JPH1165696A - クロックマスク回路 - Google Patents

クロックマスク回路

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JPH1165696A
JPH1165696A JP9229882A JP22988297A JPH1165696A JP H1165696 A JPH1165696 A JP H1165696A JP 9229882 A JP9229882 A JP 9229882A JP 22988297 A JP22988297 A JP 22988297A JP H1165696 A JPH1165696 A JP H1165696A
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clock
mask
signal
circuit
input
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JP9229882A
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Inventor
Keiji Negi
啓二 根木
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Ando Electric Co Ltd
Original Assignee
Ando Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、入力されたクロック信号と
同じ周波数で動作する必要のある集積回路の数を減らす
と同時に、回路を構成する部品点数を少なくして実装面
積を小さくし、回路の調整を容易とし、また、マスク信
号の1回の操作で複数のクロックをマスクすることが可
能なクロックマスク回路を提供することである。 【解決手段】 Mビットパラレルシリアル変換器16
は、マスク信号がHighの時には、マスククロック数
設定端子18から入力されるパラレルデータを取り込
み、Lowの時には、前記取り込んだパラレルデータを
シリアルデータに変換して、D(i)として出力し、D
(i)以外の入力データをLowに固定されたN:1多
重回路17は、入力されたNビットのデータを、クロッ
ク信号に同期して多重してOR回路5に対して出力する
構成にすることにより、クロックをマスクするパルスの
発生数は、マスククロック数設定端子18から入力され
るパラレルデータに設定されているHighレベルのビ
ット数で決定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のタイミング
発生回路を同期させるために、入力されたクロックを必
要に応じてマスクしてタイミング発生回路に出力するク
ロックマスク回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、タイミング発生回路のクロッ
ク入力を制御するためにクロックマスク回路が使用され
ている。例えば、図7のブロック図に示すように、タイ
ミング発生回路(カウンタ等)と、該タイミング発生回
路から出力されるタイミングパルスに基づいて信号処理
を行う信号処理回路の組み合わせが、複数存在するよう
な回路構成であり、それぞれの信号処理回路を同期して
動作させる場合にクロックマスク回路が必要となる。
【0003】このとき、各タイミング発生回路のクロッ
ク入力の前段にクロックマスク回路を挿入し、タイミン
グ発生回路が同期していない場合には、クロックマスク
回路が入力クロックの一部をマスクすることで、いずれ
かのタイミング発生回路のタイミングをずらし、他のタ
イミング発生回路と同期させる。
【0004】図5は従来のクロックマスク回路50の回
路構成を示すブロック図である。
【0005】図5において、クロックマスク回路50
は、クロック分岐回路54、OR回路55、DFF回路
56、DFF回路57、DFF回路58、及びAND回
路59によって構成され、外部端子としてクロック入力
端子51、マスク信号入力端子52、及びマスククロッ
ク出力端子53を有している。
【0006】クロック分岐回路54は、クロック入力端
子51に入力されるクロック信号を分岐させて、OR回
路55の一方の入力端子、及びDFF回路56、57、
58のそれぞれのクロック入力端子に対して出力する。
【0007】DFF(D-Flip-Flop)回路56は、マス
ク信号入力端子52からデータ入力端子に入力されるマ
スク信号を、クロック入力端子に入力されるクロック信
号の立ち上がりエッジでラッチして、データ出力端子か
らAND回路59の一方の入力端子に対して出力すると
ともに、前記ラッチした信号の反転(インバート)信号
をインバートデータ出力端子からDFF回路57のデー
タ入力端子に対して出力する。
【0008】DFF回路57は、DFF回路56のイン
バートデータ出力端子からデータ入力端子に入力される
信号を、クロック入力端子に入力されるクロック信号の
立ち上がりエッジでラッチして、データ出力端子からA
ND回路59の一方の入力端子に対して出力する。
【0009】AND回路59は、DFF回路56、57
のそれぞれのデータ出力端子から入力される信号のAN
D演算を行い、DFF回路58のデータ入力端子に対し
て出力する。
【0010】DFF回路58は、AND回路59からデ
ータ入力端子に入力される信号を、クロック入力端子に
入力されるクロック信号の立ち上がりエッジでラッチし
て、データ出力端子からOR回路55の一方の入力端子
に対して出力する。
【0011】OR回路55は、クロック分岐回路54か
ら入力されるクロック信号と、DFF回路58のデータ
出力端子から入力される信号とのOR演算を行い、マス
ククロック信号として、マスククロック出力端子53を
介して後段のタイミング発生回路に対して出力する。
【0012】次に、図6に示すタイミングチャートを参
照してクロックマスク回路50の動作について説明す
る。
【0013】図6のタイミングチャートにおいては、マ
スク信号入力端子52の信号がLowレベルからHig
hレベルに変化したのを検出して、クロック入力端子5
1から入力されたクロック信号の1クロック分のクロッ
クをHighレベルに変換し、マスククロック出力端子
53から後段のタイミング発生回路に対して出力するよ
うに記述されている。
【0014】まず、クロック入力端子51には、ある固
定した周波数のクロック信号が入力される。そして、マ
スク信号入力端子52に入力されるマスク信号は、通常
はLowレベルで固定されているが、クロック入力端子
51に入力されるクロック信号の1クロックをマスクし
て、マスククロック出力端子53から後段のタイミング
発生回路に対して出力する際には、Highレベルに切
り換えられる。このマスク信号は、図6に示すようにク
ロック入力端子51に入力されるクロック信号とは非同
期の信号である。
【0015】マスク信号がLowレベルである時刻t5
1以前においては、DFF回路56は、データ入力端子
に入力されるLowレベルのマスク信号をラッチし、デ
ータ出力端子からAND回路59の一方の入力端子に対
して出力し、インバートデータ出力端子からは、DFF
回路57のデータ入力端子に対してHighレベル信号
を出力する。
【0016】そして、DFF回路57は、DFF回路5
6のインバート出力端子からデータ入力端子に入力され
たHighレベル信号をラッチして、データ出力端子か
らAND回路59の一方の入力端子に対して出力する。
【0017】AND回路59は、DFF回路56から入
力されるLowレベル信号と、DFF回路57から入力
されるHighレベル信号と、を2入力としてAND演
算を行い、Lowレベル信号をDFF回路58のデータ
入力端子に対して出力する。
【0018】DFF回路58は、AND回路59からデ
ータ入力端子に入力されるLow信号をラッチして、デ
ータ出力端子からOR回路55の一方の入力端子に対し
て出力する。
【0019】OR回路55は、クロック入力端子51か
らクロック分岐回路54を介して入力されるクロック信
号と、DFF回路58から入力されるLowレベル信号
と、を2入力としてOR演算を行い、クロック入力端子
51に入力されるクロック信号と同波形のクロック信号
をマスククロック出力端子53から後段のタイミング発
生回路に対して出力する。
【0020】すなわち、マスク信号がLowレベル信号
である時刻t51以前においては、クロックマスク回路
50の入力クロック信号と出力クロック信号は同波形と
なっている。
【0021】時刻t51においてマスク信号がHigh
レベルとなると、DFF回路56は、時刻t52におけ
るクロック信号の立ち上がりエッジで該Highレベル
のマスク信号をラッチすることでマスク信号をリタイミ
ングして、データ出力端子からAND回路59の一方の
入力端子に対して出力し、インバートデータ出力端子か
らは、DFF回路57のデータ入力端子に対してLow
レベル信号を出力する。
【0022】このとき、DFF回路57は、時刻t52
におけるクロック信号の立ち上がりエッジ時にDFF回
路56のインバート出力端子からデータ入力端子に入力
されていたHighレベル信号をラッチし、データ出力
端子からAND回路59の一方の入力端子に対して出力
し、時刻t53におけるクロック信号の立ち上がりエッ
ジで、DFF回路56のインバート出力端子からデータ
入力端子に入力されるLowレベル信号をラッチし、デ
ータ出力端子からAND回路59の一方の入力端子に対
して出力する。
【0023】また、AND回路59は、時刻t52〜t
53においては、DFF回路56から入力されるHig
hレベル信号と、DFF回路57から入力されるHig
hレベル信号と、を2入力としてAND演算を行い、H
ighレベル信号をDFF回路58のデータ入力端子に
対して出力する。
【0024】また、DFF回路58は、時刻t52にお
けるクロック信号の立ち上がりエッジ時にAND回路5
9からデータ入力端子に入力されていたLow信号をラ
ッチして、データ出力端子からOR回路55の一方の入
力端子に対して出力し、時刻t53におけるクロック信
号の立ち上がりエッジで、AND回路59からデータ入
力端子に入力されるHighレベル信号をラッチし、デ
ータ出力端子からAND回路59の一方の入力端子に対
して出力する。
【0025】OR回路55は、時刻t52〜t53にお
いては、クロック入力端子51からクロック分岐回路5
4を介して入力されるクロック信号と、DFF回路58
から入力されるLowレベル信号と、を2入力としてO
R演算を行い、クロック入力端子51に入力されるクロ
ック信号と同波形のクロック信号をマスククロック出力
端子53から後段のタイミング発生回路に対して出力す
る。
【0026】すなわち、マスク信号がLowレベルから
Highレベルに切り換えられた後の1クロックである
時刻t52〜t53においても、クロックマスク回路5
0の入力クロック信号と出力クロック信号は同波形とな
っている。
【0027】時刻t53におけるクロック信号の立ち上
がりエッジでDFF回路58にラッチされたHighレ
ベル信号は、時刻t54におけるクロック信号の立ち上
がりエッジによってLowレベル信号となるまでの1ク
ロックの間、DFF回路58によってHigh信号とし
てラッチされる。
【0028】この時刻t53〜t54において、OR回
路55は、クロック入力端子51からクロック分岐回路
54を介して入力されるクロック信号と、DFF回路5
8から入力されるHighレベル信号と、を2入力とし
てOR演算を行い、Highレベル信号をマスククロッ
ク出力端子53から後段のタイミング発生回路に対して
出力する。
【0029】すなわち、マスク信号入力端子52に入力
されるマスク信号が、LowレベルからHighレベル
に切り換えられた時刻t51後の2クロック目の1クロ
ック分がマスクされて、クロック数を1つ減じたマスク
クロック信号がマスククロック出力端子53から後段の
タイミング発生回路に対して出力されることとなる。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のクロックマスク回路50においては、ク
ロックをマスクするパルスを発生させる回路が入力クロ
ックと同じ周波数で動作する必要がある。すなわち、D
FF回路56、57、58、及びAND回路59のすべ
ての回路がクロック入力端子1に入力されるクロック信
号の周波数で動作しなければならない。したがって、従
来のクロックマスク回路50を数GHz以上の高速で動
作させようとした場合、該クロックマスク回路50を構
成できる集積回路が限られ、また、高価なものとなる。
更に、DFF回路56、57、58に分配するクロック
信号は、それぞれタイミング調整の必要があるため、調
整箇所が多くなり、回路の調整が難しくなる。
【0031】また、従来の回路においては、マスク信号
入力端子2への1回の操作でマスクされるクロックは1
クロック分である。したがって、複数のクロックをマス
クしたいというような場合においては、マスク信号入力
端子2への操作をマスクしたいクロック数だけ行う必要
があり操作が煩雑であった。
【0032】そこで、本発明の課題は、入力されたクロ
ック信号と同じ周波数で動作する必要のある集積回路の
数を減らすと同時に、回路を構成する部品点数を少なく
して実装面積を小さくし、回路の調整を容易とし、ま
た、マスク信号の1回の操作で複数のクロックをマスク
することが可能なクロックマスク回路を提供することで
ある。
【0033】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
クロック信号入力部に入力されたクロック信号の任意の
数のクロックをマスクしてクロック数を減じてマスクク
ロック信号としてマスククロック信号出力部から出力す
るクロックマスク回路において、前記クロック信号をマ
スクする指示を与えるマスク信号を入力するマスク信号
入力部と、前記クロック信号のクロックマスク数を設定
するマスク数設定手段と、前記マスク信号入力部にマス
ク信号が入力された際に、前記マスク数設定手段によっ
て指示される前記クロックマスク数のクロックをマスク
して、マスククロック信号出力部から出力するマスク手
段と、を備えたことを特徴としている。
【0034】請求項1記載の発明のクロックマスク回路
によれば、クロック信号入力部に入力されたクロック信
号の任意の数のクロックをマスクしてクロック数を減じ
てマスククロック信号としてマスククロック信号出力部
から出力するクロックマスク回路において、マスク信号
入力部は、前記クロック信号をマスクする指示を与える
マスク信号を入力し、マスク数設定手段は、前記クロッ
ク信号のクロックマスク数を設定し、マスク手段は、前
記マスク信号入力部にマスク信号が入力された際に、前
記マスク数設定手段によって指示される前記クロックマ
スク数のクロックをマスクして、マスククロック信号出
力部から出力する。
【0035】したがって、一度のマスク信号の入力で、
マスク数設定手段によって設定される任意の数のクロッ
クをマスクすることができ、クロックマスク回路の操作
の煩雑さが解消される。
【0036】請求項2記載の発明は、請求項1記載のク
ロックマスク回路において、前記マスク数設定手段は、
前記クロック信号のクロックマスク数を設定するマスク
数設定信号を入力するマスク数設定信号入力部を備え、
外部から任意のクロックマスク数を設定可能であること
を特徴としている。
【0037】請求項2記載の発明のクロックマスク回路
によれば、請求項1記載のクロックマスク回路におい
て、前記マスク数設定手段は、前記クロック信号のクロ
ックマスク数を設定するマスク数設定信号を入力するマ
スク数設定信号入力部を備え、外部から任意のクロック
マスク数を設定可能である。
【0038】したがって、請求項1記載の発明のクロッ
クマスク回路の効果に加えて、一度のマスク信号の入力
で、外部から入力するマスク設定信号によって可変な任
意の数のクロックをマスクすることができ、適宜必要数
のクロックをマスクすることが可能となり、クロックマ
スク回路の操作の煩雑さが解消され、より効率的なクロ
ックマスクを行うことができる。
【0039】請求項3記載の発明は、請求項2記載のク
ロックマスク回路において、前記マスク数設定信号入力
部は、前記クロックマスク数を複数ビットの信号のパタ
ーンによって指定する前記マスク数設定信号を入力する
ための複数ビットの入力端によって構成され、前記マス
ク手段は、前記クロック信号よりも低いクロック周波数
で動作し、前記マスク数設定信号入力部の複数ビットの
入力端からパラレルに入力されたマスク数設定信号を前
記クロック信号よりも大きいクロック幅のシリアル信号
に変換する第1の変換手段と、前記クロック信号のクロ
ック周波数で動作し、前記第1の変換手段から入力され
る前記クロック信号よりも大きいクロック幅のシリアル
信号を前記クロック信号をマスクするために適切なクロ
ック幅に変換して、クロック信号をマスクするためのパ
ターン信号を生成する第2の変換手段と、前記クロック
信号と前記パターン信号を合成することにより、前記ク
ロック信号のクロックを前記クロックマスク数分マスク
する合成手段と、によって構成されることを特徴として
いる。
【0040】請求項3記載の発明のクロックマスク回路
によれば、請求項2記載のクロックマスク回路におい
て、前記マスク数設定信号入力部は、前記クロックマス
ク数を複数ビットの信号のパターンによって指定する前
記マスク数設定信号を入力するための複数ビットの入力
端によって構成され、前記マスク手段を構成する第1の
変換手段は、前記クロック信号よりも低いクロック周波
数で動作し、前記マスク数設定信号入力部の複数ビット
の入力端からパラレルに入力されたマスク数設定信号を
前記クロック信号よりも大きいクロック幅のシリアル信
号に変換し、前記マスク手段を構成する第2の変換手段
は、前記クロック信号のクロック周波数で動作し、前記
第1の変換手段から入力される前記クロック信号よりも
大きいクロック幅のシリアル信号を前記クロック信号を
マスクするために適切なクロック幅に変換して、クロッ
ク信号をマスクするためのパターン信号を生成し、前記
マスク手段を構成する合成手段は、前記クロック信号と
前記パターン信号を合成することにより、前記クロック
信号のクロックを前記クロックマスク数分マスクする。
【0041】したがって、請求項2記載の発明のクロッ
クマスク回路の効果に加えて、クロックマスク回路を数
GHz以上の高速で動作させる場合にも、高速で動作す
る必要があるのは、第2の変換手段のみであり、入力ク
ロックの分岐数が少なくなり、タイミング調整が容易に
なる。
【0042】請求項4記載の発明は、請求項3記載のク
ロックマスク回路において、前記第1の変換手段はパラ
レルシリアル変換器であり、前記第2の変換手段はN:
1多重回路であり、前記合成手段はOR回路であり、前
記マスク信号の1度の入力に対して、Nまでの任意の数
の前記クロックマスク数を前記マスク数設定信号によっ
て設定可能であることを特徴としている。
【0043】請求項4記載の発明のクロックマスク回路
によれば、請求項3記載のクロックマスク回路におい
て、前記第1の変換手段はパラレルシリアル変換器であ
り、前記第2の変換手段はN:1多重回路であり、前記
合成手段はOR回路であり、前記マスク信号の1度の入
力に対して、Nまでの任意の数の前記クロックマスク数
を前記マスク数設定信号によって設定可能である。
【0044】したがって、一度のマスク信号の入力で、
外部から入力するマスク設定信号によって可変な任意の
数(N以下)のクロックをマスクすることができ、適宜
必要数のクロックをマスクすることが可能となり、クロ
ックマスク回路の操作の煩雑さが解消され、より効率的
なクロックマスクを行うことができる。
【0045】また、クロックマスク回路を数GHz以上
の高速で動作させる場合にも、高速で動作する必要のあ
る回路は、N:1多重回路のみであり、入力クロックの
分岐数が少なくなり、タイミング調整が容易になる。
【0046】更に、クロックをマスクするパルスを発生
させるための回路が、N:1多重回路とパラレルシリア
ル変換器の2つの集積回路で構成できるため、部品点数
が少なく、実装面積を小さくすることができる。
【0047】請求項5記載の発明は、請求項2記載のク
ロックマスク回路において、前記マスク数設定信号入力
部は、前記クロックマスク数を複数ビットの信号のパタ
ーンによって指定する前記マスク数設定信号を入力する
ための複数ビットの入力端によって構成され、前記マス
ク手段は、前記クロック信号のクロック周波数で動作
し、前記マスク数設定信号入力部の複数ビットの入力端
からパラレルに入力されたマスク数設定信号を前記クロ
ック信号をマスクするために適切なクロック幅のパター
ン信号に変換する変換手段と、前記マスク信号入力部に
マスク信号が入力された際に、前記変換手段を動作状態
に設定し、前記変換手段によるパターン信号の生成が終
了した際に、前記変換手段を非動作状態に設定する設定
手段と、前記クロック信号と前記パターン信号を合成す
ることにより、前記クロック信号のクロックを前記クロ
ックマスク数分マスクする合成手段と、によって構成さ
れることを特徴としている。
【0048】請求項5記載の発明のクロックマスク回路
によれば、請求項2記載のクロックマスク回路におい
て、前記マスク数設定信号入力部は、前記クロックマス
ク数を複数ビットの信号のパターンによって指定する前
記マスク数設定信号を入力するための複数ビットの入力
端によって構成され、前記マスク手段を構成する変換手
段は、前記クロック信号のクロック周波数で動作し、前
記マスク数設定信号入力部の複数ビットの入力端からパ
ラレルに入力されたマスク数設定信号を前記クロック信
号をマスクするために適切なクロック幅のパターン信号
に変換し、前記マスク手段を構成する設定手段は、前記
マスク信号入力部にマスク信号が入力された際に、前記
変換手段を動作状態に設定し、前記変換手段によるパタ
ーン信号の生成が終了した際に、前記変換手段を非動作
状態に設定し、前記マスク手段を構成する合成手段は、
前記クロック信号と前記パターン信号を合成することに
より、前記クロック信号のクロックを前記クロックマス
ク数分マスクする。
【0049】したがって、請求項2記載の発明のクロッ
クマスク回路の効果に加えて、クロックマスク回路を数
GHz以上の高速で動作させる場合にも、高速で動作す
る必要があるのは、変換手段のみであり、入力クロック
の分岐数が少なくなり、タイミング調整が容易になる。
【0050】請求項6記載の発明は、請求項5記載のク
ロックマスク回路において、前記変換手段はリセット端
子付N:1多重回路であり、前記設定手段は前記リセッ
ト端子付N:1多重回路のリセット端子へのリセット信
号入力によって、前記リセット端子付N:1多重回路の
動作状態を設定し、前記合成手段はOR回路であり、前
記マスク信号の1度の入力に対して、Nまでの任意の数
の前記クロックマスク数を前記マスク数設定信号によっ
て設定可能であることを特徴としている。
【0051】請求項6記載の発明のクロックマスク回路
によれば、請求項5記載のクロックマスク回路におい
て、前記変換手段はリセット端子付N:1多重回路であ
り、前記設定手段は前記リセット端子付N:1多重回路
のリセット端子へのリセット信号入力によって、前記リ
セット端子付N:1多重回路の動作状態を設定し、前記
合成手段はOR回路であり、前記マスク信号の1度の入
力に対して、Nまでの任意の数の前記クロックマスク数
を前記マスク数設定信号によって設定可能である。
【0052】したがって、一度のマスク信号の入力で、
外部から入力するマスク設定信号によって可変な任意の
数(N以下)のクロックをマスクすることができ、適宜
必要数のクロックをマスクすることが可能となり、クロ
ックマスク回路の操作の煩雑さが解消され、より効率的
なクロックマスクを行うことができる。
【0053】また、クロックマスク回路を数GHz以上
の高速で動作させる場合にも、高速で動作する必要のあ
る回路は、リセット端子付N:1多重回路のみであり、
入力クロックの分岐数が少なくなり、タイミング調整が
容易になる。
【0054】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図4を参照して本発
明に係るクロックマスク回路の実施の形態を詳細に説明
する。
【0055】(第1の実施の形態)図1、及び図2を参
照して第1の実施の形態のクロックマスク回路10につ
いて詳細に説明する。
【0056】まず構成を説明する。図1は第1の実施の
形態のクロックマスク回路10の回路構成を示すブロッ
ク図である。
【0057】図1において、クロックマスク回路10
は、クロック分岐回路4、OR回路5、Mビットパラレ
ルシリアル変換器16、及びN:1多重回路17によっ
て構成されており、外部端子として、クロック入力端子
1、マスク信号入力端子2、及びマスククロック出力端
子3、及びマスククロック数設定端子18を有してい
る。
【0058】クロック分岐回路4は、クロック入力端子
1に入力されるクロック信号を分岐させて、OR回路5
の一方の入力端子、及びN:1多重回路17のクロック
入力端子に対して出力する。
【0059】Mビットパラレルシリアル変換器16のシ
リアルデータ入力端子には、シリアルデータSとしてL
owレベル信号が固定して入力されている。そして、M
ビットパラレルシリアル変換器16は、マスク信号入力
端子2からセレクタ入力端子SELに入力されるマスク
信号がHighレベルの時には、マスククロック数設定
端子18からMビットのパラレルデータ入力端子に入力
されるパラレルデータP(1)〜P(M)を内部のレジ
スタに取り込む。また、マスク信号入力端子2からセレ
クタ入力端子SELに入力されるマスク信号がLowレ
ベルの時には、前記内部のレジスタに取り込んだパラレ
ルデータP(1)〜P(M)をシリアルデータに変換し
て、N:1多重回路17のN分の1クロック出力端子C
/Nからクロック入力端子に入力されるN分の1の周波
数のクロック信号の立ち上がりエッジ毎に、P(1),
P(2),・・・,P(M),Sという順序で、データ
出力端子QmからN:1多重回路17のNビットのデー
タ入力端子のうちの1ビットに対してD(i)として出
力する。このMビットパラレルシリアル変換器16は、
1つの集積回路で実現できる。
【0060】N:1多重回路17は、Nビットのデータ
入力端子の内の1ビットがMビットパラレルシリアル変
換器16のデータ出力端子Qmに接続され、入力される
データD(1)〜D(N)の内の1ビットD(i)(i
は1以上M以下の任意の整数)はMビットパラレルシリ
アル変換器16のデータ出力端子Qmの出力値となり、
その他のビットはLowレベルで固定されている。
【0061】そして、N:1多重回路17は、Nビット
のデータ入力端子に入力されたデータD(1)〜D
(N)を、クロック入力端子1からクロック分岐回路4
を介してクロック入力端子に入力されるクロック信号に
同期して時間的に多重し、D(1),D(2),・・
・,D(N)という順序で、データ出力端子QからOR
回路5の一方の入力端子に対して出力する。また、N:
1多重回路17は、入力されるクロック信号をN分の1
の周波数に分周した結果をN分の1クロック出力端子C
/NからMビットパラレルシリアル変換器16のクロッ
ク入力端子に対して出力する。
【0062】OR回路5は、クロック分岐回路4から一
方の入力端子に入力されるクロック信号と、N:1多重
回路17のデータ出力端子から他方の入力端子に入力さ
れる信号とのOR演算を行い、マスククロック信号とし
て、マスククロック出力端子3を介して後段のタイミン
グ発生回路に対して出力する。
【0063】次に、図2に示すタイミングチャートを参
照してクロックマスク回路10の動作について説明す
る。
【0064】図2のタイミングチャートにおいては、一
例として、N=4であり、マスククロック数設定端子1
8からMビットパラレルシリアル変換器16に入力され
るパラレルデータP(1)〜P(M)は、P(3)にH
ighレベルが設定され、他のビットにはLowレベル
が設定されている場合について示している。そして、ク
ロック入力端子1には、固定周波数のクロックが入力さ
れ、N:1多重回路17のN分の1クロック出力端子C
/NからMビットパラレルシリアル変換器16のクロッ
ク入力端子に対しては、クロック入力端子1から入力さ
れるクロック信号の4分の1の周波数のクロック信号が
入力される。
【0065】時刻t1において、マスク信号入力端子2
に入力されるマスク信号が、LowレベルからHigh
レベルに切り換えられると、Mビットパラレルシリアル
変換器16は、クロック入力端子に入力される4分の1
の周波数のクロック信号の立ち上がりエッジ(時刻t
2)で、マスククロック数設定端子18から入力される
パラレルデータP(1)〜P(M)の値を内部のレジス
タに取り込む。
【0066】次いで、時刻t3においてマスク信号入力
端子2に入力されるマスク信号が、Highレベルから
Lowレベルに切り換えられると、Mビットパラレルシ
リアル変換器16は、前記パラレルデータP(1)〜P
(M)をシリアルデータに変換して、クロック入力端子
に入力される4分の1の周波数のクロック信号の立ち上
がりエッジ毎に、P(1),P(2),・・・,P
(M),Sという順序で出力する。
【0067】図2の例においては、前述の通りP(3)
のみがHighレベルに設定されているので、時刻t3
においてマスク信号がLowレベルとなった後の、3ク
ロック目の時刻t4〜t5までの4分の1の周波数のク
ロック信号の1クロック分の期間のみにおいて、Mビッ
トパラレルシリアル変換器16のデータ出力端子Qmの
出力はHighレベルとなり、N:1多重回路17のN
ビットのデータ入力端子の内の1ビットに対してD
(i)(iは1以上4以下の任意の整数)として出力さ
れる。
【0068】N:1多重回路17は、入力データD
(1)〜D(4)を時間的に多重して、D(1),D
(2),D(3),D(4)という順序で出力する。M
ビットシリアルパラレル変換回路6と接続されているビ
ットD(i)以外のデータ入力はLowレベルが固定的
に設定されているため、N:1多重回路17はMビット
パラレルシリアル変換回路6の出力のパルス幅を4分の
1に圧縮して出力することになる。図2においては、時
刻t4〜t5の期間にMビットパラレルシリアル変換器
16から出力されていたHighレベルパルスが、時刻
t6〜t7の期間(時刻t4〜t5の期間の4分の1)
において、N:1多重回路17のデータ出力端子Qから
Highレベルパルスとして出力されている。
【0069】ゲート回路5は、クロック分岐回路4から
一方の入力端子に入力されるクロック信号と、N:1多
重回路17のデータ出力端子Qから他方の入力端子に入
力される信号との論理和を演算して出力する。したがっ
て、ゲート回路5は、N:1多重回路17の出力がLo
wレベルの時には、クロック信号をそのまま出力し、H
ighレベルの時には、Highレベルにマスクされた
マスククロック信号を出力する。図2においては、マス
ククロック数設定端子18から入力されるパラレルデー
タのうちP(3)のみをHighレベルとしたので、ク
ロック入力端子1から入力されるクロック信号の時刻t
6〜t7の間の1クロック分のみがマスクされて、OR
回路5からマスククロック出力端子3を介して後段のタ
イミング発生回路に対して出力される。
【0070】図2のタイミングチャートにおいては、パ
ラレルデータP(1)〜P(M)の内P(3)のみをH
ighレベルとした場合について説明したが、上述した
動作を基本として、マスククロック数設定端子18から
入力されるパラレルデータP(1)〜P(M)の内Hi
ghレベルに設定したビット数に応じた数のクロックが
一度のマスク信号の操作によってマスクされることとな
る。
【0071】以上説明したように、本実施の形態のクロ
ックマスク回路10によれば、Mビットパラレルシリア
ル変換器16は、マスク信号入力端子2からセレクタ入
力端子SELに入力されるマスク信号がHighレベル
の時には、マスククロック数設定端子18からMビット
のパラレルデータ入力端子に入力されるパラレルデータ
P(1)〜P(M)を内部のレジスタに取り込み、Lo
wレベルの時には、前記内部のレジスタに取り込んだパ
ラレルデータをシリアルデータに変換して、P(1),
P(2),・・・,P(M),Sという順序で、N:1
多重回路17のNビットのデータ入力端子のうちの1ビ
ットにD(i)として出力する。
【0072】そして、D(i)以外のデータをLowレ
ベルに固定されたN:1多重回路17は、Nビットのデ
ータ入力端子から入力されたデータを、クロック入力端
子1からクロック分岐回路4を介してクロック入力端子
に入力されるクロック信号に同期して時間的に多重し
て、D(1),D(2),・・・という順序で出力する
ことにより、Mビットパラレルシリアル変換器16から
出力されるパルスの幅を短くしてOR回路5に対して出
力する。このような構成にすることにより、クロックを
マスクするパルスの発生数は、マスククロック数設定端
子18から入力されるパラレルデータに設定されている
Highレベルのビット数で決定することができる。
【0073】したがって、マスク信号入力端子2から入
力されるマスク信号に対する一度の操作によって、外部
から可変な任意の数(N以下)のクロックをマスクする
ことができ、クロックマスク回路の操作の煩雑さが解消
される。
【0074】また、本実施の形態のクロックマスク回路
10によれば、N:1多重回路17は、入力されるクロ
ック信号をN分の1の周波数に分周した結果をN分の1
クロック出力端子C/NからMビットパラレルシリアル
変換器16のクロック入力端子に対して出力するためM
ビットパラレルシリアル変換器16は、クロック入力端
子1から入力されるクロック信号のN分の1のクロック
で動作する構成となっている。
【0075】したがって、クロックマスク回路を数GH
z以上の高速で動作させる場合にも、高速で動作する必
要のある回路は、N:1多重回路17のみであり、入力
クロックの分岐数が少なくなり、タイミング調整が容易
になる。
【0076】また、クロックをマスクするパルスを発生
させるための回路が、N:1多重回路17とMビットパ
ラレルシリアル変換器16の2つの集積回路で構成でき
るため、部品点数が少なく、実装面積を小さくすること
ができる。
【0077】(第2の実施の形態)図3、及び図4を参
照して第2の実施の形態のクロックマスク回路20につ
いて詳細に説明する。
【0078】まず構成を説明する。図3は第2の実施の
形態のクロックマスク回路20の回路構成を示すブロッ
ク図である。なお、図3においては、図1に示したクロ
ックマスク回路10と同一の構成要素については同一の
符号を付している。
【0079】図3において、クロックマスク回路20
は、クロック分岐回路4、OR回路5、リセット端子付
N:1多重回路27、DFF回路29、及びTFF回路
30によって構成されており、外部端子として、クロッ
ク入力端子1、マスク信号入力端子2、マスククロック
出力端子3、及びマスククロック数設定端子28を有し
ている。
【0080】クロック分岐回路4は、クロック入力端子
1に入力されるクロック信号を分岐させて、OR回路5
の一方の入力端子、及びリセット端子付N:1多重回路
27のクロック入力端子に対して出力する。
【0081】DFF(D-Flip-Flop)回路29は、デー
タ入力端子に入力されるLowレベルで固定された信号
を、マスク信号入力端子2からクロック入力端子に入力
されるマスク信号の立ち上がりエッジでラッチして、デ
ータ出力端子からリセット端子付N:1多重回路27の
リセット端子R、及びTFF回路30のリセット端子R
に対して出力して、リセット端子付N:1多重回路2
7、及びTFF回路30のリセット状態を解除する。ま
た、DFF回路29は、TFF回路30のデータ出力端
子からセット端子Sに入力されるHighレベルの信号
によってセットされ、データ出力端子からHighレベ
ル信号をリセット端子付N:1多重回路27のリセット
端子R、及びTFF回路30のリセット端子Rに対して
出力して、リセット端子付N:1多重回路27、及びT
FF回路30をリセットする。
【0082】リセット端子付N:1多重回路27は、N
ビットのデータ入力端子がマスククロック数設定端子2
8と接続され、該マスククロック数設定端子28から入
力されるデータD(1)〜D(N)の内の少なくとも1
ビット以上は、Highレベル信号が入力されている。
また、リセット端子付N:1多重回路27は、クロック
マスクを行わない通常の状態においては、DFF回路2
9のデータ出力端子からリセット端子Rに入力されるH
ighレベル信号によってリセット状態にされており動
作を行わない。
【0083】そして、リセット端子付N:1多重回路2
7は、DFF回路29のデータ出力端子からリセット端
子Rに入力される信号がLowレベル信号となるとリセ
ット状態を解除され、Nビットのデータ入力端子に入力
されたデータD(1)〜D(N)を、クロック入力端子
1からクロック分岐回路4を介してクロック入力端子に
入力されるクロック信号に同期して時間的に多重し、D
(1),D(2),・・・,D(N)という順序で、デ
ータ出力端子QからOR回路5の一方の入力端子に対し
て出力する。また、リセット端子付N:1多重回路27
は、入力されるクロック信号をN分の1の周波数に分周
した結果をN分の1クロック出力端子C/NからTFF
回路30のクロック入力端子に対して出力する。
【0084】TFF(T-Flip-Flop)回路30は、リセ
ット端子付N:1多重回路27と同様に、クロックマス
クを行わない通常の状態においては、DFF回路29に
よってリセット状態にされているが、リセットが解除さ
れて動作を開始すると、リセット端子付N:1多重回路
27のN分の1クロック出力端子C/Nからクロック入
力端子に反転されて入力されたN分の1の周波数のクロ
ック信号の立ち下がりエッジで、データ出力端子からD
FF回路29のセット端子Sに対してHighレベル信
号を出力してDFF回路29をセットする。
【0085】OR回路5は、クロック分岐回路4から一
方の入力端子に入力されるクロック信号と、リセット端
子付N:1多重回路27のデータ出力端子Qから他方の
入力端子に入力される信号とのOR演算を行い、マスク
クロック信号として、マスククロック出力端子3を介し
て後段のタイミング発生回路に対して出力する。
【0086】次に、図4に示すタイミングチャートを参
照してクロックマスク回路20の動作について説明す
る。
【0087】図4のタイミングチャートにおいては、一
例として、N=8であり、マスククロック数設定端子1
8からリセット端子付N:1多重回路27に入力される
データD(1)〜D(8)の内、D(2)とD(4)の
2ビットにHighレベルが設定されている場合につい
て示している。そして、クロック入力端子1には、固定
周波数のクロックが入力され、また、クロックマスクを
行わない通常の状態においては、DFF回路29にはH
ighレベルが設定されて、リセット端子付N:1多重
回路27のリセット端子に対して出力されており、リセ
ット端子付N:1多重回路27のN分の1クロック出力
端子C/Nからは信号が出力されていない状態である。
【0088】時刻t11において、マスク信号入力端子
2に入力されるマスク信号が、LowレベルからHig
hレベルに切り換えられると、DFF回路29は、クロ
ック入力端子に入力される前記マスク信号の立ち上がり
エッジで、データ入力端子に入力されるLowレベル信
号をラッチしてデータ出力端子からリセット端子付N:
1多重回路27のリセット端子R、及びTFF回路30
のリセット端子Rに対して出力して、リセット端子付
N:1多重回路27、及びTFF回路30のリセット状
態を解除する。
【0089】リセット状態が解除されたリセット端子付
N:1多重回路27は、入力データを時間的に多重し
て、D(1),D(2),・・・,D(8)という順序
で出力する。図4の例では、2ビット目のD(2)、及
び4ビット目のD(4)にHighレベルが設定されて
いるため、リセット端子付N:1多重回路27は、時刻
t11でリセット状態が解除された後の2クロック目
(時刻t12)、及び4クロック目(時刻t13)のク
ロック信号の立ち上がりエッジで、1クロック分のHi
ghレベル信号をデータ出力端子QからOR回路5の一
方の入力端子に対して出力する。
【0090】ゲート回路5は、クロック分岐回路4から
一方の入力端子に入力されるクロック信号と、リセット
端子付N:1多重回路27のデータ出力端子Qから他方
の入力端子に入力される信号との論理和を演算して出力
する。したがって、ゲート回路5は、リセット端子付
N:1多重回路27の出力がLowレベルの時には、ク
ロック信号をそのまま出力し、Highレベルの時に
は、Highレベルにマスクされたマスククロック信号
を出力する。図4においては、マスククロック数設定端
子18から入力されるデータのうちD(2)とD(4)
をHighレベルとしたので、クロック入力端子1から
入力されるクロック信号の時刻t12からの1クロック
分と、t13からの1クロック分の2クロック分がマス
クされている。
【0091】また、リセット状態が解除されたリセット
端子付N:1多重回路27は、N分の1クロック出力端
子C/Nから8分の1の周波数のクロック信号をTFF
回路30のクロック入力端子に対して出力する。すなわ
ち、リセット端子付N:1多重回路27は、時刻t11
でリセット状態が解除された後の4クロック目(時刻t
13)まではLowレベル信号を出力し、その後8クロ
ック目(時刻t14)まではHighレベル信号を出力
する。
【0092】時刻t14において、TFF回路30のク
ロック入力端子に入力される8分の1の周波数のクロッ
ク信号の立ち下がりエッジは、該クロック入力端子にお
いて反転されるため立ち上がりエッジとなり、該立ち上
がりエッジを受けてTFF回路30はデータ出力端子か
らDFF回路29のセット端子Sに対して出力していた
Lowレベル信号を反転してHighレベル信号を出力
する。
【0093】このセット端子Sに入力されるHighレ
ベル信号を受けて、DFF回路29はセットされて、デ
ータ出力端子からリセット端子付N:1多重回路27の
リセット端子R、及びTFF回路30のリセット端子R
に対してHighレベル信号を出力し、リセット端子付
N:1多重回路27、及びTFF回路30をリセットし
てマスク信号がHighレベルに切り換えられた時刻t
11以前の状態(クロックマスクを行わない通常の状
態)に戻る。
【0094】図4のタイミングチャートにおいては、デ
ータD(1)〜D(8)の内D(2)とD(4)をHi
ghレベルとした場合について説明したが、上述した動
作を基本として、マスククロック数設定端子18から入
力されるデータD(1)〜D(N)の内、Highレベ
ルに設定したビット数に応じた数のクロックが一度のマ
スク信号の操作によってマスクされることとなる。
【0095】以上説明したように、本実施の形態のクロ
ックマスク回路20によれば、DFF(D-Flip-Flop)
回路29は、データ入力端子に入力されるLowレベル
で固定された信号を、マスク信号入力端子2からクロッ
ク入力端子に入力されるマスク信号の立ち上がりエッジ
でラッチして、データ出力端子からリセット端子付N:
1多重回路27のリセット端子R、及びTFF回路30
のリセット端子Rに対して出力して、リセット端子付
N:1多重回路27、及びTFF回路30のリセット状
態を解除する。
【0096】そして、リセット端子付N:1多重回路2
7は、リセット状態を解除されると、Nビットのデータ
入力端子に入力されたデータD(1)〜D(N)を、ク
ロック入力端子1からクロック分岐回路4を介してクロ
ック入力端子に入力されるクロック信号に同期して時間
的に多重し、D(1),D(2),・・・,D(N)と
いう順序で、データ出力端子QからOR回路5の一方の
入力端子に対して出力する。また、リセット端子付N:
1多重回路27は、入力されるクロック信号をN分の1
の周波数に分周した結果をN分の1クロック出力端子C
/NからTFF回路30のクロック入力端子に対して出
力する。
【0097】また、TFF(T-Flip-Flop)回路30
は、リセットが解除されると、リセット端子付N:1多
重回路27のN分の1クロック出力端子C/Nからクロ
ック入力端子に反転されて入力されたN分の1の周波数
のクロック信号の立ち下がりエッジで、データ出力端子
からDFF回路29のセット端子Sに対してHighレ
ベル信号を出力してDFF回路29をセットし、DFF
回路29は、セットされると、データ出力端子からHi
ghレベル信号をリセット端子付N:1多重回路27の
リセット端子R、及びTFF回路30のリセット端子R
に対して出力して、リセット端子付N:1多重回路2
7、及びTFF回路30を再びリセットする。
【0098】このような構成にすることにより、リセッ
ト端子付N:1多重回路27は、DFF回路29とTF
F回路30によって、マスク信号が入力されてからNク
ロックの期間だけ動作するように制御され、クロックを
マスクするパルスの発生数は、マスククロック数設定端
子18から入力されるデータD(1)〜D(N)に設定
されているHighレベルのビット数で決定することが
できる。
【0099】したがって、マスク信号入力端子2から入
力されるマスク信号に対する一度の操作によって、外部
から可変な任意の数(N以下)のクロックをマスクする
ことができ、クロックマスク回路の操作の煩雑さが解消
される。
【0100】また、本実施の形態のクロックマスク回路
20によれば、リセット端子付N:1多重回路27は、
入力されるクロック信号をN分の1の周波数に分周した
結果をN分の1クロック出力端子C/NからTFF回路
30のクロック入力端子に対して出力するためTFF回
路30は、クロック入力端子1から入力されるクロック
信号のN分の1のクロックで動作する構成となってい
る。
【0101】したがって、クロックマスク回路を数GH
z以上の高速で動作させる場合にも、高速で動作する必
要のある回路は、リセット端子付N:1多重回路27の
みであり、入力クロックの分岐数が少なくなり、タイミ
ング調整が容易になる。
【0102】なお、本発明のクロックマスク回路は、上
記第1、及び第2の実施の形態において示したクロック
マスク回路の回路構成に限られるものではなく、同様の
効果を得られる回路構成であれば、その他の回路構成で
あってもよいことは勿論である。
【0103】
【発明の効果】請求項1記載の発明のクロックマスク回
路によれば、一度のマスク信号の入力で、マスク数設定
手段によって設定される任意の数のクロックをマスクす
ることができ、クロックマスク回路の操作の煩雑さが解
消される。
【0104】請求項2記載の発明のクロックマスク回路
によれば、請求項1記載の発明のクロックマスク回路の
効果に加えて、一度のマスク信号の入力で、外部から入
力するマスク設定信号によって可変な任意の数のクロッ
クをマスクすることができ、適宜必要数のクロックをマ
スクすることが可能となり、クロックマスク回路の操作
の煩雑さが解消され、より効率的なクロックマスクを行
うことができる。
【0105】請求項3記載の発明のクロックマスク回路
によれば、請求項2記載の発明のクロックマスク回路の
効果に加えて、クロックマスク回路を数GHz以上の高
速で動作させる場合にも、高速で動作する必要があるの
は、第2の変換手段のみであり、入力クロックの分岐数
が少なくなり、タイミング調整が容易になる。
【0106】請求項4記載の発明のクロックマスク回路
によれば、一度のマスク信号の入力で、外部から入力す
るマスク設定信号によって可変な任意の数(N以下)の
クロックをマスクすることができ、適宜必要数のクロッ
クをマスクすることが可能となり、クロックマスク回路
の操作の煩雑さが解消され、より効率的なクロックマス
クを行うことができる。
【0107】また、クロックマスク回路を数GHz以上
の高速で動作させる場合にも、高速で動作する必要のあ
る回路は、N:1多重回路のみであり、入力クロックの
分岐数が少なくなり、タイミング調整が容易になる。
【0108】更に、クロックをマスクするパルスを発生
させるための回路が、N:1多重回路とパラレルシリア
ル変換器の2つの集積回路で構成できるため、部品点数
が少なく、実装面積を小さくすることができる。
【0109】請求項5記載の発明のクロックマスク回路
によれば、請求項2記載の発明のクロックマスク回路の
効果に加えて、クロックマスク回路を数GHz以上の高
速で動作させる場合にも、高速で動作する必要があるの
は、変換手段のみであり、入力クロックの分岐数が少な
くなり、タイミング調整が容易になる。
【0110】請求項6記載の発明のクロックマスク回路
によれば、一度のマスク信号の入力で、外部から入力す
るマスク設定信号によって可変な任意の数(N以下)の
クロックをマスクすることができ、適宜必要数のクロッ
クをマスクすることが可能となり、クロックマスク回路
の操作の煩雑さが解消され、より効率的なクロックマス
クを行うことができる。
【0111】また、クロックマスク回路を数GHz以上
の高速で動作させる場合にも、高速で動作する必要のあ
る回路は、リセット端子付N:1多重回路のみであり、
入力クロックの分岐数が少なくなり、タイミング調整が
容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態のクロックマスク回路10の
回路構成を示すブロック図。
【図2】図1のクロックマスク回路10の動作を説明す
るタイミングチャート。
【図3】第2の実施の形態のクロックマスク回路20の
回路構成を示すブロック図。
【図4】図3のクロックマスク回路20の動作を説明す
るタイミングチャート。
【図5】従来のクロックマスク回路50の回路構成を示
すブロック図。
【図6】図5のクロックマスク回路50の動作を説明す
るタイミングチャート。
【図7】タイミング発生回路のクロック入力を制御する
ためのクロックマスク回路の使用状態を示すブロック
図。
【符号の説明】
10 クロックマスク回路 1 クロック入力端子 2 マスク信号入力端子 3 マスククロック出力端子 4 クロック分岐回路 5 OR回路 16 Mビットパラレルシリアル変換器 17 N:1多重回路 18 マスククロック数設定端子 20 クロックマスク回路 27 リセット端子付N:1多重回路 28 マスククロック数設定端子 29 DFF回路 30 TFF回路 50 クロックマスク回路 51 クロック入力端子 52 マスク信号入力端子 53 マスククロック出力端子 54 クロック分岐回路 55 OR回路 56 DFF回路 57 DFF回路 58 DFF回路 59 AND回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クロック信号入力部に入力されたクロック
    信号の任意の数のクロックをマスクしてクロック数を減
    じてマスククロック信号としてマスククロック信号出力
    部から出力するクロックマスク回路において、 前記クロック信号をマスクする指示を与えるマスク信号
    を入力するマスク信号入力部と、 前記クロック信号のクロックマスク数を設定するマスク
    数設定手段と、 前記マスク信号入力部にマスク信号が入力された際に、
    前記マスク数設定手段によって指示される前記クロック
    マスク数のクロックをマスクして、マスククロック信号
    出力部から出力するマスク手段と、 を備えたことを特徴とするクロックマスク回路。
  2. 【請求項2】前記マスク数設定手段は、前記クロック信
    号のクロックマスク数を設定するマスク数設定信号を入
    力するマスク数設定信号入力部を備え、外部から任意の
    クロックマスク数を設定可能であることを特徴とする請
    求項1記載のクロックマスク回路。
  3. 【請求項3】前記マスク数設定信号入力部は、前記クロ
    ックマスク数を複数ビットの信号のパターンによって指
    定する前記マスク数設定信号を入力するための複数ビッ
    トの入力端によって構成され、 前記マスク手段は、 前記クロック信号よりも低いクロック周波数で動作し、
    前記マスク数設定信号入力部の複数ビットの入力端から
    パラレルに入力されたマスク数設定信号を前記クロック
    信号よりも大きいクロック幅のシリアル信号に変換する
    第1の変換手段と、 前記クロック信号のクロック周波数で動作し、前記第1
    の変換手段から入力される前記クロック信号よりも大き
    いクロック幅のシリアル信号を前記クロック信号をマス
    クするために適切なクロック幅に変換して、クロック信
    号をマスクするためのパターン信号を生成する第2の変
    換手段と、 前記クロック信号と前記パターン信号を合成することに
    より、前記クロック信号のクロックを前記クロックマス
    ク数分マスクする合成手段と、 によって構成されることを特徴とする請求項2記載のク
    ロックマスク回路。
  4. 【請求項4】前記第1の変換手段はパラレルシリアル変
    換器であり、前記第2の変換手段はN:1多重回路であ
    り、前記合成手段はOR回路であり、前記マスク信号の
    1度の入力に対して、Nまでの任意の数の前記クロック
    マスク数を前記マスク数設定信号によって設定可能であ
    ることを特徴とする請求項3記載のクロックマスク回
    路。
  5. 【請求項5】前記マスク数設定信号入力部は、前記クロ
    ックマスク数を複数ビットの信号のパターンによって指
    定する前記マスク数設定信号を入力するための複数ビッ
    トの入力端によって構成され、 前記マスク手段は、 前記クロック信号のクロック周波数で動作し、前記マス
    ク数設定信号入力部の複数ビットの入力端からパラレル
    に入力されたマスク数設定信号を前記クロック信号をマ
    スクするために適切なクロック幅のパターン信号に変換
    する変換手段と、 前記マスク信号入力部にマスク信号が入力された際に、
    前記変換手段を動作状態に設定し、前記変換手段による
    パターン信号の生成が終了した際に、前記変換手段を非
    動作状態に設定する設定手段と、 前記クロック信号と前記パターン信号を合成することに
    より、前記クロック信号のクロックを前記クロックマス
    ク数分マスクする合成手段と、 によって構成されることを特徴とする請求項2記載のク
    ロックマスク回路。
  6. 【請求項6】前記変換手段はリセット端子付N:1多重
    回路であり、前記設定手段は前記リセット端子付N:1
    多重回路のリセット端子へのリセット信号入力によっ
    て、前記リセット端子付N:1多重回路の動作状態を設
    定し、前記合成手段はOR回路であり、前記マスク信号
    の1度の入力に対して、Nまでの任意の数の前記クロッ
    クマスク数を前記マスク数設定信号によって設定可能で
    あることを特徴とする請求項5記載のクロックマスク回
    路。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7155626B2 (en) 2002-01-25 2006-12-26 Nec Electronics Corporation Data processor including clock thinning-out circuit

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US7155626B2 (en) 2002-01-25 2006-12-26 Nec Electronics Corporation Data processor including clock thinning-out circuit

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