JP2004070316A - 画像読み取り機能付き液晶表示装置、および画像読み取り方法 - Google Patents

画像読み取り機能付き液晶表示装置、および画像読み取り方法 Download PDF

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岡田 隆史
Yoshinao Taketomi
武富 義尚
Kazufumi Ogawa
小川 一文
Shinzaburo Ishikawa
石川 新三郎
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Abstract

【課題】画像の有効表示面積の減少による視認性の低下等を招くことなく、小型化や製造コストの低減を図るとともに、画像の読み取り解像度を向上させる。
【解決手段】透明画素電極24に接続されるnチャネルのTFT(L) 26と、フォトダイオード25のカソード側に接続されるpチャネルのTFT(D) 27とは、共通のソースライン22およびゲートライン23に接続され、ゲートライン23に正の電圧VL または負の電圧VD を印加することにより、それぞれ独立してオン状態に制御し得るように構成されている。画像の読み取り時には、液晶層14における縦横に1つおきの画素P1に対応する部分だけが透光状態にされて、画素P1についての画像が読み取られ、同様の動作が画素P1に隣接する画素について、それぞれ繰り返されることにより、全ての画素について原稿画像が読み取られる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、薄膜トランジスタ(TFT)、およびフォトダイオード等の受光素子が設けられたアクティブマトリクスパネルと液晶層とを備えた画像読み取り機能付き液晶表示装置、およびそのような液晶表示装置を用いた画像読み取り方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、画像の表示装置の小型化を図るため、液晶を使用した表示装置が多く用いられ、特に、TFTを有するアクティブマトリクスパネルを備えた液晶表示装置は、単純マトリクス型の液晶表示装置に比べて高い画質を容易に得ることができるため、盛んに研究されている。
【0003】
一方、原稿画像等の読み取り装置の小型化を図るために、2次元に配列したイメージセンサに原稿を密着させるようにして、原稿やセンサ部のスキャン機構を用いることなく画像を読み取り得るようにしたものが知られている。
【0004】
また、上記のような画像の表示装置と読み取り装置とを組み合わせて、画像の表示を行うとともに原稿画像等を読み取って画像データを得られるようにすることにより、装置全体の小型化や操作性の向上を図るものも提案されている。
【0005】
この種の装置は、具体的には、例えば特開平4−282609号公報に開示されているように、液晶表示装置におけるTFTおよび透明画素電極が形成された透明基板の裏面側に、イメージセンサが形成された透明基板を配置して構成されている。また、原稿画像の読み取り時には、液晶における全ての画素を透光状態にし、原稿の全面に渡りバックライト光を照射して、原稿からの反射光の強度を検出することにより原稿画像を読み取るようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようにTFT等が形成された透明基板とイメージセンサが形成された透明基板とを重ねて配置する構成では、バックライト光や原稿からの反射光の透過率が低下するため、画像の視認性や読み取り特性が低下する。また、原稿画像の読み取り時に、上記のように原稿の全面に渡りバックライト光を照射して原稿画像を読み取る場合、原稿における隣接する画素からの反射光がイメージセンサに入射するため、隣接する画素間のクロストークが大きくなり、解像度が低下しがちであるという問題点を有していた。この問題点は、読み取り画素密度が高くなるほど、より顕著になる。
【0007】
なお、前者の問題点に関して、前記特開平4−282609号公報には、具体的な構成は記載されていないものの、TFT等とイメージセンサとを同一の透明基板上に実装してもよい旨の記載があるが、一般にこのように構成する場合、表示用のTFTを制御するための配線パターンに加えてイメージセンサの制御用の配線パターンも同一基板上に形成する必要があるため、画像の有効表示面積が減少して、やはり視認性の低下を招くことになる。
【0008】
また、後者の問題点に関しては、例えば特開平5−219301号公報には、EL素子やLED、PDP等の自己発光素子が形成された基板と、受光素子が形成された基板とが積層された表示読取装置において、隣接する発光素子が同時に発光しないようにして原稿画像を読み取る構成が開示されているが、この場合でも、2つの基板を積層することによる画像の視認性や読み取り特性の低下を回避することはできない。しかも、上記のような発光素子を基板上に形成することは困難なため、製造コストの増大や歩留まりの低下を招くという問題点も有している。
【0009】
本発明は、上記の点に鑑み、視認性の低下等を招くことなく、装置の小型化や操作性の向上、および製造コストの低減を図ることができるうえ、隣接する画素間のクロストークを低減して、画像の読み取り解像度を向上させることができる画像読み取り機能付き液晶表示装置、およびそのような液晶表示装置を用いた画像読み取り方法の提供を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の画像読み取り機能付き液晶表示装置は、画像信号を伝達する複数のソースラインと、上記ソースラインと交差する方向に設けられ、走査信号を伝達する複数のゲートラインと、ソースラインとゲートラインとの各交差部に対応して設けられた画素電極と、各画素電極に接続されるとともに、ソースライン、およびゲートラインに接続された第1のトランジスタと、画素電極に対向して設けられた対向電極と、画素電極と対向電極との間に設けられた液晶と、各画素電極に対応して設けられ、原稿からの反射光量を検出する受光素子とを備えた画像読み取り機能付き液晶表示装置において、さらに、受光素子の一端側に接続されるとともに、上記ソースライン、およびゲートラインに接続された第2のトランジスタと、受光素子の他端側に接続された他端側ラインと、表示用の光、および原稿の照明用の光を発する背面光源とを備えるとともに、画像の読み取り時に、単一の画素、または互いに隣接しない画素の組ごとに、上記液晶を透光状態にして、上記背面光源の光を原稿に照射し、原稿からの反射光量を上記受光素子によって検出することにより、原稿画像を読み取るように構成されていることを特徴としている。
【0011】
このように構成することにより、受光素子の一端側に接続される第2のトランジスタ専用のソースラインやゲートラインを設けることなく、画像の表示および読み取りができるので、画像の有効表示面積の減少による視認性の低下を招くことなく、装置の小型化や操作性の向上、および製造コストの低減を図ることができるとともに、読み取り対象となる互いに隣接しない画素だけが照明され、隣接する画素からの光が入射することがないので、クロストークを低減して、画像の読み取り解像度を向上させることができる。
【0012】
上記互いに隣接しない画素の組は、読み取り画素密度等に応じて、例えば1以上の画素おきの画素の組や、所定の方向に互いに隣接し、かつ、上記所定の方向に垂直な方向に1以上の画素おきの画素の組に設定すればよい。
【0013】
また、各画素電極に対応して、それぞれ所定の色の光を透過させる領域が形成されたカラーフィルタを備えることにより、カラー画像の表示や読み取りができるようにすることもできる。
【0014】
さらに、それぞれ互いに異なる色の光を発する複数の背面光源を備えることにより、各画素ごとに、複数の色の光を原稿に照射して反射光量を検出することができるので、高い画素密度および解像度でカラー画像を読み取ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1の画像読み取り機能付き液晶表示装置として、図1に示すように、画像の表示面がほぼ水平方向になるように設置されて用いられる液晶表示装置の例を説明する。
【0016】
(1)液晶表示装置の全体構成
この液晶表示装置は、偏光フィルタ層11、後に詳述するガラス基板12上に透明画素電極24等が形成されたアクティブマトリクスパネル13、液晶層14、透明対向電極15が形成された対向ガラス基板16、および偏光フィルタ層17が積層されて構成されている。また、偏光フィルタ層11の下方にはバックライト18が設けられる一方、偏光フィルタ層17の上方にはタッチパネルユニット19が設けられている。
【0017】
なお、例えばパーソナルコンピュータなどのように画像の表示面を傾斜させて用いる装置に適用される場合などには、画像表示領域の周辺部に断面形状がL字状や、コの字状、直線状などの原稿ガイド等を設けたりしてもよく、また、画像の読み取り時に、同図のように表示面がほぼ水平方向になるように回動させ得るようにしてもよい。
【0018】
上記液晶層14は、アクティブマトリクスパネル13と透明対向電極15との間に設けられた所定のギャップに90°のツイストネマティック液晶が封入されて形成される。この液晶としては、誘電異方性が負のものが用いられるとともに、偏光フィルタ層11と偏光フィルタ層17とが、一方の偏光フィルタ層の偏光方向と液晶の配向方向とが互いに平行で、かつ、両偏光フィルタ層11・17の偏光方向が互いに直交する方向(クロスニコル)に配置されることにより、電界が作用したときに、液晶層14(より詳しくは偏光フィルタ層11・17および液晶層14)が透光状態になるようになっている。
【0019】
透明対向電極15は所定の電位Vpに設定されるが、駆動電圧を低減するために、各1水平走査期間、または各1フィールド期間ごとにその電位Vpを反転するようにしてもよい。
【0020】
また、タッチパネルユニット19としては、接触型や静電容量型など種々のものが適用できる。なお、このタッチパネルユニット19は必ずしも設ける必要はないが、これを設けることにより、原稿が載置されていることを確認することができるほか、原稿の載置が検出されたときに自動的に画像の読み取りが開始されるようにしたり、載置された原稿の大きさを検出して、これに応じた画像データを得られるようにしたりすることができる。
【0021】
(2)アクティブマトリクスパネル13に形成された回路の構成
アクティブマトリクスパネル13には、図2に示すように、表示・読み取り部21と、その周辺に配置される駆動回路部31と、駆動回路部31およびバックライト18の動作を制御する制御部71が設けられている。なお、制御部71はアクティブマトリクスパネル13の外部に設けられてもよい。
【0022】
表示・読み取り部21には、互いに直交する方向のソースライン22とゲートライン23とが設けられている。また、ソースライン22とゲートライン23との各交差部に対応して、透明画素電極24、フォトダイオード25、透明画素電極24用のTFT(L) 26、およびフォトダイオード25用のTFT(D) 27が設けられている。
【0023】
ここで、TFT(L) 26はnチャネルのTFTに形成される一方、TFT(D)27はpチャネルのTFTに形成されている。すなわち、ゲートライン23に正の電圧VL または負の電圧VD を印加することにより、それぞれ独立してオン状態に制御し得るようになっている。なお、TFT(L) 26およびTFT(D) 27の極性はそれぞれ逆でもよいが、一般に、透明画素電極24に接続されるTFT(L) 26をnチャネルにする方が表示速度の高速化が容易になる。
【0024】
上記各TFT(L) 26、およびTFT(D) 27のソース電極26a・27aは、ソースライン22に接続され、ゲート電極26b・27bは、ゲートライン23に接続されている。
【0025】
また、TFT(L) 26のドレイン電極26cは、透明画素電極24に接続される一方、TFT(D) 27のドレイン電極27cは、フォトダイオード25のカソード側に接続されている。フォトダイオード25のアノード側は、遮光電極28を介して接地されている。すなわち、フォトダイオード25は、逆バイアスが印加されるように接続されている。
【0026】
なお、表示画質の向上を図るために、透明画素電極24および透明対向電極15と並列に容量素子等を設けたり、各透明画素電極24と、隣り合う画素のゲートライン23との間に容量を持たせたりしてもよい。
【0027】
駆動回路部31には、シフトレジスタ32、TFT制御回路33、シフトレジスタ34、充電電圧出力回路35、および読み取り回路36が設けられている。
【0028】
シフトレジスタ32は、1垂直走査期間ごとに1回入力される垂直同期信号Vsynkのパルスを、垂直クロックでもある水平同期信号Hsynkに同期して順次シフトし、タイミング信号としてTFT制御回路33に出力するようになっている。
【0029】
TFT制御回路33は、上記タイミング信号と、TFT(L) 26またはTFT(D) 27の選択を指示するTFT選択信号とに応じて、電圧がVL (正)またはVD (負)のゲート電圧Vg の駆動パルスを各ゲートライン23に順次出力し、各水平走査ラインごとのTFT(L) 26およびTFT(D) 27をオン状態にするようになっている。
【0030】
シフトレジスタ34は、1水平走査期間ごとに1回入力される水平同期信号Hsynkのパルスを水平クロックHckに同期して順次シフトし、各画素の表示画像データの取り込み、および読み取り画像データの出力のタイミング信号を充電電圧出力回路35、および読み取り回路36に出力するようになっている。
【0031】
また、充電電圧出力回路35は、ラインメモリ35a、およびD/Aコンバータ(ディジタル−アナログ変換器)35bが設けられて構成されている。
【0032】
上記ラインメモリ35aは、シフトレジスタ34からのタイミング信号に応じて、1水平走査ライン分の各画素ごとの表示画像データを保持するようになっている。
【0033】
D/Aコンバータ35bは、ラインメモリ35aに保持されている表示画像データに応じたソース電圧Vs (例えば0〜6V)をソースライン22に出力し、透明画素電極24と透明対向電極15との間、またはフォトダイオード25に所定の電荷を蓄積するようになっている。
【0034】
一方、読み取り回路36は、A/Dコンバータ(アナログ−ディジタル変換器)36aと、ラインメモリ36bとが設けられて構成されている。
【0035】
A/Dコンバータ36aは、ソースライン22に接続され、原稿からの反射光によるフォトダイオード25の露光量を検出し、各画素ごとの読み取り画像データを出力するものである。より詳しくは、例えばあらかじめD/Aコンバータ35bから出力された所定の電圧(例えば5〜6V)によってフォトダイオード25に蓄積された電荷が原稿からの反射光の露光によって放電された後、この放電された電荷を補充する際にその補充に要した電荷の量を検出し、これに対応するディジタルデータを出力するようになっている。なお、このように電荷の補充に要した電荷の量を検出するものに限らず、上記放電後のフォトダイオード25の両端の電圧を検出するなどしてもよい。
【0036】
ラインメモリ36bは、A/Dコンバータ36aから出力された1水平走査ライン分の各画素ごとの読み取り画像データを一旦保持し、シフトレジスタ34からのタイミング信号に応じて順次出力するようになっている。
【0037】
(3)アクティブマトリクスパネル13の具体的な構成と製造方法
アクティブマトリクスパネル13は、例えば図3および図4に示すように、ガラス基板12上に透明画素電極24、フォトダイオード25、TFT(L) 26、およびTFT(D) 27等が配置されて構成されている。
【0038】
上記フォトダイオード25は、半導体層25aと25bとから構成されている。
【0039】
また、TFT(L) 26、およびTFT(D) 27は、ソース電極26a・27a、ゲート電極26b・27b、ドレイン電極26c・27c、半導体層26d・27d、オーミック層26e・27e、およびゲート絶縁膜43から構成されている。なお、図3においては、便宜上ゲート絶縁膜43は省略されて描かれている。上記ソース電極26a・27a、およびゲート電極26b・27bは、それぞれソースライン22またはゲートライン23に形成された凸部により構成されている。
【0040】
上記のようなアクティブマトリクスパネル13は、例えば図5に示すようにして製造される。
【0041】
(a)ガラス基板12上にスパッタ法で100nmのクロム層41を堆積する。
【0042】
(b)エッチングにより上記クロム層41をパターニングして、ゲート電極26b・27b、および遮光電極28を形成する。上記ゲート電極26b・27bは、図示しない断面においてゲートライン23を構成している。また、遮光電極28は、フォトダイオード25のアノード側の配線パターンを構成している。
【0043】
(c)ガラス基板12上にスパッタ法で100nmの透明電極であるITO層42を堆積する。
【0044】
(d)エッチングによりITO層42をパターニングして、透明画素電極24を形成する。
【0045】
(e)プラズマCVD法でSiNX (例えばSi N )またはSiO などから成る400nmのゲート絶縁膜43を堆積した後、エッチングにより遮光電極28の上方の部分、および透明画素電極24におけるドレイン電極26cとのコンタクト部24aの上方の部分を除去する。
【0046】
(f)プラズマCVD法で100nmの非晶質シリコン(a−Si)層を堆積し、エキシマレーザーを用いた結晶化により多結晶シリコン(p−Si)層を形成した後、エッチングによりパターニングして、TFT(L) 26およびTFT(D)27用の半導体層26d・27d、並びにフォトダイオード25用の半導体層25aを形成する。
【0047】
また、上記半導体層26dは、イオン注入やイオンシャワーによりリン等の不純物を注入してnチャネルに形成する一方、半導体層27d、および半導体層25aは、ボロン等の不純物を注入してpチャネルに形成する。なお、この場合において、不純物を選択的に注入する代わりに、nチャネルの半導体層26dと、pチャネルの半導体層27dおよび半導体層25aとを2回に分けて作り分けても良い。
【0048】
(g)上記半導体層26d…と同様に、半導体層26d・27dにおけるソース領域およびドレイン領域の上に50nmのオーミック層26e・27eを形成する。また、半導体層25aの上にはn+ のp−Siによるオーミック層25bを形成してフォトダイオード25を構成する。
【0049】
(h)スパッタ法で700nmのアルミニウム層を堆積した後、エッチングによりパターニングして、ソース電極26a・27a、ドレイン電極26c・27cを形成し、TFT(L) 26およびTFT(D) 27を構成する。
【0050】
上記ソース電極26a・27aは、図示しない断面においてソースライン22を構成している。また、TFT(L) 26のドレイン電極26cは前記透明画素電極24のコンタクト部24aに接続される一方、TFT(D) 27のドレイン電極27cはフォトダイオード25のオーミック層25bに接続される。
【0051】
最後に、ソース電極26a、ドレイン電極26c、および半導体層26d等の上方にパッシベイション膜44を形成する。
【0052】
なお、上記の製造方法においては、主として表示・読み取り部21について説明したが、特に上記のように多結晶シリコンプロセスを用いる場合には、駆動回路部31を構成するトランジスタや配線等も、同一のプロセスで同時に作り込むことも容易にできる。一方、アモルファスシリコンプロセスを用いる場合には、ドライバICをガラス基板12上に直接実装したり、フレキシブル基板を用いて実装したりして、駆動回路部31を構成するなどしてもよい。
【0053】
(4)画像表示時の動作
水平同期信号Hsynkのパルスがシフトレジスタ34に入力された後、水平クロックHckに同期して各画素ごとの表示画像データがラインメモリ35aに入力されると、ラインメモリ35aは1水平走査ライン分の表示画像データを順次保持し、D/Aコンバータ35bは各表示画像データに応じた電圧を各ソースライン22に出力する。
【0054】
また、シフトレジスタ32に、垂直同期信号Vsynkのパルスが入力された後、垂直クロックVck(水平同期信号Hsynk)が入力されるとともに、TFT制御回路33に、TFT(L) 26の選択を指示するTFT選択信号が入力されると、TFT制御回路33は、1水平走査ライン目に対応するゲートライン23に電圧VL (正)の駆動パルスを出力する。
【0055】
そこで、上記ゲートライン23に接続されている各TFT(L) 26がオン状態になり、各透明画素電極24と透明対向電極15との間に、D/Aコンバータ35bから出力される電圧に応じた電荷が蓄積されて電界が形成される。すなわち、各透明画素電極24に対応する部分の液晶層14が、バックライト18からの光の偏光面を回転させ、各表示画像データに応じた輝度の透光状態になる。この状態は次のフィールドで同じゲートライン23に再度駆動パルスが印加されるまで保持される。
【0056】
なお、上記のように、表示画像データに応じた電圧を各ソースライン22に同時に出力せず、水平クロックHck等に同期して、1水平走査ライン内の各画素ごとに順次出力するようにしてもよい。
【0057】
以下、水平同期信号Hsynkが入力されるごとに各水平走査ラインについて同様の動作が行われることにより、1画面分の画像が表示される。
【0058】
(5)画像読み取り時の動作
液晶表示装置に原稿が載置され、タッチパネルユニット19によって原稿の載置が検出された状態で、図示しない画像読み取りスイッチが操作されると、下記表1および以下に示すようにして原稿画像の読み取りが行われる。
【表1】
Figure 2004070316
(a)上記画像表示時と同じ動作により、図6(a)に示すように、縦横に1つおきの画素P1に対応する部分の液晶層14が透光状態にされる一方、画素P1に隣接する画素P2に対応する部分の液晶層14が遮光状態にされる。
【0059】
すなわち、TFT制御回路33にTFT(L) 26の選択を指示するTFT選択信号が入力され、TFT制御回路33から、ゲート電圧Vg =VL (正)が各ゲートライン23に順次出力されて、各TFT(L) 26が順次オン状態になるとともに、上記ゲート電圧Vgの出力と同期して、D/Aコンバータ35bから、画素P1に関しては、最大輝度に対応するソース電圧Vs =VsLmax 、画素P2に対しては、最低輝度に対応するソース電圧Vs=VsLmin がソースライン22に出力され、透明画素電極24と透明対向電極15との間に電荷が蓄積され、または放電されて、画素P1の液晶層14だけが透光状態になる。
【0060】
(b)上記画像表示時とはゲート電圧Vg およびソース電圧Vs が異なる動作によって、画素P1に対応するフォトダイオード25に所定の電荷が蓄積される。
【0061】
すなわち、TFT制御回路33にTFT(D) 27の選択を指示するTFT選択信号が入力され、TFT制御回路33から、ゲート電圧Vg =VD (負)がゲートライン23に出力されてTFT(D) 27がオン状態になるとともに、表示画像データとして、フォトダイオード25に印加する所定のソース電圧Vs =VsDに対応したデータがラインメモリ35aに入力されて、D/Aコンバータ35bから、上記所定のソース電圧Vs =VsD がソースライン22に出力される。そこで、フォトダイオード25は逆バイアスが印加された状態となり、所定の電荷が蓄積される。
【0062】
また、バックライト18は、少なくともこの時点までに消灯される。
【0063】
ここで、画素P2に対応するフォトダイオード25にも同様に電荷を蓄積するようにして、制御の簡素化を図ってもよい。一方、画素P1だけに電荷を蓄積するようにすることにより、電荷の蓄積に要する時間を短縮することができる。後者は、より詳しくは、例えばシフトレジスタ32に代えて、それぞれ奇数番目または遇数番目のゲートライン23に接続され、画像の表示時に位相が半周期だけずれた垂直同期信号Vsynkが入力される2つのシフトレジスタを設け、フォトダイオード25への電荷の蓄積時には一方のシフトレジスタだけに垂直同期信号Vsynkを入力するようにすればよい。
【0064】
(c)次に、バックライト18が所定時間点灯されると、バックライト18から発せられた光が画素P1の部分の液晶層14だけを介して原稿に照射され、その反射光によって画素P1のフォトダイオード25が露光される。
【0065】
そこで、フォトダイオード25には、入射された光量に応じて、蓄積された電荷を相殺する電荷が発生し、蓄積電荷量が減少する。すなわち原稿画像の明度が高い(濃度が薄い)部分ほど、蓄積電荷量が多く減少する一方、明度が低い(濃度が濃い)部分では、蓄積電荷量はあまり減少しない。
【0066】
上記のように、画素P1の部分の液晶層14だけを介して原稿にバックライト光を照射することにより、原稿画像における隣接する画素からの反射光がフォトダイオード25に入射することがないので、隣接する画素とのクロストークが低減され、解像度が向上する。
【0067】
(d)バックライト18が消灯された後、上記(b)と同様に、TFT制御回路33からゲートライン23にゲート電圧Vg =VD (負)が出力されて、TFT(D) 27がオン状態になる。なお、このときには、充電電圧出力回路35のD/Aコンバータ35bの出力はハイインピーダンス状態に保たれる。
【0068】
そこで、A/Dコンバータ36aは、フォトダイオード25の蓄積電荷の減少量に応じた読み取り画像データをラインメモリ36bに出力し、ラインメモリ36bは、1水平走査ライン分の各画素ごとの読み取り画像データを一旦保持し、シフトレジスタ34からのタイミング信号に応じて、順次上記読み取り画像データを出力する。
【0069】
ここで、画素P2に関しては、不定な画像データが出力されることになるが、全ての画素について画像データを出力し、後のデータ処理によって画素P1についての画像データだけを抽出するようにしてもよいし、TFT制御回路33から、画素P1に対応するゲートライン23だけに駆動パルスが出力されるようにしたり、画素P1に関してだけ、読み取り回路36で選択的に上記A/D変換や画像データの保持、出力が行われるようにしてもよい。
【0070】
(e)画素P1に隣接する3つの画素について、それぞれ上記(a)〜(d)の動作が繰り返されることにより、全ての画素についての原稿画像の読み取りが行われる。
【0071】
なお、上記の例では、図6(a)に示すように1つおきの画素P1の組ごとに原稿画像を読み取る例を示したが、例えば画素密度等に応じて、図6(b)に示すように2つおき、またはそれ以上の画素おきの画素P1の組ごとに読み取るようにして、一層、隣接する画素とのクロストークを低減し得るようにしてもよい。また、図6(c)に示すように、1つの画素P1ごとに読み取り動作を繰り返すようにしてもよい。この場合には読み取り動作の繰り返しが多くなるので原稿画像全体の読み取りに要する時間が多少長くなるが、画素密度が高い場合でも他の画素とのクロストークをほとんど防止して解像度を確実に高めることが容易にできる。さらに、図6(d)(e)に示すように、1本のソースライン22またはゲートライン23に添った1ライン分の画素の組ごとに読み取るようにしたり、図6(f)(g)に示すように、1本以上おきのソースライン22またはゲートライン23に添った複数ライン分の画素の組ごとに読み取るようにしたりしてもよい。これらの場合には、上記ソースライン22またはゲートライン23に垂直な方向のクロストークが防止されるので、解像度をある程度高くするとともに、読み取り速度も比較的速くすることができる。
【0072】
また、上記の例では、液晶層14として誘電異方性が負のものを用いるとともに、偏光フィルタ層11と偏光フィルタ層17とを、一方の偏光フィルタ層の偏光方向と液晶の配向方向とが互いに平行で、かつ、両偏光フィルタ層11・17の偏光方向が互いに直交する方向(クロスニコル)に配置することにより、電界が作用したときに液晶層14が透光状態になる例を示したが、誘電異方性が正の液晶を用いるとともに、偏光フィルタ層11と偏光フィルタ層17とを、液晶の配向方向、および両偏光フィルタ層11・17の偏光方向が互いに平行な方向(パラニコル)になるように配置しても同様である。
【0073】
このように電界が作用したときに液晶層14が透光状態になるように構成する場合には、透明画素電極24およびフォトダイオード25に印加する電圧VsLmax とVD とを等しく設定することもでき、特に、これらのソース電圧Vs をD/Aコンバータ35bによらずに所定の電圧源から直接供給する場合などには、電圧源の種類を減らして回路の簡素化が容易になるなどの利点がある。
【0074】
一方、誘電異方性が負の90°のツイストネマティック液晶を用いるとともに、偏光フィルタ層11と偏光フィルタ層17とを、偏光方向が平行な方向(パラニコル)になるように配置するか、または、誘電異方性が正の液晶を用いるとともに、偏光フィルタ層11と偏光フィルタ層17とを、偏光方向が直交する方向(クロスニコル)に配置するようにしてもよい。すなわち、この場合には、液晶層14は、電界が作用していないときに透光状態になるので、上記ソース電圧Vs =VsLmax に代えてVs =VsLmin を印加し、透明画素電極24と透明対向電極15との間に蓄積されている電荷を放電させるようにすればよい。
【0075】
また、バックライト18は露光時以外には消灯する例を示したが、点灯状態でもフォトダイオード25に電荷を十分蓄積させ得る場合には、点灯したままにするようにしてもよい。ただし、この場合には、各TFT(D) 27がオフ状態になりしだい放電が始まるので、それぞれオフ状態になった時点から等しいディレイタイムで、読み出しを行うか、または一旦液晶層14を遮光状態にするなどして、各フォトダイオード25の露光時間が同じになるようにする必要があるが、バックライト18を点灯、消灯させる場合に比べて、露光時間の正確な制御が容易になる。
【0076】
さらに、互いに隣接しない画素の組ごとに、下記表2に示すように、フォトダイオード25に電荷を蓄積させた後に、液晶層14を透光状態にするようにしてもよい。また、この場合にも、液晶層14の遮光効果が十分であれば、バックライト18を点灯したままにしてもよい。ただし、その場合には、上記の場合のように各フォトダイオード25の露光時間が同じになるようにする必要がある。一方、バックライト18を消灯した状態でフォトダイオード25に電荷を蓄積する場合において、載置された原稿の背面から透過する光の影響があまりない場合には、同表に示すようにフォトダイオード25に電荷を蓄積する際に液晶層14を遮光状態にしておく必要は必ずしもない。
【表2】
Figure 2004070316
【0077】
また、上記各構成材料や、製造プロセスにおける各工程の順序、プロセス条件等は、一例であり、これらに限定するものではない。
【0078】
(実施の形態2)
画像読み取り機能付き液晶表示装置を構成するアクティブマトリクスパネル13の他の例として、遮光電極28上にTFT(L) 26およびTFT(D) 27が形成されるとともに、半導体層26d・27dの上方にゲート電極26b・27bが設けられたスタガ型のTFTが用いられる例を説明する。なお、以下、前記実施の形態1と同一の機能を有する構成要素については、同一の番号を付して詳細な説明を省略する。
【0079】
ガラス基板12上には、図7および図8に示すように、遮光電極28が形成され、その上に、例えばSiO から成る絶縁膜29を介して、TFT(L) 26またはTFT(D) 27の半導体層26d・27dが形成されている。なお、フォトダイオード25の半導体層25aは、実施の形態1と同様に遮光電極28上に直接形成され、遮光電極28がアノード側の配線パターンを構成するようになっている。
【0080】
半導体層26d・27dの上方には、オーミック層26e・27e、ソース電極26a・27a、およびドレイン電極26c・27cが形成され、さらに、ゲート絶縁膜43を介して、ゲート電極26b・27bが形成されている。
【0081】
このように遮光電極28によってフォトダイオード25の配線パターンを構成することにより、通常の液晶表示装置と同じ工程で画像読み取り機能を備えた液晶表示装置を製造することができるので、製造コストの低減を容易に図ることができる。
【0082】
(実施の形態3)
TFT(L) 26、およびTFT(D) 27がともにnチャネルのTFTに形成され、TFT(L) 26のゲートの閾値電圧VL0がTFT(D) 27のゲートの閾値電圧VD0よりも高く設定されている例を説明する。
【0083】
すなわち、VD0<Vg <VL0であるゲート電圧Vg がゲートライン23に印加された場合には、TFT(D) 27だけがオン状態になる一方、VL0<Vg であるゲート電圧Vg が印加された場合には、TFT(L) 26、およびTFT(D) 27がともにオン状態になるようになっている。このような閾値電圧の設定は、半導体層26d・27dにリン等の不純物を注入する際に、その濃度を調節するなど、公知の種々の方法により行うことができる。
【0084】
上記のようなTFT(L) 26およびTFT(D) 27を備えた画像読み取り機能付き液晶表示装置は、下記表3および以下に示すようにして原稿画像の読み取りが行われる。
【表3】
Figure 2004070316
(a)VL0<Vg であるゲート電圧Vg がゲートライン23に出力されると、TFT(L) 26がオン状態になり、その時にソースライン22に出力されているソース電圧Vs =VsLmax またはVsLmax によって、透明画素電極24と透明対向電極15との間に電荷が蓄積され、または放電されて、画像を読み取る画素P1に対応する部分の液晶層14が透光状態にされる一方、他の画素P2に対応する部分の液晶層14が遮光状態にされる。
【0085】
また、その際にはTFT(D) 27もオン状態になり、フォトダイオード25にも同様にソース電圧Vs =VsLmax によって電荷が蓄積されるので、VsLmax =VsDに設定する場合には、次のフォトダイオード25だけに電荷を蓄積するステップを省略することができる。
【0086】
(b)VD0<Vg <VL0であるゲート電圧Vg がゲートライン23に出力されると、TFT(D) 27だけがオン状態になるので、上記ソース電圧Vs =VsLmaxとは異なる電圧VsDにより、実施の形態1と同様に、少なくとも画像を読み取る画素P1に対応するフォトダイオード25への所定の電荷の蓄積が行われる。
【0087】
また、バックライト18は、少なくともこの時点までに消灯される。
【0088】
(c)次に、Vg <VD0であるゲート電圧Vg がゲートライン23に出力され、TFT(L) 26およびTFT(D) 27が何れもオフ状態になるとともに、バックライト18が所定時間点灯されると、バックライト18から発せられた光が液晶層14を介して原稿に照射され、反射光によってフォトダイオード25が露光され、フォトダイオード25は原稿画像の濃度に応じた蓄積電荷量になる。
【0089】
(d)バックライト18が消灯された後、上記(b)と同様に、VD0<Vg <VL0であるゲート電圧Vg がゲートライン23に出力され、TFT(D) 27だけがオン状態になって、読み取り画像データが得られる。
【0090】
なお、この実施の形態3においても、前記実施の形態1で説明したように、電荷の蓄積時と同じタイミングで画像データの読み出しを行うことにより各フォトダイオード25の露光時間が同じになるようにして、バックライト18を点灯したままにするようにしてもよい。
【0091】
また、実施の形態3のような構成では、画像の表示時、すなわちTFT(L) 26をオン状態にする際には、必ずTFT(D) 27もオン状態になるが、通常、フォトダイオード25のアノード側の電位を接地電位にしておけば、フォトダイオード25には逆バイアスの電圧が印加されるだけで、ほとんど電流が流れないので、表示画像に対する影響はほとんどない。
【0092】
このようにフォトダイオード25に逆バイアスの電圧が印加されるようにすれば、画像の表示時にフリッカレスにして画質の向上を図るために、ソース電圧Vs の極性を1水平走査期間ごとに反転させたり、互いに隣り合うソースライン22ごとに反転させる公知の手法を適用することも可能である。すなわち、この場合には、各画素のフォトダイオード25ごとに、印加されるソース電圧Vs に応じて逆バイアスになるように接続したり、図9に示すように、ソース電圧Vs が正負何れの場合でも逆バイアスになるようにフォトダイオード25を接続したりすればよい。
【0093】
なお、フォトダイオード25のアノード側に負の電圧を印加することにより、表示の応答速度の向上に寄与させることも可能である。
【0094】
また、図10に示すように、切り換えスイッチ51を設けて、画像の表示時にはフォトダイオード25のアノード側にソース電圧Vs を印加するようにすれば、理論的にも表示画像に対する影響を皆無にすることができる。なお、この場合、フォトダイオード25のアノード側に接続される配線を各ソースライン22ごとに独立して設けるか、または、すべてのアノード側の配線を共通にする場合には、充電電圧出力回路35からは各ソースライン22に順次択一的にソース電圧Vs を印加する一方、他のソースライン22はハイインピーダンス状態になるようにすればよい。
【0095】
また、上記各実施の形態では、透明対向電極15が対向ガラス基板16に形成されている例を示したが、これに限らず、例えば図11に模式的に示すように、同一の基板上に透明画素電極24と透明対向電極15とが設けられる、いわゆる面内スイッチング方式(IPS)の液晶表示装置にも同様に適用することができる。この場合、上記透明対向電極15をフォトダイオード25のアノード側の配線として用いるようにしてもよい。
【0096】
また、画像の読み取り時における透明画素電極24と透明対向電極15との間や、フォトダイオード25への電荷の蓄積は、通常の画像表示時と異なり、全画素に同一の電圧を印加して行うので、すべてのゲートライン23に同時に駆動パルスを出力して電荷を蓄積させるようにしてもよい。
【0097】
また、受光素子としては、フォトダイオード25に限らず、電荷蓄積型の種々の受光素子が適用可能である。さらに、電荷蓄積型以外のフォトセンサを用いても、同様に原稿画像を読み取ることはできる。この場合には、露光に先立って電荷を蓄積するステップは不要であるとともに、A/Dコンバータ36aとして、受光素子の両端の電圧を検出するものや、受光素子に流れる電流を検出するものなどを用いることができる。
【0098】
また、画像の表示、および読み取りは、それぞれ画面の全面にわたって行うものに限らず、表示領域と読み取り領域とに分けて、画像の表示と読み取りとを同時に行い得るようにしてもよい。すなわち、前述のようにバックライト18を常時点灯させ得るように構成する場合や、バックライト18の消灯時間が短く設定される場合などには、各領域ごとに、前記画像表示動作、または画像読み取り動作を行わせることにより、画像の表示と読み取りとを行わせることができる。さらに、上記画像の読み取り領域は、あらかじめ設定してもよいし、タッチパネルユニット19によって原稿の載置が検出された領域を読み取り領域にするなどしてもよい。
【0099】
(実施の形態4)
カラー画像の表示、および読み取りができる液晶表示装置の例を説明する。
【0100】
この液晶表示装置は、図12に示すように、対向ガラス基板16と透明対向電極15との間に、各透明画素電極24に対応して赤、緑、または青の光を透過させる領域が形成されたマイクロカラーフィルタ61を備えている。その他の構成は、前記モノクロームの液晶表示装置(実施の形態1、実施の形態2、または実施の形態3)と同様である。
【0101】
このように構成されることによって、前記モノクロームの液晶表示装置と同じ動作により、カラー画像の表示、および読み取りが行われる。すなわち、表示画像データとして、それぞれ赤、青、または緑の画像データが入力されると、加法混色によりカラー画像が表示される。また、各透明画素電極24ごとに、マイクロカラーフィルタ61を介して、赤、青、または緑の光が原稿に照射され、原稿画像における各色の成分に応じた反射光量が検出されるので、カラーの画像データが読み取られる。
【0102】
このようなカラーの液晶表示装置を構成する場合でも、前記モノクロームの液晶表示装置と同様に、TFT(L) 26とTFT(D) 27とが共通のソースライン22およびゲートライン23によって制御され、TFT(D) 27専用のゲートライン等を必要としないので、画像の有効表示面積を大きくして、高い視認性を得ることができる。また、実施の形態1で説明したように、1または2以上おきの画素の組ごとや、1つの画素ごと、1ライン分の画素の組ごと、1または2ライン以上おきの画素の組ごとにバックライト18からの光を照射して原稿画像を読み取ることにより、隣接する画素とのクロストークを低減することができる。
【0103】
なお、この液晶表示装置においては、各3つの透明画素電極24を透過する光の加法混色によって、所定の色の1つの画素(カラー画素)が構成される。そこで、各透明画素電極24に対応する画素(単体画素)の画素密度がモノクロームの液晶表示装置における画素密度と同じである場合(例えば透明画素電極24の大きさが同じ場合)には、カラー画素の画素密度(実質的な表示および読み取りの画素密度)は、モノクロームの液晶表示装置における画素密度の1/3になる。
【0104】
(実施の形態5)
カラー画素の画素密度が単体画素の画素密度と等しい場合、すなわち、例えば透明画素電極24の大きさがモノクロームの液晶表示装置と同じ場合であっても、モノクロームの液晶表示装置における画素密度と同じカラー画素の画素密度が得られる液晶表示装置の例を説明する。
【0105】
この液晶表示装置は、図13に示すように、バックライト18が、それぞれ赤、青、または緑の単色光を発する単色光源18a〜18cを備えて構成されている。これらの単色光源18a〜18cは、図示しない制御部によって、それぞれ独立して点灯、消灯が制御されるようになっている。その他の構成は、前記モノクロームの液晶表示装置と同様である。
【0106】
以下、画像表示時の動作、および画像読み取り時の動作について説明する。
【0107】
(1)画像表示時の動作
赤、青、および緑の単色光源18a〜18cが、順次選択的に点灯し、各点灯期間に、それぞれ赤、青、または緑の表示画像データに基づいて、前記モノクロームの画像表示装置と同じ表示動作が行われる。すなわち、各単体画素ごとに、時分割で赤、青、および緑の成分が表示され、視覚の残像効果によりカラー画像の表示が行われる。このように、単色光源18a〜18cによって時分割で各色の画像を表示することにより、1つの単体画素をカラー画素として作用させることができ、カラー画素の画素密度を単体画素の画素密度と等しくすることができる。
【0108】
(2)画像読み取り時の動作
赤、青、および緑の単色光源18a〜18cが順次用いられ、各単色光源18a…ごとに、前記モノクロームの液晶表示装置と同じ読み取り動作が行われることにより、それぞれ原稿画像における各色の成分の画像データが読み取られる。より詳しくは、まず、赤の単色光源18aが用いられ、赤の光が、互いに隣接しない画素の組ごとの透明画素電極24を介して原稿に照射され、原稿画像における赤の成分に応じた反射光量が検出される。次に、青の単色光源18bが用いられて、青の成分の画像が読み取られ、さらに緑の単色光源18cが用いられて、緑の成分の画像が読み取られる。このように、単色光源18a〜18cについて前記読み取り動作が3回繰り返されることにより、カラーの画像データが読み取られる。このように、単色光源18a〜18cを順次用いることによって、各単体画素ごとに赤、青、および緑の成分の画像が読み取られるので、マイクロカラーフィルタを用いる場合に比べて、3倍の画素密度でカラー画像を読み取ることができる。
【0109】
なお、各色の光ごとに、互いに隣接しない画素の組ごとの読み取りを行うのに代えて、各画素の組ごとに、赤、青、および緑の光を順次照射して読み取り、これを画素の組の数だけ繰り返すようにしてもよい。
【0110】
また、前記モノクロームの液晶表示装置と同様に、TFT(L) 26とTFT(D) 27とが共通のソースライン22およびゲートライン23によって制御され、TFT(D) 27専用のゲートライン等を必要としないことにより、画像の有効表示面積を大きくして、高い視認性を得ることができるが、TFT(D) 27専用のゲートライン等を設ける場合でも、画素密度を高くする効果は同様に得られる。しかも、このように画素密度が高くても、互いに隣接しない画素の組ごとに各単色光源18a〜18cの光を照射して原稿画像を読み取ることにより、確実に隣接画素のクロストークを低減して解像度を高くすることができる。
【0111】
(実施の形態6)
マイクロカラーフィルタを備え、かつ、読み取り画素密度の高い液晶表示装置の例を説明する。
【0112】
この液晶表示装置は、図14に示すように、対向ガラス基板16と透明対向電極15との間に、各透明画素電極24に対応して赤、緑、または青の光を透過させてカラー画像の表示を行うための表示用領域61aと、全ての色の光を透過させて原稿を照明するための照明用領域61bとが形成されたマイクロカラーフィルタ61を備えている。
【0113】
また、透明対向電極15は、上記マイクロカラーフィルタ61の表示用領域61aまたは照明用領域61bに対応する領域が、それぞれ互いに接続された表示用対向電極15aと照明用対向電極15bとに分割されている。上記照明用対向電極15bは、図示しない制御回路によって制御されるスイッチ62により、表示用対向電極15aに接続されるか、またはハイインピーダンス状態になるようになっている。なお、必ずしも表示用対向電極15aに接続されなくても、所定の電位に保たれるようにしてもよい。
【0114】
一方、ガラス基板12上に形成された透明画素電極24は、図15および図16に示すように、前記モノクロームの液晶表示装置における透明画素電極24と同様にTFT(L) 26に接続された表示用画素電極24aと、ソースライン22に接続された照明用画素電極24bとに分割されている。
【0115】
さらに、バックライト18は、前記実施の形態5と同様に、それぞれ赤、青、または緑の単色光を発する単色光源18a〜18cを備えて構成されている。
【0116】
その他の構成は、前記モノクロームの液晶表示装置と同様である。
【0117】
以下、画像表示時の動作、および画像読み取り時の動作について説明する。
【0118】
(1)画像表示時の動作
画像表示時には、赤、青、および緑の単色光源18a〜18cが同時に点灯され、白色光源として作用する。また、スイッチ62は開いて照明用対向電極15bがハイインピーダンス状態に保たれ、照明用画素電極24bの電位、すなわちソースライン22の電位に係らず、照明用対向電極15bと照明用画素電極24bとの間に電荷が蓄積されないようにされて、常にバックライト18からの光が遮光されるように制御される。なお、液晶層14に電圧が印加されていないときに光が透過状態になるノーマリホワイトの液晶表示装置を構成する場合には、照明用対向電極15bをハイインピーダンス状態ではなく、絶対値が十分大きな所定の電圧が印加されるようにすればよい。
【0119】
この状態で、前記実施の形態4と同じ動作が行われることにより、カラー画像の表示が行われる。すなわち、画素における照明用画素電極24bの部分に入射する光が常に遮光される点を除き、実施の形態4と同じ作用によって、各表示用画素電極24a、液晶層14、およびマイクロカラーフィルタ61の表示用領域61aを透過する光の加法混色によりカラー画像が表示される。
【0120】
この液晶表示装置においては、画素における照明用画素電極24bの部分が遮光状態になるために、開口率が若干低下するが、実施の形態5の液晶表示装置が時分割により表示が行われるのに対して、各単体画素は常に画像データに応じた発光状態になるので、フリッカを生じることなくフレーム周期を所望の長さに設定することができる。
【0121】
(2)画像読み取り時の動作
画像の読み取り時には、下記表4〜6に示すように、前記モノクロームの液晶表示装置の動作に比べて以下の点が異なる動作が行われる。ただし、原稿の照明に関しては、実施の形態5と同様に、赤、青、および緑の単色光源18a〜18cが順次用いられる。
【表4】
Figure 2004070316
【表5】
Figure 2004070316
【表6】
Figure 2004070316
【0122】
すなわち、前記表1〜3において透明画素電極24と透明対向電極15との間に電荷が蓄積されるステップでは、ソース電圧Vs =VsLmin がソースライン22に出力され、表示用画素電極24aと表示用対向電極15aとの間の電荷が放電されて、画素における表示用画素電極24aの部分は遮光状態にされる。これにより、マイクロカラーフィルタ61における表示用領域61aの赤、青、または緑の光だけを透過させる作用は、画像の読み取りには影響しなくなる。
【0123】
また、原稿からの反射光によってフォトダイオード25が露光されるステップでは、照明用対向電極15bがスイッチ62を介して表示用対向電極15aに接続されるとともに、最大輝度に対応するソース電圧Vs =VsLmax が、ソースライン22を介して照明用画素電極24bに印加され、互いに隣接しない画素の組における照明用画素電極24bの部分が透光状態になる。そこで、マイクロカラーフィルタ61の照明用領域61bは前記のように全ての色の光を透過させるようになっているので、赤、青、または緑の何れの単色光源18a〜18cから発せられた単色光も、そのまま原稿に照射される。それゆえ、前記実施の形態5と同様に、赤、青、および緑の単色光源18a〜18cが順次用いられ、各単色光源18a…ごとに、前記モノクロームの液晶表示装置と同じ読み取り動作が行われることにより、それぞれ原稿画像における各色の成分の画像データが読み取られる。
【0124】
上記のように、画像の表示時には、マイクロカラーフィルタを用いた3つの単体画素の加法混色によりカラー画像を表示する一方、画像の読み取り時には、各単体画素ごとに、赤、青、および緑の単色光源18a〜18cを用いて各色の成分を読み取ることにより、表示時の3倍の画素密度で原稿画像を読み取ることができる。
【0125】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0126】
すなわち、単一の画素ごと、または互いに隣接しない画素の組ごとに、液晶を透過状態にし、バックライトの光を原稿に照射して原稿画像を読み取ることにより、読み取り画素密度が高い場合でも、隣接する画素間でのクロストークを低減して、解像度を高くすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の画像読み取り機能付き液晶表示装置の外観構成を示す斜視図である。
【図2】実施の形態1のアクティブマトリクスパネル13の回路構成を示す説明図である。
【図3】実施の形態1のアクティブマトリクスパネル13の具体的な構成を示す平面図である。
【図4】図3のA−A矢視およびB−B矢視断面図である。
【図5】実施の形態1のアクティブマトリクスパネル13の製造方法を示す説明図である。
【図6】実施の形態1の画像読み取り機能付き液晶表示装置において1回の露光工程で原稿画像が読み取られる画素の配置を示す説明図である。
【図7】実施の形態2のアクティブマトリクスパネル13の具体的な構成を示す平面図である。
【図8】図6のA−A矢視およびB−B矢視断面図である。
【図9】実施の形態3の画像読み取り機能付き液晶表示装置の変形例(フォトダイオード25の他の接続例)を示す回路図である。
【図10】実施の形態3の画像読み取り機能付き液晶表示装置の他の変形例(フォトダイオード25のアノード側にソース電圧を印加する例)を示す回路図である。
【図11】面内スイッチング方式の液晶表示装置を構成した場合の例を示す説明図である。
【図12】実施の形態4の画像読み取り機能付き液晶表示装置の外観構成を示す斜視図である。
【図13】実施の形態5の画像読み取り機能付き液晶表示装置の外観構成を示す斜視図である。
【図14】実施の形態6の画像読み取り機能付き液晶表示装置の外観構成を示す斜視図である。
【図15】実施の形態6のアクティブマトリクスパネル13の具体的な構成を示す平面図である。
【図16】図14のA−A矢視およびB−B矢視断面図である。
【符号の説明】
11  偏光フィルタ層
12  ガラス基板
13  アクティブマトリクスパネル
14  液晶層
15  透明対向電極
15a  表示用対向電極
15b  照明用対向電極
16  対向ガラス基板
17  偏光フィルタ層
18  バックライト
18a  赤の単色光源
18b  青の単色光源
18c  緑の単色光源
19  タッチパネルユニット
21  表示・読み取り部
22  ソースライン
23  ゲートライン
24  透明画素電極
24a  表示用画素電極
24b  照明用画素電極
25  フォトダイオード
26  TFT(L)
27  TFT(D)
28  遮光電極
31  駆動回路部
32  シフトレジスタ
33  TFT制御回路
34  シフトレジスタ
35  充電電圧出力回路
35a  ラインメモリ
35b  D/Aコンバータ
36  読み取り回路
36a  A/Dコンバータ
36b  ラインメモリ
61  マイクロカラーフィルタ
61a  表示用領域
61b  照明用領域
62  スイッチ
71  制御部
P1  画素
P2  画素

Claims (10)

  1. 画像信号を伝達する複数のソースラインと、
    上記ソースラインと交差する方向に設けられ、走査信号を伝達する複数のゲートラインと、
    ソースラインとゲートラインとの各交差部に対応して設けられた画素電極と、
    各画素電極に接続されるとともに、ソースライン、およびゲートラインに接続された第1のトランジスタと、
    画素電極に対向して設けられた対向電極と、
    画素電極と対向電極との間に設けられた液晶と、
    各画素電極に対応して設けられ、原稿からの反射光量を検出する受光素子と
    を備えた画像読み取り機能付き液晶表示装置において、さらに、
    受光素子の一端側に接続されるとともに、上記ソースライン、およびゲートラインに接続された第2のトランジスタと、
    受光素子の他端側に接続された他端側ラインと、
    表示用の光、および原稿の照明用の光を発する背面光源と
    を備えるとともに、
    画像の読み取り時に、単一の画素、または互いに隣接しない画素の組ごとに、上記液晶を透光状態にして、上記背面光源の光を原稿に照射し、原稿からの反射光量を上記受光素子によって検出することにより、原稿画像を読み取るように構成されていることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 請求項1の画像読み取り機能付き液晶表示装置であって、
    上記互いに隣接しない画素の組は、1以上の画素おきの画素の組であることを特徴とする画像読み取り機能付き液晶表示装置。
  3. 請求項1の画像読み取り機能付き液晶表示装置であって、
    上記互いに隣接しない画素の組は、所定の方向に互いに隣接し、かつ、上記所定の方向に垂直な方向に1以上の画素おきの画素の組であることを特徴とする画像読み取り機能付き液晶表示装置。
  4. 請求項1の画像読み取り機能付き液晶表示装置であって、さらに、
    上記画素電極に対応して、それぞれ所定の色の光を透過させる領域が形成されたカラーフィルタを備え、
    画像の表示時には、上記カラーフィルタにおける各色の領域を透過する光の加法混色によりカラー画像を表示し、
    画像の読み取り時には、上記カラーフィルタにおける各色の領域を透過して原稿に照射され、反射された光の光量を検出することによりカラー画像を読み取るように構成されていることを特徴とする画像読み取り機能付き液晶表示装置。
  5. 画素電極と、
    画素電極に対向して設けられた対向電極と、
    画素電極と対向電極との間に設けられた液晶と、
    各画素電極に対応して設けられ、原稿からの反射光量を検出する受光素子と
    を備えた画像読み取り機能付き液晶表示装置において、さらに、
    それぞれ互いに異なる色の光を発する複数の光源を含む背面光源を備え、
    画像の表示時に、上記各背面光源を順次選択的に点灯させて、時分割で各色の画像を表示させることによりカラー画像を表示し、
    画像の読み取り時に、上記各背面光源を順次選択的に点灯させて、単一の画素、または互いに隣接しない画素の組ごとに、各色の光を原稿に照射し、原稿からの各色の光の反射光量を検出することによりカラー画像を読み取るように構成されていることを特徴とする画像読み取り機能付き液晶表示装置。
  6. 画像信号を伝達する複数のソースラインと、
    上記ソースラインと交差する方向に設けられ、走査信号を伝達する複数のゲートラインと、
    ソースラインとゲートラインとの各交差部に対応して設けられた画素電極と、
    各画素電極に接続されるとともに、ソースライン、およびゲートラインに接続された第1のトランジスタと、
    画素電極に対向して設けられた対向電極と、
    画素電極と対向電極との間に設けられた液晶と、
    各画素電極に対応して設けられ、原稿からの反射光量を検出する受光素子と
    受光素子の一端側に接続されるとともに、上記ソースライン、およびゲートラインに接続された第2のトランジスタと、
    受光素子の他端側に接続された他端側ラインと、
    表示用の光、および原稿の照明用の光を発する背面光源と
    を備えた画像読み取り機能付き液晶表示装置を用いた画像読み取り方法であって、
    画像の読み取り時に、単一の画素、または互いに隣接しない画素の組ごとに、上記液晶を透光状態にして、上記背面光源の光を原稿に照射し、原稿からの反射光量を上記受光素子によって検出することにより、原稿画像を読み取るステップを繰り返すことを特徴とする画像読み取り方法。
  7. 請求項6の画像読み取り方法であって、
    上記互いに隣接しない画素の組は、1以上の画素おきの画素の組であることを特徴とする画像読み取り方法。
  8. 請求項6の画像読み取り方法であって、
    上記互いに隣接しない画素の組は、所定の方向に互いに隣接し、かつ、上記所定の方向に垂直な方向に1以上の画素おきの画素の組であることを特徴とする画像読み取り方法。
  9. 請求項6の画像読み取り方法であって、上記画像読み取り機能付き液晶表示装置は、さらに、上記画素電極に対応して、それぞれ所定の色の光を透過させる領域が形成されたカラーフィルタを備え、
    上記カラーフィルタにおける各色の領域を透過する光の加法混色によりカラー画像を表示するステップを含むとともに、
    上記原稿画像を読み取るステップは、上記カラーフィルタにおける各色の領域を透過して原稿に照射され、反射された光の光量を検出することによりカラー画像を読み取るステップであることを特徴とする画像読み取り方法。
  10. 画素電極と、
    画素電極に対向して設けられた対向電極と、
    画素電極と対向電極との間に設けられた液晶と、
    各画素電極に対応して設けられ、原稿からの反射光量を検出する受光素子と、
    それぞれ互いに異なる色の光を発する複数の光源を含む背面光源とを備えた画像読み取り機能付き液晶表示装置を用いた画像読み取り方法であって、
    画像の表示時に、上記各背面光源を順次選択的に点灯させて、時分割で各色の画像を表示させることによりカラー画像を表示するステップと、
    画像の読み取り時に、上記各背面光源を順次選択的に点灯させて、単一の画素、または互いに隣接しない画素の組ごとに、各色の光を原稿に照射し、原稿からの各色の光の反射光量を検出することによりカラー画像を読み取るステップと
    を有することを特徴とする画像読み取り方法。
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JP5179572B2 (ja) * 2008-04-11 2013-04-10 シャープ株式会社 表示装置の駆動回路および表示装置

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