JPH1168128A - 信号電荷発生装置 - Google Patents

信号電荷発生装置

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JPH1168128A
JPH1168128A JP9226559A JP22655997A JPH1168128A JP H1168128 A JPH1168128 A JP H1168128A JP 9226559 A JP9226559 A JP 9226559A JP 22655997 A JP22655997 A JP 22655997A JP H1168128 A JPH1168128 A JP H1168128A
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JP
Japan
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light
charge transfer
signal charge
reference signal
region
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JP9226559A
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English (en)
Inventor
Satoshi Kitayama
智 北山
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】受光・電荷転送領域の受光部を除く部分及び基
準信号用電荷生成領域を覆う遮光層の薄膜化が図られた
もとにおいても、基準信号用電荷生成領域により生成さ
れる信号電荷が、実質的に不所望な増量変動を伴わない
ものとなす。 【解決手段】受光部47と電荷転送部49とを含み、受
光部47を除く部分が遮光層52により覆われた受光・
電荷転送領域32と、電荷転送部49とチャンネル・ス
トップ部46とを含み、全体に亙って遮光層52により
覆われた基準信号用電荷生成領域33と、受光・電荷転
送領域32における受光部47に対応して設けられた集
光レンズ35と、基準信号用電荷生成領域33における
チャンネル・ストップ部46に対応して設けられた集光
レンズ36とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部からの光を受
けて、受けられた光に応じた信号電荷を発生させるとと
もに、得られた信号電荷を、それに基づく信号を形成す
る信号出力装置へと転送する信号電荷発生装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】映像信号を形成するビデオカメラ等を構
成すべく用いられる固体撮像装置にあっては、半導体基
体(半導体チップ)に、光電変換を行う多数の受光部が
多数の行列を形成して配列形成されるとともに、各受光
部において受光により得られて蓄積される信号電荷を転
送する電荷結合素子(CCD)等により形成された電荷
転送部が、受光部が形成する列の夫々に沿って伸びるも
のとして設けられて成る受光・電荷転送領域を備えた信
号電荷発生装置が備えられる。このような信号電荷発生
装置は、受光・電荷転送領域における電荷転送部により
転送される信号電荷に応じた撮像出力信号を発生する信
号出力装置と共に、固体撮像装置を構成する。
【0003】信号出力装置において撮像出力信号に変換
される信号電荷を電荷転送部を通じて信号出力装置へと
転送する信号電荷発生装置は、受光・電荷転送領域に加
えて、それに隣接する基準信号用電荷生成領域を備える
ものとされることが多い。信号電荷発生装置に備えられ
る基準信号用電荷生成領域にあっては、受光・電荷転送
領域におけるものと同様な電荷転送部が設けられるが、
受光部は設けられず、受光部に代えて、電荷転送部に近
接するチャンネル・ストップ部が設けられる。即ち、基
準信号用電荷生成領域においては、受光・電荷転送領域
における各電荷転送部が伸びる方向と同じ方向に伸びる
電荷転送部と、その電荷転送部に近接し、電荷転送部に
沿って伸びるチャンネル・ストップ部とが設けられるの
である。
【0004】受光・電荷転送領域は、それにおける多数
の受光部を除く部分が遮光層により覆われて、できるだ
け多数の受光部以外の部分に光が入らないようにされる
が、基準信号用電荷生成領域にあっては、その全体が遮
光層によって覆われる。斯かるもとで、基準信号用電荷
生成領域における電荷転送部は、理想的には殆ど零に近
い極めて僅かな信号電荷を転送するが、斯かる基準信号
用電荷生成領域における電荷転送部によって転送される
信号電荷も、受光・電荷転送領域における電荷転送部に
より転送される信号電荷と同様に、信号出力装置に供給
される。
【0005】そして、信号出力装置において、基準信号
用電荷生成領域における電荷転送部によって転送される
信号電荷に応じた黒レベル基準信号が形成される。この
黒レベル基準信号は、信号出力装置から得られる撮像出
力信号に基づいて形成される映像信号における黒レベル
基準を定めるものとされる。このように、信号電荷発生
装置における基準信号用電荷生成領域は、黒レベル基準
信号用の信号電荷を信号出力装置に供給するためのもの
として設けられているのである。
【0006】図8は、受光・電荷転送領域と基準信号用
電荷生成領域とを備えた従来提案されている信号電荷発
生装置を示す。この図8に示される信号電荷発生装置に
おいては、半導体基体11に形成された受光・電荷転送
領域12に対し、その受光・電荷転送領域12を包囲す
るようにして基準信号用電荷生成領域13が形成されて
いる。受光・電荷転送領域12には、上述の如くの、多
数の行列を形成する多数の受光部とそれらが形成する多
数の列に夫々沿って伸びる多数の電荷転送部とが設けら
れており、また、基準信号用電荷生成領域13には、上
述の如くの、受光・電荷転送領域12における各電荷転
送部が伸びる方向と同じ方向に伸びる電荷転送部と、そ
の電荷転送部に近接し、電荷転送部に沿って伸びるチャ
ンネル・ストップ部とが設けられている。
【0007】図9のAは、図8に示される受光・電荷転
送領域12における部分断面を示す。この図9のAに示
される部分断面においては、半導体基体11の内部に形
成されたP形半導体層15に、高不純物濃度P形半導体
領域(P+ ) とされたチャンネル・ストップ部16を伴
った、N形半導体領域である受光部17が形成されてお
り、さらに、受光部17との間に読出ゲート部18を介
在させて、電荷転送部19が形成されている。受光部1
7とそれに読出ゲート部18を介在させることなく近接
する隣の電荷転送部(19)との間には、チャンネル・
ストップ部16が介在せしめられて、受光部17と隣の
電荷転送部(19)とが相互に遮断されている。
【0008】チャンネル・ストップ部16,受光部1
7,読出ゲート部18及び電荷転送部19が形成された
P形半導体層15の表面は、透明絶縁層20によって覆
われており、透明絶縁層20中にはゲート電極部21が
埋め込まれている。そして、透明絶縁層20は、受光部
17を覆う部分を除いて、遮光層22により覆われてい
る。
【0009】斯かるもとにおいて、受光・電荷転送領域
12にあっては、受光部17において、遮光層22にお
ける受光部17に対応する部分に形成された透孔22A
を通じ、さらに透明絶縁層20を通じて入射する光に応
じた信号電荷が発生せしめられて蓄積される。そして、
受光部17に蓄積された信号電荷が、所定のタイミング
をもって読出ゲート部18を通じて電荷転送部19へと
読み出され、電荷転送部19によって信号出力装置へと
転送される。
【0010】また、図9のBは、図8に示される基準信
号用電荷生成領域13における部分断面を示す。この図
9のBに示される部分断面においては、半導体基体11
の内部に形成されたP形半導体層15に、高不純物濃度
P形半導体領域(P+ ) とされたチャンネル・ストップ
部16が形成されており、さらに、チャンネル・ストッ
プ部16との間に読出ゲート部18を介在させて、電荷
転送部19が形成されている。チャンネル・ストップ部
16は隣の電荷転送部(19)に直接的に隣接してい
る。
【0011】チャンネル・ストップ部16,読出ゲート
部18及び電荷転送部19が形成されたP形半導体層1
5の表面は、透明絶縁層20によって覆われており、透
明絶縁層20中にはゲート電極部21が埋め込まれてい
る。そして、透明絶縁層20は、その全体が遮光層22
により覆われている。このように、基準信号用電荷生成
領域13は、受光・電荷転送領域12に設けられる受光
部17に相当する受光部が無いものとされる。
【0012】斯かるもとにおいて、基準信号用電荷生成
領域13にあっては、所定のタイミングをもって、読出
ゲート部18を通じてあるいは読出ゲート部18を通じ
ることなく電荷転送部19に流入するもの、さらには、
電荷転送部19において発生したものとされる極めて僅
かな信号電荷が、電荷転送部19によって信号出力装置
へと転送される。
【0013】上述の如くの信号電荷発生装置に関して、
その受光感度を向上させるべく、受光・電荷転送領域1
2に設けられた多数の受光部に夫々対応する多数の集光
レンズ(オンチップレンズ)を配し、外部からの光を集
光レンズによって各受光部に集光させることが提案され
ている。斯かる多数の集光レンズが配される場合には、
例えば、図10に示される如く、半導体基体11に形成
された受光・電荷転送領域12が、その全体に亙って多
数の受光部に夫々対応する多数の集光レンズが配された
領域(一点鎖線ハッチングが付された領域)とされる
が、半導体基体11に受光・電荷転送領域12を包囲す
るものとして形成された基準信号用電荷生成領域13に
は、受光部が無いことからして、集光レンズは配され
ず、多数の集光レンズが配された領域とはされない。
【0014】図11のAは、図10に示される、多数の
受光部に夫々対応する多数の集光レンズが配された受光
・電荷転送領域12における部分断面を示す。この図1
1のAに示される部分断面においては、半導体基体11
の内部に形成されたP形半導体層15における高不純物
濃度P形半導体領域(P+ ) とされたチャンネル・スト
ップ部16,N形半導体領域である受光部17,読出ゲ
ート部18及び電荷転送部19、さらには、P形半導体
層15の表面上における透明絶縁層20,ゲート電極部
21及び遮光層22が、図9のAに示される部分断面と
同様に配置されたもとで、遮光層22上における受光部
17に対応する位置に、集光レンズ25が配されてい
る。それにより、受光・電荷転送領域12の外部から到
来する光LBが、集光レンズ25による収束作用を受
け、遮光層22における受光部17に対応する部分に形
成された透孔22Aを通じ、さらに、透明絶縁層20を
通じて、受光部17に集光せしめられる。
【0015】また、図11のBは、図10に示される基
準信号用電荷生成領域13における部分断面を示す。こ
の図11のBに示される部分断面においては、半導体基
体11の内部に形成されたP形半導体層15における高
不純物濃度P形半導体領域(P+ ) とされたチャンネル
・ストップ部16,読出ゲート部18及び電荷転送部1
9、さらには、P形半導体層15の表面上における透明
絶縁層20,ゲート電極部21及び遮光層22が、図9
のBに示される部分断面と同様に配置されたもとで、図
11のAに示される集光レンズ25に相当する集光レン
ズは配されていない。従って、基準信号用電荷生成領域
13の外部から到来する光LBは、集光せしめられるこ
となく、遮光層22を照射する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】このような状況のもと
で、信号電荷発生装置の受光感度をより一層向上させる
こと等を目的として、信号電荷発生装置が備える受光・
電荷転送領域における多数の受光部に対応する部分以外
の部分を覆う遮光層に関し、その厚みを低減させる薄膜
化を図ることが考えられている。受光・電荷転送領域に
おける多数の受光部に対応する部分以外の部分を覆う遮
光層の薄膜化が図られる際には、それに伴って、信号電
荷発生装置が備える基準信号用電荷生成領域の全体を覆
う遮光層についても、その厚みを低減させる薄膜化が図
られることになる。
【0017】図12のAは、例えば、図10に示される
受光・電荷転送領域12及び基準信号用電荷生成領域1
3について遮光層の薄膜化が図られた場合における、多
数の受光部に夫々対応する多数の集光レンズが配された
受光・電荷転送領域12の部分断面を示す。この図12
のAに示される部分断面においては、半導体基体11の
内部に形成されたP形半導体層15における高不純物濃
度P形半導体領域(P + ) とされたチャンネル・ストッ
プ部16,N形半導体領域である受光部17,読出ゲー
ト部18及び電荷転送部19、さらには、P形半導体層
15の表面上における透明絶縁層20及びゲート電極部
21が、図11のAに示される部分断面と同様に配置さ
れたもとで、透明絶縁層20をそれにおける受光部17
を覆う部分を除いて覆う遮光層26が、図11のAに示
される遮光層22に比して厚みが低減された、薄膜化が
図られたものとして配されている。そして、遮光層26
上における受光部17に対応する位置に、集光レンズ2
5が配されている。
【0018】このように、薄膜化が図られた遮光層26
が設けられた受光・電荷転送領域12にあっては、受光
・電荷転送領域12の外部から到来する光LBが、集光
レンズ25による収束作用を受け、遮光層26における
受光部17に対応する部分に形成された透孔26Aを通
じ、さらに、透明絶縁層20を通じて、受光部17に集
光せしめられる。その際、集光レンズ25によって受光
部17に集光せしめられる光は、遮光層26が薄膜化さ
れてその厚みが低減されていることにより、図11のA
に示される薄膜化が図られていない遮光層22が設けら
れた受光・電荷転送領域12の場合に比して、多量とさ
れることになり、その結果、信号電荷発生装置の受光感
度がより一層向上することになる。
【0019】これに対して、図12のBは、図10に示
される受光・電荷転送領域12及び基準信号用電荷生成
領域13について遮光層の薄膜化が図られた場合におけ
る、基準信号用電荷生成領域13の部分断面を示す。こ
の図12のBに示される部分断面においては、半導体基
体11の内部に形成されたP形半導体層15における高
不純物濃度P形半導体領域(P+ ) とされたチャンネル
・ストップ部16,読出ゲート部18及び電荷転送部1
9、さらには、P形半導体層15の表面上における透明
絶縁層20及びゲート電極部21が、図11のBに示さ
れる部分断面と同様に配置されたもとで、透明絶縁層2
0を覆う遮光層26が、図11のBに示される遮光層2
2に比して厚みが低減された、薄膜化が図られたものと
して配されている。
【0020】このように、薄膜化が図られた遮光層26
が設けられた基準信号用電荷生成領域13にあっては、
集光レンズは配されていないので、基準信号用電荷生成
領域13の外部から到来する光LBは、集光せしめられ
ることなく、遮光層26を照射する。その際、遮光層2
6が薄膜化されてその厚みが低減されていることによ
り、基準信号用電荷生成領域13の外部から到来する光
LBの強度が比較的大であるとき、図11のBに示され
る薄膜化が図られていない遮光層22が設けられた基準
信号用電荷生成領域13においては通常生じない不都合
が発生する。
【0021】斯かる不都合は、基準信号用電荷生成領域
13の外部から到来する比較的大なる強度を有した光L
Bが、薄膜化が図られてその厚みが低減された遮光層2
6を透過してしまい、さらに、透明絶縁層20及びゲー
ト電極部21を透過して、P形半導体層15に形成され
たチャンネル・ストップ部16,読出ゲート部18、さ
らには、電荷転送部19に到達することによりもたらさ
れる。基準信号用電荷生成領域13の外部からの光が、
遮光層26を透過し、さらに、透明絶縁層20及びゲー
ト電極部21を透過して、電荷転送部19に到達する
と、その光に応じた電荷が電荷転送部19において発生
することになる。
【0022】上述の如くにして遮光層26を透過した外
部からの光に応じた電荷が電荷転送部19において発生
すると、電荷転送部19により転送される信号電荷が増
加せしめられることになる。それゆえ、電荷転送部19
により信号出力装置へと転送される信号電荷、即ち、基
準信号用電荷生成領域13から信号出力装置に供給され
る黒レベル基準信号用の信号電荷が、増加せしめられ
て、不所望な増量変動を伴うことになる。
【0023】その結果、信号出力装置において基準信号
用電荷生成領域13から供給される信号電荷に応じて形
成される黒レベル基準信号のレベルが増大せしめられる
ことになり、信号出力装置から得られる黒レベル基準信
号が、不所望なレベル変動を伴うものとなる。黒レベル
基準信号が、不所望なレベル変動を伴っていると、信号
出力装置から得られる撮像出力信号に基づいて形成され
る映像信号における黒レベル基準が適正に設定されなく
なってしまう。
【0024】斯かる点に鑑み、本願の特許請求の範囲に
おける請求項1から請求項5までのいずれかに記載され
た発明は、半導体基体に受光部と電荷転送部とを含むも
のとして設けられ、受光部を除く部分が遮光層により覆
われた受光・電荷転送領域、及び、当該半導体基体に、
受光部を含むことなく、電荷転送部とチャンネル・スト
ップ部とを含むものとして設けられ、全体に亙って遮光
層により覆われた基準信号用電荷生成領域を備え、受光
・電荷転送領域における受光部を除く部分及び基準信号
用電荷生成領域を覆う遮光層が、その厚みが低減される
薄膜化が図られたものとされるもとにおいても、基準信
号用電荷生成領域により生成される信号電荷が、実質的
に不所望な増量変動を伴わず、それに基づいて適正な黒
レベル基準信号が得られるものとされることになる信号
電荷発生装置を提供する。
【0025】
【課題を解決するための手段】本願の特許請求の範囲に
おける請求項1から請求項5までのいずれかに記載され
た発明に係る信号電荷発生装置は、半導体基体に設けら
れ、受光により信号電荷を生じさせる受光部と受光部に
おいて得られる信号電荷を転送する電荷転送部とを含
み、受光部を除く部分が遮光層により覆われた受光・電
荷転送領域と、当該半導体基体に設けられ、受光により
信号電荷を生じさせる受光部を含むことなく、電荷転送
部と他の部分とを含み、全体に亙って遮光層により覆わ
れた基準信号用電荷生成領域と、受光・電荷転送領域に
おける受光部に対応して設けられた第1の集光レンズ手
段と、基準信号用電荷生成領域における電荷転送部では
ない他の部分に対応して設けられた第2の集光レンズ手
段と、を備えて構成される。
【0026】特に、特許請求の範囲における請求項3に
記載された発明に係る信号電荷発生装置にあっては、基
準信号用電荷生成領域に含まれる電荷転送部及び他の部
分の夫々が特定の方向に沿って伸びるものとされ、第2
の集光レンズ手段が当該特定の方向に沿って配列された
複数の集光レンズによって形成される。
【0027】また、特許請求の範囲における請求項4に
記載された発明に係る信号電荷発生装置にあっては、基
準信号用電荷生成領域に含まれる電荷転送部及び他の部
分の夫々が特定の方向に沿って伸びるものとされ、第2
の集光レンズ手段が当該特定の方向に沿って伸びるシリ
ンドリカルレンズによって形成される。
【0028】上述の如くに構成される本願の特許請求の
範囲における請求項1から請求項5までのいずれかに記
載された発明に係る信号電荷発生装置にあっては、受光
・電荷転送領域及び基準信号用電荷生成領域の夫々に外
部からの光が入射するとき、受光・電荷転送領域におい
ては、外部からの光が第1の集光レンズ手段によって受
光部に集光せしめられ、また、基準信号用電荷生成領域
においては、電荷転送部ではない他の部分に対応して設
けられた第2の集光レンズ手段が、外部からの光を電荷
転送部以外の部分に集光させるべく作用する。
【0029】それゆえ、受光・電荷転送領域にあって
は、受光部において、第1の集光レンズ手段によって集
光せしめられた光に応じた信号電荷が形成されて蓄積さ
れ、所定のタイミングをもって、受光部に蓄積された信
号電荷が電荷転送部によって転送される。それにより、
信号電荷発生装置の受光感度の向上が図られる。また、
基準信号用電荷生成領域にあっては、それを覆う遮光層
がその厚みが低減される薄膜化が図られたものとされて
いて、比較的大なる強度を有した外部からの光が遮光層
を透過する状態が生じても、遮光層を透過した外部から
の光は、第2の集光レンズ手段によって、電荷転送部以
外の部分に集光せしめられ、電荷転送部には実質的に到
達しない状態、あるいは、僅かな量が電荷転送部に到達
するに過ぎない状態に置かれる。それにより、電荷転送
部によって転送される信号電荷は、遮光層を透過した光
の影響を実質的に受けないもの、あるいは、遮光層を透
過した光の影響が効果的に抑制されるものとされ、電荷
転送部によって転送される信号電荷における不所望な増
量変動が抑制される。その結果、例えば、基準信号用電
荷生成領域から供給される信号電荷に応じて黒レベル基
準信号を形成する信号出力装置から、適正な黒レベル基
準信号が得られることになる。
【0030】特に、本願の特許請求の範囲における請求
項3に記載された発明に係る信号電荷発生装置にあって
は、基準信号用電荷生成領域に含まれる電荷転送部及び
他の部分の夫々が特定の方向に沿って伸びるものとされ
て、第2の集光レンズ手段が当該特定の方向に沿って配
列された複数の集光レンズによって形成され、また、本
願の特許請求の範囲における請求項4に記載された発明
に係る信号電荷発生装置にあっては、基準信号用電荷生
成領域に含まれる電荷転送部及び他の部分の夫々が特定
の方向に沿って伸びるものとされて、第2の集光レンズ
手段が当該特定の方向に沿って伸びるシリンドリカルレ
ンズによって形成されるので、基準信号用電荷生成領域
を覆う遮光層がその厚みが低減される薄膜化が図られた
ものとされていて、比較的大なる強度を有した外部から
の光が遮光層を透過する状態が生じたとき、遮光層を透
過した外部からの光を電荷転送部以外の部分に集光させ
て、電荷転送部によって転送される信号電荷における不
所望な増量変動を抑制する役割を負う第2の集光レンズ
手段が、容易に得られるとともに、必要な機能を確実に
果たすものとされることになる。
【0031】
【発明の実施の形態】図1は、本願の特許請求の範囲に
おける請求項1から請求項5までのいずれかに記載され
た発明に係る信号電荷発生装置の一例を概略的に示す。
【0032】図1に示される例においては、半導体基体
(半導体チップ)31に、受光・電荷転送領域32と、
その受光・電荷転送領域32を包囲する基準信号用電荷
生成領域33とが形成されている。
【0033】受光・電荷転送領域32には、多数の行
列、例えば、水平方向に伸びる行と垂直方向に伸びる
列、を形成し、各々が受光により信号電荷を生じさせる
ものとされた多数の受光部と、それらが形成する多数の
列に夫々沿って伸び、各々が受光部において得られる信
号電荷を転送するものとされた多数の電荷転送部とが設
けられている。また、基準信号用電荷生成領域33に
は、受光・電荷転送領域32における各電荷転送部が伸
びる方向と同じ方向に伸びる複数の電荷転送部と、複数
の電荷転送部に夫々近接し、各電荷転送部に沿って伸び
る複数のチャンネル・ストップ部とが設けられている。
【0034】さらに、図1に示される例においては、半
導体基体31に形成された受光・電荷転送領域32とそ
の受光・電荷転送領域32を包囲する基準信号用電荷生
成領域33との両者を含み、さらに、それらを越えて拡
がる広い領域上に、所定の態様をもって配列された多数
の集光レンズを含んで成る集光レンズ配置部34が、一
点鎖線ハッチングが付されてあらわされる領域として示
される如くに、設けられている。集光レンズ配置部34
における受光・電荷転送領域32に対応する部分に含ま
れる多数の集光レンズは、各々が第1の集光レンズ手段
を形成しており、また、集光レンズ配置部34における
基準信号用電荷生成領域33及びその周囲の領域に対応
する部分に含まれる複数の集光レンズは、それらのうち
の複数個から成るグループが、あるいは、各々が第2の
集光レンズ手段を形成している。
【0035】集光レンズ配置部34における受光・電荷
転送領域32に対応する部分に含まれる多数の集光レン
ズの各々、即ち、第1の集光レンズ手段は、受光・電荷
転送領域32に設けられた多数の受光部の各々に対応し
て配されており、外部から集光レンズ配置部34に入射
する光を、対応する受光部に集光させる。また、集光レ
ンズ配置部34における基準信号用電荷生成領域33及
びその周囲の領域に対応する部分に含まれる複数の集光
レンズのうちの複数個から成るグループ、あるいは、各
々、即ち、第2の集光レンズ手段は、基準信号用電荷生
成領域33に設けられた複数の電荷転送部以外の部分、
例えば、基準信号用電荷生成領域33に設けられた複数
のチャンネル・ストップ部の各々に対応して配されてお
り、外部から基準信号用電荷生成領域33に入射する光
を、対応するチャンネル・ストップ部に集光させる。
【0036】図2は、図1に示される、半導体基体31
に形成された受光・電荷転送領域32及び基準信号用電
荷生成領域33の両者を含み、さらに、それらを越えて
拡がる広い領域上に配された、集光レンズ配置部34の
一例における部分を示す。この図2に示される集光レン
ズ配置部34は、受光・電荷転送領域32に対応する部
分である部分RAと基準信号用電荷生成領域33に対応
する部分である部分RBとを含んでいる。そして、部分
RAが、受光・電荷転送領域32に設けられた多数の受
光部に夫々対応するものとして配列配置された多数の集
光レンズ35を含んでおり、また、部分RBが、基準信
号用電荷生成領域33に設けられた複数のチャンネル・
ストップ部の各々に沿って配列配置された複数の集光レ
ンズ36を含んでいる。
【0037】図3は、図2に示される集光レンズ配置部
34における部分RBに含まれる複数の集光レンズ36
の、基準信号用電荷生成領域33に設けられた複数のチ
ャンネル・ストップ部の各々に対する配列状態を示して
いる。この図3に示される配列状態にあっては、複数の
集光レンズ36のうちの複数個から成るグループ36A
の夫々が、基準信号用電荷生成領域33に設けられた複
数の電荷転送部49に夫々沿って伸びる複数のチャンネ
ル・ストップ部46の夫々に沿うものとされている。各
グループ36Aを形成する複数の集光レンズ36は、所
定の間隔を置いて配列されている。
【0038】図2に示される集光レンズ配置部34にお
いては、部分RAに含まれる多数の集光レンズ35の各
々と部分RBに含まれる複数の集光レンズ36の各々と
は、外形がドーム状を成す同一のものとされている。
【0039】図4のAは、図1に示される受光・電荷転
送領域32、及び、その上に配された図2に示される集
光レンズ配置部34における部分RAの部分断面を示
す。この図4のAに示される部分断面においては、受光
・電荷転送領域32における半導体基体31の内部に形
成されたP形半導体層45に、高不純物濃度P形半導体
領域(P+ ) とされたチャンネル・ストップ部46を伴
った、N形半導体領域である受光部47が形成されてお
り、さらに、受光部47との間に読出ゲート部48を介
在させて、電荷転送部49が形成されている。受光部4
7とそれに読出ゲート部48を介在させることなく近接
する隣の電荷転送部(49)との間には、チャンネル・
ストップ部46が介在せしめられて、受光部47と隣の
電荷転送部(49)とが相互に遮断されている。
【0040】チャンネル・ストップ部46,受光部4
7,読出ゲート部48及び電荷転送部49が形成された
P形半導体層45の表面は、透明絶縁層50によって覆
われており、透明絶縁層50中にはゲート電極部51が
埋め込まれている。そして、透明絶縁層50は、受光部
47を覆う部分を除いて、遮光層52により覆われてい
る。遮光層52は、薄膜化が図られたものとされてお
り、その厚みが、例えば、図12のAに示される遮光層
26と同等のものにまで低減されている。
【0041】また、受光・電荷転送領域32上に設けら
れた集光レンズ配置部34における部分RAにあって
は、受光・電荷転送領域32に設けられた受光部47に
対応する受光部47の上方の位置に、集光レンズ35が
配されている。それにより、集光レンズ配置部34にお
ける部分RAの外部から到来する光LBが、集光レンズ
35による収束作用を受け、遮光層52における受光部
47に対応する部分に形成された透孔52Aを通じ、さ
らに、透明絶縁層50を通じて、受光部47に集光せし
められる。
【0042】図4のBは、図1に示される基準信号用電
荷生成領域33、及び、その上に配された図2及び図3
に示される集光レンズ配置部34における部分RBの部
分断面を示す。この図4のBに示される部分断面におい
ては、基準信号用電荷生成領域33における半導体基体
31の内部に形成されたP形半導体層45における高不
純物濃度P形半導体領域(P+ ) とされたチャンネル・
ストップ部46,読出ゲート部48及び電荷転送部4
9、さらには、P形半導体層45の表面上における透明
絶縁層50及びゲート電極部51が、図9のBに示され
る部分断面と同様に配置されたもとで、透明絶縁層50
は、その全体が遮光層52により覆われている。この遮
光層52も、薄膜化が図られたものとされており、その
厚みが、例えば、図12のBに示される遮光層26と同
等のものにまで低減されている。このように、基準信号
用電荷生成領域33は、受光・電荷転送領域32に設け
られる受光部47に相当する受光部が無いものとされ
る。
【0043】そして、基準信号用電荷生成領域33上に
設けられた集光レンズ配置部34における部分RBにあ
っては、基準信号用電荷生成領域33に設けられたチャ
ンネル・ストップ部46に対応するチャンネル・ストッ
プ部46の上方の位置に、集光レンズ36が配されてい
る。それにより、集光レンズ配置部34における部分R
Bの外部から到来する光LBが、集光レンズ36に入射
する部分については、集光レンズ36による収束作用を
受け、チャンネル・ストップ部46に向かうべく集光せ
しめられて、遮光層52におけるチャンネル・ストップ
部46の上方に位置する部分に入射せしめられる。
【0044】このとき、集光レンズ配置部34における
部分RBの外部から到来する光LBが、比較的大なる強
度を有しており、薄膜化が図られたものとされて、その
厚みが、例えば、図12のBに示される遮光層26と同
等のものにまで低減された遮光層52を透過する事態が
生じても、斯かる遮光層52を透過する光LBのうちの
集光レンズ36による収束作用を受けた部分は、基準信
号用電荷生成領域33に設けられたチャンネル・ストッ
プ部46に集光せしめられて、基準信号用電荷生成領域
33に設けられた電荷転送部49には到達しないものと
される。
【0045】従って、斯かるもとで、遮光層52を透過
し、さらに、透明絶縁層50及びゲート電極部51を透
過して電荷転送部49に到達する光は、集光レンズ配置
部34における部分RBの外部から到来する光LBのう
ちの集光レンズ36に入射しない部分のうちのさらにそ
の一部分とされ、極めて制限されたものとされる。
【0046】このように、基準信号用電荷生成領域33
に設けられたチャンネル・ストップ部46に対応するチ
ャンネル・ストップ部46の上方の位置に、集光レンズ
配置部34における部分RBに含まれた集光レンズ36
が配されることによって、集光レンズ配置部34におけ
る部分RBの外部から到来する光LBが、比較的大なる
強度を有していて、薄膜化が図られたものとされてその
厚みが低減された遮光層52を透過する事態が生じて
も、遮光層52を透過して電荷転送部49に到達する光
は、極めて制限されたものとされることになる。それに
より、電荷転送部49によって転送される信号電荷は、
遮光層52を透過した光の影響が効果的に抑制されるも
のとされ、電荷転送部49によって転送される信号電荷
における不所望な増量変動が抑制される。その結果、例
えば、基準信号用電荷生成領域33から供給される信号
電荷に応じて黒レベル基準信号を形成する信号出力装置
から、適正な黒レベル基準信号が得られることになる。
【0047】図5は、図1に示される、半導体基体31
に形成された受光・電荷転送領域32及び基準信号用電
荷生成領域33の両者を含み、さらに、それらを越えて
拡がる広い領域上に配された、集光レンズ配置部34の
他の例における部分を示す。この図5に示される集光レ
ンズ配置部34は、受光・電荷転送領域32に対応する
部分である部分RA’と基準信号用電荷生成領域33に
対応する部分である部分RB’とを含んでいる。そし
て、部分RA’が、受光・電荷転送領域32に設けられ
た多数の受光部に夫々対応するものとして配列配置され
た多数の集光レンズ55を含んでおり、また、部分R
B’が、基準信号用電荷生成領域33に設けられた複数
のチャンネル・ストップ部の各々に沿って伸びる複数の
集光レンズ56を含んでいる。複数の集光レンズ56の
各々は、シリンドリカルレンズとされている。
【0048】図6は、図5に示される集光レンズ配置部
34における部分RB’に含まれる複数の集光レンズ5
6の、基準信号用電荷生成領域33に設けられた複数の
チャンネル・ストップ部の各々に対する配置状態を示し
ている。この図6に示される配置状態にあっては、各々
がシリンドリカルレンズとされた複数の集光レンズ56
の夫々が、基準信号用電荷生成領域33に設けられた複
数の電荷転送部49に夫々沿って伸びる複数のチャンネ
ル・ストップ部46の夫々に沿って伸びるものとされて
いる。
【0049】図7のAは、図1に示される受光・電荷転
送領域32、及び、その上に配された図5に示される集
光レンズ配置部34における部分RA’の部分断面を示
す。この図7のAに示される部分断面においては、図4
のAに示される部分断面と同様に構成された部分を多々
有しており、図7のAにおいて、図4のAに示される各
部に対応する部分は図4のAと共通の符号が付されて示
されていて、それらについての重複説明は省略される。
【0050】図7のAに示される部分断面における、受
光・電荷転送領域32上に設けられた集光レンズ配置部
34における部分RA’にあっては、受光・電荷転送領
域32に設けられた受光部47に対応する受光部47の
上方の位置に、集光レンズ55が配されている。それに
より、集光レンズ配置部34における部分RA’の外部
から到来する光LBが、集光レンズ55による収束作用
を受け、遮光層52における受光部47に対応する部分
に形成された透孔52Aを通じ、さらに、透明絶縁層5
0を通じて、受光部47に集光せしめられる。
【0051】図7のBは、図1に示される基準信号用電
荷生成領域33、及び、その上に配された図5及び図6
に示される集光レンズ配置部34における部分RB’の
部分断面を示す。この図7のBに示される部分断面にお
いても、図4のBに示される部分断面と同様に構成され
た部分を多々有しており、図7のBにおいて、図4のB
に示される各部に対応する部分は図4のBと共通の符号
が付されて示されていて、それらについての重複説明は
省略される。
【0052】図7のBに示される部分断面における、基
準信号用電荷生成領域33上に設けられた集光レンズ配
置部34における部分RB’にあっては、基準信号用電
荷生成領域33に設けられたチャンネル・ストップ部4
6に対応するチャンネル・ストップ部46の上方の位置
に、シリンドリカルレンズとされた集光レンズ56が配
されている。それにより、集光レンズ配置部34におけ
る部分RB’の外部から到来する光LBが、集光レンズ
56に入射する部分については、集光レンズ56による
収束作用を受け、チャンネル・ストップ部46に向かう
べく集光せしめられて、遮光層52におけるチャンネル
・ストップ部46の上方に位置する部分に入射せしめら
れる。
【0053】このとき、集光レンズ配置部34における
部分RB’の外部から到来する光LBが、比較的大なる
強度を有しており、薄膜化が図られたものとされて、そ
の厚みが、例えば、図12のBに示される遮光層26と
同等のものにまで低減された遮光層52を透過する事態
が生じても、斯かる遮光層52を透過する光LBのうち
の集光レンズ56による収束作用を受けた部分は、基準
信号用電荷生成領域33に設けられたチャンネル・スト
ップ部46に集光せしめられて、基準信号用電荷生成領
域33に設けられた電荷転送部49には到達しないもの
とされる。
【0054】従って、斯かるもとで、遮光層52を透過
し、さらに、透明絶縁層50及びゲート電極部51を透
過して電荷転送部49に到達する光は、集光レンズ配置
部34における部分RB’の外部から到来する光LBの
うちの集光レンズ56に入射しない部分のうちのさらに
その一部分とされ、極めて制限されたものとされる。
【0055】このように、基準信号用電荷生成領域33
に設けられたチャンネル・ストップ部46に対応するチ
ャンネル・ストップ部46の上方の位置に、集光レンズ
配置部34における部分RB’に含まれた、シリンドリ
カルレンズとされた集光レンズ56が配されることによ
って、集光レンズ配置部34における部分RB’の外部
から到来する光LBが、比較的大なる強度を有してい
て、薄膜化が図られたものとされてその厚みが低減され
た遮光層52を透過する事態が生じても、遮光層52を
透過して電荷転送部49に到達する光は、極めて制限さ
れたものとされることになる。それにより、電荷転送部
49によって転送される信号電荷は、遮光層52を透過
した光の影響が効果的に抑制されるものとされ、電荷転
送部49によって転送される信号電荷における不所望な
増量変動が抑制される。その結果、例えば、基準信号用
電荷生成領域33から供給される信号電荷に応じて黒レ
ベル基準信号を形成する信号出力装置から、適正な黒レ
ベル基準信号が得られることになる。
【0056】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本願の特
許請求の範囲における請求項1から請求項5までのいず
れかに記載された発明に係る信号電荷発生装置によれ
ば、受光部において、第1の集光レンズ手段によって集
光せしめられた光に応じた信号電荷が形成されて蓄積さ
れ、所定のタイミングをもって、受光部に蓄積された信
号電荷が電荷転送部によって転送され、それにより、信
号電荷発生装置の受光感度の向上が図られる。また、基
準信号用電荷生成領域にあっては、それを覆う遮光層が
その厚みが低減される薄膜化が図られたものとされてい
て、比較的大なる強度を有した外部からの光が遮光層を
透過する状態が生じても、遮光層を透過した外部からの
光は、第2の集光レンズ手段によって、電荷転送部以外
の部分に集光せしめられ、電荷転送部には実質的に到達
しない状態、あるいは、僅かな量が電荷転送部に到達す
るに過ぎない状態に置かれ、それにより、電荷転送部に
よって転送される信号電荷が、遮光層を透過した光の影
響を実質的に受けないもの、あるいは、遮光層を透過し
た光の影響が効果的に抑制されるものとされ、電荷転送
部によって転送される信号電荷における不所望な増量変
動が抑制される。その結果、例えば、基準信号用電荷生
成領域から供給される信号電荷に応じて黒レベル基準信
号を形成する信号出力装置から、適正な黒レベル基準信
号が得られることになる。
【0057】また、特に、本願の特許請求の範囲におけ
る請求項3もしくは請求項4に記載された発明に係る信
号電荷発生装置によれば、基準信号用電荷生成領域を覆
う遮光層がその厚みが低減される薄膜化が図られたもの
とされていて、比較的大なる強度を有した外部からの光
が遮光層を透過する状態が生じたとき、遮光層を透過し
た外部からの光を電荷転送部以外の部分に集光させて、
電荷転送部によって転送される信号電荷における不所望
な増量変動を抑制する役割を負う第2の集光レンズ手段
が、容易に得られるとともに、必要な機能を確実に果た
すものとされることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の特許請求の範囲における請求項1から請
求項5までのいずれかに記載された発明に係る信号電荷
発生装置の一例を示す概略平面図である。
【図2】図1に示される集光レンズ配置部の一例におけ
る部分を示す部分斜視図である。
【図3】図2に示される集光レンズ配置部に含まれる複
数の集光レンズの基準信号用電荷生成領域に設けられた
複数のチャンネル・ストップ部の各々に対する配列状態
を示す概略平面図である。
【図4】図1に示される受光・電荷転送領域及び基準信
号用電荷生成領域の夫々とその上に配された集光レンズ
配置部の一例における部分とを示す概略断面図である。
【図5】図1に示される集光レンズ配置部の他の例にお
ける部分を示す部分斜視図である。
【図6】図5に示される集光レンズ配置部に含まれる複
数の集光レンズの基準信号用電荷生成領域に設けられた
複数のチャンネル・ストップ部の各々に対する配列状態
を示す概略平面図である。
【図7】図1に示される受光・電荷転送領域及び基準信
号用電荷生成領域の夫々とその上に配された集光レンズ
配置部の他の例における部分とを示す概略断面図であ
る。
【図8】受光・電荷転送領域と基準信号用電荷生成領域
とを備えた従来提案されている信号電荷発生装置を示す
概略平面図である。
【図9】図8に示される受光・電荷転送領域及び基準信
号用電荷生成領域の夫々の部分を示す概略断面図であ
る。
【図10】受光・電荷転送領域と基準信号用電荷生成領
域とを備え、受光・電荷転送領域上に多数の集光レンズ
が配された信号電荷発生装置を示す概略平面図である。
【図11】図10に示される多数の集光レンズが配され
た受光・電荷転送領域及び基準信号用電荷生成領域の夫
々の部分を示す概略断面図である。
【図12】図10に示される多数の集光レンズが配され
た受光・電荷転送領域及び基準信号用電荷生成領域の夫
々における遮光層の薄膜化が図られたものに相当する構
成の部分を示す概略断面図である。
【符号の説明】
31 半導体基体 32 受光・電荷転送領域
33 基準信号用電荷生成領域 34 集光レン
ズ配置部 35,36,55,56 集光レンズ
45 P形半導体層 46 チャンネル・スト
ップ部 47 受光部 48 読出ゲート部
49 電荷転送部 50 透明絶縁層 5
1 ゲート電極部 52 遮光層 52A 透

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基体に設けられ、受光により信号電
    荷を生じさせる受光部と該受光部において得られる信号
    電荷を転送する電荷転送部とを含み、上記受光部を除く
    部分が遮光層により覆われた受光・電荷転送領域と、 上記半導体基体に設けられ、受光により信号電荷を生じ
    させる受光部を含むことなく、電荷転送部と他の部分と
    を含み、全体に亙って遮光層により覆われた基準信号用
    電荷生成領域と、 上記受光・電荷転送領域における上記受光部に対応して
    設けられた第1の集光レンズ手段と、 上記基準信号用電荷生成領域における上記他の部分に対
    応して設けられた第2の集光レンズ手段と、を備えて構
    成される信号電荷発生装置。
  2. 【請求項2】第2の集光レンズ手段が、基準信号用電荷
    生成領域に入射する光を該基準信号用電荷生成領域に含
    まれる電荷転送部以外の部分に集光させるべく作用する
    ことを特徴とする請求項1記載の信号電荷発生装置。
  3. 【請求項3】基準信号用電荷生成領域に含まれる電荷転
    送部及び他の部分の夫々が特定の方向に沿って伸びるも
    のとされ、第2の集光レンズ手段が上記特定の方向に沿
    って配列された複数の集光レンズによって形成されるこ
    とを特徴とする請求項2記載の信号電荷発生装置。
  4. 【請求項4】基準信号用電荷生成領域に含まれる電荷転
    送部及び他の部分の夫々が特定の方向に沿って伸びるも
    のとされ、第2の集光レンズ手段が上記特定の方向に沿
    って伸びるシリンドリカルレンズによって形成されるこ
    とを特徴とする請求項2記載の信号電荷発生装置。
  5. 【請求項5】基準信号用電荷生成領域が互いに平行に伸
    びる複数の電荷転送部と該複数の電荷転送部に夫々沿っ
    て伸びる複数の他の部分とを含み、上記複数の他の部分
    に夫々対応する複数の第2の集光レンズ手段が設けられ
    たことを特徴とする請求項3または4記載の信号電荷発
    生装置。
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