JPH1172588A - 核燃料粒子の製造方法 - Google Patents
核燃料粒子の製造方法Info
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- JPH1172588A JPH1172588A JP9234235A JP23423597A JPH1172588A JP H1172588 A JPH1172588 A JP H1172588A JP 9234235 A JP9234235 A JP 9234235A JP 23423597 A JP23423597 A JP 23423597A JP H1172588 A JPH1172588 A JP H1172588A
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- Japan
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- nuclear fuel
- powder
- surface area
- oxide powder
- sintering
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
Landscapes
- Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 爆発性物質、廃水溶液又は廃有機溶媒を発生
させることなく理論密度に対して95%以上の高密度
で、燃料被覆管への充填性に優れた核燃料粒子を製造す
る。 【解決手段】 核燃料物質を含む硝酸塩水溶液をマイク
ロ波により加熱、脱硝した後、焙焼還元し、微粉砕して
比表面積が3〜15m2/gの核燃料物質を含む酸化物
粉末を作製する。この酸化物粉末から造粒粉末を作製
し、900〜1800℃で焼結する。酸化物粉末にバイ
ンダを添加混合し、粗成形した後、この成形体を解砕し
分級して造粒粉末を作ることが好ましい。
させることなく理論密度に対して95%以上の高密度
で、燃料被覆管への充填性に優れた核燃料粒子を製造す
る。 【解決手段】 核燃料物質を含む硝酸塩水溶液をマイク
ロ波により加熱、脱硝した後、焙焼還元し、微粉砕して
比表面積が3〜15m2/gの核燃料物質を含む酸化物
粉末を作製する。この酸化物粉末から造粒粉末を作製
し、900〜1800℃で焼結する。酸化物粉末にバイ
ンダを添加混合し、粗成形した後、この成形体を解砕し
分級して造粒粉末を作ることが好ましい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は原子炉に用いられる
核燃料粒子、特に燃料被覆管に振動をかけながら充填す
るのに適した振動充填型の核燃料粒子の製造方法に関す
るものである。
核燃料粒子、特に燃料被覆管に振動をかけながら充填す
るのに適した振動充填型の核燃料粒子の製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】燃料被覆管に振動をかけながら二酸化ウ
ラン粉末のような核燃料粒子を直接に充填する振動充填
法は核燃料粒子をいったんペレットに成形した後に燃料
被覆管に充填する方法に比べて工程数が少ないため、経
済性の面で有望であると考えられる。振動充填法に用い
られる核燃料粒子の密度は充填密度を高める観点から理
論密度(Theoretical Density)の95%以上と高いこと
が求められ、粒子の形状は流動性、充填性を考慮すると
球形に近いものが、また粒度分布は狭いものが望まれ
る。振動充填法で用いる核燃料粒子の製造方法には外部
ゲル化法及び内部ゲル化法が知られている。外部ゲル化
法は硝酸ウラニルのような核燃料を含む水溶液をアンモ
ニア水に滴下することにより球状のADU(重ウラン酸
アンモン)の粒子を生成させ、このADU粒子を焙焼還
元して酸化物粒子(UO2)とし、更にこれを焼結して
核燃料粒子を得る方法である。内部ゲル化法は核燃料を
含む水溶液に加水分解によりアンモニアを生成する化合
物(ヘキサメチレンテトラミン)を混合し、この混合物
を90℃に加熱したシリコーン浴に滴下するなどの方法
で加熱し球状のADUの粒子を生成させ、このADU粒
子を焙焼還元して酸化物粒子とし、更にこれを焼結して
核燃料粒子を得る方法である。
ラン粉末のような核燃料粒子を直接に充填する振動充填
法は核燃料粒子をいったんペレットに成形した後に燃料
被覆管に充填する方法に比べて工程数が少ないため、経
済性の面で有望であると考えられる。振動充填法に用い
られる核燃料粒子の密度は充填密度を高める観点から理
論密度(Theoretical Density)の95%以上と高いこと
が求められ、粒子の形状は流動性、充填性を考慮すると
球形に近いものが、また粒度分布は狭いものが望まれ
る。振動充填法で用いる核燃料粒子の製造方法には外部
ゲル化法及び内部ゲル化法が知られている。外部ゲル化
法は硝酸ウラニルのような核燃料を含む水溶液をアンモ
ニア水に滴下することにより球状のADU(重ウラン酸
アンモン)の粒子を生成させ、このADU粒子を焙焼還
元して酸化物粒子(UO2)とし、更にこれを焼結して
核燃料粒子を得る方法である。内部ゲル化法は核燃料を
含む水溶液に加水分解によりアンモニアを生成する化合
物(ヘキサメチレンテトラミン)を混合し、この混合物
を90℃に加熱したシリコーン浴に滴下するなどの方法
で加熱し球状のADUの粒子を生成させ、このADU粒
子を焙焼還元して酸化物粒子とし、更にこれを焼結して
核燃料粒子を得る方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし外部ゲル化法で
はADU生成時に生じる塩を水で洗浄する必要があり、
そのため廃水溶液が発生し、また核燃料を含む水溶液が
硝酸ウラニルの場合には、爆発性の硝酸アンモニウムが
生じる不都合がある。内部ゲル化法では使用済みのシリ
コーン浴をアセトン等の有機溶媒で洗浄することが必要
であり、そのため廃有機溶媒が発生する問題がある。本
発明の目的は、爆発性物質、廃水溶液又は廃有機溶媒を
発生させることなく、理論密度に対して95%以上の高
密度で、燃料被覆管への充填性に優れた核燃料粒子の製
造方法を提供することにある。
はADU生成時に生じる塩を水で洗浄する必要があり、
そのため廃水溶液が発生し、また核燃料を含む水溶液が
硝酸ウラニルの場合には、爆発性の硝酸アンモニウムが
生じる不都合がある。内部ゲル化法では使用済みのシリ
コーン浴をアセトン等の有機溶媒で洗浄することが必要
であり、そのため廃有機溶媒が発生する問題がある。本
発明の目的は、爆発性物質、廃水溶液又は廃有機溶媒を
発生させることなく、理論密度に対して95%以上の高
密度で、燃料被覆管への充填性に優れた核燃料粒子の製
造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
比表面積が3〜15m2/gの核燃料物質を含む酸化物
粉末を作製する工程と、上記酸化物粉末にバインダ(結
合材)を添加し混合する工程と、上記混合物から造粒粉
末を作製する工程と、上記造粒粉末を900〜1800
℃で焼結する工程とを含む核燃料粒子の製造方法であ
る。3〜15m2/gの高い比表面積の酸化物粉末を用
いることにより造粒粉末の燃焼が容易となり、密度が高
く燃料被覆管への振動充填に適した粒径を有する核燃料
粒子を製造できる。
比表面積が3〜15m2/gの核燃料物質を含む酸化物
粉末を作製する工程と、上記酸化物粉末にバインダ(結
合材)を添加し混合する工程と、上記混合物から造粒粉
末を作製する工程と、上記造粒粉末を900〜1800
℃で焼結する工程とを含む核燃料粒子の製造方法であ
る。3〜15m2/gの高い比表面積の酸化物粉末を用
いることにより造粒粉末の燃焼が容易となり、密度が高
く燃料被覆管への振動充填に適した粒径を有する核燃料
粒子を製造できる。
【0005】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、比表面積が3〜15m2/gの核燃料物質
を含む酸化物粉末を作製する工程が核燃料物質を含む硝
酸塩水溶液をマイクロ波により加熱、脱硝した後、焙焼
還元し、微粉砕する工程である製造方法である。比表面
積が3〜15m2/gの核燃料物質を含む酸化物粉末を
爆発性物質、廃水溶液又は廃有機溶媒を発生させること
なく作製できる。
明であって、比表面積が3〜15m2/gの核燃料物質
を含む酸化物粉末を作製する工程が核燃料物質を含む硝
酸塩水溶液をマイクロ波により加熱、脱硝した後、焙焼
還元し、微粉砕する工程である製造方法である。比表面
積が3〜15m2/gの核燃料物質を含む酸化物粉末を
爆発性物質、廃水溶液又は廃有機溶媒を発生させること
なく作製できる。
【0006】請求項3に係る発明は、請求項1又は2に
係る発明であって、混合物から造粒粉末を作製する工程
が混合物を粗成形して成形体を作製する工程と、この成
形体を解砕し分級する工程からなる製造方法である。こ
の方法によれば造粒粉末を乾式により作ることができ
る。
係る発明であって、混合物から造粒粉末を作製する工程
が混合物を粗成形して成形体を作製する工程と、この成
形体を解砕し分級する工程からなる製造方法である。こ
の方法によれば造粒粉末を乾式により作ることができ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】比表面積が3〜15m2/gの核
燃料物質を含む酸化物粉末を作製するために用いられる
核燃料物質を含む硝酸塩水溶液は硝酸ウラニルの他に硝
酸ウラニルと硝酸プルトニウムとの混合物等が挙げられ
る。比表面積が3m2/g未満の場合には目的とする高
密度の核燃料粒子得るために高い焼結温度あるいは長い
焼結時間が必要となり、その結果、粒子同士の焼結が起
るため好ましくない。比表面積が15m2/gを超える
と生成したUO2粉末は容易に酸化してU3O8になるた
め、取扱いが困難となる。
燃料物質を含む酸化物粉末を作製するために用いられる
核燃料物質を含む硝酸塩水溶液は硝酸ウラニルの他に硝
酸ウラニルと硝酸プルトニウムとの混合物等が挙げられ
る。比表面積が3m2/g未満の場合には目的とする高
密度の核燃料粒子得るために高い焼結温度あるいは長い
焼結時間が必要となり、その結果、粒子同士の焼結が起
るため好ましくない。比表面積が15m2/gを超える
と生成したUO2粉末は容易に酸化してU3O8になるた
め、取扱いが困難となる。
【0008】本発明の造粒粉末を作製する方法には、前
述した請求項3に係る方法以外に酸化物粉末にバインダ
を溶解した液体を添加してスラリー又はペースト状に
し、これを乾燥させながら解砕し、最終的に乾燥した顆
粒とする湿式造粒法がある。バインダを含んだ液体の例
としては、ポリビニルアルコールの水溶液やパラフィン
を溶解したアルコールが使用される。また乾燥させなが
ら解砕させる方法としては、内部に撹拌羽根を有する加
熱容器中で上記スラリーを乾燥させ、造粒する方法や、
或いはスラリーを高温ガス中に噴霧して瞬間的に球状化
・乾燥させる方法(スプレドライヤ)などがある。
述した請求項3に係る方法以外に酸化物粉末にバインダ
を溶解した液体を添加してスラリー又はペースト状に
し、これを乾燥させながら解砕し、最終的に乾燥した顆
粒とする湿式造粒法がある。バインダを含んだ液体の例
としては、ポリビニルアルコールの水溶液やパラフィン
を溶解したアルコールが使用される。また乾燥させなが
ら解砕させる方法としては、内部に撹拌羽根を有する加
熱容器中で上記スラリーを乾燥させ、造粒する方法や、
或いはスラリーを高温ガス中に噴霧して瞬間的に球状化
・乾燥させる方法(スプレドライヤ)などがある。
【0009】本発明で作製された酸化物粉末に添加混合
されたバインダは後の焼結工程における脱バインダ処理
により造粒粉末から揮散し除去される。バインダを添加
した酸化物粉末をペレット状に成形し、焼結する場合に
比較して、本発明ではバインダの造粒粉末からの揮散除
去は容易に行われる。従って、酸化物粉末に対するバイ
ンダの添加量はペレット成形体を作製する場合と比べて
多くすることが可能である。バインダの添加量は特に限
定されないが、好ましくは0.2〜5重量%である。バ
インダとしてはステアリン酸等のカルボン酸、カルボン
酸塩、パラフィン、ポリビニルアルコール等が挙げられ
る。
されたバインダは後の焼結工程における脱バインダ処理
により造粒粉末から揮散し除去される。バインダを添加
した酸化物粉末をペレット状に成形し、焼結する場合に
比較して、本発明ではバインダの造粒粉末からの揮散除
去は容易に行われる。従って、酸化物粉末に対するバイ
ンダの添加量はペレット成形体を作製する場合と比べて
多くすることが可能である。バインダの添加量は特に限
定されないが、好ましくは0.2〜5重量%である。バ
インダとしてはステアリン酸等のカルボン酸、カルボン
酸塩、パラフィン、ポリビニルアルコール等が挙げられ
る。
【0010】焼結温度は酸化物粉末の比表面積と得られ
る焼結粉末の密度の目標値に依存して900〜1800
℃の温度範囲で選択される。焼結温度が900℃未満で
は焼結が不十分となり、1800℃を超えると焼結炉の
耐久性で不利であり、かつ粒子同士の焼結が起り好まし
くない。例えば、比表面積が15m2/gの酸化物粉末
を使用して作製した造粒粉末を水素ガス又は水素を5%
含む不活性ガス等の還元性雰囲気中で焼結すると、90
0℃の焼結温度でも十分に焼結が可能であり、この場合
得られる核燃料粒子の密度は理論密度の95%以上とな
る。また比表面積が6m2/gの酸化物粉末を使用し同
様の還元性雰囲気中で焼結する場合、理論密度の95%
以上の核燃料粒子は1500℃の焼結温度で得られ、更
に比表面積が3m2/gの酸化物粉末を使用し同様の還
元性雰囲気中で焼結する場合、理論密度の95%以上の
核燃料粒子は1700〜1800℃の焼結温度で得られ
る。
る焼結粉末の密度の目標値に依存して900〜1800
℃の温度範囲で選択される。焼結温度が900℃未満で
は焼結が不十分となり、1800℃を超えると焼結炉の
耐久性で不利であり、かつ粒子同士の焼結が起り好まし
くない。例えば、比表面積が15m2/gの酸化物粉末
を使用して作製した造粒粉末を水素ガス又は水素を5%
含む不活性ガス等の還元性雰囲気中で焼結すると、90
0℃の焼結温度でも十分に焼結が可能であり、この場合
得られる核燃料粒子の密度は理論密度の95%以上とな
る。また比表面積が6m2/gの酸化物粉末を使用し同
様の還元性雰囲気中で焼結する場合、理論密度の95%
以上の核燃料粒子は1500℃の焼結温度で得られ、更
に比表面積が3m2/gの酸化物粉末を使用し同様の還
元性雰囲気中で焼結する場合、理論密度の95%以上の
核燃料粒子は1700〜1800℃の焼結温度で得られ
る。
【0011】
【実施例】次に本発明の具体的態様を示すために、本発
明の実施例を比較例とともに説明する。 <実施例1〜3> (a) 比表面積が14.7m2/gのUO2粉末の作製 ウラン濃度が250gU/Lの硝酸ウラニル水溶液をア
ルミナ皿に入れてマイクロ波で加熱、脱硝し、UO3を
生成した。このUO3を解砕し、空気中において600
℃で2時間焙焼し、U3O8を生成した。このU3O8を水
素を5%含む窒素ガス雰囲気中で600℃で2時間焙焼
還元し、UO2を生成した。これをボールミルで10時
間粉砕し、最終製品の原料となるUO2粉末を作製し
た。このUO2粉末のBET法による比表面積は14.
7m2/gであった。 (b) 造粒粉末の作製 上記UO2粉末にステアリン酸を0.5重量%添加し、
金型に入れて0.5トン/cm2の圧力で成形して、直
径30mm、長さ10mmの円柱状の成形体を得た。こ
の成形体を解砕して造粒粉末を作製した。
明の実施例を比較例とともに説明する。 <実施例1〜3> (a) 比表面積が14.7m2/gのUO2粉末の作製 ウラン濃度が250gU/Lの硝酸ウラニル水溶液をア
ルミナ皿に入れてマイクロ波で加熱、脱硝し、UO3を
生成した。このUO3を解砕し、空気中において600
℃で2時間焙焼し、U3O8を生成した。このU3O8を水
素を5%含む窒素ガス雰囲気中で600℃で2時間焙焼
還元し、UO2を生成した。これをボールミルで10時
間粉砕し、最終製品の原料となるUO2粉末を作製し
た。このUO2粉末のBET法による比表面積は14.
7m2/gであった。 (b) 造粒粉末の作製 上記UO2粉末にステアリン酸を0.5重量%添加し、
金型に入れて0.5トン/cm2の圧力で成形して、直
径30mm、長さ10mmの円柱状の成形体を得た。こ
の成形体を解砕して造粒粉末を作製した。
【0012】(c) 造粒粉末の焼結 上記造粒粉末を3枚のモリブデン製の皿、即ち実施例1
の皿、実施例2の皿及び実施例3の皿にそれぞれ配分し
た。実施例1の皿を水素雰囲気中おいて900℃で2時
間、実施例2の皿を同雰囲気中1200℃で2時間、実
施例3の皿を同雰囲気中1780℃で2時間それぞれ焼
結した。焼結後、焼結粒子をそれぞれの皿から取出し、
それぞれ以下の3群の篩(A〜C)を使用して3種類の
粒度に篩分した。即ち、A群の篩は篩番号#12〜#1
6(篩の目開き:1410μm〜1000μm)の篩か
ら構成され、B群の篩は篩番号#100〜#150(篩
の目開き:149μm〜105μm)の篩から構成さ
れ、C群の篩は篩番号#270〜#400(篩の目開
き:53μm〜37μm)の篩から構成されている。 <比較評価>篩分後の焼結粒子の理論密度に対する密度
(%)を液浸法により測定した。その結果を表1に示
す。
の皿、実施例2の皿及び実施例3の皿にそれぞれ配分し
た。実施例1の皿を水素雰囲気中おいて900℃で2時
間、実施例2の皿を同雰囲気中1200℃で2時間、実
施例3の皿を同雰囲気中1780℃で2時間それぞれ焼
結した。焼結後、焼結粒子をそれぞれの皿から取出し、
それぞれ以下の3群の篩(A〜C)を使用して3種類の
粒度に篩分した。即ち、A群の篩は篩番号#12〜#1
6(篩の目開き:1410μm〜1000μm)の篩か
ら構成され、B群の篩は篩番号#100〜#150(篩
の目開き:149μm〜105μm)の篩から構成さ
れ、C群の篩は篩番号#270〜#400(篩の目開
き:53μm〜37μm)の篩から構成されている。 <比較評価>篩分後の焼結粒子の理論密度に対する密度
(%)を液浸法により測定した。その結果を表1に示
す。
【0013】
【表1】
【0014】表1から明らかなように、比表面積が1
4.7m2/gと高いUO2粉末を使用することにより、
比較的低い焼結温度である900℃で焼結しても理論密
度に対して98%以上の密度が得られることが判る。
4.7m2/gと高いUO2粉末を使用することにより、
比較的低い焼結温度である900℃で焼結しても理論密
度に対して98%以上の密度が得られることが判る。
【0015】<実施例4> (a) 比表面積が4.0m2/gのUO2粉末の作製 焙焼条件を700℃で2時間とし、還元条件を650℃
で2時間としたことを除いては実質的に実施例1〜3の
方法を繰返して比表面積が4.0m2/gのUO2粉末を
作製した。 (b) 造粒粉末の作製 実施例1〜3の方法と実質的に同じ方法を繰返して造粒
粉末を作製した。 (c) 造粒粉末の焼結 焙焼条件を1780℃で2時間としたことを除いては実
質的に実施例1〜3の方法を繰返して造粒粉末を焼結し
た。 <比較評価>篩分後の焼結粒子の理論密度に対する密度
(%)を液浸法により測定した。その結果を表2に示
す。
で2時間としたことを除いては実質的に実施例1〜3の
方法を繰返して比表面積が4.0m2/gのUO2粉末を
作製した。 (b) 造粒粉末の作製 実施例1〜3の方法と実質的に同じ方法を繰返して造粒
粉末を作製した。 (c) 造粒粉末の焼結 焙焼条件を1780℃で2時間としたことを除いては実
質的に実施例1〜3の方法を繰返して造粒粉末を焼結し
た。 <比較評価>篩分後の焼結粒子の理論密度に対する密度
(%)を液浸法により測定した。その結果を表2に示
す。
【0016】
【表2】
【0017】表2から明らかなように、比表面積が4.
0m2/gと低いUO2粉末を使用した場合でも、高い焼
結温度である1780℃で焼結することにより理論密度
に対して98%以上の密度が得られることが判る。
0m2/gと低いUO2粉末を使用した場合でも、高い焼
結温度である1780℃で焼結することにより理論密度
に対して98%以上の密度が得られることが判る。
【0018】<比較例1〜3> (a) 比表面積が2.4m2/gのUO2粉末の作製 焙焼条件を800℃で2時間とし、還元条件を650℃
で2時間としたことを除いては実質的に実施例1〜3の
方法を繰返して比表面積が2.4m2/gのUO2粉末を
作製した。 (b) 造粒粉末の作製 実施例1〜3の方法と実質的に同じ方法を繰返して造粒
粉末を作製した。 (c) 造粒粉末の焼結 焙焼条件を1780℃で2時間、1780℃で5時間及
び1780℃で10時間としたことを除いては実質的に
実施例1〜3の方法を繰返して造粒粉末を焼結した。但
し、1780℃で10時間の焙焼を行った場合、粒径の
小さいものは粒子同士の焼結が生じ、これを回収するた
めに粉砕が必要であった。 <比較評価>篩分後の焼結粒子の理論密度に対する密度
(%)を液浸法により測定した。その結果を表3に示
す。
で2時間としたことを除いては実質的に実施例1〜3の
方法を繰返して比表面積が2.4m2/gのUO2粉末を
作製した。 (b) 造粒粉末の作製 実施例1〜3の方法と実質的に同じ方法を繰返して造粒
粉末を作製した。 (c) 造粒粉末の焼結 焙焼条件を1780℃で2時間、1780℃で5時間及
び1780℃で10時間としたことを除いては実質的に
実施例1〜3の方法を繰返して造粒粉末を焼結した。但
し、1780℃で10時間の焙焼を行った場合、粒径の
小さいものは粒子同士の焼結が生じ、これを回収するた
めに粉砕が必要であった。 <比較評価>篩分後の焼結粒子の理論密度に対する密度
(%)を液浸法により測定した。その結果を表3に示
す。
【0019】
【表3】
【0020】表3から明らかなように、比表面積が2.
4m2/gと本発明の下限よりも低いUO2粉末を使用し
たため、高い焼結温度の1780℃で焼結しても振動充
填法に用いられる核燃料粒子の密度として必要とされる
理論密度に対して95%以上の密度が得られないことが
判る。
4m2/gと本発明の下限よりも低いUO2粉末を使用し
たため、高い焼結温度の1780℃で焼結しても振動充
填法に用いられる核燃料粒子の密度として必要とされる
理論密度に対して95%以上の密度が得られないことが
判る。
【0021】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、比
表面積が3〜15m2/gの核燃料物質を含む酸化物粉
末を作製して、これにバインダを添加混合し、粗成形し
た後、解砕し分級して造粒粉末を作製し、900〜18
00℃で焼結するようにしたので、従来の方法に比べて
爆発性物質、廃水溶液又は廃有機溶媒を発生させること
なく密度が高く、燃料被覆管への充填性に優れた核燃料
粒子を製造できる。
表面積が3〜15m2/gの核燃料物質を含む酸化物粉
末を作製して、これにバインダを添加混合し、粗成形し
た後、解砕し分級して造粒粉末を作製し、900〜18
00℃で焼結するようにしたので、従来の方法に比べて
爆発性物質、廃水溶液又は廃有機溶媒を発生させること
なく密度が高く、燃料被覆管への充填性に優れた核燃料
粒子を製造できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C01G 43/025 C01G 43/025 A
Claims (3)
- 【請求項1】 比表面積が3〜15m2/gの核燃料物
質を含む酸化物粉末を作製する工程と、 前記酸化物粉末にバインダを添加し混合する工程と、 前記混合物から造粒粉末を作製する工程と、 前記造粒粉末を900〜1800℃で焼結する工程とを
含む核燃料粒子の製造方法。 - 【請求項2】 比表面積が3〜15m2/gの核燃料物
質を含む酸化物粉末を作製する工程が核燃料物質を含む
硝酸塩水溶液をマイクロ波により加熱、脱硝した後、焙
焼還元し、微粉砕する工程である請求項1記載の製造方
法。 - 【請求項3】 混合物から造粒粉末を作製する工程が前
記混合物を粗成成形して成形体を作製する工程と前記成
形体を解砕し分級する工程からなる請求項1又は2記載
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9234235A JPH1172588A (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | 核燃料粒子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9234235A JPH1172588A (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | 核燃料粒子の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1172588A true JPH1172588A (ja) | 1999-03-16 |
Family
ID=16967817
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9234235A Withdrawn JPH1172588A (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | 核燃料粒子の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1172588A (ja) |
-
1997
- 1997-08-29 JP JP9234235A patent/JPH1172588A/ja not_active Withdrawn
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