JPH1169606A - 多端子送電線保護装置 - Google Patents

多端子送電線保護装置

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JPH1169606A
JPH1169606A JP9230440A JP23044097A JPH1169606A JP H1169606 A JPH1169606 A JP H1169606A JP 9230440 A JP9230440 A JP 9230440A JP 23044097 A JP23044097 A JP 23044097A JP H1169606 A JPH1169606 A JP H1169606A
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JP
Japan
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transmission line
terminal
central
terminal number
electric quantity
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JP9230440A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Makino
均 牧野
Tomotaka Nishida
知敬 西田
Hiromi Nagasaki
寛美 長崎
Yoshiyuki Harada
義之 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba System Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba System Technology Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気量データの伝達順序を強制的に切り換え
て、保護機能の向上及び装置保守の向上を図る。 【解決手段】 全ての中央装置7a及び全ての端末装置7b
〜7dには伝送路異常の外部信号を受信する外部信号受信
手段19を設け、前記全ての外部信号受信手段19が端子番
号を変更する外部信号を受信したとき、予め設定された
端子番号順に伝送路構成16を切り換えて前記電気量デー
タと判定結果を伝送する伝送手段15とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多端子送電線の保
護を行なう多端子送電線保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】多端子送電線保護装置は、各端子の電気
量データを電気量伝送手段によって収集し、これらを用
いて保護区間内事故か否かの判定を行なう保護方式であ
る。近年のディジタル伝送技術の発展から、各端子の電
流データをディジタルデータにて多重化伝送し、この伝
送された電流データから電流差動保護演算を行なうPC
M電流差動保護装置が実用化されている。
【0003】PCM電流差動保護装置は、各端子から伝
送手段により収集された電流データから差電流を演算す
るものであり、キルヒホッフの法則から通常の系統運転
中及び外部事故時は差電流が0Aとなるのに対して、保
護区間内事故時は、0Aとはならないことによって事故
の保護区間内外の判定を行ない、送電線保護を行なう方
式である。
【0004】多端子送電線保護装置の中で、上記電流差
動演算を行なう親装置を任意の1端子のみに設置し、他
の端子は前記演算装置を具備せず、親装置の演算結果を
傍受する子装置からなる親子方式の多端子送電線電流差
動保護装置がある。ここで、親子方式の多端子送電線電
流差動保護装置について図5を用いて説明する。
【0005】図5は4端子送電線を保護する場合の構成
を示しており、背後電源1a、母線2a,2b,2c,2d、送電
線3から構成される。図5において、事故点Fに事故が
発生した場合、各端の事故電流IFa,IFb,IFc,IFd
が各変流器4a,4b,4c,4dを介して、又、事故時の電圧
VFa,VFb,VFc,VFdが各端の変成器5a,5b,5c,5d
を介して、親装置7a,子装置7b,7c,7dに取り込まれ
る。
【0006】親装置7aは自端で取り込んだIFaを入力変
換器13a ,アナログ/ディジタル変換器14a を介してデ
ィジタルデータに変換し、これを親装置7aより伝送手段
15aにより下り伝送ルートにて多重化し子装置7bへ伝送
する。子装置7bは自端で取り込んだIFbを親装置7aより
伝送手段15a にて伝送されてきたIFaのデータと共に、
伝送手段15b によって下り伝送路へ多重化し子装置7cへ
伝送する。
【0007】子装置7cは自端で取り込んだIFcを入力変
換器13c ,アナログ/ディジタル変換器14c を介してデ
ィジタルデータに変換し、これを子装置7bより伝送手段
15bにて伝送されてきたIFa,IFbのデータと共に、伝
送手段15c によって下り伝送路へ多重化して子装置7dへ
伝送する。
【0008】子装置7dは自端で取り込んだIFdを入力変
換器13d ,アナログ/ディジタル変換器14d を介してデ
ィジタルデータに変換し、これを子装置7c り伝送手段
15cにより伝送されてきたIFa,IFb,IFc,IFdのデ
ータと共に多重化し、IFa,IFb,IFc,IFdのデータ
を上り伝送ルートに折り返しして、子装置7cへ伝送す
る。子装置7cは子装置7dから伝送されてきた前記データ
を収集し、子装置7bへ伝送する。
【0009】子装置7bは子装置7cから伝送されてきた前
記データを収集し、更にこれを親装置7aへ伝送する。親
装置7aは子装置7bから伝送されてきた前記データを収集
し、このデータをもとに電流差動継電器8にて、IFa,
IFb,IFc,IFdから差電流演算を行なうことで、保護
区間内の事故か否かの判定を行なう。
【0010】図5においては、保護区間内での事故であ
るため、IFa+IFb+IFc+IFd≠0となる。したがっ
て親装置7aは電流差動継電器8が動作すると、補助リレ
ー11a を駆動させる。又、入力変換器及びアナログ/デ
ィジタル変換器を介してディジタルデータに変換したV
Faにより、不足電圧継電器10a が動作すると補助リレー
12a を駆動させる。
【0011】前記補助リレー11a ,12a が両方動作した
ことでしゃ断器6aに対してしゃ断器引外し指令を出力す
る。又、親装置7aは電流差動継電器8が動作した条件を
伝送手段によって下り伝送路にのせ、子装置7bに伝送す
る。子装置7bは親装置から伝送されてきた前記動作条件
を受信し、親装置の電流差動継電器の動作条件9bを受信
し、この条件で補助リレー11b を駆動させる。
【0012】又、入力変換器及びアナログ/ディジタル
変換器を介してディジタルデータに変換したVFbによ
り、不足電圧継電器10b が動作すると補助リレー12b を
駆動させる。前記補助リレー11a ,12a が両方動作した
ことでしゃ断器6bに対してしゃ断器引外し指令を出力す
る。又、子装置7bは親装置7aから伝送されてきた電流差
動継電器8が動作した条件を伝送手段によって下り伝送
路にのせ、子装置7cに伝送する。
【0013】子装置7cは親装置から伝送されてきた前記
動作条件を受信し、親装置の電流差動継電器の動作条件
9cを受信し、この条件で補助リレー11c を駆動させる。
又、入力変換器及びアナログ/ディジタル変換器を介し
てディジタルデータに変換したVFcにより、不足電圧継
電器10c が動作すると補助リレー12c を駆動させる。
【0014】前記補助リレー11c ,12c が両方動作した
ことでしゃ断器6cに対してしゃ断器引外し指令を出力す
る。又、子装置7cは子装置7bから伝送されてきた親装置
7aの電流差動継電器8が動作した条件を伝送手段によっ
て下り伝送路にのせ、子装置7dに伝送する。子装置7dは
親装置から伝送されてきた前記動作条件を受信し、親装
置の電流差動継電器の動作条件9dを受信し、この条件で
補助リレー11d を駆動させる。
【0015】又、入力変換器及びアナログ/ディジタル
変換器を介してディジタルデータに変換したVFdによ
り、不足電圧継電器10d が動作すると補助リレー12d を
駆動させる。前記補助リレー11d ,12d が両方動作した
ことでしゃ断器6dに対してしゃ断器引外し指令を出力す
る。
【0016】上記で述べた親装置7a,子装置7b,7c,7d
への下り伝送ルートへの多重化伝送順序については、予
め設定された端子番号順にて伝送することとし、ここで
は親装置7aを「端子番号1」,子装置7bを「端子番号
2」,子装置7cを「端子番号3」,子装置7dを「端子番
号4」を各々設定する機能を有している。
【0017】上記で述べた子装置7d,7c,7b,親装置7a
への上り伝送ルートでのデータ収集順序については、予
め設定された端子番号とは逆に収集することとしてい
る。なお、下り伝送ルート及び上り伝送ルートにおける
点線部分は予備ルートを示し、通常使用しないが、伝送
路の保守等を行なう場合にこの予備ルートを活かし保護
機能を維持するループバック機能を有しており、その説
明を図6を用いて行なう。
【0018】図6は4端子の系統構成を示しており、背
後電源1a、母線2a,2b,2c,2d、送電線3から構成され
る。変流器4aを介して親装置7a、変流器4bを介して子装
置7b、変流器4cを介して子装置7c、変流器4dを介して子
装置7dが設置されている。
【0019】親装置7a,子装置7b,7c,7dは伝送順序を
決定するために各々端子番号を設定する機能を有してお
り、ここでは親装置7aを「端子番号1」,子装置7bを
「端子番号2」,7cを「端子番号3」,7dを「端子番号
4」に各々設定を行なうこととし、この場合においては
伝送路の構成は親装置7aから始まり、子装置7b,子装置
7cを経由し、子装置7dで折り返す伝送ルートが活かされ
ることとなり、子装置7dから親装置7aの間に点線で記載
された伝送ルートは予備ルートとなっている。
【0020】親装置7aには「7a〜7b区間休止」,「7b〜
7c区間休止」,「7c〜7d区間休止」,「7d〜7a区間休
止」の各々伝送路休止制御機能を設けることとする。図
7は親装置7aから「7a〜7b区間休止」した時の場合を示
している。親装置7aが「7a〜7b区間休止」を選択する
と、伝送手段により下り伝送路に「7a〜7b区間休止」の
情報を親装置7a,子装置7b,7c,7dに対して伝送する。
【0021】前記情報を受信した装置7a,7b,7c,7dは
夫々端子番号を、親装置7aは「端子番号1」から「端子
番号4」に、子装置7bは「端子番号2」から「端子番号
1」に、子装置7cは「端子番号3」から「端子番号2」
に、子装置7dは「端子番号4」から「端子番号3」に夫
々設定変更し、新しく認識した端子番号順に伝送するこ
とで、ループバックを終了することとなる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の多端子電流
差動保護装置では、任意の1区間を伝送路の保守及び作
業で休止にした時に他区間で伝送異常が発生した場合
に、伝送手段がないために全端子の装置が保護機能が維
持できなくなる。又、この時に保護機能を維持するため
には一度装置を全端子電源を切り、再度電源の投入を行
ない、休止にした伝送路の解除を行なう必要があり、復
旧に時間がかかるという問題があった。
【0023】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、電気量データの伝達順序を強制的に切り
換えて保護機能の向上及び装置保守の向上をはかった多
端子送電線保護装置を提供することを目的としている。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
多端子送電線保護装置は、送電線の電気量データを収集
する電気量入力手段と伝送路を介して予め設定された端
子番号順に伝送する電気量伝送手段と前記電気量データ
から保護区間内事故か否かの判定を行ない、予め設定さ
れた端子番号順に前記判定結果を伝送する判定結果伝送
手段を具備する中央装置と、電気量入力手段と中央装置
の前記判定結果を識別する判定結果受信手段とを具備す
る端末装置とから構成され、少なくとも一つの前記中央
装置と複数の前記端末装置とからなる多端子送電線保護
装置において、前記全ての中央装置及び全ての端末装置
には伝送路異常の外部信号を受信する外部信号受信手段
と、前記全ての外部信号受信手段が端子番号を変更する
外部信号を受信したとき、予め設定された端子番号順に
伝送路構成を切り換えて前記電気量データと判定結果を
伝送する伝送手段とを備えた。
【0025】本発明の請求項1は全ての中央装置と全て
の端末装置を結合する伝送路のうち、任意の1区間を休
止扱い中に、他区間にて伝送路異常が発生した場合に
は、全ての中央装置と全ての端末装置が外部信号を受け
て、予め設定された端子番号順に電流差動演算を行なう
データと保護区間内か否かの判定結果を伝送する手段を
設けることで、伝送路を休止にした区間が正常である場
合はその伝送路の休止区間を活かし、伝送異常が発生し
た区間のみ切り離すことが可能になるため、保護機能を
異常することが可能となる。又、遠方の中央装置と端末
装置に出向く必要がない。
【0026】本発明の請求項2に係る多端子送電線保護
装置は、請求項1において、中央装置を送電線の全端子
に設置する構成とし、前記全ての中央装置が外部からの
信号を受けたとき、前記全ての中央装置が伝送路構成を
切り換え、予め設定された端子番号順に電気量データを
伝送する手段を備えた。
【0027】本発明の請求項2は全ての中央演算を結合
する伝送路のうち、任意の1区間を休止扱い中に、他区
間にて伝送路異常が発生した場合には全ての中央装置が
外部信号を受けて伝送路構成を切り換え、予め設定され
た端子番号順に電流差動演算を行なう電気量データを伝
送する技術的手段を設けることで、伝送路を休止にした
区間が正常である場合は、その伝送路の休止区間を活か
し、伝送異常が発生した区間のみ切り離すことが可能に
なるため、保護機能を維持することが可能となる。又、
遠方の中央装置に出向く必要がない。
【0028】本発明の請求項3に係る多端子送電線保護
装置は、請求項1において、任意の中央装置又は端末装
置が外部からの信号を受けたとき、前記全ての中央装置
又は端末装置が伝送路構成を切り換え、予め設定された
端子番号順に電気量データと判定結果とを伝送する手段
を備えた。
【0029】本発明の請求項3は全ての中央装置と全て
の端末装置を結合する伝送路のうち、任意の1区間を休
止扱い中に、他区間にて伝送路異常が発生した場合には
任意の中央装置又は任意の端末装置が外部信号を受けて
全ての中央装置と全ての端末装置に情報を伝達し、予め
設定された端子番号順に従い電流差動演算を行なうデー
タと保護区間内か否かの判定結果を伝送する手段を設け
ることで、伝送路を休止にした区間が正常である場合
は、その伝送路の休止区間を活かし、伝送異常が発生し
た区間のみ切り離すことが可能になるため、保護機能を
維持することが可能となる。又、遠方の中央装置と端末
装置に出向く必要がない。
【0030】本発明の請求項4に係る多端子送電線保護
装置は、請求項1において、任意の中央装置が外部から
の信号を受けたとき、前記外部からの信号を残りの全て
の中央装置に伝送することで中央装置の全てが伝送路構
成を切り換え、予め設定された端子番号順に電気量デー
タを伝送する手段を備えた。
【0031】本発明の請求項4は全ての中央装置を結合
する伝送路のうち任意の1区間を休止扱い中に、他区間
にて伝送路異常が発生した場合には、任意の中央装置が
外部信号を受けてその情報を残りの全ての中央装置に伝
達することにより全ての中央装置が伝送路構成を切り換
え、予め設定された端子番号順に電流差動演算を行なう
電気量データを伝送する技術的手段を設けることで、伝
送路を休止にした区間が正常である場合は、その伝送路
の休止区間を活かし、伝送異常が発生した区間のみ切り
離すことが可能になるため、保護機能を維持することが
可能となる。又、遠方の中央装置に出向く必要がない。
【0032】本発明の請求項5に係る多端子送電線保護
装置は、請求項1において、全ての中央装置及び全ての
端末装置が接続された伝送路に異常が発生したことを検
出したとき、自動的に伝送路構成を切り換え、予め設定
された端子番号順に電気量データを伝送する手段を備え
た。
【0033】本発明の請求項5は全ての中央装置及び端
末装置を結合する伝送路のうち任意の1区間を休止扱い
中に、他区間にて伝送路維持が発生した場合に、自動的
に全ての装置が伝送路構成を切り換え、予め設定された
端子番号順に従い、電気量データを伝送する手段と保護
区間内か否かの判定結果を伝送する技術的手段を設ける
ことで、伝送路を休止にした区間が正常である場合は、
その伝送路の休止区間を活かし、伝送異常が発生した区
間のみ切り離すことが可能になるため、保護機能を維持
することが可能となる。又、遠方の中央装置と端末装置
に出向く必要がない。
【0034】本発明の請求項6に係る多端子送電線保護
装置は、請求項2において、全ての中央装置が接続され
た伝送路に異常が発生したことを検出したとき、自動的
に伝送路構成を切り換え、予め設定された端子番号順に
電気量データを伝送する手段を備えた。
【0035】本発明の請求項6は全ての中央装置を結合
する伝送路のうち任意の1区間を休止扱い中に、他区間
にて伝送路異常が発生した場合に、自動的に全ての装置
が伝送路構成を切り換え、予め設定された端子番号順に
従い、電気量データを伝送する技術的手段を設けること
で、伝送路を休止にした区間が正常である場合は、その
伝送路の休止区間を活かし、伝送異常が発生した区間の
み切り離すことが可能になるため、保護機能を維持する
ことが可能となる。又、遠方の中央装置に出向く必要が
ない。
【0036】本発明の請求項7に係る多端子送電線保護
装置は、請求項1において、任意の中央装置又は任意の
端末装置が接続された伝送路に異常が発生したとき、伝
送路を介して全ての中央装置及び端末装置に異常情報を
伝達して、伝送路構成を切り換え、予め設定された端子
番号順に電気量データを伝送する手段を備えた。
【0037】本発明の請求項7は全ての中央装置及び端
末装置を結合する伝送路のうち任意の1区間を休止扱い
中に、他区間にて伝送路異常が発生した場合に、伝送路
異常を検出した中央装置又は端末装置が全端子にこの情
報を伝達することで自動的に全ての装置が伝送路構成を
切り換え、予め設定された端子番号順に従い、電気量デ
ータを伝送する手段と保護区間内か否かの判定結果を伝
送する技術的手段を設けることで、伝送路を休止にした
区間が正常である場合は、その伝送路の休止区間を活か
し、伝送異常が発生した区間のみ切り離すことが可能に
なるため、保護機能を維持することが可能となる。又、
遠方の中央装置と端末装置に出向く必要がない。
【0038】本発明の請求項8に係る多端子送電線保護
装置は、請求項2において、全ての中央装置が接続され
た伝送路に異常が発生したことを検出したとき、自動的
に伝送路構成を切り換え、予め設定した端子番号順に電
気量データを伝送する手段を備えた。
【0039】本発明の請求項8は全ての中央装置を結合
する伝送路のうち任意の1区間を休止扱い中に、他区間
にて伝送路異常が発生した場合に、伝送路異常を検出し
た中央装置が全ての中央装置にこの情報を伝達すること
により、自動的に全ての装置が伝送路構成を切り換え、
予め設定された端子番号順に従い、電気量データを伝送
する技術的手段を設けることで、伝送路を休止にした区
間が正常である場合は、その伝送路の休止区間を活か
し、伝送異常が発生した区間のみ切り離すことが可能に
なるため、保護機能を維持することが可能となる。又、
遠方の中央装置に出向く必要がない。
【0040】
【発明の実施の形態】図1は請求項1,請求項2に係る
多端子送電線保護装置の実施の形態を示す構成図であ
る。図1において、図7と同一機能部分については同一
符号を付して説明を省略する。ここで19は外部信号入力
手段で、人為的に端子番号を変更する場合に使用される
入力手段である。なお、図において7aは中央装置、7b〜
7dは端末装置として示す。
【0041】なお、図1は4端子の系統構成を示してお
り、装置7aが「装置7a〜装置7b休止」の選択を行ない、
予備のルート「装置7d〜装置7a」間を活かし、装置7aを
「端子番号4」、7bを「端子番号1」、7cを「端子番号
2」、7dを「端子番号3」に認識している状態を示し、
この状態の時に「装置7b〜装置7c」間において伝送異常
CFが発生している状態を示している。
【0042】次に端子番号を変えるために、装置7a,7
b,7c,7dは外部からの信号を外部信号入力手段19a ,1
9b ,19c ,19d にて受信する。この時、装置7aは前記
情報を受信し「端子番号4」から「端子番号1」の初期
の状態に書き変わる。装置7bは前記情報を受信し「端子
番号1」から「端子番号2」の初期の状態に書き変わ
る。
【0043】同じく装置7cは前記情報を受信し「端子番
号2」から「端子番号3」の初期の状態に書き変わる。
同じく装置7dは前記情報を受信し「端子番号3」から
「端子番号4」の初期の状態に書き変わる。これにより
装置7aから始まり、次に装置7b,次に装置7c,装置7dで
折り返す伝送ルートを活かすこととなる。
【0044】上記実施の形態によれば、各端局が中央装
置と端末装置の場合について説明したが、全てが中央装
置の場合であっても同様に実施できる。そして中央装置
は端末装置に比して判定機能を有するが、端末装置と同
様の効果が得られることは明らかである。
【0045】図2は請求項3と請求項4に係る多端子送
電線保護装置の実施の形態を示す構成図である。図2に
おいて、図7と同一機能部分については同一符号を付し
て説明を省略する。本実施の形態では中央装置7aの外部
信号入力手段19a にて端子番号を変更する入力がある
と、これを伝送路を介して各端末装置の受信手段20b ,
20c ,20g に伝送するようにしたものである。前記同
様、本例の場合も7aは中央装置、7b〜7dは端末装置とし
て示す。
【0046】そして図2は4端子の系統構成を示してお
り、装置7aが「装置7a〜装置7b休止」の選択を行ない、
予備のルート「装置7d〜装置7a」間を活かし、装置7aを
「端子番号4」、装置7bを「端子番号1」、7cを「端子
番号2」、7dを「端子番号3」に認識している状態を示
し、この状態の時に「装置7b〜装置7c」間において伝送
異常CFが発生している状態を示している。
【0047】次に端子番号を変えるために、装置7aは外
部からの信号を外部信号入力手段19a にて受信し、その
結果を伝送手段を介して全端子に伝達する。この時、装
置7aは前記情報を受信手段20a にて受信し「端子番号
4」から「端子番号1」の初期の状態に書き変わる。装
置7bは前記情報を機能20b にて受信し「端子番号1」か
ら「端子番号2」の初期の状態に書き変わる。
【0048】同じく装置7cは前記情報を機能20c にて受
信し「端子番号2」から「端子番号3」の初期の状態に
書き変わる。同じく装置7dは前記情報を機能20d にて受
信し「端子番号3」から「端子番号4」の初期の状態に
書き変わる。これにより装置7aから始まり、次に装置7
b,次に装置7c,装置7dで折り返す伝送ルートを活かす
こととなる。
【0049】上記実施の形態によれば、各端局が中央装
置と端末装置の場合について説明したが、全てが中央装
置の場合であっても同様に実施できる。この場合、中央
装置は端末装置に比して判定機能を有するが、端末装置
と同様の効果が得られることは明らかである。
【0050】図3は請求項5,請求項6に係る多端子送
電線保護装置の実施の形態を示す構成図である。図3に
おいて、図7と同一機能部分については同一符号を付し
て説明を省略する。本実施の形態では各端局が伝送路異
常を検出したとき、自動的に伝送路構成を切り換えるよ
うにしたものである。
【0051】そして図3は4端子の系統構成を示してお
り、装置7aが「装置7a〜装置7b休止」の選択を行ない、
予備のルート「装置7d〜装置7a」間を活かし、装置7aを
「端子番号4」、装置7bを「端子番号1」、7cを「端子
番号2」、7dを「端子番号3」に認識している状態を示
し、この状態の時に「装置7b〜装置7c」間において伝送
異常CFが発生している状態を示している。
【0052】この時に装置7a,7b,7c,7dは伝送手段を
介して伝送路の異常状態を伝送路異常受信手段21a ,21
b ,21c ,21d にて検出する。この時、装置7aは前記情
報を受信し「端子番号4」から「端子番号1」の初期の
状態に書き変わる。装置7bは前記情報を受信し「端子番
号1」から「端子番号2」の初期の状態に書き変わる。
【0053】同じく装置7cは前記情報を受信し「端子番
号2」から「端子番号3」の初期の状態に書き変わる。
同じく装置7dは前記情報を受信し「端子番号3」から
「端子番号4」の初期の状態に書き変わる。
【0054】これにより装置7aから始まり、次に装置7
b,次に装置7c,装置7dで折り返す伝送ルートを活かす
こととなるが、「装置7b〜装置7c」間において伝送異常
が継続している場合、「装置7a〜装置7b休止」を行なっ
ている伝送路が正常であることを判断して、以下のよう
に端子番号を書き変えて伝送路異常区間のみを切り離
す。
【0055】即ち、装置7aは初期の状態「端子番号1」
から「端子番号3」に切り変わる。装置7bは初期の状態
「端子番号2」から「端子番号4」に切り変わる。装置
7cは初期の状態「端子番号3」から「端子番号1」に切
り変わる。装置7dは初期の状態「端子番号4」から「端
子番号2」に切り変わる。これにより伝送路異常区間の
み切り離し、ループバック制御が完了することとなり保
護機能を異常することが可能となる。
【0056】上記実施の形態によれば各端局が中央装置
と端末装置の場合について説明したが、全てが中央装置
の場合であっても同様に実施できる。この場合、中央装
置は端末装置に比して判定機能を有するが、端末装置と
同様の効果が得られることは明らかである。
【0057】図4は請求項7,請求項8に係る多端子送
電線保護装置の実施の形態を示す構成図である。図4に
おいて、図7と同一機能部分については同一符号を付し
て説明を省略する。本実施の形態では伝送路の異常を検
出し、伝送路構成を切り換えるようにしたものである。
【0058】図4は4端子の系統構成を示しており、装
置7aが「装置7a〜装置7b休止」の選択を行ない、予備の
ルート「装置7d〜装置7a」間を活かし、装置7aを「端子
番号4」、装置7bを「端子番号1」、7cを「端子番号
2」、7dを「端子番号3」に認識している状態を示し、
この状態の時に「装置7b〜装置7c」間において伝送異常
CFが発生している状態を示している。
【0059】この時に装置7aは伝送手段を介して伝送路
の異常状態を伝送路異常検出手段22a にて検出し、装置
7a,7b,7c,7dに伝送手段を介して伝達する。この時、
装置7aは前記情報を伝送路異常検出手段23a にて受信し
「端子番号4」から「端子番号1」の初期の状態に書き
変わる。装置7bは前記情報を伝送路異常検出手段23bに
て受信し「端子番号1」から「端子番号2」の初期の状
態に書き変わる。
【0060】同様に、装置7cは前記情報を伝送路異常検
出手段23c にて受信し「端子番号2」から「端子番号
3」の初期の状態に書き変わる。同様に、装置7dは前記
情報を伝送路異常検出手段23d にて受信し「端子番号
3」から「端子番号4」の初期の状態に書き変わる。こ
れにより装置7aから始まり、次に装置7b、次に装置7c、
装置7dで折り返す伝送ルートを活かすこととなる。
【0061】上記実施の形態によれば、各端局が中央装
置と端末装置の場合について説明したが、全てが中央装
置の場合であっても同様に実施できる。この場合、中央
装置は端末装置に比して判定機能を有するが、端末装置
と同様の効果が得られることは明らかである。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば外
部からの情報の入力や伝送路の異常を監視することによ
り、電気量データの伝達順序を強制的に切り換えること
ができ、従来の多端子送電線保護装置に比べ、保護機能
の向上及び装置保守の多様化を図った多端子送電線保護
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1,請求項2に係る多端子送電
線保護装置の実施の形態を示す構成図。
【図2】本発明の請求項3,請求項4に係る多端子送電
線保護装置の実施の形態を示す構成図。
【図3】本発明の請求項5,請求項6に係る多端子送電
線保護装置の実施の形態を示す構成図。
【図4】本発明の請求項7,請求項8に係る多端子送電
線保護装置の実施の形態を示す構成図。
【図5】従来装置を説明する構成例図。
【図6】従来装置を説明する構成例図。
【図7】従来装置を説明する構成例図。
【符号の説明】
1 背後電源 2 母線 3 送電線 4 変流器 5 変成器 6 しゃ断器 7a 中央装置 7b,7c,7d 端末装置 8 電流差動継電器 9 端末装置の動作条件 10 不足電圧継電器 11,12 補助リレー 13 入力変換器 14 アナログ/ディジタル変換器 15 伝送手段 16 端子番号設定制御手段 17 区間休止情報入力手段 18 区間休止設定制御手段 19 外部信号入力手段 20 受信手段 21 伝送路異常受信手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長崎 寛美 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 原田 義之 東京都府中市晴見町二丁目24番地の1 東 芝システムテクノロジー株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送電線の電気量データを収集する電気量
    入力手段と伝送路を介して予め設定された端子番号順に
    伝送する電気量伝送手段と前記電気量データから保護区
    間内事故か否かの判定を行ない、予め設定された端子番
    号順に前記判定結果を伝送する判定結果伝送手段を具備
    する中央装置と、電気量入力手段と中央装置の前記判定
    結果を識別する判定結果受信手段とを具備する端末装置
    とから構成され、少なくとも一つの前記中央装置と複数
    の前記端末装置とからなる多端子送電線保護装置におい
    て、前記全ての中央装置及び全ての端末装置には伝送路
    異常の外部信号を受信する外部信号受信手段と、前記全
    ての外部信号受信手段が端子番号を変更する外部信号を
    受信したとき、予め設定された端子番号順に伝送路構成
    を切り換えて前記電気量データと判定結果を伝送する伝
    送手段とを備えたことを特徴とする多端子送電線保護装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の多端子送電線保護装置に
    おいて、中央装置を送電線の全端子に設置する構成と
    し、前記全ての中央装置が外部からの信号を受けたと
    き、前記全ての中央装置が伝送路構成を切り換え、予め
    設定された端子番号順に電気量データを伝送する手段を
    備えたことを特徴とする多端子送電線保護装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の多端子送電線保護装置に
    おいて、任意の中央装置又は端末装置が外部からの信号
    を受けたとき、前記全ての中央装置又は端末装置が伝送
    路構成を切り換え、予め設定された端子番号順に電気量
    データと判定結果とを伝送する手段を備えたことを特徴
    とする多端子送電線保護装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の多端子送電線保護装置に
    おいて、任意の中央装置が外部からの信号を受けたと
    き、前記外部からの信号を残りの全ての中央装置に伝送
    することで中央装置の全てが伝送路構成を切り換え、予
    め設定された端子番号順に電気量データを伝送する手段
    を備えたことを特徴とする多端子送電線保護装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の多端子送電線保護装置に
    おいて、全ての中央装置及び全ての端末装置が接続され
    た伝送路に異常が発生したことを検出したとき、自動的
    に伝送路構成を切り換え、予め設定された端子番号順に
    電気量データを伝送する手段を備えたことを特徴とする
    多端子送電線保護装置。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の多端子送電線保護装置に
    おいて、全ての中央装置が接続された伝送路に異常が発
    生したことを検出したとき、自動的に伝送路構成を切り
    換え、予め設定された端子番号順に電気量データを伝送
    する手段を備えたことを特徴とする多端子送電線保護装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の多端子送電線保護装置に
    おいて、任意の中央装置又は任意の端末装置が接続され
    た伝送路に異常が発生したとき、伝送路を介して全ての
    中央装置及び端末装置に異常情報を伝達して、伝送路構
    成を切り換え、予め設定された端子番号順に電気量デー
    タを伝送する手段を備えたことを特徴とする多端子送電
    線保護装置。
  8. 【請求項8】 請求項2記載の多端子送電線保護装置に
    おいて、全ての中央装置が接続された伝送路に異常が発
    生したことを検出したとき、自動的に伝送路構成を切り
    換え、予め設定した端子番号順に電気量データを伝送す
    る手段を備えたことを特徴とする多端子送電線保護装
    置。
JP9230440A 1997-08-12 1997-08-12 多端子送電線保護装置 Pending JPH1169606A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013076992A1 (ja) 2011-11-25 2013-05-30 株式会社 東芝 送電線保護継電装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2013076992A1 (ja) 2011-11-25 2013-05-30 株式会社 東芝 送電線保護継電装置

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