JPH1169531A - 電気設備及び電気機器の収納枠 - Google Patents

電気設備及び電気機器の収納枠

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JPH1169531A
JPH1169531A JP22862897A JP22862897A JPH1169531A JP H1169531 A JPH1169531 A JP H1169531A JP 22862897 A JP22862897 A JP 22862897A JP 22862897 A JP22862897 A JP 22862897A JP H1169531 A JPH1169531 A JP H1169531A
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JP
Japan
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electric device
lock
frame plate
circuit breaker
rails
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JP22862897A
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English (en)
Inventor
Shoji Wakabayashi
庄司 若林
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 収納枠の構成部材を統合し、特に溶接すべき
部材を削減し、組付精度が向上できる電気設備を提供す
る。 【解決手段】 前枠12fに溶接されていたサイドフレ
ーム124,124とロック/支点台120とを単一の
板部材から作成し、段付部からなる輪止め111,11
1を各レール11,11に設け、前枠12fとレール1
1,11とを接続する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気設備及び電気
機器の収納枠に関し、特に遮断器を収納する閉鎖配電盤
及びその内部に設けられる遮断器の収納枠に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、閉鎖配電盤(以下、単に配電盤
という)は、その前面に扉を備え、後面を母線室に隣接
して設けられた箱形の配電盤ハウジングと、この配電盤
ハウジングに収納され、前後方向への移動自在に設けら
れた台車状の遮断器とを備えてなり、この遮断器を移動
することにより、遮断器の奥側に設けられた一次導体
と、配電盤内へ奥側から導入された母線及び支線の各主
回路端子との引外し及び投入を行なわせるものである。
【0003】このような配電盤ハウジングには、遮断器
の収納枠が内装されている。この収納枠は、主回路端子
を支持し、配電盤ハウジングの骨組みとしての作用を有
するとともに、配電盤の前後方向へ配置されたサイドフ
レームを備え、遮断器の下部に設けられた車輪を前後方
向へ案内する構成となっている。
【0004】図9は、従来の収納枠4の構成を示す右上
方からの一部破断斜視図であり、図10は、その上面図
である。収納枠4は、図示しない配電盤ハウジングの内
底面に、配電盤ハウジングの前後方向に載置され、配電
盤ハウジングの幅方向へ適長離隔して設けられたチャン
ネル部材からなる一対のサイドフレーム41,41と、
サイドフレーム41,41の下面にてサイドフレーム4
1,41間に架設された底板42,42と、サイドフレ
ーム41,41の奥側端部から夫々鉛直に設けられた側
板43,43とからなる。
【0005】サイドフレーム41,41は、フランジを
対向させて配置され、下側のフランジの先端部の全体に
亘って、サイドフレーム41,41の高さ寸法の略半分
の幅寸法を有する細幅板状のレール部412,412が
夫々鉛直に一体的に設けられている。さらに、サイドフ
レーム41,41の長手方向の中央部より若干奥側の位
置には、短寸の不等辺アングル部材を用いてなる輪止め
411,411が、その短辺側のフランジをサイドフレ
ーム41,41の上面に溶接され、長辺側のフランジに
てサイドフレーム41,41の開口している部分を覆う
態様にて、そのフランジの端部をレール部412,41
2の上面に溶接されている。
【0006】手前側の底板42の上面中央部には、その
上面に支点孔421aが設けられた支点台421が溶接
されている。この支点台421の左側に隣接してロック
台422が底板42にボルト止めされており、ロック台
422の上面には、前後方向へ適長離隔してロック孔4
22f,422rが設けられている。また、手前側の底
板42の上面で一方のサイドフレーム41の近傍には、
円柱状をなすストッパ423が溶接されている。
【0007】また、側板43,43間には、上下2列に
配置された6つの主回路端子5,5,…が、配電盤ハウ
ジングの左右方向へ夫々適長離隔して設けられている。
主回路端子5,5間並びに主回路端子5及び側板43の
間には、絶縁材からなるモールド6が配置され、主回路
端子5,5,…からの放電を抑制している。上側列の3
つの主回路端子5,5,5は、配電盤ハウジングの後壁
の外側にて図示しない母線に夫々接続されており、下側
列の3つの主回路端子5,5,5は、配電盤ハウジング
の後壁の外側にて図示しない支線に夫々接続されてい
る。
【0008】図11は、遮断器2の動作を説明する側面
図であり、遮断器2が主回路端子5,5,…に投入され
た状態を示す。図12,図13は、遮断器2の動作を説
明する右上方からの一部破断斜視図であり、図12は、
遮断器2の引外し状態を示し、図13は、遮断器2の投
入状態を夫々示す。
【0009】遮断器2は、箱形をなし、その底部には板
状のフレーム台23が設けられている。フレーム台23
には、その幅方向に突出してプーリ状をなす4つの車輪
24,24,…が設けられており、車輪24,24の溝
部にてレール部412,412の上面に転接することに
より、遮断器2を収納枠4の前後方向への移動自在とし
ている。また、主回路端子5,5,…に対応する遮断器
2の奥側面の位置には、クリップ状の先端部を有する6
つの一次導体21,21,…が垂直に設けられており、
遮断器2の奥側への移動に応じて各別の主回路端子5,
5,…を挟み込む態様にて投入されるようになってい
る。
【0010】フレーム台23の手前側面の中央部には、
短寸のチャンネル部材からなる受部231が、長さ方向
を上下に向けて各フランジの端部を溶接されている。前
述の支点孔421aには、遮断器2の投入及び引外しの
際に、図12,図13に示す如く投入/引外しレバー3
の先端部が差し込まれるようになっている。投入/引外
しレバー3は、その中途部に一端を配電盤ハウジングの
幅方向の軸311に揺動自在に枢支されたフック部31
を備え、このフック部31をフレーム台23に設けられ
た受部231に引っ掛け、投入/引外しレバー3を配電
盤ハウジングの幅方向を軸に回転することにより、遮断
器2を押し引きすることができるようになっている。な
お、投入/引外しレバー3の回転角度に応じて、一次導
体21,21,…が主回路端子5,5,…に接触する長
さ(接触長さ)を調節することができるが、投入/引外
しレバー3を予め設定された角度回転させることによ
り、接触部分の電気抵抗を抑制するために適切な接触長
さの確保ができるようになっている。
【0011】また、ロック孔422f,422rに一致
するフレーム台23の幅方向位置には、上下方向に穿設
された前後方向のスリット232が形成されている。こ
のスリット232には、ロックレバー25の半分部分が
埋設され、この側のロックレバー25の端部は、スリッ
ト232の奥側端部にて配電盤ハウジングの幅方向の軸
により揺動自在に枢支されている。ロックレバー25の
残りの半分部分は、スリット232の上方側にあり、遮
断器2の手前側面から突出して設けられている。さら
に、スリット232に埋設されているロックレバー25
の半分部分には、フレーム台23の下方へ突出してロッ
クピン251が設けられている。
【0012】図14は、ロックピン251のロック孔4
22f,422rへの係合状態を示す一部側断面図であ
る。引外し状態において遮断器2は(A)の状態にあ
り、ロックレバー25が自重により下方へ付勢されてい
るため、ロックピン251は、手前側のロック孔422
fに落ち込んで、遮断器2の前後方向への移動をロック
している。そして、ロックレバー25を自重に抗して上
方へ回転させることにより、ロックピン251はロック
孔422fから引き抜かれ、遮断器2を奥側へ移動させ
ることにより、(B)の状態となり、ロックピン251
と奥側のロック孔422rとが一致した前後方向位置に
て、ロックピン251がロック孔422rに落ち込んで
(C)の状態となり、再び遮断器2は前後方向への移動
をロックされるようになっている。
【0013】以上の如き構成により、取扱者が、ロック
レバー25を持ち上げる方向へ回転させてロックを解除
し、遮断器2の前面に設けられた取っ手22を把持しな
がら、遮断器2を奥側へ移動させる。そして、一次導体
21,21,…が各別の主回路端子5,5,…に投入さ
れる直前に、取扱者が投入/引外しレバー3を遮断器2
の手前側面に押し付ける方向へ回転させることにより、
フック部31が奥側へ押し出されるとともに、遮断器2
が奥側へ移動される。そして、投入/引外しレバー3を
更に回転させることにより、一次導体21,21,…が
各別の主回路端子5,5,…に投入されるとともに、奥
側の車輪24,24の溝部が輪止め411,411に突
き当たって、遮断器2の移動が停止される。このとき、
ロックピン251は、奥側のロック孔422rに落ち込
んで遮断器2を投入状態にてロックする(投入状態)。
【0014】また、ロックレバー25を持ち上げて遮断
器2のロックを解除し、投入/引外しレバー3を遮断器
2の前面から遠ざける方向へ回転することにより、フッ
ク部31が手前側へ押し出されるとともに、遮断器2が
手前側へ移動され、一次導体21,21,…が各別の主
回路端子5,5,…から引き外される。そして、投入/
引外しレバー3を更に回転させることにより、ロックピ
ン251が手前側のロック孔422fの位置と一致した
時点にてロック孔422fに落ち込み、遮断器2を引外
し状態にてロックする(引外し状態)。
【0015】図15は、遮断器2の誤挿入防止を説明す
る説明図である。配電盤の保守・点検のために遮断器2
を収納枠4から引き出すことがあるが、遮断器2を収納
枠4へ再び収納する際に、異なる電流容量の遮断器2を
挿入した場合、特に収納枠4に対して電流容量に小さい
遮断器2を挿入した場合、この遮断器2を破損する虞が
あるため、ストッパ423と配電盤の幅方向位置を一致
させて、フレーム台23の奥側下面には、突起26が設
けられている。突起26の下端は、ストッパ423の上
面よりも若干高い位置としてある。
【0016】このような構成としておき、ストッパ42
3側の上端が突起26と干渉するように円柱状のアダプ
タ423aを取り付けておくことにより、この収納枠4
に対して電流容量の小さい遮断器2が挿入できないよう
にしてある。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】以上の如き収納枠4に
おいて、底板42,42には、サイドフレーム41,4
1と、支点台421と、ロック台422と、ストッパ4
23とが溶接されており、サイドフレーム41,41に
は、輪止め411,411が溶接されている等、溶接さ
れている部材が多く、組付精度の向上が難しいという問
題があった。
【0018】従って、図10に示す如く、ロック台42
2の組付位置と輪止め411の組付位置との距離L1が
相対的に短い場合は、奥側の車輪24,24が輪止め4
11に突き当っているにも拘わらず、ロックピン251
が奥側のロック孔422rに落ち込まず、投入状態を維
持できないという問題が生じる。また、距離L1が長い
場合、奥側の車輪24,24が輪止め411に突き当る
以前に、ロックピン251が奥側のロック孔422rに
落ち込むため、一次導体21,21,…と主回路端子
5,5,…との接触長さが短くなるという問題が生じ
る。
【0019】これと同様にして、支点台421の組付位
置と輪止め411の組付位置との距離L2が相対的に長
い場合(又は短い場合)は、投入/引外しレバー3を所
定の角度回転させたのにも拘わらず、一次導体21,2
1,…と主回路端子5,5,…との接触長さが短く(又
は長く)なるという問題が生じる。特に、距離L2が長
い場合には、投入/引外しレバー3の回転角度が大きく
なるため、投入/引外しレバー3が遮断器2の前面に激
突する虞がある。
【0020】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、収納枠4の構成部材を統合し、サイドフレーム
41,41と、ロック台422と、支点台421とを単
一の板部材から作成することにより、溶接すべき部材を
削減し、ロック台422及び輪止め411、並びに支点
台421及び輪止め411に対応する部位間の位置精度
の向上を図ることができ、また、手前側の底板42の一
部を切り起こして、ストッパ423としての作用を持た
せることにより、さらに部材点数を削減することができ
る収納枠4、及びこれを有する電気設備を提供すること
を目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る電気設備
は、前面に扉を有する箱形のハウジングと、該ハウジン
グ内にて前後方向に設けられた一対のレールと、該レー
ルの後端部にて前記レール間に架設され、その両端部か
ら適長部分を屈曲された後枠板と、前記ハウジングの外
部にて母線及び支線に接続され、前記ハウジングの後面
を貫通して前記後枠板に支持された主回路端子と、前記
レール上に移動自在に載置された電気機器と、該電気機
器の後面に突設され、前記電気機器の移動に伴って前記
主回路端子と接離する一次導体と、前記レールの中途部
に設けられ、前記電気機器の移動を係止する段付部と、
単一の板部材からなり、前記レールの前端部に架設され
た前枠板と、前記電気機器に設けられたロックピンと、
前記前枠板に設けられ、前記ロックピンと係合すること
により前記電気機器の移動を拘束するロック部と、前記
前枠板の一部を支点とした揺動に応じて前記電気機器を
押し引きする投入/引外しレバーとを備えていることを
特徴とする。
【0022】第2発明に係る電気設備は、第1発明の電
気設備において、前枠板の一部を切り起こしてなるスト
ッパを備え、該ストッパを電気機器の底部と干渉させる
ことにより、前記電気機器を識別すべくなしてあること
を特徴とする。
【0023】第3発明に係る電気機器の収納枠は、電気
機器を収納するハウジングの内部にて前後方向に設けら
れ、前記電気機器に設けられた車輪の軌道たる一対のレ
ールと、該レールの後端部にて前記レール間に架設さ
れ、その両端部から適長部分を屈曲され、母線及び支線
に接続された主回路端子を支持する後枠板と、前記レー
ルの中途部に設けられ、前記電気機器の移動を係止する
段付部と、単一の板部材からなり、前記レールの前端部
に架設された前枠板と、該前枠板に設けられ、前記電気
機器に設けられたロックピンと係合することにより前記
電気機器の移動を拘束するロック部と、前記前枠板に設
けられ、その揺動に応じて前記電気機器を押し引きする
投入/引外しレバーの一端を支点として係合する支点部
とを備えていることを特徴とする。
【0024】第4発明に係る電気機器の収納枠は、第3
発明の電気機器の収納枠において、前枠板の一部を切り
起こしてなるストッパを備え、該ストッパを電気機器の
底部と干渉させることにより、前記電気機器を識別すべ
くなしてあることを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】以下本発明をその実施の形態を示
す図面に基づいて詳述する。図1は、本発明に係る配電
盤1の要部の構成を示す右上方からの一部破断斜視図で
あり、図2は、遮断器2を収納する収納枠10の構成を
示す右上方からの一部破断斜視図であり、図3は、図2
の上面図である。
【0026】本発明に係る電気設備としての配電盤1
は、前面に扉dを有する箱形の配電盤ハウジングHと、
配電盤ハウジングHの骨組みとしての作用を有するとと
もに、電気機器たる遮断器2を配電盤ハウジングHの前
後方向への移動自在に支持する遮断器2の収納枠10と
を備えてなる。
【0027】収納枠10は、配電盤ハウジングHの内底
面に、長手方向を配電盤ハウジングHの前後へ向けて載
置され、配電盤ハウジングHの幅方向へ適長離隔して設
けられた一対のレール11,11と、レール11,11
間に架設された前枠12f及び後枠12rとを備えてな
る。
【0028】レール11,11は、不等辺アングル部材
からなり、その長辺側のフランジ部を対向して配置さ
れ、前枠12fに夫々ねじ止めされている。一方、鉛直
方向に向けられた短辺側のフランジ部は、その手前側端
部にスロープを備えたレール部112,112としてあ
り、このレール部112,112の奥側の3分の1の位
置に段付部を設けて、この段付部の奥側を高くしてあ
り、この段付部を輪止部111としてある。
【0029】前枠12fは、配電盤ハウジングHの幅方
向に長い矩形板からなり、レール11,11の手前側端
部の下面側にてレール11,11間に架設されている。
その長手方向にレール11,11の外側へ突出する両端
部は、上側にて対向方向へ開口するコの字形に屈曲し、
このコの字形の部分をサイドフレーム部124,124
としてある。前枠12fのレール11,11が対向する
領域の奥側の半分部分は、軽量化のために欠落してい
る。一方、この領域の手前側の半分部分において、その
略中央部には、曲げ加工,プレス加工等により成形され
た矩形のロック/支点台120が設けられており、この
ロック/支点台120の上面手前側であり、収納枠10
の幅方向の中央位置には、矩形の支点孔121が穿設さ
れている。また、ロック/支点台120上の支点孔12
1の近傍には、前後方向へ適長離隔して矩形のロック孔
122f,122rが穿設されている。また、前枠12
fの一方のレール11の近傍には、コの字形の切欠が、
そのコの字形の開口を奥側へ向けて設けられ、切欠に包
囲された矩形部分が上方へ曲げ起こされてストッパ12
3となっている。
【0030】後枠12rは、配電盤ハウジングHの幅寸
法の略3倍の長さを有する帯状の板材からなり、その長
手方向を配電盤ハウジングHの幅方向に向け、レール1
1,11の奥側端部の下面側にてレール11,11間に
架設されている。その長手方向にレール11,11の外
側へ突出する部分は、鉛直に夫々屈曲されて、各屈曲部
にてレール11,11の奥側の端部の高くなっている部
分にボルト止めされている。また、後枠12rの両側の
鉛直部分の間には、厚み方向を上下に向けた細幅板状の
主回路端子5,5,…が、その長手方向を前後へ向け
て、上下2列に6つ夫々適長離隔して並設されている。
後枠12rの端部及び主回路端子5並びに主回路端子
5,5間には、絶縁材からなるモールド6が配置され、
主回路端子5,5,…からの放電を抑制している。上側
列の3つの主回路端子5,5,5は、配電盤ハウジング
Hの奥側壁の外側にて図示しない母線に夫々接続されて
おり、下側列の3つの主回路端子5,5,5は、配電盤
ハウジングHの奥側壁の外側にて図示しない支線に夫々
接続されている。
【0031】図4は、遮断器2の動作を説明する側面図
であり、遮断器2が主回路端子5,5,…に投入された
状態を示している。図5,図6は、遮断器2の動作を説
明する右上方からの一部破断斜視図であり、図5は、遮
断器2の引外し状態を示し、図6は、遮断器2の投入状
態を夫々示す。
【0032】遮断器2は、箱形をなし、その底部には板
状のフレーム台23が設けられている。フレーム台23
には、その幅方向に突出してプーリ状をなす4つの車輪
24,24,…が設けられており、車輪24,24の溝
部にてレール11,11の上面に転接され、遮断器2を
収納枠10の前後方向への移動自在としている。また、
主回路端子5,5,…に対応する遮断器2の奥側面の位
置には、クリップ状の先端部を有する6つの一次導体2
1,21,…が垂直に設けられており、遮断器2の奥側
への移動に応じて各別の主回路端子5,5,…を挟み込
む態様にて投入されるようになっている。
【0033】フレーム台23の手前側面の中央部には、
短寸のチャンネル部材からなる受部231が長さ方向を
上下に向けて各フランジの端部を溶接されている。前述
の支点孔121には、遮断器2の投入及び引外しの際
に、図1,図5,及び図6に示す如く投入/引外しレバ
ー3の先端部が差し込まれるようになっている。投入/
引外しレバー3は、その中途部に一端を配電盤ハウジン
グHの幅方向の軸311で揺動自在に枢支されたフック
部31を備え、このフック部31をフレーム台23に設
けられた受部231に引っ掛け、投入/引外しレバー3
を配電盤ハウジングHの幅方向を軸に回転させることに
より、遮断器2を押し引きすることができるようになっ
ている。なお、投入/引外しレバー3の回転角度に応じ
て、一次導体21,21,…が主回路端子5,5,…に
接触する長さ(接触長さ)を調節することができるが、
投入/引外しレバー3を予め設定された角度回転させる
ことにより、接触部分の電気抵抗を抑制するために適切
な接触長さの確保ができるようになっている。
【0034】また、ロック孔122f,122rに一致
するフレーム台23の幅方向位置には、上下方向に穿設
された前後方向のスリット232が形成されている。こ
のスリット232には、板状のロックレバー25の半分
部分が埋設され、この埋設された側のロックレバー25
の端部は、スリット232の奥側端部にて配電盤ハウジ
ングHの幅方向の軸により揺動自在に枢支されている。
ロックレバー25の残りの半分部分は、スリット232
の上側にあり、遮断器2の手前側面から突出して設けら
れている。スリット232に埋設されているロックレバ
ー25の半分部分には、フレーム台23の下方へ突出し
てロックピン251が設けられている。
【0035】図7は、ロックピン251のロック孔12
2f,122rへの係合状態を示す一部側断面図であ
る。引外し状態において遮断器2は(A)の状態にあ
り、ロックレバー25が自重により下方へ付勢されてい
るため、ロックピン251は、手前側のロック孔122
fに落ち込んで、遮断器2の前後方向への移動をロック
している。そして、ロックレバー25を自重に抗して上
方へ回転させることにより、ロックピン251はロック
孔122fから引き抜かれ、遮断器2を奥側へ移動させ
ることにより、(B)の状態となり、ロックピン251
と奥側のロック孔122rとが一致した前後方向位置に
て、ロックピン251がロック孔122rに落ち込んで
(C)の状態となり、再び遮断器2は前後方向への移動
をロックされるようになっている。
【0036】以上の如き構成により、取扱者が、ロック
レバー25を持ち上げる方向へ回転させてロックを解除
し、遮断器2の前面に設けられた取っ手22を把持しな
がら、遮断器2を奥側へ移動させる。そして、一次導体
21,21,…が各別の主回路端子5,5,…に投入さ
れる直前に、取扱者が投入/引外しレバー3を遮断器2
の手前側面に押し付ける方向へ回転させることにより、
フック部31が奥側へ押し出されるとともに、遮断器2
が奥側へ移動される。そして、投入/引外しレバー3を
更に回転させることにより、一次導体21,21,…が
各別の主回路端子5,5,…に投入されるとともに、奥
側の車輪24,24の溝部が輪止部111,111に突
き当たって、遮断器2の移動が停止される。このとき、
ロックピン251は、奥側のロック孔122rに落ち込
んで遮断器2を投入状態にてロックする(投入状態)。
【0037】また、この投入状態から、ロックレバー2
5を持ち上げて遮断器2のロックを解除し、投入/引外
しレバー3を遮断器2の前面から遠ざける方向へ回転す
ることにより、フック部31が手前側へ押し出されると
ともに、遮断器2が手前側へ移動され、一次導体21,
21,…が各別の主回路端子5,5,…から引き外され
る。そして、投入/引外しレバー3を更に回転させるこ
とにより、ロックピン251が手前側のロック孔122
fの位置と一致した時点にてロック孔122fに落ち込
み、遮断器2を引外し状態にてロックする(引外し状
態)。
【0038】以上の如き構成とすることにより、図3に
示す如く、ロック/支点台120の位置と輪止部111
の位置との距離L1は、ねじ止めされている前枠12f
及びレール11,11の取り付けのみにて決定すること
ができるので、距離L1の調整が非常に容易であり、奥
側の車輪24,24が輪止部111に突き当っているに
も拘わらず、ロックピン251が奥側のロック孔122
rに落ち込まずに投入状態を維持できない、また、奥側
の車輪24,24が輪止部111に突き当る以前に、ロ
ックピン251が奥側のロック孔122rに落ち込んで
一次導体21,21,…と主回路端子5,5,…との接
触長さが短くなる等の危険を回避することができる。
【0039】これと同様にして、支点孔121の位置と
輪止部111の位置との距離L2も、ねじ止めされてい
る前枠12f及びレール11,11の取り付けのみにて
決定することができるので、距離L2の調整が非常に容
易であり、投入/引外しレバー3を所定の角度回転させ
たのにも拘わらず、一次導体21,21,…と主回路端
子5,5,…との接触長さが短く(又は長く)なり、投
入/引外しレバー3の回転角度が大きくなって、投入/
引外しレバー3が遮断器2の前面に激突し、把持してい
る手を詰める等の危険を回避することができる。
【0040】図8は、遮断器2の誤挿入防止を説明する
説明図である。配電盤1の保守・点検のために遮断器2
を収納枠10から引き出すことがあるが、遮断器2を収
納枠10へ再び収納する際に、異なる電流容量の遮断器
2を挿入した場合、特に収納枠10に対して電流容量に
小さい遮断器2を挿入した場合、この遮断器2を破損す
る虞があるため、ストッパ123と配電盤1の幅方向位
置を一致させて、フレーム台23の奥側下面には、突起
26が設けられている。突起26の下端は、ストッパ1
23の上面よりも若干高い位置としてある。
【0041】このような構成としておき、ストッパ12
3の上端部が突起26と干渉するように、ストッパ12
3の折曲げ角度を調整しておくことにより、この収納枠
4に対して電流容量の小さい遮断器2が挿入できないよ
うにしてある。このストッパ123は、板材からなる前
枠12fにプレス加工等の加工により、前述の如き切欠
部分を打ち抜いておき、上側へ曲げ起こすことにより容
易に形成することができるものであり、ストッパ123
の上端部の高さの調整も折曲げ角度を調整することによ
り容易に行なうことができる。
【0042】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明に係る電気設備
及び電気機器の収納枠においては、単一の板部材から曲
げ加工、プレス加工等によって加工し、従来の前側の底
板に溶接又はねじ止めされていたロック台及び支点台を
底板に一体的に形成し、また、サイドフレームに溶接さ
れていた輪止めをレールに一体的に形成することによ
り、溶接すべき部材を削減し、ロック台及び輪止め、並
びに支点台及び輪止めに対応する部位間の位置精度の向
上を図ることができ、これにより、投入状態を維持でき
ない、一次導体及び主回路端子の接触長さが短くなる、
投入/引外しレバーが電気機器に激突する等の問題を解
消することができる。
【0043】また、手前側の底板の一部を切り起こし
て、ストッパとしての作用を持たせることにより、さら
に部材点数を削減し、収納枠に収納される電気機器を識
別することができる等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る閉鎖配電盤の要部の構成を示す
右上方からの一部破断斜視図である。
【図2】 収納枠の構成を示す右上方からの一部破断斜
視図である。
【図3】 図2の上面図である。
【図4】 遮断器の動作を説明する側面図である。
【図5】 遮断器の動作を説明する右上方からの一部破
断斜視図である(引外し状態)。
【図6】 遮断器の動作を説明する右上方からの一部破
断斜視図である(投入状態)。
【図7】 ロックピンのロック孔への係合状態を示す一
部側断面図である。
【図8】 遮断器の誤挿入防止を説明する説明図であ
る。
【図9】 従来の遮断器の収納枠の構成を示す右上方か
らの一部破断斜視図である。
【図10】 図9の上面図である。
【図11】 遮断器の動作を説明する側面図である。
【図12】 遮断器の動作を説明する右上方からの一部
破断斜視図である(引外し状態)。
【図13】 遮断器の動作を説明する右上方からの一部
破断斜視図である(投入状態)。
【図14】 ロックピンのロック孔への係合状態を示す
一部側断面図である。
【図15】 遮断器の誤挿入防止を説明する説明図であ
る。
【符号の説明】
1 閉鎖配電盤、2 遮断器、3 投入/引外しレバ
ー、5 主回路端子、6 モールド、10 収納枠、1
1 レール、12f 前枠、12r 後枠、21 一次
導体、23 フレーム台、24 車輪、25 ロックレ
バー、26 突起、31 フック部、111 輪止部、
120 ロック/支点台、121 支点孔、122f,
122r ロック孔、123 ストッパ、124 サイ
ドフレーム部、231 受部、232 スリット、31
1 軸、H 配電盤ハウジング、d 扉。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面に扉を有する箱形のハウジングと、
    該ハウジング内にて前後方向に設けられた一対のレール
    と、該レールの後端部にて前記レール間に架設され、そ
    の両端部から適長部分を屈曲された後枠板と、前記ハウ
    ジングの外部にて母線及び支線に接続され、前記ハウジ
    ングの後面を貫通して前記後枠板に支持された主回路端
    子と、前記レール上に移動自在に載置された電気機器
    と、該電気機器の後面に突設され、前記電気機器の移動
    に伴って前記主回路端子と接離する一次導体と、前記レ
    ールの中途部に設けられ、前記電気機器の移動を係止す
    る段付部と、単一の板部材からなり、前記レールの前端
    部に架設された前枠板と、前記電気機器に設けられたロ
    ックピンと、前記前枠板に設けられ、前記ロックピンと
    係合することにより前記電気機器の移動を拘束するロッ
    ク部と、前記前枠板の一部を支点とした揺動に応じて前
    記電気機器を押し引きする投入/引外しレバーとを備え
    ていることを特徴とする電気設備。
  2. 【請求項2】 前枠板の一部を切り起こしてなるストッ
    パを備え、該ストッパを電気機器の底部と干渉させるこ
    とにより、前記電気機器を識別すべくなしてあることを
    特徴とする請求項1記載の電気設備。
  3. 【請求項3】 電気機器を収納するハウジングの内部に
    て前後方向に設けられ、前記電気機器に設けられた車輪
    の軌道たる一対のレールと、該レールの後端部にて前記
    レール間に架設され、その両端部から適長部分を屈曲さ
    れ、母線及び支線に接続された主回路端子を支持する後
    枠板と、前記レールの中途部に設けられ、前記電気機器
    の移動を係止する段付部と、単一の板部材からなり、前
    記レールの前端部に架設された前枠板と、該前枠板に設
    けられ、前記電気機器に設けられたロックピンと係合す
    ることにより前記電気機器の移動を拘束するロック部
    と、前記前枠板に設けられ、その揺動に応じて前記電気
    機器を押し引きする投入/引外しレバーの一端を支点と
    して係合する支点部とを備えていることを特徴とする電
    気機器の収納枠。
  4. 【請求項4】 前枠板の一部を切り起こしてなるストッ
    パを備え、該ストッパを電気機器の底部と干渉させるこ
    とにより、前記電気機器を識別すべくなしてあることを
    特徴とする請求項3記載の電気機器の収納枠。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010279212A (ja) * 2009-06-01 2010-12-09 Mitsubishi Electric Corp 配電盤
KR20210098789A (ko) * 2020-02-03 2021-08-11 엘에스일렉트릭(주) 서브 모듈
WO2021157887A1 (ko) * 2020-02-03 2021-08-12 엘에스일렉트릭 (주) 서브 모듈
KR102328708B1 (ko) * 2021-04-13 2021-11-22 선도전기주식회사 수배전반의 내부 설비를 위한 대차 구조

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