JPH117147A - 受像シート - Google Patents
受像シートInfo
- Publication number
- JPH117147A JPH117147A JP9175265A JP17526597A JPH117147A JP H117147 A JPH117147 A JP H117147A JP 9175265 A JP9175265 A JP 9175265A JP 17526597 A JP17526597 A JP 17526597A JP H117147 A JPH117147 A JP H117147A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- receiving sheet
- image receiving
- image
- antistatic layer
- layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 環境条件に影響されることなくトナーの受理
性や定着性に優れ高品質の画像形成が可能な受像シート
を提供する。 【解決手段】 受像シートを、基材の少なくとも一方の
面に形成された受容層と、この受容層上に形成された帯
電防止層とを備え、帯電防止層は少なくとも熱可塑性樹
脂と金属酸化物粒子とを含有するような構成とし、帯電
防止層に含有される金属酸化物粒子により受像シートの
表面電気抵抗率を所定の範囲で安定したものとする。
性や定着性に優れ高品質の画像形成が可能な受像シート
を提供する。 【解決手段】 受像シートを、基材の少なくとも一方の
面に形成された受容層と、この受容層上に形成された帯
電防止層とを備え、帯電防止層は少なくとも熱可塑性樹
脂と金属酸化物粒子とを含有するような構成とし、帯電
防止層に含有される金属酸化物粒子により受像シートの
表面電気抵抗率を所定の範囲で安定したものとする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は受像シートに係り、
特に受像シートの表裏面が有している表面電気抵抗率に
より画像品質が著しく影響される電子写真方式の複写機
およびプリンターに使用される受像シートに関する。
特に受像シートの表裏面が有している表面電気抵抗率に
より画像品質が著しく影響される電子写真方式の複写機
およびプリンターに使用される受像シートに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真方式を用いた複写機ある
いはプリンターにより、イエロー、マゼンタ、シアンの
3色、または、この3色にブラックを加えた4色のトナ
ーの混色によるフルカラー画像の形成が可能となってい
る。
いはプリンターにより、イエロー、マゼンタ、シアンの
3色、または、この3色にブラックを加えた4色のトナ
ーの混色によるフルカラー画像の形成が可能となってい
る。
【0003】上記の電子写真方式のフルカラー画像形成
に使用する受像シートは、トナーの受理性、定着性を確
保するために、一般に表面に受容層を形成した構成とな
っている。このような受像シートのなかで、例えば、透
明性の高い受像シートは講演会、学校、企業、その他の
説明会や展示会等でオーバーヘッドプロジェクター(O
HP)用として広く使用されている。
に使用する受像シートは、トナーの受理性、定着性を確
保するために、一般に表面に受容層を形成した構成とな
っている。このような受像シートのなかで、例えば、透
明性の高い受像シートは講演会、学校、企業、その他の
説明会や展示会等でオーバーヘッドプロジェクター(O
HP)用として広く使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、電子写真方式
のフルカラー画像形成に使用する従来の受像シートは、
複写機やプリンター内での搬送時等に発生する静電気の
影響を受け易く、トナーの受理性や定着性が低下して高
品質の画像形成が困難となったり、搬送不良を生じると
いう問題があった。
のフルカラー画像形成に使用する従来の受像シートは、
複写機やプリンター内での搬送時等に発生する静電気の
影響を受け易く、トナーの受理性や定着性が低下して高
品質の画像形成が困難となったり、搬送不良を生じると
いう問題があった。
【0005】このような問題を解消するために、受容層
に帯電防止剤を含有させたり受容層上に帯電防止層を設
け、受像シートの表裏面の表面電気抵抗率を所定の範囲
内に維持するような受像シートが開発されている(特開
昭62−238576号等)。
に帯電防止剤を含有させたり受容層上に帯電防止層を設
け、受像シートの表裏面の表面電気抵抗率を所定の範囲
内に維持するような受像シートが開発されている(特開
昭62−238576号等)。
【0006】しかしながら、従来使用されてきた帯電防
止剤は四級アンモニウム塩のようなイオン伝導性材料で
あるため、環境条件(温度、湿度)の影響を受けて表面
電気抵抗率が大きく変化(2〜3桁)してしまい、良好
で安定した画像品質が得られないという問題があった。
そこで、環境条件(温度、湿度)の影響を受けず一定抵
抗を有する材料として、電子伝導性材料や金属伝導性材
料の使用が検討されてきた。例えば、カーボンブラック
はストラクチャーの相互接触による電子伝導で一定抵抗
を示すが、それ自体の色により受像シートが着色されて
しまい、用途がかなり限定されるという問題があった。
止剤は四級アンモニウム塩のようなイオン伝導性材料で
あるため、環境条件(温度、湿度)の影響を受けて表面
電気抵抗率が大きく変化(2〜3桁)してしまい、良好
で安定した画像品質が得られないという問題があった。
そこで、環境条件(温度、湿度)の影響を受けず一定抵
抗を有する材料として、電子伝導性材料や金属伝導性材
料の使用が検討されてきた。例えば、カーボンブラック
はストラクチャーの相互接触による電子伝導で一定抵抗
を示すが、それ自体の色により受像シートが着色されて
しまい、用途がかなり限定されるという問題があった。
【0007】本発明は、上記のような実情に鑑みてなさ
れたものであり、環境条件に影響されることなくトナー
の受理性や定着性に優れ高品質の画像形成が可能な受像
シートを提供することを目的とする。
れたものであり、環境条件に影響されることなくトナー
の受理性や定着性に優れ高品質の画像形成が可能な受像
シートを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の受像シートは基材の少なくとも一方
の面に受容層を有し、該受容層上に帯電防止層を備え、
該帯電防止層は少なくとも熱可塑性樹脂と金属酸化物粒
子とを含有するような構成とした。
るために、本発明の受像シートは基材の少なくとも一方
の面に受容層を有し、該受容層上に帯電防止層を備え、
該帯電防止層は少なくとも熱可塑性樹脂と金属酸化物粒
子とを含有するような構成とした。
【0009】また、本発明の受像シートは前記帯電防止
層が前記金属酸化物粒子を0.01〜1.0g/m2 の
範囲で含有するような構成とした。
層が前記金属酸化物粒子を0.01〜1.0g/m2 の
範囲で含有するような構成とした。
【0010】また、本発明の受像シートは前記金属酸化
物粒子が針状粒子であり、その長軸が0.1〜2μmの
範囲内にありアスペクト比が10〜50の範囲内にある
ような構成とした。
物粒子が針状粒子であり、その長軸が0.1〜2μmの
範囲内にありアスペクト比が10〜50の範囲内にある
ような構成とした。
【0011】また、本発明の受像シートは前記帯電防止
層の表面電気抵抗率が温度10〜30℃で相対湿度30
〜80℃の環境下で、常に108 〜1013Ω/sqの範
囲内にあるとともに変化量が1桁以内であるような構成
とした。
層の表面電気抵抗率が温度10〜30℃で相対湿度30
〜80℃の環境下で、常に108 〜1013Ω/sqの範
囲内にあるとともに変化量が1桁以内であるような構成
とした。
【0012】さらに、本発明の受像シートは平行線透過
率が70%以上であるような構成とした。
率が70%以上であるような構成とした。
【0013】このような本発明では、受容層上の帯電防
止層に含有される金属酸化物粒子が、環境に依存しない
一定抵抗を有する材料として作用し、受像シートの表面
電気抵抗率を所定の範囲で安定したものとする。
止層に含有される金属酸化物粒子が、環境に依存しない
一定抵抗を有する材料として作用し、受像シートの表面
電気抵抗率を所定の範囲で安定したものとする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照しながら説明する。
図面を参照しながら説明する。
【0015】図1は、本発明の受像シートの一例を示す
概略断面図である。図1において、本発明の受像シート
1は、基材2、この基材2の一方の面に積層された受容
層3と帯電防止層4、および、基材2の他方の面に形成
された背面層5とを備えている。基材2 本発明の受像シート1を構成する基材2としては、受像
シートの用途に応じた基材を使用することができ、特に
限定されることはない。例えば、ポリオレフィン樹脂、
ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹
脂、ポリスチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂等のプラ
スチックフィルムあるいはシート、ポリオレフィン系、
ポリスチレン系の合成紙、普通紙、コート紙等を挙げる
ことができる。また、受像シートがOHP等のように透
過光により記録画像を観察するような用途に使用される
場合、透明性、耐熱性、寸法安定性、剛性を備えた熱可
塑性樹脂からなる基材を使用することが好ましい。具体
的には、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリカーボ
ネート樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ
プロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエチレン樹
脂、二酢酸セルロース樹脂、三酢酸セルロース樹脂等の
フィルムあるいはシートで、厚みが10〜250μm、
好ましくは50〜180μm程度のものを挙げることが
できる。
概略断面図である。図1において、本発明の受像シート
1は、基材2、この基材2の一方の面に積層された受容
層3と帯電防止層4、および、基材2の他方の面に形成
された背面層5とを備えている。基材2 本発明の受像シート1を構成する基材2としては、受像
シートの用途に応じた基材を使用することができ、特に
限定されることはない。例えば、ポリオレフィン樹脂、
ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹
脂、ポリスチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂等のプラ
スチックフィルムあるいはシート、ポリオレフィン系、
ポリスチレン系の合成紙、普通紙、コート紙等を挙げる
ことができる。また、受像シートがOHP等のように透
過光により記録画像を観察するような用途に使用される
場合、透明性、耐熱性、寸法安定性、剛性を備えた熱可
塑性樹脂からなる基材を使用することが好ましい。具体
的には、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリカーボ
ネート樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ
プロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエチレン樹
脂、二酢酸セルロース樹脂、三酢酸セルロース樹脂等の
フィルムあるいはシートで、厚みが10〜250μm、
好ましくは50〜180μm程度のものを挙げることが
できる。
【0016】尚、本発明の受像シートをOHPのような
透過光により記録画像を観察するような用途に使用する
場合、透過画像の品質を高めるために受像シート1全体
の平行線透過率が70%以上であることが好ましい。ま
た、本発明の受像シートを反射光により記録画像を観察
するような用途に使用する場合、基材2は白色顔料や充
填剤等を添加した白色不透明のプラスチックフィルムあ
るいはシート、上述のような合成紙、普通紙、コート紙
等を使用することが好ましい。さらに、半透明の基材を
用いることにより、本発明の受像シートは電飾用途にも
使用可能となる。
透過光により記録画像を観察するような用途に使用する
場合、透過画像の品質を高めるために受像シート1全体
の平行線透過率が70%以上であることが好ましい。ま
た、本発明の受像シートを反射光により記録画像を観察
するような用途に使用する場合、基材2は白色顔料や充
填剤等を添加した白色不透明のプラスチックフィルムあ
るいはシート、上述のような合成紙、普通紙、コート紙
等を使用することが好ましい。さらに、半透明の基材を
用いることにより、本発明の受像シートは電飾用途にも
使用可能となる。
【0017】上述のような基材2は、受容層3や背面層
5との密着性を向上させる目的で、表面にプライマー処
理やコロナ放電処理等の公知の易接着処理を施したもの
でもよい。受容層3 本発明の受像シート1を構成する受容層3は、電子写真
方式の画像形成工程で供給されるトナーを受理し、この
トナーによって形成された画像を維持するためのもので
ある。
5との密着性を向上させる目的で、表面にプライマー処
理やコロナ放電処理等の公知の易接着処理を施したもの
でもよい。受容層3 本発明の受像シート1を構成する受容層3は、電子写真
方式の画像形成工程で供給されるトナーを受理し、この
トナーによって形成された画像を維持するためのもので
ある。
【0018】このような受容層3は、熱可塑性樹脂を主
成分とするものであり、熱可塑性樹脂としては、ポリエ
チレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、ポリ
塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリアクリル酸エステ
ル、ポリスチレン等のビニル樹脂、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステ
ル樹脂、ポリアミド、エチレンやプロピレン等のポリオ
レフィンと他の重合性モノマーとの共重合体、アイオノ
マー、エチルセルロース、酢酸セルロース等のセルロー
ス系樹脂、ポリカーボネート樹脂等が挙げられる。この
ような熱可塑性樹脂は、融点が30〜200℃の範囲に
あるものが好ましい。融点が30℃未満であると保存性
の点で好ましくなく、受像シートを積み重ねたときに受
容層3が接触面と接着する、いわゆるブロッキングが生
じ易い。また、融点が200℃を超えると受容層3のト
ナー受理性が低くなり、画像形成時に多量のエネルギー
を必要とするため好ましくない。
成分とするものであり、熱可塑性樹脂としては、ポリエ
チレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、ポリ
塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリアクリル酸エステ
ル、ポリスチレン等のビニル樹脂、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステ
ル樹脂、ポリアミド、エチレンやプロピレン等のポリオ
レフィンと他の重合性モノマーとの共重合体、アイオノ
マー、エチルセルロース、酢酸セルロース等のセルロー
ス系樹脂、ポリカーボネート樹脂等が挙げられる。この
ような熱可塑性樹脂は、融点が30〜200℃の範囲に
あるものが好ましい。融点が30℃未満であると保存性
の点で好ましくなく、受像シートを積み重ねたときに受
容層3が接触面と接着する、いわゆるブロッキングが生
じ易い。また、融点が200℃を超えると受容層3のト
ナー受理性が低くなり、画像形成時に多量のエネルギー
を必要とするため好ましくない。
【0019】本発明の受像シート1を構成する受容層3
は、上述の熱可塑性樹脂のなかで水不溶型の熱可塑性樹
脂を使用して形成することが特に好ましい。これは、水
溶性あるいは水分散性の熱可塑性樹脂を使用した場合、
塩処理や乳化剤等の影響により受容層3の表面電気抵抗
率が高湿度下で大きく低下してしまうからである。使用
する水不溶型の熱可塑性樹脂としては、ポリエステル樹
脂が好ましく、特に本出願人が特願平6−36609号
で開示した特定のポリエステル樹脂が好ましい。具体的
には、ジオール成分としてエチレングリコールまたはプ
ロピレングリコールで変性した下記の化学式1で表され
る変性ビスフェノールAを用いたポリエステル樹脂がト
ナー定着性の点から好ましく使用される。
は、上述の熱可塑性樹脂のなかで水不溶型の熱可塑性樹
脂を使用して形成することが特に好ましい。これは、水
溶性あるいは水分散性の熱可塑性樹脂を使用した場合、
塩処理や乳化剤等の影響により受容層3の表面電気抵抗
率が高湿度下で大きく低下してしまうからである。使用
する水不溶型の熱可塑性樹脂としては、ポリエステル樹
脂が好ましく、特に本出願人が特願平6−36609号
で開示した特定のポリエステル樹脂が好ましい。具体的
には、ジオール成分としてエチレングリコールまたはプ
ロピレングリコールで変性した下記の化学式1で表され
る変性ビスフェノールAを用いたポリエステル樹脂がト
ナー定着性の点から好ましく使用される。
【0020】
【化1】 (式中、Rはエチレン基またはプロピレン基、xとyは
それぞれ1〜5の整数でありxとyの平均値が1〜3で
ある。)上記の変性ビスフェノールAの具体例として、
下記に示す化学式2で表されるプロピレングリコール変
性ビスフェノールAを挙げることができる。
それぞれ1〜5の整数でありxとyの平均値が1〜3で
ある。)上記の変性ビスフェノールAの具体例として、
下記に示す化学式2で表されるプロピレングリコール変
性ビスフェノールAを挙げることができる。
【0021】
【化2】 一方、ポリエステル樹脂の酸成分としては特に制限はな
く、例えば、フマル酸、フタル酸、テレフタル酸、イソ
フタル酸、マレイン酸、コハク酸、アジピン酸、シトラ
コン酸、イタコン酸、セバシン酸、マロン酸、ヘキサカ
ルボン酸等を用いることができる。
く、例えば、フマル酸、フタル酸、テレフタル酸、イソ
フタル酸、マレイン酸、コハク酸、アジピン酸、シトラ
コン酸、イタコン酸、セバシン酸、マロン酸、ヘキサカ
ルボン酸等を用いることができる。
【0022】このようなポリエステル樹脂のなかでも、
上記の化学式2で表されるプロピレングリコール変性ビ
スフェノールAをジオール成分として用い、フマル酸を
酸成分として用いたポリエステル樹脂がトナーとの相溶
性に優れ、トナーの受理性および定着性が良好な受容層
を可能とする。
上記の化学式2で表されるプロピレングリコール変性ビ
スフェノールAをジオール成分として用い、フマル酸を
酸成分として用いたポリエステル樹脂がトナーとの相溶
性に優れ、トナーの受理性および定着性が良好な受容層
を可能とする。
【0023】尚、水不溶型の熱可塑性樹脂として上記の
ポリエステル樹脂を使用する場合にも、上述の種々の熱
可塑性樹脂の1種または2種以上を併用することができ
る。また、受容層3には、各種の界面活性剤、帯電防止
剤、ワックス、オイル等の添加物を本発明の効果を妨げ
ない範囲で混合使用してもよい。
ポリエステル樹脂を使用する場合にも、上述の種々の熱
可塑性樹脂の1種または2種以上を併用することができ
る。また、受容層3には、各種の界面活性剤、帯電防止
剤、ワックス、オイル等の添加物を本発明の効果を妨げ
ない範囲で混合使用してもよい。
【0024】受容層3は、上述の熱可塑性樹脂に必要に
応じて各種添加物を加えた塗布液を用いて、グラビア印
刷、シルクスクリーン印刷等の公知の印刷手段、あるい
は、グラビアコート等の公知の塗工手段により基材2上
に形成することができ、受容層3の厚みは0.1〜10
μm程度とすることができる。帯電防止層4 本発明の受像シート1を構成する帯電防止層4は、少な
くとも熱可塑性樹脂と金属酸化物粒子とを含有する。
応じて各種添加物を加えた塗布液を用いて、グラビア印
刷、シルクスクリーン印刷等の公知の印刷手段、あるい
は、グラビアコート等の公知の塗工手段により基材2上
に形成することができ、受容層3の厚みは0.1〜10
μm程度とすることができる。帯電防止層4 本発明の受像シート1を構成する帯電防止層4は、少な
くとも熱可塑性樹脂と金属酸化物粒子とを含有する。
【0025】帯電防止層4を形成するための熱可塑性樹
脂としては、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹
脂、ポリアクリル系樹脂、ポリビニルホルマール系樹
脂、エポキシ系樹脂、ポリビニルブチラール系樹脂、ポ
リアミド系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリスチレン系
樹脂、スチレン−アクリル共重合体系樹脂等が挙げら
れ、これらのなかで、ポリエステル樹脂がトナー受理
性、相溶性の点から好ましく使用される。
脂としては、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹
脂、ポリアクリル系樹脂、ポリビニルホルマール系樹
脂、エポキシ系樹脂、ポリビニルブチラール系樹脂、ポ
リアミド系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリスチレン系
樹脂、スチレン−アクリル共重合体系樹脂等が挙げら
れ、これらのなかで、ポリエステル樹脂がトナー受理
性、相溶性の点から好ましく使用される。
【0026】帯電防止層4に含有される金属酸化物粒子
としては、例えば、酸化スズ(SnO2 )、酸化亜鉛
(ZnO)、酸化インジウム(In2 O3 )、酸化チタ
ン(TiO2 )等を挙げることができ、これらの1種あ
るいは2種以上の組み合わせを使用することができる。
このような金属酸化物粒子は、平均粒子径が0.01〜
1.0μmの範囲にあるものが好ましい。
としては、例えば、酸化スズ(SnO2 )、酸化亜鉛
(ZnO)、酸化インジウム(In2 O3 )、酸化チタ
ン(TiO2 )等を挙げることができ、これらの1種あ
るいは2種以上の組み合わせを使用することができる。
このような金属酸化物粒子は、平均粒子径が0.01〜
1.0μmの範囲にあるものが好ましい。
【0027】また、上記のような金属酸化物粒子はドー
パントを添加したものでもよく、ドーパントは、例え
ば、SnO2 の場合はSb、ZnOの場合はAl、In
2 O3の場合はSnが一般的に使用される。
パントを添加したものでもよく、ドーパントは、例え
ば、SnO2 の場合はSb、ZnOの場合はAl、In
2 O3の場合はSnが一般的に使用される。
【0028】さらに、上記のような金属酸化物粒子は針
状粒子であってもよく、この場合、長軸が0.1〜2μ
mの範囲内にありアスペクト比が10〜50の範囲内に
ある針状粒子が好ましい。このような針状の金属酸化物
粒子を使用することにより帯電防止層4の透明性が向上
し、受像シートをOHPのような透過光により記録画像
を観察するような用途に使用する場合に、透過画像の品
質を高めることができる。
状粒子であってもよく、この場合、長軸が0.1〜2μ
mの範囲内にありアスペクト比が10〜50の範囲内に
ある針状粒子が好ましい。このような針状の金属酸化物
粒子を使用することにより帯電防止層4の透明性が向上
し、受像シートをOHPのような透過光により記録画像
を観察するような用途に使用する場合に、透過画像の品
質を高めることができる。
【0029】帯電防止層4は上述のような熱可塑性樹脂
と金属酸化物粒子に必要に応じて各種添加物を加えた塗
布液を用いて、グラビアコート、ロールコート、ワイヤ
ーバーコート等の公知の塗工手段により受容層3上に形
成することができ、帯電防止層4の厚みは0.01〜
1.0μm程度とすることができる。帯電防止層4の厚
みが0.01μm未満であると、所望の安定した表面電
気抵抗率を得ることが難しくなり、1.0μmを超える
と、表面電気抵抗率が108 Ω/sq未満となり好まし
くない。そして、帯電防止層4は上述のような金属酸化
物粒子を0.01〜1.0g/m2 、好ましくは0.0
5〜0.5g/m2 の範囲で含有するものであり、含有
量が0.01g/m2 未満であると帯電防止層4の表面
電気抵抗値が安定せず、1.0g/m2 を超えると金属
酸化物粒子に特有の色により帯電防止層4が着色され、
画像品質を低下させるので好ましくない。背面層5 背面層5は、複写機やプリンター内での受像シート1の
搬送適性を向上させるとともに、基材2を介して受容層
3と対向するように設けることにより受像シート1にカ
ール防止性をもたせるものである。このような背面層5
は、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン系
樹脂等の熱可塑性樹脂、シリコーン変性アクリル系樹
脂、シリコーン変性ポリエステル系樹脂、シリコーン変
性ウレタン系樹脂等のシリコーン基が付加された熱可塑
性樹脂、アクリル系、ポリエステル系、ポリウレタン
系、ポリアミド系またはセルロース系のバインダー樹脂
の主鎖に、ポリシロキサンセグメント、フッ化炭素セグ
メントおよび長鎖アルキルセグメントの中の少なくとも
1種の離型性セグメントを有するグラフト共重合体等の
熱可塑性樹脂の1種または2種以上の組み合わせにより
形成することができる。
と金属酸化物粒子に必要に応じて各種添加物を加えた塗
布液を用いて、グラビアコート、ロールコート、ワイヤ
ーバーコート等の公知の塗工手段により受容層3上に形
成することができ、帯電防止層4の厚みは0.01〜
1.0μm程度とすることができる。帯電防止層4の厚
みが0.01μm未満であると、所望の安定した表面電
気抵抗率を得ることが難しくなり、1.0μmを超える
と、表面電気抵抗率が108 Ω/sq未満となり好まし
くない。そして、帯電防止層4は上述のような金属酸化
物粒子を0.01〜1.0g/m2 、好ましくは0.0
5〜0.5g/m2 の範囲で含有するものであり、含有
量が0.01g/m2 未満であると帯電防止層4の表面
電気抵抗値が安定せず、1.0g/m2 を超えると金属
酸化物粒子に特有の色により帯電防止層4が着色され、
画像品質を低下させるので好ましくない。背面層5 背面層5は、複写機やプリンター内での受像シート1の
搬送適性を向上させるとともに、基材2を介して受容層
3と対向するように設けることにより受像シート1にカ
ール防止性をもたせるものである。このような背面層5
は、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン系
樹脂等の熱可塑性樹脂、シリコーン変性アクリル系樹
脂、シリコーン変性ポリエステル系樹脂、シリコーン変
性ウレタン系樹脂等のシリコーン基が付加された熱可塑
性樹脂、アクリル系、ポリエステル系、ポリウレタン
系、ポリアミド系またはセルロース系のバインダー樹脂
の主鎖に、ポリシロキサンセグメント、フッ化炭素セグ
メントおよび長鎖アルキルセグメントの中の少なくとも
1種の離型性セグメントを有するグラフト共重合体等の
熱可塑性樹脂の1種または2種以上の組み合わせにより
形成することができる。
【0030】背面層5は、上記のような熱可塑性樹脂に
必要に応じて添加剤を加えた塗布液を用いて、受容層3
の形成と同様に公知の印刷手段、塗工手段により基材2
上に形成することができる。この背面層5の厚みは0.
01〜1μm程度の範囲で設定することができる。
必要に応じて添加剤を加えた塗布液を用いて、受容層3
の形成と同様に公知の印刷手段、塗工手段により基材2
上に形成することができる。この背面層5の厚みは0.
01〜1μm程度の範囲で設定することができる。
【0031】本発明の受像シートは上述の実施形態に限
定されるものではなく、例えば、基材の両面に受容層と
その上に設けた帯電防止層とを備えるもの、基材の一方
の面に受容層とその上に設けた帯電防止層を備え、他方
の面に帯電防止層のみを備えるもの、背面層上に帯電防
止層を備えるもの等であってもよい。
定されるものではなく、例えば、基材の両面に受容層と
その上に設けた帯電防止層とを備えるもの、基材の一方
の面に受容層とその上に設けた帯電防止層を備え、他方
の面に帯電防止層のみを備えるもの、背面層上に帯電防
止層を備えるもの等であってもよい。
【0032】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明する。 (実施例1)まず、下記組成の受容層用の塗工液をグラ
ビアリバース法により厚み100μmのポリエチレンテ
レフタレート(PET)フィルムの一方の面に塗布し乾
燥して受容層(厚み3μm)を形成した。
明する。 (実施例1)まず、下記組成の受容層用の塗工液をグラ
ビアリバース法により厚み100μmのポリエチレンテ
レフタレート(PET)フィルムの一方の面に塗布し乾
燥して受容層(厚み3μm)を形成した。
【0033】 (受容層用の塗工液の組成) ・ポリエステル樹脂 … 30重量部 ガラス転移点60℃、融点100℃ 酸成分:フマル酸 ジオール成分:プロピレングリコール変性ビスフェノールA ・シリカ微粒子(平均粒径5μm) …0.15重量部 ・メチルエチルケトン … 35重量部 ・トルエン … 35重量部 次に、平均粒径0.2μmの酸化スズ粒子の水分散液
(固形分25%)とポリエステル樹脂エマルジョン(ガ
ラス転移点67℃、固形分25%)を用いて下記の5種
の帯電防止層用の塗工液を調製し、この塗工液をグラビ
アリバース法により受容層上に塗布し乾燥して5種の帯
電防止層(厚み1.0μm)を形成した。
(固形分25%)とポリエステル樹脂エマルジョン(ガ
ラス転移点67℃、固形分25%)を用いて下記の5種
の帯電防止層用の塗工液を調製し、この塗工液をグラビ
アリバース法により受容層上に塗布し乾燥して5種の帯
電防止層(厚み1.0μm)を形成した。
【0034】 (帯電防止層用の塗工液1) ・酸化スズ粒子の水分散液 … 30重量部 ・ポリエステル樹脂エマルジョン … 30重量部 ・水 … 40重量部 (帯電防止層用の塗工液2) ・酸化スズ粒子の水分散液 … 20重量部 ・ポリエステル樹脂エマルジョン … 40重量部 ・水 … 40重量部 (帯電防止層用の塗工液3) ・酸化スズ粒子の水分散液 … 40重量部 ・ポリエステル樹脂エマルジョン … 20重量部 ・水 … 40重量部 (帯電防止層用の塗工液4) ・酸化スズ粒子の水分散液 … 10重量部 ・ポリエステル樹脂エマルジョン … 50重量部 ・水 … 40重量部 (帯電防止層用の塗工液5) ・酸化スズ粒子の水分散液 … 50重量部 ・ポリエステル樹脂エマルジョン … 10重量部 ・水 … 40重量部 次いで、下記組成の背面層用塗工液を基材である上記P
ETフィルムの他方の面にグラビアリバース法により塗
布し乾燥して背面層(厚み1μm)を形成し、受像シー
ト(試料1〜5)を得た。
ETフィルムの他方の面にグラビアリバース法により塗
布し乾燥して背面層(厚み1μm)を形成し、受像シー
ト(試料1〜5)を得た。
【0035】 (背面層用の塗工液の組成) ・アクリル樹脂(固形分15%) … 20重量部 三菱レイヨン(株)製BR−85 ・シリカ微粒子(平均粒径3μm) … 0.1重量部 ・メチルエチルケトン … 40重量部 ・トルエン … 40重量部 各受像シート(試料1〜5)の帯電防止層における酸化
スズ粒子の含有量を下記表1に示した。
スズ粒子の含有量を下記表1に示した。
【0036】また、下記組成の帯電防止層用の塗工液6
を使用した他は、上記と同様にして受像シート(比較試
料)を得た。
を使用した他は、上記と同様にして受像シート(比較試
料)を得た。
【0037】 (帯電防止層用の塗工液6) ・四級アンモニウム塩界面活性剤 … 0.1重量部 ・イソプロピルアルコール … 100重量部
【0038】
【表1】 このように作製した受像シート(試料1〜5、比較試
料)について、帯電防止層の表面電気抵抗率の環境依存
性を下記条件で評価して結果を下記の表2に示した。
料)について、帯電防止層の表面電気抵抗率の環境依存
性を下記条件で評価して結果を下記の表2に示した。
【0039】表面電気抵抗率の環境依存性 アドバンテスト(株)製高抵抗率測定機にて、温度10
℃で相対湿度30%、温度25℃で相対湿度50%、温
度30℃で相対湿度80%の各環境下で受像シートの帯
電防止層の表面電気抵抗率を測定する。
℃で相対湿度30%、温度25℃で相対湿度50%、温
度30℃で相対湿度80%の各環境下で受像シートの帯
電防止層の表面電気抵抗率を測定する。
【0040】また、受像シート(試料1〜5、比較試
料)の画像品質と搬送適性の環境依存性を下記条件で評
価して結果を下記の表3に示した。
料)の画像品質と搬送適性の環境依存性を下記条件で評
価して結果を下記の表3に示した。
【0041】画像品質の環境依存性 (株)リコー製フルカラー複写機プリテールにて、温度
10℃で相対湿度30%、温度25℃で相対湿度50
%、温度30℃で相対湿度80%の各環境下で、受像シ
ートにカラーチャートの画像を形成して、その画像品質
を目視により下記基準で評価する。
10℃で相対湿度30%、温度25℃で相対湿度50
%、温度30℃で相対湿度80%の各環境下で、受像シ
ートにカラーチャートの画像を形成して、その画像品質
を目視により下記基準で評価する。
【0042】(評価基準) ○:トナーの転写不良がなく良好である。
【0043】 △:トナーの転写不良が少しある。
【0044】 ×:トナーの転写不良が多い。
【0045】搬送適性の環境依存性 (株)リコー製フルカラー複写機プリテールを用い、画
像形成する際の受像シートの給紙から排紙までの搬送性
について、温度10℃で相対湿度30%、温度25℃で
相対湿度50%、温度30℃で相対湿度80%の各環境
下にて下記基準で評価する。
像形成する際の受像シートの給紙から排紙までの搬送性
について、温度10℃で相対湿度30%、温度25℃で
相対湿度50%、温度30℃で相対湿度80%の各環境
下にて下記基準で評価する。
【0046】(評価基準) ○:連続10枚の画像形成で搬送トラブルの発生なし。
【0047】 △:連続10枚の画像形成で1〜5枚に搬送トラブル発
生。
生。
【0048】 ×:連続10枚の画像形成で6〜10枚に搬送トラブル
発生。
発生。
【0049】
【表2】
【0050】
【表3】 表2および表3に示されるように、試料1〜5は比較試
料に比べて帯電防止層の表面電気抵抗率の環境依存性が
少なく、特に試料1〜3は各環境下で常に108 〜10
13Ω/sqの範囲内にあり、かつ、変化量が1桁以内で
あり、画像品質が良好で搬送適性に優れるものであっ
た。 (実施例2)まず、実施例1と同様にして、基材のPE
Tフィルムの一方の面に受容層(厚み3μm)を形成し
た。
料に比べて帯電防止層の表面電気抵抗率の環境依存性が
少なく、特に試料1〜3は各環境下で常に108 〜10
13Ω/sqの範囲内にあり、かつ、変化量が1桁以内で
あり、画像品質が良好で搬送適性に優れるものであっ
た。 (実施例2)まず、実施例1と同様にして、基材のPE
Tフィルムの一方の面に受容層(厚み3μm)を形成し
た。
【0051】次に、針状の酸化スズ粒子の水分散液(固
形分25%)とポリエステル樹脂エマルジョン(ガラス
転移点67℃、固形分25%)を用いて下記の8種の帯
電防止層用の塗工液を調製し、この塗工液をグラビアリ
バース法により受容層上に塗布し乾燥して8種の帯電防
止層(厚み0.1μm)を形成した。
形分25%)とポリエステル樹脂エマルジョン(ガラス
転移点67℃、固形分25%)を用いて下記の8種の帯
電防止層用の塗工液を調製し、この塗工液をグラビアリ
バース法により受容層上に塗布し乾燥して8種の帯電防
止層(厚み0.1μm)を形成した。
【0052】 (帯電防止層用の塗工液A) ・針状酸化スズ粒子の水分散液 … 30重量部 長軸長=0.5μm、アスペクト比=20 ・ポリエステル樹脂エマルジョン … 30重量部 ・水 … 40重量部 (帯電防止層用の塗工液B) ・針状酸化スズ粒子の水分散液 … 20重量部 長軸長=0.5μm、アスペクト比=20 ・ポリエステル樹脂エマルジョン … 40重量部 ・水 … 40重量部 (帯電防止層用の塗工液C) ・針状酸化スズ粒子の水分散液 … 40重量部 長軸長=0.5μm、アスペクト比=20 ・ポリエステル樹脂エマルジョン … 20重量部 ・水 … 40重量部 (帯電防止層用の塗工液D) ・針状酸化スズ粒子の水分散液 … 5重量部 長軸長=0.5μm、アスペクト比=20 ・ポリエステル樹脂エマルジョン … 55重量部 ・水 … 40重量部 (帯電防止層用の塗工液E) ・針状酸化スズ粒子の水分散液 … 50重量部 長軸長=0.5μm、アスペクト比=20 ・ポリエステル樹脂エマルジョン … 10重量部 ・水 … 40重量部 (帯電防止層用の塗工液F) ・針状酸化スズ粒子の水分散液 … 30重量部 長軸長=0.2μm、アスペクト比=10 ・ポリエステル樹脂エマルジョン … 30重量部 ・水 … 40重量部 (帯電防止層用の塗工液G) ・針状酸化スズ粒子の水分散液 … 30重量部 長軸長=2μm、アスペクト比=50 ・ポリエステル樹脂エマルジョン … 30重量部 ・水 … 40重量部 (帯電防止層用の塗工液H) ・針状酸化スズ粒子の水分散液 … 30重量部 長軸長=0.05μm、アスペクト比=5 ・ポリエステル樹脂エマルジョン … 30重量部 ・水 … 40重量部 次いで、実施例1と同様にして、基材であるPETフィ
ルムの他方の面に背面層(厚み1μm)を形成し、受像
シート(試料A〜H)を得た。各受像シートの帯電防止
層における針状酸化スズ粒子の含有量、長軸長、アスペ
クト比を下記表4に示した。
ルムの他方の面に背面層(厚み1μm)を形成し、受像
シート(試料A〜H)を得た。各受像シートの帯電防止
層における針状酸化スズ粒子の含有量、長軸長、アスペ
クト比を下記表4に示した。
【0053】
【表4】 このように作製した受像シート(試料A〜H)につい
て、実施例1と同様にして帯電防止層の表面電気抵抗率
の環境依存性を評価して結果を下記の表5に示した。
て、実施例1と同様にして帯電防止層の表面電気抵抗率
の環境依存性を評価して結果を下記の表5に示した。
【0054】また、上記の受像シート(試料A〜I)お
よび実施例1で作製した受像シート(試料1、比較試
料)について、画像品質と搬送適性の環境依存性を評価
して結果を下記の表6に示した。尚、画像品質の評価は
OHP用受像シートとしての評価条件を付加した下記条
件で行い、搬送適性の評価は実施例1と同様に行った。
よび実施例1で作製した受像シート(試料1、比較試
料)について、画像品質と搬送適性の環境依存性を評価
して結果を下記の表6に示した。尚、画像品質の評価は
OHP用受像シートとしての評価条件を付加した下記条
件で行い、搬送適性の評価は実施例1と同様に行った。
【0055】画像品質の環境依存性 (株)リコー製フルカラー複写機プリテールにて、温度
10℃で相対湿度30%、温度25℃で相対湿度50
%、温度30℃で相対湿度80%の各環境下で、受像シ
ートにカラーチャートの画像を形成して、その画像品質
を目視により評価するとともに、OHP装置(富士ゼロ
ックス(株)製OHPF1)にて透過画像を評価する。
10℃で相対湿度30%、温度25℃で相対湿度50
%、温度30℃で相対湿度80%の各環境下で、受像シ
ートにカラーチャートの画像を形成して、その画像品質
を目視により評価するとともに、OHP装置(富士ゼロ
ックス(株)製OHPF1)にて透過画像を評価する。
【0056】(評価基準) ○:トナーの転写不良なく良好である。
【0057】 △:トナーの転写不良が少しある。
【0058】 ×:トナーの転写不良が多い。
【0059】
【表5】
【0060】
【表6】 表5および表6に示されるように、試料A〜Hは帯電防
止層の表面電気抵抗率の環境依存性が少なく、特に試料
A〜C、F、Gは各環境下で常に108 〜1013Ω/s
qの範囲内にあり、かつ、変化量が1桁以内であり、O
HPに使用した際の画像品質が良好であり、また、複写
時の搬送適性に優れるものであった。
止層の表面電気抵抗率の環境依存性が少なく、特に試料
A〜C、F、Gは各環境下で常に108 〜1013Ω/s
qの範囲内にあり、かつ、変化量が1桁以内であり、O
HPに使用した際の画像品質が良好であり、また、複写
時の搬送適性に優れるものであった。
【0061】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば基
材の少なくとも一方の面に形成された受容層と、この受
容層上に形成された帯電防止層とを備え、帯電防止層が
少なくとも熱可塑性樹脂と金属酸化物粒子とを含有する
受像シートであるので、イオン伝導性材料とは異なる上
記金属酸化物粒子が環境条件(温度、湿度)に依存しな
い一定抵抗を有する帯電防止剤として機能し、受像シー
トの表面電気抵抗率を所定の範囲で安定させ、これによ
り受像シートのトナーの受理性や定着性が安定かつ向上
して電子写真方式による高品質の画像形成が可能になる
とともに、電子写真方式の複写機やプリンター内での搬
送適性が良好なものとなる。また、金属酸化物粒子を針
状粒子とすることにより、表面電気抵抗率を所定の範囲
で安定させながら透明性の高い受像シートが可能とな
り、このような受像シートはOHP用として有用であ
る。
材の少なくとも一方の面に形成された受容層と、この受
容層上に形成された帯電防止層とを備え、帯電防止層が
少なくとも熱可塑性樹脂と金属酸化物粒子とを含有する
受像シートであるので、イオン伝導性材料とは異なる上
記金属酸化物粒子が環境条件(温度、湿度)に依存しな
い一定抵抗を有する帯電防止剤として機能し、受像シー
トの表面電気抵抗率を所定の範囲で安定させ、これによ
り受像シートのトナーの受理性や定着性が安定かつ向上
して電子写真方式による高品質の画像形成が可能になる
とともに、電子写真方式の複写機やプリンター内での搬
送適性が良好なものとなる。また、金属酸化物粒子を針
状粒子とすることにより、表面電気抵抗率を所定の範囲
で安定させながら透明性の高い受像シートが可能とな
り、このような受像シートはOHP用として有用であ
る。
【図1】本発明の受像シートの一例を示す概略断面図で
ある。
ある。
1…受像シート 2…基材 3…受容層 4…帯電防止層 5…背面層
Claims (5)
- 【請求項1】 基材の少なくとも一方の面に受容層を有
し、該受容層上に帯電防止層を備え、該帯電防止層は少
なくとも熱可塑性樹脂と金属酸化物粒子とを含有するこ
とを特徴とする受像シート。 - 【請求項2】 前記帯電防止層は前記金属酸化物粒子を
0.01〜1.0g/m2 の範囲で含有することを特徴
とする請求項1に記載の受像シート。 - 【請求項3】 前記金属酸化物粒子は長軸が0.1〜2
μmの範囲内にありアスペクト比が10〜50の範囲内
にある針状粒子であることを特徴とする請求項1または
請求項2に記載の受像シート。 - 【請求項4】 前記帯電防止層の表面電気抵抗率は、温
度10〜30℃で相対湿度30〜80℃の環境下で、常
に108 〜1013Ω/sqの範囲内にあるとともに変化
量が1桁以内であることを特徴とする請求項1乃至請求
項3のいずれかに記載の受像シート。 - 【請求項5】 平行線透過率が70%以上であることを
特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の受
像シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9175265A JPH117147A (ja) | 1997-06-16 | 1997-06-16 | 受像シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9175265A JPH117147A (ja) | 1997-06-16 | 1997-06-16 | 受像シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH117147A true JPH117147A (ja) | 1999-01-12 |
Family
ID=15993136
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9175265A Pending JPH117147A (ja) | 1997-06-16 | 1997-06-16 | 受像シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH117147A (ja) |
-
1997
- 1997-06-16 JP JP9175265A patent/JPH117147A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5437913A (en) | Electrophotographic transfer film | |
US5885698A (en) | Electrophotographic image-receiving film | |
US6524760B1 (en) | Image receiving sheet and recording process | |
US6387478B2 (en) | Color electrophotographic image receiving material | |
US4085245A (en) | Transparencies for color xerographic copies | |
US6063538A (en) | Image-receiving sheet | |
EP1504309B1 (en) | Resistivity-controlled image recording sheet | |
US6410199B1 (en) | Image receiving sheet and recording process | |
US4678687A (en) | Thermal transfer printing sheets containing certain coating compositions thereof | |
AU740891B2 (en) | Color electrophotographic media | |
US6534154B1 (en) | Image receiving sheet | |
US20080102256A1 (en) | Coating, coated media, and method for coating media | |
US6444383B2 (en) | Image receiving sheet and method of forming OHP image | |
JP3361150B2 (ja) | 電子写真用フィルム | |
JPH117147A (ja) | 受像シート | |
JP2000122331A (ja) | 受像シート | |
WO2002088847A1 (en) | Image-recording sheet | |
JPH11272006A (ja) | 記録用シート及びその製造方法 | |
JPH10282712A (ja) | 受像シート及びその表面抵抗値制御方法 | |
JPH10282711A (ja) | 受像シート | |
JP2000275891A (ja) | 電子写真用受像材料 | |
JP2000003062A (ja) | 電子写真用受像シート | |
JPH10282710A (ja) | 受像シート | |
JPH0675419A (ja) | 電子写真用フィルム | |
JPH06301228A (ja) | 加熱定着用の電子写真用フィルム |