JPH1165067A - 熱現像装置 - Google Patents

熱現像装置

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JPH1165067A
JPH1165067A JP22162297A JP22162297A JPH1165067A JP H1165067 A JPH1165067 A JP H1165067A JP 22162297 A JP22162297 A JP 22162297A JP 22162297 A JP22162297 A JP 22162297A JP H1165067 A JPH1165067 A JP H1165067A
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JP
Japan
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heating drum
photothermographic material
endless belt
heat
heating
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JP22162297A
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English (en)
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Masaharu Ogawa
正春 小川
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱ドラム、エンドレスベルトと熱現像感光
材料との接触性を改善すること。 【解決手段】 加熱ドラム63とエンドレスベルト65
との間に像露光後の熱現像感光材料Aを挟持して熱現像
する熱現像装置59において、エンドレスベルト65を
通気性を有する材料で構成した。さらに、加熱ドラム6
3表面を粗面化した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱ドラムとエン
ドレスベルトとの間に像露光後の熱現像感光材料を挟持
して熱現像する熱現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】CT、MRなどの医療用の画像を記録す
る画像記録装置には、湿式処理を行わず熱現像感光材料
を熱現像装置で熱現像し、現像画像を得るドライシステ
ムがある。この種の画像記録装置で従来の熱現像装置を
備えたものの一例を図9、図10に基づき説明する。図
9は従来の熱現像装置を備えた画像記録装置の概略構成
図、図10は図9に示す画像記録装置の画像露光部の概
念図である。画像記録装置1は、湿式の現像装置を必要
とせず、熱現像感光材料Aを用い、光ビームによる走査
露光で熱現像感光材料Aを露光して潜像を形成した後
に、熱現像を行って可視像を得る。この画像記録装置1
は、基本的に、熱現像感光材料Aの搬送方向順に、熱現
像感光材料供給部3と、幅寄せ部5と、画像露光部7
と、熱現像装置9とを有して構成される。
【0003】熱現像感光材料供給部3は、マガジンから
熱現像感光材料Aを一枚取り出して、幅寄せ部5に供給
する。幅寄せ部5は、熱現像感光材料Aを搬送方向に直
交する方向に位置合わせし、下流の画像露光部7におけ
る主走査方向の熱現像感光材料Aの位置合わせを行う。
画像露光部7は、露光ユニット11と副走査搬送手段1
3とを有して構成され、光ビーム走査露光によって熱現
像感光材料Aを像様に露光する。
【0004】露光ユニット11は、記録画像に応じて変
調した光ビームLを主走査方向(図9、図10の紙面に
垂直方向)に偏向して、所定の記録位置Xに入射させる
光ビーム走査装置であり、光ビームLを射出する光源1
5と、光源15を駆動する記録制御装置17と、光偏向
器であるポリゴンミラー19と、fθレンズ21と、立
ち下げミラー23とを有している。一方、副走査搬送手
段13は、記録位置Xを挟んで配置される一対の搬送ロ
ーラ対25及び27を有し、搬送ローラ対25及び27
によって、熱現像感光材料Aを記録位置Xに保持しつ
つ、主走査方向と直交する副走査方向(図3中矢印a方
向)に搬送する。ここで、記録画像に応じてパルス幅変
調された光ビームLは、主走査方向へ偏向されているの
で、熱現像感光材料Aは光ビームによって2次元的に走
査露光され、潜像が記録される。
【0005】露光部7において潜像を記録した熱現像感
光材料Aは、次いで、搬送ローラ29、31などにより
搬送されて、熱現像装置9に搬送される。熱現像装置9
は、熱現像感光材料Aを加熱することで、熱現像を行っ
て潜像を可視像とする装置で、加熱ドラム33と、エン
ドレスベルト35と、剥離爪37とを有して構成されて
いる。加熱ドラム33は、ハロゲンランプなどの加熱用
光源やヒータなどの熱源39を内蔵するドラムで、その
表面が熱現像感光材料Aの熱現像温度に応じた温度に加
熱・保持され、軸を中心に回転してエンドレスベルト3
5と共に熱現像感光材料Aを挟持して搬送する。エンド
レスベルト35は、ローラ41、43、45、47の四
つのローラに張架されて、その一部を加熱ドラム33に
巻き付けるようにして押圧されている。また、ローラ4
1、43、45、47は、軸方向の中央部を大外径とし
たクラウン形状で形成してあり、これによりエンドレス
ベルト35の幅方向の寄りを矯正している。
【0006】熱現像装置9に搬送された熱現像感光材料
Aは、エンドレスベルト35と、ローラ49、51によ
って挟持搬送されて、加熱ドラム33とエンドレスベル
ト35との間に搬入され、加熱ドラム33によって熱現
像されて、露光によって記録された潜像が可視像とな
る。熱現像を終了して、剥離爪37によって加熱ドラム
33から剥離された熱現像感光材料Aは、装置外に搬送
されてトレイ53に排出される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た画像記録装置1に用いられる熱現像装置9では、熱現
像感光材料を加熱処理する際に、高温になった熱現像感
光材料からガス(有機ガス)が発生する。このガスを適
切に処理しないと、熱現像感光材料間と加熱ドラムまた
はエンドレスベルトとの間にガスが充満して熱現像感光
材料間との接触性が悪くなり、延いては熱伝導性が悪く
なる。このような熱伝導性の悪化は、特に高解像度、高
階調の要求される医療用の熱現像装置の場合、熱現像性
能を低下させる虞れがある。
【0008】すなわち、医療用の熱現像装置にあって
は、熱現像感光材料の現像温度の変化の許容範囲は±2
゜Cが要求されており、熱現像感光材料との接触性が低
下して熱伝導性が悪くなると、熱現像感光材料がこの許
容範囲を越えて加熱される場合がある。この場合、現像
熱量の不足部分で現像遅れを生じ、この部分の色濃度が
本来あるべき濃度より低くなり、画像ムラとなる。
【0009】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、加熱ドラム、エンドレスベルトと熱現像感光材料と
の接触性を改善することができる熱現像装置を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の熱現像装置は、
加熱ドラムとエンドレスベルトとの間に像露光後の熱現
像感光材料を挟持して熱現像する熱現像装置において、
前記エンドレスベルトを通気性を有する材料で構成した
ものである。
【0011】さらに、前記加熱ドラム表面を粗面化した
ものである。
【0012】請求項1の発明においては、熱現像時に熱
現像感光材料から発生するガスが通気性を有するエンド
レスベルトを介して放出される。このため、熱現像感光
材料とエンドレスベルトとの間にガスが充満することが
ないため、熱現像感光材料とエンドレスベルトとを密着
させることができる。
【0013】さらに、請求項2の発明においては、熱現
像時に熱現像感光材料から発生するガスが、粗面化され
た加熱ドラム表面から放出される。このため、熱現像感
光材料と加熱ドラムとの間にガスが充満することがない
ため、熱現像感光材料と加熱ドラムとを密着させること
ができる。
【0014】本発明に係わる熱現像装置で利用される熱
現像感光材料としては、支持体の一方の面に、バインダ
ーの50%以上がラテックスで構成され、かつ有機銀塩
及び有機銀塩の還元剤を含有する画像形成層を有する記
録材料が例示される。この記録材料は、露光によって感
光性ハロゲン化銀等の光触媒が潜像核を形成し、加熱に
よって、還元剤の作用でイオン化されている有機銀塩の
銀が移動して、感光性ハロゲン化銀と結合して結晶銀と
なり、画像を形成する。
【0015】この熱現像感光材料としては、本願出願人
による特願平9−185724号明細書に記述された材
料が好ましい。
【0016】本発明において、熱現像感光材料は以下に
示すように、有機銀分散物−Aを調製した後、塗布試料
の形態に加工して得られる。
【0017】(有機銀分散物−Aの調製)ベヘン酸40
g、ステアリン酸7.3g、水500mlを温度90℃
で15分間撹拌し、1NのNaOH187mlを15分
間かけて添加し、1Nの硝酸水溶液61mlを添加して
50℃に降温した。次に1N硝酸銀水溶液124mlを
2分間かけて添加し、そのまま30分間撹拌した。その
後、吸引濾過で固形分を濾別し、濾水の伝導度30μS/
cmになるまで固形分を水洗した。こうして得られた固形
分は、乾燥させないでウエットケーキとして取り扱い、
乾燥固形分100g相当のウエットケーキに対し、ポリ
ビニルアルコール(商品名:PVA−205)10gお
よび水を添加し、全体量を500gとしてからホモミキ
サにて予備分散した。
【0018】次に予備分散済みの原液を分散機(商品
名:マイクロフルイダイザM−110S−EH、マイク
ロフルイデックス・インターナショナル・コーポレーシ
ョン製、G10Zインタラクションチャンバ使用)の圧
力を1750kg/cm2に調節して、三回処理し、体積加重
平均直径0.93μmの有機酸銀微結晶分散物の調製を
終了した。粒子サイズの測定は、alvern Instruments L
td. 製MasterSizerXにて行った。
【0019】(ハロゲン化銀粒子−Aの調製)水700
mlにフタル化ゼラチン22gおよび臭化カリウム30
mgを溶解して温度40℃にてpHを5.0に合わせた後、
硝酸銀18.6gを含む水溶液159mlと臭化カリウ
ム水溶液をpAg 7.7に保ちながらコントロールドダブ
ルジェット法で10分間かけて添加した。ついで硝酸銀
55.4gを含む水溶液476mlと六塩化イリジウム
酸二カリウムを8μモル/リットルと臭化カリウム1モ
ル/リットルで含む水溶液をpAg 7.7に保ちながらコ
ントロールドダブルジェット法で30分間かけて添加し
た。その後pHを下げて凝集沈降させ脱塩処理をし、フェ
ノキシエタノール0.1gを加え、pH5.9、pAg 8.
0に調整した。得られた粒子は平均粒子サイズ0.07
μm、投影面積直径の変動係数8%、(100)面比率
86%の立方体粒子であった。
【0020】調整したハロゲン化銀粒子Aに対し温度を
60℃に昇温して、銀1モル当たりチオ硫酸ナトリウム8
5μモルと2,3,4,5,6−ペンタフルオロフェニ
ルジフェニルフォスフィンセレニドを11μモル、2μ
モルの下記デルル化合物1、塩化金酸3.3μモル、チ
オシアン酸230μモルを添加し、120分間熟成し
た。
【0021】その後温度を40℃に変更して下記増感色
素−Aをハロゲン化銀に対して3.5×10-4モルを撹
拌しながら添加し、5分後に下記化合物−Aをハロゲン
化銀に対して4.6×10-3モル添加し、5分間撹拌
後、25℃に急冷してハロゲン化銀粒子−Aの調製を終
了した。
【0022】
【化1】
【0023】
【化2】
【0024】
【化3】
【0025】(素材固体微粒子分散物の調製)テトラク
ロロフタル酸、1,1−ビス(2−ヒドロキシ−3,5
−ジメチルフェニル)−3,5,5−トリメチルヘキサ
ン、トリブロモメチルフェニルスルホンについて固体微
粒子分散物を調製した。テトラクロロフタル酸に対し、
ヒドロキシプロピルメチルセルロース0.81gと水9
4.2ml添加して良く撹拌してスラリーとして10時
間放置した。その後、平均直径0.5mmのジルコニア
製ビーズを100ml用意し、スラリーと一緒にベッセ
ルに入れ、分散後(1/4Gサンドグラインダーミル:
アイメックス (株) 製) で5分間分散してテトラクロロ
フタル酸の固体微粒子分散液を得た。粒子径は70wt%
が1.0μm以下であった。その他の素材については適
宜分散剤の使用量、および所望の平均粒子径を得るため
に分散時間を変更し、それぞれの素材について固体微粒
子分散液を得た。
【0026】<染料を含有するポリマ微粒子分散物の調
製>下記染料A(2g)、メチルメタクリレート−メタ
クリル酸共重合体(85:15)(6g)、及び酢酸エ
チル40mlからなる溶液を60℃に加温、溶解した
後、ポリビニルアルコール5gを含む水溶液100ml
に加え、高速撹拌機(ホモジナイザ、日本精機製作所
製)にて12000rpm、5分間、微細分散して平均
粒径0.3μmのポリマー微粒子乳化分散物Pを得た。
【0027】
【化4】
【0028】(乳剤層塗布液−1の調製)先に調製した
有機銀微結晶分散物−A(銀1モル相当)に対し、ハロ
ゲン化銀粒子−Aをハロゲン化銀10モル%/有機酸銀
相当と、以下のバインダおよび現像用素材を添加して乳
剤塗布液−1とした。 バインダー: ラックスター3307B(大日本インキ
化学工業(株)製;SBRラテックス) 430g 現像用素材: テトラクロロフタル酸、5g相当の上記
分散物 1,1−ビス(2−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェ
ニル)−3,5,5−トリメチルヘキサン、98g相当
の上記分散物 フタラジン、9.2g トリブロモメチルフェニルスルホン、12g相当の上記
分散物 4−メチルフタル酸、7g 染料: 上記染料A、4g相当の上記染料含有ポリマ微
粒子分散物
【0029】上記において用いたラックスター3307
Bは、スチレン−ブタジエン系コポリマのポリマーラテ
ックスであり、分散粒子の平均粒径は、0.1〜0.1
5μm程度である。
【0030】(乳剤面保護層塗布液の調製)イナートゼ
ラチン10gに対し、界面活性剤Aを0.26g、界面
活性剤Bを0.09g、シリカ微粒子(平均粒径2.5
μm)0.9g、1,2−(ビスビニルスルホニルアセ
トアミド)エタン0.3g、水64g添加して表面保護
層とした。
【0031】
【化5】
【0032】(染料分散物の調製)酢酸エチル35gに
対し、下記染料Bを0.8g添加して撹拌して溶解し
た。その液にあらかじめ溶解したポリビニルアルコール
(PVA−217)6重量%溶液を85g添加し、5分
間ホモジナイザで撹拌した。その後、酢酸エチルを脱溶
媒で揮発させ、最後に水で希釈し、染料分散物を調製し
た。
【0033】
【化6】
【0034】(固体塩基微粒子分散物の調製)下記固体
塩基、26gに対し、ポリビニルアルコール(PVA−
215)2g水溶液を234g添加して良く撹拌してス
ラリーとして10時間放置した。その後、平均直径0.
5mmのジルコニア製ビーズを100ml用意し、スラ
リーと一緒にベッセルに入れ、分散機(1/4Gサンド
グラインダーミル:アイメックス(株)製)で5時間分
散して固体塩基微粒子分散液を得た。
【0035】
【化7】
【0036】(バック面塗布液の調製)10%ゼラチン
溶液、38gに対し、先に調製した染料分散物20g、
固体塩基微粒子分散物20g、水35gを添加してバッ
ク面塗布液とした。
【0037】(バック面保護層塗布液の調製)イナート
ゼラチン10gに対し、前記の界面活性剤Aを0.26
g、界面活性剤Bを0.09g、1,2−(ビスビニル
スルホニルアセトアミド)エタン0.3g、シルデック
スH121(洞海化学社製真球シリカ、平均サイズ12
μm)0.4g、水64g添加してバック面保護層とし
た。
【0038】(塗布試料の作製)上記のように調製した
乳剤層塗布液−1に感光層添加染料を175μmポリエ
チレンテレフタレート支持体上に塗布銀量が2.2g/
2 となるように調節して塗布した後、乳剤塗布層上に
乳剤面保護層塗布液をゼラチンの塗布量が1.8g/m
2 となるように塗布した。乾燥後、乳剤層と反対の面上
にバック面塗布液を染料Bの塗布量が56mg/m2
なるように塗布し、さらに、バック面塗布層上にバック
面保護層塗布液をゼラチンの塗布量が1.8g/m2
なるように塗布し、試料(熱現像感光材料)Aを作製し
た。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態を示
しており、(a)は熱現像装置の要部構造を示す断面
図、(b)はエンドレスベルトを示す部分拡大図、
(c)は加熱ドラムを示す部分拡大図である。なお、先
の図9に示した部分と同一部分には同一符号を付して詳
細な説明を省略する。熱現像感光材料Aは、加熱ドラム
63とエンドレスベルト65とで挟持されつつ搬送され
て、加熱ドラム63内に備えられた熱源(ハロゲンラン
プ)39により、約120゜Cに加熱される。また、図
示されていないが、加熱ドラム63に近接して、加熱ド
ラム63の温度を測定するためのサーミスタが設けられ
ている。このような、熱現像装置59により熱現像され
た熱現像感光材料Aは、剥離爪37により加熱ドラム6
3から剥離される。
【0040】本実施の形態のエンドレスベルト65は、
極く細かい連続気泡を有する素材により構成されてい
る。このため、熱現像感光材料Aの処理時に発生するガ
スの大部分は、この極く細かい連続気泡を介して放出さ
れる。すなわち、図1(b)に示されるように、熱現像
感光材料Aの処理時に発生するガスの大部分は、エンド
レスベルト65に設けられている連続気泡を介して放出
され、ガスが熱現像感光材料Aとエンドレスベルト65
との間に充満するのを防止し、濃度ムラの発生を抑制す
る効果がある。
【0041】さらに、本実施形態では、加熱ドラム63
の表面に、極く細かい粗面加工(概ね3μm程度)が施
されている。このため、熱現像感光材料Aの処理時に発
生するガスの大部分は、熱現像感光材料Aと加熱ドラム
63との間に形成されるこの極く細かい間隙を介して放
出される。すなわち、図1(c)に示されるように、熱
現像感光材料Aの処理時に発生するガスの大部分は、上
述の間隙を介して放出され、ガスが熱現像感光材料Aと
加熱ドラム63との間に充満するのを防止し、濃度ムラ
の発生を抑制する効果がある。
【0042】なお、上記実施の形態は本発明の一例を示
したものであり、本発明はこれらに限定されるべきもの
ではないことは言うまでもないことである。例えば、連
続気泡を有するエンドレスベルト65の素材は広範囲の
ものから選択することができ、また、加熱ドラム63の
表面に施す粗面化は、適宜の方法で施行されて良い。
【0043】次に、本発明に係る熱現像装置の加熱ムラ
を低減するための変形例を説明する。なお、図1に示し
た部分と同一の部分には同一の符号を付して詳細な説明
を省略する。図2は本発明に係る熱現像装置の第1変形
例を示す加熱ドラムの一端側の側面図である。
【0044】この変形例では、加熱ドラム33の近傍
に、非接触型温度センサ91を設けてある。非接触型温
度センサ91は、例えば、加熱ドラム33の回転軸方向
に複数のものを設けるものであってもよい。この変形例
によれば、非接触型温度センサ91を設けることによ
り、接触型の温度センサを設けた場合の熱伝導による放
熱がなくなり、加熱ドラム33の加熱ムラを抑制するこ
とができる。
【0045】図3は本発明に係る熱現像装置の第2変形
例を示す加熱ドラムの一端側の側面図である。この変形
例では、加熱ドラム33に無線温度センサ93を設けて
あり、無線温度センサ93は無線により加熱ドラムの測
定温度値を信号として外部へ送出できるようになってい
る。無線温度センサ93としては、例えば電波、或いは
赤外線を利用するものが用いられる。
【0046】この変形例によれば、第1変形例と同様、
温度センサを介する放熱がなくなり、熱現像装置の加熱
ムラを低減することができる。
【0047】図4は本発明に係る熱現像装置の第3変形
例を示す加熱ドラムの一端側近傍の側面図である。この
変形例では、エンドレスベルト61と加熱ドラム33と
からなる搬送路の直前に、熱現像感光材料Aを表裏から
挟持する一対のローラ31、101を回転自在に設けて
あり、この一対のローラ31、101の両方、或いは少
なくとも加熱ドラム33に対向する熱現像感光材料Aの
面に接する側のローラ101を粘着ローラで形成してあ
る。
【0048】この変形例によれば、加熱ドラム33に接
する前の熱現像感光材料Aの表面に付着した異物を粘着
ローラで吸着して除去することができ、ゴミが介在する
ことによる加熱ドラム33と熱現像感光材料Aとの加熱
ムラを防止することができる。
【0049】第4変形例は、加熱ドラム33の表面を高
摩擦係数の材料(ゴムなどの弾性体)でコーティングし
て構成してある。この変形例によれば、熱現像感光材料
Aと加熱ドラム33との摩擦を高めて、熱現像感光材料
Aの搬送性を向上させることができる。また、この場
合、エンドレスベルト61に低摩擦係数の材料(商品
名;テフロン、ストラテックなど)を用い、或いは低摩
擦係数の材料をコーティング又は被着すれば、熱現像感
光材料Aと加熱ドラム33との密着性をより高めること
ができ、搬送性を更に向上させることができるととも
に、密着性が高まるので、加熱ドラム33から熱現像感
光材料Aへの熱伝導性も良好にすることができる。
【0050】図5は本発明に係る熱現像装置の第5変形
例を示す加熱ドラムの一端側近傍の側面図である。この
変形例では、エンドレスベルト61と加熱ドラム33と
からなる搬送路の直前に、熱現像感光材料Aを表裏から
挟持する一対のローラ111、111を回転自在に設け
てあり、この一対のローラ111、111の両方、或い
は少なくとも一方は、ハロゲンランプなどの加熱用光源
やヒータなどの熱源を内蔵した予備加熱ローラとして形
成してある。
【0051】この変形例によれば、予め熱現像感光材料
Aを所望の温度の近くまで予備加熱できるので、加熱ド
ラム33による加熱量を小さくすることができ、狭い温
度範囲で熱現像感光材料Aの温度が加熱調整可能にな
り、熱現像感光材料Aの加熱精度を高くすることができ
る。
【0052】図6は本発明に係る熱現像装置の第6変形
例を示す加熱ドラムの軸方向の断面図、図7は図6に示
した加熱ドラムのヒータ熱密度の説明図である。この変
形例では、加熱ドラム33に内蔵した熱源121を、図
9に示すように軸方向の両端に向けて熱密度が大きくな
るように形成してある。熱源121は、例えば、ニクロ
ム線123を巻回した構造とすることができ、このニク
ロム線123のピッチを狭めることにより、両端側のみ
の熱密度を増大させることができる。
【0053】従来、軸方向の熱密度を同一とした熱源で
は、両側面の放熱による熱損失から、加熱ドラム両端部
の温度が低下し、加熱温度が均一になりにくい問題があ
ったが、この変形例によれば、その損失分の熱量を増加
させることにより、加熱ドラム33の軸方向の温度分布
を均一にでき、熱現像感光材料Aへの加熱ムラを防止す
ることができる。
【0054】図8は本発明に係る熱現像装置の第7変形
例を示す加熱ドラムの軸直交方向の部分断面図である。
この変形例では、加熱ドラム33の表面に、比較的小さ
な弾性力を有する弾性層131を形成してある。この変
形例によれば、表面に異物133が付着した状態の加熱
ドラム33に、熱現像感光材料Aが押圧されると、異物
133を介して押圧させた弾性層131が凹み、異物1
33が凹み内に入った状態となる。この結果、異物13
3が加熱ドラム33に付着した場合であっても、異物1
33が無い場合と同様に、熱現像感光材料Aを平坦な加
熱ドラム33の表面に圧接することができ、異物133
の介在することによる熱現像感光材料Aへの加熱ムラを
防止することができる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、熱現像時に熱現像感光材料から発生するガスが通
気性を有するエンドレスベルトを介して放出される。こ
のため、熱現像感光材料とエンドレスベルトとの間にガ
スが充満することなく、熱現像感光材料とエンドレスベ
ルトとを密着させることができる。
【0056】また、請求項2の発明によれば、熱現像時
に熱現像感光材料から発生するガスが、粗面化された加
熱ドラム表面から放出される。このため、熱現像感光材
料と加熱ドラムとの間にガスが充満することがく、熱現
像感光材料と加熱ドラムとを密着させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す図であり、(a)は
熱現像装置の要部断面図、(b)はエンドレスベルトの
部分拡大図、(c)は加熱ドラムの部分拡大図である。
【図2】本発明に係る熱現像装置の第1変形例を示す加
熱ドラムの一端側の側面図である。
【図3】本発明に係る熱現像装置の第2変形例を示す加
熱ドラムの一端側の側面図である。
【図4】本発明に係る熱現像装置の第3変形例を示す加
熱ドラムの一端側近傍の側面図である。
【図5】本発明に係る熱現像装置の第5変形例を示す加
熱ドラムの一端側近傍の側面図である。
【図6】本発明に係る熱現像装置の第6変形例を示す加
熱ドラムの軸方向の断面図である。
【図7】図6に示した加熱ドラムのヒータ熱密度の説明
図である。
【図8】本発明に係る熱現像装置の第7変形例を示す加
熱ドラムの軸直交方向の部分断面図である。
【図9】従来の熱現像装置を備えた画像記録装置の概略
構成図である。
【図10】図9に示す画像記録装置の画像露光部の概念
図である。
【符号の説明】
59 熱現像装置 63 加熱ドラム 65 エンドレスベルト 39 熱源(ハロゲンランプ)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱ドラムとエンドレスベルトとの間に
    像露光後の熱現像感光材料を挟持して熱現像する熱現像
    装置において、 前記エンドレスベルトを通気性を有する材料で構成した
    ことを特徴とする熱現像装置。
  2. 【請求項2】 前記加熱ドラム表面を粗面化したことを
    特徴とする請求項1記載の熱現像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006023717A (ja) * 2004-06-07 2006-01-26 Konica Minolta Medical & Graphic Inc 画像形成方法及び熱現像装置
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