JPH116991A - 画像読み取り機能付き液晶表示装置、および画像読み取り方法 - Google Patents

画像読み取り機能付き液晶表示装置、および画像読み取り方法

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JPH116991A
JPH116991A JP10109583A JP10958398A JPH116991A JP H116991 A JPH116991 A JP H116991A JP 10109583 A JP10109583 A JP 10109583A JP 10958398 A JP10958398 A JP 10958398A JP H116991 A JPH116991 A JP H116991A
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JP
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light
liquid crystal
image
color
pixel
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JP10109583A
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English (en)
Inventor
Takashi Okada
隆史 岡田
Yoshinao Taketomi
義尚 武富
Kazufumi Ogawa
小川  一文
Shinzaburo Ishikawa
新三郎 石川
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像の有効表示面積の減少による視認性の低
下等を招くことなく、小型化や製造コストの低減を図る
とともに、画像の読み取り解像度を向上させ、さらに、
読み取り速度を高速化させる。 【解決手段】 透明画素電極24に接続されるnチャネ
ルのTFT(L) 26と、フォトダイオード25のカソー
ド側に接続されるpチャネルのTFT(D) 27とは、共
通のソースライン22およびゲートライン23に接続さ
れ、ゲートライン23に正の電圧VL または負の電圧V
D を印加することにより、それぞれ独立してオン状態に
制御し得るように構成されている。画像の読み取り時に
は、液晶層14における縦横に1つおきの画素P1に対
応する部分だけが透光状態にされるとともに、画素P1
のフォトダイオード25だけに所定の電荷が蓄積されて
露光されることにより画素P1についての画像が読み取
られ、同様の動作が画素P1に隣接する画素について、
それぞれ繰り返されることにより、全ての画素について
原稿画像が読み取られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄膜トランジスタ
(TFT)、およびフォトダイオード等の受光素子が設
けられたアクティブマトリクスパネルと液晶層とを備え
た画像読み取り機能付き液晶表示装置、およびそのよう
な液晶表示装置を用いた画像読み取り方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、画像の表示装置の小型化を図るた
め、液晶を使用した表示装置が多く用いられ、特に、T
FTを有するアクティブマトリクスパネルを備えた液晶
表示装置は、単純マトリクス型の液晶表示装置に比べて
高い画質を容易に得ることができるため、盛んに研究さ
れている。
【0003】一方、原稿画像等の読み取り装置の小型化
を図るために、2次元に配列したイメージセンサに原稿
を密着させるようにして、原稿やセンサ部のスキャン機
構を用いることなく画像を読み取り得るようにしたもの
が知られている。
【0004】また、上記のような画像の表示装置と読み
取り装置とを組み合わせて、画像の表示を行うとともに
原稿画像等を読み取って画像データを得られるようにす
ることにより、装置全体の小型化や操作性の向上を図る
ものも提案されている。
【0005】この種の装置は、具体的には、例えば特開
平4−282609号公報に開示されているように、液
晶表示装置におけるTFTおよび透明画素電極が形成さ
れた透明基板の裏面側に、イメージセンサが形成された
透明基板を配置して構成されている。また、原稿画像の
読み取り時には、液晶における全ての画素を透光状態に
し、原稿の全面に渡りバックライト光を照射して、原稿
からの反射光の強度を検出することにより原稿画像を読
み取るようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにTFT等が形成された透明基板とイメージセンサ
が形成された透明基板とを重ねて配置する構成では、バ
ックライト光や原稿からの反射光の透過率が低下するた
め、画像の視認性や読み取り特性が低下する。また、原
稿画像の読み取り時に、上記のように原稿の全面に渡り
バックライト光を照射して原稿画像を読み取る場合、原
稿における隣接する画素からの反射光がイメージセンサ
に入射するため、隣接する画素間のクロストークが大き
くなり、解像度が低下しがちであるという問題点を有し
ていた。この問題点は、読み取り画素密度が高くなるほ
ど、より顕著になる。
【0007】なお、前者の問題点に関して、前記特開平
4−282609号公報には、具体的な構成は記載され
ていないものの、TFT等とイメージセンサとを同一の
透明基板上に実装してもよい旨の記載があるが、一般に
このように構成する場合、表示用のTFTを制御するた
めの配線パターンに加えてイメージセンサの制御用の配
線パターンも同一基板上に形成する必要があるため、画
像の有効表示面積が減少して、やはり視認性の低下を招
くことになる。
【0008】また、後者の問題点に関しては、例えば特
開平5−219301号公報には、EL素子やLED、
PDP等の自己発光素子が形成された基板と、受光素子
が形成された基板とが積層された表示読取装置におい
て、隣接する発光素子が同時に発光しないようにして原
稿画像を読み取る構成が開示されているが、この場合で
も、2つの基板を積層することによる画像の視認性や読
み取り特性の低下を回避することはできない。しかも、
上記のような発光素子を基板上に形成することは困難な
ため、製造コストの増大や歩留まりの低下を招くという
問題点も有している。
【0009】上記のような問題点を解決するためには、
画素電極と受光素子とを同一基板に設け、画素電極用お
よび受光素子用のTFTにおけるゲートラインおよびソ
ースラインを共通化するとともに、互いに隣接しない画
素の組ごとに、液晶を透光状態にして受光素子を露光
し、原稿画像を読み取るようにすることが考えられる
が、受光素子としてフォトダイオードなどの電荷蓄積型
のものを用いる場合、各画素の組についての露光工程ご
とに全ての画素の受光素子に電荷を蓄積するように構成
すると、読み取り速度の低下を招く虞がある。
【0010】本発明は、上記の点に鑑み、視認性の低下
等を招くことなく、装置の小型化や操作性の向上、およ
び製造コストの低減を図ることができるうえ、隣接する
画素間のクロストークを低減して、画像の読み取り解像
度を向上させることができ、しかも、読み取り速度の高
速化を図ることができる画像読み取り機能付き液晶表示
装置、およびそのような液晶表示装置を用いた画像読み
取り方法の提供を目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の画像読み取り機
能付き液晶表示装置は、画像信号を伝達する複数のソー
スラインと、上記ソースラインと交差する方向に設けら
れ、走査信号を伝達する複数のゲートラインと、ソース
ラインとゲートラインとの各交差部に対応して設けられ
た画素電極と、各画素電極に接続されるとともに、ソー
スライン、およびゲートラインに接続された第1のトラ
ンジスタと、画素電極に対向して設けられた対向電極
と、画素電極と対向電極との間に設けられた液晶と、各
画素電極に対応して設けられ、あらかじめ保持された電
荷が原稿からの反射光によって放電されることにより、
原稿からの反射光量を検出する受光素子とを備えた画像
読み取り機能付き液晶表示装置において、さらに、受光
素子の一端側に接続されるとともに、上記ソースライ
ン、およびゲートラインに接続された第2のトランジス
タと、受光素子の他端側に接続された他端側ラインと、
表示用の光、および原稿の照明用の光を発する背面光源
とを備えるとともに、画像の読み取り時に、単一の画
素、または互いに隣接しない画素の組ごとに、上記受光
素子に電荷を保持させるとともに、上記液晶を透光状態
にして、上記背面光源の光を原稿に照射し、原稿からの
反射光量を上記受光素子によって検出することにより、
原稿画像を読み取るように構成されていることを特徴と
している。
【0012】このように構成することにより、受光素子
の一端側に接続される第2のトランジスタ専用のソース
ラインやゲートラインを設けることなく、画像の表示お
よび読み取りができるので、画像の有効表示面積の減少
による視認性の低下を招くことなく、装置の小型化や操
作性の向上、および製造コストの低減を図ることができ
るとともに、読み取り対象となる互いに隣接しない画素
についてだけ、受光素子への電荷の蓄積、および原稿の
照明がなされ、隣接する画素からの光が入射することが
ないので、クロストークを低減して、画像の読み取り解
像度を向上させることができるうえ、読み取り速度の高
速化も図られる。
【0013】上記互いに隣接しない画素の組は、読み取
り画素密度等に応じて、例えば1以上の画素おきの画素
の組や、所定の方向に互いに隣接し、かつ、上記所定の
方向に垂直な方向に1以上の画素おきの画素の組に設定
すればよい。
【0014】また、各画素電極に対応して、それぞれ所
定の色の光を透過させる領域が形成されたカラーフィル
タを備えることにより、カラー画像の表示や読み取りが
できるようにすることもできる。
【0015】さらに、それぞれ互いに異なる色の光を発
する複数の背面光源を備えることにより、各画素ごと
に、複数の色の光を原稿に照射して反射光量を検出する
ことができるので、高い画素密度および解像度でカラー
画像を読み取ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)本発明の実施の形態1の画像読み取り
機能付き液晶表示装置として、図1に示すように、画像
の表示面がほぼ水平方向になるように設置されて用いら
れる液晶表示装置の例を説明する。
【0017】(1)液晶表示装置の全体構成 この液晶表示装置は、偏光フィルタ層11、後に詳述す
るガラス基板12上に透明画素電極24等が形成された
アクティブマトリクスパネル13、液晶層14、透明対
向電極15が形成された対向ガラス基板16、および偏
光フィルタ層17が積層されて構成されている。また、
偏光フィルタ層11の下方にはバックライト18が設け
られる一方、偏光フィルタ層17の上方にはタッチパネ
ルユニット19が設けられている。
【0018】なお、例えばパーソナルコンピュータなど
のように画像の表示面を傾斜させて用いる装置に適用さ
れる場合などには、画像表示領域の周辺部に断面形状が
L字状や、コの字状、直線状などの原稿ガイド等を設け
たりしてもよく、また、画像の読み取り時に、同図のよ
うに表示面がほぼ水平方向になるように回動させ得るよ
うにしてもよい。
【0019】上記液晶層14は、アクティブマトリクス
パネル13と透明対向電極15との間に設けられた所定
のギャップに90°のツイストネマティック液晶が封入
されて形成される。この液晶としては、誘電異方性が負
のものが用いられるとともに、偏光フィルタ層11と偏
光フィルタ層17とが、一方の偏光フィルタ層の偏光方
向と液晶の配向方向とが互いに平行で、かつ、両偏光フ
ィルタ層11・17の偏光方向が互いに直交する方向
(クロスニコル)に配置されることにより、電界が作用
したときに、液晶層14(より詳しくは偏光フィルタ層
11・17および液晶層14)が透光状態になるように
なっている。
【0020】透明対向電極15は所定の電位Vpに設定
されるが、駆動電圧を低減するために、各1水平走査期
間、または各1フィールド期間ごとにその電位Vpを反
転するようにしてもよい。
【0021】また、タッチパネルユニット19として
は、接触型や静電容量型など種々のものが適用できる。
なお、このタッチパネルユニット19は必ずしも設ける
必要はないが、これを設けることにより、原稿が載置さ
れていることを確認することができるほか、原稿の載置
が検出されたときに自動的に画像の読み取りが開始され
るようにしたり、載置された原稿の大きさを検出して、
これに応じた画像データを得られるようにしたりするこ
とができる。
【0022】(2)アクティブマトリクスパネル13に
形成された回路の構成 アクティブマトリクスパネル13には、図2に示すよう
に、表示・読み取り部21と、その周辺に配置される駆
動回路部31と、駆動回路部31およびバックライト1
8の動作を制御する制御部71が設けられている。な
お、制御部71はアクティブマトリクスパネル13の外
部に設けられてもよい。
【0023】表示・読み取り部21には、互いに直交す
る方向のソースライン22とゲートライン23とが設け
られている。また、ソースライン22とゲートライン2
3との各交差部に対応して、透明画素電極24、フォト
ダイオード25、透明画素電極24用のTFT(L) 2
6、およびフォトダイオード25用のTFT(D) 27が
設けられている。
【0024】ここで、TFT(L) 26はnチャネルのT
FTに形成される一方、TFT(D)27はpチャネルの
TFTに形成されている。すなわち、ゲートライン23
に正の電圧VL または負の電圧VD を印加することによ
り、それぞれ独立してオン状態に制御し得るようになっ
ている。なお、TFT(L) 26およびTFT(D) 27の
極性はそれぞれ逆でもよいが、一般に、透明画素電極2
4に接続されるTFT(L) 26をnチャネルにする方が
表示速度の高速化が容易になる。
【0025】上記各TFT(L) 26、およびTFT(D)
27のソース電極26a・27aは、ソースライン22
に接続され、ゲート電極26b・27bは、ゲートライ
ン23に接続されている。
【0026】また、TFT(L) 26のドレイン電極26
cは、透明画素電極24に接続される一方、TFT(D)
27のドレイン電極27cは、フォトダイオード25の
カソード側に接続されている。フォトダイオード25の
アノード側は、遮光電極28を介して接地されている。
すなわち、フォトダイオード25は、逆バイアスが印加
されるように接続されている。
【0027】なお、表示画質の向上を図るために、透明
画素電極24および透明対向電極15と並列に容量素子
等を設けたり、各透明画素電極24と、隣り合う画素の
ゲートライン23との間に容量を持たせたりしてもよ
い。
【0028】駆動回路部31には、シフトレジスタ3
2、TFT制御回路33、シフトレジスタ34、充電電
圧出力回路35、および読み取り回路36が設けられて
いる。
【0029】シフトレジスタ32は、1垂直走査期間ご
とに1回入力される垂直同期信号Vsynkのパルスを、垂
直クロックでもある水平同期信号Hsynkに同期して順次
シフトし、タイミング信号としてTFT制御回路33に
出力するようになっている。
【0030】TFT制御回路33は、上記タイミング信
号と、TFT(L) 26またはTFT(D) 27の選択を指
示するTFT選択信号とに応じて、電圧がVL (正)ま
たはVD (負)のゲート電圧Vg の駆動パルスを各ゲー
トライン23に順次出力し、各水平走査ラインごとのT
FT(L) 26およびTFT(D) 27をオン状態にするよ
うになっている。
【0031】シフトレジスタ34は、1水平走査期間ご
とに1回入力される水平同期信号Hsynkのパルスを水平
クロックHckに同期して順次シフトし、各画素の表示画
像データの取り込み、および読み取り画像データの出力
のタイミング信号を充電電圧出力回路35、および読み
取り回路36に出力するようになっている。
【0032】また、充電電圧出力回路35は、ラインメ
モリ35a、およびD/Aコンバータ(ディジタル−ア
ナログ変換器)35bが設けられて構成されている。
【0033】上記ラインメモリ35aは、シフトレジス
タ34からのタイミング信号に応じて、1水平走査ライ
ン分の各画素ごとの表示画像データを保持するようにな
っている。
【0034】D/Aコンバータ35bは、ラインメモリ
35aに保持されている表示画像データに応じたソース
電圧Vs (例えば0〜6V)をソースライン22に出力
し、透明画素電極24と透明対向電極15との間、また
はフォトダイオード25に所定の電荷を蓄積するように
なっている。
【0035】一方、読み取り回路36は、A/Dコンバ
ータ(アナログ−ディジタル変換器)36aと、ライン
メモリ36bとが設けられて構成されている。
【0036】A/Dコンバータ36aは、ソースライン
22に接続され、原稿からの反射光によるフォトダイオ
ード25の露光量を検出し、各画素ごとの読み取り画像
データを出力するものである。より詳しくは、例えばあ
らかじめD/Aコンバータ35bから出力された所定の
電圧(例えば5〜6V)によってフォトダイオード25
に蓄積された電荷が原稿からの反射光の露光によって放
電された後、この放電された電荷を補充する際にその補
充に要した電荷の量を検出し、これに対応するディジタ
ルデータを出力するようになっている。なお、このよう
に電荷の補充に要した電荷の量を検出するものに限ら
ず、上記放電後のフォトダイオード25の両端の電圧を
検出するなどしてもよい。
【0037】ラインメモリ36bは、A/Dコンバータ
36aから出力された1水平走査ライン分の各画素ごと
の読み取り画像データを一旦保持し、シフトレジスタ3
4からのタイミング信号に応じて順次出力するようにな
っている。
【0038】(3)アクティブマトリクスパネル13の
具体的な構成と製造方法 アクティブマトリクスパネル13は、例えば図3および
図4に示すように、ガラス基板12上に透明画素電極2
4、フォトダイオード25、TFT(L) 26、およびT
FT(D) 27等が配置されて構成されている。
【0039】上記フォトダイオード25は、半導体層2
5aと25bとから構成されている。
【0040】また、TFT(L) 26、およびTFT(D)
27は、ソース電極26a・27a、ゲート電極26b
・27b、ドレイン電極26c・27c、半導体層26
d・27d、オーミック層26e・27e、およびゲー
ト絶縁膜43から構成されている。なお、図3において
は、便宜上ゲート絶縁膜43は省略されて描かれてい
る。上記ソース電極26a・27a、およびゲート電極
26b・27bは、それぞれソースライン22またはゲ
ートライン23に形成された凸部により構成されてい
る。
【0041】上記のようなアクティブマトリクスパネル
13は、例えば図5に示すようにして製造される。
【0042】(a)ガラス基板12上にスパッタ法で1
00nmのクロム層41を堆積する。
【0043】(b)エッチングにより上記クロム層41
をパターニングして、ゲート電極26b・27b、およ
び遮光電極28を形成する。上記ゲート電極26b・2
7bは、図示しない断面においてゲートライン23を構
成している。また、遮光電極28は、フォトダイオード
25のアノード側の配線パターンを構成している。
【0044】(c)ガラス基板12上にスパッタ法で1
00nmの透明電極であるITO層42を堆積する。
【0045】(d)エッチングによりITO層42をパ
ターニングして、透明画素電極24を形成する。
【0046】(e)プラズマCVD法でSiNX (例え
ばSi34 )またはSiO2 などから成る400nm
のゲート絶縁膜43を堆積した後、エッチングにより遮
光電極28の上方の部分、および透明画素電極24にお
けるドレイン電極26cとのコンタクト部24aの上方
の部分を除去する。
【0047】(f)プラズマCVD法で100nmの非
晶質シリコン(a−Si)層を堆積し、エキシマレーザ
ーを用いた結晶化により多結晶シリコン(p−Si)層
を形成した後、エッチングによりパターニングして、T
FT(L) 26およびTFT(D)27用の半導体層26d
・27d、並びにフォトダイオード25用の半導体層2
5aを形成する。
【0048】また、上記半導体層26dは、イオン注入
やイオンシャワーによりリン等の不純物を注入してnチ
ャネルに形成する一方、半導体層27d、および半導体
層25aは、ボロン等の不純物を注入してpチャネルに
形成する。なお、この場合において、不純物を選択的に
注入する代わりに、nチャネルの半導体層26dと、p
チャネルの半導体層27dおよび半導体層25aとを2
回に分けて作り分けても良い。
【0049】(g)上記半導体層26d…と同様に、半
導体層26d・27dにおけるソース領域およびドレイ
ン領域の上に50nmのオーミック層26e・27eを
形成する。また、半導体層25aの上にはn+ のp−S
iによるオーミック層25bを形成してフォトダイオー
ド25を構成する。
【0050】(h)スパッタ法で700nmのアルミニ
ウム層を堆積した後、エッチングによりパターニングし
て、ソース電極26a・27a、ドレイン電極26c・
27cを形成し、TFT(L) 26およびTFT(D) 27
を構成する。
【0051】上記ソース電極26a・27aは、図示し
ない断面においてソースライン22を構成している。ま
た、TFT(L) 26のドレイン電極26cは前記透明画
素電極24のコンタクト部24aに接続される一方、T
FT(D) 27のドレイン電極27cはフォトダイオード
25のオーミック層25bに接続される。
【0052】最後に、ソース電極26a、ドレイン電極
26c、および半導体層26d等の上方にパッシベイシ
ョン膜44を形成する。
【0053】なお、上記の製造方法においては、主とし
て表示・読み取り部21について説明したが、特に上記
のように多結晶シリコンプロセスを用いる場合には、駆
動回路部31を構成するトランジスタや配線等も、同一
のプロセスで同時に作り込むことも容易にできる。一
方、アモルファスシリコンプロセスを用いる場合には、
ドライバICをガラス基板12上に直接実装したり、フ
レキシブル基板を用いて実装したりして、駆動回路部3
1を構成するなどしてもよい。
【0054】(4)画像表示時の動作 水平同期信号Hsynkのパルスがシフトレジスタ34に入
力された後、水平クロックHckに同期して各画素ごとの
表示画像データがラインメモリ35aに入力されると、
ラインメモリ35aは1水平走査ライン分の表示画像デ
ータを順次保持し、D/Aコンバータ35bは各表示画
像データに応じた電圧を各ソースライン22に出力す
る。
【0055】また、シフトレジスタ32に、垂直同期信
号Vsynkのパルスが入力された後、垂直クロックVck
(水平同期信号Hsynk)が入力されるとともに、TFT
制御回路33に、TFT(L) 26の選択を指示するTF
T選択信号が入力されると、TFT制御回路33は、1
水平走査ライン目に対応するゲートライン23に電圧V
L (正)の駆動パルスを出力する。
【0056】そこで、上記ゲートライン23に接続され
ている各TFT(L) 26がオン状態になり、各透明画素
電極24と透明対向電極15との間に、D/Aコンバー
タ35bから出力される電圧に応じた電荷が蓄積されて
電界が形成される。すなわち、各透明画素電極24に対
応する部分の液晶層14が、バックライト18からの光
の偏光面を回転させ、各表示画像データに応じた輝度の
透光状態になる。この状態は次のフィールドで同じゲー
トライン23に再度駆動パルスが印加されるまで保持さ
れる。
【0057】なお、上記のように、表示画像データに応
じた電圧を各ソースライン22に同時に出力せず、水平
クロックHck等に同期して、1水平走査ライン内の各画
素ごとに順次出力するようにしてもよい。
【0058】以下、水平同期信号Hsynkが入力されるご
とに各水平走査ラインについて同様の動作が行われるこ
とにより、1画面分の画像が表示される。
【0059】(5)画像読み取り時の動作 液晶表示装置に原稿が載置され、タッチパネルユニット
19によって原稿の載置が検出された状態で、図示しな
い画像読み取りスイッチが操作されると、下記表1およ
び以下に示すようにして原稿画像の読み取りが行われ
る。
【表1】 (a)上記画像表示時と同じ動作により、図6(a)に
示すように、縦横に1つおきの画素P1に対応する部分
の液晶層14が透光状態にされる一方、画素P1に隣接
する画素P2に対応する部分の液晶層14が遮光状態に
される。
【0060】すなわち、TFT制御回路33にTFT
(L) 26の選択を指示するTFT選択信号が入力され、
TFT制御回路33から、ゲート電圧Vg =VL (正)
が各ゲートライン23に順次出力されて、各TFT(L)
26が順次オン状態になるとともに、上記ゲート電圧V
gの出力と同期して、D/Aコンバータ35bから、画
素P1に関しては、最大輝度に対応するソース電圧Vs
=VsLmax 、画素P2に対しては、最低輝度に対応する
ソース電圧Vs=VsLmin がソースライン22に出力さ
れ、透明画素電極24と透明対向電極15との間に電荷
が蓄積され、または放電されて、画素P1の液晶層14
だけが透光状態になる。
【0061】(b)上記画像表示時とはゲート電圧Vg
およびソース電圧Vs が異なる動作によって、画素P1
に対応するフォトダイオード25に所定の電荷が蓄積さ
れる。
【0062】すなわち、TFT制御回路33にTFT
(D) 27の選択を指示するTFT選択信号が入力され、
TFT制御回路33から、ゲート電圧Vg =VD (負)
がゲートライン23に出力されてTFT(D) 27がオン
状態になるとともに、表示画像データとして、フォトダ
イオード25に印加する所定のソース電圧Vs =VsDに
対応したデータがラインメモリ35aに入力されて、D
/Aコンバータ35bから、上記所定のソース電圧Vs
=VsD がソースライン22に出力される。そこで、フ
ォトダイオード25は逆バイアスが印加された状態とな
り、所定の電荷が蓄積される。
【0063】また、バックライト18は、少なくともこ
の時点までに消灯される。
【0064】ここで、画素P2に対応するフォトダイオ
ード25にも同様に電荷を蓄積するようにして、制御の
簡素化を図ってもよい。一方、画素P1だけに電荷を蓄
積するようにすることにより、電荷の蓄積に要する時間
を短縮することができる。後者は、より詳しくは、例え
ばシフトレジスタ32に代えて、それぞれ奇数番目また
は遇数番目のゲートライン23に接続され、画像の表示
時に位相が半周期だけずれた垂直同期信号Vsynkが入力
される2つのシフトレジスタを設け、フォトダイオード
25への電荷の蓄積時には一方のシフトレジスタだけに
垂直同期信号Vsynkを入力するようにすればよい。
【0065】(c)次に、バックライト18が所定時間
点灯されると、バックライト18から発せられた光が画
素P1の部分の液晶層14だけを介して原稿に照射さ
れ、その反射光によって画素P1のフォトダイオード2
5が露光される。
【0066】そこで、フォトダイオード25には、入射
された光量に応じて、蓄積された電荷を相殺する電荷が
発生し、蓄積電荷量が減少する。すなわち原稿画像の明
度が高い(濃度が薄い)部分ほど、蓄積電荷量が多く減
少する一方、明度が低い(濃度が濃い)部分では、蓄積
電荷量はあまり減少しない。
【0067】上記のように、画素P1の部分の液晶層1
4だけを介して原稿にバックライト光を照射することに
より、原稿画像における隣接する画素からの反射光がフ
ォトダイオード25に入射することがないので、隣接す
る画素とのクロストークが低減され、解像度が向上す
る。
【0068】(d)バックライト18が消灯された後、
上記(b)と同様に、TFT制御回路33からゲートラ
イン23にゲート電圧Vg =VD (負)が出力されて、
TFT(D) 27がオン状態になる。なお、このときに
は、充電電圧出力回路35のD/Aコンバータ35bの
出力はハイインピーダンス状態に保たれる。
【0069】そこで、A/Dコンバータ36aは、フォ
トダイオード25の蓄積電荷の減少量に応じた読み取り
画像データをラインメモリ36bに出力し、ラインメモ
リ36bは、1水平走査ライン分の各画素ごとの読み取
り画像データを一旦保持し、シフトレジスタ34からの
タイミング信号に応じて、順次上記読み取り画像データ
を出力する。
【0070】ここで、画素P2に関しては、不定な画像
データが出力されることになるが、全ての画素について
画像データを出力し、後のデータ処理によって画素P1
についての画像データだけを抽出するようにしてもよい
し、TFT制御回路33から、画素P1に対応するゲー
トライン23だけに駆動パルスが出力されるようにした
り、画素P1に関してだけ、読み取り回路36で選択的
に上記A/D変換や画像データの保持、出力が行われる
ようにしてもよい。
【0071】(e)画素P1に隣接する3つの画素につ
いて、それぞれ上記(a)〜(d)の動作が繰り返され
ることにより、全ての画素についての原稿画像の読み取
りが行われる。
【0072】なお、上記の例では、図6(a)に示すよ
うに1つおきの画素P1の組ごとに原稿画像を読み取る
例を示したが、例えば画素密度等に応じて、図6(b)
に示すように2つおき、またはそれ以上の画素おきの画
素P1の組ごとに読み取るようにして、一層、隣接する
画素とのクロストークを低減し得るようにしてもよい。
また、図6(c)に示すように、1つの画素P1ごとに
読み取り動作を繰り返すようにしてもよい。この場合に
は読み取り動作の繰り返しが多くなるので原稿画像全体
の読み取りに要する時間が多少長くなるが、画素密度が
高い場合でも他の画素とのクロストークをほとんど防止
して解像度を確実に高めることが容易にできる。さら
に、図6(d)(e)に示すように、1本のソースライ
ン22またはゲートライン23に添った1ライン分の画
素の組ごとに読み取るようにしたり、図6(f)(g)
に示すように、1本以上おきのソースライン22または
ゲートライン23に添った複数ライン分の画素の組ごと
に読み取るようにしたりしてもよい。これらの場合に
は、上記ソースライン22またはゲートライン23に垂
直な方向のクロストークが防止されるので、解像度をあ
る程度高くするとともに、読み取り速度も比較的速くす
ることができる。
【0073】また、上記の例では、液晶層14として誘
電異方性が負のものを用いるとともに、偏光フィルタ層
11と偏光フィルタ層17とを、一方の偏光フィルタ層
の偏光方向と液晶の配向方向とが互いに平行で、かつ、
両偏光フィルタ層11・17の偏光方向が互いに直交す
る方向(クロスニコル)に配置することにより、電界が
作用したときに液晶層14が透光状態になる例を示した
が、誘電異方性が正の液晶を用いるとともに、偏光フィ
ルタ層11と偏光フィルタ層17とを、液晶の配向方
向、および両偏光フィルタ層11・17の偏光方向が互
いに平行な方向(パラニコル)になるように配置しても
同様である。
【0074】このように電界が作用したときに液晶層1
4が透光状態になるように構成する場合には、透明画素
電極24およびフォトダイオード25に印加する電圧V
sLmax とVD とを等しく設定することもでき、特に、こ
れらのソース電圧Vs をD/Aコンバータ35bによら
ずに所定の電圧源から直接供給する場合などには、電圧
源の種類を減らして回路の簡素化が容易になるなどの利
点がある。
【0075】一方、誘電異方性が負の90°のツイスト
ネマティック液晶を用いるとともに、偏光フィルタ層1
1と偏光フィルタ層17とを、偏光方向が平行な方向
(パラニコル)になるように配置するか、または、誘電
異方性が正の液晶を用いるとともに、偏光フィルタ層1
1と偏光フィルタ層17とを、偏光方向が直交する方向
(クロスニコル)に配置するようにしてもよい。すなわ
ち、この場合には、液晶層14は、電界が作用していな
いときに透光状態になるので、上記ソース電圧Vs =V
sLmax に代えてVs =VsLmin を印加し、透明画素電極
24と透明対向電極15との間に蓄積されている電荷を
放電させるようにすればよい。
【0076】また、バックライト18は露光時以外には
消灯する例を示したが、点灯状態でもフォトダイオード
25に電荷を十分蓄積させ得る場合には、点灯したまま
にするようにしてもよい。ただし、この場合には、各T
FT(D) 27がオフ状態になりしだい放電が始まるの
で、それぞれオフ状態になった時点から等しいディレイ
タイムで、読み出しを行うか、または一旦液晶層14を
遮光状態にするなどして、各フォトダイオード25の露
光時間が同じになるようにする必要があるが、バックラ
イト18を点灯、消灯させる場合に比べて、露光時間の
正確な制御が容易になる。
【0077】さらに、互いに隣接しない画素の組ごと
に、下記表2に示すように、フォトダイオード25に電
荷を蓄積させた後に、液晶層14を透光状態にするよう
にしてもよい。また、この場合にも、液晶層14の遮光
効果が十分であれば、バックライト18を点灯したまま
にしてもよい。ただし、その場合には、上記の場合のよ
うに各フォトダイオード25の露光時間が同じになるよ
うにする必要がある。一方、バックライト18を消灯し
た状態でフォトダイオード25に電荷を蓄積する場合に
おいて、載置された原稿の背面から透過する光の影響が
あまりない場合には、同表に示すようにフォトダイオー
ド25に電荷を蓄積する際に液晶層14を遮光状態にし
ておく必要は必ずしもない。
【表2】
【0078】また、上記各構成材料や、製造プロセスに
おける各工程の順序、プロセス条件等は、一例であり、
これらに限定するものではない。
【0079】(実施の形態2)画像読み取り機能付き液
晶表示装置を構成するアクティブマトリクスパネル13
の他の例として、遮光電極28上にTFT(L) 26およ
びTFT(D) 27が形成されるとともに、半導体層26
d・27dの上方にゲート電極26b・27bが設けら
れたスタガ型のTFTが用いられる例を説明する。な
お、以下、前記実施の形態1と同一の機能を有する構成
要素については、同一の番号を付して詳細な説明を省略
する。
【0080】ガラス基板12上には、図7および図8に
示すように、遮光電極28が形成され、その上に、例え
ばSiO2 から成る絶縁膜29を介して、TFT(L) 2
6またはTFT(D) 27の半導体層26d・27dが形
成されている。なお、フォトダイオード25の半導体層
25aは、実施の形態1と同様に遮光電極28上に直接
形成され、遮光電極28がアノード側の配線パターンを
構成するようになっている。
【0081】半導体層26d・27dの上方には、オー
ミック層26e・27e、ソース電極26a・27a、
およびドレイン電極26c・27cが形成され、さら
に、ゲート絶縁膜43を介して、ゲート電極26b・2
7bが形成されている。
【0082】このように遮光電極28によってフォトダ
イオード25の配線パターンを構成することにより、通
常の液晶表示装置と同じ工程で画像読み取り機能を備え
た液晶表示装置を製造することができるので、製造コス
トの低減を容易に図ることができる。
【0083】(実施の形態3)TFT(L) 26、および
TFT(D) 27がともにnチャネルのTFTに形成さ
れ、TFT(L) 26のゲートの閾値電圧VL0がTFT
(D) 27のゲートの閾値電圧VD0よりも高く設定されて
いる例を説明する。
【0084】すなわち、VD0<Vg <VL0であるゲート
電圧Vg がゲートライン23に印加された場合には、T
FT(D) 27だけがオン状態になる一方、VL0<Vg で
あるゲート電圧Vg が印加された場合には、TFT(L)
26、およびTFT(D) 27がともにオン状態になるよ
うになっている。このような閾値電圧の設定は、半導体
層26d・27dにリン等の不純物を注入する際に、そ
の濃度を調節するなど、公知の種々の方法により行うこ
とができる。
【0085】上記のようなTFT(L) 26およびTFT
(D) 27を備えた画像読み取り機能付き液晶表示装置
は、下記表3および以下に示すようにして原稿画像の読
み取りが行われる。
【表3】 (a)VL0<Vg であるゲート電圧Vg がゲートライン
23に出力されると、TFT(L) 26がオン状態にな
り、その時にソースライン22に出力されているソース
電圧Vs =VsLmax またはVsLmax によって、透明画素
電極24と透明対向電極15との間に電荷が蓄積され、
または放電されて、画像を読み取る画素P1に対応する
部分の液晶層14が透光状態にされる一方、他の画素P
2に対応する部分の液晶層14が遮光状態にされる。
【0086】また、その際にはTFT(D) 27もオン状
態になり、フォトダイオード25にも同様にソース電圧
Vs =VsLmax によって電荷が蓄積されるので、VsLma
x =VsDに設定する場合には、次のフォトダイオード2
5だけに電荷を蓄積するステップを省略することができ
る。
【0087】(b)VD0<Vg <VL0であるゲート電圧
Vg がゲートライン23に出力されると、TFT(D) 2
7だけがオン状態になるので、上記ソース電圧Vs =V
sLmaxとは異なる電圧VsDにより、実施の形態1と同様
に、少なくとも画像を読み取る画素P1に対応するフォ
トダイオード25への所定の電荷の蓄積が行われる。
【0088】また、バックライト18は、少なくともこ
の時点までに消灯される。
【0089】(c)次に、Vg <VD0であるゲート電圧
Vg がゲートライン23に出力され、TFT(L) 26お
よびTFT(D) 27が何れもオフ状態になるとともに、
バックライト18が所定時間点灯されると、バックライ
ト18から発せられた光が液晶層14を介して原稿に照
射され、反射光によってフォトダイオード25が露光さ
れ、フォトダイオード25は原稿画像の濃度に応じた蓄
積電荷量になる。
【0090】(d)バックライト18が消灯された後、
上記(b)と同様に、VD0<Vg <VL0であるゲート電
圧Vg がゲートライン23に出力され、TFT(D) 27
だけがオン状態になって、読み取り画像データが得られ
る。
【0091】なお、この実施の形態3においても、前記
実施の形態1で説明したように、電荷の蓄積時と同じタ
イミングで画像データの読み出しを行うことにより各フ
ォトダイオード25の露光時間が同じになるようにし
て、バックライト18を点灯したままにするようにして
もよい。
【0092】また、実施の形態3のような構成では、画
像の表示時、すなわちTFT(L) 26をオン状態にする
際には、必ずTFT(D) 27もオン状態になるが、通
常、フォトダイオード25のアノード側の電位を接地電
位にしておけば、フォトダイオード25には逆バイアス
の電圧が印加されるだけで、ほとんど電流が流れないの
で、表示画像に対する影響はほとんどない。
【0093】このようにフォトダイオード25に逆バイ
アスの電圧が印加されるようにすれば、画像の表示時に
フリッカレスにして画質の向上を図るために、ソース電
圧Vs の極性を1水平走査期間ごとに反転させたり、互
いに隣り合うソースライン22ごとに反転させる公知の
手法を適用することも可能である。すなわち、この場合
には、各画素のフォトダイオード25ごとに、印加され
るソース電圧Vs に応じて逆バイアスになるように接続
したり、図9に示すように、ソース電圧Vs が正負何れ
の場合でも逆バイアスになるようにフォトダイオード2
5を接続したりすればよい。
【0094】なお、フォトダイオード25のアノード側
に負の電圧を印加することにより、表示の応答速度の向
上に寄与させることも可能である。
【0095】また、図10に示すように、切り換えスイ
ッチ51を設けて、画像の表示時にはフォトダイオード
25のアノード側にソース電圧Vs を印加するようにす
れば、理論的にも表示画像に対する影響を皆無にするこ
とができる。なお、この場合、フォトダイオード25の
アノード側に接続される配線を各ソースライン22ごと
に独立して設けるか、または、すべてのアノード側の配
線を共通にする場合には、充電電圧出力回路35からは
各ソースライン22に順次択一的にソース電圧Vs を印
加する一方、他のソースライン22はハイインピーダン
ス状態になるようにすればよい。
【0096】また、上記各実施の形態では、透明対向電
極15が対向ガラス基板16に形成されている例を示し
たが、これに限らず、例えば図11に模式的に示すよう
に、同一の基板上に透明画素電極24と透明対向電極1
5とが設けられる、いわゆる面内スイッチング方式(I
PS)の液晶表示装置にも同様に適用することができ
る。この場合、上記透明対向電極15をフォトダイオー
ド25のアノード側の配線として用いるようにしてもよ
い。
【0097】また、画像の読み取り時における透明画素
電極24と透明対向電極15との間や、フォトダイオー
ド25への電荷の蓄積は、通常の画像表示時と異なり、
全画素に同一の電圧を印加して行うので、すべてのゲー
トライン23に同時に駆動パルスを出力して電荷を蓄積
させるようにしてもよい。
【0098】また、受光素子としては、フォトダイオー
ド25に限らず、電荷蓄積型の種々の受光素子が適用可
能である。さらに、電荷蓄積型以外のフォトセンサを用
いても、同様に原稿画像を読み取ることはできる。この
場合には、露光に先立って電荷を蓄積するステップは不
要であるとともに、A/Dコンバータ36aとして、受
光素子の両端の電圧を検出するものや、受光素子に流れ
る電流を検出するものなどを用いることができる。
【0099】また、画像の表示、および読み取りは、そ
れぞれ画面の全面にわたって行うものに限らず、表示領
域と読み取り領域とに分けて、画像の表示と読み取りと
を同時に行い得るようにしてもよい。すなわち、前述の
ようにバックライト18を常時点灯させ得るように構成
する場合や、バックライト18の消灯時間が短く設定さ
れる場合などには、各領域ごとに、前記画像表示動作、
または画像読み取り動作を行わせることにより、画像の
表示と読み取りとを行わせることができる。さらに、上
記画像の読み取り領域は、あらかじめ設定してもよい
し、タッチパネルユニット19によって原稿の載置が検
出された領域を読み取り領域にするなどしてもよい。
【0100】(実施の形態4)カラー画像の表示、およ
び読み取りができる液晶表示装置の例を説明する。
【0101】この液晶表示装置は、図12に示すよう
に、対向ガラス基板16と透明対向電極15との間に、
各透明画素電極24に対応して赤、緑、または青の光を
透過させる領域が形成されたマイクロカラーフィルタ6
1を備えている。その他の構成は、前記モノクロームの
液晶表示装置(実施の形態1、実施の形態2、または実
施の形態3)と同様である。
【0102】このように構成されることによって、前記
モノクロームの液晶表示装置と同じ動作により、カラー
画像の表示、および読み取りが行われる。すなわち、表
示画像データとして、それぞれ赤、青、または緑の画像
データが入力されると、加法混色によりカラー画像が表
示される。また、各透明画素電極24ごとに、マイクロ
カラーフィルタ61を介して、赤、青、または緑の光が
原稿に照射され、原稿画像における各色の成分に応じた
反射光量が検出されるので、カラーの画像データが読み
取られる。
【0103】このようなカラーの液晶表示装置を構成す
る場合でも、前記モノクロームの液晶表示装置と同様
に、TFT(L) 26とTFT(D) 27とが共通のソース
ライン22およびゲートライン23によって制御され、
TFT(D) 27専用のゲートライン等を必要としないの
で、画像の有効表示面積を大きくして、高い視認性を得
ることができる。また、実施の形態1で説明したよう
に、1または2以上おきの画素の組ごとや、1つの画素
ごと、1ライン分の画素の組ごと、1または2ライン以
上おきの画素の組ごとにバックライト18からの光を照
射して原稿画像を読み取ることにより、隣接する画素と
のクロストークを低減することができる。
【0104】なお、この液晶表示装置においては、各3
つの透明画素電極24を透過する光の加法混色によっ
て、所定の色の1つの画素(カラー画素)が構成され
る。そこで、各透明画素電極24に対応する画素(単体
画素)の画素密度がモノクロームの液晶表示装置におけ
る画素密度と同じである場合(例えば透明画素電極24
の大きさが同じ場合)には、カラー画素の画素密度(実
質的な表示および読み取りの画素密度)は、モノクロー
ムの液晶表示装置における画素密度の1/3になる。
【0105】(実施の形態5)カラー画素の画素密度が
単体画素の画素密度と等しい場合、すなわち、例えば透
明画素電極24の大きさがモノクロームの液晶表示装置
と同じ場合であっても、モノクロームの液晶表示装置に
おける画素密度と同じカラー画素の画素密度が得られる
液晶表示装置の例を説明する。
【0106】この液晶表示装置は、図13に示すよう
に、バックライト18が、それぞれ赤、青、または緑の
単色光を発する単色光源18a〜18cを備えて構成さ
れている。これらの単色光源18a〜18cは、図示し
ない制御部によって、それぞれ独立して点灯、消灯が制
御されるようになっている。その他の構成は、前記モノ
クロームの液晶表示装置と同様である。
【0107】以下、画像表示時の動作、および画像読み
取り時の動作について説明する。
【0108】(1)画像表示時の動作 赤、青、および緑の単色光源18a〜18cが、順次選
択的に点灯し、各点灯期間に、それぞれ赤、青、または
緑の表示画像データに基づいて、前記モノクロームの画
像表示装置と同じ表示動作が行われる。すなわち、各単
体画素ごとに、時分割で赤、青、および緑の成分が表示
され、視覚の残像効果によりカラー画像の表示が行われ
る。このように、単色光源18a〜18cによって時分
割で各色の画像を表示することにより、1つの単体画素
をカラー画素として作用させることができ、カラー画素
の画素密度を単体画素の画素密度と等しくすることがで
きる。
【0109】(2)画像読み取り時の動作 赤、青、および緑の単色光源18a〜18cが順次用い
られ、各単色光源18a…ごとに、前記モノクロームの
液晶表示装置と同じ読み取り動作が行われることによ
り、それぞれ原稿画像における各色の成分の画像データ
が読み取られる。より詳しくは、まず、赤の単色光源1
8aが用いられ、赤の光が、互いに隣接しない画素の組
ごとの透明画素電極24を介して原稿に照射され、原稿
画像における赤の成分に応じた反射光量が検出される。
次に、青の単色光源18bが用いられて、青の成分の画
像が読み取られ、さらに緑の単色光源18cが用いられ
て、緑の成分の画像が読み取られる。このように、単色
光源18a〜18cについて前記読み取り動作が3回繰
り返されることにより、カラーの画像データが読み取ら
れる。このように、単色光源18a〜18cを順次用い
ることによって、各単体画素ごとに赤、青、および緑の
成分の画像が読み取られるので、マイクロカラーフィル
タを用いる場合に比べて、3倍の画素密度でカラー画像
を読み取ることができる。
【0110】なお、各色の光ごとに、互いに隣接しない
画素の組ごとの読み取りを行うのに代えて、各画素の組
ごとに、赤、青、および緑の光を順次照射して読み取
り、これを画素の組の数だけ繰り返すようにしてもよ
い。
【0111】また、前記モノクロームの液晶表示装置と
同様に、TFT(L) 26とTFT(D) 27とが共通のソ
ースライン22およびゲートライン23によって制御さ
れ、TFT(D) 27専用のゲートライン等を必要としな
いことにより、画像の有効表示面積を大きくして、高い
視認性を得ることができるが、TFT(D) 27専用のゲ
ートライン等を設ける場合でも、画素密度を高くする効
果は同様に得られる。しかも、このように画素密度が高
くても、互いに隣接しない画素の組ごとに各単色光源1
8a〜18cの光を照射して原稿画像を読み取ることに
より、確実に隣接画素のクロストークを低減して解像度
を高くすることができる。
【0112】(実施の形態6)マイクロカラーフィルタ
を備え、かつ、読み取り画素密度の高い液晶表示装置の
例を説明する。
【0113】この液晶表示装置は、図14に示すよう
に、対向ガラス基板16と透明対向電極15との間に、
各透明画素電極24に対応して赤、緑、または青の光を
透過させてカラー画像の表示を行うための表示用領域6
1aと、全ての色の光を透過させて原稿を照明するため
の照明用領域61bとが形成されたマイクロカラーフィ
ルタ61を備えている。
【0114】また、透明対向電極15は、上記マイクロ
カラーフィルタ61の表示用領域61aまたは照明用領
域61bに対応する領域が、それぞれ互いに接続された
表示用対向電極15aと照明用対向電極15bとに分割
されている。上記照明用対向電極15bは、図示しない
制御回路によって制御されるスイッチ62により、表示
用対向電極15aに接続されるか、またはハイインピー
ダンス状態になるようになっている。なお、必ずしも表
示用対向電極15aに接続されなくても、所定の電位に
保たれるようにしてもよい。
【0115】一方、ガラス基板12上に形成された透明
画素電極24は、図15および図16に示すように、前
記モノクロームの液晶表示装置における透明画素電極2
4と同様にTFT(L) 26に接続された表示用画素電極
24aと、ソースライン22に接続された照明用画素電
極24bとに分割されている。
【0116】さらに、バックライト18は、前記実施の
形態5と同様に、それぞれ赤、青、または緑の単色光を
発する単色光源18a〜18cを備えて構成されてい
る。
【0117】その他の構成は、前記モノクロームの液晶
表示装置と同様である。
【0118】以下、画像表示時の動作、および画像読み
取り時の動作について説明する。
【0119】(1)画像表示時の動作 画像表示時には、赤、青、および緑の単色光源18a〜
18cが同時に点灯され、白色光源として作用する。ま
た、スイッチ62は開いて照明用対向電極15bがハイ
インピーダンス状態に保たれ、照明用画素電極24bの
電位、すなわちソースライン22の電位に係らず、照明
用対向電極15bと照明用画素電極24bとの間に電荷
が蓄積されないようにされて、常にバックライト18か
らの光が遮光されるように制御される。なお、液晶層1
4に電圧が印加されていないときに光が透過状態になる
ノーマリホワイトの液晶表示装置を構成する場合には、
照明用対向電極15bをハイインピーダンス状態ではな
く、絶対値が十分大きな所定の電圧が印加されるように
すればよい。
【0120】この状態で、前記実施の形態4と同じ動作
が行われることにより、カラー画像の表示が行われる。
すなわち、画素における照明用画素電極24bの部分に
入射する光が常に遮光される点を除き、実施の形態4と
同じ作用によって、各表示用画素電極24a、液晶層1
4、およびマイクロカラーフィルタ61の表示用領域6
1aを透過する光の加法混色によりカラー画像が表示さ
れる。
【0121】この液晶表示装置においては、画素におけ
る照明用画素電極24bの部分が遮光状態になるため
に、開口率が若干低下するが、実施の形態5の液晶表示
装置が時分割により表示が行われるのに対して、各単体
画素は常に画像データに応じた発光状態になるので、フ
リッカを生じることなくフレーム周期を所望の長さに設
定することができる。
【0122】(2)画像読み取り時の動作 画像の読み取り時には、下記表4〜6に示すように、前
記モノクロームの液晶表示装置の動作に比べて以下の点
が異なる動作が行われる。ただし、原稿の照明に関して
は、実施の形態5と同様に、赤、青、および緑の単色光
源18a〜18cが順次用いられる。
【表4】
【表5】
【表6】
【0123】すなわち、前記表1〜3において透明画素
電極24と透明対向電極15との間に電荷が蓄積される
ステップでは、ソース電圧Vs =VsLmin がソースライ
ン22に出力され、表示用画素電極24aと表示用対向
電極15aとの間の電荷が放電されて、画素における表
示用画素電極24aの部分は遮光状態にされる。これに
より、マイクロカラーフィルタ61における表示用領域
61aの赤、青、または緑の光だけを透過させる作用
は、画像の読み取りには影響しなくなる。
【0124】また、原稿からの反射光によってフォトダ
イオード25が露光されるステップでは、照明用対向電
極15bがスイッチ62を介して表示用対向電極15a
に接続されるとともに、最大輝度に対応するソース電圧
Vs =VsLmax が、ソースライン22を介して照明用画
素電極24bに印加され、互いに隣接しない画素の組に
おける照明用画素電極24bの部分が透光状態になる。
そこで、マイクロカラーフィルタ61の照明用領域61
bは前記のように全ての色の光を透過させるようになっ
ているので、赤、青、または緑の何れの単色光源18a
〜18cから発せられた単色光も、そのまま原稿に照射
される。それゆえ、前記実施の形態5と同様に、赤、
青、および緑の単色光源18a〜18cが順次用いら
れ、各単色光源18a…ごとに、前記モノクロームの液
晶表示装置と同じ読み取り動作が行われることにより、
それぞれ原稿画像における各色の成分の画像データが読
み取られる。
【0125】上記のように、画像の表示時には、マイク
ロカラーフィルタを用いた3つの単体画素の加法混色に
よりカラー画像を表示する一方、画像の読み取り時に
は、各単体画素ごとに、赤、青、および緑の単色光源1
8a〜18cを用いて各色の成分を読み取ることによ
り、表示時の3倍の画素密度で原稿画像を読み取ること
ができる。
【0126】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0127】すなわち、単一の画素ごと、または互いに
隣接しない画素の組ごとに、受光素子に電荷を保持させ
るとともに、液晶を透過状態にし、バックライトの光を
原稿に照射して原稿画像を読み取ることにより、読み取
り画素密度が高い場合でも、隣接する画素間でのクロス
トークを低減して、解像度を高くすることができるう
え、読み取り速度の高速化も図られるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の画像読み取り機能付き液晶表
示装置の外観構成を示す斜視図である。
【図2】 実施の形態1のアクティブマトリクスパネル
13の回路構成を示す説明図である。
【図3】 実施の形態1のアクティブマトリクスパネル
13の具体的な構成を示す平面図である。
【図4】 図3のA−A矢視およびB−B矢視断面図で
ある。
【図5】 実施の形態1のアクティブマトリクスパネル
13の製造方法を示す説明図である。
【図6】 実施の形態1の画像読み取り機能付き液晶表
示装置において1回の露光工程で原稿画像が読み取られ
る画素の配置を示す説明図である。
【図7】 実施の形態2のアクティブマトリクスパネル
13の具体的な構成を示す平面図である。
【図8】 図6のA−A矢視およびB−B矢視断面図で
ある。
【図9】 実施の形態3の画像読み取り機能付き液晶表
示装置の変形例(フォトダイオード25の他の接続例)
を示す回路図である。
【図10】 実施の形態3の画像読み取り機能付き液晶
表示装置の他の変形例(フォトダイオード25のアノー
ド側にソース電圧を印加する例)を示す回路図である
【図11】 面内スイッチング方式の液晶表示装置を構
成した場合の例を示す説明図である。
【図12】 実施の形態4の画像読み取り機能付き液晶
表示装置の外観構成を示す斜視図である。
【図13】 実施の形態5の画像読み取り機能付き液晶
表示装置の外観構成を示す斜視図である。
【図14】 実施の形態6の画像読み取り機能付き液晶
表示装置の外観構成を示す斜視図である。
【図15】 実施の形態6のアクティブマトリクスパネ
ル13の具体的な構成を示す平面図である。
【図16】 図14のA−A矢視およびB−B矢視断面
図である。
【符号の説明】
11 偏光フィルタ層 12 ガラス基板 13 アクティブマトリクスパネル 14 液晶層 15 透明対向電極 15a 表示用対向電極 15b 照明用対向電極 16 対向ガラス基板 17 偏光フィルタ層 18 バックライト 18a 赤の単色光源 18b 青の単色光源 18c 緑の単色光源 19 タッチパネルユニット 21 表示・読み取り部 22 ソースライン 23 ゲートライン 24 透明画素電極 24a 表示用画素電極 24b 照明用画素電極 25 フォトダイオード 26 TFT(L) 27 TFT(D) 28 遮光電極 31 駆動回路部 32 シフトレジスタ 33 TFT制御回路 34 シフトレジスタ 35 充電電圧出力回路 35a ラインメモリ 35b D/Aコンバータ 36 読み取り回路 36a A/Dコンバータ 36b ラインメモリ 61 マイクロカラーフィルタ 61a 表示用領域 61b 照明用領域 62 スイッチ 71 制御部 P1 画素 P2 画素
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 1/028 G06F 15/64 325J 1/19 H04N 1/04 102 (72)発明者 石川 新三郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像信号を伝達する複数のソースライン
    と、 上記ソースラインと交差する方向に設けられ、走査信号
    を伝達する複数のゲートラインと、 ソースラインとゲートラインとの各交差部に対応して設
    けられた画素電極と、 各画素電極に接続されるとともに、ソースライン、およ
    びゲートラインに接続された第1のトランジスタと、 画素電極に対向して設けられた対向電極と、 画素電極と対向電極との間に設けられた液晶と、 各画素電極に対応して設けられ、あらかじめ保持された
    電荷が原稿からの反射光によって放電されることによ
    り、原稿からの反射光量を検出する受光素子とを備えた
    画像読み取り機能付き液晶表示装置において、さらに、 受光素子の一端側に接続されるとともに、上記ソースラ
    イン、およびゲートラインに接続された第2のトランジ
    スタと、 受光素子の他端側に接続された他端側ラインと、 表示用の光、および原稿の照明用の光を発する背面光源
    とを備えるとともに、 画像の読み取り時に、単一の画素、または互いに隣接し
    ない画素の組ごとに、上記受光素子に電荷を保持させる
    とともに、上記液晶を透光状態にして、上記背面光源の
    光を原稿に照射し、原稿からの反射光量を上記受光素子
    によって検出することにより、原稿画像を読み取るよう
    に構成されていることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】請求項1の画像読み取り機能付き液晶表示
    装置であって、 上記互いに隣接しない画素の組は、1以上の画素おきの
    画素の組であることを特徴とする画像読み取り機能付き
    液晶表示装置。
  3. 【請求項3】請求項1の画像読み取り機能付き液晶表示
    装置であって、 上記互いに隣接しない画素の組は、所定の方向に互いに
    隣接し、かつ、上記所定の方向に垂直な方向に1以上の
    画素おきの画素の組であることを特徴とする画像読み取
    り機能付き液晶表示装置。
  4. 【請求項4】請求項1の画像読み取り機能付き液晶表示
    装置であって、さらに、 上記画素電極に対応して、それぞれ所定の色の光を透過
    させる領域が形成されたカラーフィルタを備え、 画像の表示時には、上記カラーフィルタにおける各色の
    領域を透過する光の加法混色によりカラー画像を表示
    し、 画像の読み取り時には、上記カラーフィルタにおける各
    色の領域を透過して原稿に照射され、反射された光の光
    量を検出することによりカラー画像を読み取るように構
    成されていることを特徴とする画像読み取り機能付き液
    晶表示装置。
  5. 【請求項5】画素電極と、 画素電極に対向して設けられた対向電極と、 画素電極と対向電極との間に設けられた液晶と、 各画素電極に対応して設けられ、あらかじめ保持された
    電荷が原稿からの反射光によって放電されることによ
    り、原稿からの反射光量を検出する受光素子とを備えた
    画像読み取り機能付き液晶表示装置において、さらに、 それぞれ互いに異なる色の光を発する複数の光源を含む
    背面光源を備え、 画像の表示時に、上記各背面光源を順次選択的に点灯さ
    せて、時分割で各色の画像を表示させることによりカラ
    ー画像を表示し、 画像の読み取り時に、単一の画素、または互いに隣接し
    ない画素の組ごとに、上記受光素子に電荷を保持させる
    とともに、上記各背面光源を順次選択的に点灯させて、
    各色の光を原稿に照射し、原稿からの各色の光の反射光
    量を検出することによりカラー画像を読み取るように構
    成されていることを特徴とする画像読み取り機能付き液
    晶表示装置。
  6. 【請求項6】画素電極と、 画素電極に対向して設けられた対向電極と、 画素電極と対向電極との間に設けられた液晶と、 各画素電極に対応して設けられ、あらかじめ保持された
    電荷が原稿からの反射光によって放電されることによ
    り、原稿からの反射光量を検出する受光素子とを備えた
    画像読み取り機能付き液晶表示装置において、さらに、 各画素に対応して、それぞれ所定の色の光を透過させる
    表示用領域、および全ての色の光を透過させる照明用領
    域が形成されたカラーフィルタと、 それぞれ互いに異なる色の光を発するとともに、同時に
    点灯したときに白色光を発する複数の光源を含む背面光
    源とを備えるとともに、 画像の表示時には、上記カラーフィルタの照明用領域に
    対応する部分の液晶を遮光状態にする一方、表示用領域
    に対応する部分の液晶を画像信号に応じた透光状態にす
    るとともに、上記全ての背面光源を点灯させて、上記カ
    ラーフィルタにおける各色の表示用領域を透過する光の
    加法混色によりカラー画像を表示し、 原稿画像の読み取り時には、全ての画素について、上記
    カラーフィルタの表示用領域に対応する部分の液晶を遮
    光状態にする一方、単一の画素、または互いに隣接しな
    い画素の組ごとに、上記受光素子に電荷を保持させると
    ともに、照明用領域に対応する部分の液晶を透光状態に
    するとともに、上記各背面光源を順次選択的に点灯させ
    て、各色の光を上記カラーフィルタにおける照明用領域
    を介して原稿に照射し、原稿からの各色の光の反射光量
    を検出することによりカラー画像を読み取るように構成
    されていることを特徴とする画像読み取り機能付き液晶
    表示装置。
  7. 【請求項7】画像信号を伝達する複数のソースライン
    と、 上記ソースラインと交差する方向に設けられ、走査信号
    を伝達する複数のゲートラインと、 ソースラインとゲートラインとの各交差部に対応して設
    けられた画素電極と、 各画素電極に接続されるとともに、ソースライン、およ
    びゲートラインに接続された第1のトランジスタと、 画素電極に対向して設けられた対向電極と、 画素電極と対向電極との間に設けられた液晶と、 各画素電極に対応して設けられ、あらかじめ保持された
    電荷が原稿からの反射光によって放電されることによ
    り、原稿からの反射光量を検出する受光素子と受光素子
    の一端側に接続されるとともに、上記ソースライン、お
    よびゲートラインに接続された第2のトランジスタと、 受光素子の他端側に接続された他端側ラインと、 表示用の光、および原稿の照明用の光を発する背面光源
    とを備えた画像読み取り機能付き液晶表示装置を用いた
    画像読み取り方法であって、 画像の読み取り時に、単一の画素、または互いに隣接し
    ない画素の組ごとに、上記受光素子に電荷を保持させる
    とともに、上記液晶を透光状態にして、上記背面光源の
    光を原稿に照射し、原稿からの反射光量を上記受光素子
    によって検出することにより、原稿画像を読み取るステ
    ップを繰り返すことを特徴とする画像読み取り方法。
  8. 【請求項8】請求項7の画像読み取り方法であって、 上記互いに隣接しない画素の組は、1以上の画素おきの
    画素の組であることを特徴とする画像読み取り方法。
  9. 【請求項9】請求項7の画像読み取り方法であって、 上記互いに隣接しない画素の組は、所定の方向に互いに
    隣接し、かつ、上記所定の方向に垂直な方向に1以上の
    画素おきの画素の組であることを特徴とする画像読み取
    り方法。
  10. 【請求項10】請求項7の画像読み取り方法であって、
    上記画像読み取り機能付き液晶表示装置は、さらに、上
    記画素電極に対応して、それぞれ所定の色の光を透過さ
    せる領域が形成されたカラーフィルタを備え、 上記カラーフィルタにおける各色の領域を透過する光の
    加法混色によりカラー画像を表示するステップを含むと
    ともに、 上記原稿画像を読み取るステップは、上記カラーフィル
    タにおける各色の領域を透過して原稿に照射され、反射
    された光の光量を検出することによりカラー画像を読み
    取るステップであることを特徴とする画像読み取り方
    法。
  11. 【請求項11】画素電極と、 画素電極に対向して設けられた対向電極と、 画素電極と対向電極との間に設けられた液晶と、 各画素電極に対応して設けられ、あらかじめ保持された
    電荷が原稿からの反射光によって放電されることによ
    り、原稿からの反射光量を検出する受光素子と、 それぞれ互いに異なる色の光を発する複数の光源を含む
    背面光源とを備えた画像読み取り機能付き液晶表示装置
    を用いた画像読み取り方法であって、 画像の表示時に、上記各背面光源を順次選択的に点灯さ
    せて、時分割で各色の画像を表示させることによりカラ
    ー画像を表示するステップと、 画像の読み取り時に、単一の画素、または互いに隣接し
    ない画素の組ごとに、上記受光素子に電荷を保持させる
    とともに、上記各背面光源を順次選択的に点灯させて、
    各色の光を原稿に照射し、原稿からの各色の光の反射光
    量を検出することによりカラー画像を読み取るステップ
    とを有することを特徴とする画像読み取り方法。
  12. 【請求項12】画素電極と、 画素電極に対向して設けられた対向電極と、 画素電極と対向電極との間に設けられた液晶と、 各画素電極に対応して設けられ、あらかじめ保持された
    電荷が原稿からの反射光によって放電されることによ
    り、原稿からの反射光量を検出する受光素子と、 各画素に対応して、それぞれ所定の色の光を透過させる
    表示用領域、および全ての色の光を透過させる照明用領
    域が形成されたカラーフィルタと、 それぞれ互いに異なる色の光を発するとともに、同時に
    点灯したときに白色光を発する複数の光源を含む背面光
    源とを備えた画像読み取り機能付き液晶表示装置を用い
    た画像読み取り方法であって、 上記カラーフィルタの照明用領域に対応する部分の液晶
    を遮光状態にする一方、表示用領域に対応する部分の液
    晶を画像信号に応じた透光状態にするとともに、上記全
    ての背面光源を点灯させて、上記カラーフィルタにおけ
    る各色の表示用領域を透過する光の加法混色によりカラ
    ー画像を表示するステップと、 全ての画素について、上記カラーフィルタの表示用領域
    に対応する部分の液晶を遮光状態にする一方、単一の画
    素、または互いに隣接しない画素の組ごとに、上記受光
    素子に電荷を保持させるとともに、照明用領域に対応す
    る部分の液晶を透光状態にするとともに、上記各背面光
    源を順次選択的に点灯させて、各色の光を上記カラーフ
    ィルタにおける照明用領域を介して原稿に照射し、原稿
    からの各色の光の反射光量を検出することによりカラー
    画像を読み取るステップとを有することを特徴とする画
    像読み取り方法。
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