JPH1167029A - 人体検知器 - Google Patents

人体検知器

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Publication number
JPH1167029A
JPH1167029A JP22995197A JP22995197A JPH1167029A JP H1167029 A JPH1167029 A JP H1167029A JP 22995197 A JP22995197 A JP 22995197A JP 22995197 A JP22995197 A JP 22995197A JP H1167029 A JPH1167029 A JP H1167029A
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JP
Japan
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lens
heat ray
ray sensor
case
human body
Prior art date
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Pending
Application number
JP22995197A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Abe
達也 阿部
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
  • Burglar Alarm Systems (AREA)
  • Switches Operated By Changes In Physical Conditions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】部品点数を削減でき低コスト化が可能で熱線セ
ンサの感度の低下を防止できる人体検知器を提供する。 【解決手段】ケース1は、ボディ10とカバー20とを
結合して形成される。ケース1の前面側には、レンズブ
ロックAがケース1の前面に対して回動自在に取り付け
られる。レンズブロックAの後部には前面に熱線センサ
2が実装された第2の回路基板43が固定される。レン
ズブロックAは、ケース1の前面に対して回動自在とな
る回動枠30と、熱線センサ2の前方に配設されるフレ
ネルレンズよりなるレンズ33とを、レンズ33と同一
の材料により一体成形している。また、レンズブロック
Aは、レンズ33となるレンズ部以外の部位の肉厚がレ
ンズ部の肉厚よりも厚く形成して、レンズ部以外から熱
線センサ2に入射しようとする熱線を減衰させている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人体から放射され
る熱線を検知することによって人体検知出力を発生する
人体検知器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、焦電素子等よりなる熱線セン
サを用いて玄関やトイレなどの人の出入りを検出し、照
明負荷を点灯させるというような目的で用いられる人体
検知器が提供されている。この種の人体検知器は、熱線
センサ、熱線センサの出力に基づいて人体検知出力を発
生する信号処理部などを納装したケースを壁面や天井な
どに取り付け、スイッチ要素を照明負荷への給電路に挿
入しておくことによって、照明負荷の点灯・消灯を制御
するのが一般的である。
【0003】ここに、壁面に取り付けられる人体検知器
は、例えば、図5に示すようなボディ10とカバー20
とを結合することによりケース1を形成しており、ケー
ス1の前面に対して回動自在な回動枠30を備えてい
る。回動枠30は、円板状に形成された一対の端板31
a,31bを一対の側枠32で連結した枠状に形成され
ている。回動枠30の一方の端板31aは、カバー20
の前面に突設された半円状の保持板24の周壁の内周面
と、支持リブ14の先端面との間で、支持リブ14の先
端面に摺接して回動自在となるように保持される。他方
の端板31bは、保持板24の周壁の内周面と、カバー
20の両側壁の内周面間に軸着されたばね性を有する金
属製の支持棒100との間で挟持される。
【0004】ところで、回動枠30の一部には方向調節
つまみ30aが突設され、方向調節つまみ30aを手で
操作することにより、回動枠30を回動させることがで
きるようにしている。回動枠30において側枠32の後
方には第2の回路基板43が取着される。第2の回路基
板43の一辺には固定用切欠43bが形成され、この一
辺に対向する一辺には固定用突片43aが突設されてい
る。回動枠30の一方の端板31aには内側面に沿う形
で固定用切欠43bに対応するねじ孔が形成されてお
り、また他方の端板31bには固定用突片43aが嵌合
する支持孔35が形成されている。したがって、固定用
突片43aを支持孔35に嵌合させ、固定用切欠43b
を通して固定ねじ36を前記ねじ孔に螺合させることに
より、第2の回路基板43が回動枠30に対して固定さ
れるのである。つまり、第2の回路基板43は回動枠3
0と一体に回動するようになっている。なお、第2の回
路基板43は、電源部などが実装された第1の回路基板
41とジャンパ線(図示せず)などによって接続されて
いる。
【0005】さらに、回動枠30において側枠32より
も前面側にはフレネルレンズよりなるレンズ33が端板
31a,31bの周面に沿うように湾曲した形で装着さ
れている。つまり、結合脚34の結合爪34aを両側枠
それぞれの内側に形成された凹部32aに係合するよう
に装着される。レンズ33は、熱線が透過しやすい高密
度ポリエチレン等の材料によって形成されており、複数
の焦点を有していて熱線センサ2の検知領域を複数の領
域に分割するようになっている。
【0006】また、天井に取り付けられる人体検知器
は、例えば、図6に示すように、前端側に外形形状が円
板状のフランジ10aを有したボディ10とカバー20
とを結合することによりケース1を形成しており、フレ
ネルレンズよりなる半球状のレンズ133を備えた球状
の可動体130が、ボディ10に対して角度調整できる
ように装着されている。ここに、可動体130は、半球
状の回転枠131と、回転枠131に結合されるリング
状の回動枠132とを備え、熱線センサ(図示せず)な
どが前面側に実装された円板状の第1の回路基板143
が内部に納装されるとともに、第1の回路基板143の
前面側に上記レンズ133が配設されている。
【0007】さらに、天井に取り付けられる人体検知器
としては、図7に示すように、熱線センサ(図示せず)
などが前面側に実装された回路基板143及び椀状のレ
ンズ133をボディ10に対して固定ねじ144によっ
て固定したものもある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5に
示した従来構成では、検知領域を調整するための部材と
して回動枠30とレンズ33との2部材が必要であり、
部品点数が多くなり、組立作業の作業性が悪く、またコ
ストが高くなるという不具合があった。さらに、レンズ
33と回動枠30とを組み立てる必要があるので、レン
ズ33及び回動枠30の寸法精度や組立精度により焦点
がずれて熱線センサ2の感度が低下してしまうことがあ
った。また、図6に示した従来構成でも同様の不具合が
あった。
【0009】また、図7に示した従来構成では、レンズ
133及びボディ10の寸法精度やレンズ133とボデ
ィ10との組立精度により焦点がずれて熱線センサ2の
感度が低下してしまうことがあった。本発明は上記事由
に鑑みて為されたものであり、その目的は、部品点数を
削減でき低コスト化が可能で熱線センサの感度の低下を
防止できる人体検知器を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、ケースに対して回動自在な回動
枠と、回動枠と一体に回動するように回動枠の中に納装
される熱線センサと、熱線センサの前方に配設されるレ
ンズと、熱線センサの出力に基づいて人体検知出力を発
生する信号処理部とを備え、回動枠をレンズと同一の材
料によりレンズと一体成形して成ることを特徴とするも
のであり、回動枠とレンズとを一体成形してあるから、
部品点数が削減され、組立作業の作業性が向上するとと
もに、低コスト化を図ることができる。また、従来のよ
うなレンズと回動枠とを組み立てる作業が不要となるか
ら、該組み立て作業や各部材の組立精度に起因した焦点
のずれを防止することができ、熱線センサの感度の低下
を防止することができる。
【0011】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、上記一体成形されたレンズブロックは、レンズとな
るレンズ部以外の部位の肉厚がレンズ部の肉厚よりも厚
く形成されているので、レンズ部以外から熱線センサに
入射しようとする熱線を減衰させることができるから、
レンズ部の形状などにより決まる検知エリア以外からの
不要な熱線の入射を防止することができ、熱線センサの
感度を高めることが可能となる。
【0012】請求項3の発明は、熱線センサと、前端側
のケース部材と後端側のケース部材とを結合して形成さ
れ少なくとも熱線センサが納装されるケースと、ケース
の前部において熱線センサの前方に配設されるレンズ
と、熱線センサの出力に基づいて人体検知出力を発生す
る信号処理部とを備え、前端側のケース部材をレンズと
同一の材料によりレンズと一体成形して成ることを特徴
とするものであり、前端側のケース部材とレンズとを一
体成形してあるから、部品点数が削減され、組立作業の
作業性が向上するとともに、低コスト化を図ることがで
きる。また、従来のようなレンズと前端側のケース部材
とを組み立てる作業が不要となるから、該組み立て作業
や各部材の組立精度に起因した焦点のずれを防止するこ
とができ、熱線センサの感度の低下を防止することがで
きる。
【0013】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、上記前端側のケース部材は、レンズとなるレンズ部
以外の部位の肉厚がレンズ部の肉厚よりも厚く形成され
ているので、レンズ部以外から熱線センサに入射しよう
とする熱線を減衰させることができるから、レンズ部の
形状などにより決まる検知エリア以外からの不要な熱線
の入射を防止することができ、熱線センサの感度を高め
ることが可能となる。
【0014】請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4
の発明において、ケースは、埋込型の配線器具用の取付
枠に該取付枠の開口窓からケースの前面が露出する形で
最大3個まで連設して取り付けることができる単位寸法
の埋込型の配線器具の3個分に相当する寸法に形成さ
れ、上記取付枠に取り付けるための取付部が形成されて
いるので、コンセントやスイッチなどの埋込型の配線器
具と同じ施工法で施工することができ、施工業者にとっ
て施工作業が容易になる。
【0015】請求項6の発明は、請求項1乃至請求項4
の発明において、ケースは、前部にフランジが形成さ
れ、フランジにはケースを天井に取り付けための取付部
を備えていることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)図1に示すように、ケース1は、合成樹
脂成形品よりなり、ボディ10とカバー20とを結合し
て形成される。ケース1は、JIS規格で規格化されて
いる大角形連用配線器具の3個用の取付枠に取り付ける
ことができる大角形連用配線器具の3個モジュールの寸
法に形成されている。つまり、ケース1は、埋込型の配
線器具用の取付枠に該取付枠の開口窓からケースの前面
が露出する形で最大3個まで連設して取り付けることが
できる単位寸法の埋込型の配線器具の3個分に相当する
寸法に形成されている。
【0017】ケース1には、上記取付枠への取付部とし
て、金属製取付枠の保持爪が係合する取付孔21と、合
成樹脂製取付枠の保持孔に係合する取付爪22とが、そ
れぞれカバー20の両側面に形成されており、上記取付
枠に1個だけケース1を取り付けることができるのであ
る。カバー20の背面には、先端部に結合爪23aを備
えた結合脚23が3箇所で突設され、各結合脚23がボ
ディ10の周部に穿孔された結合孔11に挿入されて結
合爪23aが結合孔11の周縁に係止されることによっ
て、ボディ10にカバー20が結合される。
【0018】ボディ10内には、回路部収納室12と端
子収納室13とが形成されている。また、ボディ10の
底面には先端面が弧状となった支持リブ14が突設され
ている。回路部収納室12には、電源部、後述のモード
切替スイッチなどを実装した第1の回路基板41が納装
される。端子収納室13には、速結端子よりなる端子が
納装される。端子は、鎖錠ばね51と端子板(図示せ
ず)と解除釦53とからなり、ボディ10の底面に穿孔
された電線挿通孔(図示せず)より挿入された電線を、
鎖錠ばね51のばね力により鎖錠ばね51と上記端子板
との間に挟持することによって保持する。また、ボディ
10の底面に穿孔された釦操作孔(図示せず)よりドラ
イバ等の治具を挿入して解除釦53を操作することによ
って、鎖錠ばね51を撓ませて鎖錠ばね51を上記端子
板から離し、電線が容易に抜けるようにする。なお、上
記端子板は、第1の回路基板41に対して半田付けされ
ている。
【0019】ところで、図5に示した従来構成では、回
動枠30にフレネルレンズよりなるレンズ33を取り付
けるようになっていたが、本実施形態では、回動枠30
とフレネルレンズよりなるレンズ33とを同一の材料
(例えば、高密度ポリエチレン等)により一体成形した
レンズブロックAをケース1の前面側に取り付けてい
る。
【0020】なお、レンズブロックAの一方の端板31
aは、カバー20の前面に突設された半円状の保持板2
4の周壁の内周面と、支持リブ14の先端面との間で、
支持リブ14の先端面に摺接して回動自在となるように
保持される。他方の端板31bは、保持板24の周壁の
内周面と、カバー20の両側壁の内周面間に軸着された
ばね性を有する金属製の支持棒100との間で挟持され
る。また、レンズブロックAは、方向調節つまみ30a
を手で操作することにより、回動させることができるこ
とは勿論である。
【0021】レンズブロックAの後部には第2の回路基
板43が取着される。第2の回路基板43の一辺には固
定用切欠43bが形成され、この一辺に対向する一辺に
は固定用突片43aが突設されている。一方、レンズブ
ロックAの一方の端板31aには内側面に沿う形で固定
用切欠43bに対応するねじ孔が形成されており、また
他方の端板31bには固定用突片43aが嵌合する支持
孔35が形成されている。したがって、固定用突片43
aを支持孔35に嵌合させ、固定用切欠43bを通して
固定ねじ36を前記ねじ孔に螺合させることにより、第
2の回路基板43がレンズブロックAに対して固定され
るのである。つまり、第2の回路基板43はレンズブロ
ックAと一体に回動するようになっている。ここで、上
述した各回路基板41,43はジャンパ線(図示せず)
などを介して互いに接続される。
【0022】第2の回路基板43には、焦電素子よりな
る熱線センサ2、熱線センサ2の出力信号に基づいて負
荷への給電路に挿入されたスイッチ要素をオンオフさせ
る信号処理部(図示せず)などが実装されている。要す
るに、信号処理部は、熱線センサ2の出力信号に基づい
て人体検知出力を発生する。ここで、熱線センサ2は第
2の回路基板43の前面に実装されている。
【0023】しかして、本実施形態の人体検知器では、
回動枠30とレンズ33とを一体成形してあるから、部
品点数が削減され、組立作業の作業性が向上するととも
に、低コスト化を図ることができる。また、従来のよう
なレンズ33と回動枠30とを組み立てる作業が不要と
なるから、該組み立て作業や各部材の組立精度に起因し
た焦点のずれを防止することができ、熱線センサ2の感
度の低下を防止することができる。
【0024】また、レンズブロックAは、レンズ33と
なるレンズ部以外の部位の肉厚がレンズ部の肉厚よりも
厚く形成されている(例えば2mm程度)ので、レンズ
部以外から熱線センサ2に入射しようとする熱線を減衰
させることができるから、レンズ部の形状などにより決
まる検知エリア以外からの不要な熱線の入射を防止する
ことができ、回動枠30とレンズ33とを一体成形した
ことによる熱線センサ2の感度の低下を防止することが
可能となる。
【0025】なお、第1の回路基板41には、熱線セン
サ2の出力信号に基づいて照明負荷Lを自動制御する自
動モードと、熱線センサ2の出力信号とは無関係に照明
負荷Lを常時オンにするオンモード(連続入モード)
と、熱線センサ2の出力信号とは無関係に照明負荷Lを
常時オフにするオフモード(切モード)とが選択できる
3接点のスイッチよりなるモード切替スイッチ(図示せ
ず)が実装されている。モード切替スイッチの操作部1
01は、カバー20の前面側の凹所28の底面に形成さ
れた露出孔28aを通してカバー20の前面に露出す
る。ここで、凹所28はカバー20の前面に開閉自在に
取り付けられる扉6によって覆われ、モード切替スイッ
チの操作部101は、扉6の切欠部6dからケース1の
前方に突出している。
【0026】扉6は、合成樹脂等により形成されていて
一端側の両側部に突設された突出部6cが凹所28の溝
部29の両側において係止されている。モード切替スイ
ッチの操作部101の背面には端部に係止爪を備えた結
合脚101aが2箇所で突設され、各結合脚101aが
凹所28の底面に形成された露出孔28aに挿入され
て、上記係止爪が露出孔28aの周縁に係止される。
【0027】なお、壁面等への施工時には、ケース1
は、上述の取付枠に取着される。例えば、金属製の取付
枠は、一対の側片の両端をそれぞれ取付片により連結し
た枠状に形成されており、各側片には、ケース1の側面
に形成された取付孔21に挿入される保持爪が突設さ
れ、一方の側片における保持爪に対応する部位には切欠
孔が穿孔され、切欠孔にドライバ等の治具を挿入してこ
じることで、保持爪が取付孔21内に挿入されるように
側枠の一部を塑性変形させることができるようになって
いる。各取付片には、取付枠をスイッチボックス等の埋
込ボックスに取り付けることができるように、ボックス
ねじを挿入する長孔が穿孔され、また、取付枠の前面を
覆う化粧プレートが取り付けられるように、プレートね
じが螺合するねじ孔が形成されている。さらに、取付枠
との間で壁パネル等を挟持する周知のはさみ金具が取り
付けられるように、金具取付孔が穿設されている。
【0028】(実施形態2)図2に本実施形態の人体検
知器の分解斜視図を示す。本実施形態の基本構成は実施
形態1と略同じなので、実施形態1と同様の構成要素に
は同一の符号を付し説明を省略し、相違する点について
のみ説明する。ところで、実施形態1では回動枠30と
フレネルレンズよりなるレンズ33とを同一の材料(例
えば、高密度ポリエチレン等)により一体成形したレン
ズブロックAをケース1の前面側に取り付けていたが、
本実施形態では、回動枠30を設けずに、レンズ33と
カバー20とを同一の材料(例えば、高密度ポリエチレ
ン等)により一体成形した点に特徴がある。なお、本実
施形態では、カバー20が前端側のケース部材を形成
し、ボディ10が後端側のケース部材を構成している。
【0029】しかして、本実施形態では、カバー20と
レンズ33とを一体成形してあるから、部品点数が削減
され、組立作業の作業性が向上するとともに、低コスト
化を図ることができる。また、従来のようなレンズ33
と回動枠30とを組み立てる作業(もしくはレンズ33
とカバー20とを組み立てる作業)が不要となるから、
該組み立て作業や各部材の組立精度に起因した焦点のず
れを防止することができ、熱線センサ2の感度の低下を
防止することができる。
【0030】また、カバー20は、レンズ33となるレ
ンズ部以外の部位の肉厚がレンズ部の肉厚よりも厚く形
成されているので、レンズ部以外から熱線センサ2に入
射しようとする熱線を減衰させることができるから、レ
ンズ部の形状などにより決まる検知エリア以外からの不
要な熱線の入射を防止することができ、カバー20とレ
ンズ33とを一体成形したことによる熱線センサ2の感
度の低下を防止することが可能となる。
【0031】(実施形態3)図3に示す本実施形態の人
体検知器は、天井などに取り付けられる。ケース1は、
後面(図3の上方側)が開口されたボディ10と前面
(図3の下方側)が開口されたカバー20とを結合して
形成される。ボディ10は、前端側に外形形状が円板状
のフランジ10aを有し、また後縁から後方に向かって
複数の組立片15が突設されている。各組立片15には
カバー20に設けた組立爪121と凹凸係合する係合孔
15aが形成されている。
【0032】ボディ10は、前面側に露出窓10bが開
口されており、フレネルレンズよりなる半球状のレンズ
133を備えた球状の可動体130は、レンズ133が
ボディ10の前面から露出するとともにボディ10に対
して角度調整できるように装着されている。ところで、
図6に示した従来構成では、可動体130は、半球状の
回転枠131と、回転枠131に結合されるリング状の
回動枠132とを備え、熱線センサ(図示せず)などが
前面側に実装された円板状の第1の回路基板143が内
部に納装されるとともに、第1の回路基板143の前面
側にレンズ133が配設されており、回転枠131の外
周面から突設された1対の軸ピン131bをボディ10
の露出窓10bの周縁に形成された略コ字型の一対のガ
イドリブ16に挿入するようになっていた。これに対
し、本実施形態では、図6の従来構成におけるリング状
の回動枠132をレンズ133と同一の材料(例えば、
高密度ポリエチレン等)により一体成形することでレン
ズブロックAを構成している。
【0033】しかして、本実施形態では、回動枠132
とレンズ133とを一体成形してあるから、部品点数が
削減され、組立作業の作業性が向上するとともに、低コ
スト化を図ることができる。また、従来のようなレンズ
133と回動枠132とを組み立てる作業が不要となる
から、該組み立て作業や各部材の組立精度に起因した焦
点のずれを防止することができ、熱線センサ2の感度の
低下を防止することができる。
【0034】また、レンズブロックAは、レンズ133
となるレンズ部以外の部位の肉厚がレンズ部の肉厚より
も厚く形成されているので、レンズ部以外から熱線セン
サ2に入射しようとする熱線を減衰させることができる
から、レンズ部の形状などにより決まる検知エリア以外
からの不要な熱線の入射を防止することができ、回動枠
132とレンズ133とを一体成形したことによる熱線
センサ2の感度の低下を防止することが可能となる。
【0035】なお、可動体130は、レンズブロックA
の上部の外周面及び回転枠131の下部の外周面を露出
窓10bの開口周縁に当接させた状態で、支持体80を
介して押さえ金具70によりボディ10との間に挟持さ
れる。押さえ金具70は、支持体70の後縁から後方に
向かって突設された係止爪81が係合孔72に係止され
るとともに、支持体70の略中央から後方に向かって突
設された支持棒82が挿入孔72に挿入された状態で、
固定ねじ74によってボディ10に固定される。図3中
の83はコイルスプリングよりなるばねを示す。
【0036】フランジ10aには埋込ボックスや天井材
へ直付けするための一対の固定孔19が穿孔されるとと
もに、ケース1の後部を天井に穿孔された取付孔に挿入
し天井材の下面にフランジ10aの後面側を当接させた
形でケース1を天井材に固定するはさみ金具90の一部
を着脱するための孔17及び孔17の両側に平行する固
定溝18が形成されている。なお、はさみ金具90は、
一側面に切欠部90aが形成された金具本体91と、金
具本体91に挿通されるねじ94と、ねじに螺合されフ
ランジ10aの後面との間で天井材を挟持する挟持体9
3とを備え、上述の固定溝18に嵌め込まれた状態でス
ライドされる固定片95を設けてある。
【0037】フランジ10aには、可動体130のレン
ズブロックAの前部を露出させる開口窓150aが形成
された化粧プレート150が前方から取着される。ケー
ス1内の所定部位には、鎖錠ばね51と端子板52と解
除釦53とからなる速結端子が納装されており、カバー
20の後面に穿孔された電線挿通孔25より挿入された
電線を、鎖錠ばね51のばね力により鎖錠ばね51と端
子板52との間に挟持することによって保持するように
なっている。また、カバー20の後面に穿孔された釦操
作孔26よりドライバ等の治具を挿入して解除釦53を
操作することによって、鎖錠ばね51を撓ませて鎖錠ば
ね51を端子板52から離し、電線が容易に抜けるよう
になっている。なお、図3中の60は電線挿通孔25及
び釦操作孔26などを覆うようにカバー20に取り付け
られる端子カバーである。ここに、端子カバー60は、
前縁から前方に向かって突設された一対の結合脚61の
先端の係止爪61aをカバー20の後部の両側に形成さ
れた係止孔27に係止することによって、カバー20に
結合される。
【0038】また、本実施形態では、ケース1内に第2
の回路基板141、上記端子板52などが半田付けされ
た第3の回路基板142も納装されるようになってお
り、上記各回路基板141、142、143をジャンパ
線145などにより接続することによって、熱線センサ
2や上述の信号処理部などを備えた内部回路が構成され
ている。
【0039】(実施形態4)図4に本実施形態の人体検
知器の分解斜視図を示す。なお、実施形態3と同様の構
成要素には同一の符号を付し説明を省略する。ところ
で、図7に示した従来構成では、フレネルレンズよりな
る椀状のレンズ133と熱線センサ2が実装された回路
基板143とをボディ10に結合していた。これに対
し、本実施形態では、図7に示した従来構成におけるレ
ンズ133と、ボディ10とを、レンズ133と同一の
材料(例えば、高密度ポリエチレン等)により一体成形
してある点に特徴がある。すなわち、従来構成における
レンズ133は、レンズ133の前部を露出させるよう
にボディ10に形成された薄肉の円筒部10cに連続一
体に形成される。なお、本実施形態では、ボディ10が
前端側のケース部材を形成し、カバー20が後端側のケ
ース部材を構成している。なお、回路基板143には、
熱線センサ2や上述の信号処理部などを備えた内部回路
が構成されている。
【0040】しかして、本実施形態では、ボディ10と
レンズ133とを一体成形してあるから、部品点数が削
減され、組立作業の作業性が向上するとともに、低コス
ト化を図ることができる。また、従来のようなレンズ1
33とボディ10とを組み立てる作業が不要となるか
ら、該組み立て作業や各部材の組立精度に起因した焦点
のずれを防止することができ、熱線センサ2の感度の低
下を防止することができる。
【0041】また、ボディ10は、レンズ133となる
レンズ部以外の部位の肉厚がレンズ部の肉厚よりも厚く
形成されているので、レンズ部以外から熱線センサ2に
入射しようとする熱線を減衰させることができるから、
レンズ部の形状などにより決まる検知エリア以外からの
不要な熱線の入射を防止することができ、ボディ10と
レンズ133とを一体成形したことによる熱線センサ2
の感度の低下を防止することが可能となる。
【0042】なお、円筒部10cの外周面から突設させ
た形の一対の固定部には固定ねじ144が螺合されるね
じ孔10dが形成されている。また、カバー20の後面
(図の上方側)には、外部からの電線を接続するための
端子部128が設けられ、両端子部128は、カバー2
0の後面から後方に向かって突設された絶縁用の隔絶片
123、124によって絶縁されている。また、両端子
部128は、カバー20の後方に向かって突設された一
対の支持部125及び一対の支持部126に取着される
矩形板状の端子カバー60’によって保護される。な
お、両端子部128は、ねじ付き端子などにより構成さ
れ、回路基板143と両端子部128とはリード線(図
示せず)などによって接続されている。
【0043】
【発明の効果】請求項1の発明は、ケースに対して回動
自在な回動枠と、回動枠と一体に回動するように回動枠
の中に納装される熱線センサと、熱線センサの前方に配
設されるレンズと、熱線センサの出力に基づいて人体検
知出力を発生する信号処理部とを備え、回動枠をレンズ
と同一の材料によりレンズと一体成形してあるので、回
動枠とレンズとを一体成形してあるから、部品点数が削
減され、組立作業の作業性が向上するとともに、低コス
ト化を図ることができるという効果がある。また、従来
のようなレンズと回動枠とを組み立てる作業が不要とな
るから、該組み立て作業や各部材の組立精度に起因した
焦点のずれを防止することができ、熱線センサの感度の
低下を防止することができるという効果がある。
【0044】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、上記一体成形されたレンズブロックは、レンズとな
るレンズ部以外の部位の肉厚がレンズ部の肉厚よりも厚
く形成されているので、レンズ部以外から熱線センサに
入射しようとする熱線を減衰させることができるから、
レンズ部の形状などにより決まる検知エリア以外からの
不要な熱線の入射を防止することができ、熱線センサの
感度を高めることが可能となるという効果がある。
【0045】請求項3の発明は、熱線センサと、前端側
のケース部材と後端側のケース部材とを結合して形成さ
れ少なくとも熱線センサが納装されるケースと、ケース
の前部において熱線センサの前方に配設されるレンズ
と、熱線センサの出力に基づいて人体検知出力を発生す
る信号処理部とを備え、前端側のケース部材をレンズと
同一の材料によりレンズと一体成形してあるので、前端
側のケース部材とレンズとを一体成形してあるから、部
品点数が削減され、組立作業の作業性が向上するととも
に、低コスト化を図ることができるという効果がある。
また、従来のようなレンズと前端側のケース部材とを組
み立てる作業が不要となるから、該組み立て作業や各部
材の組立精度に起因した焦点のずれを防止することがで
き、熱線センサの感度の低下を防止することができると
いう効果がある。
【0046】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、上記前端側のケース部材は、レンズとなるレンズ部
以外の部位の肉厚がレンズ部の肉厚よりも厚く形成され
ているので、レンズ部以外から熱線センサに入射しよう
とする熱線を減衰させることができるから、レンズ部の
形状などにより決まる検知エリア以外からの不要な熱線
の入射を防止することができ、熱線センサの感度を高め
ることが可能となるという効果がある。
【0047】請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4
の発明において、ケースは、埋込型の配線器具用の取付
枠に該取付枠の開口窓からケースの前面が露出する形で
最大3個まで連設して取り付けることができる単位寸法
の埋込型の配線器具の3個分に相当する寸法に形成さ
れ、上記取付枠に取り付けるための取付部が形成されて
いるので、コンセントやスイッチなどの埋込型の配線器
具と同じ施工法で施工することができ、施工業者にとっ
て施工作業が容易になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示す分解斜視図である。
【図2】実施形態2を示す分解斜視図である。
【図3】実施形態3を示す分解斜視図である。
【図4】実施形態4を示す分解斜視図である。
【図5】従来例を示す分解斜視図である。
【図6】他の従来例を示す分解斜視図である。
【図7】別の従来例を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 ケース 2 熱線センサ 10 ボディ 20 カバー 30 回動枠 33 レンズ 43 第2の回路基板 A レンズブロック

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースに対して回動自在な回動枠と、回
    動枠と一体に回動するように回動枠の中に納装される熱
    線センサと、熱線センサの前方に配設されるレンズと、
    熱線センサの出力に基づいて人体検知出力を発生する信
    号処理部とを備え、回動枠をレンズと同一の材料により
    レンズと一体成形して成ることを特徴とする人体検知
    器。
  2. 【請求項2】 上記一体成形されたレンズブロックは、
    レンズとなるレンズ部以外の部位の肉厚がレンズ部の肉
    厚よりも厚く形成されて成ることを特徴とする請求項1
    記載の人体検知器。
  3. 【請求項3】 熱線センサと、前端側のケース部材と後
    端側のケース部材とを結合して形成され少なくとも熱線
    センサが納装されるケースと、ケースの前部において熱
    線センサの前方に配設されるレンズと、熱線センサの出
    力に基づいて人体検知出力を発生する信号処理部とを備
    え、前端側のケース部材をレンズと同一の材料によりレ
    ンズと一体成形して成ることを特徴とする人体検知器。
  4. 【請求項4】 上記前端側のケース部材は、レンズとな
    るレンズ部以外の部位の肉厚がレンズ部の肉厚よりも厚
    く形成されて成ることを特徴とする請求項3記載の人体
    検知器。
  5. 【請求項5】 ケースは、埋込型の配線器具用の取付枠
    に該取付枠の開口窓からケースの前面が露出する形で最
    大3個まで連設して取り付けることができる単位寸法の
    埋込型の配線器具の3個分に相当する寸法に形成され、
    上記取付枠に取り付けるための取付部が形成されて成る
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4記載の人体検知
    器。
  6. 【請求項6】 ケースは、前部にフランジが形成され、
    フランジにはケースを天井に取り付けための取付部を備
    えて成ることを特徴とする請求項1乃至請求項4記載の
    人体検知器。
JP22995197A 1997-08-26 1997-08-26 人体検知器 Pending JPH1167029A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015230292A (ja) * 2014-06-06 2015-12-21 パナソニックIpマネジメント株式会社 赤外線センサ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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