JPH1169755A - ボイスコイルモータ - Google Patents

ボイスコイルモータ

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Publication number
JPH1169755A
JPH1169755A JP21176997A JP21176997A JPH1169755A JP H1169755 A JPH1169755 A JP H1169755A JP 21176997 A JP21176997 A JP 21176997A JP 21176997 A JP21176997 A JP 21176997A JP H1169755 A JPH1169755 A JP H1169755A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bobbin
yoke
center yoke
peripheral surface
permanent magnet
Prior art date
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Application number
JP21176997A
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English (en)
Inventor
Noriyuki Kubota
紀行 久保田
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被駆動機器に取り付けた際に全体の静的バラ
ンスが崩れず、軽微な被駆動機器の場合は外付けのガイ
ドが不要で、コイルの冷却機能を有するボイスコイルモ
ータを提供する。 【解決手段】 センターヨーク13と、往復動自在に配
設され周囲にコイル12が巻回されたボビン11と、コ
イル12を横切る閉ループの磁気回路M1が形成される
ように配設された外部ヨーク15および永久磁石14
と、連結部材16とから構成されるボイスコイルモータ
において、センターヨーク13の外周面とボビン11の
内周面とが、該両面の間に微細な間隙が作り出される関
係に形成され、センターヨーク13のボビン11の内周
面との対向部に、センターヨーク13の外周面とボビン
11の内周面との間に摺動用の気体軸受を形成するため
の空気吹き出し用の複数の給気穴17が配設されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はボイスコイルモータ
に関し、特に精密機械の駆動に使用される高速かつ高精
度なボイスコイルモータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来用いられていたこの種のボイスコイ
ルモータは、一般に図5、図6および図7にて示す構成
のものが採用されていた。即ち図5は第1の従来例のボ
イスコイルモータの模式的断面図であり、図中符号51
はボビン、52aは第1のコイル、52bは第2のコイ
ル、53はセンターヨーク、54aは第1の永久磁石、
54bは第2の永久磁石、55は外部ヨーク、56は連
結部材、M1は磁気回路である。
【0003】第1の従来例のボイスコイルモータは図5
に示すように、外側に配置された円筒形の外部ヨーク5
5と、外部ヨーク55の内側中央部に配置された円柱形
のセンターヨーク53と、これらを連結する連結部材5
6と、センターヨーク53の周囲に往復動自在に配置さ
れた円筒形のボビン51とを備え、磁極を外部ヨーク側
とセンターヨーク側に有しかつ極性が反対の第1の永久
磁石54aと第2の永久磁石54bが、外部ヨーク55
の内面にボビン51の往復方向に並んで配置され、コイ
ルを横切る閉ループの磁気回路M1が、第1の永久磁石
54aとセンターヨーク53と第2の永久磁石54bと
外部ヨーク55との間を結んで形成され、ボビン51の
周囲には第1の永久磁石54aと第2の永久磁石54b
とに対応して巻線方向が互いに逆な一対の第1のコイル
52aと第2のコイル52bとが巻回されている。第1
のコイル52aおよび第2のコイル52bを励磁するこ
とによって被駆動機器と連結されたボビン51に軸方向
の推力を発生させている。図6は第2の従来例のボイス
コイルモータの模式的断面図であり、図中符号61はボ
ビン、62はコイル、63はセンターヨーク、64は永
久磁石、65は外部ヨーク、66は連結部材、M1は磁
気回路である。
【0004】第2の従来例のボイスコイルモータは図6
に示すように、外側に配置された円筒形の外部ヨーク6
5と、外部ヨーク65の内側中央部に配置された円柱形
のセンターヨーク63と、これらを連結する連結部材6
6と、センターヨーク63の周囲に往復動自在に配置さ
れた円筒形のボビン61とを備え、磁極を外部ヨーク側
とセンターヨーク側に有する1列の永久磁石64が外部
ヨーク65の内面に配置され、コイルを横切る閉ループ
の磁気回路M1が、永久磁石64とセンターヨーク63
と連結部材66と外部ヨーク65との間を結んで形成さ
れ、ボビン61の周囲には永久磁石64に対応して1組
のコイル62が巻回されている。コイル62を励磁する
ことによって被駆動機器に連結されたボビン61に軸方
向の推力を発生させている。
【0005】図7は第3の従来例のボイスコイルモータ
の模式的断面図であり、図中符号71はボビン、72は
コイル、73はセンターヨーク、74は永久磁石、75
は外部ヨーク、76は連結部材、M1は磁気回路であ
る。
【0006】第3の従来例のボイスコイルモータは図7
に示すように、外側に配置された円筒形の外部ヨーク7
5と、外部ヨーク75の内側中央部に配置された円柱形
のセンターヨーク73と、センターヨーク73の軸方向
に固着された永久磁石74と、これらを連結する連結部
材76と、センターヨーク73の周囲に往復動自在に配
置された円筒形のボビン71とを備え、センターヨーク
73と連結部材76との間に配置された永久磁石74は
磁極をセンターヨーク側と連結部材側に有する。コイル
71を横切る閉ループの磁気回路M1が、永久磁石74
と連結部材76と外部ヨーク75とセンターヨーク73
との間を結んで形成され、ボビン71の周囲には1組の
コイルが巻回されている。コイル72を励磁することに
よって被駆動機器に連結されたボビン71に軸方向の推
力を発生させている。
【0007】また、実公平6−19303号公報では第
1の従来例において、ボビンを開口部を有する中空平行
六面体状とし、センターヨークの断面を長方形とし、外
部ヨークを断面が長方形の上ヨークと下ヨークで構成
し、それぞれのヨークに永久磁石を配設したボイスコイ
ルモータを従来例として、ボビンの永久磁石と対向する
面を絶縁材料で形成することによってボビンに生ずる渦
電流による推力抵抗をなくし、永久磁石を上および下ヨ
ークに形成された溝内に配置することにより、コイル励
磁による逆磁界成分の発生を減少させて、大推力を得る
改善例が示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来例に
おいては、いずれも被駆動機器に接続されるボビンに対
してボイスコイルモータ自体には保持手段がなく、セン
ターヨーク上において往復動自在とするための正確な位
置決めは被駆動機器の保持手段によって行われる必要が
ある。そのため次の、のような問題点があり、さら
に、の問題点も存在する。
【0009】コイルとボビンのの質量が大きいため、
被駆動機器に取り付けた際に被駆動機器を含む全体の静
的バランスが崩れること。
【0010】軽微な被駆動機器を取り付ける場合も、
被駆動機器側に保持のための外付けのガイドが必要なた
め、高コストで省スペース性に欠けること。
【0011】高推力のボイスコイルモータではコイル
の発熱に対する冷却ファン等が外部に必要なため、高コ
ストで省スペース性に欠けること。
【0012】本発明の目的は、被駆動機器に取り付けた
際に全体の静的バランスが崩れず、軽微な被駆動機器の
場合は外付けのガイドが不要で、コイルの冷却機能を有
するボイスコイルモータを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のボイスコイルモ
ータは、センターヨークと、該センターヨークを囲んで
往復動自在に配設され周囲にコイルが巻回されたボビン
と、コイルを横切る閉ループの磁気回路が形成されるよ
うに配設された外部ヨークおよび永久磁石と、センター
ヨークと外部ヨークを連結する連結部材とから構成さ
れ、コイルの励磁によりボビンに推力を発生させるボイ
スコイルモータにおいて、センターヨークの外周面とボ
ビンの内周面とが、該両面の間に微細な間隙が作り出さ
れる関係に形成され、センターヨークのボビンの内周面
との対向部に、センターヨークの外周面とボビンの内周
面との間に摺動用の気体軸受を形成するための空気吹き
出し用の複数の給気穴が配設されている。
【0014】センターヨークの外周面の断面とボビンの
内周面の断面が、ともに円形であってもよく、ともにほ
ぼ長方形であってもよい。
【0015】また、磁極を外部ヨーク側とセンターヨー
ク側に有しかつ極性が反対の第1と第2の2列の永久磁
石が、外部ヨークの内面にボビンの往復方向に並んで配
置され、コイルを横切る閉ループの磁気回路が、第1の
永久磁石とセンターヨークと第2の永久磁石と外部ヨー
クとの間を結んで形成され、ボビンの周囲には第1の永
久磁石と第2の永久磁石とに対応して巻線方向が互いに
逆な一対のコイルが巻回されていてもよく、磁極を外部
ヨーク側とセンターヨーク側に有する1列の永久磁石が
外部ヨークの内面に配置され、コイルを横切る閉ループ
の磁気回路が、永久磁石とセンターヨークと連結部材と
外部ヨークとの間を結んで形成され、ボビンの周囲には
永久磁石に対応して1組のコイルが巻回されていてもよ
く、センターヨークと連結部材との間に磁極をセンター
ヨーク側と連結部材側に有する永久磁石が配置され、コ
イルを横切る閉ループの磁気回路が、永久磁石と連結部
材と外部ヨークとセンターヨークとの間を結んで形成さ
れ、ボビンの周囲には1組のコイルが巻回されていても
よい。
【0016】給気穴から圧縮空気をセンターヨーク外周
面とボビン内周面との間の間隙に送り込むことにより、
圧縮空気とセンターヨーク外周面とボビン内周面とによ
って気体軸受が形成され、コイルとボビンは気体軸受で
センターヨークに支持される。そのためボビンの質量を
ボイスコイルモータ自身で支えることができ、かつ精度
良く摺動できる。
【0017】また、ボイスコイルモータに内蔵された気
体軸受はセンターヨークによりある程度の剛性を有する
ため、軽微な被駆動機器に連結する場合には被駆動機器
自体の外付けのガイドが不要となる。
【0018】さらに、空気軸受けの空気がコイルの発熱
をボイスコイルモータ外部に運び出す。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施
の形態のボイスコイルモータの構造図であり、(a)は
(b)のA−A断面における模式的正面断面図、(b)
は(a)のB−B断面における模式的側面断面図であ
る。図中符号11はボビン、12aは第1のコイル、1
2bは第2のコイル、13はセンターヨーク、14aは
第1の永久磁石、14bは第2の永久磁石、15は外部
ヨーク、16は連結部材、17は給気穴、18は空気供
給穴、19は空気抜き穴、M1は磁気回路である。
【0020】第1の実施の形態のボイスコイルモータ
は、図1に示すように、外側に配置された円筒形の外部
ヨーク15と、外部ヨーク15の内側中央部に配置され
た円柱形のセンターヨーク13と、これらを連結する連
結部材16と、センターヨーク13の周囲に往復動自在
に配置された円筒形のボビン11とを備え、磁極を外部
ヨーク側とセンターヨーク側に有しかつ極性が反対の第
1の永久磁石14aと第2の永久磁石14bとが、外部
ヨーク15の内面にボビン11の往復方向に並んで配置
され、コイルを横切る閉ループの磁気回路M1が、第1
の永久磁石14aとセンターヨーク13と第2の永久磁
石14bと外部ヨーク15との間を結んで形成され、ボ
ビン11の周囲には第1の永久磁石14aと第2の永久
磁石14bとに対応して巻線方向が互いに逆な一対の第
1のコイル12aと第2のコイル12bとが巻回されて
いる。第1のコイル12aおよび第2のコイル12bを
励磁することによって不図示の被駆動機器に連結された
ボビン11に軸方向の推力を発生させている。
【0021】センターヨーク13には中心部近傍に外部
から空気が供給される空気供給穴18が穿孔されてお
り、空気供給穴18に連通してセンターヨーク表面に通
ずる複数の給気穴17が所定の位置に穿孔されている。
本実施の形態では図1に示すように互いに直交する方向
の4個の給気穴17が3列、計12個の給気穴17が1
個の空気供給穴18に連通して設けられているが、12
個に限られるものではなく、ボビン11にかかる荷重、
気体軸受面積、センターヨーク13の外周面とボビン1
1の内周面との間隙等の条件に従って、センターヨーク
13の外周面とボビン11の内周面との間で気体軸受が
形成されるように給気穴の内径、数、配置、空気圧が決
定される。
【0022】不図示の給気源より空気供給穴18と給気
穴17を経由して圧縮空気をセンターヨーク13の外周
面とボビン11の内周面との間の微小な間隙に吹き出す
ことにより、圧縮空気とセンターヨーク13の外周面と
ボビン11の内周面とで気体軸受が形成される。この結
果、ボビン11とコイル12とは保持のための外部ガイ
ド無し、あるいは被駆動機器の外部ガイドに負担をかけ
ずに自身の質量を支えかつ精度良く摺動することができ
る。
【0023】ボビン11の連結部材16の反対側には空
気抜き穴19が穿孔されており、供給された圧縮空気は
センターヨーク13とボビン11の連結部材側の間隙と
空気抜き穴19とから排出され、その際コイル12a、
12bで発生した熱を奪いボイスコイルモータを冷却す
る。
【0024】図2は本発明の第2の実施の形態のボイス
コイルモータの構造図であり、(a)は(b)のA−A
断面における模式的正面断面図、(b)は(a)のB−
B断面における模式的側面断面図である。図中符号21
はボビン、22aは第1のコイル、22bは第2のコイ
ル、23はセンターヨーク、24aは第1の永久磁石、
24bは第2の永久磁石、25aは上ヨーク、25bは
下ヨーク、26は連結部材、27は給気穴、28は空気
供給穴、29は空気抜き穴、M1、M2は磁気回路であ
る。
【0025】第2の実施の形態のボイスコイルモータ
は、図2に示すように、平行に配置された平行六面体状
の上ヨーク25aおよび下ヨーク25bと、上ヨーク2
5aと下ヨーク25bとの間に配置された平行六面体状
のセンターヨーク23と、これらを連結する連結部材2
6と、センターヨーク23の周囲に微小な間隙を隔てて
往復動自在に配置された開口部を有する中空平行六面体
状のボビン21とを備え、上ヨーク25aおよび下ヨー
ク25bの内面のボビン21と対向する面には、ボビン
21に対向する側が同極の第1の永久磁石24aとボビ
ン21に対向する側が永久磁石24aと反対の極の第2
の永久磁石24bとが所定の間隔で並んで固着され、第
1の永久磁石24a、センターヨーク23、第2の永久
磁石24b、上ヨーク25aとを結ぶ閉ループの磁気回
路M1と、第1の永久磁石24a、センターヨーク2
3、第2の永久磁石24b、下ヨーク25bとを結ぶ閉
ループの磁気回路M2とが形成され、ボビン21の第1
の永久磁石24aと対向する面に第1のコイル22a
が、ボビン21の第2の永久磁石24bと対向する面に
巻線方向が第1のコイル22aと逆方向の第2のコイル
22bが巻回され、第1のコイル22aおよび第2のコ
イル22bを励磁することによって不図示の被駆動機器
に連結されたボビン21に推力を発生させている。
【0026】センターヨーク23には外部から空気が供
給される空気供給穴28が穿孔されており、空気供給穴
28に連通してセンターヨーク表面に通ずる複数の給気
穴27が所定の位置に穿孔されている。本実施の形態で
は図2に示すようにボビン21の往復動方向に3列の給
気穴27が設けられており、各列では3個の空気供給穴
28の両端の空気供給穴28から3個の給気穴27、中
央の空気供給穴28から2個の給気穴27と、計8個の
給気穴27が設けられ、3列で合計24個の給気穴27
が設けられているが、24個に限られるものではなく、
ボビン21にかかる荷重、気体軸受面積、センターヨー
ク23の外周面とボビン21の内周面との間隙等の条件
に従って、センターヨーク23の外周面とボビン21の
内周面との間で気体軸受が形成されるように給気穴の内
径、数、配置、空気圧、空気供給穴の内径、数が決定さ
れる。
【0027】不図示の給気源より3個の空気供給穴28
とそれに連通する給気穴27を経由して圧縮空気をセン
ターヨーク23の外周面とボビン21の内周面との間の
微小な間隙に吹き出すことにより、圧縮空気とセンター
ヨーク23の外周面とボビン21の内周面とで気体軸受
が形成される。この結果、ボビン21とコイル22とは
保持のための外部ガイド無し、あるいは被駆動機器の外
部ガイドに負担をかけずに自身の質量を支えかつ精度良
く摺動することができる。
【0028】ボビン21の連結部材26の反対側には空
気抜き穴29が穿孔されており、供給された圧縮空気は
センターヨーク23とボビン21の連結部材側の間隙と
空気抜き穴29とから排出され、その際コイル22a、
22bで発生した熱を奪いボイスコイルモータを冷却す
る。
【0029】図3は第3の実施の形態のボイスコイルモ
ータの模式的断面図であり、図中符号31はボビン、3
2はコイル、33はセンターヨーク、34は永久磁石、
35は外部ヨーク、36は連結部材、37は給気穴、3
8は空気供給穴、39は空気抜き穴、M1は磁気回路で
ある。
【0030】第3の実施の形態のボイスコイルモータに
は図3に示すように、外側に配置された円筒形の外部ヨ
ーク35と、外部ヨーク35の内側中央部に配置された
円柱形のセンターヨーク33と、これらを連結する連結
部材36と、センターヨーク33の周囲に往復動自在に
配置された円筒形のボビン31とを備え、外部ヨーク3
5の内面に磁極を外部ヨーク側とセンターヨーク側に有
する1列の永久磁石34が配置され、コイルを横切る閉
ループの磁気回路M1が、永久磁石34とセンターヨー
ク33と連結部材36と外部ヨーク35との間を結んで
形成され、ボビン31には永久磁石34に対応して1組
のコイル32が巻回されている。コイル32を励磁する
ことによって不図示の被駆動機器に連結されたボビン3
1に軸方向の推力を発生させている。
【0031】センターヨーク33には中心部近傍に外部
から空気が供給される空気供給穴38が穿孔されてお
り、空気供給穴38に連通してセンターヨーク表面に通
ずる複数の給気穴37が所定の位置に穿孔されている。
本実施の形態では、互いに直交する方向の4個の給気穴
38が3列、計12個の給気穴37が1個の空気供給穴
38に連通して設けられているが、12個に限られるも
のではなく、ボビン31にかかる荷重、気体軸受面積、
センターヨーク33の外周面とボビン31の内周面との
間隙等の条件に従って、センターヨーク33の外周面と
ボビン31の内周面との間で気体軸受が形成されるよう
に給気穴の内径、数、配置、空気圧が決定される。
【0032】不図示の給気源より空気供給穴38と給気
穴37を経由して圧縮空気をセンターヨーク33の外周
面とボビン31の内周面との間の微小な間隙に吹き出す
ことにより、圧縮空気とセンターヨーク33の外周面と
ボビン31の内周面とで気体軸受が形成される。この結
果、ボビン31とコイル32とは保持のための外部ガイ
ド無し、あるいは被駆動機器の外部ガイドに負担をかけ
ずに自身の質量を支えかつ精度良く摺動することができ
る。
【0033】ボビン31の連結部材36の反対側には空
気抜き穴39が穿孔されており、供給された圧縮空気は
センターヨーク33とボビン31の連結部材側の間隙と
空気抜き穴39とから排出され、その際コイル32で発
生した熱を奪いボイスコイルモータを冷却する。
【0034】図4は第4の実施の形態のボイスコイルモ
ータの模式的断面図であり、図中符号41はボビン、4
2はコイル、43はセンターヨーク、44は永久磁石、
45は外部ヨーク、46は連結部材、47は給気穴、4
8は空気供給穴、49は空気抜き穴、M1は磁気回路で
ある。
【0035】第4の実施の形態のボイスコイルモータに
は図4に示すように、外側に配置された円筒形の外部ヨ
ーク45と、外部ヨーク45の内側中央部に配置された
円柱形のセンターヨーク43と、センターヨーク43の
軸方向に固着された永久磁石44とこれらを連結する連
結部材46と、センターヨーク43の周囲に往復動自在
に配置された円筒形のボビン41とを備え、センターヨ
ーク43と連結部材46との間に配置された永久磁石4
4は磁極をセンターヨーク側と連結部材側に有する。コ
イル41を横切る閉ループの磁気回路M1が、永久磁石
44と連結部材46と外部ヨーク45とセンターヨーク
43との間を結んで形成され、ボビン41の周囲には1
組のコイルが巻回されている。コイル42を励磁するこ
とによって不図示の被駆動機器に連結されたボビン41
に軸方向の推力を発生させている。
【0036】センターヨーク43には中心部近傍に外部
から空気が供給される空気供給穴48が穿孔されてお
り、空気供給穴48に連通してセンターヨーク表面に通
ずる複数の給気穴47が所定の位置に穿孔されている。
本実施の形態では、互いに直交する方向の4個の給気穴
48が3列、計12個の給気穴47が1個の空気供給穴
48に連通して設けられているが、12個に限られるも
のではなく、ボビン41にかかる荷重、気体軸受面積、
センターヨーク43の外周面とボビン41の内周面との
間隙等の条件に従って、センターヨーク43の外周面と
ボビン41の内周面との間で気体軸受が形成されるよう
に給気穴の内径、数、配置、空気圧が決定される。
【0037】不図示の給気源より空気供給穴48と給気
穴47を経由して圧縮空気をセンターヨーク43の外周
面とボビン41の内周面との間の微小な間隙に吹き出す
ことにより、圧縮空気とセンターヨーク43の外周面と
ボビン41の内周面とで気体軸受が形成される。この結
果、ボビン41とコイル42とは保持のための外部ガイ
ド無し、あるいは被駆動機器の外部ガイドに負担をかけ
ずに自身の質量を支えかつ精度良く摺動することができ
る。
【0038】ボビン41の連結部材46の反対側には空
気抜き穴49が穿孔されており、供給された圧縮空気は
センターヨーク43とボビン41の連結部材側の間隙と
空気抜き穴49とから排出され、その際コイル42で発
生した熱を奪いボイスコイルモータを冷却する。
【0039】これまでの実施の形態ではボビンの形状が
円筒状のボイスコイルモータと、開口部を有する中空平
行六面体状のボイスコイルモータとの例について説明し
たが、ボビンの形状はこれに限られるものではなく、ボ
ビンの内周面がセンタヨーク外周面と微小の間隙を有し
かつ往復動可能な形状であれば本発明は適用できる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、次の効果
を有する。
【0041】第1の効果は、コイルとボビンとは気体軸
受でセンターヨークに支持されるので、コイルとボビン
の質量をボイスコイルモータ自身で支えることができ、
かつ精度良く摺動できるため、使用状態で被駆動機器の
静的バランスを崩さないことである。
【0042】第2の効果は、ボイスコイルモータに内蔵
された気体軸受はセンターヨークによりある程度の剛性
を有するため、軽微な被駆動機器に連結する場合には被
駆動機器自体の外付けのガイドが不要となり、低コスト
かつ省スペースの構成が可能となることである。
【0043】第3の効果は、空気軸受けの空気がコイル
の発熱をボイスコイルモータ外部に運び出すため、外部
に冷却ファン等の必要がなく、低コストかつ省スペース
な構成が可能であることである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のボイスコイルモー
タの構造図である。(a)は(b)のA−A断面におけ
る模式的正面断面図である。(b)は(a)のB−B断
面における模式的側面断面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態のボイスコイルモー
タの構造図である。(a)は(b)のA−A断面におけ
る模式的正面断面図である。(b)は(a)のB−B断
面における模式的側面断面図である。
【図3】第3の実施の形態のボイスコイルモータの模式
的断面図である。
【図4】第4の実施の形態のボイスコイルモータの模式
的断面図である。
【図5】第1の従来例のボイスコイルモータの模式的断
面図である。
【図6】第2の従来例のボイスコイルモータの模式的断
面図である。
【図7】第3の従来例のボイスコイルモータの模式的断
面図である。
【符号の説明】
11、21、31、41、51、61、71 ボビン 12a、22a、52a 第1のコイル 12b、22b、52b 第2のコイル 13、23、33、43、53、63、73 センタ
ーヨーク 14a、24a、54a 第1の永久磁石 14b、24b、54b 第2の永久磁石 15、35、45、55、65、75 外部ヨーク 16、26、36、46、56、66、76 連結部
材 17、27、37、47 給気穴 18、28、38、48 空気供給穴 19、29、39、49 空気抜き穴 25a 上ヨーク 25b 下ヨーク 32、42、62、72 コイル 34、44、64、74 永久磁石 M1、M2 磁気回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センターヨークと、該センターヨークを
    囲んで往復動自在に配設され周囲にコイルが巻回された
    ボビンと、前記コイルを横切る閉ループの磁気回路が形
    成されるように配設された外部ヨークおよび永久磁石
    と、前記センターヨークと前記外部ヨークを連結する連
    結部材とから構成され、前記コイルの励磁により前記ボ
    ビンに推力を発生させるボイスコイルモータにおいて、 前記センターヨークの外周面と前記ボビンの内周面と
    が、該両面の間に微細な間隙が作り出される関係に形成
    され、前記センターヨークの前記ボビンの内周面との対
    向部に、前記センターヨークの外周面と前記ボビンの内
    周面との間に摺動用の気体軸受を形成するための空気吹
    き出し用の複数の給気穴が配設されていることを特徴と
    するボイスコイルモータ。
  2. 【請求項2】 前記センターヨークの外周面の断面と前
    記ボビンの内周面の断面がともに円形である請求項1に
    記載のボイスコイルモータ。
  3. 【請求項3】 前記センターヨークの外周面の断面と前
    記ボビンの内周面の断面がともにほぼ長方形である請求
    項1に記載のボイスコイルモータ。
  4. 【請求項4】 磁極を前記外部ヨーク側と前記センター
    ヨーク側に有しかつ極性が反対の第1と第2の2列の永
    久磁石が、前記外部ヨークの内面に前記ボビンの往復方
    向に並んで配置され、前記コイルを横切る閉ループの磁
    気回路が、前記第1の永久磁石と前記センターヨークと
    前記第2の永久磁石と前記外部ヨークとの間を結んで形
    成され、前記ボビンの周囲には前記第1の永久磁石と前
    記第2の永久磁石とに対応して巻線方向が互いに逆な一
    対の前記コイルが巻回されている請求項1から請求項3
    のいずれか1項に記載のボイスコイルモータ。
  5. 【請求項5】 磁極を前記外部ヨーク側と前記センター
    ヨーク側に有する1列の永久磁石が前記外部ヨークの内
    面に配置され、前記コイルを横切る閉ループの磁気回路
    が、前記永久磁石と前記センターヨークと前記連結部材
    と前記外部ヨークとの間を結んで形成され、前記ボビン
    の周囲には前記永久磁石に対応して1組の前記コイルが
    巻回されている請求項1から請求項3のいずれか1項に
    記載のボイスコイルモータ。
  6. 【請求項6】 前記センターヨークと前記連結部材との
    間に磁極を前記センターヨーク側と前記連結部材側に有
    する永久磁石が配置され、前記コイルを横切る閉ループ
    の磁気回路が、前記永久磁石と前記連結部材と前記外部
    ヨークと前記センターヨークとの間を結んで形成され、
    前記ボビンの周囲には1組の前記コイルが巻回されてい
    る請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のボイス
    コイルモータ。
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