JPH1169427A - 移動通信システムとその基地局装置 - Google Patents

移動通信システムとその基地局装置

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JPH1169427A
JPH1169427A JP9218600A JP21860097A JPH1169427A JP H1169427 A JPH1169427 A JP H1169427A JP 9218600 A JP9218600 A JP 9218600A JP 21860097 A JP21860097 A JP 21860097A JP H1169427 A JPH1169427 A JP H1169427A
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JP
Japan
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base station
station
control
wireless
mobile
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JP9218600A
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Yoshihiro Sugimoto
喜広 杉本
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特定の基地局に制御を集中させないようにす
るとともに、基地局間のデータ転送容量を低減し、これ
により高速度の制御回路および通信手段を不要にして設
備費の低価格化を図る。 【解決手段】 同一セルに設置された2台の基地局CS
21,CS22のうちの一方をマスタ基地局モードに、
他方をスレーブ基地局モードにそれぞれ設定し、マスタ
基地局モードに設定された基地局においてのみ移動局と
の間の無線接続制御を実行し、スレーブ基地局モードが
設定された基地局では無線切断制御のみを実行するよう
にしている。そして、マスタ基地局で空きチャネルがな
くなると、マスタ基地局からスレーブ基地局へ局間通信
回線CLを介して制御権移譲メッセージを転送して、マ
スタ基地局とスレーブ基地局とを入れ替えるようにして
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばPHS
(Personal Handyphone System)のように一つのセルを
複数の基地局でカバーするようにした移動通信システム
に関する。
【0002】
【従来の技術】最近PHSでは、例えば繁華街や駅周辺
エリアのトラヒックの増大に対応するために、これらの
エリアのセルに基地局を増設して一個のセルを複数の基
地局でカバーするように構成している。
【0003】例えば、一個のセルを2個の基地局でカバ
ーする場合に、これらの基地局はそれぞれISDN回線
を介して公衆網に接続されるとともに、基地局間が基地
局間通信回線を介して接続されている。各基地局のうち
の一方の基地局はマスタ基地局に、また他方の基地局は
スレーブ基地局にそれぞれ固定的に設定され、マスタ基
地局は自局およびスレーブ基地局が保有する無線チャネ
ルと、セル内の移動局に関する呼を統括的に管理する。
【0004】例えば、マスタ基地局は自局が保有する無
線チャネルに空きがない状態で、ある移動局からリンク
チャネル確立要求を受けると、基地局間通信回線を介し
てスレーブ基地局の無線チャネルの空き状態を検索す
る。そして、空きの無線チャネルが見つかれば、この無
線チャネルを発信元の移動局に割り当てるとともに、ス
レーブ基地局にも無線チャネルの接続を指示する。かく
して、移動局はスレーブ基地局に無線接続され、このス
レーブ基地局からさらに公衆網に接続されて通話が可能
となる。このようなシステムであれば、セルにおける移
動局の収容容量を倍増させることができ、これによりト
ラヒックの増大に対応することが可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のシステムには次のような解決すべき課題があ
った。すなわち、従来のシステムは、先に述べたように
マスタ基地局がセル内のすべての基地局の無線チャネル
の状態および呼に係わる無線制御を統括的に管理してい
る。このためマスタ基地局の制御処理量は大きくなっ
て、制御回路には高速処理動作が可能なCPUが必要と
なる。またマスタ基地局は、移動局に係わる呼が発生す
るごとに、スレーブ基地局との間で多量のキャリアセン
スデータやその他無線接続に係わる制御データを転送し
なければならない。一般にキャリアセンスデータは多量
であり、このような多量のデータを無線接続制御に処理
遅延などの悪影響を及ぼすことなく転送するには、基地
局間に高速な通信手段が必要となる。したがって、従来
のシステムでは基地局に係わる設備費のコストアップが
避けられなかった。
【0006】この発明は上記事情に着目してなされたも
ので、その目的とするところは、特定の基地局に制御を
集中させないようにするとともに、基地局間のデータ転
送容量を低減し、これにより高速度の制御回路および通
信手段を不要にして設備費の低価格化を図った移動通信
システムとその基地局装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明は、一つのセルに複数の基地局を設置し、当
該セル内に位置する移動局をこれらの基地局のうちのい
ずれかに選択的に無線接続するようにした移動通信シス
テムにおいて、上記複数の基地局間を相互に接続して基
地局間通信を行うための基地局間通信回線と、上記複数
の基地局の立ち上げ時に、当該各基地局のうちのいずれ
か一つを、移動局との間の無線制御を実行するための制
御権を持つマスタ基地局に設定するとともに、その他の
基地局を制御権を持たないスレーブ基地局に設定する初
期設定手段とを備え、さらに上記複数の基地局の各々
に、第1の無線制御手段と、制御権移譲制御手段と、第
2の無線制御手段とを備えている。
【0008】そして、自局がマスタ基地局として動作し
ている状態では、上記第1の無線制御手段により、自局
が保有する複数の無線チャネルを選択的に使用して移動
局と自局との間の無線接続制御および無線切断制御を実
行するようにし、かつ上記制御権移譲制御手段により、
自局が使用可能な空きの無線チャネルが一定数以下にな
った場合に、スレーブ基地局として動作している他の基
地局に対し上記基地局間通信回線を介して制御権を移譲
することにより当該移譲先の基地局をマスタ基地局に変
更するとともに自局をスレーブ基地局に変更し、かつ自
局がスレーブ基地局として動作している状態では、上記
第2の無線制御手段により、自局に既に無線接続されて
いる移動局に係わる無線切断処理を実行するようにした
ものである。
【0009】またこの発明の基地局装置は、自局が移動
局との間の無線制御を行うための制御権を有している状
態では、第1の無線制御手段により、自局が保有する複
数の無線チャネルを選択的に使用して移動局と自局との
間の無線接続制御および無線切断制御を実行し、かつ自
局が使用可能な空きの無線チャネルが一定数以下になっ
た場合に、制御権移譲制御手段により制御権を有さない
他の基地局装置に対し制御権を移譲するための処理を実
行し、自局が制御権を有していない状態では、第2の無
線制御手段により、自局と無線接続中の移動局との間の
無線切断制御を実行するようにしたものである。
【0010】したがってこの発明の移動通信システムお
よび基地局装置によれば、マスタ基地局として動作して
いる基地局の無線チャネルに空きがなくなると、制御権
がスレーブ基地局に移譲され、以後このスレーブ基地局
がマスタ基地局となって自局の無線チャネルの管理およ
び呼に対する無線制御を実行する。このため、各基地局
は自局の無線チャネルの管理および呼に対する無線制御
のみを行えばよいことになり、これによりセルの制御機
能は複数の基地局に分散されて高速動作が要求される基
地局は不要となる。また、呼が発生するごとに基地局間
で多量のキャリアセンスデータやその他制御データを転
送する必要がなくなるので、高速の基地局間通信手段を
不要にすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施形態を説明する。図1は、この発明に係わる移動通
信システムの一実施形態を示す概略構成図であり、PH
Sのシステム例を示している。
【0012】同図において、システムが提供するサービ
スエリアは複数のセルE1,E2,E3,…に分割され
ている。これらのセルE1,E2,E3,…にはそれぞ
れそのエリアのトラヒックに応じて1台もしくは2台の
基地局が配設してある。例えば住宅街をカバーするセル
のようにトラヒックがそれほど高くならないセルE1,
E3にはそれぞれ1台の基地局CS1,CS3が配設し
てあり、また駅前や繁華街をカバーするセルのようにト
ラヒックの高いセルE2には2台の基地局CS21,C
S22が配設してある。
【0013】各基地局CS1,CS21,CS22,C
S3はそれぞれISDN回線からなる公衆回線IL1,
IL21,IL22,IL3を介して公衆網NWに接続
される。また上記各基地局CS1,CS21,CS2
2,CS3のうち同一のセルE2に設置された基地局C
S21,CS22間は、局間通信回線CLを介して相互
に接続されている。
【0014】図2は、上記同一のセルE2に設置された
各基地局CS21,CS22の構成を示す回路ブロック
図である。なお、基地局CS21,CS22は同一構成
であるため、ここでは基地局CS21の構成のみを示し
基地局CS22については省略している。
【0015】基地局CS21は、アンテナ11を備えた
無線部1と、モデム部2と、TDMA部3と、インタフ
ェース部4と、制御部5と、局間通信インタフェース部
6とから構成される。
【0016】移動局PSから到来した無線周波信号は、
アンテナ11で受信されたのち無線部1の高周波スイッ
チ(SW)12を介して受信部13に入力される。この
受信部13では、上記受信された無線周波信号が周波数
シンセサイザ14から発生された局部発振信号とミキシ
ングされて、受信中間周波信号に周波数変換される。な
お、上記周波数シンセサイザ14から発生される局部発
振周波数は、無線チャネル周波数に応じて制御部5より
指示される。また、無線部1には受信電界強度検出部
(RSSI)16が設けられている。この受信電界強度
検出部16では、移動局から到来した無線周波信号の受
信電界強度が検出され、その検出値は空きチャネルサー
チ等のために制御部5に通知される。
【0017】上記受信部13から出力された受信中間周
波信号は、モデム部2の復調部21に入力される。復調
部21では上記受信中間周波信号のディジタル復調が行
なわれ、これによりディジタル通話信号が再生される。
TDMA部3のTDMAデコード部31では、制御部5
の指示に従ってTDMA−TDD(Time Division Mult
iple Access −Time Division Duplex)方式により伝送
された各タイムスロット(チャネル)のディジタル通話
信号が分離され、この分離された各チャネルのディジタ
ル通話信号はインタフェース部4に入力される。
【0018】インタフェース部4は、適応差分PCMト
ランスコーダ(ADPCM−TRANSCODER)4
1と、網インタフェース42とを備えている。上記TD
MAデコード部31から出力されたディジタル通話信号
は、先ず適応差分PCMトランスコーダ41で復号され
たのち、網インタフェース42からISDN回線IL2
1を介して公衆網NWへ送信される。
【0019】これに対し、公衆網NWからISDN回線
IL21を介して到来したディジタル通話信号は、網イ
ンタフェース42を介して適応差分PCMトランスコー
ダ41に入力される。そして、この適応差分PCMトラ
ンスコーダ41で符号化されたのちTDMAエンコード
部32に入力される。
【0020】TDMAエンコード部32では、上記適応
差分PCMトランスコーダ41から出力されたディジタ
ル通話信号が所望のタイムスロットに挿入されて多重化
され、この多重化されたディジタル通話信号は変調部2
2に入力される。変調部22では、上記ディジタル通話
信号により搬送波信号がディジタル変調され、この変調
された搬送波信号は送信部15に入力される。送信部1
5では、上記変調された搬送波信号が周波数シンセサイ
ザ14から発生された局部発振信号とミキシングされる
ことにより、制御部5により指示された無線チャネル周
波数に周波数変換され、さらに所定の送信電力レベルに
増幅される。そして、この送信部15から出力された無
線周波信号は高周波スイッチ12を介してアンテナ11
から移動局PSに向け送信される。
【0021】ところで、制御部5は、例えばマイクロコ
ンピュータを主制御部として有したもので、移動局PS
との間の無線チャネルの接続/切断制御を行う無線制御
手段51と、制御権制御手段52とを備えている。
【0022】無線制御手段51は、先ず自局がマスタ基
地局として動作している状態では、移動局の発着信に応
じて、自局が保有する無線チャネルのうち空きチャネル
を選択的に上記移動局に割り当て、これにより当該移動
局との間を無線チャネルを介して接続する。また無線接
続中の移動局からの切断要求に応じて、当該移動局との
間で切断処理を実行して無線チャネルを解放する。一方
自局がスレーブ基地局として動作している状態では、移
動局との間の無線接続制御を一切行わず、接続中の移動
局の切断処理のみを実行する。
【0023】制御権制御手段52は、自局をマスタ基地
局モードに設定するかスレーブ基地局モードに設定する
かを制御するものである。すなわち、自局で使用可能な
空きの無線チャネルを監視し、空きチャネルがなくなっ
た場合に、同一セルの他方の基地局CS22に対し局間
通信インタフェース部6から局間通信回線CLを介して
制御権移譲メッセージを転送するとともに、自局をマス
タ基地局モードからスレーブ基地局モードに変更する。
一方、同一セルの他方の基地局CS21から局間通信回
線CLを介して制御権移譲メッセージが転送された場合
に、自局をスレーブ基地局モードからマスタ基地局モー
ドに変更する。
【0024】次に、以上のように構成されたシステムの
動作を図3および図4を用いて説明する。なお、ここで
は基地局CS21がマスタ基地局に、また基地局CS2
2がスレーブ基地局にそれぞれ初期設定され、かつ各基
地局CS21,CS22ともそれぞれ最大4チャネルの
無線リソースを有するものとして説明を行う。
【0025】いま仮にセルE2内に位置する移動局PS
1が、ユーザの発信操作に応じてリンクチャネル確立要
求を送信したとする。そうすると基地局CS21は、空
きチャネルサーチを行い、空きの通信チャネルが見つか
ると図3に示すごとく要求元の移動局PS1に対しリン
クチャネルの割当てを行う。なお、以上の手順は制御チ
ャネルを介して行われる。そして、上記通信チャネルを
介して移動局PS1との間で同期バーストの送受信を行
い、同期が確立されると基地局CS21と移動局PS1
との間は通信チャネルを介して通信中となる。
【0026】以後同様に、セルE2内に存在する移動局
PS2,PS3からリンクチャネル要求が到来するか、
或いは公衆網NWからセルE2内に存在する移動局に対
する着信要求が到来するごとに、基地局CS21と該当
する移動局PS2,PS3との間では以上述べた無線チ
ャネル接続制御が行われ、これにより基地局CS21と
移動局PS2,PS3との間は無線通信チャネルを介し
て通信状態となる。
【0027】さて、このように基地局CS21が有する
最大4チャネルのうち3チャネルが使用されている状態
において、さらに移動局PS4からリンクチャネル要求
が到来したとする。そうすると基地局CS21は、上記
した無線接続制御手順を実行して残りの1チャネルを要
求元の移動局PS4に割り当てるとともに、制御権移譲
メッセージを生成してこれを局間通信回線CLを介して
スレーブ基地局CS22へ転送する。そして、以後自局
のモードを図3に示すようにマスタ基地局モードからス
レーブ基地局モードに変更する。
【0028】これに対しスレーブ基地局CS22は、局
間通信回線CLを介してマスタ基地局CS21から制御
権移譲メッセージが到来すると、自局のモードをスレー
ブ基地局モードからマスタ基地局モードに変更して、以
後無線接続制御を実行する。図4はその手順を示すシー
ケンス図である。
【0029】すなわち、セルE2内に存在する移動局P
S5からリンクチャネル要求が到来すると、自局が保有
するチャネルリソースの中から1チャネルを選択して要
求元の移動局PS5に対し通信チャネルを割り当てる。
そして、上記通信チャネルを介して移動局PS5との間
で同期バーストの送受信を行い、同期が確立されると基
地局CS22と移動局PS5との間は通信チャネルを介
して通信中となる。
【0030】以後同様に、セルE2内に存在する他の移
動局PS6,PS7からリンクチャネル要求が到来する
か、或いは公衆網NWからセルE2内に存在する移動局
に対する着信要求が到来するごとに、基地局CS22と
該当する移動局PS6,PS7との間では以上述べた無
線チャネル接続制御が行われ、これにより基地局CS2
2と移動局PS6,PS7との間は無線通信チャネルを
介して通信状態となる。
【0031】一方、このときスレーブ基地局となってい
る基地局CS21は、接続中の移動局PS1〜PS4と
の間の無線切断制御のみを実行し、無線接続制御につい
ては一切行わない。例えば、移動局PS1において終話
操作が行われ、これにより当該移動局PS1から切断要
求が到来すると、この移動局PS1との間で無線切断手
順を実行し、通信チャネルを解放する。また、移動局P
S2から切断要求が到来すれば、この移動局PS2との
間で無線切断手順を実行し、通信チャネルを解放する。
したがって、スレーブ基地局CS21の空きチャネル数
は移動局の終話に従い徐々に増加する。
【0032】そして、上記マスタ基地局CS22に対
し、さらに移動局PS8からリンクチャネル要求が到来
したとすると、基地局CS22はこの移動局PS8との
間で上記した無線接続制御手順を実行して残りの1チャ
ネルを割り当てるとともに、制御権移譲メッセージを生
成してこれを局間通信回線CLを介してスレーブ基地局
CS21へ転送する。そして、以後自局のモードを図4
に示すようにマスタ基地局モードからスレーブ基地局モ
ードに変更する。
【0033】この制御権移譲メッセージの転送により、
それまでスレーブ基地局モードにより動作していた基地
局CS21はマスタ基地局モードに復帰し、以後自局の
チャネルリソースに空きがなくなるまで先に述べた無線
接続制御を実行する。
【0034】以後同様に、マスタ基地局として動作して
いる基地局において空きがなくなるごとに、制御権移譲
メッセージが局間通信回線CLを介してスレーブ基地局
へ転送され、これによりマスタ基地局が入れ替わる。
【0035】なお、図5は各基地局CS21,CS22
がそれぞれ最大8チャネルの無線リソースを有する場合
の制御権の移譲の一例を示すもので、図中の(1),
(2),(3)がそれぞれ制御権の移譲ポイントを示し
ている。
【0036】以上のようにこの実施形態では、同一セル
E2に設置された2台の基地局CS21,CS22のう
ちの一方をマスタ基地局モードに、他方をスレーブ基地
局モードにそれぞれ設定し、マスタ基地局モードに設定
された基地局においてのみ移動局との間の無線接続制御
を実行し、スレーブ基地局モードが設定された基地局で
は無線切断制御のみを実行するようにしている。そし
て、マスタ基地局で空きチャネルがなくなると、マスタ
基地局からスレーブ基地局へ局間通信回線CLを介して
制御権移譲メッセージを転送して、マスタ基地局とスレ
ーブ基地局とを入れ替えるようにしている。
【0037】したがってこの実施形態によれば、同一セ
ルE2に設置された2台の基地局CS21,CS22
は、自局の無線リソースの管理および呼に対する無線接
続制御のみを行えばよいことになり、これによりセルの
無線制御機能は2台の基地局CS21,CS22に分散
されて高速動作が要求される基地局は不要となる。ま
た、呼が発生するごとに基地局CS21,CS22間で
多量のキャリアセンスデータやその他制御データを転送
する必要がなくなるので、高速の基地局間通信手段を不
要にすることもできる。したがって、トータル的にシス
テムの設備費用を安価にすることができる。
【0038】なお、この発明は上記実施形態に限定され
るものではない。例えば、上記実施形態では一つのセル
に2台の基地局CS21,CS22を設置した場合を例
にとって説明したが、トラヒックがさらに高いセルには
3台以上の基地局を設置し、これらの基地局間でその無
線リソースの空き状態に応じてマスタ基地局モードとス
レーブ基地局モードとを切り替え設定するようにしても
よい。
【0039】また前記実施形態では、1台の基地局が最
大4チャネルの無線リソースを有する場合を例にとって
説明したが、2チャネル、3チャネルあるいは5チャネ
ル以上の無線リソースを有する場合にも本発明は適用可
能である。
【0040】さらに、前記実施形態では、マスタ基地局
が保有する無線リソースの空きがすべてなくなった時点
で制御権をスレーブ基地局へ移譲するようにした。しか
し、マスタ基地局の無線リソースの空きが一定チャネル
数(例えば1チャネル)になった時点で制御権移譲メッ
セージをスレーブ基地局に転送して、これによりスレー
ブ基地局にマスタ基地局へ移行するための準備を行わ
せ、マスタ基地局の無線リソースの空きがなくなった時
点で切り替え指示を転送してモード切替えを行うように
構成してもよい。このようにすると、トラヒックが高い
条件下でも円滑なモード切替が可能となり、また局間通
信回線の伝送速度をさらに低速化することが可能とな
る。
【0041】さらに、前記実施形態では、マスタ基地局
の無線リソースに空きがなくなった場合に制御権をスレ
ーブ局に移譲するようにしたが、それに加えマスタ基地
局で何らかの障害が発生し、これを検出した時点で制御
権をマスタ基地局からスレーブ基地局へ移譲するように
してもよい。
【0042】その他、この発明はPHSのようなディジ
タルコードレス電話システム以外に、ディジタルセルラ
自動車/携帯通信システムや無線LANシステム等に適
用してもよく、また基地局の構成、多重化方式、制御権
の移譲制御手順および制御内容等についても、この発明
の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
同一セルに設置された複数の基地局間でその無線リソー
スの空き状況に応じて制御権を移譲するようにしたこと
によって、特定の基地局に制御を集中させないようにす
るとともに、基地局間のデータ転送容量を低減すること
ができ、これにより高速度の制御回路および通信手段を
不要にして設備費の低価格化を図った移動通信システム
とその基地局装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係わる移動通信システムの一実施
形態を示す概略構成図。
【図2】 同一のセルE2に設置された各基地局CS2
1,CS22の構成を示す回路ブロック図。
【図3】 マスタ基地局CS21からスレーブ基地局C
S22への制御権の移譲制御を説明するためのシーケン
ス図。
【図4】 マスタ基地局CS22からスレーブ基地局C
S21への制御権の復帰制御を説明するためのシーケン
ス図。
【図5】 基地局CS21,CS22における個数の変
化と制御権の移譲タイミングを説明するための図。
【符号の説明】
E1,E2,E3…セル CS1,CS21,CS22,CS3…基地局 PS,PS1〜PS8…移動局 IL1,IL21,IL22,IL3…ISDN回線 CL…局間通信回線 NW…公衆網 1…無線部 11…アンテナ 12…高周波スイッチ 13…受信部 14…周波数シンセサイザ 15…送信部 16…受信電界強度検出部(RSSI) 2…モデム部 21…復調部 22…変調部 3…TDMA部 31…TDMAデコード部 32…TDMAエンコード部 4…インタフェース部 41…適応差分PCMトランスコーダ(ADPCM−T
RANSCODER) 42…網インタフェース 5…制御部 51…無線制御手段 52…制御権制御手段 6…局間通信インタフェース部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一つのセルに複数の基地局を設置し、当
    該セル内に位置する移動局をこれらの基地局のうちのい
    ずれかに選択的に無線接続するようにした移動通信シス
    テムにおいて、 前記複数の基地局間を相互に接続して基地局間通信を行
    うための基地局間通信回線と、 前記複数の基地局の立ち上げ時に、当該各基地局のうち
    のいずれか一つを、移動局との間の無線制御を実行する
    ための制御権を持つマスタ基地局に設定するとともに、
    その他の基地局を制御権を持たないスレーブ基地局に設
    定する初期設定手段とを備え、 前記複数の基地局の各々は、 自局がマスタ基地局として動作している状態では、自局
    が保有する複数の無線チャネルを選択的に使用して移動
    局と自局との間の無線接続制御および無線切断制御を実
    行する第1の無線制御手段と、 自局が使用可能な空きの無線チャネルが一定数以下にな
    った場合に、スレーブ基地局として動作している他の基
    地局に対し前記基地局間通信回線を介して制御権を移譲
    することで当該移譲先の基地局をマスタ基地局に変更す
    るとともに、自局をスレーブ基地局に変更するための処
    理を実行する制御権移譲制御手段と、 自局がスレーブ基地局として動作している状態では、自
    局と無線接続中の移動局との間の無線切断制御を実行す
    る第2の無線制御手段とを備えたことを特徴とする移動
    通信システム。
  2. 【請求項2】 前記初期設定手段は、各基地局が自局内
    のメモリに予め格納された初期設定情報に基づいて自局
    をマスタ基地局あるいはスレーブ基地局のいずれかに設
    定することを特徴とする請求項1記載の移動通信システ
    ム。
  3. 【請求項3】 一つのセルに複数の基地局装置を設置
    し、当該セル内に位置する移動局をこれらの基地局装置
    のうちのいずれかに選択的に無線接続するようにした移
    動通信システムの前記基地局装置において、自局が移動
    局との間の無線制御を行うための制御権を有している状
    態では、自局が保有する複数の無線チャネルを選択的に
    使用して移動局と自局との間の無線接続制御および無線
    切断制御を実行する第1の無線制御手段と、 自局が使用可能な空きの無線チャネルが一定数以下にな
    った場合に、制御権を有さない他の基地局装置に対し制
    御権を移譲するための処理を実行する制御権移譲制御手
    段と、 自局が制御権を有していない状態では、自局と無線接続
    中の移動局との間の無線切断制御を実行する第2の無線
    制御手段とを具備したことを特徴とする基地局装置。
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