JPH1167235A - ポリマー電池用電極要素、およびその製造方法 - Google Patents

ポリマー電池用電極要素、およびその製造方法

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JPH1167235A
JPH1167235A JP9225355A JP22535597A JPH1167235A JP H1167235 A JPH1167235 A JP H1167235A JP 9225355 A JP9225355 A JP 9225355A JP 22535597 A JP22535597 A JP 22535597A JP H1167235 A JPH1167235 A JP H1167235A
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敏雄 菅原
Soichi Hanabusa
聡一 花房
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少なくとも一方の電極シートの接続用端子が
導出された領域面を、セパレータシートで被覆すること
により、接続用端子相互の電気的な絶縁を確保する一
方、リードスペースの低減を図り、結果として、電池の
体積エネルギー密度を向上を図ることができるポリマー
電極要素、およびその製造方法の提供。 【解決手段】 ポリマー電極要素の発明は、電解質保持
性のポリマーから成るセパレートシート4の一主面側に
圧着一体化された集電体端子5cを一定の端縁方向に突出
具備させたポリマー電池用正極シート5と、前記セパレ
ートシート4の他主面側に圧着一体化された集電体端子
6cを一定の端縁方向に突出具備させたポリマー電池用負
極シート6とを有するポリマー電池用電極要素におい
て、前記セパレートシート4の端縁部は、少なくとも一
方の電極シート5,6の集電体端子5c,6c突出面を延設
的に被覆していることを特徴とするポリマー電池用電極
要素である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリマー電池用電
極要素およびその製造方法に係り、さらに詳しくはリー
ドスペースを縮小したポリマー電池用電極要素と、その
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話機や携帯型ノートパソコ
ンなど電子機器のコードレス化、高性能化はめざまし
く、これら電子機器の電源となる二次電池においても、
小形、軽量、薄型化や大容量、高電圧などが求められて
いる。そして、このような要望に対して、正極層、ポリ
マ−電解質層および負極層を重ね合わせ、シート状(薄
型)に一体化した構成の電極要素を備えた厚さ 0.5mm程
度のリチウム非水溶媒電池も知られている(たとえば米
国特許第 5,296,318号明細書)。
【0003】図4は、前記ポリマー電解質電池用電極要
素の一構成例の要部を断面的に示したものである。図4
において、1はセパレーターの機能をする電解質保持性
のポリマ−電解質系シート(たとえばヘキサフロロプロ
ピレン−フッ化ビニリデン共重合体などのポリマと、リ
チウム塩などのエチレンカーボネート溶液…非水電解液
…との系)、2は金属酸化物などの活物質、非水電解液
および電解質保持性ポリマーを含む正極層を集電体に積
層して成る正極シート、3はリチウムイオンを吸蔵・放
出する活物質、非水電解液および電解質保持性ポリマー
を含む負極層を集電体に積層して成る負極シートであ
る。
【0004】なお、正極シート2および負極シート3
は、たとえば金属製もしくはセラミックス製の加圧ロー
ラ間の圧接通過で、一端縁に集電体端子を突出具備させ
た集電体層の両主面に、正極活物質を含む正極シート同
士、または負極活物質を含む負極シート同士をそれぞれ
圧着・一体化した後、前記端縁に突出させた集電体端子
にリード端子を溶接付けされている。
【0005】上記正極シート2の活物質としては、たと
えばリチウムマンガン複合酸化物、二酸化マンガン、リ
チウム含有コバルト酸化物、リチウム含有ニッケルコバ
ルト酸化物、リチウムを含む非晶質五酸化バナジウム、
カルコゲン化合物などが挙げられる。また、負極活物質
としては、たとえばビスフェノール樹脂、ポリアクリロ
ニトリル、セルローズなどの焼成物、コークスやピッチ
の焼成物が挙げられ、これらは天然もしくは人口グラフ
ァイト、カーボンブラック、アセチレンブラック,ケッ
チェンブラック、ニッケル粉末、ニッケル粉末などを含
有した形態を採ってもよい。
【0006】さらに、電解質系シート1は、たとえばエ
チレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレ
ンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカー
ボネート、メチルエチルカーボネートなどの非水溶媒
に、過塩素酸リチウム、六フッ化リン酸リチウム、ホウ
四フッ化リチウム、六フッ化ヒ素リチウム、トリフルオ
ロメタンスルホン酸リチウムなどを 0.2〜 2mol/ l程度
に溶解させたものが挙げられる。
【0007】そして、この種の軽量、フレキシブルなリ
チウムポリマー電池の製造に当たっては、電極要素のラ
ミネーションが前提として行われる。すなわち、電極要
素である正極シート2、セパレータ(ポリマ−電解質
系)シート1および負極シート3を積層状に組み合わ
せ、この積層体を剛性の加圧ローラ(ラミネーターロー
ラー)間を通過させる過程で一体化する。なお、加圧ロ
ーラによる加圧・一体化に当たっては、エンドレス型ベ
ルトで搬送する過程で積層体を所要の温度に加熱・加温
し、加圧・一体化を行い易いようにしている。
【0008】その後、一体化された電極要素を所定の形
状・寸法に切断分離し、所要の外部用リードを付設し、
前記正極シート2および負極シート3の裏面側を樹脂フ
ィルムで被覆保護・シール層(封止層)するか、電極要
素中に含まれている可塑剤を抽出した後、捲装し、電池
外装缶内に封装する。そして、要すれば電解液を供給・
注入した後、外部用リードを導出させながら、電池外装
缶の開口部を封止することにより電池化している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記電極部材
の積層・一体化で構成したポリマー電池用電極要素の場
合は、次のような不都合がある。すなわち、正極シート
2、セパレータシート1および負極シート3の積層・一
体化に当たっては、両電極シート2,3の電気的な絶縁
分離を確実なものとするため、セパレータシート1の端
縁部が突出するように、寸法・形状を設定している。
【0010】図5は、この状態を模式的に示したもの
で、正極シート2および負極シート3の幅(高さ)が、
セパレータシート1の幅(高さ)より小に選択・設定さ
れており、また、正極シート2の集電体端子2aおよび負
極シート3の集電体端子3aは、セパレータシート1の端
縁部に突出している。つまり、ポリマー電池用電極要素
のパッケージ化に当たって、集電体端子2aおよび集電体
端子3aの接触ないし短絡発生を回避する必要がある。こ
のため、それぞれ正極シート2群や負極シート3群に沿
わせて位置決めする際、集電体端子2a,3aを水平に引き
出すことになり、リードスペースが大きくなり、結果的
に、体積エネルギー密度の低減となる。
【0011】本発明は、このような事情に対してなされ
たもので、少なくとも一方の電極シートの接続用端子が
導出された領域面を、セパレータシートで被覆すること
により、接続用端子相互の電気的な絶縁を確保する一
方、リードスペースの低減を図り、結果として、電池の
体積エネルギー密度を向上を図ることができるポリマー
電極要素、およびその製造方法の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、電解
質保持性のポリマーから成るセパレートシートの一主面
側に圧着一体化された集電体端子を一定の端縁方向に突
出具備させたポリマー電池用正極シートと、前記セパレ
ートシートの他主面側に圧着一体化された集電体端子を
一定の端縁方向に突出具備させたポリマー電池用負極シ
ートとを有するポリマー電池用電極要素において、前記
セパレートシートの端縁部は、少なくとも一方の電極シ
ートの集電体端子突出面を延設的に被覆していることを
特徴とするポリマー電池用電極要素である。 請求項2
の発明は、電解質保持性のポリマーから成るセパレート
シートの一主面側に集電体端子を一定の端縁方向に突出
具備させたポリマー電池用正極シートを、他主面側に集
電体端子を一定の端縁方向に突出具備させたポリマー電
池用負極シートを配置した積層体を両面側から加熱する
工程と、前記加熱された積層体を平行に配設され、かつ
回転する一対の加圧ローラ外周面を通過させて圧着・一
体化する工程とを有するポリマー電池用電極要素の製造
方法において、前記加圧ローラは外周面が弾性体層で形
成され、かつセパレートシート幅が、前記両電極シート
の集電体端子突出面を延設的に被覆するように選択・設
定されていることを特徴とするポリマー電池用電極要素
の製造方法である。
【0013】請求項1の発明において、セパレーターの
機能をする電解質保持性のポリマ−電解質系シート、金
属酸化物などの活物質、非水電解液および電解質保持性
ポリマーを含む正極層を集電体に積層して成る正極シー
ト、リチウムイオンを吸蔵・放出する活物質、非水電解
液および電解質保持性ポリマーを含む負極層を集電体に
積層して成る負極シートなどは、従来、一般的に使用さ
れているものである。ここで、セパレートシートの端縁
部は、少なくとも一方の電極シートの集電体端子の突出
面を延設的に被覆している必要がある。すなわち、体積
エネルギー密度の向上を図るため、両電極シートは、そ
れらが有する集電体端子を一端縁側に導出(突出)させ
る。このとき、隣接する集電体端子同士、もしくは隣接
する他の電極シートとの接触が発生し易いので、これを
防止ないし解消するために、集電体端子の突出面は延設
的に被覆される。したがって、一方の電極シート全面を
セパレートシートで被覆する構成、あるいは両電極シー
トの集電体端子の突出面、両電極シート全面をそれぞれ
セパレートシートで被覆する構成を採ってもよい。 こ
うした意味で、正極シートの集電体の端子突出面、もし
くは負極シートの集電体端子突出面のうち、少なくとも
いずれか一方の集電体端子の突出面が、延設的に被覆さ
れていればよい。なお、上記、セパレートシートによる
集電体端子突出面の延設的な被覆は、ポリマー電池用電
極要素の製造過程での加圧ローラによる圧着・一体化に
当たり、外周面を弾性体出ライニングした加圧ローラを
使用し、加熱された電極部材積層体に対する荷重の追従
性を高めれば、容易に達成できる。 請求項2の発明に
おいて、ポリマー電池用電極部材の積層・一体化体は、
一般的に、次のような手順で行われる。先ず、少なくと
も40〜 200℃程度の温度に耐える耐熱性を要するエンド
レス型ベルトが搬送機構として用意される。ここで、エ
ンドレス型ベルトは、ポリマー電池用電極部材の積層体
を、型崩れなどを起こさせずに、いわば補強しながら加
圧ローラへ搬送するとともに、この搬送過程で、ポリマ
ー電池用電極部材の積層体に所要の温度を伝達できる程
度の厚さ、材質、もしくは構造などが望まれる。たとえ
ば、材質がテトラフロロエチレン繊維の場合は、厚さ
0.1〜 0.5mm程度のテープもしくはシート状が好まし
い。
【0014】さらに、前記一対のエンドレス型ベルトを
走行駆動する走行駆動機構は、駆動源となる駆動ロー
ラ、走行をガイドするガイドローラを有するもので、こ
れら一対の耐熱性のエンドレス型ベルトを、一定方向に
ほぼ等速度で走行させることによって、前記積層体外周
面の摩擦損傷の発生など回避できる。
【0015】なお、エンドレス型ベルトで搬送・供給す
るポリマー電池用電極部材の積層体が、そのエンドレス
型ベルトによって挟持的に保持され、変形や損傷などが
起こらないように搬送するために、対向するエンドレス
型ベルト主面の間隔を調整できる構成としておくことが
望ましい。すなわち、一方のエンドレス型ベルトを押圧
する形に、進退可能に可動型加圧ユニットを配置してお
き、その可動型加圧ユニットの進退で、対を成すエンド
レス型ベルトの対向間隔を調節し、エンドレス型ベルト
で電極部材の積層体を補強しながら、挟持的に保持搬送
する構成を採ることが好ましい。
【0016】請求項2の発明において、前記エンドレス
型ベルトによって挟持搬送されるポリマー電池用電極部
材の積層体を両面側から加熱する一対の加熱ユニット
は、たとえば電気抵抗発熱や、温水もしくは水蒸気など
を熱源としたものである。
【0017】また、前記エンドレス型ベルトを通過した
(搬送された)ポリマー電池用電極部材の積層体を一体
化する一対の加圧ローラは、たとえばシリコーンゴムを
外周面にライニングしたセラミック製、金属製もしくは
耐熱性樹脂製などである。そして、加圧ローラの幅や径
などは、加圧一体化するポリマー電池用電極部材の積層
体に対応して設定する。この加圧ローラは、前記エンド
レス型ベルトの走行方向に隣接配置され、エンドレス型
ベルトで挟持的に保持搬送されるポリマー電池用電極部
材の積層体が連続的に供給される構成が採られる。
【0018】したがって、エンドレス型ベルトとほぼ等
速度にて回転することにより、前記積層体外周面の摩擦
損傷の発生など回避しながら、一体化することが可能と
なる。なお、加圧ローラの回転・駆動は、独立した回転
駆動源によって行ってもよいが、前記エンドレス型ベル
トの搬送駆動源を利用した構成とすることもできる。
【0019】請求項1の発明では、ポリマー電池用電極
要素は、少なくとも一方の電極層の集電体端子の導出
(突出)面が、セパレートシートの延設で絶縁され、対
応する接続用端子あるいは他方の電極層との接触が、容
易に抑制ないし回避される。つまり、隣接する他の集電
体端子や他方の電極層との接触する恐れが大幅に解消さ
れるので、集電体端子の折り曲げ・水平導出する必要が
なくなり、リードスペースの低減が図られる。
【0020】請求項2の発明では、弾性体層を圧着面と
する加圧ローラの圧接および荷重の追従性によって、集
電体端子の導出面が、突出しているセパレートシートの
端縁部により容易に包み込まれ、集電体端子の導出面を
互いに絶縁して被覆される。したがって、相互の接触を
回避するため従来行われていた集電体端子の折り曲げ・
水平導出が不要となるので、リードスペースの低減が図
られ、体積エネルギー密度の大きいポリマー電解質電池
の提供が可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図3を参照して実施
例を説明する。
【0022】図1は、実施例に係る電極要素の要部構成
を拡大して示す斜視図である。図1において、4は電解
質保持性のポリマーから成るセパレートシート、5は前
記セパレートシート4の一主面側に圧着一体化されたポ
リマー電池用正極シート、6は前記セパレートシート4
の他主面側に圧着一体化されたポリマー電池用負極シー
トである。
【0023】ここで、セパレートシート4は、たとえば
ヘキサフロロプロピレン−フッ化ビニリデン共重合体な
どの電解質保持性のポリマ−シート、正極シート5は、
たとえば金属酸化物などの活物質および電解質保持性ポ
リマーを含む正極層5aを集電体5bに積層したものであ
る。また、負極シート6は、たとえばリチウムイオンを
吸蔵・放出する活物質および電解質保持性ポリマーを含
む負極層6aを集電体6bに積層したものである。
【0024】なお、図1で5cは集電体5bに電気的に接続
・突設させた正極用の接続用端子、6cは集電体6bに電気
的に接続・突設(突出)させた負極用の接続用端子であ
る。そして、このポリマー電池用電極要素の構成におい
て、前記セパレートシート4の端縁部は、少なくとも一
方の電極シート5(6)の集電体5b(6b)に接続してい
る接続用端子5c(6c)の突出面を延設的に被覆4aしてい
る。
【0025】次に、本発明に係る電極要素の製造例につ
いて説明する。
【0026】図2は、この製造例に使用する電極要素製
造装置の概略構成を示す側面図である。図2において、
7a,7bは図示を省略してある基台に固定的に配置された
一対の支持体によって、駆動可能に配設された一対の耐
熱性エンドレス型ベルトで、同じく図示を省略した走行
駆動機構によって、走行駆動する。
【0027】ここで、一対の耐熱性エンドレス型ベルト
7a,7bは、たとえばテトラフロロエチレン繊維製で、厚
さ 0.2mm程度、幅27cm、全長70cm程度であり、回転駆動
用ローラ8aおよび回転ガイドローラ8b,8cによって一定
の方向に対向して走行するように構成されている。ま
た、一対の耐熱性エンドレス型ベルト7a,7bは、対向間
隔を任意に設定できるようにほぼ平行に配置され、かつ
ポリマー電池用電極部材の積層体9を挟持的に保持搬送
するように成っている。
【0028】さらに、前記エンドレス型ベルト7a,7bで
挟持的に保持搬送されるポリマー電池用電極部材の積層
体9の厚さに対応して、エンドレス型ベルト7a,7b面の
間隔は加圧ユニットで調整される、また、前記エンドレ
ス型ベルト7a,7bで挟持的に保持搬送されるポリマー電
池用電極部材の積層体9を両面側から加熱するため、エ
ンドレス型ベルト7a,7bの裏面側に一対の加熱ユニット
10a, 10bが配置されている。ここで、加熱ユニット 1
0a, 10bは、たとえば電熱体であり、前記エンドレス型
ベルト7a,7bを、80〜 180℃程度の温度に加熱保持でき
るように設定されている。
【0029】なお、前記エンドレス型ベルト7a,7b面の
間隔を調整する手段は、たとえばエアーシリンダーによ
って、エンドレス型ベルト7a,7bに対向して加圧体を進
退させる。つまり、シリンダー固定板に支持されたエア
ーシリンダーを、加圧ユニットの反対面側に装着・配置
し、シリンダー固定板の調整によってエアーシリンダー
を進退させ、もって加圧ユニットの進退を行って、エン
ドレス型ベルト7a,7b間隔の調整を行う。
【0030】さらに、 11a, 11bは、前記エンドレス型
ベルト7a,7bを通過したポリマー電池用電極部材の積層
体9を一体化する一対の加圧ローラ(ラミネートロー
ラ)である。ここで加圧ローラ 11a, 11bは、たとえば
工具鋼製で直径 7〜15cm程度、ローラ幅25〜50cm程度
で、外周面が厚さ 0.5〜10mm程度のシリコーンゴムでラ
イニングされており、ほぼ同じ周速度で回転する構成を
採っている。
【0031】なお、加圧ローラ 11a, 11bは、要すれ
ば、温度制御機構に接続する電熱体を電気絶縁的に内蔵
し、加圧ローラ 11a, 11bを30〜 100℃程度に加熱・保
持できる構成としてもよい。また、たとえば加圧ローラ
11aの回転軸受けを固定し、加圧ローラ 11bの回転軸受
けを荷重の負荷によって、若干、加圧ローラ 11a側へ摺
動的に移動できるような軸受機構をとることもできる。
【0032】また、この加圧ローラ 11a, 11bは、前記
エンドレス型ベルト7a,7bの各駆動用ローラ8aの回転軸
に装着した過負荷安全装置付きチエーンスプロケット
と、チエーンと、加圧ローラ 11a, 11bの回転軸に装着
したチエーンスプロケットとを介して回転する構成と
し、エンドレス型ベルト7a,7bの回転搬送に同期して、
加圧ローラ 11a, 11bが回転駆動するようになってい
る。
【0033】一方、セパレーターの機能をする電解質保
持性のポリマ−電解質系(たとえばヘキサフロロプロピ
レン−フッ化ビニリデン共重合体などのポリマー系)シ
ート4と、集電体端子5cを一端縁に突出・具備させた正
極シート(たとえば金属酸化物などの活物質および電解
質保持性ポリマーを含む正極層を集電体に積層したも
の)5と、集電体端子6cを一端縁に突出・具備させた負
極シート(たとえばリチウムイオンを吸蔵・放出する活
物質および電解質保持性ポリマーを含む負極層を集電体
に積層したもの)6とを積層した積層体9を用意する。
ここで、セパレートシート4は厚さ 0.4〜 0.9mm程度、
両電極極シート5,6は厚さ 0.1〜 0.2mm,幅 mm程
度で、集電体端子5c,6cの突出長さは 5〜20mm程度であ
る。
【0034】次に、前記ポリマー電池用電極要素を成す
積層体9に対応して、加圧ユニットを進退させてエンド
レス型ベルト7a,7bの対向面間隔を設定する。その後、
走行機構の各駆動用ローラ8aを駆動・回転させ、エンド
レス型ベルト7a,7bを所定の方向に走行させる一方、前
記電極要素を成す積層体9をエンドレス型ベルト7a,7b
の対向面間に供給し、挟持的な保持搬送を開始する。
【0035】上記搬送過程では、予め、発熱調整された
加熱ユニット 10a, 10bによって、所定温度(一般的に
は80〜 180℃)に保持されたエンドレス型ベルト7a,7b
を介して電極要素を成す積層体9が加温される。なお、
この時点では、加圧ユニットの押圧がエンドレス型ベル
ト7a,7bの対向面間が適正な間隔に保持されているた
め、外周面に位置する電極の摩擦・損傷など発生する恐
れなく、また、型崩れや変形などの発生も防止・抑制さ
れる。
【0036】上記エンドレス型ベルト7a,7bの搬送過程
で一次的に加熱された積層体9は、前記エンドレス型ベ
ルト7a,7bの駆動・走行に同期して回転・駆動する加圧
ローラ 11a, 11bに供給され、加圧ローラ 11a, 11b周
面によって、加圧一体化が行われる。このとき、加圧ロ
ーラ 11a, 11bの外周面が弾性体 11a′, 11b′で構成
されているため、加圧ローラ 11a, 11bの弾性体 11
a′, 11b′から成る外周面は、対向する外周面間に加
わる圧着力(荷重)に追従するので、セパレートシート
4の突出端縁が電極シート5,6の端面を包み込むよう
に被覆しながら、積層体9の圧着・一体化が行われる。
【0037】図3は、このようにして製造された電極要
素をパッケージ化することにより、構成したポリマー電
解質電池の要部構成を示す断面図である。図3におい
て、4はセパレートシート、5は正極シート、6は負極
シート、5cは正極シート5の集電体端子、6cは負極シー
ト6の集電体端子、 12a, 12bはリード線である。ま
た、13は前記リード線 12a, 12bを導出しながら、電極
要素部を液密にパッケージングした外装樹脂シートであ
る。なお、この構成例では、負極シート6が全面的にセ
パレートシート4で被覆されている。
【0038】上記電極要素の構造では、各集電体端子5
c,6cが、隣接する他の集電体端子6c,5cや他の電極シ
ート6,5の集電体6b,5bに対し、十分ないし確実に電
気的な絶縁・離隔が成されているため、電極シート5,
6に沿わせて導出・パッケージ化することができる。つ
まり、電極シート5,6に対し交わる方向に(たとえば
平面に)、集電体6b,5bを折り曲げなくとも、十分ない
し確実に電気的な絶縁・離隔の構成を採ることが可能で
あり、少なくとも集電体6b,5bの折り曲げに要するスペ
ース分、たとえば 5〜10mm程度のリードスペースを低減
てきる。
【0039】このリードスペースの低減は、電極シート
5,6をそれぞれ3層積層した電極要素をパッケージ化
した場合で、そのポリマー電解質電池が長さ 158mm,幅
51mm,厚さ 6mmとしたとき、約20.4%の容量アップとな
る。
【0040】なお、本発明は上記例示に限定されるもの
でなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲でいろいろの変形
を採ることができる。
【0041】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、少なくとも一
方の電極シートの集電体端子の導出(突出)面が、セパ
レートシートの延設で絶縁され、対応する接続用端子あ
るいは他方の電極シートとの接触が、容易に抑制ないし
回避される。すなわち、隣接する集電体端子同士が電気
的に接触する恐れも解消され、リードスペースの低減に
より、体積エネルギー密度の向上を容易に図ることがで
きる。
【0042】請求項2の発明によれば、加圧ローラの圧
接および荷重の追従性によって、集電体端子の導出面な
どが、突出しているセパレートシートの端縁部により容
易に包み込まれて絶縁被覆される。そして、集電体端子
同士などの接触が回避されるため、電極シートに沿って
集電体端子を導出できるので、リードスペースが低減さ
れた電極要素を容易に提供できる。つまり、体積エネル
ギー密度の大きいポリマー電解質電池の提供に大きく寄
与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る電極要素の要部構成を示す一部切
り欠き斜視図。
【図2】実施例に使用する電極要素製造装置の要部構成
を示す側面図。
【図3】実施例に係る電極要素を内装したポリマー電解
質電池の要部構成を示す断面図。
【図4】ポリマー電池用の電極要素の概略構成を示す断
面図。
【図5】ポリマー電池用の電極要素の集電体端子の突出
部の電概略構成を示す拡大断面図。
【符号の説明】
4……セパレートシート 5……正極シート 5a……正極層 5b……集電体 5c……集電体端子 6……負極シート 6a……負極層 6b……集電体 6c……集電体端子 7a,7b……エンドレス型ベルト 6a……駆動用ローラ 9……電極要素を形成する積層体 10a ,10b ……加熱ユニット 11a ,11b ……加圧ローラ 11a′, 11b′……加圧ローラの弾性体層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解質保持性のポリマーから成るセパレ
    ートシートの一主面側に圧着一体化された集電体端子を
    一定の端縁方向に突出具備させたポリマー電池用正極シ
    ートと、 前記セパレートシートの他主面側に圧着一体化された集
    電体端子を一定の端縁方向に突出具備させたポリマー電
    池用負極シートとを有するポリマー電池用電極要素にお
    いて、 前記セパレートシートの端縁部は、少なくとも一方の電
    極シートの集電体端子突出面を延設的に被覆しているこ
    とを特徴とするポリマー電池用電極要素。
  2. 【請求項2】 電解質保持性のポリマーから成るセパレ
    ートシートの一主面側に集電体端子を一定の端縁方向に
    突出具備させたポリマー電池用正極シートを、他主面側
    に集電体端子を一定の端縁方向に突出具備させたポリマ
    ー電池用負極シートを配置した積層体を両面側から加熱
    する工程と、 前記加熱された積層体を平行に配設され、かつ回転する
    一対の加圧ローラ外周面を通過させて圧着・一体化する
    工程とを有するポリマー電池用電極要素の製造方法にお
    いて、 前記加圧ローラは外周面が弾性体層で形成され、かつセ
    パレートシート端縁が、前記両電極シートの集電体端子
    突出面を延設的に被覆するように選択・設定されている
    ことを特徴とするポリマー電池用電極要素の製造方法。
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