JP2016021687A - 切替回路及びアンテナ装置 - Google Patents

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Ryoko Nakada
良子 中田
中村 康行
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Abstract

【課題】通信性能を向上させる。
【解決手段】複数のコイルアンテナを有するアンテナ装置において、前記複数のコイルアンテナから通信に用いられるアンテナを選択するアンテナ選択部と、選択されたアンテナを当該切替回路の上位回路と導通させる切替部と、を有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、複数のコイルアンテナの接続先を切り替える切替回路及びアンテナ装置に関する。
近年では、近接型無線通信の通信端末として、携帯電話等の端末の他に、腕等に装着するウェアラブル端末が知られている。ウェアラブル端末は、携帯端末等と比べて小型である場合が多く、小型のアンテナが必要となる。
従来では、小型のアンテナとして、例えば、磁性体に導体コイルを巻きつけた形状の磁性体コイルを用いたものや、腕時計の時計盤に装着できる平面のループアンテナ等が既に知られている(特許文献1、2)。
磁性体コイルを用いたアンテナは、小型であるがゆえに通信範囲が狭く、また磁性体の中心付近では磁力線の向きが磁性体と平行になるため、アンテナの中心付近で読み取り装置のアンテナの磁束と鎖交することができず通信が途絶える可能性がある。
平面のループアンテナは、結合度を高くするために、読み取りを行うリーダライタ側のアンテナに対して読まれる側の端末の導体開口部位置を合わせる必要があるが、腕時計の時計板程度の大きさのループアンテナでは、お互いのアンテナの通信可能な箇所を検出することが困難である。
開示の技術は、複数のコイルアンテナを有するアンテナ装置において、前記複数のコイルアンテナから通信に用いられるアンテナを選択するアンテナ選択部と、選択されたアンテナを当該切替回路の上位回路と導通させる切替部と、を有する。
開示の技術によれば、通信性能を向上させることができる。
ウェアラブル端末の一例を示す図である。 アンテナの選択を説明する第一の図である。 アンテナの選択を説明する第二の図である。 第一の実施形態の切替回路を説明する図である。 第一の実施形態の極性判定器の一例を示す図である。 ループアンテナに跨るアンテナが1つの場合を説明する図である。 第二の実施形態のアンテナを説明する図である。 共振周波数と出力電圧との関係を示す第一の図である。 読み取り対象のアンテナとの結合を説明する図である。 共振周波数と出力電圧との関係を示す第二の図である。 第二の実施形態の切替回路を説明する図である。 第二の実施形態の極性判定器の例を示す図である。 第三の実施形態の切替回路を説明する図である。 第三の実施形態の加算減算切替回路の一例を示す図である。 第三の実施形態の加算減算切替回路の動作を説明する図である。 第三の実施形態の加算減算回路の出力を説明する第一の図である。 第三の実施形態の加算減算回路の出力を説明する第二の図である。
(第一の実施形態)
以下に図面を参照して第一の実施形態について説明する。図1は、ウェアラブル端末の一例を示す図である。
本実施形態のウェアラブル端末100は、例えばウェアラブル端末100の利用者の手首等に装着することが可能なリストバンド型の端末である。
本実施形態のウェアラブル端末100は、アンテナ装置200を搭載しており、NFC(Near Field Communication)に準拠した近接無線通信を行う。また、本実施形態のウェアラブル端末100は、カード・エミュレーションモードによる通信を行うものとした。カード・エミュレーションモードとは、ウェアラブル端末100をIC(integrated circuit)カード/NFCタグとして利用するモードであり、リーダライタから発信された信号を受けて、この信号に応答するモードである。
本実施形態のアンテナ装置200は、通信相手のアンテナが発生する磁束と、磁気的に結合することで、通信相手との通信を行う磁気結合型のアンテナである。また、本実施形態のアンテナ装置200は、例えば通信距離を1メートル以下程度とし、周波数が13.56MHzの信号の送受信を行う。
本実施形態のアンテナ装置200は、5つのアンテナ21、22、23、24、25を含む。アンテナ21〜25は、磁性体に導体コイルを巻きつけた形状の磁性体コイルを用いた磁性体コイルアンテナであり、略直線上に並べられて配置される。
本実施形態のアンテナ21〜25に用いられる磁性体としては、板状のフェライトがある。フェライトは、例えば焼結フェライト等である。また、磁性体が強磁性体である場合、磁性体は、鉄、ニッケル、コバルト、又はこれらの合金を用いても良い。さらに、磁性体は、可撓性を有するフレキシブルなシート状の部材であってもよい。
本実施形態のアンテナ21〜25に用いられるコイルとしては、例えば、銅線を用いることができるが、これに限定されない。本実施形態のコイルは、銀やアルミなどの導電性を持つ材料であれば良い。また、コイルに用いる導線の表面にはエナメルコートなどの保護皮膜が施してあっても良く、コイルの巻方向は一定でなくても良く、任意に決めることができる。
本実施形態のコイルの形状は、例えば、短手方向の長さが10mm程度、長手方向の長さBが12mm程度、厚さが0.2mm程度であっても良い。尚、上記の数値は、これに限定されるものではなく、ウェアラブル端末100の大きさや形状に応じて任意に設定されて良い。
本実施形態において、アンテナ21〜25の配置は、例えば、5mmの間隔で設置しても良い。また、例えば、アンテナ21〜25のそれぞれ11mmの間隔をあけて配置されても良い。
また、本実施形態において、アンテナ21〜25は、等間隔に配置されなくても良い。
本実施形態のアンテナ21〜25は、ウェアラブル端末100が、ウェアラブル端末100と通信を行うリーダライタに翳されたとき、少なくとも2つのアンテナがリーダライタと重なるように配置されていれば良い。また、図1の本実施形態のアンテナ装置200は、5つのアンテナ21〜25を有するものとしたが、アンテナ装置200の有するアンテナの数は、5つに限定されず、任意の数であって良い。
本実施形態のウェアラブル端末100は、リーダライタとの通信を行う際、アンテナ装置200の有する複数のアンテナ21〜25から出力される電流又は電圧の大きさに応じて通信に用いるアンテナを選択する。
以下に、図2を参照して本実施形態のウェアラブル端末100におけるアンテナの選択について説明する。
図2は、アンテナの選択を説明する第一の図である。図2(A)は、ウェアラブル端末100がリーダライタに翳された際の、アンテナ装置200とリーダライタに設けられたループアンテナ30の状態と、この状態におけるループアンテナ30とアンテナ21〜25の断面の一例を示す図である。図2(B)は、アンテナ21〜25の出力(電流)を示す図である。図2(C)は、各アンテナのそれぞれのコイルに生じる負荷抵抗間の最大電圧を示す図である。
アンテナ装置200では、リーダライタの導電部をアンテナ21〜25の何れかが跨ぐ状態となったとき、通信能力が最も大きくなる。本実施形態における通信能力とは、例えばアンテナから出力される電流又は電圧の大きさを示す。
また、図2に示すアンテナ21〜25の有するそれぞれのコイルの巻き方向は同じ向きとした。
図2(A)の例では、アンテナ22とアンテナ24が、ループアンテナ30に跨っている。
したがって、図2(A)のループアンテナ30において、アンテナ22が跨る部分に流れる電流の向きは、アンテナ24が跨る部分に流れる電流の向きと逆向きとなる。したがって、ループアンテナ30において、アンテナ22が跨る部分に発生する磁界の向きと、アンテナ24が跨る部分に発生する磁界の向きとは、断面図に示すように逆向きとなる。よって、アンテナ21のコイルに流れる電流I22と、アンテナ24のコイルに流れる電流I24は、それぞれ逆向きとなる。
したがって、アンテナ22の出力電流と、アンテナ24の出力電流は、図2(B)に示すように、180度の位相差を有する波形となる。
また、図2の例では、ループアンテナ30に跨っているアンテナ22とアンテナ24の出力電流の振幅が最も大きい。したがって、アンテナ22、24のコイルに生じる負荷抵抗間の出力電圧は、アンテナ22、24が最も大きくなる。
本実施形態のウェアラブル端末100では、ウェアラブル端末100がリーダライタに翳された際に、アンテナ装置200において出力電流が大きいアンテナから順に、2つのアンテナを通信に用いるアンテナとして選択する。尚、ウェアラブル端末100は、アンテナ装置200のアンテナにおける負荷抵抗間の最大電圧が高い順に2つのアンテナを選択しても良い。
したがって、図2の例では、アンテナ22とアンテナ24が、リーダライタとの通信に用いるアンテナとして選択される。ウェアラブル端末100は、選択されたアンテナ22とアンテナ24のそれぞれの出力電流の向きが異なる場合、両者を減算してリーダライタから受信した信号のレベルを増幅させる。
図3は、アンテナの選択を説明する第二の図である。図3(A)は、ウェアラブル端末100がリーダライタに翳された際の、アンテナ装置20とリーダライタに設けられたループアンテナ30の状態と、この状態におけるループアンテナ30とアンテナ21〜25の断面の一例を示す図である。図3(B)は、アンテナ21〜25の出力(電流)を示す図である。図3(C)は、各アンテナのそれぞれのコイルに生じる負荷抵抗間の最大電圧を示す図である。
図3に示すアンテナ21〜25は、アンテナ21、23、25がそれぞれ有するコイルの巻き方向が同じ方向であり、アンテナ22、24がそれぞれ有するコイルの巻き方向は、アンテナ21、23、25の巻き方向と逆の方向とした。
図3(A)の例では、アンテナ22とアンテナ24が、ループアンテナ30に跨っている。
したがって、図2(A)のループアンテナ30において、アンテナ22が跨る部分に流れる電流の向きは、アンテナ24が跨る部分に流れる電流の向きと逆向きとなる。したがって、ループアンテナ30において、アンテナ22が跨る部分に発生する磁界の向きと、アンテナ24が跨る部分に発生する磁界の向きとは、断面図に示すように逆向きとなる。よって、アンテナ21のコイルに流れる電流I22と、アンテナ24のコイルに流れる電流I24は、それぞれ逆向きとなる。
図3(A)の例では、アンテナ22とアンテナ25が、ループアンテナ30に跨っている。したがって、図3(A)のループアンテナ30において、アンテナ22が跨る部分に流れる電流の向きは、アンテナ25が跨る部分に流れる電流の向きと同じ向きとなる。したがって、ループアンテナ30において、アンテナ22が跨る部分に発生する磁界の向きと、アンテナ25が跨る部分に発生する磁界の向きとは、断面図に示すように逆向きとなる。
ここで、図3(A)の例では、アンテナ22の有するコイルの巻き方向と、アンテナ25の有するコイルの巻き方向が逆である。よって、アンテナ21のコイルに流れる電流I22と、アンテナ25のコイルに流れる電流I25は、それぞれ同じ向きとなる。
したがって、アンテナ22の出力電流と、アンテナ25の出力電流は、図3(B)に示すように、180度の位相差を有する波形となり、図3の例ではアンテナ22とアンテナ25が通信に用いるアンテナとして選択される。
本実施形態のウェアラブル端末100は、選択されたアンテナ22とアンテナ25のそれぞれの出力電流の向きが同じである場合、両者を加算してリーダライタから受信した信号のレベルを増幅させる。
本実施形態のウェアラブル端末100は、通信に用いるアンテナを選択すると、選択されたアンテナを介してリーダライタと通信を行えるように、選択されたアンテナを通信を行う通信部へ接続させる切替回路を有している。本実施形態の通信部とは、切替回路300の上位回路であり、例えばリーダライタへ送信するデータが格納されたメモリであっても良い。
図4は、第一の実施形態の切替回路を説明する図である。本実施形態の切替回路300は、アンテナ装置200と、アンテナ装置200を介してリーダライタと通信を行う通信部との間に接続されている。
本実施形態の切替回路300は、アンテナ選択部310、第一切替部320、第二切替部330、極性判定部340、加算減算回路350を有する。
本実施形態の切替回路300は、アンテナ選択部310により、通信に用いるアンテナとを選択し、第一及び第二切替部320、330により選択されたアンテナと加算減算回路350とを接続し、両者の出力電流を加算又は減算して通信部へ出力する。
本実施形態のアンテナ選択部310は、整流器311、312、313、314、315と、比較器316と、を有する。整流器311はアンテナ21の一端と、整流器312はアンテナ22の一端と、整流器313はアンテナ23の一端と、整流器314はアンテナ24の一端と、整流器315はアンテナ25の一端とそれぞれ接続されている。尚、アンテナ21〜25の他端は、通信部と接続されている。
本実施形態の整流器311〜315は、アンテナ21〜25の出力電流を電圧へ変換する。整流器311〜315の出力は、比較器316に供給される。比較器316は、整流器311〜315のうち、出力電圧が最も大きい整流器と、次に出力電圧が大きい整流器とを選択する。そして比較器316は、選択された整流器と対応するアンテナの識別子を第一及び第二切替部320、330へ通知する。
より具体的には、本実施形態の比較器316は、整流器311〜315のそれぞれに接続されたアンテナ21〜25を識別する識別子を対応付けたテーブル等を有していても良い。比較器316は、例えば整流器312の出力電圧が最大で、整流器314の出力電圧がその次に大きかった場合、整流器312と対応するアンテナ22の識別子(例えばAT22等)を第一切替部320へ通知する。また比較部316は、整流器314と対応するアンテナ24の識別子(例えばAT24等)を第二切替部330へ通知する。
尚、本実施形態の比較器316は、出力電圧の大きい順に2つの整流器を選択するものとしたが、これに限定されない。本実施形態では、例えば出力電圧が大きい順に3つの整流器を選択しても良いし、出力電圧が最大の整流器を1つ選択しても良い。選択される整流器が1つである場合には、極性判定器340と加算減算回路350とは、設けられていなくても良い。
本実施形態の第一切替部320は、スイッチ素子SW21、SW22、SW23、SW24、SW25を有する。スイッチ素子SW21〜SW25の一端は、アンテナ21〜25の出力とそれぞれ接続されており、スイッチ素子SW21〜SW25の他端は、第一切替部320の出力端子と接続されている。
本実施形態の第一切替部320は、アンテナ選択部310から通知を受けたアンテナと接続されたスイッチ素子を導通させて、通知を受けたアンテナと加算減算回路350とを接続させる。
本実施形態の第二切替部330は、スイッチ素子SW31、SW32、SW33、SW34、SW35を有する。スイッチ素子SW31〜SW35の一端は、アンテナ21〜25の出力とそれぞれ接続されており、スイッチ素子SW31〜SW35の他端は、第二切替部330の出力端子と接続されている。
本実施形態の第二切替部330は、アンテナ選択部310から通知を受けたアンテナと接続されたスイッチ素子を導通させて、通知を受けたアンテナと加算減算回路350とを接続させる。
本実施形態の加算減算回路350は、極性判定器340を参照し、第一切替部320の出力電流と、第二切替部330の出力電流とを加算するか又は減算するか判定し、判定した結果に基づく処理を行う。加算減算回路350の出力は、アンテナ装置200が受信した信号として、通信部へ供給される。
本実施形態の極性判定器340は、例えばメモリ等で実現されるものであり、選択されたアンテナのコイルの巻き方向の組み合わせと、加算又は減算とが対応付けらたれ判定テーブルが格納されている。
図5は、第一の実施形態の極性判定器の一例を示す図である。本実施形態の極性判定器340は、選択される2つのアンテナのコイルの巻き方向の組み合わせのパターンと、加算又は減算が対応付けられている。本実施形態の極性判定器340では、2つのアンテナのコイルの巻き方向が一致しているパターン1とパターン4には減算が対応付けられており、2つのアンテナのコイルの巻き方向が逆のパターン2とパターン3には加算が対応付けられている。
尚、本実施形態の極性判定器340は、図示していないが、予めアンテナ21〜25のそれぞれのコイルの巻き方向が格納されたテーブルを有していても良い。
以下に、図2(A)に示す状態における切替回路300の動作について説明する。本実施形態のウェアラブル端末100がリーダライタの近傍に翳されると、アンテナ装置200のアンテナ21〜25は、リーダライタから受信した信号(出力電流)を出力する。アンテナ21〜25の出力電流は、アンテナ選択部310に供給される。
本実施形態のアンテナ選択部310は、整流器311〜315によりアンテナ21〜25の出力電流を整流して電圧へ変換し、比較器316へ出力する。比較器316は、整流器311〜315から、出力電圧が大きい順に2つの整流器を選択する。そして、比較器316は、選択された整流器の対応するアンテナの識別子を第一切替部320と第二切替部330のそれぞれへ通知する。
すなわち、本実施形態のアンテナ選択部310は、アンテナ21〜25の出力信号のレベルに応じて、通信に用いるアンテナを選択する。より具体的には、アンテナ21〜25の出力信号のレベルが高い方から順に2つのアンテナを選択する。
図2(A)の状態では、比較器316は、アンテナ22と接続された整流器312と、アンテナ24と接続された整流器314とを選択し、アンテナ22の識別子AT22を第一切替部320へ通知する。また、比較器316は、アンテナ24の識別子AT24を第二切替部330へ通知する。
第一切替部320は、通知を受けて、アンテナ22の接続されたスイッチ素子SW22をオンさせる。また、第二切替部330は、通知を受けて、アンテナ24の接続されたスイッチ素子SW34をオンさせる。
本実施形態では、この第一及び第二切替部320、330のスイッチ素子の制御により、アンテナ22とアンテナ24とが加算減算回路350に接続される。
アンテナ22とアンテナ24の出力電流は、それぞれ加算減算回路350へ供給される。加算減算回路350は、極性判定部340を参照し、両者を加算するか減算するかを判定する。図2(A)では、アンテナ22、24のコイルの巻き方向は同一であるため、加算減算回路350は、アンテナ22、24の出力電流を減算した結果を出力する。
本実施形態では、以上のように、出力電圧が大きい順にアンテナを選択し、選択したアンテナの出力電流を加算又は減算させることで、リーダライタから受信した信号を増幅させる。したがって、本実施形態では、通信性能を向上させることができる。
また、本実施形態では、上述の動作により選択されたアンテナを用いてリーダライタとの通信を行う。すなわち本実施形態では、リーダライタとの通信に適したアンテナを用いて通信を行うことができる。したがって、本実施形態によれば、通信性能を向上させることができる。
尚、本実施形態では、アンテナ装置200の有するアンテナ21〜25において、リーダライタのループアンテナ30に跨るアンテナが2つある場合を説明したが、これに限定されない。本実施形態は、ループアンテナ30に跨るアンテナが1つの場合にも適用できる。
図6は、ループアンテナに跨るアンテナが1つの場合を説明する図である。図6(A)は、ウェアラブル端末100がリーダライタに翳された際の、アンテナ装置20とリーダライタに設けられたループアンテナ30の状態と、この状態におけるループアンテナ30とアンテナ21〜25の断面の一例を示す図である。図6(B)は、各アンテナのそれぞれのコイルに生じる負荷抵抗間の最大電圧を示す図である。
図6の例では、ループアンテナ30に跨るアンテナは、アンテナ25のみである。したがって、図6(B)に示すように、負荷抵抗間に電圧が生じるのはアンテナ25のみである。
この場合、切替回路300は、アンテナ25と、アンテナ21〜24の何れかを選択しても良いし、アンテナ25のみを選択しても良い。
また、本実施形態のアンテナ選択部310は、出力電流が大きい順に2つのアンテナを選択するものとしたが、これに限定されない。本実施形態のアンテナ選択部310は、例えば出力電流又は出力電圧が予め設定された閾値以上のアンテナを、通信に用いるアンテナとして選択しても良い。
(第二の実施形態)
以下に図面を参照して第二の実施形態について説明する。本実施形態では、ウェアラブル端末が、リーダライタモードによる通信を行う点が第一の実施形態と相違する。以下の第二の実施形態の説明では、第一の実施形態との相違点についてのみ説明し、第一の実施形態と同様の機能構成を有するものには第一の実施形態の説明で用いた符号と同様の符号を付与し、説明を省略する。
リーダライタモードとは、例えばタグやICカード等に対して情報の読み書きを行う。すなわち、本実施形態のウェアラブル端末100は、データの送信を行う。
図7は、第二の実施形態のアンテナを説明する図である。本実施形態のウェアラブル端末100の有するアンテナ装置200Aは、アンテナ21A、22A、23A、24A、25Aを有する。アンテナ装置200Aの有する各アンテナの構成はそれぞれ同様であるから、図7ではアンテナ21Aについて説明する。
本実施形態のアンテナ21Aは、磁性体コイルを用いたアンテナ21と、コンデンサ71と、定電流源72とを有する共振回路である。本実施形態のアンテナ21Aは、定電流源72から供給される定電流により駆動される。
本実施形態のアンテナ21Aでは、共振周波数のうち、振幅が最大値となる周波数をF0としたとき、周波数F0における振幅は、図8に示すように、波形成型後にDC変換を行うことにより最大出力電圧V0となる。尚、本実施形態では、アンテナ21の両端の電位差を出力電圧Vとした。図8は、共振周波数と出力電圧との関係を示す第一の図である。
本実施形態のウェアラブル端末100は、ウェアラブル端末100が読み取り対象のアンテナと接近すると、アンテナ21Aと読み取り対象のアンテナとが結合する。
図9は、読み取り対象のアンテナとの結合を説明する図である。
図9の例では、読み取り対象のアンテナ90は、コイル91とコンデンサ92とを有している。アンテナ90は、例えばウェアラブル端末100により情報の読み書きが行われる対象となるタグやICカード等に設けられたものであり、例えばループアンテナである。
ところで、従来から、共振回路を構成するアンテナと、共振周波数の略等しい読取対象のアンテナとが対向した至近距離にあって、結合係数が強まった場合、共振する周波数が元々のピークを持つ周波数とは異なる周波数二つに分離することが知られている。
例えば、リーダライタ側のアンテナと読み取り対象のアンテナにおいて、それぞれの固有の周波数F0を13.56MHzとして、2つのアンテナを近接させた場合、図10に示すように周波数F0における振幅が結合係数に比例して下がっていく。すなわち、アンテナ間の距離が近くなるにつれて、リーダライタ側のアンテナ周波数F0における振幅は小さくなる。図10は、共振周波数と出力電圧との関係を示す第二の図である。
本実施形態では、上記の現象に着目し、アンテナ装置200Aの有する各アンテナ21A〜25Aのうち、各アンテナ固有の共振周波数F0における出力電流の振幅が最も小さいアンテナが読み取る対象のアンテナ90と最も距離が近いと判断する。
したがって、本実施形態では、例えばアンテナ90がカード形状のループアンテナであった場合に、アンテナ21A〜25Aのうち出力電流の振幅が小さい順に2つのアンテナがループアンテナに跨っているアンテナであることがわかる。
本実施形態のウェアラブル端末100は、上述したように、アンテナ装置200Aのアンテナ21A〜25Aにおいて出力電流の振幅が小さい順に2つのアンテナを選択し、通信に用いるアンテナとする。
本実施形態のウェアラブル端末100は、選択されたアンテナを通信部と接続させるための切替回路300Aを有する。以下に、図11を参照して本実施形態の切替回路300Aを説明する。本実施形態の通信部は、例えばリーダライタから発信されたデータもしくはタグやICカード等から読み取ったデータの処理を行うものであり、切替回路300Aの上位回路である。
図11は、第二の実施形態の切替回路を説明する図である。
本実施形態の切替回路300Aは、アンテナ選択部310A、第一切替部320、第二切替部330、極性判定器340A、極性切替部360を有する。
本実施形態のアンテナ選択部310Aは、比較器316Aを有する。比較器316Aは、アンテナ21A〜25Aのそれぞれに接続された整流器311〜315から、出力電圧の小さい順に2つの整流器を選択する。
すなわち、本実施形態のアンテナ選択部310は、アンテナ21A〜25Aの出力信号のレベルに応じて、通信に用いるアンテナを選択する。より具体的には、アンテナ21A〜25Aの出力信号のレベルが低い方から順に2つのアンテナを選択する。
そして比較器316Aは、選択された整流器と接続されたアンテナを識別する識別子を第一切替部320と第二切替部330へ通知する。本実施形態の比較部316Aは、最も出力電圧が小さい整流器と対応するアンテナの識別子を第一切替部320へ通知し、次に出力電圧の小さい整流器と対応するアンテナの識別子を第二切替部330へ通知する。
本実施形態の極性切替部360は、第二切替部330の後段に設けられており、極性判定器340Aを参照し、第二切替部330を介して出力されるアンテナの出力電流の極性を反転させる。
本実施形態の極性判定器340Aは、選択される2つのアンテナのコイルの巻き方向の組み合わせのパターンと、アンテナの極性を反転させるか否かを対応付けたテーブルが格納されている。また、本実施形態の極性判定器340Aは、アンテナ21A〜25Aのそれぞれの識別子と、アンテナ21A〜25Aのそれぞれの有するコイルの巻き方向とが対応付けられたテーブルを保持していても良い。
図12は、第二の実施形態の極性判定器の例を示す図である。本実施形態の極性判定器340Aは、選択される2つのアンテナのコイルの巻き方向の組み合わせのパターンと、出力電流の極性の反転を行うか否かが対応付けられている。本実施形態の極性判定器340Aでは、2つのアンテナのコイルの巻き方向が一致しているパターン1とパターン4では出力電流の極性を反転させるものと対応付け、2つのアンテナのコイルの巻き方向が逆のパターン2とパターン3では出力電流の極性を反転させないものと対応付けている。
以下に、本実施形態の切替回路300Aの動作を説明する。
本実施形態では、発振器210から出力される信号が、アンテナ装置200Aの有する全てのアンテナ21A〜25Aへ提供され、読み取り対象のアンテナ90へ信号を送信する。そしてアンテナ装置200Aは、読み取り対象のアンテナ90から、送信した信号の応答を受信する。
このとき、本実施形態の切替回路300Aは、比較部316Aにより、整流器311〜315のうち、出力電圧が小さい順に2つの整流器を選択し、選択された整流器と対応するアンテナの識別子を第一及び第二切替部320、330へ通知する。
ここでは、アンテナ22Aの識別子が第一切替部320へ通知され、アンテナ24Aの識別子が第二切替部330へ通知されるものとした。
第一切替部320は、通知を受けて、アンテナ22Aの接続されたスイッチ素子SW22をオンさせる。また、第二切替部330は、通知を受けて、アンテナ24Aの接続されたスイッチ素子SW34をオンさせる。
本実施形態では、このような切替回路300Aの動作により、アンテナ装置200Aにおいて、ループアンテナであるアンテナ90に跨っているアンテナを選択することができる。
また、本実施形態において、選択されたアンテナによりデータの送信を行う場合、アンテナ90に対して電流が流れる方向すなわち、ループの断面から見て逆向きの磁界が発生する必要がある。
ここで、極性切替部360は、極性判定器340Aを参照し、アンテナ21A〜25Aのコイルの巻き方向に基づいて、アンテナ24Aの出力電流の向きを切り換える。本実施形態では、2つのアンテナのコイルの巻き方向が同じ向きであれば、極性切替部360によってアンテナ24Aの出力電流を反転させる。また、本実施形態てば、コイルの巻き方向が反対の向きであれば、コイル24Aの出力電流の向きを変更しない。
以上のように、本実施形態では、選択された2つのアンテナのうち、何れか一方のアンテナの出力電流の向きを制御することで、ループアンテナで電流が流れる方向に磁界を発生させることができる。
尚、本実施形態では、アンテナ90からの応答を受信する際に、アンテナ21A〜25Aにおいて、時分割で応答を得るための信号を送信しても良い。アンテナ21A〜25Aから信号を送信する際に、それぞれのアンテナから異なるタイミングで信号を送信することで、信号同士が干渉しあうことを抑制できる。
また、本実施形態は、第一の実施形態と組み合わせることができる。例えば、ウェアラブル端末100は、近接無線通信を行う際に、カード・エミュレーションモードか、又はリーダライタモードのどちらかを選択することが可能であっても良い。
その場合、ウェアラブル端末100の切替回路は、第一の実施形態の切替回路300と第二の実施形態の切替回路300Aの両方の機能を有するように設計される。
ウェアラブル端末100は、例えば時間帯やウェアラブル端末100の現在位置等に応じて、カード・エミュレーションモードか、又はリーダライタモードのどちらを選択するかが予め設定されていても良い。
(第三の実施形態)
以下に図面を参照して第三の実施形態について説明する。本実施形態では、加算減算回路において行う演算の種類をアンテナの出力から自動的に判定する点が第一の実施形態と相違する。以下の第三の実施形態の説明では、第一の実施形態との相違点についてのみ説明し、第一の実施形態と同様の機能構成を有するものには第一の実施形態の説明で用いた符号と同様の符号を付与し、説明を省略する。
図13は、第三の実施形態の切替回路を説明する図である。本実施形態の切替回路300Bは、アンテナ選択部310、第一切替部320、第二切替部330、加算減算回路350A、減算回路370、加算減算切替回路380、整流器391、392を有する。
本実施形態の加算減算回路350Aは、加算減算切替回路380から出力される切替信号のレベルに応じて、第一切替部320、第二切替部330それぞれの出力信号の加算又は減算を行う。
本実施形態の加算減算切替回路380には、第一切替部320の出力が整流器391を介して入力される。以下の説明では、整流器391を介した第一切替部320の出力をアンテナ検知信号と呼ぶ。また、加算減算切替回路380には、減算回路370の出力が入力される。以下の説明では、減算回路370の出力を減算信号と呼ぶ。
減算回路370には、アンテナ検知信号と、整流器392を介した加算減算回路350Aの出力とが入力される。本実施形態の減算回路370は、負極側にアンテナ検知信号が入力され、正極側に整流器392を介した加算減算回路350Aの出力が入力され、両者の減算結果を減算信号として加算減算切替回路380へ出力する。
本実施形態では、減算回路370により、第一切替部320の出力を整流器391を介してDC電圧としたアンテナ検知信号を、第一切替部320及び第二切替部330の出力を加算又は減算した結果を整流器392を介してDC電圧とした信号から減算する。そして、減算回路370の出力である減算信号の極性がプラスであった場合、加算減算回路350Aの出力が、アンテナ選択部310で選択された最も出力電圧が大きいアンテナの振幅よりも大きいことを示す。したがって、加算減算回路350Aによる演算の種類が正しいことを示す。
また、減算信号の極性がマイナスであった場合、加算減算回路350Aの出力は、アンテナ選択部310で選択された最も出力電圧が大きいアンテナの振幅よりも小さくなる。これはすなわち、加算減算回路350Aに入力される2つの信号が逆相になっているため、演算の種類を加算から減算に、又は減算から加算に切り替える必要があることを示す。
本実施形態では、加算減算回路350Aは、切替信号がLレベルのとき減算を行い、切替信号がHレベルのとき加算を行うものとした。また、本実施形態では、初期設定として、切替信号をLレベルとし、加算減算回路350Aにおける演算の種類を減算とした。
したがって、例えば減算信号の極性がプラスであった場合、加算減算回路350Aにおける演算は、減算に維持される。また、例えば減算信号の極性がマイナスであった場合、加算減算回路350Aにおける演算は、加算に切り替えられる。
ここで、図14を参照して本実施形態の加算減算切替回路380について説明する。図14は、第三の実施形態の加算減算切替回路の一例を示す図である。
本実施形態の加算減算切替回路380は、OR回路381と、Dフリップフロップ382と、コンパレータ383と、を有する。
OR回路381の一方の入力にはコンパレータ383の出力信号が供給され、他方の入力には減算信号が供給される。OR回路381の出力は、Dフリップフロップ382のCK端子へ供給される。Dフリップフロップ382に出力は、加算減算切替回路380の出力である切替信号として、加算減算回路350Aへ供給される。
コンパレータ383は、一方の入力にアンテナ検知信号が供給され、他方の入力に基準値が供給される。コンパレータ383の出力信号は、アンテナ検知信号が基準値以上になったとき、ハイレベル(以下、Hレベル)となり、アンテナ検知信号が基準値未満の場合はローレベル(以下、Lレベル)となる。尚、アンテナ検出信号は、整流器391を介した第一切替部320の出力、すなわち出力の振幅が最大のアンテナの出力電圧である。
また、本実施形態の基準値は、例えば予め設けられた基準電圧源等により生成される信号であり、アンテナ装置200の各アンテナが信号を受信したか否か判定させるための信号である。したがって、本実施形態では、例えばコンパレータ383の出力がHレベルの場合には、アンテナ装置200の各アンテナが信号を受信している状態であることを示す。
以下に、図15を参照して、本実施形態の加算減算切替回路380の動作を説明する。図15は、第三の実施形態の加算減算切替回路の動作を説明する図である。図15(A)は、減算信号の極性がプラスであった場合の動作を示す波形図であり、図15(B)は、減算信号の極性がマイナスであった場合の動作を示す波形図である。
図15(A)に示すように、加算減算切替回路380において、減算信号の極性がプラス(Hレベル)の場合、OR回路381の出力は常にHレベルとなり、Dフリップフロップ382へのクロック信号は供給されない。したがって、Dフリップフロップ382の出力は、初期設定のまま、Lレベルに維持される。したがって、加算減算回路350Aにおける演算は、減算が維持される。
また、図15(B)に示すように、加算減算切替回路380において、減算信号の極性がマイナス(Lレベル)であり、且つコンパレータ3873の出力信号がLレベルの場合、切替信号はHレベルとなる。したがって加算減算回路350Aにおける演算は、加算となる。
また、本実施形態では、コンパレータ383の出力信号がLレベルからHレベルへ変わったとき、すなわちアンテナ装置200が信号を受信したとき、OR回路381の出力がLレベルからHレベルへ反転し、切替信号がDフリップフロップ382のD端子へ供給される。このため、Dフリップフロップ382の出力(切替信号)のレベルは反転し、Lレベルとなり、加算減算回路350Aにおける演算は、減算となる。
以上のように、本実施形態では、加算減算回路350Aにおける演算の種類を決める際に、アンテナ装置200における各アンテナのコイルの巻き方向の情報を参照せずに決めることができる。
以下に、図16、図17を参照して、本実施形態の加算減算回路350Aの出力について説明する。図16は、第三の実施形態の加算減算回路の出力を説明する第一の図である。
図16は、初期状態として、第一切替部320の出力と第二切替部330の出力とが逆相であり、加算減算回路350AにLレベルの切替信号が供給された場合の加算減算回路350Aの出力を示している。すなわち、図16の例では、初期状態として、加算減算回路350Aは、第一切替部320から出力される、出力の振幅が最大のアンテナの出力電圧と、第二切替部330から出力される、次に出力の振幅が大きいアンテナの出力電圧とを減算した場合を示している。
図16では、第一切替部320の出力と第二切替部330の出力とが逆相であるため、加算減算回路350Aの減算により、通信部へ供給されるアンテナ装置200の出力信号の振幅は一切替部320の出力の振幅と第二切替部330の出力の振幅の和となる。したがって、減算回路370の出力である減算信号の極性はプラスとなり、加算減算回路350Aでは減算が維持される。
したがって、本実施形態では、アンテナ装置200の出力を十分な強度で後段の通信部に提供することができ、通信性能を向上させることができる。
図17は、第三の実施形態の加算減算回路の出力を説明する第二の図である。
図17は、初期状態として、第一切替部320の出力と第二切替部330の出力とが逆相であり、加算減算回路350AにHレベルの切替信号が供給された場合の加算減算回路350Aの出力を示している。すなわち、図17の例では、初期状態として、加算減算回路350Aは、第一切替部320から出力される、出力の振幅が最大のアンテナの出力電圧と、第二切替部330から出力される、次に出力の振幅が大きいアンテナの出力電圧とを加算した場合を示している。
図17では、第一切替部320の出力と第二切替部330の出力とが逆送である。したがって、加算減算回路350Aの加算により、通信部へ供給されるアンテナ装置200の出力信号の振幅は、第一切替部320の出力の振幅を第二切替部330の出力の振幅で相殺した値となる。このため、減算回路370の出力である減算信号の極性はマイナスとなり、切替信号がHレベルに反転する。
加算減算回路350Aは、切替信号がHレベルからLレベルへ反転すると、演算の種類を加算から減算に切り替える。この切り替えにより、通信部へ供給されるアンテナ装置200の出力信号の振幅は、第一切替部320の出力の振幅と第二切替部330の出力の振幅の和となる。したがって、本実施形態では、アンテナ装置200の出力を十分な強度で後段の通信部に提供することができ、通信性能を向上させることができる。
また、本実施形態では、アンテナ選択部310により2つのアンテナを選択するものとしたが、これに限定されない。例えばアンテナ選択部310は、3つのアンテナを選択し、3つの出力信号を加算又は減算しても良い。
以上、各実施形態に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記実施形態に示した要件に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することができ、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
21〜25、21A〜25A 磁性体コイルアンテナ
100 ウェアラブル端末
200、200A アンテナ装置
300、300A、300B 切替回路
310、310A アンテナ選択部
320 第一切替部
330 第二切替部
340、340A 極性判定器
350、350A 加算減算回路
360 極性切替部
370 減算回路
380 加算減算切替回路
特許第4214913号公報 特開2007−115262号公報

Claims (7)

  1. 複数のコイルアンテナを有するアンテナ装置において、前記複数のコイルアンテナから通信に用いられるアンテナを選択するアンテナ選択部と、
    選択されたアンテナを当該切替回路の上位回路と導通させる切替部と、を有する切替回路。
  2. 前記コイルアンテナは、磁性体を用いたコイルアンテナであり、
    前記アンテナ選択部は、
    前記複数のコイルアンテナの出力信号のレベルが高い方から順に前記コイルアンテナを選択する請求項1記載の切替回路。
  3. 選択された前記コイルアンテナの出力信号を加算又は減算する加算減算回路と、
    前記出力信号の加算又は減算のどちらを行うか判定の際に参照される判定器と、を有し、
    前記判定器において、
    前記コイルアンテナにおけるコイルの巻き方向の組み合わせのパターンと、加算又は減算とが対応付けられており、
    前記加算減算回路は、
    前記判定器を参照して前記出力信号を加算又は減算を行う請求項2記載の切替回路。
  4. 前記コイルアンテナは、
    定電流源と、キャパシタと、磁性体コイルと、が並列に接続された共振回路であり、
    前記アンテナ選択部は、
    前記複数のコイルアンテナの出力信号のレベルが低い方から順に前記コイルアンテナを選択する請求項1記載の切替回路。
  5. 選択される前記コイルアンテナは複数であり、
    選択される前記コイルアンテナの何れか一方の出力信号の極性を反転させる極性判定部と、
    前記出力信号の極性を反転させるか否かを判定する際に参照される判定器と、を有し、
    前記判定器において、
    前記磁性体コイルの巻き方向の組み合わせのパターンと、前記出力信号の極性を反転させるか否かが対応付けられており、
    前記極性判定部は、
    前記判定器を参照した結果に基づく前記一方の出力信号の極性を反転させる請求項4記載の切替回路。
  6. 選択される前記コイルアンテナのうち、前記出力信号のレベルが高い方の前記コイルアンテナの出力信号と、前記加算減算回路の出力信号とを減算する減算回路と、
    前記減算回路の出力信号の極性に応じた切替信号を、前記加算減算回路へ出力する加算減算切替回路と、を有し、
    前記加算減算回路は、
    前記切替信号に応じて加算又は減算を行う請求項3記載の切替回路。
  7. 複数のコイルアンテナと、
    前記複数のコイルアンテナから通信に用いられるアンテナを選択するアンテナ選択部と、
    選択されたアンテナを当該切替回路の上位回路と導通させる切替部と、を有するアンテナ装置。
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