JPH1174740A - 安定化回路および増幅器 - Google Patents
安定化回路および増幅器Info
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- JPH1174740A JPH1174740A JP16505598A JP16505598A JPH1174740A JP H1174740 A JPH1174740 A JP H1174740A JP 16505598 A JP16505598 A JP 16505598A JP 16505598 A JP16505598 A JP 16505598A JP H1174740 A JPH1174740 A JP H1174740A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 所望の周波数における利得の低下を抑制しつ
つトランジスタの発振を防止することができる占有面積
の小さな安定化回路およびそれを用いた増幅器を提供す
ることである。 【解決手段】 FET1のゲートと入力ノードN0との
間に容量Cstを接続し、入力ノードN0と接地端子と
の間に抵抗Rstを接続することにより、低周波領域で
のFET1の発振を防止する。FET1のドレインと接
地端子との間に容量Cstdを接続し、またはFET1
のドレインと接地端子との間に線路および容量を直列に
接続することにより、高周波領域でのFET1の発振を
防止し、または高周波領域の特定の周波数での発振を防
止する。
つトランジスタの発振を防止することができる占有面積
の小さな安定化回路およびそれを用いた増幅器を提供す
ることである。 【解決手段】 FET1のゲートと入力ノードN0との
間に容量Cstを接続し、入力ノードN0と接地端子と
の間に抵抗Rstを接続することにより、低周波領域で
のFET1の発振を防止する。FET1のドレインと接
地端子との間に容量Cstdを接続し、またはFET1
のドレインと接地端子との間に線路および容量を直列に
接続することにより、高周波領域でのFET1の発振を
防止し、または高周波領域の特定の周波数での発振を防
止する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トランジスタの発
振を防止するための安定化回路およびそれを備えた増幅
器に関する。
振を防止するための安定化回路およびそれを備えた増幅
器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、移動体通信の急速な発展に伴って
通信のために非常に多くの周波数の電波が必要となって
おり、移動体通信で使用される電波の周波数はマイクロ
波帯へと移行しつつある。このような移動体通信の携帯
機に用いられる増幅器には、電界効果トランジスタ(以
下、FETと呼ぶ)の発振を防止するための安定化回路
が設けられる。
通信のために非常に多くの周波数の電波が必要となって
おり、移動体通信で使用される電波の周波数はマイクロ
波帯へと移行しつつある。このような移動体通信の携帯
機に用いられる増幅器には、電界効果トランジスタ(以
下、FETと呼ぶ)の発振を防止するための安定化回路
が設けられる。
【0003】図13は従来の安定化回路の一例を示す回
路図である。図13の安定化回路は、抵抗R1,R2,
Raおよび容量(キャパシタ)Caを含み、ゲートバイ
アスを兼ねる。
路図である。図13の安定化回路は、抵抗R1,R2,
Raおよび容量(キャパシタ)Caを含み、ゲートバイ
アスを兼ねる。
【0004】FET100のゲートと接地端子との間に
抵抗Ra,R1が接続され、FET100のソースと電
源電圧Vgを受ける電源端子NGとの間に抵抗R2が接
続されている。抵抗Raと抵抗R1との間の接続点は容
量Caを介して接地端子に接続されている。抵抗Ra,
R1,R2は、FET100のゲートにゲートバイアス
を印加するためのゲートバイアス回路を構成する。
抵抗Ra,R1が接続され、FET100のソースと電
源電圧Vgを受ける電源端子NGとの間に抵抗R2が接
続されている。抵抗Raと抵抗R1との間の接続点は容
量Caを介して接地端子に接続されている。抵抗Ra,
R1,R2は、FET100のゲートにゲートバイアス
を印加するためのゲートバイアス回路を構成する。
【0005】図13の安定化回路においては、入力信号
の一部は抵抗Raおよび容量Caに流れる。これによ
り、抵抗Raによる回路損失が生じ、全周波数領域にわ
たってFET100の発振が防止される。
の一部は抵抗Raおよび容量Caに流れる。これによ
り、抵抗Raによる回路損失が生じ、全周波数領域にわ
たってFET100の発振が防止される。
【0006】図14は従来の安定化回路の他の例を示す
回路図である。図14の安定化回路は、容量Cfおよび
抵抗Rfからなる帰還回路により構成される。
回路図である。図14の安定化回路は、容量Cfおよび
抵抗Rfからなる帰還回路により構成される。
【0007】抵抗Rfおよび容量Cfは、FET100
のドレインとゲートとの間に直列に接続されている。抵
抗R1,R2は、FET100のゲートにゲートバイア
スを印加するためのゲートバイアス回路を構成する。
のドレインとゲートとの間に直列に接続されている。抵
抗R1,R2は、FET100のゲートにゲートバイア
スを印加するためのゲートバイアス回路を構成する。
【0008】図14の安定化回路においては、FET1
00のドレインから出力される出力信号が逆位相でゲー
トに帰還される。それにより、負帰還の効果により高周
波領域でのFET100の発振が防止される。
00のドレインから出力される出力信号が逆位相でゲー
トに帰還される。それにより、負帰還の効果により高周
波領域でのFET100の発振が防止される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図13の安定化回路で
は、回路損失を発生させることによりFET100の発
振を防止している。この場合、抵抗Raの抵抗値がFE
T100のインピーダンスに比べて大きいと、抵抗Ra
に電流が流れにくくなる。そのため、抵抗Raの抵抗値
をある程度小さくする必要がある。同様に容量Caのイ
ンピーダンスを小さくするために、容量Caの容量値を
比較的大きくする必要がある。
は、回路損失を発生させることによりFET100の発
振を防止している。この場合、抵抗Raの抵抗値がFE
T100のインピーダンスに比べて大きいと、抵抗Ra
に電流が流れにくくなる。そのため、抵抗Raの抵抗値
をある程度小さくする必要がある。同様に容量Caのイ
ンピーダンスを小さくするために、容量Caの容量値を
比較的大きくする必要がある。
【0010】例えば、反射係数が大きく(1に近く)か
つ利得も大きいFETを安定化するためには、抵抗Ra
の抵抗値を20Ω以下程度と小さくする必要があり、容
量Caの容量値を100pF程度と大きくする必要があ
る。抵抗値の小さな抵抗Raを作製するためには大きな
占有面積が必要となり、容量値の大きな容量Caを作製
するためにも大きな占有面積が必要となる。その結果、
チップ面積が大きくなる。
つ利得も大きいFETを安定化するためには、抵抗Ra
の抵抗値を20Ω以下程度と小さくする必要があり、容
量Caの容量値を100pF程度と大きくする必要があ
る。抵抗値の小さな抵抗Raを作製するためには大きな
占有面積が必要となり、容量値の大きな容量Caを作製
するためにも大きな占有面積が必要となる。その結果、
チップ面積が大きくなる。
【0011】また、図13の安定化回路では、0から数
GHzの周波数領域にわたってK値(安定係数)を1よ
り大きくすることも可能である。なお、K値が1よりも
大きいと絶対安定となる。しかしながら、FET100
の安定化と利得とは相反する関係にある。そのため、特
定の周波数領域の信号を増幅する増幅器を作製する場合
に広い周波数領域にわたって安定化すると、特定の周波
数領域における利得も小さくなってしまう。したがっ
て、FET100を十分に安定化すれば発振の可能性は
なくなるが、所望の周波数で十分な利得が得られないと
いう問題が生じる。
GHzの周波数領域にわたってK値(安定係数)を1よ
り大きくすることも可能である。なお、K値が1よりも
大きいと絶対安定となる。しかしながら、FET100
の安定化と利得とは相反する関係にある。そのため、特
定の周波数領域の信号を増幅する増幅器を作製する場合
に広い周波数領域にわたって安定化すると、特定の周波
数領域における利得も小さくなってしまう。したがっ
て、FET100を十分に安定化すれば発振の可能性は
なくなるが、所望の周波数で十分な利得が得られないと
いう問題が生じる。
【0012】一方、図14の安定化回路では、高周波領
域での安定化を図ることができるが、低周波領域では必
ずしも安定化が図れるとは限らない。FETが発振する
ためには、負性抵抗が必要である。この負性抵抗は、ソ
ース接地のFETを用いた場合、一般に低周波数側で発
生しやすい(大平孝,”MMIC発振器設計の基礎,”
NWE96 Microwave Workshop Digest, pp.438-447,
1996参照)。また、ソース接地のFETは一般に低周波
側でK値が小さく不安定である。したがって、FETの
発振防止のためには、低周波領域で安定化を図ることが
重要となる。図14の安定化回路では、低周波領域でF
ET100の発振を防止することができるとは限らない
ので、FET100を十分に安定化することができな
い。
域での安定化を図ることができるが、低周波領域では必
ずしも安定化が図れるとは限らない。FETが発振する
ためには、負性抵抗が必要である。この負性抵抗は、ソ
ース接地のFETを用いた場合、一般に低周波数側で発
生しやすい(大平孝,”MMIC発振器設計の基礎,”
NWE96 Microwave Workshop Digest, pp.438-447,
1996参照)。また、ソース接地のFETは一般に低周波
側でK値が小さく不安定である。したがって、FETの
発振防止のためには、低周波領域で安定化を図ることが
重要となる。図14の安定化回路では、低周波領域でF
ET100の発振を防止することができるとは限らない
ので、FET100を十分に安定化することができな
い。
【0013】さらに、帰還回路を電力増幅器のような非
線形動作も考慮する必要がある場合に適用すると、分数
調波の発振が起こる可能性がある(本城和彦,”マイク
ロ波非線形回路技術,”NWE95 Microwave Worksho
p Digest, pp.65-74, 1995参照)。そのため、分数調波
の発振を抑圧する対策が必要となる。
線形動作も考慮する必要がある場合に適用すると、分数
調波の発振が起こる可能性がある(本城和彦,”マイク
ロ波非線形回路技術,”NWE95 Microwave Worksho
p Digest, pp.65-74, 1995参照)。そのため、分数調波
の発振を抑圧する対策が必要となる。
【0014】本発明の目的は、所望の周波数領域での利
得の低下を抑制しつつ電界効果トランジスタの発振を防
止することができ、かつ占有面積の小さい安定化回路お
よびそれを備えた増幅器を提供することである。
得の低下を抑制しつつ電界効果トランジスタの発振を防
止することができ、かつ占有面積の小さい安定化回路お
よびそれを備えた増幅器を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明に係る安定化回路は、トランジスタを安定化するた
めの安定化回路であって、入力信号を受ける入力ノード
とトランジスタの入力側電極との間に接続された第1の
容量と、入力ノードと所定の基準電位との間に接続され
た第1の抵抗とを備えたものである。
発明に係る安定化回路は、トランジスタを安定化するた
めの安定化回路であって、入力信号を受ける入力ノード
とトランジスタの入力側電極との間に接続された第1の
容量と、入力ノードと所定の基準電位との間に接続され
た第1の抵抗とを備えたものである。
【0016】本発明に係る安定化回路において、低周波
領域では第1の容量のインピーダンスが高くなるので、
入力ノードに与えられる入力信号の電流が第1の抵抗を
介して基準電位に流れ、第1の抵抗で電力が消費され
る。それにより、低周波領域での利得が低下し、トラン
ジスタの発振が防止される。一方、高周波領域では、第
1の容量のインピーダンスが第1の抵抗の抵抗値よりも
十分に小さくなるので、入力信号の電流が第1の抵抗に
流れず、第1の抵抗で電力が消費されない。したがっ
て、主として低周波領域でのトランジスタの安定化が図
られる。
領域では第1の容量のインピーダンスが高くなるので、
入力ノードに与えられる入力信号の電流が第1の抵抗を
介して基準電位に流れ、第1の抵抗で電力が消費され
る。それにより、低周波領域での利得が低下し、トラン
ジスタの発振が防止される。一方、高周波領域では、第
1の容量のインピーダンスが第1の抵抗の抵抗値よりも
十分に小さくなるので、入力信号の電流が第1の抵抗に
流れず、第1の抵抗で電力が消費されない。したがっ
て、主として低周波領域でのトランジスタの安定化が図
られる。
【0017】この場合、入力ノードとトランジスタの入
力側電極との間に第1の容量が接続されているので、第
1の抵抗の抵抗値を比較的大きくすることができ、かつ
第1の容量の容量値を小さくすることができる。それに
より、第1の容量および第1の抵抗の占有面積を低減す
ることが可能となる。
力側電極との間に第1の容量が接続されているので、第
1の抵抗の抵抗値を比較的大きくすることができ、かつ
第1の容量の容量値を小さくすることができる。それに
より、第1の容量および第1の抵抗の占有面積を低減す
ることが可能となる。
【0018】第2の発明に係る安定化回路は、第1の発
明に係る安定化回路の構成において、トランジスタの入
力側電極と基準電位との間に接続された第2の抵抗をさ
らに備えたものである。
明に係る安定化回路の構成において、トランジスタの入
力側電極と基準電位との間に接続された第2の抵抗をさ
らに備えたものである。
【0019】この場合、高周波領域では第1の容量を通
してトランジスタの入力側電極と基準電位との間に接続
された第2の抵抗に電流が流れ、その第2の抵抗で電力
が消費される。したがって、全周波数領域にわたって安
定化が図られる。
してトランジスタの入力側電極と基準電位との間に接続
された第2の抵抗に電流が流れ、その第2の抵抗で電力
が消費される。したがって、全周波数領域にわたって安
定化が図られる。
【0020】第3の発明に係る安定化回路は、第1また
は第2の発明に係る安定化回路の構成において、トラン
ジスタの出力側電極と基準電位との間に接続された第2
の容量をさらに備えたものである。
は第2の発明に係る安定化回路の構成において、トラン
ジスタの出力側電極と基準電位との間に接続された第2
の容量をさらに備えたものである。
【0021】この場合、トランジスタの出力側電極と基
準電位との間に接続された第2の容量によりトランジス
タの入力側から出力側を見た場合のインピーダンスが低
下する。それにより、トランジスタの入力側から出力側
へ信号が伝達しやすくなり、トランジスタの入力反射係
数が低下する。その結果、高周波領域でのトランジスタ
の発振が防止される。
準電位との間に接続された第2の容量によりトランジス
タの入力側から出力側を見た場合のインピーダンスが低
下する。それにより、トランジスタの入力側から出力側
へ信号が伝達しやすくなり、トランジスタの入力反射係
数が低下する。その結果、高周波領域でのトランジスタ
の発振が防止される。
【0022】このように、トランジスタの入力側の第1
の容量および第1の抵抗により低周波領域での発振が防
止され、トランジスタの出力側の第2の容量により高周
波領域での発振が防止されるので、それらの低周波領域
と高周波領域との間に所望の周波数を設定することによ
り、所望の周波数での利得の低下を防止しつつ低周波領
域および高周波領域での安定化を図ることが可能とな
る。
の容量および第1の抵抗により低周波領域での発振が防
止され、トランジスタの出力側の第2の容量により高周
波領域での発振が防止されるので、それらの低周波領域
と高周波領域との間に所望の周波数を設定することによ
り、所望の周波数での利得の低下を防止しつつ低周波領
域および高周波領域での安定化を図ることが可能とな
る。
【0023】第4の発明に係る安定化回路は、第1また
は第2の発明に係る安定化回路の構成において、トラン
ジスタの出力側電極と基準電位との間に直列に接続され
たインダクタンスおよび第2の容量をさらに備えたもの
である。
は第2の発明に係る安定化回路の構成において、トラン
ジスタの出力側電極と基準電位との間に直列に接続され
たインダクタンスおよび第2の容量をさらに備えたもの
である。
【0024】この場合、トランジスタの出力側電極に接
続されたインダクタンスおよび第2の容量がバンドエル
ミネーションフィルタ(帯域消去フィルタ)として働
く。これにより、特定の周波数における利得を低下させ
ることができる。
続されたインダクタンスおよび第2の容量がバンドエル
ミネーションフィルタ(帯域消去フィルタ)として働
く。これにより、特定の周波数における利得を低下させ
ることができる。
【0025】したがって、高周波領域の特定の周波数で
発振が起こりやすい場合に、その特定の周波数における
利得を低下させることによりその特定の周波数での発振
を防止することができる。それにより、所望の周波数で
の利得の低下を抑制しつつ低周波領域および高周波領域
での安定化を図ることが可能となる。
発振が起こりやすい場合に、その特定の周波数における
利得を低下させることによりその特定の周波数での発振
を防止することができる。それにより、所望の周波数で
の利得の低下を抑制しつつ低周波領域および高周波領域
での安定化を図ることが可能となる。
【0026】第5の発明に係る安定化回路は、第4の発
明に係る安定化回路の構成において、インダクタンスが
線路からなるものである。この場合、線路がインダクタ
ンスを構成するので、部品点数を削減できる。
明に係る安定化回路の構成において、インダクタンスが
線路からなるものである。この場合、線路がインダクタ
ンスを構成するので、部品点数を削減できる。
【0027】第6の発明に係る安定化回路は、第1の発
明に係る安定化回路の構成において、第1の容量の容量
値C0 および第1の抵抗の抵抗値R0 は、トランジスタ
の入力容量Cgs、伝送すべき信号の角周波数ω0 および
抑圧すべき低周波成分の角周波数ωL に関して、
明に係る安定化回路の構成において、第1の容量の容量
値C0 および第1の抵抗の抵抗値R0 は、トランジスタ
の入力容量Cgs、伝送すべき信号の角周波数ω0 および
抑圧すべき低周波成分の角周波数ωL に関して、
【0028】
【数5】
【0029】の関係を満足するものである。それによ
り、角周波数ω0 の信号を伝送しつつ、角周波数ωL の
低周波成分を抑圧することができる。
り、角周波数ω0 の信号を伝送しつつ、角周波数ωL の
低周波成分を抑圧することができる。
【0030】第7の発明に係る安定化回路は、第2の発
明に係る安定化回路の構成において、第1の容量の容量
値C0 、第1の抵抗の抵抗値R0 および第2の抵抗の抵
抗値R1 は、トランジスタの入力容量Cgs、伝送すべき
信号の角周波数ω0 および抑圧すべき低周波成分の角周
波数ωL に関して、
明に係る安定化回路の構成において、第1の容量の容量
値C0 、第1の抵抗の抵抗値R0 および第2の抵抗の抵
抗値R1 は、トランジスタの入力容量Cgs、伝送すべき
信号の角周波数ω0 および抑圧すべき低周波成分の角周
波数ωL に関して、
【0031】
【数6】
【0032】および
【0033】
【数7】
【0034】の関係式を満足するものである。それによ
り、角周波数ω0 の信号を伝送しつつ、角周波数ωL の
低周波成分を抑圧することができる。
り、角周波数ω0 の信号を伝送しつつ、角周波数ωL の
低周波成分を抑圧することができる。
【0035】第8の発明に係る安定化回路は、第5の発
明に係る安定化回路の構成において、線路の特性インピ
ーダンスZa 、線路の長さLa および第2の容量の容量
値C 1 は、抑圧すべき高周波成分の角周波数ωH および
波長λH に関して、
明に係る安定化回路の構成において、線路の特性インピ
ーダンスZa 、線路の長さLa および第2の容量の容量
値C 1 は、抑圧すべき高周波成分の角周波数ωH および
波長λH に関して、
【0036】
【数8】
【0037】の関係を満足するものである。それによ
り、角周波数ω0 の信号を伝送しつつ、角周波数ωH の
高周波成分を抑圧することができる。
り、角周波数ω0 の信号を伝送しつつ、角周波数ωH の
高周波成分を抑圧することができる。
【0038】第9の発明に係る増幅器は、トランジスタ
と、入力信号を受ける入力ノードとトランジスタの入力
側電極との間に接続された第1の容量と、入力ノードと
所定の基準電位との間に接続された第1の抵抗とを備え
たものである。
と、入力信号を受ける入力ノードとトランジスタの入力
側電極との間に接続された第1の容量と、入力ノードと
所定の基準電位との間に接続された第1の抵抗とを備え
たものである。
【0039】本発明に係る増幅器においては、低周波領
域では第1の容量のインピーダンスが高くなるので、入
力ノードに与えられる入力信号の電流が第1の抵抗を介
して基準電位に流れ、第1の抵抗で電力が消費される。
それにより、低周波領域での利得が低下し、トランジス
タの発振が防止される。一方、高周波領域では、第1の
容量のインピーダンスが第1の抵抗の抵抗値よりも十分
に小さくなるので、入力信号の電流が第1の抵抗に流れ
ず、第1の抵抗で電力が消費されない。したがって、主
として低周波領域でトランジスタの安定化が図られる。
域では第1の容量のインピーダンスが高くなるので、入
力ノードに与えられる入力信号の電流が第1の抵抗を介
して基準電位に流れ、第1の抵抗で電力が消費される。
それにより、低周波領域での利得が低下し、トランジス
タの発振が防止される。一方、高周波領域では、第1の
容量のインピーダンスが第1の抵抗の抵抗値よりも十分
に小さくなるので、入力信号の電流が第1の抵抗に流れ
ず、第1の抵抗で電力が消費されない。したがって、主
として低周波領域でトランジスタの安定化が図られる。
【0040】第10の発明に係る増幅器は第9の発明に
係る増幅器の構成において、トランジスタの出力側電極
と基準電位との間に接続された第2の容量をさらに備え
たものである。
係る増幅器の構成において、トランジスタの出力側電極
と基準電位との間に接続された第2の容量をさらに備え
たものである。
【0041】この場合、トランジスタの出力側電極と基
準電位との間に接続された第2の容量によりトランジス
タの入力側から出力側を見た場合のインピーダンスが低
下する。それにより、トランジスタの入力側から出力側
へ信号が伝達しやすくなり、トランジスタの入力反射係
数が低下する。その結果、低周波領域でのトランジスタ
の発振が防止される。
準電位との間に接続された第2の容量によりトランジス
タの入力側から出力側を見た場合のインピーダンスが低
下する。それにより、トランジスタの入力側から出力側
へ信号が伝達しやすくなり、トランジスタの入力反射係
数が低下する。その結果、低周波領域でのトランジスタ
の発振が防止される。
【0042】このように、トランジスタの入力側の第1
の容量および第1の抵抗により低周波領域での発振が防
止され、トランジスタの出力側の第2の容量により高周
波領域での発振が防止されるので、それらの低周波領域
と高周波領域との間に所望の周波数を設定することによ
り、所望の周波数での利得の低下を抑制しつつ低周波領
域および高周波領域での安定化を図ることが可能とな
る。
の容量および第1の抵抗により低周波領域での発振が防
止され、トランジスタの出力側の第2の容量により高周
波領域での発振が防止されるので、それらの低周波領域
と高周波領域との間に所望の周波数を設定することによ
り、所望の周波数での利得の低下を抑制しつつ低周波領
域および高周波領域での安定化を図ることが可能とな
る。
【0043】第11の発明に係る増幅器は、第10の発
明に係る増幅器の構成において、トランジスタの出力側
電極と基準電位との間に直列に接続されたインダクタン
スおよび第2の容量をさらに備えたものである。
明に係る増幅器の構成において、トランジスタの出力側
電極と基準電位との間に直列に接続されたインダクタン
スおよび第2の容量をさらに備えたものである。
【0044】この場合、トランジスタの出力側電極と基
準電位との間に接続されたインダクタンスおよび第2の
容量がバンドエルミネーションフィルタとして働く。こ
れにより、特定の周波数における利得を低下させること
ができる。
準電位との間に接続されたインダクタンスおよび第2の
容量がバンドエルミネーションフィルタとして働く。こ
れにより、特定の周波数における利得を低下させること
ができる。
【0045】したがって、高周波領域の特定の周波数で
発振が起こりやすい場合に、その特定の周波数における
利得を低下させることによりその特定の周波数での発振
を防止することができる。それにより、所望の周波数で
の利得の低下を抑制しつつ低周波領域および高周波領域
での安定化を図ることが可能となる。
発振が起こりやすい場合に、その特定の周波数における
利得を低下させることによりその特定の周波数での発振
を防止することができる。それにより、所望の周波数で
の利得の低下を抑制しつつ低周波領域および高周波領域
での安定化を図ることが可能となる。
【0046】第12の発明に係る増幅器は、第11の発
明に係る増幅器の構成において、インダクタンスが線路
からなるものである。この場合、線路がインダクタンス
を構成するので、部品点数を削減できる。
明に係る増幅器の構成において、インダクタンスが線路
からなるものである。この場合、線路がインダクタンス
を構成するので、部品点数を削減できる。
【0047】特に、第1の容量の容量値C0 および第1
の抵抗の抵抗値R0 は、トランジスタの入力容量Cgs、
伝送すべき信号の角周波数ω0 および抑圧すべき低周波
成分の角周波数ωL に関して、
の抵抗の抵抗値R0 は、トランジスタの入力容量Cgs、
伝送すべき信号の角周波数ω0 および抑圧すべき低周波
成分の角周波数ωL に関して、
【0048】
【数9】
【0049】の関係を満足することが好ましい。それに
より、角周波数ω0 の信号を伝送しつつ、角周波数ωL
の低周波成分を抑圧することができる。
より、角周波数ω0 の信号を伝送しつつ、角周波数ωL
の低周波成分を抑圧することができる。
【0050】トランジスタの入力側電極と基準電位との
間に第2の抵抗が接続されている場合、第1の容量の容
量値C0 、第1の抵抗の抵抗値R0 および第2の抵抗の
抵抗値R1 は、トランジスタの入力容量Cgs、伝送すべ
き信号の角周波数ω0 および抑圧すべき低周波成分の角
周波数ωL に関して、
間に第2の抵抗が接続されている場合、第1の容量の容
量値C0 、第1の抵抗の抵抗値R0 および第2の抵抗の
抵抗値R1 は、トランジスタの入力容量Cgs、伝送すべ
き信号の角周波数ω0 および抑圧すべき低周波成分の角
周波数ωL に関して、
【0051】
【数10】
【0052】および
【0053】
【数11】
【0054】の関係式を満足することが好ましい。それ
により、角周波数ω0 の信号を伝送しつつ、角周波数ω
L の低周波成分を抑圧することができる。
により、角周波数ω0 の信号を伝送しつつ、角周波数ω
L の低周波成分を抑圧することができる。
【0055】また、線路の特性インピーダンスZa 、線
路の長さLa および第2の容量の容量値C1 は、抑圧す
べき高周波成分の角周波数ωH および波長λH に関し
て、
路の長さLa および第2の容量の容量値C1 は、抑圧す
べき高周波成分の角周波数ωH および波長λH に関し
て、
【0056】
【数12】
【0057】の関係を満足することが好ましい。それに
より、角周波数ω0 の信号を伝送しつつ、角周波数ωH
の高周波成分を抑圧することができる。
より、角周波数ω0 の信号を伝送しつつ、角周波数ωH
の高周波成分を抑圧することができる。
【0058】第13の発明に係る増幅器は、第1および
第2のトランジスタと、入力信号を受ける第1の入力ノ
ードと第1のトランジスタの入力側電極との間に接続さ
れた第1の容量と、第1の入力ノードと所定の基準電位
との間に接続された第1の抵抗と、入力信号を受ける第
2の入力ノードと第2のトランジスタの入力側電極との
間に接続された第2の容量と、第2の入力ノードと基準
電位との間に接続された第2の抵抗と、第1のトランジ
スタの出力側電極と基準電位との間に接続された第3の
容量と、第2のトランジスタの出力側電極と基準電位と
の間に直列に接続された線路および第4の容量とを備
え、第1および第2のトランジスタの一方が前段に設け
られ、第1および第2のトランジスタの他方が後段に設
けられたものである。
第2のトランジスタと、入力信号を受ける第1の入力ノ
ードと第1のトランジスタの入力側電極との間に接続さ
れた第1の容量と、第1の入力ノードと所定の基準電位
との間に接続された第1の抵抗と、入力信号を受ける第
2の入力ノードと第2のトランジスタの入力側電極との
間に接続された第2の容量と、第2の入力ノードと基準
電位との間に接続された第2の抵抗と、第1のトランジ
スタの出力側電極と基準電位との間に接続された第3の
容量と、第2のトランジスタの出力側電極と基準電位と
の間に直列に接続された線路および第4の容量とを備
え、第1および第2のトランジスタの一方が前段に設け
られ、第1および第2のトランジスタの他方が後段に設
けられたものである。
【0059】本発明に係る増幅器においては、第1のト
ランジスタの入力側に設けられた第1の容量および第1
の抵抗ならびに第2のトランジスタの入力側に設けられ
た第2の容量および第2の抵抗により低周波領域での第
1および第2のトランジスタの発振が防止される。ま
た、第1のトランジスタの出力側に設けられた第3の容
量により高周波領域での第1のトランジスタの発振が防
止される。さらに、第2のトランジスタの出力側に設け
られた線路および第4の容量により高周波領域の特定の
周波数での第2のトランジスタの発振が防止される。
ランジスタの入力側に設けられた第1の容量および第1
の抵抗ならびに第2のトランジスタの入力側に設けられ
た第2の容量および第2の抵抗により低周波領域での第
1および第2のトランジスタの発振が防止される。ま
た、第1のトランジスタの出力側に設けられた第3の容
量により高周波領域での第1のトランジスタの発振が防
止される。さらに、第2のトランジスタの出力側に設け
られた線路および第4の容量により高周波領域の特定の
周波数での第2のトランジスタの発振が防止される。
【0060】したがって、所望の周波数での利得の低下
を抑制しつつ低周波領域および高周波領域での安定化を
図ることができる。
を抑制しつつ低周波領域および高周波領域での安定化を
図ることができる。
【0061】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施例にお
ける安定化回路の回路図である。
ける安定化回路の回路図である。
【0062】図1の安定化回路は、容量(キャパシタ)
Cstおよび抵抗Rstからなる。容量CstはFET
1のゲートと入力信号を受ける入力ノードN0との間に
接続され、抵抗Rstは入力ノードN0と接地端子との
間に接続されている。なお、例えば、容量Cstの容量
値は数pFであり、抵抗Rstの抵抗値は100〜数百
Ωである。
Cstおよび抵抗Rstからなる。容量CstはFET
1のゲートと入力信号を受ける入力ノードN0との間に
接続され、抵抗Rstは入力ノードN0と接地端子との
間に接続されている。なお、例えば、容量Cstの容量
値は数pFであり、抵抗Rstの抵抗値は100〜数百
Ωである。
【0063】FET1のゲートと接地端子との間に抵抗
R1が接続され、FET1のゲートと電源電圧Vgを受
ける電源端子NGとの間に抵抗R2が接続されている。
抵抗R1,R2は、FET1のゲートにゲートバイアス
を印加するためのゲートバイアス回路を構成する。
R1が接続され、FET1のゲートと電源電圧Vgを受
ける電源端子NGとの間に抵抗R2が接続されている。
抵抗R1,R2は、FET1のゲートにゲートバイアス
を印加するためのゲートバイアス回路を構成する。
【0064】低周波領域では、容量Cstのインピーダ
ンスが高くなるので、抵抗Rstに電流が流れ、抵抗R
stで電力が消費される。一方、高周波領域では、容量
Cstのインピーダンスが抵抗Rstの抵抗値よりも十
分に小さくなるので、抵抗Rstにほとんど電流が流れ
ず、抵抗Rstで電力は消費されない。したがって、主
として、低周波領域でFET1の発振が防止される。
ンスが高くなるので、抵抗Rstに電流が流れ、抵抗R
stで電力が消費される。一方、高周波領域では、容量
Cstのインピーダンスが抵抗Rstの抵抗値よりも十
分に小さくなるので、抵抗Rstにほとんど電流が流れ
ず、抵抗Rstで電力は消費されない。したがって、主
として、低周波領域でFET1の発振が防止される。
【0065】また、容量Cstの容量値を数pFと低く
することができるので、容量Cstの占有面積が小さく
なり、抵抗Rstの抵抗値を100〜数百Ωと高くする
ことができるので、抵抗Rstの占有面積が小さくな
る。
することができるので、容量Cstの占有面積が小さく
なり、抵抗Rstの抵抗値を100〜数百Ωと高くする
ことができるので、抵抗Rstの占有面積が小さくな
る。
【0066】なお、高周波領域では、容量Cstを通し
て抵抗R1に電流が流れ、抵抗R1で電力が消費され
る。そのため、ゲートバイアス回路の抵抗R1は、全周
波数領域にわたってFET1を安定化する働きを兼ねる
が、この場合でも、安定化回路の容量Cstおよび抵抗
Rstにより低周波側でより安定化が図られる。
て抵抗R1に電流が流れ、抵抗R1で電力が消費され
る。そのため、ゲートバイアス回路の抵抗R1は、全周
波数領域にわたってFET1を安定化する働きを兼ねる
が、この場合でも、安定化回路の容量Cstおよび抵抗
Rstにより低周波側でより安定化が図られる。
【0067】図2は本発明の第2の実施例における安定
化回路の回路図である。図2の安定化回路では、図1の
安定化回路に加えて、FET1のドレイン側に容量Cs
tdがさらに設けられている。この容量Cstdは、F
ET1のドレインと接地端子との間に接続されている。
化回路の回路図である。図2の安定化回路では、図1の
安定化回路に加えて、FET1のドレイン側に容量Cs
tdがさらに設けられている。この容量Cstdは、F
ET1のドレインと接地端子との間に接続されている。
【0068】図2の安定化回路では、FET1のドレイ
ンに容量Cstdが接続されているので、FET1のゲ
ート容量から出力側(ドレイン側)を見た場合のインピ
ーダンスが低下する。それにより、FET1の信号伝送
特性が向上し、入力反射係数が低下する。したがって、
高周波領域でFET1の発振が防止される。
ンに容量Cstdが接続されているので、FET1のゲ
ート容量から出力側(ドレイン側)を見た場合のインピ
ーダンスが低下する。それにより、FET1の信号伝送
特性が向上し、入力反射係数が低下する。したがって、
高周波領域でFET1の発振が防止される。
【0069】このように、図2の安定化回路では、FE
T1のゲート側の容量Cstおよび抵抗Rstにより低
周波領域での発振が防止され、ドレイン側の容量Cst
dにより高周波領域での発振が防止される。したがっ
て、所望の周波数(使用周波数)が容量Cstおよび抵
抗Rstにより安定化される低周波領域と容量Cstd
により安定化される高周波領域との間にくるように各素
子の値を設計する。それにより、所望の周波数での利得
の低下を抑制しつつ低周波領域および高周波領域におい
て安定化を図ることが可能となる。
T1のゲート側の容量Cstおよび抵抗Rstにより低
周波領域での発振が防止され、ドレイン側の容量Cst
dにより高周波領域での発振が防止される。したがっ
て、所望の周波数(使用周波数)が容量Cstおよび抵
抗Rstにより安定化される低周波領域と容量Cstd
により安定化される高周波領域との間にくるように各素
子の値を設計する。それにより、所望の周波数での利得
の低下を抑制しつつ低周波領域および高周波領域におい
て安定化を図ることが可能となる。
【0070】図3は本発明の第3の実施例における安定
化回路の回路図である。図3の安定化回路では、図1の
安定化回路に加えて、FET1のドレイン側に線路Ls
tおよび容量Cst1が設けられている。線路Lstお
よび容量Cst1は、FET1のドレインと接地端子と
の間に直列に接続されている。
化回路の回路図である。図3の安定化回路では、図1の
安定化回路に加えて、FET1のドレイン側に線路Ls
tおよび容量Cst1が設けられている。線路Lstお
よび容量Cst1は、FET1のドレインと接地端子と
の間に直列に接続されている。
【0071】これらの線路Lstおよび容量Cst1
は、バンドエルミネーションフィルタ(帯域消去フィル
タ)として働く。このバンドエルミネーションフィルタ
により特定の周波数における利得を低下させることがで
きる。このため、図3の安定化回路では、高周波領域に
おける特定の周波数で発振が起こりやすい場合に、その
周波数での利得を低下させることによりFET1の発振
を防止することができる。
は、バンドエルミネーションフィルタ(帯域消去フィル
タ)として働く。このバンドエルミネーションフィルタ
により特定の周波数における利得を低下させることがで
きる。このため、図3の安定化回路では、高周波領域に
おける特定の周波数で発振が起こりやすい場合に、その
周波数での利得を低下させることによりFET1の発振
を防止することができる。
【0072】線路Lstは、例えばマイクロストリップ
線路からなる。マイクロストリップ線路は、その長さお
よび幅と周波数との関係でインダクタンスと等価にな
る。したがって、特定の周波数でマイクロストリップ線
路が誘導性となるようにその長さおよび幅を設定する。
線路からなる。マイクロストリップ線路は、その長さお
よび幅と周波数との関係でインダクタンスと等価にな
る。したがって、特定の周波数でマイクロストリップ線
路が誘導性となるようにその長さおよび幅を設定する。
【0073】このように、図3の安定化回路では、ゲー
ト側の容量Cstおよび抵抗Rstにより低周波領域で
の発振が防止され、ドレイン側の線路Lstおよび容量
Cst1により高周波領域の特定の周波数での発振が防
止される。したがって、特定の周波数で発振が起こりや
すい場合に、所望の周波数(使用周波数)での利得の低
下を抑制しつつ低周波領域および高周波領域において安
定化を図ることが可能となる。
ト側の容量Cstおよび抵抗Rstにより低周波領域で
の発振が防止され、ドレイン側の線路Lstおよび容量
Cst1により高周波領域の特定の周波数での発振が防
止される。したがって、特定の周波数で発振が起こりや
すい場合に、所望の周波数(使用周波数)での利得の低
下を抑制しつつ低周波領域および高周波領域において安
定化を図ることが可能となる。
【0074】なお、第1〜第3の実施例では、FET1
のゲートが入力側電極に相当し、ドレインが出力側電極
に相当する。また、接地端子の接地電位が基準電位に相
当する。
のゲートが入力側電極に相当し、ドレインが出力側電極
に相当する。また、接地端子の接地電位が基準電位に相
当する。
【0075】図4(a)は単体のFET1を示す回路
図、図4(b)は図4(a)のFET1におけるS11お
よび安定円のシミュレーション結果を示すスミスチャー
ト図である。S11は、入力反射係数を示すSパラメータ
である。このシミュレーションでは、FET1のドレイ
ン電圧を3.5Vとし、ドレイン電圧を−0.35Vと
した。
図、図4(b)は図4(a)のFET1におけるS11お
よび安定円のシミュレーション結果を示すスミスチャー
ト図である。S11は、入力反射係数を示すSパラメータ
である。このシミュレーションでは、FET1のドレイ
ン電圧を3.5Vとし、ドレイン電圧を−0.35Vと
した。
【0076】図4(b)において、四角印は周波数0.
5〜3.0GHzにおけるS11(入力反射係数)の測定
値を示し、丸印はS11の共役S11 * を示す。S11 * が安
定円200内にあると、FET1は発振しやすく不安定
となる。
5〜3.0GHzにおけるS11(入力反射係数)の測定
値を示し、丸印はS11の共役S11 * を示す。S11 * が安
定円200内にあると、FET1は発振しやすく不安定
となる。
【0077】図5(a)は図1に示した第1の実施例の
安定化回路を示す回路図、図5(b)は図5(a)の安
定化回路におけるS11および安定円のシミュレーション
結果を示すスミスチャートである。このシミュレーショ
ンでは、容量Cstの容量値を3pFとし、抵抗Rst
の抵抗値を200Ωとした。
安定化回路を示す回路図、図5(b)は図5(a)の安
定化回路におけるS11および安定円のシミュレーション
結果を示すスミスチャートである。このシミュレーショ
ンでは、容量Cstの容量値を3pFとし、抵抗Rst
の抵抗値を200Ωとした。
【0078】図5(b)においても、四角印は周波数
0.5〜3.0GHzにおけるS11の測定値を示し、丸
印はS11の共役S11 * を示す。図5の例では、S11がど
のような値をとっても共役S11 * が安定円200内にほ
ぼ入らないので、FET1が発振せず、安定となる。
0.5〜3.0GHzにおけるS11の測定値を示し、丸
印はS11の共役S11 * を示す。図5の例では、S11がど
のような値をとっても共役S11 * が安定円200内にほ
ぼ入らないので、FET1が発振せず、安定となる。
【0079】表1に図4(a)に示した単体のFET1
および図5(a)に示した第1の実施例の安定化回路に
おけるFET1のK値(安定係数)を示す。
および図5(a)に示した第1の実施例の安定化回路に
おけるFET1のK値(安定係数)を示す。
【0080】
【表1】
【0081】表1に示すように、単体のFET1では、
周波数0.5〜2.9GHzにわたってK値が1よりも
小さくなっている。一方、第1の実施例の安定化回路で
は、周波数0.5〜2.1GHzにおいてK値が1より
も大きくなっている。これらの結果、第1の実施例の安
定化回路では、低周波領域において安定化が図られてい
ることがわかる。
周波数0.5〜2.9GHzにわたってK値が1よりも
小さくなっている。一方、第1の実施例の安定化回路で
は、周波数0.5〜2.1GHzにおいてK値が1より
も大きくなっている。これらの結果、第1の実施例の安
定化回路では、低周波領域において安定化が図られてい
ることがわかる。
【0082】図6(a)は図2に示した第2の実施例の
安定化回路を示す回路図、図6(b)は図6(a)の安
定化回路におけるS11の周波数特性のシミュレーション
結果を示す図である。このシミュレーションでは、容量
Cstdの値を0pF、2pFおよび4pFとしてS11
の周波数特性を測定した。
安定化回路を示す回路図、図6(b)は図6(a)の安
定化回路におけるS11の周波数特性のシミュレーション
結果を示す図である。このシミュレーションでは、容量
Cstdの値を0pF、2pFおよび4pFとしてS11
の周波数特性を測定した。
【0083】図6(b)に示すように、低周波領域では
容量Cstdの有無および容量値によるS11の違いはほ
とんど現れていないが、高周波側では容量Cstdの有
無および容量値によるS11の違いが大きく現れている。
しかも、容量Cstdの容量値が大きくなるに従ってS
11が低下している。これにより、第2の実施例の安定化
回路では、容量Cstdにより高周波領域でのS11が低
下していることがわかる。
容量Cstdの有無および容量値によるS11の違いはほ
とんど現れていないが、高周波側では容量Cstdの有
無および容量値によるS11の違いが大きく現れている。
しかも、容量Cstdの容量値が大きくなるに従ってS
11が低下している。これにより、第2の実施例の安定化
回路では、容量Cstdにより高周波領域でのS11が低
下していることがわかる。
【0084】したがって、第2の実施例の安定化回路に
よれば、高周波領域での入力反射係数が小さくなり、F
ET1の発振が抑制される。
よれば、高周波領域での入力反射係数が小さくなり、F
ET1の発振が抑制される。
【0085】図7(a)は図3に示した第3の実施例の
安定化回路を示す回路図、図7(b)は図1に示した第
1の実施例の安定化回路を示す回路図、図7(c)は図
7(a),(b)の安定化回路におけるS21の周波数特
性のシミュレーション結果を示す図である。なお、S21
は、利得を表すSパラメータである。このシミュレーシ
ョンでは、線路Lstの幅を200μmとし、長さを1
200μmとした。また、容量Cst1の容量値を7.
0pFとした。
安定化回路を示す回路図、図7(b)は図1に示した第
1の実施例の安定化回路を示す回路図、図7(c)は図
7(a),(b)の安定化回路におけるS21の周波数特
性のシミュレーション結果を示す図である。なお、S21
は、利得を表すSパラメータである。このシミュレーシ
ョンでは、線路Lstの幅を200μmとし、長さを1
200μmとした。また、容量Cst1の容量値を7.
0pFとした。
【0086】図7(c)における実線Aは図7(a)の
安定化回路におけるS21の測定値を示し、破線Bは図7
(b)の安定化回路におけるS21の測定値を示す。
安定化回路におけるS21の測定値を示し、破線Bは図7
(b)の安定化回路におけるS21の測定値を示す。
【0087】図7(c)に示すように、FET1のドレ
イン側に線路Lstおよび容量Cstlを設けることに
よりS21を局所的に大きく低下させることができる。
イン側に線路Lstおよび容量Cstlを設けることに
よりS21を局所的に大きく低下させることができる。
【0088】上記のように、第2または第3の実施例の
安定化回路を用いると、所望の周波数においては利得の
低下を抑制しつつK値を1よりも高くし、それ以外の周
波数では利得を低下させることにより安定化を図ること
が可能となる。
安定化回路を用いると、所望の周波数においては利得の
低下を抑制しつつK値を1よりも高くし、それ以外の周
波数では利得を低下させることにより安定化を図ること
が可能となる。
【0089】例えば、電力増幅器では、FET1のゲー
トへの入力電圧が大きく変化する。したがって、電力増
幅器における負荷線は、ドレイン電流−ドレイン電圧特
性の広範囲にわたる。このため、低周波領域でのみ安定
化を図った場合、アイドル状態で安定であっても、動作
時にはFET1のゲートへの入力電圧が大きく変化する
ので、不安定になることがある。特に、ゲートバイアス
をピンチオフ電圧の近傍に絞った状態では、FET1の
ゲート・ソース間容量が小さくなり、負性抵抗が現れや
すくなる周波数が高周波側にも広がる。そのため、動作
点がこのような状態に移動した場合に発振が起こりやす
く不安定になりやすい。第2および第3の実施例の安定
化回路においては、このような場合にもFET1を十分
に安定化することが可能となる。
トへの入力電圧が大きく変化する。したがって、電力増
幅器における負荷線は、ドレイン電流−ドレイン電圧特
性の広範囲にわたる。このため、低周波領域でのみ安定
化を図った場合、アイドル状態で安定であっても、動作
時にはFET1のゲートへの入力電圧が大きく変化する
ので、不安定になることがある。特に、ゲートバイアス
をピンチオフ電圧の近傍に絞った状態では、FET1の
ゲート・ソース間容量が小さくなり、負性抵抗が現れや
すくなる周波数が高周波側にも広がる。そのため、動作
点がこのような状態に移動した場合に発振が起こりやす
く不安定になりやすい。第2および第3の実施例の安定
化回路においては、このような場合にもFET1を十分
に安定化することが可能となる。
【0090】図8は第1、第2および第3の実施例の安
定化回路を用いて設計した2段増幅器の一例を示す回路
図である。この2段増幅器は全体として電力増幅器モジ
ュールを形成している。なお、図8の2段増幅器は、周
波数1.45GHzで使用される。
定化回路を用いて設計した2段増幅器の一例を示す回路
図である。この2段増幅器は全体として電力増幅器モジ
ュールを形成している。なお、図8の2段増幅器は、周
波数1.45GHzで使用される。
【0091】図8の2段増幅器は、第1段目のFET1
を含む安定化回路10、第2段目のFET2を含む安定
化回路20、整合回路30、ゲートバイアス回路40、
ドレインバイアス回路50、整合回路60、ドレインバ
イアス回路70および整合回路80を含む。
を含む安定化回路10、第2段目のFET2を含む安定
化回路20、整合回路30、ゲートバイアス回路40、
ドレインバイアス回路50、整合回路60、ドレインバ
イアス回路70および整合回路80を含む。
【0092】安定化回路10においては、FET1のゲ
ートと入力ノードN1との間に容量Cstが接続され、
入力ノードN1と接地端子との間に抵抗Rstが接続さ
れている。また、FET1のドレインと接地端子との間
に容量Cstdが接続されている。この安定化回路10
は、図2に示した第2の実施例に相当する。
ートと入力ノードN1との間に容量Cstが接続され、
入力ノードN1と接地端子との間に抵抗Rstが接続さ
れている。また、FET1のドレインと接地端子との間
に容量Cstdが接続されている。この安定化回路10
は、図2に示した第2の実施例に相当する。
【0093】安定化回路20においては、FET2のゲ
ートと入力ノードN2との間に容量Cstが接続され、
入力ノードN2と接地端子との間に抵抗Rstが接続さ
れている。また、FET2のドレインと接地端子との間
に線路Lstおよび容量Cst1が直列に接続されてい
る。この安定化回路20は、図3に示した第3の実施例
に相当する。
ートと入力ノードN2との間に容量Cstが接続され、
入力ノードN2と接地端子との間に抵抗Rstが接続さ
れている。また、FET2のドレインと接地端子との間
に線路Lstおよび容量Cst1が直列に接続されてい
る。この安定化回路20は、図3に示した第3の実施例
に相当する。
【0094】整合回路30においては、入力端子INと
入力ノードN1との間に容量C1および線路L2が直列
に接続され、容量C1と線路L2との接続点が線路L1
を介して接地端子に接続されている。
入力ノードN1との間に容量C1および線路L2が直列
に接続され、容量C1と線路L2との接続点が線路L1
を介して接地端子に接続されている。
【0095】ゲートバイアス回路40においては、FE
T1のゲートと接地端子との間に抵抗R11が接続さ
れ、FET1のゲートとノードN3との間に抵抗R12
が接続され、FET2のゲートと接地端子との間に抵抗
R21が接続され、FET2のゲートとノードN3との
間に抵抗R22が接続されている。また、ノードN3と
電源電圧Vgを受ける電源端子NGとの間に線路L3が
接続され、電源端子NGと接地端子との間に容量C2が
接続されている。このゲートバイアス回路40により、
FET1およびFET2のゲートにそれぞれ所定のゲー
トバイアスが印加される。
T1のゲートと接地端子との間に抵抗R11が接続さ
れ、FET1のゲートとノードN3との間に抵抗R12
が接続され、FET2のゲートと接地端子との間に抵抗
R21が接続され、FET2のゲートとノードN3との
間に抵抗R22が接続されている。また、ノードN3と
電源電圧Vgを受ける電源端子NGとの間に線路L3が
接続され、電源端子NGと接地端子との間に容量C2が
接続されている。このゲートバイアス回路40により、
FET1およびFET2のゲートにそれぞれ所定のゲー
トバイアスが印加される。
【0096】ドレインバイアス回路50においては、F
ET1のドレインと接地端子との間に線路L4および容
量C3が直列に接続され、線路L4と容量C3との接続
点と電源電圧Vdを受ける電源端子ND1との間に線路
L5が接続されている。このドレインバイアス回路50
により、FET1のドレインに所定のドレインバイアス
が印加される。
ET1のドレインと接地端子との間に線路L4および容
量C3が直列に接続され、線路L4と容量C3との接続
点と電源電圧Vdを受ける電源端子ND1との間に線路
L5が接続されている。このドレインバイアス回路50
により、FET1のドレインに所定のドレインバイアス
が印加される。
【0097】整合回路60においては、FET1のドレ
インと入力ノードN2との間に線路L6および容量C4
が直列に接続され、入力ノードN2と接地端子との間に
線路L7が接続されている。
インと入力ノードN2との間に線路L6および容量C4
が直列に接続され、入力ノードN2と接地端子との間に
線路L7が接続されている。
【0098】ドレインバイアス回路70においては、F
ET2のドレインと接地端子との間に線路L8および容
量C5が直列に接続され、線路L8と容量C5との接続
点と電源電圧Vdを受ける電源端子VD2との間に線路
L9が接続されている。このドレインバイアス回路70
により、FET2のドレインに所定のドレインバイアス
が印加される。
ET2のドレインと接地端子との間に線路L8および容
量C5が直列に接続され、線路L8と容量C5との接続
点と電源電圧Vdを受ける電源端子VD2との間に線路
L9が接続されている。このドレインバイアス回路70
により、FET2のドレインに所定のドレインバイアス
が印加される。
【0099】整合回路80においては、FET2のドレ
インと出力端子OUTとの間に線路L10および容量C
7が直列に接続され、線路L10と容量C7との接続点
と接地端子との間に容量C6が接続されている。
インと出力端子OUTとの間に線路L10および容量C
7が直列に接続され、線路L10と容量C7との接続点
と接地端子との間に容量C6が接続されている。
【0100】図8の2段増幅器において、破線Mで囲ま
れた抵抗Rst、容量CstおよびFET1はMMIC
(マイクロ波モノリシック集積回路)により構成され
る。
れた抵抗Rst、容量CstおよびFET1はMMIC
(マイクロ波モノリシック集積回路)により構成され
る。
【0101】図9は図8の2段増幅器におけるS11(入
力反射係数)およびS21(利得)の周波数特性のシミュ
レーション結果を示す図である。
力反射係数)およびS21(利得)の周波数特性のシミュ
レーション結果を示す図である。
【0102】図9に示すように、安定化回路10,20
の抵抗Rstおよび容量Cstの効果により、低周波領
域W1においてS11が0よりも小さくなっている。ま
た、安定化回路10の容量Cstdの効果により、高周
波領域W2においてS11がなだらかに低下している。こ
れらの結果、低周波領域および高周波領域においてFE
T1,2が発振せず安定化されている。
の抵抗Rstおよび容量Cstの効果により、低周波領
域W1においてS11が0よりも小さくなっている。ま
た、安定化回路10の容量Cstdの効果により、高周
波領域W2においてS11がなだらかに低下している。こ
れらの結果、低周波領域および高周波領域においてFE
T1,2が発振せず安定化されている。
【0103】さらに、安定化回路20の線路Lstおよ
び容量Cst1の効果により、周波数1.7GHzを含
む領域W3でS21に下向きのディップが表れている。こ
れにより、周波数1.7GHz付近の領域W3での発振
が防止されている。
び容量Cst1の効果により、周波数1.7GHzを含
む領域W3でS21に下向きのディップが表れている。こ
れにより、周波数1.7GHz付近の領域W3での発振
が防止されている。
【0104】表2に図8の2段増幅器におけるK値(安
定係数)の計算結果を示す。
定係数)の計算結果を示す。
【0105】
【表2】
【0106】表2に示すように、安定化回路10,20
の容量Cstおよび抵抗Rstの効果により、周波数
0.80〜1.05GHzの領域でK値が大きくなって
いる。また、安定化回路20の線路Lstおよび容量C
st1の効果により、周波数1.65〜1.75GHz
の領域でK値が大きくなっている。使用周波数1.50
GHzにおいても、K値は1より大きくなっており、周
波数0.80〜2.40GHzの全体にわたってK値が
1よりも大きくなっている。
の容量Cstおよび抵抗Rstの効果により、周波数
0.80〜1.05GHzの領域でK値が大きくなって
いる。また、安定化回路20の線路Lstおよび容量C
st1の効果により、周波数1.65〜1.75GHz
の領域でK値が大きくなっている。使用周波数1.50
GHzにおいても、K値は1より大きくなっており、周
波数0.80〜2.40GHzの全体にわたってK値が
1よりも大きくなっている。
【0107】このように、低周波領域および高周波領域
において安定化が図られ、使用周波数においてもK値が
1よりも大きくなっている。
において安定化が図られ、使用周波数においてもK値が
1よりも大きくなっている。
【0108】ここで、上記実施例の安定化回路において
所望の低周波成分を抑圧するための条件について説明す
る。
所望の低周波成分を抑圧するための条件について説明す
る。
【0109】図10(a)は安定化回路の回路図、図1
0(b)は図10(a)の安定化回路の等価回路図であ
る。
0(b)は図10(a)の安定化回路の等価回路図であ
る。
【0110】図10(a)において、ZinはFET1の
ゲートから出力側を見たインピーダンスである。また、
図10(b)において、CgsはFET1のゲート・ソー
ス間容量であり、ここでは、Zin=Cgsとなる。また、
Z1 はノードN1から抵抗Rst側を見たインピーダン
スであり、Z2 はノードN1から容量Cst側を見たイ
ンピーダンスである。抵抗Rstの抵抗値をR0 とし、
容量Cstの容量値をC0 とする。
ゲートから出力側を見たインピーダンスである。また、
図10(b)において、CgsはFET1のゲート・ソー
ス間容量であり、ここでは、Zin=Cgsとなる。また、
Z1 はノードN1から抵抗Rst側を見たインピーダン
スであり、Z2 はノードN1から容量Cst側を見たイ
ンピーダンスである。抵抗Rstの抵抗値をR0 とし、
容量Cstの容量値をC0 とする。
【0111】図10(b)において、次式が成り立つ。 Z1 =R0 Y2 =1/Z2 =jω(C0 +Cgs) ここで、Y2 はノードN1から容量Cst側を見たアド
ミタンスである。また、ωは角周波数である。
ミタンスである。また、ωは角周波数である。
【0112】高周波信号の角周波数をω0 とする。角周
波数ω0 でFET1側に信号を伝送するためには次式を
満足する必要がある。
波数ω0 でFET1側に信号を伝送するためには次式を
満足する必要がある。
【0113】|Z1 |>|Z2 (ω0 )| ここで、Z2 (ω0 )はノードN1から容量Cst側を
見た角周波数ω0 におけるインピーダンスである。これ
により、次式が成立する。
見た角周波数ω0 におけるインピーダンスである。これ
により、次式が成立する。
【0114】1/R0 <ω0 (C0 +Cgs) よって、次式の条件が得られる。
【0115】
【数13】
【0116】抑圧すべき低周波成分の角周波数をωL と
する。角周波数ωL の低周波数成分を抵抗Rstで消費
させるためには次式を満足する必要がある。
する。角周波数ωL の低周波数成分を抵抗Rstで消費
させるためには次式を満足する必要がある。
【0117】|Z1 |<|Z2 (ωL )| ここで、Z2 (ωL )はノードN1から容量Cst側を
見た角周波数ωL におけるインピーダンスである。これ
により、次式が成立する。
見た角周波数ωL におけるインピーダンスである。これ
により、次式が成立する。
【0118】1/R0 >ωL (C0 +Cgs) よって、次式の条件が得られる。
【0119】
【数14】
【0120】上式(1),(2)から次式の条件が得ら
れる。
れる。
【0121】
【数15】
【0122】これらの結果から、伝送すべき信号の角周
波数ω0 、抑圧すべき低周波成分の角周波数ωL 、抵抗
Rstの抵抗値R0 および容量Cstの容量値C0 を上
式(A)の関係が成り立つように定める。
波数ω0 、抑圧すべき低周波成分の角周波数ωL 、抵抗
Rstの抵抗値R0 および容量Cstの容量値C0 を上
式(A)の関係が成り立つように定める。
【0123】次に、上記実施例の安定化回路において所
望の高周波成分を抑圧するための条件について説明す
る。
望の高周波成分を抑圧するための条件について説明す
る。
【0124】図11は安定化回路における高周波を抑圧
する部分の回路図である。図11において、容量Cst
1の容量値をC1 とし、線路Lstの特性インピーダン
スをZa とし、線路Lstの長さをLa とする。
する部分の回路図である。図11において、容量Cst
1の容量値をC1 とし、線路Lstの特性インピーダン
スをZa とし、線路Lstの長さをLa とする。
【0125】この場合、容量Cst1および線路Lst
の共振により角周波数ωH の高周波成分を抑圧するもの
とする。共振条件は次式のようになる。
の共振により角周波数ωH の高周波成分を抑圧するもの
とする。共振条件は次式のようになる。
【0126】ωH 2 =1/(L1 C1 ) ここで、L1 は線路Lstのリアクタンスである。よっ
て、リアクタンスL1は次式のようになる。
て、リアクタンスL1は次式のようになる。
【0127】L1 =1/(C1 ωH 2 ) 線路LstのインピーダンスはjZa ・tan{(2π
/λH )・La }である。ここで、λH は角周波数ωH
の高周波成分の波長である。よって、次式が成立する。
/λH )・La }である。ここで、λH は角周波数ωH
の高周波成分の波長である。よって、次式が成立する。
【0128】 jωH L1 =jZa ・tan{(2π/λH )・La } リアクタンスL1 の式を上式に代入すると、次式が得ら
れる。
れる。
【0129】jωH {1/(C1 ωH 2 )}=jZa ・
tan{(2π/λH )・La } したがって、次式の条件が得られる。
tan{(2π/λH )・La } したがって、次式の条件が得られる。
【0130】
【数16】
【0131】この結果から、抑圧すべき高周波成分の角
周波数ωH 、容量Cst1の容量値C1 、線路Lstの
特性インピーダンスZa および線路Lstの長さLa を
上式(B)が成り立つように定める。
周波数ωH 、容量Cst1の容量値C1 、線路Lstの
特性インピーダンスZa および線路Lstの長さLa を
上式(B)が成り立つように定める。
【0132】したがって、上式(A)および(B)の条
件が満たされると、角周波数ω0 の信号を伝送しつつ角
周波数ωL の低周波成分および角周波数ωH の高周波成
分を抑圧することができる。
件が満たされると、角周波数ω0 の信号を伝送しつつ角
周波数ωL の低周波成分および角周波数ωH の高周波成
分を抑圧することができる。
【0133】次に、FET1のゲートに抵抗R1が接続
された場合に所望の低周波成分を抑圧するための条件に
ついて説明する。
された場合に所望の低周波成分を抑圧するための条件に
ついて説明する。
【0134】図12(a)は安定化回路の回路図、図1
2(b)は図12(a)の安定化回路の等価回路図であ
る。
2(b)は図12(a)の安定化回路の等価回路図であ
る。
【0135】図12(a)の安定化回路では、FET1
のゲートと接地電位との間に抵抗R1が接続されてい
る。FET1のゲート・ソース間容量をCgsとし、抵抗
Rstの抵抗値をR0 とし、容量Cstの容量値をC0
とし、抵抗R1の抵抗値をR1とする。また、ノードN
1から抵抗Rst側を見たインピーダンスをZ1 とし、
ノードN1から容量Cst側を見たインピーダンスをZ
2 とする。インピーダンスZ2 は次式のようになる。
のゲートと接地電位との間に抵抗R1が接続されてい
る。FET1のゲート・ソース間容量をCgsとし、抵抗
Rstの抵抗値をR0 とし、容量Cstの容量値をC0
とし、抵抗R1の抵抗値をR1とする。また、ノードN
1から抵抗Rst側を見たインピーダンスをZ1 とし、
ノードN1から容量Cst側を見たインピーダンスをZ
2 とする。インピーダンスZ2 は次式のようになる。
【0136】
【数17】
【0137】したがって、インピーダンスZ2 の絶対値
|Z2 |は次式のようになる。
|Z2 |は次式のようになる。
【0138】
【数18】
【0139】高周波信号の角周波数をω0 とする。角周
波数ω0 で信号をFET1の側に伝送するためには次式
を満足する必要がある。
波数ω0 で信号をFET1の側に伝送するためには次式
を満足する必要がある。
【0140】R0 >|Z2 (ω0 )| ここで、Z2 (ω0 )はノードN1から容量Cst側を
見た角周波数ω0 におけるインピーダンスである。よっ
て、次式の条件が得られる。
見た角周波数ω0 におけるインピーダンスである。よっ
て、次式の条件が得られる。
【0141】
【数19】
【0142】また、抑圧すべき低周波成分の角周波数を
ωL とする。角周波数ωL の低周波数成分を抵抗Rst
で消費させるためには次式を満足する必要がある。
ωL とする。角周波数ωL の低周波数成分を抵抗Rst
で消費させるためには次式を満足する必要がある。
【0143】R0 <|Z2 (ωL )| ここで、Z2 (ωL )はノードN1から容量Cst側を
見た角周波数ωL におけるインピーダンスである。よっ
て、次式の条件が得られる。
見た角周波数ωL におけるインピーダンスである。よっ
て、次式の条件が得られる。
【0144】
【数20】
【0145】これらの結果から、伝送すべき信号の角周
波数ω0 、抑圧すべき低周波成分の角周波数ωL 、抵抗
Rstの抵抗値R0 、抵抗R1の抵抗値R1 および容量
Cstの容量値C0 を上式(C)および(D)の関係が
成り立つように定める。
波数ω0 、抑圧すべき低周波成分の角周波数ωL 、抵抗
Rstの抵抗値R0 、抵抗R1の抵抗値R1 および容量
Cstの容量値C0 を上式(C)および(D)の関係が
成り立つように定める。
【0146】したがって、上式(B)、(C)および
(D)の条件が満たされると、角周波数ω0 の信号を伝
送しつつ角周波数ωL の低周波成分および角周波数ωH
の高周波成分を抑圧することができる。
(D)の条件が満たされると、角周波数ω0 の信号を伝
送しつつ角周波数ωL の低周波成分および角周波数ωH
の高周波成分を抑圧することができる。
【0147】なお、上記実施例ではシングルゲート型の
FETについて説明したが、デュアルゲート型のFET
についても本発明は適用可能である。
FETについて説明したが、デュアルゲート型のFET
についても本発明は適用可能である。
【図1】本発明の第1の実施例における安定化回路の回
路図である。
路図である。
【図2】本発明の第2の実施例における安定化回路の回
路図である。
路図である。
【図3】本発明の第3の実施例における安定化回路の回
路図である。
路図である。
【図4】単体のFETを示す回路図およびそのFETに
おけるS11および安定円のシミュレーション結果を示す
スミスチャートである。
おけるS11および安定円のシミュレーション結果を示す
スミスチャートである。
【図5】第1の実施例の安定化回路を示す回路図および
その安定化回路におけるS11および安定円のシミュレー
ション結果を示すスミスチャートである。
その安定化回路におけるS11および安定円のシミュレー
ション結果を示すスミスチャートである。
【図6】第2の実施例の安定化回路を示す回路図および
その安定化回路におけるS11の周波数特性のシミュレー
ション結果を示す図である。
その安定化回路におけるS11の周波数特性のシミュレー
ション結果を示す図である。
【図7】第3の実施例の安定化回路を示す回路図、第1
の実施例の安定化回路を示す回路図およびそれらの安定
化回路におけるS11の周波数特性のシミュレーション結
果を示す図である。
の実施例の安定化回路を示す回路図およびそれらの安定
化回路におけるS11の周波数特性のシミュレーション結
果を示す図である。
【図8】第1、第2および第3の実施例の安定化回路を
用いた2段増幅器の一例を示す図である。
用いた2段増幅器の一例を示す図である。
【図9】図8の2段増幅器におけるS11およびS21の周
波数特性のシミュレーション結果を示す図である。
波数特性のシミュレーション結果を示す図である。
【図10】FETのゲートに抵抗が接続されていない場
合に所望の低周波成分を抑圧するための条件を説明する
ための図である。
合に所望の低周波成分を抑圧するための条件を説明する
ための図である。
【図11】所望の高周波成分を抑圧するための条件を説
明するための図である。
明するための図である。
【図12】FETのゲートに抵抗が接続されている場合
に所望の低周波成分を抑圧するための条件を説明するた
めの図である。
に所望の低周波成分を抑圧するための条件を説明するた
めの図である。
【図13】従来の安定化回路の一例を示す図である。
【図14】従来の安定化回路の他の例を示す回路図であ
る。
る。
1,2 FET 10,20 安定化回路 Rst,R1,R2,R11,R12,R21,R22
抵抗 Cst,Cstd,Cst1 容量 Lst 線路
抵抗 Cst,Cstd,Cst1 容量 Lst 線路
Claims (13)
- 【請求項1】 トランジスタを安定化するための安定化
回路であって、 入力信号を受ける入力ノードと前記トランジスタの入力
側電極との間に接続された第1の容量と、 前記入力ノードと所定の基準電位との間に接続された第
1の抵抗とを備えたことを特徴とする安定化回路。 - 【請求項2】 前記トランジスタの入力側電極と前記基
準電位との間に接続された第2の抵抗をさらに備えたこ
とを特徴とする請求項1記載の安定化回路。 - 【請求項3】 前記トランジスタの出力側電極と前記基
準電位との間に接続された第2の容量をさらに備えたこ
とを特徴とする請求項1または2記載の安定化回路。 - 【請求項4】 前記トランジスタの出力側電極と前記基
準電位との間に直列に接続されたインダクタンスおよび
第2の容量をさらに備えたことを特徴とする請求項1ま
たは2記載の安定化回路。 - 【請求項5】 前記インダクタンスは線路からなること
を特徴とする請求項4記載の安定化回路。 - 【請求項6】 前記第1の容量の容量値C0 および前記
第1の抵抗の抵抗値R0 は、前記トランジスタの入力容
量Cgs、伝送すべき信号の角周波数ω0 および抑圧すべ
き低周波成分の角周波数ωL に関して、 【数1】 の関係を満足することを特徴とする請求項1記載の安定
化回路。 - 【請求項7】 前記第1の容量の容量値C0 、前記第1
の抵抗の抵抗値R0および前記第2の抵抗の抵抗値R1
は、トランジスタの入力容量Cgs、伝送すべき信号の角
周波数ω0 および抑圧すべき低周波成分の角周波数ωL
に関して、 【数2】 および 【数3】 の関係を満足することを特徴とする請求項2記載の安定
化回路。 - 【請求項8】 前記線路の特性インピーダンスZa 、前
記線路の長さLa および前記第2の容量の容量値C
1 は、抑圧すべき高周波成分の角周波数ωH および波長
λH に関して、 【数4】 の関係を満足することを特徴とする請求項5記載の安定
化回路。 - 【請求項9】 トランジスタと、 入力信号を受ける入力ノードと前記トランジスタの入力
側電極との間に接続された第1の容量と、 前記入力ノードと所定の基準電位との間に接続された第
1の抵抗とを備えたことを特徴とする増幅器。 - 【請求項10】 前記トランジスタの出力側電極と前記
基準電位との間に接続された第2の容量をさらに備えた
ことを特徴とする請求項9記載の増幅器。 - 【請求項11】 前記トランジスタの出力側電極と前記
基準電位との間に直列に接続されたインダクタンスおよ
び第2の容量をさらに備えたことを特徴とする請求項9
記載の増幅器。 - 【請求項12】 前記インダクタンスは線路からなるこ
とを特徴とする請求項11記載の増幅器。 - 【請求項13】 第1および第2のトランジスタと、 入力信号を受ける第1の入力ノードと前記第1のトラン
ジスタの入力側電極との間に接続された第1の容量と、 前記第1の入力ノードと所定の基準電位との間に接続さ
れた第1の抵抗と、 入力信号を受ける第2の入力ノードと前記第2のトラン
ジスタの入力側電極との間に接続された第2の容量と、 前記第2の入力ノードと前記基準電位との間に接続され
た第2の抵抗と、 前記第1のトランジスタの出力側電極と前記基準電位と
の間に接続された第3の容量と、 前記第2のトランジスタの出力側電極と前記基準電位と
の間に直列に接続された線路および第4の容量とを備
え、前記第1および第2のトランジスタの一方が前段に
設けられ、前記第1および第2のトランジスタの他方が
後段に設けられたことを特徴とする増幅器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16505598A JPH1174740A (ja) | 1997-06-25 | 1998-06-12 | 安定化回路および増幅器 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9-169223 | 1997-06-25 | ||
JP16922397 | 1997-06-25 | ||
JP16505598A JPH1174740A (ja) | 1997-06-25 | 1998-06-12 | 安定化回路および増幅器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1174740A true JPH1174740A (ja) | 1999-03-16 |
Family
ID=26489939
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16505598A Pending JPH1174740A (ja) | 1997-06-25 | 1998-06-12 | 安定化回路および増幅器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1174740A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013070244A (ja) * | 2011-09-22 | 2013-04-18 | Toshiba Corp | 高周波増幅器 |
WO2023202308A1 (zh) * | 2022-04-18 | 2023-10-26 | 深圳飞骧科技股份有限公司 | 射频放大器电路和射频芯片射频放大器电路和射频芯片 |
-
1998
- 1998-06-12 JP JP16505598A patent/JPH1174740A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013070244A (ja) * | 2011-09-22 | 2013-04-18 | Toshiba Corp | 高周波増幅器 |
WO2023202308A1 (zh) * | 2022-04-18 | 2023-10-26 | 深圳飞骧科技股份有限公司 | 射频放大器电路和射频芯片射频放大器电路和射频芯片 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040203 |