JPH1165694A - ソフトウェア時計の補正方式 - Google Patents

ソフトウェア時計の補正方式

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JPH1165694A
JPH1165694A JP9235454A JP23545497A JPH1165694A JP H1165694 A JPH1165694 A JP H1165694A JP 9235454 A JP9235454 A JP 9235454A JP 23545497 A JP23545497 A JP 23545497A JP H1165694 A JPH1165694 A JP H1165694A
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JP
Japan
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temperature
oscillation circuit
frequency
crystal oscillation
value
Prior art date
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Pending
Application number
JP9235454A
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English (en)
Inventor
Shinichi Sato
伸一 佐藤
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】一般的な温度補償回路では補正しきれない温度
域においても、周波数変動による時刻の進遅を補正して
コンピュータのソフトウェアクロックを高い精度に保つ
ことを可能とするソフトウェア時計の時刻補正方式の提
供。 【解決手段】水晶発振回路の温度特性を予め計測してお
き、各温度域における発振周波数の標準値からのずれの
値を周波数変動テーブルとしてメモリに記憶保持してお
き、水晶発振回路の近傍に温度センサを有し、定期的
に、水晶発振回路の周囲温度を測定し、該測定された周
囲温度から、周波数変動テーブルをサーチし、現在温度
における水晶発振回路の出力周波数のずれ量を読み出
し、水晶発振回路の周波数が標準値からのずれを計算
し、ソフトウェアクロックでは計算された値に合わせ、
保持する時刻情報に加算又は減算し、標準値からの時刻
の進遅を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータ等情
報処理装置のソフトウェアが保持する時刻情報の補正方
式に関し、特に、発振回路の温度による周波数の変動に
起因する時刻情報の変動を補正する方式に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ等情報処理装置では、実装
されるソフトウェアにおいて、時刻情報を保持・管理
し、設定された時刻の初期値からの経過時間を毎瞬間ご
とに積算して、現在時刻を保持する方式が一般的に用い
られている。このソフトウェア時計の精度は、CPU
(中央演算処理装置)にクロックを供給する水晶発振回
路の精度に影響を受けることになる。
【0003】この影響を回避するために、従来、水晶発
振回路に温度補償回路を付加し、温度変化による発振周
波数の変動を少なくする方式が一般的である。
【0004】また、装置の温度特性の補償データを基
に、回路の温度補償等を自動的に行うという方式として
は、従来様々な手法が用いられている。例えば特開昭6
2−185173号公報(発明の名称:「温度補償回
路」)には、高い精度が要求される検波器の温度補償
を、メモリに蓄えた温度補償データを基に自動的に行う
自動補償回路の構成が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、コン
ピュータのソフトウェアで保持する時刻情報は、水晶発
振回路からのパルスを供給されて駆動するCPU上で時
刻の積算が行われるため、水晶発振回路が十分な精度を
保っていないと、ソフトウェアで管理する時刻情報もこ
れを反映して実際の時刻から進遅するという問題があ
る。
【0006】特に、水晶発振回路は、温度による影響を
受け、回路の周囲温度の変化により周波数が変動すると
いう問題がある。
【0007】この問題点に対処するため、従来、水晶発
振回路に温度補償回路を付加し、温度変化による周波数
変動を少なくする方式がとられているが、温度補償回路
が補正できる温度域は限られており、このため、温度補
償回路の特性範囲外の温度域では、水晶発振回路の周波
数の精度が保てない、という問題点を有している。
【0008】また上記特開昭62−185173号公報
に記載の方式は、検波器の温度補償に必要な補償データ
をメモリに蓄えることにより、長年の技術や勘に頼って
いた検波器の温度補償を自動的に行うものではあるが、
水晶発振回路に適用しソフトウェアで保持する時計情報
の進遅を制御し補正する手段は提供されていない。
【0009】したがって、本発明は、上記問題点に鑑み
てなされたものであって、その目的は、一般的な温度補
償回路では補正しきれない温度域においても、周波数変
動による時刻の進遅を補正してコンピュータのソフトウ
ェアクロックを高い精度に保つことを可能とするソフト
ウェア時計の時刻補正方式を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、コンピュータにクロックを供給する発振
回路の温度特性を予め測定しておき各温度域における発
振周波数の変動値をコンピュータ内の記憶部に保持し、
温度センサによって測定された温度に基づき前記記憶部
を参照して該温度における発振周波数変動値を読み出し
該変動値に応じてソフトウェア時計の時刻情報に加算又
は減算して標準値からの時刻の進遅の補償を行う、こと
を特徴とする。
【0011】本発明は、好ましくは、水晶発振回路の温
度による周波数の変動を予め測定して該測定結果をメモ
リに記憶する手段と、温度を測定する温度センサと、温
度センサで測定された温度をキーとして現在の温度にお
ける前記水晶発振回路の周波数変動を予測する手段と、
前記予測周波数変動から時刻の進遅を補正する手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について以下
に説明する。本発明のソフトウェア時計の時刻補正方式
は、その好ましい実施の形態において、コンピュータに
内蔵される水晶発振回路(図1の4)の温度特性を予め
計測しておき、各温度域における発振周波数の標準値か
らのずれの値をコンピュータ内に周波数変動テーブル
(図2の6)としてメモリ(図1の3)に記憶保持して
おく。
【0013】また、本発明の実施の形態では、好ましく
は、コンピュータの水晶発振回路の近傍に温度センサ
(図1の5)を有し、定期的に、水晶発振回路の周囲温
度を測定し、測定された周囲温度から、周波数変動テー
ブルをサーチし、現在温度における水晶発振回路の出力
周波数のずれ量を取り出す。
【0014】このように、本発明の実施の形態において
は、温度センサが計測した温度における、水晶発振回路
の出力周波数のずれ量の値を、周波数変動テーブルから
読み出し、水晶発振回路の周波数が標準値からどれだけ
ずれているかを計算し、ソフトウェアクロックでは、計
算された値に合わせ、保持する時刻情報に加算あるいは
減算することにより、標準値からの時刻の進遅を補正す
る。
【0015】
【実施例】次に、上記した本発明の実施の形態について
更に詳細に説明すべく、本発明の実施例について図面を
参照して説明する。図1は、本発明の一実施例に係るコ
ンピュータシステムの構成を示すブロック図である。ま
た図2は、本発明の一実施例における周波数変動テーブ
ルの構成の一例を示す図である。
【0016】図1を参照すると、本実施例のコンピュー
タ1は、CPU2、メモリ3、水晶発振回路4、温度セ
ンサ5を含む。コンピュータ1は、水晶発振回路4が発
生するクロックパルスをCPU1に供給することにより
動作する。メモリ3には、図2に示すような周波数変動
テーブル6が保持されている。
【0017】図2を参照すると、周波数変動テーブル6
は、水晶発振回路4の温度特性に関する情報を保持する
ものであり、各温度域と、その温度における標準周波数
からの変化の度合(変動値)の対応を示しており、温度
をキーとして周波数温度テーブル6をサーチすることに
より、当該温度における周波数の変化の度合を読み出す
ことができるデータ構造となっている。
【0018】温度センサ5は水晶発振回路4の近傍に設
置され、CPU2からの指示により定期的に周囲温度を
測定する。
【0019】またCPU2では、ソフトウェアが現在時
刻の情報を保持しており、初期設定された時刻からの経
過時間を、毎瞬間毎にカウントアップして現在の時刻を
保持している。
【0020】本発明の一実施例の動作について以下に説
明する。水晶発振回路4の出力する周波数の変動量を、
周囲温度の条件を変えて予め測定し、周波数変動テーブ
ル6に温度と該温度に対応する周波数変動値のデータを
記録しておく。変動量は、周波数が高くなる温度域では
プラスの符号を、周波数が遅くなる温度域ではマイナス
の符号を伴って付与され、水晶発振回路4が標準的な周
波数を発生する温度の場合は値は「0」を示す。
【0021】コンピュータ1は、温度センサ5により定
期的に温度の測定を行う。温度センサ5により得られた
温度をキーとして、周波数変動テーブル6をサーチし、
その温度域における水晶発振回路4の周波数の変動値を
読み出す。
【0022】ここでは、仮に、標準周波数からのずれ量
が10000分の1マイナスであるという値が得られた
とする。その変動値からソフトウェア時計は、1000
0秒につき1秒の遅れが発生すると予測される。
【0023】そこで、ソフトウェアで管理する時刻情報
に対し、10000秒毎に1秒の割合で時間を加算す
る。
【0024】また、変動量がプラスの符号であった場合
には、ソフトウェア時計は時刻情報が進んでいる傾向に
あるものと判断し、時刻情報の減算を行うことにより、
時刻情報の補正をする。また、周波数変動テーブルから
得られた変動値が0であった場合には、その温度では標
準的な時刻が得られていると判断し、時刻の加算あるい
は減算は行わない。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
一般的な温度補償回路では補正しきれない温度域におい
ても、周波数変動による時刻の進遅を補正することが可
能となり、コンピュータのソフトウェアクロックを高い
精度に保つことができる、という効果を奏する。
【0026】その理由は、本発明においては、水晶発振
回路の温度特性を予め測定しておき各温度域における発
振周波数の変動値をコンピュータ内に保持し、温度セン
サによって測定された周囲温度における変動値を読み出
してソフトウェア時計の時刻情報に加算あるいは減算す
ることにより、補償を行うようにしたためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のコンピュータシステムの構
成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例における周波数変動テーブル
の概念図である。
【符号の説明】 1 コンピュータ 2 CPU 3 メモリ 4 水晶発振回路 5 温度センサ 6 周波数変動テーブル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンピュータにクロックを供給する発振回
    路の温度特性を予め測定しておき各温度域における発振
    周波数の変動値をコンピュータ内の記憶部に保持し、 温度センサによって測定された温度に基づき前記記憶部
    を参照して該温度における発振周波数変動値を読み出
    し、該変動値に応じてソフトウェア時計の時刻情報に加
    算又は減算して標準値からの時刻の進遅の補償を行う、
    ことを特徴とする、ソフトウェア時計の補正方式
  2. 【請求項2】水晶発振回路の温度による周波数の変動を
    予め測定して該測定結果をメモリに記憶する手段と、 温度を測定する温度センサと、 温度センサで測定された温度をキーとして現在の温度に
    おける前記水晶発振回路の周波数変動を予測する手段
    と、 前記予測周波数変動から時刻の進遅を補正する手段と、 を備えたことを特徴とする、ソフトウェア時計の時刻補
    正方式。
  3. 【請求項3】前記温度センサが前記水晶発振回路近傍に
    配される、ことを特徴とする、請求項2記載のソフトウ
    ェア時計の時刻補正方式。
  4. 【請求項4】コンピュータに内蔵される水晶発振回路の
    温度特性を予め計測し、各温度域における発振周波数の
    標準値からのずれの値を周波数変動テーブルとして前記
    コンピュータ内のメモリに記憶保持しておき、 前記コンピュータ内において前記水晶発振回路の近傍に
    温度センサを配し、定期的に、前記水晶発振回路の周囲
    温度を測定し、該測定された周囲温度から、前記周波数
    変動テーブルをサーチし、現在温度における前記水晶発
    振回路の出力周波数のずれ量を読み出して、前記水晶発
    振回路の周波数が標準値からどれだけずれているかを計
    算し、計算された値に合わせ、ソフトウェア時計で保持
    する時刻情報に加算あるいは減算することにより、標準
    値からの時刻の進遅を補正する、ことを特徴とする、ソ
    フトウェア時計の時刻補正方式。
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Cited By (6)

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Effective date: 20000222