JPH1168308A - 配線基板の製造方法 - Google Patents

配線基板の製造方法

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JPH1168308A
JPH1168308A JP22656597A JP22656597A JPH1168308A JP H1168308 A JPH1168308 A JP H1168308A JP 22656597 A JP22656597 A JP 22656597A JP 22656597 A JP22656597 A JP 22656597A JP H1168308 A JPH1168308 A JP H1168308A
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JP
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resist
layer
plating
wiring pattern
resin insulating
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JP22656597A
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English (en)
Inventor
Toru Matsuura
松浦  徹
Yasunari Matsuura
泰成 松浦
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】樹脂絶縁層の表面における粗化状態に拘わら
ず、その上に形状と寸法精度に優れた配線パターンを形
成する配線基板の製造方法を提供する。 【解決手段】コア基板1の上面に形成した樹脂絶縁層6
の表面を粗化して凹凸面6aとする工程と、この樹脂絶
縁層6の上に無電解メッキにより導体層8を形成する工
程と、この導体層8の上に液状の第1レジスト9を塗布
して硬化させ、その上にドライフィルムの第2レジスト
10を貼付ける工程と、これらの2層からなるレジスト
層11に対し露光と現像を行ってメッキレジスト11a
とその間に開口パターン12を形成する工程と、開口パ
ターン12内に電解銅メッキを施して配線パターン15
を形成する工程と、上記メッキレジスト11aを剥離
し、電解メッキ層14の下部以外に位置する導体層8を
除去する工程と、を含む配線基板の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配線パターンと樹
脂絶縁層とを積層して形成する配線基板の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に配線基板は、図3(A)に示すよう
に、コア基板30の上面に図示しない配線パターンを形
成し、該配線パターンの上方に所定厚さのエポキシ系の
感光性樹脂ペーストを塗布し乾燥させて樹脂絶縁層32
を形成する。次に、この樹脂絶縁層32に対し、露光と
現像を行って所定の位置に図示しないビアホールを形成
する。その後、上記樹脂絶縁層32の表面に酸化剤等を
接触させ、図3(B)に示すように、凹凸面33を形成す
るように粗化する。次いで、係る樹脂絶縁層32の凹凸
面33上に沿って、Sn/Pdコロイドタイプのメッキ
触媒核を吸着した後、図3(C)に示すように、無電解銅
メッキを施して厚さ約1μmの導体層34を形成する。
【0003】そして、図3(D)に示すように、係る導体
層34の上に感光性樹脂からなる厚さ25μmのドライ
フィルム36を貼付ける。その後、このドライフィルム
36に対し露光と現像を行って、図3(E)に示すよう
に、該フィルム36の所定の位置に開口パターン38を
形成し、且つ残ったフィルム36はメッキレジスト37
となる。このメッキレジスト37を上面に有する上記導
体層34に対して、硫酸系電解銅メッキを行って、図3
(F)に示すように、上記開口パターン38内の導体層3
4の上に電解メッキ層40が形成される。その後、上記
メッキレジスト37をNaOH水溶液に接触させて剥離
すると共に、これにより露出した部分の上記導体層34
をエッチングにより除去する。この結果、上記電解メッ
キ層40とその直下に残った導体層34とが一体となっ
て配線パターン42を形成する。また、同時に前記ビア
ホール内にも、上記電解メッキ層40と導体層34とが
一体となってビアを形成し、上下の各配線パターン間を
導通する。
【0004】
【発明が解決すべき課題】ところで、上記メッキレジス
ト37となるドライフィルム36の密着性は、樹脂絶縁
層32の凹凸面33を有する表面の粗化状態により影響
される。そして、該フィルム36の密着を確保するに
は、樹脂絶縁層32の表面における表面粗度が平均(R
a)で2μm以下、最大(Rmax)で5μm以下にする必要
がある。しかし、配線基板においては、樹脂絶縁層32
とその上に形成される配線パターンの密着強度を高める
ため、上記粗化による樹脂絶縁層32の凹凸面33を上
記した表面粗度よりも粗くすることが行われる。
【0005】その結果、前記図3(D)に示すように、ド
ライフィルム36が樹脂絶縁層32の凹凸面33に倣っ
た導体層34の表面に追従できず、浮き上がることがあ
る。また、図3(E)に示すように、開口パターン38を
形成する現像時にドライフィルム36が樹脂絶縁層32
の凹凸面33に倣った導体層34の凹凸表面から浮き上
がり、該凹凸表面とメッキレジスト37との隙間Sから
硫酸系電解銅メッキのメッキ液が浸透し、電解メッキ層
40が導体層34の凹凸表面とメッキレジスト37との
間にまで潜り込んで形成されるという問題点があった。
特に、電解メッキ層40の上記潜り込みは、形成される
配線パターン42の水平方向への太り(メッキダレ)を生
じる。この太り部分は前記エッチングでは十分に除去で
きない。従って、隣接する配線パターン42同士間の絶
縁性が低下したり、甚だしい場合は隣接する配線パター
ン42との間で短絡を招きかねないという問題点があっ
た。
【0006】また、前記ドライフィルム36に替えて、
液状の樹脂を塗布して乾燥させる液状レジストを用いる
こともでき、前記樹脂絶縁層32の凹凸面33に追従し
易いという利点を有する。しかし、この液状レジストは
塗布厚さがばらつき易く、精度の良い開口パターン38
を形成することが困難である。また、液状レジストは約
5μm程度の厚さであれば、前記露光・現像時の解像性
に問題はないが、前記ドライフィルム36と同等の厚さ
(例えば25μm)まで厚くすると解像性が低下する。ま
た、厚塗りが困難なため、数回の塗布が必要であり、工
数が嵩む。これらの理由から、液状レジストのみで配線
形成を行うことは困難であった。本発明は、以上の従来
の技術が抱える問題点を解決し、樹脂絶縁層の表面にお
ける粗化状態に拘わらず、その上に形状及び寸法精度の
優れた配線パターンを密着性を保って形成できる配線基
板の製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、樹脂絶縁層の粗化された表面上に液状レジ
ストとドライフィルム等の2層構造からなるメッキレジ
ストを形成することに着想して成されたものである。即
ち、本発明の配線基板の製造方法は、樹脂絶縁層の表面
を粗化する工程と、上記粗化された樹脂絶縁層の表面上
に無電解メッキ又はスパッタリングにより導体層を形成
する工程と、上記導体層の上に液状の第1レジストを塗
布して硬化する工程と、上記第1レジストの上に第2レ
ジストを形成する工程と、上記第1及び第2レジストの
2層からなるレジスト層に対し、露光と現像を行い配線
パターン用の開口パターンを形成する工程と、上記導体
層を通じて電流を流し、上記開口パターン内に配線パタ
ーンを形成する工程と、その後、上記レジスト層を剥離
すると共に、上記配線パターンの下部以外に位置する上
記導体層を除去する工程と、を含むことを特徴とする。
【0008】この方法によれば、粗化された樹脂絶縁層
の表面上に無電解メッキ又はスパッタリングにより形成
された凹凸面のある導体層の表面上に、液状の第1レジ
ストを塗布することによりこの凹凸面に第1レジストが
追従し、且つ該第1レジストにより平坦性が得られる。
従って、その上面に第2レジストを形成して所要厚さの
レジスト層が形成できると共に、形状及び寸法精度が優
れた開口パターンと、前記潜り込みや太りのない配線パ
ターンを形成することができる。しかも、該配線パター
ンは、樹脂絶縁層の表面に密着強度を高くして形成でき
る。また、液状の第1レジストは薄く形成されるので、
解像性の問題は生じない。尚、液状の第1レジストの厚
さは、5μm以下が好ましい。上記第2レジストには、
具体的には前記ドライフィルムが用いられる。
【0009】更に上記方法によれば、樹脂絶縁層との密
着強度を高く保ちつつ、粗化された樹脂絶縁層の表面上
に前記潜り込みや太りがなく、形状及び寸法精度に優れ
た配線パターンを確実に形成することができる。尚、前
記樹脂絶縁層がビアホールを含み且つ該ビアホール内に
も前記導体層が形成され、前記配線パターンと同時に上
記ビアホール内にビアを形成する配線基板の製造方法と
することもできる。これによれば、上下に複数層の配線
パターンを有し、且つこれらの間を係るビアで導通した
多層配線基板を容易に製造することができる。
【0010】
【実施の形態】以下において本発明の実施に好適な形態
を図面と共に説明する。図1は本発明を用いた配線基板
の製造方法の概略を示す工程の断面図である。図1(A)
に示すように、厚さ0.8mmのガラス布−BT(ビス
マレイミド・トリアジン)樹脂の複合材からなるコア基板
1の上下両面には、厚さ28μmの銅からなる下層配線
パターン4が形成されている。また、コア基板1には直
径300μmのスルーホール2がドリル加工により多数
穿孔され、各スルーホール2内には円筒形でその周壁の
厚さが15μmの導通部3が形成されている。この導通
部3は、コア基板1の両面における下層配線パターン4
同士を導通させる役割を果たす。尚、各導通部3の中空
部内には図示しない熱硬化性樹脂が充填される。
【0011】係るコア基板1及び下層配線パターン4
は、以下のようにして形成される。先ず、コア基板1の
上下両面に厚さ約18μmの銅箔が貼付けられる。得ら
れた銅貼り積層板に、ドリル加工を行い多数のスルーホ
ール2を穿孔する。次いで、この積層板の上下両面及び
スルーホール2内にPd触媒核を付着させ、その後に無
電解メッキ及び電解メッキを施し、各表面において銅の
厚さが約28μmとなるようにする。更に、この銅の上
にドライフィルムを貼付けて、露光と現像を施した後、
不要部分をエッチングにて除去することにより、上記下
層配線パターン4が形成される。
【0012】次に、図1(B)に示すように、下層配線パ
ターン4の上方に厚さ55μmの感光性を有するエポキ
シ系の樹脂絶縁層6が全面に形成される。この樹脂絶縁
層6の所定の位置に露光と現像を行い、直径が約100
μmのビアホール7が形成される。このビアホール7の
底部には、下層配線パターン4の上面が露出する。次い
で、ビアホール7を含む樹脂絶縁層6の表面をクロム酸
溶液で粗化した。これは次述する無電解メッキ層との密
着性を向上させるために施される。
【0013】次いで、樹脂絶縁層6の表面にPd触媒核
を吸着させ、無電解銅メッキを施して、図1(C)に示す
ように、樹脂絶縁層6の表面全体及びビアホール7内の
下層配線パターン4の上面に厚さ約1μmの無電解メッ
キ層(導体層)8を形成する。更に、係る無電解メッキ層
8の上面全体に、液状のレジストを塗布して硬化させ、
図示しない第1レジストを形成する。更に、この第1レ
ジストの上に第2レジストの水溶性で感光性樹脂のドラ
イフィルムを貼着し、これら2層からなるレジスト層に
対し露光と現像を行う。すると、図1(D)に示すよう
に、所定の開口パターン12を間に有するメッキレジス
ト11aが形成される。
【0014】次に、係るメッキレジスト11aが形成さ
れた無電解メッキ層8に対し硫酸系電解銅メッキを施す
と、図1(E)に示すように、上記メッキレジスト11a
で覆われていない開口パターン12内の無電解メッキ層
8の上面に厚さ15μmの電解メッキ層14が形成され
る。同時に、ビアホール7内の上記無電解メッキ層8の
上にも同様の厚さの電解メッキ層14が形成される。そ
の後、上記メッキレジスト11aをNaOH水溶液に接
触させることにより剥離し、更に露出した無電解メッキ
層8をエッチング液により除去する。すると図1(F)に
示すように、電解メッキ層14とその真下の無電解メッ
キ層8とからなる上層配線パターン15及びビア13が
形成される。これにより上層・下層配線パターン15,
4がビア13によって導通された立体回路が形成され
る。
【0015】更に、図1(G)に示すように、前記樹脂絶
縁層6の上面全体に厚さ55μmの樹脂絶縁層16が形
成され、前記同様に露光と現像を行って、該絶縁層16
の所定の位置にビアホール17が形成される。この樹脂
絶縁層16の表面にも前記と同様の粗化が施される。上
記樹脂絶縁層16の上面に前記同様の図示しない無電解
メッキ層(導体層)と第1及び第2レジストからなるメッ
キレジストが形成される。これらに対し硫酸系電解銅メ
ッキを施すと、上記メッキレジストのない無電解メッキ
層の上面に厚さ15μmの最上層配線パターン20が形
成され、同時にビアホール17内には上記同様のビア1
8が形成される。これにより、図1(G)のように、下層
・上層・最上層配線パターン4,15,20とこれらを
導通するビア13,18からなる立体回路が形成され
る。
【0016】そして、図1(H)に示すように、上記樹脂
絶縁層16及び最上層配線パターン20の上面全体に感
光性のエポキシ変性樹脂からなるソルダーレジスト22
を形成し、露光と現像を行って最上層配線パターン20
の上面に開口部24を形成する。この開口部24内に露
出する最上層配線パターン20の上面に、無電解メッキ
によりNi(Ni−P)メッキ層及びAuメッキ層からな
るパッド26を形成して、多層配線基板28を得た。
【0017】この多層配線基板28の製造方法は、上層
・最上層配線パターン15,20及びビア13,18を
形成する直前の工程において、各樹脂絶縁層6,16の
表面を粗化し、その上に導体層8等を形成した後、液状
で塗布して硬化させた第1レジストとドライフィルムの
第2レジストとの2層からなるレジスト層を形成し、露
光と現像にてメッキレジスト11aを形成する。このた
め、導体層8とメッキレジスト11aとの間が密着す
る。従って、前記電解メッキ層14の潜り込みやこれに
よる太りのない上層配線パターン15等を確実に形成す
ることができる。
【0018】しかも、樹脂絶縁層6,16と上層・最上
層配線パターン15,20との密着強度も強固に維持さ
れるので、3層の配線パターン4,15,20間をビア
13,18により確実に導通した安定性のある立体回路
を提供することができる。尚、下層、上層、及び最上層
配線パターン4,15,20は上下方向における相対的
な名称で、仮に上層配線パターン15を下層配線パター
ンとした場合、最上層配線パターン20がその上層配線
パターンとなる。
【0019】次に図2により本発明の特徴的な製造工程
について説明する。図2(A)は前記図1(B)の一部を拡
大した断面図で、樹脂絶縁層6の表面を約5μm研磨し
て除去した後、クロム酸溶液(800g/リットル)で粗化
し、次にビアホール7内に位置する下層配線パターン4
の上面を硫酸−過酸化水素系エッチング液(奥野製薬製;
商品名OPC−400)でソフトエッチングした。これ
らは何れも次述する無電解メッキ層との密着性を向上さ
せるために施される。上記粗化を施すことにより、図2
(B)に示すように、樹脂絶縁層6の表面に凹凸面6aが
形成される。係る凹凸面6aの表面粗度はRaで6μm
であった。この粗化された樹脂絶縁層6にSn−Pdコ
ロイド溶液(奥野製薬製;商品名OPC−80)を浸漬し
てPd触媒核を吸着させ、更に、無電解Cuメッキ液(奥
野製薬製;商品名ビルドカッパー)に浸漬して、樹脂絶縁
層6の表面全体に厚さ約1μmの無電解メッキ層(導体
層)8を形成する。すると、図2(C)に示すように、上
記凹凸面6aに倣った無電解メッキ層8が形成される。
【0020】次に、図2(D)に示すように、該無電解メ
ッキ層8の上に、ロールコータ又はスクリーン印刷によ
って、液状の感光性レジスト(太陽インキ製;商品名PE
R−20TR13D8)を塗布し硬化させると厚さ約5
μmの第1レジスト9が形成される。この第1レジスト
9の上面は、塗布時の液状状態に起因して平坦となって
いる。また、第1レジスト9の下部は、塗布時の追従性
に起因して無電解メッキ層8の上面に密着している。次
いで、該第1レジスト9の上面に厚さ25μmの第2レ
ジストとなるドライフィルム10が貼付けられる。これ
ら第1、第2レジスト9,10の間には隙間なく、密着
状態となる。更に、第1、第2レジスト9,10の2層
からなるレジスト層11に対し、露光と現像を行うと、
図2(E)に示すように、開口パターン12を間に有する
メッキレジスト11aが形成される。係る現像の際、第
2レジスト10は第1レジスト9に密着し、且つ第1レ
ジスト9は導体層8に密着しているので、従来のような
浮き上がりを生じない。尚、上記現像液には炭酸ソーダ
水溶液が用いられる。
【0021】このメッキレジスト11aが形成された無
電解メッキ層8に対し電流を流して硫酸系電解銅メッキ
を施すと、図2(F)に示すように、開口パターン12内
の無電解メッキ層8の上面に厚さ約15μmの電解メッ
キ層14が形成される。係る電解メッキの際、そのメッ
キ液は導体層8と第1レジスト9の間や、第1、第2レ
ジスト9,10の間に潜り込むことはない。次に、図2
(G)に示すように、上記メッキレジスト11aをNaO
H水溶液に接触させることにより剥離する。更に、過硫
酸塩系エッチング液(荏原ユージライト製;商品名PB
−228)を用いて、露出した無電解メッキ層8を除去
する。
【0022】その結果、図2(H)に示すように、残った
無電解メッキ層8と上記電解メッキ層14が積層されて
一体化した配線パターン15が樹脂絶縁層6の上に形成
され、前記図1(F)の状態となる。尚、同時に樹脂絶縁
層6のビアホール7内に無電解メッキ層8と電解メッキ
層14からなるビア13が形成される。以上のように、
上記電解銅メッキの際にそのメッキ液がメッキレジスト
11aの下側に潜り込まず、これらの部分に銅メッキが
形成されないため、得られた配線パターン15は所定の
断面形状に正確に形成され、従来のような水平方向への
太りがなく、隣接する配線パターン15と短絡すること
もない。
【0023】ここで、図2の方法を用いて製造した本発
明方法による発明例の配線基板28と、前記図3にて示
した従来の技術により製造した同じ配線パターンを有す
る従来例の配線基板とを、それぞれ160個ずつ用意し
て比較した。即ち、各配線基板28の前記パッド26の
全てについて図示しないプローブを順次接触させ、外部
電源から一定の電流を流し、上層配線パターン15同士
間、又は最上層配線パターン20同士間に短絡(ショー
ト)があるか否かを測定した。因みに、各配線基板28
内における上層・最上層配線パターン15,20の幅は
平均40μmで、これらのパターン同士の間隔は平均4
0μmである。
【0024】そして、各配線基板28内で1個所でも短
絡した個所のある配線基板28を短絡不良とし、発明例
と従来例の各グループ全体に対する短絡不良率を算出し
た。その結果、発明例のグループでは短絡不良率は5%
以下であったのに対し、従来例のグループの短絡不良率
は30%以上であった。この結果から、本発明方法の2
層からなるレジスト層11を用いた場合、配線パターン
15,20の太りが著しく低減され、短絡のない正確な
回路を形成できたことが裏付けられた。
【0025】本発明は以上において説明した形態や実施
例に限定されるものではない。例えば、前記樹脂絶縁層
の表面を粗化するには、前記クロム酸によりエッチング
する他、過マンガン酸又は濃硫酸を使用することもでき
る。また、前記導体層は無電解メッキで形成する他、導
体となる金属を電極として放電溶解し、この溶融金属粒
子を高速で樹脂絶縁層の表面上に吹付けて被覆するスパ
ッタリングを用いて形成することもできる。前記多層配
線基板28のコア基板1には、BT樹脂とガラス繊維布
との複合材(ガラス−BTレジン材)の他、ガラス−エポ
キシ材、ガラス−PPE材や、紙−エポキシ材等の複合
材、或いはエポキシ、BTレジン、ポリイミド、PPE
等の樹脂を用いても良い。
【0026】更に、コア基板1を上記樹脂等に限らず、
セラミック製としても良い。係る剛性の高いセラミック
のコア基板1を用いる場合、その両面に同数の樹脂絶縁
層6,16と下層・上層・最上層配線パターン4,1
5,20を形成せず、互いに異なる層数としたり、或い
はコア基板1の片面にのみ樹脂絶縁層6等や下層・上層
配線パターン4,15等を形成しても良い。後者の場
合、前記スルーホール2等を省略することができる。
【0027】また、上記コア基板1は必須の要素ではな
く、例えば既設の樹脂絶縁層の上面に下層配線パターン
4を形成して順次前記の各工程を行って、樹脂製多層配
線基板を製造しても良い。或いは、既設のセラミック層
又はセラミック多層配線基板の上面に下層配線パターン
4を形成して順次前記の各工程を行い、セラミックと樹
脂を含む複合多層配線基板を製造することも可能であ
る。
【0028】更に、前記多層配線基板28の外部との導
通用端子にパッド26を用いたが、これに替えて半田バ
ンプ、リード、又はピン等を使用することもできる。
尚、配線パターン4等を銅で形成したが、Ni及びその
合金(Ni−P,Ni−B,Ni−Cu−P)、Co及びそ
の合金(Co−P,Co−B,Co−Ni−P)、Snとそ
の合金(Sn−Pb,Sn−Pb−Pd)、Au,Ag,P
d,Pt,Rh,又はRu等とそれらの合金の何れかを用
いることもできる。
【0029】
【発明の効果】以上において説明した本発明の製造方法
によれば、液状のレジストを塗布して硬化させた第1レ
ジストの上に所定の厚さの第2レジストを形成したの
で、樹脂絶縁層の粗化面及びその上に形成された導体層
に対し液状レジストが追従して隙間が発生せず、開口パ
ターンを形成する現像工程でも浮き上がりを生じない。
この結果、開口パターン内に形成される配線パターンも
幅方向への太りがない正確な形状と寸法を有するものと
なり、配線パターン同士間の短絡が殆んどない精度の良
い配線基板を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)乃至(H)は本発明を用いた配線基板の製造
工程の概略を示す部分断面図。
【図2】(A)乃至(H)は図1中の本発明方法の特徴的な
製造工程を示す部分断面図。
【図3】(A)乃至(F)は従来の技術による製造工程を示
す部分断面図。
【符号の説明】
6,16…樹脂絶縁層 8…………導体層 9…………第1レジスト 10………第2レジスト 11………レジスト層 12………開口パターン 15………上層配線パターン(配線パターン) 28………配線基板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹脂絶縁層の表面を粗化する工程と、 上記粗化された樹脂絶縁層の表面上に無電解メッキ又は
    スパッタリングにより導体層を形成する工程と、 上記導体層の上に液状の第1レジストを塗布して硬化す
    る工程と、 上記第1レジストの上に第2レジストを形成する工程
    と、 上記第1及び第2レジストの2層からなるレジスト層に
    対し、露光と現像を行い配線パターン用の開口パターン
    を形成する工程と、 上記導体層を通じて電流を流し、上記開口パターン内に
    配線パターンを形成する工程と、 その後、上記レジスト層を剥離すると共に、上記配線パ
    ターンの下部以外に位置する上記導体層を除去する工程
    と、 を含むことを特徴とする配線基板の製造方法。
JP22656597A 1997-08-22 1997-08-22 配線基板の製造方法 Pending JPH1168308A (ja)

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JP22656597A JPH1168308A (ja) 1997-08-22 1997-08-22 配線基板の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6762921B1 (en) 1999-05-13 2004-07-13 Ibiden Co., Ltd. Multilayer printed-circuit board and method of manufacture
KR100688864B1 (ko) 2005-02-25 2007-03-02 삼성전기주식회사 인쇄회로기판, 플립칩 볼 그리드 어레이 기판 및 그 제조방법
KR100917029B1 (ko) 2007-12-11 2009-09-10 삼성전기주식회사 회로기판 제조방법
KR101067204B1 (ko) * 2009-08-27 2011-09-22 삼성전기주식회사 인쇄회로기판 및 그 제조방법

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