JPH1175721A - 花揚げ天ぷらの製造方法とその製造装置 - Google Patents

花揚げ天ぷらの製造方法とその製造装置

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JPH1175721A
JPH1175721A JP9239668A JP23966897A JPH1175721A JP H1175721 A JPH1175721 A JP H1175721A JP 9239668 A JP9239668 A JP 9239668A JP 23966897 A JP23966897 A JP 23966897A JP H1175721 A JPH1175721 A JP H1175721A
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JP
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tempura
oil
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JP9239668A
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English (en)
Inventor
Kazumi Yamashita
和己 山下
Tomomi Komatsu
智美 小松
Masatoshi Fukunaga
正俊 福永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichiro Corp
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Nichiro Corp
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Nichiro Gyogyo Kaisha Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】膨化した花揚げ天ぷらを、機械的、工業的に製
造する方法と、そのための花揚げ天ぷら製造装置を開発
することを目的とする。 【解決手段】第一工程、油槽の中の上層部で油面の少し
下方に、可撓性帯体を用意し第二工程で加熱した揚げ油
中の枠体内に、具材の下側衣層用衣液を注入若しく流下
または滴下し、熱変性固化させて下側衣層を形成し、第
三工程で下側衣層が、完全に固まらないうちに、枠体を
除去しながら天ぷら用衣液を付着した具材を下側衣層の
上に載せ、上方から上側衣層用衣液を注入若しくは流下
しまたは滴下して、上側衣層を形成しながら花咲状の天
ぷら衣を付着整形し、第五工程で可撓性帯体の湾曲を開
成して、全周に花咲状の天ぷら衣を付着形成させた具材
を加熱した揚げ油中に放出し、必要に応じて油中に浮遊
させながら仕上げ油ちょうした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、天ぷら職人が、昔から
ノウハウとして行われてきた技で、天ぷらの衣が花の咲
いたような不規則な凹凸形状に熱変性固化し、見た目に
も見事に膨化した衣が具材の全周にほぼ均一に付着した
花揚げ天ぷらを、機械的、工業的に製造する方法と、そ
のための花揚げ天ぷら製造装置を提供せんとするもので
ある。
【0002】
【従来の技術】魚介類や野菜等の具材に小麦粉を主体と
した粉に水を混合してなる衣を付けて油で揚げた食品で
ある天ぷらは、新鮮な天ぷら種を高温に加熱した油中
で、カラット揚げた直後に食するのが、美味しい食べ方
である。当該天ぷらは、その中種具材の味や風味を衣の
中に封じ込めた美味しさと、それを包む衣の風味と衣の
クリスピー感の美味しさを味わう料理であるといえる。
つまり、天ぷらの美味しさの半分はその衣にある。その
衣は、揚げ方によって外観も風味も食感も大きく変わる
ので、熟練した調理人の技術によるところが大きい調理
食品であるとされてきた。
【0003】熟練した調理人のノウハウによって揚げる
美味しい天ぷらには具材の周囲に均一な厚さの衣が見事
に花が咲いたように付着した「花揚げ天ぷら」と称され
るものがある。このように美味しくて外観も好ましく人
々に好評の花揚げ天ぷらは、長年の経験を有する職人の
みが製造できるもので、機械化して工業的に多量生産す
るのは困難であるとされていた。
【0004】従来より、このような人気のある花揚げ天
ぷらを機械的或は工業的に生産するための研究が多方面
で進められてきた。例えば、当初は、生鮮或は凍結材
料に小麦粉と水との混合物を付着せしめ、更にこれに揚
げ玉を付着させ、凍結することを特徴とする天ぷら類の
冷凍食品の製造技術が開示された(特開昭48−286
48号)。その後、天ぷら種の表面に予めバッタリン
グしたものを、フライヤーの揚油中に浸漬した直後で、
表面のバッターがいまだ熱変性固化しないうちに、前記
フライヤーの揚油の一部を抽出して揚げ油の表面に吹き
付け、この未固化バッタを撹拌し、花咲状態にすること
を特徴とする花咲天ぷらの連続製造法(特開平2−12
8657号)や、所要温度の油が収容されたフライヤ
ー内に支持部材を介して衣を付着した天ぷら具材をフラ
イヤーの底面より上方で、油面より下方に固定的に位置
決めし、この天ぷら具材の上部から花咲き用衣液を掛け
ることを特徴とする天ぷらの製造方法(特公平6−95
895号)や、予め衣付けした具材をフライヤー内の
油面に近い位置に配置された具材支持部材上に供給し、
この支持部材上の具材上に対し、油面上方から花咲用衣
液を滴下させ、続いて加熱油を噴射させることを特徴と
する天ぷらの製造方法(特開平6−335354号)
や、予め衣付けした天ぷら具材をフライヤー内の油面
に近い位置で移送するコンベアと、このコンベア上の天
ぷら具材の衣表面に対し多数の小さな凹凸を形成する回
転ブラシ装置とを備えたことを特徴とする天ぷらの製造
装置(特開平8−215070号)が開示されている。
しかし、これらの製法では、いまだ満足できるものには
なっていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】蓋し、当初の特開昭
48−28648号は、前もって出来ている揚げ玉を具
材の表面に付着する方式であるため、トッピング状とな
っており具材を被覆している衣とは違和感があり、手作
りの花咲き天ぷらとはその食感や風味において大きく相
違する。その後開発された特開平2−128657号
や、特公平6−95895号や、特開平6−335
354号や、特開平8−215070号は、何れも支
持部材の上に載った天ぷら具材の上方より「揚油を吹き
付ける」、「花咲き用衣液を掛ける」、「花咲用衣液を
滴下させ、続いて加熱油を噴射させる」、「回転ブラシ
装置で撹拌する」等の花咲き操作を行うだけである。つ
まり、具材の上側には花咲き衣が大きく形成され易い
が、具材の下側には花咲き衣がほとんど形成されない
か、形成されたとしても薄く小さい花咲き衣となる。ま
た、掛けたり滴下された花咲用衣液が揚げ油中に入ると
浮いて油面に添って広がるため、そのままでは具材の形
状に関係なく平べったい板状に固化する傾向が強い。こ
れでは具材に対して極端に不均一な衣の付着状態とな
り、商品価値が低下する。このため、これら従来の製法
では、いまだ満足できる花揚げ天ぷらにはなっていな
い。
【0006】本発明者は、「花揚げ天ぷら」を工業的に
大量生産すべく鋭意研究開発を進めるなかで、具現化す
るためには、次のような技術的課題を克服する必要のあ
ることが解った。 具材が揚げ油の中で浮遊してしまうので、揚げ油中で
はその姿勢や位置の制御が困難である。 具材の全周囲(360度)に均一に花咲状の衣を付着
固化させるのが困難である。特に、揚げ玉や具材が浮く
ので、具材の下側(油中側)に花咲状の衣を付着固化さ
せるのが困難である。 加熱揚げ油中に天ぷら用衣液を注入若しくは滴下する
と急激に発泡膨化して、揚げ玉となって揚げ油の表面全
体に散在するように広がってしまい、具材の周囲に集ま
り被覆するように付着させることが困難である。
【0007】本発明は、このような技術的課題を解消
し、確実に具材の全周に均一な花咲状の衣が形成され、
形の良い花揚げ天ぷらを機械的、工業的に製造できる方
法と、そのための製造装置を開発することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】特許を受けようとする第
1発明は、次の第一工程から第五工程を順次行って油ち
ょうすることを特徴とする花揚げ天ぷらの製造方法であ
る。 第一工程:所定温度に加熱した揚げ油を収納した油槽の
中の上層部で油面の少し下方に、可撓性帯体を用意し、
当該可撓性帯体上に枠体を載置する。 第二工程:加熱した揚げ油中の枠体内に、具材のほぼ下
側半周が衣で被覆するに充分な量の下側衣層用衣液を注
入若しく流下または滴下し、揚げ油中で衣液を発泡膨化
させながら不規則な花咲状に熱変性固化させて下側衣層
を形成する。 第三工程:加熱した揚げ油中で熱変性固化された下側衣
層が、完全に固まらないうちに、枠体を除去しながら天
ぷら用衣液を付着した具材を下側衣層の上に載せる。 第四工程:加熱した揚げ油中の下側衣層とその上に載せ
られた具材を可撓性帯体を湾曲させることにより湾曲し
て具材のほぼ下側半周を衣で被覆するよう整形したう
え、上方から上側衣層用衣液を注入若しくは流下しまた
は滴下して、揚げ油中で衣液を発泡膨化させながら不規
則な花咲状に熱変性固化させて上側衣層を形成しながら
可撓性帯体を円筒状になるまで湾曲して具材の全周に花
咲状の天ぷら衣を付着整形する。 第五工程:可撓性帯体の湾曲を開成して、全周に花咲状
の天ぷら衣を付着形成させた具材を加熱した揚げ油中に
放出し、必要に応じて油中に浮遊させながら仕上げ油ち
ょうする。
【0009】当該第1発明は、花揚げ天ぷらの製造方法
の基本発明である。本願発明の基本的着想は、第1に、
油ちょう用型枠を用いその枠内で花咲状の衣層を造るよ
うにしたことである。当該油ちょう用型枠は、油面に浮
遊する花咲状の衣層の拡散を防ぎ、揚げ玉を不規則に集
めて連結させることによりファジーに花咲状の衣層を整
形するようにした点にある。第2は、先ず、油ちょう用
型枠内に花咲状の下側衣層を熱変性固化により形成し、
これが完全に固まらないうちに具材をのせ、更に具材の
上側に花咲状の上側衣層を熱変性固化させることによ
り、具材の全周にほぼ均一な厚さの花咲状の衣を付着形
成した点にある。第3に、天ぷらの具材や衣層を搬送す
るコンベアを可撓性帯体として具材に付着した衣層を整
形できるし、衣や具材を揚げ油中に沈めることもできる
ので、具材全周からの均一な加熱が可能となる。
【0010】特許を受けようとする第2発明は、所定温
度に加熱した揚げ油を収納した油槽の中の上層部で、油
面の少し下方に、可撓性帯体を有する搬送コンベアと、
当該可撓性帯体を湾曲させる可撓性帯体ガイド手段とを
内装し、前記油槽の上方で搬送コンベアに沿った適所に
は、下側衣層用の衣液供給ノズルと上側衣層用の衣液供
給ノズルとを有する天ぷら用衣液供給手段と、枠体と当
該枠体を前記可撓性帯体に供給し回収する枠体供給回収
手段と、前記可撓性帯体上に形成された下側衣層の上に
具材を供給するロボットハンドを有する具材供給手段と
を用意しておき、枠体供給回収手段により搬送コンベア
上に載置供給した枠体内に、前記天ぷら用衣液供給手段
の下側衣層用の衣液供給ノズルから衣液を噴射もしくは
流下または滴下して、枠体内で衣液を揚げ油により熱変
性固化させて下側衣層を形成し、枠体供給回収手段にて
搬送コンベア上の枠体を回収した後、具材供給手段のロ
ボットハンドにより搬送コンベア上に形成された当該下
側衣層上に衣液の付着した具材を載せ、可撓性帯体ガイ
ド手段により可撓性帯体を湾曲させることにより具材の
ほぼ下側半周部を下側衣層で被覆するように整形したう
え、上側衣層用の衣液供給ノズルにより上方から衣液を
噴射もしくは流下または滴下して、加熱した揚げ油中で
熱変性させて上側衣層を形成させ、続いて可撓性帯体ガ
イド手段により可撓性帯体を円筒状に湾曲して具材の全
周に衣を付着整形し、その後、可撓性帯体ガイド手段に
より可撓性帯体の湾曲を開成して具材の全周に衣の付い
た揚げ物を揚げ油中に放出して、必要に応じて油中に浮
遊させながら仕上げ油ちょうするようにしたことを特徴
とする花揚げ天ぷらの製造方法である。
【0011】特許を受けようとする第3発明は、所定温
度に加熱した揚げ油を収納した油槽の中に、可撓性帯体
を有する搬送コンベアと、当該可撓性帯体を湾曲させる
可撓性帯体ガイド手段とを内装し、前記油槽の上方で搬
送コンベアに沿った適所には、下側衣層用の衣液供給ノ
ズルと上側衣層用の衣液供給ノズルとを有する天ぷら用
衣液供給手段と、枠体と当該枠体を前記可撓性帯体に供
給し回収する枠体供給回収手段と、前記可撓性帯体上に
形成された下側衣層の上に具材を供給するロボットハン
ドを有する具材供給手段とを備えている。
【0012】前記搬送コンベアは、無端ラック体と、そ
の表面に装着された平面状の可撓性帯体とで構成されて
いる。当該搬送コンベアは、その可撓性帯体が揚げ油の
上層部で油面より少し下方に配設内装してある。
【0013】前記可撓性帯体ガイド手段は、搬送コンベ
アの移送方向の後半部に、この搬送コンベアの移動に伴
って前記平面状の可撓性帯体を偏心位置にて上方に次第
に湾曲する始期ガイドと初期湾曲ガイド、続いて当該可
撓性帯体の上方への湾曲を深める湾曲促進ガイド、その
上部に狭口開口部を形成するようにした湾曲開口ガイ
ド、続いて当該可撓性帯体の狭口開口部を閉成して円筒
状に湾曲形成する円筒状湾曲ガイド、当該円筒状に湾曲
形成した可撓性帯体を開成して平面状に戻す終期開成ガ
イドを順次配設構成されている。
【0014】前記可撓性帯体ガイド手段5は、図2、図
1に示すように搬送コンベア4の移送方向の後半部に設
けてある。当該可撓性帯体ガイド手段5は、図4、図
5、図6に示すように、始期ガイドと5a、初期湾曲ガ
イド5bと、湾曲促進ガイド5c,5c’と、湾曲開口
ガイド5dと、円筒状湾曲ガイド5eと、終期開成ガイ
ド5fとからなる。図示実施例の始期ガイド5aは、図
4、図6に示すように、可撓性帯体3の左右上面にロー
ラー状に構成したものである。初期湾曲ガイド5bは、
図4、図7に示すように、この搬送コンベア4の移動に
伴って前記平面状の可撓性帯体3を偏心位置にて上方に
次第に湾曲するように下部に弧状の案内体が構成された
ものである。湾曲促進ガイド5c,5c’は、図4、図
8に示すように、当該可撓性帯体3を上方への湾曲を深
める大径の円弧状に構成されているもの5cと、図4、
図9に示すように可撓性帯体3を更に深く上方への湾曲
させるように中径の円弧状に構成されているもの5c’
とからなる。湾曲開口ガイド5dは、図10に示すよう
に、可撓性帯体3の上方への湾曲を更に深めて、ほぼ円
筒状に構成されているうえ、その上部に狭口開口部16
を形成するように構成されている。更に続いて円筒状湾
曲ガイド5eは、図11に示すように、可撓性帯体3の
狭口開口部16を閉成してほぼ円筒状に湾曲形成するよ
うに小径円弧状に構成されている。終期開成ガイド5f
は、図4に示すように、当該円筒状に湾曲形成した可撓
性帯体3を開成して平面状に戻すローラー状のものであ
る。これら始期ガイドと5aから終期開成ガイド5fま
では、搬送コンベア4の移送方向に沿って順次配設して
ある。つまり可撓性帯体3は、図13に示すように、可
撓性帯体ガイド手段5によって、順次湾曲変形すること
が出来る。
【0015】また、前記天ぷら用衣液供給手段は、前記
油槽の上方の搬送コンベアの移送方向に沿った適所に衣
液補給部より延出した下側衣層用の衣液供給ノズルと上
側衣層用の衣液供給ノズルとを設けたもので、当該下側
衣層用の衣液供給ノズルは、前半部の可撓性帯体上に載
置供給された直後の枠体の中に衣液を噴射もしくは流下
または滴下し得るように配設し、当該上側衣層用の衣液
供給ノズルは、後半部の可撓性帯体を湾曲して形成した
狭口開口部内に衣液を噴射もしくは流下または滴下し得
るように配設している。
【0016】前記枠体供給回収手段は、具材に応じた天
ぷらの下側衣層を形成するに適した枠体と、前記油槽の
上方の搬送コンベアの移送方向に沿った適所に設け、枠
体支持部と移動部とで構成される枠体供給回収装置とか
らなる。
【0017】当該枠体供給回収装置は、前記枠体を可撓
性帯体の前半部の基端側の上方である供給準備位置に支
持しておき、タイミングを計って枠体を降下させ可撓性
帯体の前半部の基端側近傍の所定位置に載置供給する枠
体供給機構と、載置された前記枠体が可撓性帯体の移送
に伴って前半部の先端側所定位置に移動してきた際、当
該枠体を支持し上方に持ち上げて回収する枠体回収機構
と、上方に持ち上げて回収した当該枠体を前半部の基端
側の上方である供給準備位置まで移動して支持している
枠体移動機構とから構成してある。
【0018】前記具材供給手段は、油槽の上方の搬送コ
ンベアの移送方向に沿った適所に配設されたロボットハ
ンドと、当該ロボットハンドの作動制御装置とからなる
もので、当該ロボットハンドは、具材を支持して前半部
の先端側所定位置にまで運び、移送されてきた可撓性帯
体上の枠体を回収した直後の下側衣層上に載置供給する
ように作動するものである。
【0019】そして先ず、加熱した揚げ油中で前記搬送
コンベアを駆動させながら、枠体供給機構を作動して、
可撓性帯体の基端側上方からタイミングを計って枠体を
降下させ、その前半部の基端側近傍の所定位置に当該枠
体を載置供給し得るようになす。
【0020】次に、前記天ぷら用衣液供給手段の下側衣
層用の衣液供給ノズルから、供給された直後の枠体の中
に衣液を噴射もしくは流下または滴下し、枠内で衣液を
揚げ油により熱変性固化させて下側衣層を形成しなが
ら、前記搬送コンベアの作動により枠体と下側衣層を前
半部の先端側の所定位置にまで移動されるようになす。
【0021】次に、前記枠体と下側衣層が可撓性帯体の
移送に伴って前半部の先端側所定位置に移動してきたと
き、枠体回収機構の作動により当該枠体を支持して上方
に持ち上げて回収し、その後枠体移動機構の作動により
上方に持ち上げて回収した当該枠体を前半部の基端側の
上方である供給準備位置まで移動して支持するようにな
す。
【0022】一方、前記具材供給手段を作動して、その
ロボットハンドにより前半部の先端側所定位置における
枠体を回収した後の下側衣層の上に、衣液の付着した具
材を載置供給する。
【0023】その後、下側衣層とその上に載った具材を
搬送コンベアの後半部にまで移送すると、搬送コンベア
の移動に伴って始期ガイドと初期ガイドにより平面状の
可撓性帯体が偏心位置にて上方に次第に湾曲し、続いて
湾曲促進ガイドにより当該可撓性帯体の上方への湾曲を
深めたうえ、その上部に形成される狭口開口部を形成
し、更に狭口開口部から中に上側衣層用の衣液供給ノズ
ルにより衣液を噴射もしくは流下または滴下し得るよう
になし、その後、円筒状湾曲ガイドにより当該可撓性帯
体の狭口開口部を閉成して円筒状になるよう湾曲する。
更にその後、終期開成ガイドにより円筒状に湾曲した可
撓性帯体を開成して平面状に戻し、具材の全周に花咲き
状に衣の付着した天ぷらを揚げ油中に放出するように構
成したことを特徴とする花揚げ天ぷらの製造装置であ
る。
【0024】当該第3発明は、前記第1発明および第2
発明に係る花揚げ天ぷらの製造方法を実施するための花
揚げ天ぷらの製造装置である。
【0025】特許を受けようとする第4発明は、所定温
度に加熱した揚げ油を収納した油槽の中に、可撓性帯体
を有する搬送コンベアと、当該可撓性帯体を湾曲させる
可撓性帯体ガイド手段とを内装し、前記油槽の上方で搬
送コンベアに沿った適所には、下側衣層用の衣液供給ノ
ズルと上側衣層用の衣液供給ノズルとを有する天ぷら用
衣液供給手段と、枠体と当該枠体を前記可撓性帯体に供
給し回収する枠体供給回収手段と、前記可撓性帯体上に
形成された下側衣層の上に具材を供給するロボットハン
ドを有する具材供給手段とを備えてなる請求項3若しく
は請求項4に記載した花揚げ天ぷらの製造装置におい
て、当該搬送コンベアは、その可撓性帯体が揚げ油の上
層部で油面より少し下方に配設内装するが、当該可撓性
帯体表面の油面からの深さをその位置によって変化させ
るようにしたものである。
【0026】搬送コンベアの前半部基端側の下側衣層用
衣液を注入若しく流下または滴下する位置では、可撓性
帯体の表面が、ほぼ下側衣層の厚さに等しい深さとな
し、それから前半部の移送方向に沿って次第に深くなる
よう形成して衣液が揚げ油中で発泡膨化しながら不規則
な花咲状に熱変性固化させるようにし、続いて前半部先
端側の天ぷら用衣液を付着した具材を下側衣層の上に載
せる位置では、可撓性帯体の表面をほぼ油面と一致させ
るように上昇させて、下側衣層が油面から多少露呈する
ようになし、搬送コンベアの後半部の下側衣層とその上
に載せられた具材を湾曲してほぼ下側半周部を衣で被覆
し、上方より上側衣層用衣液を注入若しくは流下しまた
は滴下し、揚げ油中で熱変性固化させながら円筒状に湾
曲整形させる位置では、可撓性帯体の表面の深さを次第
に深くして具材と衣が常に揚げ油中に完全に埋没する深
さにしたことを特徴とする花揚げ天ぷらの製造装置であ
る。
【0027】当該第4発明は、第3発明に係る花揚げ天
ぷらの製造装置の改良に係るもので、搬送コンベアの可
撓性帯体の表面位置を作業位置で変化させ、形の良い花
揚げ天ぷらをより確実に製造できるようにしたものであ
る。
【0028】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明
する。図1は、第1発明、第2発明に係る花揚げ天ぷら
の製造方法の基本構成を示す概略説明図であり、図2
は、第2発明に係る花揚げ天ぷらの製造方法を示す概略
説明図である。また図3は、第3発明に係る花揚げ天ぷ
らの製造装置の実施例を示す正面説明図で、図4は、搬
送コンベアの可撓性帯体を湾曲させる可撓性帯体ガイド
手段の設置部分を示す平面図であり、図5は、同可撓性
帯体ガイド手段の設置部分を示す正面説明図である。図
6乃至図11は、可撓性帯体を可撓性帯体ガイド手段で
湾曲していく状態を示す側面説明図で、図6は、可撓性
帯体が湾曲する直前の平面状態を示す側面説明図で、図
7は、初期ガイドによる可撓性帯体の湾曲の状態を示す
側面説明図で、図8は、次期ガイドによる可撓性帯体の
上方への湾曲を深める状態を示す側面説明図で、図9
は、中期ガイドによる可撓性帯体の湾曲の状態を示す側
面説明図で、図10は、後期ガイドによる可撓性帯体の
湾曲の状態を示す側面説明図で、図11は、終期ガイド
による可撓性帯体の湾曲の状態を示す側面説明図であ
る。そして、図12は、可撓性帯体が次第に湾曲してい
く変化状態を示す側面説明図である。更に、図13は、
搬送コンベアの可撓性帯体の表面位置を作業位置で変化
させる状態を示す正面説明図である。
【0029】図2、図3中の1は、油槽で、その油槽1
内には揚げ油2が入っている。油槽1内の揚げ油2中の
上層部で、油面の少し下方位置には、可撓性帯体3を有
する搬送コンベア4と、当該可撓性帯体3を湾曲させる
可撓性帯体ガイド手段5とを内装してある。また、前記
油槽1の上方で搬送コンベア4に沿った適所には、下側
衣層用の衣液供給ノズル6と上側衣層用の衣液供給ノズ
ル7とを有する天ぷら用衣液供給手段8と、枠体9と当
該枠体9を前記可撓性帯体3に供給し回収する枠体供給
回収手段10と、前記可撓性帯体3上に形成された下側
衣層11の上に具材12を供給するロボットハンド13
を有する具材供給手段14とを備えている。
【0030】前記搬送コンベア4は、図1,図2,図6
に示すように、無端ラック体15の表面に装着された平
面状の可撓性帯体3とで構成されており、図示しない駆
動機構により回動自在になっている。従って当該搬送コ
ンベア4は、可撓性帯体3上に物を載せて回動方向に移
送できるようにようになっている。そして当該搬送コン
ベア4は、その可撓性帯体3が揚げ油2の上層部で油面
より少し下方に配設内装してある。尚、図1に示すよう
に可撓性帯体3の上に所定の間隔をおいて設けられた区
切体3a,3a,…であり、載置される枠体9や具材1
2や下側衣層11が確実に搬送できるようにしたもので
ある。
【0031】尚、当該可撓性帯体3表面の油面からの深
さをその位置によって変化させるようにしても良い。図
13に示すように。搬送コンベア4の前半部(図左側)
基端側の下側衣層用衣液を注入若しくは流下または滴下
する位置では、可撓性帯体3の表面が、ほぼ下側衣層1
1の厚さに等しい深さとなし、それから前半部の移送方
向に沿って次第に深くなるよう形成して衣液が揚げ油2
中で発泡膨化しながら不規則な花咲状に熱変性固化させ
るようになす。続いて前半部先端側の天ぷら用衣液を付
着した具材12を下側衣層11の上に載せる位置では、
可撓性帯体3の表面をほぼ油面と一致させるように上昇
させて、下側衣層11が油面から多少露呈するようにな
す。更に、搬送コンベア4の後半部(図右側)の下側衣
層11とその上に載せられた具材12を湾曲してほほ下
側半周部を衣で被覆し、上方より上側衣層用衣液を注入
若しくは流下しまたは滴下し、揚げ油2中で熱変性固化
させながら円筒状に湾曲整形させる位置では、可撓性帯
体3の表面の深さを次第に深くして具材12と衣が常に
揚げ油2中に完全に埋没する深さにする。
【0032】前記可撓性帯体ガイド手段5は、図2、図
1に示すように搬送コンベア4の移送方向の後半部に設
けてある。当該可撓性帯体ガイド手段5は、図4、図
5、図6に示すように、始期ガイドと5a、初期湾曲ガ
イド5bと、湾曲促進ガイド5c,5c’と、湾曲開口
ガイド5d,5dと、円筒状湾曲ガイド5e,5e,5
eと、終期開成ガイド5fとからなる。図示実施例の始
期ガイド5aは、図4、図6に示すように、可撓性帯体
3の左右上面にローラー状に構成したものである。初期
湾曲ガイド5bは、図4、図7に示すように、この搬送
コンベア4の移動に伴って前記平面状の可撓性帯体3を
偏心位置にて上方に次第に湾曲するように下部に弧状の
案内体が構成されたものである。湾曲促進ガイド5c,
5c’は、図4、図8に示すように、当該可撓性帯体3
を上方への湾曲を深める大径の円弧状に構成されている
もの5cと、図4、図9に示すように可撓性帯体3を更
に深く上方への湾曲させるように中径の円弧状に構成さ
れているもの5c’とからなる。湾曲開口ガイド5d,
5dは、図10に示すように、可撓性帯体3の上方への
湾曲を更に深めて、ほぼ円筒状に構成されているうえ、
その上部に狭口開口部16を形成するように構成されて
いる。更に続いて円筒状湾曲ガイド5e,5e,5e
は、図11に示すように、可撓性帯体3の狭口開口部1
6を閉成してほぼ円筒状に湾曲形成するように小径円弧
状に構成されている。終期開成ガイド5fは、図4に示
すように、当該円筒状に湾曲形成した可撓性帯体3を開
成して平面状に戻すローラー状のものである。これら始
期ガイドと5aから終期開成ガイド5fまでは、搬送コ
ンベア4の移送方向に沿って順次配設してある。つまり
可撓性帯体3は、図13に示すように、可撓性帯体ガイ
ド手段5によって、順次湾曲変形することが出来る。
【0033】尚、本発明における可撓性帯体ガイド手段
5は、可撓性帯体3を図13に示すように、順次湾曲変
形することが出来るガイドであれば、図示実施例に示す
ものに限る必要はないこと勿論である。
【0034】また、前記天ぷら用衣液供給手段8は、図
2、図1に示すように前記油槽1の上方の搬送コンベア
4の移送方向に沿った適所に衣液補給部17,17より
延出した下側衣層用の衣液供給ノズル6と上側衣層用の
衣液供給ノズル7とを設けたものである。当該下側衣層
用の衣液供給ノズル6は、前半部の可撓性帯体3上に載
置供給された直後の枠体9の中に衣液を噴射もしくは流
下または滴下し得るように配設している。また、当該上
側衣層用の衣液供給ノズル7は、後半部の可撓性帯体3
を湾曲して形成した狭口開口部16内に衣液を噴射もし
くは流下または滴下し得るように配設している。
【0035】図示実施例の天ぷら用衣液供給手段8は、
衣液供給ノズル部6a,7aを細いパイプ状とし、衣液
補給部17,17の内圧を高くして、電磁弁18,18
を開閉することにより、所定量の衣液を噴出し、衣液が
油面に油滴状になって供給するように構成した。尚、当
該天ぷら用衣液供給手段8は、所要の位置に衣液を噴射
もしくは流下または滴下し得るものであれば、必ずしも
図示実施例の態様と同一にする必要がない。
【0036】前記枠体供給回収手段10は、図3に示す
ように具材12に応じた天ぷらの下側衣層11を形成す
るに適した枠体9と、前記油槽1の上方の搬送コンベア
4の移送方向に沿った適所に設け、枠体支持部18と移
動部19とで構成される枠体供給回収装置20とからな
る。
【0037】図示実施例の枠体供給回収手段10は、図
3に示すように、枠体9と枠体供給回収装置20とから
なる。当該枠体9は、図1、図2、図3に示すように具
材12に応じた天ぷらの下側衣層11を形成するに適し
た寸法形状の枠本体9aと当該枠本体9aに設けた係止
部9bとからなる。図示実施例の枠体供給回収装置20
は、枠体支持部18と移動部19とで構成されるが、当
該移動部19は下降移動部19aと上昇移動部19bと
返送移動部19cと返送用レール19dとからなり、前
記枠体支持部18は、下降用枠体支持部18aと上昇お
よび返送用枠体支持部18bとからなる。即ち、図示実
施例の枠体供給回収装置20は、前記枠体9を下降移動
部19aにて可撓性帯体3の前半部の基端側の上方であ
る供給準備位置に支持しておき、タイミングを計って枠
体9を降下させ可撓性帯体3の前半部の基端側近傍の所
定位置に載置供給する枠体供給機構20aと、載置され
た前記枠体が可撓性帯体3の移送に伴って前半部の先端
側所定位置に移動してきた際、当該枠体9を支持し上昇
移動部19bにて上方に持ち上げて回収する枠体回収機
構20bと、上方に持ち上げて回収した当該枠体9を返
送用枠体支持部18bを用いて前半部の基端側の上方で
ある供給準備位置まで移動して支持している枠体移動機
構20cとから構成してある。
【0038】前記具材供給手段14は、図2、図1に示
すように油槽1の上方の搬送コンベア4の移送方向に沿
った適所に配設されたロボットハンド13と、当該ロボ
ットハンド作動制御装置13aとからなるもので、当該
ロボットハンド13は、具材12を支持して前半部の先
端側所定位置にまで運び、移送されてきた可撓性帯体3
上の枠体9を回収した直後の下側衣層11上に載置供給
するように作動するものである。
【0039】そして先ず、加熱した揚げ油中で前記搬送
コンベア4を駆動させながら、枠体供給機構20aを作
動して、可撓性帯体3の基端側上方からタイミングを計
って枠体9を降下させ、その前半部の基端側近傍の所定
位置に当該枠体9を載置供給し得るようになす。
【0040】次に、前記天ぷら用衣液供給手段8の下側
衣層用の衣液供給ノズル6から、供給された直後の枠体
9の中に衣液を噴射もしくは流下または滴下し、枠内で
衣液を揚げ油により熱変性固化させて下側衣層11を形
成しながら、前記搬送コンベア4の作動により枠体9と
下側衣層11を前半部の先端側の所定位置にまで移動さ
れるようになす。
【0041】更に、前記枠体9と下側衣層11が可撓性
帯体3の移送に伴って前半部の先端側所定位置に移動し
てきたとき、枠体回収機構20bの作動により当該枠体
9を支持して上方に持ち上げて回収し、その後枠体移動
機構20cの作動により上方に持ち上げて回収した当該
枠体9を前半部の基端側の上方である供給準備位置まで
移動して支持するようになす。
【0042】一方、前記具材供給手段14を作動して、
そのロボットハンド13により前半部の先端側所定位置
における枠体9を回収した後の下側衣層11の上に、衣
液の付着した具材12を載置供給する。
【0043】その後、下側衣層11とその上に載った具
材12を搬送コンベア4の後半部にまで移送すると、搬
送コンベア4の移動に伴って初期湾曲ガイド5bにより
平面状の可撓性帯体3が偏心位置にて上方に次第に湾曲
し、続いて湾曲促進ガイド5c,5c’により当該可撓
性帯体3の上方への湾曲を深めたうえ、湾曲開口ガイド
5dによりその上部に形成される狭口開口部16を形成
し、更に狭口開口部16から中に上側衣層用の衣液供給
ノズル7により衣液を噴射もしくは流下または滴下し、
その後、円筒状湾曲ガイド5eにより当該可撓性帯体3
の狭口開口部16を閉成して円筒状になるよう湾曲す
る。更にその後、終期開成ガイド5fにより円筒状に湾
曲した可撓性帯体3を開成して平面状に戻し、具材12
の全周に花咲き状に衣の付着した天ぷらを揚げ油中に放
出するように構成した。第3発明、第4発明に係る花揚
げ天ぷらの製造装置の実施例は、上記のように構成され
ている。
【0044】次に、当該実施例に係る前記花揚げ天ぷら
の製造装置を用いた第2発明の花揚げ天ぷらの製造方法
を説明する。
【0045】先ず、枠体供給回収手段10により搬送コ
ンベア4上に載置供給した枠体9内に、前記天ぷら用衣
液供給手段10の下側衣層用の衣液供給ノズル6から衣
液を滴下して、枠体9内で衣液を揚げ油2により熱変性
固化させて下側衣層11を形成する。次に枠体供給回収
手段10にて搬送コンベア4上の枠体9を回収し、その
後に、具材供給手段14のロボットハンド13により搬
送コンベア4上に形成された当該下側衣層上に衣液の付
着した具材12を載せる。次に、可撓性帯体ガイド手段
5により可撓性帯体3を湾曲させることにより具材12
のほぼ下側半周部を下側衣層11で被覆するように整形
したうえ、上側衣層用の衣液供給ノズル7により上方か
ら衣液を噴射もしくは流下または滴下して、加熱した揚
げ油中で熱変性させて上側衣層を形成させる。続いて当
該可撓性帯体ガイド手段5により可撓性帯体3を円筒状
に湾曲して具材12の全周に衣を付着整形する。その
後、可撓性帯体ガイド手段5により可撓性帯体3の湾曲
を開成して具材12の全周に衣の付いた揚げ物を揚げ油
中に放出して、必要に応じて油中に浮遊させながら仕上
げ油ちょうして花揚げ天ぷらを製造する。
【0046】尚、当該搬送コンベアの可撓性帯体3を、
揚げ油の上層部で油面より少し下方に配設したうえ、当
該可撓性帯体3の表面の油面からの深さをその位置によ
って変化させるようにすると各段階での作業が確実なも
のとなり、常に、形の良好な花揚げ天ぷらを自動的に製
造することが出来る。
【0047】次に、本発明者は、具材12として海老を
用意し、本願発明に係る花揚げ天ぷらの製造装置を用い
て、本願発明の花揚げ天ぷら製造方法により海老天ぷら
を製造する実験を繰り返し、実用性のある花揚げ天ぷら
製造方法であることを確認した。
【0048】まず、具材12である複数の海老と天ぷら
用衣液と本願発明に係る花揚げ天ぷらの製造装置を用意
する。そして前処理として、海老の周囲に天ぷら用衣液
を付着しておく。
【0049】枠体供給回収手段10により回動している
搬送コンベア4の可撓性帯体3上に枠体4を載置した
後、天ぷら用衣液供給手段10の下側衣層用の衣液供給
ノズル6から衣液を枠体9内の揚げ油2に噴出滴下す
る。枠体9内の揚げ油2に供給された衣液は、高温の揚
げ油2に触れると瞬間的に水分が気化して激しく泡立ち
不規則な花咲状に膨化しながら熱変性固化して下側衣層
11を形成する。枠体9が供給された衣液の拡散を防
ぎ、下側衣層11を所要の形状に規制しながら形成す
る。
【0050】次に、加熱した揚げ油中で熱変性固化され
た下側衣層が、完全に固まらないうちに、枠体を除去
し、具材供給手段14により天ぷら用衣液を付着した海
老を当該下側衣層11の上に載せる。そのような状態
で、可撓性帯体3を更に移送し、可撓性帯体ガイド手段
5により可撓性帯体3を湾曲させることにより海老のほ
ぼ下側半周を衣で被覆するよう整形する。その状態で、
上側衣層用の衣液供給ノズル7により上方から上側衣層
用衣液を注入若しくは流下しまたは滴下して、揚げ油2
中で衣液を発泡膨化させながら不規則な花咲状に熱変性
固化させて上側衣層を形成しながら可撓性帯体3を円筒
状になるまで湾曲して具材12の全周に花咲状の天ぷら
衣を付着整形する。
【0051】その上で可撓性帯体3の湾曲を開成して、
全周に花咲状の天ぷら衣を付着形成させた海老を加熱し
た揚げ油中に放出し、必要に応じて油中に浮遊させなが
ら仕上げ油ちょうする。
【0052】こうして出来た海老天ぷらは、付着した衣
が不規則な多くの凹凸が花が咲いた様に形成しており、
その形状、味覚ともに調理人がノウハウ駆使して製造し
た花揚げ天ぷらと同じような花揚げえび天ぷらが出来
た。特に、本発明の場合には、具材である海老の周囲に
平均した厚さの衣が付着しているとともに、その形状は
ほぼ円筒状の好ましい形の花咲状衣になっている。その
結果、機械製でありながら手造りと同様な商品価値の高
い花揚げえび天ぷらを具現化出来た。
【0053】尚、当該搬送コンベア4の可撓性帯体3
を、揚げ油2の上層部で油面より少し下方に配設したう
え、当該可撓性帯体3の表面の油面からの深さをその位
置によって変化させるようにすると各段階での作業が確
実なものとなり、常に、形の良好な花揚げ天ぷらを自動
的に製造することが出来る。
【0054】
【効果】本願の第1発明、第2発明は、自動的に形の良
好な花揚げ天ぷらの製造方法である。これら本願発明
は、先ず可撓性帯体上に所要形状の花咲状の下側衣層を
形成し、この上に具材を載せ、可撓性帯体を湾曲して具
材のほほ下側半周を衣で被覆するよう整形し、その後、
上方から上側衣層用衣液を供給して花咲状に膨化し熱変
性固化した上側衣層を形成し、これを可撓性帯体を円筒
状になるまで湾曲してのりまきを造るときのようにして
具材の全周に花咲状の天ぷら衣を付着整形する。このよ
うな方法により、花揚げ天ぷらを製造すると、具材の周
囲にほぼ均一な厚さの花咲衣が形成されるとともに、そ
の全体形状はほぼ円筒状の好ましい形の花咲状衣とな
る。衣液は本来油面上に浮遊する性質があるため、油面
に広がり易く花咲状衣は上下方向より左右方法が大きい
平べったい形状になり易いので、全体形状をほぼ円筒状
に形成するのは技術的に困難である。しかも、この製造
方法は、機械化が可能であるので、従来調理人の名人芸
といわれている花揚げ天ぷらを機械化によって自動的に
製造できる。
【0055】また、第3発明の花揚げ天ぷらの製造装置
は、所定温度に加熱した揚げ油を収納した油槽の中に、
可撓性帯体を有する搬送コンベアと、当該可撓性帯体を
湾曲させる可撓性帯体ガイド手段とを内装し、前記油槽
の上方で搬送コンベアに沿った適所には、下側衣層用の
衣液供給ノズルと上側衣層用の衣液供給ノズルとを有す
る天ぷら用衣液供給手段と、枠体と当該枠体を前記可撓
性帯体に供給し回収する枠体供給回収手段と、前記可撓
性帯体上に形成された下側衣層の上に具材を供給するロ
ボットハンドを有する具材供給手段とを備えている。従
って、搬送コンベアの可撓性帯体が可撓性帯体ガイド手
段により湾曲して下側衣層と上側衣層を整形し、具材の
全周にほぼ均一な厚さの花咲状の天ぷら衣を付着整形す
ることができ、しかもその全体形状をほぼ円筒状の好ま
しい形の花咲状衣にすることができるので、手造りと同
様な商品価値の高い花揚げえび天ぷらを具現化出来る。
【0056】第4発明は、第4発明に記載した花揚げ天
ぷらの製造装置において、その可撓性帯体が揚げ油の上
層部で油面より少し下方に配設内装するが、当該可撓性
帯体表面の油面からの深さをその位置によって変化させ
るようにしたので、各段階での作業が確実なものとな
り、常に、形の良好な花揚げ天ぷらを自動的に製造する
ことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1発明、第2発明に係る花揚げ天ぷらの製
造方法の基本構成を示す概略説明図である。
【図2】 第2発明に係る花揚げ天ぷらの製造方法を示
す概略説明図である。
【図3】 第3発明に係る花揚げ天ぷらの製造装置の実
施例を示す正面説明図である。
【図4】 搬送コンベアの可撓性帯体を湾曲させる可撓
性帯体ガイド手段の設置部分を示す平面図である。
【図5】 同可撓性帯体ガイド手段の設置部分を示す正
面説明図である。
【図6】 可撓性帯体が湾曲する直前の平面状態とそれ
を湾曲させ始める始期ガイドとを示す側面説明図であ
る。
【図7】 初期湾曲ガイドにより可撓性帯体を湾曲させ
始めた状態を示す側面説明図である。始期ガイドと5
a、初期湾曲ガイド5bと、湾曲促進ガイド5c,5
c’と、湾曲開口ガイド5dと、円筒状湾曲ガイド5e
と、終期開成ガイド5fを示す側面説明図である。
【図8】 大径の湾曲促進ガイドにより可撓性帯体を湾
曲する状態を示す側面説明図である。
【図9】 中径の湾曲促進ガイド中期ガイドによる可撓
性帯体の湾曲の状態を示す側面説明図である、
【図10】 湾曲開口ガイドによる可撓性帯体の湾曲と
狭口開口部の状態を示す側面説明図である。
【図11】 円筒状湾曲ガイドによる可撓性帯体の湾曲
の状態を示す側面説明図である。
【図12】 可撓性帯体が次第に湾曲していく変化状態
を示す側面説明図である
【図13】 搬送コンベアの可撓性帯体の表面位置を作
業位置で変化させる状態を示す正面説明図である。
【主な符合の説明】
1…油槽 2…揚げ油 3…可撓性帯体 4…搬送コンベア 5…可撓性帯体ガイド手段 5a…始期ガイド 5b…初期湾曲ガイド 5c…湾曲促進ガイド 5d…湾曲開口ガイド 5e…円筒状湾曲ガイド 5f…終期開成ガイド 6…下側衣層用の衣液供給ノズル 7…上側衣層用の衣液供給ノズル 8…天ぷら用衣液供給手段 9…枠体 9a…枠本体 9b…係止部 10…枠体供給回収手段 11…下側衣層 12…具材 13…ロボットハンド 14…具材供給手段 15…無端ラック体 16…狭口開口部 17…衣液補給部 18…枠体支持部 18a…下降用枠体支持部 18b…上昇および返送用枠体支持部 19…移動部 19a…下降移動部 19b…上昇移動部 19c…返送移動部 20…枠体供給回収装置 20a…枠体供給機構 20b…枠体回収機構 20c…枠体移動機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福永 正俊 東京都府中市浅間町3−2ニチロ府中アパ ート

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第一工程:所定温度に加熱した揚げ油を収
    納した油槽の中の上層部で油面の少し下方に、可撓性帯
    体を用意し、当該可撓性帯体上に枠体を載置する。 第二工程:加熱した揚げ油中の枠体内に、具材のほぼ下
    側半周が衣で被覆するに充分な量の下側衣層用衣液を注
    入若しく流下または滴下し、揚げ油中で衣液を発泡膨化
    させながら不規則な花咲状に熱変性固化させて下側衣層
    を形成する。 第三工程:加熱した揚げ油中で熱変性固化された下側衣
    層が、完全に固まらないうちに、枠体を除去しながら天
    ぷら用衣液を付着した具材を下側衣層の上に載せる。 第四工程:加熱した揚げ油中の下側衣層とその上に載せ
    られた具材を可撓性帯体を湾曲させることにより湾曲し
    て具材のほぼ下側半周を衣で被覆するよう整形したう
    え、上方から上側衣層用衣液を注入若しくは流下しまた
    は滴下して、揚げ油中で衣液を発泡膨化させながら不規
    則な花咲状に熱変性固化させて上側衣層を形成しながら
    可撓性帯体を円筒状になるまで湾曲して具材の全周に花
    咲状の天ぷら衣を付着整形する。 第五工程:可撓性帯体の湾曲を開成して、全周に花咲状
    の天ぷら衣を付着形成させた具材を加熱した揚げ油中に
    放出し、必要に応じて油中に浮遊させながら仕上げ油ち
    ょうする。 上記第一工程から第五工程を順次行って油ちょうするこ
    とを特徴とする花揚げ天ぷらの製造方法。
  2. 【請求項2】 所定温度に加熱した揚げ油を収納した油
    槽の中の上層部で、油面の少し下方に、可撓性帯体を有
    する搬送コンベアと、当該可撓性帯体を湾曲させる可撓
    性帯体ガイド手段とを内装し、前記油槽の上方で搬送コ
    ンベアに沿った適所には、下側衣層用の衣液供給ノズル
    と上側衣層用の衣液供給ノズルとを有する天ぷら用衣液
    供給手段と、枠体と当該枠体を前記可撓性帯体に供給し
    回収する枠体供給回収手段と、前記可撓性帯体上に形成
    された下側衣層の上に具材を供給するロボットハンドを
    有する具材供給手段とを用意しておき、枠体供給回収手
    段により搬送コンベア上に載置供給した枠体内に、前記
    天ぷら用衣液供給手段の下側衣層用の衣液供給ノズルか
    ら衣液を噴射もしくは流下または滴下して、枠体内で衣
    液を揚げ油により熱変性固化させて下側衣層を形成し、
    枠体供給回収手段にて搬送コンベア上の枠体を回収した
    後、具材供給手段のロボットハンドにより搬送コンベア
    上に形成された当該下側衣層上に衣液の付着した具材を
    載せ、可撓性帯体ガイド手段により可撓性帯体を湾曲さ
    せることにより具材のほぼ下側半周部を下側衣層で被覆
    するように整形したうえ、上側衣層用の衣液供給ノズル
    により上方から衣液を噴射もしくは流下または滴下し
    て、加熱した揚げ油中で熱変性させて上側衣層を形成さ
    せ、続いて可撓性帯体ガイド手段により可撓性帯体を円
    筒状に湾曲して具材の全周に衣を付着整形し、その後、
    可撓性帯体ガイド手段により可撓性帯体の湾曲を開成し
    て具材の全周に衣の付いた揚げ物を揚げ油中に放出し
    て、必要に応じて油中に浮遊させながら仕上げ油ちょう
    するようにしたことを特徴とする花揚げ天ぷらの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 所定温度に加熱した揚げ油を収納した油
    槽の中に、可撓性帯体を有する搬送コンベアと、当該可
    撓性帯体を湾曲させる可撓性帯体ガイド手段とを内装
    し、前記油槽の上方で搬送コンベアに沿った適所には、
    下側衣層用の衣液供給ノズルと上側衣層用の衣液供給ノ
    ズルとを有する天ぷら用衣液供給手段と、枠体と当該枠
    体を前記可撓性帯体に供給し回収する枠体供給回収手段
    と、前記可撓性帯体上に形成された下側衣層の上に具材
    を供給するロボットハンドを有する具材供給手段とを備
    えてなり、前記搬送コンベアは、無端ラック体と、その
    表面に装着された平面状の可撓性帯体とで構成されてお
    り、当該搬送コンベアは、その可撓性帯体が揚げ油の上
    層部で油面より少し下方に配設内装してあり、前記可撓
    性帯体ガイド手段は、搬送コンベアの移送方向の後半部
    に、この搬送コンベアの移動に伴って前記平面状の可撓
    性帯体を偏心位置にて上方に次第に湾曲する始期ガイド
    と初期湾曲ガイド、続いて当該可撓性帯体の上方への湾
    曲を深める湾曲促進ガイド、その上部に狭口開口部を形
    成するようにした湾曲開口ガイド、続いて当該可撓性帯
    体の狭口開口部を閉成して円筒状に湾曲形成する円筒状
    湾曲ガイドと、当該円筒状に湾曲形成した可撓性帯体を
    開成して平面状に戻す終期開成ガイドとを順次配設して
    なり、前記天ぷら用衣液供給手段は、前記油槽の上方の
    搬送コンベアの移送方向に沿った適所に衣液補給部より
    延出した下側衣層用の衣液供給ノズルと上側衣層用の衣
    液供給ノズルとを設けたもので、当該下側衣層用の衣液
    供給ノズルは、前半部の可撓性帯体上に載置供給された
    直後の枠体の中に衣液を噴射もしくは流下または滴下し
    得るように配設し、当該上側衣層用の衣液供給ノズル
    は、後半部の可撓性帯体を湾曲して形成した狭口開口部
    内に衣液を噴射もしくは流下または滴下し得るように配
    設してなり、前記枠体供給回収手段は、具材に応じた天
    ぷらの下側衣層を形成するに適した枠体と、前記油槽の
    上方の搬送コンベアの移送方向に沿った適所に設け、枠
    体支持部と移動部とで構成される枠体供給回収装置とか
    らなり、当該枠体供給回収装置は、前記枠体を可撓性帯
    体の前半部の基端側の上方である供給準備位置に支持し
    ておき、タイミングを計って枠体を降下させ可撓性帯体
    の前半部の基端側近傍の所定位置に載置供給する枠体供
    給機構と、載置された前記枠体が可撓性帯体の移送に伴
    って前半部の先端側所定位置に移動してきた際、当該枠
    体を支持し上方に持ち上げて回収する枠体回収機構と、
    上方に持ち上げて回収した当該枠体を前半部の基端側の
    上方である供給準備位置まで移動して支持している枠体
    移動機構とから構成したものであり、前記具材供給手段
    は、油槽の上方の搬送コンベアの移送方向に沿った適所
    に配設されたロボットハンドと、当該ロボットハンドの
    作動制御装置とからなるもので、当該ロボットハンド
    は、具材を支持して前半部の先端側所定位置にまで運
    び、移送されてきた可撓性帯体上の枠体を回収した直後
    の下側衣層上に載置供給するように作動するものであ
    り、加熱した揚げ油中で前記搬送コンベアを駆動させな
    がら、枠体供給機構を作動して、可撓性帯体の基端側上
    方からタイミングを計って枠体を降下させ、その前半部
    の基端側近傍の所定位置に当該枠体を載置供給し得るよ
    うになし、前記天ぷら用衣液供給手段の下側衣層用の衣
    液供給ノズルから、供給された直後の枠体の中に衣液を
    噴射もしくは流下または滴下し、枠内で衣液を揚げ油に
    より熱変性固化させて下側衣層を形成しながら、前記搬
    送コンベアの作動により枠体と下側衣層を前半部の先端
    側の所定位置にまで移動されるようになし、前記枠体と
    下側衣層が可撓性帯体の移送に伴って前半部の先端側所
    定位置に移動してきたとき、枠体回収機構の作動により
    当該枠体を支持して上方に持ち上げて回収し、その後枠
    体移動機構の作動により上方に持ち上げて回収した当該
    枠体を前半部の基端側の上方である供給準備位置まで移
    動して支持するようになし、一方前記具材供給手段を作
    動して、そのロボットハンドにより前半部の先端側所定
    位置における枠体を回収した後の下側衣層の上に、衣液
    の付着した具材を載置供給し、その後、下側衣層とその
    上に載った具材を搬送コンベアの後半部にまで移送する
    と、搬送コンベアの移動に伴って始期ガイドと初期湾曲
    ガイドにより平面状の可撓性帯体が偏心位置にて上方に
    次第に湾曲し、続いて湾曲促進ガイドにより当該可撓性
    帯体の上方への湾曲を深めたうえ、湾曲開口ガイドによ
    りその上部に形成される狭口開口部を形成し、更に狭口
    開口部から中に上側衣層用の衣液供給ノズルにより衣液
    を噴射もしくは流下または滴下し得るようになし、その
    後、円筒状湾曲ガイドにより当該可撓性帯体の狭口開口
    部を閉成して円筒状になるよう湾曲し、その後、終期開
    成ガイドにより円筒状に湾曲した可撓性帯体を開成して
    平面状に戻し、具材の全周に花咲き状に衣の付着した天
    ぷらを揚げ油中に放出するように構成したことを特徴と
    する花揚げ天ぷらの製造装置。
  4. 【請求項4】 所定温度に加熱した揚げ油を収納した油
    槽の中に、可撓性帯体を有する搬送コンベアと、当該可
    撓性帯体を湾曲させる可撓性帯体ガイド手段とを内装
    し、前記油槽の上方で搬送コンベアに沿った適所には、
    下側衣層用の衣液供給ノズルと上側衣層用の衣液供給ノ
    ズルとを有する天ぷら用衣液供給手段と、枠体と当該枠
    体を前記可撓性帯体に供給し回収する枠体供給回収手段
    と、前記可撓性帯体上に形成された下側衣層の上に具材
    を供給するロボットハンドを有する具材供給手段とを備
    えてなる請求項3若しくは請求項4に記載した花揚げ天
    ぷらの製造装置において、当該搬送コンベアは、その可
    撓性帯体が揚げ油の上層部で油面より少し下方に配設内
    装するが、当該可撓性帯体表面の油面からの深さをその
    位置によって変化させるようにしたもので、搬送コンベ
    アの前半部基端側の下側衣層用衣液を注入若しく流下ま
    たは滴下する位置では、可撓性帯体の表面が、ほぼ下側
    衣層の厚さに等しい深さとなし、それから前半部の移送
    方向に沿って次第に深くなるよう形成して衣液が揚げ油
    中で発泡膨化しながら不規則な花咲状に熱変性固化させ
    るようにし、続いて前半部先端側の天ぷら用衣液を付着
    した具材を下側衣層の上に載せる位置では、可撓性帯体
    の表面をほぼ油面と一致させるように上昇させて、下側
    衣層が油面から多少露呈するようになし、搬送コンベア
    の後半部の下側衣層とその上に載せられた具材を湾曲し
    てほほ下側半周部を衣で被覆し、上方より上側衣層用衣
    液を注入若しくは流下しまたは滴下し、揚げ油中で熱変
    性固化させながら円筒状に湾曲整形させる位置では、可
    撓性帯体の表面の深さを次第に深くして具材と衣が常に
    揚げ油中に完全に埋没する深さにしたことを特徴とする
    花揚げ天ぷらの製造装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108236389A (zh) * 2018-03-12 2018-07-03 娄巧玲 手抓饼辅助加工平台
CN108245036A (zh) * 2018-03-12 2018-07-06 娄巧玲 手抓饼智能辅助加工装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108236389A (zh) * 2018-03-12 2018-07-03 娄巧玲 手抓饼辅助加工平台
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