JP4279567B2 - 情報の記録再生複合機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、映像信号や音声信号などを記録再生可能な複数の記録再生部を内蔵する記録再生複合機に関し、特に、デジタル情報のコピーガード信号の取り扱いに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、記録再生機は、例えばテレビジョン(以下、「テレビ」と称する。)放送をVTR(Video tape recorder)、VCR(Videocassette recorder)などに記録し、その後に記録されたテレビ放送の内容を再生する機能を有するものが多く開発されてきた。
【0003】
最近、テレビ画面の高画質化と、情報記録技術の多様化・高度化に伴って、VTR以外にCDやDVDなどの異なる記憶媒体を用いた記録再生技術の開発も盛んになってきている。
【0004】
それに伴い、VTRとDVD、DVD−Video、DVD−Rとの2種類の異なるメディアを1つの機器により再生でき、かつ、上記DVDとVTRとの間で、DVDの記録内容をVTRにダビングできる、いわゆる複合機も開発されている。
【特許文献1】
特開平7−312020号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
デジタル信号を記録すると、高品位な情報を劣化させることなく半永久的に保存することができる。そこで、著作権の保護を目的としてデジタル信号の複製(記録)を制限するためのコピーガード信号を実際の信号中に含めることが行われている。記録側がデジタル信号として記録するデジタル機器である場合には、このコピーガード信号を検出すると、デジタル信号の複製(記録)処理を行わないように設定されている。
【0006】
ところで、再生側機器から録画側機器にダビング操作をする場合に、再生側機器が再生信号を出力するタイミングとほぼ同じタイミングで記録側機器における記録処理を開始させると、再生信号中にコピーガード信号が含まれている場合には記録開始の一定期間後に記録機器がコピーガード信号を検出することになるため、たとえ短時間ではあってもコピーガード信号を検出するまでの期間中コピーガード信号が記録側の媒体に記録されてしまい、この余分な信号が記録されたまま記録媒体中に残り、順次蓄積されていくという問題がある。記録可能な情報数が限定されている場合には、これらの不要記録信号が、実際に必要な情報の記録の妨げになることがある。また、再生情報の指定を行う場合にも、情報のアドレス指定の妨げになる場合も多い。
【0007】
また、再生側機器から記録側機器にダビング操作を行う場合に、例えば、DVD−R/DVD−RWビデオフォーマットの場合では、記録(録画など)開始までに最大で約10秒間の時間が必要なため、再生側機器から記録側機器への情報のダビング時であって再生信号の先頭から録画するためには、再生側機器を再生させる以前に記録側機器を記録可能な状態にしておく必要がある。この場合には、記録側機器にはチューナ信号や外部信号(EE(Electric to Electric)信号)などの外部信号が入力されるケースが多い。このEE信号中にコピーガード信号が含まれていると、コピーガード信号を含む情報を記録させないようにする保護機能が働くため、上記DVD−R/DVD−RWビデオフォーマットの記録媒体が挿入された記録側機器については、再生側機器からの再生信号を録画する準備が整った録画スタンバイ状態にいつまでたっても移行できないという問題がある。
本発明の目的は、上記ダビングの際に問題となるコピーガード信号に関する処理技術を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の一観点によれば、情報の記録と再生とが可能な複数の情報記録再生部を有し、複数の前記情報記録再生部のうち少なくともいずれかに、記録対象信号中にコピーガード信号が含まれているか否かを検出するコピーガード信号検出部を有する情報記録再生部を内蔵する記録再生複合機であって、複数の前記記録再生部間における記録再生処理を制御する制御部であって、第1の情報記録再生部から該第1の情報記録再生部とは異なる第2の情報記録再生部への情報のダビング起動時に、前記コピーガード信号検出部により前記コピーガード信号が検出されないと判断されるまでの期間中、前記第2の記録再生部による記録処理を待機させる指示を行う制御部を有する記録再生複合機が提供される。
【0009】
上記記録再生複合機によれば、ダビング起動時に、コピーガード信号を記録側に記録してしまうのを防止することができる。コピーガード信号を検出するか否かに係わらず、一律に上記操作を行うことにより、処理が簡単になる。
【0010】
本発明の他の観点によれば、情報の記録と再生とが可能な複数の情報記録再生部を有し、複数の前記情報記録再生部のうち少なくともいずれかに、記録対象信号中にコピーガード信号が含まれているか否かを検出するコピーガード信号検出部を有する情報記録再生部を内蔵する記録再生複合機であって、複数の前記記録再生部間における記録再生処理を制御する制御部であって、第1の情報記録再生部から該第1の情報記録再生部とは異なる第2の情報記録再生部への情報のダビング起動時に、前記第2の情報記録再生部に備えられた前記コピーガード検出部からコピーガード信号を検出した旨の信号を受けると、前記コピーガード信号検出部が前記コピーガード信号を検出しない状態になるまで前記第2の記録再生部による記録処理を待機させる指示を行う制御部を有する記録再生複合機が提供される。
【0011】
上記記録再生複合機によれば、ダビング起動時に、コピーガード信号を検出した場合に、これを検出しなくなるまで記録処理を待機させるため、不要なコピーガード信号を記録することがなくなる。
【0012】
前記コピーガード信号検出部は、前記第1の記録再生部が再生信号の出力を開始した後、ある一定期間だけ前記コピーガード信号の検出を行うことが好ましい。コピーガード信号は、再生の初期に出力させるのを利用して、ダビング処理をできるだけ高速にすることができる。
【0013】
本発明の他の観点によれば、情報の記録と再生とが可能な複数の情報記録再生部を有し、記録する情報中にコピーガード信号が含まれているか否かを判断するコピーガード信号検出部を、複数の前記情報記録再生部のうち少なくともいずれか1つに内蔵する記録再生複合機であって、外部からの信号を受け入れる外部入力端子と、該外部入力端子を介して受け入れた信号を前記情報記録再生部のいずれに送るかを切り替える内部入力スイッチと、複数の前記記録再生部間における記録再生処理を制御する制御部であって、第1の情報記録再生部から前記コピーガード信号検出部を備え前記第1の情報記録再生部とは異なる第2の情報記録再生部への情報のダビング処理前に、前記外部入力端子を介して外部から前記第2の情報記録再生部に入る信号中にコピーガード信号が含まれていると前記コピーガート検出部が判断した場合に、その後に、少なくとも前記コピーガード信号検出部からの信号によりコピーガード信号が含まれていない旨を確認するまでの間、前記外部入力端子を介して前記第2の情報記録再生部にコピーガード信号を含まない信号が前記外部入力端子から入力されるように前記内部入力スイッチを制御する制御部とを有する記録再生複合機が提供される。
【0014】
上記記録再生複合機によれば、外部からのコピーガード信号を検出したことにより、実際には再生側がコピーガードされていない場合であってもダビングができなくなるのを防止することができる。
【0015】
本発明のさらに他の観点によれば、情報の記録と再生とが可能な複数の情報記録再生部を有し、記録する情報中にコピーガード信号が含まれているか否かを判断するコピーガード信号検出部を、複数の前記情報記録再生部のうち少なくともいずれか1つに内蔵する記録再生複合機であって、外部からの信号を受け入れる外部入力端子と、該外部入力端子を介して受け入れた信号を前記情報記録再生部のいずれに送るかを切り替える内部入力スイッチと、複数の前記記録再生部間における記録再生処理を制御する制御部であって、第1の情報記録再生部から前記コピーガード信号検出部を備え前記第1の情報記録再生部とは異なる第2の情報記録再生部への情報のダビング処理前に、前記コピーガード信号検出部からの信号によりコピーガード信号が含まれていない旨を確認するまでの間、前記外部入力端子を介して前記第2の情報記録再生部にコピーガード信号を含まない信号が前記外部入力端子から入力されるように前記内部入力スイッチを制御する制御部とを有する記録再生複合機が提供される。
【0016】
上記記録再生複合機によれば、ダビング処理前に、前記コピーガード信号検出部からの信号によりコピーガード信号が含まれていない旨を確認するまでの間、前記外部入力端子を介して前記第2の情報記録再生部にコピーガード信号を含まない信号が前記外部入力端子から入力されるようにすることで、実際には再生側がコピーガードされていない場合であってもダビングができなくなるのを防止することができる。
【0017】
前記外部入力端子から入力可能な信号は、チューナにより選局された信号又は外部入力信号のうち少なくとも一方と、ミュート信号と、を含み、前記コピーガード信号を含まない信号として、前記内部入力スイッチにより前記ミュート信号が選択されるのが好ましい。このような信号は、記録再生複合機において得やすい信号であるため、余分なハードウェアの追加を必要としない。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態による記録再生複合機について図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態による記録再生複合機の正面図である。図1に示すように、本実施の形態による記録再生複合機Aは、種々の機能を内蔵する箱体1と、VTR記録再生部3と、DVD−R/RW記録再生部5と、各種スイッチ部7と、VTR側表示パネル/LED11aと、DVD−R/RW側表示パネル/LED11bと、リモコン受光部12と、を有している。さらに、図2に示すように、記録再生複合機Aとは別に、リモートコントロール装置15を別途備えているのが一般的である。図2(A)、(B)に示すリモードコントロールスイッチ15は、VTRとDVDとのリモコン切り替えスイッチ15aと、TVチャネル選局スイッチ部15bと、ダビング方向キー15c(ビデオ→DVD15c−1、DVD→ビデオ15c−2)と、ダビング開始キー15dと、を有している。リモートコントロール装置15のみでも、VTR記録再生部3と、DVD−R/RW記録再生部5との記録再生操作が可能である。
【0019】
尚、記録再生複合機としては、VTR部とDVD−RW部とを記録再生部として備えた機器を例として説明するが、その他の組み合わせについても、複数の記録再生器を備えている機器も本実施の形態による記録再生複合機に含まれる。もちろん、記録又は再生のみが可能な機能(例えば、DVD−ROMドライブなど)を含んでいても良い。また、記録再生複合機は、一般的なディスプレイ(表示部)、例えばCRTや液晶画面などによるディスプレイと一体化されていても良い。
【0020】
図3は、本実施の形態による記録再生複合機の主要構成例を示す機能ブロック図である。図3に示すように、本実施の形態による記録再生複合機は、箱体1と、VTR記録再生部3と、DVD−R/RW記録再生部5と、VTR側表示パネル/LED11aと、DVD−R/RW側表示パネル/LED11bと、R/C受光部12と、外部入力インターフェイス部31であって、TV放送などに関する選局を行い内部に取り入れるためのチューナ部31aと、他の機器からの信号を内部に入力するための外部入力部31bと、ミュート信号を内部に入力するためのミュート信号入力部31cとを有する外部入力インターフェイス部31と、内部入力スイッチ33と、外部出力スイッチ35と、出力端子37と、制御部41と、を含んで構成されている。実際には、後述のように、各種構成要素間に信号配線が設けられている。記録再生複合機と別体又は一体に出力再生部45が設けられている。出力再生部45は、一般に、映像を表示する表示部(ディスプレイ)45aと、音声を出力するスピーカ部45bとを含んで構成されている。
【0021】
前述のように、情報をデジタル信号として記録可能なDVD−R/RW記録再生部5には、これに入力される信号中にコピーガード信号が含まれているか否かを検出するコピーガード信号検出部5aが設けられている。
【0022】
上記記録再生複合機の動作について例として図3を参照して説明する。通常、外部のテレビジョン放送の内容を記録する場合には、ユーザは、まず使用する記録メディアを選択する。VTRテープに放送内容を記録する場合には、VTR記録再生部3を用いる。DVD−Rメディア又はDVD−RWメディアに放送内容を記録する場合には、DVD−R/RW記録再生部5を用いる。TVの放送内容(チャネル)のいずれを入力するかは、外部入力インターフェイス部31に設けられているチューナ部31aにより選局される。外部機器からの出力を入力させる場合には、外部入力部31bにより外部入力(AUX)を選択する。ミュート信号入力部31cについては第2の実施の形態において説明する。
【0023】
内蔵されたVTR記録再生部3とDVD−R/RW記録再生部5とのいずれに対してこれらの入力信号を出力するかは、内部入力スイッチ33により切り替える。内部入力スイッチ33により切り替えられた外部からの入力信号は、VTR記録再生部3又はDVD−R/RW記録再生部5に送られる。
【0024】
VTRテープに記録された情報内容を再生する場合には、VTR記録再生部3を利用し、DVD−Rメディア又はDVD−RWメディアに記憶された情報内容を再生する場合には、DVD−R/RW記録再生部5を利用する。再生された信号は、出力端子37を介して出力再生部45に送られ、出力再生部45に対して出力される。映像は表示部45aにより、音声はスピーカ部45bにより再生される。
【0025】
VTRテープに記録された情報内容をDVD−Rメディア又はDVD−RWメディアにダビングする場合には、まず、DVD−Rメディア又はDVD−RWメディアの内容を確認し、ダビングしても良いメディアであるか否かを確認する。DVD−Rメディア又はDVD−RWメディアを確認した後に、ユーザは、例えばリモコン装置(図2(A)、(B))に設けられたダビング方向キー15cをVTR→DVDの方向(15c−1)にして入力する。ダビング方向キー15cがVTR←DVDの方向(15c−2)で入力され、ダビング開始キー15dが押されたことをR/C受光部12を介して制御部41が検出すると(L11、ダビング起動開始)、例えばDVD−R/RW記録再生部5に設けられたコピーガード信号検出部5aは、VTR記録再生部3からの再生信号(L12)中にコピーガード信号が含まれているか否かを検出する。検出処理の結果として、コピーガード信号が検出された場合には、制御部41にその旨が伝えられ(L13)、制御部41は、DVD−R/RW記録再生部5に対して記録動作を待機させるように指示する(L14)。
【0026】
再生信号の出力を開始した後に一定期間、例えばコピーガード信号検出部5aの検出能力により決められた1秒間が経過すると、再生信号中にはコピーガード信号が含まれていないと判断して良いため、このコピーガード信号の有無を判断できる一定期間中にコピーガード信号が検出されない場合には、制御部41がDVD−R/RW記録再生部5に対して記録動作を開始するように指示する(L15)。この場合には、コピーガード信号は再生信号中に元々含まれていなかったため、当然に記録媒体(DVD−Rなど)に記録されることはない。
【0027】
一方、再生信号の出力を開始した後に、一定期間、例えば1秒間経過するまでに、再生信号中にはコピーガード信号が検出された場合には、制御部41がDVD−R/RW記録再生部5に対して記録動作をしないように指示する。この場合には、DVD−R/RW記録再生部5は記録動作を行わないため、コピーガード信号が再生信号中に含まれていても、そのコピーガード信号(不要な情報)が記録媒体(DVD−R/RWなど)に記録されることはない。この場合に、さらに一定期間が経過し、コピーガード信号がもはや検出されないと確認されるまで記録処理を待機させ、確認後に記録処理を行うようにすれば良い。
【0028】
また、例えば、VTR側表示パネル/LED11a又はDVD−R/RW側表示パネル/LED11bにおいて、ダビング処理が不可である旨を表示させるように指示(報知)する(L16、L17)ことにより、ユーザは、この表示によりダビングが不可であることを確認することができる。
【0029】
以上のように、本実施の形態による記録再生複合機によれば、ダビング起動時に、再生側の機器が再生信号の出力を開始した後、コピーガード信号が含まれているか否かを判断するのに十分な期間である一定期間を経過するまで再生信号の記録処理を待機させ、一定期間経過後に再生信号の記録処理を開始するように制御する。これにより、記録処理開始時点においては、コピーガード信号が再生信号中に含まれているか否かの判断は既に終了しているため、再生信号を記録してもコピーガード信号が記録側のメディアに記録されて残ることがないという利点がある。
尚、ダビングが開始された後は、DVD−R/RW記録再生機5に記録されている情報が、信号線路L10−1〜5を介して出力再生部45に出力されるようにしても良い。
【0030】
次に、本発明の第2の実施の形態による再生記録複合機について図面を参照しつつ説明する。本実施の形態による再生記録複合機の基本的な構成は、第1の実施の形態による再生記録複合機と同様である。そこで、本実施の形態による再生記録複合機についても図1〜図2と、図3に対応する図4と、を参照して説明する。
【0031】
図4に示すように、本実施の形態による再生記録複合機においては、外部入力インターフェイス部31に、TV放送などに関する選局を行い内部に取り入れるためのチューナ部31a及び他の機器からの信号を内部に入力するための外部入力部31bに加えて、ミュート信号を内部に入力するためのミュート信号入力部31cが設けられている。
【0032】
上記再生記録複合機の動作について説明する。
ユーザがダビング処理を開始する前に、外部入力インターフェイス部31よりDVD−R/RW記録再生部5に、EE信号(TV放送をチューナ部31aで選局した信号又は他の機器から外部入力部31bを介して入力される信号)が入力されており、その信号中にコピーガード信号が含まれている場合には、コピーガード信号が含まれているか否かをコピーガード信号検出部5aが検出する。この場合には、ユーザがダビング処理開始キー(図2)を押しても、実際にダビングしたい再生側からの再生信号にコピーガード信号が含まれているか否かと関係なく、ダビング処理を行うことができなくなる。
【0033】
このように、外部からの信号中にコピーガード信号が含まれている場合に、コピーガード信号検出部5aがその旨を制御部41に知らせ(L21)、制御部41がコピーガード信号検出部5aからコピーガード信号を含む旨の信号を受け取り、次いで、制御部41は、外部入力インターフェイス部31に対して、ミュート信号入力部31cの選択を指示する(L22)。ミュート信号とは、例えば、接地(GND)信号であり、表示部(表示画面)45aはミュート信号を受けると黒画面を表示する。尚、このミュート信号はこの装置において利用しやすい信号の例示であり、コピーガード信号を含まない信号であればミュート信号以外の信号でも良い。
【0034】
ミュート信号入力部31cが選択されると、DVD−R/RW記録再生部5に設けられたコピー信号検出部5aは一定期間後にコピーガード信号を検出していない旨を必ず検出する(例えばダビング開始動作から1〜2秒後)。これにより不要な信号がカットされ、この検出結果は制御部41に伝えられ(L21)、制御部41は、記録側機器がコピーガード信号を受信していない旨の情報を得ることにより、DVD−R/RW記録再生部5に対して録画準備の開始を指示することができるようになる(L23)。
【0035】
EE信号中に、一定期間内にコピーガード信号が含まれていない旨をコピーガード信号検出部5aが検出した場合にも、制御部41は、DVD−R/RW記録再生部5に対して録画準備の開始を指示することができる。この場合には、ミュート信号をDVD−R/RW記録再生部5に対して出力する操作を行わなくても良い。また、ミュート信号を入力させることにより、記録したい信号の頭の部分から記録を行うことができるという利点もある。
【0036】
尚、ユーザによるダビング開始処理において、VTR記録再生装置3から出力された信号を、信号線路L20〜25を介して出力再生部45に出力しても良い。これにより、ユーザは、記録される信号を確認することができるという利点がある。
【0037】
以上説明したように、再生側機器から記録側機器に情報をダビングするダビング起動前に記録側機器にEE信号が入力されていた場合に、このEE信号中にコピーガード信号が含まれていた場合にも、再生側の信号にコピーガード信号が含まれていない場合には、再生側機器内の情報を記録側機器内のメディアにダビングすることができる。
【0038】
尚、EE信号中にコピーガード信号が含まれているか否かを判断する動作を省略し、全てのダビング処理に際してEE信号をミュート信号に切り替える動作を行っても良い。また、ミュート信号に代えて信号を送らないように信号をカットすることも可能である。
【0039】
また、ユーザは、上記の操作が内部で行われていることを実際には認識していない場合もあるが、黒画面が表示された場合にそれを故障であると判断しないように、例えばVTR側表示パネル/LED11a又はDVD−R/RW側表示パネル/LED11bに、ミュート画面を表示中である旨を報知する表示を行っておくのが好ましい。
【0040】
以上、本実施の形態に沿って記録再生複合機について説明したが、本発明はこれらの例に限定されるものではなく、種々の変形が可能であるのは言うまでもない。媒体としては、CD−R(W)、DVD−R/RW、DVD−RAM、MD、不揮発性メモリカード、ハードディスク(カード)などの種々の記録再生可能な情報記録媒体に適用可能である。媒体の種類などにより仕様が変更されたとしても、本発明の技術思想の範囲内において本発明の思想が適用可能であることは言うまでもない。
【0041】
【発明の効果】
本発明による記録再生複合機によれば、ダビング起動時に、再生側の機器が再生信号の出力を開始した後に、コピーガード信号検出可能な期間である一定期間経過するまで待機させ、一定期間経過後に再生信号の記録処理を開始するように制御する。これにより、記録処理開始時点においては、コピーガード信号が再生信号中に含まれているか否かの判断が既に終了しているため、コピーガード信号が記録側にメディアに残ることがないという利点がある。
【0042】
また、再生側機器から記録側機器に情報をダビングするダビング起動前に、記録側機器にEE信号が入力されていた場合に、このEE信号中にコピーガード信号が含まれていた場合にも、通常の動作と同様に再生側機器内の情報を記録側機器内のメディアにダビングすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による記録再生複合機の正面図である。
【図2】本発明の実施の形態による記録再生複合機を制御するリモードコントロール装置の正面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態による記録再生複合機の構成例を示す機能ブロック図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態による記録再生複合機の構成例を示す機能ブロック図である。
【符号の説明】
A…記録再生複合機、1…箱体、3…VTR記録再生部、5…DVD−R/RW記録再生部、7…各種スイッチ部、11a…VTR側表示パネル/LED、11b…DVD−R/RW側表示パネル/LED、12…リモコン受光部、15…リモートコントロール装置、31…外部入力インターフェイス部、31a…チューナ入力部、31b…外部入力部、31c…ミュート信号入力部、33…内部入力スイッチ、35…外部出力スイッチ、37…出力端子、41…制御部、45…出力再生部、45a…表示部、45b…スピーカ部。

Claims (5)

  1. 情報の記録と再生とが可能な複数の情報記録再生部を有し、記録する情報中にコピーガード信号が含まれているか否かを判断するコピーガード信号検出部を、複数の前記情報記録再生部のうち少なくともいずれか1つに内蔵する記録再生複合機であって、
    外部からの信号と、コピーガード信号を含まない信号とを受け入れる外部入力端子と、
    該外部入力端子を介して受け入れた信号を前記情報記録再生部のいずれに送るかを切り替える内部入力スイッチと、
    複数の前記情報記録再生部間における記録再生処理を制御する制御部であって、第1の情報記録再生部から前記コピーガード信号検出部を備え前記第1の情報記録再生部とは異なる第2の情報記録再生部への情報のダビング開始動作からダビング処理前に、前記外部入力端子を介して外部から前記第2の情報記録再生部に入る信号中にコピーガード信号が含まれていると前記コピーガート検出部が判断した場合に、その後に、少なくとも前記コピーガード信号検出部からの信号によりコピーガード信号が含まれていない旨を確認するまでの間、前記外部入力端子を介して前記第2の情報記録再生部にコピーガード信号を含まない信号が前記外部入力端子から入力されるように前記内部入力スイッチを制御する制御部と
    を有する記録再生複合機。
  2. 情報の記録と再生とが可能な複数の情報記録再生部を有し、記録する情報中にコピーガード信号が含まれているか否かを判断するコピーガード信号検出部を、複数の前記情報記録再生部のうち少なくともいずれか1つに内蔵する記録再生複合機であって、
    外部からの信号と、コピーガード信号を含まない信号とを受け入れる外部入力端子と、
    該外部入力端子を介して受け入れた信号を前記情報記録再生部のいずれに送るかを切り替える内部入力スイッチと、
    複数の前記情報記録再生部間における記録再生処理を制御する制御部であって、第1の情報記録再生部から前記コピーガード信号検出部を備え前記第1の情報記録再生部とは異なる第2の情報記録再生部への情報のダビング開始動作からダビング処理前に、前記コピーガード信号検出部からの信号によりコピーガード信号が含まれていない旨を確認するまでの間、前記外部入力端子を介して前記第2の情報記録再生部にコピーガード信号を含まない信号が前記外部入力端子から入力されるように前記内部入力スイッチを制御する制御部と
    を有する記録再生複合機。
  3. 前記外部入力端子から入力可能な信号は、チューナにより選局された信号又は外部入力信号のうち少なくとも一方と、ミュート信号と、を含み、
    前記コピーガード信号を含まない信号として、前記内部入力スイッチにより前記ミュート信号が選択されることを特徴とする請求項1又は2に記載の記録再生複合機。
  4. さらに、前記ミュート信号が入力された場合に、その旨をユーザに報知する報知手段を有していることを特徴とする請求項3に記載の記録再生複合機。
  5. 情報の記録と再生とが可能な複数の情報記録再生部を有し、記録する情報中にコピーガード信号が含まれているか否かを判断するコピーガード信号検出部を、複数の前記情報記録再生部のうち少なくともいずれか1つに内蔵する記録再生複合機であって、
    外部からの信号と、コピーガード信号を含まない信号とを受け入れる外部入力端子と、該外部入力端子を介して受け入れた信号を前記情報記録再生部のいずれに送るかを切り替える内部入力スイッチと、
    複数の前記情報記録再生部間における記録再生処理を制御する制御部であって、第1の情報記録再生部から前記コピーガード信号検出部を有し前記第1の情報記録再生部とは異なる第2の情報記録再生部への情報のダビング開始動作からダビング処理前に前記外部入力端子を介して前記外部から入力される信号中にコピーガード信号が含まれている旨の信号を前記第2の情報記録再生部から受けた場合に、前記外部入力端子を介して前記第2の情報記録再生部に対してコピーガード信号を含まない信号が入力されるように前記内部入力スイッチと前記外部入力端子とを制御する制御部とを有する記録再生複合機。
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