JPH1173916A - 電磁波殺菌装置及びその電磁波発生器 - Google Patents

電磁波殺菌装置及びその電磁波発生器

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JPH1173916A
JPH1173916A JP10046812A JP4681298A JPH1173916A JP H1173916 A JPH1173916 A JP H1173916A JP 10046812 A JP10046812 A JP 10046812A JP 4681298 A JP4681298 A JP 4681298A JP H1173916 A JPH1173916 A JP H1173916A
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JP
Japan
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electromagnetic wave
water
tank
ultraviolet
wave generator
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Application number
JP10046812A
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English (en)
Inventor
Masashi Shoji
正史 小路
Yasutada Takahashi
靖忠 高橋
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HOSHIN KAGAKU SANGYOSHO KK
HOUSHIN KAGAKU SANGIYOUSHIYO KK
Kirin Beverage Corp
Original Assignee
HOSHIN KAGAKU SANGYOSHO KK
HOUSHIN KAGAKU SANGIYOUSHIYO KK
Kirin Beverage Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by HOSHIN KAGAKU SANGYOSHO KK, HOUSHIN KAGAKU SANGIYOUSHIYO KK, Kirin Beverage Corp filed Critical HOSHIN KAGAKU SANGYOSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液体に電磁波発生器を浸漬させて紫外線等の
電磁波を照射し、小型の電磁波発生器によりリザーバタ
ンク等の劣化を生ずることなく、リザーバタンク内を通
過する液体に含まれている微生物や細菌を効果的に殺菌
できて、衛生的な液体が得られるようにする。 【解決手段】 波長180nmから480nmまでの波
長範囲内の電磁波を発生する光源を有し且つ少なくとも
その光源が液密に封止された電磁波発生器10と、この
電磁波を照射すべき液体が貯留される貯留タンク120
とを備えている。貯留タンク120の全体若しくは一部
又はこの貯留タンク120内に収容されるフロート弁1
27等が電磁波に対して抵抗力の弱い材質で形成されて
おり、この貯留タンク120内に電磁波発生器10を収
容した状態で貯留タンク120内に液体を通過させてそ
の液体を殺菌する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、波長範囲が180
nmから480nm(ナノメータ)までの電磁波を発生
させて水その他の液体に含まれている微生物や細菌等を
殺菌し、或いはその増殖を抑制する電磁波殺菌装置及び
これに使用される電磁波発生器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、水その他の液体に含まれ
ている微生物や貯留タンクの壁面等に付着している細菌
等を殺菌するための電磁波殺菌装置としては、例えば、
図21に示すようなものが知られている。この図21に
示す電磁波殺菌装置は、電磁波として紫外線を使用して
水を殺菌するようにした紫外線殺菌装置であり、この紫
外線殺菌装置1には、紫外線を発生する電磁波発生器と
しての紫外線発生器2が設けられている。
【0003】この紫外線殺菌装置1は、水の流路内に設
けられた水槽3と、この水槽3内に挿入される紫外線発
生器2とから構成されている。水槽3は、上面が開口さ
れた水槽本体3aと、この水槽本体3aの上面の開口部
を閉じる蓋体3bとからなり、水槽本体3aの下部には
側方に開口する給水口4aが設けられ、上部には側方に
開口する排水口4bが設けられている。この蓋体3bで
密封された水槽本体3a内には、蓋体3bに基端が固定
された紫外線発生器2の先部側が挿入されている。
【0004】この紫外線発生器2は、蓋体3bの略中央
部に設けられた穴5に挿通されたカバー管6と、このカ
バー管6内に収納され且つ光源として紫外線を発生する
紫外線発生ランプ7とを有してりる。この紫外線発生器
2のカバー管6は石英ガラス等の紫外線を透過する材質
によって形成されており、このカバー管6の基部は、穴
5に装着されたOリング8を締付ナット9で締めつける
ことによって蓋体3bに固定されている。そして、Oリ
ング8の弾性変形によるシール効果により、カバー管6
の取付部における液密性が確保されている。
【0005】このような構成を有する紫外線殺菌装置1
は、例えば、ミカンやリンゴ等のジュース等をカップに
自動的に注いで販売する、いわゆるカップ式自動販売機
と呼ばれている装置その他の装置に使用されている。こ
の場合、紫外線殺菌装置1の給水口4aは水道の蛇口に
接続され、水道水が原料水として使用されているが、そ
の水道水には消毒用に塩素が使用されているため、塩素
の臭いや味が水道水に残存している。このように原料水
に塩素が残留していると、これが原料ジュースに影響を
与えて風味を低下させ、旨さを損なうことになる。そこ
で、従来のカップ式自動販売機では、水道水から塩素を
抜き取るための濾過装置や活性炭フィルタ等が使用され
ている。
【0006】即ち、浄水場で浄水処理された後塩素処理
された水道水は、カップ式自動販売機の貯留タンクに原
料水として一旦蓄えられ、この貯留タンクに設けられる
脱塩処理装置によって水中の塩素を抜く脱塩処理が施さ
れる。そして、上述した紫外線殺菌装置1により消毒処
理されて、水中に存在する微生物や細菌が殺菌された状
態で貯留タンクに蓄えられる。この貯留タンクには給水
バルブを有する給水パイプが取り付けられており、この
給水バルブを開閉操作することにより、貯留タンク内に
貯留された水道水が活性炭フィルタを通過して濾過され
た後、給水口から原料水として取り出される。この原料
水がジュースの原液と混ぜ合わされることにより、適度
な濃度のジュースに仕上げられて販売等に供される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の紫外線殺菌装置においては、水道管から供給
される水道水を貯留タンク内において脱塩処理すると共
に紫外線を用いて殺菌処理して原料水を作り、この原料
水を貯留タンクにて貯留しつつ、必要に応じて給水口か
ら取り出して原料水として使用するようになっていた。
そのため、給水バルブが開かれないことによって貯留タ
ンク内に原料水が長時間貯留されるような場合には、原
料水内に生き残っていたり給水時に給水バルブから空気
と共に入り込んだ微生物や細菌が増殖するようになる。
その結果、貯留タンク内において原料水が汚染されて不
衛生になると共に、貯留タンク内の壁面に微生物や細菌
が付着してスライム(細菌の塊り)ができ、水に悪臭が
付いて飲料水として使用するときに、人に不快な味覚や
臭覚を与えるという課題があった。
【0008】通常、塩素処理された水道水の中に遊離残
留塩素が存在している限り水中の微生物等は増殖するこ
とはないが、紫外線による殺菌効果は一過性のものであ
ってその殺菌力は残存されないため、塩素が抜かれた水
は無防備の状態となる。そして、貯留タンク内で脱塩処
理された水には、配管網の継手等における錆こぶ等から
微生物や細菌が混入することがある。更に、給水バルブ
の開閉操作に基づく給水時に、給水バルブから空気と共
に微生物等が入り込む場合もある。その結果、貯留タン
ク内の原料水が微生物や細菌等によって汚染され、特
に、貯留タンクの壁面は微生物が増殖しやすい環境条件
にあることから、上述したように貯留タンクの内面にス
ライムが発生することになる。
【0009】このようなスライムの発生防止策として
は、例えば、貯留タンクに関連させて紫外線殺菌装置を
設けることが考えられる。この場合、貯留タンクの外部
に大きな紫外線殺菌装置を設ける(いわゆる外照式紫外
線殺菌装置)ことは、装置全体が大形化されることから
好ましいものではない。
【0010】一方、貯留タンクの内部に紫外線殺菌装置
を設ける(いわゆる内照式紫外線殺菌装置)ことは、貯
留タンクの容量を減少させることになるため好ましくは
ないが、外照式紫外線殺菌装置のように装置全体が大形
化されることに比べると大きな欠点といえるものではな
い。また、紫外線が強力であれば有るほど微生物や細菌
に対する殺菌力は大きくなるが、この種の装置に使用さ
れている貯留タンクやこれに内蔵されているフロート弁
等の材質としてはポリカーボネート等の紫外線に対する
抵抗力の弱い合成樹脂が多く用いられていることから、
殺菌力の増加とは反対に紫外線によって貯留タンクやフ
ロート弁等の劣化が促進され、装置自体の耐久性が著し
く害されるという不具合を生ずることになる。その結
果、上述したように貯留タンク内にスライムが発生し、
このスライムが貯留タンク内に貯留された水の質や味等
に悪影響を与えていた。
【0011】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、一定の波長範囲内にある電磁波を
用いて水その他の液体に含まれている微生物や細菌等を
殺菌し或いはその増殖を抑制することができると共に、
その電磁波に対して抵抗力の弱い材質で形成されている
貯留タンクやその内部に収容されている部品等に与える
影響を最小限にして貯留タンク等の劣化を促進すること
のない電磁波殺菌装置及び、その電磁波殺菌装置に用い
て好適な電磁波発生器を提供することを目的としてい
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述したような課題等を
解決し、上記目的を達成するために、本発明の電磁波殺
菌装置は、波長180nmから480nmまでの波長範
囲内の電磁波を発生する光源を有し且つ少なくともこの
光源が液密に封止された電磁波発生器と、電磁波を照射
すべき液体が貯留される貯留タンクとを備え、貯留タン
クの全体若しくは一部又はこの貯留タンク内に収容され
る部品が電磁波に対して抵抗力の弱い材質で形成されて
おり、この貯留タンク内に電磁波発生器を収容した状態
で貯留タンク内に液体を通過させてこの液体を殺菌する
ようにしたことを特徴としている。
【0013】また、本発明の電磁波発生器は、波長18
0nmから480nmまでの波長範囲内の電磁波を発生
する光源と、この光源が収容されると共にこの光源より
放射される電磁波を透過させるカバー部材と、このカバ
ー部材の光源が挿入される開口部を液密に封止するキャ
ップ部材とを備え、光源より引き出されたリード線をキ
ャップ部材を介して導出させてカバー部材の内部を密封
したことを特徴としている。
【0014】本発明は、上述のように構成したことによ
り、電磁波発生器が収容された貯留タンク内に液体が通
過することにより、その液体に含まれている微生物や細
菌等を殺菌し若しくはその増殖を抑制することができ
る。従って、微生物や細菌がいないか若しくは含まれて
いる微生物や細菌の少ない液体を供給できると共に、貯
留タンクや内部部品の劣化を抑制することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。図1〜図20は、本発明の実
施の例を示すものである。図1は本発明の電磁波殺菌装
置の第1の実施の例を示す紫外線殺菌装置の斜視図、図
2は図1に示す紫外線発生ランプ及び電源ユニットの平
面図、図3は電源ユニットの側面図、図4は電源回路の
第1の例を示す回路図、図5は装置全体の概略構成を示
す説明図、図6は光源の第1の例を示す紫外線発生ラン
プの断面図、図7A〜Cは紫外線発生ランプのランプ本
体を示す説明図である。
【0016】図8は光源の第2の例を示す紫外線発生ラ
ンプの断面図、図9は光源の第3の例を示す紫外線発生
ランプの断面図、図10は光源の第4の例を示すもの
で、紫外線に近い波長範囲の青色可視光線を発生する青
色光発生器の断面図、図11A〜Cは第4の例に係る光
源の光触媒層を示す説明図、図12は電源回路の第2の
例を示す回路図、図13は電源回路が収納された電源ユ
ニットの第2の例を示すACアダプタの斜視図、図14
は同じく電源ユニットの第3の例を示す斜視図、更に、
図15は光源の第5の例を示す紫外線発生ランプの断面
図である。
【0017】また、図16〜図20は本発明の電磁波殺
菌装置の他の例を示すもので、図16は電磁波殺菌装置
の第2の例に係る自動給茶器の説明図、図17は電磁波
殺菌装置の第3の例に係る自動給水器の説明図、図18
は電磁波殺菌装置の第4の例に係るトイレ水洗装置の説
明図、図19は電磁波発生器の保持状態の第2の例を示
す説明図、図20は電磁波発生器の保持状態の第3の例
を示す説明図である。
【0018】本発明の電磁波発生器の光源としては、波
長範囲が180nmから400nm程度までの紫外線
と、同じく波長範囲が400nmから480nm程度ま
での青色可視光線とを使用することができる。従って、
本発明にいう電磁波としては、波長範囲が180nmか
ら480nmまでの紫外線及び青色可視光線を言うもの
とする。
【0019】図1に示すように、本発明に係る電磁波殺
菌装置の第1の例として示す紫外線殺菌装置110は、
電磁波発生器の第1の例を示す紫外線発生器10と、こ
の紫外線発生器10が収容される貯留タンクの第1の例
を示すリザーバタンク120と、紫外線発生器10に電
力を供給する電源ユニット130とを備えている。この
紫外線殺菌装置110の紫外線発生器10はリザーバタ
ンク120内に収容され、このリザーバタンク120内
に紫外線を照射すべき液体の一具体例を示す水道水を通
過させるように構成している。
【0020】リザーバタンク120は、上面に開口した
凹陥部を有するタンク本体121と、このタンク本体1
21の開口部を開閉自在に閉じることができるタンク蓋
体122とを備え、これらタンク本体121及びタンク
蓋体122はポリカーボネート等の紫外線に対して比較
的抵抗力の弱い合成樹脂によって形成されている。この
タンク本体121の下面には、下方に突出する脚体12
3が複数個設けられていると共に、底板には上下方向へ
貫通する給水口124が設けられている。そして、タン
ク本体121の上部の一辺には、横方向へ突出する左右
一対の止めフック125が設けられている。この止めフ
ック125を装置本体側に設けられる止めピンに係止す
ることにより、このリザーバタンク120が装置本体に
着脱可能に係合保持される。
【0021】タンク蓋体122は、タンク本体121の
平面形状に見合った形状を有する板状体からなり、その
下面には、タンク本体121の上部を長手方向に仕切る
仕切り板126が設けられている。そして、タンク蓋体
122の仕切り板126の一側には、フロート弁127
の軸部127aが上下方向へ摺動可能に貫通されてい
る。このフロート弁127は、軸部127aの下端に設
けられたフロート127bと、軸部127aの上端に設
けられた操作ツマミ127cとを有している。
【0022】このフロート弁127は、タンク本体12
1内の水量に応じて昇降可能とされており、水量の減少
に応じてフロート127bが所定位置まで下降すること
により、フロート弁スイッチがオンされて水道水がタン
ク本体121内に自動的に供給される。更に、タンク蓋
体122の仕切り板126の他側には上面に突出する複
数の筒体128を設け、各筒体128は、ゴム状弾性体
からなる盲栓129によってとじられている。そして、
一方の筒体128には、紫外線発生器10のリード線が
挿通されている。
【0023】このようなリザーバタンク120内に収容
される電磁波発生器の第1の例に係る紫外線発生器10
は、図2及び図6に示すように、光源の一具体例を示す
紫外線発生ランプ11と、この紫外線発生ランプ11が
収容されるカバー部材の一具体例を示す保護チューブ1
2と、この保護チューブ12の軸方向両端に設けられた
開口部をそれぞれ液密に封止するキャップ部材の一具体
例を示す一対のゴム栓13,14とを備えている。
【0024】紫外線発生ランプ11は、波長範囲が18
0nmから400nmまでの紫外線のうち、少なくとも
波長240nmから300nmまでの波長範囲、特に2
54nm付近に強い線スペクトルを有する紫外線を発生
するものである。この紫外線発生ランプ11は、消費電
力が10W以下の小型紫外線殺菌ランプと呼ばれるもの
で、波長254nm付近の紫外線の出力は0.001m
Wから10mWまでの範囲内にあるものが好適である。
このように紫外線の出力が比較的小さな紫外線殺菌ラン
プを使用する理由は、紫外線に対する抵抗力の弱い合成
樹脂で形成されたリザーバタンク120やフロート弁等
が紫外線を浴びることによって劣化することを抑制し、
その耐久性が大幅に減少することを防止するためであ
る。
【0025】この紫外線発生ランプ11は、紫外線を透
過する材質(例えば、紫外線透過性フッ素樹脂等)によ
って形成されたランプ本体15と、このランプ本体15
の軸方向両端部に固定された一対のランプフィラメント
16a,16bとを有し、両フィラメント16a,16
bは互いに対向するよう内側に向けて設けられている。
この紫外線発生ランプ11のランプ本体15はパイプ状
をなしており、そのランプ本体15内には、例えば水銀
とアルゴンガス等が封入されていて、全体として放電灯
が構成されている。
【0026】このランプ本体15の軸方向両端部を加熱
状態で押圧して偏平とすることによって電極保持部17
a,17bが形成され、各電極保持部17a,17bの
内側にはフィラメント16a,16bがそれぞれ配置固
定されている。これらフィラメント16a,16bの基
部には電極ピン18a,18bの一端がそれぞれ接合さ
れていると共に、各電極ピン18a,18bの他端は、
電極保持部17a,17bの各端部から外側にそれぞれ
突出されている。
【0027】このランプ本体15の内部には、水銀やア
ルゴンガス等が充填されて必要により真空とされるが、
これを行うために加工前のランプ本体15には、図7A
に示すように、中から空気を引き出して真空としたり、
中にガスを充填するために用いられるパイプ状の枝管1
9が設けられている。この枝管19は、従来では、同図
に二点鎖線で示すように、ランプ本体15の軸方向の略
中央部に設けられており、真空加工等の所定作業終了後
に除去されている。
【0028】この枝管19は、その基部を加熱溶融させ
ることによって切除され、これによりガス抜き穴跡19
aが形成されている。このガス抜き穴跡19aに対して
は、加熱して凸部を平らに均す作業が行われるが、その
凹凸を修正する作業には熟練を要し、平面的に仕上げる
ことは困難であった。そのため、従来のランプ本体15
では、製品としての紫外線発生ランプ11の見栄えが悪
いばかりでなく、ガス抜き穴跡19aが邪魔になってラ
ンプ本体15を保護チューブ12の穴内に挿入すること
ができない場合が生ずるという不具合があった。
【0029】このようなランプ本体15に関する不具合
は、この例を示す図7A〜Cのような構成とすることに
より、容易に解決することができる。即ち、枝管20の
位置を軸方向中央部から一方の端部側に寄せて設け、電
極保持部17の角部となる位置に設定するようにする。
そして、加熱された枝管20を、従来のように半径方向
に引っ張るのではなく、軸方向に引っ張って千切るよう
にする。
【0030】これにより、その後のガス抜き穴跡20a
の加熱処理を容易に行うことができるようになる。しか
も、ガス抜き穴跡20aの凹凸がランプ本体15の端部
に設定されるため、製品としての紫外線発生ランプ11
の見栄えの悪化を最小限に抑えることができると共に、
保護チューブ12に挿入することができないという不具
合をなくすことができる。
【0031】このような構成を有する紫外線発生ランプ
11が挿入される保護チューブ12は、ランプ本体15
と同様に、紫外線を透過する紫外線透過性フッ素樹脂等
の紫外線透過性材料によって形成されている。図6に示
すように、保護チューブ12の長さはランプ本体15よ
りも適宜に長く、且つ、その内径はランプ本体15の外
径よりも適宜に大きく設定されていて、両端の開口部に
は、これを液密に封止することができるゴム栓13,1
4が装着されている。このゴム栓13,14の材質とし
てはシリコンゴムが好適であるが、紫外線に対する耐久
性の高いものであれば、その他のゴムや合成樹脂等を用
いることもできる。また、保護チューブ12の肉厚を薄
くしたり厚くしたり調整することにより、紫外線の透過
量を適宜に調整することができる。
【0032】このゴム栓13,14のうち、保護チュー
ブ12の先端側を閉じるゴム栓13は、保護チューブ1
2の穴に嵌合される嵌合部13aと、この嵌合部13a
と同心をなすよう半径方向外側に設けられたリング状の
外筒部13bとを有している。そして、外筒部13bと
嵌合部13aとの間には保護チューブ12の端部とシー
ル部材21とが挿入される環状溝13cが形成されてい
る。シール部材21としては、Oリングその他のシール
用リング等を用いることができる。
【0033】また、保護チューブ12の基端側を閉じる
ゴム栓14は、保護チューブ12の穴に嵌合される嵌合
部14aと、この嵌合部14aと同心をなすよう半径方
向外側に設けられたリング状の外筒部14bとを有して
いる。そして、外筒部14bと嵌合部14aとの間には
保護チューブ12の端部とシール部材21とが挿入され
る環状溝14cが形成されている。更に、ゴム栓14の
外面には、外筒部14bが延びる方向と反対側に延在さ
れたカバーチューブ14dが設けられており、このカバ
ーチューブ14dの穴は嵌合部14aの中央部を貫通し
て内面に開口されている。
【0034】これらゴム栓13,14の外筒部13b,
14bは、図6において二点鎖線で示すように、予め外
側に180度反り返らせておくことができ、組立時には
外筒部13b,14bを反り返らせた状態で嵌合部13
a,14aを保護チューブ12の穴に嵌合させるように
する。その後、外筒部13b,14bを180度反転さ
せ、予め嵌合させておいたシール部材21と共に保護チ
ューブ12の端部を抱き込むようにして保持する。
【0035】これにより、外筒部13b,14bの復元
力によってシール部材21が保護チューブ12の外周面
に圧接され、シール性が保持されて、嵌合部13a,1
4aとの協働作用により保護チューブ12内外の液密性
が確保される。しかも、嵌合部13a,14aを嵌合固
定した後、外筒部13b,14bを180度反転させる
だけでゴム栓13,14を保護チューブ12に固着する
ことができるため、組立時の作業性を向上させることが
できる。
【0036】この際、ゴム栓13,14の締付力によっ
て保護チューブ12の端部が潰れないようにするため、
保護チューブ12の穴の両端部には補強材22a,22
bを充填させるようにする。そして、この補強材22
a,22bで紫外線発生ランプ11の両端部を保持し、
ランプ本体15が保護チューブ12の内面に接触しない
ようにする。この補強材22a,22bの材質として
は、最初は液状であって容易に充填することができると
共に所定時間の経過後固化されて保護チューブ12とゴ
ム栓13,14とを一体化させることができる、例えば
液状シリコンゴムが好適であるが、これと同様の効果を
得ることができるものであれば、その他のゴム又は合成
樹脂等を用いることもできる。
【0037】更に、補強材22a,22bには、必要に
より接着剤や充填材等を混合させ、補強材22a,22
bが固化されるまでの時間や固化後の硬度等を調節する
ようにしてもよい。このような補強材22a,22bを
用いることにより、保護チューブ12の補強効果に加え
て、紫外線発生ランプ11が保護チューブ12の内面に
接触するのを防止できると共に、ランプ本体15内面の
シール面積を増大させて保護チューブ12内の液密性を
より向上させることができる。
【0038】このように液密に保持される保護チューブ
12内に収納される紫外線発生ランプ11の両端部の電
極ピン18a,18bには、それぞれリード線23a,
23bの一端が接続されている。一方のゴム栓13側の
リード線23aは他方のゴム栓14側に引き回され、ゴ
ム栓14の内側で一まとめに集められてカバーチューブ
14dの穴内に挿通されている。このカバーチューブ1
4dを通過した両リード線23a,23bの先端部に
は、コネクタの一方を構成する雄プラグ24a,24b
がそれぞれ取り付けられている。これらの雄プラグ24
a,24bは電源ユニット130の雌プラグ131a,
131bにそれぞれ接続され、これにより紫外線発生器
10が電源ユニット130に接続される。尚、カバーチ
ューブ12の一端に円板状の端面板又は円錐状の筒体部
を設け、この端部を保護チューブ12の一端に連続させ
るようにして保護チューブ12とカバーチューブ14d
とを一体成形する構成とすることもできる。
【0039】この電源ユニット130は、四角形の箱か
らなる電源筐体132と、この電源筐体132内に収納
された電源回路26とを備えている。電源筐体132
は、電源回路26の配線基板や電子部品等が固定される
ベース部材132aと、このベース部材132aに搭載
された電子部品等を覆うカバー部材132bとから構成
されている。そして、ベース部材132aにカバー部材
132bを重ね合わせた状態で側方から固定ネジ133
を締めつけることにより、両部材132a,132bが
着脱可能に連結固定されている。
【0040】これらベース部材132a及びカバー部材
132bの材質としては、電源回路26から発せられる
高周波電波を吸収して外部に漏れ出ないようにするため
にアルミニウム合金が好適であるが、これと同様の機能
を有する材料(例えば、アルミニウムの粉末を合成樹脂
に混ぜ合わせて成形したもの等)であれば、使用するこ
とができる。
【0041】この電源筐体132の上面には、先端に雌
プラグ131a,131bがそれぞれ取り付けられたリ
ード線134a,134bの各基端と、先端に電源プラ
グ29が取り付けられた電源コード29aの基端とが導
かれており、各基端はそれぞれ上面を貫通して内部に導
入されて電源回路26と電気的に接続されている。更
に、電源筐体132の上面には電源スイッチ135と安
定化スイッチ136とが取り付けられている。
【0042】電源スイッチ135は、この電源回路26
のメインスイッチをなすものであってスイッチ投入と略
同時に紫外線発生ランプ11に電流が通電されるが、そ
の電流の大きさは紫外線発生ランプ11を放電させるた
めに十分に大きな値を有するものではなく、必要最小限
の電流を通電するようにしている。これは、紫外線発生
ランプ11に過大な電流が流れることを防止するために
制限しているもので、微量の電流・電圧を供給して紫外
線発生ランプ11を放電させるようにしている。このた
め、電源スイッチ135の投入によっては紫外線発生ラ
ンプ11が放電しないことがあるが、その場合に安定化
スイッチ136を使用する。
【0043】この安定化スイッチ136は、電源スイッ
チ135の投入によっては紫外線発生ランプ11が放電
・点灯しないときに用いるもので、押しボタンスイッチ
によって構成されている。この安定化スイッチ136
は、ボタンを押している間だけ電流が通電され、これに
より十分な量の電流が流れ、紫外線発生ランプ11を確
実に放電させることができる。尚、安定化スイッチ13
6としては、押しボタンスイッチに代えてボリューム式
のスイッチ手段を適用することもできる。
【0044】このボリューム式スイッチ手段は、例え
ば、冬季と夏季の外気温度の差によって電子が飛びにく
くなるような場合に用いて好適なものである。この場
合、固定式スイッチ手段によると一度点灯してもスイッ
チを放すと消えることがあるが、ボリューム式可変抵抗
器を入れることで電子の飛び出しを確実にすることがで
きて、放電不良を防止することができる。これにより、
1個の部品で冬季及び夏季のいずれにおいても紫外線発
生ランプ11の放電・点灯を確実に行うことができ、保
守管理のメンテナンスを楽にすることができる。このこ
とは、紫外線発生ランプ11が使用される貯留タンク
が、例えば、人気のない寒い場所、山や海或いはゴルフ
場のような一年を通して寒暖の差が激しい場所に設置さ
れる場合には、考慮しておく必要があるものである。
【0045】更に、電源筐体132の背面には、接着剤
等の固着手段によって複数個のマグネット137が固定
されている。このマグネット137は、その磁力によっ
て電源筐体132を装置本体の壁面に固着するためのも
ので、装置本体が鉄板等の磁石を吸着できるものであれ
ば、電源ユニット130を任意の位置に固定することが
できる。
【0046】この電源ユニット130の電源回路26
は、例えば、図4に示すような構成を有している。この
電源回路26は、供給される交流電流を所定電圧の直流
電流に変換する整流部26aと、この直流電流に基づき
所定の周波数で発振させる発振部26bとを備えてい
る。この電源回路26の発振部26b側には、上述した
紫外線発生器10が接続され、整流部26a側には電源
コード29aを介して、家庭電源等の交流電源に接続す
るための電源プラグ29が接続されている。
【0047】この電源回路26の整流部26aは、交流
電源から供給された交流電流(一般的には100Vであ
るが、200Vその他の電圧値でもよい。)を一定の電
圧値(例えば40V)に下げた後、この定電圧の交流を
直流に変換する整流回路としてのダイオードブリッジ7
1と、このダイオードブリッジ71の出力側端子間に介
在された平滑回路としてのコンデンサ72と、上述した
電源スイッチ135等を備えている。電源スイッチ13
5は、ダイオードブリッジ71と電源プラグ29との間
に介在されており、例えば40Vの交流電流がダイオー
ドブリッジ71において12Vの直流電流に変換されて
発振部26b側に出力される。
【0048】尚、電源スイッチ135とダイオードブリ
ッジ71との間に保護回路138を設ける構成とするこ
ともできる。この保護回路138としては、例えばフィ
ルタトランス等を適用することができ、このフィルタト
ランスで所定値以上の電圧を吸収することにより、整流
回路に過大な電圧が付加されるのを防止してダイオード
ブリッジ71の保護を図ることができる。
【0049】また、電源回路26の発振部26bは、整
流部26aの平滑回路に連続された高周波定電圧回路1
40と、この高周波定電圧回路140に連続された変換
回路141と、トランス78とを備えている。この発振
部26bの高周波定電圧回路140は、ダイオードブリ
ッジ71の出力側端子の一方に接続されたダイオード1
42と、このダイオード142の他端に接続された電圧
安定器143とを有している。電圧安定器143は、内
蔵された抵抗器143aと外付けされた抵抗器143b
とを具え、両抵抗器143a,143bは互いに並列に
接続されている。そして、上述した安定化スイッチ13
6が、外付けされた抵抗器143bと直列に接続されて
いる。
【0050】発振部26bの変換回路141は、互いの
エミッタ間が接続された2個のトランジスタ75,76
と、両トランジスタ75,76のコレクタ間に1次側が
接続されたトランス78とを備えている。2個のトラン
ジスタ75,76のベース間にはトランス78の制御用
コイル78aが接続され、そのエミッタ間にはダイオー
ドブリッジ71の出力側端子の他方が接続されている。
そして、トランス78の二次側に紫外線発生器10が接
続されている。
【0051】このような構成を有する電源回路26によ
れば、プラグ29を家庭電源に接続して紫外線発生器1
0に電力を供給することにより、整流部26a及び発振
部26bの働きを介して紫外線発生ランプ11から、波
長254nm付近に強い線スペクトルを有する紫外線が
放射される。この紫外線発生器10により発生する紫外
線を水道水に照射することにより、水道水に含まれてい
る微生物や細菌の殺菌処理を行うことができる。
【0052】また、紫外線発生ランプ11は、少なくと
も波長240nmから300nmまでの波長範囲の紫外
線を含む電磁波を発生するランプであり、特に、波長2
54nmの紫外線は殺菌力が強力であるため、上記微生
物や細菌の殺菌処理を効果的に行うことができる。更
に、紫外線発生ランプ11の紫外線の出力が0.001
mWから10mWという小さいものであるため、リザー
バタンク120の全体若しくは一部又はこれに収容され
るフロート弁127が紫外線に対して抵抗力の弱いポリ
カーボネートで形成されている場合にも、紫外線発生ラ
ンプ11から発生される紫外線によってリザーバタンク
120等の劣化が促進されることがなく、装置全体の耐
久性の低下を抑制することができる。尚、ボリューム式
スイッチ手段を用いて紫外線発生ランプ11の出力を不
点灯にならない程度に低く調整することにより、これら
リザーバタンク120等の劣化を更に抑制することがで
きる。
【0053】因みに、この紫外線発生ランプ11を使用
した実験例では、紫外線発生ランプ11が収容されてい
るリザーバタンク内の水に含まれている微生物の数は、
1ml当たり100 個であったが、紫外線発生ランプ1
1のないリザーバタンクの水に含まれている微生物の数
は、1ml当たり104 個であった。
【0054】このような構成を有する紫外線殺菌装置1
10は、例えば、図5に概略構成を示すような飲料供給
機に用いることができる。この飲料供給機150は、果
汁シロップ等の飲料原液を水又は炭酸水で希釈して飲料
を調合するポストミックス方式のディスペンサーであ
る。
【0055】このディスペンサー150において、紫外
線殺菌装置110のリザーバタンク120には紫外線発
生器10が収容されていて、水道管151の先端部に取
り付けられた給水弁152から水道水が供給される。こ
の水道水には消毒用塩素が残留しているため、給水弁1
52の前に活性炭フィルタ153を設けて水道水から塩
素を抜き取る脱塩処理を行うようにする。この脱塩処理
された原料水は、リザーバタンク120内において紫外
線発生器10から発生される紫外線の照射を受けること
により、水道水に含まれている微生物や細菌が殺菌され
る。
【0056】このリザーバタンク120の容量は2リッ
トル以下の小型タンクであって、180ccの水を5〜
8回分程度供給できる大きさである。このリザーバタン
ク120内の水量が所定量以下に低下すると、フロート
弁127が作動して自動的に水が補充され、常に一定量
以上の水量を確保するようになっている。
【0057】このリザーバタンク120には希釈水配管
154の一端が接続されていて、その他端には飲料供給
弁155が接続されている。図示しないが、飲料供給弁
155は、希釈水配管154を開閉する希釈水用バルブ
と、炭酸水配管161を開閉する炭酸水用バルブと、シ
ロップ配管162を開閉するシロップ用バルブとを有し
ており、これらのバルブは個別に開閉できると共に、互
いに連動して開閉できるようになっている。更に、希釈
水配管154内には、リザーバタンク120側から順に
液圧ポンプ156、冷却コイル157及び流量調整弁1
58が配置されている。このリザーバタンク120内の
原料水は液圧ポンプ156によって吸引され、その原料
水が冷却コイル157から流量調整弁158を経て飲料
供給弁155に供給される。
【0058】また、このディスペンサー150には、2
個のレギュレータ160a,160bを有する炭酸ガス
ボンベ160が設置され、各レギュレータ160a,1
60bから炭酸ガスが放出される。この炭酸ガスボンベ
160の一方のレギュレータ160aには炭酸水配管1
61の一端が接続され、他方のレギュレータ160bに
はシロップ配管162の一端が接続されている。そし
て、炭酸水配管161及びシロップ配管162の各他端
は共に飲料供給弁155に接続されている。
【0059】炭酸水配管161内には、炭酸ガスボンベ
160側から順にカーボネータ163、冷却コイル16
4及び流量調整弁165が配置されている。更に、カー
ボネータ163には、希釈水配管154に一端が連通さ
れた連通配管166の他端が接続されており、原料水を
カーボネータ163に供給できるようになっている。ま
た、シロップ配管162内には、炭酸ガスボンベ160
側から順にシロップタンク167、冷却コイル168及
び流量調整弁169が配置されている。
【0060】かくして、リザーバタンク120に貯留さ
れた原料水は、販売動作に応じて駆動されるポンプ15
6により吸引され、冷却コイル157及び流量調整弁1
58を介して飲料供給弁155に圧送される。そして、
飲料供給弁155が開いているときには、そのまま弁口
から吐出されてカップ170に供給される。一方、飲料
供給弁155が閉じているときには、連通配管166を
介してカーボネータ163の入口に原料水の圧力が付与
される。
【0061】ここで、カーボネータ163には炭酸ガス
ボンベ160の炭酸ガスが一方のレギュレータ160a
で一定圧力に調整された状態で供給され、一定圧力の炭
酸ガスが充満している。そのため、連通配管166を介
して原料水が高圧・高速でカーボネータ163内に吹き
込まれると、原料水は炭酸ガスを吸収して炭酸水とな
り、このカーボネータ163に貯えられる。その結果、
飲料供給弁155を開弁すると、冷却コイル164及び
流量調整弁165を介して飲料供給弁155に圧送され
てカップ170に送出される。
【0062】また、炭酸ガスボンベ160の炭酸ガス
は、他方のレギュレータ160bで一定圧力に調整され
た状態でシロップタンク167に供給される。そのた
め、飲料供給弁155を開弁すると、シロップタンク1
67内のシロップが冷却コイル168及び流量調整弁1
69を介して飲料供給弁155に圧送されてカップ17
0に送出される。
【0063】かくして、炭酸飲料を供給する場合には、
飲料供給弁155の希釈水用バルブを閉じた状態におい
て、その炭酸用バルブとシロップ用バルブとを共に開弁
する。これにより、上述したようにして炭酸水配管16
1から炭酸水が飲料供給弁155に供給されると共に、
シロップ配管162からシロップが飲料供給弁155に
供給され、この飲料供給弁155で混合されてカップ1
70に送出される。また、無炭酸飲料を供給する場合に
は、炭酸用バルブを閉じた状態において、希釈水用バル
ブとシロップ用バルブとを共に開弁する。これにより、
希釈水配管154から供給される原料水とシロップ配管
162から供給されるシロップとが飲料供給弁155で
混ぜ合わされて、カップ170に送出される。
【0064】このようなディスペンサー150におい
て、リザーバタンク120には紫外線発生器10が収容
されており、この紫外線発生器10が発生する紫外線に
よってリザーバタンク120内の原料水が常に殺菌され
ているため、衛生的な原料水を飲料供給弁155に供給
することができる。しかも、その原料水は活性炭フィル
タ153によって脱塩処理されていることから、塩素臭
のない美味しい飲料を供給することができる。
【0065】図8に示すように、本発明の電磁波発生器
の第2の例に係る紫外線発生器30は、上述した第1の
例に係る電磁波発生器10の両端のゴム栓13,14に
相当するゴム栓33,34を保護チューブ32の穴内に
収納する構成としたものである。この電磁波発生器30
に係るカバー部材である保護チューブ32の材質として
は、紫外線透過性を有する材料であることに加えて、熱
収縮性を有する合成樹脂材であることが必要である。
【0066】このように保護チューブ32の材質として
熱収縮性を要求するのは、保護チューブ32の両端部に
熱を加えて内側に塑性変形させることにより、ゴム栓3
3,34の抜け出しを防止するためである。保護チュー
ブ32は、上述した保護チューブ12と同様に両端が開
口された円形のパイプ状をなしており、紫外線ランプ1
1と同様の構成を有する光源としての紫外線発生ランプ
31が挿入されている。この保護チューブ32の穴に、
紫外線発生ランプ31を挿入した後、両端からキャップ
部材としてのゴム栓33,34がそれぞれ挿入されてい
る。
【0067】これらゴム栓33,34の外周面には、保
護チューブ32の内周面との接触性をよくするために複
数の環状溝が設けられている。そして、各ゴム栓33,
34は、保護チューブ32を側方から貫通して先端部が
外周面から半径方向内側に入り込む取付ねじ35によ
り、所定位置に位置決めされて固定されている。更に、
この状態で保護チューブ32の軸方向両端部を加熱して
内側に塑性変形させ、穴の縁を丸めるようにしている。
【0068】また、各ゴム栓33,34の内側には、上
述した例と同様に補強材36a,36bが充填されてお
り、この補強材36a,36bを介して紫外線ランプ3
1が保護チューブ32に対して両端支持されていると共
に、ゴム栓33,34内外のシール性が高められてい
る。更に、一方のゴム栓34には、中央部を軸方向に貫
通する貫通穴34aが設けられており、この貫通穴34
aには、ゴム栓34と別体に形成されたカバーチューブ
37の基部が嵌合固定されている。
【0069】このカバーチューブ37の基部には軸方向
に所定間隔あけて外向きのフランジ部37a,37bが
設けられており、これにより軸方向への移動を阻止して
ゴム栓34との一体性が確保されている。このカバーチ
ューブ37の穴には、紫外線ランプ31の両端から導出
されたリード線23a,23bが挿通されると共に、そ
の先端部には補強材36bの一部が入り込み、カバーチ
ューブ37内外の液密性が確保されている。このカバー
チューブ37及びゴム栓33,34の材質としてはシリ
コンゴムが好適であるが、紫外線に対する耐久性の高い
ものであれば、その他のゴム及び合成樹脂を用いること
もできる。
【0070】また、図9に示すように、本発明の電磁波
発生器の第3の例に係る紫外線発生器40は、上述した
第1の例に係る電磁波発生器10の保護チューブ12の
穴を一方にのみ開口させ、1個のゴム栓を用いる構成と
したものである。この電磁波発生器40のカバー部材で
ある保護チューブ42は、一端が閉鎖された円形(四角
形その他の多角形でもよい。)パイプ状をなしており、
その穴内に紫外線発生ランプ31が挿入されている。こ
の保護チューブ42の穴に紫外線発生ランプ31を挿入
した後、その開口部にキャップ部材としてのゴム栓44
が装着される。
【0071】このゴム栓44の内側には上述した例と同
様に補強材46が充填されており、この補強材46によ
って紫外線発生ランプ31の基端部が片持ち状に支持さ
れている。尚、図示しないが、紫外線発生ランプ31の
先端部にも鍔状の支持部材を嵌合させて設けることによ
り、紫外線発生ランプ31を両端支持する構成とするこ
ともできる。このように紫外線発生ランプ31を両端支
持する場合には、紫外線発生ランプ31の倒れを防止し
て、その先端部が保護チューブ42の内周面に当接する
のを防ぐことができる。
【0072】ゴム栓44は、上記ゴム栓14と略同様の
構成を有し、保護チューブ42の穴に嵌合される嵌合部
44aと、この嵌合部44aと同心をなすよう半径方向
外側に設けられたリング状の外筒部44bと、一対のリ
ード線23a,23bが挿通されるカバーチューブ47
とを備えている。このゴム栓44の嵌合部44aと外筒
部44bとの間には、保護チューブ42の開口側の端部
が挿入される環状溝44cが形成されている。
【0073】このような構成を有する紫外線発生器40
では、第1の例とは異なって、Oリングその他のシール
用リングをシール部材21として用いていないが、この
ような構造であっても、ゴム栓44の外筒部44b自体
の締付力或いは補強材46のシール性等によって保護チ
ューブ42内の液密性を十分に確保することができる場
合には、シール部材21は不要である。他の構成は、上
述した例と同様である。
【0074】図10に示すように、本発明の電磁波発生
器の第4の例に係る紫外線に近い波長範囲の青色可視光
線を発生する青色光発生器50は、多数の発光ダイオー
ド(LED)53を使用して光源としてのLED発光体
51を構成したものである。このLED発光体51は、
棒状に形成されたプリント配線基板からなる取付基板5
5と、この取付基板55に交互に千鳥状に配置されて取
り付けられた波長範囲が400nm程度から480nm
までの青色可視光線を発生する発光ダイオード53と、
同じく取付基板55に取り付けられたソケット56とを
有している。そして、発光ダイオード53及びソケット
56の各端子は、取付基板55に設けられたプリント配
線に接続されて通電可能とされている。
【0075】このLED発光体51の先端部には、これ
が収納されるカバー部材としての保護チューブ52の穴
に対して取付基板55の先端側を位置決めするための支
持部材57が取り付けられている。この支持部材57
は、取付基板55の先端部に嵌合される頭部57aと、
この頭部57aに連続して設けられ且つ半径方向外側に
放射状に突出する複数の半径方向凸起57bと、同じく
頭部57aに連続して設けられ且つ軸方向外側に突出す
る軸方向凸起57cとを有している。この支持部材57
の半径方向凸起57bを保護チューブ52の穴の内周面
に当接させると共に、軸方向凸起57cを穴の底面に当
接させることにより、LED発光体51の先端側の位置
決めがなされる。
【0076】このLED発光体51の基端部は、保護チ
ューブ52の軸方向の一方に開口する開口部を液密に閉
じることができるキャップ部材としてのゴム栓54に支
持されている。このゴム栓54は、保護チューブ52の
穴に嵌合される嵌合部54aと、この嵌合部54aと同
心をなすよう半径方向外側に設けられたリング状の外筒
部54bとを有し、嵌合部54aと外筒部54bとの間
には保護チューブ52の開口側の端部が挿入される環状
溝54cが形成されている。
【0077】このゴム栓54の環状溝54cには保護チ
ューブ52の開口側の端部が挿入され、外筒部54bを
締付バンド58で外側から締め付けることにより、この
電磁波発生器50の液密性が確保されている。この締付
バンド58は、外筒部54bよりも若干幅狭のバンド体
58aと、このバンド体58aの両端に連続し且つ半径
方向外側に対向設置された一対のフランジ部58bと、
これらフランジ部58bを貫通する締付ネジ58cとを
有している。この締付ネジ58cを締め込むことによ
り、外筒部54bが保護チューブ52の外周面に圧接さ
れて、ゴム栓54による液密性が確保される。この締付
バンド58の材質としては、光触媒作用を有する材料、
例えばチタン含有率の高い鋼板等が好適であるが、その
他の金属や合成樹脂等を用いることもできる。
【0078】更に、ゴム栓54の嵌合部54aの中央部
には、LED発光体51の取付基板55の他端を嵌合支
持できる嵌合穴54dが設けられており、この嵌合穴5
4dに取付基板55の他端を嵌合することによってLE
D発光体51が保護チューブ52の略中央部に保持され
ている。この状態では、LED発光体51の他端に設け
たソケット56には、ゴム栓54の嵌合部54aに内蔵
されたプラグ25aの接続部が接続されていて、取付基
板55を介して全ての発光ダイオード53と電気的に接
続されている。
【0079】ゴム栓54に内蔵されたプラグ25aに
は、絶縁性の被膜によって被覆されたリード線26が接
続され、これらはゴム栓54と一体に形成されて液密性
が確保されている。そして、ゴム栓54の外端面からリ
ード線25cが外部に導出され、その先端がソケット2
5bに接続されている。このソケット25bにはプラグ
27aが接続され、このプラグ27aにはリード線27
bを介して電源回路の第2の実施例を示すACアダプタ
28が接続されている。
【0080】このACアダプタ28にはリード線27c
を介して電源プラグ29が接続されている。この電源プ
ラグ29を家庭電源等の電源に接続することにより、A
Cアダプタ28を介してLED発光体51に電力が投入
され、多数の発光ダイオード53が一度に発光される。
【0081】これらの発光ダイオード53から放射され
る青色可視光線は比較的微弱であって殺菌等の効果も低
いものであるため、そのような微弱光下でも有効に殺菌
処理が行えるように保護チューブ52の外周面には、図
11A〜Cに示すような各種の模様を採用できる光触媒
層59が設けられている。この光触媒層59は、酸化チ
タン等の光触媒が光の照射を受けることにより光触媒反
応を生じさせるものであり、光励起された酸化チタンは
非常に強い酸化力を有するため、これを利用して微生物
や細菌等の殺菌を行うようにしたものである。
【0082】図11において、同図A及びBは、保護チ
ューブ52の外周面に直接光触媒層59A,59Bを設
けたものであり、同図Cは、保護チューブ52に装着さ
れる被覆部材49に光触媒層59Cを形成し、この被覆
部材49を介して保護チューブ52に光触媒層を設ける
ようにしたものである。
【0083】光触媒層59Aは、保護チューブ52の軸
方向に螺旋状に延びる一条の螺旋模様をなしており、ま
た、光触媒層59Bは、保護チューブ52の軸方向に直
線状に延びる4本の縦縞模様をなしている。これら光触
媒層59A,59Bは、光触媒の塗料を保護チューブ5
2の外周面に塗って紫外線で焼付けしてもよく、また光
触媒の塗料が塗布された紫外線透過性のテープを保護チ
ューブ52の外周面に巻き付けて固定させるようにして
もよい。更に、光触媒層の模様は、これらの例に限定さ
れるものではなく、例えば、横縞模様、水玉模様等の各
種の模様を採用することができる。
【0084】また、光触媒層59Cは、紫外線透過性の
材質からなる筒状の被覆部材49に光触媒の塗料を塗布
したものである。この被覆部材49に設けられる光触媒
層59Cの模様についても、螺旋模様、横縞模様、水玉
模様等の各種の模様を採用することができる。更に、被
覆部材49の形状としては、保護チューブ52が挿入さ
れる有底の筒体としてもよく、また、模様と同一の形状
に形成することもできる。
【0085】図12は、上述したような紫外線発生器3
0,40及び青色光発生器50を点灯駆動するための電
源回路の第2の例を示す回路図である。この電源回路2
8は、供給される交流電流を所定電圧の直流電流に変換
する整流部28aと、この直流電流に基づき所定の周波
数で発振させる発振部28bとを備えている。この電源
回路28の発振部28b側には、紫外線発生器30等が
接続され、整流部28a側には、家庭電源等の交流電源
に接続するための電源プラグ29が接続されている。
【0086】この電源回路28の整流部28aは、交流
電源から供給された交流電流(例えば100V)を一定
の電圧値(例えば40V)に下げて出力する定電圧回路
としての減圧器70と、この定電圧の交流を直流に変換
するダイオードブリッジ71と、このダイオードブリッ
ジ71の出力側端子間に介在されたコンデンサ72等を
備えている。この整流部28aのダイオードブリッジ7
1において、例えば40Vの交流電流が12Vの直流電
流に変換され、発振部28b側に出力される。
【0087】この電源回路28の発振部28bは、ダイ
オードブリッジ71の出力側端子の一方に接続されたコ
イル73と、互いのエミッタ間が接続された2個のトラ
ンジスタ75,76と、両トランジスタ75,76のコ
レクタ間に介在された発振用コンデンサ77と、同じく
トランジスタ75,76のコレクタ間に1次側が接続さ
れたトランス78と、このトランス78の二次側に接続
されたコンデンサ79等を備えている。2個のトランジ
スタ75,76のベース間にはトランス78の制御用コ
イル78aが接続され、そのエミッタ間はダイオードブ
リッジ71の出力側端子の他方に接続されている。そし
て、コイル73はトランス78の一次側に調整可能に接
続されていると共に、トランジスタ76のベース側にも
接続されている。
【0088】このような構成を有する電源回路28によ
れば、電源プラグ29を電源に接続して紫外線発生器1
0に電力を供給することにより、整流部28a及び発振
部28bの働きを介して紫外線発生器10から強い紫外
線が発射される。この紫外線発生器10から発生する紫
外線を用いることにより、水やその他の液体に含まれて
いる微生物や細菌等の殺菌処理を行うことができる。
【0089】このような電源回路28は、例えば、図1
3に示すような四角形の電源筐体80に収容されて使用
される。この図13に示す電源筐体80は、装置本体の
側壁等に固定されたフックに掛け止めて使用するように
したものである。この電源筐体80は、電源回路28を
構成する部品が収納される室を有するケース本体と、こ
のケース本体の収容室を開閉可能に閉じる蓋体とを有
し、ケース本体の一方の側面からは先端にプラグ27a
を有するリード線27bが導出され、他方の側面からは
先端に電源プラグ29を有するリード線27cが導出さ
れている。
【0090】更に、ケース本体の上部には、上方に展開
される取付板80aが設けられている。この取付板80
aには、フックに係止するための係止穴81aが設けら
れていると共に、この係止穴81aにはL字状に延びて
上方に開口されるガイド穴81bが連通されている。こ
のガイド穴81bに代えて、横方向に延びて側方に開口
されるガイド穴81cを設け、このガイド穴81cを係
止穴81aに連通させるようにしてもよい。このような
電源筐体80の材質としては、アルミニウム合金や鋼板
等の金属、絶縁性或いは難燃性等に優れた合成樹脂等を
用いることができる。
【0091】この実施例に係る電源筐体80によれば、
装置本体や壁等に取り付けられたフックやネジ等に係止
穴81aを引っ掛けるだけで簡単に取り付けることがで
き、着脱動作を容易に行うことができる。
【0092】また、電源筐体の他の例としては、図14
に示すような形状に構成することができる。この図14
に示す電源筐体82は、係止穴83aを有する取付板8
2a,82bを両側面から側方にそれぞれ突出させて設
けたものである。一対の取付板82a,82bの各係止
穴83aは横方向に延びるように開口されていて、各係
止穴83aの一方の側部には、斜め上方に延びるガイド
穴83bの下端部がそれぞれ連通されている。この例の
ように、係止穴83aを2箇所に設けて2本のフック等
で係合保持することにより、上述した電源筐体80と同
様の効果に加えて、電源筐体82の振れを防止して当該
電源筐体82の脱落を防ぐことができる。
【0093】これら電源筐体80,82は、紫外線発生
器10等の装置本体や建物の壁等に取り付けられたフッ
クやネジ或いはビス等に引っ掛けて使用するタイプのも
のであるが、装置本体や壁等に直接取り付ける構成とす
ることもできる。例えば、電源筐体80,82の背面に
両面テープ等の粘着用パッドを貼り付け、その粘着力に
よって固着するようにしてもよく、また、吸盤を背面に
取り付けて、その吸着力によって固着してもよい。更
に、上述したように電源筐体80,82にマグネットを
取り付け、このマグネットの磁力によって着脱可能に固
着する構造とすることもできる。尚、マグネットを使用
する場合、その電源筐体80,82の材質にはアルミニ
ウム合金或いは合成樹脂等を用いて、内蔵される電子部
品に影響を与えることがないようにする。
【0094】また、図15に示すように、本発明の電磁
波発生器の第5の例に係る紫外線発生器60は、上述し
た電源回路28を紫外線発生ランプ11と一体に設け、
保護チューブ12内に電源回路28を内蔵する構成とし
たものである。この紫外線発生器60は、上述した本発
明の第1の例と略同様の構成を有するもので、異なる点
は、紫外線発生ランプ11の両端部に設けられた電極保
持部17a,17bに電源回路28の構成部品を2組に
分けて収納したところである。
【0095】即ち、この紫外線発生器60は、紫外線発
生ランプ11が挿通される保護チューブ12と、この保
護チューブ12の両端の開口部を閉じるゴム栓13,1
4とを有し、紫外線発生ランプ11の電極保持部17
a,17bには円筒状の電源ホルダ61がそれぞれ取り
付けられている。電源ホルダ61は内向きのフランジ部
61aを有し、そのフランジ部61aには電極保持部1
7a,17bが挿通される長穴が形成されている。これ
ら電源ホルダ61の穴内には、電源回路28を構成する
電子部品62が搭載された絶縁基板63がそれぞれ嵌合
されている。
【0096】このように電源ホルダ61が取り付けられ
た紫外線発生ランプ11の基端側がゴム栓14によって
嵌合保持されており、その電源ホルダ61から導出され
たリード線23がカバーチューブ14dの穴に挿通され
ている。そして、カバーチューブ14dとリード線23
との間にはシール剤を充填して液密性を確保するように
する。他の構成は、上記第1の例と同様である。
【0097】この第5の例に係る紫外線発生器60によ
れば、電源回路がランプ部分に一体形成されるため、ラ
ンプ部分を含めた装置全体の取扱の利便性を高めること
ができる。
【0098】このような構成を有する紫外線発生器1
0,30,40,60及び青色光発生器50は、上述し
た図5に示す第1の実施の例の他、図16〜図20に示
すような状態によっても使用される。
【0099】図16は、自動給茶器の貯水タンクに紫外
線発生器10を収容して原料水の殺菌等を行うようにし
た例を示すものである。この自動給茶器65は、水が供
給されるリザーバタンク66と、このリザーバタンク6
6に収納された水を所定温度に加熱する加熱ヒータ67
と、所定量の茶葉を受けて湯を通す受け皿69と、茶の
濃度を調整する混合皿85と、茶葉が収納される茶葉タ
ンク90等を備えている。リザーバタンク66は、上面
に開口した四角形の匣体からなるタンク本体66aと、
このタンク本体66aの上部に着脱可能に装着されて開
口部を閉じることができるタンク蓋体66bとからな
り、タンク蓋体66bには取手66cが取り付けられて
いる。
【0100】このリザーバタンク66の外側には、タン
ク本体66aの周囲を囲う加熱装置としての加熱ヒータ
67が取り付けられている。この加熱ヒータ67を作動
させてタンク本体66a内の水を加熱することにより、
水を沸騰させた湯が得られる。このリザーバタンク66
内に、上述したような紫外線発生器10,30,40,
60又は青色光発生器50のうちの任意の発生器(例え
ば、紫外線発生器10)が収納される。この紫外線発生
器10は、その全体が完全に水に浸漬される状態で用い
られるが、その一部が水面から露出するように用いても
よい。この紫外線発生器10に接続されたACアダプタ
28は、断熱部材86を介してタンク本体66aの側面
に取り付けられている。
【0101】このリザーバタンク66の底面には湯供給
口87aと追い湯口88aとが設けられていて、湯供給
口87aには湯供給弁87bが取り付けられ、追い湯口
88aには追い湯調整弁88bが取り付けられている。
これら湯供給弁87b及び追い湯調整弁88bは制御信
号の入力によって自動的に開閉動作の可能な弁装置(例
えば電磁開閉弁等)によって構成され、それぞれ弁の開
閉時間を調節することにより湯供給口87a又は追い湯
口88aを通過する湯の量が調節可能とされている。
【0102】この湯供給口87aの先端部には、適当な
量の茶葉が収納される受け皿69が移動可能に配置され
ている一方、追い湯口88aの先端部には、搾り出され
た茶に湯を混ぜ合わせて濃度を調整する混合皿85が配
置されている。この混合皿85は漏斗状をなしていて湯
供給口87aの下方に設けられ、受け皿69から出され
る茶と追い湯口88aから出される湯とを受けることが
できるようになっている。この混合皿85に設けられた
給茶口85aの下方に飲料カップ89が設置される。
【0103】予め適当な量の茶葉が収納される茶葉タン
ク90は、上面に開口した筒状の匣体からなるタンク本
体90aと、このタンク本体90aの上部に着脱可能に
装着されて開口部を閉じることができるタンク蓋体90
bとからなり、タンク蓋体90bには取手90cが取り
付けられている。この茶葉タンク90の底面には茶供給
口91aが設けられていて、この茶供給口91aには茶
供給弁91bが取り付けられている。この茶供給弁91
bは、制御信号の入力によって自動的に開閉動作の可能
な弁装置(例えば電磁開閉弁等)によって構成され、そ
の弁の開閉時間を調節することにより茶供給口91aを
通過する茶葉の量が調節可能とされている。
【0104】この茶葉タンク90とリザーバタンク66
との間を受け皿69が移動可能とされており、茶供給口
91aの下方にて所定量の茶葉が受け皿69に供給さ
れ、湯供給口87aの下方に移動したところで湯を供給
することによって茶が搾り出され、その茶が受け皿69
に設けられた多数の穴(或いは網目等)を貫通して混合
皿85内に流れ落ちる。この混合皿85において茶が、
必要により追い湯口88aから供給される湯と混合され
て、給茶口85aから飲料カップ89に流入される。
【0105】このような構成及び作用を有する自動給茶
器65において、水が貯留されるリザーバタンク66に
は紫外線発生器10が収納されており、しかも、紫外線
発生器10の全体が完全に水中に浸漬されているため、
沸騰だけでは十分な効果が得られない原料水の殺菌処理
を、紫外線発生器10から発生させる紫外線によって確
実且つ完全に行うことができる。更に、リザーバタンク
66内に水のカビ臭やスライムの悪臭が混じらないた
め、その水を飲む人に不快感を与えることがなく、おい
しい水を提供することができる。
【0106】図17は、冷却水給水器のリザーバタンク
に紫外線発生器40を使用した例を示すものである。こ
の冷却水給水器92は、リザーバタンク93内に収納さ
れた水を所定温度に冷却した後、飲料水として給水でき
るようにしたものである。リザーバタンク93は、上面
に開口した有底の円形筒体からなるタンク本体93a
と、このタンク本体93aの上面開口部を開閉可能に閉
じるタンク蓋体93bとを有している。そして、タンク
本体93aの底面には給水管94aが接続され、この給
水管94aの先端部には給水バルブ94bが取り付けら
れている。
【0107】このリザーバタンク93の外側には、図示
しない水冷却装置が設けられており、タンク内に収納さ
れた水を所定温度以下に冷却して保持できるように構成
されている。更に、タンク蓋体93bには紫外線発生器
40のカバーチューブ47が挿通され、このカバーチュ
ーブ47を貫通して外部に露出されたプラグ48は、給
水器本体に取り付けられたACアダプタ28に接続され
ている。この紫外線発生器40をリザーバタンク93内
の所定位置に固定するため、保護チューブ42には固定
クリップ95が取り付けられている。
【0108】この固定クリップ95は、保護チューブ4
2を嵌合保持する保持部95aと、この保持部95aの
両側に連続する固定部95bとからなり、これらは針金
のような細長い部材によって一体に形成されている。即
ち、固定クリップ95は、針金状部材を円弧状に湾曲さ
せて一対の保持部95aを形成すると共に、これら保持
部95aの両端にU字状に湾曲された固定部95bをそ
れぞれ連続させることによって形成されている。そし
て、保持部95aの弾性による挟持力で紫外線発生器4
0を把持する一方、保持部95aに対する固定部95b
の弾性によって紫外線発生器40をリザーバタンク93
内の任意の位置に位置決め固定するための固定力を付与
している。
【0109】かくして、この固定クリップ95によれ
ば、保持部95aに紫外線発生器40を保持した状態で
リザーバタンク93内に収納し、両端の固定部95bを
タンク本体93aの内面に圧接させることにより、その
位置で固定クリップ95を固定することができる。この
固定クリップ95を用いることにより、水の浮力による
紫外線発生器40の浮き上がりを防止して、常に水中内
から紫外線による水の殺菌処理を実行することができ、
微生物や細菌の増殖を防止して、衛生的な水を給水する
ことができる。
【0110】尚、固定クリップ95の材質としては、水
に対する耐腐食性の高いステンレス鋼が好適であるが、
他の金属は勿論のこと、合成樹脂材その他各種の材料を
用いることもできる。また、板状の部材を同様に折り曲
げることによって固定クリップを構成してもよい。
【0111】図18は、水洗トイレ装置96の水洗タン
ク97及びお尻洗い用温水タンク98に紫外線発生器4
0を使用した例を示すものである。この水洗トイレ装置
96は、水洗便器99と、この水洗便器99を水洗いす
るための水洗タンク97と、お尻を洗うための温水タン
ク98とを備えている。水洗タンク97と水洗便器99
とは連通管100によって連結されている一方、温水タ
ンク98と水洗便器99とは配管101によって連通さ
れている。
【0112】また、水洗タンク97は、上面に開口した
四角形の匣体からなるタンク本体97aと、このタンク
本体97aの上面開口部を開閉可能に閉じるタンク蓋体
97bとを有し、タンク本体97aには、連通管100
を開閉させて所定量の水を水洗便器99に流すことがで
きる弁開閉装置102が取り付けられている。この水洗
タンク97には、図示しない水道に連通された配管が接
続されており、弁開閉装置102の作動により一定量の
水道水が常時タンク内に貯留されるようになっている。
【0113】この水洗タンク97内に紫外線発生器40
が収納されており、その紫外線発生器40は自重により
水底に横たえられて、当該紫外線発生器40の全体が完
全に水中に埋没されている。そして、紫外線発生器40
のリード線26はタンク本体97aの上端部からタンク
外に取り出され、その先端のソケット25bはACアダ
プタ28のソケット27aに接続されている。尚、AC
アダプタ28は、両面テープ等の固定手段によってタン
ク蓋体97bの上面に取り付けられている。
【0114】また、温水タンク98は、タンクカバー1
03内に収納されている。この温水タンク98には、水
洗タンク97と同様に図示しない水道の配管が接続さ
れ、常時所定量の水が温水タンク98内に貯留される構
造となっている。
【0115】このような構成を有する水洗トイレ装置9
6においては、紫外線発生器40が水洗タンク97又は
温水タンク98に蓄えられた水中に完全に浸漬されるた
め、これらのタンク97,98を大型化することなく、
紫外線によって殺菌された衛生的な水で水洗便器99を
洗い、或いは殺菌された衛生的な水でお尻を洗うことが
できる。従って、トイレ回りの水関係を衛生的に保持す
ることができ、水洗用及びお尻洗い用として衛生的な水
を十分に供給することができる。
【0116】図19は、水洗トイレ装置96の水洗タン
ク97の他の例を示すもので、紫外線発生器40の固定
用として板材によって形成された固定クリップ104を
使用し、この固定クリップ104で紫外線発生器40を
所定位置に保持するようにしたものである。この場合に
は、紫外線発生器40が水洗タンク97の所定位置に常
に保持されるため、収納されている水を満遍なく、しか
も効率よく殺菌処理することができる。
【0117】尚、図19に示す水洗タンク97では、A
Cアダプタ28に吸盤105を取り付けている。この吸
盤105をタンク本体97aの側面に吸着させることに
よりACアダプタ28が水洗タンク97の側面に取り付
けられている。
【0118】また、電磁波発生器40には、図20に示
すような固定部材106を使用することができる。この
固定部材106は、紫外線発生器40の補強材として用
いることができ、或いは図10に示す青色光発生器50
による光触媒反応処理に用いることもできる。
【0119】固定部材106は、互いに等角度間隔に配
置された3枚の羽根板106aと、この羽根板106a
の長手方向両端部を互いに連結する連結リング106b
とを有し、3枚の羽根板106aは略等角度となるよう
に放射状に配置されている。連結リング106bの穴径
は、紫外線発生器40の保護チューブ42よりも若干大
きく形成し、これらの保護チューブ42が容易に挿入で
きるようにする。この固定部材106の材質としては、
比重の大きな金属、セラミック等が好適であるが、比重
が大きいものであれば合成樹脂を用いることもできる。
【0120】この固定部材106を紫外線発生器40又
は青色光発生器50の補強材として用いる場合には、連
結リング106bに保護チューブ42,52を挿通する
だけでよく、その状態で水洗タンク97の水中に埋没さ
せるようにする。このように用いるときには、水の給水
や排水等による水流によっても紫外線発生器40又は青
色光発生器50が移動することがなく、紫外線発生器4
0又は青色光発生器50を常に一定の高さに保持してお
くことができる。
【0121】また、固定部材106を青色光発生器50
による光触媒反応処理に用いる場合には、保護チューブ
52の外周面に設けた光触媒層59A〜59Cを、各羽
根板106aの表面に設ける構成とする。この場合に
は、光触媒層59A〜59Cの表面積を極めて大きなも
のとすることができるため、紫外線に近い波長範囲の青
色可視光線を受光することによって反応が進行する酸化
チタンの酸化力により、有機物の合成や分解反応を効率
よく行うことができ、微生物や細菌の殺菌に寄与するこ
とができる。
【0122】以上説明したが、本発明は上述した例に限
定されるものではなく、例えば、上記実施の例において
は、光源の具体例として紫外線発生ランプ11を適用し
た例について説明したが、光源としては紫外線又は紫外
線に近い波長範囲の青色可視光線を含む光を発生し得る
ものであればよく、例えば、蛍光灯、高圧水銀灯、低圧
水銀灯、超高圧水銀灯、超低圧水銀灯、キセノンランプ
等を用いることもできる。このように、本発明は、その
趣旨を逸脱しない範囲で種々変更できるものである。
【0123】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の電磁波
殺菌装置によれば、電磁波発生器と貯留タンクとを備
え、その貯留タンクの全体若しくは一部又はこのタンク
内に収容されるフロート弁等の部品が所定の電磁波に対
して抵抗力の弱い材質で形成されている場合にも、その
電磁波によって貯留タンク等の劣化が促進されることが
なく、貯留タンク内を通過する液体に含まれている微生
物や細菌を殺菌して、衛生的な液体が得られる電磁波殺
菌装置を提供することができる。
【0124】また、請求項5の電磁波発生器によれば、
波長180nmから480nmまでの波長範囲内の電磁
波を発生する光源と、この電磁波を透過するカバー部材
と、カバー部材の開口部を液密に封止するキャップ部材
とを備え、光源が収納されるカバー部材の内部を密封す
る構成としたため、水その他の液体に浸漬させることに
よっても液漏れ等の不具合を生ずることがなく、液体に
対して強い紫外線を照射させることができて、微生物や
細菌を効果的に殺菌することができる電磁波発生器を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電磁波殺菌装置の第1の例を示す斜視
図である。
【図2】図1に示す電磁波殺菌装置の平面図である。
【図3】図1に示す電磁波殺菌装置の側面図である。
【図4】図1に示す電磁波殺菌装置に係る電源回路の第
1の例を示す説明図である。
【図5】図1に示す電磁波殺菌装置を適用した飲料供給
機の概略構成を示す説明図である。
【図6】本発明の電磁波発生器として紫外線発生器の第
1の例を示す断面図である。
【図7】図6に示す電磁波発生器に用いられる保護チュ
ーブの製造過程を説明するもので、図7Aは加工前の状
態を示す正面図、図7Bは加工後の状態を示す正面図、
図7Cは加工後の状態を示す平面図である。
【図8】本発明の電磁波発生器として紫外線発生器の第
2の例を示す断面図である。
【図9】本発明の電磁波発生器として紫外線発生器の第
3の例を示す断面図である。
【図10】本発明の電磁波発生器として紫外線に近い波
長範囲の青色可視光線を発生する青色光発生器の例を示
す断面図である。
【図11】図10に示す電磁波発生器の光触媒層を説明
するもので、図11Aは保護チューブの外周面に螺旋状
の光触媒層を設けた状態を示す正面図、図11Bは保護
チューブの外周面に直線状の光触媒層を設けた状態を示
す正面図、図11Cは保護チューブに装着される被覆部
材に直線状の光触媒層を設けた状態を示す平面図であ
る。
【図12】本発明の電磁波発生器のための電気回路の第
2の例を示す回路図である。
【図13】図12に示す電気回路が収納されたACアダ
プタの第1の例を示す斜視図である。
【図14】図12に示す電気回路が収納されたACアダ
プタの第2の例を示す斜視図である。
【図15】本発明の電磁波発生器として紫外線発生器の
第4の例を示す断面図である。
【図16】本発明の電磁波発生器の使用状態の第2の例
を示すもので、自動給茶器の概略構成を示す説明図であ
る。
【図17】本発明の電磁波発生器の使用状態の第3の例
を示すもので、冷却水給水器の概略構成示す説明図であ
る。
【図18】本発明の電磁波発生器の使用状態の第4の例
を示すもので、水洗トイレ装置の概略構成示す説明図で
ある。
【図19】本発明の電磁波発生器の使用状態の第5の例
を示すもので、水洗タンクの概略構成示す説明図であ
る。
【図20】本発明の電磁波発生器のための固定クリップ
を示す斜視図である。
【図21】従来の電磁波殺菌装置を示す断面図である。
【符号の説明】
10,30,40,60…紫外線発生器(電磁波発生
器)、 11,31…紫外線発生ランプ(光源)、 1
2,32,42,52…保護チューブ(カバー部材)、
13,14,33,34,44,54…ゴム栓(キャ
ップ部材)、 14d,47…カバーチューブ、 15
…ランプ本体、 21…シール部材、 22a,22
b,36a,36b,46…補強材、 26,28…電
源回路(ACアダプタ)、 50…青色光発生器(電磁
波発生器)、 51…LED発光体(光源)、 53…
発光ダイオード、 59A,59B,59C…光触媒
層、 65…自動給茶器、 66,93,120…リザ
ーバタンク(貯留タンク)、 92…冷却水給水器、
96…水洗トイレ装置、 110…紫外線殺菌装置(電
磁波殺菌装置)、 127…フロート弁、 150…飲
料供給機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C02F 1/32 C02F 1/32 1/72 101 1/72 101 E03C 1/10 E03C 1/10 // H05B 41/24 H05B 41/24 U (72)発明者 高橋 靖忠 東京都千代田区神田和泉町1番地 神田和 泉町ビル キリンビバレッジ株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波長180nmから480nmまでの波
    長範囲内の電磁波を発生する光源を有し且つ少なくとも
    当該光源が液密に封止された電磁波発生器と、 上記電磁波を照射すべき液体が貯留される貯留タンクと
    を備え、 上記貯留タンクの全体若しくは一部又は当該貯留タンク
    内に収容される部品が上記電磁波に対して抵抗力の弱い
    材質で形成されており、この貯留タンク内に上記電磁波
    発生器を収容した状態で当該貯留タンク内に上記液体を
    通過させて当該液体を殺菌するようにしたことを特徴と
    する電磁波殺菌装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電磁波殺菌装置におい
    て、 上記電磁波発生器は、少なくとも波長240nmから3
    00nmまでの波長範囲の紫外線を含む電磁波を発生す
    る紫外線発生ランプであることを特徴とする電磁波殺菌
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の電磁波殺菌装置におい
    て、 上記紫外線発生器は、消費電力が10W以下の紫外線発
    生ランプであって、当該紫外線発生ランプの波長254
    nmの紫外線の出力が0.001mWから10mWであ
    ることを特徴とする電磁波殺菌装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の電磁波殺菌装置におい
    て、 上記貯留タンクは、上面に開口するタンク本体と、この
    タンク本体の開口部を開閉可能に閉じるタンク蓋体とか
    らなり、これらタンク本体及びタンク蓋体の全体又は一
    部が紫外線に対して抵抗力の弱い合成樹脂によって形成
    されていることを特徴とする電磁波殺菌装置。
  5. 【請求項5】 波長180nmから480nmまでの波
    長範囲内の電磁波を発生する光源と、 上記光源が収容されると共に当該光源より放射される上
    記電磁波を透過させるカバー部材と、 上記カバー部材の上記光源が挿入される開口部を液密に
    封止するキャップ部材とを備え、 上記光源より引き出されたリード線を上記キャップ部材
    を介して導出させて上記カバー部材の内部を密封したこ
    とを特徴とする電磁波発生器。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の電磁波発生器において、 上記光源は、少なくとも波長240nmから300nm
    までの波長範囲の紫外線を含む電磁波を発生する紫外線
    発生ランプであることを特徴とする電磁波発生器。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の電磁波発生器において、 上記カバー部材は軸方向の両端に上記開口部を有する筒
    体からなり、当該筒体の両端開口部には上記キャップ部
    材がそれぞれ装着され、当該キャップ部材の少なくとも
    一方より上記リード線を導出させたことを特徴とする電
    磁波発生器。
  8. 【請求項8】 請求項5記載の電磁波発生器において、 上記カバー部材は軸方向の一端に上記開口部を有する有
    底の筒体からなり、当該筒体の開口部に、上記リード線
    を導出させた上記キャップ部材が装着されることを特徴
    とする電磁波発生器。
  9. 【請求項9】 請求項5記載の電磁波発生器において、 上記カバー部材の外周面又は内周面には、上記光源より
    放射される電磁波の照射を受けることにより光触媒反応
    を生じさせる光触媒層を設けたことを特徴とする電磁波
    発生器。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の電磁波発生器におい
    て、 上記光触媒層は酸化チタンの薄膜からなり、この酸化チ
    タンの薄膜を上記カバー部材の外周面に直接形成するか
    又は上記電磁波を透過する材質からなる中間部材を介し
    て形成したことを特徴とする電磁波発生器。
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