JPH1170147A - 可動床 - Google Patents
可動床Info
- Publication number
- JPH1170147A JPH1170147A JP10106025A JP10602598A JPH1170147A JP H1170147 A JPH1170147 A JP H1170147A JP 10106025 A JP10106025 A JP 10106025A JP 10602598 A JP10602598 A JP 10602598A JP H1170147 A JPH1170147 A JP H1170147A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet material
- floor
- movable floor
- person
- driving means
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Invalid Beds And Related Equipment (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 横臥している人間の体位変更を補助すること
のできる従来の可動床では,床材を傾けて体位変更を行
うため,変更角度が大きすぎると,人間が床材から落下
してしまう恐れがあった。 【解決手段】 本発明は,床材1上に敷かれたシート材
2を移動させることによって体位変更を行い,人間を落
下させる恐れなく,指示された時間に指示された角度だ
け体位を変更することを図ったものである。
のできる従来の可動床では,床材を傾けて体位変更を行
うため,変更角度が大きすぎると,人間が床材から落下
してしまう恐れがあった。 【解決手段】 本発明は,床材1上に敷かれたシート材
2を移動させることによって体位変更を行い,人間を落
下させる恐れなく,指示された時間に指示された角度だ
け体位を変更することを図ったものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,可動床に係り,詳
しくは,横臥している人の体位を自動的に変更すること
のできる可動床に関するものである。
しくは,横臥している人の体位を自動的に変更すること
のできる可動床に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常,人が睡眠しているときには,寝返
りをうってその体位を変更する。同じ姿勢のままで長時
間寝ていると,時には苦痛を感じる場合もある。特に,
寝たきりの人や身体の不自由な人にとっては重要な問題
である。このような人のために横臥している人の体位変
更を助けることのできる寝台がある。例えば,人が横臥
する床材が,その長手方向に対して回転可能に設けられ
た寝台である。上記寝台では,モータ等の駆動手段によ
り上記床材を傾斜させて横臥している人の体位変更を助
けることができる。
りをうってその体位を変更する。同じ姿勢のままで長時
間寝ていると,時には苦痛を感じる場合もある。特に,
寝たきりの人や身体の不自由な人にとっては重要な問題
である。このような人のために横臥している人の体位変
更を助けることのできる寝台がある。例えば,人が横臥
する床材が,その長手方向に対して回転可能に設けられ
た寝台である。上記寝台では,モータ等の駆動手段によ
り上記床材を傾斜させて横臥している人の体位変更を助
けることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし,上記のような
寝台では,寝返りを完全に打たせようと床材の傾斜角度
を大きく設定しすぎると,横臥している人が寝台から落
下する恐れがあった。また,仰向けに寝ている人を,う
つ伏せの状態にするには,2回以上に分けて体位の向き
を変更する必要があり,手間がかかり,横臥している人
にとっても好ましいものではなかった。本発明は,この
ような従来の技術における課題を解決するために,可動
床を改良し,床材に横臥している人を落下させる恐れが
なく,360°体位の向きを変更することが可能な可動
床を提供することを目的とするものである。
寝台では,寝返りを完全に打たせようと床材の傾斜角度
を大きく設定しすぎると,横臥している人が寝台から落
下する恐れがあった。また,仰向けに寝ている人を,う
つ伏せの状態にするには,2回以上に分けて体位の向き
を変更する必要があり,手間がかかり,横臥している人
にとっても好ましいものではなかった。本発明は,この
ような従来の技術における課題を解決するために,可動
床を改良し,床材に横臥している人を落下させる恐れが
なく,360°体位の向きを変更することが可能な可動
床を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は,人間が横臥するための床材と,上記床材上
に敷かれたシート材と,上記シート材を水平方向に移動
可能に支持するシート材支持手段と,上記シート材を駆
動するシート材駆動手段と,上記床材を上記シート材に
対して相対的に移動させるための床材駆動手段とを具備
してなる可動床として構成されている。上記可動床を用
いて横臥している人間の体位を変更する場合には,まず
上記床材駆動手段により上記床材を上記シート材に対し
て相対的に下降させ,その後上記シート材及び上記シー
ト材支持手段により人間を支持した状態で,上記シート
材駆動手段により上記シート材を水平方向に移動させて
人間の体位を変えることができる。尚,体位を変更させ
た後は,再び上記床材駆動手段により上記床材を上記シ
ート材に対して相対的に上昇させ元の位置に復帰させ
る。このように上記可動床では,人間が横臥する床材上
ではなくシート材上で人間を支持し,このシート材上で
人間を回転させるため,従来の如く床材を傾斜させて人
間を落下させる恐れもなく,360°体位を容易に変更
することができる。従って,背中を拭く場合等,横臥し
ている人間の看護も容易となる。尚,通常時には上記シ
ート材を介して床材が人間を支持する。
に本発明は,人間が横臥するための床材と,上記床材上
に敷かれたシート材と,上記シート材を水平方向に移動
可能に支持するシート材支持手段と,上記シート材を駆
動するシート材駆動手段と,上記床材を上記シート材に
対して相対的に移動させるための床材駆動手段とを具備
してなる可動床として構成されている。上記可動床を用
いて横臥している人間の体位を変更する場合には,まず
上記床材駆動手段により上記床材を上記シート材に対し
て相対的に下降させ,その後上記シート材及び上記シー
ト材支持手段により人間を支持した状態で,上記シート
材駆動手段により上記シート材を水平方向に移動させて
人間の体位を変えることができる。尚,体位を変更させ
た後は,再び上記床材駆動手段により上記床材を上記シ
ート材に対して相対的に上昇させ元の位置に復帰させ
る。このように上記可動床では,人間が横臥する床材上
ではなくシート材上で人間を支持し,このシート材上で
人間を回転させるため,従来の如く床材を傾斜させて人
間を落下させる恐れもなく,360°体位を容易に変更
することができる。従って,背中を拭く場合等,横臥し
ている人間の看護も容易となる。尚,通常時には上記シ
ート材を介して床材が人間を支持する。
【0005】また,上記可動床において,上記シート材
駆動手段及び床材駆動手段にモータを用い,該モータを
指示時間に動作させる制御手段を更に備えれば,例えば
看護している人間が眠りについている状態でも,指示時
間になれば制御手段により上記モータが駆動されて,自
動的に横臥している人間の体位を変更することが可能と
なる。また,上記制御手段には,例えば人間の体位を検
知する体位検知手段が接続される。この体位検知手段
は,横臥する人間の胸等に取り付けられ,就寝中の体の
向きを検出することができる。この体位検知手段を用い
ることにより,この可動床によらず人間が自発的に体位
を変更している場合にも,そのときの体位を検知して所
望の向きに体位を変更することができる。また,上記シ
ート材の水平方向の移動量を検出するシート材移動量検
出手段を具備すれば,上記シート材の水平方向の移動量
をもとに横臥している人間をどれだけ移動させたかを制
御手段が把握することができ,この移動量をもとに適正
な変更量を求めることができる。また,上記可動床にお
いては,通常上記シート材が水平方向に所定量以上移動
した時に上記シート材を停止させるシート材停止手段が
具備される。このシート材停止手段は,モータ等の駆動
手段や制御手段が何らかの原因で不調をきたしたり,若
しくは不注意により,シート材を不必要に多く移動させ
てシート材が断裂するような事態を避けるための安全装
置である。上記可動床において,上記シート材支持手段
は,例えば一対のロール部を有する支持脚である。ま
た,上記シート材は,例えば上記一対のロール部に無端
状に巻き付けられる。シート材を一対のロールに無端状
に巻き付ける場合,万一モータ等の駆動手段が誤動作等
を起こしてシート材を過剰に移動させるような状況にな
っても,シート材が荷重により破れてしまうような恐れ
がない。また,シート材両端を一対のロール部に取り付
ける場合よりも,シート材の長さを短くすることができ
るため,製作費用を減少させることができる。また,上
記可動床において,上記一対のロール部が回転している
回転時間に基づいて上記シート材の水平方向の移動量を
設定することにより,横臥している人の体位の方向を所
望の方向に向けることも可能である。また,上記一対の
ロール部を同じ方向に回転させるか,互いに逆方向に回
転させるかを切り替える回転方向切替機構を具備すれ
ば,上記シート材を水平方向に移動させるだけでなく,
上記シート材の張り具合を調整することが可能となり,
例えばリクライニング機構を設けたときの利便性が向上
する。
駆動手段及び床材駆動手段にモータを用い,該モータを
指示時間に動作させる制御手段を更に備えれば,例えば
看護している人間が眠りについている状態でも,指示時
間になれば制御手段により上記モータが駆動されて,自
動的に横臥している人間の体位を変更することが可能と
なる。また,上記制御手段には,例えば人間の体位を検
知する体位検知手段が接続される。この体位検知手段
は,横臥する人間の胸等に取り付けられ,就寝中の体の
向きを検出することができる。この体位検知手段を用い
ることにより,この可動床によらず人間が自発的に体位
を変更している場合にも,そのときの体位を検知して所
望の向きに体位を変更することができる。また,上記シ
ート材の水平方向の移動量を検出するシート材移動量検
出手段を具備すれば,上記シート材の水平方向の移動量
をもとに横臥している人間をどれだけ移動させたかを制
御手段が把握することができ,この移動量をもとに適正
な変更量を求めることができる。また,上記可動床にお
いては,通常上記シート材が水平方向に所定量以上移動
した時に上記シート材を停止させるシート材停止手段が
具備される。このシート材停止手段は,モータ等の駆動
手段や制御手段が何らかの原因で不調をきたしたり,若
しくは不注意により,シート材を不必要に多く移動させ
てシート材が断裂するような事態を避けるための安全装
置である。上記可動床において,上記シート材支持手段
は,例えば一対のロール部を有する支持脚である。ま
た,上記シート材は,例えば上記一対のロール部に無端
状に巻き付けられる。シート材を一対のロールに無端状
に巻き付ける場合,万一モータ等の駆動手段が誤動作等
を起こしてシート材を過剰に移動させるような状況にな
っても,シート材が荷重により破れてしまうような恐れ
がない。また,シート材両端を一対のロール部に取り付
ける場合よりも,シート材の長さを短くすることができ
るため,製作費用を減少させることができる。また,上
記可動床において,上記一対のロール部が回転している
回転時間に基づいて上記シート材の水平方向の移動量を
設定することにより,横臥している人の体位の方向を所
望の方向に向けることも可能である。また,上記一対の
ロール部を同じ方向に回転させるか,互いに逆方向に回
転させるかを切り替える回転方向切替機構を具備すれ
ば,上記シート材を水平方向に移動させるだけでなく,
上記シート材の張り具合を調整することが可能となり,
例えばリクライニング機構を設けたときの利便性が向上
する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下,添付図面を参照して,本発
明の実施の形態につき説明し,本発明の理解に供する。
尚,以下の実施の形態は,本発明を具体化した一例であ
って,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではな
い。ここに,図1は本発明の一実施の形態に係る可動床
の概略構成を示す図である。図1に示すように,本発明
の一実施の形態に係る可動床0は,人間が横臥するため
の床材1と,上記床材1上に敷かれたシート材2と,上
記シート材2を水平方向に移動可能に支持するロール等
のシート材支持手段3と,上記床材1及びシート材2を
移動させるためのモータ等の駆動手段4(床材駆動手段
及びシート材駆動手段に相当)と,上記駆動手段4を指
示された時間に動作させ,上記床材1を上記シート材2
に対して相対的に下降させた後,上記シート材2及び上
記シート材支持手段3により人間を支持した状態で上記
シート材2を水平方向に移動させて人間の体位を変え,
その後上記床材1を上記シート材2に対して相対的に上
昇させ元の位置に復帰させる制御手段5とを具備する。
明の実施の形態につき説明し,本発明の理解に供する。
尚,以下の実施の形態は,本発明を具体化した一例であ
って,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではな
い。ここに,図1は本発明の一実施の形態に係る可動床
の概略構成を示す図である。図1に示すように,本発明
の一実施の形態に係る可動床0は,人間が横臥するため
の床材1と,上記床材1上に敷かれたシート材2と,上
記シート材2を水平方向に移動可能に支持するロール等
のシート材支持手段3と,上記床材1及びシート材2を
移動させるためのモータ等の駆動手段4(床材駆動手段
及びシート材駆動手段に相当)と,上記駆動手段4を指
示された時間に動作させ,上記床材1を上記シート材2
に対して相対的に下降させた後,上記シート材2及び上
記シート材支持手段3により人間を支持した状態で上記
シート材2を水平方向に移動させて人間の体位を変え,
その後上記床材1を上記シート材2に対して相対的に上
昇させ元の位置に復帰させる制御手段5とを具備する。
【0007】まず,この可動床0を用いて仰向けに寝て
いる人間の体位変更を行う様子を図2をもとに説明す
る。上記可動床0では,通常横臥している人間は,シー
ト材2が敷かれた床材1によって支持されている(図2
(a)の状態)。そして,人間の体位変更を行う場合に
は,人間をそれまで支持していた床材1が下降され,シ
ート材2によって人間が支持される(図2(b)の状
態)。次に,シート材2がシート材支持手段3によって
水平方向に移動され,人間の体位が変更される(図2
(c)の状態)。本実施の形態の場合,シート材支持手
段3には一対のロール3aが備えられ,シート材2はこ
のロール3aに巻き付けられている。このロール3aを
矢印A方向に回転させれば,シート材2がA方向に移動
する。シート材2には人間の荷重が加わっているため,
人間はその場からほとんど動かず,体位のみが例えば9
0°変更される。体位の変更が終了すると,床材2を上
昇させて元の位置に復帰させる(図2(d)の状態)。
この状態になって,人間は再び床材2により支持され
る。
いる人間の体位変更を行う様子を図2をもとに説明す
る。上記可動床0では,通常横臥している人間は,シー
ト材2が敷かれた床材1によって支持されている(図2
(a)の状態)。そして,人間の体位変更を行う場合に
は,人間をそれまで支持していた床材1が下降され,シ
ート材2によって人間が支持される(図2(b)の状
態)。次に,シート材2がシート材支持手段3によって
水平方向に移動され,人間の体位が変更される(図2
(c)の状態)。本実施の形態の場合,シート材支持手
段3には一対のロール3aが備えられ,シート材2はこ
のロール3aに巻き付けられている。このロール3aを
矢印A方向に回転させれば,シート材2がA方向に移動
する。シート材2には人間の荷重が加わっているため,
人間はその場からほとんど動かず,体位のみが例えば9
0°変更される。体位の変更が終了すると,床材2を上
昇させて元の位置に復帰させる(図2(d)の状態)。
この状態になって,人間は再び床材2により支持され
る。
【0008】次に,上記可動床0の各部の詳細について
説明する。ここに,図3は上記可動床0をより詳細に説
明するための図である。図3に示すように,上記可動床
0は,通常のベットと同様に床材1等を支持するフレー
ム6を有する。上記床材1はワイヤー1a,軸1bを介
してこのフレーム6に支持される。ワイヤー1aは,図
4に詳細に示すような状態で軸1aに巻き付けられてい
る。即ち,ワイヤー1aの先端部1cは,軸1bに設け
られた孔1dに通され,先端部1cの突起1eにより容
易に軸1bから外れないように固定されている。ワイヤ
ー1aが巻き付けられている軸1bの先端には,スプロ
ケット1f,1gがそれぞれ設けられており,各スプロ
ケット間はチェーン1hで接続されている。このため,
床材1の左右にそれぞれ設けられた軸1bは同じタイミ
ングで同方向に回転する。また,スプロケット1fは,
別のチェーン7によって駆動手段4であるモータとジョ
イントされる。さらに,床材1には突起1iが設けられ
ている。この突起1iは床材1が所定位置まで昇降した
ときに駆動手段4による駆動を停止させるためのもので
ある。フレーム6及び支持部材8には,この突起1iと
対応するスイッチ6a,8aがそれぞれ設けられてお
り,突起1iがスイッチ6a若しくは8aに当接した時
には駆動手段4が停止する。
説明する。ここに,図3は上記可動床0をより詳細に説
明するための図である。図3に示すように,上記可動床
0は,通常のベットと同様に床材1等を支持するフレー
ム6を有する。上記床材1はワイヤー1a,軸1bを介
してこのフレーム6に支持される。ワイヤー1aは,図
4に詳細に示すような状態で軸1aに巻き付けられてい
る。即ち,ワイヤー1aの先端部1cは,軸1bに設け
られた孔1dに通され,先端部1cの突起1eにより容
易に軸1bから外れないように固定されている。ワイヤ
ー1aが巻き付けられている軸1bの先端には,スプロ
ケット1f,1gがそれぞれ設けられており,各スプロ
ケット間はチェーン1hで接続されている。このため,
床材1の左右にそれぞれ設けられた軸1bは同じタイミ
ングで同方向に回転する。また,スプロケット1fは,
別のチェーン7によって駆動手段4であるモータとジョ
イントされる。さらに,床材1には突起1iが設けられ
ている。この突起1iは床材1が所定位置まで昇降した
ときに駆動手段4による駆動を停止させるためのもので
ある。フレーム6及び支持部材8には,この突起1iと
対応するスイッチ6a,8aがそれぞれ設けられてお
り,突起1iがスイッチ6a若しくは8aに当接した時
には駆動手段4が停止する。
【0009】次に,シート材2は,その両端がシート材
支持手段3に備えられたロール3aに巻き付けられてい
る。シート材2の両端は,図5に示すようにロール3a
に固定されることによって簡単には外れない構造となっ
ている。即ち,シート材2の先端2aは折り曲げられ,
平鉄51を覆う状態で袋状に形成されている。この平鉄
51及びロール3aにはネジ穴52,53が設けられて
おり,ネジ54によりシート材2がロールに固定され
る。また,ロール3aの両端部には,図6に示すような
溝61が設けられており,シート材2には,この溝61
と嵌合するベルト62が取り付けられている。この溝6
1とベルト62との嵌合により,シート材2はロール3
aの方向に縮んだり,ずれたりすることがない。また,
このベルト62は,シート材2とロール3aとの摩擦を
高めてシート材2を円滑に移動させるためにも用いられ
ている。
支持手段3に備えられたロール3aに巻き付けられてい
る。シート材2の両端は,図5に示すようにロール3a
に固定されることによって簡単には外れない構造となっ
ている。即ち,シート材2の先端2aは折り曲げられ,
平鉄51を覆う状態で袋状に形成されている。この平鉄
51及びロール3aにはネジ穴52,53が設けられて
おり,ネジ54によりシート材2がロールに固定され
る。また,ロール3aの両端部には,図6に示すような
溝61が設けられており,シート材2には,この溝61
と嵌合するベルト62が取り付けられている。この溝6
1とベルト62との嵌合により,シート材2はロール3
aの方向に縮んだり,ずれたりすることがない。また,
このベルト62は,シート材2とロール3aとの摩擦を
高めてシート材2を円滑に移動させるためにも用いられ
ている。
【0010】次に,シート材支持手段3は,ロール3a
及びフレーム6の他,駆動手段4とロール3aとをジョ
イントするためのスプロケット3b,3cと,このスプ
ロケット間を接続するチェーン3dとを含む。床材1の
左右にそれぞれ設けられたロール3aは,このスプロケ
ット3b,3c及びチェーン3dによるジョイントによ
って同じタイミングで同方向に回転可能である。また,
スプロケット3bは,チェーン3eにより駆動手段4に
も接続されている。
及びフレーム6の他,駆動手段4とロール3aとをジョ
イントするためのスプロケット3b,3cと,このスプ
ロケット間を接続するチェーン3dとを含む。床材1の
左右にそれぞれ設けられたロール3aは,このスプロケ
ット3b,3c及びチェーン3dによるジョイントによ
って同じタイミングで同方向に回転可能である。また,
スプロケット3bは,チェーン3eにより駆動手段4に
も接続されている。
【0011】次に,駆動手段4は,床材1及びシート材
2を移動させるためものであり,可動床0の下部に設け
られる。尚,駆動手段4を含む可動床0の面には,安全
のため通常カバーが取り付けられている。駆動手段4を
駆動すると,スプロケット4a若しくは4bが回転し
て,チェーン3e,7を移動させる。例えばチェーン7
を移動させると,連動してスプロケット1f及び1gが
回転し,軸1bも回転する。軸1bが回転すると,軸1
bに巻き付けられているワイヤー1aの量が変化し,床
材1を昇降させる。また,チェーン3eを移動させる
と,連動してスプロケット3b及び3cが回転し,ロー
ル3aも回転する。このロール3aの回転によりシート
材2は左右どちらかに巻き取られ,人間が横臥している
部分を移動させる。尚,上記スプロケット4a及び4b
には,ロータリーエンコーダ(シート材移動量検出手段
に相当)が設けられており,回転量を制御手段5に出力
することが可能である。
2を移動させるためものであり,可動床0の下部に設け
られる。尚,駆動手段4を含む可動床0の面には,安全
のため通常カバーが取り付けられている。駆動手段4を
駆動すると,スプロケット4a若しくは4bが回転し
て,チェーン3e,7を移動させる。例えばチェーン7
を移動させると,連動してスプロケット1f及び1gが
回転し,軸1bも回転する。軸1bが回転すると,軸1
bに巻き付けられているワイヤー1aの量が変化し,床
材1を昇降させる。また,チェーン3eを移動させる
と,連動してスプロケット3b及び3cが回転し,ロー
ル3aも回転する。このロール3aの回転によりシート
材2は左右どちらかに巻き取られ,人間が横臥している
部分を移動させる。尚,上記スプロケット4a及び4b
には,ロータリーエンコーダ(シート材移動量検出手段
に相当)が設けられており,回転量を制御手段5に出力
することが可能である。
【0012】次に,制御手段5は,駆動手段4と同様フ
レーム6の下部に設けられ,その本体はマイクロコンピ
ュータ等の演算手段である。この制御手段5は,駆動手
段4の回転速度,回転方向等を制御することが可能で,
タイマー等も備えており,外部からの指令に従って,所
定の時間に体位の変更動作を各部に行わせることができ
る。また,上記制御手段5には,可動床0に横臥してい
る人間の現在の体位を検出する体位検出手段9が接続さ
れる。ここに,図7〜9は上記体位検出手段9の一例を
説明するための図である。
レーム6の下部に設けられ,その本体はマイクロコンピ
ュータ等の演算手段である。この制御手段5は,駆動手
段4の回転速度,回転方向等を制御することが可能で,
タイマー等も備えており,外部からの指令に従って,所
定の時間に体位の変更動作を各部に行わせることができ
る。また,上記制御手段5には,可動床0に横臥してい
る人間の現在の体位を検出する体位検出手段9が接続さ
れる。ここに,図7〜9は上記体位検出手段9の一例を
説明するための図である。
【0013】図7は上記体位検出手段7の外観を示して
いる。このケース901は凡そ3cm四方の大きさであ
り,可動床0に横臥している人間の胸や腹部に取り付け
られる。また,ケース901には,体位検出手段9と制
御手段5を接続するための接続線902の導入部が設け
られている。上記接続線902には,例えば複数本の光
ファイバー等が内包されている。図8(a)はケース9
01の内部構造を,図8(b)は図8(a)に示された
A−A断面であり,図8(c)はb−b断面である。ま
た,ケース901の中心には,体位検知の主要部である
傾き検知器903が設けられている。この傾き検知器9
03の詳細を示すのが図9である。図9(c)若しくは
(g)に示されるように,傾き検知器903には,角度
30°毎に孔c1〜c12が設けられている。また,傾
き検知器903の内部には図9(a)に示す円盤904
が回転可能に支持されている。この円盤904には上記
孔c1〜c12と同じ大きさの孔905が設けられてお
り,その反対側には重り部906が設けられている。即
ち,円盤904は,傾き検知器903がどれだけ傾こう
とも,常に孔905側を上方に向ける。また,上記傾き
検知器903の孔c1〜c12にはそれぞれ光ファイバ
ー909が取り付けられる。図7〜9の例では,人間が
仰向けになっているときには,傾き検知器903の孔c
1に取り付けられた光ファイバー907のみが光伝送可
能な状態となる。他の光ファイバー907を通る光は円
盤904によって遮られてしまう。また,光ファイバー
907の光導通状態は,制御手段5によりモニターされ
ている。例えば仰向けになっている人間が自ら右向きに
90°体を傾けた場合,胸に取り付けられた体位検知手
段9自体は人間の体の傾きと同様に最初の状態から90
°傾くが,円盤904は孔905側を常に上方に向ける
ため,光導通する孔はc1からc4に変化する。従っ
て,制御手段5は初期の状態から人間の体がどれだけ傾
いたかを判別することができる。逆に,上記体位検知手
段9は,駆動手段5の操作量を決定するのにも用いるこ
とが可能である。
いる。このケース901は凡そ3cm四方の大きさであ
り,可動床0に横臥している人間の胸や腹部に取り付け
られる。また,ケース901には,体位検出手段9と制
御手段5を接続するための接続線902の導入部が設け
られている。上記接続線902には,例えば複数本の光
ファイバー等が内包されている。図8(a)はケース9
01の内部構造を,図8(b)は図8(a)に示された
A−A断面であり,図8(c)はb−b断面である。ま
た,ケース901の中心には,体位検知の主要部である
傾き検知器903が設けられている。この傾き検知器9
03の詳細を示すのが図9である。図9(c)若しくは
(g)に示されるように,傾き検知器903には,角度
30°毎に孔c1〜c12が設けられている。また,傾
き検知器903の内部には図9(a)に示す円盤904
が回転可能に支持されている。この円盤904には上記
孔c1〜c12と同じ大きさの孔905が設けられてお
り,その反対側には重り部906が設けられている。即
ち,円盤904は,傾き検知器903がどれだけ傾こう
とも,常に孔905側を上方に向ける。また,上記傾き
検知器903の孔c1〜c12にはそれぞれ光ファイバ
ー909が取り付けられる。図7〜9の例では,人間が
仰向けになっているときには,傾き検知器903の孔c
1に取り付けられた光ファイバー907のみが光伝送可
能な状態となる。他の光ファイバー907を通る光は円
盤904によって遮られてしまう。また,光ファイバー
907の光導通状態は,制御手段5によりモニターされ
ている。例えば仰向けになっている人間が自ら右向きに
90°体を傾けた場合,胸に取り付けられた体位検知手
段9自体は人間の体の傾きと同様に最初の状態から90
°傾くが,円盤904は孔905側を常に上方に向ける
ため,光導通する孔はc1からc4に変化する。従っ
て,制御手段5は初期の状態から人間の体がどれだけ傾
いたかを判別することができる。逆に,上記体位検知手
段9は,駆動手段5の操作量を決定するのにも用いるこ
とが可能である。
【0014】また,上記可動床0には,図1に示すよう
に万一駆動手段5等が異常動作を行った場合を考慮し
て,安全装置S(シート材停止手段に相当)が設けられ
ている。この安全装置Sは,ロール3aにおけるシート
材2の厚みが所定量以上になったときに接触する接触棒
S1と,接触棒S1を弾性的に支持するスプリングS2
と,接触棒S1の下降に連動してオンされるスイッチS
3とを具備する。このスイッチS3の出力は制御手段5
に接続されており,スイッチS3がオンされると,制御
手段5はシート材の巻き取り量が異常であると判断して
駆動手段4を停止させる。このように,上記可動床0で
は,体位検知手段9により現在の人間の体の向きを検知
することが可能であり,この体の向きをもとに指示され
た時間に,指示角度だけ自動的に変更することができ
る。従って,体の向きを自ら変更することが困難な場合
でも,床擦れ等の痛みが生じる状況を回避することがで
きる。
に万一駆動手段5等が異常動作を行った場合を考慮し
て,安全装置S(シート材停止手段に相当)が設けられ
ている。この安全装置Sは,ロール3aにおけるシート
材2の厚みが所定量以上になったときに接触する接触棒
S1と,接触棒S1を弾性的に支持するスプリングS2
と,接触棒S1の下降に連動してオンされるスイッチS
3とを具備する。このスイッチS3の出力は制御手段5
に接続されており,スイッチS3がオンされると,制御
手段5はシート材の巻き取り量が異常であると判断して
駆動手段4を停止させる。このように,上記可動床0で
は,体位検知手段9により現在の人間の体の向きを検知
することが可能であり,この体の向きをもとに指示され
た時間に,指示角度だけ自動的に変更することができ
る。従って,体の向きを自ら変更することが困難な場合
でも,床擦れ等の痛みが生じる状況を回避することがで
きる。
【0015】
【実施例】上記実施の形態では,一対のロール3aにシ
ート材2端部をそれぞれ巻き付けていたが,図10に示
すように,一対のロール3aに無端状にシート材2を巻
き付けるようにしてもよい。この場合,シート材2をい
くら移動させても巻き取りの必要がなくなり,上記可動
床の管理が容易となる。このような可動床も本発明にお
ける可動床の一例である。また,上記可動床0では,シ
ート材2に横臥している人の体の向きを制御するために
体位検知手段9を用いたが,上記したロータリーエンコ
ーダ等の検出手段を用いて,上記シート材2の水平方向
の移動量やロールの回転時間をもとにモータ等の駆動手
段4を制御するようにしてもよい。この場合,横臥して
いる人間が自発的に体位の向きを変更した場合には対応
できないが,体に物を取り付ける必要がなく,特に自発
的に向きを変更することが困難な人には,より簡便であ
る。このような可動床も本発明における可動床の一例で
ある。また,上記実施の形態では,指定した時間に駆動
手段4を動作させ,体位の変更を行っていたが,これに
限られるものではない。シート材2上に横臥している人
の体を介護している人が拭いたり,衣類を交換したりす
る場合等を考慮して,上記駆動手段4を手動で動作させ
るスイッチ等を設けておいてもよい。例えば正転又は逆
転を指定するスイッチを介護を行う人等が押している間
だけ駆動手段4を動作させて,横臥している人の体位を
必要量変更し,その後スイッチを離して駆動手段を停止
させる。このような可動床も本発明における可動床の一
例である。また,上記可動床0では,シート材2の巻き
取り異常を判別する安全装置Sを設けたが,これに加え
て他の安全装置を設けるようにしてもよい。例えば回転
部付近等にスイッチ又は光電管スイッチ等を設けてお
き,この回転部に手等が近づいてスイッチが動作すると
駆動手段4等を自動停止させる安全装置等を設けるよう
にしてもよい。このような可動床も本発明における可動
床の一例である。また,上記可動床0では,床材1はワ
イヤー1aの巻き取りにより上昇・下降を行ったが,床
材1下部にリフターを設けて上昇下降を行ってもよい。
さらに,上記実施の形態では,床材1をシート材2に対
して下降・上昇させていたが,もちろんシート材2を支
持するシート材支持手段3側を床材1に対して上昇・下
降させるようにしてもよい。ここで,図11にシート材
支持手段を上下動させる可動床0’の一例を示す。尚,
図11(a)は上記可動床0’の側面図,図11(b)
は上記可動床0’の上面図,図11(c)はシート材支
持手段3側を上昇させたときの上記可動床0’の正面
図,図11(d)はシート材支持手段3側を下降させた
ときの上記可動床0’の正面図である。
ート材2端部をそれぞれ巻き付けていたが,図10に示
すように,一対のロール3aに無端状にシート材2を巻
き付けるようにしてもよい。この場合,シート材2をい
くら移動させても巻き取りの必要がなくなり,上記可動
床の管理が容易となる。このような可動床も本発明にお
ける可動床の一例である。また,上記可動床0では,シ
ート材2に横臥している人の体の向きを制御するために
体位検知手段9を用いたが,上記したロータリーエンコ
ーダ等の検出手段を用いて,上記シート材2の水平方向
の移動量やロールの回転時間をもとにモータ等の駆動手
段4を制御するようにしてもよい。この場合,横臥して
いる人間が自発的に体位の向きを変更した場合には対応
できないが,体に物を取り付ける必要がなく,特に自発
的に向きを変更することが困難な人には,より簡便であ
る。このような可動床も本発明における可動床の一例で
ある。また,上記実施の形態では,指定した時間に駆動
手段4を動作させ,体位の変更を行っていたが,これに
限られるものではない。シート材2上に横臥している人
の体を介護している人が拭いたり,衣類を交換したりす
る場合等を考慮して,上記駆動手段4を手動で動作させ
るスイッチ等を設けておいてもよい。例えば正転又は逆
転を指定するスイッチを介護を行う人等が押している間
だけ駆動手段4を動作させて,横臥している人の体位を
必要量変更し,その後スイッチを離して駆動手段を停止
させる。このような可動床も本発明における可動床の一
例である。また,上記可動床0では,シート材2の巻き
取り異常を判別する安全装置Sを設けたが,これに加え
て他の安全装置を設けるようにしてもよい。例えば回転
部付近等にスイッチ又は光電管スイッチ等を設けてお
き,この回転部に手等が近づいてスイッチが動作すると
駆動手段4等を自動停止させる安全装置等を設けるよう
にしてもよい。このような可動床も本発明における可動
床の一例である。また,上記可動床0では,床材1はワ
イヤー1aの巻き取りにより上昇・下降を行ったが,床
材1下部にリフターを設けて上昇下降を行ってもよい。
さらに,上記実施の形態では,床材1をシート材2に対
して下降・上昇させていたが,もちろんシート材2を支
持するシート材支持手段3側を床材1に対して上昇・下
降させるようにしてもよい。ここで,図11にシート材
支持手段を上下動させる可動床0’の一例を示す。尚,
図11(a)は上記可動床0’の側面図,図11(b)
は上記可動床0’の上面図,図11(c)はシート材支
持手段3側を上昇させたときの上記可動床0’の正面
図,図11(d)はシート材支持手段3側を下降させた
ときの上記可動床0’の正面図である。
【0016】図11に示す可動床0’では,シート材2
が巻き付けられるロール3aは,フレーム110に備え
られている。また,床材1はフレーム111により支持
されていて,その高さは固定されている。上記フレーム
111と一体のフレーム112は,リフター200によ
り上記フレーム110と連結されており,上記フレーム
110は上記リフター200により上下動させられる。
これにより,ロール3a等のシート材支持手段3の床材
1に対する上昇・下降が行われる。上記リフター200
は,ピン201によりジョイントされたアーム202,
該アーム202の開き角度を変更するためのボルト20
3,該ボルト203を回転させる駆動モータ204,フ
レーム110の振れを防止する振れ止め機構205等を
有する。上記アーム202の上端と下端には,それぞれ
上記フレーム110とフレーム112が取り付けられて
いる。上記駆動モータ204によって回転駆動されるボ
ルト203は上記アーム202の下部に連結されてい
る。上記駆動モータ204によってボルト203を回転
駆動することにより,上記アーム202の開き角度が変
更され,上記フレーム110が上下動させられる。尚,
上記フレーム110は,上記アーム202の他,伸縮自
在の振れ止め機構205をも介して,上記フレーム11
2に連結されており,上記フレーム110,さらにはシ
ート材2に不要な振れが生じることが防止されている。
上記可動床0’において,シート材2に横臥している人
の体位を変更する場合には,まず駆動モータ204によ
って上記ボルト203が回転駆動され,上記アーム20
2の開き角度が狭められる。これにより,上記フレーム
110が上記床材1に対して上昇し,シート材2が床材
1から離れる。そして,フレーム110が所定量上昇し
たことが,図示しないスイッチにフレーム110が当接
したこと等により検出されると,駆動モータ204がオ
フされ,その高さでフレーム110が固定される。この
状態で,駆動手段4によりロール3aが回転され,ロー
ル3aに巻き付けられたシート材2が水平移動させられ
る。このとき,駆動手段4の動作量は,上記のようにシ
ート材2の水平方向の移動量をもとにしてもよいし,ロ
ール3aの回転時間をもとにしてもよい。ロール3aの
回転時間をもとにする場合には,例えばシート材1の中
心位置からの回転時間を基準とする。
が巻き付けられるロール3aは,フレーム110に備え
られている。また,床材1はフレーム111により支持
されていて,その高さは固定されている。上記フレーム
111と一体のフレーム112は,リフター200によ
り上記フレーム110と連結されており,上記フレーム
110は上記リフター200により上下動させられる。
これにより,ロール3a等のシート材支持手段3の床材
1に対する上昇・下降が行われる。上記リフター200
は,ピン201によりジョイントされたアーム202,
該アーム202の開き角度を変更するためのボルト20
3,該ボルト203を回転させる駆動モータ204,フ
レーム110の振れを防止する振れ止め機構205等を
有する。上記アーム202の上端と下端には,それぞれ
上記フレーム110とフレーム112が取り付けられて
いる。上記駆動モータ204によって回転駆動されるボ
ルト203は上記アーム202の下部に連結されてい
る。上記駆動モータ204によってボルト203を回転
駆動することにより,上記アーム202の開き角度が変
更され,上記フレーム110が上下動させられる。尚,
上記フレーム110は,上記アーム202の他,伸縮自
在の振れ止め機構205をも介して,上記フレーム11
2に連結されており,上記フレーム110,さらにはシ
ート材2に不要な振れが生じることが防止されている。
上記可動床0’において,シート材2に横臥している人
の体位を変更する場合には,まず駆動モータ204によ
って上記ボルト203が回転駆動され,上記アーム20
2の開き角度が狭められる。これにより,上記フレーム
110が上記床材1に対して上昇し,シート材2が床材
1から離れる。そして,フレーム110が所定量上昇し
たことが,図示しないスイッチにフレーム110が当接
したこと等により検出されると,駆動モータ204がオ
フされ,その高さでフレーム110が固定される。この
状態で,駆動手段4によりロール3aが回転され,ロー
ル3aに巻き付けられたシート材2が水平移動させられ
る。このとき,駆動手段4の動作量は,上記のようにシ
ート材2の水平方向の移動量をもとにしてもよいし,ロ
ール3aの回転時間をもとにしてもよい。ロール3aの
回転時間をもとにする場合には,例えばシート材1の中
心位置からの回転時間を基準とする。
【0017】ここで,図12にシート材2の水平方向の
移動量を設定するための設定機構の一例を示す。上記設
定機構120は,凹部121aを有する円盤121,タ
イマー122を動作させるスイッチ等を有する。ロール
3aの回転はタイミングプーリ123,124,125
により減速されて凹部121aを有した円盤121に伝
えられる。上記凹部121aの位置は予めシート材2の
移動方向中心位置に設定されている。そして,上記凹部
121aとスイッチ122の先端122aが嵌合したと
き,図示しないタイマーの動作が開始され,タイマーに
設定された所定時間だけ駆動手段4が回転させられる。
このタイマーの設定時間を変更することによって,シー
ト材2に横臥している人の体位を色々な方向に向けるこ
とが可能となる。尚,上記設定時間は,その値を直接入
力して設定を行ってもよいが,体位の方向とモータの回
転速度,設定時間等の関係を予めメモリ等の記憶手段に
記憶させておき,ユーザにより指定された体位の方向か
ら設定時間を算出して,上記タイマーの値を設定するよ
うにしてもよい。そして,上記シート材2の水平方向の
移動により,横臥している人の体位の変更が完了する
と,駆動モータ204によりボルト203が回転駆動さ
れ,アーム202の開き角度が広げられる。そして,図
示しないスイッチにフレーム110が当接する等してフ
レーム110が所定量下降したことが検出されると,駆
動モータ204がオフされ,その高さでフレーム110
が固定される。このときには,フレーム110が下降し
てシート材2が床材1上に載置された状態となる。この
ように,上記シート材支持手段3側を床材1に対して上
昇・下降させることにより,床材1の高さをより低く設
定でき,人が床材1から起きたり床材1へ寝たりする際
の昇降動作が容易になる。尚,上記フレーム110の上
昇・下降の際の移動量は,タイマーを用いて設定しても
よいし,タイマーとスイッチを兼用してもよい。
移動量を設定するための設定機構の一例を示す。上記設
定機構120は,凹部121aを有する円盤121,タ
イマー122を動作させるスイッチ等を有する。ロール
3aの回転はタイミングプーリ123,124,125
により減速されて凹部121aを有した円盤121に伝
えられる。上記凹部121aの位置は予めシート材2の
移動方向中心位置に設定されている。そして,上記凹部
121aとスイッチ122の先端122aが嵌合したと
き,図示しないタイマーの動作が開始され,タイマーに
設定された所定時間だけ駆動手段4が回転させられる。
このタイマーの設定時間を変更することによって,シー
ト材2に横臥している人の体位を色々な方向に向けるこ
とが可能となる。尚,上記設定時間は,その値を直接入
力して設定を行ってもよいが,体位の方向とモータの回
転速度,設定時間等の関係を予めメモリ等の記憶手段に
記憶させておき,ユーザにより指定された体位の方向か
ら設定時間を算出して,上記タイマーの値を設定するよ
うにしてもよい。そして,上記シート材2の水平方向の
移動により,横臥している人の体位の変更が完了する
と,駆動モータ204によりボルト203が回転駆動さ
れ,アーム202の開き角度が広げられる。そして,図
示しないスイッチにフレーム110が当接する等してフ
レーム110が所定量下降したことが検出されると,駆
動モータ204がオフされ,その高さでフレーム110
が固定される。このときには,フレーム110が下降し
てシート材2が床材1上に載置された状態となる。この
ように,上記シート材支持手段3側を床材1に対して上
昇・下降させることにより,床材1の高さをより低く設
定でき,人が床材1から起きたり床材1へ寝たりする際
の昇降動作が容易になる。尚,上記フレーム110の上
昇・下降の際の移動量は,タイマーを用いて設定しても
よいし,タイマーとスイッチを兼用してもよい。
【0018】また,図11に示したリフター200に代
えて,例えば図13に示すような他のリフター200’
により上記シート材支持手段3側を床材1に対して上昇
・下降させるようにしてもよい。図13に示す可動床
0’’では,フレーム110とフレーム112とが伸縮
自在の支持部材130により連結されている。支持部材
130の上部側の部材131の内面にはネジが切られて
おり,ボルト132が組み合わされている。このボルト
132を駆動モータ204を用いて回転させることによ
り,上記シート材支持手段3が床材1に対して上昇・下
降させられる。また,上記可動床0’や可動床0’’の
ように,床材1の高さを固定することによって,リクラ
イニング機構を上記床材1に設けることも容易となる。
例えば図11(a)及び(b)に示すように,上記可動
床0’では,床材1は2つの床材101,102に分割
されている。一方の床材101には,駆動モータ103
のシャフト103aが連結されており,駆動モータ10
3の駆動により上記床材1は実線の位置から破線の位置
まで上昇させられ,リクライニング状態となる。尚,床
材1をリクライングさせる角度によっては,シート材2
が邪魔になる場合がある。このような場合にそなえて,
例えば図3や図5に示すシート材2の位置SPLにチャ
ックを設けておき,リクライニングさせる際には予め床
材1部分のシート材2を他の部分から分離するようにし
てもよい。
えて,例えば図13に示すような他のリフター200’
により上記シート材支持手段3側を床材1に対して上昇
・下降させるようにしてもよい。図13に示す可動床
0’’では,フレーム110とフレーム112とが伸縮
自在の支持部材130により連結されている。支持部材
130の上部側の部材131の内面にはネジが切られて
おり,ボルト132が組み合わされている。このボルト
132を駆動モータ204を用いて回転させることによ
り,上記シート材支持手段3が床材1に対して上昇・下
降させられる。また,上記可動床0’や可動床0’’の
ように,床材1の高さを固定することによって,リクラ
イニング機構を上記床材1に設けることも容易となる。
例えば図11(a)及び(b)に示すように,上記可動
床0’では,床材1は2つの床材101,102に分割
されている。一方の床材101には,駆動モータ103
のシャフト103aが連結されており,駆動モータ10
3の駆動により上記床材1は実線の位置から破線の位置
まで上昇させられ,リクライニング状態となる。尚,床
材1をリクライングさせる角度によっては,シート材2
が邪魔になる場合がある。このような場合にそなえて,
例えば図3や図5に示すシート材2の位置SPLにチャ
ックを設けておき,リクライニングさせる際には予め床
材1部分のシート材2を他の部分から分離するようにし
てもよい。
【0019】また,リクライニングの際等にシート材2
を所定量緩ませておくのもよい。通常,上記した可動床
では,スプロケット3b,3c,及びチェーン3dによ
り,一対のロール3aは同方向に回転させられる。これ
によりシート材2が水平方向に移動させられる。このと
き,シート材2の張り具合は変化せず,例えば図1,図
3,図11に示したような状態が維持される。一方,シ
ート材2をさらに緩ませたり,さらに張った状態にする
場合には,一対のロール3aを互いに逆方向に回転させ
る必要がある。この一対のロール3aの回転方向の切り
替えは,例えば図14及び図15に示すように,スプロ
ケット3b,3cとの間に設けられたシート材張緩機構
(回転方向切替手段)140によって行われる。上記シ
ート材張緩機構140の内部には,上記スプロケット3
bとチェーン3d1及びスプロケット141aを介して
接続されたギア141と,上記スプロケット3cとチャ
ーン3d2及びスプロケット142aを介して接続され
たギア142とが備えられている。上記シート材張緩機
構140では,上記ギア141とギア142との間に偶
数のギアを噛み合わせるか,奇数のギアを噛み合わせる
かを変更することにより,ロール3aを同じ方向に回転
させるか,互いに逆の方向に回転させるかが切り替えら
れる。例えば図14及び15に示したシート材張緩機構
140では,上記ギア141とギア142との間に噛み
合わせる偶数のギアとして,ギア143,144が,奇
数のギアとしてギア145が設けられている。上記偶数
のギア143,144及び奇数のギア145の相対的な
位置は,部材146によって固定されている。上記部材
146はボルト147と噛み合わされており,上記ボル
ト147を回転させることによって矢印Ar1又はAr
2方向に移動可能に設けられている。そして,上記ギア
141とギア142との間に偶数のギア143,144
を噛み合わせるか,奇数のギア145を組み合わせるか
は,上記ボルト147を回転させることによって変更さ
れる。例えば図15(b)では,上記ギア141とギア
142とがそれよりも下方に配置された奇数のギア14
5と噛み合わされている状態が示されている。これが,
通常の状態であり,一対のロール3aはスプロケット3
b,チェーン3d1,シート材張緩機構140(スプロ
ケット141a,ギア141,ギア145,ギア14
2,スプロケット142a),チェーン3d2,スプロ
ケット3cを介して同じ方向に回転させられる。
を所定量緩ませておくのもよい。通常,上記した可動床
では,スプロケット3b,3c,及びチェーン3dによ
り,一対のロール3aは同方向に回転させられる。これ
によりシート材2が水平方向に移動させられる。このと
き,シート材2の張り具合は変化せず,例えば図1,図
3,図11に示したような状態が維持される。一方,シ
ート材2をさらに緩ませたり,さらに張った状態にする
場合には,一対のロール3aを互いに逆方向に回転させ
る必要がある。この一対のロール3aの回転方向の切り
替えは,例えば図14及び図15に示すように,スプロ
ケット3b,3cとの間に設けられたシート材張緩機構
(回転方向切替手段)140によって行われる。上記シ
ート材張緩機構140の内部には,上記スプロケット3
bとチェーン3d1及びスプロケット141aを介して
接続されたギア141と,上記スプロケット3cとチャ
ーン3d2及びスプロケット142aを介して接続され
たギア142とが備えられている。上記シート材張緩機
構140では,上記ギア141とギア142との間に偶
数のギアを噛み合わせるか,奇数のギアを噛み合わせる
かを変更することにより,ロール3aを同じ方向に回転
させるか,互いに逆の方向に回転させるかが切り替えら
れる。例えば図14及び15に示したシート材張緩機構
140では,上記ギア141とギア142との間に噛み
合わせる偶数のギアとして,ギア143,144が,奇
数のギアとしてギア145が設けられている。上記偶数
のギア143,144及び奇数のギア145の相対的な
位置は,部材146によって固定されている。上記部材
146はボルト147と噛み合わされており,上記ボル
ト147を回転させることによって矢印Ar1又はAr
2方向に移動可能に設けられている。そして,上記ギア
141とギア142との間に偶数のギア143,144
を噛み合わせるか,奇数のギア145を組み合わせるか
は,上記ボルト147を回転させることによって変更さ
れる。例えば図15(b)では,上記ギア141とギア
142とがそれよりも下方に配置された奇数のギア14
5と噛み合わされている状態が示されている。これが,
通常の状態であり,一対のロール3aはスプロケット3
b,チェーン3d1,シート材張緩機構140(スプロ
ケット141a,ギア141,ギア145,ギア14
2,スプロケット142a),チェーン3d2,スプロ
ケット3cを介して同じ方向に回転させられる。
【0020】一方,上記ボルト147を回転させ,図1
5(b)の状態よりも矢印Ar1方向に部材146を移
動させると,それに伴ってギア143,ギア144,ギ
ア145も矢印Ar1方向に移動させられ,やがてギア
141とギア142とがそれよりも上方に配置された偶
数のギア143及び144と噛み合わされる。この状態
のときには,一対のロール3aは,スプロケット3b,
チェーン3d1,シート材張緩機構140(スプロケッ
ト141a,ギア141,ギア143,ギア144,ギ
ア142,スプロケット142a),チェーン3d2,
スプロケット3cを介して接続され,互いに逆方向に回
転させられる。そして,駆動手段4によりロール3aを
シート材2のある内側方向に回転させれば,シート材2
の張り具合は緩められ,外側方向に回転させれば,シー
ト材2の張り具合は強められる。そして,通常の状態に
戻す場合には,再びボルト147が回転させられ,部材
146とともにギア143,ギア144,ギア145が
矢印Ar2方向に移動させられる。尚,上記ボルト14
7の回転は,例えばプーリ148a,ベルト148b,
プーリ148cを介して接続されたモータ149の駆動
により行われる。もちろん,プーリやモータの代わりに
クランク等を設けて手動によりボルトを回転させるよう
にしてもよい。また,上記ボルト147の回転,即ち,
一対のロール3aの回転方向の切り替えは,他の全ての
駆動手段が停止中であることが確認されてから行われ
る。また,回転方向の切り替えが完了したことは,例え
ば部材146とともに移動する部材150を2つのスイ
ッチ151,152に当接させることにより行うことが
できる。即ち,部材150が矢印Ar1方向に移動して
スイッチ151を押したときには,一対のロール3aを
互いに逆方向に回転させ得る状態であると判別し,部材
150が矢印Ar2方向に移動してスイッチ152を押
したときには,一対のロール3aを同じ方向に回転させ
得る状態であると判別するのである。この判別信号を用
いればモータ149のオン・オフを簡単に制御すること
が可能である。このような可動床も本発明における可動
床の一例である。
5(b)の状態よりも矢印Ar1方向に部材146を移
動させると,それに伴ってギア143,ギア144,ギ
ア145も矢印Ar1方向に移動させられ,やがてギア
141とギア142とがそれよりも上方に配置された偶
数のギア143及び144と噛み合わされる。この状態
のときには,一対のロール3aは,スプロケット3b,
チェーン3d1,シート材張緩機構140(スプロケッ
ト141a,ギア141,ギア143,ギア144,ギ
ア142,スプロケット142a),チェーン3d2,
スプロケット3cを介して接続され,互いに逆方向に回
転させられる。そして,駆動手段4によりロール3aを
シート材2のある内側方向に回転させれば,シート材2
の張り具合は緩められ,外側方向に回転させれば,シー
ト材2の張り具合は強められる。そして,通常の状態に
戻す場合には,再びボルト147が回転させられ,部材
146とともにギア143,ギア144,ギア145が
矢印Ar2方向に移動させられる。尚,上記ボルト14
7の回転は,例えばプーリ148a,ベルト148b,
プーリ148cを介して接続されたモータ149の駆動
により行われる。もちろん,プーリやモータの代わりに
クランク等を設けて手動によりボルトを回転させるよう
にしてもよい。また,上記ボルト147の回転,即ち,
一対のロール3aの回転方向の切り替えは,他の全ての
駆動手段が停止中であることが確認されてから行われ
る。また,回転方向の切り替えが完了したことは,例え
ば部材146とともに移動する部材150を2つのスイ
ッチ151,152に当接させることにより行うことが
できる。即ち,部材150が矢印Ar1方向に移動して
スイッチ151を押したときには,一対のロール3aを
互いに逆方向に回転させ得る状態であると判別し,部材
150が矢印Ar2方向に移動してスイッチ152を押
したときには,一対のロール3aを同じ方向に回転させ
得る状態であると判別するのである。この判別信号を用
いればモータ149のオン・オフを簡単に制御すること
が可能である。このような可動床も本発明における可動
床の一例である。
【0021】さらに,上記実施の形態における体位検知
手段9では,光ファイバー907の光導通状態によって
体の傾きの検知を行っていたが,光ファイバーを用いず
に,通常の導電線を用いるようにしてもよい。この場
合,円盤検知器904付近で上記導電線に接点を設けれ
ば,導電線の導通状態によって傾き検知が可能となる。
光ファイバーを用いる場合,機械的接触点が必要でない
点で優れているが,光ファイバー自体が機械的に強くな
い点で管理が困難となる場合もある。このような場合に
は,上記のように導電線を用いることが好適である。こ
のような体位検知手段9を具備する可動床も本発明にお
ける可動床の一例である。また,上記実施の形態では,
駆動手段4にモータ等を用いたが,例えばロール3a及
び軸1bにクランクを設けて,該クランクを人間の力で
回転させることによりシート材2及び床材1を移動させ
ることも可能である。もし,モータ等の動作音が大きい
と感じられる場合には,このような人力により駆動が好
適である。また,シート材の中心位置や所定位置に印を
付けておけば,操作を行う人が操作量を容易に決定する
ことができる。このような可動床も本発明における可動
床の一例である。尚,本発明に係る可動床では,360
°に渡って横臥している人の体位を変更することが可能
であるから,寝袋状のものを寝具として用いるのが好適
である。例えば寝袋状に加工した布団に長い枕を着脱可
能に取り付けたものを用いることにより,看護等を行う
人がそばにいないときに体位変更が自動的に行われた場
合でも,横臥している人が自分で体位変更の際に寝具の
乱れを直したり,枕を起き直したりする必要がなくな
る。
手段9では,光ファイバー907の光導通状態によって
体の傾きの検知を行っていたが,光ファイバーを用いず
に,通常の導電線を用いるようにしてもよい。この場
合,円盤検知器904付近で上記導電線に接点を設けれ
ば,導電線の導通状態によって傾き検知が可能となる。
光ファイバーを用いる場合,機械的接触点が必要でない
点で優れているが,光ファイバー自体が機械的に強くな
い点で管理が困難となる場合もある。このような場合に
は,上記のように導電線を用いることが好適である。こ
のような体位検知手段9を具備する可動床も本発明にお
ける可動床の一例である。また,上記実施の形態では,
駆動手段4にモータ等を用いたが,例えばロール3a及
び軸1bにクランクを設けて,該クランクを人間の力で
回転させることによりシート材2及び床材1を移動させ
ることも可能である。もし,モータ等の動作音が大きい
と感じられる場合には,このような人力により駆動が好
適である。また,シート材の中心位置や所定位置に印を
付けておけば,操作を行う人が操作量を容易に決定する
ことができる。このような可動床も本発明における可動
床の一例である。尚,本発明に係る可動床では,360
°に渡って横臥している人の体位を変更することが可能
であるから,寝袋状のものを寝具として用いるのが好適
である。例えば寝袋状に加工した布団に長い枕を着脱可
能に取り付けたものを用いることにより,看護等を行う
人がそばにいないときに体位変更が自動的に行われた場
合でも,横臥している人が自分で体位変更の際に寝具の
乱れを直したり,枕を起き直したりする必要がなくな
る。
【0022】
【発明の効果】上記のように本発明は,人間が横臥する
ための床材と,上記床材上に敷かれたシート材と,上記
シート材を水平方向に移動可能に支持するシート材支持
手段と,上記シート材を駆動するシート材駆動手段と,
上記床材を上記シート材に対して相対的に移動させるた
めの床材駆動手段とを具備してなる可動床として構成さ
れている。上記可動床を用いて横臥している人間の体位
を変更する場合には,まず上記床材駆動手段により上記
床材を上記シート材に対して相対的に下降させ,その後
上記シート材及び上記シート材支持手段により人間を支
持した状態で,上記シート材駆動手段により上記シート
材を水平方向に移動させて人間の体位を変えることがで
きる。尚,体位を変更させた後は,再び上記床材駆動手
段により上記床材を上記シート材に対して相対的に上昇
させ元の位置に復帰させる。このように上記可動床で
は,人間が横臥する床材上ではなくシート材上で人間を
支持し,このシート材上で人間を回転させるため,従来
の如く床材を傾斜させて人間を落下させる恐れもなく,
360°体位を容易に変更することができる。従って,
背中を拭く場合等,横臥している人間の看護も容易とな
る。尚,通常時には上記シート材を介して床材が人間を
支持する。
ための床材と,上記床材上に敷かれたシート材と,上記
シート材を水平方向に移動可能に支持するシート材支持
手段と,上記シート材を駆動するシート材駆動手段と,
上記床材を上記シート材に対して相対的に移動させるた
めの床材駆動手段とを具備してなる可動床として構成さ
れている。上記可動床を用いて横臥している人間の体位
を変更する場合には,まず上記床材駆動手段により上記
床材を上記シート材に対して相対的に下降させ,その後
上記シート材及び上記シート材支持手段により人間を支
持した状態で,上記シート材駆動手段により上記シート
材を水平方向に移動させて人間の体位を変えることがで
きる。尚,体位を変更させた後は,再び上記床材駆動手
段により上記床材を上記シート材に対して相対的に上昇
させ元の位置に復帰させる。このように上記可動床で
は,人間が横臥する床材上ではなくシート材上で人間を
支持し,このシート材上で人間を回転させるため,従来
の如く床材を傾斜させて人間を落下させる恐れもなく,
360°体位を容易に変更することができる。従って,
背中を拭く場合等,横臥している人間の看護も容易とな
る。尚,通常時には上記シート材を介して床材が人間を
支持する。
【0023】また,上記可動床において,上記シート材
駆動手段及び床材駆動手段にモータを用い,該モータを
指示時間に動作させる制御手段を更に備えれば,例えば
看護している人間が眠りについている状態でも,指示時
間になれば制御手段により上記モータが駆動されて,自
動的に横臥している人間の体位を変更することが可能と
なる。また,上記制御手段には,例えば人間の体位を検
知する体位検知手段が接続される。この体位検知手段
は,横臥する人間の胸等に取り付けられ,就寝中の体の
向きを検出することができる。この体位検知手段を用い
ることにより,この可動床によらず人間が自発的に体位
を変更している場合にも,そのときの体位を検知して所
望の向きに体位を変更することができる。また,上記シ
ート材の水平方向の移動量を検出するシート材移動量検
出手段を具備すれば,上記シート材の水平方向の移動量
をもとに横臥している人間をどれだけ移動させたかを制
御手段が把握することができ,この移動量をもとに適正
な変更量を求めることができる。また,上記可動床にお
いては,通常上記シート材が水平方向に所定量以上移動
した時に上記シート材を停止させるシート材停止手段が
具備される。このシート材停止手段は,モータ等の駆動
手段や制御手段が何らかの原因で不調をきたしたり,若
しくは不注意により,シート材を不必要に多く移動させ
てシート材が断裂するような事態を避けるための安全装
置である。上記可動床において,上記シート材支持手段
は,例えば一対のロール部を有する支持脚である。ま
た,上記シート材は,例えば上記一対のロール部に無端
状に巻き付けられる。シート材を一対のロールに無端状
に巻き付ける場合,万一モータ等の駆動手段が誤動作等
を起こしてシート材を過剰に移動させるような状況にな
っても,シート材が荷重により破れてしまうような恐れ
がない。また,シート材両端を一対のロール部に取り付
ける場合よりも,シート材の長さを短くすることができ
るため,製作費用を減少させることができる。また,上
記可動床において,上記一対のロール部が回転している
回転時間に基づいて上記シート材の水平方向の移動量を
設定することにより,横臥している人の体位の方向を所
望の方向に向けることも可能である。また,上記一対の
ロール部を同じ方向に回転させるか,互いに逆方向に回
転させるかを切り替える回転方向切替機構を具備すれ
ば,上記シート材を水平方向に移動させるだけでなく,
上記シート材の張り具合を調整することが可能となり,
例えばリクライニング機構を設けたときの利便性が向上
する。
駆動手段及び床材駆動手段にモータを用い,該モータを
指示時間に動作させる制御手段を更に備えれば,例えば
看護している人間が眠りについている状態でも,指示時
間になれば制御手段により上記モータが駆動されて,自
動的に横臥している人間の体位を変更することが可能と
なる。また,上記制御手段には,例えば人間の体位を検
知する体位検知手段が接続される。この体位検知手段
は,横臥する人間の胸等に取り付けられ,就寝中の体の
向きを検出することができる。この体位検知手段を用い
ることにより,この可動床によらず人間が自発的に体位
を変更している場合にも,そのときの体位を検知して所
望の向きに体位を変更することができる。また,上記シ
ート材の水平方向の移動量を検出するシート材移動量検
出手段を具備すれば,上記シート材の水平方向の移動量
をもとに横臥している人間をどれだけ移動させたかを制
御手段が把握することができ,この移動量をもとに適正
な変更量を求めることができる。また,上記可動床にお
いては,通常上記シート材が水平方向に所定量以上移動
した時に上記シート材を停止させるシート材停止手段が
具備される。このシート材停止手段は,モータ等の駆動
手段や制御手段が何らかの原因で不調をきたしたり,若
しくは不注意により,シート材を不必要に多く移動させ
てシート材が断裂するような事態を避けるための安全装
置である。上記可動床において,上記シート材支持手段
は,例えば一対のロール部を有する支持脚である。ま
た,上記シート材は,例えば上記一対のロール部に無端
状に巻き付けられる。シート材を一対のロールに無端状
に巻き付ける場合,万一モータ等の駆動手段が誤動作等
を起こしてシート材を過剰に移動させるような状況にな
っても,シート材が荷重により破れてしまうような恐れ
がない。また,シート材両端を一対のロール部に取り付
ける場合よりも,シート材の長さを短くすることができ
るため,製作費用を減少させることができる。また,上
記可動床において,上記一対のロール部が回転している
回転時間に基づいて上記シート材の水平方向の移動量を
設定することにより,横臥している人の体位の方向を所
望の方向に向けることも可能である。また,上記一対の
ロール部を同じ方向に回転させるか,互いに逆方向に回
転させるかを切り替える回転方向切替機構を具備すれ
ば,上記シート材を水平方向に移動させるだけでなく,
上記シート材の張り具合を調整することが可能となり,
例えばリクライニング機構を設けたときの利便性が向上
する。
【図1】 本発明の一実施の形態に係る可動床の概略構
成を示す図。
成を示す図。
【図2】 上記可動床による体位変更の様子を説明する
ための図。
ための図。
【図3】 上記可動床の詳細を説明するための図。
【図4】 ワイヤーの巻き付け状態を説明するための
図。
図。
【図5】 シート材のロールへの取り付け状態を説明す
るための図。
るための図。
【図6】 シート材の位置ずれ防止を説明するための
図。
図。
【図7】 体位検知手段の外観を示す図。
【図8】 上記体位検知手段の内部構造を説明するため
の図。
の図。
【図9】 上記体位検知手段による傾き検知を説明する
ための図。
ための図。
【図10】 本発明の一実施例に係る可動床の概略構成
を示す図。
を示す図。
【図11】 本発明の他の実施例に係る可動床の概略構
成を示す図。
成を示す図。
【図12】 ロールの回転時間をもとにシート材の移動
量を設定する機構を説明するための図。
量を設定する機構を説明するための図。
【図13】 本発明のさらに他の実施例に係る可動床の
概略構成を示す図。
概略構成を示す図。
【図14】 回転方向切替手段を説明するための図。
【図15】 回転方向切替手段を説明するためのより詳
細な図。
細な図。
1…床材 2…シート材 3…シート材支持手段 3a…ロール部 4…駆動手段 5…制御手段 120…設定機構 140…シート材張緩機構
Claims (9)
- 【請求項1】 人間が横臥するための床材と,上記床材
上に敷かれたシート材と,上記シート材を水平方向に移
動可能に支持するシート材支持手段と,上記シート材を
駆動するシート材駆動手段と,上記床材を上記シート材
に対して相対的に移動させるための床材駆動手段とを具
備してなる可動床。 - 【請求項2】 上記シート材駆動手段及び床材駆動手段
がモータであり,該モータを指示時間に動作させる制御
手段を更に備えてなる請求項1記載の可動床。 - 【請求項3】 上記シート材上の人間の体位を検知する
体位検知手段が上記制御手段に接続されてなる請求項2
記載の可動床。 - 【請求項4】 上記シート材の水平方向の移動量を検出
するシート材移動量検出手段を具備してなる請求項2若
しくは3記載の可動床。 - 【請求項5】 上記シート材が水平方向に所定量以上移
動した時に上記シート材を停止させるシート材停止手段
を具備してなる請求項1〜4のいずれかに記載の可動
床。 - 【請求項6】 上記シート材支持手段が一対のロール部
を有する支持脚である請求項1〜5のいずれかに記載の
可動床。 - 【請求項7】 上記シート材が上記一対のロール部に無
端状に巻き付けられてなる請求項6記載の可動床。 - 【請求項8】 上記一対のロール部が回転している回転
時間に基づいて上記シート材の水平方向の移動量を設定
してなる請求項6又は7記載の可動床。 - 【請求項9】 上記一対のロール部を同じ方向に回転さ
せるか,互いに逆方向に回転させるかを切り替える回転
方向切替機構を具備してなる請求項6〜8のいずれかに
記載の可動床。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10106025A JPH1170147A (ja) | 1997-07-04 | 1998-04-16 | 可動床 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17940297 | 1997-07-04 | ||
JP9-179402 | 1997-07-04 | ||
JP10106025A JPH1170147A (ja) | 1997-07-04 | 1998-04-16 | 可動床 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1170147A true JPH1170147A (ja) | 1999-03-16 |
Family
ID=26446223
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10106025A Pending JPH1170147A (ja) | 1997-07-04 | 1998-04-16 | 可動床 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1170147A (ja) |
-
1998
- 1998-04-16 JP JP10106025A patent/JPH1170147A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2021109844A1 (zh) | 预防褥疮医疗床 | |
WO2004032814A1 (ja) | 可動ベッド用マット | |
JP2922554B2 (ja) | マッサージ機 | |
KR20090094419A (ko) | 양옆으로 기울게 해 욕창을 방지하는 기구 | |
JPH1170147A (ja) | 可動床 | |
JP4204507B2 (ja) | 掛布団昇降装置 | |
KR200274482Y1 (ko) | 환자용 침대 | |
CA2122515A1 (en) | Articulating bed | |
JP3927048B2 (ja) | 身体位置変換形寝台装置 | |
KR102263658B1 (ko) | 침대형 재활운동장치 | |
JP2005168554A (ja) | 介護ベッド | |
KR101403524B1 (ko) | 다기능성 침대겸용 목욕대 | |
US2836835A (en) | Invalid bed | |
JPH1189672A (ja) | ベッド装置およびマットレス装置 | |
JP2000041791A (ja) | ベッド装置及びベッド装置用テーブル板 | |
JP3374313B2 (ja) | リモコン式テーブルを装備したベッド | |
JP3839457B1 (ja) | 脚の運動補助装置 | |
JPH119390A (ja) | ベッド | |
JP3001378B2 (ja) | ベッド装置 | |
JPH09215556A (ja) | 電動リクライニングベッド | |
JP2000236981A (ja) | 昇降型座椅子 | |
JPH0740976B2 (ja) | ベッド装置 | |
KR200288282Y1 (ko) | 메트리스 지지장치 | |
SU1292768A1 (ru) | Кровать медицинска | |
JP3365850B2 (ja) | ベッド装置 |