JPH1175372A - 電力変換装置及び電力変換方法 - Google Patents
電力変換装置及び電力変換方法Info
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- JPH1175372A JPH1175372A JP9235068A JP23506897A JPH1175372A JP H1175372 A JPH1175372 A JP H1175372A JP 9235068 A JP9235068 A JP 9235068A JP 23506897 A JP23506897 A JP 23506897A JP H1175372 A JPH1175372 A JP H1175372A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】電力を変換する際に電圧の変調率を広い範囲で
変えても、高調波を大幅に低減した交流電流をもつ交流
電力が得られる電力変換装置提供する。 【解決手段】PWMコンバータ40に平滑用キャパシタ
回路60を介してチョッパ回路70を接続し、このチョ
ッパ回路70にPWMインバータ90を接続した。PW
Mコンバータ40では、入力された交流電力の電流波形
の歪率が最小になるように、例えば1.0に電圧変調率
が予め固定されている。また、PWMインバータ90で
は、入力された直流電力を交流電力に変換するが、この
交流電力の電流波形の歪率が最小になるように、例えば
1.0に電圧変調率が予め固定されている。
変えても、高調波を大幅に低減した交流電流をもつ交流
電力が得られる電力変換装置提供する。 【解決手段】PWMコンバータ40に平滑用キャパシタ
回路60を介してチョッパ回路70を接続し、このチョ
ッパ回路70にPWMインバータ90を接続した。PW
Mコンバータ40では、入力された交流電力の電流波形
の歪率が最小になるように、例えば1.0に電圧変調率
が予め固定されている。また、PWMインバータ90で
は、入力された直流電力を交流電力に変換するが、この
交流電力の電流波形の歪率が最小になるように、例えば
1.0に電圧変調率が予め固定されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交流電力を直流電
力に変換し、この直流電力を再び交流電力に変換する電
力変換装置及び電力変換方法に関する。
力に変換し、この直流電力を再び交流電力に変換する電
力変換装置及び電力変換方法に関する。
【0002】
【従来の技術】交流電力を直流電力に変換し、この直流
電力を再び交流電力に変換する電力変換装置が、例えば
交流電動機を駆動させるために産業界で広く利用されて
いる。このような電力変換装置の一つとして、ダイオー
ドを用いたブリッジ整流回路と、パルス幅変調を利用し
たPWMインバータとを組合せた電力変換装置が知られ
ている。この電力変換装置では、ブリッジ整流回路に交
流電力が入力されて所定の電圧の直流電力に変換され、
この直流電力がPWMインバータで所定の周波数と電圧
の交流電力に変換される。
電力を再び交流電力に変換する電力変換装置が、例えば
交流電動機を駆動させるために産業界で広く利用されて
いる。このような電力変換装置の一つとして、ダイオー
ドを用いたブリッジ整流回路と、パルス幅変調を利用し
たPWMインバータとを組合せた電力変換装置が知られ
ている。この電力変換装置では、ブリッジ整流回路に交
流電力が入力されて所定の電圧の直流電力に変換され、
この直流電力がPWMインバータで所定の周波数と電圧
の交流電力に変換される。
【0003】しかし、この電力変換装置ではブリッジ整
流回路に各種の高調波が発生する。このため、この電力
変換装置に接続された蛍光灯や交流電動機などの機器
に、例えばフリッカや過熱などの悪影響が及ぼされるこ
とがある。
流回路に各種の高調波が発生する。このため、この電力
変換装置に接続された蛍光灯や交流電動機などの機器
に、例えばフリッカや過熱などの悪影響が及ぼされるこ
とがある。
【0004】そこで、このような悪影響の無い電力変換
装置として、近年、自己消弧形スイッチング素子を用い
たPWMコンバータと、上記のPWMインバータとを組
合せた電力変換装置が用いられるようになってきた。P
WMコンバータは、スイッチング素子のスイッチオン時
間とスイッチオフ時間とを制御することにより交流電力
を所定の電圧をもつ直流電力に変換するものである。
装置として、近年、自己消弧形スイッチング素子を用い
たPWMコンバータと、上記のPWMインバータとを組
合せた電力変換装置が用いられるようになってきた。P
WMコンバータは、スイッチング素子のスイッチオン時
間とスイッチオフ時間とを制御することにより交流電力
を所定の電圧をもつ直流電力に変換するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のPWMコンバー
タで交流電力を直流電力に変換する際、通常、電圧の変
調率に応じて歪率が変化し、変調率が低くなるほど歪率
が高くなる。このため、変調率を高くした場合(変調率
が1.0に近い場合)は高調波の発生を大幅に低減で
き、上述した悪影響を防止できる。しかし、変調率を低
くした場合(例えば、変調率が0.7以下の場合)、入
力された交流電力の電流波形が歪んだり、出力される直
流電力の電圧が異常上昇したり、スイッチング素子を制
御する際の応答時間が長くなったりする。従って、上述
した悪影響を防止するためには、PWMコンバータで交
流電力を直流電力に変換する際に電圧の変調率をあまり
低くできず、出力される直流電力の電圧もあまり低くで
きないという問題がある。
タで交流電力を直流電力に変換する際、通常、電圧の変
調率に応じて歪率が変化し、変調率が低くなるほど歪率
が高くなる。このため、変調率を高くした場合(変調率
が1.0に近い場合)は高調波の発生を大幅に低減で
き、上述した悪影響を防止できる。しかし、変調率を低
くした場合(例えば、変調率が0.7以下の場合)、入
力された交流電力の電流波形が歪んだり、出力される直
流電力の電圧が異常上昇したり、スイッチング素子を制
御する際の応答時間が長くなったりする。従って、上述
した悪影響を防止するためには、PWMコンバータで交
流電力を直流電力に変換する際に電圧の変調率をあまり
低くできず、出力される直流電力の電圧もあまり低くで
きないという問題がある。
【0006】また、PWMコンバータで変換された直流
電力をPWMインバータで低い周波数の交流電力に変換
する場合、周知のように、この低い周波数にほぼ比例す
るように交流電圧の振幅を変える必要がある。この場
合、交流電圧の周波数を低くすると歪率が高くなり、出
力される交流電力の電流波形が歪むことがある。このた
め、PWMコンバータとPWMインバータとを組合せた
電力変換装置に誘導電動機が接続されていると、トルク
リプルが発生するなどの問題がある。
電力をPWMインバータで低い周波数の交流電力に変換
する場合、周知のように、この低い周波数にほぼ比例す
るように交流電圧の振幅を変える必要がある。この場
合、交流電圧の周波数を低くすると歪率が高くなり、出
力される交流電力の電流波形が歪むことがある。このた
め、PWMコンバータとPWMインバータとを組合せた
電力変換装置に誘導電動機が接続されていると、トルク
リプルが発生するなどの問題がある。
【0007】本発明は、上記事情に鑑み、電力を変換す
る際に電圧の変調率を広い範囲で変えても、高調波の含
有の割合が大幅に低減した交流電流をもつ交流電力を得
られる電力変換装置及び電力変換方法を提供することを
目的とする。
る際に電圧の変調率を広い範囲で変えても、高調波の含
有の割合が大幅に低減した交流電流をもつ交流電力を得
られる電力変換装置及び電力変換方法を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の電力変換装置は、 (1)入力された交流電力を直流電力に変換する第1の
変換手段 (2)第1の変換手段で変換された直流電力が入力さ
れ、入力された直流電力を電圧の異なる直流電力に変換
する第2の変換手段 (3)第2の変換手段で変換された直流電力が入力さ
れ、入力された直流電力を交流電力に変換する第3の変
換手段 を備えたことを特徴とするものである。
の本発明の電力変換装置は、 (1)入力された交流電力を直流電力に変換する第1の
変換手段 (2)第1の変換手段で変換された直流電力が入力さ
れ、入力された直流電力を電圧の異なる直流電力に変換
する第2の変換手段 (3)第2の変換手段で変換された直流電力が入力さ
れ、入力された直流電力を交流電力に変換する第3の変
換手段 を備えたことを特徴とするものである。
【0009】ここで、 (4)上記第1の変換手段は、電圧変調率が所定値に予
め固定されたものであってもよい。
め固定されたものであってもよい。
【0010】また、 (5)上記第3の変換手段は、電圧変調率が所定値に予
め固定されたものであってもよい。
め固定されたものであってもよい。
【0011】さらに、上記の電力変換装置が、 (6)所定の電圧をもつ直流電力が第2の変換手段から
出力されるようにこの第2の変換手段を制御する制御手
段 (7)第2の変換手段から出力された直流電力の電圧を
制御手段に帰還させる帰還手段 を備えたものであってもよい。
出力されるようにこの第2の変換手段を制御する制御手
段 (7)第2の変換手段から出力された直流電力の電圧を
制御手段に帰還させる帰還手段 を備えたものであってもよい。
【0012】また、上記目的を達成するための本発明の
電力変換方法は、 (8)第1の交流電力の電流波形の歪率が最小になるよ
うに前記第1の交流電力を第1の直流電力に変換し、 (9)この第1の直流電力を電圧の異なる第2の直流電
力に変換し、 (10)電流波形の歪率が最小になるように第2の直流
電力を第2の交流電力に変換することを特徴とするもの
である。
電力変換方法は、 (8)第1の交流電力の電流波形の歪率が最小になるよ
うに前記第1の交流電力を第1の直流電力に変換し、 (9)この第1の直流電力を電圧の異なる第2の直流電
力に変換し、 (10)電流波形の歪率が最小になるように第2の直流
電力を第2の交流電力に変換することを特徴とするもの
である。
【0013】ここで、電流波形の歪率が最小になるよう
にするには、例えば、電圧の変調率を、電流波形の歪率
が最小になる値に予め固定しておくとよい。
にするには、例えば、電圧の変調率を、電流波形の歪率
が最小になる値に予め固定しておくとよい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。
施形態を説明する。
【0015】図1は、本発明の電力変換装置の概略構成
を示す回路図である。
を示す回路図である。
【0016】電力変換装置10は交流電源20に接続さ
れており、この交流電源20から供給された交流電力を
直流電力に変換し、この直流電力を再び交流電力に変換
してこの交流電力を交流電動機100に供給する。この
電力変換装置10の基本的な構成は、PWMコンバータ
(本発明にいう第1の変換手段の一例である)40にチ
ョッパ回路(本発明にいう第2の変換手段の一例であ
る)70が直列に接続され、さらにこのチョッパ回路7
0にPWMインバータ(本発明にいう第3の変換手段の
一例である)90が直列に接続された構成である。ま
た、この電力変換装置10は、図1に示すように電圧形
回路を有しており、交流電力を周波数や電圧の異なる交
流電力に変換する際には基本的に直流電圧が介在する。
れており、この交流電源20から供給された交流電力を
直流電力に変換し、この直流電力を再び交流電力に変換
してこの交流電力を交流電動機100に供給する。この
電力変換装置10の基本的な構成は、PWMコンバータ
(本発明にいう第1の変換手段の一例である)40にチ
ョッパ回路(本発明にいう第2の変換手段の一例であ
る)70が直列に接続され、さらにこのチョッパ回路7
0にPWMインバータ(本発明にいう第3の変換手段の
一例である)90が直列に接続された構成である。ま
た、この電力変換装置10は、図1に示すように電圧形
回路を有しており、交流電力を周波数や電圧の異なる交
流電力に変換する際には基本的に直流電圧が介在する。
【0017】交流電源20にはリアクトル30が直列に
接続されており、このリアクトル30によって入力用フ
ィルタが形成されている。また、リアクトル30には、
PWMコンバータ40が直列に接続されている。このた
め、交流電源20からの交流電力(本発明にいう第1の
交流電力の一例である)はリアクトル30を通ってPW
Mコンバータ40に入力される。また、PWMコンバー
タ40と交流電源20との間には、入力電流の位相Θ1
と入力電圧の位相Θ2との同期化を図る汎用的な位相同
期ループ(PLL:Phase Locked Loo
p)50が接続されている。
接続されており、このリアクトル30によって入力用フ
ィルタが形成されている。また、リアクトル30には、
PWMコンバータ40が直列に接続されている。このた
め、交流電源20からの交流電力(本発明にいう第1の
交流電力の一例である)はリアクトル30を通ってPW
Mコンバータ40に入力される。また、PWMコンバー
タ40と交流電源20との間には、入力電流の位相Θ1
と入力電圧の位相Θ2との同期化を図る汎用的な位相同
期ループ(PLL:Phase Locked Loo
p)50が接続されている。
【0018】PWMコンバータ40には、平滑用キャパ
シタ回路60を介してチョッパ回路70が接続されてい
る。平滑用キャパシタ回路60は、PWMコンバータ4
0から出力されてチョッパ回路70に入力される直流電
力(本発明にいう第1の直流電力の一例である)からリ
プルを取り除く。
シタ回路60を介してチョッパ回路70が接続されてい
る。平滑用キャパシタ回路60は、PWMコンバータ4
0から出力されてチョッパ回路70に入力される直流電
力(本発明にいう第1の直流電力の一例である)からリ
プルを取り除く。
【0019】チョッパ回路70は、帰還ダイオード7
9、主スイッチング素子74、フィルタ用の平滑リアク
トル76や平滑コンデンサ78、及び主スイッチング素
子74に逆並列されたバイパスダイオード72などで構
成されている。バイパスダイオード72は、交流電動機
100が発電機として作用するとき(回生のとき)の電
力の通路になる。PWMコンバータ40から出力された
直流電力は平滑用キャパシタ回路60を通ってチョッパ
回路70に入力され、この直流電力の電圧とは異なる電
圧の直流電力(本発明にいう第2の直流電力の一例であ
る)に変換される。
9、主スイッチング素子74、フィルタ用の平滑リアク
トル76や平滑コンデンサ78、及び主スイッチング素
子74に逆並列されたバイパスダイオード72などで構
成されている。バイパスダイオード72は、交流電動機
100が発電機として作用するとき(回生のとき)の電
力の通路になる。PWMコンバータ40から出力された
直流電力は平滑用キャパシタ回路60を通ってチョッパ
回路70に入力され、この直流電力の電圧とは異なる電
圧の直流電力(本発明にいう第2の直流電力の一例であ
る)に変換される。
【0020】チョッパ回路70から出力される直流電力
の電圧値は、主スイッチ制御回路80で設定される。こ
の主スイッチ制御回路80で設定された電圧値を表わす
信号nは信号変換回路82を経て、主スイッチング素子
74を制御する信号として用いられる。ここでは、主ス
イッチ制御回路80と信号変換回路82とによって、本
発明にいう制御手段が構成されている。
の電圧値は、主スイッチ制御回路80で設定される。こ
の主スイッチ制御回路80で設定された電圧値を表わす
信号nは信号変換回路82を経て、主スイッチング素子
74を制御する信号として用いられる。ここでは、主ス
イッチ制御回路80と信号変換回路82とによって、本
発明にいう制御手段が構成されている。
【0021】チョッパ回路70にはPWMインバータ9
0が接続されている。チョッパ回路70から出力された
直流電力はPWMインバータ90に入力され、このPW
Mインバータ90で交流電力(本発明にいう第2の交流
電力の一例である)に変換される。PWMインバータ9
0には交流電動機100が接続されており、交流電動機
100には、PWMインバータ90から出力された交流
電力が供給される。また、チョッパ回路70とPWMイ
ンバータ90との間には電圧制御発振器(VCO:Vo
ltage Controlled Oscillat
or)92が接続されている。この電圧制御発振器92
は、チョッパ回路70から出力された電圧Vcに比例す
る出力周波数fをPWMインバータ90に出力する。出
力周波数fによってPWMインバータ90で得られる交
流電力の周波数が設定される。
0が接続されている。チョッパ回路70から出力された
直流電力はPWMインバータ90に入力され、このPW
Mインバータ90で交流電力(本発明にいう第2の交流
電力の一例である)に変換される。PWMインバータ9
0には交流電動機100が接続されており、交流電動機
100には、PWMインバータ90から出力された交流
電力が供給される。また、チョッパ回路70とPWMイ
ンバータ90との間には電圧制御発振器(VCO:Vo
ltage Controlled Oscillat
or)92が接続されている。この電圧制御発振器92
は、チョッパ回路70から出力された電圧Vcに比例す
る出力周波数fをPWMインバータ90に出力する。出
力周波数fによってPWMインバータ90で得られる交
流電力の周波数が設定される。
【0022】電力変換装置10の各構成要素の作用を説
明する。
明する。
【0023】上述したように交流電源20からの交流電
力はリアクトル30を通ってPWMコンバータ40に入
力される。PWMコンバータ40では、入力された交流
電力の電流波形の歪率が最小になるように、例えば1.
0に電圧変調率が予め固定されている。このように電圧
変調率を最適値に固定しているので、PWMコンバータ
40に入力された交流電力は、その電流に高調波を含む
程度が小さい状態で直流電力に変換される。なお、ここ
では電圧変調率を予め固定したが、電圧変調率を自在に
調整できるように構成してもよい。また、PWMコンバ
ータ40で交流電力を直流電力に変換する際に交流電源
20の電流位相が変動しても、位相同期ループ50によ
って入力電流の位相Θ1と入力電圧の位相Θ2との同期
化が図られる。
力はリアクトル30を通ってPWMコンバータ40に入
力される。PWMコンバータ40では、入力された交流
電力の電流波形の歪率が最小になるように、例えば1.
0に電圧変調率が予め固定されている。このように電圧
変調率を最適値に固定しているので、PWMコンバータ
40に入力された交流電力は、その電流に高調波を含む
程度が小さい状態で直流電力に変換される。なお、ここ
では電圧変調率を予め固定したが、電圧変調率を自在に
調整できるように構成してもよい。また、PWMコンバ
ータ40で交流電力を直流電力に変換する際に交流電源
20の電流位相が変動しても、位相同期ループ50によ
って入力電流の位相Θ1と入力電圧の位相Θ2との同期
化が図られる。
【0024】PWMコンバータ40から出力された直流
電力は、平滑用キャパシタ回路60によってリプルが取
り除かれてチョッパ回路70に入力される。チョッパ回
路70では、主スイッチ制御回路80で設定された電圧
値に基づいて主スイッチング素子74のオン時間とオフ
時間の時間比(デューティ比)を変えることにより、入
力された直流電力を電圧の異なる直流電力に変換して出
力する。この変換の際、変換前の電圧値に対して変換後
の電圧値を大幅に変えても(デューティ比を0に近くし
ても)、直流電力を直流電力に変換するので高調波が発
生することは無い。従って、デューティ比を広い範囲で
変えても高調波が発生しない。
電力は、平滑用キャパシタ回路60によってリプルが取
り除かれてチョッパ回路70に入力される。チョッパ回
路70では、主スイッチ制御回路80で設定された電圧
値に基づいて主スイッチング素子74のオン時間とオフ
時間の時間比(デューティ比)を変えることにより、入
力された直流電力を電圧の異なる直流電力に変換して出
力する。この変換の際、変換前の電圧値に対して変換後
の電圧値を大幅に変えても(デューティ比を0に近くし
ても)、直流電力を直流電力に変換するので高調波が発
生することは無い。従って、デューティ比を広い範囲で
変えても高調波が発生しない。
【0025】チョッパ回路70から出力された直流電力
は、PWMインバータ90に入力される。PWMインバ
ータ90では、入力された直流電力を交流電力に変換す
るが、この交流電力の電流波形の歪率が最小になるよう
に、例えば1.0に電圧変調率が予め固定されている。
このように電圧変調率を最適値に固定しているので、P
WMインバータ90に入力された直流電力は、高調波の
含有の程度が小さい電流をもつ交流電力に変換される。
この結果、高調波に起因するトラブルを解消できること
となる。なお、ここでは電圧変調率を予め固定したが、
電圧変調率を自在に調整できるように構成してもよい。
また、変換の際の交流電力の周波数は、電圧制御発振器
92から出力された出力周波数fによって設定される。
このようにして変換された交流電力は交流電動機100
に供給される。
は、PWMインバータ90に入力される。PWMインバ
ータ90では、入力された直流電力を交流電力に変換す
るが、この交流電力の電流波形の歪率が最小になるよう
に、例えば1.0に電圧変調率が予め固定されている。
このように電圧変調率を最適値に固定しているので、P
WMインバータ90に入力された直流電力は、高調波の
含有の程度が小さい電流をもつ交流電力に変換される。
この結果、高調波に起因するトラブルを解消できること
となる。なお、ここでは電圧変調率を予め固定したが、
電圧変調率を自在に調整できるように構成してもよい。
また、変換の際の交流電力の周波数は、電圧制御発振器
92から出力された出力周波数fによって設定される。
このようにして変換された交流電力は交流電動機100
に供給される。
【0026】また、上述したようにPWMコンバータ4
0の電圧変調率は最適に固定されているが、負荷の増減
に起因して平滑用キャパシタ回路60の電圧は多少変動
することがある。この場合、チョッパ回路70から出力
された電圧Vcを信号変換回路82に帰還させる帰還手
段を配置しておき、主スイッチ制御回路80で設定され
た信号nをフィードバック制御することにより、平滑用
キャパシタ回路60の電圧の変動は無視できる程度のも
のとなるので、この電圧変動は本質的な欠点とはならな
い。なお、交流電動機100の電力回生時には、バイパ
スダイオード72を通って電流が逆流されるが、位相同
期ループ50の働きで電力が自動的に交流電源20に回
生する。
0の電圧変調率は最適に固定されているが、負荷の増減
に起因して平滑用キャパシタ回路60の電圧は多少変動
することがある。この場合、チョッパ回路70から出力
された電圧Vcを信号変換回路82に帰還させる帰還手
段を配置しておき、主スイッチ制御回路80で設定され
た信号nをフィードバック制御することにより、平滑用
キャパシタ回路60の電圧の変動は無視できる程度のも
のとなるので、この電圧変動は本質的な欠点とはならな
い。なお、交流電動機100の電力回生時には、バイパ
スダイオード72を通って電流が逆流されるが、位相同
期ループ50の働きで電力が自動的に交流電源20に回
生する。
【0027】図2、図3を参照して、上述した電力変換
装置10に入力された交流電力を比較例と共に説明す
る。
装置10に入力された交流電力を比較例と共に説明す
る。
【0028】図2は、上述した電力変換装置10に入力
された交流電力の相電圧波形Θ2と相電流波形Θ1を示
すグラフである。図3は、PWMコンバータとPWMイ
ンバータを組合せた従来の電力変換装置に入力された交
流電力の相電圧波形Θ2と相電流波形Θ1を示すグラフ
である。
された交流電力の相電圧波形Θ2と相電流波形Θ1を示
すグラフである。図3は、PWMコンバータとPWMイ
ンバータを組合せた従来の電力変換装置に入力された交
流電力の相電圧波形Θ2と相電流波形Θ1を示すグラフ
である。
【0029】電力変換装置10ではPWMコンバータ4
0の電圧変調率が1.0のほぼ最適値にされている。こ
のため、図2に示すように、相電流波形Θ1にはリプル
等の含まれる割合が小さい。これに対し、従来の電力変
換装置では電圧を調整するために電圧変調率が0.6に
されている場合に、図3に示すように、相電流波形Θ1
にはかなりのリプルが含まれていることがわかる。この
ように、電力変換装置10では、電圧変調率を最適値に
することによって高調波の発生をいっそう低減できた。
0の電圧変調率が1.0のほぼ最適値にされている。こ
のため、図2に示すように、相電流波形Θ1にはリプル
等の含まれる割合が小さい。これに対し、従来の電力変
換装置では電圧を調整するために電圧変調率が0.6に
されている場合に、図3に示すように、相電流波形Θ1
にはかなりのリプルが含まれていることがわかる。この
ように、電力変換装置10では、電圧変調率を最適値に
することによって高調波の発生をいっそう低減できた。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電力変換
装置によれば、先ず、第1の変換手段に入力された交流
電力の電流波形の歪率が最小になるように、第1の変換
手段における電圧の変調率を調整しておいて、第1の変
換手段で交流電力を直流電力に変換する。次に、第2の
変換手段によって、第1の変換手段で得られた直流電力
を、この直流電力の電圧とは異なる電圧をもつ直流電力
に変換する。この変換の際、変換前の電圧値に対して変
換後の電圧値を大幅に変えても(デューティ比を0に近
くしても)、直流電力を直流電力に変換するのであるか
ら高調波が発生することは無い。第2の変換手段で得ら
れた直流電力は第3の変換手段で交流電力に変換され
る。この変換の際、交流電力の電流波形の歪率が最小に
なるように、第3の変換手段における電圧の変調率を調
整しておく。この結果、交流電力を周波数や電圧の異な
る他の交流電力に変換する際に電圧の変調率を広い範囲
で変えても、高調波をほとんど含まない交流電流を有す
る交流電力を得られる。
装置によれば、先ず、第1の変換手段に入力された交流
電力の電流波形の歪率が最小になるように、第1の変換
手段における電圧の変調率を調整しておいて、第1の変
換手段で交流電力を直流電力に変換する。次に、第2の
変換手段によって、第1の変換手段で得られた直流電力
を、この直流電力の電圧とは異なる電圧をもつ直流電力
に変換する。この変換の際、変換前の電圧値に対して変
換後の電圧値を大幅に変えても(デューティ比を0に近
くしても)、直流電力を直流電力に変換するのであるか
ら高調波が発生することは無い。第2の変換手段で得ら
れた直流電力は第3の変換手段で交流電力に変換され
る。この変換の際、交流電力の電流波形の歪率が最小に
なるように、第3の変換手段における電圧の変調率を調
整しておく。この結果、交流電力を周波数や電圧の異な
る他の交流電力に変換する際に電圧の変調率を広い範囲
で変えても、高調波をほとんど含まない交流電流を有す
る交流電力を得られる。
【0031】ここで、第1の変換手段が、電圧変調率が
所定値に予め固定されたものである場合は、電流波形の
歪率が最小になるように電圧変調率を固定しておくこと
により、電圧変調率を調整する手間を省ける。
所定値に予め固定されたものである場合は、電流波形の
歪率が最小になるように電圧変調率を固定しておくこと
により、電圧変調率を調整する手間を省ける。
【0032】また、第3の変換手段が、電圧変調率が所
定値に予め固定されたものである場合も、電流波形の歪
率が最小になるように電圧変調率を固定しておくことに
より、電圧変調率を調整する手間を省ける。
定値に予め固定されたものである場合も、電流波形の歪
率が最小になるように電圧変調率を固定しておくことに
より、電圧変調率を調整する手間を省ける。
【0033】さらに、電力変換装置が、所定の電圧をも
つ直流電力が第2の変換手段から出力されるようにこの
第2の変換手段を制御する制御手段と、第2の変換手段
から出力された直流電力の電圧を制御手段に帰還させる
帰還手段とを備えた場合は、電力変換装置に接続された
負荷の増減に起因して平滑回路の電圧が変動しても、平
滑回路の電圧の変動は無視できる程度のものとなり、こ
の電圧変動は本質的な欠点とはならない。
つ直流電力が第2の変換手段から出力されるようにこの
第2の変換手段を制御する制御手段と、第2の変換手段
から出力された直流電力の電圧を制御手段に帰還させる
帰還手段とを備えた場合は、電力変換装置に接続された
負荷の増減に起因して平滑回路の電圧が変動しても、平
滑回路の電圧の変動は無視できる程度のものとなり、こ
の電圧変動は本質的な欠点とはならない。
【0034】また、本発明の電力変換方法によれば、第
1の交流電力を第1の直流電力に変換する際に第1の交
流電力の電流波形の歪率が最小になるように変換するの
で、高調波の含有の程度が小さいまま第1の交流電力が
第1の直流電力に変換される。第1の直流電力は、この
第1の直流電力の電圧とは異なる電圧をもつ第2の直流
電力に変換される。この変換の際、変換前の電圧値に対
して変換後の電圧値を大幅に変えても(デューティ比を
0に近くしても)、第1の直流電力を第2の直流電力に
変換するのであるから高調波が発生することは無い。第
2の直流電力を第2の交流電力に変換する際に第2の交
流電力の電流波形の歪率が最小になるように変換するの
で、第2の交流電力の電流には高調波の含有の程度が小
さい。従って、第1の交流電力を周波数や電圧の異なる
第2の交流電力に変換する際に電圧の変調率を広い範囲
で変えても、高調波を含む程度が小さい交流電流を有す
る第2の交流電力を得られることとなり、高調波に起因
するトラブルを解消できる。
1の交流電力を第1の直流電力に変換する際に第1の交
流電力の電流波形の歪率が最小になるように変換するの
で、高調波の含有の程度が小さいまま第1の交流電力が
第1の直流電力に変換される。第1の直流電力は、この
第1の直流電力の電圧とは異なる電圧をもつ第2の直流
電力に変換される。この変換の際、変換前の電圧値に対
して変換後の電圧値を大幅に変えても(デューティ比を
0に近くしても)、第1の直流電力を第2の直流電力に
変換するのであるから高調波が発生することは無い。第
2の直流電力を第2の交流電力に変換する際に第2の交
流電力の電流波形の歪率が最小になるように変換するの
で、第2の交流電力の電流には高調波の含有の程度が小
さい。従って、第1の交流電力を周波数や電圧の異なる
第2の交流電力に変換する際に電圧の変調率を広い範囲
で変えても、高調波を含む程度が小さい交流電流を有す
る第2の交流電力を得られることとなり、高調波に起因
するトラブルを解消できる。
【図1】本発明の電力変換装置の概略構成を示す回路図
である。
である。
【図2】図1の電力変換装置で得られた交流電力の相電
圧波形Θ2と相電流波形Θ1を示すグラフである。
圧波形Θ2と相電流波形Θ1を示すグラフである。
【図3】PWMコンバータとPWMインバータを組合せ
た従来の電力変換装置で得られた交流電力の相電圧波形
Θ2と相電流波形Θ1を示すグラフである。
た従来の電力変換装置で得られた交流電力の相電圧波形
Θ2と相電流波形Θ1を示すグラフである。
10 電力変換装置 20 交流電源 30 リアクトル 40 PWMコンバータ 60 平滑用キャパシタ回路 70 チョッパ回路 80 主スイッチ制御回路 82 信号変換回路 90 PWMインバータ
Claims (5)
- 【請求項1】 入力された交流電力を直流電力に変換す
る第1の変換手段と、 該第1の変換手段で変換された直流電力が入力され、入
力された直流電力を電圧の異なる直流電力に変換する第
2の変換手段と、 該第2の変換手段で変換された直流電力が入力され、入
力された直流電力を交流電力に変換する第3の変換手段
とを備えたことを特徴とする電力変換装置。 - 【請求項2】 前記第1の変換手段は、電圧変調率が所
定値に予め固定されたものであることを特徴とする請求
項1に記載の電力変換装置。 - 【請求項3】 前記第3の変換手段は、電圧変調率が所
定値に予め固定されたものであることを特徴とする請求
項1又は2に記載の電力変換装置。 - 【請求項4】 所定の電圧をもつ直流電力が前記第2の
変換手段から出力されるように該第2の変換手段を制御
する制御手段と、 前記第2の変換手段から出力された直流電力の電圧を前
記制御手段に帰還させる帰還手段とを備えたことを特徴
とする請求項1,2,又は3に記載の電力変換装置。 - 【請求項5】 第1の交流電力の電流波形の歪率が最小
になるように前記第1の交流電力を第1の直流電力に変
換し、 該第1の直流電力を電圧の異なる第2の直流電力に変換
し、 電流波形の歪率が最小になるように前記第2の直流電力
を第2の交流電力に変換することを特徴とする電力変換
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9235068A JPH1175372A (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | 電力変換装置及び電力変換方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9235068A JPH1175372A (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | 電力変換装置及び電力変換方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1175372A true JPH1175372A (ja) | 1999-03-16 |
Family
ID=16980601
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9235068A Pending JPH1175372A (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | 電力変換装置及び電力変換方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1175372A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012117642A1 (ja) * | 2011-02-28 | 2012-09-07 | 三洋電機株式会社 | 電力変換装置、電力変換システム、およびモータインバータ |
JP2014502130A (ja) * | 2010-09-07 | 2014-01-23 | ルノー エス.ア.エス. | 自動車用バッテリ充電装置及びその制御方法 |
-
1997
- 1997-08-29 JP JP9235068A patent/JPH1175372A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014502130A (ja) * | 2010-09-07 | 2014-01-23 | ルノー エス.ア.エス. | 自動車用バッテリ充電装置及びその制御方法 |
WO2012117642A1 (ja) * | 2011-02-28 | 2012-09-07 | 三洋電機株式会社 | 電力変換装置、電力変換システム、およびモータインバータ |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040727 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040802 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041129 |