JPH1165083A - 半導体装置の製造方法ならびにフォトマスクおよびその製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法ならびにフォトマスクおよびその製造方法

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JPH1165083A
JPH1165083A JP21957997A JP21957997A JPH1165083A JP H1165083 A JPH1165083 A JP H1165083A JP 21957997 A JP21957997 A JP 21957997A JP 21957997 A JP21957997 A JP 21957997A JP H1165083 A JPH1165083 A JP H1165083A
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JP
Japan
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pattern
mask
photomask
transmittance
semiconductor wafer
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Application number
JP21957997A
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English (en)
Inventor
Susumu Komoriya
進 小森谷
Shuichi Hanajima
秀一 花島
Hiroshi Maejima
央 前島
Shinji Kuniyoshi
伸治 國吉
Nobuyuki Irikita
信行 入来
Masamichi Kobayashi
正道 小林
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 位相シフトマスクにおいて発生する副作用を
防止して解像度の向上を図る。 【解決手段】 半導体ウェハに転写されるホールパター
ンに対応しかつ最大透過率を有するマスクホールパター
ン36と、このマスクホールパターン36の周囲に形成
されかつ位相シフトによりマスクホールパターン36に
対して180度±60度の位相差を有する中間透過率パ
ターン37と、この中間透過率パターン37の周囲に形
成された最小透過率パターン38とを有したフォトマス
ク35であり、このフォトマスク35を用いて前記半導
体ウェハ上に高解像度の前記ホールパターンを転写す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、露光技術に関し、
特に、半導体ウェハに半導体集積回路のパターンを転写
する工程を有する半導体装置の製造方法ならびにフォト
マスクおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】以下に説明する技術は、本発明を研究、
完成するに際し、本発明者によって検討されたものであ
り、その概要は次のとおりである。
【0003】半導体装置は、半導体ウェハ上に回路や配
線などのパターンを形成することにより製造される。半
導体装置は半導体ウェハを処理する工程と、半導体ウェ
ハから半導体チップを切り出してパッケージ内に組み付
ける組立工程とを有する。半導体ウェハ処理の基本的な
工程としては、半導体ウェハの表面に酸化膜を形成する
酸化処理、スパッタリング現象を利用して半導体ウェハ
の表面に薄膜を形成するスパッタリング処理、気相また
は化学反応により薄膜を半導体ウェハの表面に形成する
CVD処理などの薄膜形成工程と、フォトレジスト液を
半導体ウェハ上に塗布するレジスト塗布処理、半導体装
置の回路や配線などのパターンに対応したマスクパター
ンが形成されたフォトマスクを用いてレジスト膜に紫外
線を照射してレジスト膜を感光する露光処理、レジスト
膜を現像する現像処理および現像後のレジスト膜のうち
不要部分を除去するエッチング処理などの微細加工工程
と、半導体ウェハ上に熱拡散法やイオンの打ち込みによ
り不純物をドーピングするドーピング工程などがある。
【0004】近年にあっては、半導体装置の高精度化に
伴い、特に微細加工技術が重要となっており、その中で
も、特に露光工程の高精度化が重要な課題となってい
る。
【0005】フォトレジスト液にはネガ型レジスト液と
ポジ型レジスト液とがあり、ネガ型レジスト液によりレ
ジスト膜を形成した場合には、レジスト膜は光が照射さ
れた部分が重合または架橋反応して高重合化するので、
現像液をスプレーすると未露光部分のみが溶解除去され
て露光部分は現像後も半導体ウェハの表面に残る。ポジ
型レジスト液によりレジスト膜を形成した場合には、レ
ジスト膜が光を吸収して光分解反応を起こし、現像液に
可溶となるため未露光部分が半導体ウェハの表面に残
る。このタイプのレジスト膜が形成された半導体ウェハ
に対してパターンを露光する場合には、パターンに対応
して光を透過しないマスクパターンを有するフォトマス
クが通常使用されている。
【0006】通常のフォトマスクを使用した場合には、
マスクにおける開口部を透過した光は、半導体ウェハ上
では縮小光学系における解像限界の制約からマスクパタ
ーンより広がったものとなる。各々の開口部からの光
は、同位相であるため互いに強め合うような相互作用が
働き、その結果、半導体ウェハ上での光の強度分布のコ
ントラストは不十分となり、互いのパターンを分離する
ことができなくなる。
【0007】これに対して、位相シフトマスクは、マス
クに形成され相互に隣り合う開口部の一方に位相を反転
させるような透明膜を設けたものであり、隣り合う透過
光は位相が反転するため、互いに打ち消すような相互作
用が働く。その結果、パターン境界部の光強度はゼロと
なり、パターンを分離することが可能となる。この位相
シフトマスクを用いた露光にあっては、ネガ型のレジス
ト液が使用される。
【0008】半導体ウェハの表面に形成されるパターン
としては、配線や回路を形成するための多数の線状のラ
インパターンが線状のスペースパターンを介して平行に
形成されて繰り返され、L&Sパターンとも言われる繰
り返しパターン、前記繰り返しパターンにおけるライン
パターンのうちのいずれかに連なって形成され、ライン
パターンのみが半導体ウェハの余領域つまり地の部分に
孤立して設けられる孤立ラインパターン、およびスペー
スパターンの部分がラインパターンの間に孤立して形成
される孤立スペースパターンなどがあり、通常では1つ
の半導体集積回路にはこれらの全てのパターンが混在し
ている。
【0009】前記位相シフトマスクは、複数のラインパ
ターンとスペースパターンとが相互に平行となって繰り
返される繰り返しパターンを半導体ウェハ上に露光する
場合には有効である。しかし、孤立したラインやスペー
スのパターンを露光する場合には、効果が得られ難く、
実際の半導体集積回路のパターンは、繰り返しパターン
と孤立ラインパターンと孤立スペースパターンとが混在
しているので、位相シフトマスクを用いて投影露光を行
った場合には、孤立したラインやスペースのパターンと
繰り返しパターンとによって解像特性が異なり、パター
ン設計の自由度が制限されている。特開平6−3139
64号公報は、半透過型位相シフトマスクを用いて斜め
入射照明方式の投影露光によるパターン形成方法を開示
している。
【0010】一般的には、投影露光のパーシャルコヒー
レンシーつまりσ値が小さい場合には、孤立ラインパタ
ーンは繰り返しパターンに比較して太くなって半導体ウ
ェハに転写され、逆にσ値が大きい場合には、孤立ライ
ンパターンは細くなる。繰り返しパターンの解像度や焦
点深度の観点からは、σ値が大きい方が望ましい。しか
し、σ値を大きくすると、孤立ラインパターンは細くな
り過ぎてしまう。
【0011】半導体ウェハの表面に形成されるパターン
のうち、コンタクトホールやスルーホールなどのような
ホールパターンを形成するために、ホール部に対応する
マスクパターンの部分を100%の透過度とし、余領域
の部分の透過度を5%程度としたハーフトーンマスクが
開発されているが、このタイプのフォトマスクはホール
パターンに適用することができるが、孤立パターンへの
適用は困難である。特開昭55−8037号公報は、ハ
ーフトーンを含む位相シフトマスクを開示している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記した技
術において位相シフトマスクを用いた場合、全般的に、
大幅に解像度を向上できる反面、隣接したパターンの影
響を受けやすい。
【0013】すなわち、隣接するパターンの状況によっ
て転写パターンの解像度が変化するなどの副作用が起こ
ることが問題とされる。
【0014】本発明の目的は、位相シフトマスクにおい
て発生する副作用を防止して解像度の向上を図る半導体
装置の製造方法ならびにフォトマスクおよびその製造方
法を提供することにある。
【0015】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0016】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0017】すなわち、本発明の半導体装置の製造方法
は、透過する光に少なくとも2種類の位相差を与えると
ともに少なくとも3種類の透過率によって透過させかつ
半導体ウェハに転写されるマスクパターンを有したフォ
トマスクを準備する工程と、前記半導体ウェハの表面に
レジスト膜を形成する工程と、前記レジスト膜が形成さ
れた半導体ウェハを前記露光装置に配置する工程と、前
記フォトマスクを露光装置に配置する工程と、前記露光
装置によって、前記半導体ウェハに形成された前記レジ
スト膜に前記マスクパターンを転写する露光工程とを有
するものである。
【0018】また、本発明のフォトマスクは、半導体ウ
ェハに転写されるマスクパターンが形成されたフォトマ
スクであって、透過する光に少なくとも2種類の位相差
を与えるとともに、少なくとも3種類の透過率によって
透過させる前記マスクパターンを有しているものであ
る。
【0019】これにより、半導体ウェハ上において、転
写したパターンへの隣接パターンの影響を低減できる。
【0020】その結果、転写したパターンの周辺部にお
ける漏れ光の光強度を弱くすることができる。
【0021】したがって、位相シフトマスクを用いた際
に発生する副作用を防止することができ、これにより、
ホールパターンや、ラインパターンとスペースパターン
との繰り返しパターンにおいてもその解像度の向上を図
ることができる。
【0022】さらに、本発明のフォトマスクの製造方法
は、半導体ウェハにマスクパターンを転写する際、透過
する光に少なくとも2種類の位相差を与えるとともに、
少なくとも3種類の透過率によって透過させる前記マス
クパターンを有したフォトマスクを製造するものであ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0024】図1は本発明の半導体装置の製造方法の露
光工程で使用される縮小投影露光装置の構造の実施の形
態の一例を示す構成概要図、図2は本発明のフォトマス
クにより露光されて形成された半導体ウェハ上のコンタ
クトホールの構造の実施の形態の一例を示す図であり、
(a)は部分平面図、(b)は(a)のA−A断面を示
す部分断面図、図3は本発明のフォトマスク(ホールパ
ターン形成用)の構造の実施の形態の一例を示す図であ
り、(a)は平面図、(b)は(a)のB−B断面を示
す断面図、図4は図3に示すフォトマスクに対する比較
例1によるフォトマスクの構造を示す断面図、図5は図
3に示すフォトマスクに対する比較例2によるフォトマ
スクの構造を示す断面図、図6は本発明のフォトマスク
を用いて露光を行った際の解像度を算出するためのNA
値およびσ値の依存性の一例を示す焦点深度依存性説明
図、図7は図3に示すフォトマスクを用いて露光を行っ
た際のホールパターンの光強度の一例を示す図であり、
(a)はベストフォーカスの場合の投影像図、(b)は
0.6 μmフォーカスの場合の投影像図、図8は本発明の
フォトマスクにより露光されて形成された半導体ウェハ
上の配線パターン(繰り返しパターン)の構造の実施の
形態の一例を示す図であり、(a)は部分平面図、
(b)は(a)のC−C断面を示す部分断面図、(c)
は(a)のD−D断面を示す部分断面図、図9は本発明
のフォトマスク(繰り返しパターン形成用)の構造の実
施の形態の一例を示す図であり、(a)は平面図、
(b)は(a)のE−E断面を示す断面図、図10は図
9に示すフォトマスクに対する比較例3によるフォトマ
スクの構造を示す断面図、図11は図9に示すフォトマ
スクに対する比較例4によるフォトマスクの構造を示す
断面図、図12は図9に示すフォトマスクを用いて露光
を行った際の繰り返しパターンの光強度の一例を示す図
であり、(a)はベストフォーカスの場合の投影像図、
(b)は0.6 μmフォーカスの場合の投影像図、図13
は図9(a) に示すフォトマスクのF−F断面の構造の
一例を示す断面図、図14は図13に示すフォトマスク
を用いて露光を行った際の繰り返しパターンの光強度の
一例を示す図であり、(a)はベストフォーカスの場合
の投影像図、(b)は0.6 μmフォーカスの場合の投影
像図、図15は本発明のフォトマスク(ホールパターン
形成用)の製造手順の実施の形態の一例を示す断面図、
図16は本発明のフォトマスク(繰り返しパターン形成
用)の製造手順の実施の形態の一例を示す断面図、図1
7は本発明の半導体装置の製造方法における製造手順の
実施の形態の一例を示すフローチャートである。
【0025】まず、本実施の形態の半導体装置の製造方
法における露光工程で用いる縮小投影露光装置の構成に
ついて説明する。
【0026】前記縮小投影露光装置は、図1に示すよう
に、i線ステッパとも言われ、例えば、シリコン単結晶
などからなる半導体ウェハ10を吸着して保持する吸着
台11を有し、この露光装置にあってはステップアンド
リピート方式により露光操作がなされる。吸着台11
は、水平方向に移動するX軸移動台12aと、これに対
して直角となった水平方向に吸着台11を移動するY軸
移動台12bとを有するXYステージ12に設けられて
おり、吸着台11はZ軸移動台13によって上下方向に
移動自在となっている。
【0027】集光ミラー15に組み付けられた露光光源
である水銀ランプ16から放射されかつ波長λが365
nmの光(i線)が、平面反射ミラー17および他の平
面反射ミラー18を介して、ケラー(Koehler) 照明を形
成するためのコンデンサレンズ19に照射される。コン
デンサレンズ19を透過した光は、縮小投影レンズ21
を介して半導体ウェハ10の上に照射される。
【0028】2つの平面反射ミラー17,18の間に
は、シャッタ22とフライアイレンズ23とが配置され
ており、フライアイレンズ23を通過した光は、アパー
チャ24によってコヒーレンスファクタつまりパーシャ
ルコヒーレンシー(σ値)が調整され、バンドパスフィ
ルタ25によってi線以外の照明光がカットされる。レ
チクルつまりフォトマスク26はマスクホルダ27によ
り保持されるようになっており、このマスクホルダ27
はZ軸方向に微調整可能となっている。フォトマスク2
6の領域のうち、半導体ウェハ10に転写される範囲は
マスクブラインド28により設定される。
【0029】このような縮小投影露光装置において水銀
ランプ16(光源)からの単色露光光の波長をλとし、
投影レンズ21の開口数をNAとした場合には、解像度
RはR=0.6 λ/NAで与えられ、焦点深度つまり焦点
位置の許容範囲DOFは、DOF=±0.5 λ/NA2
与えられる。
【0030】また、前記縮小投影露光装置には、半導体
ウェハ10のアライメントを行うアライメント系14が
取り付けられ、このアライメント系14は、その光学系
でありかつ半導体ウェハ10の位置検出を行う検出光学
系14aと、その出力を行うTVモニタ14bと、その
照明系である検出用照明14cとからなる。
【0031】図2(a)は、半導体ウェハ10上に形成
された回路または配線などを構成するラインパターン
と、それぞれのラインパターンに隣り合うスペースパタ
ーンと、前記ラインパターン上に形成されたコンタクト
ホールなどのホールパターンとを示す模式図である。こ
の設計パターンは、線状のパターンつまり0.25μm幅
のラインパターン31と線状でかつ最小幅0.25μmの
スペースパターン32とが隣接し合って繰り返し形成さ
れたL&Sパターンとも呼ばれる繰り返しパターンであ
り、このラインパターン31上に0.3μm×0.3μmの
四角形のホールパターン33が形成されている。
【0032】図2(b)は、図2(a)のA−A断面を
示す図であり、シリコン基板である半導体ウェハ10上
に絶縁膜であるSiO2 膜34が形成され、そこに、ア
ルミニウムなどからなるラインパターン31とホールパ
ターン33、さらには、スペースパターン32が形成さ
れている。
【0033】図3(a)は、本実施の形態のフォトマス
ク35であり、図2に示すホールパターン33を形成す
る際の露光処理時に用いるものである。
【0034】ここで、本実施の形態によるホールパター
ン33形成用のフォトマスク35は、半導体ウェハ10
に転写されるマスクパターンが形成されたものであり、
透過する光に2種類の位相差を与えるとともに、3種類
の透過率によって透過させる前記マスクパターンを有し
ている。
【0035】すなわち、フォトマスク35は、半導体ウ
ェハ10に転写されるホールパターン33に対応しかつ
最大透過率を有するマスクホールパターン36(マスク
パターン)と、このマスクホールパターン36の周囲に
形成されかつマスクホールパターン36に対して180
度±60度の位相差を有する中間透過率パターン37
(マスクパターン)と、この中間透過率パターン37の
周囲に形成された最小透過率パターン38(マスクパタ
ーン)とを有している。
【0036】さらに、フォトマスク35においては、前
記位相差が中間透過率パターン37による位相シフトに
よって与えられるものであり、したがって、フォトマス
ク35は、マルチトーンの位相シフトマスクである。
【0037】図3(b)は、図3(a)のB−B断面を
示す図であり、フォトマスク35には、石英ガラス36
a上に、位相シフトでありかつ周辺パターンである中間
透過率パターン37によって囲まれてマスクホールパタ
ーン36が形成され、さらに、中間透過率パターン37
上に遮光膜でありかつCrなどからなる最外周辺パター
ンである最小透過率パターン38が形成されている。
【0038】なお、フォトマスク35に形成された各々
のパターンの透過率は、例えば、石英ガラス36aから
なる最大透過率のマスクホールパターン36は、90〜
100%、マスクホールパターン36の周辺に形成され
た位相シフト膜である中間透過率パターン37は、3〜
90%でかつ位相差が180±60度、クロムからなる
最外周辺パターンである最小透過率パターン38は、3
%以下である。
【0039】ここで、図4および図5に示す断面図は、
本実施の形態のフォトマスク35に対する比較例1およ
び比較例2のフォトマスク41(比較例1)、フォトマ
スク42(比較例2)である。
【0040】図4に示す比較例1のフォトマスク41に
は、石英ガラス46a上に、遮光膜でありかつCrなど
からなる周辺パターンである最小透過率パターン48に
よって囲まれてマスクホールパターン46が形成されて
いる。
【0041】なお、フォトマスク41に形成された各々
のパターンの透過率は、例えば、石英ガラス46aから
なる最大透過率のマスクホールパターン46は、90〜
100%、クロムからなる周辺パターンである最小透過
率パターン48は、3%以下である。
【0042】図5に示す比較例2のフォトマスク42に
は、石英ガラス46a上に、位相シフトでありかつ周辺
パターンである中間透過率パターン47によって囲まれ
てマスクホールパターン46が形成されている。
【0043】なお、フォトマスク42に形成された各々
のパターンの透過率は、例えば、石英ガラス46aから
なる最大透過率のマスクホールパターン46は、90〜
100%、マスクホールパターン46の周辺に形成され
た位相シフト膜である中間透過率パターン47は、3〜
10%でかつ位相差が180±60度である。
【0044】図8(a)は、半導体ウェハ10上に形成
された回路または配線などを構成するラインパターン
と、それぞれのラインパターンに隣り合うスペースパタ
ーンととを示す模式図である。この設計パターンは、線
状のパターンつまり0.25μm幅のラインパターン51
と線状でかつ最小幅0.25μmのスペースパターン52
とが隣接し合って繰り返し形成されたL&Sパターンと
も呼ばれる繰り返しパターンである。
【0045】図8(b) は、図8(a)のC−C断面を
示す図であり、さらに、図8(c)は、図8(a)のD
−D断面を示す図であり、図8(b),(c)において
は、シリコン基板である半導体ウェハ10上に配線でか
つアルミニウムなどからなるラインパターン51と、ス
ペースパターン52とからなる繰り返しパターンが形成
されている。
【0046】図9(a)は、本実施の形態のフォトマス
ク55であり、図8に示すラインパターン51およびス
ペースパターン52などの繰り返しパターンを形成する
際の露光処理時に用いるものである。
【0047】ここで、本実施の形態の前記繰り返しパタ
ーン形成用のフォトマスク55は、半導体ウェハ10に
転写されるマスクパターンが形成されたものであり、前
記ホールパターン33の場合と同様に、透過する光に2
種類の位相差を与えるとともに、3種類の透過率によっ
て透過させる前記マスクパターンを有している。
【0048】すなわち、フォトマスク55は、半導体ウ
ェハ10に転写されるスペースパターン52に対応した
最小透過率パターンであるマスクスペースパターン56
と、半導体ウェハ10に転写されるラインパターン51
に対応するとともにマスクスペースパターン56を挟ん
で隣接して配置されかつそれぞれ相対的に180度±6
0度の位相差を有した最大透過率パターンであるマスク
ラインパターン58aと、マスクラインパターン58の
内方においてこれに囲まれて形成された中間透過率パタ
ーン57とを有している。
【0049】さらに、フォトマスク55においては、フ
ォトマスク35の場合と同様に、前記位相差がマスクラ
インパターン58aによる位相シフトによって与えられ
るものであり、したがって、フォトマスク55もマルチ
トーンの位相シフトマスクである。
【0050】図9(b)は、図9(a)のE−E断面を
示す図であり、フォトマスク55の石英ガラス56a上
には、半透過膜である中間透過率パターン57と、その
両側に設けられたマスクラインパターン58と、その両
側に設けられたマスクスペースパターン56と、さら
に、その両側に石英ガラス56aの厚さを薄くして設け
られた位相シフトであるマスクラインパターン58aと
が形成されている。
【0051】なお、フォトマスク55に形成された各々
のパターンの透過率は、例えば、石英ガラス56aから
なる最大透過率のマスクラインパターン58,58a
は、90〜100%でかつ隣接するマスクラインパター
ン58との位相差が180±60度、クロムからなる最
小透過率パターンであるマスクスペースパターン56
は、3%以下、中間透過率パターン57(半透過膜)
は、30〜70%である。
【0052】さらに、半導体ウェハ10に露光処理を行
う際に半導体ウェハ10上に形成するレジスト膜とし
て、ネガ型のレジスト膜を使用する。
【0053】ここで、図10および図11に示す断面図
は、本実施の形態のフォトマスク55に対する比較例3
および比較例4のフォトマスク61(比較例3)、フォ
トマスク62(比較例4)である。
【0054】図10に示す比較例3のフォトマスク61
には、石英ガラス66aからなるマスクスペースパター
ン66と、遮光膜でありかつCrなどからなるマスクラ
インパターン68とが形成されている。
【0055】なお、フォトマスク61に形成された各々
のパターンの透過率は、例えば、石英ガラス66aから
なる最大透過率のマスクスペースパターン66は、90
〜100%であり、かつ、クロムからなるマスクライン
パターン68は、3%以下であるとともに、露光処理の
際のレジスト膜として、ポジ型のレジスト膜を使用す
る。
【0056】図11に示す比較例4のフォトマスク62
には、石英ガラス66aからなるマスクラインパターン
68と、石英ガラス66aの厚さを薄くして設けられた
位相シフトであるマスクラインパターン68aと、クロ
ムからなるマスクスペースパターン66とが形成されて
いる。
【0057】なお、フォトマスク62に形成された各々
のパターンの透過率は、例えば、石英ガラス66aから
なる最大透過率のマスクラインパターン68,68a
は、90〜100%でかつ隣接するマスクラインパター
ン68との位相差が180±60度、マスクスペースパ
ターン66の透過率は、3%以下である。
【0058】さらに、露光処理の際のレジスト膜として
は、ネガ型のレジスト膜を使用する。
【0059】また、図13に示す断面図は、図9(a)
のフォトマスク55のF−F断面を示す図である。
【0060】図13に示すフォトマスク55には、石英
ガラス56aからなるマスクラインパターン58と、石
英ガラス56aの厚さを薄くして設けられた位相シフト
であるマスクラインパターン58aと、クロムからなる
マスクスペースパターン56とが形成されている。
【0061】なお、図13に示すフォトマスク55に形
成された各々のパターンの透過率は、例えば、石英ガラ
ス56aからなる最大透過率のマスクラインパターン5
8,58aは、90〜100%でかつ隣接するマスクラ
インパターン58との位相差が180±60度、クロム
からなるマスクスペースパターン56の透過率は、3%
以下である。
【0062】さらに、露光処理の際のレジスト膜として
は、ネガ型のレジスト膜を使用する。
【0063】ここで、図3(a),(b)に示す本実施の
形態のホールパターン33形成用のフォトマスク35に
よって得られる作用効果を、比較例1(図4参照)およ
び比較例2(図5参照)と比較しながら、また、図9
(a),(b)に示す本実施の形態の繰り返しパターン形
成用のフォトマスク55によって得られる作用効果を、
比較例3(図10参照)および比較例4(図11参照)
と比較しながら、それぞれ説明する。
【0064】まず、フォトマスク35によって得られる
作用効果について説明する。
【0065】図7は、図6に示すNA値およびσ値の焦
点深度依存性説明図に基づいて、比較例1のフォトマス
ク41(図4参照)、比較例2のフォトマスク42(図
5参照)および本実施の形態のフォトマスク35(図3
参照)をそれぞれ用いた場合の瞳面20(図1参照)に
おける投影像の光強度分布を計算したものであり、図7
(a)はベストフォーカス、図7(b)は0.6μmフォ
ーカスを示したものである。
【0066】なお、図7の光強度分布を計算する際の計
算条件として、波長を365nm、投影レンズの開口数
をNA=0.55、パーシャルコヒーレンシーをσ=0.4
として計算している。
【0067】図7(a),(b)において、曲線“a”
は、図4に示すフォトマスク41を用いた場合の光強度
分布であり、ベストフォーカスと0.6μmフォーカスと
の両者において十分な光強度が得られないことがわか
る。なお、マスクホールパターン46の寸法(ホールパ
ターンマスク寸法)は、0.3μm×0.3μmの四角形
(以降、□と記載する)で、マスクホールパターン46
の透過率を100%、周辺パターンである最小透過率パ
ターン48の透過率を0%として計算したものである。
【0068】そこで、マスクホールパターン46の寸法
を大きくすると、光強度は大きくなるが、投影像の寸法
も大きくなり、その結果、□0.3μm以下のマスクホー
ルパターン46を投影することは困難である。
【0069】また、図7(a),(b)における曲線
“b”は、図5に示すフォトマスク42を用いた場合の
光強度分布であり、ベストフォーカスと0.6μmフォー
カスとの両者において十分な光強度が得られることがわ
かる。なお、マスクホールパターン46の寸法(ホール
パターンマスク寸法)を□0.4μm、マスクホールパタ
ーン46の透過率を100%、周辺パターンである中間
透過率パターン47の透過率を5%かつその位相差を1
80度として計算したものである。
【0070】この場合、マスクホールパターン46以外
の周辺部分で10〜50%の光が通過し、ポジ型のレジ
スト膜を用いた際に、膜減り(形成した膜の角部が除去
される現象)を引き起こす。特に、隣接するマスクホー
ルパターン46が接近した場合や、ステップアンドリピ
ート露光でのスクライブライン付近の重複部分では、通
過した光が重複しあって大きな膜減りを引き起こす。こ
のような理由から、中間透過率パターン47の透過率の
実用範囲は5%程度に制限される。
【0071】また、図7(a),(b)における曲線
“c”は、図3(a),(b)に示すフォトマスク35を
用いた場合の光強度分布であり、ベストフォーカスと0.
6μmフォーカスとの両者において十分な光強度が得ら
れることがわかる。なお、マスクホールパターン36の
寸法(ホールパターンマスク寸法)を□0.4μm、マス
クホールパターン36の透過率を100%、周辺パター
ンである中間透過率パターン37の寸法を□1.1μm、
その透過率を5%かつその位相差を180度、最外周辺
パターンの最小透過率パターン38の透過率を0%とし
て計算したものである。
【0072】この場合、マスクホールパターン36以外
の周辺部分での光の通過が減少し、ポジ型のレジスト膜
を用いることにより、前記膜減りを防止できる。
【0073】ここで、前記計算例においては、周辺パタ
ーンが□1.1μm、その透過率が5%でかつ位相差を1
80度としているが、マスクホールパターン36以外の
周辺部分での光の通過が減少するため、周辺パターンで
ある中間透過率パターン37の透過率を大きくすること
ができる。
【0074】これによって、位相シフトの効果をさらに
大きくすることが可能になる。
【0075】続いて、フォトマスク55によって得られ
る作用効果について説明する。
【0076】図14は、図6に示すNA値およびσ値の
焦点深度依存性説明図に基づいて、図13に示すフォト
マスク55を用いた場合の瞳面20(図1参照)におけ
る投影像の光強度分布を計算したものであり、図14
(a)はベストフォーカス、図14(b)は0.6μmフ
ォーカスを示したものである。
【0077】なお、図14の光強度分布を計算する際の
計算条件として、波長を365nm、投影レンズの開口
数をNA=0.55、パーシャルコヒーレンシーをσ=0.
4として計算している。
【0078】その結果、図14のベストフォーカスと0.
6μmフォーカスとの両者において、十分な光強度のコ
ントラストが得られることがわかる。なお、ラインパタ
ーン51の幅は、0.25μmで、マスクラインパターン
58,58aの透過率が100%、かつ隣接するマスク
ラインパターン58の位相差を180度、周辺パターン
であるマスクスペースパターン56の透過率を0%とし
て計算している。
【0079】これにより、図8(a)に示すD−D断面
の様な均一な繰り返しパターンの場合には、図13に示
すフォトマスク55で実用上の問題点は発生しない。
【0080】次に、図12は、図6に示すNA値および
σ値の焦点深度依存性説明図に基づいて、比較例3のフ
ォトマスク61(図10参照)、比較例4のフォトマス
ク62(図11参照)および本実施の形態のフォトマス
ク55(図9参照)をそれぞれ用いた場合の投影像の光
強度分布を計算したものであり、図12(a)はベスト
フォーカス、図12(b)は0.6μmフォーカスを示し
たものである。
【0081】なお、図12の光強度分布を計算する際の
計算条件として、波長を365nm、投影レンズの開口
数をNA=0.55、パーシャルコヒーレンシーをσ=0.
4として計算している。
【0082】図12(a),(b)において、曲線“a”
は、図10に示すフォトマスク61を用いた場合の光強
度分布であり、ベストフォーカスと0.6μmフォーカス
との両者において十分な光強度のコントラストが得られ
ないことがわかる。なお、ラインパターン51は、0.2
5μmと0.5μmの繰り返しであり、配線パターンであ
るマスクラインパターン68の透過率を0%、周辺パタ
ーンであるマスクスペースパターン66の透過率を10
0%として計算したものである。
【0083】また、図12(a),(b)における曲線
“b”は、図11に示すフォトマスク62を用いた場合
の光強度分布であり、ベストフォーカスと0.6μmフォ
ーカスとの両者において十分な光強度のコントラストが
得られるが、0.25μmと0.5μmとのパターンの光強
度のバランスが悪いことがわかる。
【0084】さらに、光強度の谷の部分における強度が
強くなっていることがわかる。これは、露光処理におい
てネガ型のレジスト膜を用いた場合には、配線のショー
トが発生し易いことを示している。すなわち、図8
(a)に示す断面C−C(一般的にはドックボーンと呼
ぶ)において配線のショートが発生し易いという問題が
ある。
【0085】なお、ラインパターン51は、0.25μm
と0.5μmとの繰り返しであり、配線パターンであるマ
スクラインパターン68,68aの透過率を100%、
かつ隣接するマスクラインパターン68の位相差を18
0度、周辺パターンであるマスクスペースパターン66
の透過率を0%として計算したものである。
【0086】また、図12(a),(b)における曲線
“c”は、図9(a),(b)に示すフォトマスク55を
用いた場合の光強度分布であり、ベストフォーカスと0.
6μmフォーカスとの両者において十分な光強度のコン
トラストが得られる。さらに、0.25μmと0.5μmと
のパターンの光強度のバランスについても良好であるこ
とがわかる。
【0087】さらに、光強度の谷の部分における強度に
ついても、フォトマスク62の場合より光強度が弱くな
っている。これは、露光処理においてネガ型のレジスト
膜を用いた場合、配線のショートが発生しにくいことを
示している。すなわち、図8(a)に示す断面C−Cに
おける配線のショートの発生を防止できる。
【0088】なお、ラインパターン51は、0.25μm
と0.5μmとの繰り返しであり、配線パターンであるマ
スクラインパターン58,58aの透過率を100%、
かつ隣接するマスクラインパターン58の位相差を18
0度、半透過膜である中間透過率パターン57の透過率
を50%、周辺パターンであるマスクスペースパターン
56の透過率を0%として計算したものである。
【0089】その結果、図9(a),(b)に示すフォト
マスク55を用いることにより、i線、NA=0.55の
条件で0.25μm幅のパターンの解像度の向上を図るこ
とができる。
【0090】すなわち、フォトマスク35,55に形成
されたマスクパターンが、透過する光に2種類の位相差
を与えるとともに、3種類の透過率によって前記光を透
過させることにより、半導体ウェハ10上において、転
写したパターンへの隣接パターンの影響を低減でき、こ
れにより、前記転写したパターンの周辺部における漏れ
光の光強度を弱くすることができる。
【0091】これにより、位相シフトマスクを用いた際
に発生する副作用を防止することができ、その結果、ホ
ールパターン33や、ラインパターン31,51とスペ
ースパターン32,52との繰り返しパターンにおいて
もその解像度の向上を図ることができる。
【0092】また、副作用を防止しつつ位相シフトマス
クを用いるため、投影露光の際の焦点深度を向上でき
る。
【0093】さらに、解像度および焦点深度の向上を図
れるため、パターン寸法の変動誤差を低減できる。
【0094】本実施の形態によるフォトマスクの製造方
法について説明する。
【0095】なお、前記フォトマスクの製造方法は、半
導体ウェハ10にマスクパターンを転写する際、透過す
る光に2種類の位相差を与えるとともに、3種類の透過
率によって透過させるマスクパターンを有したフォトマ
スクの製造方法である。
【0096】図15を用いて、ホールパターン33形成
用の図3に示すフォトマスク35の製造方法について説
明する。
【0097】まず、合成石英ガラス板の表面を研摩し、
さらに、洗浄して透明のマスク基板を作製する。
【0098】続いて、図15(a)に示すように、この
マスク基板の主面上の全面に、位相シフト3〜90%の
透過膜70を形成し、さらに、透過膜70の上に、遮光
膜である金属不透明膜、例えば、クロム膜71をスパッ
タリングなどによって堆積する。
【0099】その後、図3に示す最小透過率パターン3
8を形成するために、クロム膜71上の全面に感電子レ
ジスト膜72をスピンコート法などによって塗布する。
【0100】なお、感電子レジスト膜72として、ポジ
型のものを使用した場合について説明する。
【0101】続いて、その感電子レジスト膜72を、例
えば、電子線露光装置による直接描画法によって露光
し、クロム膜71上の感電子レジスト膜72に最小透過
率パターン38に対応したパターンを転写する。
【0102】その後、図15(b)に示すように、感電
子レジスト膜72の露光部分を所定の現像液によって除
去し、さらに、図15(c)に示すように、残された感
電子レジスト膜72をエッチングマスクとしてクロム膜
71をウエットエッチング法などによってエッチングす
る。
【0103】続いて、エッチングマスクとして使用した
感電子レジスト膜72を除去することにより、最小透過
率パターン38が前記マスク基板の上に形成される。
【0104】次いで、中間透過率パターン37によって
囲まれてなるマスクホールパターン36を形成するため
に、クロム膜71および透過膜70の上に、再度、感電
子レジスト膜72を塗布する。
【0105】続いて、その感電子レジスト膜72を、例
えば、電子線露光装置による直接描画法によって露光
し、感電子レジスト膜72にホールパターン33に対応
したパターンを転写する。
【0106】その後、図15(d)に示すように、感電
子レジスト膜72の露光部分を所定の現像液によって除
去し、残された感電子レジスト膜72をエッチングマス
クとして位相シフトである透過膜70をウエットエッチ
ング法などによってエッチングする。
【0107】さらに、図15(e)に示すように、エッ
チングマスクとして使用した感電子レジスト膜72を除
去することにより、透過膜70にマスクホールパターン
36が形成される。
【0108】これにより、図3に示すフォトマスク35
を形成できる。
【0109】なお、遮光膜である金属不透明膜として
は、クロム以外に、モリブデン(Mo)あるいはチタン
(Ti)、またはタングステンなどの他の金属を使用す
るようにしても良い。
【0110】次に、図16を用いて、図8に示すライン
パターン51とスペースパターン52とからなる繰り返
しパターン形成用の図9に示すフォトマスク55の製造
方法について説明する。
【0111】まず、合成石英ガラス板の表面を研摩し、
さらに、洗浄して透明のマスク基板を作製する。
【0112】続いて、図16(a)に示すように、この
マスク基板の主面上の全面に、遮光膜である金属不透明
膜、例えば、クロム膜71をスパッタリングなどによっ
て堆積する。
【0113】その後、図8に示すラインパターン51を
形成するために、クロム膜71上の全面に感電子レジス
ト膜72をスピンコート法などによって塗布する。
【0114】なお、感電子レジスト膜72として、ネガ
型のものを使用する。
【0115】続いて、その感電子レジスト膜72を、例
えば、電子線露光装置による直接描画法によって露光
し、クロム膜71上の感電子レジスト膜72にラインパ
ターン51に対応したパターンを転写する。
【0116】その後、図16(b)に示すように、感電
子レジスト膜72の露光部分を所定の現像液によって除
去し、さらに、図16(c)に示すように、残された感
電子レジスト膜72をエッチングマスクとしてクロム膜
71をウエットエッチング法などによってエッチングす
る。
【0117】続いて、エッチングマスクとして使用した
感電子レジスト膜72を除去することにより、マスクラ
インパターン58が前記マスク基板の上に形成される。
【0118】その後、前記マスク基板上の0.25μm露
光用のマスクラインパターン58aに対応した箇所を露
出させて、クロム膜71上の所定箇所に、再び、感電子
レジスト膜72を塗布する。
【0119】さらに、同様の方法、すなわち、電子線露
光装置による直接描画法によって露光した後、エッチン
グを行って、図16(d)に示すように、所定形状の感
電子レジスト膜72を形成する。
【0120】その後、図16(e)に示すように、感電
子レジスト膜72をエッチングマスクとして前記マスク
基板の0.25μm露光用のマスクラインパターン58a
に対応した箇所を所定深さだけエッチングする。
【0121】これにより、前記マスク基板に透過率が9
0〜100%の位相シフト(マスクラインパターン58
aのこと)を形成する。
【0122】次いで、図9に示す中間透過率パターン5
7を形成するために、前記マスク基板上に、再度、感電
子レジスト膜72を塗布する。
【0123】続いて、その感電子レジスト膜72を、例
えば、電子線露光装置による直接描画法によって露光
し、感電子レジスト膜72に中間透過率パターン57に
対応したパターンを転写する。
【0124】その後、図16(f)に示すように、感電
子レジスト膜72の露光部分を所定の現像液によって除
去し、さらに、図16(g)に示すように、感電子レジ
スト膜72および前記マスク基板上に中間透過率パター
ン57を形成するための半透過膜である中間透過膜73
を蒸着あるいはスパッタによって形成する。
【0125】続いて、図16(h)に示すように、感電
子レジスト膜72と不要な中間透過膜73とを除去す
る。
【0126】これにより、図9に示すような、透過する
光に2種類の位相差(隣接するマスクラインパターン5
8,58aの位相差が180度)を与えるとともに、そ
の光を3種類の透過率によって透過させるパターンを有
したフォトマスク55を製造できる。
【0127】次に、本実施の形態による半導体装置の製
造方法について説明する。
【0128】ここでは、前記半導体装置の製造工程のう
ち、フォトマスク35を用いて前記半導体装置の要部と
なる半導体ウェハ10上に塗布されたレジスト膜にホー
ルパターン33を転写し、レジスト膜下に設けられてい
る絶縁膜にパターンを形成するフォトエッチング工程に
ついて、図17を参照して説明する。
【0129】前記フォトエッチング工程は、半導体ウェ
ハ10上にレジスト膜パターンを形成するフォトリソグ
ラフィ工程と、レジスト膜パターンをマスクにして絶縁
膜をエッチングするエッチング工程と、レジスト膜パタ
ーンを除去するレジスト膜除去工程とに分類される。
【0130】まず、透過する光(露光光)に2種類の位
相差を与えるとともにその光を3種類の透過率によって
透過させるマスクパターンを有したフォトマスク35、
具体的には、図3に示すような、半導体ウェハ10に転
写されるホールパターン33に対応しかつ最大透過率を
有するマスクホールパターン36と、このマスクホール
パターン36の周囲に形成されかつマスクホールパター
ン36に対して180度±60度の位相差を有する中間
透過率パターン37と、この中間透過率パターン37の
周囲に形成された最小透過率パターン38とを有したフ
ォトマスク35を準備する。
【0131】続いて、半導体ウェハ10の表面の異物を
除去し、現像後のレジスト膜パターンの半導体ウェハ1
0への接着性を増強させるために、レジスト塗布前処理
81を行う。
【0132】その後、半導体ウェハ10の表面にレジス
ト膜を形成するレジスト塗布82を行う。
【0133】すなわち、レジスト塗布前処理81が終了
した後の半導体ウェハ10に回転塗布法によって所定の
厚みのレジスト膜を均一に塗布する。この際、レジスト
材料としては、高解像度が得られることから、ポジ型の
紫外線レジストを用いる。
【0134】続いて、塗布直後のレジスト膜に多く含ま
れている残留溶剤を揮発させて、感光時の光化学反応を
安定させるために、ホットプレートを用いて半導体ウェ
ハ10をベークするプリベーク83を行う。
【0135】その後、前記レジスト膜が形成された半導
体ウェハ10を、図1に示した露光装置である縮小投影
露光装置の吸着台11の上に配置するウェハ配置84を
行う。
【0136】さらに、フォトマスク35を前記縮小投影
露光装置のマスクホルダ27に配置するフォトマスク配
置85を行う。
【0137】その後、前記縮小投影露光装置によって、
半導体ウェハ10に形成された前記レジスト膜にマスク
パターンであるホールパターン33を転写する露光86
を行う。
【0138】具体的には、半導体ウェハ10およびフォ
トマスク35が所定の位置に正確に位置決めされた状態
で、光源である水銀ランプ16から波長が365nmの
紫外線(i線)を一定時間露光してホールパターン33
を半導体ウェハ10上に転写する。
【0139】このときの露光方式としては、ステップ&
リピート式が用いられており、この方式ではステージ側
の移動と停止とが繰り返され、停止中にスキャンして描
画される。また、露光方式としてはステップ&スキャン
方式としても良い。
【0140】なお、前記縮小投影露光装置に使用される
光(露光光)としては、λ(波長)=248nmのKr
Fエキシマレーザー、あるいはλ=193nmのArF
エキシマレーザーを使用しても良く、さらにはX線を使
用するようにしても良い。
【0141】このようにしてフォトマスク35のホール
パターン33が転写された半導体ウェハ10の上には、
現像87の工程において現像液が滴下されてレジスト膜
のパターンが形成される。
【0142】その後、エッチング処理88工程において
レジスト膜パターンをマスクにして絶縁膜がエッチング
される。
【0143】これによって、半導体ウェハ10上に、図
2に示すような、ホールパターン33が形成される。
【0144】なお、半導体ウェハ10上に、図8に示す
ような、ラインパターン51とスペースパターン52と
の繰り返しパターンを形成する際には、図9に示すよう
なフォトマスク55を用いて、ホールパターン33の場
合と同様の方法で露光86を行う。
【0145】つまり、半導体ウェハ10に転写されるス
ペースパターン52に対応した最小透過率パターンであ
るマスクスペースパターン56と、半導体ウェハ10に
転写されるラインパターン51に対応するとともにマス
クスペースパターン56を挟んで隣接して配置されかつ
それぞれ相対的に180度±60度の位相差を有した最
大透過率パターンであるマスクラインパターン58と、
マスクラインパターン58の内方においてこれに囲まれ
て形成された中間透過率パターン57とを有したフォト
マスク55を用いて露光86を行う。
【0146】その際、半導体ウェハ10上に塗布するレ
ジスト膜として、ネガ型のレジスト膜を塗布する。
【0147】これによって、半導体ウェハ10上に、図
8に示すようなラインパターン51とスペースパターン
52との繰り返しパターンを形成できる。
【0148】なお、本実施の形態の半導体装置の製造方
法は、DRAM(Dynamic Random Access Memory) など
のメモリーを始め種々の超LSI(Large Scale Integr
ation)などの半導体装置の製造に用いて好適である。
【0149】以上、本発明者によってなされた発明を発
明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
前記発明の実施の形態に限定されるものではなく、その
要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言う
までもない。
【0150】例えば、前記実施の形態における縮小投影
露光装置の縮小率は、5:1や10:1などであり、そ
の縮小率は、特に限定されるものではなく、等倍で転写
することも可能である。
【0151】さらに、前記実施の形態で説明した各々の
フォトマスクのパターンにおける種々の透過率は、前記
実施の形態で説明した範囲内であれば、特に限定される
ものではない。
【0152】また、本実施の形態においては、透過する
光(露光光)に2種類の位相差を与えるとともに3種類
の透過率によって前記光を透過させるマスクパターンを
有したフォトマスクの場合について説明したが、前記フ
ォトマスクにおける位相差の種類は、2種類に限定され
るものではなく、2種類以上であればよい。
【0153】さらに、前記透過率についても3種類に限
定されるものではなく、3種類以上であればよい。
【0154】その際、3種類以上の透過率の透過膜を形
成するにあたっても、その堆積順序は、特に限定される
ものではない。
【0155】例えば、ハーフトーン膜である中間透過膜
(半透過膜)を遮光膜上に形成してもよく、また、遮光
膜上に位相シフトを形成し、その上に半透過膜を形成し
てもよく、あるいは、半透過膜の上に位相シフトを形成
してもよい。
【0156】さらに、位相シフトを形成する際には、前
記実施の形態においては、石英ガラスの基板の厚さを薄
くして形成する場合を説明したが、その反対に、石英ガ
ラスの基板の厚さを厚くして形成することも可能であ
る。
【0157】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0158】(1).フォトマスクに形成されたマスク
パターンが、透過する露光光に少なくとも2種類の位相
差を与えるとともに、少なくとも3種類の透過率によっ
て露光光を透過させることにより、半導体ウェハ上にお
いて、転写したパターンへの隣接パターンの影響を低減
できる。これにより、位相シフトマスクを用いた際に発
生する副作用を防止することができ、その結果、ホール
パターンや繰り返しパターンにおいてもその解像度の向
上を図ることができる(0.25μm幅のパターンの解像
が可能になる)。
【0159】(2).前記(1)により、副作用を防止
しつつ位相シフトマスクを用いるため、投影露光の際の
焦点深度を向上できる。
【0160】(3).前記(1)により、解像度および
焦点深度の向上を図れるため、パターン寸法の変動誤差
を低減できる。
【0161】(4).本発明のフォトマスクを用いて半
導体装置を製造することにより、半導体集積回路の高集
積化および歩留りの向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の製造方法の露光工程で使
用される縮小投影露光装置の構造の実施の形態の一例を
示す構成概要図である。
【図2】(a),(b) は本発明のフォトマスクにより露
光されて形成された半導体ウェハ上のコンタクトホール
の構造の実施の形態の一例を示す図であり、(a)は部
分平面図、(b)は(a)のA−A断面を示す部分断面
図である。
【図3】(a),(b) は本発明のフォトマスク(ホール
パターン形成用)の構造の実施の形態の一例を示す図で
あり、(a)は平面図、(b)は(a)のB−B断面を
示す断面図である。
【図4】図3に示すフォトマスクに対する比較例1によ
るフォトマスクの構造を示す断面図である。
【図5】図3に示すフォトマスクに対する比較例2によ
るフォトマスクの構造を示す断面図である。
【図6】本発明のフォトマスクを用いて露光を行った際
の解像度を算出するためのNA値およびσ値の依存性の
一例を示す焦点深度依存性説明図である。
【図7】(a),(b) は図3に示すフォトマスクを用い
て露光を行った際のホールパターンの光強度の一例を示
す図であり、(a)はベストフォーカスの場合の投影像
図、(b)は0.6 μmフォーカスの場合の投影像図であ
る。
【図8】(a),(b),(c)は本発明のフォトマスクに
より露光されて形成された半導体ウェハ上の配線パター
ン(繰り返しパターン)の構造の実施の形態の一例を示
す図であり、(a)は部分平面図、(b)は(a)のC
−C断面を示す部分断面図、(c)は(a)のD−D断
面を示す部分断面図である。
【図9】(a),(b) は本発明のフォトマスク(繰り返
しパターン形成用)の構造の実施の形態の一例を示す図
であり、(a)は平面図、(b)は(a)のE−E断面
を示す断面図である。
【図10】図9に示すフォトマスクに対する比較例3に
よるフォトマスクの構造を示す断面図である。
【図11】図9に示すフォトマスクに対する比較例4に
よるフォトマスクの構造を示す断面図である。
【図12】(a),(b) は図9に示すフォトマスクを用
いて露光を行った際の繰り返しパターンの光強度の一例
を示す図であり、(a)はベストフォーカスの場合の投
影像図、(b)は0.6 μmフォーカスの場合の投影像図
である。
【図13】図9(a) に示すフォトマスクのF−F断面
の構造の一例を示す断面図である。
【図14】(a),(b) は図13に示すフォトマスクを
用いて露光を行った際の繰り返しパターンの光強度の一
例を示す図であり、(a)はベストフォーカスの場合の
投影像図、(b)は0.6 μmフォーカスの場合の投影像
図である。
【図15】(a),(b),(c),(d),(e)は本発明の
フォトマスク(ホールパターン形成用)の製造手順の実
施の形態の一例を示す断面図である。
【図16】(a),(b),(c),(d),(e)(f),
(g),(h)は本発明のフォトマスク(繰り返しパター
ン形成用)の製造手順の実施の形態の一例を示す断面図
である。
【図17】本発明の半導体装置の製造方法における製造
手順の実施の形態の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 半導体ウェハ 11 吸着台 12 XYステージ 12a X軸移動台 12b Y軸移動台 13 Z軸移動台 14 アライメント系 14a 検出光学系 14b TVモニタ 14c 検出用照明 15 集光ミラー 16 水銀ランプ 17,18 平面反射ミラー 19 コンデンサレンズ 20 瞳面 21 縮小投影レンズ 22 シャッタ 23 フライアイレンズ 24 アパーチャ 25 バンドパスフィルタ 26 フォトマスク 27 マスクホルダ 28 マスクブラインド 31 ラインパターン 32 スペースパターン 33 ホールパターン 34 SiO2 膜 35 フォトマスク 36 マスクホールパターン(マスクパターン) 36a 石英ガラス 37 中間透過率パターン(マスクパターン) 38 最小透過率パターン(マスクパターン) 41,42 フォトマスク 46 マスクホールパターン 46a 石英ガラス 47 中間透過率パターン 48 最小透過率パターン 51 ラインパターン 52 スペースパターン 55 フォトマスク 56 マスクスペースパターン(最小透過率パターン) 56a 石英ガラス 57 中間透過率パターン 58,58a マスクラインパターン(最大透過率パタ
ーン) 61,62 フォトマスク 66 マスクスペースパターン 66a 石英ガラス 68,68a マスクラインパターン 70 透過膜 71 クロム膜 72 感電子レジスト膜 73 中間透過膜 81 レジスト塗布前処理 82 レジスト塗布 83 プリベーク 84 ウェハ配置 85 フォトマスク配置 86 露光 87 現像 88 エッチング処理
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 國吉 伸治 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 入来 信行 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 小林 正道 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透過する光に少なくとも2種類の位相差
    を与えるとともに少なくとも3種類の透過率によって透
    過させかつ半導体ウェハに転写されるマスクパターンを
    有したフォトマスクを準備する工程と、 前記半導体ウェハの表面にレジスト膜を形成する工程
    と、 前記レジスト膜が形成された半導体ウェハを前記露光装
    置に配置する工程と、 前記フォトマスクを露光装置に配置する工程と、 前記露光装置によって、前記半導体ウェハに形成された
    前記レジスト膜に前記マスクパターンを転写する露光工
    程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置の製造方法で
    あって、前記フォトマスクを準備する際に、前記マスク
    パターンとして、前記半導体ウェハに転写されるホール
    パターンに対応しかつ最大透過率を有するマスクホール
    パターンと、このマスクホールパターンの周囲に形成さ
    れかつ前記マスクホールパターンに対して180度±6
    0度の位相差を有する中間透過率パターンと、この中間
    透過率パターンの周囲に形成された最小透過率パターン
    とを有した前記フォトマスクを準備することを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の半導体装置の製造方法で
    あって、前記フォトマスクを準備する際に、前記マスク
    パターンとして、前記半導体ウェハに転写されるスペー
    スパターンに対応した最小透過率パターンであるマスク
    スペースパターンと、前記半導体ウェハに転写されるラ
    インパターンに対応するとともに前記マスクスペースパ
    ターンを挟んで隣接して配置されかつそれぞれ相対的に
    180度±60度の位相差を有した最大透過率パターン
    であるマスクラインパターンと、前記マスクラインパタ
    ーンの内方においてこれに囲まれて形成された中間透過
    率パターンとを有した前記フォトマスクを準備すること
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の半導体装置の製造方法で
    あって、前記レジスト膜がネガ型のレジスト膜であるこ
    とを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 半導体ウェハに転写されるマスクパター
    ンが形成されたフォトマスクであって、透過する光に少
    なくとも2種類の位相差を与えるとともに、少なくとも
    3種類の透過率によって透過させる前記マスクパターン
    を有していることを特徴とするフォトマスク。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のフォトマスクであって、
    前記マスクパターンとして、前記半導体ウェハに転写さ
    れるホールパターンに対応しかつ最大透過率を有するマ
    スクホールパターンと、このマスクホールパターンの周
    囲に形成されかつ前記マスクホールパターンに対して1
    80度±60度の位相差を有する中間透過率パターン
    と、この中間透過率パターンの周囲に形成された最小透
    過率パターンとを有していることを特徴とするフォトマ
    スク。
  7. 【請求項7】 請求項5記載のフォトマスクであって、
    前記マスクパターンとして、前記半導体ウェハに転写さ
    れるスペースパターンに対応した最小透過率パターンで
    あるマスクスペースパターンと、前記半導体ウェハに転
    写されるラインパターンに対応するとともに前記マスク
    スペースパターンを挟んで隣接して配置されかつそれぞ
    れ相対的に180度±60度の位相差を有した最大透過
    率パターンであるマスクラインパターンと、前記マスク
    ラインパターンの内方においてこれに囲まれて形成され
    た中間透過率パターンとを有していることを特徴とする
    フォトマスク。
  8. 【請求項8】 請求項5,6または7記載のフォトマス
    クであって、前記位相差が位相シフトによって与えられ
    ることを特徴とするフォトマスク。
  9. 【請求項9】 請求項5,6,7または8記載のフォト
    マスクの製造方法であって、前記半導体ウェハにマスク
    パターンを転写する際、透過する光に少なくとも2種類
    の位相差を与えるとともに、少なくとも3種類の透過率
    によって透過させる前記マスクパターンを有したフォト
    マスクを製造することを特徴とするフォトマスクの製造
    方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6939649B2 (en) 2001-10-12 2005-09-06 Renesas Technology Corp. Fabrication method of semiconductor integrated circuit device and mask
WO2014061674A1 (ja) * 2012-10-17 2014-04-24 富士フイルム株式会社 光学材料用永久膜の製造方法、これにより作製した硬化膜、これを用いた有機el表示装置および液晶表示装置

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WO2014061674A1 (ja) * 2012-10-17 2014-04-24 富士フイルム株式会社 光学材料用永久膜の製造方法、これにより作製した硬化膜、これを用いた有機el表示装置および液晶表示装置
JPWO2014061674A1 (ja) * 2012-10-17 2016-09-05 富士フイルム株式会社 光学材料用永久膜の製造方法、有機el表示装置の製造方法および液晶表示装置の製造方法

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