JPH1174940A - ディジタル復調器 - Google Patents

ディジタル復調器

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JPH1174940A
JPH1174940A JP10165703A JP16570398A JPH1174940A JP H1174940 A JPH1174940 A JP H1174940A JP 10165703 A JP10165703 A JP 10165703A JP 16570398 A JP16570398 A JP 16570398A JP H1174940 A JPH1174940 A JP H1174940A
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output
frequency
filter
adder
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JP10165703A
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Kwang-Woo Lim
光 宇 林
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SK Hynix Inc
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Hyundai Electronics Industries Co Ltd
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Publication date
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03DDEMODULATION OR TRANSFERENCE OF MODULATION FROM ONE CARRIER TO ANOTHER
    • H03D3/00Demodulation of angle-, frequency- or phase- modulated oscillations
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03DDEMODULATION OR TRANSFERENCE OF MODULATION FROM ONE CARRIER TO ANOTHER
    • H03D7/00Transference of modulation from one carrier to another, e.g. frequency-changing
    • H03D7/16Multiple-frequency-changing
    • H03D7/165Multiple-frequency-changing at least two frequency changers being located in different paths, e.g. in two paths with carriers in quadrature
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03DDEMODULATION OR TRANSFERENCE OF MODULATION FROM ONE CARRIER TO ANOTHER
    • H03D3/00Demodulation of angle-, frequency- or phase- modulated oscillations
    • H03D3/007Demodulation of angle-, frequency- or phase- modulated oscillations by converting the oscillations into two quadrature related signals
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03JTUNING RESONANT CIRCUITS; SELECTING RESONANT CIRCUITS
    • H03J7/00Automatic frequency control; Automatic scanning over a band of frequencies
    • H03J7/02Automatic frequency control
    • H03J7/04Automatic frequency control where the frequency control is accomplished by varying the electrical characteristics of a non-mechanically adjustable element or where the nature of the frequency controlling element is not significant
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/02Amplitude-modulated carrier systems, e.g. using on-off keying; Single sideband or vestigial sideband modulation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/44Receiver circuitry for the reception of television signals according to analogue transmission standards
    • H04N5/455Demodulation-circuits
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03JTUNING RESONANT CIRCUITS; SELECTING RESONANT CIRCUITS
    • H03J7/00Automatic frequency control; Automatic scanning over a band of frequencies
    • H03J7/02Automatic frequency control
    • H03J7/04Automatic frequency control where the frequency control is accomplished by varying the electrical characteristics of a non-mechanically adjustable element or where the nature of the frequency controlling element is not significant
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    • H03J7/065Automatic frequency control where the frequency control is accomplished by varying the electrical characteristics of a non-mechanically adjustable element or where the nature of the frequency controlling element is not significant using counters or frequency dividers the counter or frequency divider being used in a phase locked loop

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Superheterodyne Receivers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディジタル復調器の価格を低めるために高価
のVCOを使用せずに、周波数及び位相検出器を構成す
るにおいて乗算器を少なく使用してハ−ドウェィアを単
純に成す。 【解決手段】 チューナから出力されるIF信号を発振
器から出力される局部発振信号と混合して基底帯域信号
にて変換する。基底帯域信号を低域フィルタとA/D変
換器を通過させた後、遅延器とヒルベルト変換器によっ
て複素信号に変換する。複素信号においてDPLLを利
用して位相誤差を検出し、複素信号と位相誤差を複素乗
算器にて乗算して位相誤差を補償する。DPLLは初期
に一旦入力周波数誤差だけ周波数を追跡して動作するの
で、FDDを使用してAFCを遂行し、周波数ロックが
掛かった後DPLLを動作させて残留位相エラを補償す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高画質テレビジョ
ン(HDTV)のディジタル復調器に係るもので、特
に、HDTV伝送標準規格であるVSB方式にて伝送さ
れた信号を基底帯域信号に復元するディジタル復調器に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に使用される復調器(demodulato
r)はいろいろな種類があり、そのうち、伝統的なアナ
ログ方式としては、添付された図面である図1に示され
るように、入力されるIF信号(IF input)を混合器
1,3において各々位相遷移器2から出力されるcos
(ωIFt)とその信号の90°位相遷移された信号を
各々混合して基底帯域(base band)に変換させ、前記
混合器1,3から各々出力される基底帯域信号を2個の
アナログ低域フィルタ(LPF)4,5にて各々低域フ
ィルタリングして高周波成分を除去した後、得られる基
底帯域信号を2個のアナログ/ディジタル(A/D)変
換器6,7で各々ディジタル信号に変換してI,Q信号
を得る。
【0003】この方法の場合、混合器、低域フィルタ、
アナログ/ディジタル変換器等を全て2個ずつ使用しな
ければならなく、制御するのがややこしく、比較的高価
な部品であるVCO(Voltage controlled oscillato
r)等を使用しなければならない問題点がある。さら
に、アナログ方式はASIC(Application specific I
C)化するのが難しいとの欠点も有している。
【0004】他のディジタル復調方法としては、図2の
ように、IF信号をサンプルリングして基底帯域にダウ
ンコンバージョン(down conversion)する方式があ
る。これは入力されるIF信号をその周波数より最小限
4倍になるサンプルリング(sampling)周波数を使用し
てアナログ/ディジタル変換器8によってディジタル信
号に変換し、乗算器9で乗算し、このように得られるサ
ンプルリングされた信号を配列器(sorter)10で配列
(sorting)して基底帯域I,Q信号に変換する。
【0005】前記のようなサンプルリングによってVS
B受信信号をディジタル復調する従来のディジタル復調
器(digital demodulator)の典型的な例は図3の通り
である。ここで、参照番号11は入力されるIF信号を
電圧制御発振器18で得られる発振周波数と混合する混
合器である。12は前記混合器12から得られる周波数
を10.76MHz帯域へ低域フィルタリングして高周
波を除去する低域フィルタである。13は前記低域フィ
ルタ12から得られる信号を21.52MHzサンプル
リング周波数にてサンプルリングしてディジタル信号に
変換するアナログ/ディジタル変換器である。14は前
記アナログ/ディジタル変換器14から得られるディジ
タル信号を5.38MHzと混合する混合器である。
【0006】また、参照番号15は前記混合器14から
発生した信号を配列して基底帯域のI,Q信号を発生す
る配列器であり、16は前記配列器15から得られる基
底帯域のI,Q信号より周波数と位相エラーを検出し、
その検出値に伴うパルス幅変調信号(PWM)を発生す
る周波数/位相検出器である。しくお願いいたします。
【0007】さらに、参照番号17は、前記周波数/位
相検出器16から発生するパルス幅変調信号を低域フィ
ルタリングする低域フィルタであり、参照番号18は前
記低域フィルタ17から発生する制御電圧に従って出力
される発振周波数を制御する電圧制御発振器である。
【0008】このような構成を有する従来のIFサンプ
ルリング方式を利用したディジタル復調器は、ディジタ
ル方式とアナログ方式を適当に混合した形態であるが、
この構造をH/Wにて具現する場合、解決しがたい幾つ
かの問題点がある。
【0009】第1に、この方式が適用されるためには、
高い出力周波数スウィング(swing、100KHz)を
有するVCXO(電圧制御修正発振器)または精密な制
御が可能なVCO(電圧制御発振器)が要求される。し
かし、実際に製作可能なVCXOは0−6Vの制御入力
に対し出力スウィングは最大200ppm(8KMzat
40MHz)程度であり、電圧制御発振器VCOの場
合は0−6Vの制御入力に最小10%(4MHz at
40MHz)であるので、望ましい出力周波数スウィ
ング(100KMz)の条件を満足させることができな
い。
【0010】第2に、このような条件を満足するVCO
があるとしても、この精密な制御のために、1.4MH
z以上において動作する最小18bit以上のディジタ
ル/アナログ変換器(DAC)が要求される等H/W具
現時に克服しがたい問題点を有するようになる。
【0011】一方、VSB方式のIF信号をディジタル
基底帯域信号に変換する方法はいろいろあるが、その中
でヒルベルト変換を利用したディジタル復調器が図4に
図示される。ここで、参照番号19は入力されるVSB
IF信号をディジタル信号に変換するアナログ/ディ
ジタル変換器であり、20は前記A/D変換器19で変
換されたディジタル信号をヒルベルト変換時まで遅延さ
せる遅延器であり、21は前記遅延器20を通じたディ
ジタル信号をデシメーションフィルタにてフィルタリン
グして基底帯域I信号を出力するデシメーション部であ
る。
【0012】さらに、参照番号22は前記A/D変換器
19で変換されたディジタル信号をヒルベルト変換フィ
ルタにてフィルタリングするヒルベルト変換部22であ
り、23はそのヒルベルト変換部22で得られるディジ
タル信号をデシメーションフィルタにてフィルタリング
して基底帯域Q信号を出力するデシメーション部であ
る。
【0013】このような構成を有するヒルベルト変換に
よるディジタル処理方式は、周知のように、受信される
VSB方式の信号より抽出されたIF信号をA/D変換
器19で設定されたサンプルリング周波数にてサンプル
リングし、量子化してディジタル信号にて変換するよう
になり、その変換された信号は遅延器20によってヒル
ベルト変換時まで遅延が成された後、デシメーション部
21においてデシメーションフィルタリングされ基底帯
域のI信号になり、前記A/D変換器19から出力され
るディジタル信号はヒルベルト変換部22においてヒル
ベルトフィルタによってフィルタリングされた後、デシ
メーション部23においてデシメーションフィルタリン
グされ基底帯域のQ信号になる。
【0014】さらに、VSB方式の復調器においては、
入力される信号より周波数と位相誤差を検出して受信信
号を補償する周波数/位相検出器があるが、その中で代
表的な方式は平衡型4次相関器(Balanced Quadricorre
lator)を利用して周波数と位相を推定するものがあ
る。このような平衡型4次相関器方式は図5と同様であ
る。
【0015】ここで、参照番号24,25は位相遷移器
(図示せず)から発生される周波数と入力される信号
(Vin(t))を混合する混合器であり、26,27
は前記混合器24,25で各々得られる信号を低域フィ
ルタリングする低域フィルタである。さらに、参照番号
28,29は前記低域フィルタ26,27から各々得ら
れる信号(V(t)),(V(t))を各々微分す
る微分器、30は前記微分器28の出力信号と前記低域
フィルタ27の出力信号を混合する混合器、31は前記
低域フィルタ26の出力信号と微分器29の出力信号を
混合する混合器であり、参照番号32は前記2個の混合
器30,31の各出力信号を加算して周波数及び位相エ
ラー信号(V(t))を出力する加算器である。
【0016】このような構成を有する従来のVSB方式
用復調器に適用される周波数及び位相検出器は、混合器
24,25において受信信号(VIN(t))に各々c
osωtとsinωtを乗算し、その結果を2個の
低域フィルタ(LPF)26,27で各々低域フィルタ
リングして基底帯域信号であるV(t),V(t)
を得た後、これを微分器28,29にて微分してその変
化率を求めることにより周波数推定誤差及び位相を検出
するようになる。
【0017】ここで、受信信号Vin(t)を式(1)
とすれば、低域フィルタ26,27の各出力は、式
(2)、(3)となり、微分器28,29の出力は式
(4)、(5)となる。 Vin(t)=V cos(ωt+θ) ・・・(1) V (t)=Vcos(△ωt+θ) ・・・(2) V (t)=Vsin(△ωt+θ) ・・・(3) Tdv(t)/dt=△ωTsin(△ωt+θ) ・・・(4) Tdv(t)/dt=−△ωTcos(△ωt+θ) ・・・(5)
【0018】なお、T は微分器の利得であり、△ω
=ω−ωである。従って、式(6)が成立する。 V(t)=V(t)(dv(t)/dt) −V(t)(dv(t)/dt) =2T(V△ω ・・(6)
【0019】前記式(6)に示されるように、入力位相
θに関係なく周波数誤差を推定することができる。さら
に、この構造をディジタル化する場合、乗算器の代わり
に相対的に簡単なXORゲ−トのみを使用しても満足で
きるような水準の周波数誤差補償が可能である。
【0020】さらに、前記式(3)において、△ωが0
であり、≪1であれば、式(7)になる。 V (t)=Vsin(θ)≒ Vθ ・・・(7) 即ち、Q信号より位相誤差を推定することができる。
【0021】上述した図5のBalanced Quadricorrelato
rをディジタル化すれば、図6と同様になる。図6にお
いて、参照番号24,25,26,27,30,31,
32は図5の24,25,26,27,30,31,3
2と同一な機能を遂行し、参照番号33,34は前記低
域フィルタ26,27から各々出力されるアナログ基底
帯域信号をディジタル基底帯域信号に変換するアナログ
/ディジタル変換器であり、35,36は前記アナログ
/ディジタル変換器33,34から各々出力される信号
を一定時間遅延する遅延器である。
【0022】さらに、参照番号37は、前記加算器32
で得られる周波数誤差信号をディジタル信号に変換する
アナログ/ディジタル変換器、38は前記アナログ/デ
ィジタル変換器の出力をフィルタリングするループフィ
ルタ、39は前記ループフィルタ38を通じた信号を制
御電圧として、発振周波数を変さらする電圧制御発振
器、40はその電圧制御発振器39から出力される発振
周波数を90°位相遷移させる位相遷移器である。
【0023】図6においては微分器が無いが、これは式
(8)のように近似化され、 dv(t)/dt≒[v(k△T)−v((k−1)△T)]/△T ・・・(8) ここで、k△T=nと置けば、式(9)となり、 V(t)≒[V(n)V(n−1)−V(n−1)V(n)]/△T ・・・(9) Balanced Quadricorrelatorディジタル化することがで
きる。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述したよ
うな従来のVSB方式ディジタル復調器は、高価である
VCOを使用するために経済性が低下し、周波数及び位
相検出器は多数の乗算器を使用するためにハードウエア
の構成が複雑であるという問題点があった。また、復調
器を構成する回路の一部はアナログ処理方式を使用する
ために、ハードウエア及びASIC具現も難しい問題点
があった。
【0025】本発明は、従来のVSB方式の復調器にお
ける前記問題点を解決するために提案されたもので、本
発明の目的は、ヒルベルト変換(Hilbert Transform)
の応用により高価の部品である電圧制御発振器VCOを
使用せずに価格が低廉なる固定発振器(fixed oscillat
or)を使用してVSB方式の信号を復調することができ
るディジタル復調器を提供するものである。本発明の他
の目的は、ハードウエアをディジタルで構成してASI
C具現時より容易に回路設計が可能なディジタル復調器
を提供するものである。
【0026】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明によるディジタル復調器は、所定の周波数信
号を発生させる局部発振手段と、中間周波数信号と前記
局部発振手段から出力される局部発振周波数信号を混合
(mix)するミキシング手段と、前記ミキシング手段か
ら出力される信号をA/D変換するA/D変換手段と、
前記A/D変換手段の出力からI,Q信号を生成する
I,Q信号生成手段と、前記I,Q信号の位相誤差を補
償する補償手段とで構成されたことを特徴とするもので
ある。
【0027】また、前記I,Q信号生成手段は、前記A
/D変換手段の出力信号をヒルベルト変換するヒルベル
ト変換手段と、前記A/D変換手段の出力信号を前記ヒ
ルベルト変換手段の遅延時間だけ遅延させる遅延手段に
て構成されたことを特徴とするものである。
【0028】また、前記補償手段は、前記A/D変換手
段の出力信号を周波数補償する周波数補償手段と、前記
A/D変換手段の出力信号を位相補償する位相補償手段
にて構成されたことを特徴とするものである。
【0029】また、前記補償手段は、初期に周波数誤差
を補償し、周波数ロック(lock)が掛かった後、位相誤
差を補償することを特徴とするものである。
【0030】また、前記局部発振手段の発振周波数は、
中間周波数のパイロット信号と混合された時、その差周
波数が基底帯域でない付近の周波数であることを特徴と
するものである。
【0031】また、他の発明に係るディジタル復調器
は、所定の周波数信号を発生させる局部発振手段と、中
間周波数信号と前記局部発振手段から出力される局部発
振周波数信号を混合するミキシング手段と、前記ミキシ
ング手段から出力される信号をA/D変換するA/D変
換手段と、前記A/D変換手段の出力信号をヒルベルト
変換するヒルベルト変換手段と、前記A/D変換手段の
出力信号を遅延させる遅延手段と、前記遅延手段及びヒ
ルベルト変換手段から各々出力される信号と、その位相
誤差信号を乗算する乗算手段と、前記乗算手段から出力
されるI,Q基底帯域信号においてパイロット信号が通
過されるようにフィルタリングするフィルタ手段と、前
記フィルタ手段から出力される信号の周波数誤差を検出
する周波数誤差検出手段と、前記フィルタ手段から出力
される信号と前記周波数誤差検出手段で検出される周波
数誤差信号をフィルタリングし、そのフィルタリングさ
れた信号中一つを選択して出力するループフィルタ部
と、前記ループフィルタ部から信号を入力して位相誤差
制御信号を発生させる数値制御発振手段とを設けること
を特徴とするものである。
【0032】また、前記ヒルベルト変換手段は、入力信
号を多数個のシフトレジスタに順次シフトさせる第1シ
フトレジスタと、前記第1シフトレジスタの最終遅延出
力をさらに多数個のシフトレジスタにシフトさせる第2
シフトレジスタと、前記入力信号と前記第1及び第2シ
フトレジスタから各々出力された信号を選択的に加算す
る多数個の加算器を設けた第1加算部と、前記第1加算
部内の各加算器から出力される信号と設定されるタップ
係数を乗算する多数個の乗算器にて成された乗算部と、
前記乗算部内の多数個の乗算器から各々出力される信号
を選択的に加算する多数個の加算器にて成された第2加
算部とで構成されたことを特徴とするものである。
【0033】また、前記ヒルベルト変換部は、入力信号
を多数個のシフトレジスタに順次シフトさせる第1シフ
トレジスタ部と、前記第1シフトレジスタ部の出力を、
さらに多数個のシフトレジスタにシフトさせる第2シフ
トレジスタ部と、前記入力信号と前記第1及び第2シフ
トレジスタ部から各々出力された信号を選択的に加算す
る多数個の加算器を設けた第1加算部と、前記第1加算
部内の各加算器から出力される信号に対応する貯蔵され
た信号を出力するROMと、前記ROMから出力される
多数個の信号を選択的に加算する多数個の加算器にて成
された第2加算部とで構成されたことを特徴とするもの
である。
【0034】また、前記ヒルベルト変換手段は、前記A
/D変換器113から出力されるI 信号を複素(com
plex)信号Qに変換することを特徴とするものであ
る。
【0035】また、前記乗算手段は、前記ヒルベルト変
換手段から出力される複素信号が上側(upper-side)複
素信号である場合、その信号を基底帯域信号に造る第1
複素乗算器と、前記ヒルベルト変換部から出力される複
素信号が下側(lower-side)複素信号である場合、その
信号を基底帯域信号に造る第2複素乗算器とで構成され
たことを特徴とするものである。
【0036】また、前記フィルタ手段は、基底帯域I信
号をフィルタリングするための低域フィルタと、基底帯
域Q信号を低域フィルタリングするための低域フィルタ
とで構成されたことを特徴とするものである。
【0037】また、前記フィルタ手段は、相互直列に連
結され4段従属フィルタを構成する4個のIIRフィル
タと、前記4個のIIRフィルタの間に接続され、前記
フィルタ等から出力される信号を1クロック遅延させる
3個の遅延器と、前端から入力されるクロック信号を1
/2分周して前記遅延器に供給する3個の分周器とで構
成されることを特徴とするものである。
【0038】また、前記フィルタ手段は、前記乗算手段
において入力される信号(I,Q信号)よりパイロット
(pilot)信号のみを通過させることを特徴とするもの
である。
【0039】また、前記周波数誤差検出手段は、前記フ
ィルタ手段から出力されるI信号を遅延させる第1遅延
器と、前記フィルタ手段から出力されるQ信号を遅延さ
せる第2遅延器と、前記第1遅延器の出力信号と前記Q
信号を排他的論理和する第1排他的論理和素子と、前記
第2遅延器の出力信号と前記I信号を排他的論理和する
第2排他的論理和素子と、前記第1及び第2排他的論理
和素子の各出力信号を加算する加算器とで構成されるこ
とを特徴とするものである。
【0040】また、前記ループフィルタ手段は、前記周
波数誤差検出手段から入力される周波数誤差信号をフィ
ルタリングする周波数誤差フィルタ部と、前記フィルタ
手段から出力される位相誤差信号をフィルタリングする
位相誤差フィルタ部と、前記周波数誤差フィルタ部から
出力される信号をラッチするDフリップフロップと、前
記位相誤差フィルタ部から出力される信号を制御信号に
従って選択して出力するマルチプレクサと、前記マルチ
プレクサから出力される信号をシフトするビットシフト
器と、前記ビットシフト器の出力と前記Dフリップフロ
ップの出力を加算して出力する加算器とで構成されるこ
とを特徴とするものである。
【0041】また、前記第1複素乗算器は、入力される
信号と前記数値制御発振手段から入力される位相
誤差制御信号を各々乗算する第1及び第2乗算器と、前
記ヒルベルト変換手段から得られる上側ヒルベルト変換
された信号(Qn−uppe )と前記数値制御発振
手段から得られる位相誤差制御信号を乗算する第3及び
第4乗算器と、前記第1乗算器の出力と前記第3乗算器
の出力信号を加算して基底帯域I信号を出力する第1加
算器と、前記第2乗算器の出力と前記第4乗算器の出力
を加算して基底帯域Q信号を出力する第2加算器とで構
成されたことを特徴とするものである。
【0042】また、前記第2複素乗算器は、入力される
信号と数値制御発振手段から入力される位相誤差
制御信号を乗算する第1及び第2乗算器と、前記ヒルベ
ルト変換手段から得られる下側ヒルベルト変換された信
号(Qn−lower)と前記数値制御発振手段から入
力される位相誤差制御信号を乗算する第3及び第4乗算
器と、前記第1乗算器の出力と前記第3乗算器の出力信
号を加算して基底帯域I信号を出力する第1加算器と、
前記第2乗算器の出力と前記第4乗算器の出力を加算し
て基底帯域Q信号を出力する第2加算器とで構成された
ことを特徴とするものである。
【0043】また、前記IIRフィルタは、前記乗算手
段から入力される信号をクロックの1周期だけ遅延させ
る第1遅延器と、前記第1遅延器の出力と乗算器の出力
を加算する第1加算器と、前記第1加算器の出力と入力
信号を加算する第2加算器と、前記第2加算器の出力信
号をクロックの1周期だけ遅延させる第2遅延器と、前
記第2遅延器から出力される信号に0.75を乗算する
乗算器とで構成されることを特徴とするものである。
【0044】また、前記加算器は、入力される基底帯域
信号が上側信号である場合、前記第1排他的論理和素子
の出力信号から前記第2排他的論理和素子の出力信号を
減算することを特徴とするものである。
【0045】また、前記加算器は、入力される基底帯域
信号が下側信号である場合、前記第2排他的論理和素子
の出力信号から前記第1排他的論理和素子の出力信号を
減算することを特徴とするものである。
【0046】さらに、前記乗算器は、前記第2遅延器の
出力を右の方に各々1ビット、2ビットシフトさせる2
個のシフト器と、前記2個のシフト器の出力を加算する
加算器とで構成されることを特徴とするものである。
【0047】
【発明の実施の形態】本発明を要約すると次の通りであ
る。本発明によるディジタル復調器は、予め設定された
発振周波数を発生する発振器と、前記発振器の出力と受
信されたIF信号を混合する混合器と、混合器の出力信
号を低域フィルタリングする低域フィルタと、低域フィ
ルタの出力信号をディジタル信号に変換するアナログ/
ディジタル変換器と、アナログ/ディジタル変換器の出
力信号を遅延させる遅延器と、前記アナログ/ディジタ
ル変換器の出力信号を複素信号に変換するヒルベルト変
換部と、前記遅延器及びヒルベルト変換部から各々出力
される信号と数値制御発振器から出力される発振周波数
を選択的に乗算する複素乗算部と、前記複素乗算部から
出力されるI,Q基底帯域信号を狭帯域ディジタル低域
フィルタリングして直流成分信号を出力するマルチレー
ト低域フィルタ部と、前記マルチレート低域フィルタ部
から出力される信号の符号部を遅延及び組合わせて周波
数誤差を検出する周波数誤差検出部と、前記マルチレー
ト低域フィルタ部で得られる位相誤差と前記周波数誤差
検出部から出力される周波数誤差を補償する制御電圧を
発生して、前記数値制御発振器をコントロールするルー
プフィルタ部にて成される。
【0048】そして、中間周波数信号を局部発振器信号
と混合して基底帯域付近のI信号を発生させる。基底帯
域付近のI信号をヒルベルト変換してQ信号を生成す
る。I信号とQ信号各々にその位相誤差に該当する複素
数信号を乗算して位相誤差を除去して基底帯域信号を復
調する。初期に一旦DFLL(Digital Frequency Lock
Loop)を動作させて周波数誤差を補償し、一定時間が経
過し周波数ロックが掛かった後DPLL(Digital Phas
e Lock Loop)を動作させて残留位相エラー及び周波数
エラーを補償する。
【0049】以下、本発明の好ましき実施の形態の作用
及び効果を添付した図面に基づいて詳細に説明すれば次
の通りである。図AはVSB方式HDTVの受信機構成
を示すブロック図である。チューナ101は、アンテナ
より受信される信号をマイクロプロセッサ100の制御
に従ってチャンネル同調させる。SAWフィルタ102
は、前記チューナ100で同調されたチャンネルの信号
を設定帯域にフィルタリングする。増幅器103は、前
記SAWフィルタ102を介した信号を所定のレベルに
増幅する。
【0050】可変増幅器105は、AGCコントロ−ラ
104で発生する利得制御信号に従って前記増幅器10
3の出力を増幅する。混合器106は、発振器107で
発生する発振周波数と前記可変増幅器105を介した信
号をミキシングする。低域フィルタ108は、その混合
器106から出力される信号を低域フィルタリングす
る。A/D変換器109は、前記低域フィルタ108か
ら出力されるアナログ信号をそれに相応するディジタル
信号に変換して後端のディジタル復調器に出力する。
【0051】このような構成を有する一般的なHDTV
の受信機は、周知のように、マイクロプロセッサ100
のチューニング制御に従ってチューナ101により受信
される信号(55−750MHz)より望むチャンネル
のみを同調させるようになり、SAWフィルタ102
は、このように同調されたチャンネル信号を設定された
帯域(44MHz)にフィルタリングするようになる。
【0052】次に、増幅器103は、そのフィルタリン
グされた信号を所定のレベルに増幅するようになり、可
変増幅器105は、自動利得制御器であるAGCコント
ローラ104で得られる利得制御値に従って増幅度を異
ならせて、前記増幅器103の出力信号を可変増幅する
ようになる。
【0053】一方、混合器106は、前記可変増幅器1
05で増幅された信号と発振器107から発生される発
振周波数をミキシングして出力するようになり、低域フ
ィルタ108は、そのミキシング信号を設定帯域にて低
域フィルタリングしてアナログ中間周波信号(IF信
号)を出力するようになり、アナログ/ディジタル変換
器109は、そのアナログ中間周波信号をディジタルI
F信号に変換して後端のディジタル復調器に出力する。
【0054】図Bに本発明によるディジタル復調器の一
実施の形態が図示される。発振器110は、予め設定さ
れた発振周波数を発生する。ミキサ111は、前記発振
器110の出力と受信されたIF信号を混合する。低域
フィルタ112は、前記ミキサ111の出力信号を低域
フィルタリングする。アナログ/ディジタル変換器11
3は、低域フィルタ112の出力信号をディジタル信号
に変換する。ヒルベルト変換部115は、前記アナログ
/ディジタル変換器113の出力信号を複素信号に変換
する。遅延器114は、アナログ/ディジタル変換器1
13の出力信号を遅延させる。
【0055】複素乗算部116は、前記遅延器114及
びヒルベルト変換部115から各々出力される信号と数
値制御発振器127から出力される発振周波数を選択的
に乗算する。マルチレート低域フィルタ部117は、マ
ルチレートLPF118、119を有し、前記複素乗算
部116から出力されるI,Q基底帯域信号をディジタ
ル低域フィルタリングして直流成分信号を出力する。周
波数誤差検出部120は、前記マルチレート低域フィル
タ部117から出力される信号の符号部を遅延及び組合
わせて周波数誤差を検出する。ループフィルタ部126
は、前記マルチレート低域フィルタ部117で得られる
位相誤差と前記周波数誤差検出部120から出力される
周波数誤差を補償する信号を発生して前記数値制御発振
器127を制御する。
【0056】このような構成を有する本発明によるVS
B方式ディジタル復調器の作用を添付した図面である図
3乃至図8に基づいて詳細に説明すれば次の通りであ
る。図3に本発明によるディジタル復調器の各ブロック
から出力される信号のスペクトラムが図示される。VS
Bディジタル復調器に入力されるIF信号のパイロット
周波数は46.69MHzである(図3(a)に矢印で
表示する)。IFミキサ111において、前記46.6
9MHzのIF信号と49.38MHzの発振信号(発
振器110において発生)を混合して、パイロット周波
数が2.69MHzであり、図3の(b)のような出力
スペクトラムを有する信号を造る。
【0057】前記IF入力信号は式(10)のように表
示される。ここで、dはパイロット(pilot)信号であ
り、s(t)とハットs(t)はVSB復調された信号
であり、互いにヒルベルト変換と類似した線形変換関係
にある。
【0058】
【数1】
【0059】ヒルベルト変換とVSB変換は互いに類似
した関係にあり、図4のようなヒルベルト変換フィルタ
は、ロールオフファクタ(roll off factor)が0(zer
o)であるVSBフィルタと等価として見ることができ
る。従って、今後の叙述においてはヒルベルト変換とV
SB変換を区分せずに使用することにする。
【0060】前記のようにミキサ11で得られる信号を
低域フィルタ112を通過させ、図3(c)のように、
±93.38MHzのイメ−ジスペクトラムを除去す
る。ここで、IFミキサ111及び低域フィルタ112
を通過した後の信号は、式(11)に示すものとなる。
【0061】
【数2】
【0062】この信号をA/D変換器113でシンボル
(symbol)周波数の2倍に該当する21.52MHzで
サンプルリングしてA/D変換して図3(d)に図示さ
れたスペクトラム信号を生成し、その信号を遅延器11
4及びヒルベルト変換部115に各々出力する。ここ
で、A/D変換器113を通過した後の信号は、式(1
2)になる。なお、nは整数である。
【0063】
【数3】
【0064】ヒルベルト変換部115は図4に図示され
たものと同じヒルベルト変換フィルタを使用して、前記
A/D変換器113から出力されるI 信号を複素
(complex)信号Q にて造る。即ち、A/D
変換器113から出力される信号をヒルベルト変換すれ
ば、式(13)になり、これを複素型(complex
form)にて示せば、式(14)のように示すこと
ができる。
【0065】
【数4】
【0066】以後、数値制御発振器127と複素乗算部
116、ループフィルタ部126にて構成されるDFP
LL(Digital frequency and
phase lock loop)を利用して基底帯域
信号を復元する。ここで、DFPLLが正確な周波数と
位相誤差を検出した場合、複素乗算部116を通過した
後の信号は、式(15)にて与えられて、望む基底帯域
信号を得ることができる。
【0067】
【数5】
【0068】この過程においてDPLLを利用して位相
誤差を補償するが、DPLLは初期に一応入力周波数誤
差ほど周波数を追跡してこそ動作するので、AFC(Au
tomatic Frequency Control)が必要になる。本発明に
おいてはBalanced Quadricorrelator 方式を応用したF
DD(Frequency Difference Detector)を使用してA
FCを遂行し、周波数ロックが掛かった後DPLLを動
作させ、残留位相エラを補償する。
【0069】図4に本発明に適用されるヒルベルト変換
フィルタの一実施の形態が図示される。前記A/D変換
器113から出力される信号を多数個のシフトレジスタ
にて順次シフトさせる第1シフトレジスタ部115a
と、前記第1シフトレジスタ部115aの最終遅延出力
をさらに多数個のシフトレジスタにてシフトさせる第2
シフトレジスタ部115bと、前記入力信号と前記第1
及び第2シフトレジスタ部115a,115bにおいて
各々出力された信号を選択的に加算する多数個の加算器
を設けた第1加算部115cと、前記第1加算部115
c内の各加算器から出力される信号と設定されるタップ
係数(h0,h2,h4,h6,h8,h10,h1
2,h14)を乗算する多数個の乗算器にて成された乗
算部115dと、前記乗算部115d内の多数個の乗算
器において各々出力される信号を選択的に加算する多数
個の加算器にて成された第2加算部115eにて構成さ
れる。
【0070】このような構成を有するヒルベルト変換フ
ィルタを利用したヒルベルト変換によって前記A/D変
換器113を通過した後の信号が式(16)であるの
で、この信号を上側ヒルベルト変換(陽の周波数成分を
通過させ、陰の周波数成分を抑圧するもの)すれば、式
(17)になり、これを複素型にて示せば、式(18)
のように示すことができる。さらに、下側ヒルベルト変
換により式(19)になり、これを複素型にて示せば、
式(20)のように示すことができる。
【0071】
【数6】
【0072】下記した表1はタップ数31個の下側(L
ower side)(上側(Upper side)
のスペクトラムを除去)ヒルベルト変換フィルタ及び上
側ヒルベルト変換フィルタの係数を示す。
【0073】
【表1】
【0074】表1で示されるように、ヒルベルト変換フ
ィルタは次のような特徴を有している。第1に、31個
のタップ中において中央タップをはじめとした15個の
タップの係数は0である。これら15個のタップは遅延
の役割だけ遂行するのみで、フィルタの出力値の計算に
は使用されない。フィルタの現在の出力値は残りの16
個のタップに入っている値によって決定される。
【0075】第2に、中央タップを基準として左右のタ
ップは互いに反対の符号であり、その絶対値は同様であ
る。第3に、下側と上側ヒルベルト変換フィルタの係数
は互いに反対符号を有する。従って、前記の性質を利用
すればフィルタに使用される乗算器の数を大いに減らす
ことができる。
【0076】図4はヒルベルト変換フィルタの1例であ
り、8個の乗算器、30個のシフトレジスタ、15個の
2入力加、減算器のみにて設計した31タップヒルベル
ト変換フィルタである。
【0077】一方、ヒルベルト変換された複素信号は基
底帯域信号でないので、さらに、基底帯域へのダウン変
換が必要であり、これと同時に周波数及び位相誤差補償
が必要である。ダウンコンバ−ジョン及び位相誤差補償
は複素乗算部116と数値制御発振器(Numerically co
ntrolled oscillator)を利用して同時に遂行し、周波
数と位相誤差の推定は後に連なる周波数誤差検出部12
0において成される。
【0078】即ち、前記複素乗算部116は2種類(Up
per/Lower side)にてヒルベルト変換された信号を数値
制御発振器127において入力される位相誤差信号と複
素乗算して位相を補償する。
【0079】図5に上側ヒルベルト変換信号を基底帯域
信号にて造るための複素乗算器が図示される。乗算器1
16a及び116bは前記遅延器114において得られ
るI 信号と数値制御発振器127において得られる
コサイン(cos)及びサイン(sin)値を乗算す
る。数値制御発振器127はコサイン(cos)及びサ
イン(sin)値が貯蔵されたROMテ−ブル(ROM
table)にて構成され、ループフィルタ部126
において入力されるデ−タに従って対応されるコサイン
(cos)及びサイン(sin)値を出力する。
【0080】乗算器116c及び116dは前記ヒルベ
ルト変換部115において得られる上側ヒルベルト変換
された信号(Qn−upper )と前記数値制御発振
器127において得られるコサイン(cos)及びサイ
ン(sin)値を乗算する。加算器116eは前記乗算
器116aの出力と前記乗算器116cの出力信号を加
算して基底帯域I信号を出力する。加算器116fは前
記乗算器116bの出力と前記乗算器116dの出力を
加算して基底帯域Q信号を出力する。
【0081】前記ヒルベルト変換部115から出力され
た信号を複素型にて示せば、式(21)のように示すこ
とができ、周波数及び位相の推定値を各々ω,θとすれ
ば、複素乗算部116はヒルベルト変換フィルタから出
力される複素信号と数値制御発振器127から出力され
るコサイン(cos)及びサイン(sin)値の積を出
力する。上側ヒルベルト変換フィルタを使用する場合、
式(22)になる。
【0082】
【数7】
【0083】図6に下側ヒルベルト変換された信号を基
底帯域にて造るための複素乗算器が図示される。乗算器
116g及び116hは前記遅延器114から得られる
信号と数値制御発振器127から得られるコサイ
ン及びサイン発振信号を乗算する。乗算器116i及び
116jは前記ヒルベルト変換部115から得られる下
側ヒルベルト変換された信号(Qn−lower )と
前記数値制御発振器127から得られるコサイン及びサ
イン発振信号を乗算する。
【0084】加算器116kは前記乗算器116gの出
力と前記乗算器116iの出力信号を加算して基底帯域
I信号を出力する。加算器116mは前記乗算器116
hの出力と前記乗算器116jの出力を加算して基底帯
域Q信号を出力する。前記ヒルベルト変換部115から
出力された信号を複素型にて示せば、式(23)のよう
に示すことができ、周波数及び位相の推定値を各々ω,
θとすれば、複素乗算器の出力はヒルベルト変換フィル
タの出力である複素信号と数値制御発振器127の出力
の積にて表示され、下側ヒルベルト変換フィルタを使用
する場合、式(24)になる。
【0085】
【数8】
【0086】このような過程にて得られる基底帯域信号
I,Qはパイロットフィルタ部117においてフィルタ
リングされ、パイロット信号が通過されるが、ここで、
パイロットフィルタ部117は、基底帯域I信号を低域
フィルタリングするための第1低域フィルタ部118
と、基底帯域Q信号を低域フィルタリングするための第
2低域フィルタ部119にて成り、前記2個の低域フィ
ルタ部118,119はその詳細構成が同一である。
【0087】図7に本発明による低域フィルタの詳細構
成を示す回路図が図示される。本発明による低域フィル
タ部118は、4個のIIRフィルタ118a−118
dが直列に連結された4段従属フィルタ(cascad
e filter)にて構成される。
【0088】前記4個のフィルタ118a−118dの
間には3個の遅延器118h−118jが接続され、前
記3個の遅延器118h−118jは3個のフィルタ1
18a−118cから出力される信号を1クロック遅延
させる。3個の分周器118e−118gは前端におい
て入力されるクロック信号を1/2分周して前記3個の
遅延器118h−118jにて出力する。
【0089】図8に本発明によるIIRフィルタの構成
を示すブロック図が図示される。本発明によるIIRフ
ィルタ118aは、複素乗算部116から入力される信
号をクロックの1周期(1/10.76MHz)だけ遅
延させる第1遅延器141と、前記第1遅延器141の
出力と乗算器145の出力を加算する第1加算器143
と、前記第1加算器143の出力と入力信号を加算する
第2加算器142と、前記第2加算器142の出力信号
をクロックの1周期だけ遅延させる第2遅延器144
と、前記第2遅延器から出力される信号に0.75を乗
算する乗算器145にて構成される。
【0090】このような構成を有するパイロットフィル
タ部117は、伝送された信号(I,Q信号)よりパイ
ロット信号のみを抽出する機能を成す。一般的に、FI
Rフィルタを使用すれば信号処理速度(rate)2
1.52MHzより100kHz程度の通過帯域を有す
る低域フィルタを具現するためには100個以上のタッ
プが必要である。
【0091】しかし、本発明においては同じ係数を有す
るIIR(Infinite impulsrespo
nse)低域フィルタ4個が連続に連結されている4段
従属フィルタを設計して必要なタップ数を大いに減らし
た。一つのステ−ジ(stage)毎に2倍ダウンサン
プルしてデシメーションの効果をフィルタの通過帯域も
また、1ステ−ジ毎に1/2に減り、結局狭帯域低域フ
ィルタを造ることができるようになる。
【0092】これをさらに具体的に説明すれば次の通り
である。前記複素乗算部116の出力が上側である場
合、式(25)であり、パイロットフィルタ部117の
出力は式(26)であるので、ωIF≒ωであれば、前
記出力の虚数部(imaginary part)より
位相誤差を推定することができる。即ち、式(27)の
ように示される。
【0093】
【数9】
【0094】ここで、IIRフィルタの乗算器145に
提供されるタップ係数を0.75にて設定して図9に図
示されたように、遅延器144の出力を2個のシフト器
128,129にて右の方へ各々1ビット(0.5),
2ビット(0.25)シフトさせ、その出力を加算器1
30にて加算することにより乗算器を使用しなくても簡
単に具現することができる。
【0095】併せて、前記複素乗算部116の出力が下
側である場合、式(28)であり、パイロットフィルタ
部117の出力は、式(29)であるので、ωIF≒ω
であれば狭帯域低域フィルタのQ信号より位相誤差を推
定することができる。即ち、式(30)のように示され
る。
【0096】
【数10】
【0097】このように得られる位相誤差信号は周波数
誤差検出部120に入力され周波数誤差が次の式のよう
に検出される。
【0098】
【数11】
【0099】周波数誤差検出部120は、前記パイロッ
トフィルタ部117から出力されるI信号を遅延させる
遅延器121と、前記パイロットフィルタ部117から
出力されるQ信号を遅延させる遅延器122と、前記遅
延器121の出力信号と前記Q信号を排他的論理和する
排他的論理和素子123と、前記遅延器122の出力信
号と前記I信号を排他的論理和する排他的論理和素子1
24と、前記排他的論理和素子123,124の各出力
信号を加算してその結果値を周波数誤差信号にて出力す
る加算器125にて構成される。
【0100】ここで、加算器125は前記ヒルベルト変
換信号が上側である場合、前記排他的論理和素子123
の出力信号から前記排他的論理和素子124の出力を減
算する。さらに、前記加算器125は前記ヒルベルト変
換信号が下側である場合、前記排他的論理和素子124
の出力から前記排他的論理和素子123の出力信号を減
算する。
【0101】このように成される周波数誤差検出部12
0は、前記複素乗算部116の出力信号が上側である場
合には、入力される位相誤差が式(31)であるので、
周波数誤差として、式(32)を求めるようになる。
【0102】
【数12】
【0103】シミュレ−ション(Simulatio
n)及び実際ハ−ドウェィア具現実験結果2の補数(2
のcomplement)にて表現される各信号の符号
(sign)ビットのみを取って乗算をXORにて代替
しても周波数誤差推定が可能なることを確認した。この
場合、正常状態において若干の(数kHz orde
r)周波数誤差が残るようになるが、この誤差はDPL
Lを利用して補正することができる。
【0104】図10、図11はこの方法にて具現された
周波数誤差検出器であり、ここで、mは遅延の個数を意
味し、周波数誤差検出器の収斂速度と関係がある。mが
大きければ収斂速度が速くなる反面、正常状態の誤差が
相対的に大きくなり、mが小さければ収斂速度は遅いが
正常状態の誤差を小さくすることができる。
【0105】このようにして位相誤差と周波数誤差が求
められれば、ループフィルタ部126は、これを利用し
て周波数誤差と位相誤差を補償することができる制御値
を求めるようになり、その制御値を前記数値制御発振器
127に提供して周波数誤差と位相誤差が補償されるよ
うになる。
【0106】図12に本発明に適用されるループフィル
タ部の構成を示すブロック図が図示される。本発明によ
るループフィルタ部126は、前記周波数誤差検出部1
20から入力される周波数誤差信号をフィルタリングす
る周波数誤差フィルタ部181と、前記パイロットフィ
ルタ部117から出力される位相誤差信号をフィルタリ
ングする位相誤差フィルタ部182と、前記周波数誤差
フィルタ部181から出力される信号をラッチするDフ
リップフロップ183と、前記位相誤差フィルタ部18
2から出力される信号を制御信号に従って選択して出力
するマルチプレクサ184と、前記マルチプレクサ18
4から出力される信号をシフトするビットシフト器18
5と、前記ビットシフト器185の出力と前記Dフリッ
プフロップ183の出力を加算して出力する加算器18
6にて構成される。
【0107】イネ−ブル信号(ena)が“1”である
時、前記Dフリップフロップ183がラッチ状態になっ
てその入力信号を出力し、前記マルチプレクサ184は
その入力中において“0”を選択して出力する。イネ−
ブル信号が“0”である時、前記Dフリップフロップ1
83がその出力状態を維持し、前記マルチプレクサ18
4は位相誤差フィルタ部182の出力信号を選択して出
力する。
【0108】前記のように説明したように、DFPLL
(Digital Frequency Phase Lock Loop )の動作
は初期に一旦DFLLを動作させ周波数誤差を補償し、
一定時間が経過して周波数ロック(lock)が掛かっ
た後、DPLLを動作させ残留位相エラ及び周波数エラ
を補償する方法を使用した。さらに、動作中チャンネル
状態の変化等にてロックが解かれる場合には外部マイク
ロプロセッサ(図面には図示省略)よりstart−u
p信号を受け、上記の動作を繰り返す。
【0109】ここで、外部マイクロプロセッサ(図1の
100)と連結されイネ−ブル信号を使用してDFLL
とDPLLのスイッチング動作を具現し、ループフィル
タの係数は全てbitシフト演算のみにて具現が可能な
るよう設計してH/Wの複雑度を大幅に減らした。
【0110】図13はパイロットフィルタ部に使用され
るIIRフィルタの他の実施の形態である。本実施の形
態のIIRフィルタは、複素乗算部116から入力され
る信号と乗算器131の出力信号を加算する第1加算器
132と、前記第1加算器132の出力信号を遅延させ
る第1遅延器133と、前記第1遅延器133の出力信
号と前記複素乗算部116から入力される信号を加算す
る第2加算器134と、前記第2加算器134の出力信
号を遅延させる第2遅延器135と、前記第2遅延器1
35の出力信号とタップ係数(0.75)を乗算して前
記加算器132に入力させる乗算器131にて構成され
る。この場合、インパルス応答は同様であるが、このよ
うな構成によってさらに速い速度で動作させることがで
きるH/Wを造ることができる長点がある。
【0111】図14はヒルベルト変換フィルタの他の実
施の形態であり、乗算部115dをROM136にて置
き換えた例である。この場合、乗算器より相対的にH/
W嵩が小さいROMテーブルを利用することができるの
で、ASIC具現時有利な構造になる。
【0112】
【発明の効果】以上において詳細に述べたように、本発
明によるディジタル復調器は、高価の部品であるVCO
等を使用することなく、廉価な発振器(Oscilla
tor)を利用することにより経済的に利点がある。さ
らに、周波数誤差及び位相誤差を検出する検出器を4個
の乗算器にて構成されるディジタルフィルタとディジタ
ルロジック回路のみを利用して具現することによりH/
Wの量を大幅に減らすことができ、併せて全部(ful
l)ディジタル方式であるのでH/W及びASIC具現
時多くの長点を有するようになり、信号処理性能もまた
優秀なる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 VSB方式HDTVの受信機構成を示すブロ
ック図である。
【図2】 本発明によるディジタル復調器の一実施の形
態である。
【図3】 本発明によるディジタル復調器の各ブロック
から出力される信号のスペクトラムである。
【図4】 本発明によるヒルベルト変換部の一実施の形
態の詳細な構成図である。
【図5】 上側ヒルベルト変換信号を基底帯域信号にて
造るための複素乗算器である。
【図6】 下側ヒルベルト変換された信号を基底帯域に
て造るための複素乗算器である。
【図7】 本発明による低域フィルタの詳細な構成を示
す回路図である。
【図8】 本発明によるIIRフィルタの構成を示すブ
ロック図である。
【図9】 本発明によるIIRフィルタに使用される乗
算器の他の実施の形態である。
【図10】 本発明による周波数誤差検出部の他の実施
の形態である。
【図11】 本発明による周波数誤差検出部のさらに他
の実施の形態である。
【図12】 本発明によるループフィルタ手段の詳細な
構成図である。
【図13】 本発明に適用される無限インパルス応答
(IIR)フィルタの他の実施の形態である。
【図14】 本発明においてROMテ−ブルを使用した
ヒルベルト変換手段の他の実施の形態である。
【図15】 従来のVSBアナログ復調器である。
【図16】 従来のVSBディジタル復調器である。
【図17】 従来のVSBディジタル復調器の典型的な
1例である。
【図18】 従来のヒルベルト変換を利用したディジタ
ル復調器である。
【図19】 VSB−4DGにて伝送された信号より周
波数及び位相を検出する装置の1例である。
【図20】 従来ディジタル化された平衡型4次相関器
(BalancedQuadricorrelato
r)である。
【符号の説明】
110 発振器、111 混合器、 112 低域フィ
ルタ、113 A/D変換器、114 遅延器、115
ヒルベルト変換器、116 複素乗算器、 117
パイロットフィルタ部、120 周波数誤差検出部、1
26 ループフィルタ部、127 数値制御発振器。

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタル復調器において、 所定の周波数信号を発生させる局部発振手段と、 中間周波数信号と前記局部発振手段から出力される局部
    発振周波数信号を混合(mix)するミキシング手段と、 前記ミキシング手段から出力される信号をA/D変換す
    るA/D変換手段と、 前記A/D変換手段の出力からI,Q信号を生成する
    I,Q信号生成手段と、 前記I,Q信号の位相誤差を補償する補償手段とで構成
    されたことを特徴とするディジタル復調器。
  2. 【請求項2】 前記I,Q信号生成手段は、前記A/D
    変換手段の出力信号をヒルベルト変換するヒルベルト変
    換手段と、前記A/D変換手段の出力信号を前記ヒルベ
    ルト変換手段の遅延時間だけ遅延させる遅延手段にて構
    成されたことを特徴とする請求項1記載のディジタル復
    調器。
  3. 【請求項3】 前記補償手段は、前記A/D変換手段の
    出力信号を周波数補償する周波数補償手段と、前記A/
    D変換手段の出力信号を位相補償する位相補償手段にて
    構成されたことを特徴とする請求項1記載のディジタル
    復調器。
  4. 【請求項4】 前記補償手段は、初期に周波数誤差を補
    償し、周波数ロック(lock)が掛かった後、位相誤差を
    補償することを特徴とする請求項3記載のディジタル復
    調器。
  5. 【請求項5】 前記局部発振手段の発振周波数は、中間
    周波数のパイロット信号と混合された時、その差周波数
    が基底帯域でない付近の周波数であることを特徴とする
    請求項1記載のディジタル復調器。
  6. 【請求項6】 ディジタル復調器において、 所定の周波数信号を発生させる局部発振手段と、 中間周波数信号と前記局部発振手段から出力される局部
    発振周波数信号を混合するミキシング手段と、 前記ミキシング手段から出力される信号をA/D変換す
    るA/D変換手段と、 前記A/D変換手段の出力信号をヒルベルト変換するヒ
    ルベルト変換手段と、 前記A/D変換手段の出力信号を遅延させる遅延手段
    と、 前記遅延手段及びヒルベルト変換手段から各々出力され
    る信号と、その位相誤差信号を乗算する乗算手段と、 前記乗算手段から出力されるI,Q基底帯域信号におい
    てパイロット信号が通過されるようにフィルタリングす
    るフィルタ手段と、 前記フィルタ手段から出力される信号の周波数誤差を検
    出する周波数誤差検出手段と、 前記フィルタ手段から出力される信号と前記周波数誤差
    検出手段で検出される周波数誤差信号をフィルタリング
    し、そのフィルタリングされた信号中一つを選択して出
    力するループフィルタ部と、 前記ループフィルタ部から信号を入力して位相誤差制御
    信号を発生させる数値制御発振手段とを設けることを特
    徴とするディジタル復調器。
  7. 【請求項7】 前記ヒルベルト変換手段は、入力信号を
    多数個のシフトレジスタに順次シフトさせる第1シフト
    レジスタと、前記第1シフトレジスタの最終遅延出力を
    さらに多数個のシフトレジスタにシフトさせる第2シフ
    トレジスタと、前記入力信号と前記第1及び第2シフト
    レジスタから各々出力された信号を選択的に加算する多
    数個の加算器を設けた第1加算部と、前記第1加算部内
    の各加算器から出力される信号と設定されるタップ係数
    を乗算する多数個の乗算器にて成された乗算部と、前記
    乗算部内の多数個の乗算器から各々出力される信号を選
    択的に加算する多数個の加算器にて成された第2加算部
    とで構成されたことを特徴とする請求項6記載のディジ
    タル復調器。
  8. 【請求項8】 前記ヒルベルト変換部は、入力信号を多
    数個のシフトレジスタに順次シフトさせる第1シフトレ
    ジスタ部と、前記第1シフトレジスタ部の出力を、さら
    に多数個のシフトレジスタにシフトさせる第2シフトレ
    ジスタ部と、前記入力信号と前記第1及び第2シフトレ
    ジスタ部から各々出力された信号を選択的に加算する多
    数個の加算器を設けた第1加算部と、前記第1加算部内
    の各加算器から出力される信号に対応する貯蔵された信
    号を出力するROMと、前記ROMから出力される多数
    個の信号を選択的に加算する多数個の加算器にて成され
    た第2加算部とで構成されたことを特徴とする請求項6
    記載のディジタル復調器。
  9. 【請求項9】 前記ヒルベルト変換手段は、前記A/D
    変換器113から出力されるI 信号を複素(comple
    x)信号Qに変換することを特徴とする請求項6記
    載のディジタル復調器。
  10. 【請求項10】 前記乗算手段は、前記ヒルベルト変換
    手段から出力される複素信号が上側(upper-side)複素
    信号である場合、その信号を基底帯域信号に造る第1複
    素乗算器と、前記ヒルベルト変換部から出力される複素
    信号が下側(lower-side)複素信号である場合、その信
    号を基底帯域信号に造る第2複素乗算器とで構成された
    ことを特徴とする請求項6記載のディジタル復調器。
  11. 【請求項11】 前記フィルタ手段は、基底帯域I信号
    をフィルタリングするための低域フィルタと、基底帯域
    Q信号を低域フィルタリングするための低域フィルタと
    で構成されたことを特徴とする請求項6記載のディジタ
    ル復調器。
  12. 【請求項12】 前記フィルタ手段は、相互直列に連結
    され4段従属フィルタを構成する4個のIIRフィルタ
    と、前記4個のIIRフィルタの間に接続され、前記フ
    ィルタ等から出力される信号を1クロック遅延させる3
    個の遅延器と、前端から入力されるクロック信号を1/
    2分周して前記遅延器に供給する3個の分周器とで構成
    されることを特徴とする請求項6記載のディジタル復調
    器。
  13. 【請求項13】 前記フィルタ手段は、前記乗算手段に
    おいて入力される信号(I,Q信号)よりパイロット
    (pilot)信号のみを通過させることを特徴とする請求
    項6記載のディジタル復調器。
  14. 【請求項14】 前記周波数誤差検出手段は、前記フィ
    ルタ手段から出力されるI信号を遅延させる第1遅延器
    と、前記フィルタ手段から出力されるQ信号を遅延させ
    る第2遅延器と、前記第1遅延器の出力信号と前記Q信
    号を排他的論理和する第1排他的論理和素子と、前記第
    2遅延器の出力信号と前記I信号を排他的論理和する第
    2排他的論理和素子と、前記第1及び第2排他的論理和
    素子の各出力信号を加算する加算器とで構成されること
    を特徴とする請求項6記載のディジタル復調器。
  15. 【請求項15】 前記ループフィルタ手段は、前記周波
    数誤差検出手段から入力される周波数誤差信号をフィル
    タリングする周波数誤差フィルタ部と、前記フィルタ手
    段から出力される位相誤差信号をフィルタリングする位
    相誤差フィルタ部と、前記周波数誤差フィルタ部から出
    力される信号をラッチするDフリップフロップと、前記
    位相誤差フィルタ部から出力される信号を制御信号に従
    って選択して出力するマルチプレクサと、前記マルチプ
    レクサから出力される信号をシフトするビットシフト器
    と、前記ビットシフト器の出力と前記Dフリップフロッ
    プの出力を加算して出力する加算器とで構成されること
    を特徴とする請求項6記載のディジタル復調器。
  16. 【請求項16】 前記第1複素乗算器は、入力されるI
    信号と前記数値制御発振手段から入力される位相誤
    差制御信号を各々乗算する第1及び第2乗算器と、前記
    ヒルベルト変換手段から得られる上側ヒルベルト変換さ
    れた信号(Qn−upper )と前記数値制御発振手
    段から得られる位相誤差制御信号を乗算する第3及び第
    4乗算器と、前記第1乗算器の出力と前記第3乗算器の
    出力信号を加算して基底帯域I信号を出力する第1加算
    器と、前記第2乗算器の出力と前記第4乗算器の出力を
    加算して基底帯域Q信号を出力する第2加算器とで構成
    されたことを特徴とする請求項10記載のディジタル復
    調器。
  17. 【請求項17】 前記第2複素乗算器は、入力されるI
    信号と数値制御発振手段から入力される位相誤差制
    御信号を乗算する第1及び第2乗算器と、前記ヒルベル
    ト変換手段から得られる下側ヒルベルト変換された信号
    (Qn−lo wer)と前記数値制御発振手段から入力
    される位相誤差制御信号を乗算する第3及び第4乗算器
    と、前記第1乗算器の出力と前記第3乗算器の出力信号
    を加算して基底帯域I信号を出力する第1加算器と、前
    記第2乗算器の出力と前記第4乗算器の出力を加算して
    基底帯域Q信号を出力する第2加算器とで構成されたこ
    とを特徴とする請求項10記載のディジタル復調器。
  18. 【請求項18】 前記IIRフィルタは、前記乗算手段
    から入力される信号をクロックの1周期だけ遅延させる
    第1遅延器と、前記第1遅延器の出力と乗算器の出力を
    加算する第1加算器と、前記第1加算器の出力と入力信
    号を加算する第2加算器と、前記第2加算器の出力信号
    をクロックの1周期だけ遅延させる第2遅延器と、前記
    第2遅延器から出力される信号に0.75を乗算する乗
    算器とで構成されることを特徴とする請求項12記載の
    ディジタル復調器。
  19. 【請求項19】 前記加算器は、入力される基底帯域信
    号が上側信号である場合、前記第1排他的論理和素子の
    出力信号から前記第2排他的論理和素子の出力信号を減
    算することを特徴とする請求項14記載のディジタル復
    調器。
  20. 【請求項20】 前記加算器は、入力される基底帯域信
    号が下側信号である場合、前記第2排他的論理和素子の
    出力信号から前記第1排他的論理和素子の出力信号を減
    算することを特徴とする請求項14記載のディジタル復
    調器。
  21. 【請求項21】 前記乗算器は、前記第2遅延器の出力
    を右の方に各々1ビット、2ビットシフトさせる2個の
    シフト器と、前記2個のシフト器の出力を加算する加算
    器とで構成されることを特徴とする請求項18記載のデ
    ィジタル復調器。
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