JPH1166260A - アンテナコイルを複数面に巻いた非接触icカード - Google Patents

アンテナコイルを複数面に巻いた非接触icカード

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JPH1166260A
JPH1166260A JP9225005A JP22500597A JPH1166260A JP H1166260 A JPH1166260 A JP H1166260A JP 9225005 A JP9225005 A JP 9225005A JP 22500597 A JP22500597 A JP 22500597A JP H1166260 A JPH1166260 A JP H1166260A
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JP
Japan
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card
antenna coil
contact
parallel
antenna
Prior art date
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Pending
Application number
JP9225005A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Miyashita
信一 宮下
Takahiro Watanabe
高洋 渡辺
Manabu Nakamura
学 中村
Mitsuhiro Okada
充弘 岡田
Keisuke Igarashi
啓介 五十嵐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kokusai Electric Corp
Original Assignee
Kokusai Electric Corp
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Publication date
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Publication of JPH1166260A publication Critical patent/JPH1166260A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非接触ICカード側のアンテナコイル部の抵
抗分が大きいことにより、電力、データの伝送効率が低
下することを解決し、伝送効率の向上を図ったアンテナ
コイルをもつ非接触ICカードを提供する。 【解決手段】 非接触ICカードのアンテナコイルを、
非接触ICカードの表面、裏面、内層面の内の少なくと
も二つの面に形成し、その形成された複数のアンテナコ
イルを並列に接続することにより、アンテナコイルの抵
抗を減少させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非接触ICカード
のアンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ICカード内には電源をもたず、RWU
(リードライトユニット)より電磁誘導などにより非接
触で電力を伝送し、その電力でICカードを動作させる
非接触ICカードのシステムを図3に示す。図3で、R
WUからは、発振器の出力が変調器を経由しアンプで増
幅され、RWUのアンテナコイルから送出される。非接
触ICカードのアンテナコイルがRWUのアンテナコイ
ルに近づくと、RWUから電磁誘導で電力が伝達され
る。非接触ICカードのアンテナコイルで受けた受信電
力は整流器で整流され直流電源となり、非接触ICカー
ドで使われる。RWUから非接触ICカードへデータを
伝送するには、電力を送出しているRWUの発振器の出
力を変調器で振幅変調や位相変調する。非接触ICカー
ドではアンテナコイルで受信した電力から一部を結合器
で取り出し、復調器で復調する。非接触ICカードから
のデータの送出は、非接触ICカードの変調器で変調さ
れ、結合器で非接触ICカードのアンテナコイルに加え
られ、電磁誘導でRWUのアンテナコイルで受信され、
結合器で分離されてRWUの復調器で復調される。この
ように、電力の伝送もデータの伝送も、RWUと非接触
ICカードのアンテナコイル間の電磁誘導で行っている
ので、伝送効率を上げるためには効率のよいアンテナが
重要である。図2に非接触ICカードの従来のアンテナ
の形状を示す。図2で符号1は非接触ICカードで、符
号2はアンテナコイルである。アンテナコイル2は、非
接触ICカード1の表面にプリント印刷されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】非接触ICカードとR
WU間の伝送効率を高めるためには、アンテナコイル2
の抵抗分を極力小さくすることが望ましい。しかし、カ
ードの外形寸法が決まっているため、アンテナコイル2
のパターンの幅や厚みの変更には制限があり、幅を広げ
たり、厚さを増してアンテナコイルの抵抗分を減らし、
電力の伝送効率を上げるのには限界があるという問題が
あった。
【0004】本発明の目的は、RWUと非接触ICカー
ド間で電磁誘導により電力、データ伝送を行う際、非接
触ICカード側のアンテナコイル部の抵抗分が大きいこ
とにより、電力、データの伝送効率が低下することを解
決し、伝送効率の向上を図ったアンテナコイルをもつ非
接触ICカードを提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明においては、非接触ICカードのアンテナ
コイルを、非接触ICカードの表面、裏面、内層面の内
の少なくとも二つの面に形成し、その形成された複数の
アンテナコイルを並列に接続することにより、アンテナ
コイルの抵抗を減少させ、伝送効率を向上させるように
した。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。図1は、本発明の非接触ICカードのアン
テナコイルの構成例を示す図で、符号1は非接触ICカ
ード、符号2は表面に設けたアンテナコイル、符号3は
裏面に設けたアンテナコイル(点線で示す)、符号4、
符号5はアンテナコイル2と3を並列に接続している接
続点である。通常アンテナコイルにはコンデンサを並列
に接続して使用する。図4は、このようなアンテナコイ
ルの等価回路であり、ループコイルLにコンデンサCを
並列に接続した並列共振回路であらわすことができる。
ループコイルの抵抗値はRである。この並列共振回路を
駆動する等価的な交流電源は定電流源とし、定電流源か
ら流れ出す電流をI、ループコイルLに流れる電流をI
L、コンデンサCに流れる電流をICとすると、各電流の
間には以下の関係が成り立つ。
【数1】I=IL+IC また、コンデンサCの両端の電圧と、ループコイルと抵
抗に加わっている電圧は等しいので次の式が成り立つ。
【数2】(R+jωL)IL=(1/jωC)IC コンデンサCの容量を共振条件が満たされるように定め
ると、
【数3】ωL=1/(ωC) となるので、共振時には以下の関係が成り立つ。
【数4】ABS(IL)=ABS(I)/(ωCR)
(ABS:絶対値) ここで抵抗値RはコイルLのインダクタンスωLよりも
十分に小さいため、
【数5】ωL》R となる。この(数5)と(数3)、(数4)より、
【数6】ABS(IL)/ABS(I)=1/(ωC
R)=ωL/R=Q》1 が成り立つ。
【0007】このQは、共振回路のよさを表わす値であ
り、ループコイルへの流入電流を共振をとらない時のQ
倍に増やすことができる。ループコイルへの電流を大き
くすることによって、アンテナコイルが発生する磁界を
大きくすることができ、電磁結合しているRWUと非接
触ICカードの間の電力、データの伝送効率を向上させ
ることが出来る。しかし(数6)からわかるように抵抗
値Rが大きくなると、このQの値は小さくなってしま
う。すなわち、Qの値を大きくするには、ループコイル
Lの抵抗値を小さくしなければならない。このRの値
は、コイルを構成する材料、コイルの厚さ、幅、長さな
どの条件によって変わる。非接触ICカード側の場合、
カードの外形寸法に制限があるため、これらの条件を最
適にした場合、従来の表面のみのプリントでは、それ以
上に抵抗値を小さくすることはできなかった。また、比
抵抗の低い材料を使用すると同じアンテナ形状でも抵抗
値を小さくできるが、比抵抗の低い材料は高価であるた
めむやみに使用することはできない。
【0008】そこで、図1に示すように、アンテナコイ
ルをカードの表と裏の両面に並列に配置するようにし
た。すなわち、従来の表面にプリントしたアンテナコイ
ル2の他に、アンテナコイル3を裏面にプリントし、接
続点4および5でアンテナコイル2と3を接続する。従
来のアンテナコイル2と、それと同様の形状をもつアン
テナコイル3を並列に接続しても、非接触ICカードは
きわめて薄いので、図4の等価回路のLは殆ど変わらな
い。またCは、並列接続によりアンテナコイルの浮遊容
量が若干増加するが、並列に挿入するコンデンサを減ら
すことで共振周波数は同じにできる。一方、Rはほぼ半
分になる。すなわち、(数6)でωLの値はほぼ同じ
で、Rの値のみを半分にすることが可能となり、Qの値
を従来の表面だけにプリントしたものと比較し、約2倍
にすることが可能である。このように、本発明では、限
られた外形寸法のなかでアンテナコイルの抵抗値を小さ
くし、Qを大きくすることができるので、RWUと非接
触ICカード間の電力伝送、データ伝送の効率を向上で
きる。また図1では、カードの表面と裏面のみにプリン
トする例を示したが、表面と裏面だけにとどまらず、内
層面にもプリントし、それらを並列に接続することで一
層低い抵抗値を得ることも可能である。
【0009】
【発明の効果】本発明により、RWUと非接触ICカー
ド間の電力伝送、データ伝送の効率の向上が図られ、非
接触ICカードの基本的な特性である通信可能距離を長
くすることができる。また、データ伝送の信頼性の向上
が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の非接触ICカードのアンテナコイルの
構成例を示す図である。
【図2】従来の非接触ICカードのアンテナコイルの構
成図である。
【図3】RWUと非接触ICカードの回路構成である。
【図4】アンテナコイルの等価回路である。
【符号の説明】
1 非接触ICカード 2 表面に設けたアンテナコイル 3 裏面に設けたアンテナコイル 4、5 アンテナコイル2と3を並列に接続している接
続点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 充弘 東京都中野区東中野三丁目14番20号 国際 電気株式会社内 (72)発明者 五十嵐 啓介 東京都中野区東中野三丁目14番20号 国際 電気株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 RWU(リーダライタユニット)より非
    接触で電力を伝送する非接触ICカードであって、 非接触ICカードのアンテナコイルを、非接触ICカー
    ドの表面、裏面、内層面の内の少なくとも二つの面に形
    成し、該形成された複数のアンテナコイルを並列に接続
    したことを特徴とするアンテナコイルを複数面に巻いた
    非接触ICカード。
JP9225005A 1997-08-21 1997-08-21 アンテナコイルを複数面に巻いた非接触icカード Pending JPH1166260A (ja)

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