JPH1173217A - プラント用インタフェースエージェント - Google Patents

プラント用インタフェースエージェント

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JPH1173217A
JPH1173217A JP23158197A JP23158197A JPH1173217A JP H1173217 A JPH1173217 A JP H1173217A JP 23158197 A JP23158197 A JP 23158197A JP 23158197 A JP23158197 A JP 23158197A JP H1173217 A JPH1173217 A JP H1173217A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転員によるプラントの運転状態の把握及び
プラントへの操作入力を支援し、運転員の熟練に頼るこ
となく安定したプラントの運転を実現させ、かつプラン
トの運転状態の変化を迅速かつ的確に把握する。 【解決手段】 プラントと運転員との間に介在し、プラ
ントの運転状態を示すプラントデータに基づいてプラン
トの運転を支援するメッセージを運転員に出力するプラ
ント用インタフェースエージェントにおいて、プラント
の運転に係わるプラントデータに所定の処理を施して時
系列データとして事例メモリに順次蓄積させると共に、
現在のプラントの運転状態を示す現在時系列データに類
似する過去時系列データを事例ベース推論の手法に基づ
く照合ルールを用いて比較照合し、該比較照合結果に基
づいてメッセージを生成する推論エンジンを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラント用インタ
フェースエージェントに係わり、特に人工知能(AI)
の手法を用いてプラントの運転状態を監視する技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般的な形態として、プラントは、一定
のプロセス処理を行うプロセス機器と、該プロセス機器
を制御する制御機器と、運転員がプロセス機器に何らか
の操作を与えるための操作機器とから構成されている。
このようなプラントに対して、従来のプラントの運転に
おいて、運転員は、操作機器の表示手段に表示される計
測データ(プロセス機器について計測された計測値)を
読むことによってプラントの運転状態を把握し、必要に
応じて操作機器に操作入力を行うことによってプラント
の運転に指示を与える。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のプラ
ントの運転においては、プラントの運転状態を把握する
ことは、運転員の一方的な責任となっている。すなわ
ち、運転員は、操作機器を操作することによって表示さ
れる複数の計測データに基づいてプラントの運転状態を
把握するわけであるが、これら計測データからプラント
の運転状態を正確に判断し、最も適切な操作入力をする
ためには、かなりの熟練を必要とする。特に、プラント
の一部に故障が発生した場合等の緊急時には、運転員
は、通常時以上に多数の計測データを的確に選択して確
認する必要があるので、その負荷は極めて大きなものと
なる。
【0004】なお、平常時における運転員の仕事は、計
測データの監視作業が中心となっており、集中力を持続
することが困難である。したがって、運転員にとって
は、プラントの運転状態の変化を迅速かつ的確に把握す
ることが困難である。
【0005】本発明は、上述する問題点に鑑みてなされ
たもので、以下の点を目的とするものである。 (1)運転員によるプラントの運転状態の把握及びプラ
ントへの操作入力を支援することが可能なプラント用イ
ンタフェースエージェントを提供する。 (2)運転員の熟練に頼ることなく安定したプラントの
運転を実現させることが可能なプラント用インタフェー
スエージェントを提供する。 (3)プラントの運転状態の変化を迅速かつ的確に把握
することが可能なプラント用インタフェースエージェン
トを提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、第1の手段として、プラントと運転員
との間に介在し、プラントの運転状態を示すプラントデ
ータに基づいてプラントの運転を支援するメッセージを
運転員に出力するプラント用インタフェースエージェン
トにおいて、プラントの運転に係わるプラントデータに
所定の処理を施して時系列データとして事例メモリに順
次蓄積させると共に、現在のプラントの運転状態を示す
現在時系列データに類似する過去時系列データを事例ベ
ース推論の手法に基づいて比較照合し、該比較照合結果
に基づいてメッセージを生成する推論エンジンを具備す
る手段を採用する。第2の手段として、上記手段におい
て、推論エンジンを、一定時間毎にサンプリングされた
各プラントデータの絶対値を距離空間に写像し、該写像
によって得られた写像情報を時系列データとして順次記
憶し、前記写像情報に基づいて過去の時系列データと現
在の時系列データとの距離を各プラントデータ毎に算出
し、該距離の総和が小さい過去の時系列データを類似運
転事例として検出し、該類似運転事例に基づいて運転員
へのメッセージを生成するように構成するという手段を
採用する。第3の手段として、上記第2の手段におい
て、推論エンジンを、各プラントデータの変化率を算出
し、該変化率を距離空間にそれぞれ写像し、各プラント
データに付随する時間データに基づいて変化率と前記絶
対値とを関係付け、前記絶対値の写像に係わる写像情報
と共に前記変化率の写像に係わる写像情報と関係付けに
よる関係付け情報とを時系列データとして記憶するよう
に構成するという手段を採用する。第4の手段として、
上記第2または第3の手段において、推論エンジンを、
ある一定値よりも大きな距離となる絶対値または変化率
が1つでも検出されると、当該過去時系列データを類似
運転事例の候補から除外し、当該過去時系列データに係
わる他の絶対値または変化率の距離計算を省略するよう
に構成するという手段を採用する。第5の手段として、
第1〜第4の手段において、運転員から入力された操作
情報をコマンドとしてプラントに出力するコマンド出力
手段を具備する手段を採用する。第6の手段として、上
記第1〜第5の各手段において、プラントデータとし
て、プラントを構成する各種プロセス機器について計測
された計測データと運転員がプラントに対して操作する
運転操作データのうち、何れか一方または両方を採用す
るという手段を採用する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わるプラント用
インタフェースエージェントの一実施形態について説明
する。
【0008】 図1は、本実施形態のプラント用インタ
フェースエージェントの機能構成を示すブロック図であ
る。この図において、符号1は当該プラント用インタフ
ェースエージェントであり、プラントと運転員との間に
介在してプラントと運転員との情報交換を支援するもの
である。
【0009】一般的な形態として、プラントは、一定の
プロセス処理を行うプロセス機器と、該プロセス機器を
制御する制御機器と、運転員がプロセス機器に何らかの
操作を与えるための操作機器とから構成されている。運
転員は、操作機器の表示手段に表示される計測データ
(プロセス機器について各種計測された計測値)を読み
取ることによってプラントの運転状態を把握し、操作機
器に操作入力を行うことによってプラントの運転に指示
を与える。
【0010】プラント用インタフェースエージェント1
は、例えば上記操作機器に対して並列的に備えられ、計
測データに基づくプラントの運転状態の把握とプラント
への操作入力と支援するものである。このプラント用イ
ンタフェースエージェント1は、以下に説明するよう
に、人工知能(AI)手法の一種である事例ベース推論
を応用することにより、プラントの運転状態を過去の運
転事例(過去時系列データ)として時系列的に順次蓄積
し、該過去時系列データに基づいて現在の運転状態を判
断するものである。
【0011】このプラント用インタフェースエージェン
ト1は、ユーザインタフェース1a、言語変換システム
1b、推論エンジン1c、照合ルール1d、事例メモリ
1e、コマンド実行モジュール1f、及びデータ収集モ
ジュール1g等によって構成される。
【0012】上記ユーザインタフェース1aは、例えば
ディスプレイやスピーカ、キーボードや音声入力装置等
であり、キーボードを操作することによってあるいは音
声入力によって運転員から入力された操作情報を操作デ
ータとして言語変換システム1bに出力すると共に、言
語変換システム1bから入力された言語データを音声信
号に変換してスピーカに、また映像信号に変換してディ
スプレイに出力するものである。
【0013】言語変換システム1bは、上記ユーザイン
タフェース1aから入力された操作データを推論エンジ
ンが処理可能なコンピュータ言語に変換して推論エンジ
ン1cに出力すると共に、推論エンジン1cから入力さ
れたコンピュータ言語を人間の理解できる言語データに
変換してユーザインタフェース1aに出力するものであ
る。
【0014】推論エンジン1cは、データ収集モジュー
ル1gから入力されたプラントデータを事例ベース推論
の手法を用いて処理することにより現在の運転状態を示
す現在時系列データを生成し、該現在時系列データに類
似する過去時系列データを照合ルール1dに基づいて事
例メモリ1eから検索すると共に、言語変換システム1
bから入力された操作データのコンピュータ言語に対し
ては、そのままコマンド実行モジュール1fに出力す
る。また、推論エンジン1cは、プラントデータに基づ
いて生成した現在時系列データを過去時系列データとし
て事例メモリ1eに順次記憶させる。
【0015】事例メモリ1eは、推論エンジン1cから
順次入力される現在時系列データを過去時系列データと
して順次蓄積するものである。照合ルール1dは、事例
ベース推論の手法に基づいた現在時系列データと過去時
系列データとの照合手順を示すものである。なお、この
照合ルール1dに基づいた推論エンジン1cの処理につ
いては、以下に詳述する。
【0016】コマンド実行モジュール1fは、推論エン
ジン1cを介して言語変換システム1bから入力された
操作データのコンピュータ言語を上記プラントの制御機
器が理解できるコマンド(命令)に変換してプラントに
出力する。データ収集モジュール1gは、該コマンドと
上記操作機器を介してプラントに操作入力されたコマン
ド及び上記計測データをプラントデータとして収集し、
推論エンジン1cに出力する。
【0017】次に、このように構成されたプラント用イ
ンタフェースエージェント1の動作について、図2に示
すフローチャートに沿って説明する。
【0018】まず、ステップS1において、データ収集
モジュール1gが上記操作データと計測データとを一定
時間間隔でサンプリングすることによって、プラントデ
ータが当該プラント用インタフェースエージェント1に
入力される。この場合、プラントデータは、複数の物理
量に亘る計測データ及び様々なプロセス機器に係わる複
数の操作情報から形成される。
【0019】このように入力されたプラントデータは、
推論エンジン1cに入力されて、以下のような処理を受
ける。すなわち、各プラントデータの絶対値が距離空間
にそれぞれ写像される(ステップS2)。この絶対値の
距離空間への写像は、例えば図3に示すように、Steam
Flow(蒸気流量)に係わるプラントデータを予め決めら
れたツリー構造の各リンク(Steam Flow.0〜Steam Fl
ow.6)に割り当てる処理(マッピング処理)である。
ここで、各リンクは、蒸気流量の最大変動範囲をいくつ
か(この場合6個)の小変動範囲に分割したものであ
る。
【0020】例えば、図3において、新たに0.58が
サンプリングされた場合、当該プラントデータは、Stea
m Flow.6のリンクに割り当てられる。すなわち、時間
の経過と伴に順次サンプリングされたプラントデータの
絶対値は、その値に応じて何れかのリンクにマッピング
されることにより、距離空間にそれぞれ写像される。そ
して、このような絶対値の距離空間への写像は、全ての
物理量のプラントデータについて行われる。
【0021】このようにしてプラントデータの絶対値の
距離空間への写像が完了すると、各プラントデータに
は、プラントデータの特徴を示すようなラベルが各々に
付与される(ステップS3)。例えば、上記蒸気流量に
係わるプラントデータの場合には、その絶対値の大小に
応じて「蒸気流量大」、「蒸気流量やや大」、「蒸気流
量普通」、……等のラベルを各データ毎に付与する。
【0022】一方、ステップS4では、前回サンプリン
グされたプラントデータと今回のプラントデータを比較
することによって、その変化率が計算される。プラント
では、単にプラントデータの絶対値だけではなく、その
変化傾向がしばしば重要な指標となる。そこで、プラン
トデータをその最大値で正規化し、この正規化したプラ
ントデータ(正規化プラントデータ)と前回サンプリン
グされたプラントデータの正規化プラントデータとの差
を取ることによって変化率が算出される。そして、この
変化率の算出は、全ての物理量について行われる。
【0023】このようにしてプラントデータの変化率が
算出されると、該変化率は、距離空間にそれぞれ写像さ
れる(ステップS5)。この絶対値の距離空間への写像
は、上述した絶対値と同様にして行われるものであり、
時間の経過と伴に順次算出される変化率を当該変化率に
ついて予め決められたツリー構造の各リンクに割り当て
る処理である。
【0024】そして、プラントデータの変化率の距離空
間への写像が終了すると、ラベル付けが行われる(ステ
ップS6)。例えば、上記蒸気流量の場合には、蒸気流
量の変化率の大小に応じて「蒸気流量変化率大」、「蒸
気流量変化率やや大」、「蒸気流量変化率普通」、……
等のラベルが各物理量の変化率について付与される。
【0025】このようにプラントデータの絶対値及び変
化率は各々独立して距離空間への写像とラベル付けが行
われるが、ステップS7では、絶対値の距離空間への写
像情報と変化率の距離空間への写像情報の関係付け処理
が行われる(ステップS7)。この関係付け処理では、
順次サンプリングされるプラントデータに付随する時間
データに基づいて、変化率と絶対値とが関係付けられ
る。
【0026】このようにしてプラントデータの絶対値及
び変化率のラベル付け並びにその関係付け処理が終了す
ると、上記一連の処理結果、すなわちプラントデータの
絶対値と変化率の距離空間への写像情報及びラベル付け
情報並びにその関係付け情報は、上述した現在時系列デ
ータでり、時系列的に事例メモリ1eに記憶される(ス
テップS8)。
【0027】すなわち、データ収集モジュール1gによ
ってプラントの運転開始から時間の経過と伴に順次サン
プリングされたプラントデータに基づいて現在時系列デ
ータが生成され、過去の運転事例を示す過去時系列デー
タとして事例メモリ1eに時系列的に蓄積記憶される。
【0028】そして、推論エンジン1cは、新たにサン
プリングされたプラントデータの現在時系列データに対
して、事例メモリ1eに既に記憶された過去の一定時間
幅に亘る1または複数の過去時系列データを照合ルール
1dに従って比較照合することにより、現在運転事例に
類似する過去運転事例を類似運転事例として検索する
(ステップS9)。
【0029】具体的には、過去の一定時間幅に亘る1ま
たは複数の過去時系列データと現在時系列データの全て
の組み合わせについて、データの相互の距離がそれぞれ
算出される。すなわち、上記距離空間への写像処理(ス
テップS2,S5)によって各リンクにマッピングされた
全ての絶対値と変化率について、過去時系列データと現
在時系列データとの距離が計算される。そして、その距
離の総和が最も小さい過去時系列データが現在時系列デ
ータに最も類似した類似運転事例として検出される。
【0030】例えば、上記図3において、同一リンクに
属するプラントデータの絶対値は最も距離が小さい。そ
して、より多くのリンクを辿って到達する関係にあるも
の程その距離が大きいことになる。Steam Flow.4のリ
ンクに属する絶対値0.34とはSteam Flow.5のリン
クに属する絶対値0.44とは、Steam Flow.2のリン
クを介して辿ることができる。
【0031】これに対して、Steam Flow.4のリンクに
属する絶対値0.34とはSteam Flow.3のリンクに属
する絶対値0.68とは、Steam Flow2に加えてSteam
Flow.0のリンクを介して辿ることができる。したがっ
て、絶対値0.44は、辿る必要のあるリンク数が少な
いので、絶対値0.34に対して絶対値0.68よりも
距離が小さい関係にある。
【0032】このような各プラントデータの距離計算
は、過去の一定時間幅に亘る1または複数の過去時系列
データと現在時系列データの全ての組み合わせについて
行われる。しかし、処理時間の短縮を図るために、ある
一定値よりも大きな距離となる絶対値または変化率が1
つでも検出されると、当該過去時系列データを類似運転
事例の候補から除外し、当該過去時系列データに係わる
他の絶対値または変化率の距離計算を省略することが考
えられる。
【0033】このようにして類似運転事例が検出される
と、推論エンジン1cは、該類似運転事例に係わる過去
時系列データに基づいてプラントの現在の運転状態を推
論し、その推論結果メッセージデータを生成する。例え
ば、類似運転事例が過去においてプラントを構成する特
定機器の異常状態の時に事例メモリ1eに記憶されたも
のである場合には、現在時系列データはプラントの異常
を示していることになるので、推論エンジン1cは、こ
の旨を運転員に知らせるメッセージデータを生成する。
【0034】このメッセージデータは、例えば推論エン
ジンが出力可能なコンピュータ言語であり、言語変換シ
ステム1bに出力される。言語変換システム1bは、メ
ッセージデータを人間が理解できる言語、例えば日本語
または英語等のデータに変換してユーザインタフェース
1aに出力する。この結果、ユーザインタフェース1a
からは、上記特定機器の異常を知らせるメッセージが音
声や映像の形態で運転員に向かって出力される(ステッ
プS10)。
【0035】一方、このような特定機器の異常を知らせ
るメッセージに対して、運転員から当該プラント用イン
タフェースエージェント1に何らかの操作入力がなされ
た場合、この操作入力はユーザインタフェース1aを介
して言語変換システム1bに入力され、コンピュータ言
語に変換される。そして、このコンピュータ言語は、推
論エンジン1cを経由してコマンド実行モジュール1f
に入力されて、プラントの制御機器が取り扱うことので
きるコマンドに変換される。そして、このコマンドは、
操作指示としてプラントに出力される。
【0036】例えば、このコマンドは、特定機器の稼働
停止を指示するものや特定機器の稼働状態を変更させる
もの等が考えられる。このようにプラント用インタフェ
ースエージェント1からプラントに向けて出力されたコ
マンド、及びプラントに本来設けられている操作機器か
ら入力されたコマンドは、上述したようにデータ収集モ
ジュール1gにおいてプラントデータの一つとしてサン
プリングされる。
【0037】なお、上記実施形態では、プラントデータ
として計測データと操作データとを取り上げたが、これ
に限定されるものではなく、何れか一方を取り扱うよう
にしても良い。また、現在時系列データと比較するため
に過去時系列データに対して設定される上記時間幅や、
どの物理量のプラントデータを過去時系列データと現在
時系列データとについて比較するかは、監視対象となる
プラントの特徴に基づいて適宜設定する必要がある。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わるプ
ラント用インタフェースエージェントによれば、以下の
ような効果を奏する。 (1)プラントと運転員との間に介在し、プラントの運
転状態を示すプラントデータに基づいてプラントの運転
を支援するメッセージを運転員に出力するプラント用イ
ンタフェースエージェントにおいて、プラントの運転に
係わるプラントデータに所定の処理を施して時系列デー
タとして事例メモリに順次蓄積させると共に、現在のプ
ラントの運転状態を示す現在時系列データに類似する過
去時系列データを事例ベース推論の手法に基づく照合ル
ールを用いて比較照合し、該比較照合結果に基づいてメ
ッセージを生成する推論エンジンを具備するので、運転
員によるプラントの運転状態の把握及びプラントへの操
作入力を効果的に支援することができる。 (2)プラントデータに基づいて運転員に対するプラン
トの運転を支援するメッセージが出力されるので、運転
員の熟練に頼ることなく安定したプラントの運転を実現
させることができる。 (3)順次蓄積される時系列データに基づいてプラント
の運転を支援するメッセージが自動的に生成されるの
で、該メッセージはプラントの運転状態を迅速かつ的確
に反映したものとなる。したがって、運転員は、プラン
トの運転状態の変化を迅速かつ的確に把握することがで
きる。 (4)事例ベース推論に入力するプラントデータとして
操作データを用いることにより、プラントに対する運転
員の操作についても監視し、それに対するメッセージを
出力することができる。 (5)プラントデータの絶対値のみならず、その変化率
についても事例ベース推論を適用することにより、プラ
ントの運転状態をより正確に監視してメッセージを出力
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わるプラント用インタフェースエ
ージェントの一実施形態の機能構成を示すブロック図で
ある。
【図2】 本発明に係わるプラント用インタフェースエ
ージェントの一実施形態の動作を示すフローチャートで
ある。
【図3】 本発明に係わるプラント用インタフェースエ
ージェントの一実施形態において、現在時系列データの
距離空間への写像を説明する説明図である。
【符号の説明】
1……プラント用インタフェースエージェント 1a……ユーザインタフェース 1b……言語変換システム 1c……推論エンジン 1d……照合ルール 1e……事例メモリ 1f……コマンド実行モジュール(コマンド出力手段) 1g……データ収集モジュール

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラントと運転員との間に介在し、プラ
    ントの運転状態を示すプラントデータに基づいて運転員
    にプラントの運転を支援するメッセージを出力するプラ
    ント用インタフェースエージェントであって、 プラントの運転に係わるプラントデータに所定の処理を
    施して時系列データとして事例メモリ(1e)に順次蓄
    積させると共に、現在のプラントの運転状態を示す現在
    時系列データに類似する過去時系列データを事例ベース
    推論の手法に基づいて比較照合し、該比較照合結果に基
    づいてメッセージを生成する推論エンジン(1c)を具
    備することを特徴とするプラント用インタフェースエー
    ジェントプラント。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のプラント用インタフェー
    スエージェントにおいて、 前記推論エンジンは、一定時間毎にサンプリングされた
    各プラントデータの絶対値を距離空間に写像し、該写像
    によって得られた写像情報を時系列データとして順次記
    憶し、前記写像情報に基づいて過去の時系列データと現
    在の時系列データとの距離を各プラントデータ毎に算出
    し、該距離の総和が小さい過去の時系列データを類似運
    転事例として検出し、該類似運転事例に基づいて運転員
    へのメッセージを生成することを特徴とするプラント用
    インタフェースエージェント。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のプラント用インタフェー
    スエージェントにおいて、 前記推論エンジンは、各プラントデータの変化率を算出
    し、該変化率を距離空間にそれぞれ写像し、各プラント
    データに付随する時間データに基づいて変化率と前記絶
    対値とを関係付け、前記絶対値の写像に係わる写像情報
    と共に前記変化率の写像に係わる写像情報と関係付けに
    よる関係付け情報とを時系列データとして記憶すること
    を特徴とするプラント用インタフェースエージェント。
  4. 【請求項4】 請求項2または3記載のプラント用イン
    タフェースエージェントにおいて、推論エンジンは、あ
    る一定値よりも大きな距離となる絶対値または変化率が
    1つでも検出されると、当該過去時系列データを類似運
    転事例の候補から除外し、当該過去時系列データに係わ
    る他の絶対値または変化率の距離計算を省略することを
    特徴とするプラント用インタフェースエージェント。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4いずれかに記載のプラント
    用インタフェースエージェントにおいて、運転員から入
    力された操作情報をコマンドとしてプラントに出力する
    コマンド出力手段(1f)を具備することを特徴とする
    プラント用インタフェースエージェント。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5いずれかに記載のプラント
    用インタフェースエージェントにおいて、プラントデー
    タは、プラントを構成する各種プロセス機器について計
    測された計測データであることを特徴とするプラントの
    運転状態監視方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5いずれかに記載のプラント
    用インタフェースエージェントにおいて、プラントデー
    タは、運転員がプラントに対して操作する運転操作デー
    タであることを特徴とするプラント用インタフェースエ
    ージェント。
  8. 【請求項8】 請求項1〜5いずれかに記載のプラント
    用インタフェースエージェントにおいて、プラントデー
    タは、プラントを構成する各種プロセス機器について計
    測された計測データ及び運転員がプラントに対して操作
    する運転操作データであることを特徴とするプラント用
    インタフェースエージェント。
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