JPH1169489A - 圧電受話ユニット - Google Patents

圧電受話ユニット

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Publication number
JPH1169489A
JPH1169489A JP22329397A JP22329397A JPH1169489A JP H1169489 A JPH1169489 A JP H1169489A JP 22329397 A JP22329397 A JP 22329397A JP 22329397 A JP22329397 A JP 22329397A JP H1169489 A JPH1169489 A JP H1169489A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust chamber
acoustic resistance
chamber case
piezoelectric
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22329397A
Other languages
English (en)
Inventor
Mutsuyuki Nakagawara
睦之 中川原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP22329397A priority Critical patent/JPH1169489A/ja
Publication of JPH1169489A publication Critical patent/JPH1169489A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 平坦な音圧−周波数を有する高品質な圧電受
話ユニットを安価に提供することを目的とする。 【解決手段】 排気室ケース14の底面部に矩形で断面
形状が台形の音響抵抗孔15を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電圧信号を音声信
号に変換する電話機等の圧電受話ユニットに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の圧電受話ユニットとしては、図7
に示す特開平6−86388号公報に開示されたものが
知られている。中央部に放音孔2を設けた前気室ケース
1と、底面に音響抵抗孔5、内側壁に保持用段差10を
設けた排気室ケース4とを有し、段差10部分に接着剤
9を塗布した後、圧電振動板7を挿入し、前気室ケース
1と排気室ケース4との間で嵌合固定した構成となって
いる。この構成において、排気室ケース4には音響抵抗
孔5として円形の微細な貫通孔を設けており、所望の音
圧−周波数特性の圧電受話ユニットを得るためには音響
抵抗孔5の数と開口寸法を変え微調整をしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】圧電受話ユニットの前
気室ケース1、及び排気室ケース4は一般に高分子樹脂
を射出成型法で作成しているが、微細な開口径の音響抵
抗孔5を排気室ケース4に形成する射出成型金型は、精
度の高い加工を必要とし製作費用が高価になると共に、
射出成型時に音響抵抗孔5の金形ピンの磨耗、又は折れ
が頻繁に発生するという問題があった。
【0004】本発明は、前記従来の欠点を除去し、ばら
つきの少ない、平坦な音圧−周波数特性を持つ圧電受話
ユニットを安価に提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、中央部に放音孔を設けた前気室ケースと、少
なくとも1個以上の音響抵抗孔を設けた排気室ケースと
の間に圧電振動板を収納した構成とし、前記音響抵抗孔
の形状を矩形にすると共に、開口幅を排気室ケース内側
を広く、出口側にいくに従い狭い、断面形状を台形と
し、ばらつきの少ない、平坦な音圧−周波数特性を持つ
圧電受話ユニットを安価に提供することが可能となる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、中心に放音孔を有する前気室ケースと、少なくとも
1個以上の音響抵抗孔を形成した排気室ケースとの間に
圧電振動板を備え、前記音響抵抗孔の形状を矩形にする
と共に、開口幅を、排気室ケース内側が広く、出口側に
いくに従い狭い、断面形状を台形としたことを特徴とす
る圧電受話ユニットであって、排気室ケースの成型金型
の音響抵抗孔のピンを四辺形で断面を大きくすることに
より、ピンの強度を向上し、音響抵抗孔の形状寸法を安
定させると共に、成型金型の加工を容易にし製作費用の
大幅な削減が図れる。
【0007】本発明の請求項2に記載の発明は、音響抵
抗孔の排気室ケース外側の開口幅を0.5mm以下とした
ことを特徴とする請求項1記載の圧電受話ユニットであ
って、開口幅を0.5mm以下にすることにより、従来、
所望の音圧−周波数特性を得るための音響抵抗孔の個数
及び、開口寸法の繁雑な微調整作業を、排気室ケースの
外側の音響抵抗溝の開口幅のみを調整することにより容
易に行うことが出来る。
【0008】(実施の形態1)以下、本発明の実施形態
について、図を用いて説明する。
【0009】図1は圧電受話ユニットの分解斜視図、図
2はその組立て断面図、図3は排気室ケースの底面に設
けられた音響抵抗孔の部分拡大斜視図、図4は音響抵抗
孔の断面図である。図1において、11は前気室ケー
ス、12は放音孔、14は排気室ケース、15は音響抵
抗孔、17は圧電振動板、18はリード線、20は圧電
振動板17の保持用段差である。前記排気室ケース14
の保持用段差20面に接着剤19を塗布した後、図2に
示すように圧電振動板17を挿入収納し、その全周の
上、下面を前気室ケース11、排気室ケース14で挟持
固定することにより、圧電振動板17の上方部に前気室
13、その下方部に排気室16が形成され圧電受話ユニ
ットが完成される。尚、排気室ケース14に形成する音
響抵抗孔15は図3に示すような四辺の矩形でその断面
は、図4(a)、(b)に示す如く内側の開口幅を広
く、外側にいくに従い狭くした台形としたものを用い
た。
【0010】完成した圧電受話ユニットの圧電振動板1
7に、リード線18を介して電圧信号を印加すると、圧
電振動板17が共振し、前気室13及び排気室16内の
空気を振動させ放音孔12及び音響抵抗孔15より音波
が放出される。この時、音圧−周波数特性を平坦にする
目的で形成した音響抵抗孔15は、排気室16の内側の
開口幅を広く、外側にいくに従い狭く、その断面形状を
台形としているので、空気の乱流の発生を少なくでき、
音響抵抗孔15を通って排気室16から排出される空気
の流れは滑らかとなり、結果として平坦な音圧−周波数
特性をもつ圧電受話ユニットが得られる。
【0011】又、排気室ケース14の成型金型の音響抵
抗孔15用ピンも、従来例の音響抵抗孔5を形成するピ
ンより強度が大きくなり、ピンの磨耗、折れを防止で
き、安定した形状寸法の音響抵抗孔15を有する排気室
ケース14が得られ、これを用いることにより音圧−周
波数特性が平坦な優れた圧電受話ユニットを作成するこ
とができる。又、更に成型金型のピンの加工が容易とな
り製作費用の大幅な削減が可能となる。
【0012】尚、音響抵抗孔15は、所望の音圧−周波
数特性を得るために、排気室ケース14の底面に図6
(a)に示すように並列に複数、或いは(b)のごとく
放射状に、必要個数を設けても良い。
【0013】(実施の形態2)図4(a)、(b)に示
すような、断面形状が台形の音響抵抗孔15として、排
気室ケース14に、外側の開口幅を0.5、0.7、及
び0.9mmの音響抵抗孔15を一個形成した排気室ケー
ス14を用いて圧電受話ユニットを作成した。得られた
圧電受話ユニットの音圧−周波数特性を測定し、その結
果を図5に示した。図5の(a)は開口幅が0.5mm、
(b)は0.7mm、(c)は0.9mmの音圧−周波数特
性である。
【0014】図から明らかなように、音響抵抗孔15の
開口幅が0.5mmより大きい(b)、(c)は、周波数
2kHzを越えると急激に音圧レベルが低下する。これ
に対し開口幅が0.5mmの場合は3kHzを越える周波
数帯まで平坦な優れた音圧−周波数特性を示す圧電受話
ユニットが得られることが分かる。従って、所望の音圧
−周波数特性を得るためには、排気室ケース14の外側
の音響抵抗孔15の開口幅を0.5mm以下になるように
調整することがよく、望ましくは0.1mmから0.2mm
がよい。これは、音響抵抗孔15の開口幅が大きくなる
と、音圧レベルが全般的に低くなるからである。
【0015】
【発明の効果】以上のように、排気室ケースの底面に矩
形で、排気室ケースの内側を広く、外側にいくに従い開
口幅を狭くし、その断面形状を台形にした音響抵抗孔を
形成したものを用いることにより、平坦な音圧−周波数
特性の優れた圧電受話ユニットを安価に提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す圧電受話ユニットの
分解斜視図
【図2】同、圧電受話ユニットの断面図
【図3】同、排気室ケースに形成する音響抵抗孔の部分
拡大斜視図
【図4】(a)は図3のX方向の排気室ケースの音響抵
抗孔の断面図 (b)は図3のY方向の排気室ケースの音響抵抗孔の断
面図
【図5】同、一実施形態の圧電受話ユニットの音圧−周
波数特性図
【図6】(a)(b)はそれぞれ排気室ケースの他の実
施形態の斜視図
【図7】従来の圧電受話ユニットの分解斜視図
【符号の説明】
11 前気室ケース 12 放音孔 13 前気室 14 排気室ケース 15 音響抵抗孔 16 排気室 17 圧電振動板 18 リード線 19 接着剤 20 保持用段差

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心に放音孔を有する前気室ケースと、
    少なくとも1個以上の音響抵抗孔を形成した排気室ケー
    スと、前記前気室ケースと排気室ケース間に収納した圧
    電振動板とを備え、前記音響抵抗孔の形状を矩形にする
    と共に、開口面積を排気室ケース内側を広く出口側にい
    くに従い狭い、断面形状が台形としたことを特徴とする
    圧電受話ユニット。
  2. 【請求項2】 音響抵抗孔の、排気室ケース外側の開口
    幅を0.5mm以下としたことを特徴とする請求項1記載
    の圧電受話ユニット。
JP22329397A 1997-08-20 1997-08-20 圧電受話ユニット Pending JPH1169489A (ja)

Priority Applications (1)

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JP22329397A JPH1169489A (ja) 1997-08-20 1997-08-20 圧電受話ユニット

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JP22329397A JPH1169489A (ja) 1997-08-20 1997-08-20 圧電受話ユニット

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JPH1169489A true JPH1169489A (ja) 1999-03-09

Family

ID=16795879

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JP22329397A Pending JPH1169489A (ja) 1997-08-20 1997-08-20 圧電受話ユニット

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JP (1) JPH1169489A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010124099A (ja) * 2008-11-18 2010-06-03 Audio Technica Corp 圧電型電気音響変換器
CN102761812A (zh) * 2012-08-06 2012-10-31 东莞思威特电子有限公司 一种提高声压值的压电声响器结构

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