JPH1169608A - ディジタル保護継電装置 - Google Patents

ディジタル保護継電装置

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JPH1169608A
JPH1169608A JP21871197A JP21871197A JPH1169608A JP H1169608 A JPH1169608 A JP H1169608A JP 21871197 A JP21871197 A JP 21871197A JP 21871197 A JP21871197 A JP 21871197A JP H1169608 A JPH1169608 A JP H1169608A
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JP21871197A
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Yoshiyuki Shinpo
保 芳 之 新
Tomotaka Nishida
田 知 敬 西
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主保護要素の機能と後備保護要素の機能とを
単一のディジタル信号処理装置に収納するに当たり、電
流入力又は電圧入力のいずれかの不良原因で事故区間判
別リレー及び事故検出リレーの両方がトリップ指令を出
力する事態を防ぐディジタル保護継電装置を提供する。 【解決手段】 保護区間の各端電圧データ及び電流デー
タに基づいて電流作動継電要素及び距離継電要素を単一
のディジタル信号処理装置に収納すると共に、これら二
つの要素を構成する事故区間判別リレー及び事故検出リ
レーがそれぞれ出力するトリップ指令の論理積信号によ
って事故区間を除去するように遮断器に対するトリップ
指令を出力するに当たり、事故区間判別リレー及び事故
検出リレーのいずれか一方を電流要素によって構成し、
いずれか他方を電圧要素によって構成したことを特徴と
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電流作動継電装置
の機能を有する電流作動継電要素と、距離継電装置の機
能を有する距離継電要素とを単一のディジタル信号処理
装置に収納し、これらの各要素から出力されるトリップ
指令に基づいて事故区間を除去するように遮断器に対し
てトリップ指令を出力するディジタル保護継電装置に関
する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ディジ
タル保護継電装置に使用されているソフトウェアは、系
統に発生した事故を短時間で検出して事故区間を除去す
ることを要求されている。このためディジタル保護継電
装置は数ミリ秒(msec)毎に事故検出処理を実行すると
共に、事故が検出されたときに遮断器に対する遮断処理
を実行する。ディジタル保護継電装置がいかに多くの処
理をこなすかはディジタル信号処理装置としてのマイク
ロコンピュータの処理能力に依存しており、従来は処理
能力の制約からディジタル信号処理装置には一つの保護
継電要素しか収納できなかった。このため、電流作動継
電要素(以下、主保護要素と略称する)と距離継電要素
(以下、後備保護要素と略称する)とを別々のハードウ
ェアで構成するのが一般的であった。
【0003】図9は一般的な主保護要素のトリップ回路
の構成を示す回路図である。ここでは、理解を容易にす
るために、入力電気量で示してある。同図において、事
故区間判別リレー(以下、メインリレーと言う)1は差
電流リレーM1を備えている。この差電流リレーM1は
自端の電流データと相手端の電流データとの差動回路を
組み、所定値以上の電流差が発生したときに動作してト
リップ指令を出力するリレーであり、一般的には87リ
レーが用いられる。フェイルセーフリレーとも称される
事故検出リレー(以下、FDリレーと言う)2は電圧リ
レーF1を備えている。電圧リレーF1は自端の電圧が
所定値以下に降下したときに動作してトリップ指令を出
力するリレーであり、一般的には27リレーが用いられ
る。
【0004】TNは非点検中条件信号であり、点検時に
トリップ指令出力系統をロックするものである。一方、
トリップ指令出力系統はこれらのリレーのトリップ指令
及び非点検中条件信号によって動作するサイリスタS
1,S2,S3が制御電源線3に直列に接続され、サイ
リスタS1のゲートに非点検中条件信号が、サイリスタ
S2のゲートに電圧リレーF1のトリップ指令が、サイ
リスタS3のゲートに差電流リレーM1のトリップ指令
がそれぞれ印加されるようになっている。そして、サイ
リスタS1,S2,S3が同時に「オン状態」になった
とき図示省略の遮断器に対するトリップ指令が出力され
る。
【0005】ここで、非点検中条件信号TNは、点検に
おいて最終段のサイリスタS3からトリップ指令の出
力、停止を行って遮断器を強制的に動作、復帰を行なわ
せる点検時に、誤ってトリップ指令が出力されないよう
にロックするための条件信号である。しかして、サイリ
スタS1は非点検中条件信号によって「オン状態」に、
サイリスタS2はFDリレー2のトリップ指令によって
「オン状態」に、サイリスタS3はメインリレー1のト
リップ指令によって「オン状態」にそれぞれ制御され
る。
【0006】一般に、遮断器に対するトリップ指令は、
メインリレー1のトリップ指令とFDリレー2のトリッ
プ指令との論理積条件すなわちAND条件が成立した時
に出力され、遮断器が遮断される。この場合、メインリ
レー1の出力とFDリレー2の出力との組合わせは、メ
インリレー1が電流要素によるリレーの出力であればF
Dリレー2は電圧要素によるリレーの出力であり、逆
に、メインリレー1が電圧要素によるリレーの出力であ
ればFDリレー2は電流要素によるリレーの出力であ
り、互いに別の入力で動作するリレーが組合わされてい
る。これは、電流入力又は電圧入力のいずれか一方の不
良原因で両方のリレーが動作し、遮断器に対するトリッ
プ条件が成立しないようにするためである。
【0007】しかして、図9に示した主保護要素におい
ては、内部事故が発生した場合に、メインリレー1は内
部事故であるが故に動作し、差電流リレーM1がトリッ
ブ指令を出力してサイリスタS3を「オン状態」に制御
する。FDリレー2は内部事故、外部事故に関係なく事
故が発生すれば動作するリレーであるため、電圧リレー
F1がトリッブ指令を出力してサイリスタS2を「オン
状態」に制御する。このとき、非点検中条件信号TNに
よってサイリスタS1も「オン状態」に制御されてい
る。この結果、最終段のサイリスタS3から遮断器に対
するトリップ指令が出力されて遮断器が遮断される。一
方、外部事故が発生した場合には、メインリレー1の差
電流リレーM1は内部事故にしか動作しないため、メイ
ンリレー1からトリップ指令が出力されることはなく、
従って、サイリスタS3は「オフ状態」に保持されるた
め、遮断器に対するトリップ指令の出力条件が成立せず
遮断器は遮断されない。
【0008】図10は微地絡検出機能を備えた主保護要
素のトリップ回路の構成を示す回路図である。図中、図
9と同一又は同等の機能を有する要素には同一の符号を
付してその説明を省略する。この装置は図9と比較して
メインリレー1及びFDリレー2の各内部構成が異なっ
ており、これ以外は図9と全く同様に構成されている。
【0009】このうち、メインリレー1は前述の差電流
リレーM1のほかに、差電流リレーM2、タイマT1、
他回線の電流リレーJ1、AND回路R1及びOR回路
R2を備えている。このうち、差電流リレーM2は自端
と相手端の電流データから電流差を検出し、その差が所
定値を超えたとき動作するリレーである。この場合、差
電流リレーM1が各相電流作動リレーであるのに対して
差電流リレーM2は零相電流作動リレーである点で相違
し、一般的には87Gリレーが使用される。他回線の電
流リレーJ1は他系の零相電流で動作する電流リレーで
あって一般的には地絡過電流リレー51Gが用いられ
る。
【0010】この電流リレーJ1を設ける理由は、自己
の系統のCT(計器用変流器)やPT(計器用変圧器)
の不良に対処するものである。すなわち、前述したよう
にメインリレー1とFDリレー2とは互いに別の入力で
動作するものを組合わせる構成にすべきであるが、微地
絡事故の場合には事故前と事故後の電圧差が小さいので
電圧リレーでは事故を確実に検出できない場合がある。
このとき、メインリレー1及びFDリレー2の両方が共
に電流リレーを使用することになる。しかし、これでは
一つの不良原因で遮断器に対するトリッブ指令の出力条
件が成立する可能性もでてくる。この対策として、他系
の電流条件を組合わせている。ここで、他系とは自己以
外の系列のことである。一般的な主保護要素は信頼性を
高めるために主保護の二重化を図っており、同一の装置
をA系とB系とに分け、系統から電流、電圧が取込まれ
るCT、PTから遮断器まで完全に別々のものを使用
し、A系列(又はB系列)が不良になって使用できない
場合、B系列(又はA系列)で保護できるように構成さ
れている。これにより、例えば、A系のCTが不良の場
合、同一電流入力を使用するA系のメインリレーとFD
リレーは誤動作するが、B系の電流入力はB系のCTか
ら取込まれているため、他系の電流リレーは誤動作する
ことはない。そこで、他回線の電流リレーJ1を設けて
いる。
【0011】タイマT1は差電流リレーM2の出力経路
に接続され、差電流リレーM2の出力状態が一定時間継
続したときに微地絡事故を検出するもので、その出力が
AND回路R1の一方入力として、他回線の電流リレー
J1の出力がAND回路R1の他方入力としてそれぞれ
加えられる。そして、OR回路R2には一方入力として
差電流リレーM1の出力が、他方入力としてAND回路
R1の出力J2がそれぞれ加えられ、このOR回路R2
の出力がメインリレー1のトリップ指令としてサイリス
タS3のゲートに加えられる。
【0012】一方、FDリレー2は前述の電圧リレーF
1のほかに、電流リレーF2、AND回路R3及びOR
回路R4を備えている。このうち、電流リレーF2は零
相電流を入力して微地絡事故を検出するリレーであり一
般的には51GFリレーが用いられる。この電流リレー
F2の出力がAND回路R3の一方入力として、他系の
電流リレーの動作を条件とする前述の条件信号J2がA
ND回路R3の他方入力としてそれぞれ加えられる。A
ND回路R3を設けた理由は、微地絡事故以外の事故で
電流リレーF2が動作すると、差電流リレーM2と電流
リレーF2の組合わせで遮断器に対するトリップ指令の
出力条件が成立することを防止することにある。そし
て、OR回路R4には一方入力として電圧リレーF1の
出力が、他方入力としてAND回路R3の出力がそれぞ
れ加えられ、このOR回路R4の出力がFDリレー2の
トリップ指令としてサイリスタS2のゲートに加えられ
る。
【0013】以下、図10に示した微地絡事故検出機能
付きのトリップ指令出力動作を説明する。先ず、微地絡
事故が発生した場合、メインリレー1においては差電流
リレーM2が動作し、さらに、他回線の電流リレーJ1
も動作する。このうち、差電流リレーM2がタイマT1
の設定時間を経過するまで出力し続けたとすると、AN
D回路R1の出力条件が成立し、その出力信号J2がO
R回路R2を介して出力され、これがメインリレー1の
トリップ指令としてサイリスタS3のゲートに加えら
れ、サイリスタS3は「オン状態」に制御される。一
方、FDリレー2においては電流リレーF2が動作し、
前述の条件信号J2が出力されているのでAND回路R
3の出力条件が成立し、その出力信号がOR回路R4を
介して出力され、これがFDリレー2のトリップ指令と
してサイリスタS2のゲートに加えられ、サイリスタS
2は「オン状態」に制御される。この結果、遮断器に対
するトリップ指令が出力される。
【0014】次に、微地絡以外の通常の事故が発生した
場合、メインリレー1においては差電流リレーM1及び
差電流リレーM2の両方が動作するが、差電流リレーM
2の出力はタイマT1によってその設定時間だけ遅れる
ため、差電流リレーM1の出力によってサイリスタS3
が「オン状態」に制御される。一方、FDリレー2にお
いては電圧リレーF1及び電流リレーF2の両方が動作
する。しかるに、電流リレーF2の出力は、前述したタ
イマT1によって遅延せしめられた条件信号J2の存在
を条件とするAND回路R3の出力であるため、電圧リ
レーF1の出力のみによってサイリスタS2が「オン状
態」に制御される。しかして、メインリレー1から電流
要素に基づくトリップ指令が出力され、FDリレー2か
ら電圧要素に基づくトリップ指令が出力されることによ
って、遮断器に対するトリップ指令が得られる。
【0015】ところで、図10に示した主保護要素にお
いては、メインリレー1におけるAND回路R1の出力
J2を条件としてFDリレー2が制御される構成になっ
ているため、FDリレー2から見たときメインリレー1
の干渉を受けることになり、これが信頼性を低下させる
一因になることがあった。
【0016】図11は従来の後備保護要素のトリップ回
路の構成を示す回路図である。図中、図9と同一の要素
には同一の符号を付してその説明を省略する。この装置
は、サイリスタS3を制御するためにメインリレー4が
設けられ、サイリスタS2を制御するためにFDリレー
5が設けられている。このうち、メインリレー4は距離
リレーM3及びタイマT2を備え、FDリレー5は電流
リレーF3を備えている。
【0017】ここで、距離リレーM3は系統の電圧デー
タと電流データとに基づいて事故点を検出するものであ
り、タイマT2は距離リレーが検出した事故点に応じて
トリップ指令の出力を遅延させて出力する時限要素を有
している。
【0018】以下、この後備保護要素の動作を説明す
る。内部事故が発生した場合、距離リレーM3が事故点
に対応して動作する。距離リレーM3は第1段から第3
段までの要素を備えており、第1段の要素は自区間の8
0%までの事故を検出し、第2段の要素は自区間の15
0%までの事故を検出し、第3段の要素は自区間の30
0%までの事故を検出する。そして、これらの要素の動
作に対応してタイマT2は異なる時限t1,t2,t3
で動作する。これらの時限の間にはt1<t2<t3の
関係がある。従って、事故点が遠いほどメインリレー4
から出力されるトリップ指令が遅れ、サイリスタS3を
「オン状態」にする制御も遅れる。また、内部事故にお
いては電流リレーF3も動作するため、FDリレー5の
トリップ指令によってサイリスタS2は即時に「オン状
態」に制御される。
【0019】以上、後備保護要素について説明したが、
近年、設備の増加に伴い省スペースの要求も高まってき
ている。そこで、保護装置を縮小化するべく、コンピュ
ータの処理能力の向上と相俟って、主保護要素の機能と
後備保護要素の機能とを単一のコンピュータに持たせる
ことにより、盤面数を半分にすることが提案されてい
る。しかしながら、主保護要素の機能と後備保護要素の
機能とを単純に一体化すると、メインリレーの構成要素
とFDリレーの構成要素とが電流ー電流の組合わせにな
ったり、電圧ー電圧の組合わせになったりして、電流入
力又は電圧入力のいずれかの不良原因でメインリレー及
びFDリレーの両方がトリップ指令を出力して遮断器に
対するトリップ指令が出力される事態が発生する。この
一例を図12に示す。
【0020】図12は図9に示した主保護要素の機能と
図11に示した後備保護要素の機能とを単一のコンピュ
ータに持たせたもので、主保護要素及び後備保護要素の
各メインリレーの構成要素をまとめてメインリレー6と
し、主保護要素及び後備保護要素の各FDリレーの構成
要素をまとめてFDリレー7としたものである。すなわ
ち、メインリレー6においては主保護要素の差電流リレ
ーM1の出力がOR回路R2の一方入力として加えら
れ、さらに、後備保護要素を構成する距離リレーM3の
出力がタイマT2を介してOR回路R2の他方入力とし
て加えられており、このOR回路R2の出力がメインリ
レー6のトリップ指令としてサイリスタS3のゲートに
印加される構成になっている。そして、FDリレー7に
おいては主保護要素の電圧リレーF1の出力がOR回路
R4の一方入力として加えられ、後備保護要素の電流リ
レーF3の出力がOR回路R4の他方入力として加えら
れており、このOR回路R4の出力がFDリレー7のト
リップ指令としてサイリスタS2のゲートに印加される
構成になっている。これによって、主保護要素の機能と
後備保護要素の機能とを単一のコンピュータに持たせた
ディジタル保護継電装置が得られる。しかるに、この構
成では、メインリレーの構成要素とFDリレーの構成要
素とが電流ー電流の組合わせになったり、電圧ー電圧の
組合わせになったりして、電流入力又は電圧入力のいず
れかの不良原因でメインリレー及びFDリレーの両方が
トリップ指令を出力して遮断器に対するトリップ指令が
出力される可能性が大きくなることが分かる。
【0021】本発明は上記の課題を解決するためになさ
れたもので、主保護要素の機能と後備保護要素の機能と
を単一のディジタル信号処理装置に収納するに当たり、
電流入力又は電圧入力のいずれかの不良原因でメインリ
レー及びFDリレーの両方がトリップ指令を出力すると
いう事態を未然に防止することにより、遮断器に対する
誤遮断の可能性を低減することのできるディジタル保護
継電装置を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
のディジタル保護継電装置は、保護区間の各端から系統
の電圧データ及び電流データを取込んでディジタルデー
タに変換し、変換された二つのデータのうち少なくとも
電流データを各端子間で授受して保護演算を行ってトリ
ップ指令を出力する電流作動継電要素と、変換された電
圧データ及び電流データに基づいて事故点を検出し、時
限をおいてトリップ指令を出力する距離継電要素とを単
一のディジタル信号処理装置に収納すると共に、電流作
動継電要素及び距離継電要素をそれぞれ構成する事故区
間判別リレーどうしを機能的にまとめて得られるトリッ
プ指令と事故検出リレーどうしを機能的にまとめて得ら
れるトリップ指令との論理積信号によって事故区間を除
去するように遮断器に対するトリップ指令を出力するも
のにおいて、事故区間判別リレー及び事故検出リレーの
いずれか一方を電流要素によって構成し、いずれか他方
を電圧要素によって構成したことを特徴とするものであ
る。
【0023】本発明の請求項2に記載のディジタル保護
継電装置は、保護区間の各端から系統の電圧データ及び
電流データを取込んでディジタルデータに変換し、変換
された二つのデータのうち少なくとも電流データを各端
子間で授受して保護演算を行ってトリップ指令を出力す
る電流作動継電要素と、変換された電圧データ及び電流
データに基づいて事故点を検出し、時限をおいてトリッ
プ指令を出力する距離継電要素とを単一のディジタル信
号処理装置に収納すると共に、電流作動継電要素及び距
離継電要素をそれぞれ構成する事故区間判別リレーのト
リップ指令と事故検出リレーのトリップ指令との論理積
信号によって事故区間を除去するように遮断器に対する
トリップ指令を出力するものにおいて、電流作動継電要
素を構成する事故区間判別リレーのトリップ指令と事故
検出リレーのトリップ指令との論理積信号により遮断器
に対するトリップ指令を出力する第1のトリップ指令出
力系統と、距離継電要素を構成する事故区間判別リレー
のトリップ指令と事故検出リレーのトリップ指令との論
理積信号により遮断器に対するトリップ指令を出力する
第2のトリップ指令出力系統と、を備え、論理積演算さ
れる一方のトリップ指令を出力する要素が電流要素でな
り、他方のトリップ指令を出力する要素が電圧要素でな
ることを特徴とするものである。
【0024】本発明の請求項3に記載のディジタル保護
継電装置は、請求項1又は2に記載のものにおいて、外
部から加えられる信号によって電流作動継電要素及び距
離継電要素の両方の機能を一括して停止させるスイッチ
を備えたことを特徴とするものである。
【0025】本発明の請求項4に記載のディジタル保護
継電装置は、請求項2に記載のものにおいて、外部から
加えられる信号によって電流作動継電要素及び距離継電
要素の両方の機能を一括して停止させる第1のスイッチ
と、外部から加えられる信号によって電流作動継電要素
のみの機能を停止させる第2のスイッチと、を備えたこ
とを特徴とするものである。
【0026】本発明の請求項5に記載のディジタル保護
継電装置は、請求項1ないし4のいずれかに記載のもの
において、事故区間判別リレー及び事故検出リレーの両
方がトリップ指令の出力を解除し、かつ、外部から再閉
路準備完了信号が加えられたことを条件に遮断器の再閉
路指令を出力し、距離継電要素のトリップ指令によって
再閉路指令の出力を阻止する再閉路制御手段を備えたこ
とを特徴とするものである。
【0027】本発明の請求項6に記載のディジタル保護
継電装置は、請求項1ないし5のいずれかに記載のもの
において、電流作動継電要素及び距離継電要素がそれぞ
れディジタルデータに変換される前の電圧データ及び電
流データを監視するアナログ入力監視手段と、被監視デ
ータが不良のディジタルデータが入力される要素のトリ
ップ指令の出力を阻止するトリップ指令出力阻止手段と
を備えたことを特徴とするものである。
【0028】本発明の請求項7に記載のディジタル保護
継電装置は、請求項1ないし6のいずれかに記載のもの
において、電流作動継電要素のアナログ入力監視手段が
電圧データ及び電流データの両方が不良と判定した場
合、並びに、距離継電要素のアナログ入力監視手段が電
圧データ及び電流データの両方が不良と判定した場合の
少なくとも一方で遮断器に対するトリップ指令の出力を
阻止する装置ロック手段を備えたことを特徴とするもの
である。
【0029】本発明の請求項8に記載のディジタル保護
継電装置は、請求項2に記載のものにおいて、事故区間
判別リレーが自端の各相電流データと相手端の各相電流
データとの差に応動する第1の電流リレーを含み、事故
検出リレーが零相電流を検出する微地絡検出用の第2の
電流リレーを含み、第1及び第2の電流リレーの各出力
を互いに異なるトリップ指令出力系統に分けて出力する
ことを特徴とするものである。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す好適な
実施形態に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係
るディジタル保護継電装置の第1の実施形態の構成を説
明するために、マイクロコンピュータでの処理内容を電
気回路要素で示した回路図であり、図中、従来装置を示
す図12と同一の要素には同一の符号を付してその説明
を省略する。この実施形態は主保護要素の機能と後備保
護要素の主要な機能を単一のマイクロコンピュータに収
納したものを示しており、主保護要素のメインリレーの
機能と後備保護要素のメインリレーの機能とをまとめて
メインリレー11としたものであり、同様に、主保護要
素のFDリレーの機能と後備保護要素のFDリレーの機
能とをまとめてFDリレー12としたものである。
【0031】ここで、メインリレー11は差電流リレー
M1、距離リレーM3、電流リレーM4、タイマT2、
AND回路R1及びOR回路R2を備えている。このう
ち、電流リレーM4は電流の変化幅に応動するリレーで
あり一般的には51Dリレーなどが使用される。この場
合、距離リレーM3の出力が、タイマT2を介して、A
ND回路R1の一方入力として加えられ、電流リレーM
4の出力がAND回路R1の他方入力として加えられて
いる。また、差電流リレーM1の出力がOR回路R2の
一方入力として加えられ、AND回路R1の出力がOR
回路R2の他方入力として加えられており、OR回路R
2の出力がメインリレー11のトリップ指令としてサイ
リスタS3のゲートに印加される構成になっている。一
方、FDリレー12は電圧リレーF1でなり、その出力
がFDリレー12のトリップ指令としてサイリスタS2
のゲートに印加される構成になっている。
【0032】図1において、FDリレー12は電圧要素
で構成されているが、メインリレー11は電圧要素と見
做し得る距離リレーM3が構成要件であるため、電流要
素のほかに電圧要素をも含むことになる。従って、PT
の不良によりメインリレー11の距離リレーM3が動作
すると共に、FDリレー12の電圧リレーF1が動作す
る可能性がある。そこで、PTの不良に基づく距離リレ
ーM3の出力は、電流リレーM4の動作を条件としてA
ND回路R1から出力させるようにしたものである。
【0033】しかして、図1に示した装置はFDリレー
12が電圧要素で、メインリレー11が電流要素で構成
されたことにほかならず、これによって、電流入力又は
電圧入力のいずれかの不良原因でメインリレー及びFD
リレーの両方がトリップ指令を出力するという事態を未
然に防止することができる。
【0034】なお、図1に示した実施形態では、メイン
リレー11を電流要素で、FDリレー12を電圧要素で
構成したが、これとは反対にメインリレー11を電圧要
素でFDリレー12を電流要素で構成することも可能で
ある。
【0035】図2は本発明に係るディジタル保護継電装
置の第2の実施形態の構成を説明するために、マイクロ
コンピュータでの処理内容を電気回路要素で示した回路
図であり、図中、従来装置を示す図9又は図11と同一
の要素には同一の符号を付してその説明を省略する。こ
の実施形態は主保護要素の機能と後備保護要素の主要な
機能を単一のマイクロコンピュータに収納したものを示
しており、主保護要素のメインリレーの機能と後備保護
要素のメインリレーの機能とをまとめてメインリレー1
3としたものであり、同様に、主保護要素のFDリレー
の機能と後備保護要素のFDリレーの機能とをまとめて
FDリレー14としたものである。
【0036】このうち、メインリレー13は差電流リレ
ーM1と、距離リレーM3及びタイマT2を備え、FD
リレー14は電圧リレーF1と電流リレーF3とを備え
ている。一方、制御電源線3に接続されるサイリスタS
1のカソード側に、第1のトリップ指令出力系統として
のサイリスタS2及びS3の直列接続回路と、第2のト
リップ指令出力系統としてのサイリスタS4及びS5の
直列接続回路とが並列に接続されている。そして、差電
流リレーM1の出力がサイリスタS3のゲートに印加さ
れ、電圧リレーF1の出力がサイリスタS2のゲートに
印加される構成になっている。また、距離リレーM3の
出力が、タイマT2を介して、サイリスタS5のゲート
に印加され、電流リレーF3の出力がサイリスタS4の
ゲートに印加される構成になっている。
【0037】この実施形態は図9に示す主保護要素を構
成する差電流リレーM1及び電圧リレーF1がそれぞれ
電流要素と電圧要素とでなり、さらに、図11に示す後
備保護要素を構成する距離リレーM3及び電流リレーF
3がそれぞれ電圧要素と電流要素とでなることをそのま
ま利用したもので、前者がサイリスタS2,S3を「オ
ン状態」に制御して遮断器に対するトリップ指令を出力
し、後者がサイリスタS4,S5を「オン状態」に制御
して遮断器に対するトリップ指令を出力する。
【0038】かくして、図2に示した第2の実施形態に
よつても、電流入力又は電圧入力のいずれかの不良原因
でメインリレー及びFDリレーの両方がトリップ指令を
出力するという事態を未然に防止することができる。
【0039】図3は本発明に係るディジタル保護継電装
置の第3の実施形態の構成を説明するために、マイクロ
コンピュータでの処理内容を電気回路要素で示した回路
図であり、図中、図2と同一の要素には同一の符号を付
してその説明を省略する。この実施形態は図2中の後備
保護要素の各相入力の電流リレーF3の代わりに主保護
要素の電流リレーF2、すなわち、微地絡検出用の零相
入力の電流リレーF2を用いた点が相違し、さらに、差
電流リレーM1、距離リレーM3、電圧リレーF1及び
電流リレーF2と、これらのリレーの出力信号がゲート
に加えられるサイリスタS2〜S5との組合わせが相違
している。
【0040】この場合、サイリスタS2及びS3の直列
接続回路が第1のトリップ指令出力系統を形成し、サイ
リスタS4及びS5の直列接続回路が第2のトリップ指
令出力系統を形成している。そして、後備保護要素の距
離リレーM3の出力が、タイマT2を介して、サイリス
タS3のゲートに印加され、主保護要素の電流リレーF
2の出力がサイリスタS2のゲートに印加される構成に
なっている。また、主保護要素の差電流リレーM1の出
力がサイリスタS5のゲートに印加され、後備保護要素
の電圧リレーF1の出力がサイリスタS4のゲートに印
加される構成になっている。
【0041】しかして、この実施形態によれば、第1の
トリップ指令出力系統が後備保護要素の電圧リレー要素
(M3)と主保護要素の電流リレー要素(F2)の各出
力信号の論理積条件が成立したとき遮断器に対するトリ
ップ指令が出力され、さらに、第2のトリップ指令出力
系統が主保護要素の電流リレー要素(M1)と後備保護
要素の電圧リレー要素(F1)の各出力信号の論理積条
件が成立したとき遮断器に対するトリップ指令が出力さ
れるような主保護、後備保護一体形の保護継電装置にな
っているため、電流入力又は電圧入力のいずれかの不良
原因でメインリレー及びFDリレーの両方がトリップ指
令を出力するという事態を未然に防ぐことができる。
【0042】また、第3の実施形態によれば、主保護要
素の差電流リレーM1の出力と微地絡検出リレーF2の
出力とを互いに異なるトリップ指令出力系統に分けて出
力するため、図10を用いて説明したようなFDリレー
2から見たメインリレー1に対する干渉等、FDリレー
及びメインリレー相互の干渉を防ぐ効果もある。
【0043】図4は本発明に係るディジタル保護継電装
置の第4の実施形態の構成を説明するために、マイクロ
コンピュータでの処理内容を電気回路要素で示した回路
図である。図中、(a)は主保護要素及び後備保護要素
の両方のトリップ機能を一括して停止させる場合を示
し、(b)はソフト的に主保護要素の機能のみをソフト
的に停止させる例を示している。
【0044】前述した図1の実施形態が主保護要素及び
後備保護要素のメインリレーどうしを組合わせてメイン
リレー11とし、主保護要素及び後備保護要素のFDリ
レーどうしを組合わせてFDリレー12としている。そ
して、メインリレー11がサイリスタS3を「オン状
態」にし、FDリレー12がサイリスタS2を「オン状
態」にする構成になっていた。
【0045】一般に、保護継電装置に対して主保護要素
及び後備保護要素の両方の機能を一括して停止、すなわ
ち、ロックさせたり、主保護要素の機能のみをロックさ
せたりする必要性がでてくる。図4はこの要求に対処す
るものである。そこで、マイクロコンピュータの外部に
設けられるサイリスタS1,S2,S3の直列接続回路
と制御電源線3との間に、一般に43Lと呼ばれる切替
スイッチが接続されている。これによって、主保護要素
及び後備保護要素のトリップ回路を一括してロックする
ことができる。
【0046】一方、図1の実施形態が主保護要素及び後
備保護要素のメインリレーどうしを組合わせ、主保護要
素及び後備保護要素のFDリレーどうしを組合わせてい
るため、主保護要素の機能のみをロックするスイッチを
設けることができない。そこで、ソフトウェアによって
主保護要素の機能のみをロックしなければならない。図
4(b)はその処理内容を回路図で示したものである。
この場合、マイクロコンピュータの外部にスイッチ43
Cを設ける。AND回路44,45,46はマイクロコ
ンピュータに持たせた機能である。
【0047】マイクロコンピュータにおいては、差電流
リレーM1,M2として使用される87リレー又は87
Gリレーの機能の他に、データ伝送の良否を判断した
り、隣回線連係条件を判断したりしている。隣回線連係
条件とは、自回線が1号線であれば隣回線は2号線であ
り、自回線が2号線であれば隣回線は1号線となり、再
閉路において自回線と隣回線との間で交換している再閉
路モードの変更等の条件である。そして、主保護要素の
機能のロックとは87リレー又は87Gリレーの出力を
阻止するだけでなく、伝送不良信号や隣回線連係条件の
出力の阻止も含まれる。
【0048】そこで、87リレー又は87Gリレーの出
力信号41をAND回路44の一方入力、伝送不良信号
42をAND回路45の一方入力、隣回線連係条件43
をAND回路46の一方入力として加えると共に、これ
らのAND回路44,45,46の各他方入力としてス
イッチ43Cの状態信号を加えている。従って、スイッ
チ43Cをロック側にセットすることにより、87リレ
ー又は87Gリレーの出力信号41、伝送不良信号42
及び隣回線連係条件43の出力を阻止すると共に、主保
護要素の機能をソフト的にロックすることができ、後備
保護要素の機能のみを活かすことができる。
【0049】なお、保護継電装置に対して主保護要素及
び後備保護要素の両方の機能を一括して停止させたり、
主保護要素の機能のみをロックさせたりする構成は、第
1の実施形態に限定することなく、第2又は第3の実施
形態にも適用可能である。
【0050】図5は本発明に係るディジタル保護継電装
置の第5の実施形態の構成を説明するために、マイクロ
コンピュータでの処理内容を電気回路要素で示した回路
図である。図中、(a)は主保護要素及び後備保護要素
の両方のトリップ機能を一括して停止させたり、主保護
要素のトリップ機能のみを停止させたりするスイッチの
接続状態を、(b)は主保護要素の機能をソフト的にロ
ックする例を示している。
【0051】この実施形態は、主保護要素及び後備保護
要素がそれぞれ独立にトリップ回路を形成する図2の実
施形態を対象としたものである。この場合、メインリレ
ー13を構成する主保護要素のメインリレーがサイリス
タS3を「オン状態」にし、FDリレー14を構成する
主保護要素のFDリレーがサイリスタS2を「オン状
態」にする第1のトリップ回路と、メインリレー13を
構成する後備保護要素のメインリレーがサイリスタS5
を「オン状態」にし、FDリレー14を構成する後備保
護要素のFDリレーがサイリスタS4を「オン状態」に
する第2のトリップ回路とを備えている。そして、これ
らのトリップ回路に直列に接続されるサイリスタS1と
制御電源線3との間にスイッチ43Lが接続され、さら
に、第1のトリップ回路を構成するサイリスタS2とサ
イリスタS1との間にスイッチ43Cが接続されてい
る。
【0052】しかして、(a)に示すスイッチ43Cを
「オン状態」に保持し、スイッチ43Lをオフ操作すれ
ば主保護要素及び後備保護要素の両方のトリップ回路機
能を一括してハード的にロックさせることができ、スイ
ッチ43Lを「オン状態」に保持し、スイッチ43Cを
オフ操作すれば主保護要素のトリップ回路機能のみをハ
ード的にロックさせることができる。
【0053】一方、主保護要素のトリップ回路のみをロ
ックするだけでなく、データの伝送不良等により主保護
要素が動作することを阻止するには、(b)に示すよう
に、伝送不良信号51をAND回路53の一方入力、隣
回線連係条件52をAND回路54の一方入力として加
えると共に、これらのAND回路53,54の各他方入
力としてスイッチ43Cの状態信号を加えるようにすれ
ば良い。
【0054】かくして、主保護要素の機能をロックする
ことができ、後備保護要素の機能のみを活かすことがで
きる。
【0055】図6は本発明に係るディジタル保護継電装
置の第6の実施形態の構成を説明するために、マイクロ
コンピュータでの処理内容を電気回路要素で示した回路
図である。図中、図1と同一の要素には同一の符号を付
してその説明を省略する。図1に示した実施形態では、
主保護要素及び後備保護要素のトリップ信号出力系統を
まとめて一つのトリップ回路としたがために、後備保護
要素によるトリップ指令で再閉路起動する可能性があっ
た。この実施形態はその再閉路起動を防ぐものである。
【0056】図中、61はサイリスタS2が「オン状
態」になったことを検出するオン状態検出回路で、62
はサイリスタS3が「オン状態」になったことを検出す
るオン状態検出回路である。このうち、オン状態検出回
路61の出力がNOT回路63に加えられ、オン状態検
出回路62の出力がNOT回路64に加えられるように
なっている。再閉路準備完了条件65は遮断器条件(5
2A)、再閉路使用条件(43C)、気圧条件(63)
等、全ての条件が整ったとき論理レベル“1”になるも
のである。AND回路66は再閉路準備完了条件65を
第1の入力、NOT回路63を第2の入力、NOT回路
64を第3の入力とするもので、その出力がR−Sフリ
ップ・フロップ67のセット端子Sに加えられる。一
方、OR回路68の一方入力として外部から与えられる
リセット信号が、他方入力として後備保護要素のトリッ
プ指令が加えられ、このOR回路の出力がR−Sフリッ
プ・フロップ67のリセット端子Rに加えられる。R−
Sフリップ・フロップ67の出力端子Qから再閉路起動
条件が出力される。
【0057】上記のように構成された実施形態の動作に
ついて説明する。再閉路準備完了条件65の成立中に、
後備保護要素の保護範囲内の事故が発生した場合、メイ
ンリレー11からトリップ指令が出力され、FDリレー
12からもトリップ指令が出力される。これによってサ
イリスタS3,S2はいずれも「オン状態」に制御され
る。従って、遮断器に対してトリップ指令が加えられ、
遮断器が遮断される。このとき、オン状態検出回路6
1,62はサイリスタS2,S3の「オン状態」を検出
してその出力が論理レベルの“1”から“0”に変化す
る。これにより、NOT回路63,64の出力は共に
“0”から“1”に反転する。このため、AND回路6
6の出力も“0”から“1”に変化してR−Sフリップ
・フロップ67をセットして再閉路起動条件を出力しよ
うとする。
【0058】しかしながら、後備保護要素のトリップ指
令が出力されているため、OR回路68の出力によって
R−Sフリップ・フロップ67のリセット端子Rにリセ
ット信号が加えられ、R−Sフリップ・フロップ67は
リセットされたままとなり再閉路起動条件は無くなる。
【0059】なお、主保護要素による事故検出の場合、
R−Sフリップ・フロップ67のリセット端子Rにリセ
ット信号が加えられないため、再閉路起動条件の出力状
態が継続する。
【0060】かくして、本実施形態によれば、後備保護
要素によるトリップ指令で再閉路起動することを防ぐこ
とができる。
【0061】ところで、後備保護要素のトリップ指令に
よつて再閉路指令の出力を阻止する再閉路制御手段を設
けることは、図1に示した実施形態に適用を限定される
ものではなく、第2ないし第5のいずれの実施形態にも
適用可能である。
【0062】図7は本発明に係るディジタル保護継電装
置の第7の実施形態の構成を説明するために、マイクロ
コンピュータでの処理内容を電気回路要素で示した回路
図である。図中、図2と同一の要素には同一の符号を付
してその説明を省略する。ここでは、図2中のFDリレ
ー14に対してアナログ入力監視回路K1,K2、NO
T回路R11,R12、AND回路R15,R16を付
加してなるFDリレー14Aと、図2中のメインリレー
13に対してアナログ入力監視回路K3,K4、NOT
回路R13,R14、AND回路R17,R18を付加
してなるメインリレー13Aとを備えている。なお、図
面の簡単化のために、距離リレーM3の出力経路に設け
られるタイマT2を省略して示してある。
【0063】このうち、アナログ入力監視回路K1は電
圧リレーF1の入力を監視するもので、アナログ入力監
視回路K2は電流リレーF3の入力を監視するものであ
る。NOT回路R11はアナログ入力監視回路K1の出
力を反転し、NOT回路R12はアナログ入力監視回路
K2の出力を反転するものである。AND回路R15は
電圧リレーF1の出力を一方入力、NOT回路R11の
出力を他方入力とし、その出力によってサイリスタS2
を制御するようになっている。AND回路R16は電流
リレーF3の出力を一方入力、NOT回路R12の出力
を他方入力とし、その出力によってサイリスタS4を制
御するようになっている。
【0064】一方、アナログ入力監視回路K3は差電流
リレーM1の入力を監視するもので、アナログ入力監視
回路K4は距離リレーM3の入力を監視するものであ
る。NOT回路R13はアナログ入力監視回路K3の出
力を反転し、NOT回路R14はアナログ入力監視回路
K4の出力を反転するものである。AND回路R17は
差電流リレーM1の出力を一方入力、NOT回路R13
の出力を他方入力とし、その出力によってサイリスタS
3を制御するようになっている。AND回路R18は距
離リレーM3の出力を一方入力、NOT回路R14の出
力を他方入力とし、その出力によってサイリスタS5を
制御するようになっている。
【0065】FDリレー14Aの前段には、系統電圧を
検出するPT、系統電流を検出するCTの各出力を入力
してディジタル信号に変換し、電圧データを電圧リレー
F1に加え、電流データを電流リレーF3に加える入力
変換器N1が設けられている。同様に、メインリレー1
3Aの前段には、系統電圧を検出するPT、系統電流を
検出するCTの各出力を入力してディジタル信号に変換
し、電流データを差電流リレーM1に加え、電圧データ
及び電流データを距離リレーM3に加える入力変換器N
2が設けられている。
【0066】この実施形態はメインリレー13A又はF
Dリレー14Aのいずれかの電圧入力又は電流入力が、
ハードウェアの不良によって入力されなかった場合、当
該ハードウェアに関わるトリップ回路のみをロックし、
残りのトリップ回路を活かすようにしたものである。一
例として、メインリレー13Aにデータが入力されるA
点で接続不良が発生した場合についてその動作を以下に
説明する。
【0067】A点で不良が発生すると距離リレーM3が
誤動作する可能性がある。この接続不良中に外部事故が
発生した場合、接続不良によってメインリレー13Aの
距離リレーM3が誤動作し、さらに、外部事故によって
FDリレー14Aが動作するので、サイリスタS4,S
5のトリップ指令出力系統から遮断器に対するトリップ
指令が出力され、遮断器は誤遮断されしまう。この対策
として、接続不良をアナログ入力監視回路K4で検出
し、不良検出出力“1”をNOT回路1で反転してAN
D回路R18に加える。これによって、距離リレーM3
から出力されるトリップ指令が阻止される。この結果、
接続不良による距離リレーM3の誤動作に基づく誤遮断
を防止することができる。
【0068】これと同様に、差電流リレーM1の入力回
路が不良であれば、アナログ入力監視回路K3、NOT
回路R13及びAND回路R17によって、差電流リレ
ーM1の誤動作に基づく誤遮断を防止する。さらに、F
Dリレー14Aにおいても、電圧リレーF1の入力回路
が不良であれば、アナログ入力監視回路K1,NOT回
路R11及びAND回路R15によって、電圧リレーF
1の誤動作に基づく誤遮断を防止し、電流リレーF3の
入力回路が不良であれば、アナログ入力監視回路K2,
NOT回路R12及びAND回路R16によって、電流
リレーF3の誤動作に基づく誤遮断を防止することがで
きる。
【0069】なお、アナログ入力を監視し、不良のディ
ジタルデータが入力される要素のトリップ指令を阻止す
るトリップ指令出力阻止手段を設けることは、第2の実
施形態に限らず、これ以外の実施形態にも適用可能であ
る。
【0070】図8は本発明に係るディジタル保護継電装
置の第8の実施形態の構成を説明するために、マイクロ
コンピュータでの処理内容を電気回路要素で示した回路
図である。図中、図7と同一の要素には同一の符号を付
してその説明を省略する。ここでは、FDリレー14A
にAND回路R19を追設してFDリレー14Bになっ
ており、メインリレー13AにAND回路R20及びO
R回路R21を追設してメインリレー13Bになってい
る点が図7と異なるだけで、これ以外は図7と同一に構
成されている。この場合、FDリレー14B中のAND
回路19はNOT回路R11の出力を一方入力、NOT
回路R12の出力を他方入力として装置全体をロックす
る装置ロック指令を出力するものである。また、メイン
リレー13B中のAND回路20はNOT回路R13の
出力を一方入力、NOT回路R14の出力を他方入力と
して装置全体をロックする装置ロック指令を出力するも
のである。さらに、メインリレー13BのOR回路R2
1は二つの装置ロック指令の論理和条件で装置ロック指
令を出力するものである。なお、図面の簡単化のため
に、距離リレーM3の出力経路に設けられるタイマT2
を省略して示してある。
【0071】この実施形態は、メインリレー13Bの電
圧入力及び電流入力の両方が不良の場合、あるいは、F
Dリレー14Bの電圧入力及び電流入力の両方が不良の
場合第1及び第2のトリップ指令出力系統の両方がロッ
クされるため、トリップ機能を果たさないと判定して、
装置全体をロックしようとするものである。具体例とし
て、メインリレー13Bの電圧データ入力回路及び電流
データ入力回路であるB点で不良が発生した場合につい
て、特に、図7に対して要素を新たに追設した部分を中
心として以下に説明する。
【0072】メインリレー13Bの電流データの入力不
良がアナログ入力監視回路K3で検出され、電圧データ
の入力不良がアナログ入力監視回路K4で検出される。
これらの検出信号はNOT回路R13及びR14によっ
てそれぞれ反転され、共に“1”の信号がAND回路R
20に加えられる。そして、AND回路R20の出力信
号が装置ロック指令としてOR回路R21を介して出力
される。なお、FDリレー14Bの電流データ及び電流
データの入力不良があれば、“1”の信号がAND回路
R19の二つの入力端に加えられ、AND回路R19の
出力信号が装置ロック指令としてOR回路R21を介し
て出力される。
【0073】
【発明の効果】以上の説明によって明らかなように、本
発明の請求項1又は2に記載のディジタル保護継電装置
によれば、保護区間の各端における系統の電圧データ及
び電流データに基づいて事故点を検出し、時限をおいて
トリップ指令を出力する距離継電要素とを単一のディジ
タル信号処理装置に収納すると共に、電流作動継電要素
及び距離継電要素をそれぞれ構成する事故区間判別リレ
ーのトリップ指令と事故検出リレーのトリップ指令との
論理積信号によって事故区間を除去するように遮断器に
対するトリップ指令を出力するに当たり、論理積演算さ
れる一方のトリップ指令を出力する要素が電流要素でな
り、他方のトリップ指令を出力する要素が電圧要素でな
っているので、電流入力又は電圧入力のいずれかの不良
原因でメインリレー及びFDリレーの両方がトリップ指
令を出力するという事態を未然に防止することができ、
これによって、遮断器に対する誤遮断の可能性を低減す
ることができる。
【0074】本発明の請求項3に記載のディジタル保護
継電装置によれば、電流作動継電要素及び距離継電要素
の両方の機能を一括して停止させるスイッチを備えてい
るので、使用者の要求に随時対応できる効果もある。
【0075】本発明の請求項4に記載のディジタル保護
継電装置は、電流作動継電要素及び距離継電要素の両方
の機能を一括して停止させる第1のスイッチと、電流作
動継電要素のみの機能を停止させる第2のスイッチとを
備えているので、使用者の要求に対してより細かな対応
が可能になるという効果も得られる。
【0076】本発明の請求項5に記載のディジタル保護
継電装置によれば、再閉路指令の出力を阻止する再閉路
制御手段を備えているので、距離継電要素のトリップ指
令によって再閉路起動することを未然の防止できる効果
もある。
【0077】本発明の請求項6に記載のディジタル保護
継電装置によれば、被監視データが不良のディジタルデ
ータが入力される要素のトリップ指令の出力を阻止する
トリップ指令出力阻止手段を備えているので、当該要素
の誤出力を防ぐことができるという効果もある。
【0078】本発明の請求項7に記載のディジタル保護
継電装置によれば、電圧データ及び電流データの両方が
不良と判定した場合に遮断器に対するトリップ指令の出
力を阻止する装置ロック手段を備えているので、保護装
置機能を果たし得ないとき、装置を自動停止させて周囲
に示すことができるという効果もある。
【0079】本発明の請求項8に記載のディジタル保護
継電装置によれば、メインリレートFDリレー間の信号
の授受がなくなり、このうちの一方の要因で他方が追随
してトリップ指令を出力すると言う事態を未然に防ぐ効
果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディジタル保護継電装置の第1の
実施形態の構成を説明するために、マイクロコンピュー
タでの処理内容を電気回路要素で示した回路図。
【図2】本発明に係るディジタル保護継電装置の第2の
実施形態の構成を説明するために、マイクロコンピュー
タでの処理内容を電気回路要素で示した回路図。
【図3】本発明に係るディジタル保護継電装置の第3の
実施形態の構成を説明するために、マイクロコンピュー
タでの処理内容を電気回路要素で示した回路図。
【図4】本発明に係るディジタル保護継電装置の第4の
実施形態の構成を説明するために、マイクロコンピュー
タでの処理内容を電気回路要素で示した回路図。
【図5】本発明に係るディジタル保護継電装置の第5の
実施形態の構成を説明するために、マイクロコンピュー
タでの処理内容を電気回路要素で示した回路図。
【図6】本発明に係るディジタル保護継電装置の第6の
実施形態の構成を説明するために、マイクロコンピュー
タでの処理内容を電気回路要素で示した回路図。
【図7】本発明に係るディジタル保護継電装置の第7の
実施形態の構成を説明するために、マイクロコンピュー
タでの処理内容を電気回路要素で示した回路図。
【図8】本発明に係るディジタル保護継電装置の第8の
実施形態の構成を説明するために、マイクロコンピュー
タでの処理内容を電気回路要素で示した回路図。
【図9】従来の保護継電装置を構成する電流差動継電装
置の構成例を示す回路図。
【図10】従来の保護継電装置を構成する電流差動継電
装置のもう一つの構成例を示す回路図。
【図11】従来の保護継電装置を構成する距離継電装置
の構成例を示す回路図。
【図12】従来のディジタル保護継電装置の構成を説明
するために、マイクロコンピュータでの処理内容を電気
回路要素で示した回路図。
【符号の説明】
3 制御電源線 11,13,13A,13B メインリレー(事故区間
判別リレー) 12,14,14A,14B,15 FDリレー(事故
検出リレー) F1 電圧リレー F2,F3,M4 電流リレー K1〜K4 アナログ入力監視回路 M1 差電流リレー M3 距離リレー N1,N2 入力変換器 S1〜S5 サイリスタ T2 タイマ TN 非点検中条件信号 43L 切替スイッチ 43C スイッチ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】保護区間の各端から系統の電圧データ及び
    電流データを取込んでディジタルデータに変換し、変換
    された二つのデータのうち少なくとも電流データを各端
    子間で授受して保護演算を行ってトリップ指令を出力す
    る電流作動継電要素と、変換された電圧データ及び電流
    データに基づいて事故点を検出し、時限をおいてトリッ
    プ指令を出力する距離継電要素とを単一のディジタル信
    号処理装置に収納すると共に、前記電流作動継電要素及
    び距離継電要素をそれぞれ構成する事故区間判別リレー
    どうしを機能的にまとめて得られるトリップ指令と事故
    検出リレーどうしを機能的にまとめて得られるトリップ
    指令との論理積信号によって事故区間を除去するように
    遮断器に対するトリップ指令を出力するディジタル保護
    継電装置において、 前記事故区間判別リレー及び事故検出リレーのいずれか
    一方を電流要素によって構成し、いずれか他方を電圧要
    素によって構成したことを特徴とするディジタル保護継
    電装置。
  2. 【請求項2】保護区間の各端から系統の電圧データ及び
    電流データを取込んでディジタルデータに変換し、変換
    された二つのデータのうち少なくとも電流データを各端
    子間で授受して保護演算を行ってトリップ指令を出力す
    る電流作動継電要素と、変換された電圧データ及び電流
    データに基づいて事故点を検出し、時限をおいてトリッ
    プ指令を出力する距離継電要素とを単一のディジタル信
    号処理装置に収納すると共に、前記電流作動継電要素及
    び距離継電要素をそれぞれ構成する事故区間判別リレー
    のトリップ指令と事故検出リレーのトリップ指令との論
    理積信号によって事故区間を除去するように遮断器に対
    するトリップ指令を出力するディジタル保護継電装置に
    おいて、 前記電流作動継電要素を構成する事故区間判別リレーの
    トリップ指令と事故検出リレーのトリップ指令との論理
    積信号により前記遮断器に対するトリップ指令を出力す
    る第1のトリップ指令出力系統と、 前記距離継電要素を構成する事故区間判別リレーのトリ
    ップ指令と事故検出リレーのトリップ指令との論理積信
    号により前記遮断器に対するトリップ指令を出力する第
    2のトリップ指令出力系統と、 を備え、論理積演算される一方のトリップ指令を出力す
    る要素が電流要素でなり、他方のトリップ指令を出力す
    る要素が電圧要素でなることを特徴とするディジタル保
    護継電装置。
  3. 【請求項3】外部から加えられる信号によって前記電流
    作動継電要素及び前記距離継電要素の両方の機能を一括
    して停止させるスイッチを備えたことを特徴とする請求
    項1又は2に記載のディジタル保護継電装置。
  4. 【請求項4】外部から加えられる信号によって前記電流
    作動継電要素及び前記距離継電要素の両方の機能を一括
    して停止させる第1のスイッチと、 外部から加えられる信号によって前記電流作動継電要素
    のみの機能を停止させる第2のスイッチと、 を備えたことを特徴とする請求項2に記載のディジタル
    保護継電装置。
  5. 【請求項5】前記事故区間判別リレー及び事故検出リレ
    ーの両方がトリップ指令の出力を解除し、かつ、外部か
    ら再閉路準備完了信号が加えられたことを条件に前記遮
    断器の再閉路指令を出力し、前記距離継電要素のトリッ
    プ指令によって再閉路指令の出力を阻止する再閉路制御
    手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいず
    れかに記載のディジタル保護継電装置。
  6. 【請求項6】前記電流作動継電要素及び距離継電要素が
    それぞれディジタルデータに変換される前の電圧データ
    及び電流データを監視するアナログ入力監視手段と、被
    監視データが不良のディジタルデータが入力される要素
    のトリップ指令の出力を阻止するトリップ指令出力阻止
    手段とを備えたことを特徴とする請求項1ないし5のい
    ずれかに記載のディジタル保護継電装置。
  7. 【請求項7】前記電流作動継電要素のアナログ入力監視
    手段が電圧データ及び電流データの両方が不良と判定し
    た場合、並びに、前記距離継電要素のアナログ入力監視
    手段が電圧データ及び電流データの両方が不良と判定し
    た場合の少なくとも一方で前記遮断器に対するトリップ
    指令の出力を阻止する装置ロック手段を備えたことを特
    徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のディジタ
    ル保護継電装置。
  8. 【請求項8】前記事故区間判別リレーが自端の各相電流
    データと相手端の各相電流データとの差に応動する第1
    の電流リレーを含み、前記事故検出リレーが零相電流を
    検出する微地絡検出用の第2の電流リレーを含み、前記
    第1及び第2の電流リレーの各出力を互いに異なるトリ
    ップ指令出力系統に分けて出力することを特徴とする請
    求項2に記載のディジタル保護継電装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011064465A (ja) * 2009-09-15 2011-03-31 Toshiba Corp 線路定数測定方法及び保護制御計測装置
JP2014138447A (ja) * 2013-01-15 2014-07-28 Toshiba Corp 送電線保護装置及び送電線保護システム

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