JPH1173683A - 情報記録媒体 - Google Patents

情報記録媒体

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JPH1173683A
JPH1173683A JP9232724A JP23272497A JPH1173683A JP H1173683 A JPH1173683 A JP H1173683A JP 9232724 A JP9232724 A JP 9232724A JP 23272497 A JP23272497 A JP 23272497A JP H1173683 A JPH1173683 A JP H1173683A
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JP
Japan
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pressure
sensitive adhesive
layer
adhesive layer
recording medium
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Pending
Application number
JP9232724A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Tomita
俊彦 富田
Hitoshi Matsuoka
均 松岡
Kenjiro Hayashi
健二郎 林
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Publication date
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  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】湿熱環境下でも反りや変形等が小さく、耐湿熱
性および耐久性の双方の特性を備えた情報記録媒体を提
供する。 【解決手段】第1の記録層6aと第2の記録層6bが感
圧性接着剤層5を介して接着された情報記録媒体1であ
る。そして、上記感圧性接着剤層5の表面の弾性率
(Y)が0.1≦Y≦2kg/cm2 の範囲に設定さ
れ、かつ、感圧性接着剤層5の厚み方向中心部の弾性率
(X)が2<X≦100kg/cm2 の範囲に設定され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光磁気的あるいは
光相変化的に情報を記録し、かつ、記録した情報を読み
取ることが可能な情報記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光磁気的あるいは光相変化的に情報を記
録し、かつ、記録した情報を読み取ることが可能な情報
記録媒体のなかでも、特に光記録媒体は、レーザー光の
照射により情報を記録し、かつ、記録した情報を読み取
ることが可能なものである。このような光記録媒体とし
ては、例えば図3の断面図に示すように、円盤形状の光
記録媒体(光ディスク)11がある。この光ディスク1
1は、各透明基板12a,12bの片面に光記録層13
a,13bが形成され、その表面にさらに透明保護層1
4a,14bが形成されてなる2枚の光ディスク基板1
6a,16bを、接着剤層15を介して各光ディスク基
板16a,16bの透明保護層14a,14bが互いに
対面するよう貼り合わされて構成されている。図におい
て、17は光ディスク11の略中央に穿設された孔であ
る。
【0003】そして、上記光ディスク11は、例えばつ
ぎのような方法によって作製される。すなわち、まず透
明基板12a,12bを射出成形等の方法により作製し
た後、その表面に光記録層13a,13bをスパッタリ
ング等により形成し、その表面にさらに透明保護層14
a,14bをスピンコート法等により形成して2枚の光
ディスク基板16a,16bを作製する。つぎに、上記
光ディスク基板16a,16bの表面にスピンコート
法、スクリーン印刷法等により接着剤を塗布して接着剤
層15を形成し、この接着剤層15を介して、上記光デ
ィスク基板16a,16bを貼り合わせて光ディスク1
1を作製している。なお、上記接着剤としては、従来よ
り、光硬化性接着剤、熱硬化性接着剤等の反応性接着
剤、ホットメルト接着剤等が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記透
明基板12a,12bの射出成形時等に透明基板12
a,12bに反りが生じたり、あるいは上記光記録層1
3a,13b、透明保護層14a,14bの形成時に反
りや変形等が生じるため、これらを用いて形成した光デ
ィスク基板16a,16bにも、同様に反りや変形等が
生じる。そのため、この光ディスク基板16a,16b
を貼り合わせてなる光ディスク11は、接着剤層15の
厚みが均一でなく、光ディスク11自身に反りや変形等
が生じるため、記録媒体の情報の記録や読み取り(再
生)において支障が生じるという問題を有している。な
お、上記光ディスク基板16a,16bを加熱や圧縮に
より貼り合わせて光ディスク11を作製したとしても、
湿熱環境下では経時的に接着剤層15の厚みが不均一と
なり、光ディスク11自身に反りや変形等の問題が生じ
る。このように、湿熱環境下でも反りや変形等が小さ
く、耐湿熱性および耐久性の双方の特性を備えた情報記
録媒体は未だ得られていないのが実情であり、このよう
な情報記録媒体の開発が待望されている。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、湿熱環境下でも反りや変形等が小さく、耐湿熱
性および耐久性の双方の特性を備えた情報記録媒体を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の情報記録媒体は、第1の記録層と第2の記
録層が感圧性接着剤層を介して接着された情報記録媒体
であって、上記感圧性接着剤層の表面の弾性率(Y)が
0.1≦Y≦2kg/cm2 の範囲に設定され、かつ、
感圧性接着剤層の厚み方向中心部の弾性率(X)が2<
X≦100kg/cm2 の範囲に設定されているという
構成をとる。
【0007】すなわち、本発明者らは、湿熱環境下でも
反りや変形等が小さく、耐湿熱性および耐久性の双方の
特性を備えた情報記録媒体を得るべく鋭意研究を重ね
た。その結果、情報記録媒体の接着剤層に着目し、接着
剤層の表面および厚み方向中心部の弾性率を特定の範囲
に設定すると、光記録層や透明保護層の面状態に左右さ
れることなく基板を貼り合わせることが可能となり、所
期の目的を達成できることを見出し本発明に到達した。
【0008】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を詳
しく説明する。
【0009】本発明の情報記録媒体は、第1の記録層と
第2の記録層が感圧性接着剤層を介して接着された情報
記録媒体であって、上記感圧性接着剤層の表面の弾性率
(Y)が0.1≦Y≦2kg/cm2 の範囲に設定さ
れ、かつ、感圧性接着剤層の厚み方向中心部の弾性率
(X)が2<X≦100kg/cm2 の範囲に設定され
ている。
【0010】本発明の情報記録媒体の一例としては、図
2の平面図に示すように、円盤形状の光記録媒体(光デ
ィスク)1があげられ、その略中央には孔7が穿孔され
ている。上記光記録媒体(光ディスク)1は、図1の断
面図に示すように、各透明基板2a,2bの片面に光記
録層3a,3bが形成され、その表面にさらに透明保護
層4a,4bが形成されてなる2枚の光ディスク基板6
a,6bを、特殊な感圧性接着剤層(感圧性接着剤シー
ト)5を介して各光ディスク基板6a,6bの透明保護
層4a,4bが互いに対面するよう貼り合わされて構成
されている。
【0011】上記特殊な感圧性接着剤層5は、特定の中
間層5aとこの中間層5aの両面に形成された特定の表
層5bの3層構造からなる。
【0012】上記特定の中間層5aは、その弾性率
(X)が2<X≦100kg/cm2 の範囲であること
が必要であり、好ましくは3≦X≦50kg/cm2
範囲である。すなわち、上記中間層5aの弾性率(X)
が2kg/cm2 以下であると、得られる情報記録媒体
の湿熱環境下での反りや変形等が大きく、情報記録媒体
としての使用に適さなくなり、100kg/cm2 を超
えると、接着強度が低くなり、ディスクの剥離が生じる
からである。
【0013】上記特定の中間層5aは、その厚みが感圧
性接着剤層5全体の厚みの1/2以上になるよう設定す
ることが好ましい。すなわち、上記中間層5aの厚みが
感圧性接着剤層5全体の厚みの1/2未満であると、得
られる情報記録媒体の耐湿熱性が低下するおそれがある
からである。
【0014】上記中間層5aの両面に形成される特定の
表層5bは、その弾性率(Y)が0.1≦Y≦2kg/
cm2 の範囲であることが必要であり、好ましくは0.
5≦Y≦2kg/cm2 の範囲である。すなわち、上記
表層5bの弾性率(Y)が0.1kg/cm2 未満であ
ると、耐湿熱性が極端に悪くなり、2kg/cm2 を超
えると、光記録層3a,3bや透明保護層4a,4bの
面状態(凸凹)を吸収できず透明基板2a,2bの貼り
合わせが困難で外観が不良となるとともに、チルト角、
面振れ、加速度等の悪化を招くからである。
【0015】上記中間層5aおよび表層5bにおける弾
性率は、厚み1mm、幅10mm、長さ100mmのサ
ンプルを用いた場合の引張速度300mm/分における
初期弾性率(初期の伸び−荷重曲線の接線で、伸び10
0%の時の値を読み、これを断面積で除した値である)
をいい、テンシロン(UTM−III −100、オリエン
テック社製)を用いて測定される。
【0016】そして、上記特殊な感圧性接着剤層5は、
さらに前記特性(a)〜(c)の全てを備えたものが好
ましい。
【0017】前記特性(a)の屈折率は1.55±0.
1の範囲内にあるものが好ましい。すなわち、屈折率が
上記範囲を外れると、透明保護層4a,4b形成材料と
して用いられるポリカーボネイトの屈折率との差が大き
くなりすぎ、情報記録媒体としての使用に適さなくなる
傾向がみられるからである。上記屈折率はアッベ屈折計
(アッベ屈折計1T・4T、ATAGO社製)を用いて
測定される。
【0018】前記特性(b)の全光線透過率は、下記の
式に基づいて算出される値であり、濁度計(MODEL
1001DP、日本電色工業社製)を用いて測定され
る。上記全光線透過率は80%以上であることが好まし
く、特に好ましくは85%以上である。すなわち、全光
線透過率が80%未満であると、透過量が減少し、良好
な透明性が得られず、情報記録媒体としての使用に適さ
なくなる傾向がみられるからである。
【0019】
【数1】 全光線透過率=(全光線透過量/入射光量)×100
【0020】前記特性(c)のヘイズとは、光が透明な
材料中を通過するとき、材料の種類によって反射や吸収
のほかその材料の固有の性質によって光が拡散され、不
明瞭なくもり状外観を示す現象をいい、透明なものに入
射した光線が拡散する度合をヘイズ(曇値)という。こ
のヘイズ(曇値)は、測定対象物の拡散光透過率
(T d )と全光線透過率(Tt )の比(Td /Tt )を
いい、濁度計(MODEL1001DP、日本電色工業
社製)を用いて測定される。上記ヘイズは5%以下であ
ることが好ましく、特に好ましくは3%以下である。す
なわち、ヘイズが5%を超えると、白濁が発生し、良好
な透明性が得られず、情報記録媒体としての使用に適さ
なくなる傾向がみられるからである。
【0021】上記特殊な感圧性接着剤層5の形成材料と
しては、シリコーン系、アクリル系、ゴム系の感圧性接
着剤等が好ましい。これらは単独でもしくは2種以上併
せて用いられる。なかでも、光記録層3a,3bへの影
響および透明性の観点から、シリコーン系の感圧性接着
剤(例えば、信越化学工業社製のKR−101−10
等)、アクリル系の感圧性接着剤が特に好ましい。
【0022】上記感圧性接着剤層5形成材料には、上記
感圧性接着剤等のほかに添加剤を適宜に配合することも
可能である。上記添加剤としては、過酸化ベンゾイル、
トルエン、光重合開始剤(例えば、1−ヒドロキシシク
ロヘキシルフェニルケトン、ベンゾフェノン等)、内部
架橋剤(例えば、トリメチロールプロパントリアクリレ
ート、エチレングリコールジアクリレート等)等があげ
られる。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いら
れる。そして、上記添加剤の配合割合は、上記感圧性接
着剤等100重量部(以下「部」と略す)に対し0.2
〜20部の範囲に設定するのが好ましく、特に好ましく
は0.5〜15部の範囲である。
【0023】上記特殊な感圧性接着剤層5の厚みは10
0μm以下が好ましく、特に好ましくは10〜100μ
mの範囲、最も好ましくは20〜50μmの範囲であ
る。すなわち、上記感圧性接着剤層5の厚みが100μ
mを超えると、ずれ(クリープ)が大きくなり、貼り合
わせたディスクが変形するおそれがあるからである。ま
た、上記中間層5aの厚みは、前述のように、感圧性接
着剤層5全体の厚みの1/2以上に設定することが好ま
しく、具体的には中間層5aの厚みは、5〜50μmの
範囲が好ましく、特に好ましくは15〜40μmの範囲
である。さらに上記表層5bの厚みは2〜25μmの範
囲が好ましく、特に好ましくは5〜15μmの範囲であ
る。
【0024】また、上記感圧性接着剤層5の厚み精度
は、±10%の範囲内にあるのが好ましく、特に好まし
くは±7%の範囲内である。すなわち、感圧性接着剤層
5の厚み精度が±10%の範囲から外れると、貼り合わ
せたディスクに変形や歪み等が生じるおそれがあるから
である。
【0025】なお、上記感圧性接着剤層5の片面には、
所望の厚み、作業性向上等の点から、セパレータを仮着
することが好ましい。このセパレータとしては、特に限
定するものではなく、紙や、ポリエチレンテレフタレー
ト(PET)、ポリエステル、ポリプロピレン等の高分
子フィルム等があげられ、なかでも伸びが小さく、紙粉
がないという点でPETフィルムが特に好ましい。
【0026】前記透明基板2a,2bおよび光記録層3
a,3bの形成材料としては、特に限定はなく、従来公
知のものを使用することができる。また、前記透明保護
層4a,4bの形成材料としては、ポリカーボネイト等
を用いるのが特に好ましい。
【0027】本発明の情報記録媒体の一例としての光記
録媒体(光ディスク)1は、例えばつぎのようにして作
製することができる。すなわち、まず、所定形状(例え
ば円盤形状)の透明基板2aの片面にスパッタリング等
により光記録層3aを形成し、その表面にさらにスピン
コート法等により透明保護層4aを形成して光ディスク
基板6aを作製する。同様に、所定形状(例えば円盤形
状)の透明基板2bの片面にスパッタリング等により光
記録層3bを形成し、その表面にさらにスピンコート法
等により透明保護層4bを形成して光ディスク基板6b
を作製する。
【0028】一方、特殊な感圧性接着剤層(感圧性接着
剤シート)5をつぎのようにして作製する。まず、中間
層5a形成材料である感圧性接着剤溶液A、および表層
5b形成材料である感圧性接着剤溶液Bを調製する。す
なわち、2−エチルヘキシルアクリレート、エチルアク
リレート、メチルメタクリレート、ヒドロキシエチルア
クリレート等を所定割合で混合して単量体混合物を得
る。つぎに、この単量体混合物に、重合用触媒、重合開
始剤等を添加し、窒素雰囲気中60℃で約7時間溶液重
合して、共重合体溶液を得る。ついで、この共重合体溶
液に触媒を添加した後、さらに架橋剤を添加して感圧性
接着剤溶液Aを調製する。また、上記架橋剤の配合割合
を変える以外は、上記感圧性接着剤溶液Aと同様にして
感圧性接着剤溶液Bを調製する。そして、中間層5aお
よび表層5bの弾性率の設定は、このように架橋剤の配
合割合を変えることにより行われる。
【0029】つぎに、PETフィルム等のセパレータ上
に上記感圧性接着剤溶液Bを塗布した後、乾燥(130
℃×5分間)して表層5bを形成する。続いて、上記表
層5bの表面に上記感圧性接着剤溶液Aを塗布した後、
乾燥(130℃×5分間)して中間層5aを形成する。
さらに、上記中間層5aの表面に上記感圧性接着剤溶液
Bを塗布し、上記と同様にして、表層5bを形成する。
そして、これらを上記透明基板2a,2bと同一形状
(円盤形状)に打ち抜いて、中間層5aの両面に表層5
bが形成されてなる3層構造の特殊な感圧性接着剤層
(感圧性接着剤シート)5を作製する。
【0030】そして、上記光ディスク基板6aの透明保
護層4aと、上記特殊な感圧性接着剤シート5とを貼り
合わせた後、感圧性接着剤シート5からセパレータを剥
離する。続いて、上記感圧性接着剤シート5のセパレー
タ剥離面と、上記光ディスク基板6bの透明保護層4b
とを貼り合わせて一体化し、目的とする光記録媒体(光
ディスク)1を作製する。なお、上記光ディスク基板6
a,6bと感圧性接着剤シート5の貼り合わせは、気泡
を入れずに貼り合わせることが重要で、通常ハンドロー
ラ、ゴムローラ、プレス等での貼り合わせ、減圧下での
貼り合わせ、加圧下での貼り合わせ等が実施される。
【0031】つぎに、実施例について比較例と併せて説
明する。
【0032】
【実施例1】まず、円盤形状の透明基板2aの片面にス
パッタリングにより光記録層3aを形成し、その表面に
さらにスピンコート法により透明保護層4aを形成して
光ディスク基板6aを作製した。同様に、円盤形状の透
明基板2bの片面にスパッタリングにより光記録層3b
を形成し、その表面にさらにスピンコート法により透明
保護層4bを形成して光ディスク基板6bを作製した。
【0033】一方、特殊な感圧性接着剤層(感圧性接着
剤シート)5をつぎのようにして作製した。まず、中間
層5a形成材料である感圧性接着剤溶液A、および表層
5b形成材料である感圧性接着剤溶液Bを調製した。す
なわち、2−エチルヘキシルアクリレート30部、エチ
ルアクリレート70部、メチルメタクリレート5部およ
びヒドロキシエチルアクリレート5部を混合して単量体
混合物を得た。つぎに、この単量体混合物の合計量に対
して、重合用触媒であるトルエン100部と、重合開始
剤である過酸化ベンゾイル0.2部とを添加し、窒素雰
囲気中60℃で約7時間溶液重合して、共重合体溶液を
得た。ついで、この共重合体溶液100部に対して、触
媒(OL−1、東京ファインケミカル社製)を0.2部
添加した後、さらに架橋剤であるトリメチロールプロパ
ンのトリレンジイソシアネート付加物(コロネートL、
日本ポリウレタン社製)3部を添加して感圧性接着剤溶
液Aを調製した。また、上記架橋剤であるトリメチロー
ルプロパンのトリレンジイソシアネート付加物(コロネ
ートL、日本ポリウレタン社製)の配合割合を3部に変
えて0.2部とした以外は、上記感圧性接着剤溶液Aと
同様にして感圧性接着剤溶液Bを調製した。
【0034】つぎに、セパレータとして所定厚みのPE
Tフィルムを準備し、このPETフィルム上に上記感圧
性接着剤溶液Bを塗布した後、乾燥(130℃×5分
間)して厚み10μmの表層5bを形成した。続いて、
上記表層5bの表面に上記感圧性接着剤溶液Aを塗布し
た後、乾燥(130℃×5分間)して厚み30μmの中
間層5aを形成した。さらに、上記中間層5aの表面に
上記感圧性接着剤溶液Bを塗布し、上記と同様にして、
厚み10μmの表層5bを形成した。そして、これらを
上記透明基板2a,2bと同一形状(円盤形状)に打ち
抜いて、中間層5aの両面に表層5bが形成されてなる
3層構造の特殊な感圧性接着剤層(感圧性接着剤シー
ト)5を作製した。なお、得られた感圧性接着剤層(感
圧性接着剤シート)5の厚みは50±5μmであり、厚
み精度は±10%であった。
【0035】そして、上記特殊な感圧性接着剤シート5
を、光ディスク基板6aの透明保護層4a側にハンドロ
ーラを用いて貼り合わせた後、感圧性接着剤シート5か
らセパレータを剥離した。続いて、上記感圧性接着剤シ
ート5のセパレータ剥離面と、上記光ディスク基板6b
の透明保護層4bとを、減圧下にて貼り合わせて一体化
し、目的とする光ディスク1を作製した。
【0036】
【実施例2】架橋剤であるトリメチロールプロパンのト
リレンジイソシアネート付加物(コロネートL、日本ポ
リウレタン社製)の配合割合を3部に変えて0.5部と
した以外は、上記感圧性接着剤溶液Aと同様にして感圧
性接着剤溶液Cを調製した。そして、上記感圧性接着剤
溶液Aに代えて、感圧性接着剤溶液Cを用いて感圧性接
着剤層(感圧性接着剤シート)5の中間層5aを形成す
る以外は、実施例1と同様にして光ディスクを作製し
た。
【0037】
【比較例1】上記感圧性接着剤溶液Aを用いて、単層構
造の感圧性接着剤層(感圧性接着剤シート)を作製し
た。それ以外は、実施例1と同様にして光ディスクを作
製した。
【0038】
【比較例2】上記感圧性接着剤溶液Bを用いて、単層構
造の感圧性接着剤層(感圧性接着剤シート)を作製し
た。それ以外は、実施例1と同様にして光ディスクを作
製した。
【0039】
【比較例3】上記感圧性接着剤溶液Bに代えて、感圧性
接着剤溶液Cを用いて感圧性接着剤層(感圧性接着剤シ
ート)の表層を形成する以外は、実施例1と同様にして
光ディスクを作製した。
【0040】このようにして得られた実施例品および比
較例品の光ディスクを用いて、下記の基準に従い、ラジ
アルチルトの変化量を測定するとともに、外観について
も比較評価した。これらの結果を後記の表1に示した。
なお、感圧性接着剤層の各層の厚み、厚み精度および弾
性率についても後記の表1に示した。また、感圧性接着
剤層の屈折率、全光線透過率およびヘイズを前述の方法
に従い測定し、これらを後記の表1に併せて示した。
【0041】〔ラジアルチルトの変化量〕80℃×85
%RHの湿熱環境下、光ディスクを96時間水平状態に
保持した。そして、光ディスクを回転数100rpmで
回転させ、これにレーザー光を照射し、その反射光によ
る光ディスクの振れから、ラジアルチルトの変化量を測
定した。
【0042】〔外観〕感圧性接着剤シートと光ディスク
基板の界面に剥離や浮き等が生じなかったものを○、剥
離や浮き等が生じたものを×として表示した。
【0043】
【表1】
【0044】上記表1の結果から、実施例品の光ディス
クはラジアルチルトの変化量も小さく、外観も良好であ
ることがわかる。これに対して、比較例1品および比較
例3品の光ディスクは、光ディスクの外周部にトップコ
ートの微細な凸凹による気泡残りが発生し、外観不良で
あることがわかる。また、比較例2品の光ディスクは、
ラジアルチルトの変化量が0.6°と大きく、耐湿熱性
が劣ることがわかる。
【0045】
【発明の効果】以上のように、本発明の情報記録媒体
は、感圧性接着剤層の表面および厚み方向中心部の弾性
率が特定の範囲に設定されているため、光記録層や透明
保護層の面状態に左右されることなく基板を貼り合わせ
ることが可能となり、気泡残りがなく外観が良好で、エ
ラーレートが小さくなる。その結果、湿熱環境下でも反
りや変形等が小さく、厚みが均一で耐湿熱性および耐久
性の双方の特性を備えた情報記録媒体を得ることができ
る。
【0046】そして、上記特殊な感圧性接着剤層がさら
に前記特性(a)〜(c)の全てを備えていると、得ら
れる情報記録媒体が良好な透明性を備えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報記録媒体の一例の構成を示す断面
図である。
【図2】本発明の情報記録媒体の一例の構成を示す平面
図である。
【図3】従来の情報記録媒体の構成を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 光記録媒体(光ディスク) 5 感圧性接着剤層(感圧性接着剤シート) 6a 第1の記録層 6b 第2の記録層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の記録層と第2の記録層が感圧性接
    着剤層を介して接着された情報記録媒体であって、上記
    感圧性接着剤層の表面の弾性率(Y)が0.1≦Y≦2
    kg/cm2 の範囲に設定され、かつ、感圧性接着剤層
    の厚み方向中心部の弾性率(X)が2<X≦100kg
    /cm2 の範囲に設定されていることを特徴とする情報
    記録媒体。
  2. 【請求項2】 上記感圧性接着剤層の厚みが10〜10
    0μmの範囲に設定され、かつ、その厚み精度が±10
    %以内に設定された請求項1記載の情報記録媒体。
  3. 【請求項3】 上記感圧性接着剤層が下記の特性(a)
    〜(c)の全てを備えている請求項1または2記載の情
    報記録媒体。 (a)屈折率が1.55±0.1の範囲。 (b)全光線透過率が80%以上。 (c)ヘイズが5%以下。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6599602B2 (en) 1999-06-02 2003-07-29 3M Innovative Properties Company Polycarbonate articles and adhesive composition therefor
JP2006099890A (ja) * 2004-09-30 2006-04-13 Taiyo Yuden Co Ltd 光情報記録媒体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6599602B2 (en) 1999-06-02 2003-07-29 3M Innovative Properties Company Polycarbonate articles and adhesive composition therefor
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