JPH1172258A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JPH1172258A
JPH1172258A JP9234084A JP23408497A JPH1172258A JP H1172258 A JPH1172258 A JP H1172258A JP 9234084 A JP9234084 A JP 9234084A JP 23408497 A JP23408497 A JP 23408497A JP H1172258 A JPH1172258 A JP H1172258A
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JP
Japan
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indoor
air conditioner
heating
temperature
absorbing device
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Application number
JP9234084A
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English (en)
Inventor
Tetsuji Yamashita
哲司 山下
Ai Sorai
愛 空井
Eiji Watanabe
英司 渡邊
Yoshitaka Warashina
吉隆 藁科
Yoshinori Watanabe
佳則 渡邊
Hiroyuki Kobayashi
弘幸 小林
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 暖房開始時の温風吹出しの遅れを解消するこ
とができ、これにより迅速な暖房立上がりが可能となっ
て快適性向上が図れるとともに、冷凍サイクルの高圧側
圧力の異常上昇を回避して冷凍サイクル部品の寿命向上
が図れる空気調和機を提供する。 【解決手段】 暖房開始時に吸熱装置20が運転開始す
る状況では、室内ファン6を運転開始するための室内熱
交換器温度Tcとして通常値Aより低い値A´を設定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、暖房補助熱吸収
用の吸熱装置を備えた空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】暖房補助熱吸収用の吸熱装置を備えた空
気調和機の一例を図20に示す。圧縮機1の吐出口に四
方弁2を介して室内熱交換器3が配管接続され、その室
内熱交換器3に減圧器たとえば電動膨張弁4を介して室
外熱交換器5が配管接続されている。そして、室外熱交
換器5に上記四方弁2を介して圧縮機1の吸込口が配管
接続されている。
【0003】室内熱交換器3の近傍に室内ファン6およ
びルーバ7が設けられ、室外熱交換器5の近傍に室外フ
ァン8が設けられている。室内ファン6は、室内空気を
吸込み、それを室内熱交換器3に通して室内に吹出す働
きをする。ルーバ7は、室内熱交換器3を経て室内に吹
出される空気の吹出角度を調節する。室外ファン8は、
外気を室外熱交換器5に供給する。
【0004】室内ファン6によって吸込まれる室内空気
の風路に室内温度センサ11が設けられ、室内熱交換器
3に熱交換器温度センサ(サーミスタ)12が取付けら
れている。
【0005】室内熱交換器3と電動膨張弁4との間の配
管から圧縮機1の吸込口にかけて、吸熱装置20が配管
接続されている。吸熱装置20は、流量調整弁21およ
び熱交換部22を備える。流量調整弁21は、熱交換部
22への冷媒の流れを許容または遮断する。熱交換部2
2は、加熱器(図示しない)を付属して備える。
【0006】圧縮機1、四方弁2、電動膨張弁4、室外
熱交換器5、室外ファン8、および吸熱装置20などに
より、室外ユニットXが構成される。室内熱交換器3、
室内ファン6、ルーバ7、室内温度センサ11、および
熱交換器温度センサ12などにより、室内ユニットYが
構成される。
【0007】暖房時は、矢印で示すように、圧縮機1の
吐出冷媒が四方弁2から室内熱交換器3、電動膨張弁
4、室外熱交換器5へと流れ、室外熱交換器5を経た冷
媒が四方弁2を通って圧縮機1に戻り、室内熱交換器3
が凝縮器、室外熱交換器5が蒸発器として機能する。
【0008】とくに、暖房開始時は、吸熱装置20の流
量調整弁21が開き、室内熱交換器3を経た冷媒(液冷
媒)の一部が熱交換部22へと分流する。熱交換部22
に流れた冷媒はそこで暖房補助熱を吸収して蒸発し、圧
縮機1へと流れる。
【0009】また、暖房時、熱交換器温度センサ12の
検知温度Tcが監視され、検知温度Tcが設定値に達す
るまでは室内ファン6の運転が停止される。そして、検
知温度Tcが設定値に達した後、そこで初めて室内ファ
ン6の運転が開始される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】吸熱装置20は暖房開
始時の暖房能力向上を目的に設置されたものであるが、
その採用に伴い、次のような問題が生じている。まず、
図21は吸熱装置20が起動した場合の圧縮機起動後の
経過時間に対する熱交換器温度Tcの推移を、熱交換器
温度センサ(サーミスタ)12による検知の場合と熱電
対による検知の場合とで対比して示したものである。
【0011】熱交換器温度センサ12による検知の場
合、熱電対検知に比べて検知温度の上昇が遅く、同一経
過時間において約15deg 〜20deg もの温度差が生じる。
これはサーミスタを被覆・保護している部材の熱伝達遅
れに起因するもので、制御的には室内ファン6の起動タ
イミングを遅らせてしまい、ひいては温風吹出しの遅れ
を生じ、快適性低下を招いたり、冷凍サイクルの高圧側
圧力の異常上昇を招いて冷凍サイクル部品の寿命に悪影
響を与えるなどの不具合がある。
【0012】一方、図22および図23は吸熱装置20
を運転したときの室内温度分布図である。図22は室内
居住空間Rに壁掛けタイプの室内ユニットYを設置した
場合、図23は室内居住空間Rに床置きタイプあるいは
下壁掛けタイプの室内ユニットYを設置した場合であ
る。
【0013】吸熱装置20の運転によって十分に温度上
昇した暖房効果の高い温風が吹出されるが、ルーバ7の
吹出角度が暖房用の通常角度に設定された状態にあり、
図22の例では温風が床面に急降下して床面付近を主に
暖め、図23の例では温風が室内居住空間に吹出される
前に上昇して天井を暖めてしまう。いずれの場合も、室
内温度分布および暖房立上がり効果の面で好ましいもの
ではない。
【0014】この発明は上記の事情を考慮したもので、
その目的とするところは、暖房開始時の温風吹出しの遅
れを解消することができ、これにより迅速な暖房立上が
りが可能となって快適性向上が図れるとともに、冷凍サ
イクルの高圧側圧力の異常上昇を回避して冷凍サイクル
部品の寿命向上が図れる空気調和機を提供することにあ
る。
【0015】また、この発明は、暖房開始時の室内居住
空間の良好な室内温度分布および暖房立上がり効果を得
ることができる快適性にすぐれた空気調和機を提供する
ことにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】第1の発明(請求項1)
の空気調和機は、圧縮機、室内熱交換器、減圧手段、室
外熱交換器を連通して冷媒を循環させる冷凍サイクル
と、この冷凍サイクルに接続した暖房補助熱吸収用の吸
熱装置と、暖房時、上記室内熱交換器の放熱に関わる室
内機器を制御する第1制御手段と、暖房開始時、上記第
1制御手段の制御パターンを上記吸熱装置の運転状態に
応じて変更する第2制御手段とを備えている。
【0017】第2の発明(請求項2)の空気調和機は、
第1の発明において、吸熱装置が、タンク、このタンク
内に収容した被加熱媒体、タンク内の被加熱媒体を加熱
する加熱器、タンクに設けた熱交換器、この熱交換器に
冷媒を流すための弁、および被加熱媒体の温度を検知す
る温度センサを備える。
【0018】第3の発明(請求項3)の空気調和機は、
第2の発明において、第2制御手段が、吸熱装置の運転
状態を温度センサの検知温度から把握する。第4の発明
(請求項4)の空気調和機は、第2の発明において、第
2制御手段が、吸熱装置の運転状態を加熱器の動作から
把握する。
【0019】第5の発明(請求項5)の空気調和機は、
第1の発明において、室内機器が、室内ファン、また
は、室内に吹出される空気の吹出角度を調節するルーバ
である。
【0020】第6の発明(請求項6)の空気調和機は、
第5の発明において、第1制御手段が、暖房時、室内フ
ァンの運転を室内熱交換器の温度に応じて制御する。さ
らに、第2制御手段が、暖房開始時、室内ファンを運転
開始するための室内熱交換器温度を吸熱装置の運転状態
に応じて変更設定する。
【0021】第7の発明(請求項7)の空気調和機は、
第6の発明において、第2制御手段は、暖房開始時、室
内ファンを運転開始するための室内熱交換器温度を吸熱
装置が運転開始する状態において通常より低い値に設定
する。
【0022】第8の発明(請求項8)の空気調和機は、
第6の発明において、第2制御手段が、暖房開始時、室
内ファンを運転開始するための室内熱交換器温度を吸熱
装置が運転開始する状態において室内温度を基準にした
所定値に設定する。
【0023】第9の発明(請求項9)の空気調和機は、
第5の発明において、第1制御手段が、暖房時、吸熱装
置が運転開始する状態において室内ファンの運転を室内
熱交換器の温度に応じて制御する。さらに、第2制御手
段が、暖房開始時、室内ファンを暖房開始から一定時間
後に運転開始する。
【0024】第10の発明(請求項10)の空気調和機
は、第5の発明において、第1制御手段が、暖房時、室
内ファンの速度を室内熱交換器の温度に応じて切換制御
する。さらに、第2制御手段が、暖房開始時、室内ファ
ンの速度を切換えるための室内熱交換器温度を吸熱装置
の運転状態に応じて変更設定する。
【0025】第11の発明(請求項11)の空気調和機
は、第10の発明において、第2制御手段が、暖房開始
時、室内ファンの速度を切換えるための室内熱交換器温
度を吸熱装置が運転開始する状態において通常より低い
値に設定する。
【0026】第12の発明(請求項12)の空気調和機
は、第10の発明において、第2制御手段が、暖房開始
時、室内ファンの速度を切換えるための室内熱交換器温
度を吸熱装置が運転開始する状態において通常より低い
値に設定し且つその設定を一定時間後に解除する。
【0027】第13の発明(請求項13)の空気調和機
は、第10の発明において、第2制御手段が、暖房開始
時、室内ファンの速度を切換えるための室内熱交換器温
度を吸熱装置が運転開始する状態において通常より低い
値に設定し且つその設定を室内温度が設定室内温度を基
準とする所定値より高くなった後に解除する。
【0028】第14の発明(請求項14)の空気調和機
は、第10の発明において、第2制御手段が、暖房開始
時、室内ファンの速度を切換えるための室内熱交換器温
度を吸熱装置が運転開始する状態において通常より低い
値に設定し且つその設定を上記吸熱装置の吸熱量が所定
値まで減少した後に解除する。
【0029】第15の発明(請求項15)の空気調和機
は、第14の発明において、第2制御手段が、吸熱装置
の吸熱量が所定値まで減少したことを該吸熱装置の熱交
換器温度から判断する。
【0030】第16の発明(請求項16)の空気調和機
は、第5の発明において、第1制御手段が、暖房時、ル
ーバの角度を暖房用の所定角度に設定する。さらに、第
2制御手段が、暖房開始時、暖房用の所定角度を吸熱装
置の運転状態に応じて変更設定する。
【0031】第17の発明(請求項17)の空気調和機
は、第16の発明において、第2制御手段が、暖房開始
時、暖房用の所定角度を吸熱装置が運転開始する状態に
おいて通常より室内居住空間中心側に向け設定する。
【0032】
【発明の実施の形態】
[1]以下、この発明の第1実施例について図面を参照
して説明する。 まず、冷凍サイクルの構成は図20と同じである。この
うち、吸熱装置20における熱交換部22の具体的な構
成を図2に示している。
【0033】熱交換部22は、タンク(蓄熱容器)2
3、このタンク23内に収容した被加熱媒体(液体)2
4、タンク23の底部に取付けたタンク加熱用の加熱器
(電気ヒータ)25、タンク23内に設けた熱交換器2
6、この熱交換器26に流量調整弁21から流れてくる
冷媒を通すための配管27、タンク23に取付けた被加
熱媒体温度(Tt)検知用の温度センサ28を備え、加
熱器25をスイッチ25aを介して電源25bに接続し
ている。
【0034】スイッチ25aのオンにより、加熱器25
が発熱動作する。この発熱でタンク23内の被加熱媒体
24が温度上昇し、被加熱媒体24の熱が熱交換器26
および配管27を介し暖房補助熱として冷媒に加えられ
る。
【0035】制御回路を図1に示す。室内ユニットYは
マイクロコンピュータ(MCU)を搭載した室内制御部
30を備える。この室内制御部30に、室内ファンモー
タ6M、ルーバモータ7M、室内温度センサ(Ta)1
1、熱交換器温度センサ(Tc)12、タイマ31、お
よび受光部32を接続している。タイマ31は、運転時
間の制御用である。受光部32は、リモートコントロー
ル装置(以下、リモコンと略称する)33から発せられ
る赤外線光を受け、それを電気信号に変換する。
【0036】室外ユニットXはマイクロコンピュータ
(MCU)を搭載した室外制御部40を備える。この室
外制御部40に、圧縮機モータ1M、電動膨張弁4、室
外ファンモータ8M、流量調整弁21、加熱器(スイッ
チ25a含む)25、温度センサ(Tt)28、および
外気温度センサ(To)41を接続している。
【0037】室内制御部30および室外制御部40は、
互いにデータ転送を行ないながら当該空気調和機の運転
を制御するもので、主要な機能手段として次の(a)
(b)を備える。
【0038】(a)暖房時、室内熱交換器3の放熱に関
わる室内機器を制御する第1制御手段。具体的には、暖
房時、室内ファン6の運転を熱交換器温度センサ12の
検知温度Tcに応じて制御する。
【0039】(b)暖房開始時、第1制御手段の制御パ
ターンを吸熱装置20の運転状態に応じて変更する第2
制御手段。具体的には、暖房開始時、室内ファン6を運
転開始するための室内熱交換器温度Tcを吸熱装置20
の運転状態に応じて変更設定する。
【0040】つぎに、上記の構成の作用を図3、図4、
図5を参照しながら説明する。図3は室内制御部30の
暖房時の主要制御を示すフローチャート、図4は室内フ
ァンの運転制御条件を示す図、図5は室外制御部40の
暖房時の主要制御を示すフローチャートである。
【0041】まず、室内制御部30の暖房時の主要制御
について説明する。暖房開始時(ステップ101 のYES
)、吸収装置20の動作を許可し得る条件が成立する
と(ステップ102 のYES )、加熱許可指令を室外制御部
40に送る(ステップ103 )。
【0042】室外制御部40から送られる温度検知デー
タ(温度センサ28の検知温度Tt)を受信し(ステッ
プ104 )、その検知温度Ttと設定値α(例えば後述の
設定下限温度Ttninと同じ)とを比較する(ステップ10
5 )。この温度比較は、吸熱装置20の運転状態を検知
温度Ttから把握するためのものである。
【0043】検知温度Ttが設定値α未満であれば(ス
テップ105 のNO)、吸熱装置20がまだ運転開始してい
ないとの判断の下に、室内ファン6を運転開始するため
の室内熱交換器温度Tcとして通常値Aを保持し、室内
ファン6を運転停止するための室内熱交換器温度Tcと
して通常値Bを保持する(ステップ106 )。
【0044】検知温度Ttが設定値α以上であれば(ス
テップ105 のYES )、吸熱装置20が運転開始したとの
判断の下に、室内ファン6を運転開始するための室内熱
交換器温度Tcとして通常値Aより低い値A´を設定
し、室内ファン6を運転停止するための室内熱交換器温
度Tcについては通常値Bを保持する(ステップ107
)。
【0045】リモコン33によって運転停止操作がなさ
れたり、あるいはタイマ31の計時が運転停止設定時間
に達すると(ステップ108 のYES )、停止指令を室外制
御部40に送る(ステップ109 )。
【0046】次に、室外制御部40の暖房時の主要制御
について説明する。室内制御部30から加熱許可指令を
受けていない場合(ステップ201 のNO)、加熱器25を
動作停止(通電オフ)するとともに(ステップ215 )、
流量調整弁21を閉じ(ステップ216 )、通常の暖房を
行なう。
【0047】室内制御部30から加熱許可指令を受けて
いれば(ステップ201 のYES )、加熱フラグfaを
“0”とし(初期化;ステップ202 )、外気温度センサ
41の検知温度Toと設定値Tosとを比較する(ステッ
プ203 )。
【0048】外気温度Toが設定値Tosより低ければ
(ステップ203 のYES )、加熱フラグfaが“1”かど
うか判定する(ステップ204 )。初期はfa=“1”な
ので、温度センサ28の検知温度(被加熱媒体24の温
度)Ttが設定上限温度(=設定下限温度Ttnin+ 5
℃)に達していないかどうか判定する(ステップ205
)。通常はここで未達であるので(ステップ205 のYES
)、加熱フラグfaを“0”とし(ステップ207 )、
加熱器25を動作開始(通電オン)する(ステップ20
8)。
【0049】この加熱器25の動作開始により、タンク
23内の被加熱媒体24が加熱される。やがて、検知温
度Ttが設定上限温度まで上昇すると(ステップ205 の
NO)、加熱フラグfaを“1”とし(ステップ209 )、
加熱器25を動作停止(通電オフ)する(ステップ210
)。
【0050】この加熱器25の動作停止により、タンク
23内の被加熱媒体24に対する加熱が中断する。fa
=“1”としたことにより(ステップ204 のYES )、検
知温度Ttと設定下限温度Ttninとを比較する(ステッ
プ206 )。検知温度Ttが設定下限温度Ttninと同じま
たはそれ以上の状態にあれば(ステップ206 のNO)、流
量調整弁21を開く(ステップ211 )。この流量調整弁
21の開放により、タンク23に冷媒が流入し、冷媒に
被加熱媒体24の熱が暖房補助熱として加わる。
【0051】こうして、タンク23内の被加熱媒体24
の温度TtをおよそTtmin<Tt<(Ttmin+ 5℃)の
範囲に維持しながら、暖房補助熱の供給を行なう。途中
で外気温度Toが設定値Tos以上になると(ステップ20
3 のNO)、加熱フラグfaを“0”とし(ステップ212
)、流量調整弁21を閉じ(ステップ213)、加熱器2
5を動作停止する(ステップ210 )。
【0052】室内制御部30から停止指令を受けると
(ステップ214 のYES )、加熱器25を動作停止し(ス
テップ215 )、流量調整弁21を閉じる(ステップ216
)。以上のように、暖房開始時に吸熱装置20が運転
開始する状況では、室内ファン6を運転開始するための
室内熱交換器温度Tcとして通常値Aより低い値A´を
設定することにより、図21に示したサーミスタによる
検知温度Tcの上昇遅れとは無関係に、室内ファン6を
最適なタイミングで起動することができる。
【0053】したがって、暖房開始時の温風吹出しの遅
れを解消することができ、迅速な暖房立上がりが可能と
なって快適性向上が図れるとともに、冷凍サイクルの高
圧側圧力の異常上昇を回避できて冷凍サイクル部品の寿
命向上が図れる。
【0054】室内ファン6の運転制御値としてA´を設
定することによって室内ファン6の起動タイミングが早
くなるが、その時点において、室内熱交換器3の温度T
cは暖房に必要な温度まで十分に上昇した状態にあり、
室内居住空間に冷風が吹出されてしまうことによるコー
ルドドラフト感は生じない。
【0055】[2]第2実施例について説明する。 第2実施例では、室内制御部30および室外制御部40
における第2制御手段として第1実施例の(b)に代え
て次の(c)を採用している。
【0056】(c)暖房開始時、室内ファン6を運転開
始するための室内熱交換器温度Tcを吸熱装置20が運
転開始する状態において室内温度Taを基準にした所定
値に設定する第2制御手段。
【0057】室内制御部30の暖房時の主要制御を図6
のフローチャートに示しており、第1実施例のステップ
107 の処理に代えてステップ111,112 の処理を実行す
る。室内ファンの運転制御条件を図7に示している。
【0058】すなわち、検知温度Ttが設定値α以上で
あれば(ステップ105 のYES )、吸熱装置20が運転開
始したとの判断の下に、室内温度センサ11の検知温度
(室内温度)TaにΔT℃を加えた所定値(通常値Aよ
り低い値)A´を求め(ステップ111 )、室内ファン6
を運転開始するための室内熱交換器温度Tcとして上記
求めた所定値A´を設定し、室内ファン6を運転停止す
るための室内熱交換器温度Tcについては通常値Bを保
持する(ステップ112 )。
【0059】以上のように、暖房開始時に吸熱装置20
が運転開始する状況では、室内ファン6を運転開始する
ための室内熱交換器温度Tcとして室内温度TaにΔT
℃を加えた所定値A´を設定することにより、図21に
示した検知温度Tcの上昇遅れとは無関係に、室内ファ
ン6を最適なタイミングで起動することができる。
【0060】[3]第3実施例について説明する。 第3実施例では、室内制御部30および室外制御部40
における第2制御手段として第1実施例の(b)に代え
て次の(d)を採用している。
【0061】(d)暖房開始時、吸熱装置が運転開始す
る状態において室内ファン6を暖房開始から一定時間P
(秒)後に運転開始する第2制御手段。室内制御部30
の暖房時の主要制御を図8のフローチャートに示してお
り、第1実施例のステップ107 の処理に代えてステップ
121 の処理を実行する。
【0062】すなわち、検知温度Ttが設定値α以上で
あれば(ステップ105 のYES )、吸熱装置20が運転開
始したとの判断の下に、室内ファン6を運転開始するた
めの制御用温度Aを無視して暖房開始から一定時間P
(秒)後に室内ファン6を運転開始し、室内ファン6の
運転停止については制御用温度Bを保持する(ステップ
121 )。
【0063】以上のように、暖房開始時に吸熱装置20
が運転開始する状況では、室内ファン6を暖房開始から
一定時間P(秒)後に運転開始することにより、図21
に示した検知温度Tcの上昇遅れとは無関係に、室内フ
ァン6を最適なタイミングで起動することができる。
【0064】[4]第4実施例について説明する。 第4実施例では、室内制御部30および室外制御部40
における第2制御手段として第1実施例の(b)に代え
て次の(e)を採用している。
【0065】(e)暖房開始時、室内ファン6の速度を
切換える(増速する)ための室内熱交換器温度Tcを吸
熱装置20が運転開始する状態において通常値Cより低
い値C´に設定し且つその設定を暖房開始から一定時間
Q(分)後に解除する第2制御手段。
【0066】室内制御部30の暖房時の主要制御を図9
のフローチャートに示しており、第1実施例のステップ
106,107 の処理に代えてステップ131,132,133 の処理を
実行する。室内ファンの運転制御条件を図10に示して
いる。
【0067】すなわち、検知温度Ttが設定値α未満な
ら(ステップ105 のNO)、吸熱装置20がまだ運転開始
していないとの判断の下に、室内ファン6の速度を切換
えるための室内熱交換器温度Tcとして通常値Cを保持
する(ステップ131 )。
【0068】室内ファン6は、室内熱交換器温度Tcが
通常値C未満にあるとき所定速度Sbで動作し、室内熱
交換器温度Tcが通常値C以上に上昇すると所定速度S
bより高い速度Saで動作する。すなわち、通常暖房
時、室内熱交換器温度Tcの上昇に対して室内ファン6
の速度を高めることにより、室内熱交換器3への通風量
を室内熱交換器温度Tcの上昇にうまく追従させ、冷媒
圧力の急激な上昇を抑えるようにしている。
【0069】検知温度Ttが設定値α以上になると(ス
テップ105 のYES )、吸熱装置20が運転開始したとの
判断の下に、室内ファン6の速度を切換えるための室内
熱交換器温度Tcを通常値Cより低い値C´に設定する
(ステップ132 )。暖房開始からの経過時間を計ってお
り、その経過時間が一定時間Q(分)に達したら(ステ
ップ133 のYES )、運転が安定したとの判断の下に、C
´の設定を解除して通常値Cに復帰する(ステップ131
)。
【0070】運転が安定して熱交換器温度センサ12の
サーミスタの温度検知遅れが徐々に少なくなるころ、速
度切換制御値としてC´を設定したままであると、熱室
内交換器温度Tcと室内ファン6の送風量とのアンマッ
チングが生じ、吹出し温度や室内ファン速度のハンチン
グを引き起こし易くなる。そこで、運転が安定するころ
には、室内ファン6の速度切換制御値を通常のCに戻す
ようにしている。
【0071】以上のように、暖房開始時に吸熱装置20
が運転開始する状況では、室内ファン6の速度を切換え
る(増速する)ための室内熱交換器温度Tcを通常値C
より低い値C´に設定することにより、図21に示した
検知温度Tcの上昇遅れとは無関係に、室内ファン6を
最適なタイミングで起動することができる。吸熱装置2
0が運転開始して吸熱量が増えることによる冷媒圧力の
過度の上昇を回避することができ、安全である。
【0072】[5]第5実施例について説明する。 第5実施例では、室内制御部30および室外制御部40
における第2制御手段として第1実施例の(b)に代え
て次の(f)を採用する。
【0073】(f)暖房開始時、室内ファン6の速度を
切換える(増速する)ための室内熱交換器温度Tcを吸
熱装置20が運転開始する状態において通常値Cより低
い値C´に設定し且つその設定を室内温度Taが設定室
内温度Tsを基準とする所定値より高くなった後に解除
する第2制御手段。
【0074】室内制御部30の暖房時の主要制御を図1
1のフローチャートに示しており、第4実施例のステッ
プ133 の処理に代えてステップ134 の処理を実行する。
すなわち、検知温度Ttが設定値α以上になると(ステ
ップ105 のYES )、吸熱装置20が運転開始したとの判
断の下に、室内ファン6の速度を切換えるための室内熱
交換器温度Tcを通常値Cより低い値C´に設定する
(ステップ132 )。この設定に際し、設定室内温度Ts
にΔT℃を加えた所定値と室内温度センサ11の検知温
度Taとを比較する。そして、検知温度Taが所定値よ
り高くなったら(ステップ134 のYES )、運転が安定し
たとの判断の下に、C´の設定を解除して通常値Cに復
帰する(ステップ131 )。
【0075】以上のように、暖房開始時に吸熱装置20
が運転開始する状況では、室内ファン6の速度を切換え
る(増速する)ための室内熱交換器温度Tcを通常値C
より低い値C´に設定することにより、図21に示した
検知温度Tcの上昇遅れとは無関係に、室内ファン6を
最適なタイミングで起動することができ、第1実施例と
同じ効果が得られる。
【0076】[6]第6実施例について説明する。 第6実施例では、室内制御部30および室外制御部40
における第2制御手段として第1実施例の(b)に代え
て次の(g)を採用する。
【0077】(g)暖房開始時、室内ファン6の速度を
切換える(増速する)ための室内熱交換器温度Tcを吸
熱装置20が運転開始する状態において通常値Cより低
い値C´に設定し且つその設定を吸熱装置20の吸熱量
が所定値まで減少した後に解除する。吸熱装置20の吸
熱量については、温度センサ28の検知温度Ttから判
断する第2制御手段。
【0078】室内制御部30の暖房時の主要制御を図1
2のフローチャートに示しており、第5実施例のステッ
プ134 の処理に代えてステップ135 の処理を実行する。
すなわち、検知温度Ttが設定値α以上になると(ステ
ップ105 のYES )、吸熱装置20が運転開始したとの判
断の下に、室内ファン6の速度を切換えるための室内熱
交換器温度Tcを通常値Cより低い値C´に設定する
(ステップ132 )。この設定に際し、温度センサ28の
検知温度Ttと設定値βとを比較する。そして、検知温
度Ttが設定値β未満に低下したら(ステップ135 のYE
S )、吸熱装置20の吸熱量が所定値まで減少したとの
判断の下に、C´の設定を解除して通常値Cに復帰する
(ステップ131 )。
【0079】吸熱装置20の吸熱能力が減少したとき、
速度切換制御値としてC´を設定したままであると、熱
室内交換器温度Tcと室内ファン6の送風量とのアンマ
ッチングが生じ、吹出し温度や室内ファン速度のハンチ
ングを引き起こし易くなる。そこで、吸熱装置20の吸
熱能力の減少に際しては、室内ファン6の速度切換制御
値を通常のCに戻すようにしている。
【0080】以上のように、暖房開始時に吸熱装置20
が運転開始する状況では、室内ファン6の速度を切換え
る(増速する)ための室内熱交換器温度Tcを通常値C
より低い値C´に設定することにより、図21に示した
検知温度Tcの上昇遅れとは無関係に、室内ファン6を
最適なタイミングで起動することができ、第1実施例と
同じ効果が得られる。
【0081】[7]第1ないし第6実施例の変形例。 第1ないし第6実施例では、室外制御部40から送られ
る温度検知データ(温度センサ28の検知温度Tt)を
受信し(ステップ104 )、その検知温度Ttと設定値α
(例えば後述の設定下限温度Ttninと同じ)とを比較し
(ステップ105)、この温度比較に基づいて吸熱装置2
0の運転状態を把握するようにしたが、吸熱装置20の
運転状態を室外制御部40から室内制御部30へのデー
タ伝送に基づきその室内制御部30で把握するようにし
てもよい。
【0082】すなわち、室内制御部30は、図13のフ
ローチャートに示すように、各フローチャートの二点鎖
線で囲んだステップ104,105 の処理に代わり、室外制御
部40から吸熱作動報知を受けたかどうかの判定を行な
う(ステップ141 )。吸熱作動報知を受けることで(ス
テップ141 のYES )、吸熱装置20が運転開始の状態に
あることを把握する。
【0083】この場合、室外制御部40は、図14のフ
ローチャートに示すように、流量調整弁21を開く処理
(ステップ211 )の後で、吸熱作動の旨を室内制御部3
0に報知する処理(ステップ221 )を実行する。
【0084】[8]第1ないし第6実施例の他の変形
例。 上記同様、吸熱装置20の運転状態の把握についての変
形例である。すなわち、室内制御部30は、図15のフ
ローチャートに示すように、各フローチャートの二点鎖
線で囲んだステップ104,105 の処理に代わり、室外制御
部40から加熱フラグfbの内容が“1”であることの
知らせを受けた履歴があるかどうかの判定を行なう(ス
テップ151 )。加熱フラグfb=“1”の知らせを受け
た履歴があれば(ステップ141 のYES )、吸熱装置20
が運転開始の状態にあることを把握する。
【0085】この場合、室外制御部40は、図16のフ
ローチャートに示すように、加熱器25を運転動作した
とき(ステップ208 )、加熱経験があることのメモリと
して加熱フラグfbを“1”にする(ステップ231 )。
そして、加熱フラグfbの内容を室内制御部30に知ら
せる(ステップ233 )。
【0086】なお、加熱フラグfbは、室内制御部30
から加熱許可指令を受けた段階で(ステップ201 のYES
)、もう一つの加熱フラグfaと共に“0”とする
(初期化;ステップ202 )。
【0087】[9]第7実施例について説明する。 第7実施例では、室内制御部30および室外制御部40
における第1制御手段および第2制御手段として第1実
施例の(a)(b)に代えて次の(h)(i)を採用す
る。
【0088】(a)暖房時、暖房時、ルーバ7の吹出角
度を暖房用の所定角度に設定する第1制御手段。 (b)暖房開始時、暖房用の所定角度を吸熱装置20が
運転開始する状態において通常より室内居住空間中心側
に向け設定する第2制御手段。
【0089】室内制御部30の暖房時の主要制御を図1
7のフローチャートに示しており、第1実施例のステッ
プ106,107 の処理に代えてステップ161,162,163 の処理
を実行する。吸熱装置20の運転を開始したときの室内
温度分布の例を図18および図19に示している。図1
8は室内居住空間Rに壁掛けタイプの室内ユニットYを
設置した場合、図19は室内居住空間Rに床置きタイプ
あるいは下壁掛けタイプの室内ユニットYを設置した場
合である。
【0090】すなわち、検知温度Ttが設定値α未満で
あれば(ステップ105 のNO)、吸熱装置20がまだ運転
開始していないとの判断の下に、ルーバ7の吹出角度を
予め定めている暖房用の所定角度(通常角度)に設定す
る(ステップ161 )。
【0091】検知温度Ttが設定値α以上になると(ス
テップ105 のYES )、吸熱装置20が運転開始したとの
判断の下に(十分に温度上昇した暖房効果の高い温風が
吹出されるとの判断の下に)、暖房用の所定角度を通常
よりも室内居住空間Rの中心側に向け変更設定する(ス
テップ162 )。
【0092】この変更設定により、ルーバ7の吹出角度
が室内居住空間Rの中心側に向き、壁掛けタイプの室内
ユニットYの場合は温風が室内居住空間Rの中心に向け
て吹出され、良好な室内温度分布と暖房立上がり効果が
得られて快適性が向上する。従来のように、温風が床面
まで急降下して床面付近を主に暖めてしまうことがな
い。
【0093】床置きタイプあるいは下壁掛けタイプの室
内ユニットYの場合も、温風が室内居住空間Rの中心に
向けて吹出され、良好な室内温度分布と暖房立上がり効
果が得られて快適性が向上する。従来のように、温風が
室内居住空間に吹出される前に上昇して天井を暖めてし
まうことがない。
【0094】その後、解除条件が成立すると(ステップ
163 のYES )、例えば暖房開始から一定時間Q(分)が
経過したとき(運転が安定したとき)、あるいは室内温
度センサ11の検知温度Taが設定室内温度TsにΔT
℃を加えた所定値より高くなったとき(運転が安定した
とき)、あるいは温度センサ28の検知温度Ttが設定
値β未満に低下したとき(吸熱装置20の吸熱量が所定
値まで減少したとき)、ドラフト感や室内温度分布の悪
化を防ぐため、好ルーバ7の吹出角度を暖房用の所定角
度(通常角度)に設定する(ステップ161 )。
【0095】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
暖房開始時、室内熱交換器の放熱に関わる室内機器の制
御パターンを吸熱装置の運転状態に応じて変更する構成
としたので、暖房開始時の温風吹出しの遅れを解消する
ことができ、これにより迅速な暖房立上がりが可能とな
って快適性向上が図れるとともに、冷凍サイクルの高圧
側圧力の異常上昇を回避して冷凍サイクル部品の寿命向
上が図れる空気調和機を提供できる。
【0096】また、この発明は、暖房開始時、ルーバの
角度を吸熱装置の運転状態に応じて変更設定する構成と
したので、暖房開始時の室内居住空間の良好な室内温度
分布および暖房立上がり効果を得ることができる快適性
にすぐれた空気調和機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】各実施例の制御回路の構成を示すブロック図。
【図2】各実施例の吸熱装置の要部の構成を断面して示
す図。
【図3】第1実施例の室内制御部の主要な制御を示すフ
ローチャート。
【図4】第1実施例の室内ファンの運転制御条件を示す
図。
【図5】第1実施例の室外制御部の主要な制御を示すフ
ローチャート。
【図6】第2実施例の室内制御部の主要な制御を示すフ
ローチャート。
【図7】第2実施例の室内ファンの運転制御条件を示す
図。
【図8】第3実施例の室内制御部の主要な制御を示すフ
ローチャート。
【図9】第4実施例の室内制御部の主要な制御を示すフ
ローチャート。
【図10】第4実施例の室内ファンの運転制御条件を示
す図。
【図11】第5実施例の室内制御部の主要な制御を示す
フローチャート。
【図12】第6実施例の室内制御部の主要な制御を示す
フローチャート。
【図13】各実施例の室内制御部の主要な制御の変形例
を示すフローチャート。
【図14】各実施例の室外制御部の主要な制御の変形例
を示すフローチャート。
【図15】各実施例の室内制御部の主要な制御の他の変
形例を示すフローチャート。
【図16】各実施例の室外制御部の主要な制御の他の変
形例を示すフローチャート。
【図17】第7実施例の室内制御部の主要な制御を示す
フローチャート。
【図18】第7実施例における室内温度分布の例を示す
図。
【図19】第7実施例における室内温度分布の他の例を
示す図。
【図20】各実施例および従来の空気調和機における冷
凍サイクルの構成を示す図。
【図21】図20の空気調和機における圧縮機起動後の
経過時間に対する熱交換器温度の推移をサーミスタ検知
と熱電対検知と対比して示す図。
【図22】図20の空気調和機の室内温度分布の例を示
す図。
【図23】図20の空気調和機の室内温度分布の他の例
を示す図。
【符号の説明】
1…圧縮機 2…四方弁 3…室内熱交換器 4…電動膨張弁 5…室外熱交換器 6…室内ファン 7…ルーバ 11…室内温度センサ 12…熱交換器温度センサ(Tc) 20…吸熱装置 21…流量調整弁 22…熱交換部 23…タンク 24…被加熱媒体 25…加熱器 28…温度センサ(Tt) 30…室内制御部 40…室外制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藁科 吉隆 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東芝 富士工場内 (72)発明者 渡邊 佳則 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東芝 富士工場内 (72)発明者 小林 弘幸 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東芝 富士工場内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機、室内熱交換器、減圧手段、室外
    熱交換器を連通して冷媒を循環させる冷凍サイクルと、 この冷凍サイクルに接続した暖房補助熱吸収用の吸熱装
    置と、 暖房時、前記室内熱交換器の放熱に関わる室内機器を制
    御する第1制御手段と、 暖房開始時、前記第1制御手段の制御パターンを前記吸
    熱装置の運転状態に応じて変更する第2制御手段と、 を具備したことを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の空気調和機において、 前記吸熱装置は、タンク、このタンク内に収容した被加
    熱媒体、前記タンク内の被加熱媒体を加熱する加熱器、
    前記タンクに設けた熱交換器、この熱交換器に冷媒を流
    すための弁、および前記被加熱媒体の温度を検知する温
    度センサを備えることを特徴とする空気調和機。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の空気調和機において、 前記第2制御手段は、前記吸熱装置の運転状態を前記温
    度センサの検知温度から把握することを特徴とする空気
    調和機。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の空気調和機において、 前記第2制御手段は、前記吸熱装置の運転状態を前記加
    熱器の動作から把握することを特徴とする空気調和機。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の空気調和機において、 前記室内機器は、室内ファン、または、室内に吹出され
    る空気の吹出角度を調節するルーバであることを特徴と
    する空気調和機。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の空気調和機において、 前記第1制御手段は、暖房時、前記室内ファンの運転を
    前記室内熱交換器の温度に応じて制御する、 前記第2制御手段は、暖房開始時、前記室内ファンを運
    転開始するための室内熱交換器温度を前記吸熱装置の運
    転状態に応じて変更設定する、ことを特徴とする空気調
    和機。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の空気調和機において、 前記第2制御手段は、暖房開始時、前記室内ファンを運
    転開始するための室内熱交換器温度を前記吸熱装置が運
    転開始する状態において通常より低い値に設定すること
    を特徴とする空気調和機。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の空気調和機において、 前記第2制御手段は、暖房開始時、前記室内ファンを運
    転開始するための室内熱交換器温度を前記吸熱装置が運
    転開始する状態において室内温度を基準にした所定値に
    設定することを特徴とする空気調和機。
  9. 【請求項9】 請求項5に記載の空気調和機において、 前記第1制御手段は、暖房時、前記室内ファンの運転を
    前記室内熱交換器の温度に応じて制御する、 前記第2制御手段は、暖房開始時、前記吸熱装置が運転
    開始する状態において前記室内ファンを暖房開始から一
    定時間後に運転開始する、 ことを特徴とする空気調和機。
  10. 【請求項10】 請求項5に記載の空気調和機におい
    て、 前記第1制御手段は、暖房時、前記室内ファンの速度を
    前記室内熱交換器の温度に応じて切換制御する、 前記第2制御手段は、暖房開始時、前記室内ファンの速
    度を切換えるための室内熱交換器温度を前記吸熱装置の
    運転状態に応じて変更設定する、 ことを特徴とする空気調和機。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の空気調和機におい
    て、 前記第2制御手段は、暖房開始時、前記室内ファンの速
    度を切換えるための室内熱交換器温度を前記吸熱装置が
    運転開始する状態において通常より低い値に設定するこ
    とを特徴とする空気調和機。
  12. 【請求項12】 請求項10に記載の空気調和機におい
    て、 前記第2制御手段は、暖房開始時、前記室内ファンの速
    度を切換えるための室内熱交換器温度を前記吸熱装置が
    運転開始する状態において通常より低い値に設定し且つ
    その設定を一定時間後に解除することを特徴とする空気
    調和機。
  13. 【請求項13】 請求項10に記載の空気調和機におい
    て、 前記第2制御手段は、暖房開始時、前記室内ファンの速
    度を切換えるための室内熱交換器温度を前記吸熱装置が
    運転開始する状態において通常より低い値に設定し且つ
    その設定を室内温度が設定室内温度を基準とする所定値
    より高くなった後に解除することを特徴とする空気調和
    機。
  14. 【請求項14】 請求項10に記載の空気調和機におい
    て、 前記第2制御手段は、暖房開始時、前記室内ファンの速
    度を切換えるための室内熱交換器温度を前記吸熱装置が
    運転開始する状態において通常より低い値に設定し且つ
    その設定を前記吸熱装置の吸熱量が所定値まで減少した
    後に解除することを特徴とする空気調和機。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の空気調和機におい
    て、 前記第2制御手段は、吸熱装置の吸熱量が所定値まで減
    少したことを該吸熱装置の温度から判断することを特徴
    とする空気調和機。
  16. 【請求項16】 請求項5に記載の空気調和機におい
    て、 前記第1制御手段は、暖房時、前記ルーバの角度を暖房
    用の所定角度に設定する、 前記第2制御手段は、暖房開始時、前記所定角度を前記
    吸熱装置の運転状態に応じて変更設定する、 ことを特徴とする空気調和機。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の空気調和機におい
    て、 前記第2制御手段は、暖房開始時、前記暖房用の所定角
    度を前記吸熱装置が運転開始する状態において通常より
    室内居住空間中心側に向け設定することを特徴とする空
    気調和機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104374035A (zh) * 2013-08-13 2015-02-25 珠海格力电器股份有限公司 空调的供电控制方法、供电控制装置及空调
CN113418289A (zh) * 2021-05-31 2021-09-21 青岛海尔空调电子有限公司 用于空调防冷风的控制方法、装置及空调

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CN113418289B (zh) * 2021-05-31 2023-10-20 青岛海尔空调电子有限公司 用于空调防冷风的控制方法、装置及空调

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