JPH1171933A - 駐車装置の自動復旧制御装置 - Google Patents

駐車装置の自動復旧制御装置

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JPH1171933A
JPH1171933A JP23190697A JP23190697A JPH1171933A JP H1171933 A JPH1171933 A JP H1171933A JP 23190697 A JP23190697 A JP 23190697A JP 23190697 A JP23190697 A JP 23190697A JP H1171933 A JPH1171933 A JP H1171933A
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parking device
power
earthquake
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power supply
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Masakazu Fukuhara
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地震およびまたは停電発生時にサービス員の
派遣なしに駐車装置を自動的に復旧すること。 【解決手段】 地震検出センサ10が一定震度以上の地
震を検出した場合に、プログラムにて運転中の駐車装置
を非常停止させるとともに、非常停止させた場合には、
駐車装置に芯ずれがないか否かを芯ずれ検出センサ11
により判断して、芯ずれがない場合には駐車装置を自動
復旧する。また、地震によりまたは通常時に停電が発生
した場合は、無停電電源装置2がそれを検出して省電力
モードで動力回路15を駆動して定位置に移動させる
か、または制御系だけに小型の無停電電源装置を使用し
て、機械故障による非常停止ではなく、停電による非常
停止であることを記憶させて、復電時に再起動・自動復
旧プログラムを実行して自動復旧させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、垂直循環式、水平
循環式、多層循環式、エレベータ式等の機械式駐車装置
の地震およびまたは停電発生時の自動復旧制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】地震発生の多い我が国では、建物ばかり
でなく建物内に設置された駐車装置に対しても、地震発
生時の安全対策が図られるようになってきた。従来にお
いても、一定震度以上の地震が発生した場合には、地震
センサがそれを検出して、運転中の駐車装置を自動的に
非常停止させる装置が提供されている。駐車装置を非常
停止させた場合、駐車装置が待機中の場合は、電源オフ
の場合と同じ状態であるため、復電時には通常運転の再
開が可能になる。これに対して運転中の場合は、動力系
および制御系とも電源オフになるので、駐車装置は中途
で非常停止することになる。こうなると、復電しても運
転を再開することができないので、駐車場管理者による
通知または自動監視システムの場合は自動的にサービス
センターに通知が行われ、サービス員が現場に出向いて
手動運転による復旧作業を行うことになる。また、停電
(瞬停を含む。以下同じ)が生じて駐車装置が中途で非
常停止した場合も、同様にサービス員が現場に出向いて
駐車装置を復旧することになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、駐車装
置の復旧のためにサービス員が現場に出向いて復旧する
ことは、地震による障害が一度に多発した場合には迅速
に対処することができず、また現場に到着するまでに時
間がかかったり、復旧作業に手間がかかることがあり、
その間は駐車装置を使用することができず、利用客に迷
惑をかけることになる。また、非常停止により駐車装置
が中途で停まった場合に、地震または停電による停止な
のか、機械が故障して停止したのか判別することができ
ず、それをまず調べる必要があり、復旧までに時間がか
かっていた。
【0004】本発明は、このような従来の問題を解決す
るものであり、地震およびまたは停電発生時にサービス
員の派遣なしに駐車装置を自動的に復旧することのでき
る駐車装置の自動復旧制御装置を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、一定震度以上の地震を検出した場合に
は、運転中の駐車装置を非常停止させるとともに、非常
停止させた場合には、駐車装置の機械設備等に芯ずれが
ないかどうかを判断して、芯ずれがない場合には駐車装
置を自動復旧するようにしたものであり、これにより、
サービス員の派遣なしに駐車装置を自動復旧することが
できる。また、地震によりまたは通常時に停電が発生し
た場合は、無停電電源装置を使用して省電力モードで動
力系を駆動して定位置に移動させるか、または制御系だ
けに小型の無停電電源装置を使用して、機械故障による
非常停止ではなく、停電による非常停止であることを記
憶させて、復電時に自動復旧させるようにしたものであ
り、これにより、サービス員の派遣なしに駐車装置を自
動復旧することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、
地震発生およびその大きさを検出する地震検出センサ
と、駐車装置の芯ずれを検出する芯ずれ検出センサと、
前記地震検出センサからの信号に基づいて運転中の駐車
装置を非常停止させるか否かを判定するとともに、非常
停止させた場合に前記芯ずれ検出センサからの信号に基
づいて自動復旧するか否かを判定する手段を備えた駐車
装置の自動復旧制御装置であり、地震が発生して駐車装
置が非常停止した場合でも、駐車装置に芯ずれがないと
判定された場合には、サービス員の派遣なしに駐車装置
を自動復旧することができる。
【0007】本発明の請求項2記載の発明は、動力系お
よび制御系に電力を供給する電源入力部に無停電電源装
置を備え、停電時には前記無停電電源装置から動力系お
よび制御系に電力を供給するとともに、制御系における
プログラムを省電力モードに切り替えて動力系を動作さ
せることを特徴とする駐車装置の自動復旧制御装置であ
り、停電が発生した場合でも、無停電電源装置により省
電力モードで動力系を動作させるので、低容量の無停電
電源装置を使用するだけで、サービス員の派遣なしに駐
車装置を自動復旧することができる。
【0008】本発明の請求項3記載の発明は、非常中途
停止時には、省電力モードにより駐車装置を定位置まで
移動させて停止させることを特徴とする請求項2記載の
自動復旧制御装置であり、中途の位置で非常停止した駐
車装置を定位置まで移動させることにより、復電時には
直ちに運転を再開することができる。
【0009】本発明の請求項4記載の発明は、省電力モ
ードでは、駐車装置を低速で移動させることを特徴とす
る請求項3記載の自動復旧制御装置であり、駐車装置を
低速で移動させることにより、電力消費を抑えることが
できるので、小型で低コストの無停電電源装置を使用す
ることができる。
【0010】本発明の請求項5記載の発明は、省電力モ
ードでは、駐車装置が昇降式の場合は駐車装置を下方に
移動させることを特徴とする請求項3記載の自動復旧制
御装置であり、駐車装置を下方に移動させることによ
り、電力消費を抑えることができるので、小型で低コス
トの無停電電源装置を使用することができる。
【0011】本発明の請求項6記載の発明は、省電力モ
ードでは、駐車装置が複数の動力で同時駆動する場合は
個別に駆動することを特徴とする請求項3記載の自動復
旧制御装置であり、駐車装置を個別に移動させることに
より、電力消費を抑えることができるので、小型で低コ
ストの無停電電源装置を使用することができる。
【0012】本発明の請求項7記載の発明は、制御系に
電力を供給する電源入力部に無停電電源装置を備え、停
電時には前記無停電電源装置から制御系に電力を供給
し、停電により駐車装置が非常停止したことを記憶して
おくとともに、復電時には再起動・自動復旧プログラム
を実行して自動復旧させることを特徴とする駐車装置の
自動復旧制御装置であり、機械故障による非常停止では
なく、停電による非常停止であることを記憶しておくこ
とにより、サービス員の派遣なしに復電時に直ちに自動
復旧することができる。
【0013】本発明の請求項8記載の発明は、地震発生
およびその大きさを検出する地震検出センサと、駐車装
置の芯ずれを検出する芯ずれ検出センサと、前記地震検
出センサからの信号に基づいて運転中の駐車装置を非常
停止させるか否かを判定するとともに、非常停止させた
場合に前記芯ずれ検出センサからの信号に基づいて自動
復旧するか否かを判定する手段とを備えた請求項2から
7のいずれかに記載の駐車装置の自動復旧制御装置であ
り、地震発生により停電が生じた場合でも、機械設備等
の芯ずれがない限り、無停電電源装置により復電時には
自動運転を再開することができる。
【0014】(実施の形態1)以下、本発明の実施の形
態について図面を参照して説明する。図1は本発明の実
施の形態1における自動復旧制御装置の構成を示してい
る。図1において、1は三相動力電源入力端子であり、
常用1次電源である200Vの交流が入力される。2は
UPSと呼ばれる無停電電源装置であり、蓄電池2aを
備え、その出力は動力回路15およびインバータ16に
接続されている。3は制御電源用トランスであり、交流
200Vを交流100Vに変換する。4は制御用電源ラ
イン構成回路であり、交流100Vを各部に分配する。
5はCPU、ROM、RAM等からなる操作盤内のマイ
コン(マイクロコンピュータ)である。6はプログラマ
ブルコントローラからなるシーケンサであり、内蔵した
プログラムに従って駐車装置を順番に動作させる。7は
インタロック回路であり、地震時または非常時に駐車装
置を強制的に停止させたり、操作できないようにする。
8はパワーサプライであり、交流100Vを直流24V
に変換する。9はDCスイッチ類であり、庫内に設置さ
れている光電管等のセンサー類である。10は地震の発
生およびその大きさを検出する地震検出センサであり、
加速度センサが使用されている。11は芯ずれ検出セン
サであり、駐車装置の機械設備等の芯ずれを検出する。
12は駐車装置の移動行程における定位置を検出する定
位置検出センサであり、リミットスイッチまたは近接ス
イッチが使用されている。これらおよびその他の種々の
センサがパワーサプライ8から電力を供給されている。
13は入出力部であり、マイコン5、シーケンサ6、イ
ンタロック回路7、パワーサプライ8、DCスイッチ類
9、各種センサ10、11、12等からの入力を受け付
けて必要なデータを出力する。14はドライブ回路であ
り、無停電電源装置2の出力を受けて駐車装置のモータ
等を駆動する動力回路15およびこの動力回路15をイ
ンバータ制御するインバータ16の動作を制御する。イ
ンバータ制御することにより、電力消費を抑えることが
できるので、小型で低コストの無停電電源装置を使用す
ることができる。
【0015】図2は本実施の形態で使用する芯ずれ検出
センサ10の一例を示している。図2(a)において、
21は駐車装置の支柱であり、連結部材22を介して建
物の躯体23に固定されている。連結部材22には、ブ
ラケット24を介してリミットスイッチ25が取り付け
られ、リミットスイッチ25のアクチュエータ25a
は、建物の別の躯体28に固定されたアーム26の先端
部に設けられた穴27に挿入されている。図2(b)に
示すように、アクチュエータ25aと穴27の嵌合は、
アクチュエータ25aが挿通可能なように僅かな隙間が
設けられているだけである。
【0016】地震が発生した場合、駐車装置の支柱21
は、通常は建物の躯体23および28と同期して振動す
るので、リミットスイッチ25のアクチュエータ25a
も穴27と同期して振動し、リミットスイッチ25は動
作しない。しかし、大規模な地震が発生した場合には、
躯体23と28とが同期せずに振動する場合があるの
で、そのような場合は、リミットスイッチ25のアクチ
ュエータ25aと穴27とが異なる方向に移動してリミ
ットスイッチ25が動作する。このような状態の時は、
駐車装置の芯もずれている可能性があるので、リミット
スイッチ25の信号を図1のシーケンサ(入力部)13
に伝えることにより、芯ずれの発生の可能性を検出する
ことができる。
【0017】次に、地震検出センサ10について説明す
る。地震波にはP波とS波があり、P波は波の進行方向
に対して並行に振動する縦波であり、S波は進行方向に
対して直角に振動する横波である。したがって、常に地
球の重力による鉛直方向の力を受けてこれに耐えるよう
に建てられている建物にとっては、地震波の中の横方向
の力すなわちS波に対して弱い構造と言える。また、地
震動は、一般的に初期微動としてP波が先に発生し、後
に主要動と呼ばれるS波が襲って来る。そして、建物に
影響を及ぼす地震の強さは加速度galによって決ま
り、加速度が大きいほど地震の規模も大きくなる。そこ
で、地震検出センサ10として加速度センサを用いるこ
とにより、地震の発生およびその大きさを検出すること
ができる。なお、震度階級と加速度(gal)との関係
は次の通りである。 震度階級 0 1 2 3 4 加速度 〜0.8 0.8〜2.5 2.5〜8.0 8.0〜25 25〜80 震度階級 5 6 7 加速度 80〜250 250〜400 400〜
【0018】地震発生時には、その加速度が大きいほど
被害も大きくなる。しかし例外もある。例えば最大加速
度188.4gal(震度5)、継続時間40秒以上の
A波と、最大加速度208.4gal(震度5)、継続
時間5秒程度のB波を比べると、B波の方が加速度が大
きいが、実際に構造物の被害が大きかったのはA波であ
るという観測結果が得られている。これは、浅い場所で
発生した地震の場合、震源の直上の加速度は大きくなる
が、地震動はすぐに収まる傾向にあるので、構造物が破
壊する前に揺れが収まり、大きな被害に至らない。これ
に対し、規模の大きな地震の場合は、やや離れた場所の
地震動は揺れが長く続く傾向にあり、構造物の揺れも大
きなものとなり、被害も大きくなる。したがって、駐車
装置における地震対策も揺れの継続時間を考慮する必要
がある。
【0019】このような揺れの継続時間を考慮した本実
施の形態におけるプログラムの制御動作について、以
下、図3および図4のフロー図を参照して説明する。図
3において、まず地震が発生すると(ST1)、地震検
出センサ10がその初期微動を検出し、シーケンサ(入
力部)13にその信号を送る。プログラム上で、その信
号から地震の加速度が0.8gal以上かを調べ(ST
2)、0.8galに満たなければ、そのまま駐車装置
を待機状態または運転状態とし(ST3)、0.8ga
l以上であれば、非常時用のプログラムに切り替えて、
本システムを動作させる(ST4)。まず、加速度が2
50gal以上(震度5または震度6)かを調べ、そう
であれば危険な状態なので、インタロック回路7により
無条件に非常停止を行うとともに(ST6)、非常時の
音声案内を行う(ST7)。加速度が250galに満
たない場合すなわち大規模な地震でない場合は、加速度
が2.5gal以上かを調べ(ST8)、これを2秒毎
に調べ、連続して5回とも2.5galに満たない場合
は、地震が収束したものと見なして、待機状態または運
転状態を継続する(ST9)。また、連続して2回2.
5gal以上の場合は、駐車装置が待機中か運転中かを
調べ(ST10)、運転中の場合は図4の処理に移り、
待機中の場合はST11で、インタロック回路7を動作
させて、駐車装置を操作できないようにするとともに
(ST11)、音声によりその旨を案内する(ST1
2)。待機中の場合は、駐車装置が定位置に待機してい
るので、地震が収まるまでその状態を継続していればよ
いので、以降は地震が収束したかどうかの判断と収束し
た場合のシステムの復帰動作を行えばよいことになる。
まず、加速度が0.8gal以上かを調べ(ST1
3)、これを10秒毎に調べ、連続して3回とも0.8
galに満たない場合は、芯ずれ検出センサ11からの
信号を見て(ST14)、オンしていれば、駐車装置の
芯がずれている可能性があるので、その旨を音声案内し
(ST15)、オンしていなければ、本装置の非常時用
のプログラムを元の平常時用のプログラムに切り替えて
システム解除し(ST16)、その旨の音声案内を行う
(ST17)。
【0020】ST10で運転中の場合、図4に示すよう
に、地震が加速度8gal以上すなわち震度3以上かを
調べ(ST18)、それに満たなければ、ドライブ回路
14を制御してそのまま継続して定位置まで運転させ
(ST19)、定位置検出センサ12からの信号により
停止させ、その旨を音声案内する(ST20)。加速度
が8gal以上であれば、そのまま運転を継続すること
は危険なので、中途で非常停止を実行する(ST2
1)。そして、さらに加速度を見て、それが250ga
l以上かを調べ(ST22)、そうであれば、その旨を
音声案内し(ST23)、2秒毎に調べて連続して5回
とも250galに満たない場合は、次に加速度が80
gal以下かを調べ(ST24)、2秒毎に調べて連続
5回とも80galに満たない場合は、さらに加速度が
0.8gal以下かを調べ(ST25)、2秒毎に調べ
て連続10回とも0.8galに満たない場合は、地震
が収束したものと判断して、今度は復旧動作に移行す
る。まず、芯ずれ検出センサ11がオンしたかを調べ
(ST26)、オンしていれば、駐車装置の芯がずれて
いる可能性があるので、その旨を音声案内し(ST2
7)、オンしていなければ、次に停電信号の入力がある
かどうかを調べる(ST28)。停電信号がなければ、
通常の非常時用プログラムに従って自動復旧運転を開始
し(ST29)、停電信号があれば、省電力モードによ
る自動復旧運転を開始する(ST30)。自動復旧運転
を開始した後は、ドライブ回路14を制御して駐車装置
を定位置まで移動させ、定位置検出センサ12からの信
号により停止させるとともに(ST31)、その旨を音
声案内する(ST32)。そして、本装置の非常時用の
プログラムを元の平常時用のプログラムに切り替えてシ
ステム解除し(ST33)、その旨の音声案内を行う
(ST34)。
【0021】以上が地震発生時の自動復旧制御である
が、次にその間に停電が発生した場合の制御について説
明する。図1の無停電電源装置2は、電流が流れている
か否かを監視するセンサを内蔵しており、電流が流れな
い、すなわち停電を検出すると、スイッチが切り替わっ
て内部の蓄電池2aから電力が供給されるようになって
いる。本実施の形態における無停電電源装置2は、外部
出力端子付きのものが使用され、この外部出力端子を通
じて停電信号を得ることができる。図4のST28でシ
ーケンサ(入力部)13が停電信号を得ると、ST30
でプログラムにより省電力モードによる自動復旧運転を
開始する。
【0022】省電力モードによる自動復旧運転とは、駐
車装置を低速で移動させること、駐車装置が昇降式の場
合は駐車装置を下方に移動させること、駐車装置が複数
の動力で同時駆動する場合は個別に駆動すること、およ
び駐車装置の動力をポールチェンジ制御からインバータ
制御に変更すること等であり、これらを単独または組み
合わせて実行する。これらの省電力モードにより、使用
電力を通常運転時の半分程度に減らすことができるの
で、使用する無停電電源装置2の容量を小さいものにす
ることができる。例えば、11kwの昇降用モータの場
合、上昇時の負荷電流は41.5Aでモータ負荷率は1
00%であるが、下降時のモータ負荷電流は17.5A
でモータ負荷率は25%になる。また、ポールチェンジ
制御方式による始動電流は定格の約7倍であるが、イン
バータ制御方式による始動電流は定格の約2.5倍であ
る。
【0023】このように、本実施の形態1によれば、地
震検出センサ10が一定震度以上の地震を検出した場合
には、プログラムにて運転中の駐車装置を非常停止させ
るとともに、非常停止させた場合には、駐車装置に芯ず
れがないかどうかを芯ずれ検出センサ11により判断し
て、芯ずれがない場合には駐車装置を自動復旧するよう
にし、また、地震により停電が発生した場合は、無停電
電源装置2を使用して省電力モードで動力系を駆動して
駐車装置を定位置に移動させるようにしたので、サービ
ス員の派遣なしに駐車装置を自動復旧することができ
る。
【0024】(実施の形態2)図5は本実施の形態にお
ける自動復旧制御装置の構成を示すものである。図1に
示した実施の形態1と異なるのは、三相動力電源入力端
子1に動力回路15およびインバータ16が直接接続さ
れているとともに、制御電源用トランス3の後段に小型
の無停電電源装置20が接続されていることである。他
の構成は図1と同じなので、同じ構成要素には同じ符号
を付して重複した説明は省略する。
【0025】上記した実施の形態1は、地震によりまた
は停電により駐車装置が途中で非常停止した場合に、そ
のままではサービス員の手動運転による復帰作業が必須
となることから、取り敢えず最も近い定位置に駐車装置
を移動させて、待機状態としておくことにより、サービ
ス員を必要とせずに自動運転を再開できるようにしたも
のである。これに対し、本実施の形態2では、停電した
場合に、無停電電源装置により駐車装置を最寄りの定位
置に移動させることなく、中途停止状態にしておくとと
もに、制御系だけに小型の無停電電源装置20を設け
て、中途停止が機械の故障ではなく停電によるものであ
ることをプログラム上に記憶させておき、さらに復電時
には、直ちに自動運転が再開できるように非常時用の再
起動・自動復旧プログラムをシーケンサ6に組み込んで
おくようにしたものである。そして、地震発生時には、
図3、図4のフローに従って制御されるが、図4のST
28の停電信号なしの場合は、ST29、31、33、
34と進み、停電信号ありの場合は、ST30で省電力
モードによる自動復旧運転を行わずに、単に停電信号あ
りの状態を記憶して待機状態にしておく。そして、復電
時には、プログラム上で停電信号ありの状態を確認して
から、駐車装置を再起動・自動復旧するプログラムに切
り替えて、直ちに自動運転を再開できるようにする。ま
たは、シーケンサ6のプログラムを再起動・自動復旧プ
ログラムに切り替えてから待機状態とし、復電時に直ち
に自動運転を再開できるようにする。
【0026】このように、上記実施の形態2では、制御
系に電力を供給する電源入力部に無停電電源装置20を
備え、停電時には無停電電源装置20から制御系に電力
を供給するとともに、停電による非常停止であることを
プログラム上に記憶しておき、復電時には再起動・自動
復旧させるプログラムを実行させるので、駐車装置が中
途で非常停止しても、復電時にサービス員なしに直ちに
自動復旧することができる。
【0027】
【発明の効果】本発明は、上記実施の形態から明らかな
ように、一定震度以上の地震を検出した場合には運転中
の駐車装置を非常停止させるとともに、非常停止させた
場合に駐車装置に芯ずれがないかどうかを判断して、芯
ずれがない場合には駐車装置を自動復旧するようにした
ものであり、これにより、サービス員の派遣なしに駐車
装置を自動復旧することができる。また、地震によりま
たは通常時に停電が発生した場合は、無停電電源装置を
使用して省電力モードで動力系を駆動して定位置に移動
させるか、または制御系だけに小型の無停電電源装置を
使用して、機械故障による非常停止ではなく、停電によ
る非常停止であることを記憶させて、復電時には、再起
動・自動復旧プログラムを実行して自動復旧させるよう
にしたものであり、これにより、サービス員の派遣なし
に駐車装置を自動復旧することができ、低コストで、信
頼度の高い駐車装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における駐車装置の自動
復旧制御装置の構成を示す概略ブロック図
【図2】本発明の実施の形態1における芯ずれ検出セン
サの構成を示す正面図(a)とリミットスイッチのアク
チュエータ部分の部分平面図(b)
【図3】本発明の実施の形態1における動作を示すフロ
ー図
【図4】本発明の実施の形態1における動作の続きを示
すフロー図
【図5】本発明の実施の形態2における駐車装置の自動
復旧制御装置の構成を示す概略ブロック図
【符号の説明】
1 三相動力電源入力端子 2 無停電電源装置 3 制御電源用トランス 4 制御用電源ライン構成回路 5 マイコン 6 シーケンサ 7 インタロック回路 8 パワーサプライ 9 DCスイッチ類 10 地震検出センサ 11 芯ずれ検出センサ 12 定位置検出センサ 13 入出力部 14 ドライブ回路 15 動力回路 16 インバータ 20 無停電電源装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地震発生およびその大きさを検出する地
    震検出センサと、駐車装置の芯ずれを検出する芯ずれ検
    出センサと、前記地震検出センサからの信号に基づいて
    運転中の駐車装置を非常停止させるか否かを判定すると
    ともに、非常停止させた場合に前記芯ずれ検出センサか
    らの信号に基づいて自動復旧するか否かを判定する手段
    を備えた駐車装置の自動復旧制御装置。
  2. 【請求項2】 動力系および制御系に電力を供給する電
    源入力部に無停電電源装置を備え、停電時には前記無停
    電電源装置から動力系および制御系に電力を供給すると
    ともに、制御系におけるプログラムを省電力モードに切
    り替えて動力系を動作させることを特徴とする駐車装置
    の自動復旧制御装置。
  3. 【請求項3】 非常中途停止時には、省電力モードによ
    り駐車装置を定位置まで移動させて停止させることを特
    徴とする請求項2記載の自動復旧制御装置。
  4. 【請求項4】 省電力モードでは、駐車装置を低速で移
    動させることを特徴とする請求項3記載の自動復旧制御
    装置。
  5. 【請求項5】 省電力モードでは、駐車装置が昇降式の
    場合は駐車装置を下方に移動させることを特徴とする請
    求項3記載の自動復旧制御装置。
  6. 【請求項6】 省電力モードでは、駐車装置が複数の動
    力で同時駆動する場合は個別に駆動することを特徴とす
    る請求項3記載の自動復旧制御装置。
  7. 【請求項7】 制御系に電力を供給する電源入力部に無
    停電電源装置を備え、停電時には前記無停電電源装置か
    ら制御系に電力を供給し、停電により駐車装置が非常停
    止したことを記憶しておくとともに、復電時には再起動
    ・自動復旧プログラムを実行して自動復旧させることを
    特徴とする駐車装置の自動復旧制御装置。
  8. 【請求項8】 地震発生およびその大きさを検出する地
    震検出センサと、駐車装置の芯ずれを検出する芯ずれ検
    出センサと、前記地震検出センサからの信号に基づいて
    運転中の駐車装置を非常停止させるか否かを判定すると
    ともに、非常停止させた場合に前記芯ずれ検出センサか
    らの信号に基づいて自動復旧するか否かを判定する手段
    とを備えた請求項2から7のいずれかに記載の駐車装置
    の自動復旧制御装置。
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