JPH1174739A - 増幅回路 - Google Patents

増幅回路

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JPH1174739A
JPH1174739A JP9247579A JP24757997A JPH1174739A JP H1174739 A JPH1174739 A JP H1174739A JP 9247579 A JP9247579 A JP 9247579A JP 24757997 A JP24757997 A JP 24757997A JP H1174739 A JPH1174739 A JP H1174739A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヘッドフォン負荷のときにおいて不要な発熱
が抑制でき、かつヘッドフォン出力を低減することがな
く、さらに音質の劣化も生じない増幅回路を提供する。 【解決手段】 電力増幅段の動作モードがA級電力増幅
動作モードとA級電力増幅動作モードよりもアイドル電
流を低減させた電力動作モードとに外部信号によって切
り換え制御可能に構成された増幅回路において、動作モ
ード切り換えスイッチ7の出力に基づいて増幅器2の電
力増幅段の電力増幅動作モードを切り換え、かつ電力増
幅段の負荷にヘッドフォンが接続されたことを検出した
検出出力に基づいて、動作モード切り換えスイッチ7の
出力に基づく電力増幅段の電力増幅動作モードの切り換
え指示に優先してアイドル電流を低減させた電力動作モ
ードに切り換えるバイアス制御回路8を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電力増幅段の動作モ
ードがA級電力増幅動作モードとAB級電力増幅動作モ
ード等のA級電力増幅動作モードよりもアイドル電流を
低減させた電力増幅動作モードとに切り換え制御可能に
構成された増幅回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の増幅回路、例えば電力増
幅段の動作モードがA級電力増幅動作モードとAB級電
力増幅動作モードとに外部信号によって切り換え制御可
能に構成された増幅回路1は図2に示すように、抵抗6
を介して一方の端子が電源にプルアップされ、他方の端
子がアースされた動作モード切り換えスイッチ7の共通
端子出力電圧をバイアス制御回路8Aによって検出し、
動作モード切り換えスイッチ7の共通端子が一方の端子
に接触していると判別されたときは、増幅器2の電力増
幅段のバイアス回路10に設けたバイアス切り換えスイ
ッチ9をバイアス制御回路8Aの制御のもとにオフ状態
に制御して増幅器2の電力増幅段をA級電力増幅動作モ
ードに切り換え、スイッチ7の共通端子が他方の端子に
接触していると判別したときは、スイッチ9をバイアス
制御回路8Aの制御のもとにオン状態に制御して電力増
幅段をAB級電力増幅動作モードに切り換えるように構
成している。
【0003】一方、負荷側についてみれば、入力信号を
増幅した増幅器2からの増幅出力をスイッチ3を介して
スピーカ駆動出力として送出すると共に、増幅器2の出
力によってヘッドフォンを駆動することができるように
増幅器2の出力を電流制限抵抗4を介してヘッドフォン
ジャック5Aに供給し、ヘッドフォンジャック5Aにプ
ラグが挿入、すなわちヘッドフォンを駆動するときには
ヘッドフォンジャック5Aのスイッチによってスイッチ
3を開放してスピーカ負荷を切り離すように構成してい
る。この結果、ヘッドフォンを駆動するときはスピーカ
を切離し、ヘッドフォンを切り離したときはスピーカが
接続される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の増幅回
路1では、増幅器2の電力増幅段の動作モードを切り換
える動作モード切り換えスイッチとヘッドフォンの使用
に基づき制御されるスイッチ3とは独立している。この
ため、ヘッドフォンを使用するときに、動作モードにA
級電力増幅動作モードを選択することができる。このよ
うに選択したときには電力増幅段ではA級電力増幅動作
が行われて、信号レベルに無関係に常に増幅回路の電力
損失は大きくなるほか、加えるにヘッドフォンは負荷が
軽いためにスピーカ負荷時よりもさらに電流が流れて発
熱が増加する。
【0005】しかしながら、ヘッドフォン負荷時には上
記したような発熱は必要な出力に対して関与することは
なく、不要な発熱が生ずるのみであるという問題点があ
った。
【0006】さらに、上記した問題点のために、A級電
力増幅動作時には発熱を小さくするために増幅器の電源
電圧±Vccを低下させることが行われる場合がある。
このように、増幅器の電源電圧を低下させると、ヘッド
フォン出力を低下させるという問題点が生ずる。
【0007】本発明は、ヘッドフォン負荷のときにおい
て不要な発熱が抑制でき、かつヘッドフォン出力を低減
することがなく、さらに音質の劣化も生じない増幅回路
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
増幅回路は、電力増幅段の動作モードがA級電力増幅動
作モードとA級電力増幅動作モードよりもアイドル電流
を低減させた電力動作モードとに切り換え制御可能に構
成された増幅回路において、電力増幅段の負荷にヘッド
フォンが接続されたことを検出した検出出力に基づい
て、アイドル電流を低減させた電力増幅動作モードに切
り換えるバイアス制御手段を備えたことを特徴とする。
【0009】本発明の請求項1記載の増幅回路は、電力
増幅段の負荷にヘッドフォンが接続されたことを検出し
た検出出力に基づいてアイドル電流を低減させた電力動
作モードに切り換えられる。この結果、ヘッドフォン負
荷のときに不要な発熱が抑制でき、かつヘッドフォン出
力を低減することがなく、さらに音質の劣化も抑制され
る。
【0010】本発明の請求項2記載の増幅回路は、電力
増幅段の動作モードがA級電力増幅動作モードとA級電
力増幅動作モードよりもアイドル電流を低減させた電力
動作モードとに外部信号によって切り換え制御可能に構
成された増幅回路において、手動スイッチの切り換え指
示出力に基づいて電力増幅段の電力増幅動作モードを切
り換え、かつ電力増幅段の負荷にヘッドフォンが接続さ
れたことを検出した検出出力に基づいて、手動スイッチ
の出力に基づく電力増幅段の電力増幅動作モードの切り
換え指示に優先してアイドル電流を低減させた電力増幅
動作モードに切り換えるバイアス制御手段を備えたこと
を特徴とする。
【0011】本発明の請求項2記載の増幅回路は、電力
増幅段の負荷にヘッドフォンが接続されたことを検出し
た検出出力に基づいてアイドル電流を低減させた電力動
作モードに、手動スイッチの出力に基づく電力増幅段の
電力増幅動作モードの切り換えに優先して切り換えられ
る。この結果、手動スイッチによってA級電力増幅動作
モードへの切り換え指示がなされていても、ヘッドフォ
ン負荷とされたときは、手動スイッチによる指示に優先
してアイドル電流を低減させた電力増幅動作モードに切
り換えられる。したがって、ヘッドフォン負荷のときに
不要な発熱が抑制でき、かつヘッドフォン出力を低減す
ることがなく、さらに音質の劣化も抑制される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる増幅回路を
実施の形態によって説明する。図1は本発明の実施の一
形態にかかる増幅回路の構成を示すブロック図である。
【0013】本発明の実施の一形態にかかる増幅回路1
1では、図2に示した従来の増幅回路1と同一の構成要
素のは同一の符号を付して示してある。
【0014】増幅回路11は、負荷側についてみれば、
従来の増幅回路1と同様に、入力信号を増幅した増幅器
2からの増幅出力をスイッチ3を介してスピーカ駆動出
力として送出すると共に、増幅器2の出力によってヘッ
ドフォンを駆動することができるように増幅器2の出力
を電流制限抵抗4を介してヘッドフォンジャック5に供
給し、ヘッドフォンジャック5にプラグが挿入、すなわ
ちヘッドフォンを駆動するときにはヘッドフォンジャッ
ク5のスイッチによってスイッチ3を開放してスピーカ
負荷を切り離すように構成している。この結果、ヘッド
フォンを駆動するときはスピーカを切離し、ヘッドフォ
ンを切り離したときはスピーカが接続される。
【0015】増幅回路11は、抵抗6を介して一方の端
子が電源にプルアップされ、他方の端子がアースされた
動作モード切り換えスイッチ7の共通端子出力電圧をバ
イアス制御回路8によって検出すると共に、ヘッドフォ
ンジャック5にプラグが挿入されたときにおけるヘッド
フォンジャック5のスイッチからの出力をバイアス制御
回路8によって検出する。
【0016】バイアス制御回路8は動作モード切り換え
スイッチ7の共通端子出力電圧検出に優先してヘッドフ
ォンジャック5のスイッチからの出力を検出し、ヘッド
フォンジャック5のスイッチからの出力が検出されたと
きは、動作モード切り換えスイッチ7の共通端子出力電
圧の検出結果にかかわらずバイアス切り換えスイッチ9
をオン状態に制御して増幅器2の電力増幅段をAB級電
力増幅動作モードに切り換え、ヘッドフォンジャック5
のスイッチからの出力が検出されないときに、動作モー
ド切り換えスイッチ7の共通端子出力電圧の出力を検出
し、動作モード切り換えスイッチ7の共通端子出力電圧
の検出出力に基づいてバイアス制御回路8Aと同様にバ
イアス切り換えスイッチ9を切り換えるように構成して
ある。
【0017】ここで、バイアス制御回路8は例えば、増
幅回路11を含む装置を制御するコンピュータからなる
制御回路を用いることができる。
【0018】該コンピュータからなる制御回路をバイア
ス制御回路8に用いたときは、コンピュータからなる制
御回路は所定時間間隔でヘッドフォンジャック5のスイ
ッチからの出力をチェックし、このチェックによってヘ
ッドフォンジャック5のスイッチからの出力が検出され
たときはバイアス切り換えスイッチ9をオン状態に制御
して増幅器2の電力増幅段をAB級電力増幅動作モード
に切り換え、続いて動作モード切り換えスイッチ7の出
力のチェックステップをスキップして他のステップの実
行を行う。また、上記においてヘッドフォンジャック5
のスイッチからの出力をチェックしたとき、ヘッドフォ
ンジャック5のスイッチからの出力が検出されなかった
ときにのみ、続いて動作モード切り換えスイッチ7の出
力のチェックステップを実行し、このステップの実行に
おいて動作モード切り換えスイッチ7の出力が高電位の
ときバイアス切り換えスイッチ9をオフ状態に制御して
増幅器2の電力増幅段をA級電力増幅動作モードに切り
換えるステップを実行し、動作モード切り換えスイッチ
7の出力のチェックステップを実行したときに動作モー
ド切り換えスイッチ7の出力が低電位のときバイアス切
り換えスイッチ9をオン状態に制御して増幅器2の電力
増幅段をAB級電力増幅動作モードに切り換えるステッ
プを実行するように構成されている。
【0019】上記のように構成された増幅回路11にお
いて、ヘッドホンジャック5のプラグが挿入されたとき
は、その旨バイアス制御回路8において検出され、動作
モード切り換えスイッチ7の状態にかかわらず、バイア
ス切り換えスイッチ9はバイアス制御回路8の制御のも
とにオン状態に切り換えられてバイアス回路10はAB
級電力増幅動作のバイアス状態にされて、増幅器2の電
力増幅段はAB級電力増幅動作に制御される。ヘッドホ
ンジャック5のプラグが挿入されたことによってスイッ
チ3はオフ状態に制御されてスピーカ負荷は除去された
状態となって増幅器2の出力によってヘッドフォンは駆
動される。
【0020】ヘッドホンジャック5のプラグが挿入され
た状態から抜かれたとき、またはもともと挿入されてい
ないときにはときは、その旨バイアス制御回路8におい
て検出され、動作モード切り換えスイッチ7の状態がチ
ェックされる。このチェックによって動作モード切り換
えスイッチ7の共通端子が一方の端子に接触していると
判別されたときは、バイアス切り換えスイッチ9はバイ
アス制御回路8の制御のもとにオフ状態にされ、増幅器
2の電力増幅段はA級電力増幅動作モードにされる。ヘ
ッドホンジャック5のプラグが挿入されていないために
スイッチ3はオン状態に制御されてA級電力増幅動作の
増幅器2の出力によってスピーカは駆動される。
【0021】ヘッドホンジャック5のプラグが挿入され
た状態から抜かれたとき、またはもともと挿入されてい
ないときにはときは、その旨バイアス制御回路8におい
て検出され、動作モード切り換えスイッチ7の状態がチ
ェックされる。このチェックによって動作モード切り換
えスイッチ7の共通端子が他方の端子に接触していると
判別されたときは、バイアス切り換えスイッチ9はバイ
アス制御回路8の制御のもとにオン状態にされ、増幅器
2の電力増幅段はAB級電力増幅動作モードにされる。
ヘッドホンジャック5のプラグが挿入されていないため
にスイッチ3はオン状態に制御されてAB級電力増幅動
作の増幅器2の出力によってスピーカは駆動される。
【0022】次に、増幅回路11による具体的な増幅例
について、従来例の増幅回路1の場合と対比して説明す
る。
【0023】増幅回路1および11共に、出力はA級電
力増幅動作時10WおよびAB級電力増幅動作時40
W、スピーカ負荷は4Ω、ヘッドフォン負荷は32Ω、
電流制限抵抗4は150Ω、増幅器2の電力増幅段の無
信号電流はA級動作モード時1.12A、増幅器2の電
源電圧は13.2Vであるとし、AB級動作モード時5
0mA、増幅器2の電源電圧は25.7Vであるとす
る。
【0024】上記において増幅回路11に、ヘッドフォ
ン使用時において、AB級電力増幅動作モード時の最大
信号電流は70mA(rms)であり、電力増幅段の無
信号電流に49mA流せばA級動作が可能であり、その
時のヘッドフォン負荷には158mW出力することがで
きる。したがって、音質もA級電力増幅動作モードの場
合と同様の音質も得られる。ここで、A級電力増幅動作
モードとしたとき消費される約30Wのほとんどは損失
として熱に変換されることになるが、しかるに、上記の
ように増幅回路11ではヘッドフォン使用時にAB級電
力増幅動作モードとしてAB級電力増幅動作モード時で
の無信号電流でA級電力増幅動作させるため損失として
の約30Wの損失を低減させることになる。
【0025】一方、増幅回路1でA級電力増幅動作モー
ドのときの電力増幅段の損失を低減させるために、A級
電力増幅動作モードのときに電源電圧は13.2Vに低
下させるものとする。このように電源電圧を低減させた
場合、ヘッドフォン負荷には39mWしか出力すること
ができない。しかるに上記したように増幅回路11によ
るときは電力損失も低減でき、ヘッドフォン出力も大き
くとれ、かつ音質も悪化しないという効果が得られる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明にかかる増幅
回路によれば、ヘッドフォン負荷のときにおいて不要な
発熱が抑制でき、かつヘッドフォン出力を低減すること
がなく、さらに音質の劣化も生じないという効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態にかかる増幅回路の構成
を示すブロック図である。
【図2】従来の増幅回路の構成を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
2 増幅器 3 スイッチ 4 電流制限抵抗 5 ヘッドフォンジャック 7 動作モード切り換えスイッチ 8 バイアス制御回路 9 バイアス切り換えスイッチ 10 バイアス回路 11 増幅回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電力増幅段の動作モードがA級電力増幅動
    作モードとA級電力増幅動作モードよりもアイドル電流
    を低減させた電力動作モードとに切り換え制御可能に構
    成された増幅回路において、電力増幅段の負荷にヘッド
    フォンが接続されたことを検出した検出出力に基づい
    て、アイドル電流を低減させた電力増幅動作モードに切
    り換えるバイアス制御手段を備えたことを特徴とする増
    幅回路。
  2. 【請求項2】電力増幅段の動作モードがA級電力増幅動
    作モードとA級電力増幅動作モードよりもアイドル電流
    を低減させた電力動作モードとに外部信号によって切り
    換え制御可能に構成された増幅回路において、手動スイ
    ッチの切り換え指示出力に基づいて電力増幅段の電力増
    幅動作モードを切り換え、かつ電力増幅段の負荷にヘッ
    ドフォンが接続されたことを検出した検出出力に基づい
    て、手動スイッチの出力に基づく電力増幅段の電力増幅
    動作モードの切り換え指示に優先してアイドル電流を低
    減させた電力増幅動作モードに切り換えるバイアス制御
    手段を備えたことを特徴とする増幅回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2410142A (en) * 2004-01-13 2005-07-20 Gordon Leslie Scott An audio power amplifier with automatic class selection
GB2482338A (en) * 2010-07-30 2012-02-01 Just Audio Ltd Portable headphone amplifier with user-selectable bias

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2410142A (en) * 2004-01-13 2005-07-20 Gordon Leslie Scott An audio power amplifier with automatic class selection
GB2482338A (en) * 2010-07-30 2012-02-01 Just Audio Ltd Portable headphone amplifier with user-selectable bias

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