JPH116794A - 湿度計 - Google Patents

湿度計

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JPH116794A
JPH116794A JP17631897A JP17631897A JPH116794A JP H116794 A JPH116794 A JP H116794A JP 17631897 A JP17631897 A JP 17631897A JP 17631897 A JP17631897 A JP 17631897A JP H116794 A JPH116794 A JP H116794A
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JP
Japan
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humidity
substrate
hygrometer
rotating shaft
change
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JP17631897A
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English (en)
Inventor
Shoji Yokota
昭二 横田
Takashi Sato
崇志 佐藤
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水膨潤性薄膜材と非膨潤性薄膜材を貼合わせ
て成る吸湿性エレメントが適用された湿度計で、デジタ
ル表示及び湿度表示部を本体から離れた部位に配置可能
な湿度計を提供する。 【解決手段】 この湿度計1は、基板10と、基板に設け
られた回転軸11と、外側端部が基板に固定され内側端部
が回転軸に固定された渦巻き形状の吸湿性エレメント12
と、回転軸に取付けられた直線部13aと曲線部13bを有し
湿度変化に対応して揺動変位する略H字形状の揺動部材
13と、両曲線部の各変位領域に配置され揺動部材の揺動
変位に対応して挿入される曲線部の各挿入量が変動する
4つのコイル14〜17と、これ等コイルと揺動部材を具備
する4辺ブリッジ型コイルに電圧を印加する交流電源18
と、4辺ブリッジ型コイルに流れる電流を計測し揺動部
材の揺動変位に対応した電流の変化から湿度変化を検出
する電流計19とでその主要部が構成されることを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂フィルム等水
膨潤性の薄膜材と金属等非膨潤性の薄膜材とを貼り合わ
せて成る吸湿性エレメントが適用された湿度計に係り、
特に、湿度のデジタル表示が可能でかつ湿度表示部を湿
度計本体から離れた部位に配置可能な湿度計に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】この種の湿度計として、例えば、図6
(A)(B)に示す構造のものが知られている。
【0003】すなわち、この湿度計aは、目盛り板b
と、この目盛り板bに回転可能に取付けられかつ本体筒
部c内に収容された回転軸dと、この回転軸dの基端側
に螺旋状に巻き付けられその一端側が上記本体筒部cに
固定されると共に他端側が回転軸dに固定された吸湿性
エレメントeと、上記回転軸dの先端側に取付けられた
指針fとでその主要部が構成されている。尚、図6
(A)中、gは本体筒部cと回転軸dとの間に設けられ
たガイドを示している。
【0004】そして、水膨潤性の薄膜材と非膨潤性の薄
膜材とを貼り合わせて成る上記吸湿性エレメントeは、
湿度が変化したとき、吸湿性エレメントを構成する各薄
膜材の水膨潤性の有無に対応した伸縮作用により吸湿性
エレメント自体の曲率が変化するため湿度計として利用
することができる。
【0005】すなわち、水膨潤性の薄膜材と非膨潤性の
薄膜材からなる吸湿性エレメントの厚さをγ、水膨潤性
の有無に対応した膨張係数の差を(δα)、回転軸に対
する吸湿性エレメントの螺旋状巻き方を平均曲率半径R
のn回巻きとしたとき、一端側を本体筒部に固定された
吸湿性エレメントeの他端側の動きは、湿度変化θに対
して下記数式(1)で表すことができる。
【0006】
【数1】
【0007】従って、吸湿性エレメントeの他端側が固
定された上記回転軸dは、吸湿性エレメントeの他端側
動作によって回動しこれによりこの回転軸d先端側に取
付けられた指針fが回転するため、上記目盛り板bの目
盛り位置と数式(1)から得られる指針fの位置とを予
め設定しておくことにより、図6(B)に示すように目
盛り板bと指針fとで測定湿度をアナログ的に表示する
ことが可能となる。
【0008】尚、図6(A)(B)に示された湿度計に
おいては回転軸に対して吸湿性エレメントを螺旋状に巻
き付けているが、ぜんまいの様に吸湿性エレメントを渦
巻き状に巻き付けた湿度計も知られている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図6(A)
(B)に示された従来の湿度計は上述したように指針f
と目盛り板bから成るアナログ表示のため、上記指針f
が目盛り板bのどの位置にあるかを人間の目により読取
って湿度を測定する必要があった。
【0010】この場合、図6(A)に示す様に指針fと
目盛り板bには隙間があるため、測定者の目と指針f及
び目盛り板bを結ぶ線が目盛り板bに対し直角になる位
置で読み取らないと正確に湿度を測定できない欠点があ
った。
【0011】すなわち、測定者の観測位置がばらついた
場合や、測定者が異なる場合に測定誤差を引起こし易い
問題があった。尚、目盛り板に鏡を設け、測定者の目と
指針及び目盛り板を結ぶ線が目盛り板に対し直角に読み
取れる様に工夫された湿度計も開発されてはいるが未だ
十分ではなかった。
【0012】更に、図6(A)(B)に示された従来の
湿度計は吸湿性エレメントと指針が機械的に結合されか
つ指針と目盛り板とでアナログ表示を構成させる必要が
あるため、目盛り板等の表示部を湿度計本体から離れた
部位に配置することが構造上不可能な問題点を有してい
た。
【0013】本発明はこの様な問題点に着目してなされ
たもので、その課題とするところは、湿度のデジタル表
示が可能でかつ湿度表示部を湿度計本体から離れた部位
に配置可能な湿度計を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1に係
る発明は、水膨潤性の薄膜材と非膨潤性の薄膜材を貼り
合わせて成る吸湿性エレメントが適用された湿度計を前
提とし、基板と、この基板に回転可能に取付けられた回
転軸と、渦巻き状に形成されその外側端部が上記基板に
固定されると共に渦巻きの中心側に位置する内側端部が
上記回転軸に固定されかつ湿度変化に対応した伸縮作用
により上記回転軸を回動させる吸湿性エレメントと、上
記回転軸に取付けられこの回転軸を中心にして基板面に
沿って両方向に延びる直線部とこの直線部の両端側から
基板面に沿って両方向へ略円弧状に延びる一対の曲線部
とを有しかつ回転軸の回動作用により揺動変位すると共
に棒状の強磁性体材料により構成された略H字形状の揺
動部材と、この揺動部材における両曲線部の各変位領域
に配置されかつ上記揺動部材の揺動変位に対応して各曲
線部における両側先端の挿入量がそれぞれ変動すると共
に4辺ブリッジ型に接続された4つのコイルと、これ等
コイルと各コイルに曲線部の一部が挿入される揺動部材
とを有する4辺ブリッジ型コイルに電圧を印加する交流
電源と、4辺ブリッジ型コイルに流れる電流を計測し上
記揺動部材の揺動変位に対応した電流の変化から湿度変
化を検出する電流計とを具備することを特徴とし、ま
た、請求項2に係る発明は、請求項1記載の発明に係る
湿度計を前提とし、上記電流計の値と湿度とを対応付
け、電流計で計測された値に基づき表示器に湿度をデジ
タル表示するようにしたことを特徴とするものである。
【0015】そして、請求項1及び2記載の発明に係る
湿度計によれば、吸湿性エレメントの伸縮作用により揺
動変位する揺動部材とこの一部が挿入される4つのコイ
ルとでその主要部が構成された上記4辺ブリッジ型コイ
ルに流れる電流を電流計にて計測し、上記揺動部材の揺
動変位に対応した電流の変化から湿度変化が検出される
ため電流計で計測された値に基づくデジタル表示が可能
となり、かつ、このデジタル表示部を湿度計本体から離
れた部位に配置することが可能となる。
【0016】尚、本発明に係る湿度計においては、従来
の湿度計と同様、アナログ表示機能を具備させてもよ
い。請求項3に係る発明はアナログ表示機能も具備させ
た本発明に係る湿度計に関する。
【0017】すなわち、請求項3に係る発明は、請求項
1または2記載の発明に係る湿度計を前提とし、上記回
転軸に取付けられた指針と、上記基板に設けられた目盛
り若しくは別体の目盛り板とで構成される湿度のアナロ
グ表示機能が付加されていることを特徴とするものであ
る。
【0018】また、上記吸湿性エレメントは樹脂フィル
ム等水膨潤性の薄膜材と金属等非膨潤性の薄膜材とを貼
り合わせて成るものであるが、上記樹脂フィルムと金属
の具体例としてはセロハンと銅が挙げられる。請求項4
に係る発明は吸湿性エレメントの構成を特定した発明に
関する。
【0019】すなわち、請求項4に係る発明は、請求項
1、2または3記載の発明に係る湿度計を前提とし、セ
ロハン薄膜と銅薄膜とを貼リ合わせた帯状体により上記
吸湿性エレメントが構成されていることを特徴とするも
のである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0021】すなわち、この実施の形態に係る湿度計1
は、図1(A)に示すようにフェノール樹脂が含浸され
た紙フェノール等の電気絶縁性基板10と、この基板1
0に回転可能に設けられた回転軸11と、渦巻き状に形
成されその外側端部が上記基板10に設けられた固定部
材10aを介し固定されると共に渦巻きの中心側に位置
する内側端部が上記回転軸11に固定されかつ湿度変化
に対応した伸縮作用により上記回転軸11を回動させる
吸湿性エレメント12と、上記回転軸11に取付けられ
この回転軸11を中心にして基板10面に沿って両方向
に延びる直線部13aとこの直線部13aの両端側から
基板10面に沿って両方向へ略円弧状に延びる一対の曲
線部13bとを有しかつ回転軸11の回動作用により図
1(A)の矢印で示す方向へ揺動変位(湿度上昇により
時計方向へ回転しかつ湿度降下により反時計方向へ回
転)すると共に鉄、コバルト、ニッケル等棒状の強磁性
体材料により構成された略H字形状の揺動部材13と、
この揺動部材13における両曲線部13bの各変位領域
に図示外の固定部材を介して固定配置されかつ上記揺動
部材13の揺動変位に対応して各曲線部13bにおける
両側先端の挿入量がそれぞれ変動すると共に図1(B)
に示す4辺ブリッジ型に接続された4つのコイル14、
15、16、17と、これ等コイル14、15、16、
17と各コイル14、15、16、17に曲線部13b
の一部が挿入される揺動部材13とを有する4辺ブリッ
ジ型コイルに電圧を印加する交流電源18と、上記4辺
ブリッジ型コイルに流れる電流を計測し上記揺動部材1
3の揺動変位に対応した電流の変化から湿度変化を検出
する電流計19とでその主要部が構成されている。
【0022】尚、各コイル14、15、16、17に対
する揺動部材13の各曲線部13bにおける両側先端の
挿入量は上記揺動部材13の揺動変位に対応して変動す
るが、上記揺動部材13の揺動変位に拘らず各曲線部1
3bにおける両側先端(すなわち4つの先端)は各コイ
ル14、15、16、17内に常に挿入されているよう
に各コイル14、15、16、17の配置位置が設定さ
れている。また、上記吸湿性エレメント12については
セロハン薄膜と銅薄膜とを貼り合わせた帯状体が適用さ
れている。また、各コイル14、15、16、17につ
いてはその長さ、巻き数、コイル直径が同一に設定され
たエナメル線が適用されている。
【0023】また、この湿度計1においては、図1
(C)に示すように上記電流計19からのアナログ出力
をA/D変換器2によりデジタル変換し、このデジタル
信号をマイクロコンピュータ(マイコン)3に入力させ
て電流の変化に対応する湿度を計算し、この計算から求
められた湿度が液晶表示器(表示器)4にデジタル表示
されるように構成されている。
【0024】そして、この湿度計1は、この湿度計が置
かれた場所の環境湿度の変化に対応して以下のように作
動する。
【0025】まず、揺動部材13とこの一部が挿入され
る4つのコイル14、15、16、17とでその主要部
が構成される4辺ブリッジ型コイルにおける各コイルの
インダクタンスLは、各コイルの長さを各々lとした場
合、コイルに挿入される上記揺動部材13における曲線
部13bの断面積をA、比透磁率をμr 、真空の透磁率
をμ0 、コイルの単位長さ当たりの巻数をNとすると以
下の数式(2)で表される。
【0026】
【数2】
【0027】しかし、この湿度計1においては、図2
(A)〜(C)に示すように4つのコイル14、15、
16、17に対し全てのコイルの長さ方向全領域に亘り
上記揺動部材13の曲線部13bが挿入されていること
はなく、あるコイルの一部領域については曲線部13b
が挿入されない空間も存在する。
【0028】そこで、1つのコイルに注目したとき、上
記曲線部13bがコイル内の任意の位置にある場合のイ
ンダクタンスLは、コイル内で曲線部13bが占める長
さをlr 、コイル全体の長さlからlr を引いた長さ
(すなわち曲線部13bが挿入されないコイルの空間距
離)をl0 とすると以下の数式(4)で表される。
【0029】
【数3】
【0030】また、4辺ブリッジ型コイルに交流電圧が
印加されたときの各コイルのインダクタンスLとそのイ
ンピーダンスZとの関係は、角周波数をωとしたとき以
下の数式(6)(7)で表される。
【0031】
【数4】
【0032】そして、湿度変化に対応して揺動部材13
が図2(A)〜図2(C)に示すように揺動変位し、こ
れにより各コイル14、15、16、17のインダクタ
ンスLが数式(4)に従い変化したとき、4辺ブリッジ
型コイルに組込まれた電流計19に流れる電流Iは以下
の数式(8)で表される。
【0033】
【数5】
【0034】但し、Vは4辺ブリッジ型コイルに組込ま
れた交流電源18から供給される電圧、Za はコイル1
4のインピーダンス、Zb はコイル15のインピーダン
ス、Zc はコイル16のインピーダンス、Zd はコイル
17のインピーダンスをそれぞれ示している。
【0035】この数式(8)から、実施の形態に係る湿
度計1において電流計19に流れる電流Iの値とそのと
きの湿度との関係を事前に調べておくことにより測定湿
度をデジタル表示することが可能となる。すなわち、上
記電流計19から出力されるアナログ信号をA/D変換
器2によりデジタル変換し、この信号をマイコン3ヘ入
力させると共にこの信号から事前に調べておいた関係式
に基づき湿度を計算して表示器4にて測定湿度のデジタ
ル表示が可能となる。
【0036】尚、図1(A)〜(C)に示した湿度計1
は湿度のデジタル表示機能のみを具備する構成となって
いるが、デジタル表示機能とアナログ表示機能の両者を
具備させる構成にしてもよい。
【0037】すなわち、図3(A)(B)に示すように
電気絶縁性基板10の一面側に上述した図1(A)〜
(C)のデジタル表示機能を具備させ、電気絶縁性基板
10の他面側に湿度目盛りを形成して目盛り板を構成さ
せると共に上記目盛り板から突出する回転軸11の先端
に指針5を取り付け、この指針5と目盛り板から成るア
ナログ表示機能を具備させてもよい。
【0038】また、図1(A)と図3(A)に示された
実施の形態に係る湿度計において上記回転軸11等が設
けられる基板として紙フェノール等の電気絶縁性基板1
0が適用されているが、この基板については必ずしも電
気絶縁性の材料で構成する必要はなく、例えば、外表面
を電気絶縁性の皮膜で被覆した導電性基板の適用も可能
である。
【0039】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。
【0040】まず、この実施例に係る湿度計1は、図1
(A)〜(C)に示した湿度計と同様に、フェノール樹
脂が含浸された紙フェノールから成る電気絶縁性基板1
0と、この基板10に設けられた回転軸11と、外側端
部が上記基板10に固定され内側端部が上記回転軸11
に固定されると共にセロハン薄膜と銅薄膜とを貼り合わ
せた帯状体から成る渦巻き形状の吸湿性エレメント12
と、上記回転軸11に取付けられた直線部13aとこの
両端から円弧状に延びる一対の曲線部13bを有しかつ
湿度変化に対応して揺動変位する鉄材(比透磁率μr
500)から成る略H字形状の揺動部材13と、この揺
動部材13における両曲線部13bの各変位領域に配置
されかつ揺動部材13の揺動変位に対応して各曲線部1
3bにおける両側先端の挿入量がそれぞれ変動すると共
に4辺ブリッジ型に接続された4つのコイル14、1
5、16、17と、これ等コイル14、15、16、1
7と各コイルに曲線部13bの一部が挿入される揺動部
材13を有する4辺ブリッジ型コイルに電圧を印加する
交流電源18と、上記4辺ブリッジ型コイルに流れる電
流を計測し揺動部材13の揺動変位に対応した電流の変
化から湿度変化を検出する電流計19とでその主要部が
構成されている。
【0041】尚、上記吸湿性エレメント12の湿度検知
範囲は10%から90%であり、この範囲内で上記揺動
部材13は図2(A)〜(C)に示すように2%/度の
割合で最大40度回転する。また、コイル14、15、
16、17については10T/mm(すなわち1mm1
0ターン巻き)の条件でエナメル線を100ターン巻い
た長さ10mm、コイル直径2mmのものが適用されて
おり、かつ、交流電源18から上記4辺ブリッジ型コイ
ルに対し周波数10kHz一定の正弦波電圧5Vが供給
されるように構成されている。
【0042】この湿度計1において上記コイル14に着
目し、環境湿度が10%から90%まで変化したときの
上記揺動部材13の揺動変位に伴うインダクタンスの変
化を測定した。この結果を図4に示す。また、このとき
に上記電流計19に流れる電流の変化を測定した結果を
図5に示す。
【0043】これ等グラフ図の結果から、4辺ブリッジ
型コイルに流れる電流と湿度とは一対一に対応し、4辺
ブリッジ型コイルに流れる電流を計測することで、10
%から90%の範囲の湿度を測定できることが確認され
る。
【0044】すなわち、上記電流計19から出力される
アナログ信号をA/D変換器2によりデジタル変換し、
この信号をマイコン3ヘ入力させると共にこの信号から
事前に調べておいた関係式(図5のグラフ図参照)に基
づき湿度を計算して表示器4にて測定湿度のデジタル表
示が可能となる。
【0045】
【発明の効果】請求項1、2及び4記載の発明に係る湿
度計によれば、吸湿性エレメントの伸縮作用により揺動
変位する揺動部材とこの一部が挿入される4つのコイル
とでその主要部が構成された上記4辺ブリッジ型コイル
に流れる電流を電流計にて計測し、上記揺動部材の揺動
変位に対応した電流の変化から湿度変化が検出されるた
め電流計で計測された値に基づくデジタル表示が可能と
なり、かつ、このデジタル表示部を湿度計本体から離れ
た部位に配置することが可能となる。
【0046】従って、測定者の観測位置がばらついたり
測定者が異なる場合にも測定される湿度に読取り誤差を
生ずることがなく、かつ、観測者から離れた位置での測
定対象の湿度を観測できる効果を有する。
【0047】また、請求項3記載の発明に係る湿度計に
よれば、回転軸に取付けられた指針と基板に設けられた
目盛り若しくは別体の目盛り板とで構成される湿度のア
ナログ表示機能が付加されているため、測定対象の湿度
をデジタル並びにアナログ表示で測定できる効果を有し
ている。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は実施の形態に係る湿度計の主要部
を示す概略斜視図、図1(B)はこの湿度計の4辺ブリ
ッジ型コイルの回路説明図、図1(C)はこの湿度計の
デジタル表示機能を具体化した回路構成例を示すブロッ
ク図。
【図2】図2(A)〜図2(C)は実施の形態に係る湿
度計の湿度変化に対応する揺動部材とコイルの作用を説
明する説明図。
【図3】図3(A)は他の実施の形態に係る湿度計の主
要部を示す概略斜視図、図3(B)はその断面図。
【図4】実施例に係る湿度計の着目した1つのコイルの
湿度に対するインダクタンスの変化を示すグラフ図。
【図5】実施例に係る湿度計の湿度に対する電流計の計
測値の変化を示すグラフ図。
【図6】図6(A)は従来例に係る湿度計の概略構成を
示す説明図、図6(B)はこの湿度計の目盛り板と指針
を示す平面図。
【符号の説明】
1 湿度計 2 A/D変換器 3 マイクロコンピュータ 4 液晶表示器 10 基板 11 回転軸 12 吸湿性エレメント 13 揺動部材 13a 直線部 13b 曲線部 14 コイル 15 コイル 16 コイル 17 コイル 18 交流電源 19 電流計

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水膨潤性の薄膜材と非膨潤性の薄膜材を貼
    り合わせて成る吸湿性エレメントが適用された湿度計に
    おいて、 基板と、この基板に回転可能に取付けられた回転軸と、
    渦巻き状に形成されその外側端部が上記基板に固定され
    ると共に渦巻きの中心側に位置する内側端部が上記回転
    軸に固定されかつ湿度変化に対応した伸縮作用により上
    記回転軸を回動させる吸湿性エレメントと、上記回転軸
    に取付けられこの回転軸を中心にして基板面に沿って両
    方向に延びる直線部とこの直線部の両端側から基板面に
    沿って両方向へ略円弧状に延びる一対の曲線部とを有し
    かつ回転軸の回動作用により揺動変位すると共に棒状の
    強磁性体材料により構成された略H字形状の揺動部材
    と、この揺動部材における両曲線部の各変位領域に配置
    されかつ上記揺動部材の揺動変位に対応して各曲線部に
    おける両側先端の挿入量がそれぞれ変動すると共に4辺
    ブリッジ型に接続された4つのコイルと、これ等コイル
    と各コイルに曲線部の一部が挿入される揺動部材とを有
    する4辺ブリッジ型コイルに電圧を印加する交流電源
    と、4辺ブリッジ型コイルに流れる電流を計測し上記揺
    動部材の揺動変位に対応した電流の変化から湿度変化を
    検出する電流計とを具備することを特徴とする湿度計。
  2. 【請求項2】上記電流計の値と湿度とを対応付け、電流
    計で計測された値に基づき表示器に湿度をデジタル表示
    するようにしたことを特徴とする請求項1記載の湿度
    計。
  3. 【請求項3】上記回転軸に取付けられた指針と、上記基
    板に設けられた目盛り若しくは別体の目盛り板とで構成
    される湿度のアナログ表示機能が付加されていることを
    特徴とする請求項1または2記載の湿度計。
  4. 【請求項4】セロハン薄膜と銅薄膜とを貼リ合わせた帯
    状体により上記吸湿性エレメントが構成されていること
    を特徴とする請求項1、2または3記載の湿度計。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016099203A (ja) * 2014-11-20 2016-05-30 株式会社タニタ 湿度センサ及び湿度計
US10602770B2 (en) 2012-12-04 2020-03-31 Philip Morris Products S.A. Smoking article with transparent wrapper

Cited By (2)

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