JPH1170119A - レーザ治療装置 - Google Patents

レーザ治療装置

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JPH1170119A
JPH1170119A JP9249396A JP24939697A JPH1170119A JP H1170119 A JPH1170119 A JP H1170119A JP 9249396 A JP9249396 A JP 9249396A JP 24939697 A JP24939697 A JP 24939697A JP H1170119 A JPH1170119 A JP H1170119A
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康夫 太田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 治療用レーザ光のスキャニング領域を治療部
位の形状に応じて容易に最適化することができ、適切な
治療を行う。 【解決手段】 治療用レーザ光源からのレーザ光を治療
部位に照射するレーザ治療装置において、患部を照明光
により照明し、その部位からの反射光を検出する。検出
した反射光量の違いに基づいてレーザ照射領域を決定し
て記憶し、記憶した情報に基づいてレーザ光を走査す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、患者の治療部位
(患部)にレーザ光を照射して治療を行うレーザ治療装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりレーザ光を患者の治療部位(患
部)に照射することにより治療を行うレーザ治療装置が
知られている。近年では、患者のシワ、アザ、シミ等を
除去するために、赤外域に波長を持つCO2 レーザ(炭
酸ガスレーザ)を使用したレーザ治療装置が注目されて
いる。この装置による形成治療では、装置に予め記憶さ
れている数種類のスキャニング形状から治療部位が含ま
れるような形状、大きさのスキャニング領域を選択し、
治療レーザ光をそのスキャニング領域内でスキャン(走
査)させながらレーザ照射をおこなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような形成治療の対象となる治療部位の形状は一様では
ないため、装置に予め記憶されている特定形状のスキャ
ニング領域だけでは不十分な場合がある。治療部位を含
むように大きめのスキャニング領域のものを使用する
と、治療部位以外の組織に対するレーザ照射の割合が多
くなる。治療部位以外への照射をできるだけ避けるため
には、治療部位に対してスキャニング領域を分割してレ
ーザ照射を行う必要があるが、これは効率が悪い。
【0004】本発明は上記問題点を鑑み、治療部位の形
状に応じたスキャニング領域の設定が容易にでき、適切
な治療が行えるレーザ治療装置を提供することを技術課
題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明は以下のような構成を備えることを特徴と
する。
【0006】(1) 治療用レーザ光源からのレーザ光
を治療部位に照射するレーザ治療装置において、前記レ
ーザ光を治療部位上で走査させるレーザ光走査手段と、
該レーザ光走査手段により走査される領域を照明する照
明手段と、該照明光により照明された部位からの反射光
を検出する反射光検出手段と、該反射光検出手段により
検出される反射光量の違いに基づいてレーザ照射領域を
決定する領域決定手段と、該領域決定手段により決定さ
れた領域を記憶する記憶手段と、記憶された情報に基づ
いて前記レーザ光走査手段の動作を制御する制御手段
と、を備えることを特徴とする。
【0007】(2) (1)のレーザ治療装置におい
て、治療部位には前記照明光による反射光量を増大又は
減少させるマーキングを施すことを特徴とする。
【0008】(3) (1)のレーザ治療装置におい
て、前記照明手段は前記レーザ光走査手段が持つレーザ
走査の光学系を兼用してスポット光の走査により照明す
る手段であり、前記領域決定手段は該スポット光の走査
位置と関連付けて治療領域を決定することを特徴とす
る。
【0009】(4) (1)のレーザ治療装置におい
て、前記照明手段は前記レーザ光走査手段により走査さ
れる領域全体を一様に照明する手段であり、前記反射光
検出手段は照明された領域からの反射光を2次元的に検
出する手段であることを特徴とする。
【0010】(5) (1)のレーザ治療装置におい
て、治療部位には前記照明光による反射光量を増大又は
減少させるためのマーキングを施し、前記領域決定手段
は前記反射光検出手段により検出される反射光量が所定
の閾値を越えるか否かによりマーキング部位とマーキン
グ以外の部位とを判別して治療領域を決定する判別手段
を有することを特徴とする。
【0011】(6) (5)のレーザ治療装置は、さら
に前記閾値を可変設定するための閾値設定手段を備える
ことを特徴とする。
【0012】(7) 治療用レーザ光源からのレーザ光
を治療部位に照射するレーザ治療装置において、前記レ
ーザ光を治療部位上で走査させるレーザ光走査手段と、
該レーザ光走査手段により走査される領域を撮像する撮
像手段と、該撮像手段により得られた像に基づいて治療
部位を検出する治療部位検出手段と、該検出情報に基づ
いて前記レーザ光走査手段によるレーザ走査領域を決定
する走査領域決定手段と、該領域決定手段により決定さ
れた領域を記憶する記憶手段と、記憶された情報に基づ
いて前記レーザ光走査手段の動作を制御する制御手段
と、を備えることを特徴とする。
【0013】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明を説明する。図
1は本実施例であるレーザ治療装置の外観略図、図2は
制御系要部図を示す。
【0014】1はレーザ装置本体であり、レーザ装置本
体1内には後述する制御部20、治療用レーザ光源2
1、エイミング光源22、スキャナーコントローラ2
3、導光光学系等が収納されている。本実施例では、治
療用レーザ光源21として赤外レーザ光束を出射するC
2 レーザ光源を、エイミング光源22としては可視の
赤色光を出射する半導体レーザを使用している。2は多
関節アーム部、3はスキャニング用ハンドピースユニッ
ト、4はケーブル、5はコネクタ部、6はエアチュー
ブ、7はレーザ照射条件等の各種設定条件を入力するた
めのコントロールパネル、8はトリガ信号を発信させる
ためのフットスイッチである。
【0015】多関節アーム部2は数本の剛体管が駆動可
能なように関節部によって連結されており、術者はハン
ドピースユニット3を自由に移動させることができる。
多関節アーム部2の各関節部にはミラーが配置されてお
り、レーザ装置本体1内で同軸にされた治療用レーザ光
及びエイミング光を多関節アーム部2内を通過させてハ
ンドピースユニット3まで導光する。ハンドピースユニ
ット3は、目的、使用法により種々のものに取換え可能
であるが、本実施例では治療用レーザ光をスキャン(走
査)させて治療を行うスキャナーヘッドを備えるスキャ
ニング用ハンドピースユニット3を例にとって説明す
る。
【0016】図3はスキャニング用のハンドピースユニ
ット3の要部構成略図を示す。ハンドピースユニット3
はスキャナー部10とハンドピースヘッド部11から構
成され両者は取り外し可能である。スキャナー部10内
には、多関節アーム部2内を通過してきた治療用レーザ
光及びエイミング光を治療部位でXY方向にスキャンさ
せるための駆動ミラー12a、12b、それぞれの駆動
モータ17a、17b、集光レンズ13、ビームスプリ
ッタ14、フィルタ15、受光素子16を備える。集光
レンズ13は患部上において焦点を結ぶようにレーザ光
を集光する。フィルタ15は赤外光束をカットし、可視
光束(患者皮膚より反射されるエイミング光)を透過さ
せる特性を備えており、受光素子16に赤外光束が入射
することを防止する。駆動モータ17a、17bはレー
ザ装置本体1内に設けられたスキャナーコントローラ2
3により制御され、制御信号はスキャナーコントローラ
23を出た後、コネクタ部5、ケーブル4を介してスキ
ャナー部10に送信され、駆動ミラー12a及び12b
がそれぞれ揺動制御される。
【0017】ハンドピースヘッド部11は透明な樹脂に
より略円錐形状に形成されており、ハンドピースヘッド
部11の下端部を患者に当接させたときにも外部から治
療部位及び照射領域を視認することができる。ハンドピ
ースヘッド部11の高さは、集光レンズ13により集光
されるレーザ光の焦点位置が患部上に位置するように設
定されている。また、ハンドピースヘッド部11の下端
部全面を当接させることによりその当接状態が安定し、
後述する任意形状のスキャニング領域の作成(スキャニ
ング領域の読み込み記憶)を安定して行うことができ
る。尚、ハンドピースヘッド部11の下端部はレーザ光
のスキャニング領域を確保する大きさとしている。
【0018】ハンドピースヘッド部11の側面には、レ
ーザ照射中に治療部位から発生する煙をハンドピース部
11内から排除するための切り欠き状の煙排出口19が
設けられている。煙の排除は、レーザ装置本体1内に設
けられたエアパージポンプ24から噴出される空気をコ
ネクタ部5、エアチューブ6を介してハンドピースヘッ
ド部11の上部に設けられた空気噴出口18から噴出さ
せ、噴出された空気によって治療部位より発生する煙を
煙排出口19から排除することにより行う。
【0019】なお、ハンドピースへッド部11は焦点距
離保持用の柱状物を備えた金属製のものでもよい。この
場合、ハンドピースへッド部の安定性を持たせるため
に、少なくとも3本の柱状物を設けることが好ましい。
【0020】図4にコントロールパネル7の正面図を示
す。コントロールパネル7は、レーザ照射可能状態(RE
ADY 状態)と待機状態(STANDBY 状態)の切り換えを行
うREADY/STANDBY スイッチ30、装置の各種モード(C
Wモード、PULSE モード、SCANモード、MEMORYモード)
の設定を行うスイッチ群31、レーザ照射のパターン
(CONT. パターン、SINGLEパターン、REPEATパターン)
を設定するスイッチ群32、レーザ照射のパワーを設定
するスイッチ33、レーザ照射の時間を設定するON TIM
E 設定スイッチ34、REPEATパターン時のレーザ照射の
休止時間を設定するOFF TIME設定スイッチ35、レーザ
の照射位置の微調整を行うアライメントスイッチ36
(MEMORYモード時には後述する閾値の設定に使用され
る)、レーザ照射密度を設定するスイッチ37、メモリ
25に記憶されているレーザ照射のスキャニング形状
(三角形、四角形、六角形等の固定形状の他、MEMORYモ
ードで記憶させた任意の形状)を選択する照射形状設定
スイッチ38、照射サイズを設定するスイッチ39、PU
LSE モード時におけるレーザパルス照射の間隔を設定す
るスイッチ40、等の各種スイッチと、スキャナーに関
する情報を表示するためのディスプレイ41、エラーメ
ッセージやマシン状態の情報を表示するためのディスプ
レイ42から構成されている。
【0021】以上のような構成を備える装置において、
その動作を説明する。ここではレーザ照射のスキャニン
グ領域を任意の形状に設定した後、その領域に従ってレ
ーザ照射を行う動作を図5、6に基づいて説明する。図
5は後述するマーキングを施した部分の領域検出のため
の説明図であり、図6は特定走査ライン上でスポット光
を走査させた場合の受光素子16により検出される受光
量の変化図である。
【0022】まず、図5に示すように、治療部位51の
外縁部分をエイミング光源22からの光の波長に対して
反射率の高い色彩(蛍光色等)のマーカーで囲むように
してマーキングを施しておく。本実施例でのスキャニン
グ領域形状の設定は、エイミング光源22からのスポッ
ト光(以下、アライメントスポット光という)をスキャ
ンさせながら投影して患者の皮膚を照明し、患者皮膚か
らの反射光の輝度(光量)を受光素子16で受光し、マ
ーキングした部分52の領域内を読み取ることにより行
う。このため治療部位の外縁部分へのマーキングは、患
者の皮膚(治療部位以外の組織)との違いが明確なもの
が好ましい。
【0023】続いて、コントロールパネル7上のMEMORY
モード切換スイッチ31bを押し、レーザ照射のスキャ
ニング形状を記憶させるMEMORYモードにする。ディスプ
レイ41には記憶先のファイル名が表示されるので、照
射形状設定スイッチ38を押すことによりファイル名を
選択する。
【0024】MEMORYモードにすると、スキャナーコント
ローラ23は駆動モータ17a、17bを駆動して駆動
ミラー12a、12bをMEMORYモード時の原点位置に位
置させる。なお、以下では説明の便宜上、アライメント
スポット光及び治療レーザ光の照射される位置をxy座
標で表し、駆動ミラー12a、12bの原点位置は、図
5のようにスキャン可能領域でのアライメントスポット
光の位置が座標(x,y)=(x0 ,y0 )となる位置
とする。
【0025】MEMORYモードにした後は、アライメントス
イッチ36のUP及びDOWNスイッチによって、マー
キング部分52を判別するための輝度を、閾値より高い
ものとするか、低いものとするかの設定を行う。実施例
では蛍光色等の反射率の高いマーカーによるマーキング
を行なうものとしたので、輝度の高い方に設定する。そ
して、アライメントスイッチ36のRIGHT及びLE
FTスイッチを操作することによって、マーキング部分
抽出のための閾値の輝度値を設定する。その設定値はデ
ィスプレイ41に表示される。このとき、アライメント
スポット光が位置している(x0 ,y0 )部分の反射輝
度を検出してディスプレイ41に表示することにより、
術者は閾値の設定輝度の目安とすることができ、容易に
閾値を設定することができる。さらに、スイッチ37に
より走査密度を設定する。走査の密度が高くなると、精
密なスキャニング領域の形状を特定することができる。
【0026】このようにして必要な設定ができたら、ハ
ンドピースヘッド部11の下端部を患者の治療部位がほ
ぼ中央に位置するように当接させ、READY/STANDBY スイ
ッチ30を押してスキャニング領域の読取りを開始す
る。MEMORYモード時においては、このスイッチはスキャ
ニング領域の読取りのスタートスイッチとして機能す
る。スイッチ30からの信号が制御部20を介してスキ
ャナーコントローラ23に入力されると、スキャナーコ
ントローラ23は駆動モータ17a、17bを駆動して
駆動ミラー12a、12bの回転角を制御し、アライメ
ントスポット光を図5の矢印50で示すように移動させ
る。図5中の2点鎖線は、アライメントスポット光の移
動可能範囲(駆動ミラーの可動範囲)を示しており、ス
イッチ37によって設定された走査ラインの密度に基づ
いて移動可能範囲をX方向にx0 〜x LIM 、Y方向にy
0 〜yLIM と分割した座標上を走査するものとする。
【0027】アライメントスポット光の移動は、原点
(x0 ,y0 )からX方向に(xLIM,y0 )まで移動
し、移動限界(xLIM ,y0 )に到達すると、Y方向の
(xLIM ,y1 )へ移動した後、X方向を先とは逆方向
に(x0 ,y1 )まで移動する。以下、同様にして(x
LIM ,yLIM )まで移動し、スキャニング可能な全領域
を走査する。走査中、アライメントスポット光はエイミ
ング光源22より出射した後、多関節アーム部2を介し
てハンドピースユニット3に入射し、駆動ミラー12
a,12bによって反射され、患者皮膚を照明する。ア
ライメントスポット光は、患者皮膚上で反射し、一部の
反射光は駆動ミラー12a,12b、ビームスプリッタ
14で反射され、フィルタ15を介して受光素子16に
入射する。
【0028】図6に(x0 ,yn )から(xLIM
n )までアライメントスポット光を走査させた場合の
受光量変化図を示す。マーキングした部分52は他の正
常な皮膚や患部の部分に対して反射光量が大きくなるた
め、受光輝度は極めて高くなる(QMA)。これに対し
て、正常な皮膚の部分の反射輝度(QSK)や、患部の反
射輝度(QAF)は少ないため、閾値QDIを設けることに
よって、yn の走査ラインにおけるマーキング部分52
のx座標を特定することができる。これをy0 〜yLIM
まで行うことにより、全領域におけるマーキング部分5
2の座標を特定でき、その外縁内をスキャニング領域と
して決定する。アライメントスポット光の座標位置は駆
動モータ17a、17b(又は駆動ミラー)の回転角検
出器から出力される電圧信号に基づいて認識され、スキ
ャニング領域を形成する座標データ(座標に対応した電
圧信号)はメモリ25に記憶される。なお、スキャニン
グ領域の決定に際してはマーキング部分の座標データの
補間やノイズデータを取り除く等の処理を行うことが好
ましい。
【0029】このようにしてスキャニング領域の決定が
できると、スキャナーコントローラ23はメモリ25に
記憶されたスキャニング領域の形成情報に基づいて駆動
モータ17a,17bを駆動制御し、アライメントスポ
ット光をスキャニング領域外縁上で走査させる。これに
より、術者はレーザ照射が行われるスキャニング領域と
その形状を確認できる。ディスプレイ41には記憶され
たスキャニング領域がOKか、NGかを問い合わせる画
面が表示されるので、術者は確認したスキャニング領域
の良否を判断し、OKならばSCANモード切換のスイッチ
31aを、NGならばMEMORYモードの切換スイッチ31
bを押す。NGの場合は、術者は必要によりマーキング
の修正を行った後、同様な手順で装置にスキャニング領
域の読み取りを行わせる。
【0030】記憶されたスキャニング領域がOKの場合
は、スイッチ31aを押すことによりレーザ照射のため
のSCANモードに切り換わる。術者はレーザ照射条件等の
各種設定を行い、さらにアライメントスイッチ36によ
る照射位置の微調整を行う。レーザ照射の準備が完了し
たら、READY /STANDBY スイッチ30を押してレーザ照
射が可能な状態にし、フットスイッチ8を踏み込むこと
によりトリガ信号を発信させる。トリガ信号を受信した
制御部20はレーザ光源21を駆動させ、コントロール
パネル7の設定に基づいて治療用レーザ光を出射させ
る。レーザ光源21を出射した治療レーザ光は多関節ア
ーム部2に入射した後、多関節アーム部2の各関節部に
設けられたミラーによって反射されてハンドピースユニ
ット3に導光される。また、フットスイッチ8からのト
リガ信号は制御部20を介してスキャナーコントローラ
23に入力され、スキャナーコントローラ23は記憶さ
れたスキャニング領域の情報に基づき駆動モータ17
a、17bを駆動制御する。これにより治療レーザ光は
スキャンされて治療部位に照射される。また、治療レー
ザ光の照射中には、制御部20はエアパージポンプ24
を作動して、ハンドピースヘッド部21内に空気を送出
して煙排出口19からレーザ照射により発生する煙を排
出する。
【0031】なお、設定したスキャニング領域へのレー
ザ光の照射は、駆動モータ17a、17bの動作を制御
する他、駆動モータ17a、17bは所定のスキャン動
作をさせたままにし、その動作に対応させて記憶された
スキャニング領域の情報に基づいてレーザ光の照射と遮
断を行うように制御しても良い。
【0032】1スキャンのレーザ照射が終了すると、制
御部20及びスキャナーコントローラ23はハンドピー
スユニット3からのフィードバック信号により1スキャ
ン終了を検知する。制御回路20はスキャン終了信号に
基いてレーザ光源11からのレーザ出射を停止させる
(図示なき安全シャッタを作動させて、レーザ光を遮断
する)。スキャナーコントローラ23は駆動モータ17
a、17bの駆動を制御し、アライメントスポット光を
スキャニング領域外縁部上で走査させる。これにより、
次のためのレーザ照射の位置決めを確認できる。
【0033】以上説明した実施例においては、治療部位
に施すマーキングを反射率の高いものとしたが、閾値に
対して輝度の低いものをマーキング部分として判断する
ように設定しておくことにより、黒等の反射率の低い色
彩のものでも、患者の皮膚と明確な差別が可能なもので
あればスキャニング領域を検出することができる。した
がって黒っぽい肌の患者には反射率の高いマーキング
を、白っぽい肌の患者には反射率の低い黒のマーキング
を施すというように、患者の皮膚の色の変化に対応して
適性なマーキングを行うことによって、より明確にスキ
ャニング領域の検出を行うことができる。なお、マーキ
ングは治療部位の外縁部分に施すのではなく、治療部位
の全面に施し、これを検出するようにしても良い。ま
た、患者の正常な皮膚部分と患部との色彩の差が明確で
あれば、必ずしもマーキングすることなくスキャニング
領域を検出することも可能である。
【0034】また、本実施例においては駆動ミラー12
a,12bの両方を駆動させてマーキングの読取り動作
を行ったが、受光素子16の代わりに一次元CCDや二
次元CCDを使用することも可能である。これらの場
合、アライメントスポット光の代わりにレーザ照射が可
能な全領域をほぼ一様に照明する光学系を設ける。そし
て、一次元CCDを使用する場合には駆動ミラー12
a,12bのどちらか一方のみを駆動させ、一次元CC
Dの検出位置信号と駆動する駆動ミラー12a又は12
bの駆動信号に基づいてスキャニング領域を決定するこ
とができる。二次元CCDを利用する場合には、MEMORY
モード時での駆動ミラー12a,12bは駆動させず、
二次元CCDの検出位置信号に基づいてスキャニング領
域を決定することができる。なお、二次元CCDとして
室内の照明光でも十分な感度を持つCCDカメラを用い
れば、必ずしも照明光学系を設けなくても良い。
【0035】また、実施例ではマーキング部分の座標位
置を駆動ミラー12a,12bの角度情報として検出す
るようにしたが、スキャニング領域読取り開始からの経
過時間によってマーキング部分と認識できた時間を記憶
することによって、特定することも可能である。
【0036】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、治療用
レーザ光のスキャニング領域を治療部位の形状に応じて
容易に最適化することができ、適切な治療が行える。さ
らに、治療部位の形状に応じたスキャニング領域を装置
が自動的に認識することができるので、術者の負担を軽
減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例であるレーザ治療装置の外観略図であ
る。
【図2】実施例であるレーザ治療装置の制御系要部図で
ある。
【図3】実施例であるハンドピースユニットの要部構成
略図である。
【図4】実施例であるレーザ治療装置のコントローラの
正面図である。
【図5】マーキング部分の領域検出の説明図である。
【図6】特定ライン上でスポット光を走査させた場合の
受光量変化図である。
【符号の説明】
1 レーザ装置本体 3 ハンドピースユニット 7 コントロールパネル 8 フットスイッチ 10 スキャナー部 12a,12b 駆動ミラー 16 受光素子 17a,17b 駆動モータ 20 制御部 22 エイミング光源 23 スキャナーコントローラ 25 メモリ 52 マーキング部分

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 治療用レーザ光源からのレーザ光を治療
    部位に照射するレーザ治療装置において、前記レーザ光
    を治療部位上で走査させるレーザ光走査手段と、該レー
    ザ光走査手段により走査される領域を照明する照明手段
    と、該照明光により照明された部位からの反射光を検出
    する反射光検出手段と、該反射光検出手段により検出さ
    れる反射光量の違いに基づいてレーザ照射領域を決定す
    る領域決定手段と、該領域決定手段により決定された領
    域を記憶する記憶手段と、記憶された情報に基づいて前
    記レーザ光走査手段の動作を制御する制御手段と、を備
    えることを特徴とするレーザ治療装置。
  2. 【請求項2】 請求項1のレーザ治療装置において、治
    療部位には前記照明光による反射光量を増大又は減少さ
    せるマーキングを施すことを特徴とするレーザ治療装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1のレーザ治療装置において、前
    記照明手段は前記レーザ光走査手段が持つレーザ走査の
    光学系を兼用してスポット光の走査により照明する手段
    であり、前記領域決定手段は該スポット光の走査位置と
    関連付けて治療領域を決定することを特徴とするレーザ
    治療装置。
  4. 【請求項4】 請求項1のレーザ治療装置において、前
    記照明手段は前記レーザ光走査手段により走査される領
    域全体を一様に照明する手段であり、前記反射光検出手
    段は照明された領域からの反射光を2次元的に検出する
    手段であることを特徴とするレーザ治療装置。
  5. 【請求項5】 請求項1のレーザ治療装置において、治
    療部位には前記照明光による反射光量を増大又は減少さ
    せるためのマーキングを施し、前記領域決定手段は前記
    反射光検出手段により検出される反射光量が所定の閾値
    を越えるか否かによりマーキング部位とマーキング以外
    の部位とを判別して治療領域を決定する判別手段を有す
    ることを特徴とするレーザ治療装置。
  6. 【請求項6】 請求項5のレーザ治療装置は、さらに前
    記閾値を可変設定するための閾値設定手段を備えること
    を特徴とするレーザ治療装置。
  7. 【請求項7】 治療用レーザ光源からのレーザ光を治療
    部位に照射するレーザ治療装置において、前記レーザ光
    を治療部位上で走査させるレーザ光走査手段と、該レー
    ザ光走査手段により走査される領域を撮像する撮像手段
    と、該撮像手段により得られた像に基づいて治療部位を
    検出する治療部位検出手段と、該検出情報に基づいて前
    記レーザ光走査手段によるレーザ走査領域を決定する走
    査領域決定手段と、該領域決定手段により決定された領
    域を記憶する記憶手段と、記憶された情報に基づいて前
    記レーザ光走査手段の動作を制御する制御手段と、を備
    えることを特徴とするレーザ治療装置。
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