JPH1165291A - 画像形成装置および画像形成用インク - Google Patents

画像形成装置および画像形成用インク

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JPH1165291A
JPH1165291A JP23016597A JP23016597A JPH1165291A JP H1165291 A JPH1165291 A JP H1165291A JP 23016597 A JP23016597 A JP 23016597A JP 23016597 A JP23016597 A JP 23016597A JP H1165291 A JPH1165291 A JP H1165291A
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JP
Japan
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image
ink
image carrier
carrier
image forming
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Application number
JP23016597A
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English (en)
Inventor
Michio Izumi
倫生 泉
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 像担持体から記録媒体へのインク像の転写効
率を向上させ、高濃度の画像が得られるとともにインク
の無駄な消費が抑制され、また転写後の像担持体から転
写残のインクをクリーニング装置によって簡単に除去で
きる画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 像担持体1表面に静電潜像を形成する潜
像形成手段2と、静電潜像に対応したインク像を像担持
体1表面に形成するインク現像手段4と、像担持体1表
面に形成されたインク像を記録媒体に転写する転写手段
6とを備え、前記インクとして可視光硬化性インクを用
いた画像形成装置に関する。また、像担持体1表面に形
成された静電潜像を現像して像担持体1表面にインク像
を形成するための画像形成用インクにおいて、このイン
クが色材、400nm以上の可視光域に吸収を有する光
重合開始剤および硬化樹脂成分を含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は像担持体表面に静電
潜像を形成し、この静電潜像にインクを供給してインク
像を形成し、このインク像を記録媒体上に転写させて、
記録媒体上に画像を形成する画像形成装置並びに画像形
成用インクに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子写真複写機のように像担
持体の表面に静電潜像を形成し、この静電潜像を現像し
た後、これを紙等の記録媒体上に転写させて記録媒体上
に画像を形成する画像形成装置が用いられている。この
ような電子写真方式の画像形成装置の一つとして、静電
潜像を現像する現像剤として着色樹脂粒子(トナー粒
子)をキャリア液中に分散してなる液体現像剤を用いた
ものが知られている。
【0003】このような液体現像剤を用いる画像形成装
置は、解像力等において有利である反面、記録媒体上に
十分な画像濃度を有する画像が得られなかったり、静電
潜像が形成されていない像担持体の部分にもトナーが付
着して記録媒体に転写され、記録媒体上に形成される画
像にかぶりが発生したりする問題がある。
【0004】また、特公昭52−45494号公報に示
されるように、像担持体に形成された静電潜像にインク
を供給してインク像を形成し、このインク像を記録媒体
上に転写させて、記録媒体上に画像を形成する画像形成
装置が提案されている。
【0005】この画像形成装置においては、像担持体上
に形成されたインク像を記録媒体に転写させる際に、そ
の転写効率が悪く高濃度の画像が得られないという問題
がある。また転写されずに像担持体表面に残存するイン
ク量が多いためインクが無駄に消費されるという問題が
あり、さらにこのインクを像担持体から十分に除去する
ために性能の良いクリーニング装置が必要となってコス
トが高くなるという問題も生じる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、像担持体表
面に静電潜像を形成し、この静電潜像にインクを供給し
てインク像を形成し、このインク像を記録媒体上に転写
させて、記録媒体上に画像を形成する画像形成装置にお
ける上記問題を解決することを目的とするものである。
【0007】即ち、本発明は、像担持体から記録媒体へ
のインク像の転写効率を向上させ、高濃度の画像が得ら
れるとともにインクの無駄な消費が抑制され、また転写
後の像担持体から転写残のインクをクリーニング装置に
よって簡単に除去できる画像形成装置を提供することを
目的とする。
【0008】また、本発明は、像担持体から記録媒体へ
のインク像の転写効率が向上する画像形成用インクを提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、像担持体表面
に静電潜像を形成する潜像形成手段と、インク担持体に
保持されたインクを前記像担持体表面に供給して静電潜
像に対応したインク像を像担持体表面に形成するインク
現像手段と、像担持体表面に形成されたインク像を記録
媒体に転写する転写手段とを備えた画像形成装置におい
て、前記インクとして可視光硬化性インクを用いた画像
形成装置に関する。
【0010】また、本発明は、像担持体表面に形成され
た静電潜像を現像して像担持体表面にインク像を形成す
るための画像形成用インクにおいて、このインクが色
材、400nm以上の可視光域に吸収を有する光重合開
始剤および硬化樹脂成分を含有する画像形成用インクに
関する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像形成装置
の一実施形態を添付図面に基づいて具体的に説明する。
【0012】この実施形態における画像形成装置におい
ては、図1に示すように、像担持体1として、円筒状の
導電性部材の表面に誘電体層が形成された誘電体ドラム
を用いると共に、この像担持体1の表面に静電潜像を形
成する潜像形成手段2としては、マルチスタイラスに形
成された放電電極2を用い、この放電電極2における放
電により像担持体1の表面に静電潜像を形成する。
【0013】ここで、この像担持体1としては、導電性
部材の上に誘電体層が形成されたものであればどのよう
なものであってもよく、またその形状も特に限定され
ず、例えば、ドラム状であってもフィルム状であっても
よい。
【0014】また、この像担持体1における導電性部材
を構成する材料としては、例えば、アルミニウム,鉄,
銅,ニッケル,SUS,金,銀,クロム,白金,錫,チ
タニウム等の金属やこれらの合金材料の他に、樹脂中に
これらの導電材料を分散させたもの等を用いることがで
きる。なお、上記のように樹脂中に導電材料を分散させ
る場合、その樹脂としては、ポリエチレン,ポリプロピ
レン,ポリビニルアルコール,ポリ酢酸ビニル,エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体,ポリメタクリル酸メチル,ポ
リカーボネート,ポリスチレン,アクリロニトリル−ア
クリル酸メチル共重合体,アクリロニトリル−ブタジエ
ン−スチレン共重合体,ポリテレフタル酸エチレン,ポ
リウレタンエラストマー,ポリアミド,ポリイミド等を
使用することができる。
【0015】一方、導電性部材上に設ける誘電体層を構
成する材料としては、例えば、ポリエステル,ポリプロ
ピレン,ポリビニルアルコール,ポリ酢酸ビニル,エチ
レン−酢酸ビニル共重合体,ポリメタクリル酸メチル,
ポリカーボネート,ポリスチレン,アクリロニトリル−
アクリル酸メチル共重合体,アクリロニトリル−ブタジ
エン−スチレン共重合体,ポリテレフタル酸エチレン,
ポリウレタンエラストマー,ビスコースレーヨン,硝酸
セルロース,酢酸セルロース,三酢酸セルロース,プロ
ピオン酸セルロース,酢酸酪酸セルロース,エチルセル
ロース再生セルロース,ポリアミド(ナイロン6,ナイ
ロン66,ナイロン11,ナイロン12,ナイロン46
等),ポリイミド,ポリスルホン,ポリエーテルスルホ
ン,ポリ塩化ビニル,塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体,ポリ塩化ビニリデン,塩化ビニリデン−塩化ビニル
共重合体,ビニルニトリルゴム合金,ポリテトラフルオ
ロエチレン,ポリクロロフルオロエチレン,ポリフッ化
ビニル,ポリフッ化ビニリデン等の樹脂や、Al2
3 ,SiO2 ,TiO2 等のセラミックスから無機材料
を用いることができ、このような誘電体材料を2種以上
組み合わせて用いることも可能である。
【0016】また、像担持体1の表面に静電潜像を形成
する潜像形成手段2としては、像担持体1の表面を選択
的に帯電させて静電潜像を形成できるものであれば上記
のものに限定されず各種の手段を用いることができる。
例えば、露光手段により感光部材に露光を行ない、この
感光部材から放電を行なうようにしたイオンフロー方式
の潜像形成手段を用いてもよい。
【0017】ここで、このように潜像形成手段2によっ
て像担持体1上に静電潜像を形成する場合、この静電潜
像の表面電位が低いと、インク42が像担持体1上に十
分に供給されず、十分な画像濃度の画像が得られなくな
るおそれがあり、逆に静電潜像の表面電位が高くなりす
ぎると、形成された画像部に白抜け等が発生するおそれ
があるため、静電潜像部分における表面電位が絶対値で
200〜2000Vの範囲になるようにすることが好ま
しい。
【0018】また、このように静電潜像が形成された像
担持体1の表面に離型材塗布手段3によって離型材32
を塗布するにあたっては、離型材32としてシリコーン
オイル32を使用し、このシリコーンオイル32中にオ
イル塗布ローラ31の一部を浸漬させ、このオイル塗布
ローラ31を回転させると共に、このオイル塗布ローラ
31の表面におけるシリコーンオイル32の量をオイル
規制ブレード33によって規制し、このオイル塗布ロー
ラ31から上記の静電潜像が形成された像担持体1の表
面に対して適切な厚みになるようにしてシリコーンオイ
ル32を塗布した。
【0019】ここで、離型材32としては公知のものを
使用することができるが、取扱いの容易性等の観点から
はシリコーンオイルが好ましい。
【0020】また、像担持体1の表面に塗布する離型材
32の塗布量が少ないと、インク担持体41の表面に保
持されたインク42を像担持体1の表面に接触させた場
合に、静電潜像が形成されていない部分にもインク42
が供給されて形成される画像にかぶりが発生するおそれ
があり、逆に離型材32の塗布量が多くなり過ぎると、
静電潜像が形成された部分に対してインク42がうまく
供給されず、形成される画像の濃度が低下したりして適
切な画像が得られなくなるおそれがある。このため、像
担持体1の表面に離型材32を塗布する場合、像担持体
1の表面における離型材32の厚みが0.1〜10μm
の範囲になるように塗布することが好ましい。
【0021】そして、このようにシリコーンオイル32
が塗布された像担持体1の表面において、静電潜像が形
成された部分にインク42を供給してインク像を形成す
るにあたっては、インク現像手段4に設けられたインク
担持体41の表面におけるインク42の厚みを1〜50
μmの範囲になるようにインク規制ブレード43によっ
て調整し、このインク担持体41を回転させて、シリコ
ーンオイル32が塗布された像担持体1の表面にこのイ
ンク担持体41上に保持されたインク42を接触させ、
インク担持体41に保持されたインク42を像担持体1
に形成された静電潜像の部分に供給して、像担持体1の
表面にインク像を形成するようにした。なお、インク担
持体41上にインク42の薄層を形成する手段は特に限
定されず、規制ブレード以外にも規制ローラのように従
来より公知の任意の手段を用いることができる。
【0022】ここで、上記のインク42として、可視光
硬化性インクを用いるようにする。可視光硬化性インク
を用いることにより、光照射手段として可視光照射装置
を使用することができるようになる。例えば紫外線硬化
性インクを用いる場合には、光照射手段として紫外線照
射装置が必要となるため装置が大型化したり多くの電力
を要する等の不都合があったが、本発明においてはこの
ような問題も解消することができる。
【0023】本発明において、上記可視光硬化性インク
としては、少なくとも色材、400nm以上の可視光域
に吸収を有する光重合開始剤および硬化樹脂成分を含有
しており、必要に応じて他の添加剤が添加されたものが
用いられる。
【0024】ここで、色材としては、有機顔料、体質顔
料、カーボンブラック、チタン白、金属粉等が用いられ
る。
【0025】硬化樹脂成分としては、ラジカル重合性の
プレポリマーやラジカル重合性のモノマーが使用可能で
ある。このようなプレポリマーとしては(メタ)アクリ
ル系のプレポリマーが好ましく、エポキシ化乾性油アク
リレート、ビスフェノールAジグリシジルアクリレー
ト、変性ビスフェノールAエポキシアクリレート、ノボ
ラック型エポキシアクリレートおよび脂肪族エポキシア
クリレート等のエポキシアクリレート;ポリカーボネー
トアクリレート;ヒドロキシル基含有アクリレート;ジ
イソシアネートとヒドロキシル基含有物の反応生成物
(アルキド、乾性油、ポリエステル等)等のウレタンア
クリレート;油類,変性アルキド,変性ポリエステル等
をベースにしてこれにアクリロイル基を導入し、さらに
ウレタン化したようなポリエステルアクリレート;アル
キドアクリレート;ポリエーテルアクリレート等が用い
られる。
【0026】また、モノマーとしては(メタ)アクリル
系モノマーが好ましく、ヒドロキシエチルアクリレー
ト、ヒドロキシエチルメタアクリレート、ヒドロキシブ
チルアクリレート、ジシクロペンタジエンアクリレー
ト、1,6−ヘキサンジオールモノアクリレート、シク
ロヘキシルアクリレート等のモノ(メタ)アクリレート
や;1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ネオペ
ンチルグリコールジアクリレート、トリエチレングリコ
ールジアクリレート、エチレングリコールジアクリレー
ト、トリメチロールプロパンジアクリレート、トリプロ
ピレングリコールジアクリレート等のジ(メタ)アクリ
レートや;トリメチロールプロパントリアクリレート、
ペンタエリスリトールトリアクリレート等のトリ(メ
タ)アクリレート等が用いられ、またアクリルモノマー
の他に、メタクリレート、ビニルエーテル、イタコン酸
エステル等も用いられる。
【0027】また、光重合開始剤としては、400nm
以上の可視光域に吸収を持つものが使用され、例えばカ
ンファーキノン、ベンジルおよび4,4’−ジメトキシ
ベンジル等のα−ジケトン類、トリメチルベンゾイルジ
フェニルホスフィンオキシドおよび2,4−ジエチルチ
オキサンソン等が挙げられる。
【0028】また、添加剤としては、ミスト防止剤、す
べり剤、酸化防止剤、乾燥剤、湿潤剤、粘度改良剤、ワ
ックス等が用いられる。
【0029】そして、前記のようにインク担持体41か
らインク42を像担持体1に供給して静電潜像に対応し
たインク像を形成する場合、インク担持体41を像担持
体1に強く押し付けるようにして接触させると、形成さ
れる画像にかぶりが発生しやすくなるため、このインク
担持体41を像担持体1に対して強い圧力を加えないよ
うにして接触させることが好ましい。
【0030】ここで、インク担持体41上に保持された
インク42をシリコーンオイル32が塗布された像担持
体1の表面に接触させるにあたり、上記のようにインク
担持体41の表面におけるインク42の厚みを1〜50
μmの範囲にすると、像担持体1において静電潜像が形
成されていない部分に対するインク42の供給が抑制さ
れ、静電潜像が形成された部分にだけ十分な量のインク
42が供給されるようになる。
【0031】次に、このようにして像担持体1の表面に
形成されたインク像を転写手段6によって記録媒体7で
ある転写紙7に転写させるにあたっては、給紙トレイに
収容された転写紙7を上記のようにインク像が形成され
た像担持体1と転写手段6である転写ローラ6との間に
導くと共に、この転写部分に光照射手段5から光を照射
し、この光によって像担持体1上に形成されたインク像
のインク42をある程度硬化させ、このようにインク4
2が硬化されたインク像を転写ローラ6によって転写紙
7上に転写させるようにした。
【0032】そして、このように像担持体1上に形成さ
れたインク像のインク42をある程度硬化させて転写紙
7上に転写させると、インク42が像担持体1上からう
まく離れて転写紙7上に効率良く転写され、高濃度な画
像が得られると共に、転写されずに像担持体1上に残る
インク42の量が著しく減少した。
【0033】ここで、インク42として、上記のように
可視光硬化性インクを用いた場合、上記の光照射手段5
の可視光光源としては、例えばハロゲンランプ、キセノ
ンランプ、蛍光燈等を挙げることができる。
【0034】そして、上記のようにインク像を転写紙7
上に転写させた後は、この転写紙7を搬送させて排紙さ
せる一方、転写後において像担持体1の表面に残ったイ
ンク42をクリーニング装置8によって像担持体1の表
面から除去し、像担持体1の表面に残留した静電潜像を
除電手段9によって除電し、上記のような操作を繰り返
して画像形成を行なうようにした。なお、連続して同じ
画像の形成を行う際には除電手段9による除電を行う必
要はない。除電手段9は接地された除電ブラシで誘電体
ドラムに対して接離可能に設けられている。除電手段9
としてはブラシに限らず例えばローラでもよい。
【0035】このようにして画像形成を行なうと、転写
紙7上にかぶりが発生するのが抑制されると共に、十分
な画像濃度を有する良好な画像が得られるようになり、
また転写後において像担持体1の表面に残ったインク4
2をクリーニング装置7によって簡単に除去できるよう
になった。
【0036】なお、この実施形態においては、装置の小
型化を図るため像担持体1の内部に光照射装置5を配置
しているため像担持体1を構成している導電性部材並び
に誘電体層を透明の材料で形成する必要があるが、この
構成に限定されるものではなく、例えば像担持体1の外
部でインク現像装置4と転写ローラ6との間に光照射装
置5を配置してもよく、この場合には像担持体1を構成
する材料として透明の材料を用いる必要はない。
【0037】また、上記実施形態においては、像担持体
1として誘電体ドラムを用いたが、像担持体1として電
子写真法で用いられている感光体ドラムを使用してもよ
く、この場合には電子写真法において周知の静電潜像形
成手段(帯電装置および画像情報に対応した露光を行う
露光装置)を使用すればよい。
【0038】次に、図2に本発明をフルカラー画像形成
装置に適用した実施形態について説明する。
【0039】図2のフルカラー画像形成装置において
は、転写紙7を搬送する搬送ベルト10に沿って、イン
ク42としてイエローインクを用いた画像形成手段Y、
マゼンタインクを用いた画像形成手段M、シアンインク
を用いた画像形成手段Cおよびブラックインクを用いた
画像形成手段Kが順次配置されている。各画像形成手段
はそれぞれ図1で説明したものと同様の構成を有してお
り、像担持体、放電電極、離型剤塗布装置、インク現像
装置、光照射装置、転写ローラ、クリーニング装置およ
びイレーサーを備えている。各画像形成手段の各転写ロ
ーラ6は搬送ベルト10を介して各像担持体1に圧接さ
れている。
【0040】まず、転写紙7は搬送ベルト10によって
画像形成手段Yにおける像担持体1と転写ローラ6との
間に導かれ、光照射手段5からの光照射の下で像担持体
1上に保持されたイエローインク像が転写紙7上に転写
され、転写紙7上にイエロー画像が形成される。次いで
この転写紙7は画像形成手段Mに導かれて転写紙7上の
イエロー画像にマゼンタ画像が重畳され、画像形成手段
Cに導かれてシアン画像が重畳され、最後に画像形成手
段Kに導かれてブラック画像が重畳されフルカラー画像
が形成される。なお、各画像形成手段における画像形成
プロセスの詳細は上記図1を用いて説明したものと同様
であるため省略している。
【0041】
【実施例】
(実施例)この実施例においては、上記の図1の画像形
成装置において、像担持体1として、厚さ25μmのP
ET(ポリエチレンテレフタレート)で構成された誘電
体層とITOからなる透明導電層とを形成した誘電体ド
ラムを用いる一方、放電電極2として、50μmのタン
グステンワイヤーを使用したマルチスタイラス放電電極
を用い、この放電電極2を像担持体1から約20μm離
した位置に設け、この放電電極2に−1.5kVの電圧
を印加させて放電を行ない、上記の像担持体1の表面に
表面電位が約−500Vの静電潜像を形成した。
【0042】そして、このように静電潜像が形成された
像担持体1の表面に上記のオイル塗布ローラ31からシ
リコーンオイル32を塗布するにあたっては、シリコー
ンオイル32として粘度約300cpのシリコーンオイ
ル(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製:シリコー
ンオイルSH200)を使用し、このシリコーンオイル
32を像担持体1の表面に約1μmの厚みになるように
塗布した。
【0043】次いで、このようにシリコーンオイル32
が塗布された像担持体1の表面に上記のインク担持体4
1からインク42を供給するにあたっては、そのインク
42として可視光硬化性インクを用い、このインク42
を像担持体1の潜像部分に厚みが約10μmになるよう
に供給して、像担持体1の表面にインク像を形成した。
【0044】上記可視光硬化性インクは、カーボンブラ
ック25重量%、ペンタエリスリトールアクリレート2
7重量%、エポキシ化乾性油アクリレート(エポキシア
クリレート)40重量%、カンファーキノン1.2重量
%、ベンジル2.7重量%、トリメチロールプロパント
リアクリレート4重量%および安定剤としてメチルハイ
ドロキノン0.1重量%を含有してなるインクを用い
た。
【0045】そして、このように像担持体1の表面に形
成されたインク像を転写紙7上に転写させるにあたって
は、上記の転写ローラ6に導電性のゴムローラを用いる
と共に、転写部分に光を照射する光照射手段5としてハ
ロゲンランプを用い、像担持体1上に形成されたインク
像におけるインク42をある程度硬化させ、このように
インク42が硬化されたインク像を転写ローラ6によっ
て像担持体1の表面から転写紙7上に転写させた。
【0046】ここで、上記のようにしてインク42を像
担持体1の表面から転写紙7上に転写させた場合におい
て、像担持体1の表面における単位面積あたりのインク
42の量Mdと、転写紙7に転写された単位面積あたり
のインク42の量Mtを電子天秤で測定し、下記の式よ
って転写効率を求めた。
【0047】転写効率(%)=(Mt/Md)×100 この結果、この実施例においては、上記の転写効率がほ
ぼ100%であり、十分な画像濃度を有する良好な画像
が得られると共に、転写後において像担持体1の表面に
残ったインク42の量が非常に少なく、このインク42
をクリーニング装置8によって像担持体1の表面から簡
単に除去することができた。
【0048】(比較例)この比較例においては、上記の
実施例の場合と使用するインク42の種類を変更させ、
光硬化樹脂が含有されていないインク(文祥堂社製:B
SDニューラバーベース)を使用すると共に、上記の光
照射手段5を用いないようにし、それ以外は、上記の実
施例の場合と同様にして、像担持体1上に形成されたイ
ンク像を転写紙7上に転写させるようにした。
【0049】そして、この比較例のものについて、上記
のようにして転写効率を求めたところ、その転写効率は
約50%であり、上記の実施例の場合に比べて転写効率
が非常に低くなっており、得られた画像における画像濃
度が上記の実施例のものに比べて低くなっており、また
転写後における像担持体1の表面に多くのインク42が
残り、このインク42をクリーニング装置8によって像
担持体1の表面から簡単に除去するは困難であった。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、像担持体から記録媒体
へのインク像の転写効率が向上し、高濃度の画像が得ら
れるとともにインクの無駄な消費が抑制され、また転写
後の像担持体から転写残のインクをクリーニング装置に
よって簡単に除去できる画像形成装置を提供することが
できる。
【0051】また、本発明によれば、像担持体から記録
媒体へのインク像の転写効率が向上する画像形成用イン
クを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る画像形成装置の概
略説明図である。
【図2】 本発明の一実施形態に係るフルカラー画像形
成装置の概略説明図である。
【符号の説明】
1:像担持体(誘電体ドラム)、2:潜像形成手段(放
電電極)、3:離型剤塗布手段、4:インク現像手段、
5:光照射手段、6:転写手段(転写ローラ)、7:記
録媒体(転写紙)、8:クリーニング手段、9:除電手
段、10:搬送ベルト。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体表面に静電潜像を形成する潜像
    形成手段と、インク担持体に保持されたインクを前記像
    担持体表面に供給して静電潜像に対応したインク像を像
    担持体表面に形成するインク現像手段と、像担持体表面
    に形成されたインク像を記録媒体に転写する転写手段と
    を備えた画像形成装置において、前記インクとして可視
    光硬化性インクを用いるとともに、前記像担持体表面に
    形成されたインク像に光を照射する光照射手段を備えた
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記可視光硬化性インクが、400nm
    以上の可視光域に吸収を有する光重合開始剤および硬化
    樹脂成分を含有することを特徴とする請求項1記載の画
    像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記静電潜像が形成された像担持体表面
    に一様に離型剤を塗布する離型剤塗布手段を備えたこと
    を特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 像担持体表面に形成された静電潜像を現
    像して像担持体表面にインク像を形成するための画像形
    成用インクにおいて、このインクが色材、400nm以
    上の可視光域に吸収を有する光重合開始剤および硬化樹
    脂成分を含有することを特徴とする画像形成用インク。
  5. 【請求項5】 前記光重合開始剤が、α−ジケトン類、
    トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシドま
    たは2,4−ジエチルチオキサンソンであることを特徴
    とする請求項4記載の画像形成用インク。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014048428A (ja) * 2012-08-30 2014-03-17 Jsr Corp 感放射線性組成物、表示素子用硬化膜の形成方法、表示素子用硬化膜及び表示素子

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JP2014048428A (ja) * 2012-08-30 2014-03-17 Jsr Corp 感放射線性組成物、表示素子用硬化膜の形成方法、表示素子用硬化膜及び表示素子

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