPH1176550 A JP H1176550A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hinge
pin
lock
claw body
lock claw
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP24310097A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2944968B2 (ja
Inventor
Tsugio Kondo
次夫 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP24310097A priority Critical patent/JP2944968B2/ja
Publication of JPH1176550A publication Critical patent/JPH1176550A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2944968B2 publication Critical patent/JP2944968B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 前面扉枠を容易に取り付け可能で、作業性を
向上する前面扉枠のヒンジ構造に関する。 【解決手段】 ヒンジヒメールにロック爪体25を回転可
能に設け、所定の軸線上C1にヒンジメールのヒンジピン
を嵌込む嵌込み溝20を設ける。ロック爪体にはヒンジピ
ンと係脱する係合凹部28を形成し、一方の端部を回転支
軸22を介して枢着する。他方の端部にはガイドピン23の
ガイド孔37a を有するロックレバー35を枢着する。回転
支軸側にはトーションバネ40の第1固定ピン24a を持つ
アーム凸部32が突設し、対応する支持片19側に第2固定
ピン24b を立設する。両固定ピン間にV字形のトーショ
ンバネ40を弾着する。第1固定ピンはロック爪体の係合
凹部が嵌込み溝を閉止の状態で回転支軸と第2固定ピン
を結ぶ軸線C2より外側に位置する。係合凹部がヒンジピ
ンと係合状態で軸線の内側に位置してロックする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パチンコ機の外
枠体の前面側を開閉可能に取付けらる内枠体、ガラス枠
のヒンジ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パチンコ機の枠体構造は例えば図
23に示すように略方形状に枠組みされた外枠体1と、
この外枠体1の一側の上下に対をなすヒンジ部材3,6
を介して遊技盤および各種構成機構を装着配設した中枠
体2が外枠体1の前面を片開き状に開閉可能に取付けら
れ、さらに、この中枠体2の前面側には遊技盤の前面側
を覆うガラス枠(図示せず)が中枠体2の一側に対し、
上下に対をなすヒンジ部材(図示せず)を介して片開き
状に開閉可能に取付けられている。
【0003】この外枠体1と内枠体2を枢着連繋する上
部ヒンジ部材3は、図23に示すように外枠体1の上枠
1aと縦枠1bの外角部に取付けられるヒンジヒメール
4と、内枠体2の上枠2aと縦枠2bの外角部に取付け
られるヒンジメール5とからなり、このヒンジヒメール
4の外枠体1の外角部に沿って取付けられる取付片4a
には所定の長さで前面側へ段差状に張出すヒンジ孔4c
を有する支持片4bが一体に形成され、また、ヒンジメ
ール5の中枠体2の外角部に取付られる取付片5aには
所定の長さで張出す支持片5bの先端側下面にヒンジヒ
メール4のヒンジ孔4cに回転可能に挿通されるヒンジ
ピン5cが形成されている。
【0004】また、下部ヒンジ部材6は外枠体1の縦枠
1bと下枠1cとの内角部に取付けられるヒンジメール
7と、中枠体2の縦枠2bと下枠2cの外角部に取付け
られるヒンジヒメール8とからなり、このヒンジメール
7の取付片7aには上部側のヒンジヒメール4の支持片
4bと対応して張出す支持片7bが形成されるととも
に。同支持片7bには上部側の支持片4bに貫設したヒ
ンジ孔4cと対応するヒンジピン7cが形成されてい
る。また、ヒンジヒメール8の取付片8aには上部側の
ヒンジメール5の支持片5bと対応して張出す支持片8
bが形成され、同支持片8bには上部側の支持片4bに
形成して下向きのヒンジピン5bと対応してヒンジ孔8
cが貫設されている。
【0005】このように外枠体1の上下の角部に取付け
たヒンジヒメール4およびヒンジメール7に対し、中枠
体2の上下に取付けたヒンジメール5およびヒンジヒメ
ール8を介して取付けるのに、図示のようにヒンジ孔4
c,8cとヒンジピン5c,7cをヒンジ合わせして取
り付けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、外枠体
1に対する中枠体2のヒンジ合せは、中枠体2には遊技
盤および各種構成機構が装着されているので極めて重量
が重く、この中枠体2を持ち上げた状態で上下のヒンジ
ピン5c,7cとヒンジ孔4c,8cとほぼ同時にヒン
ジ合せしなければならないが、上下を見極めることは極
めて困難で組付け作業に手数を要する問題があった。本
発明は、上記従来の問題点を解決するためになされたも
ので、前面扉枠を容易に組付けることができ作業性を向
上することのできるパチンコ機の前面扉枠のヒンジ構造
を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記技術課題
を解決するため、請求項1の発明は、パチンコ機の外枠
体の前面側を片開き状に開閉する前面扉枠のヒンジ構造
であって、この前面扉枠を開閉するヒンジ部材はヒンジ
ヒメールとヒンジメールとからなり、前記ヒンジメール
の支持片には前記ヒンジヒメールと回動可能に枢着する
ヒンジピンを有し、前記ヒンジヒメールの支持片にはロ
ック爪体が回転可能に設けられ、支持片の所定の軸線上
にはヒンジメールのヒンジピンを嵌込み可能に嵌込み溝
が設けられ、また、ロック爪体は前記ヒンジピンと係脱
する係合凹部を有する略U字形状に形成されて、その基
部の一方の端部は回転支軸を介して支持片に枢着され、
また、他方の端部には支持片に取付けられたガイドピン
のガイド孔を有するロックレバーが枢着されている。ま
た、ロック爪体の回転支軸側にはトーションバネの第1
固定ピンを取付けたアーム凸部が突設され、また、この
第1固定ピンと対応して支持片側の所定位置には第2固
定ピンが立設されて両固定ピン間には略V字形状のトー
ションバネが弾着され、この第1固定ピンはロック爪体
の係合凹部が嵌込み溝を閉止した状態で回転支軸と第2
固定ピンを結ぶ軸線より外側に位置し、ロック爪体の係
合凹部がヒンジピンと係合した状態で同軸線の内側に位
置してヒジピンをロック保持する構成としたことであ
り、請求項2の発明は、前記ロック爪体に枢着されたロ
ックレバーは、そのガイド孔を有して支持片側にスライ
ドするガイド部が段差片を介して略クランク状に形成さ
れ、ロック爪体がヒンジピンをロック保持した状態で、
ロック爪体の端面に対設し、ガイド部の端部に形成した
ストッパー片が外枠体に対設して位置するように構成し
たことである。請求項3の発明は、パチンコ機の外枠体
の前面側を片開き状に開閉する前面扉枠のヒンジ構造で
あって、この前面扉枠を開閉するヒンジ部材はヒンジヒ
メールとヒンジメールとからなり、前記ヒンジメールの
支持片には前記ヒンジヒメールと回動可能に枢着するヒ
ンジピンを有し、前記ヒンジヒメールの支持片にはロッ
ク爪体が回転可能に設けられ、支持片の所定の軸線上に
はヒンジメールのヒンジピンを嵌込み可能に嵌込み溝が
設けられ、また、ロック爪体は前記ヒンジピンと係脱す
る係合凹部を有する略U字形状に形成されて、その基部
は回転支軸を介して支持片に枢着され、また、この基部
側には支持片側に枢着されたロックレバーと係脱するロ
ック面を有するストッパーアームが突出されている。ま
た、前記ロックレバーは短冊状に形成され、その基部側
の一方の端部は支持片に枢着され、他端部にはロック爪
体のストッパーアームと係脱するロック凸部が形成さ
れ、また、ロックレバーの他端部にはストッパー片が折
曲形成されている。また、回転支軸にはトーションバネ
の基コイル部が挿通され、このトーションバネの一方の
アーム片はロック爪体の係合凹部を形成する一方の作動
爪側に掛合され、他方のアーム片は前記ロックレバーの
ストッパー片側に掛合され、ロック爪体の係合凹部がヒ
ンジピンと係合した状態で、中枠体で外枠体の前面を閉
止すると前記ロックレバーは嵌込み溝の軸線上にあっ
て、ストッパー片は外枠体と中枠体の間に位置する構成
としたことである。請求項4の発明は、パチンコ機の外
枠体の前面側を片開き状に開閉する前面扉枠のヒンジ構
造であって、この前面扉枠を開閉するヒンジ部材はヒン
ジヒメールとヒンジメールとからなり、前記ヒンジメー
ルの支持片には前記ヒンジヒメールと回動可能に枢着す
るヒンジピンを有し、前記ヒンジヒメールの支持片には
ロック爪体が回転可能に設けられ、支持片の所定の軸線
上にはヒンジメールのヒンジピンを嵌込み可能に嵌込み
溝が設けられ、また、この嵌込み溝の軸線と直交する軸
線に対し所定の角度の軸線上にはガイドピンをスライド
可能にガイド孔が設けられ、また、ロック爪体は円板状
に形成されてその外周部には割円状の規制面が形成さ
れ、この割円状の規制面の中心となる直径線を堺とする
一方の外周の所定の位置には前記ヒンジピンと係脱する
係合凹部が形成され、他方の外周の所定の位置には前記
ガイド孔と整合可能にロック凹部が形成され、また、前
記ガイドピンにはコイルバネの一端が掛合され、同他端
は前記規制面上あるいは近接する所定位置の掛合部に掛
合され、前記ロック爪体の係合凹部がヒンジピンと係合
した状態で、前記ロック凹部はガイド孔に整合されてガ
イドピンにより相互にロックされ、このロック状態で中
枠体を外枠体の前面へ閉止すると前記規制面は前記ヒン
ジメールに形成した隔壁に対設する構成としたことであ
り、請求項5の発明は、前記ロック爪体には、その直径
線の所定の半径線上にロック爪体の回動を規制する規制
溝を形成したことであり、請求項6の発明は、前記ロッ
ク爪体の規制面に連続して延出部を形成する構成とした
パチンコ機の前面扉枠のヒンジ構造である。
【0008】
【発明の効果】従来の上下のヒンジ部材のようにヒンジ
孔に対しヒンジピンを同時差込み合わせする作業が解消
されて、ワンタッチでヒンジ部材を係合することができ
るので、外枠体に対する前面扉枠の着脱を容易に、かつ
迅速に行うことができ、作業者の疲労を軽減することが
でき、作業能率を向上することができる。また、ヒンジ
ピンにロック爪体が係合した状態で、このロック爪体は
ロックレバーあるいはガイドピンを介してバネ部材の付
勢力により、ヒンジピンに対するロック爪体の係合は確
実となり前面扉枠の開閉操作を安定に維持することがで
きる。また、このヒンジヒメールを構成するロック爪
体、ロックレバー、バネ部材等はヒンジメールの支持片
と取付片およぴ隔壁により遮蔽状態にあるので、外部か
ら前面扉枠を開放する不正行為を防止することができ、
また、支持片と隔壁との隙間より不正をしようとして
も、閉止した状態でロックレバーのストッパー片あるい
はロック爪体の規制面が外枠体あるいは隔壁に対設して
位置されているので不正行為の防止を確実なものとする
ことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)次に、本発明の第1の実施形態を図
1ないし図 にしたがって説明する。なお、実施形態に
おいては外枠体1と中枠体2の下部側は従来のヒンジ部
材6が使用されているので、外枠体1に対する中枠体2
の上部側のヒンジ部材11について説明する。このヒン
ジ部材11は図1に示すように外枠体1の上部角部に取
付けられるヒンジメール12と、中枠体2の上部角部に
取付けられるヒンジヒメール16とより構成されてい
る。
【0010】この外枠体1に取付けられるヒンジメール
12は従来の中枠体2に取付けたヒンジメール5とほぼ
同様に形成されるもので、取付片13a、13bが略L
形状に形成され、取付片13aには所定の長さの支持片
14が延出形成され、同支持片14の所定の位置には下
方向きにヒンジピン15が取付けられている。
【0011】また、中枠体2に取付けられるヒンジヒメ
ール16は図2に分解斜視図で示すように取付基板17
とロック爪体25とロックレバー35およびトーション
バネ40とより構成されている。この取付基板17は取
付部18と支持部19とからなり、この取付部18は上
片18aと側片18bとにより略L形状に形成され、ま
た、支持部19は上片18aより幅広に形成されてい
る。また、この支持部19の縁部19aより所定の距離
の平行な軸線C1 上には支持部19の前端に開口する嵌
込み溝20が形成されている。また、この嵌込み溝20
の基端より若干離れて位置の軸線C1 とほぼ直交する軸
線C2 上には回転支軸22の取付孔21aとトーション
バネ40の第2固定ピン24bの取付孔21bが貫設さ
れている。また、軸線C2 に対し回転支軸22を中心と
する所定の角度の軸線C3 上の所定の位置にはロックレ
バー35のガイドピン23の取付孔21cが貫設されて
いる。また、支持部19の縁部19aに沿って所定の高
さの隔壁19bが立設されている。
【0012】また、ロック爪体25は、作動爪26とフ
ック爪27とが略U字形状に形成されて、その間にはヒ
ンジメール12のヒンジピン15を嵌込み可能に係合凹
部28が形成され、作動爪26はフック爪27より若干
長く形成されている。また、この作動爪26の基部には
回転支軸22を挿通する挿通孔29が貫設され、また、
フック爪27の基部にはロックレバー35を取付けるレ
バーピン31の取付孔30が貫設されている。また、作
動爪26の基部には所定の長さで突出するアーム凸部3
2が形成され、このアーム凸部32にはトーションバネ
40を取付ける第1固定ピン24aの取付孔33が貫設
されている。
【0013】また、ロックレバー35は所定の長さの短
冊状で取付部36と支持片14側に沿ってスライドする
ガイド部37とが段差片38により略クランク形状に形
成され、この段差片38はロック爪体25の肉厚相当に
形成されている。また、取付部36にはレバーピン31
を挿通する挿通孔36aが貫設され、また、ガイド部3
7にはガイドピン23を挿通する所定長さのガイド孔3
7aが貫設されるとともに、同ガイド部37の端部には
所定の長さで立上がるストッパー片39が形成されてい
る。
【0014】また、トーションバネ40は略V字形状に
に形成され、その基部には所定の径の基コイル部40a
が形成され、また、V字先端には同様の第1固定ピン2
4aと第2固定ピン24bに挿通される先端コイル部4
0b,40cが形成されている。
【0015】このように形成された取付基板17の取付
孔21aにロック爪体25の挿通孔29が整合され、回
転支軸22が挿通カシメ止めされてロック爪体25は枢
着される。また、ロック爪体25のフック爪27の基部
に貫設された取付孔30にはロックレバー35の取付部
36の挿通孔36aが整合されてレバーピン31が挿通
カシメ止めされるとともに、ガイド部37のガイド孔3
7aにはガイドピン23が挿通され、同ガイドピン23
は取付基板17の取付孔21cにカシメ止めされてい
る。また、トーションバネ40の一方の先端コイル部4
0bはロック爪体25のアーム凸部32に貫設した取付
孔33に整合され、第1固定ピン24aが挿通カシメ止
めされ、他方の先端コイル部40bは取付基枠17の取
付孔21cに整合され、第2固定ピン24bが挿通カシ
メ止めされている。この様にしてロック爪体25を取付
けた状態で、図3に示すようにその作動爪26は取付基
板17の嵌込み溝20の開口端を閉止状に位置されてい
る。
【0016】このように設けられたヒンジヒメール16
を取付けた中枠体2は、下部側のヒンジ部材6のヒンジ
メール7とヒンジヒメール8とを嵌込み固定した状態
で、ヒンジヒメール16の嵌込み溝20をヒンジメール
12のヒンジピン15に向けて押し込むと、ヒンジピン
15は嵌込み溝20に交差状に位置した作動爪26を押
し込み、これによりロック爪体25は回転支軸22を中
心として反時計方向へ回動されて、フック爪27はガイ
ドピン23およびロックレバー35を介して嵌込み溝2
0の開口側へ移動して、ヒンジピン15は嵌込み溝20
とロック爪体25の係合凹部28に抱え込まれていく
(図3および図4参照)。
【0017】この図4の状態でヒンジヒン15は嵌込み
溝20のほぼ中間にあり、また、ガイドピン23はロッ
クレバー37のガイド孔37aのほぼ中間に位置される
とともに、トーションバネ40の一方の先端コイル部4
0bを取付けたアーム凸部32の第1固定ピン24aは
回転支軸22とトーションバネ40の他方の先端コイル
部40cを取付けた第2固定ピン24bを結ぶ軸線C2
上にあってトーションバネ40は弾性圧縮された状態に
ある。
【0018】この図4の状態よりさらにヒンジヒメール
16を押し込むと、図5に示すように作動爪26は押し
込まれてヒンジピン15は係合凹部28の基端に当接さ
れ、これによりロック爪体25も回転支軸22を中心と
して回転され、同ヒンジピン15は嵌込み溝20と係合
凹部28により包着される。そして、ガイドピン23は
ロックレバー35のガイド孔37の図示ストッパー片3
9側の端部に当接されるとともに、第1固定ピン24a
は軸線C2 を越えてロックレバー35に近接してトーシ
ョンバネ40は開拡状に復元されて位置(死点位置)す
る。このトーションバネ40の復元力でヒンジピン15
は嵌込み溝20の端部に係合凹部28により包着固定さ
れ、また、ガイドピン23はロックレバー35のガイド
孔37aの端部に位置されて、ロック爪体25はロック
固定されている。
【0019】このロック爪体25のロック状態で中枠体
2を閉止すると、図6に示すようにヒンジヒメール16
の支持部19はヒンジメール12の支持片14の下面側
にほぼ整合した状態で位置されて軸線C1,C2 は平行状
に位置されるとともに、ロック爪体25はヒンジメール
12の取付片13bと隔壁19bとにより外部と遮蔽さ
れている。この閉止状態で図6に示すようにトーション
バネ40の第1固定ピン24aは軸線C2 を越える死点
位置にあって、その付勢力Fによりヒンジピン15は嵌
込み溝20の端部に位置してロック爪体25の係合凹部
28に包着されて位置固定され、この中枠体2の閉止し
た状態でロックレバー35のストッパー片39は外枠体
1の上枠1aに近接されている。
【0020】また、中枠体2を取外す場合には、開放側
に回動して図5の状態とする。この状態でロックレバー
35のストッパー片39を摘んで引くことによりロック
爪体25は回転支軸22を中心として時計方向に回動さ
れ、ヒンジピン15の包着が解かれ、嵌込み溝20の開
口状態がトーションバネ40により維持されて取外すこ
とができる。
【0021】このように外枠体1に対し中枠体2の取付
けは、下部側のヒンジ部材6は従来と同様のヒンジメー
ル7とヒンジヒメール8を取付け、上部側は外枠体1に
ヒンジメール12と中枠体2に取付けるヒンジヒメール
16とからなるヒンジ部材11を取付ける構成としたも
のであるから、中枠体2の下部側のヒンジヒメール8の
ヒンジ孔8cを外枠体1の下部側のヒンジメール7のヒ
ンジピン7cに挿入支持した状態で、同中枠体2の上部
側のヒンジヒメール16を、外枠体1のヒンジメール1
2のヒンジピン15に対し、上記したように、その嵌込
み溝20をヒンジピン15に向けて押送することで、同
嵌込み溝20に交差状に位置したロック爪体25の作動
爪26を押送してヒンジピン15は嵌込み溝20とロッ
ク爪体25の係合凹部28により包着されるとともに、
トーションバネ40により付勢ロックされる。
【0022】したがって、従来の上下のヒンジ部材3,
6のようにヒンジ孔4c,8cに対しヒンジピン5c,
7cを同時差込み合わせする作業が解消されて、下部側
のみピン合わせすることでワンタッチで上部ヒンジ部材
11を係合することができるので、外枠体1に対する中
枠体2の着脱を容易に、かつ迅速に行うことができ、作
業者の疲労を軽減することができ、作業能率を向上する
ことができる。
【0023】また、ヒンジピン15にロック爪体25が
係合した状態で、このロック爪体25はロックレバー3
5を介してトーションバネ40の第1固定ピン24aの
死点位置におけるバネ付勢力により、ヒンジピン15に
対するロック爪体25の係合は確実となり中枠体2の開
閉操作を安定に維持することができる。
【0024】また、このヒンジヒメール16を構成する
ロック爪体25、ロックレバー35はヒンジメール12
の支持片14と取付片13bおよぴ隔壁19bにより遮
蔽状態にあるので、外部から中枠体2を開放する不正行
為を防止することができ、また、支持片14と隔壁19
bとの隙間より不正をしようとしても、閉止した状態で
ロックレバー35のストッパー片39が外枠体1の上枠
1aに近接して位置されているので不正行為の防止を確
実なものとすることができる。
【0025】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態を図7ないし図12にしたがって説明する。な
お、この第2実施形態の下部ヒンジ部材6は従来と同様
で、上部ヒンジ部材41は中枠体2の取付けられるヒン
ジメール42と外枠体1に取付けられるヒンジヒメール
46とより構成されている。このヒンジメール42は取
付片43と、この取付片43の上縁の一端側より所定の
幅で延出する支持片44とにより略L形状に形成され、
この支持片44の所定の位置には所定の長さのヒンジピ
ン45が立設されている。
【0026】また、外枠体1に取付けられるヒンジヒメ
ール46は図8に示すように取付基板47とロック爪体
55とトーションバネ69とロックレバー65とより構
成されている。この取付基板47は外枠体1の外側角部
に沿って取付けられる上片48aと側片48bとからな
る取付部48が形成され、この上片48aは側片48b
より幅広に形成されて、一部は図9に示すように取付状
態で上枠1aより張出す張出し片48cが形成されてい
る。また、この上片48aの側片48b寄りには所定の
幅で張出す支持片49aが形成され、この支持片49a
と上片48aの張出し片48cとで支持部49を構成し
ている。
【0027】また、支持片49aのはほぼ中央部の軸線
C5 上には先端に開口してヒンジピン45を挿入する嵌
込み溝50が形成されている。また、図8に示すように
嵌込み溝50の基端の位置より軸線C5 を中心とする所
定の位置にはロック爪体55の回転支軸52の取付孔5
1a、ロックレバー65のレバーピン53の取付孔51
b、ロックレバー65のストッパーピン54の取付孔5
1cが貫設されている。また、支持部49の縁部には所
定の高さの隔壁49bが形成され、この支持部49の下
面側にはロック爪体55およびロックレバー65が取付
けられている。
【0028】また、ロック爪体55は作動爪56とフッ
ク爪57とが略U字形状に形成され、その間にはヒンジ
メール42のヒンジピン45を嵌込み可能に係合凹部5
8が形成され、この作動爪56はフック爪57より図示
のように大きく形成されており、この作動爪56の基部
には支持部49に貫設した回転支軸52の取付孔51a
と整合して同支軸52を挿通する挿通孔59が貫設され
ている。また、作動爪56の外縁の基部にはほぼ直角状
にロックレバー65のロック凸部67と係脱するストッ
パーアーム60が突出され、このストッパーアーム60
の一方の縁は円弧状のガイド面60aが形成され、反対
側にはロックレバー65をロック保持する直角状のロッ
ク面61が形成されている。また、作動爪56の先端側
の所定の位置にはトーションバネ69を掛け止めする係
合ピン63の取付孔62が貫設されている。
【0029】また、ロックレバー65は所定の長さの短
冊状に形成され、その取付基端部となる角部には膨出凸
部が形成されてレバーピン53の挿通孔66が貫設され
ている。また、反対側の角部にはロック爪体55のロッ
ク面61と係合するロック面67aとロック面61と摺
接する円弧状面67bを有するロック凸部67が形成さ
れている。また、ロックレバー65の他端にはストッパ
ー片68が折曲形成されている。
【0030】また、トーションバネ69は基コイル部6
9aと、この基コイル部69aには所定の角度で所定の
長さのアーム片69b,69cが延出形成され、一方の
アーム片69bにはロック爪体55の係合ピン63に掛
合され、他方のアーム片69cはロックレバー65のス
トッパー片68に係合するように設けられている。
【0031】このように設けられた取付基板47には回
転支軸52にトーションバネ69の基コイル部69が挿
通され、同支軸52はロック爪体55の取付孔51に挿
通されてカシメ止めされてロック爪体55は回動可能に
取付けられている。また、ロックレバー65の挿通孔6
6にはレバーピン53が挿通されて取付基板47の取付
孔51bにカシメ止めされている。そして、トーション
バネ69のアーム片69bは係合片63に掛合され、ま
た、他方のアーム片69cはロックレバー65のストッ
パー片68に係合されている。
【0032】このようにトーションバネ69がそれぞれ
に係合された状態で、図示のようにロック爪体55の作
動爪56は回転支軸52を中心として嵌込み溝50に交
差状に位置し、フック爪57は軸線C5 より後退した位
置にあり、また、ロックレバー65はストッパーピン5
4に当接されて、軸線C5 上に位置されている。
【0033】このような状態で外枠体1に取付けられた
ヒンジヒメール46において、下部側のヒンジ部材6は
従来と同様に取付けられた状態で、図9に示すように中
枠体2に取付けられたヒンジメール42のヒンジピン4
5をヒンジヒメール46の嵌込み溝50に挿入する。こ
れにより嵌込み溝50に交差状に位置したロック爪体5
5の作動爪56が回転支軸52を中心として図示時計方
向に回動され、この回動に伴いストッパーアーム60の
ガイド面60aはロックレバー65のロック凸部67の
ロック面67aと摺接してロックレバー65はレバーピ
ン53を中心として反時計方向へ回動され、図10の状
態となる。
【0034】そして、さらにヒンジピン45を押すと同
ヒンジピン45は係合凹部58に基端部に当接し、これ
によりロック凸部67をストッパーアーム60が通過し
てロックレバー65はトーションバネ69の復元力でス
トッパーピン54に当接され、ロック凸部67はストッ
パーアーム60と係合されるとともに、相互のロック面
61,67aは面当接され、フック爪57は嵌込み溝5
0の基端部とによりヒンジピン45を包着状に挾持し、
この挾持状態はロック凸部67とストッパーアーム60
との係合で維持されている(図11参照)。
【0035】そして、図11の状態よりヒンジピン45
を中心として中枠体2を外枠体1の前面側へ回動して閉
止すると,図12に示すようにヒンジメール42の支持
片44はヒンジヒメール46の支持片49の下に位置し
その縁部は隔壁49bに整合されるとともに、ヒンジメ
ール46の取付部48はロックレバー65のストッパー
片68の外側に係合した状態で位置している。
【0036】また、図12の閉止状態より中枠体2を取
外す場合には、開放側に回動して図11の状態にする。
そして、ヒンジピン45を嵌込み溝50に沿って外側に
引き出していくことでフック爪57を介してロック爪体
55を回転支軸52を中心として反時計方向へ回動して
いく。これにより、同爪体55のストッパーアーム60
のロック面61はロックレバー65のロック凸部67の
円弧面67bに摺接され、ロックレバー65はレバーピ
ン53を中心として反時計方向へ回動され、トーション
バネ69のアーム片69cも回転支軸52(基コイル部
69a)を中心として反時計方向へ弾性変位される。
【0037】そして、ロック面61と円弧面67bの摺
接が解けると、図10の状態からトーションバネ69の
復元力によりロック爪体55およびロックレバー65は
図9の状態となり、中枠体2を取外すことができる。
【0038】したがって、この第2実施形態においても
第1実施形態と同様に下部側のヒンジ部材6をピン合せ
することでワンタッチで上部ヒンジ部材41を係合する
ことができるので、外枠体1に対する中枠体2の着脱を
容易に、かつ迅速に行うことができ、作業者の疲労の軽
減、作業能率の向上を図ることができる。
【0039】また、ヒンジピン45にロック爪体55が
係合した状態で、ロック爪体55のストッパーアーム6
0とロックレバー65のロック凸部67とが係合ロック
され、トーションバネ69の付勢力により確実に維持さ
れ、安定に開閉操作できる。
【0040】また、このヒンジヒメール46を構成する
ロック爪体55およびロックレバー65は支持部49の
下面側に取付けられ、隔壁49bに遮蔽され、さらに、
ヒンジメール42の支持片44により閉蓋されるもの
で、外部から中枠体2を開放する不正行為を防止でき、
また、支持片44と隔壁49bの隙間より不正をしよう
としても、ロックレバー65のストッパー片68は中枠
体2と外枠体1の間に垂下されて係合状態にあるので不
正行為の防止を確実なものとすることができる。
【0041】(第3の実施形態)次に、本発明の第3実
施形態を図13ないし図17にしたがって説明する。な
お、この第3実施形態の下部のヒンジ部材6は従来と同
様である。この第3実施形態の上部のヒンジ部材71は
図13に示すように外枠体1に取付けられるヒンジメー
ル72と中枠体2に取付けられるヒンジヒメール80と
より構成されている。
【0042】この外枠体1に取付けられるヒンジメール
72は取付部73と側部74とからなり、上部側の取付
部73は外枠体1の上枠1aより所定の長さ張出して張
出片75aが形成され、この張出片75aの側部74寄
りには所定の幅で張出す支持片75bが形成され、この
張出片75aと支持片75bとにより支持部75が形成
されている。また、この支持片75bの側部74より所
定の距離の軸線C6 上の所定の位置にはヒンジピン76
が垂下されている。また、この支持部75の側部74側
の縁部には隔壁77aが形成され、この隔壁77aの反
対側の縁部は円弧縁部77bに形成されている。
【0043】また、中枠体2に取付けられるヒンジヒメ
ール80は中枠体2の背面側に取付けられる取付片81
と、同取付片81の上縁より支持片75bとほぼ対応し
て所定の長さで張出す支持片82が形成されている。こ
のヒンジヒメール80は図17に拡大して示す(自然状
態で)ように支持片82の特定の中心点Pを中心とする
所定の半径rで同支持片82の先端側には円弧縁が形成
され、同円弧縁および支持片82の一方の縁部に沿って
隔壁77aと対応する隔壁83が形成されている。
【0044】また、この中心点Pより所定の寸法mであ
って、取付片81と直交して中心点Pを通る軸線C7 と
直交して図13に示すように取付片81と平行で軸線C
6 と整合する位置にはヒンジピン76を嵌込み係合する
嵌込み溝84が形成され、この嵌込み溝84の基部の円
弧中心P1 は軸線C7 上に位置している。また、中心点
Pを中心とする半径r1 で軸線C7 と角度α1 をなす軸
線C8 上の位置には規制ピン85が立設されている。ま
た、軸線C7 上で嵌込み溝84の円弧中心P1と対応す
る半径r1 上の点a1 には軸線C7 に対し所定の角度α
2 で同点a1 を通る軸線C9 上には点a1 より所定の間
隔の点a2 間には長孔状のガイド孔86が貫設され、同
ガイド孔86にはスライド可能にガイドピン87が設け
られている。このように形成された支持片82の中心点
Pの位置には回転支軸88が立設されている。この回転
支軸88にはロック爪体90が回動可能に取付けられて
いる。
【0045】このロック爪体90は支持片82の隔壁8
3内に回動可能に納められる所定の半径r2 の円板形状
に形成され、その直径線d1 を中心とする角度範囲α1
の半径r1 上には円弧形状の規制溝91が貫設され規制
ピン85が挿通されている。また、この直径線d1 上の
外周には左右振分けに割円されて規制面92が形成され
ている。また、軸線C8 上で半径r1 の位置には掛合ピ
ン93が立設されて同掛合ピン93とスライドピン87
にはコイルバネ94が掛合されている。また、この掛合
ピン93の中心をとおり嵌込み溝84の軸線C6 と平行
な軸線C10上には半径r1 上に基端部を有して外周部に
開口するロック凹部95が形成されている。また、係合
ピン93と規制溝91との間には図示のように嵌込み溝
84を閉止状に位置する係合凹部96が形成されてい
る。
【0046】このように形成されたロック爪体90は、
その取付状態で係合凹部96は嵌込み溝84を閉止状に
位置し、また、規制ピン85は規制溝91の一端b1 に
あって、規制ピン85、回転支軸88および掛合ピン9
3は軸線C8 上に位置している。また、ロック凹部95
は嵌込み溝84と平行に反対向きに位置するとともに、
ガイドピン87はガイド孔86の端部の位置a2 にあっ
てロック爪体90の外周に当接されている。
【0047】このように設けられたヒンジヒメール80
を取付けた中枠体2を図14に示すように外枠体1に取
付けたヒンジメール72のヒンジピン76に対し嵌込み
溝84に挿入していくと、同嵌込み溝84の開口側に位
置したロック爪体90の係合凹部96にも嵌込まれてい
き、これによりロック爪体90は回転支軸88を中心と
して反時計方向へ回動される。この回動は規制溝91が
規制ピン85に案内されて移動するとともに、ロック凹
部95も移動される。
【0048】そして、図15に示すように規制溝91の
端部b2 が規制ピン85に当接されると、ロック凹部9
5がガイド孔86と整合され、同ガイド孔86の端部a
2 に位置したガイドピン87はロック凹部95が整合し
たガイド孔86の端部a1 側へコイルバネ94の引張り
力により移動され、ロック爪体90はロック状態とな
る。このロック状態で図15に示すようにヒンジピン7
6は嵌込み溝84と係合凹部96に包着された状態が維
持されるとともに、規制面92は支持片82の縁部82
aに整合して位置されている。
【0049】このようにロック爪体90がロックされた
状態で中枠体2を外枠体1の前面へ移動して閉止する
と、図16に示すように支持片82の縁部82aとロッ
ク爪体90の規制面92はヒンジメール72の隔壁77
aに近接して位置されるとともに、ロック爪体90は隔
壁77a、円弧縁部77bおよび隔壁83により遮蔽さ
れて、ヒンジヒメール80はヒンジピン76に回動可能
に取付けられている。
【0050】また、中枠体2を取外す場合は、開放側に
回動して図15の状態とする。この状態でコイルバネ9
4を掛止めしたガイドピン87をガイド孔86に沿って
同端部a2 に位置した状態で中枠体2を引くことで図1
4に示す状態となって取り外すことができる。
【0051】この第3実施形態は上記のように構成した
ものであるから、上記した実施形態と同様に、下部側の
みピン合せすることでワンタッチで上部ヒンジ部材71
を係合することができるので、外枠体1に対する中枠体
2の着脱を容易に、かつ迅速に行うことができ、作業者
の疲労を軽減することができるとともに、作業能率を向
上することができる。
【0052】また、ロック凹部95がガイド孔86と整
合され、同ガイド孔86の端部a2に位置したガイドピ
ン87はロック凹部95が整合したガイド孔86の端部
a1側へコイルバネ94の引張り力により移動され、ロ
ック爪体90はロック状態となり、この状態で中枠体2
を外枠体1の前面へ移動して閉止すると、図16に示す
ように支持片82の縁部82aとロック爪体90の規制
面92はヒンジメール72の隔壁77aに近接して位置
されるとともに、ロック爪体90は隔壁77a、円弧縁
部77bおよび隔壁83により遮蔽されているので、外
部から中枠体2を開放する不正行為を防止することがで
きる。
【0053】また、支持部75と隔壁83の隙間からコ
イルバネ94に不正を働いたとしても、ロック爪体90
の係合凹部96はヒンジピン76に係合され、かつ同ロ
ック爪体90の規制面92はヒンジメール72の隔壁7
7aに対設されているので不正行為の防止を確実なもの
とすることができる。
【0054】(第4の実施形態)次に、本発明の第4実
施形態を図18ないし図22にしたがって説明する。な
お、この第4実施形態の上部ヒンジ部材101 は上記第3
実施形態の変更態様を示すもので、ヒンジメール102 は
上記ヒンジメール72と同様に形成されているので同位
の部位の番号を付してその説明は省略し、ヒンジヒメー
ル103 について説明する。
【0055】このヒンジヒメール103 は上記ヒンジヒメ
ミール72と同様に、中枠体2の背面側に取付けられる
取付片104 と、同取付片104 の上縁より支持片75bと
ほぼ対応して所定の長さで張出す支持片105 が形成され
ている。このヒンジヒメール103は図18に示すように
支持片105 の特定の中心点Pを中心とする所定の半径r
で同支持片105 の先端側には円弧縁が形成され、同円弧
縁および支持片105 の一方の縁部に沿って隔壁77aと
対応する隔壁106 が形成されている。
【0056】また、この中心点Pより所定寸法mであっ
て、取付片104 と直交して中心点Pを通る軸線C7 と直
交して図18に示すように取付片104 と平行で軸線C6
と整合する位置にヒンジピン76を嵌込み係合する嵌込
み溝が107 が形成され、この嵌込み溝107 の基部の円弧
中心P1 は軸線C7 上に位置している。また、この軸線
C7 と直交して中心点Pを通る軸線C11上の所定の位置
Eであって、この位置Eを通り軸線C11と所定の角度α
3 をなす軸線C12上の所定の位置a3,a4 間には長溝状
のガイド孔108 が形成され、また、このガイド孔108 の
位置a3 には略く字形状に屈曲してガイド孔108 をスラ
イドするガイドピン109 を取付けるための取付溝110 が
連続して形成されている。このように形成された支持片
105 の中心点Pには回転支軸111 が立設され、同回転支
軸111 にはロック爪体112 が回転可能に取付けられてい
る。
【0057】このロック爪体112 は第3実施形態のロッ
ク爪体90と同様に支持片105 の隔壁106 内に回動可能
に納められる所定の半径r2 の円板形状に形成され、そ
の直径線d1 を中心とする外周には左右振分けに割円さ
れて規制面113 が形成されている。また、この規制面11
3 の所定の位置にはガイドピン109 との間にコイルバネ
94を掛合する掛合部114 が形成され、また、この規制
面113 はロック爪体112 の外周より所定長さで延出され
る延出部115 が形成されて、爪体112 の外周とによりガ
イドピン109 の係合部が116 が形成されている。また、
中心点Pと掛合部114 との間隔による軸線C11上の位置
Fと、掛合部114 を結ぶ軸線C13上には位置Fを基部と
して外周に開口するロック凹部117 が形成されている。
また、このロック爪体112 を取付けた状態で図19に示
すように嵌込み溝107 を閉止状に位置する係合凹部118
が形成されている。
【0058】このように形成されたロック爪体112 は、
その取付状態で係合凹部118 は嵌込み溝107 を閉止状に
位置し、ガイドピン109 はガイド孔108 の位置a4 にあ
って延出部115 と当接されてロック爪体112 の外周に当
接されている。
【0059】このように設けられたヒンジヒメール103
を取付けた中枠体2を図20に示すように外枠体1に取
付けたヒンジメール102 のヒンジピン76に対し嵌込み
溝107 に挿入していくと、同嵌込み溝107 の開口側に位
置したロック爪体112 の係合凹部118 にも嵌込まれてい
き、これによりロック爪体112 は回転支軸111 を中心と
して反時計方向へ回動され、ロック凹部117 も移動され
る。
【0060】そして、図21に示すようにロック凹部11
7 がガイド孔108 と整合されると、同ガイド孔108 の端
部a4 に位置したガイドピン109 はロック凹部117 とガ
イド孔108 に沿ってロック凹部117 の基部a3 側へコイ
ルバネ94の引張り力により移動され、ロック爪体112
はロック状態となる。このロック状態で図21に示すよ
うにヒンジピン76は嵌込み溝107 と係合凹部118 に包
着された状態が維持されるとともに、規制面113 (延出
部115 を含む)は支持片105 の縁部105aに整合して位置
されている。
【0061】このようにロック爪体112 がロックされた
状態で中枠体2を外枠体1の前面へ移動して閉止する
と、図22に示すように支持片105 の縁部105aとロック
爪体112 の規制面113 はヒンジメール102 の隔壁77a
に近接して位置されるとともに、ロック爪体112 は隔壁
77a、円弧縁部77bおよび隔壁106 により遮蔽され
て、ヒンジヒメール103 はヒンジピン76に回動可能に
取付けられている。
【0062】また、中枠体2を取外す場合は、開放側に
回動して図20の状態とする。この状態でコイルバネ9
4を掛止めしたガイドピン109 をガイド孔108 に沿って
同端部a4 に位置した状態で中枠体2を引くことで図1
9に示す状態となって取り外すことができる。
【0063】このように形成された第4実施形態の上部
ヒンジ部材101 は第3実施形態の上部ヒンジ部材71と
ほぼ同等の作用効果を奏するもので、とくに、第3実施
形態のヒンジ部材71に比し、規制ピン85および掛合
ピン93を省略し、さらに、規制溝91を省略する構成
としたので、製作コストが削減でき、また、規制面113
に連続して延出部115 を形成することで、上部ヒンジ部
材101 に対する外部からの不正行為をより確実に防止す
ることができる。
【0064】なお、上記各実施形態は上部ヒンジ部材に
ついて例示したものであるが、これを下部ヒンジ部材の
形態構成とすることができ、また、外枠体1と中枠体2
とのヒンジ部材として例示したものであるが、これに限
定するものではなく、例えば中枠体2とガラス枠に附設
する構成であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の上部ヒンジ部材の取付
けを示す斜視図である。
【図2】同じくヒンジヒメールの分解斜視図である。
【図3】ヒンジヒメールの取付初期状態の平面図であ
る。
【図4】ヒンジヒメールの嵌込み溝にヒンジピンを挿入
した状態の動作説明図である。
【図5】ヒンジピンをロック爪体で包着した状態の説明
図である。
【図6】中枠体により外枠体の前面を閉止した状態の説
明図である。
【図7】本発明の第2実施形態の上部ヒンジ部材の取付
けを示す斜視図である。
【図8】同じくヒンジヒメールの分解斜視図である。
【図9】ヒンジヒメールの取付初期状態の平面図であ
る。
【図10】ヒンジヒメールの嵌込み溝にヒンジピンを挿
入した状態の動作説明図である。
【図11】ヒンジピンをロック爪体で包着したロックし
た状態の説明図である。
【図12】中枠体により外枠体の前面を閉止した状態の
説明図である。
【図13】本発明の第3実施形態のヒンジヒメールの取
付初期状態の平面図である。
【図14】ヒンジヒメールの嵌込み溝にヒンジピンを挿
入する状態の動作説明図である。
【図15】ヒンジピンをロック爪体で包着したロックし
た状態の説明図である。
【図16】中枠体により外枠体の前面を閉止した状態の
説明図である。
【図17】ヒンジヒメールの拡大図である。
【図18】本発明の第4実施形態のヒンジヒメールの分
解した平面図である。
【図19】ヒンジヒメールの取付初期状態の平面図であ
る。
【図20】ヒンジヒメールの嵌込み溝にヒンジピンを挿
入する状態の動作説明図である。
【図21】ヒンジピンをロック爪体で包着してロックし
た状態の説明図である。
【図22】中枠体により外枠体の前面を閉止した状態の
説明図である。
【図23】従来のヒンジ部材の斜視図である。
【符号に説明】
1 外枠体 2 中枠体 11,41,71,101 ヒンジ部材 12,42,72,102 ヒンジメール 15,45,76 ヒンジピン 16,46,80,103 ヒンジヒメール 20,50,84,107 嵌込み溝 22,52,88,111 回転支軸 25,55,90,112 ロック爪体 28,58,96,118 係合凹部 32 アーム凸部 35,65 ロックレバー 39,68 ストッパー片 40,69 トーションバネ 92,113 規制面 95,117 ロック凹部 115 延出部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パチンコ機の外枠体の前面側を片開き状
    に開閉する前面扉枠のヒンジ構造であって、この前面扉
    枠を開閉するヒンジ部材はヒンジヒメールとヒンジメー
    ルとからなり、 前記ヒンジメールの支持片には前記ヒンジヒメールと回
    動可能に枢着するヒンジピンを有し、 前記ヒンジヒメールの支持片にはロック爪体が回転可能
    に設けられ、支持片の所定の軸線上にはヒンジメールの
    ヒンジピンを嵌込み可能に嵌込み溝が設けられ、また、
    ロック爪体は前記ヒンジピンと係脱する係合凹部を有す
    る略U字形状に形成されて、その基部の一方の端部は回
    転支軸を介して支持片に枢着され、また、他方の端部に
    は支持片に取付けられたガイドピンのガイド孔を有する
    ロックレバーが枢着されている。また、ロック爪体の回
    転支軸側にはトーションバネの第1固定ピンを取付けた
    アーム凸部が突設され、また、この第1固定ピンと対応
    して支持片側の所定位置には第2固定ピンが立設されて
    両固定ピン間には略V字形状のトーションバネが弾着さ
    れ、 この第1固定ピンはロック爪体の係合凹部が嵌込み溝を
    閉止した状態で回転支軸と第2固定ピンを結ぶ軸線より
    外側に位置し、ロック爪体の係合凹部がヒンジピンと係
    合した状態で同軸線の内側に位置してヒジピンをロック
    保持する構成としたことを特徴とするパチンコ機の前面
    扉枠のヒンジ構造。
  2. 【請求項2】 前記ロック爪体に枢着されたロックレバ
    ーは、そのガイド孔を有して支持片側にスライドするガ
    イド部が段差片を介して略クランク状に形成され、ロッ
    ク爪体がヒンジピンをロック保持した状態で、ロック爪
    体の端面に対設し、ガイド部の端部に形成したストッパ
    ー片が外枠体に対設して位置するように構成したことを
    特徴とする請求項1のパチンコ機の前面扉枠のヒンジ構
    造。
  3. 【請求項3】 パチンコ機の外枠体の前面側を片開き状
    に開閉する前面扉枠のヒンジ構造であって、この前面扉
    枠を開閉するヒンジ部材はヒンジヒメールとヒンジメー
    ルとからなり、 前記ヒンジメールの支持片には前記ヒンジヒメールと回
    動可能に枢着するヒンジピンを有し、 前記ヒンジヒメールの支持片にはロック爪体が回転可能
    に設けられ、支持片の所定の軸線上にはヒンジメールの
    ヒンジピンを嵌込み可能に嵌込み溝が設けられ、また、
    ロック爪体は前記ヒンジピンと係脱する係合凹部を有す
    る略U字形状に形成されて、その基部は回転支軸を介し
    て支持片に枢着され、また、この基部側には支持片側に
    枢着されたロックレバーと係脱するロック面を有するス
    トッパーアームが突出されている。また、前記ロックレ
    バーは短冊状に形成され、その基部側の一方の端部は支
    持片に枢着され、他端部にはロック爪体のストッパーア
    ームと係脱するロック凸部が形成され、また、ロックレ
    バーの他端部にはストッパー片が折曲形成されている。
    また、回転支軸にはトーションバネの基コイル部が挿通
    され、このトーションバネの一方のアーム片はロック爪
    体の係合凹部を形成する一方の作動爪側に掛合され、他
    方のアーム片は前記ロックレバーのストッパー片側に掛
    合され、 ロック爪体の係合凹部がヒンジピンと係合した状態で、
    中枠体で外枠体の前面を閉止すると前記ロックレバーは
    嵌込み溝の軸線上にあって、ストッパー片は外枠体と中
    枠体の間に位置する構成としたことを特徴とするパチン
    コ機の前面扉枠のヒンジ構造。
  4. 【請求項4】 パチンコ機の外枠体の前面側を片開き状
    に開閉する前面扉枠のヒンジ構造であって、この前面扉
    枠を開閉するヒンジ部材はヒンジヒメールとヒンジメー
    ルとからなり、 前記ヒンジメールの支持片には前記ヒンジヒメールと回
    動可能に枢着するヒンジピンを有し、 前記ヒンジヒメールの支持片にはロック爪体が回転可能
    に設けられ、支持片の所定の軸線上にはヒンジメールの
    ヒンジピンを嵌込み可能に嵌込み溝が設けられ、また、
    この嵌込み溝の軸線と直交する軸線に対し所定の角度の
    軸線上にはガイドピンをスライド可能にガイド孔が設け
    られ、 また、ロック爪体は円板状に形成されてその外周部には
    割円状の規制面が形成され、この割円状の規制面の中心
    となる直径線を堺とする一方の外周の所定の位置には前
    記ヒンジピンと係脱する係合凹部が形成され、他方の外
    周の所定の位置には前記ガイド孔と整合可能にロック凹
    部が形成され、 また、前記ガイドピンにはコイルバネの一端が掛合さ
    れ、同他端は前記規制面上あるいは近接する所定位置の
    掛合部に掛合され、 前記ロック爪体の係合凹部がヒンジピンと係合した状態
    で、前記ロック凹部はガイド孔に整合されてガイドピン
    により相互にロックされ、このロック状態で中枠体を外
    枠体の前面へ閉止すると前記規制面は前記ヒンジメール
    に形成した隔壁に対設する構成としたことを特徴とする
    パチンコ機の前面扉枠のヒンジ構造。
  5. 【請求項5】 前記ロック爪体には、その直径線の所定
    の半径線上にロック爪体の回動を規制する規制溝を形成
    したことを特徴とする請求項4のパチンコ機の前面扉枠
    のヒンジ構造。
  6. 【請求項6】 前記ロック爪体の規制面に連続して延出
    部を形成する構成としたことを特徴とする請求項4のパ
    チンコ機の前面扉枠のヒンジ構造。
JP24310097A 1997-09-08 1997-09-08 パチンコ機の前面扉枠のヒンジ構造 Expired - Fee Related JP2944968B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24310097A JP2944968B2 (ja) 1997-09-08 1997-09-08 パチンコ機の前面扉枠のヒンジ構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24310097A JP2944968B2 (ja) 1997-09-08 1997-09-08 パチンコ機の前面扉枠のヒンジ構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1176550A true JPH1176550A (ja) 1999-03-23
JP2944968B2 JP2944968B2 (ja) 1999-09-06

Family

ID=17098800

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24310097A Expired - Fee Related JP2944968B2 (ja) 1997-09-08 1997-09-08 パチンコ機の前面扉枠のヒンジ構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2944968B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1332729C (zh) * 2002-12-05 2007-08-22 思嘎茨讷工业株式会社 滑动铰链
JP2008206643A (ja) * 2007-02-26 2008-09-11 Moriso:Kk 遊技機用ヒンジ装置
JP2012100624A (ja) * 2010-11-12 2012-05-31 Shimano Inc 両軸受リールのクラッチ操作機構
JP2018202030A (ja) * 2017-06-08 2018-12-27 株式会社平和 遊技機

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1332729C (zh) * 2002-12-05 2007-08-22 思嘎茨讷工业株式会社 滑动铰链
JP2008206643A (ja) * 2007-02-26 2008-09-11 Moriso:Kk 遊技機用ヒンジ装置
JP2012100624A (ja) * 2010-11-12 2012-05-31 Shimano Inc 両軸受リールのクラッチ操作機構
JP2018202030A (ja) * 2017-06-08 2018-12-27 株式会社平和 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2944968B2 (ja) 1999-09-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0611345Y2 (ja) 開閉装置
US9121206B2 (en) Locking device for closing-opening member
JPH0893298A (ja) 家具等における扉のラッチ装置
JP4926684B2 (ja) 遊技機用施錠装置
JP2003117057A (ja) 蝶 番
JP2944968B2 (ja) パチンコ機の前面扉枠のヒンジ構造
JP2935831B2 (ja) パチンコ機の前面扉枠のヒンジ構造
JP2001241239A (ja) フューエルリッド装置
JP2004073260A (ja) パチンコ機の錠装置
JP2905172B2 (ja) パチンコ機の前面扉枠のヒンジ構造
JP4150241B2 (ja) ドアハンドル装置及びドアハンドルの組み付け方法
JP3813390B2 (ja) 遊技機の扉取付構造
TWI815560B (zh) 銷售終端機之殼體翻開裝置
JPS6121088Y2 (ja)
JPH07312806A (ja) 扉体の開閉機構
JP5016257B2 (ja) 遊技機用施錠装置
JP2001017705A (ja) パチンコ遊技機
JP4514076B2 (ja) 鎌錠
JPH07291323A (ja) 蓋開閉装置
JP2003088657A (ja) 遊技機
KR20030086631A (ko) 회전 슬라이드 방식의 연료필러 도어 개폐구조
JP3030609B2 (ja) パチンコ機の施錠装置
JPH07331945A (ja) 扉の開放状態保持機構
JP3542045B2 (ja) 引戸錠のカマ操作機構
JPH05116427A (ja) プリンタカバーの開閉機構

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080625

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110625

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees