JP2003123706A - 固体電解質電池及びその製造方法 - Google Patents

固体電解質電池及びその製造方法

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JP2003123706A JP2001315809A JP2001315809A JP2003123706A JP 2003123706 A JP2003123706 A JP 2003123706A JP 2001315809 A JP2001315809 A JP 2001315809A JP 2001315809 A JP2001315809 A JP 2001315809A JP 2003123706 A JP2003123706 A JP 2003123706A
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electrolyte battery
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良成 佐々木
Eiju Murase
英寿 村瀬
Yukinari Aso
幸成 阿蘇
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清美 清井
Kouji Shimotoku
浩司 下徳
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 曲面形状とされてもシワのない完全な外装フ
ィルムの融着性と電池素子の破壊防止とを両立し、身に
つけた状態での使用を可能とする。 【解決手段】 負極と正極と固体電解質とを備え、曲面
とされた電池素子2と、上記電池素子2から引き出され
たリード3,4と、上記リード3,4を外部へ導出する
とともに周縁を融着部7とされて上記電池素子2を内部
に収容する外装フィルム5とを備え、上記外装フィルム
5は、上記電池素子2の曲率を付与された辺に対応した
折り目6を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、負極と正極と固体
電解質とを備える電池素子と、上記電池素子から引き出
されたリードと、上記リードを外部へ導出するとともに
上記電池素子を内部に収容する外装フィルムとを備える
固体電解質電池及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器のコードレス化及びポータブル
化に伴い、そのエネルギー源である電池に対しても、小
型化、軽量化及び薄型化が望まれている。このような要
望に応えるべく、近年、ノートパソコンに搭載可能とな
るようなシート状の電池が開発されている。
【0003】また、腕時計型のデジタルカメラ等、身に
つけた状態で使用する電子機器が登場している。このよ
うな電子機器においては、例えば腕時計のリストバンド
部分に電池を搭載する等、従来電池スペースとして使用
されていなかったスペースに電池を搭載することが、省
スペースの観点から有利である。このため、人体に着用
可能な電子機器に搭載される電池に対しては、短絡等の
異常時においても発熱しない等、既存の電池をはるかに
上回る高い安全性が要求される。
【0004】このような高い安全性を示す電池として、
液系の成分を含まない、無溶媒の固体電解質電池が考案
されている。この固体電解質電池101は、図19に示
すように、例えば正極102と固体電解質103と負極
104とが積層されて素電池105を構成し、この素電
池105が外装フィルム106内に封入されている。
【0005】特に、図20に示すような、素電池105
を複数積層してなる、多層構造の電池素子107を有す
ることにより、固体電解質電池は、例えばストラップ形
状のような細幅形状であっても、充分な高容量を確保で
きる。
【0006】ところで、図20に示す固体電解質電池を
作製する場合、先ず、図21に示すように、予めアルミ
ラミネートフィルム109を2つ折りにし、アルミラミ
ネートフィルム109の折り目110と電池素子107
の一辺とが接触するように電池素子を配置する。次に、
アルミラミネートフィルム109を折り目110で折り
畳み、アルミラミネートフィルム109の3辺を真空中
で熱融着して密閉する。
【0007】しかしながら、この方法では、アルミラミ
ネートフィルム109を熱融着する際に必要な融着しろ
を電池素子107に近づけすぎると、電池素子107の
厚みによって生ずる段差を吸収できず、隣り合う2辺の
角に段差分が集中してシワが発生し、熱融着が不完全と
なる。この結果、固体電解質電池の密閉性が損なわれ
る。
【0008】上述したような現象を避けるために、図2
2に示すように、シート状のアルミラミネートフィルム
111に対して、電池素子形状に深絞り成形を施すこと
が考案されている。この深絞り成形が施されたアルミラ
ミネートフィルム111の凹部112に電池素子107
を収容するとともに2つ折りに折り畳み、3辺を真空中
で熱融着して密閉することにより、隣り合う2辺の角に
シワを発生させることなく、図23に示すような固体電
解質電池113を作製できる。
【0009】ところで、上述したような着用可能な電池
の用途を検討すると、リストバンドやストラップ等、曲
率を有する形状での使用が想定される。このため、従来
の電池にはない、高い形状の自由度が電池に要求され
る。
【0010】ここで、図24に示すような、素電池10
5を2層積層してなり、アルミラミネートフィルム等に
よって被覆されない状態の電池素子107をリストバン
ドのような曲率を有する形状に成形していく場合につい
て考える。電池素子107の長手方向中心から外側へ向
かって徐々に曲率を付与していくと、図25に示すよう
に、その内外周差により、電池素子107自身の収縮又
は素電池間での層間ずれを生じる。これにより、電池素
子107は、所望の形状の曲率に成形される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図23
に示すような深絞り成形を施したアルミラミネートフィ
ルム111を用いた固体電解質電池113を曲面形状に
変形させる場合、電池素子107の自由度が奪われ、電
池素子107の収縮又は素電池間での層間ずれが起こら
ず、凹部112の壁と電池素子107とが干渉する。こ
の結果、図26に示すように、収縮しようとする電池素
子107に局所的な内部応力が発生し、正極と負極との
密着性を悪化させるだけでなく、電池素子107が折曲
げられて破壊し、内部短絡を引き起こす虞がある。
【0012】このため、曲面形状の電池に用いられる外
装フィルムとしては、封入されている電池素子の自由度
を妨げることなく、内外周差にあわせて収縮自在な特性
を有することが理想的である。しかしながら、電池で要
求される高度な耐透湿性を満足するためには、外装フィ
ルム中に、バリア膜としてアルミ箔、銅箔等の金属箔層
を有する必要がある。このため、電池素子の厚みに起因
するシワの発生防止と、曲面形状に起因する電池素子の
破壊防止とを両立可能な、電池の外装フィルムは未だ考
案されていない。
【0013】そこで本発明はこのような従来の実情に鑑
みて提案されたものであり、曲面形状とされてもシワの
ない完全な外装フィルムの融着性と電池素子の破壊防止
とを両立し、身につけた状態での使用を可能とする固体
電解質電池及びその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係る固体電解質電池は、負極と正極と固
体電解質とを備え、曲面とされた電池素子と、上記電池
素子から引き出されたリードと、上記リードを外部へ導
出するとともに周縁を融着部とされて上記電池素子を内
部に収容する外装フィルムとを備え、上記外装フィルム
は、上記電池素子の曲率を付与された辺に対応した折り
目を有することを特徴とする。
【0015】以上のように構成された固体電解質電池で
は、1枚の外装フィルムが筒状に折曲げられて周縁を融
着部とされることにより電池素子を内部に密閉するの
で、電池素子の厚みに起因するシワを生じることなく融
着部が形成される。また、外装フィルムは、電池素子の
曲率を有する辺に対応して折り目を有するので、曲面と
されたときに電池素子の収縮及び層間ずれが容易に起こ
り、電池素子に応力集中を引き起こすことがない。
【0016】また、本発明に係る固体電解質電池は、負
極と正極と固体電解質とを備え、曲面とされた電池素子
と、上記電池素子から引き出されたリードと、上記リー
ドを外部へ導出するとともに周縁を融着部とされて上記
電池素子を内部に収容する外装フィルムとを備え、上記
外装フィルムは、第1の外装フィルムと上記第1の外装
フィルムよりも曲面方向に長さを長くされた第2の外装
フィルムとからなり、上記第1の外装フィルムと第2の
外装フィルムとが上記電池素子を両主面側から挟み込ん
でなることを特徴とする。
【0017】以上のように構成された固体電解質電池で
は、互いに長さの異なる2枚の外装フィルムが周縁を融
着部とされることにより電池素子を内部に密閉するの
で、電池素子の厚みに起因するシワを生じることなく融
着部が形成される。また、長さの長い第2の外装フィル
ムが電池素子の外周側に配されるため、曲面とされたと
きに電池素子の収縮及び層間ずれが容易に起こり、電池
素子に応力集中を引き起こすことがない。
【0018】また、本発明に係る固体電解質電池の製造
方法は、負極と正極と固体電解質とを備える平坦な電池
素子を作製する工程と、上記電池素子にリードを接続す
る工程と、外装フィルムに対して、平坦な上記電池素子
の所定の対辺に対応した折り目を形成する工程と、折り
目が形成された上記外装フィルムで上記電池素子をくる
むとともに周縁を融着して融着部とし、電池前駆体を作
製する工程と、上記電池前駆体の折り目が形成された辺
に対応して曲率を付与し、所定の曲面形状とする工程と
を有することを特徴とする。
【0019】以上のような固体電解質電池の製造方法で
は、先ず、予め折り目をつけた外装フィルムで電池素子
をくるみ、外装フィルムの周縁を融着する。次に、得ら
れた電池前駆体に対して、曲率を付与していくため、内
外周差に起因する外装フィルムのシワや電池素子の応力
集中を生じることなく、固体電解質電池を密閉できる。
【0020】また、本発明に係る固体電解質電池の製造
方法は、負極と正極と固体電解質とを備える平坦な電池
素子を作製する工程と、上記電池素子にリードを接続す
る工程と、第1の外装フィルムと上記第1の外装フィル
ムよりも曲面方向に長さを長くされた第2の外装フィル
ムとで上記電池素子を両主面側から挟み込み、上記第1
の外装フィルムと上記第2の外装フィルムとを仮止めす
る工程と、上記第1の外装フィルムと上記第2の外装フ
ィルムとで挟み込まれた上記電池素子に曲率を付与して
所定の曲面形状とする工程と、仮止めされた上記第1の
外装フィルムと第2の外装フィルムとの周縁を融着して
融着部とする工程とを有することを特徴とする。
【0021】以上のような固体電解質電池の製造方法で
は、先ず、第1の外装フィルム及び第2の外装フィルム
で電池素子を挟み込むとともにこれらを仮止めし、この
状態で曲率を付与する。次に、仮止めされた第1の外装
フィルム及び第2の外装フィルムの周縁を融着部とする
ため、内外周差に起因する第1の外装フィルム及び第2
の外装フィルムのシワや電池素子の応力集中を生じるこ
となく、固体電解質電池を密閉できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した固体電解
質電池及びその製造方法について、図面を参照しながら
詳細に説明する。
【0023】まず、本発明を適用した固体電解質電池の
第1の例について説明する。図1に示すように、本発明
を適用した固体電解質電池1は、発電要素である帯状の
電池素子2と、電池素子2の長手方向両端からそれぞれ
導出されたリード3,4と、電池素子2を内部に密閉す
る外装フィルム5とを備えている。そして、この固体電
解質電池1は、リード3,4が引き出されている長手方
向に、曲面形状を呈している。
【0024】電池素子2は、負極と正極とが例えば固体
電解質を介して対向してなる素電池を、複数層積層され
て構成される。
【0025】負極は、例えば負極集電体上に負極活物質
が保持された構成である。負極集電体としては、例えば
銅箔等の金属箔を用いることができる。負極活物質とし
ては、アルカリ金属、アルカリ金属をドープ及び脱ドー
プすることが可能な合金、又はアルカリ金属をドープ及
び脱ドープすることが可能な炭素材料等、従来公知の材
料を用いることができる。具体的には、リチウム、ナト
リウム等のアルカリ金属やそれらを含有する合金、炭素
材料等が挙げられる。炭素材料の具体的な例としては、
熱分解炭素類、コークス類、カーボンブラック、ガラス
状炭素、有機高分子焼成体、炭素繊維等が挙げられる。
【0026】正極は、例えば正極集電体上に正極活物質
が保持された構成である。正極集電体としては、例えば
アルミ箔、ニッケル箔、ステンレス箔等の金属箔を用い
ることができる。
【0027】正極活物質としては、アルカリ金属イオン
をドープ及び脱ドープすることが可能な材料であれば特
に限定されることはなく、目的とする電池の種類に応じ
て、例えば金属酸化物、金属硫化物等の粉末等を用いる
ことができる。
【0028】例えば、リチウム電池を構成する場合、正
極活物質として、TiS、MoS 、NbSe、F
eS、FeS、V等のリチウムを含有しない金
属酸化物、又は金属硫化物を用いることができる。ま
た、正極活物質として、LiMO(ただし、式中M
は、1種以上の遷移金属元素を表す。また、xは電池の
充放電状態によって異なり、通常0.05以上1.10
以下の範囲内である。)や、LiNiM1M2
(ただし、式中M1及びM2は、Al、Mn、F
e、Co、Ni、Cr、Ti及びZnからなる群から選
ばれる少なくとも1種の元素を表す。又は、M1及びM
2は、P、B等の非金属元素でも構わない。また、p、
q、rは、p+q+r=1の条件を満たすものであ
る。)を主体とするリチウム複合酸化物等を用いること
もできる。
【0029】上記のリチウム複合酸化物を構成する遷移
金属Mは、Co、Ni、Mn等であることが好ましい。
具体的にはLiCoO、LiNiO、LiNi
−y(ただし、式中yは、0<y<1であ
る。)等が挙げられる。特に、高電圧及び高エネルギー
密度を得られるとともに、サイクル特性に優れることか
ら、リチウムコバルト複合酸化物やリチウムニッケル複
合酸化物を用いることが好ましい。
【0030】なお、正極活物質として、上述したような
材料を複数種類混合して用いることも勿論可能である。
【0031】電池素子2に用いられる固体電解質として
は、この種の固体電解質電池に用いられる従来公知の材
料を何れも使用可能であり、非水電解液を含有したゲル
状の電解質であっても、液系の成分を含有しない無溶媒
の固体電解質であっても構わない。なお、固体電解質電
池1が、人体に身につけた状態で使用されること等を考
慮すると、無溶媒の固体電解質を用いることが好まし
い。また、固体電解質は、負極と正極との間にフィルム
状で介在する場合、負極及び/又は正極の内部に混合さ
れる場合、負極及び/又は正極と一体化されている場合
の何れでも構わない。
【0032】リード3,4は、何れか一方が電池素子2
の負極に接続され、他方が電池素子2の正極に接続され
る。
【0033】外装フィルム5は、1枚の略矩形状のフィ
ルムからなり、予め電池素子2の曲率が付与された長辺
に対応した折り目6がつけられている。なお、電池素子
2の長手方向両末端に対応した折り目6はつけられてい
ない。この外装フィルム5が電池素子2をくるみ、周縁
の3辺を熱融着されて、融着部7を形成し、電池素子2
を内部に収容している。
【0034】外装フィルム5としては、電池素子2を収
容する内面側に例えば熱融着性樹脂を有するとともに、
耐透湿性を高めるために例えばアルミ箔等の金属層を層
間に有するものを用いることができる。
【0035】また、外装フィルム5の周縁が熱融着され
てなる融着部7は、固体電解質電池1の長手方向両端に
おいて、電池素子2の長手方向両端と離間した位置に形
成されることが好ましい。これにより、曲面とされた固
体電解質電池1の内部で、電池素子2と外装フィルム5
とが干渉し合うことが防止される。
【0036】具体的な、固体電解質電池1の長手方向両
端における融着部7と電池素子2の端面との距離は、電
池素子2の厚みに依存するものの、5mm〜15mm程
度であることが好ましい。例えば、電池素子2の寸法
が、幅22.5mm、長さ150mm、厚み10mmで
あるものを用いて固体電解質電池を作製した場合、固体
電解質電池1の長手方向両端における融着部7と電池素
子2の端面との距離は10mmが適切であった。
【0037】この固体電解質電池1においては、予め折
り目6がつけられた1枚の外装フィルム5が折曲げられ
て電池素子2を内側にくるみ、周縁を融着するので、外
装フィルム5の角にシワを発生させることなく融着部7
を形成できる。このため、電池素子2が厚みを有する場
合であっても、融着部7における密着強度を損なうこと
なく、固体電解質電池1の気密性を維持できる。
【0038】これとともに、外装フィルム5には電池素
子2の長手方向に対応した辺のみに折り目6がつけられ
ており、曲面とされた固体電解質電池1の末端から外装
フィルム5の外へリード3,4が導出されているので、
曲面形状の固体電解質電池1において電池素子2の収縮
又は層間ずれが容易に起こり、電池素子2の内部短絡や
破壊を生じることがない。
【0039】また、固体電解質電池1は、電解質として
固体電解質を用いるため、従来の液系の電解質を用いた
非水電解液電池のように短絡等の異常時において発熱す
ることがない。したがって、本発明を適用した固体電解
質電池1は、曲面形状と高い安全性とを両立し、例えば
身につけた状態での使用等の用途に応用されることが可
能である。
【0040】つぎに、本発明を適用した固体電解質電池
の第2の例について説明する。図2に示すように、本発
明を適用した固体電解質電池11は、発電要素である帯
状の電池素子12と、電池素子12の長手方向両端から
それぞれ導出されたリード13,14と、電池素子12
を両主面側から挟み込んで内部に密閉する第1の外装フ
ィルム15及び第2の外装フィルム16とを備えてい
る。そして、この固体電解質電池11は、リード13,
14が引き出されている長手方向に、曲面形状を呈して
いる。また、図2に示す固体電解質電池11において
は、第2の外装フィルム16が曲面形状の固体電解質電
池11の外周側に配され、第1の外装フィルム15が内
周側に配されている。
【0041】なお、図2に示す固体電解質電池11にお
ける電池素子12、リード13,14については、上述
した第1の例の固体電解質電池1における電池素子2、
リード3,4と構成が同一であるため、説明を省略す
る。
【0042】第1の外装フィルム15及び第2の外装フ
ィルム16は、それぞれ1枚の略矩形状のフィルムから
なる。第1の外装フィルム15及び第2の外装フィルム
16が電池素子12を両主面側から挟み込むとともに、
周縁の4辺を熱融着されて、融着部17を形成し、電池
素子12を内部に収容している。
【0043】第1の外装フィルム15及び第2の外装フ
ィルム16としては、電池素子12を収容する内面側に
例えば熱融着性樹脂を有するとともに、耐透湿性を高め
るために例えばアルミ箔等の金属層を層間に有したもの
を用いることができる。
【0044】ここで、曲面とされた固体電解質電池11
の外周側に配された第2の外装フィルム16の長さは、
内周側に配された第1の外装フィルム15よりも長くな
されている。
【0045】この固体電解質電池11においては、第1
の外装フィルム15と第2の外装フィルム16とが電池
素子12を両主面側から挟み込むとともに、周縁を融着
するので、第1の外装フィルム15及び第2の外装フィ
ルム16に電池素子12の厚みに起因するシワを発生さ
せることなく融着部17を軽視絵できる。このため、電
池素子12が厚みを有する場合であっても、融着部17
における密着強度を損なうことなく、固体電解質電池1
1の気密性を維持できる。
【0046】これとともに、曲面とされた固体電解質電
池11の曲げられた方向の末端から第1の外装フィルム
15と第2の外装フィルム16の外へリード13,14
が導出されているので、曲面形状の固体電解質電池11
において電池素子12の収縮又は層間ずれが容易に起こ
り、電池素子12の内部短絡や破壊を生じることがな
い。
【0047】また、固体電解質電池11の外周側に配さ
れた第2の外装フィルム16の長さが、内周側に配され
た第1の外装フィルム15よりも長くなされているの
で、内外周差が除去され、第1の外装フィルム15及び
第2の外装フィルム16に歪みを生じることなく、固体
電解質電池11の曲面形状を実現できる。
【0048】また、第1の外装フィルム15と第2の外
装フィルム16の周縁が熱融着されてなる融着部17
は、固体電解質電池11の長手方向両端において、電池
素子12の長手方向両端と離間した位置に形成されるこ
とが好ましい。これにより、曲面とされた固体電解質電
池11の内部で、電池素子12と第1の外装フィルム1
5及び第2の外装フィルム16とが干渉し合うことが防
止される。
【0049】また、固体電解質電池11は、電解質とし
て固体電解質を用いるため、従来の液系の電解質を用い
た非水電解液電池のように短絡等の異常時において発熱
することがない。したがって、本発明を適用した固体電
解質電池11は、曲面形状と高い安全性とを両立し、例
えば身につけた状態での使用等の用途に応用されること
が可能である。
【0050】つぎに、本発明を適用した固体電解質電池
の第3の例について説明する。図3に示すように、本発
明を適用した固体電解質電池21は、発電要素である帯
状の電池素子22と、電池素子22の長手方向両端から
それぞれ導出されたリード23,24と、電池素子22
を両主面側から挟み込んで内部に密閉する第1の外装フ
ィルム25と、第2の外装フィルム26とを備えてい
る。そして、この固体電解質電池21は、リード23,
24が引き出されている長手方向に、曲面形状を呈して
いる。また、図3に示す固体電解質電池21において
は、第2の外装フィルム26が、外周側に配され、第1
の外装フィルム25が内周側に配されている。
【0051】なお、図3に示す固体電解質電池21にお
ける電池素子22、リード23,24については、上述
した第1の例の固体電解質電池1における電池素子2、
リード3,4と構成が同一であるため、説明を省略す
る。
【0052】第1の外装フィルム25及び第2の外装フ
ィルム26は、それぞれ1枚の略矩形状のフィルムから
なる。第1の外装フィルム25及び第2の外装フィルム
26は、電池素子22を両主面側から挟み込むととも
に、周縁の4辺を熱融着されて、融着部27を形成し、
電池素子22を内部に収容している。
【0053】第1の外装フィルム25及び第2の外装フ
ィルム26としては、電池素子22を封入する内面側に
例えば熱融着性樹脂を有するとともに、耐透湿性を高め
るために例えばアルミ箔等の金属層を層間に有したもの
を用いることができる。
【0054】ここで、少なくとも曲面とされた固体電解
質電池21の外周側に配された第2の外装フィルム26
は、ひだ状の折込線28を複数有し、固体電解質電池2
1の外周側においてこれら折込線28が広がるように蛇
腹状となされている。折込線28の数は、電池素子22
の厚みに応じて適宜決定される。また、第2の外装フィ
ルム26は、電池素子22の曲率が付与された長辺に対
応した折り目29を有している。
【0055】折込線28は、図4に示すように、第2の
外装フィルム26が、曲面方向に、交互に山折りと谷折
りとを繰り返されることにより形成される。折込線28
の山折りと谷折りとの間隔(以下、折込量と称する。)
は、電池素子22の厚み、長さ等に依存するが、2mm
〜3mm程度が適当である。例えば、電池素子の寸法
が、幅(22.5)mm、長さ150mm、厚み10m
mであるものを用いて固体電解質電池を作製した場合、
第2の外装フィルムの折込線の折込量は2mmが適切で
あった。また、この固体電解質電池における折込線同士
の間隔は、長手方向を5等分する間隔、すなわち30m
m程度が好ましいことがわかった。
【0056】この固体電解質電池21においては、第1
の外装フィルム25と第2の外装フィルム26とが電池
素子22を両主面側から挟み込むとともに、周縁を融着
するので、第1の外装フィルム25及び第2の外装フィ
ルム26に電池素子22の厚みに起因するシワを発生さ
せることなく融着部27を形成できる。このため、電池
素子22が厚みを有する場合であっても、融着部27に
おける密着強度を損なうことなく、固体電解質電池21
の気密性を維持できる。
【0057】これとともに、曲面とされた固体電解質電
池21の曲げられた方向の末端から第1の外装フィルム
25と第2の外装フィルム26の外へリード23,24
が導出されているので、曲面形状の固体電解質電池21
において電池素子22の収縮又は層間ずれが容易に起こ
り、電池素子22の内部短絡や破壊を生じることがな
い。
【0058】また、固体電解質電池21の外周側に配さ
れた第2の外装フィルム26には、ひだ状の折込線28
が複数設けられているので、折込線28で第2の外装フ
ィルム26が長手方向に伸びて内外周差を除去し、第1
の外装フィルム25及び第2の外装フィルム26に歪み
を生じることなく、固体電解質電池21の曲面形状を実
現できる。
【0059】特に、固体電解質電池における電池素子の
厚みが5mm以上となる場合、及び固体電解質電池の曲
げ半径が100mm以下となる場合には、上述したよう
に第2の外装フィルムにひだ状の折込線を形成すること
によって、外装材の歪みを極力抑え、応力集中による電
池素子の破壊を防止することができる。
【0060】また、第1の外装フィルム25及び第2の
外装フィルム26の周縁が熱融着されてなる融着部27
は、固体電解質電池21の長手方向両端において、電池
素子22の長手方向両端と離間した位置に形成されるこ
とが好ましい。これにより、曲面とされた固体電解質電
池21の内部で、電池素子22と第1の外装フィルム2
5及び第2の外装フィルム26とが干渉し合うことが防
止される。
【0061】なお、図3においては、固体電解質電池2
1の内周側に配された第1の外装フィルム25として、
折込線28が形成されないシート状の外装フィルムを用
いた固体電解質電池21を例に挙げたが、本発明はこれ
に限定されることなく、固体電解質電池の内周側に配さ
れた第1の外装フィルム25に折込線28が形成されて
いても構わない。
【0062】また、図3においては、電池素子22を、
シート状の第1の外装フィルム25と折込線28の形成
された第2の外装フィルム26とで挟み込む構成の固体
電解質電池21を例に挙げたが、本発明はこれに限定さ
れることなく、折込線が形成された外装フィルムに対し
て、図1に示すように、筒状に予め折り目をつけた後、
この外装フィルムで電池素子をくるみ、周縁の3辺を熱
融着しても構わない。
【0063】つぎに、本発明を適用した固体電解質電池
の第1の例である、図1に示す固体電解質電池1の製造
方法について説明する。
【0064】先ず、帯状の電池素子2の長さよりも長い
外装フィルム5を用意し、図5に示すように、外装フィ
ルム5に対して、電池素子2の厚み及び幅に相当する折
り目6をつける。このとき、例えばインパルスシーラ等
を用いると、外装フィルム5に対して所望の折り目6を
容易につけられる。折り目6をつける際の温度は、外装
フィルム5の内側の熱融着材料が溶融しない程度の低温
度とすることが好ましい。例えば外装フィルム5の熱融
着材料がポリエチレン、ポリプロピレン等である場合、
40℃〜80℃程度で折り目6をつけることが好まし
く、55℃程度で折り目6をつけることがより好まし
い。
【0065】次に、図6に示すように、折り目6がつけ
られた外装フィルム5の内側に電池素子2を配置すると
ともに、図7に示すように、折り目6に従って外装フィ
ルム5を筒状に折り畳むことにより、電池素子2を外装
フィルム5で包み込む。なお、この時点では、電池素子
2の長手方向両端において、外装フィルム5は開口し、
この開口部からリード3,4が延出している。
【0066】次に、リード3,4を延出させた状態で、
リード3,4が延びる辺、すなわち外装フィルム5の電
池素子2の長手方向両端の2辺を熱融着する。このと
き、熱融着する2辺の位置は、電池素子2の端面から離
間した位置とする。次に、図8に示すように、真空状態
で外装フィルム5の長辺側を熱融着して、融着部7を形
成する。
【0067】次に、図9に示すように、外装フィルム5
の余剰部分を切断することにより、平坦な帯状の電池前
駆体30を作製する。
【0068】次に、得られた電池前駆体30に対して曲
率を付与し、所望の曲面形状を呈する固体電解質電池1
とする。電池前駆体30に曲率を付与する際には、例え
ば図10に示すような曲面成形装置31を用いることが
好ましい。
【0069】この曲面成形装置31は、図10に示すよ
うに、適当な曲率を有する円筒状の成形ガイド32と、
成形ガイド32の軸と平行且つ直上に配設されるととも
に成形ガイド32との間で電池前駆体30を狭持可能な
固定部材33と、固定部材33の両側に配設されるとと
もに成形ガイド32の周面上を転動可能とされた一対の
成形ローラー34とを有する。なお、成形ガイド32と
しては、図10に示すような断面が円形のものに限定さ
れず、任意の形状のものを用いることができる。
【0070】電池前駆体30に曲率を付与する際には、
先ず、図10に示すように、電池前駆体30を曲面成形
装置31に固定する。具体的には、帯状の電池前駆体3
0を成形ガイド32の周面上に成形ガイド32の軸と直
交するように配置し、成形ガイド32と固定部材33と
で狭持する。このとき、成形ガイド32と固定部材33
とが、電池前駆体30の長手方向略中央部を狭持するよ
うに位置決めを行う。
【0071】次に、図11及び図12に示すように、成
形ガイド32の周面頂点と固定部材33とで電池前駆体
30を狭持した状態で、成形ガイド32の周面に沿って
成形ローラー34を転動させる。これに伴って、素電池
間及び/又は負極と正極との間で層間ずれ(いわゆる、
ずり)が生じる。このように、電池素子2に対する成形
圧力と層間ずれとにより、電池素子2に対する応力集中
を回避ししつつ、電池前駆体30に対して、支点から電
池前駆体30の両末端に向かって徐々に曲率が付与され
る。
【0072】最終的に電池前駆体30は、図13に示す
ように、成形ガイド32の周面の形状と略同一の曲面形
状とされ、所望の形状を有する固体電解質電池1とな
る。
【0073】電池前駆体30を成形する際の圧力は、特
に限定されるものではないが、成形ローラー34の圧力
を過剰に高く設定すると、電池前駆体30が折れ曲が
り、正極及び/又は負極が固体電解質フィルムを突き破
って内部短絡を生じる虞があるため、電池素子2の破壊
を引き起こさない程度に適宜調整することが好ましい。
【0074】以上のような固体電解質電池1の製造方法
では、予め、外装フィルム5に電池素子2の厚み及び幅
に相当する折り目をつけておく。この外装フィルム5で
電池素子2をくるむとともに、電池素子2の長手方向両
端と融着部7とが離間するように外装フィルム5の3辺
を熱融着し、電池素子2を外装フィルム5内に密閉して
電池前駆体30を得る。このような電池前駆体30に徐
々に曲率を付与することによって、電池素子2の厚みに
起因するシワや、内外周差に起因する歪みを外装フィル
ム5に引き起こすことなく、所望の曲面形状の固体電解
質電池1を作製できる。また、外装フィルム5に深絞り
成形を施さないため、電池前駆体30に曲率を付与する
際に応力集中を引き起こすことによって電池素子2が破
壊する虞がない。
【0075】つぎに、本発明を適用した固体電解質電池
の第2の例である、図2に示す固体電解質電池11の製
造方法について説明する。
【0076】先ず、電池素子12の内周側に配される第
1の外装フィルム15、及び電池素子12の外周側に配
される第2の外装フィルム16を用意する。第2の外装
フィルム16は、第1の外装フィルム15よりも長さを
長くする。
【0077】次に、図14に示すように、第1の外装フ
ィルム15と第2の外装フィルム16との間に電池素子
12を挟み込み、第1の外装フィルム15と第2の外装
フィルム16との長手方向両端を位置あわせして仮止め
する。第1の外装フィルム15と第2の外装フィルム1
6とは長さが異なるため、図14に示すように、第2の
外装フィルム16をたるませた状態とする。また、リー
ド13,14を、第1の外装フィルム15と第2の外装
フィルム16との間から外部へ延出させる。
【0078】次に、図15に示すように、第1の外装フ
ィルム15と第2の外装フィルム16との長手方向両端
を仮止めした状態で、電池素子12に対して曲率を付与
し、所望の曲面形状とする。電池素子12に対して曲率
を付与する際には、例えば上述した図10に示すような
曲面成形装置31を用いることができる。
【0079】次に、第1の外装フィルム15及び第2の
外装フィルム16の、電池素子12の長辺側を熱融着す
る。次に、真空状態で、仮止めされた第1の外装フィル
ム15と第2の外装フィルム16との長手方向両端の2
辺を熱融着して融着部17とし、図2に示すような固体
電解質電池11が得られる。
【0080】以上のような固体電解質電池11の製造方
法では、長さの異なる2枚の外装フィルムを用意し、こ
れらの間に電池素子12を挟むとともにたるませた状態
で長手方向両端を仮止めする。次に、電池素子12に対
して徐々に曲率を付与することによって、内外周差に起
因して外周側となる第2の外装フィルム16のたるみが
とれる。この結果、第1の外装フィルム15及び第2の
外装フィルム16に歪みを引き起こすことなく、所望の
曲面形状の固体電解質電池11を作製できる。また、第
1の外装フィルム15及び第2の外装フィルム16に深
絞り成形を施さないため、電池素子12に曲率を付与す
る際に応力集中を引き起こすことによって電池素子12
が破壊する虞がない。
【0081】なお、上述したように、曲率を付与する前
に、第1の外装フィルム15と第2の外装フィルム16
との長手方向両端を仮止めすることに限定されず、第1
の外装フィルム15と第2の外装フィルム16との長手
方向両端を熱融着して融着部17としても構わない。
【0082】つぎに、本発明を適用した固体電解質電池
の第3の例である、図3に示す固体電解質電池21の製
造方法について説明する。
【0083】先ず、電池素子22の内周側に配される第
1の外装フィルム25、及び電池素子22の外周側に配
される第2の外装フィルム26を用意する。このうち第
2の外装フィルム26は、図16に示すように、帯状の
外装フィルムを山折りと谷折りとを長手方向に所定の間
隔で交互に折り込んで、ひだ状の折込線28を複数設け
ることにより得られる。また、電池素子22を収容する
空間を確保するため、第2の外装フィルム26に対して
電池素子22の長辺に対応した折り目29をつける。
【0084】次に、図17に示すように、第1の外装フ
ィルム25と、ひだ状の折込線28が形成された第2の
外装フィルム26とで電池素子22を挟み込む。なお、
電池素子22の長手方向両端において、第1の外装フィ
ルム25と第2の外装フィルム26との間からリード2
3,24が延出している。
【0085】次に、リード23,24を延出させた状態
で、電池素子22の長手方向両端2辺において、第1の
外装フィルム25と第2の外装フィルム26とを熱融着
する。このとき、熱融着する2辺の位置は、電池素子2
2の端面から離間した位置とする。次に、真空状態で第
1の外装フィルム25と第2の外装フィルム26との長
辺側を熱融着して、融着部27を形成し、平坦な帯状の
電池前駆体を作製する。
【0086】次に、得られた電池前駆体に対して曲率を
付与し、図18に示すような所望の曲面形状とする。最
後に第1の外装フィルム25及び第2の外装フィルム2
6の余剰部分を切断し、図3に示すような固体電解質電
池21が得られる。
【0087】以上のような固体電解質電池21の製造方
法では、固体電解質電池21の外周側となる第2の外装
フィルム26に、予め複数のひだ状の折込線28、並び
に電池素子の厚み及び幅に相当する折り目29をつけて
おく。この第2の外装フィルム26と第1の外装フィル
ム25とで電池素子22をくるむとともに、電池素子2
2の長手方向両端と融着部27とが離間するように、第
1の外装フィルム25と第2の外装フィルム26との周
縁部を熱融着し、電池素子22を第1の外装フィルム2
5及び第2の外装フィルム26内に密閉して電池前駆体
を得る。このような電池前駆体に徐々に曲率を付与する
ことによって、電池素子22の厚みに起因するシワや、
内外周差に起因する歪みを第1の外装フィルム25及び
第2の外装フィルム26に引き起こすことなく、所望の
曲面形状の固体電解質電池21を作製できる。また、外
装フィルム5に深絞り成形を施さないため、電池前駆体
30に曲率を付与する際に応力集中を引き起こすことに
よって電池素子2が破壊する虞がない。
【0088】また、第2の外装フィルム26にひだ状の
折込線28が複数設けられているので、電池前駆体に曲
面を付与する際にひだ状の折込線28が長手方向に伸び
て内外周差を除去し、第1の外装フィルム25及び第2
の外装フィルム26に歪みを生じることなく、曲面形状
の固体電解質電池21を作製できる。
【0089】本発明は上述の記載に限定されることはな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可
能である。
【0090】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明に係る固体電解質電池は、1枚の外装フィルムが筒状
に折曲げられて周縁を融着部とされることにより電池素
子を内部に密閉するので、電池素子の厚みに起因するシ
ワを生じることなく融着部が形成される。また、外装フ
ィルムは、電池素子の曲率を有する辺に対応して折り目
を有するので、曲面とされたときに電池素子の収縮及び
層間ずれが容易に起こり、電池素子に応力集中を引き起
こすことがない。したがって、本発明によれば、曲面形
状とされてもシワのない完全な外装フィルムの融着性と
電池素子の破壊防止とを両立し、身につけた状態での使
用を可能とする固体電解質電池を提供することが可能で
ある。
【0091】また、本発明に係る固体電解質電池は、互
いに長さの異なる2枚の外装フィルムが周縁を融着部と
されることにより電池素子を内部に密閉するので、電池
素子の厚みに起因するシワを生じることなく融着部が形
成される。また、長さの長い第2の外装フィルムが電池
素子の外周側に配されるため、曲面とされたときに電池
素子の収縮及び層間ずれが容易に起こり、電池素子に応
力集中を引き起こすことがない。したがって、本発明に
よれば、曲面形状とされてもシワのない完全な外装フィ
ルムの融着性と電池素子の破壊防止とを両立し、身につ
けた状態での使用を可能とする固体電解質電池を提供す
ることが可能である。
【0092】また、本発明に係る固体電解質電池の製造
方法は、先ず、予め折り目をつけた外装フィルムで電池
素子をくるみ、外装フィルムの周縁を融着する。次に、
得られた電池前駆体に対して、曲率を付与していくた
め、内外周差に起因する外装フィルムのシワや電池素子
の応力集中を生じることなく、固体電解質電池を密閉で
きる。したがって、本発明によれば、シワのない完全な
外装フィルムの融着性と電池素子の破壊防止とを両立し
つつ曲面形状に成形可能であり、身につけた状態での使
用を可能とする固体電解質電池の製造方法を提供するこ
とが可能である。
【0093】また、本発明に係る固体電解質電池の製造
方法は、先ず、第1の外装フィルム及び第2の外装フィ
ルムで電池素子を挟み込むとともにこれらを仮止めし、
この状態で曲率を付与する。次に、仮止めされた第1の
外装フィルム及び第2の外装フィルムの周縁を融着部と
するため、内外周差に起因する第1の外装フィルム及び
第2の外装フィルムのシワや電池素子の応力集中を生じ
ることなく、固体電解質電池を密閉できる。したがっ
て、本発明によれば、シワのない完全な外装フィルムの
融着性と電池素子の破壊防止とを両立しつつ曲面形状に
成形可能であり、身につけた状態での使用を可能とする
固体電解質電池の製造方法を提供することが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した固体電解質電池の第1の例を
示す斜視図である。
【図2】本発明を適用した固体電解質電池の第2の例を
示す斜視図である。
【図3】本発明を適用した固体電解質電池の第3の例を
示す斜視図である。
【図4】図3における点線円内を拡大して示す図であ
る。
【図5】第1の例の固体電解質電池に用いる外装フィル
ムに折り目を形成した状態を示す斜視図である。
【図6】図5に示す外装フィルム上に電池素子を配置し
た状態を示す斜視図である。
【図7】図6に示す外装フィルムをさらに折り込んだ状
態を示す斜視図である。
【図8】図7に示す外装フィルムの3辺を熱融着した状
態を示す斜視図である。
【図9】図8に示す外装フィルムの余剰部分を切断し
た、電池前駆体の斜視図である。
【図10】曲面成形装置上に電池前駆体を固定した状態
を示す断面図である。
【図11】成形ローラーを転動させて電池前駆体に曲率
を付与する状態を示す断面図である。
【図12】図11に示す電池前駆体にさらに曲率を付与
する状態を示す断面図である。
【図13】図12に示す電池前駆体にさらに曲率を付与
する状態を示す断面図である。
【図14】第2の例の固体電解質電池に用いる第1の外
装フィルムと第2の外装フィルムとで、電池素子を挟み
込んだ状態を示す斜視図である。
【図15】仮止めされた第1の外装フィルムと第2の外
装フィルムとに挟み込まれた電池素子を曲面とした状態
を示す斜視図である。
【図16】ひだ状の折込線が形成された第2の外装フィ
ルムの斜視図である。
【図17】第1の外装フィルムと折込線が形成された第
2の外装フィルムとで電池素子を挟み込んだ状態を示す
斜視図である。
【図18】図17に示す電池素子に曲率を付与した状態
を示す斜視図である。
【図19】素電池を1つ有する従来の固体電解質電池を
示す断面図である。
【図20】素電池が複数積層されてなる電池素子を有す
る、従来の固体電解質電池を示す断面図である。
【図21】図20に示す固体電解質電池を作製する状態
を示す斜視図である。
【図22】深絞り成形を施した外装フィルム内に電池素
子を収容する状態を示す斜視図である。
【図23】深絞り成形を施した外装フィルム内に電池素
子が収容されてなる固体電解質電池を示す断面図であ
る。
【図24】平坦な電池素子を示す断面図である。
【図25】図24に示す電池素子に曲率を付与した状態
を示す断面図である。
【図26】図23に示す固体電解質電池に曲率を付与し
た状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 固体電解質電池、2 電池素子、3 リード、4
リード、5 外装フィルム、6 折り目、7 融着部、
11 固体電解質電池、12 電池素子、 13 リー
ド、14 リード、15 第1の外装フィルム、16
第2の外装フィルム、17 融着部、21 固体電解質
電池、22 電池素子、23 リード、24 リード、
25 第1の外装フィルム、26 第2の外装フィル
ム、27融着部、28 折込線、29 折り目
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿蘇 幸成 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 清井 清美 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 下徳 浩司 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5H011 AA06 AA17 CC02 CC06 CC10 DD06 DD13 KK03 5H029 AJ00 AK02 AK03 AK05 AK19 AL06 AL07 AL08 AL11 AM00 AM16 BJ04 CJ03 CJ05 CJ06 DJ02 DJ12

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負極と正極と固体電解質とを備え、曲面
    とされた電池素子と、 上記電池素子から引き出されたリードと、 上記リードを外部へ導出するとともに周縁を融着部とさ
    れて上記電池素子を内部に収容する外装フィルムとを備
    え、 上記外装フィルムは、上記電池素子の曲率を付与された
    辺に対応した折り目を有することを特徴とする固体電解
    質電池。
  2. 【請求項2】 上記電池素子は、帯状であり、長手方向
    に曲面とされることを特徴とする請求項1記載の固体電
    解質電池。
  3. 【請求項3】 上記リードは、上記電池素子の長手方向
    の末端から引き出されたことを特徴とする請求項2記載
    の固体電解質電池。
  4. 【請求項4】 上記リードが引き出された上記電池素子
    の長手方向末端と上記外装フィルムの融着部とが離間し
    ていることを有することを特徴とする請求項3記載の固
    体電解質電池。
  5. 【請求項5】 上記電池素子は、負極と正極とが固体電
    解質を介して積層されてなる素電池を、複数積層されて
    なることを特徴とする請求項1記載の固体電解質電池。
  6. 【請求項6】 上記外装フィルムは、内外周差を除去可
    能なひだ状の折込線を有することを特徴とする請求項1
    記載の固体電解質電池。
  7. 【請求項7】 負極と正極と固体電解質とを備え、曲面
    とされた電池素子と、 上記電池素子から引き出されたリードと、 上記リードを外部へ導出するとともに周縁を融着部とさ
    れて上記電池素子を内部に収容する外装フィルムとを備
    え、 上記外装フィルムは、第1の外装フィルムと上記第1の
    外装フィルムよりも曲面方向に長さを長くされた第2の
    外装フィルムとからなり、上記第1の外装フィルムと第
    2の外装フィルムとが上記電池素子を両主面側から挟み
    込んでなることを特徴とする固体電解質電池。
  8. 【請求項8】 上記電池素子は、帯状であり、長手方向
    に曲面とされることを特徴とする請求項7記載の固体電
    解質電池。
  9. 【請求項9】 上記リードは、上記電池素子の長手方向
    の末端から引き出されたことを特徴とする請求項8記載
    の固体電解質電池。
  10. 【請求項10】 上記リードが引き出された上記電池素
    子の長手方向末端と上記外装フィルムの融着部とが離間
    していることを特徴とする請求項9記載の固体電解質電
    池。
  11. 【請求項11】 上記電池素子は、負極と正極とが固体
    電解質を介して積層されてなる素電池を、複数積層され
    てなることを特徴とする請求項7記載の固体電解質電
    池。
  12. 【請求項12】 上記第2の外装フィルムは、内外周差
    を除去可能なひだ状の折込線を有することを特徴とする
    請求項7記載の固体電解質電池。
  13. 【請求項13】 負極と正極と固体電解質とを備える平
    坦な電池素子を作製する工程と、 上記電池素子にリードを接続する工程と、 外装フィルムに対して、平坦な上記電池素子の所定の対
    辺に対応した折り目を形成する工程と、 折り目が形成された上記外装フィルムで上記電池素子を
    くるむとともに周縁を融着して融着部とし、電池前駆体
    を作製する工程と、 上記電池前駆体の折り目が形成された辺に対応して曲率
    を付与し、所定の曲面形状とする工程とを有することを
    特徴とする固体電解質電池の製造方法。
  14. 【請求項14】 上記電池素子は帯状であり、上記電池
    素子の長手方向に曲率を付与することを特徴とする請求
    項13記載の固体電解質電池の製造方法。
  15. 【請求項15】 上記リードを、上記電池素子の長手方
    向末端に接続することを特徴とする請求項14記載の固
    体電解質電池の製造方法。
  16. 【請求項16】 上記リードが引き出された上記電池素
    子の長手方向末端と、上記外装フィルムの融着部とが離
    間していることを特徴とする請求項15記載の固体電解
    質電池の製造方法。
  17. 【請求項17】 上記負極と上記正極とを上記固体電解
    質を介して積層して素電池を作製し、この素電池を複数
    積層して上記電池素子を作製することを特徴とする請求
    項13記載の固体電解質電池の製造方法。
  18. 【請求項18】上記外装フィルムに、内外周差を除去可
    能なひだ状の折込線を予め形成することを特徴とする請
    求項13記載の固体電解質電池の製造方法。
  19. 【請求項19】 負極と正極と固体電解質とを備える平
    坦な電池素子を作製する工程と、 上記電池素子にリードを接続する工程と、 第1の外装フィルムと上記第1の外装フィルムよりも曲
    面方向に長さを長くされた第2の外装フィルムとで上記
    電池素子を両主面側から挟み込み、上記第1の外装フィ
    ルムと上記第2の外装フィルムとを仮止めする工程と、 上記第1の外装フィルムと上記第2の外装フィルムとで
    挟み込まれた上記電池素子に曲率を付与して所定の曲面
    形状とする工程と、 仮止めされた上記第1の外装フィルムと第2の外装フィ
    ルムとの周縁を融着して融着部とする工程とを有するこ
    とを特徴とする固体電解質電池の製造方法。
  20. 【請求項20】 上記電池素子は帯状であり、上記電池
    素子の長手方向に曲率を付与することを特徴とする請求
    項19記載の固体電解質電池の製造方法。
  21. 【請求項21】 上記リードを、上記電池素子の長手方
    向末端に接続することを特徴とする請求項20記載の固
    体電解質電池の製造方法。
  22. 【請求項22】 上記リードが引き出された上記電池素
    子の長手方向末端と、上記第1の外装フィルムと第2の
    外装フィルムとの融着部とが離間していることを特徴と
    する請求項21記載の固体電解質電池の製造方法。
  23. 【請求項23】 上記負極と上記正極とを上記固体電解
    質を介して積層して素電池を作製し、この素電池を複数
    積層して上記電池素子を作製することを特徴とする請求
    項19記載の固体電解質電池の製造方法。
  24. 【請求項24】 上記第2の外装フィルムに、内外周差
    を除去可能なひだ状の折込線を予め形成することを特徴
    とする請求項19記載の固体電解質電池の製造方法。
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