JPH1169292A - 記録用映像信号処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常ダビングを行う場合、記録する側の機器
の出力をモニターすることにより、ダビングする映像信
号の内容を確認するケースが多いが、アナログのコピー
を禁止するため最も一般的に用いられている、ＶＴＲや
ＤＶＤで採用されているところのＶＴＲのＡＧＣ回路に
応答するコピーガード信号では、映像信号のレベルが低
下し、場合によっては同期が乱れてしまい、コピーガー
ドに関する固定文字が確認できない場合がある。 【解決手段】 記録用入力映像信号に含まれるコピー禁
止信号もしくはコピー禁止信号情報を検出することによ
りその記録用入力映像信号を記録しても正常なダビング
が行えない旨の固定文字を含む映像信号を出力すること
により、ユーザーに対し正常なダビングが行えないこと
を告知することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、ビデオ機器等、
映像信号が記録できる機器に関し、特に入力映像信号に
ダビング妨害処理が施されている場合のユーザーへの告
知に関する。

【０００２】

【従来の技術】昨今の記録再生機器においては、例えば
ディジタル記録が可能になったこと等により、原画に対
し劣化をおさえてダビングが可能になったこと等によ
り、ソフトウエアに著作権保護のためダビングを妨害す
るためのコピーガード信号が付加されるケースが多い。

【０００３】例えば、ＶＴＲのソフトウエアにはＡＧＣ
回路に応答するコピーガード信号が付加されているし、
ＤＶＤにおいては前記のＡＧＣ回路に応答するコピーガ
ード信号に加え、カラー回路に応答するコピーガード信
号が採用されている。しかしながらこのことは、すべて
の一般ユーザーに完全に理解されているものではなく、
場合によっては、ダビングに使用した機器が正常に動作
していないと判断されることもある。

【０００４】これを解決するために、例えば次の様な方
法が提案されている。即ちダビングを行うソフトウエア
を再生した際、その再生信号にダビングを妨害するため
の信号が付加されていることを検出した場合、表示装置
にそのソフトウエアの記録内容がコピー禁止処理を施さ
れたものである旨の固定文字表示を再生映像に加えるこ
とにより、そのソフトウエアをダビングしたコピーテー
プの再生が正常に行われないことをユーザーに明確に認
識させるものである。以下図３に従い説明する。

【０００５】ダビング妨害処理を施されたソフトウエア
は、映像再生系回路１での処理を経て再生映像信号５と
して出力される。再生映像信号５は、文字発生回路３、
スイッチ回路４に加え、コピー禁止信号検出回路２に送
られる。コピー禁止信号検出回路２では、コピー禁止信
号を検出して、この旨を示す検出信号６を文字発生回路
３に送出する。

【０００６】文字発生回路３では、現在、再生している
ソフトウエアをダビングしても、ダビングしたコピーテ
ープの再生が正常に行われない旨の固定文字を再生映像
信号に加える。それとともに文字発生回路３の出力がビ
デオ出力端子８から送出されるようにスイッチ回路４を
切換え制御するスイッチ切換え制御信号７をコピー禁止
信号検出回路２が出力する。

【０００７】従って映像出力端子８からＴＶ受像機には
文字発生回路３からの出力信号９が送出されＴＶ画面上
には、コピーテープの内容がダビング禁止を意図したソ
フトウエアからダビングされたもので正常に再生できな
い旨の固定文字表示がなされる。これによりソフトウエ
アからの正常なダビングができなかったことを認知させ
ることができる。

【０００８】上記の技術内容は、特開平４−４８４７０
に示されている。

【０００９】また、その欠点は、映出された画像が乱れ
ることで、報知用の固定表示文字が読めないこともある
と言う事である。

【００１０】また、単純に「ＰＬＡＹ」等の操作表示文
字がダビング編集時に、合成されて記録されないように
する技術については、特開平９−６５２７７に示されて
いる。

【００１１】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の方
法では、ダビングを意図せずソフトウエアを再生した際
にもコピーガードに関する固定文字が映像信号に加えら
れてしまい、これを解決するためにはコピーガードに関
する文字表示のＯＮ／ＯＦＦ等、別途スイッチや操作が
必要となる。

【００１２】また通常ダビングを行う場合、記録する側
の機器の出力をモニターすることにより、ダビングする
映像信号の内容を確認するケースが多いが、アナログの
コピーを禁止するため最も一般的に用いられている、Ｖ
ＴＲやＤＶＤで採用されているところのＶＴＲのＡＧＣ
回路に応答するコピーガード信号では、映像信号のレベ
ルが低下し、場合によっては同期が乱れてしまい、コピ
ーガードに関する固定文字が確認できない場合がある。

【００１３】

【課題を解決するための手段】この発明に係る記録用映
像信号処理装置は、上記欠点を解決するために、ダビン
グに用いる記録機器にコピー禁止信号検出回路を設け、
記録用入力映像信号にコピー禁止信号もしくはコピー禁
止信号情報が含まれていることを検出した場合には、そ
の機器が記録モードになったときには、その記録用入力
映像信号にはダビング妨害処理が施されており、正常な
ダビングが行えない旨の固定文字を含む記録用入力映像
信号とは異なる映像信号を発生させる回路を備え、上記
検出回路の検出結果に従い、正常なダビングが行えない
旨の固定文字を含む映像信号と、記録用入力映像信号を
切換える出力切換えスイッチを備えた記録用映像信号処
理装置。

【００１４】この発明では、記録用入力映像信号に含ま
れるコピー禁止信号もしくはコピー禁止信号情報を検出
し、その検出信号に従い、正常なダビングが行えない旨
の固定文字を含む記録用入力映像信号とは異なる映像信
号と、記録用入力映像信号とを切換えて出力する。

【００１５】

【発明の実施の形態】図１は本発明に係る記録用映像信
号処理装置の１実施例のブロック図である。以下図１に
従い説明する。ダビングを行う目的で他の機器にて再生
されたソフトウエアの再生映像信号は、映像入力端子９
より記録機器に入力される。入力された記録用入力映像
信号１７は映像記録系回路１０に送出されると同時にコ
ピー禁止信号検出回路２に入力される。

【００１６】コピー禁止信号検出回路２では記録用入力
映像信号１７にコピー禁止信号もしくはコピー禁止信号
情報がふくまれているか否かを検出し、コピー禁止信号
もしくはコピー禁止信号情報を検出した場合には、この
旨を示す検出信号１４を制御信号生成回路１２に送出す
る。制御信号生成回路１２では、検出信号１４を受け取
ったならばその機器が記録モードであるか否かを記録モ
ード信号１１で判断する。

【００１７】即ち記録モードでなければ、その機器はダ
ビングを行っていないのであるから、出力切換えのスイ
ッチ回路４を切換え制御するスイッチ切換え制御信号１
６は、映像記録系回路１０より出力される入力映像信号
（ＥＥ信号）１８が映像出力端子８に出力されるような
制御信号を出力する。

【００１８】記録モードであるならば、その機器はダビ
ング妨害処理が施されたソフトウエアのダビングを行お
うとしているわけであるから、制御信号生成回路１２
は、文字を含む映像信号発生回路１３において、記録用
入力映像信号にはダビング妨害処理が施されており、正
常なダビングが行えない旨の固定文字を含む、入力映像
信号（ＥＥ信号）１８とは異なる映像信号１９を発生さ
せるための制御信号１５を文字を含む映像信号発生回路
１３に送出する。

【００１９】同時に制御信号生成回路１２は、出力切換
えのスイッチ回路４が、文字を含む映像信号１９を映像
出力端子８に出力するためのスイッチ切換え制御信号１
６を送出する。

【００２０】なお、その機器が記録モードであっても、
記録用入力映像信号にコピー禁止信号が含まれていない
場合には、制御信号生成回路１２において、文字を含む
映像信号を発生させる制御信号１５は送出されず、また
スイッチ回路４を切換え制御するスイッチ切換え制御信
号１６は入力映像信号（ＥＥ信号）１８を出力するよう
スイッチ回路４に送出されることは言うまでも無い。

【００２１】図２は、図１のような構成で本発明を実現
した際の、映像出力信号の切換え制御の一実施例を示す
図である。

【００２２】ダビングを行うために他の機器より入力さ
れた記録用入力映像信号は、ＥＥ信号として映像出力端
子に出力される。ここで記録用機器の記録スイッチがＯ
Ｎ、即ちダビングモードとなると、図１で説明した文字
を含む映像信号が出力される。

【００２３】これは例えば、記録用入力映像信号にはダ
ビング妨害処理が施されており、正常なダビングが行え
ない旨の固定文字を含む単色映像信号となっており、こ
の映像信号を例えば１０秒間表示した後、記録用入力映
像に表示を切換えダビング用モニター映像として１分間
表示させる。

【００２４】以下、このサイクルで出力映像信号を切換
えて出力することにより、そのソフトウエアのダビング
は正常に行うことができないことをユーザーに明確に認
識させることができる。

【００２５】

【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、記録用
機器にコピー禁止信号検出回路を備え、さらに記録モー
ドであるか否かを判別することにより、ユーザーが通常
行う操作によりダビングが正常に行われない旨の表示を
することができ、なおかつその表示は、記録用入力映像
信号とは異なる、固定文字を含む映像信号で表示を行う
ので、たとえその記録用入力映像信号に、ＡＧＣ回路に
応答するコピー禁止信号が付加されていてもその影響を
受けることなく、ユーザーに明確に認識させることがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る記録用映像信号処理装置の一実施
例を示すブロック図である。

【図２】本発明を実現した際の映像出力信号の切換え制
御の一実施例を示す図である。

【図３】従来技術の実施例を示すブロック図である。

【符号の説明】

１ 映像再生系回路 ２ コピー禁止信号検出回路 ３ 文字発生回路 ４ スイッチ回路 ８ 映像出力端子 ９ 映像入力端子 １０ 映像記録系回路 １２ 制御信号生成回路 １３ 文字を含む映像信号発生回路

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 記録用入力映像信号に含まれるコピー禁
   止信号もしくはコピー禁止信号情報を検出する検出回路
   と、この検出回路の検出信号に応じて、記録用入力映像
   信号にコピー禁止信号もしくはコピー禁止信号情報が含
   まれている場合には、その機器が記録モードになったと
   きには、その記録用入力映像信号にはダビング妨害処理
   が施されており、正常なダビングが行えない旨の固定文
   字を含む記録用入力映像信号とは異なる映像信号を発生
   させる回路と、上記検出回路の検出結果に従い、正常な
   ダビングが行えない旨の固定文字を含む映像信号と、記
   録用入力映像信号を切換える出力切換えスイッチを備え
   た記録用映像信号処理装置。
2. 【請求項２】 上記請求項１において、正常なダビング
   が行えない旨の固定文字表示信号と記録用入力信号とを
   交互に切換表示可能な手段を有する記録用映像信号処理
   装置。