JPH1164518A - 車両用光レーダ装置 - Google Patents

車両用光レーダ装置

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JPH1164518A
JPH1164518A JP9217708A JP21770897A JPH1164518A JP H1164518 A JPH1164518 A JP H1164518A JP 9217708 A JP9217708 A JP 9217708A JP 21770897 A JP21770897 A JP 21770897A JP H1164518 A JPH1164518 A JP H1164518A
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optical
optical system
mirror
radar device
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JP9217708A
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Hiroshi Yamabuchi
浩史 山渕
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Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 出射光を水平方向に連続的に走査して実働効
率を向上させた車両用光レーダ装置を得る。 【解決手段】 発光手段30からの出射光L1を水平方
向に走査する手段40と、出射光の垂直方向の拡散角α
を設定する手段44とを含み、発光手段からの出射光を
偏向して車両の一方向に送光する手段と、発光手段に対
して水平方向に所定の相対位置となるように保持される
とともに、出射光による物体からの反射光L2を受光す
る手段60〜90と、出射光が発生されてから反射光を
受光されるまでの遅延時間に基づいて、車両から物体ま
での距離を演算する距離演算手段と、反射光が得られた
ときの出射光の送光方向に基づいて物体の方向を検出す
る方向検出手段とを備え、水平走査手段は、プリズムを
用いた光学系を含み、プリズムを回転させながら出射光
を透過させ且つ屈折させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、水平方向に走査
されて車両の一方向に出射された光が物体に反射して戻
ってくる反射光を受光して、発光から受光までの時間差
に基づいて車両から物体までの距離を演算するととも
に、反射光が得られたときの出射光の走査角から物体の
方向を検出する車両用光レーダ装置に関し、特に距離演
算処理の実働効率を向上させた車両用光レーダ装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両から走査された光束を出
射して、物体からの反射光に基づいて車両と物体との距
離および物体の方向を検出する車両用光レーダ装置はよ
く知られており、車載の車両周辺監視装置や車間距離制
御装置などに広く用いられている。
【0003】この種の車両用光レーダ装置は、たとえば
特開平5−113481号公報に参照されるように、所
定角度で振動する回転鏡を用いて出射光を水平方向に走
査することにより、死角を少なくして広範囲に対象物体
を検出するようになっている。
【0004】一般に、従来の車両用光レーダ装置の走査
手段としては、鏡を所定角度の範囲で回転させて振動さ
せるものが用いられており、また、受光光学系として
は、広角の視野を得るように工夫されたものは特に提案
されていないので、従来の走査手段は、送光光学系およ
び受光光学系を同時に走査するようになっている。
【0005】しかしながら、鏡を振動させる走査手段を
用いた場合には、走査手段が角往復運動するので、運動
方向が切り換わる死点が存在してしまい、角運動の安定
性を大きく低下させることになる。つまり、死点での躍
動が衝撃力となって振動を発生させるので、角速度が不
安定となる。
【0006】また、角往復運動の往路と復路との間で角
速度が異なる場合の距離測定動作において、たとえば往
路での角速度が遅いものと仮定すれば、復路において
は、測定を行わないので高速角速度により早戻り動作を
行うようにしている。
【0007】しかし、一連の距離測定動作中に早戻り時
間が存在するということは、早戻り時間が測定不可能な
無駄時間となることから、1周期の時間が制限された場
合に測定時間が圧迫短縮されて角速度が早くなるので、
方位角の横分解能の低下に直結するというレーダ性能に
とって致命的な欠陥を持ち合わせている。
【0008】さらに、走査手段の角往復運動の往路と復
路との両動作中に距離測定を行う場合、角運動の往復間
の角位置に誤差が発生すると、たとえば静止対象物体を
検出している場合でも往復間で検出位置が変化してしま
う。また、こうして検出される物体の位置は測定動作の
1周期毎に変化を繰り返すので、性能の不具合が明確に
表現されてしまい、高精度に位置検出することはできな
くなる。
【0009】一方、車両用光レーダ装置の受光光学系に
おいて、一般に、受光の視野角は、光学系の焦点距離と
受光素子の寸法とより決定されるが、受光素子として高
感度なアバランシェフォトダイオード(以下、「AP
D」と記す)を用いた場合は、APD素子の物理的特性
から、比較的寸法の大きいAPD素子を製造することが
困難なので、所望の視野角を得ることは不可能である。
【0010】また、上記のように送光光学系および受光
光学系を同時に走査する車両用光レーダ装置において
は、所望の走査範囲を検出することは可能であるが、装
置全体の構造が大幅に複雑になってしまう。
【0011】たとえば、送光鏡および受光光学系を剛体
のリンクを介して構成し、このリンクをカムにより往復
角運動をさせるカム・リンク機構を例に挙げると、リン
クの支点を構成する軸、軸受けおよび座金のみならず、
往復角運動の死点の直後に発生する振動を制振するため
のバネおよびダンパを設ける必要がある。
【0012】さらに、走査手段として、全方位走査形
(回転形)の走査手段を用いた場合には、所望の走査角
度が比較的狭小の場合において、1周期(360°)中
の実測時間よりも測定されない無駄時間のほうが圧倒的
に長くなり、実働効率が著しく低下してしまう。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来の車両用光レーダ
装置は以上のように、鏡を振動させる角往復運動形式の
走査手段を用いているので、角往復運動による死点が存
在してしまい、角運動の安定性を大きく低下させるとい
う問題点があった。
【0014】また、走査手段の角往復運動の復路におい
て測定が実行されない無駄時間が存在する場合には、1
周期の時間が制限された場合に測定時間が圧迫短縮され
るので、方位角の横分解能の低下を招くという問題点が
あった。
【0015】また、走査手段の角往復運動の両方向動作
中に距離測定を行う場合には、往復間の角位置に誤差が
発生すると、往復間での検出位置が変化するので、高精
度に位置検出することができなくなるという問題点があ
った。
【0016】また、受光素子として高感度なAPD素子
を用いた場合には、寸法の大きいAPD素子を製造する
ことが困難なので、所望の視野角を実現することができ
ないという問題点があった。
【0017】また、送光光学系および受光光学系を同時
に走査して所望範囲の検出を可能にした場合には、たと
えば部品点数の多いカム・リンク機構を用いる必要があ
るので、装置全体の構造が大幅に複雑になってしまうと
いう問題点があった。
【0018】さらに、走査手段として、全方位走査形
(回転形)の走査手段を用いた場合には、所望の走査角
度が比較的狭小の場合において、1周期(360°)中
の実測時間よりも測定されない無駄時間のほうが圧倒的
に長くなり、実働効率が著しく低下してしまうという問
題点があった。
【0019】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、プリズムを用いて水平方向の走
査を行うことにより、実働効率(1走査時間中に占める
距離測定時間の割合)を向上させた車両用光レーダ装置
を得ることを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】この発明に係る車両用光
レーダ装置は、車両に搭載された発光手段と、発光手段
からの出射光を水平方向に走査する水平走査手段と、出
射光を垂直方向に拡散させるための拡散角を設定する拡
散角設定手段とを含み、発光手段からの出射光を偏向し
て車両の一方向に送光する送光手段と、発光手段に対し
て水平方向に所定の相対位置となるように保持されると
ともに、出射光による物体からの反射光を集光する反射
光集光手段を含み、反射光集光手段を介して反射光を受
光する受光手段と、出射光が発生されてから反射光を受
光されるまでの遅延時間に基づいて、車両から物体まで
の距離を演算する距離演算手段と、反射光が得られたと
きの出射光の送光方向に基づいて物体の方向を検出する
方向検出手段とを備えた車両用光レーダ装置において、
水平走査手段は、プリズムを用いた光学系を含み、プリ
ズムを回転させながら出射光を透過させ且つ屈折させる
ことにより、出射光の光束を水平方向に連続的に走査す
るものである。
【0021】また、この発明に係る車両用光レーダ装置
の水平走査手段は、プリズムの屈折角度を決定するプリ
ズムの頂角が、連続的に変化する螺旋形状を有するもの
である。これにより、出射光の送光光束は、連続的に水
平方向に偏向されて走査される。
【0022】また、この発明に係る車両用光レーダ装置
の拡散角設定手段は、プリズムを介した出射光の光路上
に設けられたファンビーム光学系を含み、プリズムによ
り屈折された後の出射光を、垂直面内で拡散角が制限さ
れ且つ垂直方向のみに拡散角を有するファンビームとし
て送光するものである。
【0023】また、この発明に係る車両用光レーダ装置
のファンビーム光学系は、出射光の出射側に配置された
円筒面系レンズ、円筒面系鏡または円筒面系曲面を有す
るプリズムにより構成されたものである。
【0024】また、この発明に係る車両用光レーダ装置
の水平走査手段は、出射光の光軸方向に回転軸を有する
アクチュエータを含み、アクチュエータの回転軸は、出
射光の光軸とともに水平となるように配置され、水平方
向の所定範囲内で出射光を往復走査するものである。
【0025】また、この発明に係る車両用光レーダ装置
の受光手段は、凸レンズおよび凹レンズ、凹面鏡および
凸面鏡、または、レンズおよび鏡、のうちの少なくとも
一組の組み合わせからなる望遠鏡系光学系と、望遠鏡系
光学系の主点を一方の焦点とほぼ共有する位置に配置さ
れた楕円鏡と、楕円鏡の他方の焦点に配置された受光素
子とを含む受光光学系により構成されたものである。
【0026】また、この発明に係る車両用光レーダ装置
の楕円鏡の光軸は、楕円鏡の他方の焦点を通るととも
に、望遠鏡系光学系の光軸に交差しており、望遠鏡系光
学系の光軸に対して軸外し構成を有するものである。
【0027】また、この発明に係る車両用光レーダ装置
の受光手段は、凸レンズおよび凹レンズ、凹面鏡および
凸面鏡、または、レンズおよび鏡、のうちの少なくとも
一組の組み合わせからなり、反射光を平行光束として受
光するための無焦点系光学系と、無焦点系光学系の主点
を一方の焦点とほぼ共有する位置に配置された楕円鏡
と、楕円鏡の他方の焦点に配置された受光素子とを含む
受光光学系により構成されたものである。
【0028】また、この発明に係る車両用光レーダ装置
の楕円鏡の光軸は、楕円鏡の他方の焦点を通るととも
に、無焦点系光学系の光軸に交差しており、無焦点系光
学系の光軸に対して軸外し構成を有するものである。
【0029】また、この発明に係る車両用光レーダ装置
は、車両に搭載された発光手段と、発光手段からの出射
光を水平方向に走査する水平走査手段と、出射光を垂直
方向に拡散させるための拡散角を設定する拡散角設定手
段とを含み、発光手段からの出射光を偏向して車両の一
方向に送光する送光手段と、発光手段に対して水平方向
に所定の相対位置となるように保持されるとともに、出
射光による物体からの反射光を集光する反射光集光手段
を含み、反射光集光手段を介して反射光を受光する受光
手段と、出射光が発生されてから反射光を受光されるま
での遅延時間に基づいて、車両から物体までの距離を演
算する距離演算手段と、反射光が得られたときの出射光
の送光方向に基づいて物体の方向を検出する方向検出手
段とを備えた車両用光レーダ装置において、水平走査手
段は、連続的に変化する螺旋形状の反射面を有する螺旋
反射光学系を含み、螺旋反射光学系を回転させながら出
射光を反射させることにより、出射光の光束を水平方向
に連続的に走査するものである。
【0030】また、この発明に係る車両用光レーダ装置
の螺旋反射光学系の螺旋反射面は、頂角が螺旋形状のプ
リズムに反射膜を被覆することにより構成されたもので
ある。
【0031】また、この発明に係る車両用光レーダ装置
の拡散角設定手段は、螺旋反射光学系を介した出射光の
光路上に設けられたファンビーム光学系を含み、螺旋反
射光学系により反射された後の出射光を、垂直面内で拡
散角が制限され且つ垂直方向のみに拡散角を有するファ
ンビームとして送光するものである。
【0032】また、この発明に係る車両用光レーダ装置
のファンビーム光学系は、円筒面系レンズ、円筒面系鏡
または円筒面系曲面を有するプリズムにより構成された
ものである。
【0033】また、この発明に係る車両用光レーダ装置
の水平走査手段は、発光手段からの出射光を螺旋反射光
学系の反射面に向けるための固定ミラーと、出射光の光
軸方向に回転軸を有するアクチュエータとを含み、アク
チュエータの回転により、水平方向の所定範囲内で出射
光を往復走査するものである。
【0034】また、この発明に係る車両用光レーダ装置
の受光手段は、凸レンズおよび凹レンズ、凹面鏡および
凸面鏡、または、レンズおよび鏡、のうちの少なくとも
一組の組み合わせからなる望遠鏡系光学系と、望遠鏡系
光学系の主点を一方の焦点とほぼ共有する位置に配置さ
れた楕円鏡と、楕円鏡の他方の焦点に配置された受光素
子とを含む受光光学系により構成されたものである。
【0035】また、この発明に係る車両用光レーダ装置
の楕円鏡の光軸は、楕円鏡の他方の焦点を通るととも
に、望遠鏡系光学系の光軸に交差しており、望遠鏡系光
学系の光軸に対して軸外し構成を有するものである。
【0036】また、この発明に係る車両用光レーダ装置
の受光手段は、凸レンズおよび凹レンズ、凹面鏡および
凸面鏡、または、レンズおよび鏡、のうちの少なくとも
一組の組み合わせからなる無焦点系光学系と、無焦点系
光学系の主点を一方の焦点とほぼ共有する位置に配置さ
れた楕円鏡と、楕円鏡の他方の焦点に配置された受光素
子とを含む受光光学系により構成されたものである。
【0037】また、この発明に係る車両用光レーダ装置
の楕円鏡の光軸は、楕円鏡の他方の焦点を通るととも
に、無焦点系光学系の光軸に交差しており、無焦点系光
学系の光軸に対して軸外し構成を有するものである。
【0038】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態1を図につ
いて説明する。図1はこの発明の実施の形態1の概略構
成を示すブロック図である。図1において、車両に搭載
された光源すなわちレーザダイオード(以下、「LD」
と記す)10は、後述する光学系とともに発光手段およ
び送光手段を構成しており、パルス列からなる発光信号
Dに応答してパルス駆動されるレーザ光を出射光L1と
して発生する。
【0039】車載のメイン基板20は、種々の電子部品
および電気部品を搭載しており、メイン基板20上の各
要素を制御するCPU20Aと、車両と対象物体との距
離を演算する距離演算部21とを備えている。CPU2
0Aと協動して距離演算手段を構成する距離演算部21
の機能は、CPU20Aに含まれていてもよい。
【0040】また、メイン基板20は、アクチュエータ
50を駆動するためのアクチュエータ駆動回路22と、
出射光L1の1走査周期Tの原点を検出するフォトダイ
オード120(以下、「PHD」と記す)と、PHD1
20からの検出信号により位置原点検出信号Pを生成す
る位置原点検出回路23と、バッテリ(図示せず)に基
づく電源電圧をメイン基板20内の各要素に供給する電
源回路32と、LD10を駆動するための発光信号Dを
生成するLD駆動回路33とを備えている。
【0041】さらに、メイン基板20は、距離演算部2
1の演算結果を外部のCPU(図示せず)に供給するた
めのインターフェース回路(以下、「I/F」と記す)
34と、メイン基板20を車載バッテリおよび他の車載
回路に結合するためのコネクタ200とを備えている。
【0042】LD10は発光手段として機能し、受光素
子90および受光回路91は受光手段として機能する。
アクチュエータ50は、水平走査手段として機能し、出
射光L1の送光方向を1走査周期Tで連続的に水平走査
する。また、PHD120は、原点位置検出回路23を
介した位置原点検出信号Pにより、CPU20Aによる
距離測定動作の開始タイミングを決定する。
【0043】受光素子90は、出射光L1が物体(図示
せず)から反射されて戻ってくる反射光L2を検出し、
受光回路91を介してメイン基板20内のCPU20A
に入力する。
【0044】距離演算部21は、CPU20Aと関連し
て距離演算手段として機能し、LD10が出射光を発生
してから受光手段が反射光を受光するまでの遅延時間Δ
Tに基づいて、車両から物体までの距離を演算する。C
PU20Aは、反射光L2が得られたときの出射光L1
の方向(走査開始からの経過時間)に基づいて物体の方
向を検出する方向検出手段を含む。
【0045】図2はこの発明の実施の形態1の動作を説
明するためのタイミングチャートである。図2におい
て、位置原点検出信号Pは、PHD120による出射光
L1の検出動作(後述する)に応答して、1走査周期T
毎に位置原点検出回路23から生成される。
【0046】LD駆動回路33から生成される発光信号
Dは、所定周期の連続的なパルス列からなり、実線波形
が距離測定に実際に用いられるパルス信号であり、破線
波形は距離測定に用いられないパルス信号である。
【0047】CPU20Aは、発光信号Dのパルス列の
うち、位置原点検出信号Pの生成タイミングから開始時
間Tsだけ遅延したパルスから所定数k個分のパルス
を、距離測定に有効な発光信号Dと認識して距離演算に
用いる。以下、CPU20Aは、位置原点検出信号Pが
生成される毎に、1走査周期T内で所定パルス数k個の
発光信号Dを距離測定に用いる。
【0048】LD10からの出射光L1は、発光信号D
の各パルスに同期した波形で生成され、距離測定用のk
パルスからなる出射光L1に対応した反射光L2は、反
射光L1の各波形からそれぞれ遅延時間ΔT1、ΔT
2、ΔT3、…、ΔTkずつ遅延されたタイミングで受
光素子90により受光される。ここでは、パルス周期と
比べて極めて短い遅延時間ΔTを見やすくするため、便
宜的に出射光L1および反射光L2の周期を拡大表示し
ている。
【0049】次に、図2を参照しながら、この発明の実
施の形態1による距離演算動作の原理について説明す
る。まず、PHD120は、LD10が発光する出射光
L1を1走査周期T毎のタイミングで受光し、位置原点
検出回路23は、PHD120の検出信号を光電変換お
よび増幅して位置原点検出信号Pを生成する。
【0050】位置原点検出信号Pは、CPU20Aに入
力され、LD10に対する発光信号Dのうちの距離測定
用のパルス(実線参照)を認識決定するための基準信号
となる。LD10は、発光信号Dに応答して出射光L1
を発生し、受光素子90は、出射光L1に基づく反射光
L2を受光し、受光信号を受光回路91を介してCPU
20Aに入力する。
【0051】CPU20Aおよび距離演算部21は、距
離測定用の出射光L1の発生タイミングと、対象物体か
ら反射してきた反射光L2の受光タイミングとの時間差
である遅延時間ΔTi(i=1〜k)とに基づいて、以
下の(1)式により、物体の距離Ri(i=1〜k)を
算出する。
【0052】Ri=C・ΔTi/2 …(1)
【0053】ただし、(1)式において、Cは光速であ
り、C=3×108[m/sec]である。また、対象
物体の方向は、位置原点基準信号Pから反射光L2の受
光タイミングまでの遅延時間(出射光L1の走査方向に
対応する)を計数することにより検出される。
【0054】図3は図1内の送光手段の光学系構造を示
す断面図、図4は図1内の送光手段および受光手段の光
学系構造を示す断面図であり、各図において、LD1
0、メイン基板20、アクチュエータ50、受光素子9
0、受光回路91、PHD120、出射光L1および反
射光L2は、前述と同様のものである。
【0055】図3および図4において、出射光L1の拡
散角αは垂直方向、出射光L1の走査範囲βは水平方向
を示している。各図において、LD10およびコリメー
トレンズを含む発光手段30、水平走査手段40、円筒
面レンズ44、アクチュエータ50、回転軸52および
PHD120は、出射光L1を偏向して送光するための
送光手段を構成している。
【0056】また、図4において、物体からの反射光L
2を集光する対物レンズ60と、対物レンズ60を透過
した反射光L2を発散させるレンズ70と、対物レンズ
60およびレンズ70の主点を一方の焦点とほぼ共有す
る位置に配置された楕円鏡80と、楕円鏡80の他方の
焦点に配置された受光素子90とからなる受光光学系
は、受光回路91とともに受光手段を構成している。
【0057】対物レンズ60およびレンズ70は、受光
手段内の望遠鏡系光学系を構成している。また、対物レ
ンズ60、レンズ70および楕円鏡80は、反射光L2
を受光素子90上の焦点に収束させるための反射光集光
手段として機能する。
【0058】LD10およびコリメート光学系を含む発
光手段30は、LD10からの出射光L1に対して拡散
角を制限し、所望の光束特性を与えている。受光手段
は、送光手段とともにメイン基板20上に搭載されてお
り、特に、受光手段内の対物レンズ60の位置が、発光
手段30に対して水平方向に離間されて所定の相対位置
関係となるように保持されている。
【0059】送光手段内の水平走査手段40は、プリズ
ムを用いた光学系からなり、プリズムを回転させなが
ら、発光手段30からの出射光L1を透過させ且つ屈折
させることにより、出射光L1の光束を水平方向に、実
線から破線までのβ(図4参照)の範囲内で連続的に走
査する。
【0060】水平走査手段40は、アクチュエータ50
の回転軸52に直結されており、アクチュエータ50に
よって駆動される回転軸52と協動して、垂直面内で回
転(または、回動)することにより、発光手段30から
の出射光L1の光束を水平方向(β参照)に偏向させて
走査する。水平走査手段40は、後述するように、回転
軸52を含む断面内で頂角θ1が連続的に変化する螺旋
形状のプリズムにより構成されている。
【0061】一方、送光手段内の円筒面レンズ44は、
出射光L1の出射側に配置されたファンビーム光学系を
構成しており、水平走査手段40を介して偏向された出
射光L1に対し、光束の垂直方向の拡散角α(図3参
照)を制限し、且つ所望の拡散角αを走査角全域で生成
する。また、発光手段30内のコリメートレンズは、出
射光L1の拡散角αを制限しており、円筒面レンズ44
は、発光手段30内のコリメートレンズとともに、出射
光L1を垂直方向に拡散させるための拡散角設定手段を
構成している。
【0062】これにより、送光手段から送光される出射
光L1の光束は、垂直方向の拡散角α(図3参照)を有
するファンビームとなり、且つ、水平走査手段40(プ
リズム)によって水平方向にβ(図4参照)の範囲で偏
向されて、車両前方の対象物体に向けて送光される。
【0063】LD10からの出射光L1は、発光手段3
0内の光学系を透過した後、水平走査手段40内のプリ
ズムにより水平方向に走査され、円筒面レンズ44を透
過して送光されるが、このとき、円筒面レンズ44の入
射面において、出射光L1の一部が反射されてPHD1
20に受光される。
【0064】円筒面レンズ44の入射面で反射される出
射光L1の一部は、特に、図4内の破線側に水平走査さ
れたときに最大レベルでPHD120に受光される、こ
のとき、位置原点検出回路23は、PHD120の検出
信号に応答して、走査周期T毎の原点タイミング(破線
位置の水平走査タイミング)で位置原点基準信号Pを生
成し、これをCPU20Aに入力する。
【0065】CPU20Aは、位置原点基準信号Pが生
成されてから開始時間Tsだけ経過した後の発光信号D
を有効な距離測定用パルスとして、発光信号Dのうちの
k個の有効パルスに対応した出射光L1による反射光L
2の受光信号を取り込み、遅延時間ΔTi(i=1〜
k)を計測する。
【0066】このとき、対象物体からの反射光L2は、
受光光学系60〜80(図4参照)を透過して受光素子
90に集光され、受光素子90により光電変換されて受
光信号となる。この受光信号は、受光回路91により増
幅された後、CPU20Aに入力される。
【0067】すなわち、望遠鏡系光学系において、対物
レンズ60は開口側の集光を行い、レンズ70は、発散
を行うことにより、対物レンズ60で集光した光束を比
較的細い光束に発散させて変倍する。
【0068】受光光学系内の楕円鏡80は、望遠鏡系光
学系60および70により集光された反射光L2の光束
を、焦点に位置する受光素子90に収束させる。受光素
子90は、収束された光束を光電変換し、受光回路91
は、光電変換された受光信号(電気量)を増幅する。
【0069】車両用光レーダ装置のカバーを形成するケ
ーシング100は、出射光L1および反射光L2(たと
えば、近赤外線)の波長を透過させる分光特性を有する
材料により構成されている。
【0070】図5〜図7はプリズムからなる水平走査手
段40の詳細構造を示す図であり、図5は正面図、図6
は図5内の矢印X6方向から見た側面図、図7は図5内
の矢印X7方向から見た底面図である。図5〜図7にお
いて、水平走査手段40の屈折角度を決定するプリズム
の頂角(外形線)θ1は、回転軸52の回転にともなっ
て連続的に変化する螺旋形状を有している。すなわち、
水平走査手段40の頂角θ1は、回転軸52を通る断面
内において連続的に変化する。
【0071】一方、発光手段30からの出射光L1の水
平走査手段40に対する相対的な入射位置は、水平走査
手段40(プリズム)の頂角θ1の変化に相当するの
で、出射光L1の光束の屈折角(偏向角)θ2は、頂角
θ1のほぼ1/2の角度となり、回転軸52の回転によ
り連続的に変化する。
【0072】このとき、アクチュエータ50の回転軸5
2は、出射光L1の光軸とともに水平となる位置に配置
されているので、出射光L1に対して水平方向の屈折角
θ2が発生し、出射光L1の水平走査が可能となる。こ
こで、水平走査手段40(プリズム)の屈折率をnとす
ると、屈折角θ2は、プリズムの頂角θ1を用いて、以
下の(2)式のように表わされる。
【0073】θ2=(n−1)・θ1 …(2)
【0074】以上の水平走査手段40の構成により、発
光手段30内のコリメートレンズにより発光手段30の
出射光L1の拡散角αを制限した後、水平走査手段40
のプリズムにより水平方向の走査を行うことができる。
【0075】これにより、水平走査手段40に入射され
た光束は、プリズムの頂角θ1のおよそ1/2の角度θ
2で屈折されて水平走査手段40を透過するので、水平
走査手段40を透過時の屈折角θ2を水平方向の連続的
な走査角βに利用することができる。
【0076】すなわち、出射光L1を連続的に水平方向
に走査することができるので、1走査周期Tのうちの開
始時間Tsを除くほとんどの時間(ほぼ100%)を距
離測定に用いることができ、実働効率(1走査時間中に
占める距離測定時間の割合)を著しく向上させることが
できる。
【0077】図8は図4内の受光光学系60〜80の詳
細構造を示す側面図であり、開口側での集光作用を行う
対物レンズ60と、対物レンズ60で収束された光束に
対して発散作用を行うレンズ70とにより、望遠鏡系光
学系が構成されており、比較的細い光束の生成が可能と
なる。
【0078】望遠鏡系光学系60および70は、焦点距
離が比較的長くなる特性を有する。望遠鏡系光学系60
および70の主点Q1は、楕円鏡80の一方の焦点とほ
ぼ共有する位置に配置されている。また、楕円鏡80の
他方の焦点Q2の位置には、受光素子90が配設されて
いる。
【0079】このとき、楕円鏡80の光軸Yは、焦点Q
1を通り、且つ望遠鏡系光学系60および70の光軸Z
と交差しており、望遠鏡系光学系60および70の光軸
Zに対して軸外しの構成を有している。
【0080】以上の受光光学系の構成により、対物レン
ズ60の入射側で反射光L2に視野角γが存在しても、
視野角γの範囲内で平行光として受光光学系に入射され
る反射光L2の光束は、破線で示すように、受光素子9
0上の焦点Q2に全て収束される。
【0081】また、望遠鏡系光学系60および70の光
軸Zに対する楕円鏡80の光軸Yの軸外し構成により、
楕円鏡80の入射面全域にわたって入射光束の焦点Q2
への収束が可能となり、広い範囲の反射光L2を検出す
ることができる。
【0082】また、送光手段の出射側において、垂直方
向の拡散角を制限する円筒面レンズ44を用いることに
より、プリズムを透過後の出射光L1の光束を垂直方向
に対してのみ拡散角αを制限することができ、出射光L
1として、水平走査範囲βの全域にわたって所望の拡散
角αを有するファンビームを生成することができる。し
たがって、検出対象となる物体の大きさに応じて、出射
光L1の拡散角αを任意に設定することができる。
【0083】また、水平方向の回転軸52を有するアク
チュエータ50により水平走査手段40を垂直面内で一
方向に回転させ、出射光L1が螺旋形状の頂角θ1を有
するプリズム内を連続的に透過且つ屈折するようにした
ので、頂角θ1に比例した水平方向の光束の偏向角θ2
を発生させることができ、所望の走査角βを任意に設定
することができる。
【0084】すなわち、プリズムを回転軸52のまわり
に回転させながら発光手段30からの出射光L1を螺旋
面に入射させることにより、回転角に比例したプリズム
の頂角θ1の変化が、プリズム透過後の偏向角θ2を連
続的に変化させることになるので、出射光L1を水平方
向に往復走査(β参照)させることができる。特に、螺
旋形状のプリズムを使用することにより、連続的なファ
ンビームからなる出射光L1が効率良く得られ、部品点
数の増大も抑制することができる。
【0085】さらに、受光手段として、視野角γが受光
素子90の寸法に依存しない望遠鏡系光学系60および
70と、望遠鏡系光学系60および70からの光束を収
束させて一点に集光する楕円鏡80とを用いるととも
に、主点Q1と楕円鏡80の一方の焦点とをほぼ共有さ
せ、且つ楕円鏡80の他方の焦点Q2に受光素子90を
配置したので、広い視野角γに対して反射光L2を検出
することができる。
【0086】実施の形態2.なお、上記実施の形態1で
は、凸レンズからなる対物レンズ60と、凹レンズから
なるレンズ70との組み合わせにより望遠鏡系光学系を
構成したが、凹面鏡と凸面鏡との組み合わせ、またはレ
ンズと鏡との組み合わせにより望遠鏡系光学系を構成し
てもよい。
【0087】図9はたとえば複数の鏡により望遠鏡系光
学系を構成したこの発明の実施の形態2の受光手段を示
す側面図である。図9において、反射光L2、主点Q
1、視野角γ、楕円鏡80、受光素子90および楕円鏡
80の光軸Yは、前述と同様のものである。
【0088】この場合、受光光学系内の望遠鏡系光学系
は、開口側で反射光L2の収束作用を行う主鏡140
と、主鏡140で収束された反射光L2に対して発散作
用を行う副鏡150とにより構成されている。他の構成
および相互の配置関係は、前述と同様であり、ここでは
特に説明しない。
【0089】図9の構成においても、視野角γ内の反射
光L2を、受光素子90上に位置する楕円鏡80の焦点
Q2に収束させることができ、前述と同等の作用効果を
奏する。
【0090】実施の形態3.なお、上記実施の形態1お
よび2では、受光手段内に比較的焦点の長い望遠鏡系光
学系を設けたが、焦点を持たない無焦点系光学系を設け
てもよい。この場合、無焦点系光学系を通過した反射光
L2が、平行光束となって楕円鏡80に入射される点を
除けば、無焦点系光学系そのものの構成は、図3〜図9
と同一なので、ここでは図示しない。
【0091】このように、受光手段内に無焦点系光学系
を用いても、視野角γの範囲内で入射される反射光L2
を、楕円鏡80を介して焦点Q2に収束させることがで
き、前述と同等の作用効果を奏することは言うまでもな
い。
【0092】実施の形態4.また、上記実施の形態1お
よび2では、ファンビーム光学系として円筒面レンズ4
4を用いたが、円筒面系鏡または円筒面系曲面を有する
プリズム(図示せず)を用いてもよい。
【0093】実施の形態5.なお、上記各実施の形態1
〜4では、水平走査手段として、出射光を透過および屈
折させるプリズムを用いたが、螺旋形状の反射面を有す
る螺旋反射光学系を用いてもよい。
【0094】図10は水平走査手段として螺旋反射光学
系を用いたこの発明の実施の形態5による光学系の要部
を示す断面図であり、図11および図12は図10内の
螺旋反射ミラー(螺旋反射光学系)180の具体的形状
を示す図である。図11は螺旋反射ミラー180の正面
図、図12は図11内の矢印X12方向から見た底面図
である。
【0095】図10〜図12において、LD10、メイ
ン基板20、発光手段30、円筒面レンズ44、アクチ
ュエータ50、回転軸52、対物レンズ60、レンズ7
0、楕円鏡80、受光素子90、受光回路91、ケーシ
ング100、出射光L1、反射光L2、頂角θ1および
水平走査範囲βは、前述と同様のものである。なお、図
示されない構成および相互の配置関係などは、前述と同
様なので、ここでは特に説明しない。
【0096】この場合、送光手段内の水平走査手段は、
発光手段30からの出射光L1を螺旋反射ミラー180
(螺旋反射光学系)の反射面に向けるための固定ミラー
170と、連続的に変化する螺旋形状の反射面を有する
螺旋反射ミラー180と、出射光L1の光軸方向に回転
軸52を有するアクチュエータ50とを含み、螺旋反射
ミラー180を回転させながら出射光L1を反射させる
ことにより、出射光L1の光束を水平方向(β参照)に
連続的に走査するようになっている。
【0097】螺旋反射ミラー180の螺旋反射面は、頂
角θ1が螺旋形状のプリズム(前述の水平走査手段40
と同様)に対して反射膜を被覆することにより構成さ
れ、この螺旋面に発光手段30からの出射光L1が固定
ミラー170を介して入射されるようになっている。こ
れにより、螺旋反射ミラー180の部品として、水平走
査手段40と共用することができる。
【0098】螺旋反射ミラー180で反射された出射光
L1は、円筒面レンズ44を介してファンビームとなっ
て送光される。図10〜図12の構成においても、螺旋
反射ミラー180を回転させることにより、反射面の頂
角θ1の変化が出射光L1の入射角および反射角を変化
させるので、前述と同様に出射光L1の水平方向の往復
走査(β参照)が可能となる。したがって、所定の拡散
角α(図3参照)を有するファンビームからなる出射光
L1を、水平方向に連続的に往復走査(β参照)するこ
とができ、前述と同等の作用効果を奏する。
【0099】
【発明の効果】以上のようにこの発明の請求項1によれ
ば、車両に搭載された発光手段と、発光手段からの出射
光を水平方向に走査する水平走査手段と、出射光を垂直
方向に拡散するための拡散角を設定する拡散角設定手段
とを含み、発光手段からの出射光を偏向して車両の一方
向に送光する送光手段と、発光手段に対して水平方向に
所定の相対位置となるように保持されるとともに、出射
光による物体からの反射光を集光する反射光集光手段を
含み、反射光集光手段を介して反射光を受光する受光手
段と、出射光が発生されてから反射光を受光されるまで
の遅延時間に基づいて、車両から物体までの距離を演算
する距離演算手段と、反射光が得られたときの出射光の
送光方向に基づいて物体の方向を検出する方向検出手段
とを備えた車両用光レーダ装置において、水平走査手段
は、プリズムを用いた光学系を含み、プリズムを回転さ
せながら出射光を透過させ且つ屈折させることにより、
出射光の光束を水平方向に連続的に走査するようにした
ので、実働効率を向上させた車両用光レーダ装置が得ら
れる効果がある。
【0100】また、この発明の請求項2によれば、請求
項1において、プリズムの屈折角度を決定するプリズム
の頂角が、連続的に変化する螺旋形状を有し、出射光の
送光光束が連続的に水平方向に偏向されて走査されるよ
うにしたので、実働効率を向上させた車両用光レーダ装
置が得られる効果がある。
【0101】また、この発明の請求項3によれば、請求
項1または請求項2において、拡散角設定手段は、プリ
ズムを介した出射光の光路上に設けられたファンビーム
光学系を含み、プリズムにより屈折された後の出射光
を、垂直面内で拡散角が制限され且つ垂直方向のみに拡
散角を有するファンビームとして送光するようにしたの
で、実働効率を向上させるとともに、対象物体に応じて
出射光の拡散角を設定することのできる車両用光レーダ
装置が得られる効果がある。
【0102】また、この発明の請求項4によれば、請求
項3において、ファンビーム光学系は、出射光の出射側
に配置された円筒面系レンズ、円筒面系鏡または円筒面
系曲面を有するプリズムにより構成されたので、実働効
率を向上させるとともに、対象物体に応じて出射光の拡
散角を設定することのできる車両用光レーダ装置が得ら
れる効果がある。
【0103】また、この発明の請求項5によれば、請求
項1から請求項4までのいずれかにおいて、水平走査手
段は、出射光の光軸方向に回転軸を有するアクチュエー
タを含み、アクチュエータの回転軸は、出射光の光軸と
ともに水平となるように配置され、水平方向の所定範囲
内で出射光を往復走査するようにしたので、連続的な走
査により実働効率を向上させた車両用光レーダ装置が得
られる効果がある。
【0104】また、この発明の請求項6によれば、請求
項1から請求項5までのいずれかにおいて、受光手段
は、凸レンズおよび凹レンズ、凹面鏡および凸面鏡、ま
たは、レンズおよび鏡、のうちの少なくとも一組の組み
合わせからなる望遠鏡系光学系と、望遠鏡系光学系の主
点を一方の焦点とほぼ共有する位置に配置された楕円鏡
と、楕円鏡の他方の焦点に配置された受光素子とを含む
受光光学系により構成されたので、受光素子の寸法に依
存せずに広い視野角で反射光を受光可能な車両用光レー
ダ装置が得られる効果がある。
【0105】また、この発明の請求項7によれば、請求
項6において、楕円鏡の光軸は、楕円鏡の他方の焦点を
通るとともに、望遠鏡系光学系の光軸に交差しており、
望遠鏡系光学系の光軸に対して軸外し構成を有するの
で、実働効率を向上させるとともに、広い視野角で反射
光を有効に受光することのできる車両用光レーダ装置が
得られる効果がある。
【0106】また、この発明の請求項8によれば、請求
項1から請求項5までのいずれかにおいて、受光手段
は、凸レンズおよび凹レンズ、凹面鏡および凸面鏡、ま
たは、レンズおよび鏡、のうちの少なくとも一組の組み
合わせからなり、反射光を平行光束として受光するため
の無焦点系光学系と、無焦点系光学系の主点を一方の焦
点とほぼ共有する位置に配置された楕円鏡と、楕円鏡の
他方の焦点に配置された受光素子とを含む受光光学系に
より構成されたので、受光素子の寸法に依存せずに広い
視野角で反射光を受光可能な車両用光レーダ装置が得ら
れる効果がある。
【0107】また、この発明の請求項9によれば、請求
項8において、楕円鏡の光軸は、楕円鏡の他方の焦点を
通るとともに、無焦点系光学系の光軸に交差しており、
無焦点系光学系の光軸に対して軸外し構成を有するの
で、実働効率を向上させるとともに、広い視野角で反射
光を有効に受光することのできる車両用光レーダ装置が
得られる効果がある。
【0108】また、この発明の請求項10によれば、車
両に搭載された発光手段と、発光手段からの出射光を水
平方向に走査する水平走査手段と、出射光を垂直方向に
拡散させるための拡散角を設定する拡散角設定手段とを
含み、発光手段からの出射光を偏向して車両の一方向に
送光する送光手段と、発光手段に対して水平方向に所定
の相対位置となるように保持されるとともに、出射光に
よる物体からの反射光を集光する反射光集光手段を含
み、反射光集光手段を介して反射光を受光する受光手段
と、出射光が発生されてから反射光を受光されるまでの
遅延時間に基づいて、車両から物体までの距離を演算す
る距離演算手段と、反射光が得られたときの出射光の送
光方向に基づいて物体の方向を検出する方向検出手段と
を備えた車両用光レーダ装置において、水平走査手段
は、連続的に変化する螺旋形状の反射面を有する螺旋反
射光学系を含み、螺旋反射光学系を回転させながら出射
光を反射させることにより、出射光の光束を水平方向に
連続的に走査するようにしたので、実働効率を向上させ
た車両用光レーダ装置が得られる効果がある。
【0109】また、この発明の請求項11によれば、請
求項10において、螺旋反射光学系の螺旋反射面は、頂
角が螺旋形状のプリズムに反射膜を被覆することにより
構成されたので、透過および屈折用のプリズムを共用し
て螺旋反射光学系を構成することのできる車両用光レー
ダ装置が得られる効果がある。
【0110】また、この発明の請求項12によれば、請
求項10または請求項11において、拡散角設定手段
は、螺旋反射光学系を介した出射光の光路上に設けられ
たファンビーム光学系を含み、螺旋反射光学系により反
射された後の出射光を、垂直面内で拡散角が制限され且
つ垂直方向のみに拡散角を有するファンビームとして送
光するようにしたので、実働効率を向上させるととも
に、対象物体に応じて出射光の拡散角を設定することの
できる車両用光レーダ装置が得られる効果がある。
【0111】また、この発明の請求項13によれば、請
求項12において、ファンビーム光学系は、円筒面系レ
ンズ、円筒面系鏡または円筒面系曲面を有するプリズム
により構成されたので、実働効率を向上させるととも
に、対象物体に応じて出射光の拡散角を設定することの
できる車両用光レーダ装置が得られる効果がある。
【0112】また、この発明の請求項14によれば、請
求項10から請求項13までのいずれかにおいて、水平
走査手段は、発光手段からの出射光を螺旋反射光学系の
反射面に向けるための固定ミラーと、出射光の光軸方向
に回転軸を有するアクチュエータとを含み、アクチュエ
ータの回転により、水平方向の所定範囲内で出射光を往
復走査するようにしたので、連続的な走査により実働効
率を向上させた車両用光レーダ装置が得られる効果があ
る。
【0113】また、この発明の請求項15によれば、請
求項10から請求項14までのいずれかにおいて、受光
手段は、凸レンズおよび凹レンズ、凹面鏡および凸面
鏡、または、レンズおよび鏡、のうちの少なくとも一組
の組み合わせからなる望遠鏡系光学系と、望遠鏡系光学
系の主点を一方の焦点とほぼ共有する位置に配置された
楕円鏡と、楕円鏡の他方の焦点に配置された受光素子と
を含む受光光学系により構成されたので、受光素子の寸
法に依存せずに広い視野角で反射光を受光可能な車両用
光レーダ装置が得られる効果がある。
【0114】また、この発明の請求項16によれば、請
求項15において、楕円鏡の光軸は、楕円鏡の他方の焦
点を通るとともに、望遠鏡系光学系の光軸に交差してお
り、望遠鏡系光学系の光軸に対して軸外し構成を有する
ので、実働効率を向上させるとともに、広い視野角で反
射光を有効に受光することのできる車両用光レーダ装置
が得られる効果がある。
【0115】また、この発明の請求項17によれば、請
求項10から請求項14までのいずれかにおいて、受光
手段は、凸レンズおよび凹レンズ、凹面鏡および凸面
鏡、または、レンズおよび鏡、のうちの少なくとも一組
の組み合わせからなる無焦点系光学系と、無焦点系光学
系の主点を一方の焦点とほぼ共有する位置に配置された
楕円鏡と、楕円鏡の他方の焦点に配置された受光素子と
を含む受光光学系により構成されたので、受光素子の寸
法に依存せずに広い視野角で反射光を受光可能な車両用
光レーダ装置が得られる効果がある。
【0116】また、この発明の請求項18によれば、請
求項17において、楕円鏡の光軸は、楕円鏡の他方の焦
点を通るとともに、無焦点系光学系の光軸に交差してお
り、無焦点系光学系の光軸に対して軸外し構成を有する
ので、実働効率を向上させるとともに、広い視野角で反
射光を有効に受光することのできる車両用光レーダ装置
が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の概略構成を示すブ
ロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1の動作を説明するた
めのタイミングチャートである。
【図3】 図1内の送光手段の光学的構成を示す断面図
である。
【図4】 図1内の送光手段および受光手段の光学的構
成を示す断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態1による水平走査手段
の詳細構造を示す正面図である。
【図6】 この発明の実施の形態1による水平走査手段
の詳細構造を示す側面図である。
【図7】 この発明の実施の形態1による水平走査手段
の詳細構造を示す底面図である。
【図8】 図4内の受光光学系の詳細構造を示す側面図
である。
【図9】 この発明の実施の形態2による受光手段を示
す側面図である。
【図10】 この発明の実施の形態5による光学系の要
部を示す断面図である。
【図11】 図10内の螺旋反射ミラーの詳細構造を示
す正面図である。
【図12】 図10内の螺旋反射ミラーの詳細構造を示
す底面図である。
【符号の説明】
10 レーザダイオード(LD)、20 メイン基板、
20A CPU、21距離演算部(距離演算手段)、2
2 アクチュエータ駆動回路、23 位置原点検出回
路、30 発光手段、33 LD駆動回路、40 水平
走査手段、44円筒面レンズ(ファンビーム光学系)、
50 アクチュエータ、52 回転軸、60 集光レン
ズ(反射光集光手段)、70 レンズ、80 楕円鏡
(反射光集光手段)、90 受光素子、91 受光回
路、170 固定ミラー、180螺旋反射ミラー(螺旋
反射光学系)、D 発光信号、L1 出射光、L2 反
射光、P 位置原点検出信号、Q1 望遠鏡系光学系の
主点(楕円鏡の焦点)、Q2 楕円鏡の他方の焦点、T
走査周期、Ts 開始時間、ΔTi 遅延時間、Y
楕円鏡の光軸、Z 望遠鏡系光学系の光軸、α 拡散
角、β 水平走査角、γ 視野角、θ1 頂角、θ2
屈折角。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G02B 26/10 108 G01S 17/88 A

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載された発光手段と、前記発光
    手段からの出射光を水平方向に走査する水平走査手段
    と、前記出射光を垂直方向に拡散させるための拡散角を
    設定する拡散角設定手段とを含み、前記発光手段からの
    出射光を偏向して前記車両の一方向に送光する送光手段
    と、 前記発光手段に対して水平方向に所定の相対位置となる
    ように保持されるとともに、前記出射光による物体から
    の反射光を集光する反射光集光手段を含み、前記反射光
    集光手段を介して前記反射光を受光する受光手段と、 前記出射光が発生されてから前記反射光を受光されるま
    での遅延時間に基づいて、前記車両から前記物体までの
    距離を演算する距離演算手段と、 前記反射光が得られたときの前記出射光の送光方向に基
    づいて前記物体の方向を検出する方向検出手段とを備え
    た車両用光レーダ装置において、 前記水平走査手段は、プリズムを用いた光学系を含み、
    前記プリズムを回転させながら前記出射光を透過させ且
    つ屈折させることにより、前記出射光の光束を水平方向
    に連続的に走査することを特徴とする車両用光レーダ装
    置。
  2. 【請求項2】 前記プリズムの屈折角度を決定する前記
    プリズムの頂角は、連続的に変化する螺旋形状を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用光レーダ装
    置。
  3. 【請求項3】 前記拡散角設定手段は、前記プリズムを
    介した出射光の光路上に設けられたファンビーム光学系
    を含み、前記プリズムにより屈折された後の前記出射光
    を、垂直面内で拡散角が制限され且つ垂直方向のみに拡
    散角を有するファンビームとして送光することを特徴と
    する請求項1または請求項2に記載の車両用光レーダ装
    置。
  4. 【請求項4】 前記ファンビーム光学系は、前記出射光
    の出射側に配置された円筒面系レンズ、円筒面系鏡また
    は円筒面系曲面を有するプリズムにより構成されたこと
    を特徴とする請求項3に記載の車両用光レーダ装置。
  5. 【請求項5】 前記水平走査手段は、前記出射光の光軸
    方向に回転軸を有するアクチュエータを含み、 前記アクチュエータの回転軸は、前記出射光の光軸とと
    もに水平となるように配置され、水平方向の所定範囲内
    で前記出射光を往復走査することを特徴とする請求項1
    から請求項4までのいずれかに記載の車両用光レーダ装
    置。
  6. 【請求項6】 前記受光手段は、 凸レンズおよび凹レンズ、凹面鏡および凸面鏡、また
    は、レンズおよび鏡、のうちの少なくとも一組の組み合
    わせからなる望遠鏡系光学系と、 前記望遠鏡系光学系の主点を一方の焦点とほぼ共有する
    位置に配置された楕円鏡と、 前記楕円鏡の他方の焦点に配置された受光素子とを含む
    受光光学系により構成されたことを特徴とする請求項1
    から請求項5までのいずれかに記載の車両用光レーダ装
    置。
  7. 【請求項7】 前記楕円鏡の光軸は、前記楕円鏡の他方
    の焦点を通るとともに、前記望遠鏡系光学系の光軸に交
    差しており、前記望遠鏡系光学系の光軸に対して軸外し
    構成を有することを特徴とする請求項6に記載の車両用
    光レーダ装置。
  8. 【請求項8】 前記受光手段は、 凸レンズおよび凹レンズ、凹面鏡および凸面鏡、また
    は、レンズおよび鏡、のうちの少なくとも一組の組み合
    わせからなり、前記反射光を平行光束として受光するた
    めの無焦点系光学系と、 前記無焦点系光学系の主点を一方の焦点とほぼ共有する
    位置に配置された楕円鏡と、 前記楕円鏡の他方の焦点に配置された受光素子とを含む
    受光光学系により構成されたことを特徴とする請求項1
    から請求項5までのいずれかに記載の車両用光レーダ装
    置。
  9. 【請求項9】 前記楕円鏡の光軸は、前記楕円鏡の他方
    の焦点を通るとともに、前記無焦点系光学系の光軸に交
    差しており、前記無焦点系光学系の光軸に対して軸外し
    構成を有することを特徴とする請求項8に記載の車両用
    光レーダ装置。
  10. 【請求項10】 車両に搭載された発光手段と、前記発
    光手段からの出射光を水平方向に走査する水平走査手段
    と、前記出射光を垂直方向に拡散させるための拡散角を
    設定する拡散角設定手段とを含み、前記発光手段からの
    出射光を偏向して前記車両の一方向に送光する送光手段
    と、 前記発光手段に対して水平方向に所定の相対位置となる
    ように保持されるとともに、前記出射光による物体から
    の反射光を集光する反射光集光手段を含み、前記反射光
    集光手段を介して前記反射光を受光する受光手段と、 前記出射光が発生されてから前記反射光を受光されるま
    での遅延時間に基づいて、前記車両から前記物体までの
    距離を演算する距離演算手段と、 前記反射光が得られたときの前記出射光の送光方向に基
    づいて前記物体の方向を検出する方向検出手段とを備え
    た車両用光レーダ装置において、 前記水平走査手段は、連続的に変化する螺旋形状の反射
    面を有する螺旋反射光学系を含み、前記螺旋反射光学系
    を回転させながら前記出射光を反射させることにより、
    前記出射光の光束を水平方向に連続的に走査することを
    特徴とする車両用光レーダ装置。
  11. 【請求項11】 前記螺旋反射光学系の螺旋反射面は、
    頂角が螺旋形状のプリズムに反射膜を被覆することによ
    り構成されたことを特徴とする請求項10に記載の車両
    用光レーダ装置。
  12. 【請求項12】 前記拡散角設定手段は、前記螺旋反射
    光学系を介した出射光の光路上に設けられたファンビー
    ム光学系を含み、前記螺旋反射光学系により反射された
    後の前記出射光を、垂直面内で拡散角が制限され且つ垂
    直方向のみに拡散角を有するファンビームとして送光す
    ることを特徴とする請求項10または請求項11に記載
    の車両用光レーダ装置。
  13. 【請求項13】 前記ファンビーム光学系は、円筒面系
    レンズ、円筒面系鏡または円筒面系曲面を有するプリズ
    ムにより構成されたことを特徴とする請求項12に記載
    の車両用光レーダ装置。
  14. 【請求項14】 前記水平走査手段は、 前記発光手段からの出射光を前記螺旋反射光学系の反射
    面に向けるための固定ミラーと、 前記出射光の光軸方向に回転軸を有するアクチュエータ
    とを含み、 前記アクチュエータの回転により、水平方向の所定範囲
    内で前記出射光を往復走査することを特徴とする請求項
    10から請求項13までのいずれかに記載の車両用光レ
    ーダ装置。
  15. 【請求項15】 前記受光手段は、 凸レンズおよび凹レンズ、凹面鏡および凸面鏡、また
    は、レンズおよび鏡、のうちの少なくとも一組の組み合
    わせからなる望遠鏡系光学系と、 前記望遠鏡系光学系の主点を一方の焦点とほぼ共有する
    位置に配置された楕円鏡と、 前記楕円鏡の他方の焦点に配置された受光素子とを含む
    受光光学系により構成されたことを特徴とする請求項1
    0から請求項14までのいずれかに記載の車両用光レー
    ダ装置。
  16. 【請求項16】 前記楕円鏡の光軸は、前記楕円鏡の他
    方の焦点を通るとともに、前記望遠鏡系光学系の光軸に
    交差しており、前記望遠鏡系光学系の光軸に対して軸外
    し構成を有することを特徴とする請求項15に記載の車
    両用光レーダ装置。
  17. 【請求項17】 前記受光手段は、 凸レンズおよび凹レンズ、凹面鏡および凸面鏡、また
    は、レンズおよび鏡、のうちの少なくとも一組の組み合
    わせからなる無焦点系光学系と、 前記無焦点系光学系の主点を一方の焦点とほぼ共有する
    位置に配置された楕円鏡と、 前記楕円鏡の他方の焦点に配置された受光素子とを含む
    受光光学系により構成されたことを特徴とする請求項1
    0から請求項14までのいずれかに記載の車両用光レー
    ダ装置。
  18. 【請求項18】 前記楕円鏡の光軸は、前記楕円鏡の他
    方の焦点を通るとともに、前記無焦点系光学系の光軸に
    交差しており、前記無焦点系光学系の光軸に対して軸外
    し構成を有することを特徴とする請求項17に記載の車
    両用光レーダ装置。
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